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技術 撮像装置およびその制御方法

出願人 キヤノン株式会社
発明者 宮澤仁志
出願日 2017年10月12日 (2年1ヶ月経過) 出願番号 2017-198305
公開日 2019年5月16日 (6ヶ月経過) 公開番号 2019-075607
状態 未査定
技術分野 スタジオ装置 カメラレンズの調整
主要キーワード ボイスコイル型モータ 利得位相 シャッタ駆動用モータ 目標制御値 偏差データ 流れ量 タイミング通知 背景ベクトル
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

流し撮りの際に、被写体を所定の被写体角度自動撮影することができる撮像装置を提供する。

解決手段

撮像装置が、流し撮り状態を検出し、撮像画像に基づいて、動きベクトルを検出する。また、撮像装置が、撮影距離を取得し、動きベクトルの検出結果と、撮影距離とに基づいて、被写体と成す角度を算出する。撮像装置は、算出された角度が所定の角度になった場合に、自動撮影を実行する。

概要

背景

カメラ撮影方法の一つとして、移動している被写体の動きにカメラを追従させながら撮影する流し撮りがある。流し撮りをする際には、被写体の躍動感を出すために、シャッタ速度は長秒側に設定される。流し撮りでは、カメラを振りながら被写体を上手く追従して撮影することが難しい。また、被写体の躍動感を出すためのシャッタ速度の設定が容易ではない。シャッタ速度を遅くする程、背景流れ量が増え躍動感がより出るが、手振れや被写体振れが出やすくなる。特許文献1は、被写体の動き量とカメラの角速度とに基づいて、流し撮り対象である被写体に係る画像振れ(被写体振れ)を補正する撮像装置を開示している。

概要

流し撮りの際に、被写体を所定の被写体角度自動撮影することができる撮像装置を提供する。撮像装置が、流し撮り状態を検出し、撮像画像に基づいて、動きベクトルを検出する。また、撮像装置が、撮影距離を取得し、動きベクトルの検出結果と、撮影距離とに基づいて、被写体と成す角度を算出する。撮像装置は、算出された角度が所定の角度になった場合に、自動撮影を実行する。

目的

本発明は、流し撮りの際に、被写体を所定の被写体角度で自動撮影することができる撮像装置の提供を目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

流し撮り状態を検出する第1の検出手段と、撮像画像に基づいて、動きベクトルを検出する第2の検出手段と、撮影距離を取得する取得手段と、前記動きベクトルの検出結果と、前記撮影距離とに基づいて、被写体と成す角度を算出する算出手段と、前記算出された角度が所定の角度になった場合に、自動撮影を実行する撮影制御手段とを備えることを特徴とする撮像装置

請求項2

前記算出手段は、前記動きベクトルの検出結果に基づいて得られる被写体の動き量と、前記撮影距離とに基づいて、前記被写体と成す角度を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。

請求項3

前記撮像装置に加わる振れにより生じる、前記被写体に係る像振れを補正するために用いられる振れ補正手段と、前記動きベクトルの検出結果から得られる被写体角速度に基づいて、前記振れ補正手段を制御する振れ補正制御手段とを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。

請求項4

被写体と成す角度を選択する選択手段を備え、前記撮影制御手段は、前記算出手段によって算出された角度が前記選択された角度になった場合に、前記自動撮影を実行することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。

請求項5

前記選択手段は、被写体と成す角度を複数選択し、前記撮影制御手段は、前記算出手段によって算出された角度が、前記選択されたそれぞれの角度になる度に、前記自動撮影を実行することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。

請求項6

前記選択手段は、ユーザの操作にしたがって、前記被写体と成す角度を選択することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の撮像装置。

請求項7

前記選択手段は、被写体と成す角度に応じた構図画面表示することを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。

請求項8

流し撮り状態を検出する工程と、撮像画像に基づいて、動きベクトルを検出する工程と、撮影距離を取得する工程と、前記動きベクトルの検出結果と、前記撮影距離とに基づいて、被写体と成す角度を算出する工程と、前記算出された角度が所定の角度になった場合に、自動撮影を実行する工程とを有することを特徴とする撮像装置の制御方法

技術分野

0001

本発明は、撮像装置およびその制御方法に関する。

背景技術

0002

カメラ撮影方法の一つとして、移動している被写体の動きにカメラを追従させながら撮影する流し撮りがある。流し撮りをする際には、被写体の躍動感を出すために、シャッタ速度は長秒側に設定される。流し撮りでは、カメラを振りながら被写体を上手く追従して撮影することが難しい。また、被写体の躍動感を出すためのシャッタ速度の設定が容易ではない。シャッタ速度を遅くする程、背景流れ量が増え躍動感がより出るが、手振れや被写体振れが出やすくなる。特許文献1は、被写体の動き量とカメラの角速度とに基づいて、流し撮り対象である被写体に係る画像振れ(被写体振れ)を補正する撮像装置を開示している。

先行技術

0003

特開2006−317848号公報

発明が解決しようとする課題

0004

流し撮りの際の撮影構図として、例えば、被写体とカメラの成す角度(以下、「被写体角度」と記述)を、被写体角度0°で真横に写す構図と、被写体角度30°で斜めに写す構図がある。特に、被写体が例えば電車である場合の流し撮りでは、被写体角度を30°位で撮ると、電車正面の前照灯運転室行き先表示器が写り、流し撮りの構図としてよい。

0005

しかし、被写体速度が速い場合には、被写体とカメラの成す角度は一瞬で変化するので、特許文献1が開示する撮像装置では、被写体振れを抑えることはできても、所望の被写体角度で撮影できない。本発明は、流し撮りの際に、被写体を所定の被写体角度で自動撮影することができる撮像装置の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明の一実施形態の撮像装置は、流し撮り状態を検出する第1の検出手段と、撮像画像に基づいて、動きベクトルを検出する第2の検出手段と、撮影距離を取得する取得手段と、前記動きベクトルの検出結果と、前記撮影距離とに基づいて、被写体と成す角度を算出する算出手段と、前記算出された角度が所定の角度になった場合に、自動撮影を実行する撮影制御手段とを備える。

発明の効果

0007

本発明の撮像装置によれば、流し撮りの際に、被写体を所定の被写体角度で自動撮影することができる。

図面の簡単な説明

0008

撮像装置の構成例を示す図である。
撮像装置の手振れ補正制御に関する構成例を示す図である。
流し撮りの撮影シーンの例を示す図である。
ベクトルヒストグラムを示す図である。
被写体角度の算出を説明する図である。
被写体角度の設定方法の例を説明する図である。
撮像装置の動作処理の例を説明するフローチャートである。
被写体角速度の算出処理を説明するフローチャートである。
シャッタ速度の算出処理を説明するフローチャートである。

実施例

0009

図1は、本実施形態の撮像装置の構成例を示す図である。
図1に示す撮像装置は、カメラ本体131と、交換レンズ100とを備える。交換レンズ100は、カメラ本体131に着脱可能である。図1に示す撮像装置は、例えば、コンパクトデジタルカメラビデオカメラ監視カメラWebカメラなどである。本発明は、カメラ本体とレンズとが一体となっている撮像装置にも適用可能である。

0010

交換レンズ100は、撮影レンズユニット101を備える。撮影レンズユニット101は、主撮像光学系102、焦点距離を変更可能なズームレンズ群103を備える。また、撮影レンズユニット101は、撮像装置に加わる振れにより生じる像振れを補正するために用いられる振れ補正手段として機能するシフトレンズ群(以下、「シフトレンズ」と記述)104を備える。シフトレンズ104は、光軸垂直方向に移動することにより、手振れまたは被写体に係る像振れを光学的に補正する。また、交換レンズ100は、ズームレンズ群(以下、「ズームレンズ」と記述)の位置を検出するズームエンコーダ106、シフトレンズ104の位置を検出する振れ補正系位置検出部(位置センサ)105を備える。

0011

また、交換レンズ100は、撮像装置の振れを検出する角速度センサ(振れ検出手段)109、レンズシステム制御用マイクロコンピュータ(以下、「レンズマイコン」と記述)110を備える。また、交換レンズ100は、シフトレンズ104を駆動する振れ補正系駆動部107、位置センサ105の出力を増幅するアンプ回路108を備える。また、交換レンズ100は、カメラ本体131とのマウント接点部113を備える。

0012

レンズマイコン110は、手振れ補正制御を行う手振れ補正制御部111と、流し撮りアシストモード用の制御を行う流し撮り制御部112を備える。流し撮り制御部112と振れ補正系駆動部107は、カメラマイコン122によって算出される被写体角速度に基づいてシフトレンズ104を駆動する振れ補正制御手段として機能する。レンズマイコン110は、その他にもフォーカスレンズ制御、絞り制御等も行うが、図の簡略化のために説明を省略する。また、手振れ補正のためには、例えば縦方向と横方向といった、直交する2軸に関して振れの検出および補正を行うが、2軸に関する振れの検出および補正に関しては、同じ構成であるため、1軸分の説明のみ行う。このように、図1に示す撮像装置は、振れ補正手段として光学素子を光軸と直交する方向に駆動して像振れ補正を行う像振れ補正装置を備えている。

0013

カメラ本体131は、シャッタ114、CMOSセンサ等の撮像素子115、アナログ信号処理回路AFE)116、カメラ信号処理回路117を備える。また、カメラ本体131は、撮像素子115やAFE116の動作タイミングを設定するタイミングジェネレータ(TG)120を備える。また、カメラ本体131は、電源スイッチ、レリーズスイッチ等を有する操作スイッチ130を備える。また、カメラ本体131は、カメラ全体のシステムを制御するカメラシステム制御マイクロコンピュータ(以下、「カメラマイコン」と記述)132、シャッタ動作を行わせるためのモータを駆動するドライバ121、シャッタ駆動用モータ119を備える。

0014

また、カメラ本体131は、撮影した映像を記録するメモリカード128、カメラで撮影使用している画像をモニタし、撮影した画像を表示する液晶パネル(以下、「LCD」と記述)129、交換レンズ100とのマウント接点部123を備える。レンズマイコン110とカメラマイコン122は、マウント接点部113および123を介して所定のタイミングでシリアル通信を行う。

0015

カメラ信号処理回路117は、撮像素子から出力される画像信号に基づいて被写体の動きを検出する動きベクトル検出部(動き検出手段)118を備える。また、カメラマイコン122は、シャッタ制御部125、主被写体の角速度を算出する被写体角速度算出部126、流し撮りシャッタ速度算出部127、被写体角度算出部132を備える。

0016

操作スイッチ130によりカメラの電源がONされると、その状態変化をカメラマイコン122が検出し、カメラマイコン122の制御によりカメラ本体131の各回路への電源供給および初期設定が行われる。また、交換レンズ100への電源供給が行われ、レンズマイコン110の制御により、交換レンズ100内の初期設定が行われる。そして、レンズマイコン110とカメラマイコン122の制御との間で所定のタイミングで通信が開始される。この通信で、カメラマイコン122からレンズマイコン110へはカメラの状態、撮影設定等が送信される。また、レンズマイコン110からカメラマイコン122へは、レンズの焦点距離情報角速度情報等が送信される。流し撮りアシストモードが選択されていない場合、交換レンズ100内では、角速度センサ109が手振れ等によってカメラに加わる振れを検出し、手振れ補正制御部111が、手振れ補正制御を行う。

0017

図2は、撮像装置の手振れ補正制御に関する構成例を示す図である。
図1に示す構成と共通の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
図1に示すように、手振れ補正制御部111は、オフセット除去部201乃至振れ補正系駆動部209を備える。オフセット除去部201は、例えばハイパスフィルタ(以下、「HPF」と記述)等で構成されたフィルタ演算部であり、角速度センサ109の出力に含まれている直流成分の除去を行う。利得位相算出部202は、オフセット除去部201で直流成分が除去された角速度データを、所定のゲインで増幅する増幅器、および位相補償フィルタで構成されている。積分器203は、任意の周波数帯域でその特性を変更し得る機能を有しており、利得位相算出部202の出力を積分し、シフトレンズ104の駆動量を算出する。防振制御判定部204は、カメラ情報取得部225の出力に応じてシフトレンズ104を駆動させるための制御信号切り替える。撮像装置の動作モードが流し撮りアシストモードの場合、防振制御判定部204は、流し撮り制御部112で算出された積分器224の出力を採用する。動作モードが流し撮りアシストモード以外のモードである場合、防振制御判定部204は、手振れ補正制御部111で算出された積分器203の出力を採用する。

0018

位置センサ105が出力するシフトレンズ104の位置の検出結果は、AMP108で増幅され、A/D変換器206によってデジタル信号に変換される。減算器205は、防振制御判定部204の出力からA/D変換器206の出力を減算し、偏差データとして制御器207へ出力する。

0019

制御器207は、入力データを所定のゲインで増幅する増幅器と、位相補償フィルタを有する。減算器205の出力である偏差データは、制御器207において増幅器及び位相補償フィルタによる信号処理が行われた後、パルス幅変調部208に出力される。パルス幅変調部208は、制御フィルタ207の出力データを、パルス波デューティー比を変化させる波形(即ちPWM波形)に変調して、振れ補正系駆動部209に供給する。振れ補正系駆動部209は、シフトレンズ104の駆動用ボイスコイル型モータであり、パルス幅変調部208の出力に基づいて、シフトレンズ104を光軸と垂直な方向に駆動する。

0020

次に、流し撮り制御部112について説明する。流し撮り制御部112は、通信制御部210乃至カメラ情報取得部225を備える。操作スイッチ130により、流し撮りアシストモードが設定されると、カメラマイコン122が、流し撮りアシストの制御に切替わる。また、流し撮りアシストの制御に切り替わったことを示す情報が、カメラマイコン122からレンズマイコン110へと送信さる。これにより、レンズマイコン110が、流し撮りアシストモードの制御に移行する。

0021

また、流し撮りアシストモード設定時は、流し撮り用シャッタ速度算出で用いる背景の流し効果の設定値が、流し撮りシャッタ速度算出部127に送られる。また、撮影時の被写体角度の設定値が、被写体角度算出部132に送られる。カメラ情報取得部225は、流し撮りアシストモードの設定情報と、レリーズ情報を取得する。

0022

角速度出力部211は、カメラマイコン122に交換レンズ100内の角速度センサ109の角速度データを出力する。被写体角速度取得部222は、カメラ本体131内にある被写体角速度算出部126で算出される主被写体の角速度データを、マウント接点部113や通信制御部210を介して取得する。減算器223は、交換レンズ100内で検出した角速度と、カメラ本体131内で検出した主被写体角速度の差分(偏差)を算出する。積分器224は、減算器223で算出された偏差を積分する。

0023

次に、主被写体の角速度の算出方法について説明する。流し撮りアシストモード設定中のカメラ本体131は、撮像した映像情報からカメラ信号処理回路117内の動きベクトル検出部118により検出された被写体の動きベクトルを出力する。また、カメラ本体131は、レンズマイコン110から、交換レンズ100内の角速度センサ109で検出された角速度データを受信する。流し撮り撮影では、動きベクトル検出部118から出力されるベクトルには、撮影者(ユーザ)が撮影しようとしている被写体のベクトルと、流れている背景のベクトルの2種類がある。流し撮りアシストモード設定中は、カメラ本体131は、検出された2種類の動きベクトルのうち被写体ベクトルを採用する。以下に、被写体ベクトルの採用方法に関して、図3および図4を用いて説明する。

0024

図3は、流し撮りの撮影シーンの例を示す図である。
図3に示す例では、画面に例えば8行8列で動きベクトル検出ブロック302が配置されている。動きベクトル検出部118は、動きベクトル検出ブロック302において、1フレーム前の画像との動き量を検出する。これにより、被写体301のベクトルと背景のベクトルが検出される。

0025

図4は、動きベクトル検出部が検出したベクトルのヒストグラムを示す図である。
本実施形態では、被写体ベクトルと背景ベクトルとを正確に切り分けるために、角速度センサ109の出力である角速度データを用いる。撮影者が上手く被写体を追従できている場合は、被写体ベクトルは0pix付近に存在する。撮影が不慣れな撮影者ほど、被写体の動き量は大きくなり、被写体ベクトルは0pixから離れていくので、被写体ベクトルと背景ベクトルの区別ができにくくなる。そこで、被写体ベクトル算出部126は、角速度センサ109の出力である角速度データを焦点距離やフレームレートデータを用いて像面移動量303に換算する。被写体ベクトル算出部126は、換算された値を基準に一定の範囲(背景範囲)304内に存在するベクトル群を背景ベクトル302と判定する。被写体ベクトル算出部126は、一定の範囲304外に存在するベクトル群を被写体ベクトル301と判定する。画面内に被写体が複数存在する場合は、被写体ベクトルが複数存在することになるが、この場合はカメラのフォーカス枠602に最も近い被写体ベクトルを採用する。撮影者は、撮影したい被写体に必ずフォーカス枠602をあてているからである。上記のようにして判定した被写体ベクトルの値が主被写体の像面上の移動量となる。なお、ヒストグラムに用いる角速度データとして、カメラ本体131内の角速度センサ124の出力を用いてもよい。

0026

図5は、被写体角度算出部132による被写体角度の算出を説明する図である。
カメラ本体131は、被写体速度V[km/h]で移動する被写体601を、撮影距離(被写体距離)L[m]で流し撮り撮影している。被写体601とカメラ本体131との成す角度604(被写体角度)の値に応じて、被写体601がカメラ本体131に対して何度の角度差で写る構図になるかが決まる。被写体角度算出部132は、式(1)に基づいて、被写体角度θ604を算出する。
θ=tan−1[ Vt/√{L2−(Vt)2}] ・・・・(1)
θは、被写体角度[deg]である。Vは、被写体速度[km/h]である。tは、単位時間(1/フレームレート)[sec]である。したがって、Vtは、単位時間における被写体601の移動距離である。Lは、撮影距離[m]である。

0027

撮影距離L[m]は、例えば、像面位相差方式の焦点検出処理の際に算出される。具体的には、被写体601に対して合焦していれば、合焦箇所が像面上で何pixであるかが分かるので、画素ピッチ[um/pix]で乗算することによって、撮影距離を算出できる。なお、被写体角度算出部132は、公知の方法で得られる、画素毎の距離分布を示す距離マップを用いて、撮影距離Lを算出するようにしてもよい。

0028

ベクトル検出手段118が所定のフレームレートで駆動している場合、ベクトル検出結果から被写体の動き量[pix]が検出される。したがって、Vtは、被写体の動き量の値と画素ピッチ[um/pix]と単位時間(1/フレームレート)[sec]とに基づいて算出することができる。Vtとして、撮影前に撮影者によって設定された値を用いてもよい。被写体角度604が0度である場合には、被写体601が、真横で写る構図になる。被写体角度604が30度である場合には、被写体が、カメラに正面を向いた構図になる。

0029

図6は、被写体角度の設定方法の例を説明する図である。
撮影者は、操作スイッチ130の操作によって、カメラの動作モードが流し撮りアシストモードになった後、メニュー設定等から自動撮影アシストの設定をすることができる。自動撮影アシストが有効に設定されると、カメラマイコン122は、LCD129上に被写体角度を選択するための複数の構図701、702を表示する。すなわち、カメラマイコン122は被写体角度に応じた構図を画面表示する。図6では選択対象の構図は、2つであるが、3つ以上の構図を表示するようにしてもよい。構図702では、被写体角度は30°である。構図701では、被写体角度は0°である。撮影者が操作スイッチ130もしくはLCD129上で、構図にタッチすることで、カメラマイコン122が、その構図に対応する被写体角度を選択する。もちろん、被写体角度の選択方法は、図6に示す例に限定されない。

0030

被写体角度算出部132が算出した被写体角度604が、選択された被写体角度になった場合に、カメラマイコンの制御によって自動撮影がなされる。被写体角度604が選択された被写体角度±閾値(例えば1[deg])の範囲内に入った場合に、自動撮影がなされるようにしてもよい。これにより、撮影者が流し撮り動作に集中するだけで、被写体振れがなく、背景が一定に流れ、且つ所望の被写体角度での流し撮りをすることが可能となる。なお、カメラマイコン122が、撮影者の操作にしたがって被写体角度を複数選択し、算出された被写体角度604が、選択したそれぞれの角度になる度に、自動撮影を実行するようにしてもよい。

0031

図7は、撮像装置の動作処理の例を説明するフローチャートである。
S501において、カメラマイコン122が、流し撮り状態を検出する第1の検出手段として機能する。具体的には、カメラマイコン122は、操作スイッチ130の操作によって流し撮りアシストモードに設定されたかを判定する。流し撮りアシストモード設定されていない場合は、処理を終了する。流し撮りアシストモード設定された場合は、処理がS502に進む。

0032

S502において、カメラマイコン122が、レンズマイコン110から送信される信号に基づいて、交換レンズ100が流し撮りアシストモードに対応した交換レンズであるかを判定する。交換レンズ100が流し撮りアシストモードに対応した交換レンズである場合は、処理がS503に進む。交換レンズ100が流し撮りアシストモードに対応した交換レンズでない場合は、処理がS506に進む。

0033

S503において、動きベクトル検出部118が、撮像画像に基づいて、動きベクトルを検出する第2の検出手段として機能する。すなわち、動きベクトル検出部118は、画面内の動き量を動きベクトルで検出する。続いて、S504において、被写体ベクトル算出部126が、交換レンズ100内の角速度センサ109の角速度データと、焦点距離と、フレームレートデータとに基づいて、像面移動量を算出する。そして、被写体ベクトル算出部126が、被写体角速度の算出を行う。続いて、S506において、流し撮りシャッタ速度算出部127が、流し撮りアシスト用のシャッタ速度を算出する。

0034

S507において、被写体距離算出部132が、撮影距離を取得する。続いて、S507において、被写体距離算出部132が、S507で取得した撮影距離と、ベクトルの検出結果から得られる被写体の動き量とに基づき、式(1)を用いて被写体角度を算出する。

0035

次に、S509において、レンズマイコン110が、S505における被写体角速度の算出処理の結果と流し撮りアシスト用のシャッタ速度とに基づいて、露光期間中におけるシフトレンズ104の駆動量を決定する。そして、S508で算出された被写体角度が、撮影前における被写体角度の設定値±閾値(例えば1[deg])の範囲内になると、被写体角度算出部132からシャッタ制御部125に自動撮影のタイミング通知が送られる。これにより、露光が開始されると同時に、振れ補正系駆動部107によってシフトレンズ104が駆動される。すなわち、カメラマイコン122は、被写体角度が所定の角度になった場合に、自動撮影を実行する撮影制御手段として機能する。

0036

図8は、図7のS505における被写体角速度の算出処理を説明するフローチャートである。
S510において、被写体ベクトル算出部126が、図7のS503で検出された全ベクトルのヒストグラム演算を行う。続いて、S511において、被写体ベクトル算出部126が、被写体ベクトルを検出可能かを判定する。被写体ベクトルを検出可能でない場合は、処理がS515に進む。被写体ベクトルを検出可能である場合は、処理がS512に進む。

0037

被写体ベクトル検出の判定基準について説明する。例えば、図4に示すヒストグラムにおける被写体ベクトルの度数が所定の閾値1(例えば、度数4以上)である場合、被写体ベクトル算出部126は、被写体ベクトルを検出可能と判定する。被写体ベクトルの度数が閾値1(例えば、度数4未満)である場合、被写体ベクトル算出部126は、被写体ベクトルを検出可能でないと判定する。

0038

S512において、被写体ベクトル算出部126が、フォーカス枠に最も近い検出ブロックを起点に、同心円状に検出ブロックを積算し、被写体ベクトルを算出する。続いて、S513において、被写体ベクトル算出部126が、S512で算出された被写体ベクトルを被写体角速度に換算する。

0039

S514において、カメラマイコン122が、レンズマイコン110から受信する角速度出力部211の出力を被写体角速度に加算し、被写体角速度データとしてレンズマイコン110に送信する。レンズマイコン110内の流し撮り制御部112が、カメラマイコン122から受信した被写体角速度データと交換レンズ100内の角速度センサ109の角速度データ(振れ検出信号)との差分を積分器224で積分する。これにより、被写体振れを補正するための目標制御値(被写体振れ補正量)が算出される。

0040

また、S515においては、S511で被写体ベクトルが未検出であるので、シフトレンズ104の制御が手振れ補正制御に切り替わる。そして、レンズマイコン110が、交換レンズ100内の角速度センサ109の出力である角速度データを取得する。S516において、手振れ補正制御部111が、任意の周波数帯域で特性を変更し得る機能を有するHPFを用いて、角速度データに含まれる低周波数成分遮断してから高周波数帯域の信号を出力する。これにより、角速度データに重畳している直流成分が除去される。続いて、S517において、手振れ補正制御部111が、S516でオフセットが除去された角速度データを利得位相算出部202で信号処理する。そして、S518において、手振れ補正制御部111が、利得位相算出部202の出力を積分器203で積分して、手振れ補正制御の目標制御値(手振れ補正量)とする。

0041

図9は、図7のS506におけるシャッタ速度の算出処理を説明するフローチャートである。
S519において、カメラマイコン122が、撮影者による操作スイッチ130の操作で設定された背景流し量の設定値を取得する。続いて、S520において、カメラマイコン122が、交換レンズ100内のレンズマイコン110から焦点距離データを取得する。S521において、カメラマイコン122が、カメラ本体131内に角速度センサ124が搭載されているかを判定する。カメラ本体131内に角速度センサ124が搭載されている場合は、処理がS522に進む。カメラ本体131内に角速度センサ124が搭載されていない場合は、処理がS521に進む。

0042

S522において、カメラマイコン122が、カメラ本体内131の角速度センサ124の角速度データを取得する。そして、処理がS525に進む。また、S523において、カメラマイコン122が、交換レンズ100にシフトレンズ104が搭載されているかを判定する。交換レンズ100にシフトレンズ104が搭載されている場合は、交換レンズ100内に角速度センサ109が搭載されている。したがって、処理がS524に進む。交換レンズ100にシフトレンズ104が搭載されていない場合は、交換レンズ100とカメラ本体131のいずれにも角速度センサが搭載されていないので、処理を終了する。S524において、カメラマイコン122が、角速度センサ109の角速度データをレンズマイコン110から取得する。

0043

次に、S525において、カメラマイコン122の流し撮りシャッタ速度算出部127が、図7のS505で算出された被写体角速度を取得する。なお、被写体ベクトルが検出できていない場合は、被写体角速度を0dpsとする。続いて、流し撮りシャッタ速度算出部127が、S519乃至S525で取得した各データに基づき、式(2)を用いて、流し撮りアシスト用シャッタ速度を算出する。
TV=α/f/(ωg—ωs) ・・・・・(2)
TVは、シャッタ速度である。αは、背景の流し効果である。fは、焦点距離である。ωgは、カメラ角速度である。ωsは、主被写体角速度である。

0044

なお、S521で交換レンズ100内にシフトレンズ104が搭載されていない場合は、S510で作成されるヒストグラムから背景ベクトルを用いて背景角速度を算出し、算出された背景角速度に基づいて流し撮りアシスト用シャッタ速度を算出してもよい。また、予め流し撮りシャッタ速度算出部127でプログラムされた値(例えば1/60秒)を流し撮りアシスト用シャッタ速度として設定してもよい。

0045

レンズマイコン110から受信される角速度データは、カメラの流し撮り速度に対応している。したがって、受信した角速度データと、主被写体の像面上の移動量およびレンズの現在の焦点距離から算出される角速度データの差分を算出すると、その結果はカメラに対する主被写体の角速度データとなる。カメラマイコン122が、主被写体の角速度データをレンズマイコン110に送信し、レンズマイコン110によりカメラの設定情報に応じて振れ補正制御が行われる。以上説明した本実施形態の撮像装置によれば、流し撮り撮影において被写体を所望の被写体角度で撮影することができる。なお、上記の実施形態での各フローチャートはあくまで一例であり、各フローチャートの一部のステップ順序が入れ替わってもよいし、一部のステップを省略してもよい。

0046

(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

0047

100交換レンズ
131カメラ本体
122 カメラマイコン

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