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技術 シャッターグリル

出願人 本田技研工業株式会社
発明者 籾井基之上田康智伊藤修
出願日 2017年10月19日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2017-202971
公開日 2019年5月23日 (2ヶ月経過) 公開番号 2019-077205
状態 未査定
技術分野 車両用バンパ 推進装置の冷却,吸排気,燃料タンクの配置
主要キーワード 左右軸周り 上下軸周り フレームフロント ジョイント開口 球面ジョイント ジョイント機構 動力室 矩形枠形状
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年5月23日)のものです。
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図面 (19)

課題

衝突時に、外表面を構成する部材に追従して好適に変位することが可能なシャッターグリルを提供する。

解決手段

シャッターグリル1は、車両の外表面に形成された導風口に対応して設けられており、開口部11a,21aを有し、外表面を構成する部材に固定されるフレーム2と、フレーム2内において開口部21aを開閉可能なフィン3と、を備え、フレーム2は、車両衝突時に当該フレーム2を上下方向に変位可能とする上下変位許容部5を備える。

概要

背景

特許文献1には、シャッターグリルフレームの前面に突起部を設け、衝突時には突起部を介して荷重を受け、フレームの左右の固定部を支点としてシャッターグリルを回転させることによって、フロントグリル後退させることが記載されている。

概要

衝突時に、外表面を構成する部材に追従して好適に変位することが可能なシャッターグリルを提供する。シャッターグリル1は、車両の外表面に形成された導風口に対応して設けられており、開口部11a,21aを有し、外表面を構成する部材に固定されるフレーム2と、フレーム2内において開口部21aを開閉可能なフィン3と、を備え、フレーム2は、車両衝突時に当該フレーム2を上下方向に変位可能とする上下変位許容部5を備える。

目的

本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、衝突時に、外表面を構成する部材に追従して好適に変位することが可能なシャッターグリルを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

車両の外表面に形成された導風口に対応して設けられるシャッターグリルであって、開口部を有し、前記外表面を構成する部材に固定されるフレームと、前記フレーム内において前記開口部を開閉可能なフィンと、を備え、前記フレームは、車両衝突時に当該フレームを上下方向に変位可能とする上下変位許容部を備えることを特徴とするシャッターグリル。

請求項2

前記フレームは、前記上下変位許容部を介して連結される左フレーム及び右フレームを備え、前記左フレーム及び前記右フレームは、それぞれ、前記外表面を構成する部材に固定され、前記上下変位許容部は、前記左フレーム及び前記右フレームの上下方向の変位を許容するフレーム関節部であることを特徴とする請求項1に記載のシャッターグリル。

請求項3

前記フレーム関節部は、球面ジョイントであり、前記球面ジョイントの前側には、ジョイント開口部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のシャッターグリル。

請求項4

前記フレーム関節部は、球面ジョイントであり、前記フィンは、前記左フレームの前記開口部を開閉可能な左フィンと、前記右フレームの前記開口部を開閉可能な右フィンと、を備え、前記左フィン及び前記右フィンは、前記球面ジョイント内において、フィン関節部を介して連結されており、前記フィン関節部は、前記左フィン及び前記右フィンの上下方向の変位を許容するとともに、前記左フィン及び前記右フィンを開閉方向に一体的に回動させることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のシャッターグリル。

技術分野

0001

本発明は、車両のシャッターグリルに関する。

背景技術

0002

特許文献1には、シャッターグリルのフレームの前面に突起部を設け、衝突時には突起部を介して荷重を受け、フレームの左右の固定部を支点としてシャッターグリルを回転させることによって、フロントグリル後退させることが記載されている。

先行技術

0003

特開2013−107534号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかし、衝突や衝突物の態様によっては、車両の上下方向にも荷重が発生するため、かかる上下方向の荷重に対してもシャッターグリルを変位させる必要があるが、従来のシャッターグリルでは、このような変位に対応することができなかった。

0005

本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、衝突時に、外表面を構成する部材に追従して好適に変位することが可能なシャッターグリルを提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0006

前記の課題を解決するために、本発明のシャッターグリルは、車両の外表面に形成された導風口に対応して設けられるシャッターグリルであって、開口部を有し、前記外表面を構成する部材に固定されるフレームと、前記フレーム内において前記開口部を開閉可能なフィンと、を備え、前記フレームは、車両衝突時に当該フレームを上下方向に変位可能とする上下変位許容部を備えることを特徴とする。

発明の効果

0007

本発明によると、衝突時に、外表面を構成する部材に追従して好適に変位することが可能なシャッターグリルを実現すことができる。

図面の簡単な説明

0008

本発明の実施形態に係るシャッターグリルを模式的に示す斜視図である。
本発明の実施形態に係るシャッターグリルを模式的に示す背面図である。
本発明の実施形態に係るシャッターグリルが設けられた車両を模式的に示す断面図であって、上下変位許容部及びフィン関節部の位置における断面図である。
本発明の実施形態に係るシャッターグリルが設けられた車両を模式的に示す断面図であって、右のフレーム及びフィンの位置における断面図である。
本発明の実施形態に係るシャッターグリルの動作例を模式的に示す断面図であって、閉状態を示す図である。
本発明の実施形態に係るシャッターグリルの動作例を模式的に示す断面図であって、開状態を示す図である。
上下変位許容部における左フレームリヤ及び右フレームリヤの上下変位の許容を説明するための正面図である。
上下変位許容部における左フレームリヤ及び右フレームリヤの上下変位の許容を説明するための正面図である。
上下変位許容部における左フレームリヤ及び右フレームリヤの上下変位の許容を説明するための正面図である。
フィン関節部における左フィン及び右フィンの上下変位の許容を説明するための正面図である。
フィン関節部における左フィン及び右フィンの上下変位の許容を説明するための正面図である。
フィン関節部における左フィン及び右フィンの上下変位の許容を説明するための正面図である。
上下変位許容部における左フレームリヤ及び右フレームリヤの前後変位の許容を説明するための平面図である。
上下変位許容部における左フレームリヤ及び右フレームリヤの前後変位の許容を説明するための平面図である。
上下変位許容部における左フレームリヤ及び右フレームリヤの前後変位の許容を説明するための平面図である。
フィン関節部における左フィン及び右フィンの前後変位の許容を説明するための平面図である。
フィン関節部における左フィン及び右フィンの前後変位の許容を説明するための平面図である。
フィン関節部における左フィン及び右フィンの前後変位の許容を説明するための平面図である。

実施例

0009

次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図1中に矢印で示される、「前後」は、車両の前後方向を示し、「左右」は、運転席から見た左右方向(車幅方向)をそれぞれ示している。

0010

図1及び図2に示すように、本発明の実施形態に係るシャッターグリル1は、車両のグリル50に形成された導風口51(図4参照)を開閉するためのシャッター機構であって、フレーム2と、フィン3と、フィン3を回動させるためのモータ4と、を備える。

0011

<フレーム>
フレーム2は、導風口(図4参照)に連通する開口部を有する枠体であって、左フレーム2Lと、右フレーム2Rと、上下変位許容部5と、を備える。

0012

<左フレーム>
左フレーム2Lは、左フレームリヤ10Lと、左フレームフロント20Lと、を組み合わせることによって構成されている。

0013

<左フレームリヤ>
左フレームリヤ10Lは、左フレーム2Lの後部及び上下変位許容部5の一部を構成する樹脂製部材であって、枠部11Lと、溝部12Lと、半球部13Lと、を一体に備える。

0014

≪枠部≫
枠部11Lは、正面視で横長の矩形枠形状を呈する。すなわち、枠部11Lには、正面視で矩形状を呈する開口部11aが形成されている。また、枠部11には、フランジ部11b,11c,11d,11e,11fが形成されている。

0015

フランジ部11bは、枠部11Lの左側壁部から上方へ延設されている。フランジ部11bは、モータ4が取付可能な構造を呈する。なお、枠部11L,11Rのフランジ部11bのうち、モータ4が取り付けられない方は、省略可能である。

0016

フランジ部11cは、枠部11Lの上壁部における車幅方向中間部から前方へ延設されている。フランジ部11cは、左フレームフロント20Lよりも前方まで延設されており、前端部が上方へ屈曲されている。フランジ部11cは、車両のグリル50(図3及び図4参照)の背面に固定されている。なお、フランジ部11cは、枠部11Lの下壁部における車幅方向中間部から前方へ延設されていてもよい。

0017

フランジ部11d,11eは、枠部11Lの上壁部においてフランジ部11cを挟む位置から上方へ延設されている。フランジ部11fは、枠部11Lの下壁部における車幅方向中間部から下方へ延設されている。フランジ部11d〜11fは、左フレームリヤ10Lと左フレームフロント20Lとを互いに組み付けるための部位である。

0018

≪溝部≫
溝部12Lは、枠部11Lの右側壁部から右方へ延設されている。溝部12Lは、枠部11Lの内部空間と半球部13Lの内部空間とを連通させている。溝部12Lは、正面側開放された形状を呈する。すなわち、溝部12Lには、正面側に開口部12a(図6A図6C参照)が形成されている。また、溝部12Lには、フランジ部12b,12cが形成されている。

0019

フランジ部12bは、溝部12Lの上側壁部における前端部から上方へ延設されている。フランジ部12cは、溝部12Lの下側壁部における前端部から下方へ延設されている。フランジ部12b,12cは、左フレームリヤ10Lと左フレームフロント20Lとを互いに組み付けるための部位である。

0020

≪半球部≫
半球部13Lは、溝部12Lの右端部に設けられている。半球部13Lは、正面側が開放された中空形状を呈する。すなわち、半球部13Lには、正面側に開口部13aが形成されている。また、図6A図6Cに示すように、半球部13Lには、孔部13bが形成されている。孔部13bは、半球部13Lの後端部(高さ方向中間部)において横長に形成されている。

0021

<左フレームフロント>
図1及び図2に示すように、左フレームフロント20Lは、左フレーム2Lの前部を構成する樹脂製部材であって、枠部21Lと、蓋部22Lと、を一体に備える。

0022

≪枠部≫
枠部21Lは、正面視で横長の矩形枠形状を呈する。すなわち、枠部21Lには、正面視で矩形状を呈する開口部21aが形成されている。枠部21Lの後端部は、枠部11Lの前端部に外嵌されている。かかる枠部21Lは、フィン3の上流側のダクトとしての機能も有している。また、枠部21Lには、フランジ部21d,21e,21fが形成されている。

0023

フランジ部21d,21eは、枠部21Lの上壁部においてフランジ部11cを挟む位置の後端部から上方へ延設されている。フランジ部21fは、枠部21Lの下壁部における車幅方向中間部の後端部から下方へ延設されている。フランジ部21〜21fは、左フレームリヤ10Lと左フレームフロント20Lとを互いに組み付けるための部位である。

0024

≪蓋部≫
蓋部22Lは、枠部21Lの右側壁部から右方へ延設されている。蓋部22Lは、溝部12Lの開口部12aを覆うことが可能な形状を呈する。蓋部22には、フランジ部22b,22cが形成されている。

0025

フランジ部22bは、蓋部22Lの上端部から上方へ延設されている。フランジ部22cは、蓋部22Lの下端部から下方へ延設されている。フランジ部22b,22cは、左フレームリヤ10Lと左フレームフロント20Lとを互いに組み付けるための部位である。

0026

<左フレームリヤ及び左フレームフロントの組付
左フレームリヤ10Lのフランジ部11d及び左フレームフロント20Lのフランジ部21dは、互いに重ね合わされてピン等によって固定されている。左フレームリヤ10Lのフランジ部11e及び左フレームフロント20Lのフランジ部21eは、互いに重ね合わされてピン等によって固定されている。左フレームリヤ10Lのフランジ部11f及び左フレームフロント20Lのフランジ部21fは、互いに重ね合わされてピン等によって固定されている。

0027

また、左フレームリヤ10Lのフランジ部12b及び左フレームフロント20Lのフランジ部22bは、互いに重ね合わされてピン等によって固定されている。左フレームリヤ10Lのフランジ部12c及び左フレームフロント20Lのフランジ部22cは、互いに重ね合わされてピン等によって固定されている。

0028

<右フレーム>
右フレーム2Rは、右フレームリヤ10Rと、右フレームフロント20Rと、を組み合わせることによって構成されている。

0029

<右フレームリヤ>
右フレームリヤ10Rは、右フレーム2Rの後部及び上下変位許容部5の一部を構成する樹脂製部材であって、枠部11Rと、溝部12Rと、半球部13Rと、を一体に備える。枠部11R及び溝部12Rは、左フレームリヤ10Lの枠部11L及び溝部12Lと左右対称の構造を有するため、説明を省略する。また、半球部13Rは、サイズが異なる点以外は、左フレームリヤ10Lの半球部13Lと左右対称の構造を有するため、説明を省略する。

0030

<右フレームフロント>
右フレームフロント20Rは、右フレーム2Rの前部を構成する樹脂製部材であって、枠部21Rと、蓋部22Rと、を一体に備える。枠部21R及び蓋部22Rは、左フレームフロント20Lの枠部21L及び蓋部22Lと左右対称の構造を有するため、説明を省略する。

0031

<上下変位許容部(フレーム上下変位許容部)、フレーム関節部、球面ジョイント
上下変位許容部(フレーム上下変位許容部)5は、左フレームリヤ10Lの半球部13Lと、右フレームリヤ10Rの半球部13Rと、連結部40(図3参照)と、を備える。本実施形態において、半球部13Lの内径と半球部13Rの外径とは略等しく、半球部13Rは、半球部13Lに内嵌されている。

0032

<連結部>
図3に示すように、連結部40は、半球部13Lの孔部13bと半球部13Rの孔部13bとに挿通され、半球部13L及び半球部13Rを挟み込む樹脂製部材である。連結部40は、軸部41と、一対の押さえ部42,42と、を一体的に備える。軸部41は、半球部13Lの孔部13bと半球部13Rの孔部13bとに挿通される円柱部である。軸部41の外径は、孔部13bの短径方向の幅と略等しい。押さえ部42,42は、軸部41の両端部にそれぞれ設けられている円板部である。押さえ部42,42の外径は、孔部13bの短径方向の幅よりも大きい。

0033

連結部40は、軸部41が孔部13b内を相対的に左右方向(車幅方向)へ移動することができるので、半球部13L及び半球部13Rの前後軸周り相対回動すなわち上下変位を許容する。連結部40は、軸部41が孔部13b内で相対的に回動することができるので、半球部13L及び半球部13Rの上下軸周りの相対回動すなわち前後変位を許容する。連結部40は、軸部41が孔部13b内を相対的に車幅方向に直交する方向へ移動することができないので、半球部13L及び半球部13Rの左右軸周りの相対回動を規制する。

0034

すなわち、上下変位許容部5は、外部荷重に対して、フレーム2の上下方向の変位を許容する。さらに、上下変位許容部5は、外部荷重に対して、フレーム2の前後方向の変位を許容するとともに、左フレーム2L及び右フレーム2Rを左右軸周りに一体的に回動させる。

0035

このように、上下変位許容部5は、左フレーム2Lと右フレーム2Rとを連結するフレーム関節部である。また、上下変位許容部5は、半球部13L,13Rを用いて構成される球面ジョイントである。上下変位許容部5におけるフレーム2の変位の許容に関しては、後で詳細に説明する。

0036

<フィン>
図1及び図2に示すように、フィン3は、フレーム2の開口部をモータ4によって開閉する板体であって、左フィン3Lと、右フィン3Rと、フィン関節部6と、を備える。

0037

<左フィン>
左フィン3Lは、左フィン部材30Lによって構成されている。

0038

<左フィン部材>
左フィン部材30Lは、左フィン3L及びフィン関節部6の一部を構成する樹脂製部材であって、フィン31Lと、軸部32Lと、軸部33Lと、円筒部34Lと、を一体に備える。

0039

≪フィン≫
フィン31Lは、横長形状を呈する板状部である。フィン31Lは、左フレームリヤ10L及び左フレームフロント20Lの開口部11a,21aに収容されている。フィン31Lには、ストッパ31aと、リブ31bと、が形成されている。

0040

ストッパ31aは、フィン31の車幅方向両端部から後方へ延設されている。リブ31bは、フィン31Lの後面に形成された補強部である。

0041

≪軸部≫
軸部32Lは、フィン31Lの右端部(詳細には、右端部側のストッパ31a)から右方へ延設されている円柱部である。軸部32Lは、左フレームリヤ10Lの溝部12L及び半球部13L,13Rに収容されている

0042

≪軸部≫
軸部33Lは、フィン31Lの左端部(詳細には、左端部側のストッパ31a)から左方へ延設されている円柱部である。軸部33Lは、軸部32Lと同軸に設定されており、左フレームリヤ10L及び/又は左フレームフロント20Lに形成された孔部、切欠き部等を介して、左フレームリヤ10Lのフランジ部11bに取り付けられたモータ4に連結されている。

0043

≪円筒部≫
図7A図7Cに示すように、円筒部34Lは、軸部32Lの右端部に設けられている。円筒部34Lは、左端部に底壁部を有し、右端部に開口部34aを有する。円筒部34Lは、半球部13L,13Rに収容されている。円筒部34Lには、一対の溝穴部34b,34b(図9A図9C参照)が形成されている。

0044

図9A図9Cに示すように、溝穴部34bは、円筒部34Lの周壁部の開口部34a側から右方へ延設されている。溝穴部34bは、円筒部34Lの周壁部の高さ方向中間よりも底壁部に近い位置まで形成されている。また、一対の溝穴部34bは、円筒部34Lの周壁部において対向する部位に配置されている。

0045

<右フィン>
図1及び図2に示すように、右フィン3Rは、右フィン部材30Rによって構成されている。

0046

<右フィン部材>
右フィン部材30Rは、右フィン3R及びフィン関節部6の一部を構成する樹脂製部材であって、フィン31Rと、軸部32Rと、軸部33Rと、球体部35Rと、を一体に備える。フィン31R、軸部32R及び軸部33Rは、左フィン部材30Lのフィン31L、軸部32L及び軸部33Rと左右対称の構造を有するため、説明を省略する。なお、軸部33Rは、モータ4には連結されていない。

0047

≪球体部≫
図7A図7Cに示すように、球体部35Rは、軸部32Rの左端部に設けられている。球体部35Rには、一対の突起部35b,35bが形成されている。

0048

一対の突起部35bは、球体部35Rの外周面において対向する部位に配置されている円柱部である。

0049

<フィン関節部>
フィン関節部6は、左フィン部材30Lの円筒部34Lと、右フィン部材30Rの球体部35Rと、を備える。本実施形態において、円筒部34Lの内径と球体部35Rの外径とは略等しく、球体部35Rは、円筒部34Lに収容されている。また、突起部35bの外径と溝穴部34bの溝幅とは略等しく、突起部35bは、溝穴部34bにスライド可能に挿通されている。また、突起部35bの突出高さは、円筒部34Lの周壁部の厚みよりも大きい。かかるフィン関節部6は、車両衝突時にフィン3を上下方向に変位可能とするフィン上下変位許容部の一例である。

0050

突起部35bは、溝穴部34b内を相対的に左右方向(車幅方向)へ移動(傾動)することができるので、円筒部34L及び球体部35Rの前後軸周りの相対回動すなわち上下変位を許容する。突起部35bは、溝穴部34b内で相対的に回動することができるので、円筒部34L及び球体部35Rの上下軸周りの相対回動すなわち前後変位を許容する。突起部35bは、溝穴部34b内を相対的に車幅方向に直交する方向へ移動することができないので、円筒部34L及び球体部35Rの左右軸周りの相対回動を規制する。

0051

すなわち、フィン関節部6は、外部荷重に対して、フレーム2の上下方向の変位に追従するように、フィン3の上下方向の変位を許容する。また、フィン関節部6は、外部荷重に対して、フレーム2の前後方向の変位に追従するように、フィン3の前後方向の変位を許容する。さらに、フィン関節部6は、外部荷重に対して、フレーム2の左右軸周りの回動に追従するように、左フィン3L及び右フィン3Rを左右軸周りに一体的に回動させる。フィン関節部6におけるフィン3の変位の許容に関しては、後で詳細に説明する。

0052

<シャッターグリルの配置構造
図3及び図4に示すように、シャッターグリル1は、グリル50の後側に設けられている。また、動力室内において、シャッターグリル1の後方には、前から順に、ダクト60、コンデンサ70及びラジエータ80が設けられている。なお、動力室内において、ラジエータ80の後方には、車両の動力源としてのエンジン等が設けられている。

0053

<グリル>
グリル50は、車両の外表面(ここでは、前面)を構成する金属製又は樹脂製部材である。グリル50には、当該グリル50の後側に構成される動力室内に空気を導入するための導風口51が形成されている。導風口51の後側には、シャッターグリル1の各フレームフロント20L,20Rの枠部21L,21Rが設けられている。本実施形態において、グリル50の導風口51の周縁部における少なくとも上縁部及び下縁部は、後方へ屈曲されており、フレームフロント20L,20Rの枠部21L,21Rは、導風口51周りの屈曲部位に外嵌されている。

0054

<ダクト>
ダクト60は、シャッターグリル1の各フレームリヤ10L,10Rにおける枠部11L,11Rの後側に設けられている筒形状を呈する金属製又は樹脂製部材である。ダクト60は、後にいくに従って断面積が大きくなる形状を呈し、導風口51及び開状態のシャッターグリル1を通過した空気を、コンデンサ70及びラジエータ80へ送り込む

0055

<コンデンサ>
コンデンサ70は、車両のエアコン装置用の冷媒(例えば、ガス)が循環して流通する部品である。コンデンサ70内を流通する冷媒は、導風口51、開状態のシャッターグリル1及びダクト60を介して送り込まれた空気によって冷却され、エアコン装置の圧縮機へ供給される。

0056

<ラジエータ>
ラジエータ80は、車両のエンジン用の冷媒(例えば、水)が循環して流通する部品である。ラジエータ80内を流通する冷媒は、導風口51、開状態のシャッターグリル1及びダクト60を介して送り込まれた空気によって冷却され、エンジンへ供給される。

0057

このように、シャッターグリル1は、ダクト60の上流側端部に設けられているので、高さ方向の小型化及びフィン3の枚数削減を実現することができる。また、シャッターグリル1は、動圧が作用するフィン3よりも上流側のダクト(フレームフロント20L,20R)を小型化し、導風口51から導入された空気の漏洩を低減することができる。

0058

<シャッターグリルの開閉動作
図5A及び図5Bに示すように、枠部11L,11Rには、それぞれ、ストッパ11p,11q,11rが形成されている。ストッパ11pは、枠部11L,11Rの上壁部から下方へ延設されている。ストッパ11qは、枠部11L,11Rの下壁部から上方へ延設されている。ストッパ11rは、枠部11L,11Rの下壁部における車幅方向両端部から上方へ延設されている。

0059

図5Aに示す閉状態において、フィン31の上端部は、ストッパ11pの後面に当接し、前方への回転を規制されている。また、フィン31の下端部は、ストッパ11qの前面に当接し、後方への回転を規制されている。かかる閉状態において、シャッターグリル1は、グリル50の開口部51から動力室への空気の流入を遮断する。

0060

図5Bに示す開状態において、フィン31のストッパ31aは、ストッパ11rの上面に当接し、前方への回転を規制されている。かかる開状態において、シャッターグリル1は、フィン31L,31Rによって、グリル50の開口部51から動力室への空気の流入を許容する。シャッターグリル1を介して動力室へ流入した空気は、ダクト60を介してコンデンサ70及びラジエータ80へ流通し、コンデンサ70及びラジエータ80を冷却する。

0061

左フィン部材30Lのフィン31Lと右フィン部材30Rのフィン31Rとは、フィン関節部6によって、左右軸に対して一体的に回動するように連結されている。
したがって、フィン31L,31Rは、モータ4によって、図5Aに示す閉状態と図5Bに示す開状態との間を回動する。

0062

また、図3に示すように、半球部13L,13Rが前側に開口部13aをそれぞれ有しているので、半球部13L,13Rの前側(グリル50との間)にはスペースが発生する。かかるスペースには、例えば、センサレーダー等)90が設置可能である。

0063

<シャッターグリルの変位>
車両の前突時には、グリル50が前突荷重によって変形し、シャッターグリル1は、グリル50に固定された左右一対のフランジ部11c,11cからの前突荷重(変形)の入力に応じて、上下変位許容部5及びフィン関節部6において、グリル50の変形に追従するように変形する。

0064

<フレームにおける上下変位の許容>
図6A図6Cに示すように、上下変位許容部5において、半球部13L及び半球部13Rは、連結部40を前後軸として当該前後軸周りに回動可能である。
すなわち、フレーム2は、上下変位許容部5を屈曲点として、枠部11L及び枠部11Rが相対的に上方へ移動して上下変位許容部5が相対的に下方へ移動するように屈曲変形することができる(図6B図6A)。
また、フレーム2は、上下変位許容部5を屈曲点として、枠部11L及び枠部11Rが相対的に下方へ移動して上下変位許容部5が相対的に上方へ移動するように屈曲変形することができる(図6B図6C)。
なお、フレーム2は、枠部11L,11Rの一方が相対的に上下方向に移動するように屈曲変形することもできる。

0065

<フィンにおける上下変位の許容>
図7A図7Cに示すように、フィン関節部6において、円筒部34L及び球体部35Rは、前後軸周りに回動可能である。
すなわち、フィン3は、フィン関節部6を屈曲点として、フィン31L及びフィン31Rが相対的に上方へ移動してフィン関節部6が相対的に下方へ移動するように屈曲変形することができる(図7B図7A)。
また、フィン3は、フィン関節部6を屈曲点として、フィン31L及びフィン31Rが相対的に下方へ移動してフィン関節部6が相対的に上方へ移動するように屈曲変形することができる(図7B図7C)。
なお、フィン3は、フィン31L,31Rの一方が相対的に上下方向に移動するように屈曲変形することもできる。

0066

<フレームにおける前後変位の許容>
図8A図8Cに示すように、上下変位許容部5において、半球部13L及び半球部13Rは、連結部40を上下軸として当該上下軸周りに回動可能である。
すなわち、フレーム2は、上下変位許容部5を屈曲点として、枠部11L及び枠部11Rが相対的に後方へ移動して上下変位許容部5が相対的に前方へ移動するように屈曲変形することができる(図8B図8A)。
また、フレーム2は、上下変位許容部5を屈曲点として、枠部11L及び枠部11Rが相対的に前方へ移動して上下変位許容部5が相対的に後方へ移動するように屈曲変形することができる(図8B図8C)。
なお、フレーム2は、枠部11L,11Rの一方が相対的に前後方向に移動するように屈曲変形することもできる。

0067

<フィンにおける前後変位の許容>
図9A図9Cに示すように、フィン関節部6において、円筒部34L及び球体部35Rは、一対の突起部35b,35bを上下軸として当該上下軸周りに回動可能である。
すなわち、フィン3は、フィン関節部6を屈曲点として、フィン31L及びフィン31Rが相対的に後方へ移動してフィン関節部6が相対的に前方へ移動するように屈曲変形することができる(図9B図9A)。
また、フィン3は、フィン関節部6を屈曲点として、フィン31L及びフィン31Rが相対的に前方へ移動してフィン関節部6が相対的に後方へ移動するように屈曲変形することができる(図9B図9C)。
なお、フィン3は、フィン31L,31Rの一方が相対的に前後方向に移動するように屈曲変形することもできる。

0068

本発明の実施形態に係るシャッターグリル1は、車両の外表面に形成された導風口51に対応して設けられるシャッターグリルであって、開口部11a,12aを有し、外表面を構成する部材(グリル50)に固定されるフレーム2と、フレーム2内において開口部11a,12aを開閉可能なフィン3と、を備え、フレーム2は、車両衝突時に当該フレーム2を上下方向に変位可能とする上下変位許容部5を備えることを特徴とする。
したがって、シャッターグリル1は、車両衝突時にフレーム2を外表面を構成する部材(グリル50)に追従して上下方向に好適に変位させることができる。
また、シャッターグリル1は、フレーム2が外表面を構成する部材(グリル50)に追従して変位するので、車両と衝突する対象物(衝突物)への衝突荷重反力を低減することができる。

0069

また、シャッターグリル1は、フレーム2は、上下変位許容部5を介して連結される左フレーム2L及び右フレーム2Rを備え、左フレーム2L及び右フレーム2Rは、それぞれ、外表面を構成する部材(グリル50)に固定され、上下変位許容部5は、左フレーム2L及び右フレーム2Rの上下方向の変位を許容するフレーム関節部であることを特徴とする。
したがって、シャッターグリル1は、車両衝突時にフレーム関節部において屈曲変形することによって、外表面を構成する部材(グリル50)に追従して上下方向に好適に変位することができる。

0070

また、シャッターグリル1は、フレーム関節部が、球面ジョイントであり、球面ジョイントの前側には、ジョイント開口部(開口部13a,13a)が形成されていることを特徴とする。
したがって、シャッターグリル1は、簡易な構成でフレーム関節部を実現することができる。
また、シャッターグリル1は、球面ジョイントの前方にスペースを確保することができるとともに、球面ジョイントのメンテナンス性を向上することができる。

0071

また、シャッターグリル1は、フレーム関節部が、球面ジョイントであり、フィン3は、左フレーム2Lの開口部11a,12aを開閉可能な左フィン3Lと、右フレーム2Rの開口部11a,12aを開閉可能な右フィン3Rと、を備え、左フィン3L及び右フィン3Rは、球面ジョイント内において、フィン関節部6を介して連結されており、フィン関節部6は、左フィン3L及び右フィン3Rの上下方向の変位を許容するとともに、左フィン3L及び右フィン3Rを開閉方向に一体的に回動させることを特徴とする。
したがって、シャッターグリル1は、車両衝突時にフィン3をフレーム2に追従して上下方向に好適に変位させることができるとともに、フィン3が変位した状態においても、1つのモータ4によってフィン3の開閉動作を好適に行うことができる。
また、シャッターグリル1は、球面ジョイントの前側にジョイント開口部(開口部13a,13a)が形成されている場合には、球面ジョイント内のフィン関節部6のメンテナンス性を向上することができる。

0072

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本発明のシャッターグリル1は、フィン31L,31Rを、それぞれ上下方向に複数枚備える構成であってもよい。また、左フィン3L及び右フィン3Rを非連結状態とし、それぞれ別のモータ4によって回動させる構成であってもよい。この場合は、左フィン3L及び右フィン3Rを個別に開閉制御することによって、導入される空気の量を段階的に変更することが可能となる。また、上下変位許容部5は、球面ジョイントに限定されず、従来のジョイント機構リンク機構等によるものであってもよい。また、フィン関節部6は、球面ジョイントであってもよく、従来のジョイント機構、リンク機構等によるものであってもよい。

0073

1シャッターグリル
2フレーム
2L左フレーム
2R右フレーム
3フィン
3L左フィン
3R右フィン
5上下変位許容部(フレーム関節部、球面ジョイント)
6 フィン関節部
11a 開口部
13a 開口部(ジョイント開口部)
21a 開口部
50 グリル(外表面を構成する部材)
51導風口
60 ダクト

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