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技術 フィンチューブ熱交換器

出願人 富士電機株式会社
発明者 中村淳岩崎正道中村修
出願日 2017年11月10日 (2年7ヶ月経過) 出願番号 2017-217149
公開日 2019年6月6日 (1年0ヶ月経過) 公開番号 2019-086264
状態 未査定
技術分野 一般的な熱交換又は熱伝達装置の細部4 一般的な熱交換又は熱伝達装置の細部1
主要キーワード 地熱発電設備 内縁部分 管軸中心 流通態様 中間平面 湾曲形 所定ピッチ毎 導入箇所
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

熱交換機自体の大型化や製造コストの上昇を招くことなく、十分に伝達率を向上することができる。

解決手段

熱交換空気流通方向と交差する方向に配列された複数本伝熱管(11)と、伝熱管の管軸方向に一定間隔に配置される複数枚フィン(12)と、を備えるフィンチューブ熱交換器(1)において、フィンは、少なくとも一部に第1の平面部(121)と、第1の平面部よりも伝熱管側に配置される第2の平面部(122)と、第1、第2の平面部を連結する傾斜面部(123)と、を有し、第2の平面部が第1の平面部よりも伝熱管の管軸方向の一方側に配置される。

概要

背景

産業用熱交換器では、フィンチューブ熱交換器が一般的に用いられている。フィンチューブ熱交換器では、熱交換空気流通方向と交差する方向に配列された複数本伝熱管と、これらの伝熱管の管軸方向に配置される複数枚フィン伝熱板)とを有し、伝熱管内液媒体を流し、伝熱管の外周面とフィンにガス体(熱交換空気)を当てて熱交換させる。複数枚のフィンは、伝熱面積を拡大することで、熱移動量の増大に寄与する。

従来、このようなフィンチューブ熱交換器において、伝熱管に固定される円環形状のフィンの両側面に、円周状で所定角度毎半径方向へ所定の長さを有して突成された突起を含み、当該フィンを管軸方向に所定ピッチ毎放射状に屈曲させたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このフィンチューブ熱交換器においては、フィン表面に沿って流通する熱交換空気の流れを乱すことで、熱伝達率を向上させている。

概要

熱交換機自体の大型化や製造コストの上昇を招くことなく、十分に伝達率を向上することができる。熱交換空気の流通方向と交差する方向に配列された複数本の伝熱管(11)と、伝熱管の管軸方向に一定間隔に配置される複数枚のフィン(12)と、を備えるフィンチューブ熱交換器(1)において、フィンは、少なくとも一部に第1の平面部(121)と、第1の平面部よりも伝熱管側に配置される第2の平面部(122)と、第1、第2の平面部を連結する傾斜面部(123)と、を有し、第2の平面部が第1の平面部よりも伝熱管の管軸方向の一方側に配置される。

目的

本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、熱交換機自体の大型化や製造コストの上昇を招くことなく、十分に熱伝達率を向上することができるフィンチューブ熱交換器を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

熱交換空気流通方向と交差する方向に配列された複数本伝熱管と、前記伝熱管の管軸方向に一定間隔に配置される複数枚フィンと、を備え、前記フィンは、少なくとも一部に第1の平面部と、前記第1の平面部よりも前記伝熱管側に配置される第2の平面部と、前記第1、第2の平面部を連結する傾斜面部と、を有し、前記第2の平面部が前記第1の平面部よりも前記伝熱管の管軸方向の一方側に配置されることを特徴とするフィンチューブ熱交換器

請求項2

前記フィンは、前記伝熱管の管軸方向から見て円環形状を有することを特徴とする請求項1に記載のフィンチューブ熱交換器。

請求項3

前記フィンは、前記第1の平面部に、前記第2の平面部と反対側に突出する突起部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフィンチューブ熱交換器。

請求項4

前記フィンは、通気孔が形成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のフィンチューブ熱交換器。

請求項5

前記フィンは、前記第1の平面部と前記第2の平面部との間に配置される少なくとも1つの中間平面部を更に有し、前記傾斜面部は、前記第1、第2の平面部及び前記中間平面部の間を連結することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のフィンチューブ熱交換器。

請求項6

前記フィンは、前記第1の平面部と前記第2の平面部との間に配置される第3の平面部を有し、前記傾斜面部は、前記第1、第3の平面部を連結する第1傾斜面部と、前記第2、第3の平面部を連結する第2傾斜面部とを有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフィンチューブ熱交換器。

請求項7

前記フィンは、前記第2傾斜面部より前記伝熱管の外側に配置される平面部に、前記第2の平面部と反対側に突出する突起部を有することを特徴とする請求項6に記載のフィンチューブ熱交換器。

請求項8

前記フィンは、前記第1、第2の平面部が隣り合う前記フィンとの間で等間隔に配置され、前記第1の平面部と前記第2の平面部との間に配置される部分が隣り合う前記フィンとの間で等間隔に配置され、前記フィンに通気孔が形成されることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のフィンチューブ熱交換器。

請求項9

前記フィンは、前記第1、第2の平面部が隣り合う前記フィンとの間で等間隔に配置され、前記第1の平面部と前記第2の平面部との間に配置される部分が隣り合う前記フィンとの間で不等間隔に配置され、当該不等間隔に配置される部分に通気孔が形成されることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のフィンチューブ熱交換器。

技術分野

0001

本発明は、フィンチューブ熱交換器に関する。

背景技術

0002

産業用熱交換器では、フィンチューブ熱交換器が一般的に用いられている。フィンチューブ熱交換器では、熱交換空気流通方向と交差する方向に配列された複数本伝熱管と、これらの伝熱管の管軸方向に配置される複数枚フィン伝熱板)とを有し、伝熱管内液媒体を流し、伝熱管の外周面とフィンにガス体(熱交換空気)を当てて熱交換させる。複数枚のフィンは、伝熱面積を拡大することで、熱移動量の増大に寄与する。

0003

従来、このようなフィンチューブ熱交換器において、伝熱管に固定される円環形状のフィンの両側面に、円周状で所定角度毎半径方向へ所定の長さを有して突成された突起を含み、当該フィンを管軸方向に所定ピッチ毎放射状に屈曲させたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このフィンチューブ熱交換器においては、フィン表面に沿って流通する熱交換空気の流れを乱すことで、熱伝達率を向上させている。

先行技術

0004

特許第3854978号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、上述したフィンチューブ熱交換器においては、フィンが放射状に屈曲した形状を有することから、その一部(特に、熱交換空気の流通方向下流側の一部)で、熱交換空気をフィンの外縁側誘導してしまう場合がある。このため、フィンの一部しか活用することができず、十分に熱伝達率を向上することができない事態が発生し得るという問題がある。

0006

一般に、大容量の空冷式熱交換器にフィンチューブ熱交換器が用いられる場合、フィンチューブ熱交換機自体が大型化してしまう。近年、コジェネレーションシステムの普及などの要因から、フィンチューブ熱交換器の大型化や製造コストの上昇を招くことなく、熱交換性能を向上することが要請されている。

0007

本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、熱交換機自体の大型化や製造コストの上昇を招くことなく、十分に熱伝達率を向上することができるフィンチューブ熱交換器を提供することを目的の一つとする。

課題を解決するための手段

0008

本発明の一態様のフィンチューブ熱交換器は、熱交換空気の流通方向と交差する方向に配列された複数本の伝熱管と、前記伝熱管の管軸方向に一定間隔に配置される複数枚のフィンと、を備え、前記フィンは、少なくとも一部に第1の平面部と、前記第1の平面部よりも前記伝熱管側に配置される第2の平面部と、前記第1、第2の平面部を連結する傾斜面部と、を有し、前記第2の平面部が前記第1の平面部よりも前記伝熱管の管軸方向の一方側に配置されることを特徴とする。

発明の効果

0009

本発明によれば、熱交換機自体の大型化や製造コストの上昇を招くことなく、十分に熱伝達率を向上することができる。

図面の簡単な説明

0010

第1の実施の形態に係るフィンチューブ熱交換器の斜視図である。
第1の実施の形態に係るフィンチューブ熱交換器が有するフィンチューブの断面図である。
第1の実施の形態に係るフィンチューブ熱交換器が有するフィンチューブの正面図である。
第2の実施の形態に係るフィンチューブ熱交換器が有するフィンチューブの断面図である。
第2の実施の形態に係るフィンチューブ熱交換器が有するフィンチューブの正面図である。
第3の実施の形態に係るフィンチューブ熱交換器が有するフィンチューブの断面図である。
第3の実施の形態に係るフィンチューブ熱交換器が有するフィンチューブの正面図である。
第4の実施の形態に係るフィンチューブ熱交換器が有するフィンチューブの断面図である。
第4の実施の形態に係るフィンチューブ熱交換器が有するフィンチューブの正面図である。

実施例

0011

以下、本実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。本発明に係るフィンチューブ熱交換器は、例えば、地熱発電設備内に設置される凝縮器などに好適に利用される。しかしながら、本発明に係るフィンチューブ熱交換器は、これに限定されるものではなく、石油化学工場精油工場の空冷式熱交換器や、焼却炉空冷式復水器などの任意の熱交換器に適用することができる。

0012

一般に、産業用の熱交換器として利用されるフィンチューブ熱交換器は、熱交換空気の流通方向と交差する方向に配列された複数本の伝熱管と、これらの伝熱管の管軸方向に配置される複数枚のフィンとを有している。このようなフィンチューブ熱交換器では、伝熱管内に液媒体を流し、伝熱管の外周面とフィンにガス体を当てて熱交換させている。

0013

従来、このようなフィンチューブ熱交換器において、熱伝達率を向上すべく各種の提案が行われている。例えば、伝熱管に固定される円環形状のフィンの両側面に、円周状で所定角度毎に半径方向へ所定の長さを有して突成された突起を含み、当該フィンを管軸方向に所定ピッチ毎に放射状に屈曲させたフィンチューブ熱交換器が知られている。

0014

しかしながら、このようなフィンチューブ熱交換器では、フィンが放射状に屈曲した形状を有することから、その一部(特に、熱交換空気の流通方向下流側の一部)で、熱交換空気をフィンの外縁側に誘導してしまう。これにより、熱交換空気が伝熱管近傍から剥離(離間)する方向に流れ、伝熱管の周辺領域(より具体的には、熱交換空気の下流側領域)に死水域が形成されてしまう。死水域では、熱交換作用が生まれないため、熱伝達率の向上に寄与しない。この結果、フィンチューブ熱交換器の熱伝達率を十分に向上できない事態が想定される。

0015

本発明者らは、従来、提案されている各種のフィンチューブ熱交換器においては、フィン内に導入された熱交換空気が、伝熱管の近傍から離間する方向に流れる結果、フィンの一部が十分に熱伝達率の向上に寄与していないことに着目した。そして、フィン内で熱交換空気が流れる領域を拡大すること、並びに、熱交換空気がフィン表面に当たる部分を増大することが熱伝達率の向上に寄与することを見出し、本発明に想到した。

0016

すなわち、本発明の骨子は、伝熱管に配置される複数枚のフィンに、第1の平面部と、この第1の平面部よりも伝熱管側に配置される第2の平面部と、これらの第1、第2の平面部を連結する傾斜面部とを設け、第2の平面部を第1の平面部よりも伝熱管の管軸方向の一方側に配置することである。

0017

本発明によれば、第2の平面部が第1の平面部よりも伝熱管の管軸方向の一方側に配置され、第1、第2の平面部が傾斜面部で連結されていることから、フィン内に導入された熱交換空気が隣り合うフィンの傾斜面部の裏面に当たると共に、傾斜面部に沿って流れた熱交換空気が第2の平面部の表面に当たる。これにより、熱交換空気がフィン表面に当たる部分を増大することができる。また、熱交換空気の下流側に配置された傾斜面部により、熱交換空気が伝熱管の後ろ側に回り込むように誘導される。これにより、フィン内で熱交換空気が流れる領域を拡大することができる。しかも、フィンは、打ち抜き加工プレス加工等により第1、第2の平面部及び傾斜面部を設けるだけなので、フィンの製造コストが大幅に上昇することや、フィンの外周寸法が大幅に大きくなることはない。これらの結果、熱交換機自体の大型化や製造コストの上昇を招くことなく、十分に熱伝達率を向上することができる。

0018

(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態に係るフィンチューブ熱交換器の構成について、図1を参照して説明する。以下においては、説明の便宜上、本発明に係るフィンチューブ交換機が地熱発電設備内に設置される凝縮器に適用される場合について説明する。しかしながら、本発明に係るフィンチューブ交換機は、詳細について後述するように、フィンチューブ熱交換器を構成する伝熱管に流す液媒体を変更し、各種工場に設置される熱回収器などに適用することもできる。

0019

図1は、第1の実施の形態に係るフィンチューブ熱交換器(以下、適宜「熱交換器」という)1の斜視図である。なお、図1においては、説明の便宜上、フィンチューブ10の一部を抜粋して示すと共に、一部のフィンチューブ10の断面を示している。以下においては、図1に示す上下方向、前後方向及び左右方向を、本実施の形態に係る熱交換器1の上下方向、前後方向及び左右方向として説明する。

0020

第1の実施の形態に係る熱交換器1が適用される凝縮器は、熱交換器1と、熱交換器1と対向して配置される不図示の送風機とを含んで構成される。ここでは、送風機が熱交換器1の上方側に配置されるものとするが、これに限定されない。送風機は、熱交換器1の下方側から空気(熱交換空気)を吸い上げ、上方側の外部空間に送り出す。すなわち、熱交換空気は、熱交換器1の上下方向に流通する。吸い上げられた熱交換空気は、熱交換器1で熱交換されることで暖められた後、外部に放出される。

0021

熱交換器1は、図1に示すように、複数本のフィンチューブ10を含んで構成される。フィンチューブ10は、熱交換空気の流通方向(熱交換器1の上下方向)に配列されると共に、熱交換空気の流通方向と交差する方向(例えば、熱交換器1の左右方向)に配列されている。熱交換空気の流通方向と交差する方向に配列される複数本のフィンチューブ10は、熱交換空気の流通方向と直交する方向に配列されることが一般的である。

0022

図1に示すように、フィンチューブ10は、熱交換器1の左右方向に一定の間隔を挟んで配列されている。相対的に上方側に配置されたフィンチューブ10は、相対的に下方側に配置された隣り合う一対のフィンチューブ10の中央に配置される(図1に示す最上位置のフィンチューブ10を参照)。同様に、相対的に下方側に配置されたフィンチューブ10は、相対的に上方側に配置された隣り合う一対のフィンチューブ10の中央に配置される(図1に示す最下位置のフィンチューブ10を参照)。言い換えると、複数本のフィンチューブ10は、正面視にて、千鳥状に配置されている。

0023

フィンチューブ10は、伝熱管11と、伝熱管11の外周面に配置された複数枚のフィン(伝熱板)12とを有する。伝熱管11は、円管形状を有しており、熱交換器1の前後方向に延在して構成される。例えば、伝熱管11には、外径寸法が25mmの円管が使用されるが、これに限定されない。伝熱管11の内部は、液媒体が流通可能に構成されている。例えば、液媒体として、温水を使用することができる。伝熱管11の表面温度は、内部を流通する液媒体の温度に応じて変化する。

0024

複数枚のフィン12は、伝熱管11の外周面に接合されている。例えば、フィン12は、伝熱管11の外径の一部又は全部を拡張する拡管加工により伝熱管11の外周面に接合されるが、これに限定されない。フィン12は、伝熱管11の管軸方向に一定間隔で配置されている。例えば、フィン12は、2mm間隔、或いは、5mm間隔で配置される。第1の実施の形態において、全てのフィン12は、同一の形状を有している。フィン12は、正面視にて、円環形状を有しており、内縁部分(伝熱管11との接合部分)の近傍で後方側に突出する円環形状の凹部が形成されている。

0025

以下、第1の実施の形態に係る熱交換器1が有するフィン12の具体的な構成について図2図3を参照して説明する。図2及び図3は、それぞれ第1の実施の形態に係る熱交換器1が有するフィンチューブ10の断面図及び正面図である。なお、図2においては、伝熱管11の管軸中心を通る断面を示すと共に、説明の便宜上、フィンチューブ10の一部を抜粋して示している。また、以下においては、説明の便宜上、フィン12の前方側の面を表面と呼び、フィン12の後方側の面を裏面と呼ぶものとする。

0026

図2及び図3に示すように、フィン12は、第1平面部121、第2平面部122及び傾斜面部123を含んで構成されている。第1平面部121、第2平面部122及び傾斜面部123は、正面視にて、円環形状を有している(図3参照)。第1平面部121は、フィン12の外周側に配置され、第2平面部122は、フィン12の内周側に配置される。傾斜面部123は、第1平面部121と第2平面部122との間に配置される。傾斜面部123は、第1平面部121(より具体的には、第1平面部121の内縁部)と、第2平面部122(より具体的には、第2平面部122の外縁部)とを連結している。

0027

第1平面部121及び第2平面部122は、熱交換空気の流通方向(熱交換器1の上下方向)に延在し、互いに平行に配置されている。第2平面部122は、第1平面部121よりも後方側に配置されている。傾斜面部123は、このように配置される第1平面部121と第2平面部122とを連結している。このため、傾斜面部123は、フィン12の径方向外側に向けて前方側に迫り出す形状を有している。このような構成を有し、フィン12は、全体として伝熱管11側の一部に後方側に凹む凹部を有する円環形状を有している。例えば、フィン12は、金属製の薄板に対して打ち抜き加工及びプレス加工を施すことで形成される。

0028

伝熱管11には、このような構成を有する複数枚のフィン12が等間隔で配置されている。前後方向に隣り合うフィン12は、互いに第1平面部121及び第2平面部122を対向させるように配置されている。複数枚のフィン12は、第1平面部121間、第2平面部122間、傾斜面部123間が同一の距離を挟んで対向するように配置されている。

0029

隣り合うフィン12において、前方側のフィン12の第2平面部122は、その後方側のフィン12の第1平面部121と同一平面上に配置されているが、これに限定されない。第2平面部122は、後方側のフィン12の第1平面部121よりも前方側又は後方側の位置に配置されてもよい。

0030

傾斜面部123は、このように配置される第1平面部121と第2平面部122とを連結するため、詳細について後述するように、第1平面部121間を流れる熱交換空気及び第2平面部122間を流れる熱交換空気の流通方向に対峙する位置に配置される。傾斜面部123の角度は、例えば、40°〜50°に設定されるが、これに限定されない。傾斜面部123の角度は、熱交換器1による熱交換空気の量や速度等に基づいて、1°以上90°未満の範囲内で適宜変更が可能である。

0031

ここで、第1の実施の形態に係る熱交換器1における熱交換空気の流通態様について、図2及び図3を参照して説明する。図2及び図3においては、熱交換空気が流れる方向の一部を破線矢印で示している。上述したように、熱交換空気は、図示しない送風機に吸い上げられ、熱交換器1の下方側から上方側に流通する。吸い上げられた熱交換空気は、フィンチューブ10に到達すると、複数枚のフィン12の第1平面部121とフィン12の第1平面部121との間に導入される(図2参照)。

0032

第1平面部121間に導入された熱交換空気は、第1平面部121に沿って上方側に流れる。このように流れる熱交換空気の進行方向には、傾斜面部123の裏面123bが配置されている。このため、熱交換空気は、傾斜面部123の裏面123bに当たり、斜め後方側に誘導される。このように誘導された熱交換空気は、第2平面部122の表面122aに当たり、上方側に誘導される。

0033

上方側に誘導された熱交換空気は、第2平面部122間の空間において、伝熱管11の外周面に当たり、その周面に沿って更に上方側に流れる(図3参照)。伝熱管11の中心部より上方側部分において、熱交換空気の一部は、伝熱管11の外周部から離間する方向に流れる。

0034

このように流れる熱交換空気の進行方向には、傾斜面部123の表面123aが配置されている。傾斜面部123は、正面視にて円環形状を有しており、その表面123aは、伝熱管11の中心部側に湾曲している。このため、熱交換空気は、傾斜面部123の表面123aに当たると、この湾曲形状に沿うように伝熱管11の中心部側に誘導される。したがって、熱交換空気は、伝熱管11の中心部側に誘導されながら上方側に流れる。

0035

また、熱交換空気は、傾斜面部123の表面123aに当たると、斜め前方側に誘導される(図2参照)。このように誘導された熱交換空気は、第1平面部121の裏面121bに当たり、上方側に誘導される。上方側に誘導された熱交換空気は、第1平面部121間の空間において、上方側に流れ、フィン12の外側に流出する。

0036

このように第1の実施の形態に係る熱交換器1においては、フィン12内に導入された熱交換空気の進行方向に傾斜面123の裏面123bが配置されることから、熱交換空気が後方側に蛇行しながら流れる。これにより、熱交換空気は、傾斜面123の裏面123bと第2平面部122の表面122aに当たりながら流れることから、熱交換空気の流れを乱すことができる。この結果、フィン12の表面に形成される境界層薄膜化でき、熱伝達率を向上することができる。

0037

また、伝熱管11の中心部よりも上方側に流れた熱交換空気の進行方向には、伝熱管11の中心側に湾曲した傾斜面123の表面123aが配置されることから、正面視にて伝熱管11の外周面から離間する方向に流れた熱交換空気を伝熱管11の上方側に回り込むように誘導する。これにより、従来、死水域を構成していたフィン12の一部の領域を低減することができる。この結果、熱交換空気がフィン12の表面に触れる領域を拡大できるので、熱伝達率を向上することができる。

0038

特に、フィン12は、正面視にて(伝熱管11の管軸方向から見て)、円環形状を有している。そして、第1平面部121、第2平面部122及び傾斜面部123も円環形状を有している。このため、伝熱管11の上方側領域(熱交換空気の下流側領域)にて、傾斜面部123により熱交換空気の流れを効果的に湾曲させることができる。これにより、熱交換空気を伝熱管11の上方側にスムーズに回り込ませることができる。

0039

さらに、第2平面部122間を流れる熱交換空気の進行方向には、傾斜面123の表面123aが配置されることから、熱交換空気が前方側に蛇行しながら流れる。これにより、熱交換空気は、傾斜面123の表面123aと第1平面部121の裏面121bに当たりながら流れることから、熱交換空気の流れを乱すことができる。この結果、フィン12の表面に形成される境界層を薄膜化でき、熱伝達率を向上することができる。

0040

さらに、フィン12は、打ち抜き加工やプレス加工等により第1の平面部121、第2の平面部122及び傾斜面部123を設けるだけなので、フィン12の製造コストが大幅に上昇することや、フィン12の外周寸法が大幅に大きくなることはない。これらの結果、熱交換機自体の大型化や製造コストの上昇を招くことなく、十分に熱伝達率を向上することができる。

0041

さらに、第1の実施の形態に係る熱交換器1においては、隣り合うフィン12の第1平面部121と第2平面部122とを同一平面上に配置している。このため、第1平面部121に沿って流通する熱交換空気の流通方向の前方に傾斜面部123の裏面123bが配置される。これにより、熱交換空気を傾斜面部123の裏面123bに効果的に当てて熱伝達率を向上することができる。しかも、隣り合う第2平面部122間への導入口が開放されているので、圧力損失を抑制しながら熱交換空気を効率的に流通させることができる。

0042

なお、第1の実施の形態では、第1平面部121、第2平面部122を設け、これらの平面部を傾斜面部123で連結することでフィン12に単一の凹部形状を設ける場合について説明している。しかしながら、フィン12の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、第1平面部121と第2平面部122との間に少なくとも1つの平面部(中間平面部)を設け、これらの平面部を複数の傾斜面部123で連結することでフィン12に複数の凹部形状を設けるようにしてもよい。この場合には、熱交換空気の前後方向への蛇行回数、伝熱管11の中心部側への誘導回数を増やすことができ、更に熱伝達率を向上することができる。

0043

また、第1平面部121と第2平面部122とを連結する構成については、傾斜面部123に限定されるものではなく適宜変更が可能である。フィン12は、外周側に位置する第1平面部121と、第1平面部121よりも伝熱管11側に配置される第2平面部122とが伝熱管11の管軸方向の異なる位置に配置され、第2平面部122が第1平面部121よりも伝熱管11の管軸方向の一方側(例えば、後方側)に配置されることを前提として任意の構成を採用することができる。

0044

また、第1の実施の形態では、正面視にて、フィン12が円環形状を有する場合について説明している。しかしながら、フィン12の形状については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。フィンチューブ10の製造工程を簡素化することを前提として、フィン12には任意の形状を採用することができる。例えば、正面視にて矩形状や多角形状のフィン12を採用してもよい。

0045

さらに、第1の実施の形態では、円環形状を有する第2平面部122及び傾斜面部123をフィン12に設ける場合について説明している。しかしながら、フィン12の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。第2平面部122及び傾斜面部123は、熱交換空気を前後方向に蛇行させると共に、伝熱管11の中心部側へ熱交換空気を誘導することを前提として任意の形状を選択することができる。例えば、第2平面部122及び傾斜面部123を、フィン12の上下方向及び左右方向に4つの角部を配置した矩形状(正方形状や菱形状等)や、フィン12の上下方向及び左右方向にいずれかの角部を配置した多角形状(正六角形状正八角形上等)に構成してもよい。この場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。

0046

さらに、第1の実施の形態では、複数枚のフィン12を伝熱管11に接合する場合について説明している。しかしながら、フィン12の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、長尺の金属製の薄板を用意し、これを伝熱管11の外周面に螺旋状に接合する構成であってもよい。この場合にも、フィンの内周側に凹部形状を設けることで、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。

0047

なお、第1の実施の形態において、熱伝達率を向上する観点からフィン12の構成を変更してもよい。例えば、傾斜面部123に通気孔を形成し、フィン12間を流通する熱交換空気を通過させることは実施の形態として好ましい。この場合には、フィン12間に導入され、第1平面部121に沿って流れる熱交換空気を通気孔を介して前方側のフィン12間の空間に流入させることができる。これにより、フィン12(第2平面部122)の表面に形成される境界層を薄膜化でき、熱伝達率を向上することができる。また、このようにフィン12間を流通する熱交換空気を通過させる通気孔は、第1平面部121或いは第2平面部122に形成されていてもよい。この場合にも、フィン12の表面に形成される境界層を薄膜化でき、熱伝達率を向上することができる。

0048

(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る熱交換器1は、伝熱管11に配置されるフィンの形状が異なる点で第1の実施の形態に係る熱交換器1と相違する。第2の実施の形態に係る熱交換器1において、適用される凝縮器の構成やフィンチューブ10の配置等は、第1の実施の形態に係る熱交換器1と同一である。以下、第2の実施の形態に係る熱交換器1について、第1の実施の形態に係る熱交換器1との相違点を中心に説明する。

0049

図4及び図5は、それぞれ第2の実施の形態に係る熱交換器1が有するフィンチューブ10の断面図及び正面図である。図4及び図5において、図2及び図3と共通する構成要素については、同一の符号を付与し、その詳細な説明を省略する。なお、図4においては、伝熱管11の管軸中心を通る断面を示すと共に、説明の便宜上、フィンチューブ10の一部を抜粋して示している。また、以下においては、説明の便宜上、フィン13の前方側の面を表面と呼び、フィン13の後方側の面を裏面と呼ぶものとする。

0050

図4に示すように、伝熱管11には、2種類のフィン13(13a、13b)が接合されている。フィン13aと、フィン13bとは、後述する第1傾斜面部134、第2傾斜面部135の長さ及び角度において相違する。以下において、フィン13と呼ぶ場合には、フィン13a、13bにおける共通の構成要素について説明しているものとする。

0051

図4及び図5に示すように、フィン13は、第1平面部131、第2平面部132及び第3平面部133、並びに、第1傾斜面部134及び第2傾斜面部135を含んで構成されている。第1平面部131、第2平面部132及び第3平面部133、並びに、第1傾斜面部134及び第2傾斜面部135は、正面視にて、円環形状を有している(図5参照)。第1平面部131は、フィン13の外周側に配置され、第2平面部132は、フィン12の内周側に配置され、第3平面部133は、第1平面部131と第2平面部132との間に配置される。

0052

第1傾斜面部134は、第1平面部131と第3平面部133との間に配置される。第2傾斜面部135は、第2平面部132と第3平面部133との間に配置される。第1傾斜面部134は、第1平面部131(より具体的には、第1平面部131の内縁部)と、第3平面部133(より具体的には、第3平面部133の外縁部)とを連結している。第2傾斜面部135は、第2平面部132(より具体的には、第2平面部132の外縁部)と、第3平面部133(より具体的には、第3平面部133の内縁部)とを連結している。

0053

第1平面部131、第2平面部132及び第3平面部133は、熱交換空気の流通方向(熱交換器1の上下方向)に延在し、互いに平行に配置されている(図4参照)。第3平面部133は、第1平面部131よりも後方側に配置され、第2平面部132は、第3平面部133よりも後方側に配置されている。第1傾斜面部134は、このように配置される第1平面部131と第3平面部133とを連結している。第2傾斜面部135は、このように配置される第3平面部133と第2平面部132とを連結している。このため、第1傾斜面部134及び第2傾斜面部135は、フィン13の径方向外側に向けて前方側に迫り出す形状を有している。このような構成を有し、フィン13は、全体として内周側で後方側に2段階に凹む凹部を有する円環形状を有している。なお、フィン13aとフィン13bとは、凹部の形状が異なる。例えば、フィン13は、金属製の薄板に対して打ち抜き加工及びプレス加工を施すことで形成される。

0054

伝熱管11の外周面には、このような構成を有する複数枚のフィン13が等間隔に配置されている。第2の実施の形態においては、伝熱管11の外周面にフィン13aとフィン13bとが交互に配置されている。前後方向に隣り合うフィン13aと、フィン13bとは、互いに第1平面部131、第2平面部132及び第3平面部133を対向させるように配置されている。

0055

隣り合うフィン13a、13bにおいて、フィン13aの第3平面部133は、その後方側のフィン13bの第1平面部131と同一平面上に配置されている。また、フィン13aの第2平面部132は、更に後方側のフィン13aの第1平面部131と同一平面上に配置されている。フィン13aの第1傾斜面部134は、このように配置される第1平面部131と第3平面部133とを連結している。フィン13aの第2傾斜面部135は、このように配置される第3平面部133と第2平面部132とを連結している。フィン13aの第1傾斜面部134及び第2傾斜面部135は、同一の長さ及び角度を有している。

0056

一方、フィン13bの第3平面部133は、その後方側のフィン13aの第1平面部131よりも後方側の位置に配置されている。また、フィン13bの第2平面部132は、その後方側のフィン13aの第3平面部133と同一平面上に配置されている。フィン13bの第1傾斜面部134は、このように配置される第1平面部131と第3平面部133とを連結している。フィン13bの第2傾斜面部135は、このように配置される第3平面部133と第2平面部132とを連結している。

0057

フィン13bにおいては、第3平面部133が後方側のフィン13aの第3平面部133の近傍に配置され、第2平面部132が後方側のフィン13aの第3平面部133と同一平面上に配置されるため、第1傾斜面部134は、第2傾斜面部135よりも長く、角度も大きく構成されている。なお、フィン13bの第1傾斜面部134は、フィン13aの第1傾斜面部134よりも長く、角度が大きく構成されている。一方、フィン13bの第2傾斜面部135は、フィン13aの第2傾斜面部135よりも短く、角度が小さく構成されている。

0058

前後方向に隣り合うフィン13aの第1平面部131と、フィン13bの第1平面部131とは等間隔に配置されている。同様に、前後方向に隣り合うフィン13aの第2平面部132と、フィン13bの第2平面部132とは等間隔に配置されている。例えば、第1平面部131間の距離と、第2平面部132間の距離とは同一に設定されるが、これに限定されない。

0059

一方、前後方向に隣り合うフィン13aの第1平面部131と第2平面部132との間の箇所(すなわち、第1傾斜面部134の外縁部から第2傾斜面部135の内縁部までの箇所)と、フィン13bの第1平面部131と第2平面部132との間の箇所とは不等間隔に配置されている。前後方向に隣り合うフィン13aの第3平面部133と、フィン13bの第3平面部133との距離は、フィン13aが前方側に配置される場合と、フィン13bが前方側に配置される場合とで異なる。フィン13aが前方側に配置される場合の方が、第3平面部133間の距離が長く設定されている。

0060

なお、フィン13aが前方側に配置される場合の第3平面部133間の距離は、第1平面部131間の距離よりも長く設定されている。一方、フィン13bが前方側に配置される場合の第3平面部133間の距離は、第1平面部131間の距離よりも短く設定されている。

0061

以下においては、説明の便宜上、フィン13aが前方側に配置される場合に後方側のフィン13bとの間に形成される流通路を流通路aと呼び、フィン13bが前方側に配置される場合に後方側のフィン13aとの間に形成される流通路を流通路bと呼ぶものとする。流通路aは、熱交換空気の導入箇所で上方側に向かって前後方向の幅が拡大する。一方、流通路bは、熱交換空気の導入箇所で上方側に向かって前後方向の幅が縮小する。

0062

フィン13の第3平面部133には、前後方向に貫通する複数の通気孔136が形成されている(図4参照)。これらの通気孔136は、例えば、フィン13の製造時に打ち抜き加工で形成される。詳細について後述するように、通気孔136は、熱交換空気の導入時に流通路a、b間に発生する圧力差に応じて熱交換空気が通過する開口部を構成する。

0063

ここで、第2の実施の形態に係る熱交換器1における熱交換空気の流通態様について、図4及び図5を参照して説明する。図4及び図5においては、熱交換空気が流れる方向の一部を破線矢印で示している。第1の実施の形態と同様に、熱交換空気は、図示しない送風機に吸い上げられ、熱交換器1の下方側から上方側に流通する。吸い上げられた熱交換空気は、フィンチューブ10に到達すると、フィン13aの第1平面部131とフィン13bの第1平面部131との間に形成された流通路a、b内に導入される(図4参照)。

0064

流通路a、b内に導入された熱交換空気は、第1平面部131に沿って上方側に流れる。このように流れる熱交換空気の進行方向には、第1傾斜面部134の裏面134bが配置されている。このため、熱交換空気は、第1傾斜面部134の裏面134bに当たり、斜め後方側に誘導される。そして、誘導された熱交換空気は、第3平面部133の表面133aに当たり、上方側に誘導される。

0065

上述のように、流通路aは、上方側に向かって前後方向の幅が拡大し、流通路bは、上方側に向かって前後方向の幅が縮小する。このため、流通路aでは熱交換空気の流れが遅くなり(拡大流)、流通路bでは熱交換空気の流れが速くなる(縮流)。これに伴い、流通路aを構成する空間では圧力が増加し、流通路bを構成する空間では圧力が減少する。

0066

上述のように、第3平面部133には、通気孔136が形成されている。流通路a、bを構成する空間に圧力差が発生するため、熱交換空気は、この圧力差に応じて通気孔136を介して通過する。この場合、圧力が増加した流通路aを構成する空間から圧力が減少した流通路bを構成する空間に熱交換空気の一部が進入する。

0067

上方側に誘導された熱交換空気は、通気孔136を介して進入してきた熱交換空気と混合して更に上方側に流れる。このように流れる熱交換空気の進行方向には、第2傾斜面部135の裏面135bが配置されている。このため、熱交換空気は、第2傾斜面部135の裏面135bに当たり、更に斜め後方側に誘導される。そして、熱交換空気は、第2平面部132の表面132aに当たり、上方側に誘導される。

0068

上方側に誘導された熱交換空気は、第2平面部132間の空間において、伝熱管11の外周面に当たり、その周面に沿って更に上方側に流れる(図5参照)。伝熱管11の中心部より上方側部分において、熱交換空気の一部は、伝熱管11の外周部から離間する方向に流れる。

0069

このように流れる熱交換空気の進行方向には、第2傾斜面部135の表面135aが配置されている。第2傾斜面部135は、円環形状を有しており、その表面135aは、伝熱管11の中心部側に湾曲している。このため、熱交換空気は、第2傾斜面部135の表面135aに当たると、この湾曲形状に沿うように伝熱管11の中心部側に誘導される。したがって、熱交換空気は、伝熱管11の中心部側に誘導されながら上方側に流れる。

0070

また、熱交換空気は、第2傾斜面部135の表面135aに当たると、斜め前方側に誘導される(図4参照)。そして、熱交換空気は、第3平面部133の裏面133bに当たり、上方側に誘導される。このとき、流通路aは、上方側に向かって前後方向の幅が拡大し、流通路bは、上方側に向かって前後方向の幅が縮小する。このため、流通路aでは熱交換空気の流れが遅くなり(拡大流)、流通路bでは熱交換空気の流れが速くなる(縮流)。これに伴い、流通路aを構成する空間では圧力が増加し、流通路bを構成する空間では圧力が減少する。

0071

上述のように、第3平面部133には、通気孔136が形成されている。流通路a、bを構成する空間に圧力差が発生するため、熱交換空気は、この圧力差に応じて通気孔136を介して通過する。この場合、圧力が増加した流通路aを構成する空間から圧力が減少した流通路bを構成する空間に熱交換空気の一部が進入する。

0072

上方側に誘導された熱交換空気は、通気孔136を介して進入してきた熱交換空気と混合して更に上方側に流れる。このように流れる熱交換空気の進行方向には、第1傾斜面部134の表面134aが配置されている。第1傾斜面部134は、第2傾斜面部135と同様に、円環形状を有しており、その表面134aは、伝熱管11の中心部側に湾曲している。このため、熱交換空気は、第1傾斜面部134の表面134aに当たると、この湾曲形状に沿うように伝熱管11の中心部側に更に誘導される(図5参照)。熱交換空気は、伝熱管11の中心部側に誘導されながら上方側に流れる。

0073

また、熱交換空気は、第1傾斜面部134の表面134aに当たると、斜め前方側に誘導される(図4参照)。そして、熱交換空気は、第1平面部131の裏面131bに当たり、上方側に誘導される。上方側に誘導された熱交換空気は、第1平面部131間の空間において、上方側に流れ、フィン13の外側に流出する。

0074

このように第2の実施の形態に係る熱交換器1においては、隣り合うフィン13a、13b間において、第1平面部131間を等間隔に設定する一方、第1平面部131と第2平面部132との間を不等間隔に設定している。これにより、流通路a、bを構成する空間の間で圧力差を発生させ、通気孔136を介して熱交換空気の一部を流通させている。これにより、流通路a、bを流れる熱交換空気の流れを乱すことができる。この結果、フィン13の表面に形成される境界層を薄膜化でき、熱伝達率を向上することができる。

0075

なお、第2の実施の形態においては、流通路a、b間で圧力差を発生させるため、前後方向に隣り合うフィン13a、13bにおいて、第1平面部131間及び第2平面部132間を等間隔とする一方、第1傾斜面部134から第2傾斜面部135までの部分間の前後方向の幅を不等間隔に設定している。しかしながら、フィン13a、13bの構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。流通路a、b間で圧力差を発生させることを前提として任意の構成を採用することができる。

0076

また、第2の実施の形態に係る熱交換器1においては、第3平面部133に複数の円形状の通気孔136を設ける構成について説明している(図5参照)。しかしながら、通気孔136の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。通気孔136は、第3平面部133を貫通し、熱交換空気を通過させることを前提として任意の形状を採用することができる。例えば、第3平面部133の周方向に一定長さを有する長孔形状を有する複数の通気孔を採用してもよい。

0077

なお、熱交換空気を通過させる通気孔136の形成位置は、第3平面部133に限定されない。通気孔136は、第1傾斜面部134から第2傾斜面部135までの不等間隔に設定された部分の任意の位置に形成することができる。このように通気孔136を第3平面部133以外の位置に形成した場合であっても、通気孔136を介した熱交換空気を流通を通じて、流通路a、bを流れる熱交換空気の流れを乱すことができる。この結果、フィン13の表面に形成される境界層を薄膜化でき、熱伝達率を向上することができる。

0078

さらに、第2の実施の形態においては、流通路a、b間で圧力差を発生させるため、前後方向に隣り合うフィン13a、13bにおいて、第1平面部131間及び第2平面部132間を等間隔とする一方、第1傾斜面部134から第2傾斜面部135までの部分間の前後方向の幅を不等間隔に設定している。しかしながら、フィン13a、13bの構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、前後方向に隣り合うフィン13a、13bにおいて、第1平面部131間及び第2平面部132間を等間隔とする一方、第1傾斜面部134から第2傾斜面部135までの部分間の前後方向の幅も等間隔に設定してもよい。さらに、このように構成されたフィン13の一部(第1平面部131の先端部から第2平面部132の基端部までの間の一部)に、フィン13間を流通する熱交換空気を通過させる通気孔を形成してもよい。この場合には、フィン13の表面に形成される境界層を薄膜化でき、熱伝達率を向上することができる。

0079

(第3の実施の形態)
第3の実施の形態に係る熱交換器1は、伝熱管11に配置されるフィンの形状が異なる点で第1の実施の形態に係る熱交換器1と相違する。第3の実施の形態に係る熱交換器1において、適用される凝縮器の構成やフィンチューブ10の配置等は、第1の実施の形態に係る熱交換器1と同一である。以下、第3の実施の形態に係る熱交換器1について、第1の実施の形態に係る熱交換器1との相違点を中心に説明する。

0080

図6及び図7は、それぞれ第3の実施の形態に係る熱交換器1が有するフィンチューブ10の断面図及び正面図である。図6及び図7において、図2及び図3と共通する構成要素については、同一の符号を付与し、その詳細な説明を省略する。なお、図6においては、伝熱管11の管軸中心を通る断面を示すと共に、説明の便宜上、フィンチューブ10の一部を抜粋して示している。また、以下においては、説明の便宜上、フィン14の前方側の面を表面と呼び、フィン14の後方側の面を裏面と呼ぶものとする。

0081

図6及び図7に示すように、第3の実施の形態に係るフィン14は、第1平面部121に複数の突起141を有する点のみで、第1の実施の形態に係るフィン12と相違する。突起141は、第1平面部121において、第2平面部122と反対側(前方側)に突出して設けられている。突起141は、正面視にて円形状を有し、第1平面部121にて等間隔に配置されている(図7参照)。例えば、これらの突起141は、例えば、フィン14の製造時にプレス加工で形成される。

0082

ここで、第3の実施の形態に係る熱交換器1における熱交換空気の流通態様について、図6及び図7を参照して説明する。図6及び図7においては、熱交換空気が流れる方向の一部を破線矢印で示している。なお、第3の実施の形態において、突起141の周辺以外の熱交換空気の流通態様は、第1の実施の形態と同様であるため、詳細な説明について省略する。

0083

第1平面部121間に導入された熱交換空気は、第1平面部121に沿って上方側に流れる。このように流れる熱交換空気の進行方向には、突起141が配置されている。このため、熱交換空気は、突起141に当たり、前方側に誘導される。そして、熱交換空気が誘導された先には、傾斜面部123の裏面123bが配置されている。このため、熱交換空気は、傾斜面部123の裏面123bに当たり、斜め後方側に誘導される。このように誘導された熱交換空気は、第2平面部122の表面122aに当たり、上方側に誘導される。その後の熱交換空気の流通態様は、第1の実施の形態と同様である。

0084

このように第3の実施の形態に係る熱交換器1においては、第1平面部121に複数の突起141を設け、熱交換空気を前方側に誘導し、熱交換空気が傾斜面部123の裏面123b側に鋭角に当たるようにしている。このため、第1の実施の形態と比べて、傾斜面部123の裏面123bに当たる熱交換空気の割合を増加させることができる。これにより、効果的に熱交換空気の流れを乱すことができ、熱伝達率を更に向上することができる。

0085

なお、第3の実施の形態に係る熱交換器1においては、第1平面部121に複数の突起141を設ける構成について説明している。しかしながら、突起141の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。突起141は、前方側に突出し、熱交換空気を前方側に誘導することを前提として任意の形状を採用することができる。例えば、円弧形状を有する複数の突起や、円環形状を有する単一の突起で構成してもよい。

0086

(第4の実施の形態)
第4の実施の形態に係る熱交換器1は、伝熱管11に配置されるフィンの形状が異なる点で第2の実施の形態に係る熱交換器1と相違する。第4の実施の形態に係る熱交換器1において、適用される凝縮器の構成やフィンチューブ10の配置等は、第2の実施の形態に係る熱交換器1と同一である。以下、第4の実施の形態に係る熱交換器1について、第2の実施の形態に係る熱交換器1との相違点を中心に説明する。

0087

図8及び図9は、それぞれ第4の実施の形態に係る熱交換器1が有するフィンチューブ10の断面図及び正面図である。図8及び図9において、図4及び図5と共通する構成要素については、同一の符号を付与し、その詳細な説明を省略する。なお、図8においては、伝熱管11の管軸中心を通る断面を示すと共に、説明の便宜上、フィンチューブ10の一部を抜粋して示している。また、以下においては、説明の便宜上、フィン15の前方側の面を表面と呼び、フィン15の後方側の面を裏面と呼ぶものとする。

0088

図8及び図9に示すように、第4の実施の形態に係るフィン15(フィン15a、15b)は、第1平面部131に複数の突起151を有する点のみで、第2の実施の形態に係るフィン13と相違する。突起151は、第1平面部131において、第2平面部132と反対側(前方側)に突出して設けられている。突起151は、正面視にて円形状を有し、第1平面部131にて等間隔に配置されている(図9参照)。例えば、これらの突起151は、例えば、フィン15の製造時にプレス加工で形成される。

0089

ここで、第4の実施の形態に係る熱交換器1における熱交換空気の流通態様について、図8及び図9を参照して説明する。図8及び図9においては、熱交換空気が流れる方向の一部を破線矢印で示している。なお、第4の実施の形態において、突起151の周辺以外の熱交換空気の流通態様は、第2の実施の形態と同様であるため、省略する。

0090

流通路a、b内に導入された熱交換空気は、第1平面部131に沿って上方側に流れる。このように流れる熱交換空気の進行方向には、突起151が配置されている。このため、熱交換空気は、突起151に当たり、前方側に誘導される。そして、熱交換空気が誘導された先には、第1傾斜面部134の裏面134bが配置されている。このため、熱交換空気は、第1傾斜面部134の裏面134bに当たり、斜め後方側に誘導される。このように誘導された熱交換空気は、第3平面部133の表面133aに当たり、上方側に誘導される。その後の熱交換空気の流通態様は、第2の実施の形態と同様である。

0091

このように第4の実施の形態に係る熱交換器1においては、第1平面部131に突起151を設け、熱交換空気を前方側に誘導し、熱交換空気が第1傾斜面部134の裏面134b側に鋭角に当たるようにしている。このため、第2の実施の形態と比べて、第1傾斜面部134の裏面134bに当たる熱交換空気の割合を増加させることができるので、熱伝達率を向上することができる。

0092

なお、第4の実施の形態に係る熱交換器1においては、第1平面部131に円形状の突起151を設ける構成について説明している。しかしながら、突起151の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。突起151は、前方側に突出し、熱交換空気を前方側に誘導することを前提として任意の形状を採用することができる。例えば、円弧形状を有する複数の突起や、円環形状を有する単一の突起で構成してもよい。

0093

また、第4の実施の形態に係る熱交換器1においては、第1平面部131のみに突起151を設ける構成について説明している。しかしながら、突起151の形成位置については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、第3平面部133に突起151を設けてもよい。この場合には、第3平面部133間を流れる熱交換空気を前方側に誘導することができるので、更に熱伝達率を向上することができる。言い換えると、突起151は、第2傾斜面部135より伝熱管11の径方向の外側に配置される平面部(本実施の形態では、第1平面部131及び第3平面部133)に形成することが好ましい。

0094

なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、さまざまに変更して実施可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている部材や孔などの大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更が可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施可能である。

0095

以上説明したように、本発明は、熱交換機自体の大型化や製造コストの上昇を招くことなく、十分に伝達率を向上することができるという効果を有し、特に、発電所等に設置される産業用の熱交換器に有用である。

0096

1:熱交換器
10:フィンチューブ
11:伝熱管
12、13、14、15:フィン
121、131:第1平面部(第1の平面部)
122、132:第2平面部(第2の平面部)
123:傾斜面部
133:第3平面部(第3の平面部)
134:第1傾斜面部
135:第2傾斜面部
136:通気孔
141、151:突起(突起部)

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