図面 (/)

技術 ピッチャー機能を備えたドリッパー

出願人 オアシス珈琲有限会社石川博美
発明者 石川高信石川博美
出願日 2017年11月6日 (3年11ヶ月経過) 出願番号 2017-213571
公開日 2019年6月6日 (2年4ヶ月経過) 公開番号 2019-083969
状態 未査定
技術分野 飲料を作る装置
主要キーワード 短円筒形状 抽出ノズル 中央横断面図 内周縁近傍 コーヒー店 逆円錐台状 コーヒーフィルター 逆円錐台形状
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年6月6日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (16)

課題

熟練を要することなく、風味成分が充分に抽出され、コク旨みのあるコーヒーの抽出が可能であり、使用における便益性に優れ、最終段階におけるコーヒーの色合いを容易に確認し得るドリッパーを提供する。

解決手段

逆円錐台状を呈し、上下両端が開口された中空の上部ドリッパー部21は、中空の下部ドリッパー部22とは、別体に形成される。下部ドリッパー部22は、上端に上記ドリッパー部21の係合凸部21aが、係合凹部22aと係合される。下部ドリッパー部22は、短円筒状を呈し、底部23は閉塞され、一方の側部には連通孔24が形成されており、また一方の側部に連通孔24を塞ぐようにピッチャー部28が設けられ、その対称位置には把手26が設けられている。

概要

背景

従来より、フィルター濾紙)を使用してコーヒーを抽出するコーヒードリッパーが多用されている。
例えば、コーヒードリッパーとして、底が開口した逆円錐形状容器コーヒーフィルターを載置して、そのコーヒーフィルターの内部にコーヒー粉を導入し、コーヒー粉の上からお湯を注ぎ、コーヒーを抽出する。コーヒーは、板と逆円錐状容器接合部の穴から、下に置かれたコップに流れ込む。
ところが、このような方法であると、コーヒー粉がもつコクやうまみといった成分を十分に抽出できない。
なぜなら、従来のコーヒードリッパーは、開口部からお湯を注ぐと、すぐに下の穴からお湯が抜け落ちる単純な構造であり、お湯とコーヒー粉との接触機会が短いからである。
また、コクとうまみを抽出するためには、長年コーヒー店に勤める、例えば、店長のような高い技術の修得を必要とする。
その技術とは、先ず、コーヒー粉に少量のお湯を注ぎ、一定時間おく。

そして、その後、お湯を、渦を巻くように、ゆっくりコーヒー粉に注入していく。この場合、注入する時間やタイミングは、上述した高い技術を修得した人しか分からないものがある。そして、コーヒーが出来上がる迄に時間がかかるし、手間もかかることになる。
そこで、このような観点から工夫を加えた先行技術として、特開2006−26367号(以下、「特許文献1」という)、特開2011−240025号(以下、「特許文献2」という)、等が提案されている。
即ち、上記特許文献1に係るコーヒードリッパーは、図14に示すように、コーヒー豆51を入れて蒸らすためのカップ型の蒸らし容器54に支軸52を設け、その支軸52をコーヒードリッパー53のカップ上部に架けて、カップ型の蒸らし容器54をコーヒードリッパー53のカップの上部の中空部分に設置してなるものである。

この従来のコーヒードリッパーを使用するときは、
(イ)蒸らし容器54の凹面が上を向くように設置して、図14に示すようにコーヒー豆51を入れ、適量の湯を入れて充分な時間豆を蒸らす。その後、湯を蒸らし容器54に注ぎ入れると、水流により豆が蒸らし容器54から溢れ出て、下のフィルター55に湯とともに注ぎ込まれる。
(ロ)その後、図15に示すように蒸らし容器54の凹面が下を向くように設置し直すと、蒸らし容器54に残った湯が全て排出される。又、さらに湯量が必要なときは、湯を蒸らし容器54の凸面の上から注ぐと、湯が拡散された状態でフィルター55に注がれる。
このように構成された特許文献1のコーヒードリッパーは、
(イ)蒸らしの為の湯をいれても、湯が逃げ出ることがないので、湯が均等にコーヒー豆に浸透する。又、保湿効果により、充分な豆の蒸らしが得られる。
(ロ)その後、湯を注ぎ入れると、コーヒー豆が湯とともに溢れ出して下のフィルター55に注ぎ込まれるので、そのとき充分な撹拌効果が得られるとしている。

また、上記特許文献2に係るコーヒードリッパーは、漏斗状に形成され、濾紙を受けるための逆円錐状ドリッパー本体部と、ドリッパー本体部内にて生成されたコーヒーを外部に抽出するための抽出ノズルと、抽出ノズルを開閉するための開閉手段と、を備えたものである。抽出ノズルは、ドリッパー本体部の側部における下部から外部に突出される。
このような構成よりなる特許文献2のコーヒードリッパーは、コーヒー粉の蒸らし時間を十分に確保することができるとともに、コーヒーの抽出量を外部から容易に確認することができる、としている。

概要

熟練を要することなく、風味成分が充分に抽出され、コクや旨みのあるコーヒーの抽出が可能であり、使用における便益性に優れ、最終段階におけるコーヒーの色合いを容易に確認し得るドリッパーを提供する。逆円錐台状を呈し、上下両端が開口された中空の上部ドリッパー部21は、中空の下部ドリッパー部22とは、別体に形成される。下部ドリッパー部22は、上端に上記ドリッパー部21の係合凸部21aが、係合凹部22aと係合される。下部ドリッパー部22は、短円筒状を呈し、底部23は閉塞され、一方の側部には連通孔24が形成されており、また一方の側部に連通孔24を塞ぐようにピッチャー部28が設けられ、その対称位置には把手26が設けられている。

目的

本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、熟練を要することなく、風味成分が十分に抽出され、コクや旨みのあるコーヒーの抽出が可能なピッチャー機能を備えたドリッパーを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

上端から下方に至るにつれて内径を減ずるように形成された上部ドリッパー部と、上端が前記上部ドリッパー部の下端連接され、底部は閉塞され且つ前記底部寄りの部位に適宜の大きさを有する連通孔を形成されてなる下部ドリッパー部と、前記上部ドリッパー部と前記下部ドリッパー部の外側面にかけて連接されてなる把手部と、前記把手部とは反対側の前記上部ドリッパー部および前記下部ドリッパー部の各側部に一体に連接され且つ前記連通孔を覆うように形成され上端部に注ぎ口を有するピッチャー部と、を有することを特徴とするピッチャー機能を備えたドリッパー。

請求項2

前記上部ドリッパー部の内周面は、逆円錐台状を呈することを特徴とする請求項1に記載のピッチャー機能を備えたドリッパー。

請求項3

前記上部ドリッパー部の内部に逆円錐状フィルターを載置したとき、前記フィルターの下半部が前記下部ドリッパー部内に臨むように位置付けられる構成としたことを特徴とする請求項1または2に記載のピッチャー機能を備えたドリッパー。

請求項4

前記下部ドリッパー部の前記底部には、平坦を維持するための高台が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のピッチャー機能を備えたドリッパー。

請求項5

前記上部ドリッパー部および前記下部ドリッパー部は、コーヒー粉末から十分な量の風味成分が抽出され得るように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のピッチャー機能を備えたドリッパー。

請求項6

前記下部ドリッパー部に穿孔した前記連通孔は、その大きさ、数、上下方向位置を適宜に変えて設定し得るように構成したことを特徴とする請求項1に記載のピッチャー機能を備えたドリッパー。

請求項7

前記ピッチャー部の前記注ぎ口を含む上面側は、開放され、抽出されたコーヒーの状態を視認し得るように構成してなることを特徴とする請求項1に記載のピッチャー機能を備えたドリッパー。

請求項8

前記上部ドリッパー部の内周面には、フィルターとの間に空間を形成するための複数のリブまたは凹部を縦方向に沿って設けてなることを特徴とする請求項1または2に記載のピッチャー機能を備えたドリッパー。

請求項9

上端から下方に至るにつれて内径を減ずるように形成された上部ドリッパー部と、上端が前記ドリッパー部の上端部と係合され、底部は閉塞され、側部に適宜の大きさを有する連通孔を形成されてなる下部ドリッパー部と、前記下部ドリッパー部の外側面に連接されてなる把手部と、前記把手部とは反対側の前記下部ドリッパー部の側部に一体に連接され且つ前記連通孔を覆うように形成され上端部に注ぎ口を有するピッチャー部と、を有することを特徴とするピッチャー機能を備えたドリッパー。

請求項10

上端から下方に至るにつれて内径を減ずるように形成された上部ドリッパー部と、前記上部ドリッパー部が挿入支持されるドーナツ型補助板の下面側と係合され、底部は閉塞され、側部に適宜の大きさを有する連通孔を形成されてなる下部ドリッパー部と、前記下部ドリッパー部の外側面に連接されてなる把手部と、前記把手部とは、反対側の前記下部ドリッパー部の側部に一体に連接され且つ前記連通孔を覆うように形成され、上端部に注ぎ口を有するピッチャー部と、を有することを特徴とするピッチャー機能を備えたドリッパー。

請求項11

前記上部ドリッパー部の内周面は、逆円錐台状を呈することを特徴とする請求項9または10に記載のピッチャー機能を備えたドリッパー。

請求項12

前記上部ドリッパー部の内部に逆円錐状のフィルターを載置したとき、前記フィルターの下部が前記下部ドリッパー部内に深く臨むように位置付けられる構成としたことを特徴とする請求項9に記載のピッチャー機能を備えたドリッパー。

請求項13

前記上部ドリッパー部の内部に逆円錐状のフィルターを載置したとき、前記フィルターの下部が前記下部ドリッパー部内に浅く臨むように位置付けられる構成としたことを特徴とする請求項10に記載のピッチャー機能を備えたドリッパー。

請求項14

前記下部ドリッパー部の前記底部には、平坦を維持するための高台が形成されていることを特徴とする請求項9または10に記載のピッチャー機能を備えたドリッパー。

請求項15

前記上部ドリッパー部および前記下部ドリッパー部は、コーヒーの粉末から十分な量の風味成分が抽出され得るように構成したことを特徴とする請求項9に記載のピッチャー機能を備えたドリッパー。

請求項16

前記下部ドリッパー部に穿孔した前記連通孔は、その大きさ、数、上下方向位置を適宜に変えて設定し得るように構成したことを特徴とする請求項9または10に記載のピッチャー機能を備えたドリッパー。

請求項17

前記ピッチャー部の前記注ぎ口を含む上面側は、開放され、抽出されたコーヒーの状態を視認し得るように構成してなることを特徴とする請求項9または10に記載のピッチャー機能を備えたドリッパー。

請求項18

前記上部ドリッパー部の内周面には、フィルターとの間に空間を形成するための複数のリブまたは凹部を縦方向に沿って設けてなることを特徴とする請求項9または10に記載のピッチャー機能を備えたドリッパー。

技術分野

0001

本発明は、ピッチャー機能を備えたドリッパーに関するもので、より詳しくは、コーヒー紅茶日本茶ウーロン茶等(以下、これらを総称して「コーヒー等」という)をドリッパー上にフィルターを介して載置し、コーヒー等の上から湯を注ぎ、コーヒー等の成分を抽出し、ピッチャー部内に蓄える機能を備えたドリッパーに関するものである。

背景技術

0002

従来より、フィルター(濾紙)を使用してコーヒーを抽出するコーヒードリッパーが多用されている。
例えば、コーヒードリッパーとして、底が開口した逆円錐形状容器コーヒーフィルターを載置して、そのコーヒーフィルターの内部にコーヒー粉を導入し、コーヒー粉の上からお湯を注ぎ、コーヒーを抽出する。コーヒーは、板と逆円錐状容器接合部の穴から、下に置かれたコップに流れ込む。
ところが、このような方法であると、コーヒー粉がもつコクやうまみといった成分を十分に抽出できない。
なぜなら、従来のコーヒードリッパーは、開口部からお湯を注ぐと、すぐに下の穴からお湯が抜け落ちる単純な構造であり、お湯とコーヒー粉との接触機会が短いからである。
また、コクとうまみを抽出するためには、長年コーヒー店に勤める、例えば、店長のような高い技術の修得を必要とする。
その技術とは、先ず、コーヒー粉に少量のお湯を注ぎ、一定時間おく。

0003

そして、その後、お湯を、渦を巻くように、ゆっくりコーヒー粉に注入していく。この場合、注入する時間やタイミングは、上述した高い技術を修得した人しか分からないものがある。そして、コーヒーが出来上がる迄に時間がかかるし、手間もかかることになる。
そこで、このような観点から工夫を加えた先行技術として、特開2006−26367号(以下、「特許文献1」という)、特開2011−240025号(以下、「特許文献2」という)、等が提案されている。
即ち、上記特許文献1に係るコーヒードリッパーは、図14に示すように、コーヒー豆51を入れて蒸らすためのカップ型の蒸らし容器54に支軸52を設け、その支軸52をコーヒードリッパー53のカップ上部に架けて、カップ型の蒸らし容器54をコーヒードリッパー53のカップの上部の中空部分に設置してなるものである。

0004

この従来のコーヒードリッパーを使用するときは、
(イ)蒸らし容器54の凹面が上を向くように設置して、図14に示すようにコーヒー豆51を入れ、適量の湯を入れて充分な時間豆を蒸らす。その後、湯を蒸らし容器54に注ぎ入れると、水流により豆が蒸らし容器54から溢れ出て、下のフィルター55に湯とともに注ぎ込まれる。
(ロ)その後、図15に示すように蒸らし容器54の凹面が下を向くように設置し直すと、蒸らし容器54に残った湯が全て排出される。又、さらに湯量が必要なときは、湯を蒸らし容器54の凸面の上から注ぐと、湯が拡散された状態でフィルター55に注がれる。
このように構成された特許文献1のコーヒードリッパーは、
(イ)蒸らしの為の湯をいれても、湯が逃げ出ることがないので、湯が均等にコーヒー豆に浸透する。又、保湿効果により、充分な豆の蒸らしが得られる。
(ロ)その後、湯を注ぎ入れると、コーヒー豆が湯とともに溢れ出して下のフィルター55に注ぎ込まれるので、そのとき充分な撹拌効果が得られるとしている。

0005

また、上記特許文献2に係るコーヒードリッパーは、漏斗状に形成され、濾紙を受けるための逆円錐状のドリッパー本体部と、ドリッパー本体部内にて生成されたコーヒーを外部に抽出するための抽出ノズルと、抽出ノズルを開閉するための開閉手段と、を備えたものである。抽出ノズルは、ドリッパー本体部の側部における下部から外部に突出される。
このような構成よりなる特許文献2のコーヒードリッパーは、コーヒー粉の蒸らし時間を十分に確保することができるとともに、コーヒーの抽出量を外部から容易に確認することができる、としている。

先行技術

0006

特開2006−26367号
特開2011−240025号

発明が解決しようとする課題

0007

上述した特許文献1に係るドリッパーでは、初心者が最初の抽出時のお湯の注ぎ始めにコーヒー豆を蒸らすときに、まだ薄いコーヒーが下で受ける容器に流れ出たりして、コーヒーの味を損なう恐れがあり、また、コーヒーを抽出し終わった直後は、ドリッパーの下の開口部から、まだコーヒーが少し液垂れする為、抽出後のドリッパーの置き場所は、濡れてもいい所に気を付けて置く必要があり、さらには、コーヒーカップの開口部がフランジ部によって覆われているため、コーヒーカップ内に抽出されたコーヒーの量(即ち、抽出量)を外部から確認することができないため、コーヒーの抽出中にドリッパー本体部をコーヒーカップから持ち上げて、コーヒーカップ内のコーヒーの抽出量を確認しなければならず、大変煩わしい、という難点があった。

0008

また、特許文献2のコーヒードリッパーでは、コーヒー粉の蒸らし時間は十分に確保することができるが、コーヒーの抽出中にその濃さを色合いで確認することができず、ノズル本体からコーヒーカップに注いでみないと分からない、という難点があり、また、コーヒーカップに抽出したコーヒーを注ぐ際に、逐一操作ハンドルを回して、適量を注ぐ作業は厄介さを伴うものであり、さらには、コーヒードリッパーを、コーヒーカップの位置より高く載置するための台が必須であり、安全のためにはコーヒードリッパーのフランジ部を、台に固定する手段が余計に必要になる、という難点がある。

0009

本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、熟練を要することなく、風味成分が十分に抽出され、コクや旨みのあるコーヒーの抽出が可能なピッチャー機能を備えたドリッパーを提供することにある。本発明の第2の目的は、ドリッパーとピッチャーの一体化によりコーヒー等のカップの上に載置したり、コーヒー等のカップより高い位置に載置する必要がなく、ドリッパーと一体のピッチャーにより抽出したコーヒーをカップに注ぐことができ、使用における便益性に優れたピッチャー機能を備えたドリッパーを提供することにある。
本発明の第3の目的は、ドリッパーにより抽出された最終段階におけるコーヒーの色合いや透明感をピッチャーの注ぎ口近辺で容易に確認することができるピッチャー機能を備えたドリッパーを提供することにある。
本発明の第4の目的は、構造が簡単で洗浄が容易で、製造コストの低廉化が可能なピッチャー機能を備えたドリッパーを提供することにある。
本発明の第5の目的は、下部ドリッパー部内における上部ドリッパー部の高さを可変とし、漬け込み量が調整可能なピッチャー機能を備えたドリッパーを提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

請求項1に記載した発明に係るピッチャー機能を備えたドリッパーは、
上端から下方に至るにつれて内径を減ずるように形成された上部ドリッパー部と、上端が前記上部ドリッパー部の下端連接され、底部は閉塞され且つ前記底部寄りの部位に適宜の大きさを有する連通孔を形成されてなる下部ドリッパー部と、前記上部ドリッパー部と前記下部ドリッパー部の外側面にかけて連接されてなる把手部と、
前記把手部とは反対側の前記上部ドリッパー部および前記下部ドリッパー部の各側部に一体に連接され且つ前記連通孔を覆うように形成され上端部に注ぎ口を有するピッチャー部と、
を有することを特徴としている。

0011

請求項9に記載した発明に係るピッチャー機能を備えたドリッパーは、
上端から下方に至るにつれて内径を減ずるように形成された上部ドリッパー部と、
上端が前記ドリッパー部の上端部と係合され、底部は閉塞され、側部に適宜の大きさを有する連通孔を形成されてなる下部ドリッパー部と、
前記下部ドリッパー部の外側面に連接されてなる把手部と、
前記把手部とは反対側の前記下部ドリッパー部の側部に一体に連接され且つ前記連通孔を覆うように形成され上端部に注ぎ口を有するピッチャー部と、
を有することを特徴としている。

0012

請求項10に記載した発明に係るピッチャー機能を備えたドリッパーは、
上端から下方に至るにつれて内径を減ずるように形成された上部ドリッパー部と、
前記上部ドリッパー部が挿入支持されるドーナツ型補助板の下面側と係合され、底部は閉塞され、側部に適宜の大きさを有する連通孔を形成されてなる下部ドリッパー部と、
前記下部ドリッパー部の外側面に連接されてなる把手部と、
前記把手部とは反対側の前記下部ドリッパー部の側部に一体に連接され且つ前記連通孔を覆うように形成され、上端部に注ぎ口を有するピッチャー部と、
を有することを特徴としている。

発明の効果

0013

請求項1に係る発明によれば、
上端から下方に至るにつれて内径を減ずるように形成された上部ドリッパー部と、上端が前記上部ドリッパー部の下端と連接され、底部は閉塞され且つ前記底部寄りの部位に適宜の大きさを有する連通孔を形成されてなる下部ドリッパー部と、前記上部ドリッパー部と前記下部ドリッパー部の外側面にかけて連接されてなる把手部と、
前記把手部とは反対側の前記上部ドリッパー部および前記下部ドリッパー部の各側部に一体に連接され且つ前記連通孔を覆うように形成され上端部に注ぎ口を有するピッチャー部と、
を有する構成としたので、
第1に、熟練を要することなく、風味成分が十分に抽出され、コクや旨みのあるコーヒーの抽出が可能なピッチャー機能を備えたドリッパーを提供することができる。
第2に、ドリッパーとピッチャーの一体化によりコーヒーカップの上に載置したり、コーヒーカップより高い位置に載置する必要がなく、ピッチャー部と一体のドリッパーにより抽出したコーヒーをカップに注ぐことができるピッチャー機能を備えたドリッパーを提供することができる。

0014

第3に、ドリッパーにより抽出された最終段階におけるコーヒーの色合いや透明感をピッチャーの注ぎ口近辺で容易に確認することができるピッチャー機能を備えたドリッパーを提供することができる。
また、請求項9に係る発明によれば、
上端から下方に至るにつれて内径を減ずるように形成された上部ドリッパー部と、
上端が前記ドリッパー部の上端部と係合され、底部は閉塞され、側部に適宜の大きさを有する連通孔を形成されてなる下部ドリッパー部と、
前記下部ドリッパー部の外側面に連接されてなる把手部と、
前記把手部とは反対側の前記下部ドリッパー部の側部に一体に連接され且つ前記連通孔を覆うように形成され上端部に注ぎ口を有するピッチャー部と、
を有する構成としたので、上記請求項1に係る発明が奏すると同様の効果を得ることができる上、構造が簡単で洗浄が容易で、製造コストの一層の低廉化が可能なピッチャー機能を備えたドリッパーを提供することができる。

0015

また、請求項10に係る発明によれば、
上端から下方に至るにつれて内径を減ずるように形成された上部ドリッパー部と、
前記上部ドリッパー部が挿入支持されるドーナツ型補助板の下面側と係合され、底部は閉塞され、側部に適宜の大きさを有する連通孔を形成されてなる下部ドリッパー部と、
前記下部ドリッパー部の外側面に連接されてなる把手部と、
前記把手部とは反対側の前記下部ドリッパー部の側部に一体に連接され且つ前記連通孔を覆うように形成され、上端部に注ぎ口を有するピッチャー部と、
を有する構成としたので、上記請求項1および請求項9に係る発明が奏すると同様の効果を奏する上、下部ドリッパー部内における上部ドリッパー部の高さを可変とし、漬け込み量が調整可能なピッチャー機能を備えたドリッパーを提供することができる。

図面の簡単な説明

0016

本発明の第1の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーの外観構成を示す正面図である。
本発明の第1の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーの外観構成を示す平面図である。
本発明の第1の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーの右側面図である。
本発明の第1の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーの図2におけるA−A線矢視方向の断面図である。
図1図4のピッチャー機能を備えたドリッパーの外観構成を示す斜視図である。
図1図5のピッチャー機能を備えたドリッパーにドリップポットを用いてお湯を少しずつ注ぐ使用状態を示す斜視図である。
本発明の第2の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーを上方から見た斜視図である。
本発明の第2の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーの左側面図である。
本発明の第2の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーの平面図である。
本発明の第2の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーの断面図である。
本発明の第3の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーの断面図である。
本発明の第3の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーの上部ドリッパー部を除いた状態の斜視図である。
図12のピッチャー機能を備えたドリッパーに、上部ドリッパー部を載置した状態を示す斜視図である。
特許文献1に係る従来のコーヒードリッパーの使用状態を示す斜視図である。
図14に示すコーヒードリッパーにおいて、蒸らし容器を上下反転した状態を示す斜視図である。

実施例

0017

以下、適宜図面を参照しつつ、好ましい実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明するが、以下の実施の形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また、実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。

0018

〔第1の実施の形態〕
先ず、本発明に係るピッチャー機能を備えたドリッパーの第1の実施の形態について説明する。
図1図6は、本発明の第1の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーの構成をそれぞれ示すもので、このうち、図1は、本発明の第1の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーの外観構成を示す正面図、図2は、その平面図、図3は、右側面図、図4は、図2におけるA−A線矢視方向断面図、図5は、その斜視図、図6は、図1図5のピッチャー機能を備えたドリッパーにドリップポットを用いてお湯を少しずつ注ぐ使用状態を示す斜視図である。
本発明に係るピッチャー機能を備えたドリッパーは、全体が一体化されてなるものであり、上部ドリッパー部1は、上端から下方に至るにつれて内径を減ずるように形成されてなり、一定の肉厚をもって逆円錐台形状を呈し、上端および下端は開口され、内部は中空とされている。

0019

下部ドリッパー部2は、上端が上部ドリッパー部の下端と一体に連接され、上端から底部に至るにつれて内径を増加するように形成されてお椀を伏せた形状を呈し、上端は、開口した状態で上部ドリッパー部1の下端と連接され、底部3は、閉塞され、内部は中空とされている。上部ドリッパー部1と下部ドリッパー部2の連接部は、外観的にくびれ部9を形成する。
下部ドリッパー部2の底部3寄りの部位に、適宜の大きさを有する連通孔4が形成されている。
また、下部ドリッパー部2の下面側には、高台5が突設され、載置したときの安定性が付与されている。
連通孔4の上下方向の位置や、直径の大きさ、孔の個数、形状等は、コーヒーの抽出量に応じて適宜決定されるものとする。

0020

尚、上部ドリッパー部1の内周面は、図に表していないが、フィルターとの間に空間(通気孔)を形成するための周方向等角度間隔を置いて、複数のリブまたは凹部を縦方向に沿って、設けることが望ましい(後述する図7図9参照)。
上部ドリッパー部1と下部ドリッパー部2の外周面には、把手部6が一体的に連接されている。
ピッチャー部8は、図2に示すように、把手部6とは180°反対側の上部ドリッパー部1および下部ドリッパー部2の両側部に一体に連接され且つ連通孔4を覆うように形成され、上端部に注ぎ口7を有する。
ピッチャー部8の注ぎ口7を含む上面側は、図2図5等に示されるように、開放され、抽出されたコーヒーの色や透明感、濁りなどを視認し得るように構成されている。

0021

次に、上記構成よりなる本発明のピッチャー機能を備えたドリッパーの使用方法および作用について説明する。
先ず、図4および図6に示すように、逆円錐台状を呈する上部ドリッパー部1の内面にフィルター10を載置し、そのフィルター10の内側にコーヒー粉11を入れる。
次に、予め加熱したお湯を、例えば、図6に示すようなドリップポット12に入れ、そのドリップポット12の細長い注ぎ口13からコーヒー粉10に向けてお湯を満遍なく注ぐ。このとき、コーヒーの抽出を多くする(濃くする)ためには、お湯の量を少なめにする。
フィルター10の下半部がくびれ部9より下にはみ出すように設定されている。フィルター10を通過したコーヒー抽出液は、当初は下部ドリッパー部2の底部に溜まる間は、蒸らしが充分ではなく、比較的薄い味のコーヒーとなる。
ところが、コーヒー抽出液の液位が上昇し、くびれ部9から下方にはみ出したフィルター10内の蒸らされたコーヒー粉末が上記貯留されたコーヒー抽出液に漬け込まれると、通常のドリップとは違い、漬け込んだしっかりとした深みのある旨みが得られる。

0022

つまり、通常のドリッパーでは、漬けることができないため、深みのある旨みが出すことができなかったのである。
この深みのある旨みを出すためには、熟練した抽出技術が必要であり、また、熟練した人でも、それぞれの個性がでるので、均一にはならない。
これに対し、第1の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーは一旦、お湯を注ぎ蒸らされたコーヒー抽出液は、さらに、下部ドリッパー部2内に貯溜され、さらに貯溜されたコーヒー抽出液が、フィルター10内のコーヒー粉末を漬け込む作用があると共に、下部ドリッパー部2に貯溜されたコーヒー抽出液は、連通孔4を介してピッチャー部8に流入する際、これが第2のドリップ効果を奏するマルチドリップ構造を形成し、これによりコーヒーの持つコクと旨みを取り出し美味しいコーヒーを抽出することができる。
また、ピッチャー部8に貯溜された抽出コーヒーは、貯溜時間は、任意でよいから、コーヒー粉とお湯との接触時間(蒸らし時間)を好みによって自在に調整することができる。

0023

しかも、第1の実施の形態におけるピッチャー機能を有するドリッパーの注ぎ口7の上半部は、開放されているため、ピッチャー部8内のコーヒーの色、透明度、濁りなどが肉眼視覚)により確認できるので、好みの味を出すことができる。
また、上記第1の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーは、上部ドリッパー部1および下部ドリッパー部2とピッチャー部8とが一体化されているため、特許文献1のように、コーヒーカップの上に重ねて載置したり、特許文献2のように、ドリッパーをコーヒーカップの位置より高く載置するための台が不必要でる上、安全のためにドリッパーのフランジ部を台に固定する手段が不要であり、抽出されたコーヒーをコーヒーカップに入れるには把手6を持って、注ぎ口7から抽出されたコクと旨味のあるコーヒーを極めて容易に注ぐことができる。

0024

また、第1の実施の形態のピッチャー機能を備えたドリッパーは、上部ドリッパー部1、下部ドリッパー部2とピッチャー部8および把手6が一体に成型してなるので、構造が簡単で洗浄が容易であり、製造コストも比較的低く抑えることが可能である。
尚、上記ピッチャー機能を備えたドリッパーの材質としては、プラスチックまたは陶器をもって製造可能である。プラスチック製の場合、安価に製造が可能であるが、高温で連続的に使用しているうちに、ドリッパー自体が変形したり、変質することがあり、陶器製よりも保温性が悪い、という性質がある。
これに対し、陶器製のものは、使用前に熱湯で温めて使えば、比較的安定した湯の温度を保つことができ、平均的な蒸らし効果があるので、陶器に適用することが望ましい。

0025

以上、第1の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーについて説明したが、その要旨とするところを整理すると、以下の通りである。
先ず、本発明のピッチャー機能を備えたドリッパーは、上端から下方に至るにつれて内径を減ずるように形成された上部ドリッパー部1と、上端が前記上部ドリッパー部1の下端と連接され、底部3は閉塞され且つ前記底部3寄りの部位に適宜の大きさを有する連通孔4を形成されてなる下部ドリッパー部2と、前記上部ドリッパー部1と前記下部ドリッパー部2の外側面にかけて連接されてなる把手部6と、前記把手部6とは反対側の前記上部ドリッパー部1および前記下部ドリッパー部2の各側部に一体に連接され且つ前記連通孔4を覆うように形成され上端部に注ぎ口7を有するピッチャー部8と、
を有することを特徴としている(請求項1に対応する)。

0026

また、本発明のピッチャー機能を備えたドリッパーの前記上部ドリッパー部1の内周面は、逆円錐台状を呈することが望ましい(請求項2に対応する)。
また、本発明のピッチャー機能を備えたドリッパーは、前記上部ドリッパー部1の内部に逆円錐状のフィルター10を載置したとき、前記フィルター10の下半部が前記下部ドリッパー部2内に臨むように位置付けられる構成としたことを特徴としている(請求項3に対応する)。
また、本発明のピッチャー機能を備えたドリッパーにおける前記下部ドリッパー部2の前記底部3には、平坦を維持するための高台5を形成することが望ましい(請求項4に対応する)。
また、本発明のピッチャー機能を備えたドリッパーにおける前記上部ドリッパー部1および前記下部ドリッパー部2は、コーヒーの粉末11から十分な量の風味成分が抽出され得るように構成することが望ましい(請求項5に対応する)。
また、本発明のピッチャー機能を備えたドリッパーにおける前記下部ドリッパー部2に穿孔した前記連通孔4は、その大きさ、数、上下方向位置を適宜に変えて設定し得るように構成することが望ましい(請求項6に対応する)。

0027

また、本発明のピッチャー機能を備えたドリッパーにおける前記ピッチャー部8の前記注ぎ口7を含む上面側は、図2図5に示すように、開放され、抽出されたコーヒーの状態を視認し得るように構成することが望ましい(請求項7に対応する)。
また、本発明のピッチャー機能を備えたドリッパーにおける前記上部ドリッパー部1の内周面には、図7図9に示すようなフィルター10との間に空間を形成するための複数のリブまたは凹部を縦方向に沿って設けることが望ましい(請求項8に対応する)。
蒸らし効果を十分に得るには、リブとフィルターの間に空気抜きの隙間が充分必要となるからである。
尚、上述した実施の形態においては、コーヒーの抽出について述べたが、紅茶、緑茶、ウーロン茶等にも適用が可能である。

0028

〔第2の実施の形態〕
次に、本発明に係るピッチャー機能を備えたドリッパーの第2の実施の形態について説明する。
図7図10は、本発明の第2の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーの構成を示すもので、このうち、図7は、本発明の第2の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーを上方から見た外観構成を示す斜視図、図8は、左側面図、図9は、平面図、図10は、正面中央横断面図である。
この第2の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーは、第1の実施の形態とは異なり、全体が一体化されているのではなく、上部ドリッパー部のみが別体で着脱が可能となっており、下部ドリッパー部とピッチャー部と把手部が一体に形成されている。
図7図10において、上部ドリッパー部21は、上端から下方に至るにつれて内径を減ずるように形成されてなり、一定の肉厚をもって逆円錐台形状を呈し、上端および下端は開口され、内部は中空とされている。
この上端ドリッパー部21は、後述する下部ドリッパー部22とは別体に構成され、下部ドリッパー部22の上端部に形成された係合凹部22aに、上部ドリッパー部21の上端部に形成された係合凸部21aが係合し、位置決めされるように着脱が自在なるように構成されている。

0029

また、上部ドリッパー部21の上下方向の中間部には、第3の実施の形態として後述するドーナツ形補助板40の内周縁近傍に係合する位置決め突起21bが形成されている。
下部ドリッパー部22は、全体が短円筒形状を呈し、その上端部には、上述した係合凹部22aが形成され、上部ドリッパー部21の係合凸部21aに係合または離脱が可能となっており、底部は、閉塞され内部は中空となっている。
下部ドリッパー部22の底部23寄りの部位に、適宜の大きさを有する連通孔24,24が形成されている。
また、下部ドリッパー部22の下面側には、高台25が突設され、載置したときの安定性が付与されている。
連通孔24の上下方向の位置や、直径の大きさ、孔の個数、形状等は、コーヒーの抽出量に応じて適宜決定されるものとする。

0030

尚、上部ドリッパー部21の内周面は、図7図9に示すように、フィルターとの間に空間(通気孔)を形成するための周方向に等角度間隔を置いて、複数のリブ29または凹部が縦方向に沿って、設けられている。
下部ドリッパー部22の外周面には、把手部26が一体的に連接されている。
ピッチャー部28は、図7図9図10に示すように、把手部26とは180°反対側の下部ドリッパー部22側部に一体に連接され且つ連通孔24,24を覆うように形成され、上端部に注ぎ口27を有する。
ピッチャー部28の注ぎ口27を含む上面側は、図7図9等に示されるように、開放され、抽出されたコーヒーの色や透明感、濁りなどを視認し得るように構成されている。

0031

次に、上記構成よりなる第2の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーの使用方法および作用について説明する。
先ず、上部ドリッパー部21は、下部ドリッパー部22の上端部の係合凹部22aに係合凸部21aが係合状態にあるものとする。逆円錐台状を呈する上部ドリッパー部21の内面にフィルター(図示せず)を載置し、そのフィルターの内側にコーヒー粉を入れる。
次に、予め加熱したお湯を、例えば、図6に示すようなドリップポット12に入れ、そのドリップポット12の細長い注ぎ口13からコーヒーに向けてお湯を満遍なく注ぐ。このとき、コーヒーの抽出を多くする(濃くする)ためには、お湯の量を少なめにする。
フィルターの下半部が上部ドリッパー部21の下端よりさらに下にはみ出すように設定されている。フィルターを通過したコーヒー抽出液は、当初は下部ドリッパー部22の底部に溜まる間は、蒸らしが充分ではなく、比較的薄い味のコーヒーとなる。

0032

ところが、コーヒー抽出液の液位が上昇し、上部ドリッパー部21の下端から下方にはみ出したフィルター内の蒸らされたコーヒー粉末が上記貯留されたコーヒー抽出液に漬け込まれると、通常のドリップとは違い、漬け込んだしっかりとした深みのある旨みが得られる。
つまり、通常のドリッパーでは、漬けることができないため、深みのある旨みが出すことができなかったのである。
この深みのある旨みを出すためには、熟練した抽出技術が必要であり、また、熟練した人でも、それぞれの個性がでるので、均一にはならない。
これに対し、第2の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーは、一旦、お湯を注ぎ蒸らされたコーヒー抽出液は、さらに、下部ドリッパー部22内に貯溜され、さらに貯溜されたコーヒー抽出液が、フィルター内のコーヒー粉末を漬け込む作用があるうえ、下部ドリッパー部22に貯溜されたコーヒー抽出液が、連通孔24,24を介してピッチャー部28に流入し、これが第2のドリップ効果を奏するマルチドリップ構造を形成し、これによりコーヒーの持つコクと旨みを取り出し美味しいコーヒーを抽出することができる。

0033

しかも、ピッチャー部28に貯溜された抽出コーヒーは、貯溜時間は、任意でよいから、コーヒー粉とお湯との接触時間(蒸らし時間)を好みによって自在に調整することができる。
その上、この第2の実施の形態におけるピッチャー機能を有するドリッパーの注ぎ口27の上半部は、開放されているため、ピッチャー部28内のコーヒーの色、透明度、濁りなどが肉眼(視覚)により確認できるので、好みの味をタイミングよく出すことができる。
また、上記第2の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーは、上部ドリッパー部21および下部ドリッパー部22とピッチャー部28が上記のように構成されているので、特許文献1のように、コーヒーカップの上に重ねて載置したり、特許文献2のように、ドリッパーをコーヒーカップの位置より高く載置するための台が不必要でる上、安全のためにドリッパーのフランジ部を台に固定する手段が不要であり、抽出されたコーヒーをコーヒーカップに入れるには把手26を持って、注ぎ口27から抽出されたコクと旨味のあるコーヒーを注ぎ口27から極めて容易に注ぐことができる。

0034

また、第2の実施の形態のピッチャー機能を備えたドリッパーは、上部ドリッパー部21が別体となり、着脱自在となって、下部ドリッパー部22とピッチャー部28および把手26が一体に成型してなるので、構造が簡単で洗浄が容易であり、製造コストも比較的低く抑えることが可能である。
尚、上記ピッチャー機能を備えたドリッパーの材質としては、プラスチックまたは陶器をもって製造可能であるが、プラスチック製の場合、安価に製造が可能であるが、高温で連続的に使用しているうちに、ドリッパー自体が変形したり、変質することがあり、陶器製よりも保温性が悪い、という性質がある。
これに対し、陶器製のものは、使用前に熱湯で温めて使えば、比較的安定した湯の温度を保つことができ、平均的な蒸らし効果があるので、陶器に適用することが望ましい。
また、ピッチャー機能を備えたドリッパーの材質としては、上記陶器、プラスチックの他、磁器ガラス、金属(例えば、アルミニウムステンレス、鉄)等を用いることができ、これらを用途に応じて使い分けるようにしてもよい。

0035

以上、第2の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーについて説明したが、その要旨とするところを整理すると、以下の通りである。
本発明の第2の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーは、上端から下方に至るにつれて内径を減ずるように形成された上部ドリッパー部21と、
上端が前記ドリッパー部21の上端部と係合され、底部23は閉塞され、側部に適宜の大きさを有する連通孔24を形成されてなる下部ドリッパー部22と、
前記下部ドリッパー部22の外側面に連接されてなる把手部26と、
前記把手部26とは反対側の前記下部ドリッパー部22の側部に一体に連接され且つ前記連通孔24を覆うように形成され上端部に注ぎ口27を有するピッチャー部28と、
を有することを特徴としている(請求項9に対応する)。
また、本発明の第2の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーの前記上部ドリッパー部21の内周面は、逆円錐台状を呈することが望ましい(請求項11に対応する)。

0036

また、本発明の第2の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーは、前記上部ドリッパー部21の内部に逆円錐状のフィルターを載置したとき、前記フィルターの下半部が前記下部ドリッパー部22内に深く臨むように位置付けられる構成としたことを特徴としている(請求項12に対応する)。
また、本発明の第2の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーにおける前記下部ドリッパー部22の前記底部23には、平坦を維持するための高台25を形成することが望ましい(請求項14に対応する)。
また、本発明の第2の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーにおける前記上部ドリッパー部21および前記下部ドリッパー部22は、コーヒーの粉末から十分な量の風味成分が抽出され得るように構成することが望ましい(請求項15に対応する)。
また、本発明の第2の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーにおける前記下部ドリッパー部22に穿孔した前記連通孔24は、その大きさ、数、上下方向位置を適宜に変えて設定し得るように構成することが望ましい(請求項16に対応する)。

0037

また、本発明の第2の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーにおける前記ピッチャー部28の前記注ぎ口27を含む上面側は、図7図9に示すように、開放され、抽出されたコーヒーの状態を視認し得るように構成することが望ましい(請求項17に対応する)。
また、本発明の第2の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーにおける前記上部ドリッパー部21の内周面には、図7図9に示すようなフィルターとの間に空間を形成するための複数のリブまたは凹部を縦方向に沿って設けることが望ましい(請求項18に対応する)。
蒸らし効果を十分に得るには、リブとフィルターの間に空気抜きの隙間が充分必要となるからである。
尚、上述した第2の実施の形態においても、コーヒーの抽出について述べたが、紅茶、緑茶、ウーロン茶等にも適用が可能である。

0038

〔第3の実施の形態〕
次に、本発明に係るピッチャー機能を備えたドリッパーの第3の実施の形態について説明する。
図11図13は、本発明の第3の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーの構成を示すもので、このうち、図11は、本発明の第3の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーの横断面図、図12は、上部ドリッパー部を除いた状態を陰影を付したイメージで示す斜視図、図13は、上部ドリッパー部をドーナツ形補助板を介して下部ドリッパー部に装着した状態を陰影を付したイメージで示す斜視図である。
この第3の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーは、第2の実施の形態とは異なり、上部ドリッパー部が下部ドリッパー部内に臨む深さを浅く臨むように位置付けられるように形成されている。
図11図13において、上部ドリッパー部31、下部ドリッパー部32、底部33、連通孔34、高台35が設けられている下部ドリッパー部32、把手36および注ぎ口37が設けられたピッチャー部38から構成されている点においては、第2の実施の形態における上部ドリッパー部21、下部ドリッパー部22、底部23、連通孔24、高台25が設けられている下部ドリッパー部22、把手26および注ぎ口27が設けられたピッチャー部28から構成されている点に共通であるので。重ねての説明は、省略する。

0039

本発明の第3の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーは、例えば陶器よりなるドーナツ型補助板40を別途に用意し、図11に示すように、ドーナツ型補助板40を下部ドリッパー部32の上端に形成した係合凹部32aに、係合凸部40aを係合(嵌合)する。
次に、上部ドリッパー部31を上方からドーナツ型補助板40内に嵌入し、位置決め突起31bが、補助板40の内周縁部40bと係合(嵌合)して上部ドリッパー部31の高さが高く設定されることになる。
これにより、上部ドリッパー部31の内部に載置されるフィルターの位置およびフィルター内に入れられるコーヒー粉の位置が高くなり、下部ドリッパー部32内に貯溜される蒸らされたコーヒー抽出液につけ込まれることが少なくなり、通常のドリップに近い状態となるが、その程度は、補助板40の内径の大きさと、上部ドリッパー部31の外径との関係で調整が可能である。

0040

即ち、第2の実施の形態と、第3の実施の形態のピッチャー機能を備えたドリッパーの違いは、第2の実施の形態の場合は、漬け込むタイプであり、コクがあり、口の中で広がる旨みを出すことができるのに対し、第3の実施の形態の場合は、従来のドリップタイプにおける味に近い旨さを味わうことができる。
尚、下部ドリッパー部32に形成した連通孔34の作用により抽出されたコーヒーが下部ドリッパー部32内からピッチャー部38に流動する際、第2のドリップ作用が働き、マルチドリップ効果を奏する。
以上、第3の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーについて説明したが、その要旨とするところを整理すると以下の通りである。

0041

本発明の第3の実施の形態に係るピッチャー機能を備えたドリッパーは、
上端から下方に至るにつれて内径を減ずるように形成された上部ドリッパー部31と、
前記上部ドリッパー部31が挿入支持されるドーナツ型補助板40の下面側と係合され、底部33は閉塞され、側部に適宜の大きさを有する連通孔34を形成されてなる下部ドリッパー部32と、
前記下部ドリッパー部32の外側面に連接されてなる把手部36と、
前記把手部36とは反対側の前記下部ドリッパー部32の側部に一体に連接され且つ前記連通孔34を覆うように形成され、上端部に注ぎ口37を有するピッチャー部38と、
を有することを特徴としている(請求項10に対応する)。
また、第2の実施の形態に係る本発明のピッチャー機能を備えたドリッパーは、
前記上部ドリッパー部31の内部に逆円錐状のフィルターを載置したとき、前記フィルターの下部が前記下部ドリッパー部32内に浅く臨むように位置付けられる構成としてもよい(請求項13に対応する)。
その他、第1および第2の実施の形態と同様の構成および作用については、その記載を省略する。

0042

尚、上述した第1、第2および第3の実施の形態に係るいずれのピッチャー機能を備えたドリッパーであっても、フィルターとしてぺーバーフィルターを用いたペーパードリップおよび布を使ったネルドリップでも適用が可能であり、また、上述した使用方法においては、お湯を上部ドリッパー部に注ぐ方法につき説明したが、水を上部ドリッパー部に注ぐウォータードリップ方法としても適用が可能である。
ウォータードリップの場合、水でコーヒーを抽出するため時間がかかるが、苦味の抑えられたまろやかな味に仕上る特徴がある。このウォータードリップコーヒーは、従来より水出しコーヒーあるいはダッチコーヒーといわれることがある。

0043

1、21、31 上部ドリッパー部
2、22、32 下部ドリッパー部
3、23、33 底部
4、24、34連通孔
5、25、35高台
6、26、36把手部
7、27、37注ぎ口
8、28、38ピッチャー部
9くびれ部
10フィルター
11コーヒー粉
21a、31a係合凸部
21b、31b位置決め突起
22a、32a 係合凹部
29リブ
40ドーナツ型補助板

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ