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技術 歯科用観察装置及び歯科診療装置

出願人 株式会社モリタ製作所
発明者 中井照二
出願日 2017年10月25日 (1年11ヶ月経過) 出願番号 2017-206367
公開日 2019年5月23日 (4ヶ月経過) 公開番号 2019-076461
状態 未査定
技術分野 内視鏡 歯科用機器・補助機器
主要キーワード 観察用機器 アダプタ先端 筒状アーム 空圧ピストン 透過光用光源 装置台 ボタン型スイッチ 小児歯科
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

口腔内での観察部位の変更を術者の操作により自動的に実行可能な歯科用観察装置及び歯科診療装置を提供する。

解決手段

歯科用観察装置1は、支持アーム3に支持された筐体10と、基端側が筐体10に保持され、先端側が口腔内に挿入可能とされた内視鏡20と、内視鏡20の視野が変化するように内視鏡20を可動する内視鏡可動部60と、内視鏡20の視野の変化に関する操作を受け付け内視鏡操作部32と、内視鏡操作部32で受け付けた操作に基づき内視鏡可動部60の内視鏡20の可動を制御する内視鏡制御部82と、を備える。

概要

背景

従来の歯科用観察装置に関する技術として、例えば特許文献1には、歯科用照明装置から伸びフレキシブルアームと、フレキシブルアームの先端に装着されたCCDカメラと、歯科用照明装置の上部に設けられたディスプレーと、を備えた歯科治療ユニットが記載されている。この歯科治療ユニットでは、口腔内にCCDカメラを導入し、CCDカメラで撮影された映像をディスプレーに表示させることで、患者の口腔内を観察可能としている。

概要

口腔内での観察部位の変更を術者の操作により自動的に実行可能な歯科用観察装置及び歯科診療装置を提供する。歯科用観察装置1は、支持アーム3に支持された筐体10と、基端側が筐体10に保持され、先端側が口腔内に挿入可能とされた内視鏡20と、内視鏡20の視野が変化するように内視鏡20を可動する内視鏡可動部60と、内視鏡20の視野の変化に関する操作を受け付け内視鏡操作部32と、内視鏡操作部32で受け付けた操作に基づき内視鏡可動部60の内視鏡20の可動を制御する内視鏡制御部82と、を備える。

目的

本発明は、口腔内での観察部位の変更を術者の操作により自動的に実行可能な歯科用観察装置及び歯科診療装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

支持アームに支持された筐体と、基端側が前記筐体に保持され、先端側が口腔内挿入可能とされた内視鏡と、前記内視鏡の視野が変化するように前記内視鏡を可動する内視鏡可動部と、前記内視鏡の視野の変化に関する操作を受け付け内視鏡操作部と、前記内視鏡操作部で受け付けた操作に基づいて、前記内視鏡可動部による前記内視鏡の可動を制御する内視鏡制御部と、を備える、歯科用観察装置

請求項2

前記内視鏡操作部を含むフートコントローラを備える、請求項1に記載の歯科用観察装置。

請求項3

前記内視鏡は、軟性鏡である、請求項1又は2に記載の歯科用観察装置。

請求項4

前記内視鏡可動部は、前記内視鏡の先端側を移動させる内視鏡移動機構を有し、前記内視鏡操作部は、前記視野の変化に関する操作として、前記内視鏡の移動に関する移動操作を受け付ける、請求項3に記載の歯科用観察装置。

請求項5

前記内視鏡可動部は、前記内視鏡の先端側を湾曲させる湾曲機構を前記内視鏡移動機構として有する、請求項4に記載の歯科用観察装置。

請求項6

前記内視鏡可動部は、前記内視鏡を屈曲させる屈曲機構を前記内視鏡移動機構として有する、請求項4又は5に記載の歯科用観察装置。

請求項7

前記内視鏡操作部は、前記内視鏡を口腔から退出させる退出操作を受け付け、前記内視鏡制御部は、前記内視鏡操作部で前記退出操作を受け付けた場合、前記内視鏡を直線状に延びるように可動させた後、当該内視鏡を初期位置まで口腔から離れる方向に移動させる、請求項5又は6に記載の歯科用観察装置。

請求項8

前記内視鏡可動部は、前記内視鏡の長手方向と垂直で且つ互いに直交する第1方向及び第2方向に沿って前記筐体に対して前記内視鏡を相対的に移動する直交移動機構を、前記内視鏡移動機構として有する、請求項4〜7の何れか一項に記載の歯科用観察装置。

請求項9

前記内視鏡可動部は、前記内視鏡の長手方向を軸方向とする回転方向に沿って前記筐体に対して前記内視鏡を相対的に回転する回転移動機構を、前記内視鏡移動機構として有する、請求項4〜8の何れか一項に記載の歯科用観察装置。

請求項10

前記内視鏡可動部は、前記内視鏡の長手方向に沿って前記筐体に対して前記内視鏡を相対的に移動する直動機構を、前記内視鏡移動機構として有する、請求項4〜9の何れか一項に記載の歯科用観察装置。

請求項11

前記内視鏡は、硬性鏡である、請求項1又は2に記載の歯科用観察装置。

請求項12

前記内視鏡可動部は、前記内視鏡の先端内部に設けられ前記内視鏡の視野の方向を可変にする視野方向可変機構を有する、請求項11に記載の歯科用観察装置。

請求項13

前記内視鏡は、互いに異なる視野を有するレンズが設けられた複数の観察窓を有し、前記内視鏡可動部は、複数の前記観察窓のうち、前記内視鏡の撮像素子入射する光像が通る何れか1つを切り替える観察窓切替機構を有する、請求項11に記載の歯科用観察装置。

請求項14

前記内視鏡可動部は、前記内視鏡の長手方向を軸方向とする回転方向に沿って前記筐体に対して前記内視鏡を相対的に回転する回転移動機構を有する、請求項11〜13の何れか一項に記載の歯科用観察装置。

請求項15

前記内視鏡可動部は、前記内視鏡の長手方向に沿って前記筐体に対して前記内視鏡を相対的に移動する直動機構を有する、請求項11〜14の何れか一項に記載の歯科用観察装置。

請求項16

前記内視鏡操作部は、前記内視鏡の少なくとも基端側を前記筐体に収納する収納操作を受け付け、前記内視鏡制御部は、前記内視鏡操作部で前記収納操作を受け付けた場合、前記直動機構により前記内視鏡を移動させ、前記内視鏡の少なくとも基端側を前記筐体内に収納させる、請求項10又は15に記載の歯科用観察装置。

請求項17

前記筐体には、前記内視鏡で撮像した画像を表示する表示部が設けられている、請求項1〜16の何れか一項に記載の歯科用観察装置。

請求項18

前記表示部に表示する画像を制御する画像制御部を備え、前記内視鏡は、立体観察可能な内視鏡撮像部を有し、前記画像制御部は、前記内視鏡撮像部で得られた撮像データに基づき、前記画像として立体画像を前記表示部に表示させる、請求項17に記載の歯科用観察装置。

請求項19

前記内視鏡可動部による前記内視鏡の第1可動プランを、複数の歯牙部位ごとに当該歯牙の部位に応じて記憶する第1記憶部を備え、前記内視鏡操作部は、複数の歯牙の部位のうちの何れかを選択する歯牙選択操作を受け付け、前記内視鏡制御部は、前記内視鏡操作部で前記歯牙選択操作を受け付けた場合、受け付けた前記歯牙選択操作に係る歯牙の部位に対応する前記第1可動プランを前記第1記憶部から読み込み、読み込んだ前記第1可動プランに基づいて、前記内視鏡可動部による前記内視鏡の可動を制御する、請求項1〜18の何れか一項に記載の歯科用観察装置。

請求項20

前記内視鏡可動部による前記内視鏡の第2可動プランを、複数の観察目標領域ごとに当該観察目標領域に応じて記憶する第2記憶部を備え、前記内視鏡操作部は、複数の観察目標領域のうちの何れかを選択する目標領域選択操作を受け付け、前記内視鏡制御部は、前記内視鏡操作部で前記目標領域選択操作を受け付けた場合、受け付けた前記目標領域選択操作に係る観察目標領域に対応する前記第2可動プランを前記第2記憶部から読み込み、読み込んだ前記第2可動プランに基づいて、前記内視鏡可動部による前記内視鏡の可動を制御する、請求項1〜19の何れか一項に記載の歯科用観察装置。

請求項21

前記筐体には、口腔に向けたカメラ及び近接センサの少なくとも何れかが設けられている、請求項1〜20の何れか一項に記載の歯科用観察装置。

請求項22

前記内視鏡操作部を含み、前記筐体に設けられた操作スイッチを備える、請求項1〜21の何れか一項に記載の歯科用観察装置。

請求項23

前記内視鏡は、先端側へ媒体を通す媒体用チャンネルを内部に有し、前記媒体を前記内視鏡の先端側から放射させる媒体放射部と、前記媒体の放射に関する操作を受け付ける媒体操作部と、前記媒体操作部で受け付けた操作に基づいて、前記媒体放射部による前記媒体の放射を制御する媒体制御部と、を備える、請求項1又は2に記載の歯科用観察装置。

請求項24

前記媒体操作部を含むフートコントローラ、及び、前記媒体操作部を含む操作スイッチの少なくとも何れかを備える、請求項23に記載の歯科用観察装置。

請求項25

前記媒体放射部は、複数の前記媒体のうちの少なくとも一つを放射し、前記媒体操作部は、複数の前記媒体のうち少なくとも一つを選択する媒体選択操作を受け付け、前記媒体制御部は、前記媒体操作部で前記媒体選択操作を受け付けた場合、受け付けた前記媒体選択操作に係る少なくとも一つの前記媒体を放射させる、請求項23又は24に記載の歯科用観察装置。

請求項26

前記媒体放射部は、水、空気及び照明光のうちの少なくとも一つを放射し、前記媒体操作部は、水、空気及び照明光のうち少なくとも一つを選択する媒体選択操作を受け付け、前記媒体制御部は、前記媒体操作部で前記媒体選択操作を受け付けた場合、受け付けた前記媒体選択操作に係る水、空気及び照明光のうち少なくとも一つを放射させる、請求項25に記載の歯科用観察装置。

請求項27

前記媒体放射部で放射する前記媒体の少なくとも一部は、前記支持アームの内部空間に配置された流体管路を介して供給される、請求項23〜26の何れか一項に記載の歯科用観察装置。

請求項28

前記筐体には、光重合硬化のための第1青色光を発生させる光重合用光源が搭載され、前記媒体放射部は、前記第1青色光を前記内視鏡の先端側から放射させる、請求項23〜27の何れか一項に記載の歯科用観察装置。

請求項29

前記筐体には、口腔内の異変部の検出を可能とする第2青色光を発生させる異変部検出用光源が搭載され、前記媒体放射部は、前記第2青色光を前記内視鏡の先端側から放射させる、請求項23〜28の何れか一項に記載の歯科用観察装置。

請求項30

前記筐体には、レーザ光を発生するレーザ光光源が搭載され、又は、前記支持アームに沿って配設されたレーザ導光部を介してレーザ光が外部から導光され、前記媒体放射部は、前記レーザ光を前記内視鏡の先端側から放射させる、請求項23〜29の何れか一項に記載の歯科用観察装置。

請求項31

前記内視鏡が撮像する画像の拡大率を変更する画像拡大率変更部を備え、前記画像拡大率変更部は、前記内視鏡の内部に設けられた撮像用のレンズの移動、及び、前記内視鏡で得られた撮像データに対する画像処理の実行の少なくとも何れかを行うことで、前記拡大率を変更する、請求項1〜30の何れか一項に記載の歯科用観察装置。

請求項32

前記内視鏡は、その先端部に根管内観察用アダプタを装着可能である、請求項1〜31の何れか一項に記載の歯科用観察装置。

請求項33

前記内視鏡は、先端側へ歯科用処置具を通す処置具用チャンネルを内部に有し、前記歯科用処置具を駆動する処置具駆動部と、前記歯科用処置具の操作を受け付ける処置具操作部と、前記処置具操作部で受け付けた操作に基づいて、前記処置具駆動部の駆動を制御する処置具制御部と、を更に備える、請求項1〜32の何れか一項に記載の歯科用観察装置。

請求項34

前記処置具操作部を含むフートコントローラ、及び、前記処置具操作部を含む操作スイッチの少なくとも何れかを備える、請求項33に記載の歯科用観察装置。

請求項35

前記内視鏡制御部は、診療台ヘッドレスト基準姿勢に対する傾きに応じて、前記内視鏡可動部による前記内視鏡の可動を制御する、請求項1〜34の何れか一項に記載の歯科用観察装置。

請求項36

請求項1〜35の何れか一項に記載の歯科用観察装置と、座席シート、前記座席シートに接続されたバックレスト、及び、前記バックレストに傾動自在に接続されたヘッドレストを有する診療台と、前記ヘッドレストの傾動を制御するヘッドレスト制御部と、前記内視鏡可動部による前記内視鏡の可動量と前記ヘッドレストの傾動量とを含む制御量セットを、歯牙診療領域に応じて記憶する第3記憶部と、を備え、前記内視鏡制御部及び前記ヘッドレスト制御部は、入力された歯牙診療領域に対応する前記制御量セットを前記第3記憶部から読み込み、読み込んだ前記制御量セットに基づいて、前記内視鏡可動部による前記内視鏡の可動及び前記ヘッドレストの傾動をそれぞれ制御する、歯科診療装置

技術分野

0001

本発明は、歯科用観察装置及び歯科診療装置に関する。

背景技術

0002

従来の歯科用観察装置に関する技術として、例えば特許文献1には、歯科用照明装置から伸びフレキシブルアームと、フレキシブルアームの先端に装着されたCCDカメラと、歯科用照明装置の上部に設けられたディスプレーと、を備えた歯科治療ユニットが記載されている。この歯科治療ユニットでは、口腔内にCCDカメラを導入し、CCDカメラで撮影された映像をディスプレーに表示させることで、患者の口腔内を観察可能としている。

先行技術

0003

特開平7−275202号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1に記載された上記技術では、口腔内で観察部位を変えたいときには、その都度、術者がフレキシブルアームを手に持って曲げて位置合わせする必要がある。

0005

そこで、本発明は、口腔内での観察部位の変更を術者の操作により自動的に実行可能な歯科用観察装置及び歯科診療装置を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明に係る歯科用観察装置は、支持アームに支持された筐体と、基端側が筐体に保持され、先端側が口腔内に挿入可能とされ、先端側へ媒体を通す媒体用チャンネルを内部に有する内視鏡と、媒体を内視鏡の先端側から放射させる媒体放射部と、媒体の放射に関する操作を受け付ける媒体操作部と、媒体操作部で受け付けた操作に基づいて、媒体放射部による媒体の放射を制御する媒体制御部と、内視鏡の視野が変化するように内視鏡を可動する内視鏡可動部と、内視鏡の視野の変化に関する操作を受け付ける内視鏡操作部と、内視鏡操作部で受け付けた操作に基づいて、内視鏡可動部による内視鏡の可動を制御する内視鏡制御部と、を備える。

0007

この歯科用観察装置では、内視鏡操作部において操作を行うことで、内視鏡の視野が所望な視野となるように内視鏡を可動させ、口腔内での観察部位を自動的に変更することができる。したがって、口腔内での観察部位の変更を、術者の操作により自動的に実行することが可能となる。

0008

本発明に係る歯科用観察装置は、内視鏡操作部の少なくとも一方を含むフートコントローラを備えていてもよい。この構成では、術者は、観察部位の変更の操作を手で使わずに実行することができる。

0009

本発明に係る歯科用観察装置では、内視鏡は、軟性鏡であってもよい。このように、内視鏡としては、軟性鏡を採用することができる。

0010

本発明に係る歯科用観察装置では、内視鏡可動部は、内視鏡の先端側を移動させる内視鏡移動機構を有し、内視鏡操作部は、視野の変化に関する操作として、内視鏡の移動に関する移動操作を受け付けてもよい。この構成では、内視鏡の先端側を内視鏡移動機構によって移動させることで、内視鏡の視野を変化させ、口腔内での観察部位を変更することができる。

0011

本発明に係る歯科用観察装置では、内視鏡可動部は、内視鏡の先端側を湾曲させる湾曲機構を内視鏡移動機構として有していてもよい。この構成では、湾曲機構によって内視鏡の先端側を自動的に湾曲させることができる。

0012

本発明に係る歯科用観察装置では、内視鏡可動部は、内視鏡を屈曲させる屈曲機構を内視鏡移動機構として有していてもよい。この構成では、屈曲機構によって内視鏡を自動的に屈曲させることができる。

0013

本発明に係る歯科用観察装置では、内視鏡操作部は、内視鏡を口腔から退出させる退出操作を受け付け、内視鏡制御部は、内視鏡操作部で退出操作を受け付けた場合、内視鏡を直線状に延びるように可動させた後、当該内視鏡を初期位置まで口腔から離れる方向に移動させてもよい。この構成では、内視鏡操作部において退出操作を行うことで、内視鏡を患者の歯牙及びに触れないように直線状にした上で、当該内視鏡を口腔から自動的に退出させることができる。

0014

本発明に係る歯科用観察装置では、内視鏡可動部は、内視鏡の長手方向と垂直で且つ互いに直交する第1方向及び第2方向に沿って筐体に対して内視鏡を相対的に移動する直交移動機構を、内視鏡移動機構として有していてもよい。この構成では、直交移動機構によって、内視鏡を第1方向及び第2方向に沿って自動的に移動させることができる。

0015

本発明に係る歯科用観察装置では、内視鏡可動部は、内視鏡の長手方向を軸方向とする回転方向に沿って筐体に対して内視鏡を相対的に回転する回転移動機構を、内視鏡移動機構として有していてもよい。この構成では、回転移動機構によって、内視鏡を当該回転方向に沿って自動的に回転させることができる。

0016

本発明に係る歯科用観察装置では、内視鏡可動部は、内視鏡の長手方向に沿って筐体に対して内視鏡を相対的に移動する直動機構を、内視鏡移動機構として有していてもよい。
この構成では、直動機構によって、内視鏡を当該内視鏡の長手方向に沿って自動的に移動させることができる。

0017

本発明に係る歯科用観察装置では、内視鏡は、硬性鏡であってもよい。このように、内視鏡としては、硬性鏡を採用することができる。

0018

本発明に係る歯科用観察装置では、内視鏡可動部は、内視鏡の先端内部に設けられ内視鏡の視野の方向を可変にする視野方向可変機構を有していてもよい。この構成では、内視鏡の視野の方向を視野方向可変機構によって変えることで、内視鏡の視野を変化させ、口腔内での観察部位を変更することができる。

0019

本発明に係る歯科用観察装置では、内視鏡は、互いに異なる視野を有するレンズが設けられた複数の観察窓を有し、内視鏡可動部は、複数の観察窓のうち、内視鏡の撮像素子入射する光像が通る何れか1つを切り替える観察窓切替機構を有していてもよい。この構成では、撮像素子に入射する光像が通過する観察窓を観察窓切替機構により切り替えることで、内視鏡の視野を変化させ、口腔内での観察部位を変更することができる。

0020

本発明に係る歯科用観察装置では、内視鏡可動部は、内視鏡の長手方向を軸方向とする回転方向に沿って筐体に対して内視鏡を相対的に回転する回転移動機構を有していてもよい。この構成では、回転移動機構によって、内視鏡を当該回転方向に沿って自動的に回転させることができる。

0021

本発明に係る歯科用観察装置では、内視鏡可動部は、内視鏡の長手方向に沿って筐体に対して内視鏡を相対的に移動する直動機構を有していてもよい。この構成では、直動機構によって、内視鏡を当該内視鏡の長手方向に沿って自動的に移動させることができる。

0022

本発明に係る歯科用観察装置では、内視鏡操作部は、内視鏡の少なくとも基端側を筐体に収納する収納操作を受け付け、内視鏡制御部は、内視鏡操作部で収納操作を受け付けた場合、直動機構により内視鏡を移動させ、内視鏡の少なくとも基端側を筐体内に収納させてもよい。この構成では、不使用時、内視鏡の少なくとも基端側を筐体内に収納してコンパクト化することができる。

0023

本発明に係る歯科用観察装置では、筐体には、内視鏡で撮像した画像を表示する表示部が設けられていてもよい。この構成では、内視鏡による口腔内の観察結果を筐体上で表示することが可能となる。

0024

本発明に係る歯科用観察装置では、表示部に表示する画像を制御する画像制御部を備え、内視鏡は、立体観察可能な内視鏡撮像部を有し、画像制御部は、内視鏡撮像部で得られた撮像データに基づき、画像として立体画像を表示部に表示させてもよい。この構成によれば、表示部において患部立体視することができる。

0025

本発明に係る歯科用観察装置では、内視鏡可動部による内視鏡の第1可動プランを、複数の歯牙の部位ごとに当該歯牙の部位に応じて記憶する第1記憶部を備え、内視鏡操作部は、複数の歯牙の部位のうちの何れかを選択する歯牙選択操作を受け付け、内視鏡制御部は、内視鏡操作部で歯牙選択操作を受け付けた場合、受け付けた歯牙選択操作に係る歯牙の部位に対応する第1可動プランを第1記憶部から読み込み、読み込んだ第1可動プランに基づいて、内視鏡可動部による内視鏡の可動を制御してもよい。この構成では、内視鏡操作部において歯牙選択操作を行うことで、選択した歯牙の部位に応じて内視鏡を自動的に可動させることができる。

0026

本発明に係る歯科用観察装置は、内視鏡可動部による内視鏡の第2可動プランを、複数の観察目標領域ごとに当該観察目標領域に応じて記憶する第2記憶部を備え、内視鏡操作部は、複数の観察目標領域のうちの何れかを選択する目標領域選択操作を受け付け、内視鏡制御部は、内視鏡操作部で目標領域選択操作を受け付けた場合、受け付けた目標領域選択操作に係る観察目標領域に対応する第2可動プランを第2記憶部から読み込み、読み込んだ第2可動プランに基づいて、内視鏡可動部による内視鏡の可動を制御してもよい。この構成では、内視鏡操作部において目標領域選択操作を行うことで、選択した観察目標領域に応じて内視鏡を自動的に可動させることができる。

0027

本発明に係る歯科用観察装置では、筐体には、口腔に向けたカメラ及び近接センサの少なくとも何れかが設けられていてもよい。この構成では、口腔の開口度及び患者と筐体との接近度の少なくとも何れかを把握することが可能となる。

0028

本発明に係る歯科用観察装置は、内視鏡操作部を含み、筐体に設けられた操作スイッチを備えていてもよい。この構成では、術者は、観察部位の変更の操作を筐体上で行うことができる。

0029

本発明に係る歯科用観察装置では、内視鏡は、先端側へ媒体を通す媒体用チャンネルを内部に有し、媒体を内視鏡の先端側から放射させる媒体放射部と、媒体の放射に関する操作を受け付ける媒体操作部と、媒体操作部で受け付けた操作に基づいて、媒体放射部による媒体の放射を制御する媒体制御部と、を備えていてもよい。この構成では、媒体操作部において操作を行うことで、内視鏡の先端側から媒体を自動的に放射させることができる。口腔内での媒体の放射を、術者の操作により自動的に実行することが可能となる。

0030

本発明に係る歯科用観察装置は、媒体操作部を含むフートコントローラ、及び、媒体操作部を含む操作スイッチの少なくとも何れかを備えていてもよい。この構成では、媒体の放射に関する操作を、フートコントローラ及び操作スイッチの少なくとも何れかにより行うことができる。

0031

本発明に係る歯科用観察装置では、媒体放射部は、複数の媒体のうちの少なくとも一つを放射し、媒体操作部は、複数の媒体のうち少なくとも一つを選択する媒体選択操作を受け付け、媒体制御部は、媒体操作部で媒体選択操作を受け付けた場合、受け付けた媒体選択操作に係る少なくとも一つの媒体を放射させてもよい。この構成では、複数の媒体のうちの所望の少なくとも一つを選択して放射することが可能となる。

0032

本発明に係る歯科用観察装置では、媒体放射部は、水、空気及び照明光のうちの少なくとも一つを放射し、媒体操作部は、水、空気及び照明光のうち少なくとも一つを選択する媒体選択操作を受け付け、媒体制御部は、媒体操作部で媒体選択操作を受け付けた場合、受け付けた媒体選択操作に係る水、空気及び照明光のうち少なくとも一つを放射させてもよい。この構成では、水、空気及び照明光のうちの所望の少なくとも一つを選択して放射することが可能となる。

0033

本発明に係る歯科用観察装置では、媒体放射部で放射する媒体の少なくとも一部は、支持アームの内部に配置された内部空間を介して供給されてもよい。この構成では、支持アームの内部を利用して媒体を供給することが可能となる。

0034

本発明に係る歯科用観察装置では、筐体には、光重合硬化のための第1青色光を発生させる光重合用光源が搭載され、媒体放射部は、第1青色光を内視鏡の先端側から放射させてもよい。この構成によれば、内視鏡の先端側から第1青色光を放射し、光重合硬化を実施することができる。

0035

本発明に係る歯科用観察装置では、筐体には、口腔内の異変部の検出を可能とする第2青色光を発生させる異変部検出用光源が搭載され、媒体放射部は、第2青色光を内視鏡の先端側から放射させてもよい。この構成によれば、内視鏡の先端側から第2青色光を放射し、う蝕部等の異変部の検出を実施することができる。

0036

本発明に係る歯科用観察装置では、筐体には、レーザ光を発生させるレーザ光光源が搭載され、又は、支持アームに沿って配設されたレーザ導光部を介してレーザ光が外部から導光され、媒体放射部は、レーザ光を内視鏡の先端側から放射させてもよい。この構成によれば、内視鏡の先端側からレーザ光を放射し、患部の治療を実施することができる。

0037

本発明に係る歯科用観察装置は、内視鏡が撮像する画像の拡大率を変更する画像拡大率変更部を備え、画像拡大率変更部は、内視鏡の内部に設けられた撮像用のレンズの移動、及び、内視鏡で得られた撮像データに対する画像処理の実行の少なくとも何れかを行うことで、拡大率を変更してもよい。この構成では、内視鏡が撮像する画像の拡大率を所望に変更することができる。

0038

本発明に係る歯科用観察装置では、内視鏡は、その先端部に根管内観察用アダプタを装着可能であってもよい。この構成では、内視鏡の先端部に根管内観察用アダプタを装着することで、根管内の観察を行うことができる。

0039

本発明に係る歯科用観察装置では、内視鏡は、先端側へ歯科用処置具を通す処置具用チャンネルを内部に有し、歯科用処置具を駆動する処置具駆動部と、歯科用処置具の操作を受け付ける処置具操作部と、処置具操作部で受け付けた操作に基づいて、処置具駆動部の駆動を制御する処置具制御部と、を更に備えていてもよい。この構成では、処置具操作部において操作を行うことで、歯科用処置具を自動的に動作させることが可能となる。

0040

本発明に係る歯科用観察装置は、処置具操作部を含むフートコントローラ、及び、処置具操作部を含む操作スイッチの少なくとも何れかを備えていてもよい。この構成では、歯科用処置具の操作を、フートコントローラ及び操作スイッチの少なくとも何れかにより行うことができる。

0041

本発明に係る歯科用観察装置では、内視鏡制御部は、診療台ヘッドレスト基準姿勢に対する傾きに応じて、内視鏡可動部による内視鏡の可動を制御してもよい。この構成では、ヘッドレストの傾きを考慮して、口腔内での観察部位を自動的に変更することが可能となる。

0042

本発明に係る歯科診療装置は、上記歯科用観察装置と、座席シート、座席シートに接続されたバックレスト、及び、バックレストに傾動自在に接続されたヘッドレストを有する診療台と、ヘッドレストの傾動を制御するヘッドレスト制御部と、内視鏡可動部による内視鏡の可動量とヘッドレストの傾動量とを含む制御量セットを、歯牙診療領域に応じて記憶する第3記憶部と、を備え、内視鏡制御部及びヘッドレスト制御部は、入力された歯牙診療領域に対応する制御量セットを第3記憶部から読み込み、読み込んだ制御量セットに基づいて、内視鏡可動部による内視鏡の可動及びヘッドレストの傾動をそれぞれ制御する。

0043

この歯科診療装置においても、上記歯科用観察装置を備えることから、口腔内での観察部位の変更を術者の操作により自動的に実行できるという上記効果が奏される。また、歯牙診療領域を入力することで、その歯牙診療領域に応じて内視鏡による観察装置とヘッドレストの傾動とを連動させ、観察範囲を拡大することが可能となる。

発明の効果

0044

本発明によれば、口腔内での観察部位の変更を術者の操作により自動的に実行可能な歯科用観察装置及び歯科診療装置を提供することが可能となる。

図面の簡単な説明

0045

第1実施形態に係る歯科用観察装置を含む歯科診療装置の全体構成を示す概略図である。
第1実施形態に係る歯科用観察装置を含む歯科診療装置の全体構成を示すブロック図である。
第1実施形態に係る筐体の内部構成を示す概略断面図である。
第1実施形態に係る内視鏡の先端部を示す斜視図である。
(a)は、図4のA−B線に沿っての断面図である。(b)は、図4のA−C線に沿っての断面図である。
図4のA−D線に沿っての断面図である。
第1実施形態に係るフートコントローラを示す斜視図である。
第1実施形態に係る湾曲機構を示す概略図である。
第2実施形態に係る歯科用観察装置を含む歯科診療装置の全体構成を示すブロック図である。
第2実施形態に係る筐体の内部構成を示す概略断面図である。
第2実施形態に係る視野方向可変機構を示す断面図である。
第2実施形態に係る観察窓切替機構を示す断面図である。
第3実施形態に係る歯科用観察装置を含む歯科診療装置の全体構成を示す正面図である。
第3実施形態に係る歯科用観察装置を含む歯科診療装置の全体構成を示す平面図である。
(a)は、第3実施形態に係る内視鏡可動部の動作を説明する図である。(b)は、第3実施形態に係る内視鏡可動部の動作を示す他の図である。(c)は、第3実施形態に係る内視鏡可動部の動作を示す更に他の図である。
第3実施形態に係る伸縮機構を示す断面図である。
変形例に係るモニタを示す斜視図である。
変形例に係る直交移動機構を示す概略断面図である。
図18のXIX−XIX線に沿っての断面図である。
変形例に係る根管内観察用アダプタを示す側面図である。
変形例に係る媒体放射部を示すブロック図である。
(a)は、変形例に係る診療台を示す概略図である。(b)は、図22(b)の診療台においてバックレストが倒れた状態を示す概略図である。
図22(b)の矢印Eの方向から見た矢視図である。

実施例

0046

以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。

0047

[第1実施形態]
図1に示されるように、歯科用観察装置1は、患者Pの口腔内を観察するための装置である。歯科用観察装置1は、患者Pの口腔内を治療するための歯科診療装置4に含まれる。歯科診療装置4及び歯科用観察装置1は、歯科分野において歯科医師等の術者Dに用いられる。患者Pは、生身の人間であってもよいし、人体模型であってもよいし、頭部模型であってもよい。「歯科」とは、歯学に関する学科であって、歯又は歯に関連した組織歯周組織等)に関する疾患を扱う診療科である。「歯科」には、例えば一般歯科、矯正歯科口腔外科、歯科放射線科又は小児歯科等が含まれる。

0048

歯科用観察装置1は、筐体10、内視鏡20、操作スイッチ30及びフートコントローラ40を備える。また、図1及び図2に示されるように、歯科用観察装置1は、筐体10の内部に、媒体放射部50と内視鏡可動部60と処置具駆動部70と観察装置制御部80とを備える。以下、各構成について説明する。なお、「上」及び「下」の語は、歯科用観察装置1の観察時の状態における鉛直方向の上方及び下方にそれぞれ対応する。

0049

筐体10は、支持アーム3に支持されている。支持アーム3は、支持位置を変更自在で、且つ、手を放せば当該支持位置で安定して支持し続けるバランスアームである。支持アーム3は、ピボット3aにより水平面内で移動可能に筐体10を支持する。また、支持アーム3は、鉛直方向に沿う軸回り及び水平方向に沿う軸回りに回転自在に筐体10を支持する。支持アーム3は、歯科診療装置4において無影灯又はトレーを支持する垂直支柱4aを含んでいてもよい。垂直支柱4aは、患者Pがうがいを行う装置台6に固定されている。このような支持アーム3に支持された筐体10は、上下方向及び水平面内で自在に可動する共に、観察時には、その場で不動に支持される。なお、支持アーム3としては特に限定されず、公知の種々のアームを用いることができる。支持アーム3は、下部にキャスターを設けて移動自在とされた構成とされていてもよい。支持アーム3の具体的構成としては、例えば実用新案登録第2586294号公報を参照されたい。

0050

筐体10は、矩形箱形状を呈する。筐体10の上面10aは、支持アーム3の先端に固定されている。筐体10の上面10aには、術者用モニタ11が設けられている。術者用モニタ11は、内視鏡20で撮像した画像を表示する表示部として機能する。術者用モニタ11は、その表示面の向きを変更自在に筐体10に固定されている。術者用モニタ11としては、公知の種々のモニタを用いることができる。

0051

筐体10の下面10bは、患者Pと対向する面である。筐体10の下面10bには、患者Pの口腔に向けた口元観察カメラ12が設けられている。口元観察カメラ12は、患者Pの口元を撮像するカメラである。筐体10の前側(観察持の術者D側)の側面10cには、操作スイッチ30が取り付けられている。筐体10における側面10cと直交する一対の側面10dには、筐体10を把持するためのハンドル13がそれぞれ設けられている。

0052

図3に示されるように、内視鏡20は、先端側が口腔内に挿入可能な長尺筒状の観察用機器である。内視鏡20の基端側は、筐体10に保持されている。内視鏡20の先端側は、下方に向かって延出し、筐体10から突出する。内視鏡20としては、軟性鏡が用いられている。軟性鏡は、その少なくとも一部が可撓管(可撓性を有する管部分)で構成された内視鏡である。本実施形態の内視鏡20は、筐体10に近い部分が直線状の硬い管で構成され、且つ、それ以外の部分が可撓管で構成された軟性鏡である。

0053

図4図6に示されるように、内視鏡20は、撮像用チャンネル21と第1媒体用チャンネル22と第2媒体用チャンネル23と処置具用チャンネル24とを、内部に有する。撮像用チャンネル21、第1媒体用チャンネル22、第2媒体用チャンネル23及び処置具用チャンネル24は、内視鏡20の内部において基端から先端に延設された通路である。

0054

撮像用チャンネル21は、内視鏡20の撮像に用いられるチャンネルである。撮像用チャンネル21には、内視鏡撮像部25が設けられている。内視鏡撮像部25は、対物レンズ25a及び撮像素子25bを含む。対物レンズ25aは、撮像用チャンネル21内の先端に設けられている。撮像素子25bは、撮像用チャンネル21内における対物レンズ25aよりも基端側に設けられ、対物レンズ25aを通過した光像を受光する。撮像素子25bとしては、CCD等が用いられている。撮像素子25bは、撮像結果(撮像データ)を観察装置制御部80へ有線通信又は無線通信により送信する。撮像素子25bには、電線26が接続され、電線26を介して電力が供給されている。電線26は、撮像用チャンネル21内に挿通され、後述の電線53と電気的に接続されている。

0055

第1媒体用チャンネル22は、先端側へ水及びエアを通すチャンネルである。第1媒体用チャンネル22では、水管路22aが挿通され、その水管路22aの周囲がエア管路22bとされている。ここでの第1媒体用チャンネル22では、先端部においてエア管路22b中に水管路22aが開口しており、水及びエアを同時に供給することでこれらが混合され、先端口からスプレーとして放射(噴射)できる。

0056

第2媒体用チャンネル23は、先端側へ照明光を通すチャンネルである。第2媒体用チャンネル23では、照明光を導光するライトガイド23aが挿通され、先端に設けられた発光部23bが当該ライトガイド23aと光学的に接続されている。処置具用チャンネル24は、先端側へ歯科用処置具24aを通すチャンネルである。歯科用処置具24aとしては、特に限定されないが、ここでは、リーマ又はファイルと称される根管切削工具が用いられている。また、処置具用チャンネル24では、回転伝達部材としてのワイヤ24bが挿通され、当該ワイヤ24bの先端に歯科用処置具24aが固定されている。

0057

内視鏡20は、撮像する画像の拡大率を変更する画像拡大率変更部27を有する。画像拡大率変更部27は、内視鏡20の内部(ここでは、撮像用チャンネル21内)に設けられた撮像用のレンズである拡大レンズ27aと、拡大レンズ27aを内視鏡20の先端側及び基端側へ移動させるためのモータ27bと、を含む。拡大レンズ27aは、撮像用チャンネル21内における対物レンズ25aと撮像素子25bとの間に配置されている。モータ27bは、不図示の減速ギアを有する。画像拡大率変更部27は、モータ27bを駆動させて拡大レンズ27aを移動させることで、内視鏡20が撮像する画像の拡大率を変更する。

0058

図2及び図3に示されるように、操作スイッチ30は、歯科用観察装置1の各種の操作を受け付ける操作ユニットである。操作スイッチ30は、主として術者Dの手指による操作を受け付ける。操作スイッチ30としては、例えばタッチパネル又は押しボタン型スイッチユニットが用いられる。操作スイッチ30は、その操作結果(操作信号)を観察装置制御部80へ有線通信又は無線通信により送信する。操作スイッチ30は、媒体操作部31、内視鏡操作部32、撮像操作部33、処置具操作部34及びキャリブレーション操作部35を有する。

0059

媒体操作部31は、媒体の放射に関する操作を受け付ける。媒体操作部31は、複数の媒体のうち少なくとも一つを選択する媒体選択操作を受け付ける。例えば媒体操作部31は、水、エア、スプレー(水及びエアが混合したもの)及び照明光についての放射のON/OFFを選択する媒体選択操作を受け付ける。なお、媒体選択操作は、放射時間及び放射パターン等を設定する操作を含んでいてもよい。媒体選択操作は、媒体が水、エア及びスプレーの場合には、その圧力を設定する操作を含んでいてもよい。媒体選択操作は、媒体が照明光の場合には、その出力を設定する操作を含んでいてもよい。

0060

内視鏡操作部32は、内視鏡20の視野の変化に関する操作を受け付ける。内視鏡操作部32は、内視鏡20の視野の変化に関する操作として、内視鏡20の移動に関する移動操作を受け付ける。具体的には、内視鏡操作部32は、内視鏡20の先端側の湾曲を操作する移動操作、内視鏡20の長手方向に沿った移動を操作する移動操作、及び、内視鏡20の長手方向を軸方向とする回転方向(以下、「θ方向」ともいう)に沿った回転移動を操作する移動操作を受け付ける。内視鏡操作部32は、内視鏡20を口腔から退出させる退出操作を受け付ける。内視鏡操作部32は、内視鏡20の基端側を筐体10に収納する収納操作を受け付ける。

0061

内視鏡操作部32は、複数の歯牙の部位のうちの何れかを選択する歯牙選択操作を受け付ける。歯牙選択操作としては、歯牙番号の入力であってもよいし、大まかに定められた上下左右前歯又は臼歯等の歯牙のブロック(領域)番号であってもよい。歯牙番号は、歯牙一本一本に対応していてもよいし、歯牙一本一本に含まれる面部位に対応してもよい。つまり、選択可能な歯牙の部位としては、複数の歯牙それぞれが選択可能なだけでなく、例えば歯牙が奥歯の場合には、その歯牙において区切られた5つの面部位、すなわち、頬側面舌側面遠心面近心面咬合面が選択可能である。

0062

内視鏡操作部32は、複数の観察目標領域のうちの何れかを選択する目標領域選択操作を受け付ける。観察目標領域は、観察する目標となる領域である。観察目標領域は、特に限定されず、口腔内だけでなく口腔外の領域であってもよい。観察目標領域は、大まかに定められた上下左右前後の各領域であってもよいし、前歯領域又は臼歯領域等であってもよい。選択可能な歯牙の部位及び観察目標領域は、例えば、伸長、体重、年齢性別等の少なくとも何れかで更に分けられていてもよい。

0063

撮像操作部33は、内視鏡20の撮像に関する撮像操作を受け付ける。例えば撮像操作部33は、撮像記録のON/OFFを実行する撮像操作、及び、画像の拡大率を変更する撮像操作を受け付ける。また、撮像を視認しやすい角度に画像を回転する操作を受け付けることもできる。処置具操作部34は、歯科用処置具24aの駆動のON/OFFに関する操作を受け付ける。例えば処置具操作部34は、歯科用処置具24aの駆動のON/OFFを実行する操作を受け付ける。キャリブレーション操作部35は、キャリブレーションを実行する操作を受け付ける。

0064

操作スイッチ30は、複数の操作ボタンを有しており、これらの複数の操作ボタンを適宜操作することで、上述した操作部31〜35の各操作を実現できる。例えば、操作スイッチ30では、矢印で上下方向に分けた2つのボタンで、内視鏡20の長手方向に沿った移動を操作してもよい。また例えば、操作スイッチ30では、前後左右をそれぞれ矢印で示す4つのボタンで、内視鏡20の先端側の湾曲を操作してもよい。操作スイッチ30の構成、配置及び操作方法については特に限定されず、仕様等に応じて適宜設定できる。

0065

フートコントローラ40は、歯科用観察装置1の各種の操作を受け付ける操作ユニットである。フートコントローラ40は、術者Dの足元に配置され、主として術者Dの脚(足踏み)による操作を受け付ける。フートコントローラ40は、その操作結果(操作信号)を観察装置制御部80へ有線通信又は無線通信により送信する。フートコントローラ40は、操作スイッチ30と同様に、媒体操作部31、内視鏡操作部32、撮像操作部33、処置具操作部34及びキャリブレーション操作部35を含む。

0066

図7に示される一例では、フートコントローラ40は、前方ペダル41、第1左ペダル42、第2左ペダル43、第1右ペダル44及び第2右ペダル45を有する。フートコントローラ40は、各ペダル41〜45の機能を切替え可能な機能切替えスイッチ46を有する。フートコントローラ40では、機能切替えスイッチ46で機能を適宜切り替えながら各ペダル41〜45を適宜操作することで、上述した操作部31〜35の各操作を実現できる。フートコントローラ40の構成、配置及び操作方法については特に限定されず、仕様等に応じて適宜設定できる。

0067

図1図2及び図7に示されるように、フートコントローラ40は、ヘッドレスト操作部47、座席シート操作部48及びバックレスト操作部49を含む。ヘッドレスト操作部47は、診療台7のヘッドレスト7aの傾動に関する操作を受け付ける。座席シート操作部48は、診療台7の座席シートの昇降に関する操作を受け付ける。バックレスト操作部49は、診療台7のバックレスト7bの傾動に関する操作を受け付ける。フートコントローラ40は、機能切替えスイッチ46で機能を適宜切り替えながら各ペダル41〜45を適宜操作することで、上述した操作部47〜49の各操作、及び、歯科診療装置4の診療用ハンドピース駆動操作も可能である。なお、上述した操作部47〜49の各操作、及び、歯科診療装置4の診療用ハンドピースの駆動操作を、歯科診療装置4の操作部(不図示)から手指により行うことも可能である。

0068

図2及び図3に示されるように、媒体放射部50は、媒体を内視鏡20の先端側から放射させる。媒体放射部50で放射させる媒体のうちの水及びエアは、支持アーム3の内部空間5(図1参照)に配置された流体管路である水管路51及びエア管路52を介して供給される。内部空間5は、筐体10内と歯科診療装置4の装置台6内とを連通する。水管路51は、筐体10内へ高圧水を導入する管路である。エア管路52は、筐体10内へ高圧エアを導入する管路である。また、内部空間5には、筐体10内へ電力を供給する電線53が配置されている。媒体放射部50は、注水用電磁弁54、エア用電磁弁55及び照明光光源56を有する。

0069

注水用電磁弁54は、その弁を開くことで水管路51から第1媒体用チャンネル22の水管路22aへ高圧水を注水し、第1媒体用チャンネル22の先端口から水を放射させる。エア用電磁弁55は、その弁を開くことでエア管路52から第1媒体用チャンネル22のエア管路22bへ高圧エアを流通させ、第1媒体用チャンネル22の先端口からエアを放射させる。また、第1媒体用チャンネル22では、エア管路22b中に水管路22aが開口していることから、注水用電磁弁54及びエア用電磁弁55の双方の弁を開くことで、高圧水及び高圧エアを混合させ、第1媒体用チャンネル22の先端口からスプレーを放射させる。

0070

照明光光源56は、照明光を出射し、ライトガイド57を介して第2媒体用チャンネル23のライトガイド23aに導光することで、第2媒体用チャンネル23の先端の発光部23bから当該照明光を放射させる。

0071

内視鏡可動部60は、内視鏡の視野が変化するように内視鏡を可動する。内視鏡可動部60は、内視鏡20の先端側を移動させる内視鏡移動機構として、直動機構61、回転移動機構62及び湾曲機構63を有する。

0072

直動機構61は、内視鏡20の長手方向に沿って筐体10に対して内視鏡20を相対的に移動(以下、「直動」ともいう)する機構である。直動機構61は、筐体10の内部に設けられたモータ61aと、モータ61aに連結された減速機構61bと、減速機構61bに連結された複数のローラ61cと、を含む。複数のローラ61cは、内視鏡20の周囲に配置され、内視鏡20を直動自在に保持する。直動機構61では、モータ61aが駆動されることで減速機構61bを介してローラ61cが回転し、内視鏡20が直動する。ここでの内視鏡20の直動は、筐体10に対して昇降するような移動である。

0073

回転移動機構62は、θ方向に沿って筐体10に対して内視鏡20を相対的に回転する機構である。回転移動機構62は、筐体10の内部に設けられたモータ62aと、モータ62aに連結された減速機構62bと、減速機構62bに連結されたローラ62cと、を含む。回転移動機構62では、モータ62aが駆動されることで減速機構62bを介してローラ62cが回転し、これにより、鉛直軸回りのθ方向に沿って内視鏡20が回転する。

0074

湾曲機構63は、内視鏡20の先端側を自在に湾曲させる(撓ませる)機構である。図8に示されるように、湾曲機構63は、複数の湾曲駒63aと、湾曲駒63aに接続された第1ワイヤ対63b及び第2ワイヤ対63cと、第1ワイヤ対63bを牽引駆動する第1モータ63dと、第2ワイヤ対63cを牽引駆動する第2モータ63eと、を有する。

0075

複数の湾曲駒63aは、内視鏡20内の先端部に、内視鏡20の長手方向に沿って並設されている。複数の湾曲駒63aは、リベット63fにより回動自在に連結されている。複数の湾曲駒63aは、内視鏡20の長手方向に対して垂直な第1方向に内視鏡20の先端側を湾曲させると共に、内視鏡20の長手方向及び第1方向に対して垂直な第2方向に内視鏡20の先端側を湾曲させる。第1ワイヤ対63b及び第2ワイヤ対63cの先端は、最先端に位置する湾曲駒63a又は内視鏡20内の先端部に固着されている。第1ワイヤ対63bの基端は、第1モータ63dが連結された第1プーリ63gにかけ渡されている。第2ワイヤ対63cの基端は、第2モータ63eが連結された第2プーリ63hにかけ渡されている。

0076

湾曲機構63では、第1モータ63dが駆動されることで第1プーリ63gが回転し、第1ワイヤ対63bが牽引される。これにより、当該牽引量に応じて内視鏡20の先端側が第1方向に湾曲する。また、湾曲機構63では、第2モータ63eが駆動されることで第2プーリ63hが回転し、第2ワイヤ対63cが牽引される。これにより、当該牽引量に応じて内視鏡20の先端側が第2方向に湾曲される。なお、湾曲機構63の構成としては、上述の具体的構成に限定されず、種々の公知の構成を採用することができる。例えば湾曲機構63は、多数の剛体を連結し、これらの剛体をまとめてワイヤで湾曲操作できる構成であってもよい。

0077

図2図3及び図6に示されるように、処置具駆動部70は、歯科用処置具24aを駆動する。処置具駆動部70は、歯科用処置具24aを処置具用チャンネル24の先端口から出没させるアクチュエータと、歯科用処置具24aを回転駆動するモータと、を有する。アクチュエータ及びモータは、ワイヤ24bを介して歯科用処置具24aに連結されている。

0078

図2及び図3に示されるように、観察装置制御部80は、例えば一以上のコンピュータ装置により構成される。観察装置制御部80は、プロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、記録媒体であるRAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)等を含んで構成される。観察装置制御部80は、CPU及びRAM等のハードウェア上にプログラム等を読み込ませることにより、各種の制御を実行する。観察装置制御部80は、機能的構成として、媒体制御部81、内視鏡制御部82、処置具制御部83、撮像制御部84、画像制御部85及び記憶部86を有する。

0079

媒体制御部81は、媒体操作部31で受け付けた操作に基づいて、媒体放射部50による媒体の放射を制御する。具体的には、媒体制御部81は、媒体操作部31で媒体選択操作を受け付けた場合、受け付けた媒体選択操作に係る少なくとも一つの媒体を媒体放射部50によって放射させる。より具体的には、媒体制御部81は、水、空気又はスプレーを選択する媒体選択操作を媒体操作部31で受け付けた場合、その媒体選択操作に応じて注水用電磁弁54及びエア用電磁弁55を制御し、水、空気又はスプレーを第1媒体用チャンネル22の先端口から放射させる。媒体制御部81は、照明光を選択する媒体選択操作を媒体操作部31で受け付けた場合、照明光光源56から照明光を出射させ、第2媒体用チャンネル23の発光部23bから照明光を放射させる。

0080

内視鏡制御部82は、内視鏡操作部32で受け付けた操作に基づいて、内視鏡可動部60による内視鏡20の可動を制御する。内視鏡制御部82は、内視鏡操作部32で受け付けた移動操作に基づいて、直動機構61、回転移動機構62及び湾曲機構63の少なくとも何れかの動作を、エンコーダ等で位置検出してフィードバック制御する。内視鏡制御部82は、内視鏡操作部32において内視鏡20の先端側の湾曲を操作する移動操作を受け付けた場合、その移動操作に応じて、湾曲機構63によって内視鏡20の先端側を湾曲させる。内視鏡制御部82は、内視鏡操作部32において内視鏡20の直動を操作する移動操作を受け付けた場合、その移動操作に応じて、直動機構61によって内視鏡20を直動させる。内視鏡制御部82は、内視鏡操作部32において内視鏡20のθ方向に沿った回転移動を操作する移動操作を受け付けた場合、その移動操作に応じて、回転移動機構2によって内視鏡20をθ方向に回転させる。

0081

内視鏡制御部82は、内視鏡操作部32で退出操作を受け付けた場合、湾曲機構63により内視鏡20を直線状に延びるように可動させた後、当該内視鏡20を初期位置まで口腔から離れる方向に移動させる。初期位置としては、特に限定されないが、内視鏡20の先端が口腔から一定距離以上離れる位置である。

0082

内視鏡制御部82は、内視鏡操作部32で収納操作を受け付けた場合、直動機構61により内視鏡20を移動させ、内視鏡20の少なくとも基端側を筐体10内に収納させる。収納する内視鏡20の範囲は特に限定されず、例えば、内視鏡20の基端側から中央部に亘る範囲であってもよいし、内視鏡20の先端部以外の範囲であってもよい。

0083

内視鏡制御部82は、診療台7のヘッドレスト7aの基準姿勢に対する傾きに応じて、内視鏡可動部60による内視鏡20の可動を制御する。内視鏡制御部82は、診療台7のバックレスト7bの基準姿勢に対する傾きに応じて、内視鏡可動部60による内視鏡20の可動を制御する。内視鏡制御部82は、診療台7の座席シートの昇降位置に応じて、内視鏡可動部60による内視鏡20の可動を制御する。一例として、内視鏡制御部82は、ヘッドレスト7a及びバックレスト7bの基準姿勢に対する傾きの大小に応じて、内視鏡可動部60による内視鏡20の可動量を増減するように補正する。

0084

ヘッドレスト7a及びバックレスト7bの傾きは、バックレスト7bの幅方向を軸方向とするピッチ角の傾きと、バックレスト7bの上下方向を軸方向とするロール角の傾きと、バックレスト7bの前後方向を軸方向とするヨーイング角の傾きと、の少なくとも何れかを含んでいてもよい。基準姿勢は、特に限定されないが、例えば通常治療時の姿勢である。

0085

ヘッドレスト7aの傾きは、ヘッドレスト7aの傾きを制御するヘッドレスト制御部8aの制御信号に基づいて認識可能である。座席シートの昇降位置は、座席シートの昇降を制御する座席シート制御部8bの制御信号に基づいて認識可能である。バックレスト7bの傾きは、バックレスト7bの傾きを制御するバックレスト制御部8cの制御信号に基づいて認識可能である。ヘッドレスト制御部8a、座席シート制御部8b及びバックレスト制御部8cは、歯科診療装置4の診療装置制御部8に具備されている。

0086

診療装置制御部8は、観察装置制御部80と同様に、例えば一以上のコンピュータ装置により構成される。診療装置制御部8は、CPU、RAM又はROM等を含んで構成され、CPU及びRAM等のハードウェア上にプログラム等を読み込ませることにより、各種の制御を実行する。ヘッドレスト制御部8aは、ヘッドレスト7aを傾動させるヘッドレスト駆動部9aの駆動を制御する。座席シート制御部8bは、座席シートを昇降させる座席シート駆動部9bの駆動を制御する。バックレスト制御部8cは、バックレスト7bを傾動させるバックレスト駆動部9cの駆動を制御する。

0087

内視鏡制御部82は、口元観察カメラ12の観察結果に応じて、内視鏡可動部60による内視鏡20の可動を制御する。一例として、内視鏡制御部82は、口元観察カメラ12で撮像した口元の位置に応じて、内視鏡可動部60による内視鏡20の可動量を増減するように補正する。内視鏡制御部82は、口元観察カメラ12の観察結果により患者Pが口腔を閉じていると判断できる場合には、内視鏡20が可動(口腔内への挿入、湾曲等)しないように制御する。

0088

内視鏡制御部82は、内視鏡操作部32で歯牙選択操作を受け付けた場合、受け付けた歯牙選択操作に係る歯牙の部位に対応する第1可動プラン(後述)を記憶部86から読み込み、読み込んだ可動プランに基づいて、内視鏡可動部60による内視鏡20の可動を制御する。内視鏡制御部82は、内視鏡操作部32で目標領域選択操作を受け付けた場合、受け付けた目標領域選択操作に係る観察目標領域に対応する第2可動プラン(後述)を記憶部86から読み込み、読み込んだ可動プランに基づいて、内視鏡可動部60による内視鏡20の可動を制御する。

0089

処置具制御部83は、処置具操作部34で受け付けた操作に基づいて、処置具駆動部70の駆動を制御する。処置具制御部83は、処置具操作部34において歯科用処置具24aの駆動のONとする操作を受け付けた場合、処置具駆動部70のアクチュエータを制御して処置具用チャンネル24の先端口から歯科用処置具24aを出現させると共に、処置具駆動部70のモータを制御して歯科用処置具24aを回転させる。処置具制御部83は、処置具操作部34において歯科用処置具24aの駆動のOFFとする操作を受け付けた場合、処置具駆動部70のモータを制御して歯科用処置具24aの回転を停止させると共に、処置具駆動部70のアクチュエータを制御して処置具用チャンネル24の内へ歯科用処置具24aを没入させる。

0090

撮像制御部84は、撮像操作部33で受け付けた撮像操作に基づいて、内視鏡撮像部25の動作を制御する。撮像制御部84は、撮像操作部33において撮像記録のON/OFFを実行する撮像操作を受け付けた場合、内視鏡撮像部25による撮像を開始/停止させる。撮像制御部84は、撮像操作部33において画像の拡大率を変更する撮像操作を受け付けた場合、画像拡大率変更部27のモータ27bを駆動させて拡大レンズ27aを移動させ、内視鏡20が撮像する画像の拡大率を変更する。

0091

画像制御部85は、内視鏡撮像部25の撮像結果(撮像データ)に係る画像を術者用モニタ11に表示させる。画像制御部85は、内視鏡撮像部25の撮像結果に対して公知の種々の画像処理を実行してもよい。記憶部86は、内視鏡可動部60による内視鏡20の第1可動プランを、複数の歯牙の部位ごとに当該歯牙の部位に応じて記憶する。記憶部86は、内視鏡可動部60による内視鏡20の第2可動プランを、複数の観察目標領域ごとに当該観察目標領域に応じて記憶している。記憶部86は、第1記憶部及び第2記憶部を構成する。

0092

第1可動プラン及び第2可動プランは、内視鏡20を可動させる際に予定される内視鏡可動部60の動作遷移である。第1可動プラン及び第2可動プランは、内視鏡20を自動的に可動する際に指針となる制御プランである。第1可動プランは、内視鏡操作部32で歯牙選択操作を受け付けた場合に係るプランであって、例えば当該歯牙の部位を観察しやすい位置(距離)、向き、ないし姿勢等となるように、内視鏡20を可動させるプランである。第2可動プランは、内視鏡操作部32で目標領域選択操作を受け付けた場合に係るプランであって、例えば当該観察目標領域を観察しやすい位置(距離)、向き、ないし姿勢等となるように、内視鏡20を可動させるプランである。

0093

第1可動プラン及び第2可動プランは、直動機構61、回転移動機構62及び湾曲機構63の少なくとも何れかについての可動順序、可動量及び可動時間の少なくとも1つ含んでいてもよい。なお、第1可動プラン及び第2可動プランは特に限定されず、種々のパラメータ等を含んでいてもよい。

0094

キャリブレーション制御部87は、キャリブレーション操作部35においてキャリブレーションを実行する操作を受け付けた場合、キャリブレーションを実行する。キャリブレーションでは、内視鏡可動部60で内視鏡20を可動する際の初期位置又は初期状態キャリブレートすることができる。例えば、キャリブレーションでは、内視鏡可動部60の直動機構61で内視鏡20を可動させる際の初期位置をキャリブレートすることができる。また例えば、キャリブレーションでは、内視鏡可動部60の回転移動機構62で内視鏡20を可動させる際の初期θ方向位置をキャリブレートすることができる。また例えば、キャリブレーションでは、内視鏡可動部60の湾曲機構63で内視鏡20を可動させる際の初期湾曲状態をキャリブレートすることができる。

0095

以上、歯科用観察装置1では、術者Dは、操作スイッチ30又はフートコントローラ40の内視鏡操作部32を操作することで、内視鏡20の視野が所望な視野となるように内視鏡20を可動させ、口腔内での観察部位を自動的に変更することができる。また、術者Dは、操作スイッチ30又はフートコントローラ40の媒体操作部31を操作することで、内視鏡20の先端開口から媒体を自動的に放射させることができる。したがって、歯科用観察装置1によれば、口腔内での観察部位の変更と媒体の放射とを、術者Dの操作により自動的に実行することが可能となる。

0096

歯科用観察装置1は、媒体操作部31及び内視鏡操作部32を含むフートコントローラ40を備える。これにより、術者Dは、観察部位の変更及び媒体の放射を手で使わずに操作することができる。術者Dは患者Pの口腔内に手指を入れて診療することから、手で使わずに操作できることは、交差感染を防ぐ意味でも特に有効である。

0097

歯科用観察装置1は、媒体操作部31及び内視鏡操作部32を含む操作スイッチ30が筐体10に設けられている。これにより、術者Dは、観察部位の変更及び媒体の放射を、筐体10上で手指によって操作することができる。

0098

歯科用観察装置1は、操作スイッチ30及びフートコントローラ40の双方を備える。これにより、術者Dは、操作スイッチ30及びフートコントローラ40の何れか一方を使い勝手に合わせて選択して使用することができる。

0099

歯科用観察装置1では、内視鏡20は、軟性鏡である。このように、歯科用観察装置1においては、内視鏡20として軟性鏡を採用することができる。

0100

歯科用観察装置1では、内視鏡可動部60は、内視鏡の先端側を移動させる内視鏡移動機構(直動機構61、回転移動機構62及び湾曲機構63)を有する。術者Dは、操作スイッチ30又はフートコントローラ40の内視鏡操作部32を操作し、内視鏡20を移動させる移動操作を実行することで、その移動操作に応じて内視鏡移動機構を動作させ、内視鏡20の先端側を自動的に移動させることができる。その結果、内視鏡20の視野を変化させ、口腔内での観察部位を変更することができる。

0101

歯科用観察装置1では、内視鏡可動部60は湾曲機構63を有する。術者Dは、操作スイッチ30又はフートコントローラ40の内視鏡操作部32を操作し、湾曲機構63の移動操作を実行することで、その移動操作に応じて湾曲機構63を動作させ、内視鏡20の先端側を自動的に湾曲させることができる。

0102

歯科用観察装置1では、内視鏡可動部60は回転移動機構62を有する。術者Dは、操作スイッチ30又はフートコントローラ40の内視鏡操作部32を操作し、回転移動機構62の移動操作を実行することで、その移動操作に応じて回転移動機構62を動作させ、θ方向において内視鏡20を自動的に回転させることができる。その結果、術者Dは、歯牙(歯式)を判断しやすいように、内視鏡20で撮像する画像をθ方向に回転させることが可能となる。

0103

歯科用観察装置1では、内視鏡可動部60は直動機構61を有する。術者Dは、操作スイッチ30又はフートコントローラ40の内視鏡操作部32を操作し、直動機構61の移動操作を実行することで、その移動操作に応じて直動機構61を動作させ、内視鏡20を自動的に直動させることができる。

0104

歯科用観察装置1では、術者Dは、操作スイッチ30又はフートコントローラ40の内視鏡操作部32を操作し、内視鏡20を口腔から退出させる退出操作を実行することで、内視鏡20を直線状に延びるように可動させた後、当該内視鏡20を初期位置まで口腔から離れる方向に移動させることができる。したがって、複雑な操作を要せずに退出操作を行うことのみによって、内視鏡20を患者Pの歯牙及び頬に触れないように直線状にした上で、当該内視鏡20を口腔から自動的に退出させることができる。

0105

歯科用観察装置1では、術者Dは、操作スイッチ30又はフートコントローラ40の内視鏡操作部32を操作し、内視鏡20を筐体10に収納する収納操作を実行することで、直動機構61により内視鏡20を移動させ、内視鏡20の少なくとも基端側を筐体10内に収納させることができる。これにより、歯科用観察装置1の不使用時、内視鏡20の少なくとも基端側を筐体10内に収納してコンパクト化することができる。

0106

歯科用観察装置1では、媒体放射部50は、複数の媒体のうちの少なくとも一つを放射する。術者Dは、操作スイッチ30又はフートコントローラ40の媒体操作部31を操作し、複数の媒体のうち少なくとも一つを選択する媒体選択操作を実行することで、媒体選択操作に応じて媒体放射部50を動作させ、媒体選択操作に係る媒体を内視鏡20の先端開口から自動的に放射させることができる。複数の媒体のうちの所望の少なくとも一つを選択して放射することが可能となる。

0107

歯科用観察装置1では、媒体放射部50は、水、空気及び照明光のうちの少なくとも一つを放射する。術者Dは、操作スイッチ30又はフートコントローラ40の媒体操作部31を操作し、水、空気及び照明光のうち少なくとも一つを選択する媒体選択操作を実行することで、媒体選択操作に応じて媒体放射部50を動作させ、媒体選択操作に係る媒体を内視鏡20の先端開口から自動的に放射させることができる。水、空気及び照明光のうちの所望の少なくとも一つを選択して放射することが可能となる。

0108

歯科用観察装置1では、媒体放射部50で放射するエア及び水は、支持アーム3の内部に配置された内部空間5を介して供給される。これにより、支持アーム3の内部を利用してエア及び水を供給することが可能となる。

0109

歯科用観察装置1では、筐体10に術者用モニタ11が設けられている。これにより、内視鏡20による口腔内の観察結果を筐体10上で表示することが可能となる。

0110

歯科用観察装置1では、記憶部86は、内視鏡可動部60による内視鏡20の第1可動プランを、複数の歯牙の部位ごとに当該歯牙の部位に応じて記憶する。術者Dは、操作スイッチ30又はフートコントローラ40の内視鏡操作部32を操作し、複数の歯牙の部位のうちの何れかを選択する歯牙選択操作を実行することで、その歯牙選択操作に係る歯牙の部位に対応する第1可動プランが記憶部86から読み込まれる。そして、読み込まれた第1可動プランに基づいて内視鏡可動部60による内視鏡20の可動が制御され、当該歯牙の部位に応じて内視鏡20が自動的に可動される。すなわち、当該歯牙の部位を観察する上で有効な位置、向き、ないし姿勢となるように、内視鏡20を自動的に可動させることができる。歯牙の部位を観察する際、いちいち内視鏡20の先端位置を調整しなくともよく、歯牙の部位ごとに当該歯牙の部位に応じた操作を行う必要性を低減することが可能となる。

0111

ちなみに、歯牙選択操作として、大まかに定められた上下左右の前歯又は臼歯等の歯牙のブロック(領域)を選択することで、この歯牙のブロックへ内視鏡20の先端側を自動的に移動させた後、細かな調整のみ内視鏡操作部32でマニュアル操作してもよい。

0112

歯科用観察装置1では、記憶部86は、内視鏡可動部60による内視鏡20の第2可動プランを、複数の観察目標領域ごとに当該観察目標領域に応じて記憶する。術者Dは、操作スイッチ30又はフートコントローラ40の内視鏡操作部32を操作し、複数の観察目標領域のうちの何れかを選択する目標領域選択操作を実行することで、その目標領域選択操作に係る観察目標領域に対応する第2可動プランが記憶部86から読み込まれる。そして、読み込まれた第2可動プランに基づいて内視鏡可動部60による内視鏡20の可動が制御され、当該観察目標領域に応じて内視鏡20が自動的に可動される。すなわち、当該観察目標領域を観察する上で有効な位置、向き、ないし姿勢となるように、内視鏡20を自動的に可動させることができる。

0113

歯科用観察装置1では、筐体10には、口腔に向けた口元観察カメラ12が設けられている。これにより、口元観察カメラ12の観察結果を利用して、患者Pの口腔の開口度を把握することが可能となる。

0114

歯科用観察装置1は、内視鏡20が撮像する画像の拡大率を変更する画像拡大率変更部27を備える。術者Dは、操作スイッチ30又はフートコントローラ40の撮像操作部33を操作し、画像の拡大率を変更する撮像操作を行うことで、画像拡大率変更部27のモータ27bを駆動させて拡大レンズ27aを移動させ、内視鏡20が撮像する画像の拡大率を変更することができる。これにより、内視鏡20が撮像する画像の拡大率を所望に変更することが可能となる。

0115

歯科用観察装置1では、内視鏡20は、先端側へ歯科用処置具24aを通す処置具用チャンネル24を内部に有している。歯科用観察装置1は、歯科用処置具24aを駆動する処置具駆動部70と、歯科用処置具24aの操作を受け付ける処置具操作部34と、処置具操作部34で受け付けた操作に基づいて処置具駆動部70の駆動を制御する処置具制御部83と、を更に備える。これにより、術者Dは、処置具操作部34で操作を行うことにより、歯科用処置具24aを自動的に動作することが可能となる。例えば術者Dは、操作スイッチ30又はフートコントローラ40の内視鏡操作部32を操作し、歯科用処置具24aの駆動をON/OFFする操作を行うことにより、処置具用チャンネル24の先端口から歯科用処置具24aを出現/没入させると共に、歯科用処置具24aの回転駆動を開始/停止させることができる。

0116

歯科用観察装置1は、フートコントローラ40及び操作スイッチ30に処置具操作部34が含まれる。これにより、術者Dは、歯科用処置具24aの操作についても、フートコントローラ40及び操作スイッチ30の何れかによって行うことができる。

0117

歯科用観察装置1では、内視鏡制御部82は、診療台7のヘッドレスト7aの基準姿勢に対する傾きに応じて、内視鏡可動部60による内視鏡20の可動を制御する。これにより、ヘッドレスト7aの傾きを考慮して、口腔内での観察部位を自動的に変更することが可能となる。同様に、内視鏡制御部82は、診療台7のバックレスト7bの基準姿勢に対する傾きに応じて、内視鏡可動部60による内視鏡20の可動を制御する。これにより、バックレスト7bの傾きを考慮して、口腔内での観察部位を自動的に変更することが可能となる。

0118

なお、歯科用観察装置1は、以下のように構成されていてもよい。

0119

歯科用観察装置1では、処置具駆動部70のモータにより歯科用処置具24aを自動で回転駆動したが、筐体10外にワイヤ24bを引き出し、引き出したワイヤ24bを術者Dが回転させ、歯科用処置具24aを手動で回転駆動してもよい。

0120

歯科用観察装置1は、歯科用処置具24aとして、根管又は歯牙の欠損部へ光硬化性充填材を導入する充填材導入具を備えていてもよい。この場合、処置具駆動部70は、筐体10,210内に配置された充填材容器と、この充填材容器に接続され処置具用チャンネル24内に挿通されたチューブと、充填材を送り出すポンプと、有する。この処置具駆動部70は、ポンプを駆動することで、充填材容器の充填材をチューブを介して内視鏡20,120,220の先端から吐出させる。

0121

歯科用観察装置1は、歯科用処置具24aとして、歯牙の研磨時又は不要な充填物の除去時、或いは根管治療時に使用されるマイクロモータ切削工具を備えていてもよい。この場合、処置具駆動部70は、筐体10,210内に保持されたマイクロモータと、当該マイクロモータに接続されたワイヤと、当該ワイヤの先端に接続された切削工具と、を有する。この処置具駆動部70は、マイクロモータを低速回転させることで、ワイヤを回転させて切削工具を回転させる。

0122

歯科用観察装置1では、歯科用処置具24aがチャック部を有し、このチャック部で歯科用処置具24aが交換可能であってもよい。この場合、歯科用処置具24aの交換を行えるため、様々な処置が可能となる。また、歯科用処置具24aの使用後、滅菌のために歯科用処置具24aを交換又は取り外すことが可能となる。

0123

歯科用観察装置1では、内視鏡20(撮像用チャンネル21)の先端部に撮像素子25bを設けたが、撮像素子25bの配置構成は特に限定されず、例えば内視鏡20の基端部に撮像素子25bを設けてもよい。また、歯科用観察装置1は、使い勝手に合わせて、操作スイッチ30及びフートコントローラ40の何れか一方のみを備えていてもよい。

0124

歯科用観察装置1は、筐体10に設けられたスピーカを備えていてもよい。この場合、スピーカは、観察装置制御部80により制御されて、各種の報知を出力する。例えば観察装置制御部80は、口元観察カメラ12の観察結果から患者Pの口腔の開口度を判定し、その開口度が所定以下になれば、スピーカから音声等で大きく口を開ける旨を患者Pに報知してもよい。

0125

[第2実施形態]
次に、第2実施形態を説明する。第2実施形態の説明では、上記第1実施形態と異なる点を説明し、重複する説明は省略する。

0126

図9及び図10に示されるように、第2実施形態の歯科用観察装置100は、軟性鏡としての内視鏡20(図3参照)に代えて、硬性鏡としての内視鏡120を備える。硬性鏡は、少なくとも口腔内に挿入される先端部が直線状の管で構成された内視鏡である。本実施形態の内視鏡120は、基端から先端に亘る全体が直線状の剛体の管体で構成された硬性鏡である。

0127

第2実施形態の内視鏡可動部60は、湾曲機構63(図8参照)に代えて、視野方向可変機構163を備える。視野方向可変機構163は、内視鏡120の視野の方向を可変にする機構である。視野方向可変機構163は、内視鏡120の先端内部に設けられている。図11に示されるように、視野方向可変機構163は、回動プリズム163a、プリズム軸163b及びモータ163cを有する。

0128

視野方向可変機構163では、モータ163cの駆動によって回動プリズム163aをプリズム軸163bを中心に回動させることで、内視鏡120の空間的配置を変えることなく、内視鏡120の視野角を変化させることができる。回動プリズム163aは、撮像用チャンネル21の先端部に設けられている。回動プリズム163aは、先端面から入射した光像を、後端面から出射して対物レンズ25aに導く。回動プリズム163aとしては、ドーブプリズムが用いられている。内視鏡120の観察窓120aは、球面円弧状に構成されている。

0129

第2実施形態の内視鏡操作部32は、内視鏡20の視野の変化に関する操作として、視野方向可変機構163を動作させる操作を受け付ける。内視鏡制御部82は、内視鏡操作部32において視野方向可変機構163を動作させる操作を受け付けた場合、その操作に応じて、モータ163cを駆動させて回動プリズム163aをプリズム軸163bを中心に回動させ、内視鏡120の視野角を変化させる。

0130

以上、歯科用観察装置100においても、上記第1実施形態と同様な効果、すなわち、口腔内での観察部位の変更と媒体の放射とを術者Dの操作により自動的に実行できる等の効果を奏する。

0131

歯科用観察装置100では、内視鏡は、硬性鏡である。このように、歯科用観察装置100においては、内視鏡として硬性鏡を採用することができる。

0132

歯科用観察装置100では、内視鏡可動部60は視野方向可変機構163を有する。術者Dは、操作スイッチ30又はフートコントローラ40の内視鏡操作部32において視野方向可変機構163の操作を行うことで、その操作に応じて視野方向可変機構163を動作させ、内視鏡120の視野の方向を変えることができる。その結果、内視鏡120の視野を変化させ、口腔内での観察部位を変更することができる。

0133

なお、歯科用観察装置100は、以下のように構成されていてもよい。

0134

歯科用観察装置100では、視野方向可変機構163において、モータ163cにより回動プリズム163aを自動的に回動させたが、回動プリズム163aを回動する機構は特に限定されない。例えば、視野方向可変機構163に接続されたワイヤを内視鏡120内に延設し、このワイヤを術者が内視鏡120の先端側又は基端側へ動かすことで、回動プリズム163aを手動で回動させてもよい。視野方向可変機構163は、回動プリズム163aに代えて、ミラー等の反射光学素子を備えていてもよい。

0135

歯科用観察装置100では、内視鏡120は、互いに異なる視野を有するレンズが設けられた複数の観察窓を有していてもよい。具体的には、図12に示されるように、内視鏡120は、第1視野R1を有するレンズ29aが設けられた観察窓28aと、第1視野R1よりも広い第2視野R2を有するレンズ29bが設けられた観察窓28bと、を有していてもよい。この場合、歯科用観察装置100は、観察窓28a,28bのうち、内視鏡120の撮像素子25bに入射する光像が通る何れか1つを切り替える観察窓切替機構164を備える。

0136

観察窓切替機構164は、観察窓28a,28b間を移動可能なミラー164aと、ミラー164aを移動させるためのモータ164bと、観察窓28bを開閉可能な蓋164cと、を有する。図示されるように、観察窓28aを使用する場合、モータ164bを駆動させ、観察窓28aからの光像を反射できる位置にミラー164aを移動させる。これと共に、不図示のアクチュエータを駆動させ、蓋164cを閉状態とする。これにより、内視鏡120では、第1視野R1による観察が可能となる。一方、図示されていないが、観察窓28bを使用する場合、モータ164bを駆動させ、観察窓28bからの光像を反射できる位置にミラー164aを移動させる。これと共に、不図示のアクチュエータを駆動させ、蓋164cを開状態とする。これにより、内視鏡120では、第2視野R2による観察が可能となる。このような観察窓切替機構164によれば、撮像素子25bに入射する光像が通過する観察窓28a,28bを切り替えることで、内視鏡120の視野を変化させ、口腔内での観察部位を変更することが可能となる。

0137

[第3実施形態]
次に、第3実施形態を説明する。第3実施形態の説明では、上記第1実施形態と異なる点を説明し、重複する説明は省略する。

0138

図13及び図14に示されるように、本実施形態の歯科用観察装置200は、上下方向に沿って延びる1つの内視鏡20を保持する筐体10(図1参照)に代えて、水平方向に沿って延びる複数の内視鏡220を保持する筐体210を備える。

0139

筐体210は、上下方向及び水平面内で自在に可動するように支持されている。具体的には、装置台6の上面に設けられた回転部201に、水平方向に移動調整可能であるアーム202が接続されている。アーム202には、関節部203を介して垂直方向に移動調整可能なアーム204が接続されている。アーム204の先端部には、接続部205を介して筐体210が接続されている。アーム202は、回転部201によって水平方向に回転可能である。アーム204は、関節部203を軸として水平方向又は垂直方向に位置調整可能に可動する。筐体210の上面は、水平に保たれている。

0140

図14及び図15に示されるように、筐体210内には、内視鏡220が水平方向に沿って複数並設されている。これら複数の内視鏡220の基端側は、筐体210内において固定支持されている。筐体210の前側(患者Pの口腔側)には、複数の内視鏡220が挿通させる開口206が形成されている。開口206は、筐体210内が外部から見えないように開閉扉閉鎖されてもよい。

0141

第3実施形態の内視鏡可動部60は、内視鏡220を伸縮させる伸縮機構230を内視鏡移動機構として有する。伸縮機構230は、筒状アーム245〜247を含む。筒状アーム245〜247は、水平方向に伸縮可動し且つ相互に回転しないように順次に嵌め合わせられる。筒状アーム245〜247は、内視鏡220の一部を構成する。以下、内視鏡可動部60について具体的に説明する。

0142

図16に示されるように、1段目の筒状アーム245には、水平方向にガイド溝403が形成されている。2段目の筒状アーム246には、水平方向にガイド溝404が形成されている。2段目の筒状アーム246の外壁には、筒状アーム245に形成されたガイド溝403に摺動自在に係合するガイド片405が設けられている。3段目の筒状アーム247の外壁には、筒状アーム246に形成されたガイド溝404に摺動自在に係合するガイド片406が設けられている。これにより、各筒状アーム245〜247は、ガイド溝403,404にそれぞれ係合するガイド片405,406により回転が阻止され、水平方向にのみ移動(伸縮)できる。

0143

伸縮機構230の内部の中央には、2本のねじ軸408,418を含む伸縮ねじ軸407が設けられている。伸縮ねじ軸407は、ねじ軸408の外周にねじ軸418が水平方向に移動自在に且つ相互に回転しないように嵌合する。2本のねじ軸408,418は、例えばボールねじである。ねじ軸408の先端部には、水平方向にキー409が設けられている。ねじ軸418の内周には、キー409が係合するキー溝410が形成されている。ねじ軸408,418は、キー溝410に係合するキー409により回転が阻止され、水平方向にのみ移動(伸縮)する。

0144

筒状アーム246の基部には、ねじ軸408に螺合するナット414と、ねじ軸408に嵌合したねじ軸418の基部を回転自在に支持する軸支持部415とが設けられている。軸支持部415の内周には、ねじ軸418を回転自在に支持する軸受416が設けられている。筒状アーム247の基部には、ねじ軸418に螺合するナット417が設けられている。ねじ軸408,418にそれぞれ螺合するナット414,417は、例えばボールナットである。

0145

2段目の筒状アーム246に軸支持部415を介して支持されたナット414は、1段目の回転軸部材としてのねじ軸408の回転力直線運動に変えて2段目の筒状アーム246を前進(先端側へ移動)又は後退(基端側へ移動)させる。同様に、3段目の筒状アーム247に支持されたナット417は、2段目の回転軸部材としてのねじ軸418の回転力を直線運動に変えて3段目の筒状アーム247を前進又は後退させる。伸縮機構230は、その後端に設けられた、ねじ軸408を回転させる駆動部428を有する。駆動部428は、モータ419、プーリ420,421及びタイミングベルト422を含む。

0146

このような伸縮機構230によれば、駆動部428の駆動によって伸縮ねじ軸407の基端のねじ軸408が一方向に回転すると、ねじ軸408に螺合されたナット414の回転により2段目の筒状アーム246が前進する。筒状アーム246が前進すると、この筒状アーム246に設けられた軸支持部415にその基部が支持されているねじ軸418も筒状アーム246と一体となって前進する。同時に、このねじ軸418は、内周に形成されたキー溝410に係合するねじ軸408のキー409によりねじ軸408の回転が伝達される。このため、ねじ軸418は、筒状アーム246と一体となって前進しながら、ねじ軸408と一体となって回転する。ねじ軸418が回転すると、ねじ軸418に螺合されたナット417の回転により、3段目の筒状アーム247が前進する。一方、ねじ軸408を上記と反対方向に回転させると、筒状アーム246及び筒状アーム247が同時に後退する。

0147

このように、伸縮ねじ軸407の基端のねじ軸408を一方向に回転させると、2段目の筒状アーム246及びと3段目の筒状アーム247が同期して同じ距離だけ前進する。その結果、伸縮機構230が伸張し、内視鏡220が筐体210から突出する。一方、ねじ軸408を反対方向に回転させると、2段目の筒状アーム246及びと3段目の筒状アーム247が同期して同じ距離だけ後退する。その結果、伸縮機構230が縮小し、内視鏡220が筐体210にコンパクトに収納される。なお、筒状アーム245〜247は、同軸状に形成された角筒状であってもよい。伸縮機構230は、2個又は4個以上の筒状アームで構成されていてもよい。

0148

第3実施形態の内視鏡操作部32は、内視鏡220の先端側を移動させる移動操作として、伸縮機構230を伸長又は縮小させる移動操作を受け付ける。内視鏡制御部82は、内視鏡操作部32において当該移動操作を受け付けた場合、その移動操作に応じて伸縮機構230を伸長又は縮小して、内視鏡220の先端側を移動させる。

0149

図15に示されるように、本実施形態の内視鏡可動部60は、内視鏡220を屈曲させる屈曲機構250を内視鏡移動機構として有する。ここでの屈曲機構250は、内視鏡220をθ方向に回転させる機構、及び、内視鏡220を伸縮させる機構を含んでいる。以下、屈曲機構250について具体的に説明する。

0150

屈曲機構250は、筒状アーム244、筒状アーム243、アーム242及びアーム241を含む。筒状アーム244、筒状アーム243、アーム242及びアーム241は、内視鏡220の一部を構成する。筒状アーム244は、筒状アーム247に駆動部235を介して接続されている。駆動部235は、例えばモータであり、筒状アーム244の軸方向に沿う回転軸235aを有する。図15(b)に示されるように、駆動部235が回転すると、筒状アーム247に対してθ方向に筒状アーム244が回転する。

0151

筒状アーム243は、筒状アーム244に駆動部234を介して接続されている。駆動部234は、例えばモータであり、水平方向に沿う回転軸234aを有する。図15(c)に示されるように、駆動部234が回転すると、筒状アーム244に対して上方又は下方に筒状アーム243が回転する。アーム242は、筒状アーム243に伸縮部233を介して接続されている。図15(b)に示されるように、アーム242は、伸縮部233を基準にして、筒状アーム243に収納されたり、筒状アーム243から突出したりする。

0152

アーム241は、アーム242に駆動部232を介して接続されている。駆動部232は、例えばモータであり、水平方向に沿う回転軸232aを有する。図15(c)に示されるように、駆動部232が回転すると、アーム242に対して上方又は下方にアーム241が回転する。つまり、屈曲機構250では、駆動部232が駆動部234と協働して、内視鏡220をその長手方向に対して屈曲させる。なお、屈曲機構250の構成としては、上述の具体的構成に限定されず、種々の公知の構成を採用することができる。例えば屈曲機構250は、2以上の剛体の管体を屈曲自在に連結してなる構成であってもよい。

0153

第3実施形態の内視鏡操作部32は、内視鏡220の先端側を移動させる移動操作として、屈曲機構250により内視鏡220を屈曲させる移動操作を受け付ける。内視鏡制御部82は、内視鏡操作部32において当該移動操作を受け付けた場合、その移動操作に応じて屈曲機構250を駆動し、内視鏡220を屈曲させて、内視鏡220の先端側を移動させる。ここでの内視鏡操作部32は、屈曲機構250により内視鏡220をθ方向に回転又は伸縮させる移動操作を受け付けてもよく、当該移動操作を受け付けた場合、内視鏡制御部82により屈曲機構250が駆動され、内視鏡220がθ方向に回転又は伸縮される。

0154

歯科用観察装置200は、術者用モニタ11(図1参照)に代えて、装置台6に設けられたモニタ211を備える。モニタ211は、内視鏡220で撮像した画像を表示する表示部として機能する。なお、モニタ211は、術者Dへの観察結果の表示用として使用可能なだけでなく、患者Pへの説明用として使用可能である。

0155

歯科用観察装置200において、媒体放射部50は、歯牙を透過観察するための透過光(X線を含む)を発生させる透過光用光源を有し、複数の内視鏡220のうちの少なくとも何れかの先端側から透過光を放射させてもよい。この場合、透過光を放射する内視鏡220とは別の内視鏡220の撮像素子25bは、歯牙を透過した透過光を受光する透過光用の撮像素子であってもよい。

0156

なお、図示した歯科用観察装置200では、操作スイッチ30が装置台6に設けられている。装置台6に固定された垂直支柱4aには、マイクロフォン207を保持するアーム207aと、俯瞰カメラ208を保持するアーム208aと、無影灯209を保持するアーム209aと、が接続されている。装置台6の上面には、図示しないスピットンが設けられている。ねじ軸408が中空軸で構成され、その中空軸の中空部に媒体用チャンネル(媒体通路)が挿通され、これにより、他の実施形態と同様に、内視鏡220の先端から媒体を放射可能とされている。

0157

以上、歯科用観察装置200においても、上記第1実施形態と同様な効果、すなわち、口腔内での観察部位の変更と媒体の放射とを術者Dの操作により自動的に実行できる等の効果を奏する。

0158

歯科用観察装置200では、内視鏡可動部60は屈曲機構250を有する。術者Dは、操作スイッチ30又はフートコントローラ40の内視鏡操作部32を操作し、屈曲機構250により内視鏡220を屈曲させる移動操作を行うことで、その移動操作に応じて屈曲機構250を動作させ、内視鏡220を自動的に屈曲させることができる。

0159

歯科用観察装置200及びそれを備えた歯科診療装置4では、複数の内視鏡220を協働させることで、多種多様な観察及び診療が可能となる。例えば、一の内視鏡220と他の内視鏡220とを、歯牙を介して向き合うように配置させ、一の内視鏡220の先端側から透過光を歯牙へ放射し、他の内視鏡220の撮像素子25bにより、歯牙を透過した当該透過光を受光してもよい。これにより、歯牙の透過画像X線画像を含む)を取得することができる。なお、透過光としてX線を使用する場合には、受光側にX線から変換された可視光を検出するCCD等の撮像素子を配置して透過画像を取得してもよいし、透過X線を直接的に検出する素子を配置して透過画像を取得してもよい。また、投光側として患者Pの口腔内にX線管を挿入して、顔面に押し当てられた受光部に向けてX線を照射する体腔管方式によって透過画像を取得してもよい。

0160

ちなみに、第3実施形態では、第1実施形態又は第2実施形態と同様に、筐体210に操作スイッチ30(媒体操作部31、内視鏡操作部32、撮像操作部33、処置具操作部34、及びキャリブレーション操作部35)及び術者用モニタ11(表示部)を設けてもよい。第3実施形態では、筐体210の内部に観察装置制御部80が内蔵されていてもよい。

0161

[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られない。

0162

上記第1実施形態では、表示部としての術者用モニタ11を筐体10と一体的に構成したが、これに限定されない。図17に示されるように、内視鏡20で撮像した画像を表示するモニタ301を、筐体10と一体的に構成せず、筐体10から離れた場所に配置してもよい。図示したモニタ301は、歯科診療装置4に設けられている既存の診療用モニタであり、支持アーム3の垂直支柱4aに取り付けられている。

0163

上記実施形態では、内視鏡可動部60は、内視鏡の長手方向と垂直で且つ互いに直交する第1方向及び第2方向に沿って筐体に対して内視鏡を相対的に移動する直交移動機構310を、内視鏡移動機構として有していてもよい。以下、図18及び図19を参照して、歯科用観察装置1に搭載された直交移動機構310を具体的に説明する。

0164

直交移動機構310では、筐体10内に設けられた取付座311上に、一対のY軸レール312が設けられている。一対のY軸レール312は、水平且つ互いに平行に延在する。Y軸レール312には、当該Y軸レール312に沿って移動するY軸スライダ313が取り付けられている。Y軸スライダ313には、第1プラットフォーム314が設けられている。筐体10の下部及び第1プラットフォーム314の中央部には、内視鏡20を挿通させる開口315,316がそれぞれ形成されている。

0165

第1プラットフォーム314上には、一対のX軸レール317が設けられている。一対のX軸レール317は、水平且つ互いに平行に延在する。X軸レール317は、Y軸レール312と直交する。X軸レール317には、当該X軸レール317に沿って移動するX軸スライダ318が取り付けられている。X軸スライダ318には、第2プラットフォーム319が設けられている。第2プラットフォーム319の中央部には、内視鏡20の基端側が固着されている。

0166

第1プラットフォーム314には、ボールナット320が固着されている。ボールナット320には、筐体10内に固定されたY軸ステップモータ321の回転軸と結合されたボールねじ322が螺合されている。これにより、第1プラットフォーム314は、Y軸ステップモータ321の回転によってY軸レール312上を摺動する。同様に、第2プラットフォーム319には、ボールナット323が固着されている。ボールナット323には、第1プラットフォーム314に固定されたX軸ステップモータ324の回転軸と結合されたボールねじ325が螺合されている。これにより、第2プラットフォーム319は、X軸ステップモータ324の回転によってX軸レール317上を摺動する。

0167

このような直交移動機構310の下、内視鏡操作部32は、移動操作として、直交移動機構310を駆動させる操作を受け付ける。内視鏡制御部82は、内視鏡操作部32において直交移動機構310を駆動させる移動操作を受け付けた場合、その移動操作に応じて、Y軸ステップモータ321及びX軸ステップモータ324を駆動させる。これにより、X軸方向(第1方向)及びY軸方向(第2方向)に沿って、内視鏡20を筐体10に対して相対的に移動することが可能となる。したがって、術者Dは、操作スイッチ30又はフートコントローラ40の内視鏡操作部32を操作し、直交移動機構310の移動操作を実行することで、その移動操作に応じて直交移動機構310を動作させ、内視鏡20を自動的にX軸方向及びY軸方向に沿って移動させることができる。

0168

上記実施形態では、内視鏡20,120,220の先端部に、図20に示されるような根管内観察用アダプタ340が装着可能であってもよい。根管内観察用アダプタ340は、根管の内視を行うものである。根管内観察用アダプタ340は、歯牙の根管内に挿入されるアダプタ先端部341を有する。アダプタ先端部341は、ナイロンチューブ等のような屈曲自在な材料で形成されている。根管内観察用アダプタ340は、内視鏡20,120,220の先端部に着脱自在に装着されている。根管内観察用アダプタ340を装着する装着機構(不図示)は、特に限定されず、公知の種々の装着機構を採用できる。この構成によれば、内視鏡20,120,220の先端部に根管内観察用アダプタ340を装着することで、根管内の観察も行うことが可能となる。

0169

上記実施形態では、媒体放射部50により水、エア、スプレー、照明光を放射させたが、媒体放射部50が放射させる媒体は特に限定されず、以下に例示されるように、その他の種々の媒体を放射してもよい。

0170

すなわち、媒体放射部50は、図21に示されるように、光重合硬化のための第1青色光を発生させる光重合用光源154を有し、この第1青色光を内視鏡20,120,220の先端側から放射させてもよい。光重合用光源154は、筐体10,210に搭載される。例えば光重合用光源154は、波長が420μm〜480μmの青色光を第1青色光として発生させる。媒体操作部31は、第1青色光についての放射のON/OFFを選択する媒体選択操作を受け付ける。当該媒体選択操作は、第1青色光の出力、放射時間、放射パターン等を設定する操作を含んでいてもよい。媒体制御部81は、当該媒体選択操作を媒体操作部31で受け付けると、光重合用光源154を制御し、第1青色光を放射させる。この構成によれば、術者Dの操作に応じて内視鏡20,120,220の先端側から第1青色光を放射し、光重合硬化を実施することが可能となる。

0171

媒体放射部50は、口腔内の異変部の検出を可能とする第2青色光を発生させる異変部検出用光源155を有し、この第2青色光を内視鏡20,120,220の先端側から放射させてもよい。異変部検出用光源155は、筐体10,210に搭載される。例えば異変部検出用光源155は、波長が400nm〜470nm及び655nmの青色光を第2青色光として発生させる。媒体操作部31は、第2青色光についての放射のON/OFFを選択する媒体選択操作を受け付ける。当該媒体選択操作は、第2青色光の出力、放射時間、放射パターン等を設定する操作を含んでいてもよい。媒体制御部81は、当該媒体選択操作を媒体操作部31で受け付けた場合、異変部検出用光源155を制御し、第2青色光を放射させる。異変部は、第2青色光の照射により蛍光を発する部位であり、例えば歯石歯垢、う蝕部、レジン充填物等である。この構成によれば、術者Dの操作に応じて内視鏡20,120,220の先端側から第2青色光を放射し、異変部の検出を実施することが可能となる。第2青色光を放射する場合、撮像素子25bとしては、可視光用の撮像素子に限定されず、異変部が発する蛍光を受光する蛍光用の撮像素子であってもよい。

0172

媒体放射部50は、治療用のレーザ光を発生させるレーザ光光源156を有し、このレーザ光を内視鏡20,120,220の先端側から放射させてもよい。レーザ光光源156は、筐体10,210に搭載される。例えばレーザ光光源156としては、主に半導体レーザが用いられるが、小型のレーザ光源であれば半導体レーザに限られず、他のレーザ光源を用いられていてもよい。媒体操作部31は、レーザ光についての放射のON/OFFを選択する媒体選択操作を受け付ける。当該媒体選択操作は、レーザ光の出力、放射時間、放射パターン等を設定する操作を含んでいてもよい。媒体制御部81は、当該媒体選択操作を媒体操作部31で受け付けた場合、レーザ光光源156を制御し、レーザ光を放射させる。この構成によれば、術者Dの操作に応じて内視鏡20,120,220の先端側からレーザ光を放射し、患部の治療を実施することが可能となる。

0173

或いは、支持アーム3に沿って配設したレーザ導光部を介して、外部のレーザ光光源で発生させたレーザ光を筐体10,210内に導光し、このレーザ光を内視鏡20,120,220の先端側から放射させてもよい。外部のレーザ光光源としては、例えば、診療台7の近傍に配置されたNd−YAGレーザCO2レーザ又はEr−YAGレーザ等が用いられる。

0174

上記実施形態では、表示部(モニタ11,211)に2次元画像を表示してもよいし、立体画像(3次元画像)を表示してもよい。立体画像を表示する場合、内視鏡20は、立体観察可能な内視鏡撮像部25を有し、画像制御部85は、当該内視鏡撮像部25で得られた撮像データに基づき立体画像を表示部に表示させる。これにより、表示部において患部を立体視することができる。根管内の観察で根管分岐部の確認等が行いやすくなる。

0175

立体観察可能な内視鏡撮像部25としては、特に限定されず、立体観察用の公知の種々の技術を採用できる。例えば立体観察可能な内視鏡撮像部25では、RGB−Dカメラ及びライトフィールドカメラの技術を利用してもよい。例えば立体観察可能な内視鏡撮像部25では、左眼用の撮像素子と右眼用の撮像素子とを含んで構成してもよい。立体画像を取得する手法として、合焦法、共焦点法三角測量法白色干渉法ステレオ法フォトグラメトリ法、SLAM法(Simultaneous Localization and Mapping)、又は、光干渉断層法(Optical Coherence Tomography:OCT)等を利用してもよい。

0176

上記実施形態では、画像拡大率変更部27は、モータ27bを駆動させて拡大レンズ27aを移動させることで画像の拡大率を変更したが、これに代えてもしくは加えて、内視鏡20で得られた撮像データに対して画像処理(デジタル拡大画像処理)を実行することで画像の拡大率を変更してもよい。

0177

上記実施形態では、筐体10,210に口元観察カメラ12を設けたが、これに代えてもしくは加えて、近接センサを設けてもよい。この場合、近接センサの検出結果を利用して、患者Pと筐体10,210との接近度を把握することが可能となる。これにより、患者Pが所定距離以下に近づいたときには、内視鏡20,120,220のそれ以上の患者Pへの接近を停止、又は、患者Pから離れる方向へ移動させることで、内視鏡20,120,220が歯牙及び頬に当たることを回避できる。

0178

上記実施形態では、各種の動作を実行する駆動源としてモータ27b,61a,62a,63d,63eを用いているが、これに代えてもしくは加えて、油圧ピストン又は空圧ピストン等の種々の駆動源を用いてもよい。上記実施形態では、表示部は、双眼接眼レンズ及び鏡筒を有し、術者Dが両目でのぞき込むものであってもよい。

0179

上記実施形態では、操作スイッチ30は、媒体操作部31、内視鏡操作部32、撮像操作部33、処置具操作部34及びキャリブレーション操作部35を含んでいるが、これらのうちの少なくとも何れかを含んでいればよい。同様に、フートコントローラ40は、媒体操作部31、内視鏡操作部32、撮像操作部33、処置具操作部34及びキャリブレーション操作部35のうちの少なくとも何れかを含んでいればよい。

0180

上記実施形態の歯科診療装置4では、のヘッドレスト7aの傾動(傾き)と内視鏡20,120,220の可動(観察装置)とを連動させて制御してもよい。以下、図22及び図23を参照しつつ、具体的に説明する。

0181

図22(a)及び図22(b)に示されるように、診療台7は、昇降自在な座席シート7cと、座席シート7cの端部で傾動自在に接続されたバックレスト7bと、バックレスト7bの端部で傾動自在に接続されたヘッドレスト7aと、を有する。座席シート7cの昇降、バックレスト7bの傾動、及び、ヘッドレスト7aの傾動は、油圧又は電動モータで駆動することができる。

0182

ヘッドレスト7a及びバックレスト7bは、診療台7の長手軸に対して直交する方向を軸にして回転自在に構成され、前後方向に倒れるように傾動する。また、ヘッドレスト7aは、図23に示されるように、その下部に設けられた長手軸7xを中心として左右に振れるように傾動する。例えばヘッドレスト7aは、患者Pが正面を向いた正面姿勢位置(図示する患者PCとなるヘッドレスト7aC)を中心に、右向き姿勢位置(図示する患者PRとなるヘッドレスト7aR)と左向き姿勢位置(図示する患者PLとなるヘッドレスト7aL)との間で左右に傾動する。

0183

記憶部86は、内視鏡可動部60による内視鏡20,120,220の可動量とヘッドレスト7aの傾動量とを含む制御量セットを、歯牙診療領域に応じて記憶する。記憶部86は第3記憶部を構成する。歯牙診療領域は、診療する歯牙の領域である。歯牙診療領域は、上述した内視鏡操作部32で選択可能な歯牙の部位及び観察目標領域を含む。なお、このような第3記憶部を診療装置制御部8が有していてもよい。

0184

内視鏡制御部82及びヘッドレスト制御部8aは、入力された歯牙診療領域に対応する制御量セットを記憶部86から読み込む。内視鏡制御部82及びヘッドレスト制御部8aは、読み込んだ制御量セットに基づいて、内視鏡可動部60による内視鏡20,120,220の可動及びヘッドレスト駆動部9aによるヘッドレスト7aの傾動をそれぞれ制御する。例えば歯牙診療領域の入力は、操作スイッチ30、フートコントローラ40及び歯科診療装置4の操作部(不図示)の少なくとも何れかにおいて実行することができる。

0185

これにより、歯牙診療領域を入力することで、その歯牙診療領域に応じて内視鏡20,120,220の可動とヘッドレスト7aの傾動とを連動させ、内視鏡20,120,220による観察範囲を拡大することができる。また、患者P及び術者Dの姿勢変更に伴う負担を減らすことができる。なお、ヘッドレスト7aの傾動のみならず、バックレスト7bの傾動及び座席シート7cの昇降の少なくとも何れかについても、内視鏡20,120,220の可動と連動させてもよい。当該連動には、内視鏡20,120,220とヘッドレスト7aとを同時に駆動することだけでなく、連続的に駆動することが含まれる。

0186

また、歯牙診療領域に応じて内視鏡20,120,220の可動とヘッドレスト7aの傾動とを連動させる際、当該連動には、上記のように、ヘッドレスト7aの前後方向への傾動との連動と共に、ヘッドレスト7aの左右方向への傾動との連動が含まれるので、幅広い歯牙診療領域の観察に適合でき、患者Pにとっても術者Dにとってもスムーズに診療することができる。なお、このような内視鏡20,120,220又は歯科診療装置4の位置ないし形態の変更に対応して、当該位置ないし形態の変更に先立って、内視鏡20,120,220又は歯科診療装置4から音声ガイドを自動で出力すれば、患者Pにとって安心して対応できるものとなる。また、歯牙診療領域の代わりに歯牙番号を入力し、その歯牙番号に応じて内視鏡20,120,220の可動とヘッドレスト7aの傾動とを連動させてもよい。

0187

1,100,200…歯科用観察装置、3…支持アーム、4…歯科診療装置、5…内部空間、7…診療台、7a…ヘッドレスト、7b…バックレスト、7c…座席シート、8a…ヘッドレスト制御部、10,210…筐体、11…術者用モニタ(表示部)、12…口元観察カメラ(カメラ)、20,120,220…内視鏡、22…第1媒体用チャンネル(媒体用チャンネル)、23…第2媒体用チャンネル(媒体用チャンネル)、24…処置具用チャンネル、24a…歯科用処置具、25…内視鏡撮像部、27…画像拡大率変更部、27a…拡大レンズ(レンズ)、28a,28b…観察窓、29a,29b…レンズ、30…操作スイッチ、31…媒体操作部、32…内視鏡操作部、34…処置具操作部、40…フートコントローラ、50…媒体放射部、51…水管路(流体管路)、52…エア管路(流体管路)、60…内視鏡可動部、61…直動機構(内視鏡移動機構)、62…回転移動機構(内視鏡移動機構)、63…湾曲機構(内視鏡移動機構)、70…処置具駆動部、81…媒体制御部、82…内視鏡制御部、83…処置具制御部、85…画像制御部、86…記憶部(第1記憶部,第2記憶部,第3記憶部)、154…光重合用光源、155…異変部検出用光源、156…レーザ光光源、163…視野方向可変機構、164…観察窓切替機構、211…モニタ(表示部)、250…屈曲機構(内視鏡移動機構)、301…モニタ(表示部)、310…直交移動機構(内視鏡移動機構)、340…根管内観察用アダプタ。

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