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技術 情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法

出願人 富士通株式会社
発明者 佐藤亘下川健一郎
出願日 2017年10月25日 (1年11ヶ月経過) 出願番号 2017-206333
公開日 2019年5月23日 (4ヶ月経過) 公開番号 2019-079334
状態 未査定
技術分野 マルチプログラミング
主要キーワード メンテナンスフラグ 積算対象 実リソース 仮想マシン情報 改良物 メンテナンス中 ホスト管理テーブル 空きリソース量
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年5月23日)のものです。
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図面 (20)

課題

仮想マシン移行されたホストに新たな仮想マシンを配備する場合、移行元のホストに仮想マシンを戻した後のホストの負荷平準化する。

解決手段

複数のホストへの仮想マシンの配備を制御する情報処理装置は、仮リソース量算出部と配備制御部とを有する。仮リソース量算出部は、複数のホストのうち、仮想マシンの移行元のホストを除く配備の対象のホストの各々において、移行元のホストから移行された仮想マシンに使用するリソースを未使用のリソースとして、使用可能なリソース量である仮の空きリソース量を算出する。配備制御部は、配備の対象のホストのうち、仮の空きリソース量が最も大きいホストに新たな仮想マシンを配備する。

概要

背景

クラウドサービスに使用される情報処理システムは、仮想マシン配備される複数のサーバと仮想マシンの配備を管理する管理装置とを有する。例えば、管理装置は、サーバと仮想マシンとの資源の時系列での使用状況に基づいて、資源の使用量の予測が可能な仮想マシンと資源の使用量の予測が不可能な仮想マシンとに分類する。そして、管理装置は、分類結果に基づいて、分類毎にサーバの負荷平準化し、サーバに再配備する仮想マシンを決定する(例えば、特許文献1参照)。また、管理装置は、仮想マシンを使用するスケジュール情報から取得される仮想マシンの負荷の予定と、定期的に測定される仮想マシンの負荷の実測値とに基づいて、サーバが高負荷状態に陥る可能性があるかを定期的に確認する。そして、サーバが高負荷状態に陥る可能性がある場合、管理装置は、サーバが高負荷状態に陥る前に仮想マシンをサーバに再配備する(例えば、特許文献2参照)。さらに、管理装置は、仮想マシンの性能を示す実測データと、仮想マシンを稼働させるサーバの記憶容量に関するデータと、仮想マシンの記憶容量に関するデータとに基づき、性能を最大にする仮想マシンとサーバとの組み合わせを算出する。そして、管理装置は、算出した組み合わせにしたがって仮想マシンをサーバに再配備する(例えば、特許文献3参照)。

概要

仮想マシンが移行されたホストに新たな仮想マシンを配備する場合、移行元のホストに仮想マシンを戻した後のホストの負荷を平準化する。 複数のホストへの仮想マシンの配備を制御する情報処理装置は、仮リソース量算出部と配備制御部とを有する。仮リソース量算出部は、複数のホストのうち、仮想マシンの移行元のホストを除く配備の対象のホストの各々において、移行元のホストから移行された仮想マシンに使用するリソースを未使用のリソースとして、使用可能なリソース量である仮の空きリソース量を算出する。配備制御部は、配備の対象のホストのうち、仮の空きリソース量が最も大きいホストに新たな仮想マシンを配備する。

目的

本発明は、仮想マシンが移行されたホストに新たな仮想マシンを配備する場合、移行元のホストに仮想マシンを戻した後のホストの負荷を平準化することを目的とする

効果

実績

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牽制数
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請求項1

複数のホストへの仮想マシン配備を制御する情報処理装置において、前記複数のホストのうち、仮想マシンの移行元のホストを除く配備の対象のホストの各々において、前記移行元のホストから移行された仮想マシンに使用するリソースを未使用のリソースとして、使用可能なリソース量である仮の空きリソース量を算出する仮リソース量算出部と、前記配備の対象のホストのうち、仮の空きリソース量が最も大きいホストに新たな仮想マシンを配備する配備制御部とを備えることを特徴とする情報処理装置。

請求項2

前記配備の対象のホストの各々において、実際に使用可能なリソース量である実の空きリソース量を算出する実リソース量算出部と、前記移行元のホストから前記配備の対象のホストに仮想マシンを移行する場合、前記配備の対象のホストのうち、実の空きリソース量が最も小さいホストに仮想マシンを移行する移行制御部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。

請求項3

前記移行制御部は、前記移行元のホストに配備された複数の仮想マシンを、リソース量が小さい順に前記配備の対象のホストのいずれかに移行することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。

請求項4

前記配備の対象のホストの各々において、実際に使用可能なリソース量である実の空きリソース量を算出する実リソース量算出部と、前記移行元のホストから前記配備の対象のホストに仮想マシンを移行する場合、前記配備の対象のホストのうち、実の空きリソース量が最も大きいホストに仮想マシンを移行する移行制御部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。

請求項5

前記配備の対象のホストの各々の実の空きリソース量と仮の空きリソース量とを保持するホスト情報保持部を備え、前記移行制御部は、前記ホスト情報保持部に保持された実の空きリソース量に基づいて、仮想マシンを移行するホストを決定し、仮想マシンをホストに移行する毎に、仮想マシンの移行先のホストの実の空きリソース量を前記実リソース量算出部に算出させ、前記実リソース量算出部が算出した実の空きリソース量を前記ホスト情報保持部に格納し、前記配備制御部は、前記ホスト情報保持部に保持された仮の空きリソース量に基づいて、新たな仮想マシンを配備するホストを決定し、新たな仮想マシンを配備したホストの実の空きリソース量を前記実リソース量算出部に算出させ、新たな仮想マシンを配備したホストの仮の空きリソース量を前記仮リソース量算出部に算出させ、前記実リソース量算出部が算出した実の空きリソース量と、前記仮リソース量算出部が算出した仮の空きリソース量とを前記ホスト情報保持部に格納することを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置。

請求項6

仮想マシンが配備されるホストを識別する第1の識別情報と、仮想マシンを識別する第2の識別情報と、仮想マシンに使用するリソース量と、移行する仮想マシンを示す移行識別子とを、前記複数のホストの各々に配備される仮想マシン毎に保持する仮想マシン情報保持部を備え、前記仮リソース量算出部は、前記仮想マシン情報保持部において前記移行識別子に対応して保持される前記第2の識別情報で識別される仮想マシンに使用するリソースを未使用のリソースとして、仮の空きリソース量を算出することを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか1項に記載の情報処理装置。

請求項7

前記仮想マシン情報保持部は、さらに、前記移行元のホストを識別する第3の識別情報を仮想マシン毎に保持し、前記移行制御部は、前記配備の対象のホストから前記移行元のホストに仮想マシンを戻す場合、前記仮想マシン情報保持部において前記第3の識別情報に対応して保持される前記第2の識別情報で識別される仮想マシンを前記配備の対象のホストから追い出し、追い出した仮想マシンを前記第3の識別情報が示すホストに戻し、仮想マシンを追い出したホストの実の空きリソース量を前記実リソース量算出部に算出させることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。

請求項8

仮想マシンが配備されるホストを識別する第1の識別情報と、仮想マシンを識別する第2の識別情報と、仮想マシンに使用するリソース量と、前記移行元のホストを識別する第3の識別情報とを、前記複数のホストの各々に配備される仮想マシン毎に保持する仮想マシン情報保持部を備え、前記仮リソース量算出部は、前記仮想マシン情報保持部において前記第3の識別情報に対応して保持される前記第2の識別情報で識別される仮想マシンに使用するリソースを未使用のリソースとして、仮の空きリソース量を算出し、前記移行制御部は、前記配備の対象のホストから前記移行元のホストに仮想マシンを戻す場合、前記仮想マシン情報保持部において前記第3の識別情報に対応して保持される前記第2の識別情報で識別される仮想マシンを前記配備の対象のホストから追い出し、追い出した仮想マシンを前記第3の識別情報が示すホストに戻し、仮想マシンを追い出したホストの実の空きリソース量を前記実リソース量算出部に算出させることを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか1項に記載の情報処理装置。

請求項9

前記配備制御部は、仮想マシンに使用するリソース量が、仮の空きリソース量より小さく、かつ、実の空きリソース量より大きいホストへの仮想マシンの配備を抑止することを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の情報処理装置。

請求項10

仮想マシンが配備される複数のホストと、前記複数のホストへの仮想マシンの配備を制御する情報処理装置とを備えた情報処理システムにおいて、前記情報処理装置は、前記複数のホストのうち、仮想マシンの移行元のホストを除く配備の対象のホストの各々において、前記移行元のホストから移行された仮想マシンに使用するリソースを未使用のリソースとして、使用可能なリソース量である仮の空きリソース量を算出する仮リソース量算出部と、前記配備の対象のホストのうち、仮の空きリソース量が最も大きいホストに新たな仮想マシンを配備する配備制御部とを備えることを特徴とする情報処理システム。

請求項11

複数のホストへの仮想マシンの配備を制御する情報処理装置の情報処理方法において、前記情報処理装置が有する仮リソース量算出部が、前記複数のホストのうち、仮想マシンの移行元のホストを除く配備の対象のホストの各々において、前記移行元のホストから移行された仮想マシンに使用するリソースを未使用のリソースとして、使用可能なリソース量である仮の空きリソース量を算出し、前記情報処理装置が有する配備制御部が、前記配備の対象のホストのうち、仮の空きリソース量が最も大きいホストに新たな仮想マシンを配備することを特徴とする情報処理方法。

技術分野

0001

本発明は、情報処理装置情報処理システムおよび情報処理方法に関する。

背景技術

0002

クラウドサービスに使用される情報処理システムは、仮想マシン配備される複数のサーバと仮想マシンの配備を管理する管理装置とを有する。例えば、管理装置は、サーバと仮想マシンとの資源の時系列での使用状況に基づいて、資源の使用量の予測が可能な仮想マシンと資源の使用量の予測が不可能な仮想マシンとに分類する。そして、管理装置は、分類結果に基づいて、分類毎にサーバの負荷平準化し、サーバに再配備する仮想マシンを決定する(例えば、特許文献1参照)。また、管理装置は、仮想マシンを使用するスケジュール情報から取得される仮想マシンの負荷の予定と、定期的に測定される仮想マシンの負荷の実測値とに基づいて、サーバが高負荷状態に陥る可能性があるかを定期的に確認する。そして、サーバが高負荷状態に陥る可能性がある場合、管理装置は、サーバが高負荷状態に陥る前に仮想マシンをサーバに再配備する(例えば、特許文献2参照)。さらに、管理装置は、仮想マシンの性能を示す実測データと、仮想マシンを稼働させるサーバの記憶容量に関するデータと、仮想マシンの記憶容量に関するデータとに基づき、性能を最大にする仮想マシンとサーバとの組み合わせを算出する。そして、管理装置は、算出した組み合わせにしたがって仮想マシンをサーバに再配備する(例えば、特許文献3参照)。

先行技術

0003

特開2015−152984号公報
特開2010−224756号公報
特開2005−115653号公報

発明が解決しようとする課題

0004

仮想マシンがそれぞれ配備された複数のサーバのいずれかをメンテナンスする場合、管理装置は、メンテナンスするサーバに配備された仮想マシンを他のサーバに一時的に移行する。サーバのメンテナンスが完了する前に新たな仮想マシンの起動の要求を受けた場合、管理装置は、メンテナンス中のサーバを除く配備の対象のサーバに新たな仮想マシンを配備する。この際、仮想マシンで使用するリソース量をサーバ間で平準化するため、管理装置は、リソース量の空きが他より大きいサーバに仮想マシンを優先的に配備する。すなわち、管理装置は、複数のサーバに仮想マシンを分散して配備することで、サーバの負荷を平準化する。

0005

メンテナンスのために配備の対象のサーバに移行された仮想マシンは、メンテナンスの終了後、元のサーバに戻される。仮想マシンが元のサーバに戻された後、各サーバで使用可能なリソース量は、元のサーバに戻された仮想マシンで使用していたリソース量が大きいほど大きくなる。このため、移行された仮想マシンが元のサーバに戻された後、仮想マシンの配備に使用可能なリソース量は、サーバ間でばらつくおそれがあり、サーバの負荷が平準化されないおそれがある。

0006

1つの側面では、本発明は、仮想マシンが移行されたホストに新たな仮想マシンを配備する場合、移行元のホストに仮想マシンを戻した後のホストの負荷を平準化することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

一つの実施態様では、複数のホストへの仮想マシンの配備を制御する情報処理装置において、複数のホストのうち、仮想マシンの移行元のホストを除く配備の対象のホストの各々において、移行元のホストから移行された仮想マシンに使用するリソースを未使用のリソースとして、使用可能なリソース量である仮の空きリソース量を算出する仮リソース量算出部と、配備の対象のホストのうち、仮の空きリソース量が最も大きいホストに新たな仮想マシンを配備する配備制御部とを有する。

発明の効果

0008

1つの側面では、本発明は、仮想マシンが移行されたホストに新たな仮想マシンを配備する場合、移行元のホストに仮想マシンを戻した後のホストの負荷を平準化できる。

図面の簡単な説明

0009

情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法の一実施形態を示す図である。
図1に示す情報処理システムにおいて、移行した仮想マシンを移行元のホストに戻した状態を示す図である。
情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法の別の実施形態を示す図である。
図3に示す管理サーバハードウェア構成の一例を示す図である。
図3に示すホスト管理テーブルおよび仮想マシン管理テーブルの一例を示す図である。
図3に示す管理サーバにおいて、仮想マシンを移行する動作の一例を示す図である。
図3に示す管理サーバにおいて、新たな仮想マシンをホストに配備する動作の一例を示す図である。
図3に示す管理サーバにおいて、仮想マシンを移行元のホストに戻す動作の一例を示す図である。
図6図7および図8に示すステップS100の動作の一例を示す図である。
図7に示すステップS200の動作の一例を示す図である。
図3に示す情報処理システムの動作の一例を示す図である。
図11(C)でのホスト管理テーブルおよび仮想マシン管理テーブルの状態を示す図である。
図11に示す動作の続きを示す図である。
図13(F)でのホスト管理テーブルおよび仮想マシン管理テーブルの状態を示す図である。
仮の空きリソース量を算出しない管理サーバを有する他の情報処理システムの動作の一例を示す図である。
情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法の別の実施形態を示す図である。
図16に示す管理サーバにおいて、仮想マシンを移行する動作の一例を示す図である。
図16に示す情報処理システムの動作の一例を示す図である。
図18に示す動作の続きを示す図である。
仮の空きリソース量を算出しない管理サーバを有する他の情報処理システムの動作の一例を示す図である。
情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法の別の実施形態を示す図である。
図21に示すホスト管理テーブルおよび仮想マシン管理テーブルの一例を示す図である。
図21に示す管理サーバにおいて、仮想マシンを移行する動作の一例を示す図である。
図21に示す情報処理システムの動作の一例を示す図である。
図24に示す動作の続きを示す図である。
リソース量の大きさを考慮せずに仮想マシンを移行する管理サーバを有する他の情報処理システムの動作の一例を示す図である。
図26に示す動作の続きを示す図である。

実施例

0010

以下、図面を用いて実施形態を説明する。

0011

図1は、情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法の一実施形態を示す。図1に示す情報処理システム100は、例えば、ネットワークを介してコンピュータ資源を提供するクラウドコンピューティングサービス等に使用される。なお、情報処理システム100は、クラウドコンピューティングサービス以外の用途に使用されてもよい。

0012

情報処理システム100は、仮想マシンVMの配備が可能な複数のホスト10(10a、10b、10c、10d)と、ホスト10への仮想マシンVMの配備を制御する情報処理装置20とを有する。ホスト10および情報処理装置20は、ネットワークLNWを介して相互に接続される。例えば、ホスト10は、仮想マシンVMを使用してデータ処理を実行する処理サーバであり、情報処理装置20は、処理サーバを管理する管理サーバである。

0013

情報処理装置20は、配備制御部21、仮リソース量算出部22、移行制御部23および実リソース量算出部24を有する。配備制御部21、仮リソース量算出部22、移行制御部23および実リソース量算出部24は、情報処理装置20が有するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが仮想マシンVMの配備を制御する制御プログラムを実行することで実現される。なお、配備制御部21、仮リソース量算出部22、移行制御部23および実リソース量算出部24は、情報処理装置20が有するFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアにより実現されてよい。

0014

例えば、ホスト10aのメンテナンスを実施する場合、ホスト10aに配備された仮想マシンVM(VM1−VM4)は、ライブマイグレーション等の手法を用いて、他のホスト10b、10c、10dに移行される。ホスト10aは、移行元のホストの一例である。メンテナンスは、ホスト10aが実行するOS(Operating System)のアップデート、ホスト10a上での仮想マシンVMの起動を制御する仮想化ソフトウェアのアップデート、またはホスト10aに含まれる各種部品交換する場合に実施される。

0015

ホスト10b、10c、10dは、ホスト10aのメンテナンス中に、新たな仮想マシンVM(VM5−VM7)が配備される配備の対象のホストであり、ホスト10aのメンテナンスが実施される前にホスト10aから仮想マシンVM1−VM4が移行される。なお、4つのホスト10のいずれかでメンテナンスが実施される場合、メンテナンスが実施されない残りの3つのホスト10が配備の対象のホストになる。また、情報処理システム100が有するホスト10の数は、4つに限定されない。

0016

仮リソース量算出部22は、仮想マシンVMの配備の対象のホスト10b、10c、10dの各々において、ホスト10aから移行された仮想マシンVM1−VM4のリソースを未使用であるとする。そして、仮リソース量算出部22は、仮想マシンVM1−VM4のリソースを含めた未使用のリソースに基づいて、新たな仮想マシンVMの配備に使用可能なリソース量である仮の空きリソース量を算出する。ここで、リソース量は、仮想マシンVMを起動するCPUコアの数、仮想マシンVMで使用するメモリの容量等に基づいて決定される。

0017

配備制御部21は、仮リソース量算出部22が算出する仮の空きリソース量に基づいて、配備の対象のホスト10b、10c、10dのうち、仮の空きリソース量が最も大きいホスト10に新たな仮想マシンVM5−VM7を順次配備する。なお、配備制御部21は、実際に使用可能なリソース量である実の空きリソース量が仮想マシンVMに使用するリソース量より小さいホスト10への仮想マシンVMの配備は抑止する。換言すれば、配備制御部21は、実の空きリソース量に基づいて仮想マシンVMの配備が可能と判定した後、仮の空きリソース量に基づいて仮想マシンVMの配備の可否を判定する。これにより、仮の空きリソース量が他より大きいホスト10に仮想マシンVMを配備する場合にも、物理リソース量を超えて仮想マシンVMをホスト10に配備するオーバコミットを抑止することができる。したがって、オーバコミットによる仮想マシンVMの処理性能の低下を抑止することができる。

0018

移行制御部23は、実リソース量算出部24が算出する実の空きリソース量に基づいて、ホスト10b、10c、10dのうち、実の空きリソース量が最も小さいホスト10に仮想マシンVM1−VM4を順次移行する。実リソース量算出部24は、仮想マシンVMの配備の対象のホスト10b、10c、10dの各々において、実の空きリソース量を算出する。

0019

図1に示す例では、仮想マシンVM1−VM7は、末尾数字順番で、移行され、または新たに配備される。仮想マシンVM0は、仮想マシンVM1−VM7が移行または配備される前に、配備制御部21によりホスト10b、10c、10dに配備済みである。仮想マシンVMを示す矩形の大きさは、仮想マシンVMで使用するリソース量を相対的に示す。

0020

ホスト10aに配備された仮想マシンVM1−VM4は、ホスト10aのメンテナンスを実施する前、移行制御部23によりホスト10b、10c、10dのうちリソース量の空きが小さいホスト10に順次移行される。太い破線の矩形は、ホスト10aから移行された仮想マシンVM1−VM4を示す。以下では、リソース量の空きが小さいホスト10に仮想マシンVMを優先的に移行する手法は、詰め込み型と称される。

0021

仮想マシンVMを詰め込み型で移行することで、仮想マシンVMが移行されないホスト10のリソース量の空きを、仮想マシンVMが移行されるホスト10のリソース量の空きに比べて大きくすることができる。換言すれば、まとまったリソース量の空きをホスト10のいずれかに確保することができる。したがって、仮想マシンVMを複数のホスト10に均等に移行し、リソース量の空きを複数のホスト10に均等に確保する場合に比べて、新たな仮想マシンVMの配備の可能性を高くすることができる。

0022

図1では、移行制御部23は、仮想マシンVM1の移行が可能なホスト10b、10c、10dのうち、実の空きリソース量が最も小さいホスト10bに仮想マシンVM1を移行する。仮想マシンVM1がホスト10bに移行された後、実リソース量算出部24は、移行制御部23からの指示に基づいて、ホスト10bの実の空きリソース量を算出する。ホスト10bの実の空きリソース量は、仮想マシンVM1で使用するリソース量だけ減少される。

0023

次に、移行制御部23は、仮想マシンVM2の移行が可能なホスト10b、10c、10dのうち、実の空きリソース量が最も小さいホスト10bに仮想マシンVM2を移行する。仮想マシンVM2がホスト10bに移行された後、実リソース量算出部24は、移行制御部23からの指示に基づいて、ホスト10bの実の空きリソース量を算出する。

0024

新たに算出されたホスト10bの実の空きリソース量は、仮想マシンVM3の移行に使用されるリソース量より小さい。このため、移行制御部23は、仮想マシンVM3の移行が可能なホストがホスト10c、10dであると判定し、ホスト10c、10dのうち、実の空きリソース量が最も小さいホスト10cに仮想マシンVM3を移行する。実リソース量算出部24は、移行制御部23からの指示に基づいて、仮想マシンVM3が移行されたホスト10bの実の空きリソース量を算出する。

0025

次に、移行制御部23は、仮想マシンVM4の移行が可能なホスト10c、10dのうち、実の空きリソース量が最も小さいホスト10cに仮想マシンVM4を移行する。実リソース量算出部24は、移行制御部23からの指示に基づいて、仮想マシンVM4が移行されたホスト10cの実の空きリソース量を算出する。そして、ホスト10aに配備された仮想マシンVM1−VM4のホスト10b、10cへの移行が完了する。

0026

なお、各ホスト10b、10c、10dにおいて、仮の空きリソース量は、仮想マシンVM1−VM7が配備される前の各ホスト10b、10c、10dの実の空きリソース量に等しく、仮リソース量算出部22により予め算出される。仮の空きリソース量は、ホスト10に移行された仮想マシンVMに使用されるリソース量と無関係に算出されるため、仮想マシンVM1−VM4がホスト10b、10cに移行された後も変化しない。

0027

移行制御部23による仮想マシンVM1−VM4のホスト10b、10cへの移行が完了した後、以下に説明するように、太い実線の矩形で示す新たな仮想マシンVM5−VM7が、配備制御部21によりホスト10b、10c、10dのいずれかに順次配備される。なお、配備制御部21による新たな仮想マシンVM5−VM7のホスト10への配備は、移行制御部23による仮想マシンVM1−VM4のホスト10への移行中に実行されてもよい。

0028

仮想マシンVM1−VM4がホスト10b、10cに移行された状態において、仮の空きリソース量は、ホスト10d、ホスト10c、ホスト10bの順で大きい。なお、ホスト10bは、実の空きリソース量が仮想マシンVM5−VM7の各々のリソース量よりも小さいため、配備制御部21は、ホスト10bを仮想マシンVM5−VM7の配備の対象から除外する。そして、配備制御部21は、仮想マシンVM5の配備が可能なホスト10c、10dのうち、仮の空きリソース量が最も大きいホスト10dに仮想マシンVM5を配備する。以下では、リソース量の空きが大きいホスト10に仮想マシンVMを優先的に移行する手法は、負荷バランス型と称される。

0029

仮想マシンVM5がホスト10dに配備された後、仮リソース量算出部22は、配備制御部21からの指示に基づいて、ホスト10dの仮の空きリソース量を算出する。また、実リソース量算出部24は、配備制御部21からの指示に基づいて、ホスト10dの実の空きリソース量を算出する。仮の空きリソース量および実の空きリソース量とも、仮想マシンVM5の配備に使用されたリソース量だけ減少する。

0030

仮想マシンVM5がホスト10dに配備された状態で、仮の空きリソース量は、ホスト10c、ホスト10d、ホスト10bの順で大きい。このため、配備制御部21は、仮想マシンVM6の配備が可能なホスト10c、10dのうち、仮の空きリソース量が最も大きいホスト10cに仮想マシンVM6を配備する。

0031

仮想マシンVM6がホスト10cに配備された後、仮リソース量算出部22は、配備制御部21からの指示に基づいて、ホスト10cの仮の空きリソース量を算出する。また、実リソース量算出部24は、配備制御部21からの指示に基づいて、ホスト10cの実の空きリソース量を算出する。

0032

例えば、仮リソース量算出部22は、仮の空きリソース量を算出するホスト10cに仮想マシンVM3、VM4が一時的に移行されている場合、仮想マシンVM3、VM4に使用するリソース量を”0”として算出した空きリソース量を仮の空きリソース量とする。すなわち、仮リソース量算出部22は、ホスト10cの仮の空きリソース量を、ホスト10aから移行された仮想マシンVM3、VM4で使用するリソースが未使用であるとして算出する。なお、仮リソース量算出部22は、仮想マシンVM1−VM4の各々の移行先のホスト10と、仮想マシンVM1−VM4の各々に使用されるリソース量とを示す情報を、仮想マシンVM1−VM4が移行される毎に移行制御部23から受信する。

0033

仮想マシンVM6がホスト10cに配備された状態で、仮の空きリソース量は、ホスト10d、ホスト10c、ホスト10bの順で大きい。また、ホスト10b、10cは、実の空きリソース量が仮想マシンVM7で使用するリソース量より小さいため、仮想マシンVM7の配備の対象から除外される。このため、配備制御部21は、仮想マシンVM7をホスト10dに配備する。このように、配備制御部21は、仮の空きリソース量に基づいて仮想マシンVMの配備が可能な場合にも、実の空きリソース量が足りないホスト10への仮想マシンVMの配備を抑止する。これにより、仮想マシンVM7をホスト10cに配備することで発生するオーバコミットを抑止することができ、オーバコミットによる仮想マシンVMの処理性能の低下を抑止することができる。

0034

仮想マシンVM7がホスト10dに配備された後、仮リソース量算出部22は、配備制御部21からの指示に基づいて、ホスト10dの仮の空きリソース量を算出する。また、実リソース量算出部24は、配備制御部21からの指示に基づいて、ホスト10dの実の空きリソース量を算出する。

0035

図2は、図1に示す情報処理システム100において、移行した仮想マシンVM1−VM4を移行元のホスト10aに戻した状態を示す。仮想マシンVM1−VM4を移行元のホスト10aに戻す処理は、例えば、移行制御部23により実行される。仮想マシンVM1−VM4を移行元のホスト10aに戻した後、配備の対象のホスト10b、10c、10dに配備された仮想マシンVMに使用されているリソース量は、互いにほぼ同じになる。

0036

すなわち、ホスト10b、10c、10dのうち、仮の空きリソース量が最も大きいホスト10に新たな仮想マシンVMを順次配備することで、仮想マシンVMを移行元のホスト10aに戻した後、各ホスト10b、10c、10dの負荷を平準化することができる。換言すれば、仮想マシンVMを移行元のホスト10aに戻した後、仮想マシンVMによるメモリまたはディスク装置アクセス効率がホスト10b、10c、10d毎にばらつくことを抑止することができる。この結果、ホスト10b、10c、10dの処理性能がばらつくことを抑止することができる。

0037

以上、図1および図2に示す実施形態では、他のホスト10から仮想マシンVMが移行されたホスト10に新たな仮想マシンVMを配備する場合、仮の空きリソース量が他より大きいホスト10に新たな仮想マシンVMを配備する。これにより、仮想マシンVMを移行元のホスト10に戻した後のホスト10の空きリソース量を平準化することができ、ホスト10の負荷を平準化することができる。

0038

仮想マシンVMを詰め込み型で移行する場合、新たな仮想マシンVMを実の空きリソース量に基づいて負荷バランス型で配備すると、新たな仮想マシンVMは、仮想マシンVMが移行されていないホスト10に集中して配備されやすくなる。この場合、仮想マシンVMを移行元のホスト10に戻した後のホスト10の空きリソース量は平準化されない。これに対して、図1および図2に示す実施形態では、仮想マシンVMを詰め込み型で移行する場合にも、新たな仮想マシンVMを仮の空きリソース量に基づいて負荷バランス型で配備する。これにより、詰め込み型での仮想マシンVMの移行により、ホスト10の実の空きリソース量にばらつきが生じる場合にも、仮想マシンVMを移行元のホスト10に戻した後のホスト10の空きリソース量を平準化することができる。

0039

さらに、仮の空きリソース量が他より大きいホスト10に仮想マシンVMを配備する場合にも、実の空きリソース量が仮想マシンVMに使用するリソース量より小さいホスト10への仮想マシンVMの配備を抑止することで、オーバコミットを抑止することができる。したがって、オーバコミットによる仮想マシンVMの処理性能の低下を抑止することができる。

0040

仮想マシンVMの移行を詰め込み型で実行することで、仮想マシンVMが移行されないホスト10のリソース量の空きを、仮想マシンVMが移行されるホスト10のリソース量の空きに比べて大きくすることができる。したがって、仮想マシンVMの移行時にリソース量の空きを複数のホスト10に均等に確保する場合に比べて、新たな仮想マシンVMの配備の可能性を高くすることができる。

0041

図3は、情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法の別の実施形態を示す。図1に示す情報処理システム100と同一または同様の要素については、詳細な説明は省略する。図3に示す情報処理システム102は、図1に示す情報処理システム100と同様に、例えば、ネットワークを介してコンピュータ資源を提供するクラウドコンピューティングサービス等に使用される。

0042

情報処理システム102は、仮想マシンVMの配備が可能な複数のホスト10と、ホスト10への仮想マシンVMの配備を制御する管理サーバ30とを有する。管理サーバ30は、複数のホスト10への仮想マシンVMの配備を制御する情報処理装置の一例である。ホスト10および管理サーバ30は、ネットワークLNWを介して相互に接続される。各ホスト10は、管理サーバ30からの指示に基づいて仮想マシンVMを配備または削除する配備実行部12と、配備した仮想マシンVMの負荷を管理サーバ30に通知する負荷情報通知部14とを有する。

0043

管理サーバ30は、インターネットまたはイントラネット等のネットワークNWを介して端末装置TMに接続される。そして、管理サーバ30は、仮想マシンVMをデータ処理等に使用するユーザが操作する端末装置TMからの指示に基づいて、ホスト10に新たな仮想マシンVMを配備する制御を実行し、または、ホスト10に配備された仮想マシンVMを削除する制御を実行する。

0044

管理サーバ30は、配備制御部31、仮リソース量算出部32、移行制御部33、実リソース量算出部34、ホスト管理テーブル35および仮想マシン管理テーブル36を有する。配備制御部31、仮リソース量算出部32、移行制御部33および実リソース量算出部34は、管理サーバ30が有するCPU等のプロセッサが仮想マシンVMの配備を制御する制御プログラムを実行ことで実現される。なお、配備制御部31、仮リソース量算出部32、移行制御部33および実リソース量算出部34は、管理サーバ30が有するFPGA等のハードウェアにより実現されてよい。

0045

配備制御部31は、ホスト管理テーブル35および仮想マシン管理テーブル36を利用して仮想マシンVMの配備を制御することを除き、図1に示す配備制御部21と同様の機能を有する。配備制御部31の動作の例は、図7に示される。仮リソース量算出部32は、図1に示す仮リソース量算出部32と同様の機能を有する。仮リソース量算出部32の動作の例は、図10に示される。移行制御部33は、ホスト管理テーブル35および仮想マシン管理テーブル36を利用して仮想マシンVMの移行を制御することを除き、図1に示す移行制御部23と同様の機能を有する。移行制御部33の動作の例は、図6および図8に示される。実リソース量算出部34は、図1に示す実リソース量算出部24と同様の機能を有する。実リソース量算出部34の動作の例は、図9に示される。

0046

ホスト管理テーブル35および仮想マシン管理テーブル36は、例えば、管理サーバ30が有するSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)またはフラッシュメモリ等のメモリに割り当てられる。ホスト管理テーブル35および仮想マシン管理テーブル36の例は、図5に示される。

0047

図4は、図3に示す管理サーバ30のハードウェア構成の一例を示す。なお、図3に示すホスト10も、図4と同一または同様の構成を有する。管理サーバ30は、マザーボード等の本体部40と、本体部40に接続されるモニタ50、マウス52およびキーボード54とを有する。本体部40は、バスBUSを介して相互に接続されるCPU41、メモリ42、43、グラフィック処理部44、HDD(Hard Disk Drive)45、入力インタフェース46、入出力インタフェース47および通信インタフェース48を有する。なお、本体部40は、FPGAを有してもよい。

0048

CPU41は、演算処理を実行する複数のコア41aを有する。なお、本体部40は、複数のCPU41を有してもよい。コア41aのいずれかは、仮想マシンVMの配備を制御する制御プログラムを実行することで、図3に示す配備制御部31、仮リソース量算出部32、移行制御部33および実リソース量算出部34の機能を実現する。なお、本体部40に複数のCPU41が設けられる場合、複数のCPU41のいずれかに制御プログラムを実行させてもよい。

0049

例えば、メモリ42は、複数のSDRAMが搭載されたメモリモジュールであり、メモリ43は、フラッシュメモリである。コア41aおよびメモリ42は、仮想マシンVMを動作させるための物理リソースとして使用される。グラフィック処理部44は、CPU41からの指示に基づいて、モニタ50に表示させる画像データ等をモニタ50に出力する。HDD45は、CPU41が実行する各種プログラムを保持する。なお、CPU41は、HDD45からメモリ42に転送された各種プログラムを実行する。

0050

入力インタフェース46は、マウス52およびキーボード54等の入力装置から受信する信号をCPU41に送信する。入出力インタフェース47は、CPU41からの指示に基づいて、記録媒体56から各種プログラムまたはデータ等の情報を読み出し、読み出した情報をHDD45等に書き込む。また、入出力インタフェース47は、CPU41からの指示に基づいて、HDD45等に格納された情報を読み出し、読み出した情報を記録媒体56に書き込む。記録媒体56は、CD(Compact Disc:登録商標)、DVD(Digital Versatile Disc:登録商標)またはUSB(Universal Serial Bus)メモリ等である。通信インタフェース48は、ネットワークNWを介して、ネットワークNWに接続される他の装置との間で情報を送受信する。

0051

図5は、図3に示すホスト管理テーブル35および仮想マシン管理テーブル36の一例を示す。ホスト管理テーブル35は、ホスト情報保持部の一例であり、仮想マシン管理テーブル36は、仮想マシン情報保持部の一例である。ホスト管理テーブル35は、ホスト10毎に、ホスト10を識別するホスト名、実の空きリソース量、仮の空きリソース量およびメンテナンスフラグが格納される複数の領域(以下、行領域とも称する)を有する。

0052

メンテナンスフラグが”1”に設定された行領域に保持されたホスト名で示されるホスト10は、メンテナンスを実施中であることを示す。例えば、メンテナンスフラグは、ホスト10のメンテナンスの実施が決定してからメンテナンスが完了し、他のホスト10に移行された仮想マシンVMが戻されるまで”1”に設定される。

0053

仮想マシン管理テーブル36は、仮想マシン毎に、仮想マシンが配備されたホスト名、仮想マシンVMを識別する仮想マシン名、仮想マシンVMに使用するリソース量、移行フラグおよび移行元ホスト名が格納される複数の領域(以下、行領域とも称する)を有する。仮想マシン管理テーブル36おいて、ホスト名は、仮想マシンが配備されるホスト10を識別する第1の識別情報の一例であり、仮想マシン名は、仮想マシンVMを識別する第2の識別情報の一例である。移行フラグは、移行する仮想マシンVMを示す移行識別子の一例であり、”1”は移行の対象であることを示し、”0”は移行の対象でないことを示す。移行元ホスト名は、仮想マシンVMの移行元のホスト10を識別する第3の識別情報の一例である。

0054

図6は、図3に示す管理サーバ30において、仮想マシンVMを移行する動作の一例を示す。すなわち、図6は、管理サーバ30による情報処理方法の一例を示す。図6に示す動作は、例えば、情報処理システム102が有するホスト10のいずれでメンテナンスを実施する場合、メンテナンスを実施する前に、移行制御部33により実行される。

0055

ステップS10において、移行制御部33は、メンテナンスを実施するホスト10に配備された仮想マシンVMのいずれかを選択する。例えば、移行制御部33は、図5に示す仮想マシン管理テーブル36において、”1”の移行フラグを保持する行領域に仮想マシン名で示される仮想マシンVMのいずれかを選択する。なお、仮想マシンVMを移行する図6の動作において、ステップS10で一度選択された仮想マシンVMは、繰り返し実行されるその後のステップS10では選択されない。また、仮想マシン管理テーブル36の移行フラグおよび移行元ホスト名は、図6の動作が開始される前に、管理サーバ30により設定される。

0056

なお、図5に示す仮想マシン管理テーブル36では、各行領域は、移行フラグと移行元ホスト名とを格納する領域を有するが、移行フラグを格納する領域は設けられなくてもよい。この場合、移行制御部33は、仮想マシン管理テーブル36において、移行元ホスト名が格納された行領域に仮想マシン名で示される仮想マシンVMのいずれかを選択する。すなわち、移行フラグの代わりに移行元ホスト名を利用して仮想マシンVMを移行することができる。この場合、移行フラグがある場合に比べて仮想マシン管理テーブル36のサイズを小さくすることができる。

0057

次に、ステップS12において、移行制御部33は、情報処理システム102が有する複数のホスト10のうち、メンテナンスを実施するホスト10を除く配備の対象のホスト10のいずれかを選択する。なお、仮想マシンVMを移行する図6の動作において、ステップS12で一度選択されたホスト10は、繰り返し実行されるその後のステップS12では選択されない。

0058

次に、ステップS14において、移行制御部33は、ステップS10で選択した仮想マシンVMがステップS12で選択したホスト10への移行が可能か否かを判定する。移行制御部33は、選択したホスト10に対応してホスト管理テーブル35に保持された実の空きリソース量が、選択した仮想マシンVMに対応して仮想マシン管理テーブル36に保持されたリソース量以上である場合、移行が可能と判定する。移行が可能な場合、選択したホスト10が移行先に仮決定され、処理はステップS16に移行される。

0059

また、移行制御部33は、選択したホスト10に対応してホスト管理テーブル35に保持された実の空きリソース量が、選択した仮想マシンVMに対応して仮想マシン管理テーブル36に保持されたリソース量より小さい場合、移行不可能と判定する。移行が不可能な場合、次のホスト10を選択するため、処理はステップS20に移行される。なお、図6に示すフローでは、仮想マシンVMは、ホスト10のいずれかへの移行が可能であるとする。

0060

ステップS16において、移行制御部33は、ステップS16で移行が可能と判定されたホスト10の実の空きリソース量が、既に決定済みのホスト10の実の空きリソース量より小さいか否かを判定する。移行が可能と判定されたホスト10の実の空きリソース量が、既に決定済みのホスト10の実の空きリソース量より小さい場合、処理はステップS18に移行される。移行が可能と判定されたホスト10の実の空きリソース量が、既に決定済みのホスト10の実の空きリソース量以上の場合、処理はステップS20に移行される。なお、ステップS12において移行の対象のホスト10が最初に選択された場合、比較対象のホスト10が存在しないため、ステップS16の判定を実行することなく、処理はステップS18に移行される。

0061

ステップS18において、移行制御部33は、ステップS12で選択したホスト10を、仮想マシンVMを移行するホスト10の候補に決定し、処理をステップS20に移行する。なお、ステップS16において、他のホスト10より実の空きリソース量が小さいホスト10を移行の対象の候補にすることで、仮想マシンVMのホスト10への移行を詰め込み型により実行することができる。これにより、配備の対象のホスト10の中に、他のホスト10より実の空きリソース量が大きいホスト10を確保することができる。なお、ステップS14の処理により、実の空きリソース量が仮想マシンVMに使用するリソース量より小さいホスト10は移行先に選ばれないため、オーバコミットを抑止することができる。

0062

ステップS20において、移行制御部33は、配備の対象のホスト10を全て選択した場合、処理をステップS22に移行する。移行制御部33は、配備の対象のホスト10のうち、ステップS12で選択していないホスト10がある場合、処理をステップS12に戻す。

0063

ステップS22において、移行制御部33は、ライブマイグレーション等の手法を用いて、ステップS10で選択した仮想マシンVMを、メンテナンスを実施するホスト10からステップS18で決定したホスト10に移行させる。

0064

次に、ステップS100において、移行制御部33は、仮想マシンVMの移行先のホスト10の実の空きリソース量を算出する指示を実リソース量算出部34に発行する。実リソース量算出部34は、移行制御部33からの指示に基づいて、ステップS22による仮想マシンVMの移行先のホスト10の実の空きリソース量を算出する。実リソース量算出部34が実行する実の空きリソース量を算出する処理の例は、図9に示される。

0065

次に、ステップS24において、移行制御部33は、実リソース量算出部34が算出した仮想マシンVMの移行先のホスト10の実の空きリソース量をホスト管理テーブル35に格納する。また、移行制御部33は、仮想マシン管理テーブル36において、移行した仮想マシンVMに対応する行領域のホスト名の領域に移行先のホスト10を識別するホスト名を格納する。すなわち、移行制御部33は、ホスト管理テーブル35および仮想マシン管理テーブル36を更新する。

0066

なお、ホスト管理テーブル35において、仮想マシンVMの移行元のホスト10の実の空きリソース量は、更新させず、図6の動作を開始する前(仮想マシンVMの移行前)の状態を示す。しかしながら、メンテナンスの実施後、移行元のホスト10に仮想マシンVMを戻した状態は、仮想マシンVMの移行前の状態と同じである。さらに、メンテナンスが完了するまで、仮想マシンVMの移行元のホスト10には新たな仮想マシンVMは配備されない。このため、仮想マシンVMの移行元のホスト10の実の空きリソース量を更新しない場合にも、不具合は発生しない。なお、ホスト管理テーブル35に保持される実の空きリソース量は、仮想マシンVMの移行に合わせて更新されてもよい。

0067

次に、ステップS26において、移行制御部33は、メンテナンスを実施するホスト10から全ての仮想マシンVMを移行したか否かを判定する。全ての仮想マシンVMを移行した場合、処理は終了する。メンテナンスを実施するホスト10に移行されていない仮想マシンVMが残っている場合、処理はステップS10に戻る。

0068

図6に示す動作では、仮想マシンVMをホスト10に移行する毎に、移行先のホスト10の実の空きリソース量が算出され、ホスト管理テーブル35が更新される。これにより、配備制御部31は、仮想マシンVMの移行中に新たな仮想マシンVMをホスト10に配備する場合にも、ホスト管理テーブル35を格納された実の空きリソース量に基づいて、オーバコミットを発生させることなく仮想マシンVMを配備できる。

0069

図7は、図3に示す管理サーバ30において、新たな仮想マシンVMをホスト10に配備する動作の一例を示す。すなわち、図7は、管理サーバ30による情報処理方法の一例を示す。図7に示す動作は、例えば、仮想マシンVMをデータ処理等に使用するユーザが操作する端末装置TMから新たな仮想マシンVMの配備の指示を管理サーバ30が受信したことに基づいて、配備制御部31により実行される。

0070

ステップS42において、配備制御部31は、配備の対象のホスト10のいずれかを選択する。例えば、配備制御部31は、ホスト管理テーブル35においてメンテナンスフラグが”0”の行領域のいずれかに保持されたホスト名で示されるホスト10を選択する。なお、仮想マシンVMを配備する図7の動作において、ステップS42で一度選択されたホスト10は、繰り返し実行されるその後のステップS42では選択されない。

0071

次に、ステップS44において、配備制御部31は、配備が指示された仮想マシンVMをステップS42で選択したホスト10に配備が可能か否かを判定する。なお、図7に示すフローでは、仮想マシンVMは、ホスト10のいずれかに配備が可能であるとする。配備制御部31は、選択したホスト10に対応してホスト管理テーブル35に保持された実の空きリソース量が、新たに配備する仮想マシンVMのリソース量以上である場合、配備が可能と判定する。配備が可能な場合、選択したホスト10が配備先に仮決定され、処理はステップS46に移行される。また、配備制御部31は、選択したホスト10に対応してホスト管理テーブル35に保持された実の空きリソース量が、新たに配備する仮想マシンVMのリソース量より小さい場合、配備不可能と判定する。配備が不可能な場合、次のホスト10を選択するため、処理はステップS50に移行される。

0072

ステップS46において、配備制御部31は、仮決定したホスト10の仮の空きリソース量が、既に決定済みのホスト10の仮の空きリソース量より大きいか否かを判定する。仮の空きリソース量が、既に決定済みのホスト10の仮の空きリソース量より大きい場合、処理はステップS48に移行される。仮の空きリソース量が、既に決定済みのホスト10の仮の空きリソース量以下の場合、処理はステップS50に移行される。ステップS46により、仮想マシンVMのホスト10への配備を、仮の空きリソース量に基づく負荷バランス型により実行することができる。なお、ステップS42において配備の対象のホスト10が最初に選択された場合、比較対象のホスト10が存在しないため、ステップS46の判定を実行することなく、処理はステップS48に移行される。

0073

ステップS48において、配備制御部31は、ステップS42で選択したホスト10を、仮想マシンVMを配備するホスト10に決定し、処理をステップS50に移行する。なお、ステップS44の処理により、実の空きリソース量が仮想マシンVMのリソース量より小さいホスト10は配備先に選ばれないため、オーバコミットを抑止することができる。

0074

ステップS50において、配備制御部31は、配備の対象のホスト10を全て選択した場合、処理をステップS52に移行する。配備制御部31は、配備の対象のホスト10のうち、ステップS40で選択していないホスト10がある場合、処理をステップS40に戻す。

0075

ステップS52において、配備制御部31は、ステップS48で決定したホスト10に新たな仮想マシンVMを配備する。新たな仮想マシンVMは、メンテナンス等により一時的に移行された仮想マシンVMのリソース量を含めずに、負荷バランス型により配備される。これにより、一時的に移行された仮想マシンVMが移行元のホスト10に戻された後、配備の対象のホスト10の実の空きリソース量を均等にすることができる。この結果、一時的に移行された仮想マシンVMが移行元のホスト10に戻された後、配備の対象のホスト10の処理性能がばらつくことを抑止することができる。

0076

次に、ステップS100において、配備制御部31は、仮想マシンVMを配備したホスト10の実の空きリソース量を算出する指示を実リソース量算出部34に発行する。実リソース量算出部34は、配備制御部31からの指示に基づいて、仮想マシンVMを配備したのホスト10の実の空きリソース量を算出する。実リソース量算出部34が実行する実の空きリソース量を算出する処理の例は、図9に示される。

0077

次に、ステップS200において、配備制御部31は、仮想マシンVMを配備したホスト10の仮の空きリソース量を算出する指示を仮リソース量算出部32に発行する。仮リソース量算出部32は、配備制御部31からの指示に基づいて、仮想マシンVMを配備したホスト10の仮の空きリソース量を算出する。仮リソース量算出部32が実行する実の空きリソース量を算出する処理の例は、図10に示される。

0078

次に、ステップS54において、配備制御部31は、実リソース量算出部34が算出した実の空きリソース量と、仮リソース量算出部32が算出した仮の空きリソース量とをホスト管理テーブル35に格納する。さらに、配備制御部31は、仮想マシン管理テーブル36において、ステップS52で配備した仮想マシンVMに対応する情報を新たな行領域に格納する。すなわち、配備制御部31は、ホスト管理テーブル35および仮想マシン管理テーブル36を更新する。

0079

このように、配備制御部31は、新たな仮想マシンVMをホスト10に配備する毎に、仮想マシンVMを配備したホスト10の実の空きリソース量を算出し、ホスト管理テーブル35に格納する。これにより、仮想マシンVMの移行中に新たな仮想マシンVMがホスト10に配備される場合にも、移行制御部33は、ホスト管理テーブル35を格納された実の空きリソース量に基づいて、オーバコミットを発生させることなく仮想マシンVMを移行できる。また、配備制御部31は、新たな仮想マシンVMをホスト10に配備する毎に、仮想マシンVMを配備したホスト10の仮の空きリソース量を算出し、ホスト管理テーブル35を格納する。これにより、複数の新たな仮想マシンVMが連続して配備される場合にも、配備制御部31は、正しい仮の空きリソース量に基づいて、新たな仮想マシンVMを配備するホスト10を決定することができる。この結果、一時的に移行された仮想マシンVMが移行元のホスト10に戻された後、配備の対象のホスト10の実の空きリソース量を均等にすることができ、配備の対象のホスト10の処理性能がばらつくことを抑止することができる。

0080

図8は、図3に示す管理サーバ30において、仮想マシンVMを移行元のホストに戻す動作の一例を示す。すなわち、図8は、管理サーバ30による情報処理方法の一例を示す。図8に示す動作は、例えば、情報処理システム102が有するホスト10のいずれで実施されていたメンテナンスが完了したことに基づいて、移行制御部33により実行される。

0081

ステップS60において、移行制御部33は、仮想マシン管理テーブル36において、移行元ホスト名が格納された行領域のいずれかにおいて、仮想マシン名で示される仮想マシンVMを選択する。なお、仮想マシンVMを移行元のホスト10に戻す図8の動作において、ステップS60で一度選択された仮想マシンVMは、繰り返し実行されるその後のステップS60では選択されない。

0082

次に、ステップS62において、移行制御部33は、ライブマイグレーション等の手法を用いて、仮想マシン管理テーブル36において、ステップS60で選択した仮想マシンVMに対応する移行元ホスト名により示されるホスト10に、仮想マシンVMを移行する。すなわち、移行制御部33は、ステップS60で選択した仮想マシンVMを、配備の対象のホスト10から追い出し、移行元のホスト10に配備する。

0083

なお、管理サーバ30は、メンテナンスを実施する前に、移行する仮想マシンVMに対応する仮想マシン管理テーブル36の行領域に、移行元のホスト10を識別する移行元ホスト名を格納する。これにより、移行制御部33は、仮想マシンVMの移行先に拘わらず、移行元ホスト名を参照することで仮想マシンVMを移行元のホスト10に戻すことができる。

0084

ステップS100において、移行制御部33は、仮想マシンVMの追い出し元のホスト10の実の空きリソース量を算出する指示を実リソース量算出部34に発行する。実リソース量算出部34は、移行制御部33からの指示に基づいて、仮想マシンVMの追い出し元のホスト10の実の空きリソース量を算出する。

0085

ステップS64において、移行制御部33は、実リソース量算出部34が算出した仮想マシンVMの追い出し元のホスト10の実の空きリソース量をホスト管理テーブル35に格納する。また、移行制御部33は、仮想マシン管理テーブル36において、追い出した仮想マシンVMに対応するのホスト名の領域に移行元のホスト10を識別するホスト名(移行元ホスト名と同じ)を格納する。すなわち、移行制御部33は、ホスト管理テーブル35および仮想マシン管理テーブル36を更新する。

0086

図8に示す動作では、仮想マシンVMを移行元のホスト10に戻す毎に、追い出し元のホスト10の実の空きリソース量が算出され、ホスト管理テーブル35が更新される。これにより、配備制御部31は、仮想マシンVMを移行元のホスト10に戻す動作中に新たな仮想マシンVMがホスト10に配備する場合にも、オーバコミットを発生させることなく仮想マシンVMを配備できる。

0087

ステップS66において、移行制御部33は、移行元のホスト10に戻す仮想マシンVMを全て選択した場合、処理を終了し、移行元のホスト10に戻す仮想マシンVMのいずれかを選択していない場合、処理をステップS60に戻す。なお、仮想マシンVMが移行元に戻された後、管理サーバ30は、図5に示す仮想マシン管理テーブル36において、移行フラグを”1”から”0”に変更し、移行元ホスト名を消去する。

0088

図9は、図6図7および図8に示すステップS100の動作の一例を示す。図9に示す動作は、移行制御部33または配備制御部31からの指示に基づいて、実リソース量算出部34により実行される。

0089

ステップS102において、実リソース量算出部34は、仮想マシン管理テーブル36において、移行制御部33または配備制御部31から指示されたホスト10のホスト名を保持する行領域のいずれかを選択する。すなわち、実リソース量算出部34は、指示されたホスト10に配備された仮想マシンVMのいずれかを選択する。なお、図9の動作において、ステップS102で一度選択された仮想マシンVMは、繰り返し実行されるその後のステップS102では選択されない。

0090

次に、ステップS104において、実リソース量算出部34は、ステップS102で選択した行領域に保持されたリソース量を読み出す。そして、実リソース量算出部34は、バッファ領域等に保持されたリソース量と積算することで、指示されたホスト10に配備された仮想マシンVMのリソース量を求める。なお、バッファ領域等に保持されるリソース量は、ステップS100の開始時に”0”にリセットされる。

0091

次に、ステップS106において、実リソース量算出部34は、指示されたホスト10に配備された仮想マシンVMを全て選択した場合、処理をステップS108に移行する。実リソース量算出部34は、指示されたホスト10に配備された仮想マシンVMのうち、ステップS102で選択していない仮想マシンVMがある場合、処理をステップS102に戻す。

0092

ステップS108において、実リソース量算出部34は、移行制御部33または配備制御部31から指示されたホスト10において、仮想マシンVMの配備に利用可能なリソース量の総和から、ステップS104で算出したリソース量の積算値を引く。そして、実リソース量算出部34は、実の空きリソース量を算出する。次に、ステップS110において、実リソース量算出部34は、算出した実の空きリソース量を、算出の指示を発行した移行制御部33または配備制御部31に通知し、処理を終了する。

0093

図10は、図7に示すステップS200の動作の一例を示す。図10に示す動作は、配備制御部31からの指示に基づいて、仮リソース量算出部32により実行される。

0094

ステップS202において、仮リソース量算出部32は、仮想マシン管理テーブル36において、配備制御部31から指示されたホスト10のホスト名を保持する行領域のいずれかを選択する。すなわち、仮リソース量算出部32は、指示されたホスト10に配備された仮想マシンVMのいずれかを選択する。なお、図10の動作において、ステップS202で一度選択された仮想マシンVMは、繰り返し実行されるその後のステップS202では選択されない。

0095

次に、ステップS204において、仮リソース量算出部32は、選択した仮想マシンVMに対応する行領域の移行フラグの値に基づいて、選択した仮想マシンVMが他のホスト10から移行されたか否かを判定する。移行フラグが”1”の場合、他のホスト10から移行された仮想マシンVMであると判定され、処理はステップS202に戻される。移行フラグが”0”の場合、端末装置TM(図3)からの指示に基づいて配備された仮想マシンVMであると判定され、処理はステップS206に移行される。なお、仮想マシン管理テーブル36に移行フラグを格納する領域が設けられない場合、移行制御部33は、移行元ホスト名を利用して、仮想マシンVMが他のホスト10から移行されたか否かを判定できる。

0096

ステップS206において、仮リソース量算出部32は、ステップS202で選択した行領域に保持されたリソース量を読み出し、バッファ領域等に保持されたリソース量と積算することで、指示されたホスト10に配備された仮想マシンVMのリソース量を求める。バッファ領域等に保持されるリソース量は、ステップS200の開始時に”0”にリセットされる。なお、ステップS206でリソース量が積算される仮想マシンVMは、移行元のホスト10から移行された仮想マシンVMを含まない。

0097

ステップS208において、仮リソース量算出部32は、指示されたホスト10に配備された仮想マシンVMを全て選択した場合、処理をステップS210に移行する。仮リソース量算出部32は、指示されたホスト10に配備された仮想マシンVMのうち、ステップS202で選択していない仮想マシンVMがある場合、処理をステップS202に戻す。

0098

ステップS210において、仮リソース量算出部32は、配備制御部31から指示されたホスト10において、仮想マシンVMの配備に利用可能なリソース量の総和から、ステップS206で算出したリソース量の積算値を引き、仮の空きリソース量を算出する。次に、ステップS212において、仮リソース量算出部32は、算出した仮の空きリソース量を、配備制御部31に通知し、処理を終了する。

0099

仮想マシン管理テーブル36に移行フラグを設けることで、仮リソース量算出部32は、移行フラグに基づいて、他のホスト10から移行された仮想マシンVMをリソース量の積算対象から除外することができる。すなわち、各ホスト10の仮の空きリソース量を、移行フラグを用いて算出することができる。

0100

図11は、図3に示す情報処理システム102の動作の一例を示す。図11では、図11(A)、(B)、(C)の順に状態が変化する。ホスト10は、”HOST1”等のホスト名で示され、仮想マシンVMは、”VM1−1”等の仮想マシン名で示される。仮想マシンVMを示す矩形の大きさは、仮想マシンVMに使用するリソース量を示す。

0101

図11(A)は、図5に示すホスト管理テーブル35および仮想マシン管理テーブル36に保持された情報に対応する状態を示しており、仮想マシンVMが4つのホストHOST(HOST1−HOST4)に配備されている。図5に示すように、ホストHOST1に配備された仮想マシンVMは、ホストHOST1をメンテナンスするために、他のHOSTに移行される。

0102

図11(B)では、図6に示すフローにしたがって、詰め込み型により、移行が可能なホストHOST2−HOST4のうち、実の空きリソース量が最も小さいホストHOST2に、ホストHOST1から仮想マシンVM1−1、VM1−2が順次移行される。図11において、太枠で示す仮想マシンVMは、配備先が前の状態から変化したことを示す。網掛けで示す仮想マシンVMは、ホストHOST1から他のホストHOSTに移行されたことを示し、仮の空きリソース量の算出の対象外である。換言すれば、網掛けで示す仮想マシンVMのリソース量は、仮の空きリソース量に含まれる。

0103

図11(C)では、図6に示すフローにしたがって、移行が可能なホストHOST3、HOST4のうち、実の空きリソース量が最も小さいホストHOST3に、ホストHOST1から仮想マシンVM1−3、VM1−4、VM1−5が順次移行される。そして、仮想マシンVM1−1、VM1−2、VM1−3、VM1−4、VM1−5のホストHOST1からの移行が完了する。網掛けで示す仮想マシンVMのリソース量は、仮の空きリソース量に含まれるため、例えば、図11(C)におけるHOST3の仮の空きリソース量は、図11(B)におけるHOST3の仮の空きリソース量および実の空きリソース量と同じである。

0104

図12は、図11(C)でのホスト管理テーブル35および仮想マシン管理テーブル36の状態を示す。図12に示す太枠は、図5に対して状態が変化した領域を示す。仮想マシン管理テーブル36において仮想マシンVM1−1、VM1−2、VM1−3、VM1−4、VM1−5に対応する行領域のホスト名は、移行先のホストHOST2、HOST3に変更される。なお、移行制御部33は、ホスト管理テーブル35において、仮想マシンVMの移行元のホストHOST1の状態を変更しない。仮の空きリソース量は、移行された仮想マシンVMを除外して算出されるため、ホスト管理テーブル35において、仮の空きリソース量は図5と同じである。仮想マシンVMが移行されないホストHOST4では、実の空きリソース量と仮の空きリソース量とは互いに同じである。

0105

図13は、図11に示す動作の続きを示す。太枠および網掛けで示す仮想マシンVMの意味は、図11と同じである。図13では、図13(D)、(E)、(F)の順に状態が変化する。

0106

図13(D)では、管理サーバ30は、ホストHOST1のメンテナンス中に、新たな仮想マシンVM1、VM2の配備の要求を順次受ける。配備制御部31は、図7に示すフローにしたがって、負荷バランス型により、新たな仮想マシンVM1、VM2を順次配備する。仮想マシンVM1は、配備が可能なホストHOST3、HOST4のうち、仮の空きリソース量が最も大きいホストHOST4に配備される。仮想マシンVM1の配備後、ホストHOST3の仮の空きリソース量は、ホストHOST4の仮の空きリソース量より大きくなる。このため、仮想マシンVM2は、配備が可能なホストHOST3、HOST4のうち、仮の空きリソース量が最も大きいホストHOST3に配備される。

0107

図13(E)では、仮想マシンVMの配備が可能なホストHOSTは、ホストHOST4のみのため、新たな仮想マシンVM3、VM4は、ホストHOST4に順次配備される。図13(E)において、ホストHOST1のメンテナンスが完了し、図13(F)において、仮想マシンVM1−1、VM1−2、VM1−3、VM1−4、VM1−5を移行元のホストHOST1に戻す処理が実行される。

0108

仮想マシンVM1−1、VM1−2、VM1−3、VM1−4、VM1−5をホストHOST1に戻した図13(F)において、配備の対象のホストHOST2−HOST4の仮の空きリソース量は、互いにほぼ同じである。すなわち、仮の空きリソース量が最も大きく、かつ、配備が可能なホストHOSTに新たな仮想マシンVMを配備することで、仮想マシンVMを移行元のホストHOST1に戻した後、配備が可能なホストHOSTの空きリソース量を平準化することができる。この結果、仮想マシンVMを移行元のホストHOST1に戻した後、配備が可能なホストHOSTの負荷を平準化することができる。

0109

図14は、図13(F)でのホスト管理テーブル35および仮想マシン管理テーブル36の状態を示す。図14に示す太枠は、図12に対して状態が変化した領域を示す。

0110

ホスト管理テーブル35において、ホストHOST2、HOST3は、仮想マシンVMがホストHOST1に戻されたため、実の空きリソース量は増加する。ホストHOST4は、仮想マシンVM1、VM3、VM4が配備されたため、実の空きリソース量は減少する。また、ホスト管理テーブル35において、ホストHOST1のメンテナンスフラグは、管理サーバ30により”0”にリセットされる。仮想マシン管理テーブル36では、ホストHOST1に戻された仮想マシンVM1−1、VM1−2、VM1−3、VM1−4、VM1−5のホスト名が変更される。また、管理サーバ30により、移行フラグは”0”にリセットされ、移行元ホスト名は消去される。なお、移行元ホスト名を消去せず、移行フラグが”0”の場合、移行元ホスト名を無効として扱ってもよい。さらに、仮想マシン管理テーブル36では、新たに配置された仮想マシンVM1、VM2、VM3、VM4に対応する新たな行領域に情報が格納される。

0111

図15は、仮の空きリソース量を算出しない管理サーバを有する他の情報処理システムの動作の一例を示す。太枠および網掛けで示す仮想マシンVMの意味は、図11と同じである。図15では、図15(A)、(B)、(C)の順に状態が変化する。

0112

図15(A)において、ホストHOST2、HOST3の状態は、図11(C)と同じである。仮想マシンVM1−1、VM1−2、VM1−3、VM1−4、VM1−5は、詰め込み型でホストHOST2、HOST3に移行され、HOST1では、メンテナンスが開始される。ホストHOST1のメンテナンス中に、負荷バランス型により、新たな仮想マシンVM1、VM2が順次配備される。但し、仮想マシンVM1、VM2の配備は、実の空きリソース量に基づいて実行される。このため、仮想マシンVM1の配備先は図13(A)と同じであるが、仮想マシンVM2は、配備が可能なホストHOST3、HOST4のうち、実の空きリソース量が最も大きいホストHOST4に配備される。

0113

図15(B)において、負荷バランス型により、新たな仮想マシンVM3、VM4が、実の空きリソース量に基づいて順次配備される。仮想マシンVM3、VM4は、配備が可能なホストHOST3、HOST4のうち、実の空きリソース量が最も大きいホストHOST4に配備される。図15(B)において、ホストHOST1のメンテナンスが完了し、図15(C)において、VM1−1、VM1−2、VM1−3、VM1−4、VM1−5を移行元のホストHOST1に戻す処理が実行される。

0114

図15(C)において、VM1−1、VM1−2、VM1−3、VM1−4、VM1−5を移行元のホストHOST1に戻した後の配備の対象のホストHOST2−HOST4の仮の空きリソース量および実の空きリソース量はばらつく。すなわち、実の空きリソース量が最も大きく、かつ、配備が可能なホストHOSTに新たな仮想マシンVMを配備する場合、仮想マシンVMを移行元のホストHOST1に戻した後、配備が可能なホストHOSTの空きリソース量はばらつくおそれがある。この結果、仮想マシンVMを移行元のホストHOST1に戻した後、配備が可能なホストHOSTの負荷を平準化することが困難になる。

0115

以上、図3から図14に示す実施形態においても、図1および図2に示す実施形態と同様の効果を得ることができる。例えば、仮想マシンVMを詰め込み型でホストHOSTに移行し、新たな仮想マシンVMを負荷バランス型でホストHOSTに配備する場合、新たな仮想マシンVMは、仮の空きリソース量が他より大きいホストHOSTに配備される。これにより、仮想マシンVMを移行元のホストHOST1に戻した後のホストHOSTの空きリソース量を平準化することができ、ホストHOSTの負荷を平準化することができる。また、仮の空きリソース量に基づいて仮想マシンVMを配備するホストHOSTを決める場合にも、実の空きリソース量が足りないホストHOSTへの仮想マシンVMの配備を抑止することで、オーバコミットを抑止することができる。

0116

さらに、図3から図14に示す実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。仮想マシンVMを移行または配備する毎にホスト管理テーブル35を更新することで、仮想マシンVMの移行中に新たな仮想マシンVMを配備する場合にも、正しい実の空きリソース量に基づいて、オーバコミットを発生させることなく仮想マシンVMを配備できる。

0117

仮想マシン管理テーブル36に移行フラグを格納する領域を設けることで、仮リソース量算出部32は、移行フラグに基づいて、他のホストHOSTから移行された仮想マシンVMを仮の空きリソース量の積算対象から除外することができる。仮想マシン管理テーブル36に移行元ホスト名を格納する領域を設けることで、移行制御部33は、仮想マシンVMの移行先に拘わらず、移行元ホスト名を参照することで仮想マシンVMを移行元のホストHOSTに戻すことができる。

0118

図16は、情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法の別の実施形態を示す。図3に示す要素と同一または同様の要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図16に示す情報処理システム102Aは、図3に示す移行制御部33の代わりに移行制御部33Aを有する。情報処理システム102Aのその他の構成は、図3に示す情報処理システム102と同様である。移行制御部33Aは、詰め込み型ではなく、負荷バランス型で、メンテナンス等を実施するホスト10から他のホスト10に仮想マシンVMを移行する。

0119

図17は、図16に示す管理サーバ30において、仮想マシンVMを移行する動作の一例を示す。すなわち、図17は、管理サーバ30による情報処理方法の一例を示す。図6と同一または同様の処理については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図17では、図6に示すステップS16の代わりにステップS16Aが実行される。図17におけるその他の処理は、図6と同様である。図17に示す動作は、図6と同様に、例えば、情報処理システム102Aが有するホスト10のいずれでメンテナンスを実施する場合、メンテナンスを実施する前に、移行制御部33Aにより実行される。なお、配備制御部31の動作は、図7と同じであり、移行制御部33Aが仮想マシンVMを移行元のホスト10に戻す動作は、図8と同じである。

0120

図6と同様に、ステップS14において、ステップS10で選択した仮想マシンVMがステップS12で選択したホスト10への移行が可能な場合、処理はステップS16Aに移行する。

0121

ステップS16Aにおいて、移行制御部33Aは、仮決定したホスト10の実の空きリソース量が、既に決定済みのホスト10の実の空きリソース量より大きいか否かを判定する。実の空きリソース量が、既に決定済みのホスト10の実の空きリソース量より大きい場合、処理はステップS18に移行される。実の空きリソース量が、既に決定済みのホスト10の実の空きリソース量以下の場合、処理はステップS20に移行される。なお、ステップS12において移行の対象のホスト10が最初に選択された場合、比較対象のホスト10が存在しないため、ステップS16Aの判定を実行することなく、処理はステップS18に移行される。ステップS16Aの判定により、ステップS18以降の処理において、負荷バランス型により仮想マシンVMの移行先が決定される。

0122

図18は、図16に示す情報処理システム102Aの動作の一例を示す。図11と同一または同様の動作については、詳細な説明は省略する。太枠で示す仮想マシンVMは、配備先が前の状態から変化したことを示す。網掛けで示す仮想マシンVMは、ホストHOST1から他のホストHOSTに移行されたことを示す。図18(A)の状態は、ホストHOST1に仮想マシンVM1−5が配備されていないことを除き、図11(A)と同様である。

0123

図18(B)では、図17に示すフローにしたがって、負荷バランス型により、移行が可能なホストHOST2−HOST4のうち、実の空きリソース量が最も大きいホストHOST4に、ホストHOST1から仮想マシンVM1−1、VM1−2が順次移行される。

0124

図18(C)では、図17に示すフローにしたがって、移行が可能なホストHOST3、HOST4のうち、実の空きリソース量が最も大きいホストHOST3に、ホストHOST1から仮想マシンVM1−3が移行される。次に、移行が可能なホストHOST3、HOST4のうち、実の空きリソース量が最も大きいホストHOST4に、ホストHOST1から仮想マシンVM1−4が移行される。そして、仮想マシンVM1−1、VM1−2、VM1−3、VM1−4のホストHOST1からの移行が完了する。

0125

図19は、図18に示す動作の続きを示す。太枠および網掛けで示す仮想マシンVMの意味は、図11と同じである。図19では、図19(D)、(E)、(F)の順に状態が変化する。

0126

図19(D)では、ホストHOST1のメンテナンス中に、図7に示すフローにしたがって、負荷バランス型により、新たな仮想マシンVM1、VM2が順次配備される。仮想マシンVM1は、配備が可能なホストHOST3、HOST4のうち、仮の空きリソース量が最も大きいホストHOST4に配備される。仮想マシンVM1の配備後、ホストHOST3の仮の空きリソース量は、ホストHOST4の仮の空きリソース量より大きくなる。このため、仮想マシンVM2は、配備が可能なホストHOST3、HOST4のうち、仮の空きリソース量が最も大きいホストHOST3に配備される。仮想マシンVM2のホストHOST3への配備により、ホストHOST4の仮の空きリソース量は、ホストHOST3の仮の空きリソース量より大きくなる。

0127

図19(E)では、新たな仮想マシンVM3は、仮想マシンVMの配備が可能なホストHOST3、HOST4のうち、仮の空きリソース量が最も大きいホストHOST4に配備される。図19(E)において、ホストHOST1のメンテナンスが完了し、図19(F)において、仮想マシンVM1−1、VM1−2、VM1−3、VM1−4を移行元のホストHOST1に戻す処理が実行される。

0128

図19(F)において、仮想マシンVM1−1、VM1−2、VM1−3、VM1−4を移行元のホストHOST1に戻した後の配備の対象のホストHOST2−HOST4の仮の空きリソース量は、互いにほぼ同じである。すなわち、ホストHOST1からの仮想マシンVMの移行を負荷バランス型で実行する場合にも、仮想マシンVMを移行元のホストHOST1に戻した後、配備が可能なホストHOSTの空きリソース量を平準化することができる。換言すれば、仮の空きリソース量が最も大きく、かつ、配備が可能なホストHOSTに新たな仮想マシンVMを配備することで、仮想マシンVMを移行元のホストHOST1に戻した後、配備が可能なホストHOSTの負荷を平準化することができる。

0129

図20は、仮の空きリソース量を算出しない管理サーバを有する他の情報処理システムの動作の一例を示す。図15と同様の動作については、詳細な説明は省略する。太枠および網掛けで示す仮想マシンVMの意味は、図11と同じである。図20では、図20(A)、(B)、(C)の順に状態が変化する。

0130

図20(A)において、ホストHOST2、HOST4の状態は、図18(C)と同じである。仮想マシンVM1−1、VM1−2、VM1−3、VM1−4は、負荷バランス型でホストHOST3、HOST4に移行され、HOST1では、メンテナンスが開始される。ホストHOST1のメンテナンス中に、負荷バランス型により、新たな仮想マシンVM1が配備される。但し、仮想マシンVM1は、実の空きリソース量が最も大きいホストHOST3に配備される。

0131

図20(B)において、負荷バランス型により、新たな仮想マシンVM2、VM3が、実の空きリソース量に基づいて順次配備される。仮想マシンVM2は、配備が可能なホストHOST2−HOST4のうち、実の空きリソース量が最も大きいホストHOST4に配備される。次に、仮想マシンVM3は、配備が可能なホストHOST2−HOST4のうち、実の空きリソース量が最も大きいホストHOST2に配備される。図20(B)において、ホストHOST1のメンテナンスが完了し、図20(C)において、仮想マシンVM1−1、VM1−2、VM1−3、VM1−4を移行元のホストHOST1に戻す処理が実行される。

0132

図20(C)において、仮想マシンVM1−1、VM1−2、VM1−3、VM1−4を移行元のホストHOST1に戻した後の配備の対象のホストHOST2−HOST4の仮の空きリソース量はばらつく。すなわち、ホストHOST1からの仮想マシンVMの移行を負荷バランス型で実行する場合にも、図15と同様に、仮想マシンVMを移行元のホストHOST1に戻した後、配備が可能なホストHOSTの空きリソース量はばらつくおそれがある。この結果、仮想マシンVMを移行元のホストHOST1に戻した後、配備が可能なホストHOSTの負荷を平準化することが困難になる。

0133

以上、図16から図19に示す実施形態においても、上述した実施形態と同様に、仮想マシンVMを移行元のホストHOST1に戻した後のホストHOSTの空きリソース量を平準化することができ、ホストHOSTの負荷を平準化することができる。また、仮の空きリソース量に基づいて仮想マシンVMを配備するホストHOSTを決める場合にも、実の空きリソース量が足りないホストHOSTへの仮想マシンVMの配備を抑止することで、オーバコミットを抑止することができる。

0134

さらに、図16から図19に示す実施形態では、仮想マシンVMの移行と配備との両方を負荷バランス型で実行する場合にも、仮想マシンVMを移行元のホスト10に戻した後のホスト10の空きリソース量を平準化することができる。換言すれば、仮の空きリソース量が最も大きく、かつ、配備が可能なホストHOSTに新たな仮想マシンVMを配備することで、仮想マシンVMを移行元のホストHOST1に戻した後、配備が可能なホストHOSTの負荷を平準化することができる。

0135

図21は、情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法の別の実施形態を示す。図3に示す要素と同一または同様の要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図21に示す情報処理システム102Bは、図3に示す移行制御部33および仮想マシン管理テーブル36の代わりに移行制御部33Bおよび仮想マシン管理テーブル36Bを有する。情報処理システム102Bのその他の構成は、図3に示す情報処理システム102と同様である。移行制御部33Bは、メンテナンス等を実施するホスト10から他のホスト10に移行する仮想マシンVMをリソース量の小さい順に選択し、選択した仮想マシンVMを詰め込み型で移行する。仮想マシン管理テーブル36Bの例は、図22に示される。

0136

図22は、図21に示すホスト管理テーブル35および仮想マシン管理テーブル36Bの一例を示す。図21に示すホスト管理テーブル35および仮想マシン管理テーブル36Bの状態は、後述する図24(A)の状態に対応する。ホスト管理テーブル35は、図5に示すホスト管理テーブル35と同様に、ホスト名、実の空きリソース量、仮の空きリソース量およびメンテナンスフラグが格納される複数の行領域を有する。

0137

仮想マシン管理テーブル36Bは、図5に示す仮想マシン管理テーブル36のホスト名、仮想マシン名、リソース量、移行フラグおよび移行元ホスト名が格納される領域に加えて、移行優先順位が格納される領域を有する。移行優先順位は、ホストHOST1から他のホストHOSTに仮想マシンVMを移行する順序を示す。例えば、移行制御部33Bは、図22に示す移行優先順位を参照し、移行優先順位が小さい順に、仮想マシンVM1−4、VM1−5、VM1−3、VM1−2、VM1−1を他のホストHOSTに移行する。なお、移行優先順位が等しい仮想マシンVMは、いずれが先に移行されてもよい。また、図22において、リソース量が互いに等しい仮想マシンVM1−4、VM1−5の移行優先順位のいずれか一方は、”2”に設定されてもよい。

0138

例えば、管理サーバ30は、メンテナンス等を実施するホストHOST1から仮想マシンVMを移行する前に、移行フラグおよび移行元ホスト名とともに移行優先順位を仮想マシン管理テーブル36Bに設定する。この際、管理サーバ30は、仮想マシン管理テーブル36Bが保持するリソース量に基づいて、リソース量が小さい順に移行優先順位を設定する。

0139

なお、移行優先順位が格納された行領域の移行フラグを”1”として扱うことで、移行優先順位を移行フラグとしても利用することが可能である。この場合、仮想マシン管理テーブル36Bは、移行フラグを持たなくてもよく、管理サーバ30は、メンテナンス等を実施するホストHOST1から仮想マシンVMを移行する前に、移行元ホスト名とともに移行優先順位を仮想マシン管理テーブル36Bに設定する。

0140

図23は、図21に示す管理サーバ30において、仮想マシンVMを移行する動作の一例を示す。すなわち、図23は、管理サーバ30による情報処理方法の一例を示す。図6と同一または同様の処理については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図23では、図6に示すステップS10の代わりにステップS10Bが実行される。図23におけるその他の処理は、図6と同様である。図23に示す動作は、図6と同様に、例えば、情報処理システム102Bが有するホスト10のいずれでメンテナンスを実施する場合、メンテナンスを実施する前に、移行制御部33Bにより実行される。なお、配備制御部31の動作は、図7と同じであり、移行制御部33Bが仮想マシンVMを移行元のホスト10に戻す動作は、図8と同じである。

0141

ステップS10Bにおいて、移行制御部33Bは、仮想マシン管理テーブル36Bの移行優先順位の領域を参照し、移行する仮想マシンVMをリソース量の小さい順に選択する。そして、移行制御部33Bは、ステップS12以降の処理を実行する。なお、ステップS10Bにおいて、移行制御部33Bは、図5に示す仮想マシン管理テーブル36の移行フラグが”1”の行領域のリソース量を相互に比較することで、移行優先順位を使用せずに、移行する仮想マシンVMをリソース量の小さい順に選択してもよい。

0142

図24および図25は、図21に示す情報処理システム102Bの動作の一例を示す。図11と同様に、ホスト10は、”HOST1”等のホスト名で示され、仮想マシンVMは、”VM1−1”等の仮想マシン名で示される。各仮想マシンVMに付した括弧付きの数字は、仮想マシンVMに使用するリソース量を示す。太枠で示す仮想マシンVMは、配備先が前の状態から変化したことを示す。網掛けで示す仮想マシンVMは、ホストHOST1から他のホストHOSTに移行されたことを示す。図24および図25では、図24(A)、(B)、(C)、図25(D)、(E)、(F)の順に状態が変化する。

0143

各ホスト名の右の括弧内に示す2つの数字は、左側が実の空きリソース量を示し、右側が仮の空きリソース量を示す。なお、ホストHOST1は仮想マシンVMの移行元であるため、図12での説明と同様に、図24(B)、(C)に示す実の空きリソース量と仮の空きリソース量は、図22に示すホスト管理テーブル35に反映されない。

0144

図24(A)は、図22に示すホスト管理テーブル35および仮想マシン管理テーブル36Bの状態を示しており、仮想マシンVMが3つのホストHOST(HOST1−HOST3)に配備されている。図22のメンテナンスフラグおよび移行フラグで示すように、ホストHOST1に配備された仮想マシンVMは、ホストHOST1をメンテナンスするために、他のHOSTに移行される。

0145

図24(B)において、移行制御部33Bは、図23に示すフローにしたがって、詰め込み型により、実の空きリソース量が最も小さいホストHOST2に、リソース量の小さい順に仮想マシンVM1−4、VM1−5を順次移行する。仮想マシンVM1−4、VM1−5の移行により、ホストHOST2の実の空きリソース量は”220”になる。ホストHOST2の仮の空きリソース量は、”280”のまま変化しない。

0146

図24(C)において、管理サーバ30は、ホストHOST1からの仮想マシンVMの移行中に、新たな仮想マシンVM1の配備の要求を受ける。配備制御部31は、図7に示すフローにしたがって、負荷バランス型により、配備が可能なホストHOST2、HOST3のうち、仮の空きリソース量が最も大きいホストHOST3に仮想マシンVM1を配備する。仮想マシンVM1の配備により、ホストHOST3の実の空きリソース量および仮の空きリソース量は、ともに”230”になる。

0147

図25(D)において、移行制御部33Bは、配備が可能なホストHOST2、HOST3のうち、実の空きリソース量が最も小さいホストHOST2に、リソース量が仮想マシンVM1−4、VM1−5の次に小さい仮想マシンVM1−3を移行する。次に、管理サーバ30は、ホストHOST1からの仮想マシンVMの移行中に、新たな仮想マシンVM2の配備の要求を受ける。配備制御部31は、配備が可能なホストHOST2、HOST3のうち、仮の空きリソース量が最も大きいホストHOST2に仮想マシンVM2を配備する。仮想マシンVM1−3の移行および仮想マシンVM2の配備により、ホストHOST2の実の空きリソース量は、”70”になり、仮の空きリソース量は、”180”になる。

0148

メンテナンス等に伴う仮想マシンVMの移行を、リソース量の小さい順に詰め込み型で実行することで、例えば、ホストHOST2において、仮想マシンVMに使用するメモリ領域等の断片化フラグメンテーション)を抑止することができる。これにより、ホストHOST2において、まとまった大きさの実の空きリソース量を確保することができ、従来に比べて、リソース量の大きい仮想マシンVMを配備できる可能性を高くすることができる。

0149

図25(E)において、移行制御部33Bは、リソース量が次に小さい仮想マシンVM1−2、VM1−1を、移行が可能なホストHOST3に順次移行する。仮想マシンVM1−2、VM1−1の移行により、ホストHOST3の実の空きリソース量は、”50”になる。ホストHOST3の仮の空きリソース量は、”230”のまま変化しない。図25(E)において、ホストHOST1のメンテナンスが完了し、図25(F)において、仮想マシンVM1−1、VM1−2、VM1−3、VM1−4、VM1−5を移行元のホストHOST1に戻す処理が実行される。

0150

仮想マシンVM1−1、VM1−2、VM1−3、VM1−4、VM1−5をホストHOST1に戻した図25(F)において、配備の対象のホストHOST2、HOST3の実の空きリソース量(仮の空きリソース量)の差は”50”である。すなわち、メンテナンス等に伴う仮想マシンVMの移行を、リソース量が小さい順に詰め込み型により実行することで、仮想マシンVMを移行元のホストHOST1に戻した後、配備が可能なホストHOSTの空きリソース量を平準化することができる。すなわち、新たな仮想マシンVMを負荷バランス型により配備する場合に、ホストHOSTのリソースの断片化等の影響を受けることなく、仮想マシンVMを移行元のホストHOST1に戻した後、配備が可能なホストHOSTの負荷を平準化することができる。

0151

図26および図27は、リソース量の大きさを考慮せずに仮想マシンVMを移行する管理サーバを有する他の情報処理システムの動作の一例を示す。太枠および網掛けで示す仮想マシンVMの意味は、図11と同じである。図26および図27では、図26(A)、(B)、(C)、図27(D)、(E)、(F)の順に状態が変化する。図26(A)において、ホストHOST1、HOST2、HOST3の状態は、図24(A)と同じである。

0152

図26(B)において、他の情報処理システムの管理サーバの移行制御部は、例えば、リソース量が大きい仮想マシンVMから順に、詰め込み型により、実の空きリソース量が最も小さいホストHOSTに仮想マシンVMを移行する。図26に示す例では、仮想マシンVM1−1、VM1−2がホストHOST1からホストHOST2に順次移行される。使用するリソース量が他の仮想マシンVMより大きい仮想マシンVM1−1、VM1−2がホストHOST2に移行されることで、ホストHOST2のリソースは断片化しやすくなる。断片化の状態によっては、負荷バランス型により新たな仮想マシンVMを配備しても、仮想マシンVMが分散して配備されないおそれがある。

0153

図26(C)において、移行制御部は、リソース量が次に大きい仮想マシンVM1−3を、詰め込み型により、ホストHOST2、HOST3のうち、配備が可能なホストHOST3に移行する。なお、図26(B)でのホストHOST2の仮の空きリソース量(100)は、ホストHOST3の仮の空きリソース量(230)より小さい。しかしながら、ホストHOST2は、断片化により仮想マシンVM1−3を移行するリソースを確保できないため、仮想マシンVM1−3は、ホストHOST3に移行される。

0154

図27(D)において、移行制御部は、リソース量が次に大きい仮想マシンVM1−4を、詰め込み型により、配備が可能なホストHOST2、HOST3のうち、実の空きリソース量が最も小さいホストHOST2に移行する。次に、他の情報処理システムの管理サーバは、ホストHOST1からの仮想マシンVMの移行中に、新たな仮想マシンVM2の配備の要求を受ける。他の情報処理システムの管理サーバの配備制御部は、仮の空きリソース量が最も大きく、かつ、配備が可能なホストHOST3に仮想マシンVM2を配備する。

0155

図27(E)において、移行制御部は、最後に残った仮想マシンVM1−3を、詰め込み型により、ホストHOST2、HOST3のうち、実の空きリソース量が最も小さいホストHOST2に移行する。図27(E)において、ホストHOST1のメンテナンスが完了し、図27(F)において、仮想マシンVM1−1、VM1−2、VM1−3、VM1−4、VM1−5を移行元のホストHOST1に戻す処理が実行される。

0156

仮想マシンVM1−1、VM1−2、VM1−3、VM1−4、VM1−5をホストHOST1に戻した図27(F)において、配備の対象のホストHOST2、HOST3の実の空きリソース量(仮の空きリソース量)の差は”150”である。すなわち、仮想マシンVMの移行を、リソース量が小さい順に詰め込み型により実行しない場合、仮想マシンVMを移行元のホストHOST1に戻した後、配備が可能なホストHOSTの空きリソース量はばらつく。また、ホストHOSTにおいてリソースの断片化が発生すると、仮想マシンVMを配備するホストHOSTの選択肢が狭まり、仮想マシンVMを移行元のホストHOST1に戻した後、配備が可能なホストHOSTの負荷が平準化されにくくなる。

0157

以上、図21から図27に示す実施形態においても、上述した実施形態と同様に、仮想マシンVMを移行元のホストHOST1に戻した後のホストHOSTの空きリソース量を平準化することができ、ホストHOSTの負荷を平準化することができる。

0158

さらに、図21から図27に示す実施形態では、仮想マシンVMの移行をリソース量の小さい順に詰め込み型で実行することで、移行先のホストHOSTにおいて、仮想マシンVMに使用するメモリ領域等の断片化を抑止することができる。これにより、新たな仮想マシンVMを負荷バランス型により配備する場合に、ホストHOSTのリソースの断片化等の影響を受けることなく、仮想マシンVMを移行元のホストHOST1に戻した後、配備が可能なホストHOSTの負荷を平準化することができる。また、仮想マシンVMの移行先のホストHOSTにおいて、まとまった大きさの実の空きリソース量を確保することができ、従来に比べて、リソース量の大きい仮想マシンVMを配備できる可能性を高くすることができる。

0159

以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。

0160

10…ホスト;12…配備実行部;14…負荷情報通知部;20…情報処理装置;21…配備制御部;22…仮リソース量算出部;23…移行制御部;24…実リソース量算出部;30…管理サーバ;31…配備制御部;32…仮リソース量算出部;33、33A、33B…移行制御部;34…実リソース量算出部;35…ホスト管理テーブル;36、36B…仮想マシン管理テーブル;40…本体部;41…CPU;42、43…メモリ;44…グラフィック処理部;45…HDD;46…入力インタフェース;47…入出力インタフェース;48…通信インタフェース;50…モニタ;52…マウス;54…キーボード;56…記録媒体;100、102、102A、102B…情報処理システム;BUS…バス;HOST…ホスト;LNW…ネットワーク;NW…ネットワーク;TM…端末装置;VM…仮想マシン

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