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技術 内装用石膏ボードの取付装置と取付方法

出願人 株式会社サワタ
発明者 澤田操
出願日 2017年11月2日 (2年8ヶ月経過) 出願番号 2017-213023
公開日 2019年6月6日 (1年1ヶ月経過) 公開番号 2019-085733
状態 未査定
技術分野 壁の仕上げ
主要キーワード ビスねじ ビス止め片 建物内壁 接着剤受け ビス止め位置 タップねじ 天井部側 セメント系接着剤
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年6月6日)のものです。
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図面 (14)

課題

乾式工法によって石膏ボード建物躯体内壁面に取り付けるようにし、又、建物躯体の内壁面に凹凸の不揃い面があっても、石膏ボードを面揃いに取り付けることができるようにした。

解決手段

建物躯体1の天井部1bに固着した天井部側横桟8と床部1cに固着した床部側横桟9との間に下地材である軽量鉄骨製縦桟2が定位置に係止され、建物躯体1の内壁面1aと軽量鉄骨製縦桟2との間に該縦桟2を躯体内壁面1aにビス止めするための縦桟ビス止め金具3が設けられ、該縦桟ビス止め金具3は、躯体内壁面1aに当て付けられてビス4によって固着される壁体ビス止め板片5と、該壁体ビス止め板片5に一体形成され、その上下端部が天井部側横桟8及び床部側横桟9に係止された軽量鉄骨製縦桟2を、躯体内壁面1aに対してその自由な対抗間隔位置P1又はP2で ビス6によって止着可能な縦桟ビス止め枠片7とからなり、該軽量鉄骨製縦桟2に、内装材である石膏ボード10が固着されてなる。

概要

背景

従来、建物躯体であるALC板内壁面内装用の石膏ボードを取り付ける手段として、GL(Gypsum Lining)工法が多用されている。このGL工法では、セメント系の接着剤粉末を水で練り合わせ、これを団子状にして建物内壁面の要所に付着させ、その上から石膏ボードを押し付けて該団子状のセメント系接着剤硬化によって固定するようにしたもので、下地骨組みを不要であり、しかも、建物内壁面に凹凸の不揃い面があっても、この不揃いを団子状接着剤に対する押し付け力加減することによって吸収し石膏ボードが面揃いに取り付けられるようになっている。

しかしながら、このようなGL工法では、水練りした接着剤を建物躯体の内壁面に団子状に付着させるのに非常に労力を要する上に、付着させた接着剤が垂れ落ちし易いという難点があった。そこで、このGL工法の改良として、本出願人によって、下記の特許文献1に示すように団子状接着剤に接着剤受け片を介在させることによって該接着剤の垂れ落ちを防ぐようにしたGL工法が提案されている。

しかし、この改良されたGL工法にあっても、セメント系の接着剤粉末を水で練り合わせ、これを団子状としたものであるから充分に硬化せず、又、石膏ボードは水分を含み易いため、これが団子状接着剤の硬化を一層妨げ、これが原因で、これらの湿式工法では石膏ボードの表面にびが発生しやすいという致命的な難点があった。

概要

乾式工法によって石膏ボードを建物躯体の内壁面に取り付けるようにし、又、建物躯体の内壁面に凹凸の不揃い面があっても、石膏ボードを面揃いに取り付けることができるようにした。 建物躯体1の天井部1bに固着した天井部側横桟8と床部1cに固着した床部側横桟9との間に下地材である軽量鉄骨製縦桟2が定位置に係止され、建物躯体1の内壁面1aと軽量鉄骨製縦桟2との間に該縦桟2を躯体内壁面1aにビス止めするための縦桟ビス止め金具3が設けられ、該縦桟ビス止め金具3は、躯体内壁面1aに当て付けられてビス4によって固着される壁体ビス止め板片5と、該壁体ビス止め板片5に一体形成され、その上下端部が天井部側横桟8及び床部側横桟9に係止された軽量鉄骨製縦桟2を、躯体内壁面1aに対してその自由な対抗間隔位置P1又はP2で ビス6によって止着可能な縦桟ビス止め枠片7とからなり、該軽量鉄骨製縦桟2に、内装材である石膏ボード10が固着されてなる。

目的

本発明は、特許文献1に示すような湿式工法に対して乾式工法によって石膏ボードを建物躯体の内壁面に取り付けるようにし、これによって石膏ボードの表面に黴びが発生することなく、又、建物躯体の内壁面に凹凸の不揃い面があっても、石膏ボードを面揃いに取り付けることができるようにした石膏ボードの取付装置とその取付方法を提案することを課題とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

建物躯体天井部に固着した天井部側横桟と床部に固着した床部側横桟との間に下地材である軽量鉄骨製縦桟定位置に係止され、建物躯体の内壁面と軽量鉄骨製縦桟との間に該縦桟を建物躯体の内壁面にビス止めするための縦桟ビス止め金具が設けられ、該縦桟ビス止め金具は、躯体内壁面に当て付けられてビスによって固着される壁体ビス止め板片と、該壁体ビス止め板片に一体形成され、その上下端部が天井部側横桟及び床部側横桟に係止された軽量鉄骨製縦桟を、建物躯体の内壁面が一部凹凸状を呈しそのため内壁面に段差が現れる内壁面の該段差を吸収する自由な対抗間隔位置でビスによって止着可能な縦桟ビス止め枠片とからなり、該軽量鉄骨製縦桟に、内装材である石膏ボードが固着されてなる内装用石膏ボード取付装置

請求項2

前記縦桟ビス止め枠片は、前記壁体ビス止め板片の長手方向中央部端縁に同一面上に一体に立ち上がり前記縦桟の幅員に相当する板幅基板片部と該基板片部の両端部をその板面に対してL字状に折曲してなる一対の縦桟ビス止め片部とからなり、該一対の縦桟ビス止め片部を前記軽量鉄骨製縦桟に嵌め入れて、前記躯体内壁面の段差を吸収する自由な対抗間隔位置で前記一対の縦桟ビス止め片部が前記縦桟にビスによって止着されるようになっている請求項1に記載の内装用石膏ボード取付装置。

請求項3

前記縦桟ビス止め金具は、その展開状態において、下方側の長方形帯板状片と上方側の長方形帯板状片とを並行に設け、両者をその中央部で前記縦桟の幅員に相当する板幅の連結部で一体に連結して、全体として横長矩形状の板状体からなり、展開状態からの組み立て状態においては、下方側の長方形帯板状片は、そのまま壁体ビス止め板片を形成し、これに対し上方側の長方形帯板状片は、該長方形帯板状片のうち、上記連結部に相当する板幅の板状部を基板片部とし、該基板片部の両端部をその板面に対してL字状に折曲して、前記基板片部を挟んで平面コ字状に対抗する両帯板状片を一対の縦桟ビス止め片部とし、前記基板片部11と一対の縦桟ビス止め片部12,12とによって縦桟ビス止め枠片7を形成してなる請求項1又は2に記載の内装用石膏ボード取付装置。

請求項4

前記軽量鉄骨製縦桟は、リップ付き溝形鋼からなる請求項1〜3の何れかに記載の内装用石膏ボードの取付装置。

請求項5

前記軽量鉄骨製縦桟は、角筒状の鋼管からなる請求項1〜3の何れかに記載の内装用石膏ボードの取付装置。

請求項6

一対の縦桟ビス止め片部をリップ付き溝形鋼からなる軽量鉄骨製縦桟に嵌め入れて、前記一対の縦桟ビス止め片部を前記縦桟にビスによって止着する際に、前記ビスに押されて前記縦桟が変形するのを阻止するための縦桟変形阻止片が、縦桟ビス止め金具の基板片部に、前記一対の縦桟ビス止め片部間にあって、これに平行に突設されてなる請求項1〜4の何れかに記載の内装用石膏ボードの取付装置。

請求項7

前記縦桟変形阻止片は、前記縦桟ビス止め金具の展開状態において、上方側の長方形帯板状片を基点として、下方側の長方形帯板状片に向かって切り抜き形成されてなり、前記縦桟ビス止め金具の組み立て状態において、前記縦桟変形阻止片は、上方側の長方形帯板状片の基板片部の基点より切り起こされて縦桟ビス止め金具の基板片部に、前記一対の縦桟ビス止め片部間にあって、これに平行に突設されてなる請求項6に記載の内装用石膏ボードの取付装置。

請求項8

内装用の石膏ボードを建物躯体の段差の生起している内壁面に面して取り付けられる内装用石膏ボード取付方法であって、先ず、建物躯体の天井部に天井部側横桟を固着し、床部に床部側横桟を固着し、次に、複数の縦桟ビス止め金具をビス止めすることなく内装材である軽量鉄骨製縦桟に嵌め込んだ状態で、該軽量鉄骨製縦桟を天井部側横桟と床部側横桟とにわたって係止し、次に複数の縦桟ビス止め金具を軽量鉄骨製縦桟に上下適当間隔に配置して各縦桟ビス止め金具の壁体ビス止め板片を建物躯体の段差のある内壁面にビス止めし、次に各縦桟ビス止め金具の縦桟ビス止め枠片を、内壁面に段差が生起している内壁面の該段差を吸収する自由な対抗間隔位置で軽量鉄骨製縦桟にビスによって止着し、最後に石膏ボードを軽量鉄骨製縦桟に固着してなる内装用石膏ボードの取付方法。

技術分野

0001

本発明は、建物躯体であるRC、ALCコンクリート或いはブロックの内壁面に面して内装材である石膏ボードを取り付けるための石膏ボードの取付装置とその取付方法に関する。

背景技術

0002

従来、建物躯体であるALC板の内壁面に内装用の石膏ボードを取り付ける手段として、GL(Gypsum Lining)工法が多用されている。このGL工法では、セメント系の接着剤粉末を水で練り合わせ、これを団子状にして建物内壁面の要所に付着させ、その上から石膏ボードを押し付けて該団子状のセメント系接着剤硬化によって固定するようにしたもので、下地骨組みを不要であり、しかも、建物内壁面に凹凸の不揃い面があっても、この不揃いを団子状接着剤に対する押し付け力加減することによって吸収し石膏ボードが面揃いに取り付けられるようになっている。

0003

しかしながら、このようなGL工法では、水練りした接着剤を建物躯体の内壁面に団子状に付着させるのに非常に労力を要する上に、付着させた接着剤が垂れ落ちし易いという難点があった。そこで、このGL工法の改良として、本出願人によって、下記の特許文献1に示すように団子状接着剤に接着剤受け片を介在させることによって該接着剤の垂れ落ちを防ぐようにしたGL工法が提案されている。

0004

しかし、この改良されたGL工法にあっても、セメント系の接着剤粉末を水で練り合わせ、これを団子状としたものであるから充分に硬化せず、又、石膏ボードは水分を含み易いため、これが団子状接着剤の硬化を一層妨げ、これが原因で、これらの湿式工法では石膏ボードの表面にびが発生しやすいという致命的な難点があった。

発明が解決しようとする課題

0005

本発明は、特許文献1に示すような湿式工法に対して乾式工法によって石膏ボードを建物躯体の内壁面に取り付けるようにし、これによって石膏ボードの表面に黴びが発生することなく、又、建物躯体の内壁面に凹凸の不揃い面があっても、石膏ボードを面揃いに取り付けることができるようにした石膏ボードの取付装置とその取付方法を提案することを課題とする。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1は、建物躯体1の天井部1bに固着した天井部側横桟8と床部1cに固着した床部側横桟9との間に下地材である軽量鉄骨製縦桟2が定位置に係止され、建物躯体1の内壁面1aと軽量鉄骨製縦桟2との間に該縦桟2を躯体内壁面1aにビス止めするための縦桟ビス止め金具3が設けられ、該縦桟ビス止め金具3は、躯体内壁面1aに当て付けられてビス4によって固着される壁体ビス止め板片5と、該壁体ビス止め板片5に一体形成され、その上下端部が天井部側横桟8及び床部側横桟9に係止された軽量鉄骨製縦桟2を、躯体内壁面1aに対してその自由な対抗間隔位置P1又はP2でビス6によって止着可能な縦桟ビス止め枠片7とからなり、該軽量鉄骨製縦桟2に、内装材である石膏ボード10が固着されてなる内装用石膏ボード取付装置に係る。

0007

又、請求項2は、前記縦桟ビス止め枠片7は、前記壁体ビス止め板片5の長手方向中央部端縁に同一面上に一体に立ち上がり前記縦桟2の幅員に相当する板幅基板片部11と該基板片部11の両端部をその板面に対してL字状に折曲してなる一対の縦桟ビス止め片部12,12とからなり、該一対の縦桟ビス止め片部12,12を前記軽量鉄骨製縦桟2に嵌め入れて、前記躯体内壁面1aの段差mを吸収する自由な対抗間隔位置P1又はP2で前記一対の縦桟ビス止め片部12,12が前記縦桟2にビス6によって止着されるようになっている請求項1に記載の内装用石膏ボード取付装置に係る。

0008

又、請求項3は、前記縦桟ビス止め金具3は、その展開状態において、下方側の長方形帯板状片13と上方側の長方形帯板状片14とを並行に設け、両者をその中央部で前記縦桟2の幅員に相当する板幅の連結部15で一体に連結して、全体として横長矩形状の板状体16からなり、展開状態からの組み立て状態においては、下方側の長方形帯板状片13は、そのまま壁体ビス止め板片5を形成し、これに対し上方側の長方形帯板状片14は、該帯板状片のうち、上記連結部15に相当する板幅の板状部を基板片部11とし、該基板片部11の両端部をその板面に対してL字状に折曲して前記基板片部11を挟んで平面コ字状に対抗する両帯板状片を一対の縦桟ビス止め片部12,12として、前記基板片部11と一対の縦桟ビス止め片部12,12とによって縦桟ビス止め枠片7を形成してなる請求項1又は2に記載の内装用石膏ボード取付装置に係る。

0009

又、請求項4は、前記軽量鉄骨製縦桟2は、リップ付き溝形鋼からなる請求項1〜3の何れかに記載の内装用石膏ボードの取付装置に係る。

0010

又、請求項5は、前記軽量鉄骨製縦桟2は、角筒状の鋼管からなる請求項1〜3の何れかに記載の内装用石膏ボードの取付装置に係る。

0011

又、請求項6は、一対の縦桟ビス止め片部12,12をリップ付き溝形鋼からなる軽量鉄骨製縦桟2に嵌め入れて、前記一対の縦桟ビス止め片部12,12を前記縦桟2にビス6によって止着する際に、前記ビス6に押されて前記縦桟2が変形するのを阻止するための縦桟変形阻止片17が、縦桟ビス止め金具3の基板片部11に、前記一対の縦桟ビス止め片部12,12間にあって、これに平行に突設されてなる請求項1〜4の何れかに記載の内装用石膏ボードの取付装置に係る。

0012

又、請求項7は、前記縦桟変形阻止片17は、前記縦桟ビス止め金具3の展開状態において、上方側の長方形帯板状片14を基点17aとして、下方側の長方形帯板状片13に向かって切り抜き形成されてなり、前記縦桟ビス止め金具3の組み立て状態において、前記縦桟変形阻止片17は、上方側の長方形帯板状片14の基点17aより切り起こされて縦桟ビス止め金具3の基板片部11に、前記一対の縦桟ビス止め片部12,12間にあって、これに平行に突設されてなる請求項6に記載の内装用石膏ボードの取付装置に係る。

0013

又、請求項8は、内装用の石膏ボード10を建物躯体1の段差mの生起している内壁面1aに面して取り付ける内装用石膏ボード取付方法であって、先ず、建物躯体1の天井部1bに天井部側横桟8を固着し、床部1cに床部側横桟9を固着し、次に、複数の縦桟ビス止め金具3をビス止めすることなく内装材である軽量鉄骨製縦桟2に嵌め込んだ状態で、該軽量鉄骨製縦桟2を天井部側横桟8と床部側横桟9とにわたって係止し、次に複数の縦桟ビス止め金具3を軽量鉄骨製縦桟2に上下適当間隔に配置して各縦桟ビス止め金具3の壁体ビス止め板片5を建物躯体1の段差mある内壁面1aにビス止めし、次に各縦桟ビス止め金具3の縦桟ビス止め枠片7を、内壁面1aに段差mが生起している内壁面1aの該段差mを吸収する自由な対抗間隔位置P1又はP2で軽量鉄骨製縦桟2にビス6によって止着し、最後に石膏ボード10を軽量鉄骨製縦桟2に固着してなる内装用石膏ボードの取付方法に係る。

発明の効果

0014

請求項1に係る発明によれば、建物躯体1の天井部1bに固着した天井部側横桟8と床部1cに固着した床部側横桟9との間に下地材である軽量鉄骨製縦桟2が係止される。すなわち、天井部側横桟8と床部側横桟9とは建物躯体1の内壁面1aから予め定位置に天井部1bと床部1cにビスやボルトで固着される。したがって、天井部側横桟8と床部側横桟9とにわたって係止される軽量鉄骨製縦桟2も建物躯体1の内壁面1aから定位置に取り付けられることになる。

0015

しかるに、建物躯体1の内壁面1aは、図5に示すように、所定幅、例えば600mm幅のALC板が幅方向に隣接して配設されるようになっており、これがために互いに隣接するALC板の内壁面1aは、図示のように段差mの発生を避けることができない。したがって、軽量鉄骨製縦桟2は、この内壁面1aの段差mを吸収して定位置に取り付けられなければならない。

0016

これを解決するために、請求項1に係る発明にあっては、建物躯体1の内壁面1aと軽量鉄骨製縦桟2との間に該縦桟2を躯体内壁面1aにビス止めするための縦桟ビス止め金具3が設けられ、該縦桟ビス止め金具3は、躯体内壁面1aに当て付けられてビス4によって固着される壁体ビス止め板片5と、該壁体ビス止め板片5に一体形成され、その上下端部が天井部側横桟1b及び床部側横桟1cに係止された軽量鉄骨製縦桟2を、建物躯体の内壁面1aが一部凹凸状を呈しそのため内壁面1aに段差mが現れる内壁面1aの該段差mを吸収する自由な対抗間隔位置P1又はP2でビス6によって止着可能な縦桟ビス止め枠片7とからなる。すなわち、図4の(a)、(c)にも示すように、その上下端部が天井部側横桟8及び床部側横桟9に定位置に係止されている軽量鉄骨製縦桟2に対して、二点鎖線で示すように不揃い面からなる建物躯体1の内壁面1aの段差mを吸収する対抗間隔位置P1又はP2で縦桟ビス止め枠片7によって軽量鉄骨製縦桟2がビス6で止着されるため、建物躯体1の内壁面1aが凹凸状に不揃いの段差mがあっても、この段差mを吸収して軽量鉄骨製縦桟2を定位置に取り付けることが可能となり、したがって、定位置の軽量鉄骨製縦桟2に内装材である石膏ボード10が定位置に取り付けられることになる。

0017

又、本発明によれば、軽量鉄骨製縦桟2を段差mのある内壁面1aに取り付けるために両者間に縦桟ビス止め金具3を介在させるだけであるから安価に製作することができると共に、従来の水分の含んだ団子状の接着剤によって石膏ボードを取り付けるという所謂湿式工法によると石膏ボードの表面に黴びが発生すると恐れがあるのに対し、縦桟ビス止め金具3という所謂乾式工法によって石膏ボード10を取り付けるようになっているため、当然のことながら石膏ボード10の表面に黴びが発生することはなく長期にわたって安定して使用することができる。

0018

又、請求項2は、前記縦桟ビス止め枠片7は、前記壁体ビス止め板片5の長手方向中央部端縁に同一面上に一体に立ち上がり前記縦桟2の幅員に相当する板幅の基板片部11と該基板片部11の両端部をその板面に対してL字状に折曲してなる一対の縦桟ビス止め片部12,12とからなり、該一対の縦桟ビス止め片部12,12を前記軽量鉄骨製縦桟2に嵌め入れて、前記躯体内壁面1aの段差mを吸収する前記縦桟2の自由な対抗間隔位置P1又はP2で前記一対の縦桟ビス止め片部12,12が前記縦桟2にビス6によって止着されるようになっているため、建物躯体1の内壁面1aの一部が、図4(a)、(c)又は図5に示すように凹凸状を呈し、内壁面1aに段差mが生起していても、この段差mを吸収して軽量鉄骨製縦桟2を定位置に取り付けることができる。

0019

又、請求項3は、前記縦桟ビス止め金具3は、その展開状態において、下方側の長方形帯板状片13と上方側の長方形帯板状片14とを並行に設け、両者をその中央部で前記縦桟2の幅員に相当する板幅の連結部15で一体に連結して、全体として横長矩形状の板状体16からなるため、製作工程としては、金属板を簡単なプレス加工によって、連結部15によって一体に並行して連結された一対の長方形帯板状片13,14を製作することができ、又、ビス挿通孔18,19も同時に形成することができる。そして、これらの各部片は横長矩形状の板状体16によって形成することができるから、金属板によるプレス加工において無駄なプレス屑が殆ど発生せず、プレス加工工程において効率的に製作することができる。そして、下方側の長方形帯板状片13は、そのまま縦桟ビス止め金具3の壁体ビス止め板片5を形成することになり、上方側の長方形帯板状片14は、その中央部で上記連結部15に相当する板幅の板状部がそのまま縦桟ビス止め金具3の基板片部11を形成することになり、そして、該基板片部11の両端部をその板面に対してL字状に曲げ加工して該基板片部11を挟んで平面コ字状に対抗する両端部帯板状片が一対の縦桟ビス止め片部12,12を形成し、基板片部11と一対の縦桟ビス止め片部12,12によって縦桟ビス止め枠片7を形成することになるから、極めて簡単のプレス曲げ加工によって縦桟ビス止め金具3を製作することができ、製作費が極めて安価となる。

0020

又、請求項4又は5は、前記軽量鉄骨製縦桟2は、リップ付き溝形鋼又は角筒状の鋼管からなるから、市販品をそのまま採用することができる。

0021

又、請求項6は、一対の縦桟ビス止め片部12,12をリップ付き溝形鋼からなる軽量鉄骨製縦桟2に嵌め入れて、前記一対の縦桟ビス止め片部12,12を前記縦桟2にビス6によって止着する際に、前記ビス6に押されて前記縦桟2が変形するのを阻止するための縦桟変形阻止片17が、縦桟ビス止め金具3の基板片部11に、前記一対の縦桟ビス止め片部12,12間にあって、これに平行に突設されてなることを特徴とする。

0022

前記一対の縦桟ビス止め片部12,12にはビス挿通孔19が形成されており、これに対し軽量鉄骨製縦桟2にはビスねじ込み孔は何ら形成されておらず、前記一対の縦桟ビス止め片部12,12を前記縦桟2にビス6によって止着する際には、周知の電動ビスねじ込み機によって一対の縦桟ビス止め片部12,12のビス挿通孔19,19からビス6を軽量鉄骨製縦桟2に強制的に押圧力をかけ、タップねじ孔をねじ切り形成しながらねじ込むようになっている。これは、軽量鉄骨製縦桟2はその肉厚が薄いため、ビスねじ込み途上で軽量鉄骨製縦桟2に容易にタップねじ孔を形成することができるが、ビスねじ込み前にビス6の押圧力が軽量鉄骨製縦桟2に負荷するため、軽量鉄骨製縦桟2がリップ付き溝形鋼からなる場合には、図9に示すように、ビス6に押されて溝部を狭めるように該リップ付き溝形鋼の互いの対抗するリップ部が内側に変形し、これがためにビス6をリップ付き溝形鋼からなる縦桟2にねじ込むことができない事態が発生する。この縦桟2の変形を阻止するために、図11又は図12に示すように、縦桟変形阻止片17、17がリップ付き溝形鋼の互いの対抗するリップ部の内側に突設され、ビス6のねじ込みの際のビス6の押圧力によるリップ付き溝形鋼からなる縦桟2の変形が縦桟変形阻止片17によって阻止されるようになっている。これによって、リップ付き溝形鋼からなる縦桟2は変形することなくビス6を円滑に縦桟2にねじ込むことができる。

0023

なお、請求項5に示すように、軽量鉄骨製縦桟2が角筒状の鋼管からなる場合には(図8参照)、ビス6のねじ込み途上でビス6の押圧力が軽量鉄骨製縦桟2に負荷するも、該軽量鉄骨製縦桟が角筒状の鋼管から形成されているため、鋼管全周の鋼壁耐久力によって軽量鉄骨製縦桟2が変形することはない。

0024

又、請求項7は、前記縦桟変形阻止片17は、図10に示すように、前記縦桟ビス止め金具3の展開状態において、上方側の長方形帯板状片14を基点17aとして、下方側の長方形帯板状片13に向かって切り抜き形成されてなり、前記縦桟ビス止め金具3の組み立て状態において、前記縦桟変形阻止片17は、図11に示すように、上方側の長方形帯板状片14の基点17aより切り起こされて縦桟ビス止め金具3の基板片部11に、前記一対の縦桟ビス止め片部12,12間にあって、これに平行に突設されてなるため、製作工程としては、金属板を簡単なプレス曲げ加工によって、連結部15によって一体に並行して連結された一対の長方形帯板状片13,14を製作する際に、図10に示すように、縦桟変形阻止片17も同時に切り抜き形成すると共に切り起こすことによって、縦桟変形阻止片17を略同時に形成することができ、極めて安価に製作することができる。

0025

又、請求項8は、内装用の石膏ボード10を建物躯体1の段差mの生起している内壁面1aに面して取り付ける内装用石膏ボード取付方法であって、天井部側横桟8と床部側横桟9とは建物躯体1の内壁面1aの段差mに関係なく、定位置に取り付けられるようになっており、この両横桟8,9間に軽量鉄骨製縦桟2が係止されるのであるから、軽量鉄骨製縦桟2も定位置に取り付けられることになり、軽量鉄骨製縦桟2に取り付けられる石膏ボード10も当然に定位置に取り付けられることになる。

0026

このような制約下で、建物躯体1の内壁面1aが、図4の(a)、(c)、図7又は図8に二点鎖線で示すように、又図5に示すように、一部凹凸状を呈し段差mが生起している場合に、この段差mを吸収して定位置の軽量鉄骨製縦桟2が縦桟ビス止め金具3によって建物躯体1の内壁面1aに取り付けられるようになっている。

0027

すなわち、この制約を克服するために、図13の(a)に示すように、先ず、建物躯体1の天井部1bの予め定められた位置に天井部側横桟8を固着し、同じく床部1cの予め定められた位置に床部側横桟9を固着し、次に、(b)に示すように、複数の縦桟ビス止め金具3をビス止めすることなく内装材である軽量鉄骨製縦桟2に嵌め込んだ状態で、該軽量鉄骨製縦桟2を天井部側横桟8と床部側横桟9とにわたって係止する。

0028

このように軽量鉄骨製縦桟2を両横桟8,9に係止する前に予め縦桟ビス止め金具3を軽量鉄骨製縦桟2に嵌め込んでおくのは、もし軽量鉄骨製縦桟2を両横桟8,9に係止した後では、縦桟ビス止め金具3を軽量鉄骨製縦桟2に嵌め込むことができないからである。又、複数の縦桟ビス止め金具3をビス止めすることなく軽量鉄骨製縦桟2に嵌め込むのは、図1を参照すれば分かるように、複数の縦桟ビス止め金具3を軽量鉄骨製縦桟2に沿って上下適当間隔に建物躯体1の内壁面1aにビス止めするためと、その後に内壁面1aにビス止めされた縦桟ビス止め金具3を軽量鉄骨製縦桟2にビス止めするためである。

0029

図5は、建物躯体1の横方向に隣接する内壁面1a,1aに段差mが生起している場合を示している。図1に図示はしていないが、図4の(a)、(c)、図7又は図8に示すように、軽量鉄骨製縦桟2の長手方向上下に隣接する内壁面1aにも、二点鎖線で示すように段差mが生起しておれば、段差mの生起した内壁面1a,1aに夫々縦桟ビス止め金具3の壁体ビス止め板片5をビス止めすれば、縦桟2をビス6によって係止する縦桟ビス止め金具3の縦桟ビス止め枠片7は前記段差m分だけ縦桟2に対するビス止め位置が変わり、この段差m分を吸収した位置で縦桟2にビス止めされなければならない。このような工程を経ることの必要上、複数の縦桟ビス止め金具3をビス止めすることなく軽量鉄骨製縦桟2に嵌め込んだ状態で軽量鉄骨製縦桟2を上記天井部側横桟8と床部側横桟9とにわたって定位置に係止されるようにしたものである。

0030

しかる後に、(c)に示すように軽量鉄骨製縦桟2に嵌め込んだ複数の縦桟ビス止め金具3を図1に示すように上下適当間隔に配置して、その壁体ビス止め板片5によって縦桟ビス止め金具3を建物躯体1の内壁面1aにビス止めする。

0031

その次に、(d)に示すように縦桟2に嵌め込まれている縦桟ビス止め金具3の縦桟ビス止め枠片7を縦桟2にビス6によって止着するのであるが、縦桟ビス止め金具3は躯体内壁面1aに生起する段差m分だけ縦桟ビス止め枠片7の縦桟ビス止め片部12,12による縦桟2に対するビス止めする位置は変化しており、この変化した内壁面1aからの対抗間隔位置P1又はP2で縦桟ビス止め片部12,12は縦桟2にビス6によって止着されることになり、これによって定位置に上下に真直に取り付けられる縦桟2に対して、上記偏差m分だけ縦桟2の幅方向に変位した位置P1又はP2で縦桟ビス止め片部12,12が縦桟2にビス6によって止着されることになる。

0032

このようにして建物躯体1の内壁面1aの段差mを吸収して定位置の縦桟2は縦桟ビス止め金具3によってビス6によって止着され、この定位置の縦桟2に石膏ボード10が安定してビス等によって固着される。

図面の簡単な説明

0033

本発明によって内装用石膏ボードを建物躯体の内壁面に取り付ける状態を示す斜視図である。
本発明に係る縦桟ビス止め金具の展開状態を示す平面図である。
同組み立て状態の縦桟ビス止め金具の斜視図である。
縦桟ビス止め金具を用いて軽量鉄骨製縦桟を建物躯体の内壁面に取り付けた状態を示し、そのうち(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は(a)のA−A線断面図である。
石膏ボードを建物躯体の内壁面に取り付けた状態の横断平面図である。
軽量鉄骨製縦桟の一部を示し、これにビスがねじ込まれる位置を仮想線で示す。
本発明の更に他の実施形態の縦桟ビス止め金具を示すもので、幅広の軽量鉄骨製縦桟を建物躯体の内壁面に取り付けた状態の横断平面図である。
本発明の更に他の実施形態の縦桟ビス止め金具を示すもので、幅広の軽量鉄骨製縦桟を建物躯体の内壁面に取り付けた状態の横断平面図である。
本発明に係る一部実施形態である軽量鉄骨製縦桟の変形状態を説明する説明図である。
本発明の更に他の実施形態の縦桟ビス止め金具の展開状態を示す平面図である。
同組み立て状態を示す斜視図である。
同縦桟ビス止め金具を建物躯体の内壁面に取り付けた状態を示し、そのうち、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は(a)のB−B線断面図である。
本発明の一実施形態の石膏ボードの取付方法を示す説明図である。

実施例

0034

以下に本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明すると、図1は、本発明に係る縦桟ビス止め金具3によって内装用石膏ボード10が建物躯体1の内壁面1aに取り付けられる状態を示すもので、建物躯体1の天井部1bにランナーと称される下向きコ字状の軽量鉄骨製の天井部側横桟8をビス等の固定具で取り付け、床部1cに床部側横桟9を取り付け、これに同じく上向きコ字状のランナーと称される軽量鉄骨製の床部側横桟9がビス等の固定具で取り付けられる。

0035

両横桟8,9間にスタッドあるいはMバーと称される軽量鉄骨製縦桟2が係止されると共に、該軽量鉄骨製縦桟2は、図示のように上下適当間隔に配された複数の縦桟ビス止め金具3によって建物躯体1の内壁面1aに取り付けられる。

0036

図2は、本発明の要部である縦桟ビス止め金具3の未だ製品として完成していない展開状態を示すもので、例えば62mm×19mm幅の下方側の長方形帯板状片13と62mm×14mm幅の上方側の長方形帯板状片14とを並行に設け、両者をその中央部で前記縦桟2の幅員に相当する例えば24mmの板幅の連結部15で一体に連結して、全体として62mm×40mm幅の横長矩形状の板状体16からなる。このような板状体16は、金属板によって製作されるもので、製作工程としては、金属板を簡単なプレス加工によって、連結部15によって一体に並行して連結された一対の長方形帯板状片13,14を製作することができ、又、両長方形帯板状片13,14のビス挿通孔18,19も同時に形成することができる。そして、これらの各部片13〜15は横長矩形状の板状体16によって形成することができるから、金属板によるプレス加工において無駄なプレス屑が殆ど発生せず、プレス加工工程において効率的に製作することができる。

0037

図3は、この展開状態のプレス加工した金属板を曲げ加工によって縦桟ビス止め金具3に組み立てたもので、下方側の長方形帯板状片13は、そのまま縦桟ビス止め金具3の壁体ビス止め板片5を形成することになり、上方側の長方形帯板状片14は、その中央部で上記連結部15に相当する板幅の板状部がそのまま縦桟ビス止め金具3の基板片部11を形成することになり、そして、該基板片部11の両端部(図2鎖線部分e)をその板面に対してL字状に曲げ加工して該基板片部11を挟んで平面コ字状に対抗する両端部帯板状片が鎖線で示す軽量鉄骨製縦桟2をビス止めするための一対の縦桟ビス止め片部12,12を形成し、基板片部11と一対の縦桟ビス止め片部12,12によって縦桟ビス止め枠片7を形成することになる。

0038

このように、金属板の極めて簡単なプレス曲げ加工によって、本発明の要部である縦桟ビス止め金具3を製作することができるのであるから、製作費が極めて安価となり、実用的である。

0039

図4及び図5は、本発明の要部である縦桟ビス止め金具3を用いて軽量鉄骨製縦桟2を建物躯体1の内壁面1aに取り付ける状態を示すものである。
軽量鉄骨製縦桟2は、図3の仮想線、図4の(c)、図6又は図7に示すように石膏ボード10が取り付けられる取付面を形成する石膏ボード取付片部2aと、その両側からL状に延び、取付片部2aを挟んで縦桟ビス止め金具3の取付面を形成する断面コ字状のリップ付きビス止め片部2bとからなるリップ付き溝形鋼と、図8に示すように閉鎖断面で石膏ボード10の取付面を形成する石膏ボード取付片部2aと、その両側の縦桟ビス止め金具3の取付面を形成するビス止め片部2bとからなる角筒状の鋼管との周知の鋼材品が採用される。

0040

図4に示すように、建物躯体1の天井部1bと床部1cとには夫々天井部側横桟8と床部側横桟9とがビス20によって取り付けられ、この両横桟8,9間に軽量鉄骨製縦桟2の上下端部が係止される。

0041

そして、縦桟ビス止め金具3の壁体ビス止め板片5をそのビス挿通孔18(図3参照)からビス4を建物躯体1の内壁面1aに自動ビスねじ込み機で打ち込み、縦桟ビス止め金具3を躯体内壁面1aに取り付ける。縦桟ビス止め金具3の縦桟ビス止め枠片7である縦桟ビス止め片部12,12をそのビス挿通孔19(図3参照)からビス6を軽量鉄骨製縦桟2のビス止め片部2bに自動ビスねじ込み機によって打ち込む。これによって軽量鉄骨製縦桟2は、その上下端部が建物躯体1の天井部1b及び床部1cに両横桟8,9によって係止され、そのビス止め片部2bが建物躯体1の内壁面1aに縦桟ビス止め金具3によって止着されることになる。図6は、軽量鉄骨製縦桟2のビス止め片部2bにその自由な対抗間隔位置P1又はP2で、自動ビスねじ込み機によって強制的にビス6が打ち込み形成されるねじ切り孔(タップねじ孔)6aを仮想線で示す。

0042

ところで、建物躯体1としては、冒頭で述べたように、RC、ALC、コンクリート或いはブロック等が存在するが、例えば縦横600mm幅のALC板を建物に横縦に多数配設して、これら多数のALC板を建物躯体1,1として採用した場合に、例えば図5に示すように、隣接する建物躯体1,1の内壁面1a,1aが凹凸面を呈し、隣接する内壁面1a,1a間に2mm〜10mmの段差mが生起することを避けることができないことが経験上判明している。

0043

そして、段差mのある躯体内壁面1a,1aに縦桟ビス止め金具3,3をビス6によって軽量鉄骨製縦桟2のビス止め片部2aにねじ込む際に、躯体内壁面1a,1aに段差mが存在しても、軽量鉄骨製縦桟2の取付片部2aは、これに石膏ボード10が固着されるために段差が発生せず面一になるようビス止めされなければならない。

0044

これを解決するために、本発明にあっては、図5に示すように、又図4の(a),(c)にも示すように、建物躯体1の内壁面1aに壁体ビス止め板片5によってビス止めされた縦桟ビス止め金具3は、該壁体ビス止め板片5に一体形成された縦桟ビス止め枠片7によって軽量鉄骨製縦桟2を、躯体内壁面1aに対してその自由な対抗間隔位置P1又はP2で ビス6によって止着可能に形成してなることを特徴とする。すなわち、躯体内壁面1aと軽量鉄骨製縦桟2の取付片部2aとの自由な対抗間隔位置P1又はP2で縦桟ビス止め枠片7の縦桟ビス止め片部12,12を軽量鉄骨製縦桟2のビス止め片部2bにビス6によって止着することができるようにしたため(図6参照)、隣接する躯体内壁面1a,1a間に段差mが生起していても、この段差mを吸収する自由な対抗位置P1又はP2に軽量鉄骨製縦桟2とのビス止め位置を変位させ、この変位した対抗間隔位置P1又はP2でビス6によって軽量鉄骨製縦桟2のビス取付片部2bに止着することによって、軽量鉄骨製縦桟2,2の石膏ボード取付片部2a,2aに段差が生ぜず面一に形成することができ、これに石膏ボード10を確実に固着することができるに至ったものである。

0045

ところで、縦桟ビス止め金具3の一対の縦桟ビス止め片部12,12にはビス挿通孔19,19が形成されているが、これに対し軽量鉄骨製縦桟2にはビスねじ込み孔は何ら形成されておらず、前記一対の縦桟ビス止め片部12,12を前記縦桟2にビス6によって止着する際には、前述のように、周知の電動ビスねじ込み機によって一対の縦桟ビス止め片部12,12のビス挿通孔19,19からビス6を軽量鉄骨製縦桟2に強制的に押圧力をかけ、タップねじ孔をねじ切り形成しながらねじ込むようになっている(図6参照)。これは、軽量鉄骨製縦桟2はその肉厚が薄いため、ビスねじ込み途上で軽量鉄骨製縦桟2に容易にタップねじ孔を形成することができるが、ビスねじ込み前にビス6の押圧力が軽量鉄骨製縦桟2に負荷するため、軽量鉄骨製縦桟2が、図3の仮想線で示す縦桟、図4の(c)、図6又は図7に示すように、軽量鉄骨製縦桟2が、取付片部2aを挟んで断面コ字状のリップ付きビス止め片部2bからなるリップ付き溝形鋼からなる場合には、図9に示すように、ビス6に押されて溝部を狭めるように該リップ付き溝形鋼の互いの対抗するリップ付きビス止め片部2b,2bが互いに内側に変形し、これがためにビス6をリップ付き溝形鋼からなる縦桟2にねじ込むことができない事態が発生する。この縦桟2の変形を阻止するために、図11又は図12に示すように、縦桟変形阻止片17、17がリップ付き溝形鋼の互いの対抗するリップ付きビス止め片部2b,2bの内側に突設され、ビス6のねじ込みの際のビス6の押圧力がリップ付きビス止め片部2b,2bに負荷すると縦桟変形阻止片17,17がリップ付きビス止め片部2b,2bに当って、リップ付き溝形鋼からなる縦桟2のリップ付きビス止め片部2b,2bの変形が縦桟変形阻止片17によって阻止されるようになっている。これによって、リップ付き溝形鋼からなる縦桟2は変形することなくビス6を円滑に縦桟2にねじ込むことができる。

0046

なお、図8に示すように、軽量鉄骨製縦桟2が角筒状の鋼管からなる場合には、ビス6のねじ込み途上でビス6の押圧力が軽量鉄骨製縦桟2に負荷するも、該軽量鉄骨製縦桟が角筒状の鋼管から形成されているため、鋼管全周の鋼壁の耐久力によって軽量鉄骨製縦桟2が変形することはない。

0047

又、図10に示すように、前記縦桟変形阻止片17のは、前記縦桟ビス止め金具3が形成される途上の展開状態において、上方側の長方形帯板状片14を基点17aとして、下方側の長方形帯板状片13に向かって切り抜き形成されてなり、前記縦桟ビス止め金具3の組み立て状態において、前記縦桟変形阻止片17は、図11に示すように、上方側の長方形帯板状片14の基点17aより切り起こされて縦桟ビス止め金具3の基板片部11に、前記一対の縦桟ビス止め片部12,12間にあって、これに平行に突設されてなるため、製作工程としては、金属板を簡単なプレス曲げ加工によって、連結部15によって一体に並行して連結された一対の長方形帯板状片13,14を製作する際に、図10に示すように、縦桟変形阻止片17も同時に切り抜き形成すると共に切り起こすことによって、縦桟変形阻止片17を略同時に形成することができ、この面からも極めて安価に製作することができる。

0048

又、図12は、本発明に係る内装用石膏ボード取付方法の施工順序を示している。本発明は、内装用の石膏ボード10を建物躯体1の段差mの生起している内壁面1aに面して取り付ける内装用石膏ボード取付方法であって、天井部側横桟8と床部側横桟9とは建物躯体1の内壁面1aの段差mに関係なく、定位置に取り付けられるようになっており、この両横桟8,9間に軽量鉄骨製縦桟2が係止されるであるから、軽量鉄骨製縦桟2も定位置に取り付けられることになり、軽量鉄骨製縦桟2に取り付けられる石膏ボード10も当然に定位置に取り付けられることになる。

0049

このような制約下で、建物躯体1の内壁面1aが一部凹凸状を呈し段差mが生起している場合に、この段差mを吸収して定位置の軽量鉄骨製縦桟2が縦桟ビス止め金具3によって建物躯体1の内壁面1aに取り付けられるようになっている。

0050

このような制約を克服するために、先ず、(a)に示すように、建物躯体1の天井部1bの予め定められた位置に軽量鉄骨製製の下向きランナーである天井部側横桟8をビス20によって固着し、床部1cの予め定められた位置に同じく軽量鉄骨製の上向きランナーである床部側横桟9を同じくビス20によって固着し、次に、(b)に示すように、本願の要部である複数の縦桟ビス止め金具3をビス止めすることなく予め内装材である軽量鉄骨製縦桟2に嵌め込んだ状態で、該軽量鉄骨製縦桟2を長手方向に若干撓むようにして天井部側横桟8と床部側横桟9とにわたって係止する。

0051

このように軽量鉄骨製縦桟2を両横桟8,9に係止する前に予め複数の縦桟ビス止め金具3を軽量鉄骨製縦桟2に嵌め込んでおくのは、もし軽量鉄骨製縦桟2を両横桟8,9に係止した後では、縦桟ビス止め金具3を軽量鉄骨製縦桟2に嵌め込むことができないからである。又、複数の縦桟ビス止め金具3をビス止めすることなく軽量鉄骨製縦桟2に嵌め込むのは、図1を参照すれば分かるように、複数の縦桟ビス止め金具3を軽量鉄骨製縦桟2に沿って上下適当間隔に建物躯体1の内壁面1aにビス止めするためと、その後に縦桟ビス止め金具3を軽量鉄骨製縦桟2にビス止めするためである。

0052

図5は、建物躯体1の横方向に隣接する内壁面1a,1aに段差mが生起している場合を示している。図1に図示はしていないが、図4の(a)又は(c)に示すように、軽量鉄骨製縦桟2の長手方向上下に隣接する内壁面1aにも、二点鎖線で示すように、段差mが生起しておれば、段差mの生起した内壁面1a,1aに夫々縦桟ビス止め金具3の壁体ビス止め板片5をビス止めすれば、縦桟2をビス6によって係止する縦桟ビス止め金具3の縦桟ビス止め枠片7は前記段差m分だけ縦桟2に対するビス止め位置が変わり、この段差m分を吸収した位置で縦桟2にビス止めされなければならない。このような工程を経るために、複数の縦桟ビス止め金具3をビス止めすることなく軽量鉄骨製縦桟2に嵌め込んだ状態で軽量鉄骨製縦桟2を上記天井部側横桟8と床部側横桟9とにわたって定位置に係止されるようにしたものである。

0053

しかして、次に、(c)に示すように、軽量鉄骨製縦桟2に嵌め込んだ複数の縦桟ビス止め金具3を、図1に示すように上下適当間隔に配置して、その壁体ビス止め板片5によって縦桟ビス止め金具3を建物躯体1の内壁面1aにビス止めする。

0054

その次に、(d)に示すように、縦桟2に嵌め込まれている縦桟ビス止め金具3の縦桟ビス止め枠片7を縦桟2にビス6によって止着するのであるが、図4の(a),(c)、図5図7又は図8に示すように、縦桟ビス止め金具3は躯体内壁面1aに生起する段差m分だけ縦桟ビス止め枠片7の縦桟ビス止め片部12,12による縦桟2に対するビス止め位置は変化しており、この変化した内壁面1aからの対抗間隔位置P1又はP2で縦桟ビス止め片部12,12は縦桟2にビス6によって止着されることになり、これによって定位置に上下に真直に取り付けられる縦桟2に対して、上記偏差m分だけ縦桟2の幅方向に変位した位置P1又はP2で縦桟ビス止め片部12,12が縦桟2にビス6によって止着されることになる。なお、上記偏差m分だけ縦桟2の幅方向に変位した位置をP1又はP2で表わしているが、これは一例であって、上記偏差m分に相当する縦桟2の幅方向に変位した位置はP1,P2‥‥Pnと無段階に変位することは言うまでもない。

0055

このようにして建物躯体1の内壁面1aの段差mを吸収して定位置の縦桟2は縦桟ビス止め金具3によってビス6によって止着され、最後に(e)に示すように、この定位置の縦桟2に石膏ボード10が安定してビス等によって固着される。

0056

以上のように、本発明によれば、上下端部が天井部側横桟及び床部側横桟に定位置に係止されている軽量鉄骨製縦桟に対して、該軽量鉄骨製縦桟と建物躯体の内壁面との間に本発明の要部である縦桟ビス止め金具を介在させ、不揃い面からなる建物躯体の内壁面の段差を吸収する無段階の対抗間隔位置で縦桟ビス止め金具の縦桟ビス止め枠片によって軽量鉄骨製縦桟がビスで止着されるため、建物躯体1の内壁面が凹凸状に不揃いの段差があっても、縦桟ビス止め金具によって、この段差を吸収して軽量鉄骨製縦桟を定位置に取り付けることが可能となり、したがって、定位置の軽量鉄骨製縦桟に内装材である石膏ボードが定位置に安定して取り付けられることになる。

0057

又、本発明によれば、軽量鉄骨製縦桟を段差のある内壁面に取り付けるために両者間に縦桟ビス止め金具を介在させるだけであるから安価に製作することができると共に、従来の水分の含んだ団子状の接着剤によって石膏ボードを取り付けるという所謂湿式工法による石膏ボードの表面に黴びの発生する恐れがあるのに対し、縦桟ビス止め金具という所謂乾式工法によって石膏ボードを取り付けるようになっているため、当然のことながら石膏ボードの表面に黴びが発生することはなく長期にわたって安定して使用することができる。

0058

1建物躯体
1a内壁面
1b天井部
1c 床部
2軽量鉄骨製縦桟
2a取付片部
2bリップ
2cビス止め片部
3 縦桟ビス止め金具
4ビス
5壁体ビス止め板片
6 ビス
7 縦桟ビス止め枠片
8天井部側横桟
9 床部側横桟
10石膏ボード
11基板片部
12 縦桟ビス止め片部
13 下方側の長方形帯板状片
14 上方側の長方形帯板状片
15 連結部
16板状体
17 縦桟変形阻止片
17a 基点

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