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技術 試料収容ディスクおよびそれを用いた蛍光検出装置

出願人 パナソニック株式会社
発明者 永冨謙司古宮成川西努大森健志
出願日 2016年3月11日 (3年5ヶ月経過) 出願番号 2016-048382
公開日 2019年5月16日 (3ヶ月経過) 公開番号 2019-074314
状態 未査定
技術分野 光学的測定セル 蛍光または発光による材料の調査,分析
主要キーワード 始端付近 同期調整用 アウター領域 ピクセル目 インナー領域 同期調整 最外周位置 同一ゾーン
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (17)

課題

蛍光画像を円滑に取得することが可能な試料収容ディスクおよびそれを用いた蛍光検出装置を提供する。

解決手段

試料収容ディスク100は、ディスク中心周り旋回するように第2基板102に形成されたトラック102cと、トラック102cの上側にディスク周方向に並ぶように配置された複数の試料収容部101bと、を備える。試料収容ディスク100は、ディスク周方向に9つのエリア区分され、各エリアに試料収容部101bが配置されている。トラック102cは、エリアが切り替わるごとに、グルーブ111とランド112との間で切り替わり、グルーブ11にピット113で信号が記録されている

概要

背景

多数の細胞中から、病原菌に感染した細胞や所定の態様を有する細胞を検出することは、特に、臨床現場等の医療の分野において重要である。このような細胞の検出を迅速かつ簡便に行うための手法として、たとえば、特許文献1に記載の手法が紹介されている。

この手法では、抗原−抗体反応を用いたサンドイッチ法による原理を用いて、蛍光標識された検出対象抗原ディスク上のトラックに固定される。その後、励起光となるレーザ光でトラックを走査することにより、検出対象の抗原から蛍光を生じさせ、検出対象の抗原が検出され計数される。

また、特許文献1には、試料が流入される流路に接続していないトラック部分に予めアドレス信号を記録しておくことで、ディスクから、半径方向とトラック方向のアドレス情報を得ることができ、これにより、アドレス情報に基づき、蛍光が検出された位置を特定できることが記載されている。

概要

蛍光画像を円滑に取得することが可能な試料収容ディスクおよびそれを用いた蛍光検出装置を提供する。試料収容ディスク100は、ディスク中心周り旋回するように第2基板102に形成されたトラック102cと、トラック102cの上側にディスク周方向に並ぶように配置された複数の試料収容部101bと、を備える。試料収容ディスク100は、ディスク周方向に9つのエリア区分され、各エリアに試料収容部101bが配置されている。トラック102cは、エリアが切り替わるごとに、グルーブ111とランド112との間で切り替わり、グルーブ11にピット113で信号が記録されている

目的

本発明は、蛍光画像を円滑に取得することが可能な試料収容ディスクおよびそれを用いた蛍光検出装置を提供する

効果

実績

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請求項1

試料を収容する試料収容ディスクであって、基板と、ディスク中心周り旋回するように前記基板の上面に形成されたトラックと、前記トラックの上側にディスク周方向に並ぶように配置され試料を収容する複数の試料収容部と、を備え、前記トラックが形成された前記試料収容ディスクの領域に、ディスク周方向に広がる奇数エリア割り当てられ、前記各エリアは、ディスク周方向の開始位置がディスク径方向に延びるように設定され、前記各エリアに前記試料収容部が配置され、前記トラックは、前記エリアの開始位置において、グルーブランドとの間でトラック構造切り替わり、前記グルーブと前記ランドの何れか一方にピット列によって所定の信号が記録されている、ことを特徴とする試料収容ディスク。

請求項2

請求項1に記載の試料収容ディスクにおいて、前記各試料収容部は、ディスク周方向に並ぶ2つの境界がそれぞれディスク中心から放射状に延びている、試料収容ディスク。

請求項3

請求項1または2に記載の試料収容ディスクにおいて、前記グルーブと前記ランドのうち前記所定の信号が記録された方の前記トラック構造の走査方向の終端位置に、前記トラック構造が切り替わることを示すための信号が前記所定の信号として記録されている、ことを特徴とする試料収容ディスク。

請求項4

請求項1ないし3の何れか一項に記載の試料収容ディスクにおいて、前記トラックが形成された前記試料収容ディスクの領域は、ディスク周方向に少なくとも3つ以上の奇数のエリアに区分されている、試料収容ディスク。

請求項5

請求項4に記載の試料収容ディスクにおいて、前記複数のエリアは、ディスク周方向における角度範囲が互いに等しく設定されている、試料収容ディスク。

請求項6

請求項1ないし5の何れか一項に記載の試料収容ディスクにおいて、前記グルーブと前記ランドのうち前記所定の信号が記録された方の前記トラック構造には、前記走査方向における前記試料収容部の上手側と下手側に、それぞれ、前記試料収容部の開始を示す信号と、前記試料収容部の終了を示す信号が前記所定の信号として記録され、同一エリアに含まれる前記開始を示す信号を記録するための各ピットは、ディスク中心から放射状に揃うように形成され、同一エリアに含まれる前記終了を示す信号を記録するための各ピットは、ディスク中心から放射状に揃うように形成されている、試料収容ディスク。

請求項7

請求項1ないし6の何れか一項に記載の試料収容ディスクにおいて、前記グルーブと前記ランドのうち前記所定の信号が記録された方の前記トラック構造には、前記走査方向における前記試料収容部の上手側と下手側に、それぞれ、当該トラック構造の位置を示すアドレス信号が前記所定の信号として記録されている、試料収容ディスク。

請求項8

請求項1ないし7の何れか一項に記載の試料収容ディスクにおいて、ディスク走査方向における前記試料収容部の開始位置から終了位置までの範囲に重なるトラック部分は、信号が記録されておらず、単調に延びるように形成されている、試料収容ディスク。

請求項9

請求項1ないし7の何れか一項に記載の試料収容ディスクにおいて、前記グルーブと前記ランドのうち前記所定の信号が記録された方の前記トラック構造には、ディスク走査方向における前記試料収容部の開始位置から終了位置までの範囲に重なる領域の少なくとも1カ所に、同期調整用の信号が前記所定の信号として記録され、同一エリアに含まれる前記同期調整用の信号を記録するための各ピットは、ディスク中心から放射状に揃うように形成されている、試料収容ディスク。

請求項10

請求項1ないし9の何れか一項に記載の試料収容ディスクにおいて、前記トラックが形成された前記試料収容ディスクの領域は、ディスク径方向に複数のゾーンに区分され、各ゾーンの前記トラックには、角速度一定で前記所定の信号が記録されている、試料収容ディスク。

請求項11

請求項10に記載の試料収容ディスクにおいて、前記各ゾーンの角速度は、各ゾーンのディスク径方向の中央位置にある前記トラックの線速度が互いに同じとなるように設定されている、試料収容ディスク。

請求項12

請求項10または11に記載の試料収容ディスクにおいて、前記グルーブと前記ランドのうち前記所定の信号が記録された方の前記トラック構造には、当該トラック構造を含む前記ゾーンを示す信号と、前記ゾーンにおける当該トラック構造のディスク径方向の位置を示す信号と、当該トラック構造のディスク周方向の位置を示す信号が、前記所定の信号として記録されている、試料収容ディスク。

請求項13

試料を収容する試料収容ディスクに対し光を照射するとともに、当該光の照射により生じる蛍光を検出する蛍光検出装置であって、前記試料収容ディスクは、基板と、ディスク中心の周りを旋回するように前記基板の上面に形成されたトラックと、前記トラックの上側にディスク周方向に並ぶように配置され試料を収容する複数の試料収容部と、を備え、前記トラックが形成された前記試料収容ディスクの領域に、ディスク周方向に広がる奇数のエリアが割り当てられ、前記各エリアは、ディスク周方向の開始位置がディスク径方向に延びるように設定され、前記各エリアに前記試料収容部が配置され、前記トラックは、前記エリアの開始位置において、グルーブとランドとの間でトラック構造が切り替わり、前記グルーブと前記ランドの何れか一方にピット列によって所定の信号が記録され、前記光で前記トラックを走査する走査部と、前記光で前記トラックを走査することにより前記試料収容部に収容された前記試料から生じた前記蛍光を受光して受光量に応じた検出信号を出力する蛍光検出部と、前記光で前記トラックを走査する間に前記試料収容ディスクから反射された前記光を受光する光検出部と、前記光検出部から出力された信号に基づいて前記所定の信号を検出する信号検出部と、前記信号検出部によって前記所定の信号が検出されたことに基づいて、前記検出信号を所定の間隔でサンプリングして切出す切出し部と、を備える、ことを特徴とする蛍光検出装置。

請求項14

請求項13に記載の蛍光検出装置において、前記走査部は、前記トラックのピッチと略同じ径のスポットで前記光を前記トラックに照射する、蛍光検出装置。

請求項15

請求項13または14に記載の蛍光検出装置において、前記グルーブと前記ランドのうち前記所定の信号が記録された方の前記トラック構造の走査方向の終端位置に、前記トラック構造が切り替わることを示すための信号が前記所定の信号として記録され、前記走査部は、前記トラック構造が切り替わることを示すための前記信号を前記信号検出部が検出したことに基づいて、前記光が前記トラックに対してディスク径方向に外れないように位置づける制御を、前記グルーブに対して適用される制御と前記ランドに対して適用される制御との間で切り替える、蛍光検出装置。

請求項16

請求項13ないし15の何れか一項に記載の蛍光検出装置において、前記グルーブと前記ランドのうち前記所定の信号が記録された方の前記トラック構造には、前記試料収容部に重なる領域の少なくとも1カ所に、同期調整用の信号が記録され、前記信号検出部により検出された前記同期調整用の信号に基づいて、前記切出し部により切出された信号群同期ずれ補正する画像処理部を備える、蛍光検出装置。

技術分野

0001

本発明は、細胞等の被検体蛍光染色することにより調製された試料を収容する試料収容ディスクおよびそれを用いた蛍光検出装置に関する。

背景技術

0002

多数の細胞中から、病原菌に感染した細胞や所定の態様を有する細胞を検出することは、特に、臨床現場等の医療の分野において重要である。このような細胞の検出を迅速かつ簡便に行うための手法として、たとえば、特許文献1に記載の手法が紹介されている。

0003

この手法では、抗原−抗体反応を用いたサンドイッチ法による原理を用いて、蛍光標識された検出対象抗原がディスク上のトラックに固定される。その後、励起光となるレーザ光でトラックを走査することにより、検出対象の抗原から蛍光を生じさせ、検出対象の抗原が検出され計数される。

0004

また、特許文献1には、試料が流入される流路に接続していないトラック部分に予めアドレス信号を記録しておくことで、ディスクから、半径方向とトラック方向のアドレス情報を得ることができ、これにより、アドレス情報に基づき、蛍光が検出された位置を特定できることが記載されている。

先行技術

0005

特開2013−64722号公報

発明が解決しようとする課題

0006

病原菌に感染した細胞や所定の態様を有する細胞を検出する場合の有効な手法として、検出対象の細胞を蛍光色素で染色して流路に収容し、流路全体の蛍光画像を取得する方法がある。この場合、取得した蛍光画像を解析処理することにより、検出対象細胞の有無および数を取得でき、これに基づき病原菌の感染率等を取得することができる。また、取得した蛍光画像を適宜表示して蛍光の発生状況目視により確認することもできる。

0007

本発明は、蛍光画像を円滑に取得することが可能な試料収容ディスクおよびそれを用いた蛍光検出装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明の第1の態様は、試料収容ディスクに関する。本態様に係る試料収容ディスクは、基板と、ディスク中心周り旋回するように前記基板の上面に形成されたトラックと、前記トラックの上側にディスク周方向に並ぶように配置され試料を収容する複数の試料収容部と、を備える。ここで、前記トラックが形成された前記試料収容ディスクの領域に、ディスク周方向に広がる奇数エリア割り当てられ、前記各エリアは、ディスク周方向の開始位置がディスク径方向に延びるように設定されている。また、前記各エリアに前記試料収容部が配置されている。さらに、前記トラックは、前記エリアの開始位置において、グルーブランドとの間でトラック構造切り替わり、前記グルーブと前記ランドの何れか一方にピット列によって所定の信号が記録されている。

0009

本態様に係る試料収容ディスクによれば、当該試料収容ディスクを扱う装置において、グルーブまたはランドに記録された信号が検出されたことに基づいて、試料収容部を光で走査する間に取得された蛍光信号を所定の間隔でサンプリングして切出すことにより、1つのトラックに沿った一連の蛍光画像の断片を取得することができる。こうして取得した断片をディスク周方向とディスク径方向に繋ぎ合わせることにより、試料収容部全体の蛍光画像を取得することができる。

0010

また、エリアの開始位置においてグルーブとランドが切り替わるようにトラックが構成されているため、一連のグルーブによりトラックが構成されている場合に比べて、ディスク径方向に細かいピッチで試料収容部を走査することができる。よって、密度の高い蛍光画像を取得でき、対象細胞をより精度良く検出できる。また、グルーブとランドの何れか一方にピット列により信号が記録されているため、信号が記録されたトラックを光で走査する際に、このトラックに隣接するトラックの異なる信号により光が変調されることがなく、トラックから適正に信号を読み取ることができる。

0011

本発明の第2の態様は、試料を収容する試料収容ディスクに対し光を照射するとともに、当該光の照射により生じる蛍光を検出する蛍光検出装置に関する。ここで、前記試料収容ディスクは、基板と、ディスク中心の周りを旋回するように前記基板の上面に形成されたトラックと、前記トラックの上側にディスク周方向に並ぶように配置され試料を収容する複数の試料収容部と、を備える。ここで、前記トラックが形成された前記試料収容ディスクの領域に、ディスク周方向に広がる奇数のエリアが割り当てられ、前記各エリアは、ディスク周方向の開始位置がディスク径方向に延びるように設定されている。また、前記各エリアに前記試料収容部が配置されている。さらに、前記トラックは、前記エリアの開始位置において、グルーブとランドとの間でトラック構造が切り替わり、前記グルーブと前記ランドの何れか一方にピット列によって所定の信号が記録されている。本態様に係る蛍光検出装置は、前記光で前記トラックを走査する走査部と、前記光で前記トラックを走査することにより前記試料収容部に収容された前記試料から生じた前記蛍光を受光して受光量に応じた検出信号を出力する蛍光検出部と、前記光で前記トラックを走査する間に前記試料収容ディスクから反射された前記光を受光する光検出部と、前記光検出部から出力された信号に基づいて前記所定の信号を検出する信号検出部と、前記信号検出部によって前記所定の信号が検出されたことに基づいて、前記検出信号を所定の間隔でサンプリングして切出す切出し部と、を備える。

0012

本態様に係る蛍光検出装置によれば、グルーブまたはランドに記録された信号が信号検出部により検出されたことに基づいて、蛍光検出部から出力される蛍光信号を所定の間隔でサンプリングして切出すことにより、1つのトラックに沿った一連の蛍光画像の断片を、試料収容部から取得することができる。こうして取得した断片をディスク周方向とディスク径方向に繋ぎ合わせることにより、試料収容部全体の蛍光画像を取得することができる。

発明の効果

0013

以上のとおり、本発明によれば、蛍光画像を円滑に取得することが可能な試料収容ディスクおよびそれを用いた蛍光検出装置を提供することができる。

0014

本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態によって何ら制限されるものではない。

図面の簡単な説明

0015

図1(a)は、実施形態1に係る試料収容ディスクの構成を模式的に示す平面図である。図1(b)は、実施形態1に係る試料収容ディスクの断面の一部拡大図である。
図2は、実施形態1に係るグルーブおよびランドと、ピットの構造を模式的に示す図である。
図3(a)は、実施形態1に係る試料収容ディスクの周方向のエリア割りを模式的に示す平面図である。図3(b)は、実施形態1に係る試料収容ディスクの径方向ゾーン割りを模式的に示す平面図である。
図4は、実施形態1に係る各ゾーンのグルーブとランドを直線状に展開して示す図である。
図5(a)は、実施形態1に係る1エリアのグルーブに設定される各フィールドフォーマットを示す図である。図5(b)は、実施形態1に係る各フィールドの角度範囲を模式的に示す図である。
図6(a)〜(f)は、実施形態1に係る各フィールドの信号フォーマットを示す図である。
図7は、実施形態1に係る、試料収容ディスクから蛍光を読み取るための構成を示す図である。
図8は、実施形態1に係る信号演算回路の構成を示す図である。
図9は、実施形態1に係る蛍光検出装置の構成を示す図である。
図10(a)は、実施形態1に係るアドレス信号の取得処理を示すフローチャートである。図10(b)は、実施形態1に係る蛍光信号の切出し処理を示すフローチャートである。
図11(a)は、実施形態1に係る蛍光信号の切出し処理を示すフローチャートである。図11(b)は、実施形態1に係る切出し信号の無効化処理を示すフローチャートである。
図12(a)は、実施形態1に係るトラッキングエラー信号極性反転させるための構成を示す図である。図12(b)は、実施形態1に係るビームの走査とトラッキングエラー信号の極性反転タイミングを模式的に示す図である。
図13は、実施形態1に係る蛍光信号の切り出し処理を説明するための図である。
図14(a)は、実施形態2に係る信号フォーマットの一部を示す図、図14(b)は、実施形態2に係る同期調整ピットSB1の構成を模式的に示す図である。
図15は、実施形態2に係る蛍光検出装置の構成を示す図である。
図16(a)は、実施形態2に係る信号光画像上における同期調整ピットSB1〜SB6の検出位置を実線により模式的に示す図である。図16(b)、(c)は、実施形態2に係る蛍光画像の補正処理を模式的に示す図である。

実施例

0016

以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。

0017

1.実施形態1
<試料収容ディスク>
まず、試料収容ディスク100の構成について、図1〜6を参照して説明する。試料収容ディスク100は、たとえば、マラリア原虫に感染した赤血球を検出するために用いられる。

0018

図1(a)は、試料収容ディスク100の外観構成を模式的に示す平面図である。図1(b)は、ディスク面に垂直で且つディスク中心を通る平面で試料収容ディスク100を切断したときの断面の一部拡大図である。

0019

図1(a)に示すように、試料収容ディスク100は、光ディスク(CDやDVD等)と同様に円盤形状を有しており、中心に円形状の開口101aが形成されている。図1(b)に示すように、試料収容ディスク100は、試料収容部101bを構成するための第1基板101を、ベースとなる第2基板102の上面に接合した構成となっている。第1基板101および第2基板102は、何れも、樹脂材料により構成される。第2基板102は、光を透過可能な材料からなっている。

0020

第1基板101を第2基板102に接合することにより、図1(a)に示すように9つの試料収容部101bが形成される。これら試料収容部101bは、ディスク周方向に一定間隔で並んでいる。また、試料収容部101bのディスク周方向に並ぶ2つの境界は、それぞれディスク中心から放射状に延びている。9つの試料収容部101bの角度範囲は、何れもWaである。図1(b)に示すように、試料収容部101bは、所定高さの空間となっている。平面視において、試料収容部101bは、台形の角が丸められた形状である。9つの試料収容部101bは、同じ形状であり、ディスク径方向において同じ位置に配置されている。

0021

試料収容部101bの内周側には、上面へと続く2つの孔101cが形成されている。2つの孔101cを開放した状態で、一方の孔101cから試料が試料収容部101bに充填される。試料は、赤血球中のマラリア原虫が蛍光色素によって標識されるように調製される。試料収容部101bに試料を充填した後、2つの孔101cが図示しない蓋で閉じられる。図1(a)の構成例では、9種類の検体から調製された試料が、それぞれの試料収容部101bに充填される。

0022

図1(b)に示すように、第2基板102の上面には、ディスク中心の周りを螺旋状に旋回するトラック102cが形成され、このトラック102cの上面に、半透過膜102dが形成されている。図1(b)には、試料収容部101bに収容された赤血球RCが模式的に示されている。追って、図4および図5(a)を参照して説明するように、トラック102cは、グルーブ111とランド112がトラック102cに沿って交互に繰り返されることにより構成されている。トラック102cは、図1(a)においてハッチングで示されたトラック領域102aにおいて、最外周から最内周まで形成されている。第2基板102は、CDやDVDと同様の工程により射出成形により形成される。半透過膜102dは、スパッタリング工程により形成される。

0023

半透過膜102dは、第2基板102の下面から入射されたレーザ光の一部を反射し残りのレーザ光を試料収容部101bへと導く。また、半透過膜102dは、試料収容部101b内で生じた蛍光を第2基板102へと透過させる。より多くのレーザ光を試料収容部101bへと導き、且つ、より多くの蛍光を第2基板102bへと透過させ得るように、半透過膜102dの反射率は、5〜20%程度に設定されている。図1(a)に一点鎖線で示すように、試料収容ディスク100は、周方向に9つのエリアに区分される。各エリアは、1つの試料収容部101bを含んでいる。後述のように、各エリアの1つのトラック部分Taは、1単位の情報記録領域を構成している。トラック部分Taの試料収容部101bに重ならない部分に、種々の信号が記録されている。これらの信号は、ピット列によって記録されている。

0024

図2は、グルーブ111およびランド112と、ピット113の構造を模式的に示す図である。便宜上、図2には、半透過膜102dのみが示されている。また、図2には、トラック102cを構成するグルーブ111の部分が図示されている。なお、図2では、上側が第2基板102側となっている。

0025

図2に示すように、グルーブ111の試料収容部101bに重ならない部分にピット113が形成され、所定の信号が記録されている。記録される信号のフォーマットは、追って、図5(a)を参照して説明する。隣り合うグルーブ111の間のランド112およびグルーブ111にディスク周方向に続くランド112には、信号が記録されない。また、グルーブ111とランド112は、蛇行することなく螺旋状に延びている。

0026

ビームスポットB1は、トラック102cに沿って走査される。ビームスポットB1は、トラック102cの最外周側から内周に向かって走査される。ビームスポットB1がピット113に掛かると、グルーブ111からの反射光の強度が低下する。こうして変調された反射光を光検出器で受光し、その検出信号を復調することにより、ピット113で記録された各種情報再生される。ビームスポットB1の径は、グルーブ111のトラックピッチと略同程度である。グルーブ111のトラックピッチは、0.3〜2.0μm程度である。

0027

図3(a)は、試料収容ディスク100の周方向のエリア割りを模式的に示す平面図である。図3(b)は、試料収容ディスク100の径方向のゾーン割りを模式的に示す平面図である。

0028

なお、図3(a)のエリアA0〜A8および図3(b)のゾーンZ0〜Znは、試料収容部101bとの関係においてトラック102cに後述の信号フォーマットを設定するために論理的に試料収容ディスク100に割り当てられたものであって、物理的な障壁等によりエリアA0〜A8とゾーンZ0〜Znが区画されているわけではない。

0029

図3(a)に示すように、試料収容ディスク100は、40度ごとに9つのエリアA0〜A8に区分されている。各エリアに含まれるトラック部分が、図1(a)のトラック部分Taである。図1(a)に示すトラック領域102aは、アウター領域102eと、インナー領域102fと、検出領域102gに区分されている。アウター領域102eは、リードイン領域となっており、インナー領域102fは、リードアウト領域外観識別領域となっている。

0030

リードイン領域(アウター領域102e)のグルーブ111には、ピット列によって、試料収容ディスク100の走査に必要な各種情報が記録されている。リードアウト領域(インナー領域102f)には、ピット列によって、リードアウト領域であることを示す信号が記録されている。外観識別領域(インナー領域102f)には、グルーブ111を不連続にすることにより、試料収容ディスク100の種別等を視覚的に表示するための構造が適用されている。外観識別領域はリードアウト領域の内周側に設定されている。

0031

検出領域102gのグルーブ111には、図5(a)に示すフォーマットで各種信号が記録されている。検出領域102gのグルーブ111のフォーマットについては、追って説明する。

0032

図3(b)に示すように、試料収容ディスク100の検出領域102gは、径方向に複数のゾーンZ0〜Znに区分されている。試料収容ディスク100は、たとえば、75のゾーンに区分される。各ゾーンに含まれるディスク径方向のトラック数は同じである。1つのゾーンのトラック102cは、同じ角速度でビームスポットB1により走査される。また、各ゾーンの角速度は、ディスク径方向におけるゾーンの中心位置のトラック102cが、互いに同じ線速度でビームスポットB1により走査されるように設定される。

0033

図4は、各ゾーンのグルーブ111とランド112を直線状に展開して示す図である。図4には、1周分のトラック102cが1つの直線で示されている。また、図4に示すトラック102cの長さは、物理的な長さでなく、便宜上、1周の長さが全てのグルーブ111およびランド112において同じとなるように規格化されて示されている。

0034

図4に示すように、検出領域102gは、ディスク径方向に複数のゾーンZ0〜Znに区分されている。各ゾーンには、ディスク径方向に複数のトラック102cが含まれる。図4では、便宜上、1つのゾーン内のトラック102cに、外周側からのトラック番号T0〜Tmが示されている。1つのゾーンに含まれるトラック102cの数は、たとえば1600である。

0035

図4に示すように、ゾーンZ0〜Znに含まれる1周のトラック102cは、エリアA0〜A8が切り替わるごとに、グルーブ111とランド112との間でトラック構造が切り替わる。各エリアに含まれる1つのグルーブ111または1つのランド112が、上述のトラック部分Taに対応する。上記のように、試料収容ディスク100には、ディスク周方向に9つのエリアA0〜A8が設定されているため、グルーブ111から始まるトラック102cが1周すると、次の1周のトラック102cはランド112から始まることになる。また、同じエリア内では、グルーブ111とランド112がディスク径方向に交互に繰り返されることになる。ここでは、各ゾーンのトラック番号T0のトラック102cは、全て、グルーブ111から始まるように、各ゾーンのトラック数が設定されている。

0036

図5(a)は、1エリアのグルーブ111に設定される各フィールドのフォーマットを示す図である。図5(b)は、各フィールドの角度範囲を模式的に示す図である。

0037

図5(a)に示すように、1エリアのグルーブ111には、フィールドF1〜F9が設定される。フィールドF2、F5、F7には、信号が記録されておらず、単調に延びるグルーブ111のみが形成されている。フィールドF5は、全長において試料収容部101bに重なっている。すなわち、フィールドF5の両端は、試料収容部101bのディスク周方向に並ぶ2つの境界に一致している。したがって、試料収容部101bに重なるトラック部分には、信号が記録されておらず、単調に延びるグルーブ111のみが形成されている。

0038

フィールドF1、F2、F4、F6、F8、F9には、図2に示すピット113により信号が記録されている。図5(b)に示すように、同一エリア内にある全てのグルーブの始端SPと終端EPは、それぞれ、ディスク径方向に揃っており、また、フィールドF5の始端と終端も、同一エリア内にある全てのグルーブにおいて揃っている。フィールドF1、F3、F4、F6、F8、F9は、同一ゾーン且つ同一エリア内にある全てのグルーブにおいてディスク径方向に揃っている。

0039

図6(a)〜(f)は、各フィールドの信号フォーマットを示す図である。図6(a)〜(d)において、斜線ハッチングが付された部分はグルーブ111にピット113が形成された領域を示し、白抜きの部分はグルーブ111のみの領域を示している。また、1Tは、上記のように角速度一定でグルーブ111が走査された場合の最小ピットの時間長を示している。図6(a)〜(f)の説明において、ピット113が形成されていないグルーブ111の部分を単にスペースといい、ピット113が形成されたグルーブ111の部分を単にピットという。

0040

図6(a)に示すように、フィールドF1、F9には、2Tのピットと2Tのスペースが10回繰り返された信号Enが記録されている。フィールドF1に記録された信号Enは、図5(a)に示す1エリアのグルーブ111の始端を示す信号であり、フィールドF9に記録された信号Enは、図5(a)に示す1エリアのグルーブの終端を示す信号である。

0041

図6(b)に示すように、フィールドF2、F5、F7には、ピットが形成されていない。これらのフィールドは、スペースのみからなっている。

0042

図6(c)に示すように、フィールドF4には、8Tのスペースの後に、1Tのピットと1Tのスペースが交互に4回繰り返された信号V3が記録されている。この信号V3は、試料収容部101bの開始を示す信号である。

0043

図6(d)に示すように、フィールドF6には、4Tのピットと4Tのスペースが5回繰り返された信号Vsが記録されている。この信号Vsは、試料収容部101bの終わりを示す信号である。

0044

図6(e)に示すように、フィールドF3は、3つのヘッダー領域HE0〜HE2からなっている。ヘッダー領域HE0は、フォーマットにより規定されていない信号を任意に記録可能なリザーブ領域である。ヘッダー領域HE1には、ヘッダー領域HE1を識別するための識別信号と、当該トラック部分Taの位置を示すアドレス信号と、アドレス信号に対する誤り検出または誤り訂正を行うための誤り訂正信号が記録される。これら信号のビット長は固定である。アドレス信号として、当該グルーブ111のトラック番号(図4に示すT0〜Tmの何れか)と、当該グルーブ111を含むゾーンのゾーン番号図3(b)に示すZ0〜Znの何れか)と、当該グルーブ111を含むエリアのエリア番号図3(a)に示すA0〜A9の何れか)が含まれる。また、ヘッダー領域HE2には、ヘッダー領域HE1と同様の信号が記録される。

0045

図6(f)に示すように、フィールドF8は、3つのフッター領域FT0〜FT2からなっている。フッター領域FT0は、リザーブ領域である。フッター領域FT1には、ヘッダー領域HE1と同様、識別信号と、アドレス信号と、誤り訂正信号が記録される。これら信号のビット長は固定である。アドレス信号として、当該グルーブ111のトラック番号(図4に示すT0〜Tmの何れか)と、当該グルーブ111を含むゾーンのゾーン番号(図3(b)に示すZ0〜Znの何れか)と、当該グルーブ111を含むエリアのエリア番号(図3(a)に示すA0〜A9の何れか)が含まれる。フッター領域FT2には、フッター領域FT1と同様の信号が記録される。

0046

なお、フッター領域FT1、FT2の識別信号は、ヘッダー領域HE1、HE2の識別信号と異なっている。フッター領域FT1、FT2のアドレス信号は、ヘッダー領域HE1、HE2のアドレス信号と同じである。ヘッダー領域HE0〜HE2とフッター領域FT0〜FT2には、ピットとスペースによって、1、0のデジタル信号ビット信号)が記録されている。

0047

フィールドF3、F8以外の各フィールドの形成されたピットとスペースは、同一ゾーン且つ同一エリア内の全てのトラック部分Taにおいてディスク径方向に揃っている。フィールドF1、F9に形成されたピットとスペースは、同一エリアの全てのゾーンに含まれるトラック部分Taにおいてディスク径方向に揃っている。フィールドF3、F8に形成されたピットとスペースは、アドレス信号の内容に応じてピットとスペースの長さが変わるため、トラック部分Ta間において、周方向の位置がずれている。

0048

<蛍光検出装置>
図7は、試料収容ディスク100から蛍光を読み取るための構成を示す図である。

0049

図7に示すように、蛍光検出用ピックアップ200を用いて、試料収容ディスク100の試料収容部101bから蛍光が検出される。たとえば、赤血球がマラリア原虫に感染しているかを判定するために試料収容ディスク100から蛍光が検出される。この場合、赤血球中のマラリア原虫が蛍光色素で標識されるように試料が調製される。蛍光色素は、たとえば、波長405nmの光が照射されると、波長450〜540nm程度の蛍光を生じる。こうして調製された試料が、検体ごとに、試料収容ディスク100の9つの試料収容部101bに充填される。その後、試料収容ディスク100の開口101a(図1(a)参照)が、スピンドルモータ220に軸支されたターンテーブル230にセットされる。

0050

蛍光検出用ピックアップ200は、半導体レーザ201と、1/2波長板202と、偏光ビームスプリッタPBS)203と、コリメータレンズ204と、1/4波長板205と、対物レンズ206と、対物レンズアクチュエータ207と、ダイクロイックプリズム208と、アナモレンズ209と、光検出器210と、蛍光検出器211とを備えている。

0051

半導体レーザ201は、波長405nm程度のレーザ光を出射する。半導体レーザ201から出射されたレーザ光は、1/2波長板202によって、PBS203に対しS偏光となるように偏光方向が調整される。これにより、レーザ光は、PBS203によって反射され、コリメータレンズ204に入射する。PBS203は、波長405nm付近の光に対してのみ偏光依存性を有し、波長450〜540nm程度の光には偏光依存性を有していない。

0052

コリメータレンズ204は、PBS203側から入射するレーザ光を平行光に変換する。1/4波長板205は、コリメータレンズ204側から入射するレーザ光を円偏光に変換するとともに、対物レンズ206側から入射するレーザ光を、コリメータレンズ204側から入射する際の偏光方向に直交する直線偏光に変換する。これにより、試料収容ディスク100の半透過膜102dによって反射されたレーザ光は、PBS203を透過する。

0053

対物レンズ206は、1/4波長板205側から入射するレーザ光を試料収容ディスク100の半透過膜102dに収束させる。対物レンズアクチュエータ207は、後述するサーボ回路50(図9参照)によって、試料収容ディスク100のグルーブ111に対してレーザ光が収束するように、フォーカス方向およびトラッキング方向に対物レンズ206を駆動する。

0054

なお、レーザ光がグルーブ111に収束されると、レーザ光の80%程度がグルーブ111の半透過膜102dを透過して試料収容部101b内に進入する。このとき、試料収容部101b内に進入したレーザ光がマラリア原虫に感染している赤血球に照射されると、蛍光標識されたマラリア原虫から蛍光が生じる。こうして生じた蛍光は、半透過膜102dを透過して、対物レンズ206へと進む。このように、試料収容ディスク100からは、グルーブ111(半透過膜102d)によって反射されたレーザ光と、マラリア原虫によって生じた蛍光の両方が、対物レンズ206へ入射する。これら2つの光は、1/4波長板205、コリメータレンズ204およびPBS203を通って、ダイクロイックプリズム208に入射する。

0055

ダイクロイックプリズム208は、波長405nm程度の光を透過し、波長450〜540nm程度の光を反射するよう構成されている。これにより、PBS203側から入射する蛍光は、ダイクロイックプリズム208によって反射され、PBS203側から入射するレーザ光は、ダイクロイックプリズム208を透過する。

0056

アナモレンズ209は、ダイクロイックプリズム208を透過したレーザ光に非点収差を導入する。アナモレンズ209を透過したレーザ光は、光検出器210に入射する。光検出器210は、受光面上にレーザ光を受光するための4分割センサを有している。光検出器210から出力される検出信号は、後述する信号演算回路300(図8参照)によって処理される。

0057

ダイクロイックプリズム208で反射された蛍光は、コリメータレンズ204によって収束された状態のまま、蛍光検出器211に導かれる。蛍光検出器211は、受光面上に蛍光を受光するためのセンサを有している。蛍光検出器211の検出信号は、図示しない信号増幅回路によって増幅される。

0058

なお、試料収容ディスク100から生じる蛍光は微弱であるため、図7光学系においては、半導体レーザ201から出射されたレーザ光が蛍光検出器211に入射しないようにするための障壁等を適宜光学系に配置することが好ましい。

0059

図8は、信号演算回路300の構成を示す図である。

0060

光検出器210は、上述のように、レーザ光を受光するための4分割センサを有している。4分割センサの左上、右上、右下、左下のセンサは、それぞれ受光したレーザ光のビームスポットに基づいて検出信号S1〜S4を出力する。信号演算回路300は、これら検出信号S1〜S4を処理して、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号および再生RF信号を生成する。フォーカスエラー信号FEとトラッキングエラー信号TEは、既存の光ディスク装置において用いられる非点収差法と1ビームプッシュプル法に従って生成される。

0061

信号演算回路300は、加算器301〜304、307と、減算器305、306を備えている。加算器301は、検出信号S1、S3を加算した信号を減算器305に出力し、加算器302は、検出信号S2、S4を加算した信号を減算器305に出力する。加算器303は、検出信号S1、S4を加算した信号を減算器306と加算器307に出力し、加算器304は、検出信号S2、S3を加算した信号を減算器306と加算器307に出力する。

0062

減算器305は、加算器301、302の出力信号を減算して、フォーカスエラー信号FEを出力する。減算器306は、加算器303、304の出力信号を減算して、トラッキングエラー信号TEを出力する。加算器307は、加算器303、304の出力信号を加算して、再生RF信号(SUM信号)を出力する。

0063

ここで、対物レンズ206の焦点位置が試料収容ディスク100の半透過膜102dに位置付けられているとき、光検出器210の4分割センサ上のビームスポットは最小錯乱円となり、フォーカスエラー信号FEの値が0となる。また、対物レンズ206の焦点位置が試料収容ディスク100のトラック102c(グルーブ111)の中央位置に位置付けられているとき、光検出器210の4分割センサ上のビームスポットは、左側の2つのセンサと右側の2つのセンサに対して等しく掛かり、トラッキングエラー信号TEの値が0となる。図7に示す対物レンズアクチュエータ207は、図9に示すサーボ回路50の制御のもと、フォーカスエラー信号FEおよびトラッキングエラー信号TEが共にゼロになるように、対物レンズ206をフォーカス方向およびトラッキング方向に駆動する。

0064

図9は、蛍光検出装置1の構成を示す図である。

0065

蛍光検出装置1は、図7に示す蛍光検出用ピックアップ200、スピンドルモータ220およびターンテーブル230の他に、信号処理回路10と、画像処理回路20と、入出力ユニット30と、コントローラ40と、サーボ回路50と、スレッドモータ240とを備えている。図8の信号演算回路300は、蛍光検出用ピックアップ200側に設けられている。

0066

信号処理回路10は、蛍光検出用ピックアップ200から出力される蛍光信号(FL)および再生RF信号(RF)を処理する。蛍光信号は、図7の蛍光検出器211から出力され、再生RF信号は、図8の加算器307から出力される。信号処理回路10は、信号検出部11と、信号再生部12と、切出し部13と、重畳部14とを備える。

0067

信号検出部11は、蛍光検出用ピックアップ200から入力された再生RF信号を処理して、図6(a)〜(f)に示す各種信号を検出し、検出した信号を信号再生部12、切出し部13およびコントローラ40に出力する。信号再生部12は、信号検出部11から入力されたフィールドF3、F8の信号、すなわち、ヘッダー領域HE0〜HE2およびフッター領域FT0〜FT2の信号を再生し、アドレス信号を取得する。信号再生部12は、取得したアドレス信号を重畳部14に出力する。

0068

切出し部13は、蛍光検出用ピックアップ200から入力された蛍光信号を所定周期でサンプリングし、各サンプル値をデジタル信号に変換して重畳部14へと出力する。切出し部13は、信号検出部11によって信号V3(図5(a)参照)が検出されたことに応じて蛍光信号のサンプリングを開始し、信号検出部11によって信号Vs(図5(a)参照)が検出されたことに応じて蛍光信号のサンプリングを終了する。
上記のように、試料収容ディスク100は、ゾーンごとに異なる角速度で回転される。したがって、トラック部分Taがレーザ光で走査される時間は、ゾーンごとに異なる。このため、各ゾーンに対して同じ周期タイミング信号で蛍光信号を切出すと、切出された信号群の数がゾーンごとに異なる。本実施形態1では、各ゾーンのトラック部分Taから同じ数の信号群が切出されるように、切出し部13におけるサンプリングのタイミング信号の周期が調整される。これにより、各ゾーンにおいて、略同じ角度間隔で蛍光信号が切出される。

0069

重畳部14は、切出し部13によって取得された信号群に信号再生部12から入力されたアドレス信号を付加して、画像処理回路20に出力する。画像処理回路20は、入力された信号群を繋ぎ合わせて、エリアA0〜A8ごとに蛍光画像を生成する。また、画像処理回路20は、蛍光画像を画像処理して、蛍光の輝点を計数し、赤血球におけるマラリアの感染率等を算出する。これらの蛍光画像、計数値および感染率等は、随時、画像処理回路20から入出力ユニット30に出力される。

0070

なお、後述のように、信号V3(図5(a)参照)が検出されてから信号Vs(図5(a)参照)が検出されるまでの間にアドレス信号が変化した場合は、画像処理回路20に出力された信号群がコントローラ40によって無効化される。この場合、コントローラ40は、アドレス信号が変化した信号V3〜Vsの期間が、再度、レーザ光で走査され、蛍光信号の切出しが行われるよう、サーボ回路50と信号処理回路10を制御する。

0071

入出力ユニット30は、キーボードマウスタッチパネルなどの入力手段と、モニタスピーカ等の出力手段を備える。入出力ユニット30を介して、蛍光検出を開始するための指示が入力される。また、蛍光画像や輝点の計数値、マラリアの感染率等が、入出力ユニット30に表示される。

0072

コントローラ40は、CPU(Central Processing Unit)等の処理回路やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のメモリを備え、メモリに格納されたプログラムに従って各部を制御する。

0073

サーボ回路50は、図8の信号演算回路300で生成されたフォーカスエラー信号FEおよびトラッキングエラー信号TEに基づいて、対物レンズアクチュエータ207を制御する。また、サーボ回路50は、図3(b)に示すゾーンZ0〜Znが、各ゾーンに設定された角速度でビームスポットB1により走査されるように、スピンドルモータ220を制御する。さらに、サーボ回路50は、ビームスポットB1がトラック102cの最外周位置から最内周位置まで走査可能となるように、蛍光検出用ピックアップ200を試料収容ディスク100の径方向に送るためのスレッドモータ240を制御する。

0074

次に、図5(a)の各フィールドに記録された信号の読み取り処理および読み取った信号に基づく制御処理について説明する。以下では、便宜上、まず、トラック102cを構成するグルーブ111とランド112のうち、グルーブ111をレーザ光が走査する期間の処理について説明する。

0075

図10(a)は、アドレス信号の取得処理を示すフローチャートである。

0076

まず、信号再生部12は、信号検出部11からヘッダー領域HE1の信号を取得し(S11)、取得した信号中のアドレス信号に誤り訂正信号を適用して誤り訂正処理を行う(S12)。誤り訂正処理が適正であると(S13:YES)、信号再生部12は、ヘッダー領域HE2に対するアドレス信号の再生処理を行わずに、誤り訂正処理により取得されたアドレス信号を、フィールドF3(図5(a)参照)のアドレス信号として取得し(S14)、処理を終了する。一方、誤り訂正処理が適正でない場合(S13:NO)、信号再生部12は、さらにヘッダー領域HE2の信号を取得し(S15)、取得した信号中のアドレス信号に誤り訂正信号を適用して誤り訂正処理を行う(S16)。誤り訂正処理が適正であると(S17:YES)、信号再生部12は、誤り訂正処理により取得されたアドレス信号を、フィールドF3(図5(a)参照)のアドレス信号として取得し(S18)、処理を終了する。

0077

なお、ステップS12、16では、ヘッダー領域HE1、HE2に含まれている誤り訂正信号を用いて、誤り検出処理と誤り訂正処理が行われる。アドレス信号に誤りが検出されない場合、ヘッダー領域HE1、HE2に含まれているアドレス信号は適正であると判定される。また、誤りが検出されると、誤り訂正信号を用いた演算により、アドレス信号中の誤りビットが抽出され、当該誤りビットが訂正される。なお、ステップS17の判定がNOである場合、コントローラ40は、当該グルーブ111に対する走査を、再度、実行する。

0078

図10(a)には、ヘッダー領域HE1、HE2に対するアドレス信号の取得処理を示したが、フッター領域FT1、FT2に対するアドレス信号の取得処理も図10(a)と同様である。すなわち、フッター領域FT1、FT2に対するアドレス信号の取得処理では、図10(a)のステップS11、S12が、それぞれ、フッター領域FT1、FT2の信号を取得する処理に置き換えられる。

0079

このように、本実施形態では、ヘッダー領域HE1、HE2それぞれ、アドレス信号が記録されているため、ヘッダー領域HE1からアドレス信号を適正に読み取れなかった場合も、ヘッダー領域HE2からアドレス信号を取得できる。フッター領域FT1、FT2についても同様である。よって、より円滑に、アドレス信号を取得でき、結果、蛍光信号の切出し処理を円滑に進めることができる。

0080

図10(b)は、トラッキング制御を示すフローチャートである。

0081

信号検出部11が信号V3(図5(a)参照)を検出すると(S21:YES)、サーボ回路50は、トラッキングサーボ信号直前信号値に維持し(S22)、時間Ts1が経過するのを待つ(S23)。ここで、時間Ts1は、ビームスポットB1がフィールドF5の始端を抜けるのに要する時間に設定される。フィールドF5の始端は、試料収容部101bの境界位置にあるため、この位置において、レーザ光の反射率が大きく変化し、トラッキングエラー信号が大きく乱れやすい。トラッキングエラー信号が乱れると、ビームスポットB1の走査位置が、対象トラックから隣のトラックなどに外れてしまう恐れがある。

0082

そこで、本実施形態では、ビームスポットB1がフィールドF5の始端を抜けるまでの間、すなわち、時間Ts1が経過するまでの間、トラッキングサーボ信号を直前の信号値に維持して(S22)、トラッキングが外れることを防いでいる。これにより、安定的に、レーザ光でトラック102cを走査することができる。

0083

時間Ts1が経過すると(S23:YES)、サーボ回路50は、トラッキングサーボ再開する(S24)。その後、時間Ts2が経過すると(S25:YES)、サーボ回路50は、再びトラッキングサーボ信号を直前の信号値に維持し(S26)、時間Ts3が経過するのを待つ(S27)。時間Ts3が経過すると(S27:YES)、サーボ回路50は、トラッキングサーボを再開する(S28)。

0084

ここで、時間Ts2は、ビームスポットB1がフィールドF5の終端の直前位置に到達するのに要する時間に設定される。また、時間Ts3は、ビームスポットB1がフィールドF5の終端の直前位置からフィールドF5の終端を抜けるまでに要する時間に設定される。

0085

このように、ステップS25〜S27の処理においてフィールドF5の終端付近でトラッキングサーボ信号を維持する目的およびその効果は、ステップS22〜S23の処理においてフィールドF5の始端付近でトラッキングサーボ信号を維持する目的およびその効果と同様である。すなわち、この処理もまた、フィールドF5の終端において、レーザ光の反射率が大きく変化し、トラッキングエラー信号に大きな乱れが生じ易いことを考慮したものである。これらの処理により、トラック102cを安定的に走査でき、結果、蛍光信号の切出し処理を円滑に進めることができる。

0086

ステップS27では、フィールドF5の終端に到達する時間Ts3が経過したことを判定しているが、フィールドF5の終端前に所定の信号をさらに記録し、この信号を検出することにより、処理をステップS28へと移行させてもよい。

0087

図11(a)は、蛍光信号の切出し処理を示すフローチャートである。

0088

信号検出部11が信号V3(図5(a)参照)を検出すると(S31:YES)、切出し部13は、蛍光信号の切出しを開始する(S32)。その後、信号検出部11が信号Vs(図5(a)参照)を検出すると(S33:YES)、切出し部13は、蛍光信号の切出しを終了する(S34)。

0089

なお、図11(a)の処理では、信号V3が検出されると直ちに蛍光信号の切出しが開始されたが、図10(b)と同様、信号V3が検出されてから所定時間(たとえば時間Ts1)が経過した後に蛍光信号の切出しが開始されるように切出し部13が構成されてもよい。また、図11(a)の処理では、信号Vsが検出されたことに応じて蛍光信号の切出しが終了されたが、図10(b)と同様、フィールドF5の終端の直前位置のタイミングで蛍光信号の切出しが終了されるように切出し部13が構成されてもよい。

0090

図11(b)は、切出し信号の無効化処理を示すフローチャートである。

0091

コントローラ40は、1つのトラック部分Ta(グルーブ111)を走査する間に、ヘッダー領域HE1、HE2から再生されたアドレス信号と、フッター領域FT1、FT2から再生されたアドレス信号をそれぞれ取得する(S41、42)。コントローラ40は、こうして取得した2つのアドレス信号が不一致であるか否かを判定する(S43)。2つのアドレス信号が不一致である場合(S43:YES)、コントローラ40は、当該トラック部分Ta(グルーブ111)から切り出された蛍光信号群を無効化し(S44)、当該トラック部分Ta(グルーブ111)をレーザ光で再度走査して蛍光信号を切り出す処理を実行する(S45)。2つのアドレス信号が一致する場合(S43:NO)、コントローラ40は、当該トラック部分Ta(グルーブ111)から切り出された蛍光信号群を無効化することなく、処理を終了する。

0092

ステップS41、S42で取得したアドレス信号が一致しない場合、試料収容部101bに重なるグルーブ111を走査する間に、レーザ光のビームスポットB1がグルーブ111から外れて他のグルーブ111に移動したと考えられる。この場合、その間に切り出した蛍光信号群は、2つのトラック部分に跨がって取得されており、1つのトラック部分から取得された1群の蛍光信号とはならない。

0093

そこで、本実施形態では、図11(b)の処理を実行し、試料収容部101bに重なるグルーブ111を走査する間に、レーザ光のビームスポットB1がグルーブ111から外れて他のグルーブに移動した恐れがある場合は、その間に取得された信号群は無効化され、再度、蛍光信号の切出しが行われる。これにより、1つのトラック部分Ta(グルーブ111)から適正に一群の蛍光信号が取得される。

0094

次に、トラック102cを構成するグルーブ111およびランド112のうち、ランド112がレーザ光で走査される場合の処理について説明する。

0095

ランド112をレーザ光で走査する際には、当該ランド112に対してディスク径方向に隣り合うグルーブ111に記録された信号V3、Vsを用いて図10(b)および図11(a)の制御が行われ、また、当該ランド112に対して上手側および下手側にそれぞれ隣り合うグルーブ111に記録されたアドレス信号を用いて、図10(b)〜図11(b)の制御が行われる。

0096

すなわち、図5(a)に示すように、ディスク径方向に並ぶグルーブ111において、フィールドF1、F4、F6、F9は、それぞれ、ディスク径方向に揃っている。また、これらフィールドF1、F4、F6、F9には、ディスク径方向に並ぶグルーブ111において、それぞれ、同じ信号が記録されている。

0097

したがって、ランド112をビームスポットB1で走査する際には、ビームスポットB1のディスク径方向の両側の部分が、隣接する2つのグルーブ111に掛かって、これらグルーブ111のフィールドF1、F4、F6、F9に記録された信号により変調されるが、ビームスポットB1の両側の部分は、これらの信号により同様の変調を受けることになる。このため、ランド112をレーザ光で走査する場合であっても、当該ランド112に対してディスク径方向に隣接するグルーブ111のフィールドF1、F4、F6、F9に記録された信号を適正に読み取ることができる。

0098

よって、ランド112をレーザ光で走査する場合においても、ディスク径方向に隣接するグルーブ111から適正に、信号V3、Vsが取得される。したがって、ランド112をレーザ光で走査する場合においても、図10(b)および図11(a)の制御を、グルーブ111をレーザ光で走査する場合と同様に行い得る。

0099

なお、フィールドF3、F8に記録された信号、すなわちアドレス信号は、ディスク径方向に隣り合うグルーブ111で異なる。このため、ランド112をレーザ光で走査する場合には、当該ランド112に対してディスク径方向に隣り合うグルーブ111のフィールドF3、F8からアドレス信号を適正に取得することができない。

0100

このため、ランド112をレーザ光で走査する期間は、当該ランド112に対して上手側に隣り合うグルーブ111のフッター領域FT1、FT2から取得されたアドレス信号と、当該ランド112に対して下手側に隣り合うグルーブ111のヘッダー領域HE1、HE2から取得されたアドレス信号に基づいて、図11(b)の処理が行われる。

0101

すなわち、ステップS41では、ランド112の下手側にあるグルーブ111のヘッダー領域HE1、HE2からアドレス信号が取得され、ステップS42では、ランド112の上手側にあるグルーブ111のフッター領域FT1、FT2からアドレス信号が取得される。そして、ステップS43では、両アドレス信号の関係が適正であるか否かが判定される。つまり、両アドレス信号のゾーン番号とトラック番号が一致し、且つ、エリア番号に連続性がある場合に、両アドレス信号の関係が適正であると判定される。両アドレス信号の関係が不適正である場合に(S43:YES)、ステップS44以降の処理が行われる。

0102

なお、本実施形態では、ビームスポットB1の走査位置が、グルーブ111とランド112との境界を通過するごとに、グルーブ111によって変調されるビームスポットB1の領域が、ビームスポットB1の中央位置とディスク径方向の両側位置との間で切り替わる。このため、ビームスポットB1の走査位置が、グルーブ111とランド112との境界を通過するごとに、トラッキングエラー信号TEの極性を反転させる必要がある。

0103

図12(a)は、トラッキングエラー信号の極性を反転させるための構成を示す図である。図12(b)は、ビームの走査とトラッキングエラー信号の極性反転タイミングを模式的に示す図である。なお、極性反転部51は、図9に示すサーボ回路50内に設けられている。信号検出部11は、図9に示す信号処理回路10に設けられたものである。

0104

信号検出部11よってトラック部分Taの末尾に記録された信号Enが検出されると、極性反転部51は、トラッキングエラー信号TEの極性を反転させてトラッキングサーボのための回路部に供給する。これにより、図12(b)に示すように、ビームスポットB1が、グルーブ111とランド112の境界を通過するタイミングで、トラッキングエラー信号TEの極性が反転される。このようにトラッキングエラー信号の極性が反転されることにより、走査位置がグルーブ111からランド112へと移行しても、ビームスポットB1を、ずれなくトラック102c上に位置づけることができる。

0105

図13は、蛍光信号の切り出し処理を説明するための図である。

0106

切出し部13は、レーザ光がフィールドF5の角度範囲においてグルーブ111またはランド112を走査する間に、蛍光検出用ピックアップ200から出力される蛍光信号を、一定周期のタイミング信号(サンプリングクロック)に同期してサンプリングし、各タイミングにおけるサンプル値を取得する。図13上段には、サンプリングのためのタイミング信号が示されており、図13下段には、同じゾーンで同じエリアに含まれる一群のトラック部分Ta(トラック番号T0〜Tm)から切り出された信号群が模式的に示されている。ここでは、1つのトラック部分Taから、m個の信号群SP1〜SPkが取得される。

0107

図13の例では、トラック番号T1のトラック部分Taがレーザ光で走査される間の、信号SP5の走査タイミングにおいて、試料中に、マラリアに感染した赤血球が存在していることが想定されている。この場合、トラック番号T1の信号SP5のサンプリング値は高く、この信号の周囲の信号のサンプル値も高くなっている。図12では、サンプル値が高いほどハッチングの濃度が高くなっている。

0108

図9の画像処理回路20は、重畳部14から入力された信号群とアドレス信号に基づいて、同じゾーンで同じエリアに含まれる一群のトラック部分Taの信号群を、走査順およびトラック番号順に並べて1つの試料収容部101bに対する蛍光画像を生成する。画像処理回路20は、こうして生成した蛍光画像を解析して、蛍光の輝点の数、すなわち、マラリアに感染した赤血球の数を計数し、その計数値に基づき、試料に含まれる赤血球のマラリア感染率を算出する。画像処理回路20は、取得した計数値、感染率を蛍光画像とともに、入出力ユニット30に出力する。これにより、入出力ユニット30に、蛍光画像やマラリアの検出数およびマラリア感染率等が表示される。

0109

<実施形態の効果>
本実施形態によれば、以下の効果が奏され得る。

0110

図1(a)に示すように、エリアA0〜A8が切り替わるごとにグルーブ111とランド112が切り替わるようにトラック102cが構成されている。このため、一連のグルーブ111によりトラック102cが構成されている場合に比べて、ディスク径方向に細かいピッチで試料収容部101bを走査することができる。また、グルーブ111とランド112のうちグルーブ111のみに、ピット113により信号が記録されている。このため、ビームスポットB1でグルーブ111を走査する際に、ビームスポットB1が隣接するランド112の異なる信号により変調されることがなく、トラック102cから適正に信号を読み取ることができる。さらに、ディスク周方向の2つの境界がそれぞれディスク中心から放射状に延びるように、試料収容部101bが構成されているため、角速度一定でディスクを回転させると、1つの試料収容部101bに重なる何れのトラック102cをレーザ光で走査しても、試料収容部101bの範囲を走査する期間が略一定となる。よって、図11(a)の処理により蛍光信号を切出すことにより、1つのトラック102cに沿った一連の蛍光画像の信号群を、試料収容部101bに収容された試料から取得することができる。こうして取得した信号群をディスク周方向とディスク径方向に繋ぎ合わせることにより、試料収容部101b全体の蛍光画像を取得することができる。

0111

図5(a)に示すように、グルーブ111の走査方向の終端位置に、トラック構造がグルーブ111からランド112へと切り替わることを示すための信号Enが記録されている。このため、図12(a)の構成により、この信号Enの検出に応じてトラッキングエラー信号TEの極性を反転させることにより、ビームスポットB1でトラック102cを円滑に走査することができる。

0112

ディスク周方向におけるエリアA0〜A8の角度範囲は、互いに等しく設定されている。このため、全てのエリアA0〜A8から同様の処理により、蛍光信号を切出すことができる。

0113

図5(a)、(b)および図6(c)、(d)に示すように、グルーブ111には、走査方向における試料収容部101bの上手側と下手側に、それぞれ、試料収容部101bの開始を示す信号V3と、試料収容部101bの終了を示す信号Vsが記録され、同一エリアに含まれる信号V3を記録するための各ピット113は、ディスク中心から放射状に揃うように形成され、同一エリアに含まれる信号Vsを記録するための各ピットは、ディスク中心から放射状に揃うように形成されている。これにより、グルーブ111がビームスポットB1で走査される場合のみならず、ランド112がビームスポットB1で走査される場合も、信号V3、Vsを適切に検出でき、これら信号V3、Vsの検出に基づく図10(b)および図11(a)の処理を円滑に進めることができる。

0114

図5(a)に示すように、グルーブ111には、トラック102cの走査方向における試料収容部101bの上手側と下手側に、それぞれ、ヘッダー領域HE1、HE2とフッター領域FT1、FT2が設定されている。そして、図6(e)、(f)に示すように、これらヘッダー領域HE1、HE2とフッター領域FT1、FT2に、それぞれ、同じ内容のアドレス信号が記録されている。これにより、蛍光検出装置1において、図11(c)の処理を実行することにより、2つのアドレス信号が一致せず、試料収容部101bの走査の際にトラックずれが生じた可能性がある場合に、当該走査において蛍光信号から切り出された一群の信号を無効化することができ、1つのトラック部分Ta全体に対応する信号群を確実に取得することができる。よって、画像処理回路20において高品質の蛍光画像を取得することができる。

0115

また、図3(b)に示すように、試料収容ディスク100は、ディスク径方向に複数のゾーンZ0〜Znに区分され、各ゾーンのトラック部分Taには、角速度一定で信号が記録されている。ここで、ゾーンZ0〜Znの角速度は、各ゾーンのディスク径方向の中央位置にあるトラック部分Taの線速度が互いに同じとなるように設定されている。このように複数のゾーンZ0〜Znを設定してゾーン間の角速度を調整することにより、ディスク内周側の線速度とディスク外周側の線速度の差を抑制することができ、何れのゾーンに対しても、蛍光信号の切出しと、トラック部分Taからの信号の読み出しを、安定的に行うことができる。

0116

また、図5(a)および図6(e)、(f)に示すように、グルーブ111には、当該グルーブ111を含むゾーンを示す信号と、ゾーンにおけるグルーブ111のディスク径方向の位置(トラック番号)を示す信号と、グルーブ111のディスク周方向の位置(エリア)を示す信号が、アドレス信号として記録されている。これにより、各グルーブ111のディスク上における位置を正確に特定することができる。

0117

また、図2に示すように、グルーブ111にピットを形成することにより、図5(a)に示す各フィールドの信号が記録されている。このようにピットで信号を記録することにより、グルーブ111をディスク径方向にウォブルさせて信号を記録する場合に比べて、ディスク形成時のカッティングを容易に行うことができる。

0118

2.実施形態2
上記実施形態1では、フィールドF5のグルーブ111にはピット113が形成されていなかった。これに対し、実施形態2では、フィールドF5のグルーブ111に、同期調整用のピット113が形成されている。

0119

上記実施形態1では、図13を参照して説明したように、一定周期のタイミング信号に応じて蛍光信号がサンプリングされ、信号群SP1〜SPkが取得される。この場合、試料収容ディスク100は、上記のようにゾーンごとに角速度一定で回転される。しかしながら、試料収容ディスク100の回転駆動の際に、角速度にムラが生じることが起こり得る。このため、図13の処理により蛍光画像を生成した場合に、回転ムラによって、各トラックの1列の信号に走査方向の歪みが生じ、その結果、蛍光画像の精度が低下することが起こり得る。

0120

そこで、実施形態2では、フィールドF5のグルーブ111に、同期調整用のピット113が形成され、このピットを用いて、蛍光画像に生じる歪みが補正される。

0121

図14(a)は、実施形態2に係る信号フォーマットの一部を示す図、図14(b)は、実施形態2に係る同期調整ピットSB1の構成を模式的に示す図である。

0122

図14(a)に示すように、フィールドF5には、一定の角度間隔で均等に、6つの同期調整ピットSB1〜SB6が配置されている。全てのゾーンおよびトラックにおいて、同期調整ピットSB1は、径方向に揃っている。他の同期調整ピットSB2〜SB6も同様に構成されている。

0123

図14(b)に示すように、同期調整ピットSB1は、複数のピット113により構成されている。図14(b)では、同期調整ピットSB1として、6つのピット113が示されているが、実際は、数10程度のピット列から同期調整ピットSB1が構成される。同期調整ピットSB1は、グルーブ111に記録された他のピット列に存在し得ない特異なピット長およびランド長の組み合わせからなっている。図14(b)に示すように、同期調整ピットSB1の各ピット113の両端は、全てのゾーンおよびトラックにおいて、径方向に揃っている。

0124

なお、図14(b)には、同期調整ピットSB1の構成が図示されているが、同期調整ピットSB2〜SB6も、同期調整ピットSB1と同様の内容および構成となっている。すなわち、同期調整ピットSB2〜SB6の各ピット113の両端も、全てのゾーンおよびトラックにおいて、径方向に揃っている。

0125

上記のように、同期調整ピットSB1〜SB6の各ピット113の両端は、全てのゾーンおよびトラックにおいて、径方向に揃っているため、ビームスポットB1がランド112のフィールドF5の部分を走査する場合も、当該ランド112のディスク径方向に隣り合うグルーブ111に形成された同期調整ピットSB2〜SB6の各ピット113にビームスポットB1の両端が同時に掛かり、各ピット113が適正に検出され得る。よって、ランド112のフィールドF5がビームスポットB1で走査される場合も、同期調整ピットSB1〜SB6が、適正に検出され得る。

0126

グルーブ111のフィールドF5をレーザ光で走査する間に光検出器210から出力される信号を蛍光画像と同様にサンプリングした信号群を繋ぎ合わせて1つの画像(以下、「信号光画像」という)を取得し、取得した信号光画像から、同期調整ピットSB1を画像処理により検出することができる。

0127

この場合、蛍光検出装置1の構成は、図15のように変更される。すなわち、図15の構成では、図9の信号処理回路10に、切出し部15と重畳部16がさらに追加され、光検出器210から出力される信号をサンプリングした信号群にアドレス信号が重畳されて画像処理回路20に出力される。画像処理回路20は、入力された信号群を繋ぎ合わせて蛍光画像に対応する信号光画像を生成する。そして、画像処理回路20は、生成した信号光画像を処理して、信号光画像上における各トラックの同期調整ピットSB1〜SB6を検出する。

0128

なお、このように画像処理により同期調整ピットSB1〜SB6を検出する場合、1つの同期調整ピットの画像は、同期調整ピットの基準画像整合した位置において相関係数が顕著に高く、同期調整ピットの基準画像から走査方向にずれると、何れのずれ位置においても相関係数が顕著に低くなるよう調整されている。同期調整ピットSB1〜SB6は、画像処理による検出において基準画像との間でこのような相関が満たされるピットパターンで構成される。

0129

図16(a)は、信号光画像上における同期調整ピットSB1〜SB6の検出位置を実線により模式的に示す図である。

0130

図16(a)に示すように、同期調整ピットSB1〜SB6のトラック間のずれ量は、信号の切出し開始位置から走査方向の下手側に進むにつれて次第に大きくなる。本発明者らの検討によると、同期調整ピットSB1〜SB6の隣接トラック間のずれ量は、切出し開始位置から走査方向の位置が変化するに伴って、線形に増加した。また、本発明者らの検討によると、同期調整ピットSB1〜SB6の隣接トラック間のずれ量は、8〜10トラックごとに最大と最小を繰り返し、そのずれ量は、100画素の範囲内に留まった。

0131

なお、図16(a)には、説明の便宜上、単に、同期調整ピットSB1〜SB6の検出位置が、試料収容ディスク100の回転ムラによって変化することが模式的に示されているが、実際には、上記発明者らの検討結果のように、同期調整ピットSB1〜SB6の隣接トラック間のずれ量は、8〜10トラックごとに最大と最小を繰り返している。

0132

図15の画像処理回路20は、図16(a)に示す信号光画像上の同期調整ピットSB1〜SB6の分布に基づいて、蛍光画像を補正する。具体的には、画像処理回路20は、蛍光画像上における同期調整ピットSB1〜SB6に対応する位置の切出し信号が、それぞれ、ディスク径方向に1列に並ぶように、蛍光画像に補正処理を施す。

0133

図16(b)、(c)は、蛍光画像の補正処理を模式的に示す図である。便宜上、図16(b)、(c)には、同期調整ピットSB1〜SB6の検出位置が破線により示されている。

0134

たとえば、画像処理回路20は、トラック番号T0〜Tmの信号群のうち、最も下手側の同期調整ピットSB6に対応する位置が最も下手側にある信号群(以下、「基準信号群」という)を基準に、その他のトラック番号の信号群(以下、「補正信号群」という)に補間処理を施す。すなわち、画像処理回路20は、基準信号群のうち同期調整ピットSB6に対応する位置の信号と、補正信号群のうち同期調整ピットSB6に対応する位置の信号と間のずれ量を求め、このずれ量を解消する数の補間信号の隙間を、当該補正信号群の切出し開始位置から同期調整ピットSB6に対応する位置までの範囲に一定間隔で均等に分配する。このとき、画像処理回路20は、補間信号の隙間を一定間隔で繰り返して分配する処理を、同期調整ピットSB6以降の信号群の範囲にも適用し、補正信号群の全ての範囲にずれ量に基づく補間信号の隙間の分配を行う。

0135

そして、画像処理回路20は、分配した隙間に、その隙間の前後の信号に基づく補間信号(たとえば、前後の信号の平均値)を付加する。以上の処理により、画像処理回路20は、図16(b)に示す補正前の蛍光画像から、図16(c)に示す補間処理後の蛍光画像を取得する。補間処理により各トラックの信号群に新たな信号が介挿されたため、図16(c)に示すように、各トラックの信号群の期間が補正前よりも長くなっている。画像処理回路20は、補間処理後の蛍光画像から、補正前の蛍光画像と同様の切出し期間Tspの範囲の蛍光信号群のみを抽出し、抽出した蛍光信号群による画像を補正後の蛍光画像として取得する。

0136

なお、上述の補間処理では、同期調整ピットSB1〜SB6のうち同期調整ピットSB6を用いて基準信号群と補正信号群とのずれ量を求めたが、同期調整ピットSB6以外の同期調整ピットSB1〜SB5の何れかを用いて、基準信号群と補正信号群とのずれ量を求めてもよい。上記のように、本発明者らの検証では、隣接トラック間のずれ量は、切出し開始位置から走査方向の位置が変化するに伴って線形に増加した。よって、同期調整ピットSB1〜SB5の何れかを用いて基準信号群と補正信号群とのずれ量を求めた場合も、当該補正信号群の切出し開始位置から当該同期調整ピットに対応する位置までの範囲に一定間隔で均等に隙間を分配し、当該同期調整ピットに対応する位置から切出し終了位置までの範囲にも同じ間隔で隙間を分配することにより、同期調整ピットSB6を用いてずれ量を検出した場合と同様の間隔で、当該補正信号群全体に、補間のための隙間を挿入できる。同期調整ピットSB1〜SB5の何れかを用いた場合も上記と同様の補間処理を行うことが可能である。

0137

なお、このように、同期調整ピットSB1〜SB6の何れか1つのみを用いて補間処理を行う場合は、必ずしも図14(a)に示すように6つの同期調整ピットSB1〜SB6をフィールドF5に配置せずともよく、原理的には、同期調整ピットSB1〜SB6のうち何れか1つをフィールドF5に配置すればよい。しかし、フィールドF5に1つの同期調整ピットのみを配置する場合、同一ゾーン内の何れか1つのトラックから同期調整ピットを検出できないと、当該トラックには、信号群の補正処理を行うことができない。これに対して、図14(a)に示すように、フィールドF5に複数の同期調整ピットを配置しておけば、1つのトラックから少なくとも何れかの同期調整ピットを検出できる確率が高まるため、補正処理を施すことができない信号群が存在する確率を低下させることができる。よって、図14(a)に示すように、フィールドF5に複数の同期調整ピットを配置することにより、試料収容ディスク100の回転ムラに基づく蛍光画像の歪みをより円滑に抑制することができる。

0138

なお、図16(a)〜(c)に示す補正処理では、説明の便宜上、予め、同期調整ピットSB1〜SB6の基準画像と信号光画像とを対照して、図16(a)に示す同期調整ピットSB1〜SB6の分布が取得された。しかしながら、同期調整ピットSB1〜SB6の検出方法はこれに限られるものではなく、1つのトラックから取得された信号波形とこのトラックに隣接するトラックから取得された信号波形との相関に基づいて、同期調整ピットSB1〜SB6が検出されてもよい。

0139

すなわち、1つのトラックから所定期間においてUP/DOWNを繰り返す信号波形が取得された場合、このトラックに隣接するトラックに対し、この信号波形が取得されたタイミングを中心に、走査方向に100画素程度の範囲で、この信号波形と隣接トラックの信号との相関係数を求め、求めた相関係数が顕著に高い位置を、隣接トラックにおける同期調整ピットの位置として特定する。そして、隣接トラックに特定した位置と、当該トラックにおいて上記信号波形を取得した位置との差分を、これら2つのトラックにおける同期調整ピットのずれ量として取得する。

0140

なお、同期調整ピットSB1〜SB6の位置は、必ずしも、上記のように信号光画像を画像処理して検出されなくともよく、たとえば、フィールドF5の走査期間において、再生RF信号から同期調整ピットSB1〜SB6に対応する波形(ビット信号)が得られたか否かにより、同期調整ピットSB1〜SB6を検出するようにしてもよい。また、蛍光画像の補正処理は、上記のような補間処理に限らず、他の処理が用いられてよい。たとえば、フィールドF5の周方向の一部のみを切り出し、ずれ量を用いて左右位置のみを補正してもよい。たとえば、周方向1000ピクセルごとに画像を分割し、各分割画像中心(500ピクセル目)での各ずれ量を、同期調整ピットからの距離に基づいて線形補間により求め、この値をもとにトラックごとに画素を左右に調整しても良い。

0141

なお、補間処理を用いる場合は、フィールドF5の走査期間において取得された信号群が、走査終了位置付近の信号群を除いて全て削除されずに残されるため、たとえば、マラリアに感染した赤血球をレーザ光が走査するタイミングで切出された蛍光信号が削除されることを抑止できる。よって、マラリア等の対象細胞を、より適正に検出することができる。

0142

<変更例>
上記実施形態1、2では、試料収容ディスク100の領域がディスク周方向に9つに区分されたが、試料収容ディスク100の領域がディスク周方向において区分される数はこれに限られるものではない。ただし、ディスク周方向のみならずディスク径方向においてもグルーブ111とランド112を交互に配置するため、試料収容ディスク100に割り当てられるエリアの数は、奇数である必要がある。なお、試料収容ディスク100に割り当てられるエリアの数を3以上の奇数とすることにより、複数種類の試料に対して蛍光画像を取得することができる。

0143

試料収容部101bの形状や試料収容部101bの内部構造も、図1(a)、(b)に示した形態以外に適宜変更可能である。さらに、1つのトラック部分Ta(グルーブ111)に設定する信号フォーマットも、図5(a)のフォーマットから適宜所定のフィールドを削除または変更し、あるいは、新たなフィールドを追加することも可能である。たとえば、フィールドF5の両端は、必ずしも、上記実施形態1、2のように、試料収容部101bのディスク周方向に並ぶ2つの境界に一致しなくてもよく、これら2つの境界間の範囲よりもやや広目に設定されてもよい。また、各フィールドに記録される信号の内容も、図6(a)〜(f)に示したものから適宜変更可能である。

0144

また、平面視における試料収容領域101bの形状は、必ずしも台形でなくてもよく、たとえば、内周位置から外周方向に延びた後、周方向に折れ曲がり、その後、内周方向に延びる、平面視においてU字状の形状であってもよい。この場合、図5(a)に示すフィールドF5の範囲には、試料収容領域101bに重ならない部分が含まれ得る。このような試料収容領域101bに重ならないフィールドF5の部分に、上記実施形態2の同期調整ピットが配置されてもよい。

0145

さらに、各フィールドの信号は、必ずしもグルーブ111に記録されなくともよく、グルーブ111に代えてランド112に、各フィールドの信号が記録されてもよい。すなわち、各フィールドの信号は、トラック102cに沿って配置されるグルーブ111とランド112の何れか一方に記録されればよい。また、溝形状のウォブルやDVD−RAM等に見られるCAPA信号をさらに付与してもよい。この他、蛍光検出用ピックアップ200の構成も図7の構成から適宜、変更可能である。

0146

本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。

0147

1 …蛍光検出装置
11 …信号検出部
12 …信号再生部
13 … 切出し部
50 …サーボ回路(走査部)
100 …試料収容ディスク
101b … 試料収容部
102 … 第2基板(基板)
102c …トラック
111 …グルーブ
112 …ランド
113 …ピット
200 …蛍光検出用ピックアップ(走査部)
210 …光検出器
211 …蛍光検出器
220 …スピンドルモータ(走査部)
240 …スレッドモータ(走査部)
A0〜A8 …エリア
Z0〜Zn …ゾーン
SB1〜SB6 …同期調整ピット

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