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技術 画像読取り装置

出願人 コニカミノルタ株式会社
発明者 鳥山秀之
出願日 2017年10月13日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2017-199291
公開日 2019年5月16日 (3ヶ月経過) 公開番号 2019-075649
状態 未査定
技術分野 ファクシミリ一般
主要キーワード 変位期間 ノッチ機構 固定励磁 ロック解除モード パルス駆動モータ 寸法条件 搬送期間 退避制御
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年5月16日)のものです。
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図面 (17)

課題

ポートレイト形式の操作画面による操作および原稿ハンドリングがしやすくコンパクト化もしやすい画像読取り装置を提供する。

解決手段

画像読取り装置1Aは、プラテンガラス22を備えるスキャナ2と、プラテンガラス22を覆うカバーとなるよう背面側の軸を中心に回転して開閉が可能に設けられた原稿カバー3と、短辺と長辺とを有する長方形画像表示面を備え、前面側から見て画像表示面61が縦向きになりかつ前方斜め上方に向くよう原稿カバー3の前面側に配置された操作パネル6と、操作パネル6の上端部601がプラテンガラス22よりも高い通常位置P10とそれよりも低い退避位置P21,P22との間で移動するよう操作パネル6を変位させるパネル駆動機構80aと、パネル駆動機構80aを制御する駆動制御部と、を有する。

概要

背景

コピー機ファクシミリ機、およびこれらの機能を集約したMFP(Multi-functional Peripheral :多機能機または複合機)などのOA機器は、シート状の原稿から画像を読み取る画像読取り装置を備えている。

一般に、この種の画像読取り装置は、フラットベッド型スキャナ自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)とから構成される。自動原稿送り装置は、スキャナのプラテンガラスカバーとして開閉可能にスキャナの上側に配置される。シート状の原稿は、通常、自動原稿送り装置を閉じた状態のままで原稿トレイにセットされる。書籍などの厚手の原稿は、自動原稿送り装置を開いた状態でプラテンガラスの上に載置される。

近年、MFPの操作パネルにおけるディスプレイの大画面化が進んでおり、必然的に操作パネル自体も大型になっている。操作パネルの大型化は、MFPのコンパクト化を難しくしている。

OA機器の使い勝手をよくするための操作パネルに関連する先行技術として、特許文献1〜4に記載の技術がある。

特許文献1には、操作パネルの取付け高さ位置を、装置上部の原稿ガラス面へのアクセスが比較的にしやすい低い側の位置にするか前カバーの開閉がしやすい高い側の位置にするかをユーザが選択できるようにした画像形成装置が開示されている。

特許文献2には、前面側に設けた操作パネルを、前カバーの開閉時に手動側面側退避させるようにした画像形成装置が開示されている。

特許文献3には、常時は上向きの操作パネルを、前カバーが開くと前向きとなるよう自動的に回転させる画像形成装置が開示されている。

特許文献4には、前向きと上向きとに回動可能な操作パネルを有し、ユーザが操作パネルを上向きに回動すると、それに連動して上面の原稿カバーが開くようにした複写機が開示されている。

概要

ポートレイト形式の操作画面による操作および原稿のハンドリングがしやすくコンパクト化もしやすい画像読取り装置を提供する。画像読取り装置1Aは、プラテンガラス22を備えるスキャナ2と、プラテンガラス22を覆うカバーとなるよう背面側の軸を中心に回転して開閉が可能に設けられた原稿カバー3と、短辺と長辺とを有する長方形画像表示面を備え、前面側から見て画像表示面61が縦向きになりかつ前方斜め上方に向くよう原稿カバー3の前面側に配置された操作パネル6と、操作パネル6の上端部601がプラテンガラス22よりも高い通常位置P10とそれよりも低い退避位置P21,P22との間で移動するよう操作パネル6を変位させるパネル駆動機構80aと、パネル駆動機構80aを制御する駆動制御部と、を有する。

目的

本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、ポートレイト形式の操作画面による操作および原稿のハンドリングがしやすくコンパクト化もしやすい画像読取り装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

シートから画像を読み取る画像読取り装置であって、前記シートの載置が可能なプラテンガラスを備えるスキャナと、前記プラテンガラスを覆うカバーとなるよう背面側の軸を中心に回転して開閉が可能に設けられた原稿カバーと、短辺と長辺とを有する長方形画像表示面を備え、前面側から見て前記画像表示面が縦向きになりかつ前方斜め上方に向くよう前記原稿カバーの前面側に配置された操作パネルと、前記操作パネルの上端部が前記プラテンガラスよりも高い通常位置と当該通常位置よりも低い退避位置との間で移動するよう前記操作パネルを変位させるパネル駆動機構と、前記パネル駆動機構を制御する駆動制御部と、を有する、ことを特徴とする画像読取り装置。

請求項2

前記原稿カバーの開閉を検出するセンサを有し、前記駆動制御部は、前記原稿カバーが開いたときに、前記上端部が前記退避位置に移動するよう前記パネル駆動機構を制御し、前記原稿カバーが閉じたときに、前記上端部が前記通常位置に戻るよう前記パネル駆動機構を制御する、請求項1記載の画像読取り装置。

請求項3

前記パネル駆動機構は、前記操作パネルを変位させる駆動モードと、前記操作パネルを固定するロックモードと、前記操作パネルに外部から加わる押圧力に応じた変位が可能に前記操作パネルを保持するロック解除モードとの切替えが可能であり、前記駆動制御部は、前記原稿カバーが閉じているときには、パネル駆動機構を前記ロックモードに保ち、前記原稿カバーが開いたときに、パネル駆動機構を前記ロック解除モードに切り替え、その後に前記原稿カバーが閉じたときに、前記パネル駆動機構を前記駆動モードに切り替えて前記上端部が前記通常位置に戻るよう制御する、請求項1記載の画像読取り装置。

請求項4

シートから画像を読み取る画像読取り装置であって、原稿トレイおよび排紙トレイを備え、前記原稿トレイから画像読取り位置を経由させて前記排紙トレイへ前記シートを搬送するシート搬送装置と、短辺と長辺とを有する長方形の画像表示面を備え、前面側から見て前記画像表示面が縦向きになりかつ前方斜め上方に向くよう前記排紙トレイの前面側に配置された操作パネルと、前記操作パネルの上端部が前記排紙トレイよりも高い通常位置と当該通常位置よりも低い退避位置との間で移動するよう前記操作パネルを変位させるパネル駆動機構と、前記パネル駆動機構を制御する駆動制御部と、を有する、ことを特徴とする画像読取り装置。

請求項5

前記排紙トレイにおける前記シートの有無を検出する排出済みシートセンサを有し、前記駆動制御部は、前記シートの搬送が所定の段階まで進んだときに、前記上端部が前記退避位置に移動するよう前記パネル駆動機構を制御し、その後に前記排紙トレイから前記シートが無くなったときに、前記上端部が前記通常位置に戻るよう前記パネル駆動機構を制御する、請求項4記載の画像読取り装置。

請求項6

前記原稿トレイにおける前記シートの有無を検出する搬送待ちシートセンサを有し、パネル駆動機構は、前記操作パネルを変位させる駆動モードと、前記操作パネルを固定するロックモードと、前記操作パネルに外部から加わる押圧力に応じた変位が可能に前記操作パネルを保持するロック解除モードとの切替えが可能であり、前記駆動制御部は、少なくとも前記原稿トレイに前記シートがセットされてから搬送が始まるまでは前記パネル駆動機構を前記ロックモードに保ち、前記シートの搬送が所定の段階まで進んだときに、前記パネル駆動機構を前記ロック解除モードに切り替え、その後に前記排紙トレイから前記シートが無くなったときに、前記パネル駆動機構を前記駆動モードに切り替えて前記上端部が前記通常位置に戻るよう制御する、請求項4記載の画像読取り装置。

請求項7

前記所定の段階は、前記原稿トレイにセットされた全ての前記シートの前記排紙トレイへの排出が完了した段階である、請求項6記載の画像読取り装置。

請求項8

前記操作パネルの変位は、前面側から見て左右方向の軸を中心とするチルト方式の回転によるものである、請求項1ないし7のいずれかに記載の画像読取り装置。

請求項9

前記操作パネルの変位は、上下方向の移動によるものである、請求項1ないし7のいずれかに記載の画像読取り装置。

請求項10

前記操作パネルの変位は、前記画像表示面に対して垂直な方向の軸を中心とする回転によるものである、請求項1ないし7のいずれかに記載の画像読取り装置。

請求項11

前記操作パネルは、前記画像表示面が前方斜め上方に向いた状態で縦向きと横向きとに切り替わる少なくとも90度の回転が可能に設けられている、請求項1ないし9のいずれかに記載の画像読取り装置。

請求項12

前記退避位置は、前記プラテンガラスの上面と同じ高さの位置または当該上面よりも低い位置である、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像読取り装置。

請求項13

前記退避位置は、前記排紙トレイの上面と同じ高さの位置または当該上面よりも低い位置である、請求項4ないし7のいずれかに記載の画像読取り装置。

技術分野

0001

本発明は、画像読取り装置に関する。

背景技術

0002

コピー機ファクシミリ機、およびこれらの機能を集約したMFP(Multi-functional Peripheral :多機能機または複合機)などのOA機器は、シート状の原稿から画像を読み取る画像読取り装置を備えている。

0003

一般に、この種の画像読取り装置は、フラットベッド型スキャナ自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)とから構成される。自動原稿送り装置は、スキャナのプラテンガラスカバーとして開閉可能にスキャナの上側に配置される。シート状の原稿は、通常、自動原稿送り装置を閉じた状態のままで原稿トレイにセットされる。書籍などの厚手の原稿は、自動原稿送り装置を開いた状態でプラテンガラスの上に載置される。

0004

近年、MFPの操作パネルにおけるディスプレイの大画面化が進んでおり、必然的に操作パネル自体も大型になっている。操作パネルの大型化は、MFPのコンパクト化を難しくしている。

0005

OA機器の使い勝手をよくするための操作パネルに関連する先行技術として、特許文献1〜4に記載の技術がある。

0006

特許文献1には、操作パネルの取付け高さ位置を、装置上部の原稿ガラス面へのアクセスが比較的にしやすい低い側の位置にするか前カバーの開閉がしやすい高い側の位置にするかをユーザが選択できるようにした画像形成装置が開示されている。

0007

特許文献2には、前面側に設けた操作パネルを、前カバーの開閉時に手動側面側退避させるようにした画像形成装置が開示されている。

0008

特許文献3には、常時は上向きの操作パネルを、前カバーが開くと前向きとなるよう自動的に回転させる画像形成装置が開示されている。

0009

特許文献4には、前向きと上向きとに回動可能な操作パネルを有し、ユーザが操作パネルを上向きに回動すると、それに連動して上面の原稿カバーが開くようにした複写機が開示されている。

先行技術

0010

特開2017−96995号公報
特開2015−114345号公報
特開平9−80986号公報
特開2008−263268号公報

発明が解決しようとする課題

0011

操作パネルをプラテンガラスよりも前側に配置する場合において、操作パネルのディスプレイの向きは、前面側から向いたときの左右方向に長い横向き(横長)とされるのが通例であった。つまり、ランドスケープ形式の操作画面を表示するのに適するようディスプレイが配置されていた。

0012

しかし、近年、スマートフォンの台頭によりポートレイト形式の画面における入力操作日常化し、縦向き(縦長)のディスプレイに対して違和感をいだくユーザが少なくなりつつある。そして、今後において、ポートレイト形式の操作画面を好むユーザが増えると考えられる。

0013

他方、画像読取り装置には、原稿をセットしたり取り出したりするハンドリングのしやすいことが求められる。したがって、操作パネルの大型化と装置全体のコンパクト化とを両立させ、さらに原稿のハンドリングのための作業空間を確保する必要がある。

0014

本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、ポートレイト形式の操作画面による操作および原稿のハンドリングがしやすくコンパクト化もしやすい画像読取り装置を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0015

本発明の実施形態に係る画像読取り装置は、シートから画像を読み取る画像読取り装置であって、前記シートの載置が可能なプラテンガラスを備えるスキャナと、前記プラテンガラスを覆うカバーとなるよう背面側の軸を中心に回転して開閉が可能に設けられた原稿カバーと、短辺と長辺とを有する長方形画像表示面を備え、前面側から見て前記画像表示面が縦向きになりかつ前方斜め上方に向くよう前記原稿カバーの前面側に配置された操作パネルと、前記操作パネルの上端部が前記プラテンガラスよりも高い通常位置と当該通常位置よりも低い退避位置との間で移動するよう前記操作パネルを変位させるパネル駆動機構と、前記パネル駆動機構を制御する駆動制御部と、を有する。

0016

本発明の実施形態に係る他の態様の画像読取り装置は、シートから画像を読み取る画像読取り装置であって、原稿トレイおよび排紙トレイを備え、前記原稿トレイから画像読取り位置を経由させて前記排紙トレイへ前記シートを搬送するシート搬送装置と、短辺と長辺とを有する長方形の画像表示面を備え、前面側から見て前記画像表示面が縦向きになりかつ前方斜め上方に向くよう前記排紙トレイの前面側に配置された操作パネルと、前記操作パネルの上端部が前記排紙トレイよりも高い通常位置と当該通常位置よりも低い退避位置との間で移動するよう前記操作パネルを変位させるパネル駆動機構と、前記パネル駆動機構を制御する駆動制御部と、を有する。

発明の効果

0017

本発明によると、ポートレイト形式の操作画面による操作および原稿のハンドリングがしやすくコンパクト化もしやすい画像読取り装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0018

本発明の一実施形態に係る画像読取り装置を備える画像形成装置の外観の例を示す図である。
画像読取り装置の内部の構成の例を示す図である。
画像形成装置の制御部の構成の例を示す図である。
操作パネルを変位させるパネル駆動機構の第1例を示す図である。
操作パネルを変位させるパネル駆動機構の第2例を示す図である。
操作パネルの取付け構造の例を模式的に示すを示す図である。
操作パネルを変位させるパネル駆動機構の第3例を示す図である。
操作パネルを変位させるパネル駆動機構の第4例を示す図である。
駆動制御部における処理の流れの第1例を示す図である。
駆動制御部における処理の流れの第2例を示す図である。
駆動制御部における処理の流れの第3例を示す図である。
操作パネルの退避タイミングの例を示す図である。
操作パネルの復帰タイミングの例を示す図である。
操作パネルの退避タイミングの他の例を示す図である。
操作パネルの退避タイミングおよび復帰タイミングの他の例を示す図である。
本発明の一実施形態に係る他の画像読取り装置を備える画像形成装置の外観の例を示す図である。

実施例

0019

図1には本発明の一実施形態に係る画像読取り装置1Aを備える画像形成装置1の外観の例が、図2には画像読取り装置1Aの内部の構成の例が、それぞれ示されている。

0020

図1(A)において、画像形成装置1は、コピー機、イメージリーダ、ファクシミリ機などの機能を集約したMFP(Multi-functional Peripheral :多機能機または複合機)である。

0021

画像形成装置1は、フラットベッド型のスキャナ2、自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)3、プリンタ部4、給紙部5、および操作パネル6を備えている。画像形成装置1のうち、スキャナ2と、自動原稿送り装置3と、操作パネル6とを有する部分が画像読取り装置1Aを構成している。自動原稿送り装置3は、シート搬送装置の例である。

0022

本実施形態の画像形成装置1では、スキャナ2の下方の空間に印刷済みの用紙(シート)を排出する洞内排紙方式が採用されている。洞内排紙方式によると、プリンタ部4の側方の空間に排紙する方式と比べて画像形成装置1の設置に必要な床面積を小さくすることができる。

0023

プリンタ部4は、例えば電子写真法によって用紙に画像を印刷するプリンタエンジン部4A、下方のプリンタエンジン部4Aから搬送されてきた用紙を水平方向に排出する排紙機構部4B、および排出された用紙を積み重ねる排紙トレイ4Cを有する。

0024

排紙機構部4Bは、画像形成装置1の前面側から見たときの左右方向M1の右端側に配置され、排紙トレイ4Cは、排紙機構部4Bの左側に配置されている。排紙トレイ4Cの付近の洞内排紙空間40は、画像形成装置1の前面側および左側面側に開放されている。

0025

プリンタ部4は、コピージョブにおいてスキャナ2によって読み取られた画像を、給紙部5から供給された用紙の片面または両面に印刷する。外部のホストから入力されまたは内部のボックスから読み出されたドキュメントおよびファクシミリ通信で受信した画像などの印刷にも用いられる。印刷の方式は、電子写真式に限らず、インクジェット式または他の方式でもよい。

0026

給紙部5は、プリンタ部4の下側に配置されており、引出し式の複数の用紙収納ユニット5A,5Bを有する。給紙部5は、用紙収納ユニット5A,5Bのうちの選択された1つから用紙を取り出してプリンタ部4に供給する。

0027

スキャナ2および自動原稿送り装置3は、プリンタ部4の上側に配置され、これらの右側部分が排紙機構部4Bにより支持されている。

0028

左右方向M1の外形寸法に関して、スキャナ2、自動原稿送り装置3、プリンタ部4、および給紙部5は、ほぼ等しい。しかし、画像形成装置1の前後方向M2の外形寸法に関しては、スキャナ2および自動原稿送り装置3は、プリンタ部4および給紙部5よりも短い。このため、プリンタ部4および給紙部5は、スキャナ2および自動原稿送り装置3に対して前側に張り出している。

0029

図1(B)および図2において、スキャナ2は、スリットガラス21、プラテンガラス22、および走査用光学系23を有しており、流し読取り式および載置方式の読取りが可能に構成されている。

0030

流し読取りに用いられるスリットガラス21は、前後方向M2に長い帯状であり、スキャナ2における左半部に設けられている。プラテンガラス22には、最大読取りサイズ以下の大きさのシートを載置することができる。プラテンガラス22は、スリットガラス21の右側に配置されている。

0031

光学系23は、左右方向M1に移動可能に設けられており、流し読取りに際してスリットガラス21の下方で静止し、載置方式の読取りに際してプラテンガラス22の下方で移動する。

0032

自動原稿送り装置3は、原稿トレイ31、排紙トレイ32、および搬送機構部33を有し、流し読取りにおいてシート状の原稿9を原稿トレイ31から画像読取り位置Prを経由させて排紙トレイ32へ搬送する。自動原稿送り装置3は、プラテンガラス22を覆うカバーとなるよう背面側の回転軸71を中心に回転して開閉可能に設けられている。すなわち、載置方式の読取りにおいて原稿9を押さえかつ原稿9の周囲の背景となる原稿カバーとして用いることができる。図1(A)には閉じた状態が、図1(B)には開いた状態が、それぞれ示されている。自動原稿送り装置3の開閉を検出する原稿カバー開閉センサ51が例えばスキャナ2の上面部に配置されている。

0033

原稿トレイ31には、原稿トレイ31におけるシート(原稿)9の有無を検出する搬送待ちシートセンサ52が配置され、排紙トレイ32には、排紙トレイ32におけるシートの有無を検出する排出済みシートセンサ53が配置されている。また、自動原稿送り装置3の底面は、原稿9をスリットガラス21に対向させるための開口330を有している。

0034

自動原稿送り装置3においては、排紙トレイ32を原稿トレイ31の下方に配置し、かつ搬送機構部33を原稿トレイ31および排紙トレイ32の片側に配置する構造が採用されている。この構造によると、給紙と同じ方向に排紙するよう原稿トレイと排紙トレイとを並べる構造と比べて、外形寸法を小さくすることができる。

0035

本実施形態においては、搬送機構部33は、左右方向M1の左端部に寄せて配置されている。つまり、搬送に必要な複数のローラ3a〜3gおよびそれらを駆動するモータなどの部品の配置が左端部に集約されている。

0036

図2において、原稿トレイ31に積載された原稿9は、ピックアップローラ3aと給紙ローラ対3bとにより、最上のものから1枚ずつ次々に搬送機構部33内の搬送路に導入され、中間ローラ対3cによりレジストローラ対3dに向けて右から左へ搬送される。レジストローラ対3dは、搬送されてきた1枚の原稿9の斜行補正するとともに、スキャナ2と同期した所定のタイミングで搬送ローラ対3eに向けて送り出す。送り出された原稿9は、ガイドに案内されて下方へ進み、搬送ローラ対3eにより右方へ搬送される。この段階で原稿9の表裏反転する。搬送ローラ対3eから次の搬送ローラ対3fへ進む途中において原稿9の下面がスリットガラス21と対向し、スリットガラス21を介して光学系23により画像が読み取られて画像データとなる。つまり、スリットガラス21と対向する位置が、流し読取りにおける画像読取り位置Prである。画像読取り位置Prを通過した原稿9は、表裏が反転したままの状態で排紙ローラ3gにより排紙トレイ32に排出される。

0037

図1に戻って、原稿トレイ31が搬送機構部33から突き出るように配置されているので、必然的に、搬送機構部33のハウジングの高さ寸法(画像形成装置1の上下方向M3の寸法)は、原稿トレイ31の下方に位置する排紙トレイ32の高さ寸法よりも大きい。すなわち、図1(A)のように閉じた状態において、排紙トレイ32の上面である排紙面320よりも搬送機構部33の上面は高い。

0038

さて、操作パネル6は、ユーザが画像形成装置1を操作するための入出力手段であり、コピーなどのスキャナ2を使用するジョブにおける操作だけでなく、ボックス内のドキュメントのプリントなどのスキャナ2を使用しないジョブにおける操作にも用いられる。

0039

操作パネル6は、タッチパネルディスプレイ61と、1以上のハードキー62とを有する。タッチパネルディスプレイ61は、ユーザが指示または情報を入力したりユーザにメッセージを伝えたりする各種の操作画面を表示し、操作画面に対するタッチ操作を検出する入出力デバイスである。なお、ハードキー62を設けずに、タッチパネルディスプレイ61によって指示を入力するようにしてもよい。

0040

タッチパネルディスプレイ61の画像表示面(タッチ入力面でもある)の形状は、短辺と長辺とを有する長方形である。短辺に対する長辺の比としては、VGA(Video Graphics Array)の画面での値である1.33よりも大きい値が好ましい。より好ましくは、A版またはB版の用紙の比と同程度の1.4またはそれ以上である。

0041

操作パネル6は、プリンタ部4の排紙機構部4Bにおけるスキャナ2よりも前面側に張り出した部分の上面に取り付けられ、左右方向M1における搬送機構部33と前後に重ならない位置範囲内に、自動原稿送り装置3の開閉と干渉しないよう配置されている。

0042

画像形成装置1の前後方向M2の寸法の増大を抑えつつタッチパネルディスプレイ61の大画面化を図るため、操作パネル6は、水平姿勢または垂直(鉛直)姿勢に配置するのではなく、タッチパネルディスプレイ61の画像表示面が前方斜め上方に向くよう傾斜姿勢で配置されている。そして、操作パネル6は、プラテンガラス22の前側の位置から排紙面320よりも高い位置にまでわたる大きさを有している。

0043

操作パネル6の外形は、タッチパネルディスプレイ61の長辺と平行な方向に長い長方形である。ただし、必ずしも四角形である必要はなく任意の形状とすることができるが、左右方向M1の寸法を小さくする上では、タッチパネルディスプレイ61と同じ方向に長い形状が好ましい。

0044

画像形成装置1では、操作パネル6は縦置きとされている。すなわち、操作パネル6の外形の長辺が前後方向M2と上下方向M3とに沿いかつ短辺が左右方向M1に沿うよう配置されている。これにより、タッチパネルディスプレイ61は、前面側から見て縦向きになる。特に、ユーザが画像形成装置1を操作する際の通常の視線である、前方斜め上方から見た場合に、ほぼ正面に縦向きのタッチパネルディスプレイ61が見える。

0045

縦向きのタッチパネルディスプレイ61による場合には、例えば縦向き原稿の画像をプレビュー表示する際に、従来例のようにディスプレイが横向きである場合よりも画像全体を大きく表示して見やすくすることができる。また、表示する操作画面をポートレイト形式としてスマートフォンと同様の操作環境をユーザに提供することができる。

0046

操作パネル6の短辺方向の外形寸法は、排紙トレイ32の左右方向M1の寸法以下に選定されている。また、前面側から見たときの操作パネル6の上端縁の位置(上端位置)は、排紙面320よりも高い。

0047

上に述べた通り、操作パネル6の大きさおよび配置は、自動原稿送り装置3の開閉と干渉しないように選定されている。しかし、操作パネル6が排紙トレイ32の前側で排紙面320に対して上に突き出る構造となっているので、ユーザが排紙トレイ32から原稿9を取り出すときに、操作パネル6が邪魔になって作業性が低下するおそれがある。なお、原稿トレイ31の上面(原稿載置面)は、操作パネル6よりも高いので、原稿9をセットするときに操作パネル6が邪魔になるおそれはほとんどない。

0048

そこで、画像形成装置1には、原稿9を取り出すときの作業性を良好にするために、操作パネル6を変位させる機能が設けられている。以下、この機能を中心に画像形成装置1の構成および動作を説明する。

0049

図3には画像形成装置1の制御部10の構成の例が示されている。制御部10は、メイン制御部11、ADF制御部13、エンジン制御部14、およびパネル制御部16などを有している。これらの制御部11,13,14,16は、それぞれ制御プログラムを実行するプロセッサ(例えば汎用のCPU、または特定の用途向けASIC)とその周辺デバイスとを備えている。

0050

メイン制御部11は、画像形成装置1の全体的な制御を受け持ち、他の制御部13,14,16による制御を統括する。ADF制御部13は、スキャナ2および自動原稿送り装置3を制御する。エンジン制御部14は、プリンタ部4および給紙部5を制御する。パネル制御部16は、操作パネル6の入出力動作を制御する。すなわち、タッチパネルディスプレイ61に適宜に操作画面を表示させたり、タッチパネルディスプレイ61またはハードキー62などによる入力を受け付けたりする。

0051

メイン制御部11には、操作パネル6を変位させるパネル駆動機構80を制御するパネル駆動制御部18が設けられている。パネル駆動制御部18の機能は、メイン制御部11のハードウェアおよびプロセッサが駆動制御プログラムを実行することによって実現される。

0052

パネル駆動制御部18には、原稿カバー開閉センサ51、搬送待ちシートセンサ52、および排出済みシートセンサ53から、シートの有無または原稿カバーの開閉に応じた2値検出信号が入力される。また、操作パネル6が通常の配置位置であるホームに在ることを検出するパネルホームセンサ54の検出信号が入力される。

0053

パネル駆動制御部18は、これらのセンサ51〜54からの検出信号に基づいて、操作パネル6を変位させるべきタイミングであるか否か判断し、変位させるべきタイミングであると判断したときに、パネル駆動モータ81に正回転または逆回転を指令する。パネル駆動モータ81は、パネル駆動機構80における駆動源である。

0054

つまり、パネル駆動制御部18は、原稿9の搬送が所定の段階まで進んだときに、操作パネル6の上端部が退避位置に移動するようパネル駆動機構80を制御する。そして、その後に排紙トレイ32から原稿9が無くなったときに、操作パネル6が通常位置に戻るようパネル駆動機構80を制御する。

0055

操作パネル6の変位の態様として、チルト上下移動並進)、および回転がある。詳しくは以下の通りである。

0056

図4には操作パネル6を変位させるパネル駆動機構80の第1例が、図5には同じく第2例が、それぞれ示されている。図4および図5においては、操作パネル6を含む要部を右側方側から見た状態が模式的に描かれている。

0057

図4において、操作パネル6の変位は、左右方向M1(図1参照)の軸73を中心とするチルト方式の回転によるものである。軸73は、操作パネル6における下端部に設けられており、操作パネル6は、軸73を中心に回転することにより、後方側へ倒れて低くなり前方側へ起き上がって高くなるよう変位する。

0058

パネル駆動機構80aは、操作パネル6の上端部601がプラテンガラス22よりも高く排紙面320よりも高い通常位置P10と当該通常位置P10よりも低い退避位置P21,P22との間で移動するよう操作パネル6を変位させる。

0059

退避位置P21は、排紙面320(排紙トレイの上面)と同じ高さの位置または排紙面320よりも若干低い位置とされている。ただし、原稿9の取出しの邪魔にならない範囲内であれば、排紙面320よりも高くてもよい。

0060

退避位置P22は、プラテンガラス22の上面220と同じ高さの位置または上面220よりも若干低い位置とされている。ただし、原稿9のセット(載置)および取出しの邪魔にならない範囲内であれば、上面220よりも高くてもよい。

0061

操作パネル6のホームは、上端位置が通常位置P10となる位置、すなわち変位範囲内で最も高くなる位置とされている。

0062

なお、以下において、操作パネル6がホームに在る状態を「通常状態」と記し、上端位置が退避位置P21または退避位置P22である状態を「退避状態」と記すことがある。

0063

パネル駆動機構80aは、例えば、パネル駆動モータ81、操作パネル6と一体に回転するセクターギヤ扇型ギヤ)82、パネル駆動モータ81の回転駆動力をセクターギヤ82に伝達するギヤ83、およびパネルホームセンサ54などを有している。

0064

パネル駆動モータ81としてステッピングモータを用いることができる。ステッピングモータを用いる場合は、予め記憶しておいた所定ステップ数だけ一方向に回転(正回転)させることにより、通常状態を第1の退避状態または第2の退避状態に変更することができる。また、パネルホームセンサ54がオンになるまで逆回転させることにより、退避状態を通常状態に戻すことができる。すなわち、操作パネル6をホームに復帰させることができる。

0065

図5において、操作パネル6の変位は、上下方向M3の移動によるものである。パネル駆動機構80bは、例えば、パネル駆動モータ81、操作パネル6と一体に上下移動するアーム84、およびアーム84を支持するシース部)85などを有する。アーム84にはギヤ83と噛み合うラックが設けられ、パネル駆動モータ81の回転駆動力がギヤ83を介してアーム84に伝達されて操作パネル6が移動する。

0066

パネル駆動機構80bも、図4のパネル駆動機構80aと同様に、操作パネル6をその上端部601が通常位置P10と退避位置P21,P22との間で移動するよう変位させることができる。

0067

操作パネル6の変位を上下方向M3の変位とする場合には、チルト方式の変位とする場合と比べて、画像形成装置1の前後方向M2の外形寸法を小さくすることができる。

0068

図6には操作パネル6の取付け構造の例が模式的に示されている。

0069

操作パネル6は、タッチパネルディスプレイ61が前方斜め上方に向いた状態のまま縦向きと横向きとに切り替わるよう、軸72によって少なくとも90度の回転が可能に設けられている。詳しくは、次の通りである。

0070

操作パネル6は、取付け部材86とアーム84とを介在させて排紙機構部4Bに取り付けられている。アーム84は、排紙機構部4Bから上方に突き出る本体部84Aと、本体部84Aに対して軸72を中心に90度の回転が可能なように連結された可動部84Bとを有する。取付け部材86を操作パネル6の背面に取り付け、取付け部材86と可動部84Bとを連結することにより操作パネル6が軸72を中心に回転可能に支持されている。軸72は、タッチパネルディスプレイ61の画像表示面に対して垂直な方向の軸である。

0071

可動部84Bは、縦置きおよび横置きとなった角度位置では自由回転することなく安定するよう、操作パネル6を位置決めする機構(例えばノッチ機構)を有している。位置決めの保持力は、ユーザが手で操作パネル6を回転させることができる程度の強さとされている。ユーザは、縦置きから横置きへ切り替えたり、縦置きに戻したりすることができる。なお、手動の回転に代えて電動で回転させるようにしてもよい。

0072

縦置きおよび横置きのいずれであっても、操作パネル6は、パネル駆動機構80bによる上下方向M3の変位が可能である。

0073

以下において、縦置きの状態の操作パネル6を「操作パネル6v」と記し、横置きの状態の操作パネル6を「操作パネル6h」と記すことがある。

0074

図7には操作パネル6を変位させるパネル駆動機構80の第3例が、図8には同じくパネル駆動機構80の第4例が、それぞれ示されている。図7および図8において、図中の左側の部分には画像読取り装置1Aを前面側からみた構成が描かれ、右側の部分には画像読取り装置1Aを右側面側からみた構成が描かれている。

0075

図7において、操作パネル6の変位は、タッチパネルディスプレイ61の画像表示面に対して垂直な方向の軸72を中心とする回転によるものである。

0076

軸72は、縦置きの操作パネル6vにおける下半部に設けられている。操作パネル6vは、前面側から見て反時計方向に90度回転して横置きになると低くなり、時計方向に90度回転して縦置きになると元の高さに戻る。

0077

パネル駆動機構80cは、操作パネル6の上端部601v,601hが通常位置P10とそれよりも低い退避位置P23との間で移動するよう操作パネル6を変位させる。退避位置P23は、プラテンガラス22の上面220と同じ高さの位置または上面220よりも若干低い位置とされている。ただし、原稿9のセットおよび取出しの邪魔にならない範囲内であれば、上面220よりも高くてもよい。

0078

パネル駆動機構80cは、例えば、パネル駆動モータ81、操作パネル6と一体に回転するシャフト87、シャフト87を回転可能に支持するベース88、およびギヤ83,89などを有する。ギヤ89は、シャフト87に嵌入されてギヤ83と噛み合う。ギヤ83,89を介してパネル駆動モータ81の回転駆動力がシャフト87に伝達されて操作パネル6が回転する。

0079

なお、軸72は、横置きの状態の操作パネル6hにおける左右方向M1の中央の位置P6に対して、搬送機構部33から遠い側に寄った位置に設けられている。

0080

詳しくは、本実施形態において、操作パネル6における軸72の位置は、縦置き短辺方向のほぼ中央位置であり、かつ、縦置きの状態の操作パネル6vの下端側の短辺つまり横置きの状態の操作パネル6hの右側の短辺から短辺の2分の1の距離だけ離れた位置である。したがって、操作パネル6は、縦置きの状態であっても横置きの状態であっても、右端位置は互いにほぼ同じとなる。これにより、回転中に操作パネル6が左右方向M1においてスキャナ2から張り出さないように搬送機構部33からより遠い位置に操作パネル6を配置することができる。

0081

図8において、操作パネル6の変位は、左右方向M1の軸73を中心とするチルト方式の回転によるものである。ただし、図6の例と同様に、操作パネル6は、ユーザが手動で回転させて縦置きと横置きとを切り替えることができるようにパネル駆動機構80dに支持されている。つまり、ユーザが手動で回転させることによっても操作パネル6の高さは変化する。

0082

パネル駆動機構80dは、操作パネル6vの上端部601が通常位置P10とそれよりも低い退避位置P23との間で移動するよう操作パネル6を変位させる。パネル駆動機構80dは、例えば、パネル駆動モータ81、チルト用のヒンジ90、セクターギヤ82、およびギヤ83などを有する。

0083

ヒンジ90は、軸73による回転が可能な可動部90Bを有し、この可動部90Bに軸72による回転が可能な可動部90Cが組み付けられている。そして、可動部90Cに操作パネル6が固定されている。可動部90Cは、図6の例の可動部82Bと同様に操作パネル6を位置決めするための例えばノッチ機構を有している。

0084

セクターギヤ82は、可動部90Bに固定されており、ギヤ83を噛み合う。ギヤ83およびセクターギヤ82を介してパネル駆動モータ81の回転駆動力が可動部90Bに伝達されて操作パネル6が回転する。

0085

ところで、上に述べたパネル駆動機構80(80a〜80d)の動作には、2つの態様がある。第1の態様は、操作パネル6の退避および復帰の両方においてパネル駆動モータ81を回転させる「2方向駆動」であり、第2の態様は、退避および復帰のうちの復帰のみにおいてパネル駆動モータ81を回転させる「1方向駆動」である。

0086

1方向駆動においては、操作パネル6を積極的に退避させない代わりに、外部から押圧力が加わった場合に変位するよう操作パネル6を保持する。つまり、例えばユーザが原稿9を取り出すときにユーザの腕が当たると退避状態になるようにする。押圧力が加わらなければ、通常状態のままとなる。

0087

1方向駆動を実現するため、パネル駆動機構80は、駆動モードとロックモードロック解除モードとの切替えが可能に構成されている。駆動モードは、パネル駆動モータ81を回転させて操作パネル6を積極的に変位させるモードである。ロックモードは、操作パネル6を固定するモードである。そして、ロック解除モードは、操作パネル6に外部から加わる押圧力に応じた変位が可能に操作パネルを保持するモードである。ロック解除モードにおいては、操作パネル6の自重などによる自由変位は防止される。

0088

パネル駆動モータ81としてステッピングモータを用いる場合には、パネル駆動モータ81に固定励磁用の電流を供給すると、パネル駆動機構80はロックモードとなり、この電流の供給を停止すると、すなわち通電オフすると、パネル駆動機構80はロック解除モードになる。そして、パネル駆動モータ81に所定パターンパルス信号印加すると、パネル駆動機構80は駆動モードになる。

0089

図9には駆動制御部18における処理の流れの第1例が、図10には同じく第2例が、図11には同じく第3例が、それぞれ示されている。

0090

図9の例は、2方向駆動の制御の例であり、操作パネル6をチルトまたは上下移動により変位させる場合に適用される(図4図5図8参照)。

0091

原稿カバー(自動原稿送り装置3)が開くと(#101でYES)、ユーザがプラテンガラス22にアクセスしようとしていると判断して、操作パネル6を退避位置P22まで下げ退避制御Bを行う(#102)。

0092

原稿カバーが閉じると(#103でYES)、プラテンガラス22へのユーザのアクセスが終わったと判断して、操作パネル6を通常位置P10へ戻す復帰制御Aを行う(#104)。

0093

原稿トレイ31にセットされた全ての原稿9の読取りが完了すると(#105でYES)、ユーザが排紙トレイ32から原稿9を取り出そうとすると判断して、操作パネル6を退避位置P21まで下げる退避制御Aを行う(#106)。

0094

排紙トレイ32が空になると、すなわち原稿9が取り出されて無くなると(#107でYES)、排紙トレイ32へのユーザのアクセスが終わったと判断して復帰制御Aを行う(#108)。

0095

図10の例は、2方向駆動の制御の例であり、操作パネル6を回転により変位させる場合に適用される(図7参照)。

0096

原稿カバーが開くと(#201でYES)、またはセットされた全ての原稿9の読取りが完了すると(#202でYES)、操作パネル6を正回転させて横置きにする退避制御Cを行う(#203)。

0097

原稿カバーが閉じると(#204でYES)、または排紙トレイ32が空になると(#205でYES)、操作パネル6を逆回転させて縦置きに戻す復帰制御Cを行う(#206)。

0098

図11の例は、1方向駆動の制御の例であり、操作パネル6をチルト、上下移動、または回転により変位させる場合に適用される(図4図5図7図8参照)。

0099

原稿カバーが開くと(#301でYES)、パネル駆動機構80をロック解除モードに切り替える退避制御Dを行う(#302)。つまり、操作パネル6のロック解除する。

0100

原稿カバーが閉じると(#303でYES)、操作パネル6を通常位置P10へ戻してロックする復帰制御Bを行う(#304)。

0101

原稿トレイ31にセットされた全ての原稿9の読取りが完了すると(#305でYES)、退避制御Dを行う(#306)。排紙トレイ32が空になると(#307でYES)、復帰制御Bを行う(#308)。

0102

図12には操作パネル6の退避タイミングの例が、図13には操作パネル6の復帰タイミングの例が、図14には操作パネル6の復帰タイミングの他の例が、図15には操作パネル6の退避タイミングおよび復帰タイミングの他の例が、それぞれ示されている。

0103

なお、図12図15においては、2方向駆動におけるパネル駆動モータ81の回転制御のタイミングと、1方向駆動におけるパネル駆動機構80のモード制御のタイミングとが1つの図にまとめて示されている。

0104

図12および図13では、自動読取り装置3を用いて複数枚の原稿9から画像を読み取る場合が想定されており、図14では、自動読取り装置3を用いて1枚の原稿9から画像を読み取る場合が想定されている。

0105

図12のように、タイミングt0においてn枚(例えばnは3以上)の原稿9の束が原稿トレイ31にセットされて搬送待ちシートセンサ52がオンになる。タイミングt1においてユーザによるスタートの指示を契機として原稿9の搬送が始まる。すなわち、1枚目の原稿9について、原稿トレイ31から搬送機構部33への取込みが始まる。1枚の原稿9の取込みには原稿9の長さと搬送速度とで決まる所定時間T9がかかる。1枚目の取込みが終わると、続いて所定の間隔を設けて2枚目の取込みが始まる。その後も次々に原稿9が取り込まれ、タイミングt2において、最終のn枚目の原稿9の取込みが始まる。タイミングt3においてn枚目の取込みが終わると、搬送待ちシートセンサ52がオフになる。

0106

タイミングt4において、1枚目の原稿9の搬送機構部33から排紙トレイ32への排出が始まって、排出済みシートセンサ53がオンになる。このタイミングt4からほぼ所定時間T9が経過すると、1枚目の排出が完了する(タイミングt5)。その後、2枚目以降の原稿9が次々に排出され、タイミングt6においてn枚目の排出が完了してn枚すべての搬送が終了する。

0107

さて、操作パネル6を退避位置へ変位させるための退避制御は、n枚の原稿9の搬送が所定の段階まで進んだときに開始される。所定の段階とは、搬送の開始タイミング(t1)および搬送の終了タイミング(t6)を含む。すなわち、図中の搬送期間T1内に操作パネル6の退避を開始する。

0108

図12の例においては、2方向駆動の場合にパルス駆動モータ81に正回転を開始させる退避開始タイミングtaは、n枚の取込みが終わるタイミングt3に選定されている。そして、正回転を停止させる退避終了タイミングtbは、タイミングt6よりも早いタイミングとなっている。

0109

退避開始タイミングtaから退避終了タイミングtbまでの変位期間Tmの長さは、パルス駆動モータ81の回転速度に依存する。回転速度としては、適度に素早い移動となる速度、例えば5cm程度の距離または30度程度の角度の変位の所要時間が0.5〜1.5秒程度となるような速度が好ましい。

0110

退避終了タイミングtbがタイミングt6よりも早くなるようにすると、ユーザが原稿9が排出されてすぐにその原稿9を取り出そうとする場合であっても、操作パネル6が邪魔にならない。ただし、必ずしも退避終了タイミングtbがタイミングt6よりも早くなるようにする必要はなく、退避終了タイミングtbがタイミングt6の後になるようにしてもよい。例えば変位の所要時間が短い場合など、図12中に一点鎖線で示すように退避開始タイミングtaを搬送が終了したタイミングt6に選定してもよい。

0111

退避開始タイミングtaを遅くすることには、搬送の停止を指示するなど、ユーザが搬送中に何らかの操作を行う場合に、その操作を通常状態の操作パネル6によって行うことができる時間が長くなるという利点がある。特に、操作パネル6の変位を90度の回転によるものとする場合に、搬送中の操作に際してユーザが操作画面の向きが変わることで戸惑うという状況を、退避開始タイミングtaを遅くすることにより発生しにくくすることができる。

0112

他方、1方向駆動の場合にパルス駆動機構80をロックモードからロック解除モードに切り替えるタイミングは、搬送が終了したタイミングt6に選定されている。これによると、搬送中に何らかの操作を行う場合に、その操作を通常状態の操作パネル6によって行うことができる。ただし、搬送中にユーザが排紙トレイ32に手を伸ばす可能性のあることを考慮して、タイミングt6より早く操作パネル6のロックを解除するようにしてもよい。例えば、搬送を開始するタイミングt1においてパルス駆動機構80をロック解除モードに切り替えてもよい。

0113

図13に示すように、タイミングt7において排紙トレイ32から原稿9が取り出されて排出済みシートセンサ53がオフになる。

0114

2方向駆動の場合にも1方向駆動の場合にも、このタイミングt7においてパルス駆動モータ81を逆回転させて操作パネル6をホーム(通常位置)へ復帰させる。そして、タイミングt8において復帰が完了すると、パルス駆動モータ81を停止させる。1方向駆動の場合には、パルス駆動モータ81を停止させて直ちに操作パネル6をロックする。

0115

図14の例において、2方向駆動の場合にパルス駆動モータ81に正回転を開始させる退避開始タイミングtaは、1枚目の原稿9の取込みが終了するタイミングに選定されている。また、1方向駆動の場合にパルス駆動機構80をロックモードからロック解除モードに切り替えるタイミングは、1枚目の原稿9の排出が完了したタイミングt5に選定されている。

0116

図15では、プラテンガラス22に載置された原稿9から画像を読み取る場合が想定されている。この場合に自動原稿送り装置3は、原稿カバーとして開閉される。原稿9の搬送は行われない。

0117

タイミングt10においては、原稿カバーが閉じており、原稿カバー開閉センサ51はオフである。また、1方向駆動の場合に、パルス駆動機構80はロックモードである。

0118

タイミングt11において、原稿カバーが開き、原稿カバー開閉センサ51がオンになる。その後、タイミングt12において原稿カバーが閉じて原稿カバー開閉センサ51はオフになる。

0119

2方向駆動の場合には、タイミングt11においてパルス駆動モータ81を正回転させて操作パネル6を退避位置P22に退避させる。タイミングt11が退避開始タイミングtaである。退避終了タイミングtbは、タイミングt12の以前となっている。ユーザが原稿カバーを開いてすぐに原稿9を載置することがあるので、そのための配慮として、原稿9の取出しの便宜のために退避させる場合よりもパルス駆動モータ81の回転速度を速めに選定して退避の所要時間を短くしてもよい。

0120

その後、タイミングt12において、パルス駆動モータ81を逆回転させて操作パネル6をホームに復帰させる。

0121

1方向駆動の場合には、タイミングt11においてパネル駆動機構80がロックモードからロック解除モードに切り替えられる。その後、タイミングt12において、ロック解除モードから駆動モードに切り替えられる。

0122

パネル駆動機構80が駆動モードに切り替えられたとき、操作パネル6が通常状態であれば、実質的にパルス駆動モータ81を逆回転させることなく直ちにパネル駆動機構80が駆動モードからロックモードに切り替えられる。操作パネル6が通常状態でなければ、通常状態に復帰するまで、パルス駆動モータ81を逆回転させる制御が行われ、復帰が完了したときに、パネル駆動機構80が駆動モードからロックモードに切り替えられる。図15の例では、操作パネル6を退避位置P22から復帰させる逆回転が終わったタイミングt13で駆動モードからロックモードに切り替えられている。

0123

図16には本発明の一実施形態に係る他の画像読取り装置1Abを備える画像形成装置1bの外観の例が示されている。

0124

画像形成装置1bは、図1に示した画像形成装置1のスキャナ2に代えてスキャナ2bを有し、自動原稿送り装置3に代えて原稿カバー3bを有したMFPである。スキャナ2bの構成は、スリットガラス21および流し読取り機能を備えていない点を除いて、外形寸法を含めて図1の画像形成装置1のスキャナ2の構成と同様である。

0125

原稿カバー3bは、スキャナ2bのプラテンガラス22を覆うカバーとして、背面側の軸を中心に回転可能に設けられている。

0126

画像形成装置1bは、原稿カバー3bの開閉に応じて操作パネル6をその上端部601が通常位置P10と退避位置P22との間で移動するよう変位させる。そのためのパネル駆動機構を画像形成装置1bは有している。変位の態様として、チルト、上下移動、および回転があり、パネル駆動機構の動作の態様として、2方向駆動と1方向駆動とがある。

0127

パネル駆動機構を制御する処理の流れは、上に述べた図9図11の流れのうち、原稿カバーの開閉に応じた処理の流れを抜き出したものでよい。具体的には次の通りである。

0128

図9におけるステップ#101〜#104の処理、図10の#201、#203、#204、および#206の処理、または、図11のステップ#301〜#304の処理が画像形成装置1bでは実行される。

0129

以上の実施形態によると、タッチパネルディスプレイ61を縦向きとしたのでポートレイト形式の操作画面による操作がしやすく、操作パネル6を上向きに傾斜させたので前後方向M2のコンパクト化がしやすく、操作パネル6を変位させるので原稿9をセットしまたは取り出すハンドリングがしやすい、画像読取り装置1A,1Abを提供することができる。操作パネル6を変位させることにより、排紙トレイ32またはプラテンガラス22を見る際の視認性がよくなる。

0130

また、自動原稿送り装置3の開閉に干渉しないように操作パネル6を大型化してタッチパネルディスプレイ61の大画面化を図ることができる。

0131

上に述べた実施形態において、画像読取り装置1Aは、フラットヘッド型のスキャナ2を備えていないものであってもよい。例えば自動原稿送り装置3に単一または複数の密着型ラインセンサを設け、原稿9の片面または両面の流し読取りが可能な構成とすることができる。その場合は、自動原稿送り装置3は、開閉可能することなくプリンタ部4の上に配置すればよい。

0132

上に述べた実施形態において、自動原稿送り装置3または原稿カバー3bが閉じた後に所定時間が経過するまで操作パネル6の復帰を保留し、保留中読取り開始を指示する操作が行われた場合には、その後にいったん開いて再び閉じた後に復帰させてもよい。つまり、短時間のうちに開閉が繰り返される場合に、開閉の度に操作パネル6を変位することがないようにしてもよい。

0133

上に述べた実施形態において、通常位置P10の高さをユーザが好みに応じて変更できるようにすることができる。その場合には、例えば動作設定画面上げ下げを指示するためのボタンを設け、指示に従って電動で通常位置P10の高さを変更する。その際に、デフォルトの高さから変更後の高さまでの移動におけるパネル駆動モータ81の回転のステップ数を記憶する。そして、2方向駆動による退避および復帰においては、例えば退避位置P21,P22に対応するステップ数と記憶しているステップ数との差の分だけパネル駆動モータ81を回転させる。1方向駆動による復帰においては、いったんホームへ戻した後にユーザが設定した高さまで下げればよい。

0134

操作パネル6の縦置き/横置きの切替えに連動して、タッチパネルディスプレイ61により表示する操作画面についてポートレイト/ランドスケープの切替えを行うことができる。

0135

パネル駆動モータ81による1方向駆動に代えて、操作パネル6を復帰させる移動手段として、ばねを用いてもよい。原稿カバー3bが開いたとき、または原稿9の搬送が所定の段階まで進んだときに操作パネル6のロック機構を無効にして押圧力が加わったら下方に下がり、押圧力がなくなり次第、ばねの力でもとの位置に戻すよう構成することができる。

0136

パネルホームセンサ54は、光学式でもよいし、機械式その他の方式でもよい。原稿カバー開閉センサ51、搬送待ちシートセンサ52、および排出済みシートセンサ53についても同様である。

0137

その他、画像形成装置1,1bおよび画像読取り装置1A,1Abのそれぞれの全体または各部の構成、形状、寸法条件、機能、処理の内容、順序、またはタイミング、操作パネル6の変位の速度などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。

0138

1A,1Ab画像読取り装置
2スキャナ
3自動原稿送り装置(シート搬送装置、原稿カバー)
3b 原稿カバー
6操作パネル9原稿(シート)
18パネル駆動制御部(駆動制御部)
22プラテンガラス
31原稿トレイ
32排紙トレイ
51 原稿カバー開閉センサ(センサ)
52 搬送待ちシートセンサ
53排出済みシートセンサ
61タッチパネルディスプレイ(画像表示面)
71,72,73 軸
80,80a,80b,80c,80dパネル駆動機構
220 上面(プラテンガラスの上面)
320 上面(排紙トレイの上面)
601,601v,601h上端部
P10 通常位置
P21,P22,P23退避位置
Pr 画像読取り位置

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