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技術 両開き収納装置

出願人 豊田合成株式会社
発明者 山崎邦夫藤田淳一
出願日 2017年10月26日 (2年8ヶ月経過) 出願番号 2017-207644
公開日 2019年5月23日 (1年1ヶ月経過) 公開番号 2019-077404
状態 未査定
技術分野 階段・物品収容 錠;そのための付属具 戸または窓の固定装置 乗客設備
主要キーワード 左側ストッパ 作動防止装置 後側ロッド 自軸回り 左側回転軸 右側先端 押圧斜面 前後方向変位
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年5月23日)のものです。
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図面 (18)

課題

作動防止装置コンパクト化を図ることが可能な両開き収納装置を提供する。

解決手段

ボックス本体と蓋体とを備える両開き収納装置の開閉機構は、第1回転軸に対応したロッド及び係合孔と、第2回転軸に対応したロッド及び係合孔と、ロッドを係合孔に係合させる第1及び第2付勢部材と、開操作によりロッドを係合解除方向へ変位させる第1及び第2操作部と、第1操作部と第2操作部との開操作が同時に行われるのを防止する誤作動防止装置と、を有する。誤作動防止装置は、ベース部材と、ベース部材に対して第1軸又は第2軸を中心にして回動可能な第1及び第2ストッパと、第1と第2とのストッパ間に介在するスプリング部材と、を有する。各第1及び第2ストッパは、蓋体の閉状態で閉側のストッパの回動規制を行う回動規制部と、蓋体の開状態開側のストッパの回動した状態で開側のロッドの解除方向への変位を規制する変位規制部と、を有する。

概要

背景

従来、車室内に配置されるコンソールボックスなどの両開き収納装置が知られている(例えば、特許文献1)。両開き収納装置は、ボックス本体と、蓋体と、開閉機構と、を備えている。ボックス本体は、上面に開口が設けられた略直方体形状の収容部を有している。蓋体は、ボックス本体の開口に対応させて薄肉長方形状に形成された、その開口を開閉可能に覆う部材である。開閉機構は、ボックス本体の開口の左側周縁に沿って延びる左側回転軸を中心にして蓋体を開閉動作させる右側開閉機構と、ボックス本体の開口の右側周縁に沿って延びる右側回転軸を中心にして蓋体を開閉動作させる左側開閉機構と、を有している。

右側開閉機構及び左側開閉機構はそれぞれ、蓋体の前部に配置された前側ロッドと、蓋体の後部に配置された後側ロッドと、ボックス本体の前部に設けられた前側係合孔と、ボックス本体の後部に設けられた後側係合孔と、を有している。前側ロッド及び後側ロッドはそれぞれ、ボックス本体に対して係合可能に前後方向に変位することができる。前側係合孔には、前側ロッドが係合可能である。後側係合孔には、後側ロッドが係合可能である。また、各開閉機構はそれぞれ、蓋体のロッドをボックス本体の係合孔に係合させる付勢力を発生する付勢部材と、開操作によりロッドを付勢部材の付勢力に抗してボックス本体の係合孔との係合が解除される解除方向に変位させる操作部と、を有している。蓋体は、例えば右側開閉機構の操作部が開操作された場合は、左側開閉機構において前側ロッド及び後側ロッドがボックス本体に係合した状態で、右側開閉機構における前側ロッド及び後側ロッドがボックス本体の係合孔から離脱してその係合孔との係合が解除されることにより、その右側において開状態になる。

また、開閉機構は、右側開閉機構の操作部への開操作によるロッドの変位と左側開閉機構の操作部への開操作によるロッドの変位とが同時に行われるのを防止する誤作動防止装置を有している。誤作動防止装置は、蓋体が右側開状態及び左側開状態の何れかにあるとき、蓋体の開側のロッドが係合孔との係合方向へ変位するのを規制することで、蓋体の閉側のロッドが係合孔との係合が解除される解除方向へ変位可能となるのを規制する。

概要

誤作動防止装置のコンパクト化をることが可能な両開き収納装置を提供する。ボックス本体と蓋体とを備える両開き収納装置の開閉機構は、第1回転軸に対応したロッド及び係合孔と、第2回転軸に対応したロッド及び係合孔と、ロッドを係合孔に係合させる第1及び第2付勢部材と、開操作によりロッドを係合解除方向へ変位させる第1及び第2操作部と、第1操作部と第2操作部との開操作が同時に行われるのを防止する誤作動防止装置と、を有する。誤作動防止装置は、ベース部材と、ベース部材に対して第1軸又は第2軸を中心にして回動可能な第1及び第2ストッパと、第1と第2とのストッパ間に介在するスプリング部材と、を有する。各第1及び第2ストッパは、蓋体の閉状態で閉側のストッパの回動規制を行う回動規制部と、蓋体の開状態で開側のストッパの回動した状態で開側のロッドの解除方向への変位を規制する変位規制部と、を有する。

目的

本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、誤作動防止装置のコンパクト化を図ることが可能な両開き収納装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

開口が設けられた収容部を有するボックス本体と、前記開口を開閉可能に覆う蓋体と、それぞれ前記開口の周縁に沿って前後方向に延びる第1回転軸及び第2回転軸のうちから選択した回転軸を中心にして前記蓋体を開閉動作させる開閉機構と、を備える両開き収納装置であって、前記開閉機構は、前記第1回転軸に対応して前記蓋体に配置された、前記ボックス本体側に対して係合可能に変位する第1ロッドと、前記第2回転軸に対応して前記蓋体に配置された、前記ボックス本体側に対して係合可能に変位する第2ロッドと、前記第1ロッドに対応して前記ボックス本体側に設けられた、前記第1ロッドの先端が係合可能な第1係合孔と、前記第2ロッドに対応して前記ボックス本体側に設けられた、前記第2ロッドの先端が係合可能な第2係合孔と、前記第1ロッドを前記第1係合孔に係合させる付勢力を発生する第1付勢部材と、前記第2ロッドを前記第2係合孔に係合させる付勢力を発生する第2付勢部材と、開操作により前記第1ロッドを前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記第1係合孔との係合が解除される解除方向へ変位させる第1操作部と、開操作により前記第2ロッドを前記第2付勢部材の付勢力に抗して前記第2係合孔との係合が解除される解除方向へ変位させる第2操作部と、前記第1操作部への開操作による前記第1ロッドの変位と前記第2操作部への開操作による前記第2ロッドの変位とが同時に行われるのを防止する誤作動防止装置と、を有し、前記誤作動防止装置は、前記蓋体の左右方向中央部に取り付けられたベース部材と、前記ベース部材に対して左側に配置された、前記ベース部材に対して前後方向に延びる第1軸を中心にして回動可能な第1ストッパと、前記ベース部材に対して右側に配置された、前記ベース部材に対して前後方向に延びる第2軸を中心にして回動可能な第2ストッパと、一端が前記第1ストッパに固定されかつ他端が前記第2ストッパに固定された、前記第1ストッパを前記第1軸を中心にして第1回動方向に回動させると共に前記第2ストッパを前記第2軸を中心にして第2回動方向に回動させる付勢力を発生するスプリング部材と、を有し、前記第1ストッパは、前記蓋体が左側開状態にないときに前記ボックス本体に当接することで、前記スプリング部材の付勢力により前記第1ストッパが前記第1回動方向に回動するのを規制する第1回動規制部と、前記蓋体が左側開状態にあるときに前記スプリング部材の付勢力により前記第1ストッパが前記第1回動方向へ回動した状態で前記第1ロッドの先端面に当接することで、前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記第1係合孔に係合する方向への前記第1ロッドの変位を規制する第1変位規制部と、を有し、前記第2ストッパは、前記蓋体が右側開状態にないときに前記ボックス本体に当接することで、前記スプリング部材の付勢力に抗して前記第2回動方向への前記第2ストッパの回動を規制する第2回動規制部と、前記蓋体が右側開状態にあるときに前記スプリング部材の付勢力により前記第2ストッパが前記第2回動方向へ回動した状態で前記第2ロッドの先端面に当接することで、前記第2付勢部材の付勢力に抗して前記第2係合孔に係合する方向への前記第2ロッドの変位を規制する第2変位規制部と、を有する、両開き収納装置。

請求項2

前記ベース部材と前記第1ストッパと前記第2ストッパと前記スプリング部材とは、ユニット化されている、請求項1に記載された両開き収納装置。

請求項3

前記誤作動防止装置は、前記蓋体に支持軸を中心にして回動可能に支持されたリテーナと、前記第1ロッド及び前記リテーナの何れか一方に設けられた第1ピンと、前記第1ロッド及び前記リテーナの何れか他方に設けられた、前記第1ピンが前後方向への相対変位許容された状態に挿入される第1ピン挿入孔と、前記第2ロッド及び前記リテーナの何れか一方に設けられた第2ピンと、前記第2ロッド及び前記リテーナの何れか他方に設けられた、前記第2ピンが前後方向への相対変位が規制されつつ自軸回り相対回転が許容された状態に挿入される第2ピン挿入孔と、を有し、前記リテーナは、前記第2操作部への開操作により前記第2ロッドが前記解除方向へ変位した際に前記支持軸を中心にして回動し、前記第1ピン挿入孔及び前記第2ピン挿入孔は、前記第1操作部への開操作により前記第1ロッドが前記解除方向へ変位することで前記第1ピンが前記第1ピン挿入孔内の所定位置に位置した場合に、前記第2操作部への開操作による前記第2ロッドの前記解除方向への変位を規制し、また、前記第2操作部への開操作により前記第2ロッドが前記解除方向へ変位することで前記リテーナの回動によって前記第1ピンが前記所定位置に位置した場合に、前記第1操作部への開操作による前記第1ロッドの前記解除方向への変位を規制するように形成されている、請求項1又は2に記載された両開き収納装置。

請求項4

前記第1ピン挿入孔は、前記第1ピンが前後方向に前記第1ロッドの変位分だけ相対変位できるように前後方向に延びており、前記第2ピン挿入孔は、前記第2ピンが前後方向に相対変位できないように前後方向に前記第2ピンの外径分だけ空いている、請求項3に記載された両開き収納装置。

技術分野

0001

本発明は、ボックス本体と、そのボックス本体の開口を覆う蓋体と、その蓋体を二つの回転軸それぞれを中心にして開閉動作可能な開閉機構と、を備える両開き収納装置に関する。

背景技術

0002

従来、車室内に配置されるコンソールボックスなどの両開き収納装置が知られている(例えば、特許文献1)。両開き収納装置は、ボックス本体と、蓋体と、開閉機構と、を備えている。ボックス本体は、上面に開口が設けられた略直方体形状の収容部を有している。蓋体は、ボックス本体の開口に対応させて薄肉長方形状に形成された、その開口を開閉可能に覆う部材である。開閉機構は、ボックス本体の開口の左側周縁に沿って延びる左側回転軸を中心にして蓋体を開閉動作させる右側開閉機構と、ボックス本体の開口の右側周縁に沿って延びる右側回転軸を中心にして蓋体を開閉動作させる左側開閉機構と、を有している。

0003

右側開閉機構及び左側開閉機構はそれぞれ、蓋体の前部に配置された前側ロッドと、蓋体の後部に配置された後側ロッドと、ボックス本体の前部に設けられた前側係合孔と、ボックス本体の後部に設けられた後側係合孔と、を有している。前側ロッド及び後側ロッドはそれぞれ、ボックス本体に対して係合可能に前後方向に変位することができる。前側係合孔には、前側ロッドが係合可能である。後側係合孔には、後側ロッドが係合可能である。また、各開閉機構はそれぞれ、蓋体のロッドをボックス本体の係合孔に係合させる付勢力を発生する付勢部材と、開操作によりロッドを付勢部材の付勢力に抗してボックス本体の係合孔との係合が解除される解除方向に変位させる操作部と、を有している。蓋体は、例えば右側開閉機構の操作部が開操作された場合は、左側開閉機構において前側ロッド及び後側ロッドがボックス本体に係合した状態で、右側開閉機構における前側ロッド及び後側ロッドがボックス本体の係合孔から離脱してその係合孔との係合が解除されることにより、その右側において開状態になる。

0004

また、開閉機構は、右側開閉機構の操作部への開操作によるロッドの変位と左側開閉機構の操作部への開操作によるロッドの変位とが同時に行われるのを防止する誤作動防止装置を有している。誤作動防止装置は、蓋体が右側開状態及び左側開状態の何れかにあるとき、蓋体の開側のロッドが係合孔との係合方向へ変位するのを規制することで、蓋体の閉側のロッドが係合孔との係合が解除される解除方向へ変位可能となるのを規制する。

先行技術

0005

特開2016−112979号公報

発明が解決しようとする課題

0006

上記した特許文献1記載の両開き収納装置では、誤作動防止装置は、蓋体が右側開状態にあるときに右側のロッドが係合孔に係合する方向に変位するのを規制する右側ストッパ機構と、蓋体が左側開状態にあるときに左側のロッドが係合孔に係合する方向に変位するのを規制する左側ストッパ機構と、を有している。これらの右側ストッパ機構と左側ストッパ機構とが別個独立した機構であるものとすると、それぞれ専用部品を用意することが必要となるので、誤作動防止装置全体としての構造が肥大化してしまう。

0007

本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、誤作動防止装置のコンパクト化を図ることが可能な両開き収納装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明は、開口が設けられた収容部を有するボックス本体と、前記開口を開閉可能に覆う蓋体と、それぞれ前記開口の周縁に沿って前後方向に延びる第1回転軸及び第2回転軸のうちから選択した回転軸を中心にして前記蓋体を開閉動作させる開閉機構と、を備える両開き収納装置であって、前記開閉機構は、前記第1回転軸に対応して前記蓋体に配置された、前記ボックス本体側に対して係合可能に変位する第1ロッドと、前記第2回転軸に対応して前記蓋体に配置された、前記ボックス本体側に対して係合可能に変位する第2ロッドと、前記第1ロッドに対応して前記ボックス本体側に設けられた、前記第1ロッドの先端が係合可能な第1係合孔と、前記第2ロッドに対応して前記ボックス本体側に設けられた、前記第2ロッドの先端が係合可能な第2係合孔と、前記第1ロッドを前記第1係合孔に係合させる付勢力を発生する第1付勢部材と、前記第2ロッドを前記第2係合孔に係合させる付勢力を発生する第2付勢部材と、開操作により前記第1ロッドを前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記第1係合孔との係合が解除される解除方向へ変位させる第1操作部と、開操作により前記第2ロッドを前記第2付勢部材の付勢力に抗して前記第2係合孔との係合が解除される解除方向へ変位させる第2操作部と、前記第1操作部への開操作による前記第1ロッドの変位と前記第2操作部への開操作による前記第2ロッドの変位とが同時に行われるのを防止する誤作動防止装置と、を有し、前記誤作動防止装置は、前記蓋体の左右方向中央部に取り付けられたベース部材と、前記ベース部材に対して左側に配置された、前記ベース部材に対して前後方向に延びる第1軸を中心にして回動可能な第1ストッパと、前記ベース部材に対して右側に配置された、前記ベース部材に対して前後方向に延びる第2軸を中心にして回動可能な第2ストッパと、一端が前記第1ストッパに固定されかつ他端が前記第2ストッパに固定された、前記第1ストッパを前記第1軸を中心にして第1回動方向に回動させると共に前記第2ストッパを前記第2軸を中心にして第2回動方向に回動させる付勢力を発生するスプリング部材と、を有し、前記第1ストッパは、前記蓋体が左側開状態にないときに前記ボックス本体に当接することで、前記スプリング部材の付勢力により前記第1ストッパが前記第1回動方向に回動するのを規制する第1回動規制部と、前記蓋体が左側開状態にあるときに前記スプリング部材の付勢力により前記第1ストッパが前記第1回動方向へ回動した状態で前記第1ロッドの先端面に当接することで、前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記第1係合孔に係合する方向への前記第1ロッドの変位を規制する第1変位規制部と、を有し、前記第2ストッパは、前記蓋体が右側開状態にないときに前記ボックス本体に当接することで、前記スプリング部材の付勢力に抗して前記第2回動方向への前記第2ストッパの回動を規制する第2回動規制部と、前記蓋体が右側開状態にあるときに前記スプリング部材の付勢力により前記第2ストッパが前記第2回動方向へ回動した状態で前記第2ロッドの先端面に当接することで、前記第2付勢部材の付勢力に抗して前記第2係合孔に係合する方向への前記第2ロッドの変位を規制する第2変位規制部と、を有する、両開き収納装置である。

0009

この構成によれば、ベース部材、第1ストッパ、第2ストッパ、及びスプリング部材を用いて、第1操作部への開操作と第2操作部への開操作とが同時に行われることを防止して、蓋体が左側開状態になると共に右側開状態になるのを防止することができる。また、第1操作部への開操作と第2操作部への開操作とが同時に行われることを防止するうえで共通のベース部材及びスプリング部材を用いるので、誤作動防止装置のコンパクト化を図ることができる。

図面の簡単な説明

0010

本発明の一実施形態に係る両開き収納装置が備えるボックス本体の斜視図である。
本実施形態の両開き収納装置が備える蓋体の左側開状態での斜視図である。
本実施形態の両開き収納装置が備える蓋体の右側開状態での斜視図である。
本実施形態の両開き収納装置が備える開閉機構の斜視図である。
本実施形態の両開き収納装置が備える開閉機構の分解斜視図である。
本実施形態の両開き収納装置が備える開閉機構の有するアームユニットの斜視図である。
本実施形態の両開き収納装置が備える開閉機構の有するアームユニットの分解斜視図である。
本実施形態の両開き収納装置が備える開閉機構の、蓋体の左側閉状態かつ右側閉状態での構成図である。
本実施形態の両開き収納装置が備える開閉機構の有するリテーナの上面図である。
本実施形態の両開き収納装置が備える開閉機構の、蓋体の左側開状態での構成図である。
本実施形態の両開き収納装置が備える開閉機構の、蓋体の右側開状態での構成図である。
本実施形態の両開き収納装置が備える開閉機構の有する誤作動防止装置の要部の斜視図である。
本実施形態の両開き収納装置が備える誤作動防止装置の、蓋体の閉状態での動作状態を説明するための図である。
本実施形態の両開き収納装置が備える誤作動防止装置の、蓋体の左側開状態での動作状態を説明するための図である。
本実施形態の両開き収納装置が備える誤作動防止装置を図8に示す直線XV−XVで切断した際の断面図である。
本実施形態の両開き収納装置が備える誤作動防止装置の、左側操作部への開操作時における断面図である。
本実施形態の両開き収納装置が備える誤作動防止装置を図10に示す直線XVII−XVIIで切断した際の断面図である。

実施例

0011

以下、図1図17を用いて、本発明に係る両開き収納装置の具体的な実施形態について説明する。

0012

(1.両開き収納装置の構成)
両開き収納装置1は、例えば車両の車室内に配置されるセンターコンソールに装着されるコンソールボックスなどである。両開き収納装置1は、図1図2、及び図3に示す如く、ボックス本体10と、蓋体20と、開閉機構30と、を備えている。両開き収納装置1は、開閉機構30により蓋体20がボックス本体10に対して開閉動作できるように構成されている。尚、両開き収納装置1は、蓋体20が閉位置にあるときに乗員の腕を置くためのアームレストとして用いられるものであってよい。また、この実施形態において、方向を示す内容は、特段事情が無い限り、両開き収納装置1が設置される車両を基準にしたものとする。例えば、「右側」とは車両進行方向に対する車両右側を指し、「左側」とは車両進行方向に対する車両左側を指すものとする。

0013

ボックス本体10は、略箱状に形成されている。ボックス本体10は、車両ボデーボルト締結などで固定されている。ボックス本体10は、上面に開口11が設けられた略直方体形状の収容部12を有している。尚、ボックス本体10は、収容部12を取り囲む側壁及び底壁からなるものであればよく、例えばカップホルダーなどを収めるための枠などを含んでいてもよい。開口11の周縁は、それぞれ車両前後方向に延びる二つの側辺11aを有している。両開き収納装置1は、側辺11aが車両前後方向に延びるように配置されている。

0014

蓋体20は、ボックス本体10の開口11に対応して長方形部分を含む形状(例えば図2図3、及び図4などに示す如く、運転席側のアームレスト部分を前方へ延ばした形状であってもよい。)に形成されている。蓋体20は、ボックス本体10の開口11を開閉可能に覆う。蓋体20は、開口11を覆った閉位置から、開口11の周縁の左側の側辺11aに沿って前後方向に延びる回転軸(以下、左側回転軸と称す。)を中心にして開閉動作(すなわち、右側開閉動作)することが可能であると共に、開口11の周縁の右側の側辺11aに沿って前後方向に延びる回転軸(以下、右側回転軸と称す。)を中心にして開閉動作(すなわち、左側開閉動作)することが可能である。蓋体20は、ボックス本体10に対して左右共に閉位置から所定角度(例えば100°)をなす全開位置まで開動作することが可能である。

0015

蓋体20は、下部蓋材21と、上部蓋材22と、を有している。下部蓋材21は、矩形板状に形成された平面部と、その平面部の周縁を囲む側壁部と、を有している。上部蓋材22は、下部蓋材21に対応した矩形形状に形成されており、外観において丸みを帯びた形状に形成されている。上部蓋材22は、下部蓋材21の上面を覆っている。下部蓋材21と上部蓋材22とは、凹凸嵌合などにより一体となって蓋体20を形成している。

0016

開閉機構30は、図4及び図5などに示す如く、アームユニット31を有している。アームユニット31は、左側の側辺11aに沿った左側回転軸及び右側の側辺11aに沿った右側回転軸の何れか一の回転軸を選択した状態でその回転軸を中心にして蓋体20を開閉動作させるためのユニットである。

0017

アームユニット31は、図6図7、及び図8に示す如く、アーム部材32と、左側枢支部33Lと、右側枢支部33Rと、を有している。アーム部材32は、長尺形状に形成されたアーム状板材である。アーム部材32は、蓋体20の閉位置でその長手方向が車両左右方向に延びるように配置されている。アーム部材32は、ボックス本体10の後基部13と蓋体20との間に配置されており、その後基部13と蓋体20との間に介在されている。アーム部材32は、蓋体20の閉位置において、前面が蓋体20の後側に形成された側壁に沿いかつ後面がボックス本体10の収容部12の後側に形成された側壁に沿うように配置される。アーム部材32は、長手方向において蓋体20の左右方向の幅と略同じ長さを有している。

0018

アーム部材32は、左端部で蓋体20に揺動可能に支持されかつ右端部でボックス本体10の後基部13に揺動可能に支持されるように構成されている。アーム部材32は、左側回転軸を中心にして蓋体20に対して揺動可能であると共に、右側回転軸を中心にしてボックス本体10の後基部13に対して揺動可能である。アーム部材32には、二つの貫通孔32L,32Rが設けられている。貫通孔32Lは、アーム部材32の左端側に設けられており、前後方向に貫通している。貫通孔32Rは、アーム部材32の右端側に設けられており、前後方向に貫通している。

0019

左側枢支部33Lは、アーム部材32の左端側に配置されている。左側枢支部33Lは、上記の左側回転軸を構成するための部位であって、蓋体20をその左側回転軸を中心にして開閉動作させる(すなわち、右側開閉動作)。左側枢支部33Lは、軸体34Lと、アームスプリング35Lと、筒体36Lと、ダンパ37Lと、を有している。

0020

軸体34Lは、円筒状に形成されたカラーである。軸体34Lは、アーム部材32の左後側から前方に向けて左側の貫通孔32Lに挿通される。軸体34Lの後端側は、アーム部材32に固定されている。軸体34Lの前端側は、貫通孔32Lの前側の開口から前方向に向けて突出している。蓋体20の下部蓋材21には、支持孔(図示せず)が設けられている。軸体34Lの前端側は、この蓋体20の支持孔に挿入されており、蓋体20に対して回転可能に支持されている。軸体34Lは、開口11の周縁の左側の側辺11aに沿って前後方向に延びている。軸体34Lは、上記の左側回転軸を構成する。アーム部材32は、軸体34Lにより蓋体20に対して揺動可能である。

0021

軸体34Lには、アームスプリング35Lが巻装されている。アームスプリング35Lは、アーム部材32を蓋体20に対して揺動させるための付勢力を発生するねじりバネである。アームスプリング35Lの付勢力は、蓋体20の閉位置で最大である。アームスプリング35Lの一端は、アーム部材32に固定されている。アームスプリング35Lの他端は、蓋体20の下部蓋材21に固定されている。

0022

軸体34Lには、筒体36Lが外挿されている。筒体36Lは、中空筒状に形成されており、その軸体34Lに対して同軸上に設けられている。筒体36Lは、蓋体20に対して、軸体34Lの回転に伴って一体的に回転する。筒体36Lには、外歯36Laが形成されている。外歯36Laは、筒体36Lの外周に沿って複数並んでいる。

0023

ダンパ37Lは、アーム部材32を蓋体20に対して揺動させるとき(具体的には、蓋体20の右側開時)の揺動速度減速させる減衰装置である。ダンパ37Lは、円筒状に形成されている。ダンパ37Lは、蓋体20の下部蓋材21に取り付け固定されている。ダンパ37Lには、外歯37Laが形成されている。外歯37Laは、ダンパ37Lの外周に沿って複数並んでいる。ダンパ37Lの外歯37Laと筒体36Lの外歯36Laとは互いに噛合している。ダンパ37Lは、上記の揺動速度を減速させる減衰力を筒体36Lを通じて軸体34Lに付与する。

0024

右側枢支部33Rは、アーム部材32に対して右側に配置されている。右側枢支部33Rは、上記の右側回転軸を構成するための部位であって、蓋体20をその右側回転軸を中心にして開閉動作させる(すなわち、左側開閉動作)。右側枢支部33Rは、軸体34Rと、アームスプリング35Rと、筒体36Rと、ダンパ37Rと、を有している。

0025

軸体34Rは、円柱状に形成されている。軸体34Rは、アーム部材32の右前側から後方に向けて右側の貫通孔32Rに挿通される。軸体34Rの前端側は、アーム部材32に固定されている。軸体34Rの後端側は、貫通孔32Rの後側の開口から後方向に向けて突出している。ボックス本体10の後基部13の右端部には、支持孔13Rが設けられている。軸体34Rの後端側は、後基部13の支持孔13Rに挿入されており、ボックス本体10の後基部13に対して回転可能に支持されている。軸体34Rは、開口11の周縁の右側の側辺11aに沿って前後方向に延びている。軸体34Rは、上記の右側回転軸を構成する。アーム部材32は、軸体34Rによりボックス本体10の後基部13に対して揺動可能である。

0026

軸体34Rには、アームスプリング35Rが巻装されている。アームスプリング35Rは、アーム部材32をボックス本体10の後基部13に対して揺動させるための付勢力を発生するねじりバネである。アームスプリング35Lの付勢力は、蓋体20の閉位置で最大である。アームスプリング35Rの一端は、アーム部材32に固定されている。アームスプリング35Rの他端は、ボックス本体10の後基部13に固定されている。

0027

軸体34Rには、筒体36Rが外挿されている。筒体36Rは、中空筒状に形成されており、その軸体34Rに対して同軸上に設けられている。筒体36Rは、ボックス本体10の後基部13に対して、軸体34Rの回転に伴って一体的に回転する。筒体36Rには、外歯36Raが形成されている。外歯36Raは、筒体36Rの外周に沿って複数並んでいる。

0028

ダンパ37Rは、アーム部材32をボックス本体10の後基部13に対して揺動させるとき(具体的には、蓋体20の左側開時)の揺動速度を減速させる減衰装置である。ダンパ37Rは、円筒状に形成されている。ダンパ37Rは、ボックス本体10の後基部13に取り付け固定されている。ダンパ37Rには、外歯37Raが形成されている。外歯37Raは、ダンパ37Rの外周に沿って複数並んでいる。ダンパ37Rの外歯37Raと筒体36Rの外歯36Raとは互いに噛合している。ダンパ37Rは、上記の揺動速度を減速させる減衰力を筒体36Rを通じて軸体34Rに付与する。

0029

開閉機構30は、また、蓋体20の左側及び右側の少なくとも一方側をボックス本体10に対して閉位置に保持させると共に、一方側をボックス本体10に対して閉位置に保持した状態で他方側の閉位置保持を解除する装置である。開閉機構30は、図8に示す如く、左側ロック装置40と、右側ロック装置50と、を有している。左側ロック装置40は、蓋体20の左側に配置されている。左側ロック装置40は、蓋体20の左側を閉位置に保持させると共に、その左側の閉位置保持を解除する装置である。また、右側ロック装置50は、蓋体20の右側に配置されている。右側ロック装置50は、蓋体20の右側を閉位置に保持させると共に、その右側の閉位置保持を解除する装置である。

0030

左側ロック装置40は、左側第1ロッド41と、左側第2ロッド42と、左側同期装置43と、左側ロッド付勢部材44と、左側操作部45と、を有している。左側第1ロッド41は、蓋体20の前部側に配設された、前後方向に延びるロッド部材である。左側第1ロッド41は、板状に形成されている。左側第2ロッド42は、蓋体20の後部側に配設された、略前後方向に延びるロッド部材である。左側第2ロッド42は、棒状に形成されている。左側第1ロッド41及び左側第2ロッド42はそれぞれ、蓋体20に対して前後方向に変位可能に支持されている。

0031

左側第1ロッド41は、その前端部41aが蓋体20の本体の前端よりも前方に突出する状態と蓋体20の本体内入り込む状態とに前後変位可能である。ボックス本体10の前基部14の後面の左端部には、左側第1ロッド41の前端部41aが挿入され係合される係合孔14Lが設けられている。左側第1ロッド41の前端部41aは、蓋体20の本体の前端よりも前方に突出した際にボックス本体10の前基部14の係合孔14Lに係合する。左側第1ロッド41は、前端部41aが前基部14の係合孔14Lに係合した状態で上記の左側回転軸を構成する。

0032

左側第2ロッド42の後端部42aは、左側枢支部33Lの軸体34Lの中心に空いた貫通孔34Laに挿通されている。左側第2ロッド42は、その後端部42aが蓋体20の本体の後端更にはアーム部材32の後端よりも後方に突出する状態とアーム部材32内に入り込む状態とに前後変位可能である。ボックス本体10の後基部13の前面の左端部には、左側第2ロッド42の後端部42aが挿入され係合される係合孔13Lが設けられている。左側第2ロッド42の後端部42aは、アーム部材32の後端よりも後方に突出した際にボックス本体10の後基部13の係合孔13Lに係合する。

0033

左側同期装置43は、左側第1ロッド41と左側第2ロッド42との間に配置されている。左側同期装置43は、左側第1ロッド41と左側第2ロッド42とを互いに近づく方向又は遠ざかる方向に同期して変位させる装置である。左側同期装置43は、蓋体20の下部蓋材21に回転可能に支持された円板状の回転体である。左側同期装置43の右側には、左側第1ロッド41の後部が回動可能に支持されている。左側同期装置43の左側には、左側第2ロッド42の前部が回動可能に支持されている。左側同期装置43における左側第1ロッド41の支持点と左側第2ロッド42の支持点とは、周方向に略180°離間しており、その左側同期装置43の回転中心を挟んで略対称に位置している。

0034

左側ロッド付勢部材44は、左側第1ロッド41を蓋体20に対して前方へ付勢する付勢力を発生するつるまきバネである。左側ロッド付勢部材44の一端は、左側第1ロッド41に固定されている。左側ロッド付勢部材44の他端は、蓋体20の下部蓋材21に固定されている。左側ロッド付勢部材44の付勢力は、左側第1ロッド41を介して左側同期装置43を上方から見て反時計回り左回り)に回転させるものであって、これにより、左側第2ロッド42を蓋体20に対して後方へ付勢する力となる。

0035

左側操作部45は、蓋体20の左側に配設されている。左側操作部45は、ボタン部45aと、機構部45bと、を有している。ボタン部45aは、蓋体20の左側壁側に設けられている。ボタン部45aは、スプリング45cにより蓋体20に対して左方に向けて付勢されており、操作者右方へ押圧していない状態において蓋体20の左側壁に沿って面一となるように保持されている。ボタン部45aは、操作者の右方への押圧操作によりスプリング45cの付勢力に抗して蓋体20に対して右方に相対移動することが可能である。

0036

機構部45bは、ボタン部45aと左側第1ロッド41とを係合させる機構である。機構部45bは、ボタン部45aから右方へ延びるロッド部を有している。このロッド部の右側先端は、後部側が斜めに切り欠かれた押圧斜面を有している。機構部45bの押圧斜面は、ボタン部45aが右方へ押圧されていない状態すなわちボタン部45aが前基部14の左側壁に沿って面一となっている状態では、左側第1ロッド41に設けられた斜め左前方に面が向いた係合部41bに当接していない。この状態では、左側第1ロッド41に、蓋体20に対して後方へ変位させる付勢力が付与されない。

0037

一方、ボタン部45aが右方へ押圧されると、機構部45bの押圧斜面が左側第1ロッド41の係合部41bに当接する。機構部45bの右方への押圧が継続すると、機構部45bと係合部41bとの当接が進行することで、左側第1ロッド41に、左側ロッド付勢部材44の付勢力に抗して蓋体20内に入り込むように後方へ変位させる付勢力が付与されるので、左側第1ロッド41が機構部45bに対して後側に変位する。この場合、左側第1ロッド41が後方へ変位すると、左側同期装置43が右回りに回転することで、左側第2ロッド42が前方へ変位する。

0038

蓋体20が閉状態(すなわち、左側閉状態かつ右側閉状態)にありかつ左側操作部45のボタン部45aが右方へ押圧操作されていないとき、及び、蓋体20が右側開状態にあるときは、左側第1ロッド41の前端部41aは、蓋体20の本体の前端よりも前方に突出しており、ボックス本体10の前基部14の係合孔14Lに係合している。また、このとき、左側第2ロッド42の後端部42aは、アーム部材32の後端よりも後方に突出しており、アーム部材32を介してボックス本体10の後基部13の係合孔13Lに係合している。以下、この状態を左ロック状態と称す。

0039

上記の左ロック状態において左側操作部45のボタン部45aが右方へ押圧操作されたとき、及び、蓋体20が左側開状態にあるときは、左側第1ロッド41の前端部41aが蓋体20の本体の前端よりも後方に位置して蓋体20内に入り込むことで、左側第1ロッド41と前基部14との係合が解除される。また、このとき、左側同期装置43の右回転により左側第2ロッド42の後端部42aがアーム部材32の後端よりも前方に位置してアーム部材32内に入り込むことで、左側第2ロッド42と後基部13との係合が解除される。以下、この状態を左ロック解除状態と称す。

0040

右側ロック装置50は、右側第1ロッド51と、右側第2ロッド52と、右側同期装置53と、右側ロッド付勢部材54と、右側操作部55と、を有している。右側第1ロッド51は、蓋体20の前部側に配設された、前後方向に延びるロッド部材である。右側第1ロッド51は、板状に形成されている。右側第2ロッド52は、蓋体20の後部側に配設された、略前後方向に延びるロッド部材である。右側第2ロッド52は、棒状に形成されている。右側第1ロッド51及び右側第2ロッド52はそれぞれ、蓋体20に対して前後方向に変位可能に支持されている。

0041

右側第1ロッド51は、その前端部51aが蓋体20の本体の前端よりも前方に突出する状態と蓋体20の本体内に入り込む状態とに前後変位可能である。ボックス本体10の前基部14の後面の右端部には、右側第1ロッド51の前端部51aが挿入され係合される係合孔14Rが設けられている。右側第1ロッド51の前端部51aは、蓋体20の本体の前端よりも前方に突出した際にボックス本体10の前基部14の係合孔14Rに係合する。右側第1ロッド51は、前端部51aが前基部14の係合孔14Rに係合した状態で上記の右側回転軸を構成する。

0042

右側第2ロッド52は、その後端部52aが蓋体20の本体の後端よりも後方に突出する状態と蓋体20の本体内に入り込む状態とに前後変位可能である。アーム部材32の前面の右側には、右側第2ロッド52の後端部52aが挿入され係合される係合孔32aが設けられている。右側第2ロッド52の後端部52aは、蓋体20の本体の後端よりも後方に突出した際にアーム部材32の係合孔32aに係合する。

0043

右側同期装置53は、右側第1ロッド51と右側第2ロッド52との間に配置されている。右側同期装置53は、右側第1ロッド51と右側第2ロッド52とを互いに近づく方向又は遠ざかる方向に同期して変位させる装置である。右側同期装置53は、蓋体20の下部蓋材21に回転可能に支持された円板状の回転体である。右側同期装置53の左側には、右側第1ロッド51の後部が回動可能に支持されている。右側同期装置53の右側には、右側第2ロッド52の前部が回動可能に支持されている。右側同期装置53における右側第1ロッド51の支持点と右側第2ロッド52の支持点とは、周方向に略180°離間しており、その右側同期装置53の回転中心を挟んで略対称に位置している。

0044

右側ロッド付勢部材54は、右側第1ロッド51を蓋体20に対して前方へ付勢する付勢力を発生するつるまきバネである。右側ロッド付勢部材54の一端は、右側第1ロッド51に固定されている。右側ロッド付勢部材54の他端は、蓋体20の下部蓋材21に固定されている。右側ロッド付勢部材54の付勢力は、右側第1ロッド51を介して右側同期装置53を上方から見て時計回り(右回り)に回転させるものであって、これにより、右側第2ロッド52を蓋体20に対して後方へ付勢する力となる。

0045

右側操作部55は、蓋体20の右側に配設されている。右側操作部55は、ボタン部55aと、機構部55bと、を有している。ボタン部55aは、蓋体20の右側壁側に設けられている。ボタン部55aは、スプリング55cにより蓋体20に対して右方に向けて付勢されており、操作者が左方へ押圧していない状態において蓋体20の右側壁に沿って面一となるように保持されている。ボタン部55aは、操作者の左方への押圧操作によりスプリング55cの付勢力に抗して蓋体20に対して左方に相対移動することが可能である。

0046

機構部55bは、ボタン部55aと右側第1ロッド51とを係合させる機構である。機構部55bは、ボタン部55aから左方へ延びるロッド部を有している。このロッド部の左側先端は、後部側が斜めに切り欠かれた押圧斜面を有している。機構部55bの押圧斜面は、ボタン部55aが左方へ押圧されていない状態すなわちボタン部55aが前基部14の右側壁に沿って面一となっている状態では、右側第1ロッド51に設けられた斜め右前方に面が向いた係合部51bに当接していない。この状態では、右側第1ロッド51に、蓋体20に対して後方へ変位させる付勢力が付与されない。

0047

一方、ボタン部55aが左方へ押圧されると、機構部55bの押圧斜面が右側第1ロッド51の係合部51bに当接する。機構部55bの左方への押圧が継続すると、機構部55bと係合部51bとの当接が進行することで、右側第1ロッド51に、右側ロッド付勢部材54の付勢力に抗して蓋体20内に入り込むように後方へ変位させる付勢力が付与されるので、右側第1ロッド51が機構部55bに対して後側に変位する。この場合、右側第1ロッド51が後方へ変位すると、右側同期装置53が左回りに回転することで、右側第2ロッド52が前方へ変位する。

0048

蓋体20が閉状態(すなわち、左側閉状態かつ右側閉状態)にありかつ右側操作部55のボタン部55aが左方へ押圧操作されていないとき、及び、蓋体20が左側開状態にあるときは、右側第1ロッド51の前端部51aは、蓋体20の本体の前端よりも前方に突出しており、ボックス本体10の前基部14の係合孔14Rに係合している。また、このとき、右側第2ロッド52の後端部52aは、蓋体20の本体の後端よりも後方に突出しており、アーム部材32の係合孔32aに係合している。以下、この状態を右ロック状態と称す。

0049

上記の右ロック状態において右側操作部55のボタン部55aが左方へ押圧操作されたとき、及び、蓋体20が右側開状態にあるときは、右側第1ロッド51の前端部51aが蓋体20の本体の前端よりも後方に位置して蓋体20内に入り込むことで、右側第1ロッド51と前基部14との係合が解除される。また、このとき、右側同期装置53の左回転により右側第2ロッド52の後端部52aが蓋体20の本体の後端よりも前方に位置して蓋体20内に入り込むことで、右側第2ロッド52とアーム部材32との係合が解除される。以下、この状態を右ロック解除状態と称す。

0050

開閉機構30は、また、誤作動防止装置39を有している。誤作動防止装置39は、左側操作部45への開操作と右側操作部55への開操作とが同時に行われることすなわち左側第1及び第2ロッド41,42の前後方向変位と右側第1及び第2ロッド51,52の前後方向変位とが同時に行われることを防止する装置である。誤作動防止装置39によれば、左側ロック装置40及び右側ロック装置50の何れか一方がロック解除状態にある場合に、他方がロック状態からロック解除状態へ状態変化するのが阻止される。

0051

誤作動防止装置39は、リテーナ60と、ベース部材70と、左側ストッパ80と、右側ストッパ90と、スプリング部材100と、を有している。ベース部材70と左側ストッパ80と右側ストッパ90とスプリング部材100とは、互いに一体的に組み付けられてユニット化されている。

0052

リテーナ60は、図9に示す如く、プレート状に形成された部材である。リテーナ60は、蓋体20の下部蓋材21に対して支持軸23を中心にして回動可能に支持されている。支持軸23は、上下方向に延びており、下部蓋材21に螺合されている。リテーナ60は、支持軸23が挿入される支持孔61を有している。支持孔61は、リテーナ60の左右方向中央部に設けられている。リテーナ60は、左側ロック装置40が左ロック解除状態となる蓋体20の左側開状態で、右側操作部55への押圧操作(開操作)に伴う右側第1及び第2ロッド51,52の前後変位を規制して右側ロック装置50を右ロック状態に維持させると共に、右側ロック装置50が右ロック解除状態となる蓋体20の右側開状態で、左側操作部45への押圧操作(開操作)に伴う左側第1及び第2ロッド41,42の前後変位を規制して左側ロック装置40を左ロック状態に維持させる部材である。

0053

リテーナ60には、それぞれ上下方向に貫通する2つのピン挿入孔62,63が設けられている。ピン挿入孔62は、支持孔61に対して左側に配置されている。ピン挿入孔63は、支持孔61に対して右側に配置されている。以下、ピン挿入孔62を左側ピン挿入孔62と、ピン挿入孔63を右側ピン挿入孔63と、それぞれ称す。

0054

左側ピン挿入孔62及び右側ピン挿入孔63は、左側操作部45への開操作により左側第1及び第2ロッド41,42がボックス本体10との係合が解除される解除方向へ変位することで後述の左側の係合ピン41cが左側ピン挿入孔62の後端部に位置した場合に、右側操作部55への開操作ひいては右側第1及び第2ロッド51,52がボックス本体10又はアーム部材32との係合が解除される解除方向へ変位するのを規制し、また、右側操作部55への開操作により右側第1及び第2ロッド51,52がボックス本体10又はアーム部材32との係合が解除される解除方向へ変位することでリテーナ60全体の支持軸23を中心にした回動によって左側の係合ピン41cが左側ピン挿入孔62の後端部に位置した場合に、左側操作部45への開操作ひいては左側第1及び第2ロッド41,42が更にボックス本体10との係合が解除される解除方向へ変位するのを規制するように形成されている。

0055

左側ピン挿入孔62には、左側第1ロッド41に設けられた係合ピン41cが挿入されている。係合ピン41cは、左側第1ロッド41の上面から上方に延びる円柱状のピンである。左側ピン挿入孔62は、挿入された係合ピン41cの前後方向への相対変位許容されるように長孔状に形成されている。左側ピン挿入孔62は、長孔部62aを有している。長孔部62aは、係合ピン41cが前後方向に左側第1ロッド41の左ロック解除時における変位分だけ相対変位できるように前後方向に延びている。尚、長孔部62aは、リテーナ60が支持される支持軸23を中心にした周方向に延びていればよい。また、長孔部62aの後端部は、係合ピン41cの外径分の左右方向の孔幅を有していればよく、係合ピン41cの外径を大きく超えた左右方向の孔幅を有していなくてよい。また、左側ピン挿入孔62は、長孔部62aに繋がる、リテーナ60を蓋体20に組み付ける上で必要な孔部を有するものであってよい。

0056

係合ピン41cは、図8に示す如く、左ロック状態(すなわち、蓋体20の閉状態と右側開状態との何れも含む。)において左側ピン挿入孔62の長孔部62aの前端部に位置している。また、係合ピン41cは、図10に示す如く、左側第1ロッド41が後方へ変位して左側ロック装置40が左ロック解除状態(すなわち、蓋体20の左側開状態)になると、左側ピン挿入孔62の長孔部62aの後端部に位置する。左側第1ロッド41は、左ロック状態と左ロック解除状態とで、リテーナ60に対して前後方向に相対変位することができる。

0057

右側ピン挿入孔63には、右側第1ロッド51に設けられた係合ピン51cが挿入されている。係合ピン51cは、右側第1ロッド51の上面から上方に延びる円柱状のピンである。右側ピン挿入孔63は、挿入された係合ピン51cの前後方向への相対変位が規制されつつその係合ピン51cの自軸回り相対回転すなわち支持軸23回りにおけるリテーナ60の相対回転が許容されるように形成されている。右側ピン挿入孔63は、孔部63aを有している。孔部63aは、係合ピン51cが前後方向に相対変位できないように前後方向に係合ピン51cの外径分だけ空けられている。尚、右側ピン挿入孔63は、孔部63aに繋がる、リテーナ60を蓋体20に組み付ける上で必要な孔部を有するものであってよい。

0058

係合ピン51cは、右ロック状態(すなわち、蓋体20の閉状態と左側開状態との何れも含む。)及び右ロック解除状態(すなわち、蓋体20の右側開状態)の何れにおいても右側ピン挿入孔63の孔部63aに位置している。右側第1ロッド51は、右ロック状態と右ロック解除状態とで、リテーナ60の右側ピン挿入孔63に対して前後方向に相対変位することはできないが、係合ピン51cが右側ピン挿入孔63の孔部63aの後面を後方へ押圧することでそのリテーナ60を支持軸23を中心にして回動させることができる。

0059

右側第1ロッド51が後方へ変位して右側ロック装置50が右ロック解除状態になると、図11に示す如く、右側第1ロッド51の係合ピン51cがリテーナ60の右側ピン挿入孔63の孔部63aの後面に当接してそのリテーナ60の右側を後方へ押圧することで、リテーナ60が支持軸23を中心にして上方から見て右回りに回動される。この場合には、リテーナ60の左側ピン挿入孔62の長孔部62a内で左側第1ロッド41の係合ピン41cが相対変位することで、その係合ピン41cがその長孔部62aの後端部に位置する。すなわち、係合ピン41cは、右ロック解除状態すなわち蓋体20の右側開状態においても、左側開状態のときと同様に、左側ピン挿入孔62の長孔部62aの後端部に位置する。

0060

リテーナ60は、スプリング部材65により蓋体20の閉状態(すなわち、左ロック状態かつ右ロック状態)を実現すべき方向に付勢されている。スプリング部材65は、略左右方向に延びている。スプリング部材65は、係合ピン41cを左側ピン挿入孔62の長孔部62aの前端部に位置させつつ係合ピン51cを右側ロック状態で実現すべき所定位置に位置させる付勢力をリテーナ60に付与する。

0061

ベース部材70は、蓋体20の下部蓋材21にボルト73などで固定されたブロック状の部材である。ベース部材70は、蓋体20の左右方向中央部に取り付けられており、蓋体20の前端側に配置されている。ベース部材70は、図12に示す如く、それぞれ前後方向に延びる二つの軸孔71,72を有している。二つの軸孔71,72は、左右に並んで配置されている。軸孔71は、左側ストッパ80を回動可能に支持するための孔である。軸孔72は、右側ストッパ90を回動可能に支持するための孔である。ベース部材70は、左側ストッパ80及び右側ストッパ90をそれぞれ回動可能に支持している。

0062

左側ストッパ80は、蓋体20の左側閉状態で左側第1ロッド41がボックス本体10の前基部14に係合するのを許可しつつ、蓋体20の左側開状態で左側第1ロッド41が前方へ変位するのを規制してボックス本体10の前基部14に係合するのを規制する部材である。すなわち、左側ストッパ80は、蓋体20の左側開状態で、左側操作部45への押圧操作が解除されても、蓋体20ひいてはリテーナ60に対する左側第1ロッド41の位置を押圧操作時における係合孔14Lとの係合が解除された解除位置に維持させる部材である。左側ストッパ80は、ベース部材70に対して左側に配置されている。左側ストッパ80は、本体部81と、軸部82と、を有している。

0063

本体部81は、左右方向に翼状に延びる部位である。軸部82は、前後方向に延びた、ベース部材70の軸孔71に挿入される円筒状の部位である。軸部82は、本体部81の右端部に設けられている。左側ストッパ80は、ベース部材70に対して軸部82が軸孔71に挿入された状態に配置される。

0064

また、右側ストッパ90は、蓋体20の右側閉状態で右側第1ロッド51がボックス本体10の前基部14に係合するのを許可しつつ、蓋体20の右側開状態で右側第1ロッド51が前方へ変位するのを規制してボックス本体10の前基部14に係合するのを規制する部材である。すなわち、右側ストッパ90は、蓋体20の右側開状態で、右側操作部55への押圧操作が解除されても、蓋体20ひいてはリテーナ60に対する右側第1ロッド51の位置を押圧操作時における係合孔14Rとの係合が解除された解除位置に維持させる部材である。右側ストッパ90は、ベース部材70に対して、左側ストッパ80とは反対側の右側に配置されている。右側ストッパ90は、本体部91と、軸部92と、を有している。

0065

本体部91は、左右方向に翼状に延びる部位である。軸部92は、前後方向に延びた、ベース部材70の軸孔72に挿入される円筒状の部位である。軸部92は、本体部91の左端部に設けられている。右側ストッパ90は、ベース部材70に対して軸部92が軸孔72に挿入された状態に配置される。

0066

左側ストッパ80及び右側ストッパ90はそれぞれ、図13に示す如く、スプリング部材100の端部が固定されるスプリング固定部83,93を有している。左側ストッパ80のスプリング固定部83及び右側ストッパ90のスプリング固定部93の少なくとも一方は、左側ストッパ80及び右側ストッパ90それぞれがベース部材70に支持された状態で軸部82,92の中心を結ぶ直線上の位置とは異なる位置に設けられている。具体的には、スプリング固定部83,93は共に、本体部81,91の下部に設けられている。

0067

スプリング部材100の一端は、左側ストッパ80のスプリング固定部83に固定されている。スプリング部材100の他端は、右側ストッパ90のスプリング固定部93に固定されている。スプリング部材100は、左側ストッパ80及び右側ストッパ90を軸部82,92を中心にして互いに逆方向に回動させる付勢力を発生する部材である。具体的には、スプリング部材100は、左側ストッパ80を軸部82を中心にして前方から見て時計回り方向ω+に回動させてその左側ストッパ80の左部側を下部蓋材21に対して相対的に押し下げると共に、右側ストッパ90を軸部92を中心にして前方から見て反時計回り方向ω−に回動させてその右側ストッパ90の右部側を下部蓋材21に対して相対的に押し下げる付勢力を発生する。尚、左側ストッパ80及び右側ストッパ90はそれぞれ、スプリング部材100の付勢力による押し下げを所定位置で規制する押下規制部を有するように形成されている。

0068

左側ストッパ80は、回動規制部84を有している。回動規制部84は、蓋体20の左側開状態ではスプリング部材100の付勢力による左側ストッパ80の回動を許可する一方、蓋体20の左側閉状態ではスプリング部材100の付勢力に抗して左側ストッパ80の回動を規制する部位である。回動規制部84は、ボックス本体10の前基部14の上面に当接可能であり、本体部81から前方へ突出するように形成されている。

0069

回動規制部84は、図13に示す如く、蓋体20が左側開状態にないときすなわち左側閉状態にあるときに前基部14の上面に当接する。回動規制部84が前基部14の上面に当接した状態では、スプリング部材100の付勢力により左側ストッパ80が時計回り方向ω+に回動することすなわち下部蓋材21に対して押し下げられることが規制され、左側ストッパ80にスプリング部材100の付勢力に抗して蓋体20に対して反時計回り方向ω−に回動させる力が付与される。一方、回動規制部84は、図14に示す如く、蓋体20が左側開状態にあるときは前基部14の上面から離間する。回動規制部84が前基部14の上面から離間すると、左側ストッパ80がスプリング部材100の付勢力により時計回り方向ω+に回動して下部蓋材21に対して押し下げられる。

0070

左側ストッパ80は、変位規制部85を有している。変位規制部85は、蓋体20の左側閉状態では左側第1ロッド41に当接しないことで左側ロッド付勢部材44の付勢力による左側第1ロッド41と係合孔14Lとの係合を許可する一方、蓋体20の左側開状態では左側第1ロッド41に当接することで左側ロッド付勢部材44の付勢力に抗して左側第1ロッド41と係合孔14Lとの係合を規制する部位である。変位規制部85は、左側第1ロッド41の前部に設けられた規制部41dに当接可能であり、本体部81に一体的に設けられており、後方に向いた面部を有するように形成されている。

0071

蓋体20が左側開状態にないときすなわち左側閉状態にあるときは、図15に示す如く、左側ストッパ80が回動規制部84による回動規制により下部蓋材21に対して押し下げられていないので、変位規制部85は、左側第1ロッド41の規制部41dに対する当接可能位置に位置していない。このときは、左側第1ロッド41がその変位規制部85に当接することなく左側ロッド付勢部材44の付勢力により前方へ付勢されるので、左側第1ロッド41と係合孔14Lとの係合が許可される。このため、蓋体の左側閉状態では、左ロック状態が実現される。

0072

一方、蓋体20の閉状態から左側操作部45が右方へ押圧操作されると、まず、図16に示す如く、左側第1ロッド41が後方へ変位して、その規制部41dも後方へ変位する。そして、左側第1及び第2ロッド41,42とボックス本体10との係合が解除されて左側ロック装置40が左ロック解除状態(すなわち、左側開状態)になると、図17に示す如く、回動規制部84による回動規制が解除されて左側ストッパ80がスプリング部材100の付勢力により下部蓋材21に対して押し下げられるので、変位規制部85は、左側第1ロッド41の規制部41dに対する当接可能位置に位置する。このときは、左側第1ロッド41が左側ロッド付勢部材44の付勢力により前方へ付勢されてもその変位規制部85に当接してそれ以上変位できないので、左側第1ロッド41と係合孔14Lとの係合が規制される。

0073

このため、左側操作部45に対する右方への押圧操作により蓋体20が一旦左側開状態になると、その後にその押圧操作が解除されても、その左側開状態では、左側第1ロッド41が蓋体20に対して押圧操作時の係合解除位置に維持される。この場合は、左側操作部45への押圧操作が解除されても、左側第1ロッド41の係合ピン41cがリテーナ60の左側ピン挿入孔62の長孔部62aの後端部に位置し続ける。

0074

右側ストッパ90は、回動規制部94を有している。回動規制部94は、蓋体20の右側開状態ではスプリング部材100の付勢力による右側ストッパ90の回動を許可する一方、蓋体20の右側閉状態ではスプリング部材100の付勢力に抗して右側ストッパ90の回動を規制する部位である。回動規制部94は、ボックス本体10の前基部14の上面に当接可能であり、本体部91から前方へ突出するように形成されている。

0075

回動規制部94は、蓋体20が右側開状態にないときすなわち右側閉状態にあるときに前基部14の上面に当接する。回動規制部94は、前基部14の上面に当接した状態では、スプリング部材100の付勢力により右側ストッパ90が反時計回り方向ω−に回動することすなわち下部蓋材21に対して押し下げられることが規制され、右側ストッパ90にスプリング部材100の付勢力に抗して蓋体20に対して時計回り方向ω+に回動させる力が付与される。一方、回動規制部94は、蓋体20が右側開状態にあるときは前基部14の上面から離間する。回動規制部94が前基部14の上面から離間すると、右側ストッパ90がスプリング部材100の付勢力により反時計回り方向ω−に回動して下部蓋材21に対して押し下げられる。

0076

右側ストッパ90は、変位規制部95を有している。変位規制部95は、蓋体20の右側閉状態では右側第1ロッド51に当接しないことで右側ロッド付勢部材54の付勢力による右側第1ロッド51と係合孔14Rとの係合を許可する一方、蓋体20の右側開状態では右側第1ロッド51に当接することで右側ロッド付勢部材54の付勢力に抗して右側第1ロッド51と係合孔14Rとの係合を規制する部位である。変位規制部95は、右側第1ロッド51の前部に設けられた規制部51dに当接可能であり、本体部91に一体的に設けられており、後方に向いた面部を有するように形成されている。

0077

蓋体20が右側開状態にないときすなわち右側閉状態にあるときは、右側ストッパ90が回動規制部94による回動規制により下部蓋材21に対して押し下げられていないので、変位規制部95は、右側第1ロッド51の規制部51dに対する当接可能位置に位置していない。このときは、右側第1ロッド51がその変位規制部95に当接することなく右側ロッド付勢部材54の付勢力により前方へ付勢されるので、右側第1ロッド51と係合孔14Rとの係合が許可される。このため、蓋体の右側閉状態では、右ロック状態が実現される。

0078

一方、蓋体20の閉状態から右側操作部55が左方へ押圧操作されると、まず、右側第1ロッド51が後方へ変位して、その規制部51dも後方へ変位する。そして、右側第1及び第2ロッド51,52とボックス本体10又はアーム部材32との係合が解除されて右側ロック装置50が右ロック解除状態(すなわち、右側開状態)になると、回動規制部94による回動規制が解除されて右側ストッパ90がスプリング部材100の付勢力により下部蓋材21に対して押し下げられるので、変位規制部95は、右側第1ロッド51の規制部51dに対する当接可能位置に位置する。このときは、右側第1ロッド51が右側ロッド付勢部材54の付勢力により前方へ付勢されてもその変位規制部95に当接してそれ以上変位できないので、右側第1ロッド51と係合孔14Rとの係合が規制される。

0079

このため、右側操作部55に対する左方への押圧操作により蓋体20が一旦右側開状態になると、その後にその押圧操作が解除されても、その右側開状態では、右側第1ロッド51が蓋体20に対して押圧操作時の係合解除位置に維持される。この場合は、右側操作部55への押圧操作が解除されても、左側第1ロッド41の係合ピン41cがリテーナ60の左側ピン挿入孔62の長孔部62aの後端部に位置し続ける。

0080

(2.両開き収納装置の動作)
両開き収納装置1において、蓋体20の閉状態では、左側第1ロッド41及び右側第1ロッド51がボックス本体10の前基部14に係合し、左側第2ロッド42がアーム部材32を介してボックス本体10の後基部13に係合し、右側第2ロッド52がアーム部材32に係合している。

0081

上記した蓋体20の閉状態で左側操作部45のボタン部45aが右方へ押し込み操作されると、機構部45bの押圧斜面が左側第1ロッド41の係合部41bに当接してその左側第1ロッド41を後方へ変位させる。左側第1ロッド41が後方へ変位すると、左側同期装置43が右回りに回転することで、左側第2ロッド42が前方へ変位する。左側第1ロッド41の後方変位がボックス本体10の前基部14との係合解除まで行われ、かつ、左側第2ロッド42の前方変位がボックス本体10の後基部13との係合解除まで行われると、右側第1ロッド51及び右側第2ロッド52がボックス本体10の前基部14又はアーム部材32に係合した状態(すなわち、右側ロック装置50の右ロック状態)で左側ロック装置40が左ロック解除状態になる。この場合、蓋体20の右側閉状態が維持されつつ、蓋体20の左側閉状態の維持が解除される。

0082

尚、左側ロック装置40は、左側第1ロッド41とボックス本体10の前基部14との係合解除と左側第2ロッド42とボックス本体10の後基部13との係合解除とが互いに略同じタイミングで実施されるように構成されていることが望ましい。

0083

蓋体20の右側閉状態が維持されつつ左側閉状態の維持が解除されると、蓋体20がアーム部材32に対して揺動しない一方、アーム部材32が右側枢支部33Rのアームスプリング35Rの付勢力によりボックス本体10の後基部13に対して揺動する。このため、左側操作部45のボタン部45aの右方への押圧操作が行われた場合、蓋体20がアーム部材32に一体化された状態で、蓋体20がボックス本体10に対して右側回転軸を中心にして回動する。これにより、蓋体20が、その左側が開位置に向けて開かれる左側開状態となる。

0084

また、上記した蓋体20の閉状態で右側操作部55のボタン部55aが左方へ押し込み操作されると、機構部55bの押圧斜面が右側第1ロッド51の係合部51bに当接してその右側第1ロッド51を後方へ変位させる。右側第1ロッド51が後方へ変位すると、右側同期装置53が左回りに回転することで、右側第2ロッド52が前方へ変位する。右側第1ロッド51の後方変位がボックス本体10の前基部14との係合解除まで行われ、かつ、右側第2ロッド52の前方変位がアーム部材32との係合解除まで行われると、左側第1ロッド41及び左側第2ロッド42がボックス本体10の前基部14又は後基部13に係合した状態(すなわち、左側ロック装置40の左ロック状態)で右側ロック装置50が右ロック解除状態になる。この場合、蓋体20の左側閉状態が維持されつつ、蓋体20の右側閉状態の維持が解除される。

0085

尚、右側ロック装置50は、右側第1ロッド51とボックス本体10の前基部14との係合解除と右側第2ロッド52とアーム部材32との係合解除とが互いに略同じタイミングで実施されるように構成されていることが望ましい。

0086

蓋体20の左側閉状態が維持されつつ右側閉状態の維持が解除されると、アーム部材32がボックス本体10の後基部13に対して揺動しない一方、蓋体20が左側枢支部33Lのアームスプリング35Lの付勢力によりアーム部材32に対して揺動する。このため、右側操作部55のボタン部55aの左方への押圧操作が行われた場合、アーム部材32がボックス本体10に一体化された状態で、蓋体20がそのアーム部材32ひいてはボックス本体10に対して左側回転軸を中心にして回動する。これにより、蓋体20が、その右側が開位置に向けて開かれる右側開状態となる。

0087

このように、両開き収納装置1において、蓋体20は、ボックス本体10の開口11を覆った閉状態から、右側回転軸を中心にして左側開状態となることが可能であると共に、左側回転軸を中心にして右側開状態となることが可能である。蓋体20が左側開状態又は右側開状態になった後は、その蓋体20がボックス本体10に対して下向きに押圧されて回転軸を中心にして戻る方向に回動されることで閉状態になる。従って、蓋体20は、右側回転軸及び左側回転軸のうちから何れか選択した回転軸を中心にして開閉動作することが可能である。

0088

また、両開き収納装置1において、開閉機構30は、上記の如く、左側操作部45への開操作と右側操作部55への開操作とが同時に行われることを防止する誤作動防止装置39を有している。誤作動防止装置39は、蓋体20に回動可能に支持されたリテーナ60と、リテーナ60に設けられたピン挿入孔62,63と、ロッド41,51に設けられた係合ピン41c,51cと、を有している。

0089

左側ピン挿入孔62と係合ピン41cとの形状及び位置関係並びに右側ピン挿入孔63と係合ピン51cとの形状及び位置関係は、左側操作部45への開操作時は左側第1及び第2ロッド41,42がボックス本体10との係合が解除される解除方向へ変位することで左側第1ロッド41の係合ピン41cがリテーナ60の左側ピン挿入孔62の長孔部62aの後端部に位置すると共に、右側操作部55への開操作時は右側第1及び第2ロッド51,52がボックス本体10又はアーム部材32との係合が解除される解除方向へ変位することでリテーナ60全体の支持軸23を中心にした回動によって左側第1ロッド41の係合ピン41cが左側ピン挿入孔62の長孔部62aの後端部に位置するように設定されている。

0090

かかる構造においては、左側操作部45又は右側操作部55の開操作により左側ロック装置40及び右側ロック装置50の何れかがロック解除状態になると、左側第1ロッド41がリテーナ60に対して相対的に後方へ変位することで、左側第1ロッド41の係合ピン41cがリテーナ60の左側ピン挿入孔62の長孔部62aの後端部に位置すると共に、蓋体20が左側開状態又は右側開状態になる。すなわち、蓋体20が左側開状態及び右側開状態の何れかになると、左側第1ロッド41の係合ピン41cがリテーナ60の左側ピン挿入孔62の長孔部62aの後端部に位置する。

0091

誤作動防止装置39は、更に、蓋体20の左側開状態で左側第1ロッド41が前方へ変位するのを規制してボックス本体10の前基部14の係合孔14Lに係合するのを規制する左側ストッパ80と、蓋体20の右側開状態で右側第1ロッド51が前方へ変位するのを規制してボックス本体10の前基部14の係合孔14Rに係合するのを規制する右側ストッパ90と、を有している。

0092

かかる構造においては、蓋体20が左側開状態になると、左側操作部45への押圧操作が解除された後も、左側ストッパ80により左側第1ロッド41が前方へ変位するのが規制されて、左側ロッド付勢部材44の付勢力による左側第1ロッド41と係合孔14Lとの係合及び左側第2ロッド42と係合孔13Lとの係合が規制される。また、蓋体20が右側開状態になると、右側操作部55への押圧操作が解除された後も、右側ストッパ90により右側第1ロッド51が前方へ変位するのが規制されて、右側ロッド付勢部材54の付勢力による右側第1ロッド51と係合孔14Rとの係合及び右側第2ロッド52と係合孔32aとの係合が規制される。

0093

従って、蓋体20が左側開状態になると、左側操作部45への押圧操作が解除された後も、左側第1ロッド41の係合ピン41cがリテーナ60の左側ピン挿入孔62の長孔部62aの後端部に位置すると共に、左側ストッパ80により左側第1ロッド41が蓋体20及びリテーナ60に対して前方へ変位するのが規制されるので、係合ピン41cが長孔部62aの後端部に保持される。かかる状況で操作者が右側操作部55への押圧操作によりリテーナ60を支持軸23を中心にして右回りに回動させようとしても、係合ピン41cが左側ピン挿入孔62の長孔部62aに対して更に後方へ変位することはできないので、その右側操作部55への押圧操作を規制することができ、リテーナ60の右回り回動ひいては右側第1及び第2ロッド51,52の前後変位が許可されることを防止することができる。

0094

また、蓋体20が右側開状態になると、右側操作部55への押圧操作が解除された後も、左側第1ロッド41の係合ピン41cがリテーナ60の左側ピン挿入孔62の長孔部62aの後端部に位置すると共に、右側ストッパ90により右側第1ロッド51が蓋体20及びリテーナ60に対して前方へ変位するのが規制されるので、係合ピン41cが長孔部62aの後端部に保持される。かかる状況で操作者が左側操作部45への押圧操作により左側第1ロッド41をリテーナ60に対して後方へ変位させようとしても、係合ピン41cが左側ピン挿入孔62の長孔部62aに対して更に後方へ変位することはできないので、その左側操作部45への押圧操作を規制することができ、左側第1及び第2ロッド41,42の前後変位が許可されることを防止することができる。

0095

すなわち、蓋体20の左側開状態では、右側操作部55への押圧操作に伴う右側第1及び第2ロッド51,52の前後変位を規制して右側ロック装置50を右ロック状態に維持させることができると共に、蓋体20の右側開状態では、左側操作部45への押圧操作に伴う左側第1及び第2ロッド41,42の前後変位を規制して左側ロック装置40を左ロック状態に維持させることができる。従って、左側操作部45への開操作と右側操作部55への開操作とが同時に行われることを防止して、蓋体20が左側開状態になると共に右側開状態になるのを防止することができる。

0096

また、両開き収納装置1においては、左側ストッパ80と右側ストッパ90とが、共通部品であるベース部材70に組み付けられており、スプリング部材100により互いに逆方向に回動するように付勢されている。かかる構造においては、左側ストッパ80を用いて蓋体20の左側開状態で右ロック状態を維持させる機構と、右側ストッパ90を用いて蓋体20の右側開状態で左側ロック状態を維持させる機構と、で部品の共通化が図られている。従って、誤作動防止装置39のコンパクト化を図ることができる。このため、蓋体20の狭いスペースでも誤作動防止装置39を配置することができ、蓋体20の特に左右方向寸法を短縮することができる。

0097

更に、ベース部材70と左側ストッパ80と右側ストッパ90とスプリング部材100とが、互いに一体的に組み付けられてユニット化されている。かかる構造によれば、ベース部材70と左側ストッパ80と右側ストッパ90とスプリング部材100との組み付け後、両開き収納装置1への組み込み前に、そのユニット部品を取り扱い易くすることができると共に、両開き収納装置1へのそのユニット部品の組み込み作業の容易化を図ることができる。

0098

尚、蓋体20が左側開状態からボックス本体10に対して下向きに押圧されることで閉状態になると、その途中で左側ストッパ80の回動規制部84が前基部14の上面に当接し、その後、左側ストッパ80がスプリング部材100の付勢力に抗して蓋体20に対して反時計回り方向ω−に回動されて下部蓋材21に対して押し上げられる。この場合は、左側第1ロッド41と左側ストッパ80の変位規制部85との当接が解除されて左側第1ロッド41が左側ロッド付勢部材44の付勢力により前方へ付勢されるので、左側第1ロッド41と係合孔14Lとが互いに係合されて左側ロック装置40がロック状態となる。

0099

また、蓋体20が右側開状態からボックス本体10に対して下向きに押圧されることで閉状態になると、その途中で右側ストッパ90の回動規制部94が前基部14の上面に当接し、その後、右側ストッパ90がスプリング部材100の付勢力に抗して蓋体20に対して時計回り方向ω+に回動されて下部蓋材21に対して押し上げられる。この場合は、右側第1ロッド51と右側ストッパ90の変位規制部95との当接が解除されて右側第1ロッド51が右側ロッド付勢部材54の付勢力により前方へ付勢されるので、右側第1ロッド51と係合孔14Rとが互いに係合されて右側ロック装置50がロック状態となる。

0100

(3.両開き収納装置の作用効果
本実施形態の両開き収納装置1は、開口11が設けられた収容部12を有するボックス本体10と、開口11を開閉可能に覆う蓋体20と、それぞれ開口11の周縁に沿って前後方向に延びる左側回転軸及び右側回転軸のうちから選択した回転軸を中心にして蓋体20を開閉動作させる開閉機構30と、を備える。開閉機構30は、左側回転軸に対応して蓋体20に配置された、ボックス本体10に対して係合可能に変位する左側第1及び第2ロッド41,42と、右側回転軸に対応して蓋体20に配置された、ボックス本体10に対して係合可能に変位する右側第1及び第2ロッド51,52と、左側第1及び第2ロッド41,42に対応してボックス本体10に設けられた、そのロッド41,42の先端が係合可能な係合孔14L,13Lと、右側第1及び第2ロッド51,52に対応してボックス本体10又はアーム部材32に設けられた、そのロッド51,52の先端が係合可能な係合孔14R,32aと、左側第1及び第2ロッド41,42を係合孔14L,13Lに係合させる付勢力を発生する左側ロッド付勢部材44と、右側第1及び第2ロッド51,52を係合孔14R,32aに係合させる付勢力を発生する右側ロッド付勢部材54と、開操作により左側第1及び第2ロッド41,42を左側ロッド付勢部材44の付勢力に抗して係合孔14L,13Lとの係合が解除される解除方向へ変位させる左側操作部45と、開操作により右側第1及び第2ロッド51,52を右側ロッド付勢部材54の付勢力に抗して係合孔14R,32aとの係合が解除される解除方向へ変位させる右側操作部55と、左側操作部45への開操作による左側第1及び第2ロッド41,42の変位と右側操作部55への開操作による右側第1及び第2ロッド51,52の変位とが同時に行われるのを防止する誤作動防止装置39と、を有する。誤作動防止装置39は、蓋体20の左右方向中央部に取り付けられたベース部材70と、ベース部材70に対して左側に配置された、ベース部材70に対して前後方向に延びる軸部82を中心にして回動可能な左側ストッパ80と、ベース部材70に対して右側に配置された、ベース部材70に対して前後方向に延びる軸部92を中心にして回動可能な右側ストッパ90と、一端が左側ストッパ80に固定されかつ他端が右側ストッパ90に固定された、左側ストッパ80を軸部82を中心にして時計回り方向ω+に回動させると共に右側ストッパ90を軸部92を中心にして反時計回り方向ω−に回動させる付勢力を発生するスプリング部材100と、を有する。左側ストッパ80は、蓋体20が左側閉状態にあるときにボックス本体10に当接することで、スプリング部材100の付勢力により左側ストッパ80が時計回り方向ω+に回動するのを規制する回動規制部84と、蓋体20が左側開状態にあるときにスプリング部材100の付勢力により左側ストッパ80が時計回り方向ω+へ回動した状態で左側第1ロッド41の先端面に当接することで、左側ロッド付勢部材44の付勢力に抗して係合孔14Lに係合する前方への左側第1ロッド41の変位を規制する変位規制部85と、を有する。右側ストッパ90は、蓋体20が右側閉状態にあるときにボックス本体10に当接することで、スプリング部材100の付勢力に抗して反時計回り方向ω−への右側ストッパ90の回動を規制する回動規制部94と、蓋体20が右側開状態にあるときにスプリング部材100の付勢力により右側ストッパ90が反時計回り方向ω−へ回動した状態で右側第1ロッド51の先端面に当接することで、右側ロッド付勢部材54の付勢力に抗して係合孔14Rに係合する前方への右側第1ロッド51の変位を規制する変位規制部95と、を有する。

0101

この構成によれば、ベース部材70、左側ストッパ80、右側ストッパ90、及びスプリング部材100を用いて、左側操作部45への開操作と右側操作部55への開操作とが同時に行われることを防止して、蓋体20が左側開状態になると共に右側開状態になるのを防止することができる。また、左側操作部45への開操作と右側操作部55への開操作とが同時に行われることを防止するうえで共通のベース部材70及びスプリング部材100を用いるので、誤作動防止装置39のコンパクト化を図ることができる。

0102

また、両開き収納装置1において、ベース部材70と左側ストッパ80と右側ストッパ90とスプリング部材100とは、ユニット化されている。このため、そのユニット部品の取り扱いの容易化を図ることができると共に、そのユニット部品の両開き収納装置1への組み込み作業の容易化を図ることができる。

0103

また、両開き収納装置1において、誤作動防止装置39は、蓋体20に支持軸23を中心にして回動可能に支持されたリテーナ60と、左側第1ロッド41に設けられた係合ピン41cと、リテーナ60に設けられた、係合ピン41cが前後方向への相対変位が許容された状態に挿入される左側ピン挿入孔62と、右側第1ロッド51に設けられた係合ピン51cと、リテーナ60に設けられた、係合ピン51cが前後方向への相対変位が規制されつつ自軸回りの相対回転が許容された状態に挿入される右側ピン挿入孔63と、を有する。リテーナ60は、右側操作部55への開操作により右側第1ロッド51が解除方向へ変位した際に支持軸23を中心にして回動する。ピン挿入孔62,63は、左側操作部45への開操作により左側第1ロッド41が解除方向へ変位することで係合ピン41cが左側ピン挿入孔62内の長孔部62aの後端部に位置した場合に、右側操作部55への開操作による右側第1ロッド51の解除方向への変位を規制し、また、右側操作部55への開操作により右側第1ロッド51が解除方向へ変位することでリテーナ60の回動によって係合ピン41cが左側ピン挿入孔62内の長孔部62aの後端部に位置した場合に、左側操作部45への開操作による左側第1ロッド41の解除方向への変位を規制するように形成されている。

0104

この構成によれば、左側操作部45への開操作と右側操作部55への開操作とが同時に行われることを防止して、蓋体20が左側開状態になると共に右側開状態になるのを防止することができる。

0105

更に、両開き収納装置1において、左側ピン挿入孔62は、係合ピン41cが前後方向に左側第1ロッド41の変位分だけ相対変位できるように前後方向に延びる長孔部62aを有している。右側ピン挿入孔63は、係合ピン51cが前後方向に相対変位できないように前後方向に係合ピン51cの外径分だけ空いた孔部63aを有している。この構成によれば、左側操作部45への開操作と右側操作部55への開操作とが同時に行われることを防止するうえで、両者の開操作時の間でリテーナ60の動きを変えつつリテーナ60に対する左側第1ロッド41の変位の共通化を図ることができるので、構成のコンパクト化を図ることができる。

0106

尚、上記の実施形態においては、左側第1ロッド41及び左側第2ロッド42が特許請求の範囲に記載した「第1ロッド」に、右側第1ロッド51及び右側第2ロッド52が特許請求の範囲に記載した「第2ロッド」に、係合孔14L,13Lが特許請求の範囲に記載した「第1係合孔」に、係合孔14R,32aが特許請求の範囲に記載した「第2係合孔」に、左側ロッド付勢部材44が特許請求の範囲に記載した「第1付勢部材」に、右側ロッド付勢部材54が特許請求の範囲に記載した「第2付勢部材」に、左側操作部45が特許請求の範囲に記載した「第1操作部」に、右側操作部55が特許請求の範囲に記載した「第2操作部」に、左側ストッパ80が特許請求の範囲に記載した「第1ストッパ」に、右側ストッパ90が特許請求の範囲に記載した「第2ストッパ」に、スプリング部材100が特許請求の範囲に記載した「スプリング部材」に、回動規制部84が特許請求の範囲に記載した「第1回動規制部」に、変位規制部85が特許請求の範囲に記載した「第1変位規制部」に、回動規制部94が特許請求の範囲に記載した「第2回動規制部」に、変位規制部95が特許請求の範囲に記載した「第2変位規制部」に、係合ピン41cが特許請求の範囲に記載した「第1ピン」に、左側ピン挿入孔62が特許請求の範囲に記載した「第1ピン挿入孔」に、係合ピン51cが特許請求の範囲に記載した「第2ピン」に、右側ピン挿入孔63が特許請求の範囲に記載した「第2ピン挿入孔」に、それぞれ相当している。

0107

ところで、上記の実施形態においては、リテーナ60にピン挿入孔62,63を設けると共に、ロッド41,51に、そのピン挿入孔62,63に係合される係合ピン41c,51cを設けることとした。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、逆に、ロッド41,51にピン挿入孔を設けると共に、リテーナ60に、そのピン挿入孔に係合される係合ピンを設けることとしてもよい。

0108

尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。

0109

1:両開き収納装置、10:ボックス本体、11:開口、12:収容部、13L,14L,14R,32a:係合孔、20:蓋体、21:下部蓋材、23:支持軸、30:開閉機構、31:アームユニット、32:アーム部材、39:誤作動防止装置、40:左側ロック装置、41:左側第1ロッド、41b,51b:係合部、41c,51c:係合ピン、44:左側ロッド付勢部材、45:左側操作部、50:右側ロック装置、51:右側第1ロッド、54:右側ロッド付勢部材、55:右側操作部、60:リテーナ、62:左側ピン挿入孔、62a:長孔部、63:右側ピン挿入孔、63a:孔部、70:ベース部材、71,72:軸孔、80:左側ストッパ、82,92:軸部、84,94:回動規制部、85,95:変位規制部、90:右側ストッパ、100:スプリング部材。

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