図面 (/)

技術 家畜の飼育方法および家畜用飼料

出願人 株式会社高千穂
発明者 新留昌泰
出願日 2017年11月7日 (2年4ヶ月経過) 出願番号 2017-214324
公開日 2019年6月6日 (9ヶ月経過) 公開番号 2019-083738
状態 未査定
技術分野 飼料(2)(一般) 特定動物用飼料
主要キーワード 火砕流 内部水分 成長度合い 物理的性 噴出物 天然ガラス 火山ガラス 冷凍解凍
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年6月6日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (12)

課題

家畜用飼料を与えることで、家畜健康状態を維持し家畜の肥育飼育)を促進しつつ肉質改善を図ることができる家畜の飼育方法を提供する。

解決手段

シラスシラスバルーンの少なくともいずれかを与えることで、家畜を飼育する。

概要

背景

従来の養では、飼料基準に従った配合と分量で作られた配合飼料を豚のとして与えているが、豚の生産性を一層高めることは重要である。

そこで、従来、家畜等の飼育動物健康状態を維持し動物肥育を促進して生産性の向上をはかり、さらに、肉質改善を図るために、培養液微生物を懸濁した微生物懸濁液を多孔質担体と混合し、多孔質担体に微生物懸濁液を吸収させることにより製造される動物用飼料が知られている(たとえば、特許文献1参照)。

概要

家畜用飼料を与えることで、家畜の健康状態を維持し家畜の肥育(飼育)を促進しつつ肉質改善をることができる家畜の飼育方法を提供する。シラスシラスバルーンの少なくともいずれかを与えることで、家畜を飼育する。

目的

本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、製造が容易な家畜用飼料、および、この家畜用飼料を与えることで、家畜の健康状態を維持し家畜の肥育(飼育)を促進しつつ肉質改善を図ることができる家畜の飼育方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

シラスシラスバルーンの少なくともいずれかを与えることで、家畜飼育することを特徴とする家畜の飼育方法

請求項2

請求項1に記載の家畜の飼育方法において、前記シラス、シラスバルーンの少なくともいずれかは、に混ぜることによって家畜に与えられることを特徴とする家畜の飼育方法。

請求項3

請求項1または請求項2に記載の家畜の飼育方法において、前記シラス、シラスバルーンの少なくともいずれかを、生後所定の期間が経過したときから出荷するときまでの間、与えることを特徴とする家畜の飼育方法。

請求項4

請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の家畜の飼育方法において、前記シラス、シラスバルーンの少なくともいずれかは、家畜の生まれてからの経過日数にかかわらず、毎日、一定量が与えられるか、もしくは、前記シラス、シラスバルーンの少なくともいずれかは、家畜の生まれてからの経過日数に応じて、毎日、前記家畜に与えられる餌の量に対して一定の割合の量が与えられることを特徴とする家畜の飼育方法。

請求項5

配合飼料に、シラス、シラスバルーンの少なくともいずれかが均等に混ざっていることを特徴とする家畜用飼料

技術分野

0001

本発明は、家畜飼育方法および家畜用飼料係り、特に、シラスシラスバルーンを用いたものに関する。

背景技術

0002

従来の養では、飼料基準に従った配合と分量で作られた配合飼料を豚のとして与えているが、豚の生産性を一層高めることは重要である。

0003

そこで、従来、家畜等の飼育動物健康状態を維持し動物肥育を促進して生産性の向上をはかり、さらに、肉質改善を図るために、培養液微生物を懸濁した微生物懸濁液を多孔質担体と混合し、多孔質担体に微生物懸濁液を吸収させることにより製造される動物用飼料が知られている(たとえば、特許文献1参照)。

先行技術

0004

特開2008−253226号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1に記載の飼料を用いることで、家畜の生産性の向上をはかることはできるが、多孔質担体に微生物懸濁液を吸収させることにより製造される動物用飼料では、製造工程が煩雑であるという問題がある。

0006

本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、製造が容易な家畜用飼料、および、この家畜用飼料を与えることで、家畜の健康状態を維持し家畜の肥育(飼育)を促進しつつ肉質改善を図ることができる家畜の飼育方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

請求項1に記載の発明は、シラス、シラスバルーンの少なくともいずれかを与えることで、家畜を飼育する家畜の飼育方法である。

0008

請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の家畜の飼育方法において、前記シラス、シラスバルーンの少なくともいずれかは、餌に混ぜることによって家畜に与えられる家畜の飼育方法である。

0009

請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の家畜の飼育方法において、前記シラス、シラスバルーンの少なくともいずれかを、生後所定の期間が経過したときから出荷するときまでの間、与える家畜の飼育方法である。

0010

請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の家畜の飼育方法において、前記シラス、シラスバルーンの少なくともいずれかは、家畜の生まれてからの経過日数にかかわらず、毎日、一定量が与えられるか、もしくは、前記シラス、シラスバルーンの少なくともいずれかは、家畜の生まれてからの経過日数に応じて、毎日、前記家畜に与えられる餌の量に対して一定の割合の量が与えられる家畜の飼育方法である。

0011

請求項5に記載の発明は、配合飼料に、シラス、シラスバルーンの少なくともいずれかが均等に混ざっている家畜用飼料である。

発明の効果

0012

本発明によれば、製造が容易な家畜用飼料、および、この家畜用飼料を与えることで、家畜の健康状態を維持し家畜の肥育(飼育)を促進しつつ肉質改善を図ることができる家畜の飼育方法を提供することができるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

0013

本発明の実施形態に係る豚の飼育方法における豚と家畜用飼料とを示す図である。
本発明の実施形態で使用されるシラスの分布を示す図である。
本発明の実施形態で使用されるシラスの性状を示す図である。
本発明の実施形態で使用されるシラスの化学組成を示す図である。
(a)は本発明の実施形態で使用されるシラスの粒径分布を示す図であり、(b)は本発明の実施形態で使用されるシラスの物理的性質を示す図であり、(c)は本発明の実施形態で使用されるシラスの粒子形状、比重を示す図である。
本発明の実施形態で使用されるシラスバルーンを示す図であり、(b)はシラスバルーンの内部構造を示す拡大図である。
本発明の実施形態で使用されるシラスバルーンの粒度分布を示す図である。
(a)は本発明の実施形態で使用されるシラスバルーンの平均的な粒径を示す図であり、(b)は本発明の実施形態で使用されるシラスおよびシラスバルーンの化学組成を示す図である。
本発明の実施形態に係る豚の飼育方法における飼育結果を示す図である。
本発明の実施形態に係る豚の飼育方法における飼育結果を示す図である。
(a)は、本発明の実施形態に係る豚の飼育方法で飼育した豚(シラス豚)の肉を撮影したのであり、(b)は、一般の飼育方法で飼育した豚の肉を撮影したのである。

実施例

0014

本発明の実施形態に係る家畜用飼料1(図1参照)は、通常の餌(たとえば通常の配合飼料)に、シラス、シラスバルーンの少なくともいずれかが偏りなく均等に混ざっているものである。

0015

たとえば、家畜用飼料1では、市販の配合飼料に、微細な粒状のシラスやシラスバルーンが、均等に混ざっている。つまり、家畜用飼料1の僅かな任意の一部(たとえば10g)をサンプリングし、家畜用飼料1の僅かな他の任意一部(たとえば10g)をサンプリングしたときに、各サプンリングしたものにおけるシラスやシラスバルーンの量は、お互いがほぼ一致している。

0016

ここで、シラスについて説明する。

0017

シラスは、九州の一部の地域(図2斜線部)に堆積している火砕流噴出物のうち、主に約27000前の姶良(あいら)カルデラ(現在の錦江湾奥部)の噴火によって発生した入戸火砕流を起源とする、白色〜灰白色砂状のものをいう。

0018

鹿児島湾周辺では、シラスの堆積層の厚さが数10m〜200mになっており、埋蔵量は、750億m3と見積もられている。

0019

シラスは、一般的な土壌に比べて固結性が弱く、透水性が高い。シラスは産地により多少の差はあるが、火山ガラスを主成分として(70%程度)、長石石英を含んでいる(図3(a)参照)。また、磁鉄鉱紫蘇輝石なども含んでいる。

0020

また、天然ガラス岩は、ガラス中の水の含有率によって黒曜岩、真珠岩松脂岩に分類されるが、シラス中の火山ガラスは3wt%の水分を含み、その量は真珠岩に相当する。また、詳しくは後述する化学組成においても、真珠岩に近い値を示す。ガラス分については、熱重量分析によって、図3(b)で示すようなチャートが得られ、非晶質特有網目構造を形成していると考えられる(図3(c)参照)。

0021

シラス原土および分離されたシラスの化学組成を図4に示す。化学組成は、平均するとケイ酸を約70%、アルミナを約14%含み、その他、アルカリ金属酸化物アルカリ土類酸化物鉄酸化物を含む。

0022

シラスの粒子は軽石サイズから粘土サイズまで分布しているが、大部分は砂のサイズからシルトに分類される。径が2mm以下のシラスの粒度分布は、図5(a)で示すようになっている。

0023

シラスの粒子の形状は、図5(c)で示すように、多孔間隙)を有しており、比表面積は、同じくケイ酸の多孔質である珪藻土のおよそ2倍になっている。また、シラスの物理的性質は、図5(b)で示すようになっている。

0024

次にシラスバルーンについて説明する。

0025

シラスを高温焼成すると、シラス粒子の軟化内部水分ガス化により粒子が球状に膨張発砲)して、中空のシラスバルーンになる。シラスバルーンは、微細なガラス質中空体であり(図6(b)参照)、粒径が20μm〜1.4mm程度である不規則な球形になっている(図6(a)(b)参照)。シラスバルーンの外殻の厚さは、粒子径に関わりなく約3μm〜7μmになっている。

0026

シラスバルーンは、低かさ比重不燃性、高融点低熱伝導率、無色、無害、低価格という特徴を備えている。

0027

製造できるシラスバルーンの種類は4種類であり、比較的粒径の大きいT1、やや粒径の大きなT2、さらに細かなT3、T4がある。図7に、どのような粒子径の粒子がどのような割合で含まれているかを示す。図7(a)(b)(c)(d)に実線で示す線図が、粒子の割合(体積)であり、破線で示す線図は、を通過する粒子の体積(篩下)である。

0028

図7(d)を例に掲げて説明すると、図7(d)に実線で示す線図は、どの粒径の粒子がどれくらいの割合(体積比)で含まれているかを示しており、たとえば、10μmの粒径の粒子が、全体の2%含まれていることを示している。

0029

図7(d)に破線で示す線図は、篩の細かさと、通過する粒子の体積(篩下)の関係を示しており、たとえば、30μm以下の粒子が35%程度含まれていることを示している。

0030

T1、T2、T3、T4における平均的な粒径(篩下で50%)は、図8(a)で示すとおりである。図8(b)に、シラスおよびシラスバルーンの化学組成(wt%)を示す。

0031

シラスバルーンの物性は、タッピングかさ比重が0.3g/cm3〜0.4g/cm3であり、真比重が約0.76g/cm3であり、空隙率が68.3%程度になっている。

0032

また、豚の通常の飼料(通常の餌)としては、たとえば、市販の配合飼料が利用されている。市販の配合飼料は、これと水を豚に与えることで、豚を飼育することができるようになっており、トウモロコシマイロ大麦小麦等の穀類粉砕れたものと、大豆油粕ナタネ油粕、魚粉等を混合したものに、ビタミンカルシウムリンなどのミネラルを添加して作られている。

0033

また、市販の配合飼料は、粒状に固められた「ペレット」、それを粒度が均一になるように粉砕した「クランブル」といった形状になっている。なお、通常の餌として、水分を多く含みとろみのある残飯を採用してもよい。

0034

次に、家畜の飼育方法について、豚3を例に掲げて説明する。

0035

豚の飼育方法では、水と通常の餌(市販の配合飼料)の他に、シラス(たとえば粒状のシラス)、シラスバルーン(たとえば粒状のシラスバローン)の少なくともいずれかを与えることで(たとえば家畜用飼料1を与えることで)、豚3を飼育する。シラスやシラスバルーンは、豚3の成長の促進、豚3の肉質向上、豚3の病気に対する耐性向上の少なくともいずれかのために与えられる。

0036

シラス、シラスバルーンの少なくともいずれかは、通常の餌(たとえば、市販されている配合飼料)に混ぜることによって豚3に与えられる。すなわち、豚3は、家畜用飼料1を与えることで飼育される。

0037

シラスやシラスバルーンは、たとえば、市販の配合飼料の表面や配合飼料表面に形成されている凹凸の凹部に入り込んで、配合飼料に混ざっており、配合飼料から容易には、分離しないようになっている。豚3は、シラスやシラスバルーンが混ざった家畜用飼料1を、通常の餌と同様に食べて育つ。

0038

なお、通常の餌に若干の水を加えて湿らせておいて、この湿った通常の餌にシラスやシラスバルーンを混ぜてもよい。すなわち、シラスやシラスバルーンが容易に分離しないようにするために、豚3に餌を与える前(たとえば、直前、もしくは、1時間程度前)に、通常の餌を水で湿らせておいて、この湿った通常の餌にシラスやシラスバルーンを加えて混ぜてもよい。

0039

シラス、シラスバルーンの少なくともいずれかは、生後所定の期間(授乳期間)が経過したときから出荷するときまでの間、豚3に毎日与えられる。

0040

さらに、家畜用飼料1に含まれているシラス、シラスバルーンの少なくともいずれかは、豚3が生まれてからの経過日数にかかわらず、毎日、一定量が与えられる。

0041

たとえば、豚3が生まれた日から60日が経過した日(61日目)から、出荷の日(豚3が生まれた日から150日程度経過した日)までの90日間、粒状のシラス5ccと粒状のシラスバルーン5ccとを、豚3の体重の増加にかかわらず、毎日、市販の配合飼料に混ぜて与える。

0042

つまり、豚3の体重の増加にしたがって、市販の配合飼料(シラスやシラスバルーンが入っていない配合飼料)の量は次第に増やされるが、シラスとシラスバルーンは、毎日一定量が与えられる。したがって、たとえば、市販の配合飼料を計量後豚3に与える前に、粒状のシラス5ccと粒状のシラスバルーン5ccとを市販の配合飼料に混ぜることが、毎日行われる。

0043

なお、上記5ccの値は、適宜変更可能である。シラスを0cc〜15ccの範囲で変更し、シラスバルーンを0cc〜15ccの範囲で変更してもよい。この場合、シラスとシラスバルーンとの合計の体積が2cc〜30ccの範囲内であることが望ましい。

0044

さらには、シラスを2cc〜10ccの範囲で変更し、シラスバルーンを2cc〜10ccの範囲で変更してもよい。この場合、シラスとシラスバルーンとの合計の体積が4cc〜20ccの範囲内であることがより望ましい。

0045

飼育(肥育)される豚3は、生まれてから150日間飼育されて約110kgの体重で出荷され、その間に食べる餌は約300kg程度である。

0046

なお、シラスやシラスバルーンが一定の割合で添加されている家畜用飼料1を、豚3の発育に応じて増やして与えた場合は、豚3が接種するシラスやシラスバルーンの量は、豚3の発育に応じて増えるが、このようにして、豚3を飼育してもよい。

0047

ここで、シラスやシラスバルーンの作用について説明する。

0048

非晶質によるシラス分子やシラスバルーン分子の活性化、触媒反応により、豚3の細胞が活性化され、豚3の成長が早まると考えられる。

0049

また、シラスやシラスバルーンからのイオンの発生により、殺菌力、消臭力、有害物質や不要物の分解力が高められ、豚3の臓器肉体を健康にすると考えられる。

0050

また、シラスやシラスバルーンのシリカ成分の殺菌力で、豚3の食あたりや他の病気を予防することができると考えられる。

0051

また、シラスやシラスバルーンの成分により、豚3にミネラル補給がされるとともに、デトリック効果で温泉と同様な効果が得られると期待される。

0052

豚3の飼育方法によれば、シラスやシラスバルーンを与えて豚3を飼育するので、上述した作用が発揮され、豚3の健康状態を維持し発育を促進しつつ肉質の改善を図ることができる。

0053

たとえば、豚3の成長が10日から2週間早まり、これにより、若いことで、豚3の肉質が柔らかくなり、臭みの発生が抑えられ、風味が豊になる。

0054

家畜用飼料1を与えた場合と与えない場合とを図9を参照しつつ比較する。

0055

試験した豚3の総数は300頭であり、種類は、白豚、黒豚ヨークシャーである。家畜用飼料1を与えた豚は、上記300頭のうちの3頭(白豚1頭、黒豚1頭、ヨークシャー1頭)である。

0056

シラスやシラスバルーンを含まない通常の飼料で飼育した場合は、生まれてから出荷するまでに150日かかる。これに対して、家畜用飼料1を与えて飼育した場合は、生まれてから出荷するまでの日数が136日〜140日に短縮される。

0057

また、通常の飼料で飼育した場合は、生まれてから出荷するまでの歩留まりが92%〜97%になっている。これに対して、家畜用飼料1を与えて飼育した場合は、生まれてから出荷するまでに病気になったり死亡した豚は無く、歩留まりは99%以上になると推測される。

0058

また、豚3の飼育方法によれば、無味無臭のシラスやシラスバルーンを市販されている配合飼料に混ぜることによって豚に与えられるので、嗅覚が非常に優れている豚であっても、シラスやシラスバルーンが混ざった家畜用飼料1を、シラスやシラスバルーンが混ざっているとはわからず、通常の餌と同様に残さず食べ、食べ残しをほぼ無くすることができる。

0059

また、豚3の飼育方法によれば、シラスやシラスバルーンが混ざった家畜用飼料1を、授乳期間が終えたときから出荷するときまでの間与えるので、シラスの消化促進作用によって、豚3は消化不良を起こすことがなく健康に育つ。

0060

また、豚3の飼育方法によれば、シラスやシラスバルーンを、豚3の生まれてからの経過日数にかかわらず、毎日、一定量が与えればよいので、豚3の成長度合いに応じて与えるシラスやシラスバルーンの量を変える場合に比べて、管理が容易になる。

0061

また、豚3の飼育方法によれば、通常の配合飼料にシラスやシラスバルーンを偏りなく均等に混ぜればよいので、豚用の家畜用飼料1の製造が容易になっている。

0062

ところで、上記説明では、家畜用飼料1に含まれているシラス、シラスバルーンの少なくともいずれかが、豚3が生まれてからの経過日数にかかわらず、毎日、一定量与えられることとしているが、豚3に与えるシラス、シラスバルーンの量を、次にようにしてもよい。

0063

すなわち、豚3が生まれてからの経過日数(体重の増加)に応じて、餌の量(市販されている通常の餌)に対して、シラス、シラスバルーンの少なくともいずれかを一定の割合で、毎日、豚3に与えるようにしてもよい。

0064

たとえば、豚3が生まれた日から65日目には、豚1頭について、2000g(2667mL)の餌(通常の餌)に80mLのシラスとシラスバルーンとを加えて豚3与え、豚3が生まれた日から80日目には、豚1頭について、6000g(8000mL)の餌に240mLのシラスとシラスバルーンとを加えて豚3与え、豚3が生まれた日から100日目には、豚1頭について、9000g(12000mL)の餌に360mLのシラスとシラスバルーンとを加えて豚3与えてもよい。

0065

豚3が生まれた日から65日目、豚3が生まれた日から80日目、豚3が生まれた日から100日目における「(シラス+シラスバルーン)/通常の餌」の値は、いずれもが、体積比で「3%」という値をとっており、一定になっている。このようにした場合であっても、上記効果と同様な効果を奏する。

0066

なお、上記説明では、65日目、80日目、100日目を例に掲げて説明しているが、上記日にち以外の日でも、「(シラス+シラスバルーン)/通常の餌」の値を体積比で「3%」にしている。また、シラスとシラスバルーンとの体積比は、50:50になっているが、シラスとシラスバルーンとの体積比を0:100〜100:0の範囲で適宜変更してもよい。

0067

さらに、「(シラス+シラスバルーン)/通常の餌」の値を、2%〜4%の範囲内で適宜変更してもよいし、1%〜6%の範囲内で適宜変更してもよい。

0068

ここで、「(シラス+シラスバルーン)/通常の餌」の値を体積比で「3%」にして豚3を飼育した結果を、図10を参照しつつ、通常の餌で飼育した場合と比較しつつ説明する。

0069

図10項目の列における「n数」は、飼育した豚の頭数である。シラスやシラスバルーンが加えられた餌で飼育された豚3(図10では「シラス豚」と表記)の頭数は「1」であり、通常の餌で飼育された豚(図10では「一般の豚」と表記)の頭数は「377」である。一般の豚の列に記載されている値は、377頭の平均値である。

0070

項目の列における「冷蔵保管ドリップ」は、ロース芯約50gを量しトレーに入れラップをかけ、4℃の冷蔵庫内で3日間保管した際に生じたドリップ量である。ドリップ量は、「ドリップ量=((保管前質量−保管後質量)/保管前質量)×100」で表される。保管後質量はドリップを拭き取り測定したものである。

0071

項目の列における「冷凍解凍ドリップ」は、ロース芯約50gを秤量しポリ袋に入れ、−15℃の冷凍庫内で3日間保管し、解凍後に生じたドリップ量である。ドリップ量は、「ドリップ量=((保管前質量−保管後質量)/保管前質量)×100」で表される。保管後質量はドリップを拭き取り測定したものである。

0072

項目の列における「加熱質量減少率」は、ロース芯を1辺が3cmで厚さが1cmの正方形な板状にカットし、200℃のホットプレートで表(厚さ方向の一方の面)を2.5分、裏(厚さ方向の他方の面)を2.5分焼いた際の、質量減少率である。「質量減少率=((焼く前の質量−焼いた後の質量)/焼く前の質量)×100」で表される。

0073

項目の列における「加圧保水性」は、ロース芯約20gを予め秤量した10枚のろ紙の中間に挟み、それを2枚のパット間に挟み、10kgの重石をパットに載せて2分間放置した後、肉片(約20gロース芯の固体)を取り除き、ろ紙の質量を測定し、得られる値である。「加圧保水性=(1−(加圧後のろ紙質量−加圧後のろ紙質量)/肉片の水分)×100」で表される。なお、「加圧後のろ紙質量」、「加圧後のろ紙質量」、「肉片の水分」の単位は、「g」である。

0074

項目の列における「グルタミン酸」は、ヤマサL−グルタミン酸測定キットを用いて測定したものであり、「グルタミン酸検査日」が記載されている理由は、屠畜後の経過日数や保管状態によって、測定値が変動する場合があるからである。

0075

項目の列における「硬さ」は、加熱質量減少率測定後の肉片をレオメータによって測定したものであり、肉片の歪率が40%のときに肉片にかけた力の値を示している。

0076

次に、シラス豚3と一般の豚とをロース芯で比較する。

0077

項目の水分を比較すると、シラス豚3では74.1%になっており、一般の豚では72.9%になっている。これにより、シラス豚3のほうが、発育が良いことがわかる。

0078

項目の粗脂肪を比較すると、シラス豚3では2.0%になっており、一般の豚では3.1%になっている。シラス豚3のほうが値が小さいのは、シラス豚3のオス親豚の個体の特徴が遺伝しているものと思われる。

0079

項目の標準肉色を比較すると、シラス豚3では1.0になっており、一般の豚では3.0になっている。すなわち、シラス豚3の色のほうが薄いピンク色になっており、一般の消費者に好まれる色になっている。

0080

項目の冷蔵保管ドリップを比較すると、シラス豚3では1.3%になっており、一般の豚では3.1%になっている。項目の凍結解凍ドリップを比較すると、シラス豚3では2.0%になっており、一般の豚では3.2%になっている。これらは値が小さいほど良好なのであり、項目の水分の値との因果関係が大きい。

0081

項目の加熱質量減少率を比較すると、シラス豚3では20.1%になっており、一般の豚では28.0%になっている。この値も、小さいほど良好なのである。

0082

項目の加圧保水性を比較すると、シラス豚3では94.1%になっており、一般の豚では93.5%になっている。この値が小さいほど良好なのである。

0083

項目のグルタミン酸は、旨味を示しており、シラス豚3では32.7mg/100gになっており、一般の豚では21.1mg/100gになっている。値が大きいほど旨味が強く熟成が進んでいるのである。

0084

項目の硬さを比較すると、シラス豚3では3.6Nになっており、一般の豚では4.9Nになっており、シラス豚3のほうが柔らかいことを示している。なお、一般消費者は柔らかいものを好む傾向があり、また、柔らかさは、人の感覚ではおいしさにもなる。

0085

次に、シラス豚3と一般の豚とを背脂内層で比較する。

0086

項目の標準脂肪色を比較すると、シラス豚3では1.0になっており、一般の豚では2.0になっている。すなわち、シラス豚3の色のほうが薄い色になっており、一般の消費者に好まれる色になっている。

0087

項目の融点を比較すると、シラス豚3では46.1℃になっており、一般の豚では38.4℃になっている。これにより、シラス豚3のほうが、良好で締まった肉、油になっていることがわかる。

0088

項目の脂肪中のオレイン酸の割合を比較すると、シラス豚3では37.7%になっており、一般の豚では42.0%になっている。これにより、シラス豚3のほうが、良好であることがわかる。

0089

なお、上記説明では、質量=重量とみなしてよい。

0090

次に、シラス豚の肉と一般のブタの肉との見た目について説明する。図11(a)はシラス豚の肉の写真であり、図11(b)はシラス豚の肉の写真である。

0091

図11は、カラーで示されていないが、(a)のほうが赤身の部分の色が薄く、(a)のほうが赤みの部分の色が濃くなっている。物件提出書で提出するカラー写真では、(a)のほうが赤みの部分の色が薄いピンクになっており、食欲をそそる。(a)で示すシラス豚では、赤身の部位にサシ(白っぽく筋状に見える脂肪の部位)が多く入っており、これも、食欲をそそる。

0092

ところで、シラス豚3にシラスやシラスバルーンを含んだ餌を与える際に、シラスやシラスバルーンの一部が、通常の餌から分離してしまい、給餌用の容器の底に溜まってしまう場合もあるが、豚は貪欲であるので、底に溜まったシラスやシラスバルーンの餌として食べてしまう。もしも、給餌用の容器の底に溜まったシラスやシラスバルーンが残っている場合には、次の餌を与えるタイミングを後にずらすことで、豚は分離したシラスやシラスバルーンを食べる。

0093

複数頭のシラス豚を飼育する場合(複数頭のシラス豚に給餌する場合)、各シラス豚のそれぞれが独立して餌を食べるようにすることが望ましい。

0094

たとえば、2頭のシラス豚に給餌する場合、1頭目の豚と2頭目の豚を等で仕切って分け、1頭目の豚には、1頭目の豚用の給餌用の容器のシラスやシラスバルーンを含んだ餌を与え、2頭目の豚には、2頭目の豚用の給餌用の容器のシラスやシラスバルーンを含んだ餌を与えるようにすることが望ましい。これにより、シラスやシラスバルーンが通常の餌から分離してしまっても、各豚のそれぞれが、シラスやシラスバルーンを確実に食べることになる。

0095

なお、上記説明では、豚3を例に掲げて説明したが、豚以外の家畜にも、シラスやシラスバルーン入りの家畜用飼料1を与えてもよい。この場合、通常の配合飼料は、豚用のものとは当然異なるし、シラスやシラスバルーンの量も当然異なる。

0096

ここで、家畜とは、その生産物(乳、肉、、毛、皮、毛皮労働力など)を人が利用するために馴致、飼育している動物をいう。たとえば、豚の他に、山羊等の哺乳類、鶏等の鳥類、さらに、上記範疇に限られることはなく、恒温動物である限り等の愛玩動物も含むものとする。

0097

たとえば、牛にシラスやシラスバルーン入りの配合飼料(家畜用飼料1)を与えると、牛の袋は4つあるので、シラスの成分をよく吸収する。

0098

また、鶏にシラスやシラスバルーン入りの配合飼料(家畜用飼料1)を与えると、カルシウム等のミネラル成分の補給になり、生んだ卵の殻を食べてしまう事態の発生が抑制されるとともに、砂肝への砂の補給になる。

0099

なお、本発明はその要旨を超えない限り上述した実施形態に限定されるものではない。

0100

1家畜用飼料
3家畜(豚)

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ