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図面 (7)

課題

ファイル先頭からの位置を示すアドレス情報を少なくともコマンドメッセージに含むコマンドを実行した後,コマンドに係る処理が終了した位置の次になるアドレス情報をターミナル装置通知するICカードを提供する。

解決手段

ICカード1は,バイナリデータを格納するトランスペアレント型ファイル11と,トランスペアレント型ファイル11の先頭からの位置を示すアドレス情報(オフセット値)とデータサイズを含むバイナリコマンドのコマンドメッセージが引き渡されると,バイナリコマンドに係る処理を実行した後,バイナリコマンドに係る処理を実行した領域の次の位置を次のアドレス情報(次のオフセット値)として特定し,次のアドレス情報を含ませたコマンドのレスポンスメッセージを生成するバイナリコマンド実行部10を備える。

概要

背景

半導体集積回路実装したカード媒体であるICカードは,データを格納するファイルメモリに記憶し,ファイルに格納したデータを扱うコマンドを備える。例えば,バイナリデータを格納するトランスペアレント(透過)型ファイルに対応したICカードは,トランスペアレント型ファイルに格納したバイナリデータを扱うコマンドであるバイナリコマンドを備える。なお,ICカードの分野では,データを格納するファイルのことをEF(Elementary File)やWEF(Work Elementary File)と呼ぶこともある。

JIS X 6319-3等の規格準拠したICカードは,バイナリデータの書込みを行う書込み・更新系のバイナリコマンドとして,トランスペアレント型ファイルに書き込まれているバイナリデータの初期値書き換えるコマンドであるライトバイナリコマンドと,ライトバイナリコマンドによりトランスペアレント型ファイルに書き込まれたバイナリデータを更新するアップデートバイナリコマンドを実装する。また,JIS X 6319-3等の規格に準拠したICカードは,バイナリデータの読出しを行う読み出し系のバイナリコマンドとして,トランスペアレント型ファイルからバイナリデータを読み出すリードバイナリコマンドを実装する。

JIS X 6319-3など多くの規格で規定されているコマンドメッセージは,コマンドのクラスを示すCLA,コマンドの識別に用いるINS,コマンドのパラメータとなるP1−P2を含み,バイナリコマンドの場合,P1−P2には,トランスペアレント型ファイルの先頭からの位置を示すアドレス情報となるオフセット値が少なくとも符号化される。バイナリコマンドに係る処理には,トランスペアレント型ファイルの先頭からの位置を示すアドレス情報の他に,バイナリコマンドに係る処理を行うバイナリデータのデータサイズが必要になり,書込み・更新系のバイナリコマンドのコマンドメッセージは,トランスペアレント型ファイルに書込むバイナリデータのデータサイズを示すLcを含む。また,読出し系のバイナリコマンドのコマンドメッセージは,トランスペアレント型ファイルから読み出すバイナリデータのデータサイズを示すLeを含む。

なお,ICカードのメモリに記憶するファイルの型としては,トランスペアレント型ファイルの他に,レコード構造のデータを格納するレコード型ファイルがあり,レコード型ファイルの場合,レコードコマンドのコマンドメッセージに含ませるアドレス情報はレコード番号になる。

ファイルに格納されているデータ全てを読み出す場合など,所定のコマンドを連続してICカードに実行させるトランザクションを行う際,コマンドメッセージをICカードへ送信する装置となるターミナル装置は,コマンドの送信回数に応じて,ICカードに送信するコマンドメッセージに含ませるアドレス情報を変更することが必要になる。

コマンドを連続してICカードに実行させるトランザクションを行う際,コマンドメッセージに含ませるアドレス情報は,ターミナル装置側が計算する値になるが,コマンドに係る処理を実行する従来のICカードは,コマンドに係る処理が終了した位置の次になるアドレス情報をターミナル装置側に通知できるように構成されていなかった。コマンドに係る処理が終了した位置の次になるアドレス情報をICカード側からターミナル装置側に通知できれば,コマンドメッセージに含ませるアドレス情報をターミナル装置が計算する手間を省くことができるし,ターミナル装置が計算したアドレス情報の正当性をターミナル装置側で検証するようにもできる。

コマンドのコマンドメッセージに含ませるアドレス情報の管理に係る発明として,例えば,特許文献1において,トランスペアレント型ファイルのファイルIDとデータのオフセット値を含むプロファイル情報をICカードに記憶させておくことにより,データのオフセット値をターミナル装置に予め登録しておかなくとも,トランスペアレント型ファイル内のデータにターミナル装置がアクセスできるようにした発明が開示されている。また,特許文献2では,オフセット値ではなくタグを用いて,トランスペアレント型ファイル内のデータにターミナル装置がアクセスできるようにした発明が開示されている。

しかしながら,コマンドのコマンドメッセージに含ませるアドレス情報の管理に係る従来の発明は,コマンドに係る処理が終了した位置の次になるアドレス情報をターミナル装置側にICカードが通知することに着目した発明ではない。

概要

ファイルの先頭からの位置を示すアドレス情報を少なくともコマンドメッセージに含むコマンドを実行した後,コマンドに係る処理が終了した位置の次になるアドレス情報をターミナル装置に通知するICカードを提供する。ICカード1は,バイナリデータを格納するトランスペアレント型ファイル11と,トランスペアレント型ファイル11の先頭からの位置を示すアドレス情報(オフセット値)とデータサイズを含むバイナリコマンドのコマンドメッセージが引き渡されると,バイナリコマンドに係る処理を実行した後,バイナリコマンドに係る処理を実行した領域の次の位置を次のアドレス情報(次のオフセット値)として特定し,次のアドレス情報を含ませたコマンドのレスポンスメッセージを生成するバイナリコマンド実行部10を備える。

目的

本発明では,ファイルの先頭からの位置を示すアドレス情報を少なくともコマンドメッセージに含むコマンドを実行した後,コマンドに係る処理が終了した位置の次になるアドレス情報をターミナル装置に通知するICカードを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

データを格納するファイルと,前記ファイルに格納されたデータを扱うコマンドに係る処理を実行するコマンド実行部を備え,前記コマンド実行部は,前記ファイルの先頭からの位置を示すアドレス情報とデータサイズを含む前記コマンドのコマンドメッセージが引き渡されると,前記コマンドのコマンドメッセージに含まれる前記アドレス情報を開始位置とし,前記コマンドのコマンドメッセージに含まれる前記データサイズをサイズとする前記ファイル内の領域に対して前記コマンドに係る処理を実行した後,前記コマンドに係る処理を実行した領域の次の位置を次のアドレス情報として特定し,前記次のアドレス情報を含ませた前記コマンドのレスポンスメッセージを生成する,ことを特徴とするICカード

請求項2

前記ファイルとして,バイナリデータを格納するトランスペアレント型ファイルを備え,前記コマンド実行部として,前記トランスペアレント型ファイルの先頭からの相対アドレス表記するオフセット値を前記アドレス情報としてコマンドメッセージに含むバイナリコマンドに係る処理を実行する前記コマンド実行部を備え,前記バイナリコマンドに係る処理を実行する前記コマンド実行部は,コマンドメッセージに含まれていた前記オフセット値にコマンドメッセージに含まれていた前記データサイズを加算した位置に対応する相対アドレスを次のオフセット値とすることを特徴とする,請求項1に記載したICカード。

請求項3

データを格納するファイルと,前記ファイルに格納されたデータを扱うコマンドに係る処理を実行するコマンド実行部を備え,前記コマンド実行部が,前記ファイルの先頭からの位置を示すアドレス情報とデータサイズを含む前記コマンドのコマンドメッセージが引き渡されると,前記コマンドのコマンドメッセージに含まれる前記アドレス情報を開始位置とし,前記コマンドのコマンドメッセージに含まれる前記データサイズをサイズとする前記ファイル内の領域に対して前記コマンドに係る処理を実行した後,前記コマンドに係る処理を実行した領域の次の位置を次のアドレス情報として特定し,前記次のアドレス情報を含ませた前記コマンドのレスポンスメッセージを生成するように構成されたICカードを利用したトランザクションを実行するターミナル装置であって,前記ターミナル装置は,前記アドレス情報を変えながら前記コマンドを連続して前記ICカードに実行させるトランザクションを行う際,前記コマンドのコマンドメッセージを送信した後,前記コマンドのレスポンスメッセージを前記ICカードから受信すると,前記コマンドのレスポンスメッセージに含まれる前記次のアドレス情報を利用して,次に前記ICカードへ送信する前記コマンドのコマンドメッセージを生成する処理を行うトランザクション管理部を備えた,ことを特徴とするターミナル装置。

技術分野

0001

本発明は,半導体集積回路ICチップ)を実装したカード媒体であるICカードと,ICカードと通信するターミナル装置に関する発明である。

背景技術

0002

半導体集積回路を実装したカード媒体であるICカードは,データを格納するファイルメモリに記憶し,ファイルに格納したデータを扱うコマンドを備える。例えば,バイナリデータを格納するトランスペアレント(透過)型ファイルに対応したICカードは,トランスペアレント型ファイルに格納したバイナリデータを扱うコマンドであるバイナリコマンドを備える。なお,ICカードの分野では,データを格納するファイルのことをEF(Elementary File)やWEF(Work Elementary File)と呼ぶこともある。

0003

JIS X 6319-3等の規格準拠したICカードは,バイナリデータの書込みを行う書込み・更新系のバイナリコマンドとして,トランスペアレント型ファイルに書き込まれているバイナリデータの初期値書き換えるコマンドであるライトバイナリコマンドと,ライトバイナリコマンドによりトランスペアレント型ファイルに書き込まれたバイナリデータを更新するアップデートバイナリコマンドを実装する。また,JIS X 6319-3等の規格に準拠したICカードは,バイナリデータの読出しを行う読み出し系のバイナリコマンドとして,トランスペアレント型ファイルからバイナリデータを読み出すリードバイナリコマンドを実装する。

0004

JIS X 6319-3など多くの規格で規定されているコマンドメッセージは,コマンドのクラスを示すCLA,コマンドの識別に用いるINS,コマンドのパラメータとなるP1−P2を含み,バイナリコマンドの場合,P1−P2には,トランスペアレント型ファイルの先頭からの位置を示すアドレス情報となるオフセット値が少なくとも符号化される。バイナリコマンドに係る処理には,トランスペアレント型ファイルの先頭からの位置を示すアドレス情報の他に,バイナリコマンドに係る処理を行うバイナリデータのデータサイズが必要になり,書込み・更新系のバイナリコマンドのコマンドメッセージは,トランスペアレント型ファイルに書込むバイナリデータのデータサイズを示すLcを含む。また,読出し系のバイナリコマンドのコマンドメッセージは,トランスペアレント型ファイルから読み出すバイナリデータのデータサイズを示すLeを含む。

0005

なお,ICカードのメモリに記憶するファイルの型としては,トランスペアレント型ファイルの他に,レコード構造のデータを格納するレコード型ファイルがあり,レコード型ファイルの場合,レコードコマンドのコマンドメッセージに含ませるアドレス情報はレコード番号になる。

0006

ファイルに格納されているデータ全てを読み出す場合など,所定のコマンドを連続してICカードに実行させるトランザクションを行う際,コマンドメッセージをICカードへ送信する装置となるターミナル装置は,コマンドの送信回数に応じて,ICカードに送信するコマンドメッセージに含ませるアドレス情報を変更することが必要になる。

0007

コマンドを連続してICカードに実行させるトランザクションを行う際,コマンドメッセージに含ませるアドレス情報は,ターミナル装置側が計算する値になるが,コマンドに係る処理を実行する従来のICカードは,コマンドに係る処理が終了した位置の次になるアドレス情報をターミナル装置側に通知できるように構成されていなかった。コマンドに係る処理が終了した位置の次になるアドレス情報をICカード側からターミナル装置側に通知できれば,コマンドメッセージに含ませるアドレス情報をターミナル装置が計算する手間を省くことができるし,ターミナル装置が計算したアドレス情報の正当性をターミナル装置側で検証するようにもできる。

0008

コマンドのコマンドメッセージに含ませるアドレス情報の管理に係る発明として,例えば,特許文献1において,トランスペアレント型ファイルのファイルIDとデータのオフセット値を含むプロファイル情報をICカードに記憶させておくことにより,データのオフセット値をターミナル装置に予め登録しておかなくとも,トランスペアレント型ファイル内のデータにターミナル装置がアクセスできるようにした発明が開示されている。また,特許文献2では,オフセット値ではなくタグを用いて,トランスペアレント型ファイル内のデータにターミナル装置がアクセスできるようにした発明が開示されている。

0009

しかしながら,コマンドのコマンドメッセージに含ませるアドレス情報の管理に係る従来の発明は,コマンドに係る処理が終了した位置の次になるアドレス情報をターミナル装置側にICカードが通知することに着目した発明ではない。

先行技術

0010

特開2017−59022号公報
特開平9−231113号公報

発明が解決しようとする課題

0011

そこで,本発明では,ファイルの先頭からの位置を示すアドレス情報を少なくともコマンドメッセージに含むコマンドを実行した後,コマンドに係る処理が終了した位置の次になるアドレス情報をターミナル装置に通知するICカードを提供する。加えて,本発明では,ICカードから通知されたアドレス情報を利用するターミナル装置をも提供する。

課題を解決するための手段

0012

上述した課題を解決する第1発明は,データを格納するファイルと,前記ファイルに格納されたデータを扱うコマンドに係る処理を実行するコマンド実行部を備え,前記コマンド実行部は,前記ファイルの先頭からの位置を示すアドレス情報とデータサイズを含む前記コマンドのコマンドメッセージが引き渡されると,前記コマンドのコマンドメッセージに含まれる前記アドレス情報を開始位置とし,前記コマンドのコマンドメッセージに含まれる前記データサイズをサイズとする前記ファイル内の領域に対して前記コマンドに係る処理を実行した後,前記コマンドに係る処理を実行した領域の次の位置を次のアドレス情報として特定し,前記次のアドレス情報を含ませた前記コマンドのレスポンスメッセージを生成することを特徴とするICカードである。

0013

更に,第2発明は,第1発明に係る前記コマンドをバイナリコマンドにした発明で,第2発明に係るICカードは,前記ファイルとして,バイナリデータを格納するトランスペアレント型ファイルを備え,前記コマンド実行部として,前記トランスペアレント型ファイルの先頭からの相対アドレス表記するオフセット値を前記アドレス情報としてコマンドメッセージに含むバイナリコマンドに係る処理を実行する前記コマンド実行部を備え,前記バイナリコマンドに係る処理を実行する前記コマンド実行部は,コマンドメッセージに含まれていた前記オフセット値にコマンドメッセージに含まれていた前記データサイズを加算した位置に対応する相対アドレスを次のオフセット値とすることを特徴とする。

0014

更に,第3発明は,第1発明に係るICカード,すなわち,データを格納するファイルと,前記ファイルに格納されたデータを扱うコマンドに係る処理を実行するコマンド実行部を備え,前記コマンド実行部が,前記ファイルの先頭からの位置を示すアドレス情報とデータサイズを含む前記コマンドのコマンドメッセージが引き渡されると,前記コマンドのコマンドメッセージに含まれる前記アドレス情報を開始位置とし,前記コマンドのコマンドメッセージに含まれる前記データサイズをサイズとする前記ファイル内の領域に対して前記コマンドに係る処理を実行した後,前記コマンドに係る処理を実行した領域の次の位置を次のアドレス情報として特定し,前記次のアドレス情報を含ませた前記コマンドのレスポンスメッセージを生成するように構成されたICカードを利用したトランザクションを実行するターミナル装置に係る発明で,第3発明に係るターミナル装置は,前記アドレス情報を変えながら前記コマンドを連続して前記ICカードに実行させるトランザクションを行う際,前記コマンドのコマンドメッセージを送信した後,前記コマンドのレスポンスメッセージを前記ICカードから受信すると,前記コマンドのレスポンスメッセージに含まれる前記次のアドレス情報を利用して,次に前記ICカードへ送信する前記コマンドのコマンドメッセージを生成する処理を行うトランザクション管理部を備えることを特徴とする。

発明の効果

0015

本発明に係るICカードは,バイナリコマンドに係る処理が終了した位置の次になるオフセット値を,ICカードを利用したトランザクションを実行するターミナル装置側に通知できるように, バイナリコマンドのレスポンスメッセージに次のオフセット値を含ませるように構成されている。また,本発明に係るターミナル装置は,本実施形態に係るICカードから通知された次のオフセット値を利用して,次にICカードへ送信するバイナリコマンドのコマンドメッセージを生成するように構成されている。

図面の簡単な説明

0016

本実施形態に係るICカードの構成を説明する図。
バイナリコマンドのコマンドメッセージを説明する図。
ICカードが備えるバイナリコマンド実行部の動作を説明する図。
バイナリコマンド実行部の動作説明を補足する図。
実施形態に係るターミナル装置の構成を説明する図。
ターミナル装置のトランザクション管理部の動作を説明する図。

実施例

0017

ここから,本発明の好適な実施形態について説明する。なお,以下の記載は本発明の技術的範囲を束縛するものでなく,発明の理解を助けるために記述するものである。

0018

図1は,本実施形態に係るICカード1の構成を説明する図である。本実施形態に係るICカード1は,I/Oインターフェース124,プロセッサ120,RAM121(Random Access Memory),ROM122(Read-Only Memory),NVM123を実装したICチップ12を備え,NVM123には,データを格納するファイルとして,バイナリデータ(バイトの文字列)を格納するトランスペアレント型ファイル11が記憶されている。また,ICカード1には,ファイルを利用するコマンドとして,バイナリデータを扱うコマンドであるバイナリコマンドに係る処理を実行するコマンド実行部であるバイナリコマンド実行部10を備える。なお,コマンド実行部は,ICカード1が対応しているコマンドごとにICカード1に備えられる機能である。

0019

ICカード1のICチップ12に含まれるI/Oインターフェース124は,外部の装置と通信するための回路で,この回路を作動させるソフトウェアも含まれる。例えば,伝送路有線を用いる場合,ICカード1は,I/Oインターフェース124としてコンタクトインターフェースを備え,伝送路に無線を用いる場合,ICカード1は,I/Oインターフェース124としてコンタクトレスインターフェースを備えることになる。

0020

ICカード1のICチップ12に含まれるプロセッサ120は,ICカード1の動作を制御するデバイスである。ICカード1のICチップ12に含まれるRAM121は,プロセッサ120の主記憶装置となるメモリである。ICカード1のICチップ12に含まれるROM122は,電気的に書き換えできない補助記憶装置となるメモリで,ICカード1のICチップ12に含まれるNVM123は,電気的に書き換え可能な補助記憶装置となるメモリで,プロセッサ120を動作させるコンピュータプログラムは,ROM122やNVM123に格納される。

0021

バイナリコマンドに係る処理を実行するバイナリコマンド実行部10は,バイナリコマンドに係る処理をプロセッサ120に実行させるコンピュータプログラムにより実現される機能である。バイナリコマンドには,トランスペアレント型ファイル11にバイナリデータを書き込む処理を行う書込み・更新系のコマンドと,トランスペアレント型ファイル11からバイナリデータを読み出す処理を行う読み出し系のコマンドがあるが,バイナリコマンドは,書込み・更新系のコマンドでも読み出し系のコマンドのいずれでもよい。

0022

図2は,バイナリコマンドのコマンドメッセージを説明する図である。図2(a)は,書込み・更新系のコマンドであるバイナリコマンドのコマンドメッセージを説明する図,図2(b)は,書込み・更新系のコマンドであるバイナリコマンドのレスポンスメッセージを説明する図である。また,図2(c)は,読み出し系のコマンドであるバイナリコマンドのコマンドメッセージを説明する図,図2(d)は,読み出し系のコマンドであるバイナリコマンドのレスポンスメッセージを説明する図である。

0023

図2(a)で図示したコマンドメッセージは,JIS X 6319-3などの規格で規定されている内容に準拠する。図2(a)で図示したコマンドメッセージは,コマンドのクラスを示す1バイトのCLA,コマンドの識別に用いる1バイトのINS,コマンドのパラメータとなる2バイトのP1−P2,トランスペアレント型ファイル11に書込むバイナリデータのデータサイズを示す1または3バイトのLc,トランスペアレント型ファイル11に書込むバイナリデータの本体を含む。なお,2バイトのP1−P2には,バイナリコマンドの対象となるトランスペアレント型ファイル11と,トランスペアレント型ファイル11の先頭からの位置を示すアドレス情報となるオフセット値が符号化され,オフセット値は,トランスペアレント型ファイル11の先頭を0x0000(「0x」は16進表記を意味する)とする2バイトの相対アドレスで表記される。

0024

図2(a)で図示したコマンドメッセージは,JIS X 6319-3などの規格で規定されている内容に準拠しているが,図2(b)で図示したレスポンスメッセージは,JIS X 6319-3などの規格で規定されている内容に準拠しておらず,書込み・更新系のバイナリコマンドの処理結果を示すSW(Status Word)に加え,次のオフセット値を含む。次のオフセット値とは,バイナリコマンドに係る処理を実行した領域の次の位置を示すオフセット値で,書込み・更新系のコマンドであるバイナリコマンドの場合,次のオフセット値は,トランスペアレント型ファイル11にバイナリデータを書込んだ領域の次の位置に対応する相対アドレスになる。

0025

図2(c)で図示したコマンドメッセージは,JIS X 6319-3などの規格で規定されている内容に準拠し,コマンドのクラスを示す1バイトのCLA,コマンドの識別に用いる1バイトのINS,コマンドのパラメータとなる2バイトのP1−P2,トランスペアレント型ファイル11から読出すバイナリデータのデータサイズを少なくとも示す1バイトまたは3バイトのLeを含む。なお,2バイトのP1−P2には,トランスペアレント型ファイル11の先頭からの位置を示すアドレス情報となるオフセット値が符号化される。

0026

図2(c)で図示したコマンドメッセージは,JIS X 6319-3などの規格で規定されている内容に準拠しているが,図2(d)で図示したレスポンスメッセージは,JIS X 6319-3などの規格で規定されている内容に準拠しておらず,読み出し系のバイナリコマンドの処理結果を示すSW(Status Word)に加え,次のオフセット値を含む。読み出し系のバイナリコマンドの場合,次のオフセット値は,トランスペアレント型ファイル11からバイナリデータを読み出した領域の次の位置に対応する相対アドレスになる。

0027

図3は,ICカード1が備えるバイナリコマンド実行部10の動作を説明する図である。

0028

ICカード1が,I/Oインターフェース124を利用して,バイナリコマンドのコマンドメッセージを外部から受信すると,ICカード1は,ICカード1が備えるバイナリコマンド実行部10に,バイナリコマンドのコマンドメッセージを引き渡し,バイナリコマンド実行部10が起動する(S1)。ICカード1は,外部から受信したコマンドメッセージをRAM121に格納した後,コマンドメッセージに含まれるCLAとINSを利用して,コマンドメッセージに対応するコマンドを特定し,コマンドメッセージに対応するコマンドがバイナリコマンドの場合,ICカード1はバイナリコマンド実行部10を起動させる。なお,コマンドメッセージに対応するコマンドがバイナリコマンド以外の場合,ICカード1は,コマンドメッセージに対応するコマンドに係る処理に対応するコマンド実行部を起動させる。

0029

バイナリコマンドに係る処理を実行する際,ICカード1のバイナリコマンド実行部10は,バイナリコマンドに係る処理の対象となるトランスペアレント型ファイル11と,バイナリコマンドに係る処理を開始するトランスペアレント型ファイル11内の位置を特定する(S2)。バイナリコマンドに係る処理を開始するトランスペアレント型ファイル11内の位置は,バイナリコマンドのコマンドメッセージに含まれるP1−P2に符号化されたオフセット値に対応する位置になる。また,バイナリコマンドの対象となるトランスペアレント型ファイル11は,この時点でカレントになっているトランスペアレント型ファイル11になり,カレントのトランスペアレント型ファイル11は,P1−P2で示されるか,或いは, バイナリコマンドのコマンドメッセージを受信する前に選択されたトランスペアレント型ファイル11になる。

0030

ICカード1のバイナリコマンド実行部10は,バイナリコマンドのコマンドメッセージに含まれるオフセット値で示されるトランスペアレント型ファイル11内の位置を開始位置とし,バイナリコマンドのコマンドメッセージに含まれるデータサイズをサイズとするトランスペアレント型ファイル11内の領域に対して,バイナリコマンドに係る処理を実行する(S3)。

0031

ICカード1のバイナリコマンド実行部10は,P1−P2に含まれるオフセット値で示されるトランスペアレント型ファイル11内の位置から開始したバイナリコマンドに係る処理が終了すると,バイナリコマンドに係る処理が正常終了したか否かを判定する(S4)。

0032

ICカード1のバイナリコマンド実行部10は,バイナリコマンドが異常終了した場合,バイナリコマンドのコマンドメッセージに含まれていたオフセット値を次のオフセット値として(S9),図3のS7に進む。なお,バイナリコマンドが異常終了した場合,バイナリコマンドのコマンドメッセージに含まれていたオフセット値を次のオフセット値とするのは,バイナリコマンドが異常終了した場合は,図3のS1でICカード1が受信したバイナリコマンドのコマンドメッセージに対応する処理が完了しておらず,オフセット値は変更にならないからである。

0033

また,ICカード1のバイナリコマンド実行部10は,バイナリコマンドに係る処理が正常終了した場合,バイナリコマンドに係る処理を実行した領域の次の位置がトランスペアレント型ファイル11の領域外になるか否かを判定する(S5)。バイナリコマンドに係る処理を実行した領域の次の位置がトランスペアレント型ファイル11の領域外になる場合,ICカード1のバイナリコマンド実行部10は,次のオフセット値をトランスペアレント型ファイル11の領域外になることを示す値(例えば,0xFFFF)にして(S10),図3のS7に進む。バイナリコマンドに係る処理を実行した領域の次の位置がトランスペアレント型ファイル11の領域外にならない場合,ICカード1のバイナリコマンド実行部10は,次のオフセット値を,バイナリコマンドに係る処理を実行した領域の次の位置に対応する相対アドレスにして(S6),図3のS7に進む。

0034

本実施形態では,オフセット値を相対アドレスにより表記しているので,コマンドメッセージのP1−P2に含まれるオフセット値に,バイナリコマンドで扱うバイナリデータのデータサイズ(例えば,Lcの値)を加算することで,次のオフセット値を求めることができる。コマンドメッセージのP1−P2に含まれるオフセット値に,バイナリコマンドで扱うバイナリデータのデータサイズを加算した値が,バイナリコマンドの対象となるトランスペアレント型ファイル11のサイズを超えていれば,バイナリコマンドに係る処理を実行した領域の次の位置がトランスペアレント型ファイル11の領域外になると判断できる。

0035

次に,ICカード1のバイナリコマンド実行部10は,次のオフセット値を含むバイナリコマンドのレスポンスメッセージをRAM121などに生成し(S7),ICカード1は,I/Oインターフェース124を利用して,次のオフセット値を含ませたバイナリコマンドのレスポンスメッセージを外部へ送信して(S8),この手順を終了する。

0036

図4は,バイナリコマンド実行部の動作説明を補足する図で,図4(a)は,16バイトのトランスペアレント型ファイル11の初期状態を説明する図,図4(b)は,0x0000から8バイトのバイナリデータを書き込んだ後のトランスペアレント型ファイル11を説明する図,図4(c)は,0x0008から8バイトのバイナリデータを書き込んだ後のトランスペアレント型ファイル11を説明する図である。

0037

図4(a)で図示したように,NVMに創生された直後の状態である初期状態におけるトランスペアレント型ファイル11の領域全てには,バイナリデータの初期値となる0xFFが書き込まれている。

0038

トランスペアレント型ファイル11におけるバイナリデータの初期値を更新するバイナリコマンドは,書込み・更新系のバイナリコマンドの一つであるライトバイナリコマンドになる。ライトバイナリコマンドを用い,図4(a)のトランスペアレント型ファイル11の0x0000から0x0007までの領域に8バイトのバイナリデータ(0xF0F1F2F3F4F5F6F7)を書込むことで,トランスペアレント型ファイル11の状態は図4(b)の状態になる。

0039

トランスペアレント型ファイル11の0x0000から0x0007までの領域に8バイトのバイナリデータ(0xF0F1F2F3F4F5F6F7)を書込む最初のライトバイナリコマンドのコマンドメッセージにおいて,P1−P2に含まれるオフセット値は0x0000で,書込みデータのデータサイズを示すLcは,0x08または0x000008になる。最初のライトバイナリコマンドが正常終了した場合,最初のライトバイナリコマンドのレスポンスメッセージは,次のオフセット値となる0x0008と正常終了を示すSWになる。また,本実施形態では,最初のライトバイナリコマンドが異常終了した場合,最初のライトバイナリコマンドのレスポンスメッセージは,次のオフセット値となる0x0000と異常終了を示すSWになる。なお,異常終了した場合の次のオフセット値である0x0000は,最初のライトバイナリコマンドのコマンドメッセージに含まれるオフセット値である。

0040

トランスペアレント型ファイル11の0x0008から0x000Fまでの領域に8バイトのバイナリデータ(0xF8F9FAFBFCFDFEFF)を書込む2回目のライトバイナリコマンドのコマンドメッセージにより,8バイトのバイナリデータが図4(b)のトランスペアレント型ファイル11の0x0008から0x000Fまでの領域に書込まれることで,トランスペアレント型ファイル11の状態は図4(c)の状態になる。

0041

2回目のライトバイナリコマンドのコマンドメッセージにおいて,P1−P2に含まれるオフセット値は0x0008で,書込むデータのデータサイズを示すLcは,0x08または0x000008になる。2回目のライトバイナリコマンドが正常終了した場合,バイナリコマンドに係る処理を実行した領域の次の位置がトランスペアレント型ファイル11の領域外になるため,2回目のライトバイナリコマンドのレスポンスメッセージは,トランスペアレント型ファイル11の領域外になることを示す次のオフセット値と正常終了を示すSWになる。なお,本実施形態では,2回目のライトバイナリコマンドが異常終了した場合,2回目のライトバイナリコマンドのレスポンスメッセージは,次のオフセット値となる0x0008と異常終了を示すSWになる。なお,異常終了した場合の次のオフセット値である0x0008は,2回目のライトバイナリコマンドのコマンドメッセージに含まれるオフセット値である。

0042

なお,書込み・更新系のバイナリコマンドには,ライトバイナリコマンドの他にアップデートバイナリコマンドもあるが,アップデートバイナリコマンドについては,バイナリデータを書込む前の状態のバイナリデータの値が初期値でないことを除き,上述したライトバイナリコマンドと同じであるため,ここでは説明を省く。

0043

トランスペアレント型ファイル11からバイナリデータを読出すバイナリコマンドはリードバイナリコマンドになる。トランスペアレント型ファイル11の先頭である0x0000から8バイトのバイナリデータを読出す最初のリードバイナリコマンドを用いて,図4(c)の状態のトランスペアレント型ファイル11の先頭である0x0000から8バイトのバイナリデータを読出すとき,最初のリードバイナリコマンドのコマンドメッセージにおいて,P1−P2に含まれるオフセット値は0x0000で,読み出しデータのデータサイズを示すLeは,0x08または0x000008になる。

0044

最初のリードバイナリコマンドが正常終了した場合,最初のリードバイナリコマンドのレスポンスメッセージは,トランスペアレント型ファイル11の先頭から8バイト目までに格納されているバイナリデータ(0xF0F1F2F3F4F5F6F7)と,次のオフセット値となる0x0008と,正常終了を示すSWになる。なお,本実施形態では,最初のリードバイナリコマンドが異常終了した場合,最初のリードバイナリコマンドのレスポンスメッセージは,次のオフセット値となる0x0000と異常終了を示すSWのみになる。なお,異常終了した場合の次のオフセット値である0x0000は,最初のリードバイナリコマンドのコマンドメッセージに含まれるオフセット値である。

0045

図4(c)の状態のトランスペアレント型ファイル11の9バイト目になる0x0008から8バイトのバイナリデータを読出す2回目のリードバイナリコマンドを用いて,図4(c)の状態のトランスペアレント型ファイル11の9バイト目になる0x0008から8バイトのバイナリデータを読出すとき,2回目のリードバイナリコマンドのコマンドメッセージにおいて,P1−P2に含まれるオフセット値は0x0008で,読み出しデータのデータサイズを示すLeは,0x08または0x000008になる。2回目のリードバイナリコマンドが正常終了した場合,2回目のリードバイナリコマンドのレスポンスメッセージは,トランスペアレント型ファイル11の0x0008から0x000Fまでに格納されているバイナリデータ(0xF8F9FAFBFCFDFEFF)と,トランスペアレント型ファイル11の領域外になることを示す次のオフセット値と,正常終了を示すSWになる。なお,2回目のリードバイナリコマンドが異常終了した場合,2回目のリードバイナリコマンドのレスポンスメッセージは,次のオフセット値となる0x0008と異常終了を示すSWになる。なお,異常終了した場合の次のオフセット値である0x0008は,2回目のリードバイナリコマンドのコマンドメッセージに含まれるオフセット値である。

0046

これまで述べたように,本実施形態に係るICカード1は,バイナリコマンドに係る処理が終了した位置の次になるオフセット値を,ICカード1を利用したトランザクションを実行するターミナル装置側に通知できるように, バイナリコマンドのレスポンスメッセージに次のオフセット値を含ませるように構成されている。バイナリコマンドに係る処理が終了した位置の次になるオフセット値となる次のオフセット値をICカード1側からターミナル装置側に通知できれば,バイナリコマンドに係る処理が終了した位置の次になるオフセット値をターミナル装置が計算する手間を省くことができるし,ターミナル装置が計算したオフセット値の正当性をターミナル装置側で検証することもできる。

0047

ここから,本実施形態に係るICカード1を利用したトランザクションを実行するターミナル装置2について説明する。図5は,本実施形態に係るターミナル装置2の構成を説明する図である。

0048

本実施形態に係るターミナル装置2は,リーダライタ214,プロセッサ210,RAM211,ROM212,ストレージ213を含むハードウェア21を備え,ハードウェア21上で動作するソフトウェアにより実現される機能として,バイナリコマンドを少なくとも利用するトランザクションを管理するトランザクション管理部20を備える。

0049

ターミナル装置2のハードウェア21に含まれるリーダライタ214は,ICカード1と通信するための回路で,この回路を作動させるソフトウェアも含まれる。ターミナル装置2のハードウェア21に含まれるリーダライタ214は,ICカード1のI/Oインターフェース124に対応する。ICカード1が,I/Oインターフェース124としてコンタクトインターフェースを備える場合,ターミナル装置2が備えるリーダライタ214はコンタクト用になり,ICカード1が,I/Oインターフェース124としてコンタクトレスインターフェースを備える場合,ターミナル装置2が備えるリーダライタ214はコンタクトレス用になる。

0050

ターミナル装置2のハードウェア21に含まれるプロセッサ210は,ターミナル装置2の動作を制御するデバイスである。ターミナル装置2のハードウェア21に含まれるRAM211は,ターミナル装置2の主記憶装置となるメモリである。ターミナル装置2のハードウェア21に含まれるROM212は,電気的に書き換えできない補助記憶装置となるメモリで,ターミナル装置2のハードウェア21に含まれるストレージ213は,電気的に書き換え可能な補助記憶装置となるハードディスクなどのメモリで,プロセッサ210を動作させるソフトウェアは,ROM212やストレージ213に格納される。

0051

ターミナル装置2のトランザクション管理部20は,ICカード1に実装されたコマンドを利用する一連のトランザクションの実行を管理する機能を備え,一つのバイナリコマンドでは済まないほど長いデータサイズのバイナリデータを扱う場合など,オフセット値を変えながらバイナリコマンドを連続してICカード1に実行させるトランザクションを行う際,ICカード1から受信したバイナリコマンドのレスポンスメッセージに含まれる次のオフセット値を用いて,次にICカード1へ送信するバイナリコマンドのコマンドメッセージを生成する処理を行うように構成されている。

0052

図6は,ターミナル装置2のトランザクション管理部20の動作を説明する図で,一つのバイナリコマンド(リードバイナリコマンドになる)では済まないほど長いデータサイズのバイナリデータをICカード1から読み出す場合におけるトランザクション管理部20の動作を図示している。

0053

一つのバイナリコマンドでは済まないほど長いデータサイズのバイナリデータをICカード1から読み出す際,ターミナル装置2のトランザクション管理部20は,まず,リーダライタ214を利用して,バイナリコマンドを利用するトランザクションの対象になるトランスペアレント型ファイル11の先頭から所定のデータサイズのバイナリデータを読み出す最初のバイナリコマンドのコマンドメッセージをICカード1へ送信する処理を実行する(S20)。なお,図4(c)で図示したトランスペアレント型ファイル11の先頭から8バイトのバイナリデータを読み出す場合,最初のバイナリコマンドのコマンドメッセージに含まれるオフセット値は0x0000で,Leは,トランスペアレント型ファイル11から読み出すデータサイズは,0x08または0x000008になる。

0054

ICカード1のバイナリコマンド実行部10が,ターミナル装置2が送信したバイナリコマンドのコマンドメッセージを処理して,バイナリコマンドのレスポンスメッセージを送信し,リーダライタ214を利用して,ターミナル装置2のトランザクション管理部20が,バイナリコマンドのレスポンスメッセージをICカード1から受信すると(S21),ターミナル装置2のトランザクション管理部20は,バイナリコマンドを利用するトランザクションで読み出すバイナリデータの読み出しが完了したか判定する処理を実行する(S22)。

0055

トランスペアレント型ファイル11に格納されたバイナリデータ全てを読み出す場合,バイナリコマンドを利用するトランザクションで読み出すバイナリデータの読み出しが完了したかの判定に,バイナリコマンドのレスポンスメッセージに含まれる次のオフセット値を利用することもできるが,トランスペアレント型ファイル11に格納されたバイナリデータの一部を読み出す場合も考慮して,ターミナル装置2のトランザクション管理部20側で,バイナリコマンドを利用するトランザクションで読み出したバイナリデータのデータサイズを管理することが望ましい。例えば,バイナリコマンドを利用するトランザクションで読み出すバイナリデータのデータサイズと,ICカード1から読み出したバイナリデータのデータサイズの合計値を比較することで,バイナリコマンドを利用するトランザクションで読み出すバイナリデータの読み出しが完了したかを判定できる。

0056

ターミナル装置2のトランザクション管理部20は,バイナリコマンドを利用するトランザクションで読み出すバイナリデータの読み出しが完了している場合,図6で図示した手順を終了し,バイナリコマンドを利用するトランザクションで読み出すバイナリデータの読み出しが完了していない場合,バイナリコマンドのレスポンスメッセージに含まれる次のオフセット値を利用して,次にICカード1へ送信するバイナリコマンドのコマンドメッセージを生成する処理を実行する(S23)。

0057

例えば,バイナリコマンドのレスポンスメッセージに含まれる次のオフセット値を,次にICカード1へ送信するバイナリコマンドのコマンドメッセージに含ませるオフセット値に用いることで,ターミナル装置2側でオフセット値を算出することなく,次にICカード1へ送信するバイナリコマンドのコマンドメッセージを生成できる。また,ターミナル装置2のトランザクション管理部20が,次にICカード1へ送信するバイナリコマンドのコマンドメッセージに含ませるオフセット値を算出する場合は,ターミナル装置2のトランザクション管理部20が算出したオフセット値と,バイナリコマンドのレスポンスメッセージに含まれる次のオフセット値を照合することで,次にICカード1へ送信するバイナリコマンドのコマンドメッセージに含ませるオフセット値の正当性を検証できる。

0058

ターミナル装置2のトランザクション管理部20は,バイナリコマンドのレスポンスメッセージに含まれる次のオフセット値を利用して,次にICカード1へ送信するバイナリコマンドのコマンドメッセージを生成すると,ターミナル装置2は,トランザクション管理部20が生成したバイナリコマンドのコマンドメッセージをICカード1へ送信して(S24),図6のS21に戻る。

0059

これまで述べたように,本実施形態に係るターミナル装置2は,本実施形態に係るICカード1から通知された次のオフセット値を利用して,次にICカード1へ送信するバイナリコマンドのコマンドメッセージを生成するように構成されている。ICカード1から通知された次のオフセット値を利用して,次にICカード1へ送信するバイナリコマンドのコマンドメッセージを生成することで,コマンドに係る処理が終了した位置の次になるオフセット値をターミナル装置2が計算する手間を省くことができるし,ターミナル装置2が計算したオフセット値の正当性をターミナル装置2側で検証することもできる。なお,本実施形態では,バイナリデータをICカード1から読み出すときの動作について説明したが,書込み・更新系のバイナリコマンドの場合についても同じである。

0060

1ICカード
10バイナリコマンド実行部
11トランスペアレント型ファイル
2ターミナル装置
20トランザクション管理部

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