図面 (/)

技術 YAGレーザーを用いた眼表面疾患の治療装置

出願人 学校法人慶應義塾
発明者 川島素子坪田一男井上佐智子藤本幸弘
出願日 2017年10月18日 (1年11ヶ月経過) 出願番号 2017-202146
公開日 2019年5月16日 (5ヶ月経過) 公開番号 2019-072365
状態 未査定
技術分野 眼耳の治療、感覚置換
主要キーワード アイシールド レーザ光発生源 プラギング 技術装置 発行ダイオード 生体軟組織 保護眼鏡 破壊時間
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年5月16日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

マイボーム腺機能不全アレルギー性結膜炎ドライアイアイペインLWE及び結膜弛緩からなる群より選択される少なくとも一種の疾患を治療するための新たな手段を提供する。

解決手段

YAGレーザ光発生源とYAGレーザ光発生源により発生させたレーザ光を通過させるアーム3と、YAGレーザ光を照射する照射部4を備える、マイボーム腺機能不全、アレルギー性結膜炎、ドライアイ、アイペイン、LWE及び結膜弛緩からなる群より選択される少なくとも一種の疾患を治療するための治療装置1。

概要

背景

ドライアイとは、種々の要因により涙液層の安定性が低下する疾患であり、不快感視機能異常を生じ、眼表面障害を伴うことがある。

具体的には、ドライアイ患者健常者と比べて、の量が少ないか涙の蒸発がしやすく、その結果目がドライになってしまう。その治療のためには通常人工涙液による点眼涙点プラグが用いられている。また、ドライアイは複合的な病態であり、その原因に涙液分泌量低下だけでなく、眼瞼摩擦マイボーム腺機能不全なども大きく関与している。

マイボーム腺機能不全に対する治療としては、温あん法や眼瞼清拭が用いられている。温あん法のホームケア商品として、各種アイマスクやさまざまな眼瞼清拭の洗浄剤販売されている。しかし、温あん法によるセルフケア継続率が低く効果も限定的である。医師が行う施術として、マイボーム腺鑷子によるマイボーム腺脂の圧出、マイボーム腺脂の圧出と温あん法を組み合わせた技術装置(Lipiflow、TearScience社)、作用機序は不明だがおそらく照射部(頬部)から伝導する温熱作用によると考えられているIntense Pulsed Light(IPL)治療(M22 Laser,Lumenis社,E−eye,E−Swin社)がある。しかし、当該技術装置は器械的に温めることとマッサージをすることであり、根治的解決方法ではない。IPLについても、温熱作用が主と考えられる。さらに、肝斑などの色素性疾患を持つ患者には使用できなく、適応が限られる。また、温あん法、眼瞼清拭、マイボーム腺脂圧出は、何れの方法も症状を緩和させるもので根本的な治療ではない。

上記のような治療が行われているものの、パソコンスマートフォン等のデジタル機器の普及、乾燥しやすい住環境等の下、ドライアイの患者数は増加しており、その有効な治療手段が熱望されている。

またアレルギー反応により目の充血かゆみ等が起こるアレルギー性結膜炎も患者が多数いる上に、その数は年々増加しており、アレルギー性結膜炎も有効な治療手段が熱望されている。

概要

マイボーム腺機能不全、アレルギー性結膜炎、ドライアイ、アイペインLWE及び結膜弛緩からなる群より選択される少なくとも一種の疾患を治療するための新たな手段を提供する。YAGレーザ光発生源とYAGレーザ光発生源により発生させたレーザ光を通過させるアーム3と、YAGレーザ光を照射する照射部4を備える、マイボーム腺機能不全、アレルギー性結膜炎、ドライアイ、アイペイン、LWE及び結膜弛緩からなる群より選択される少なくとも一種の疾患を治療するための治療装置1。

目的

本発明が解決すべき課題は、マイボーム腺機能不全、アレルギー性結膜炎、ドライアイ、アイペイン、LWE及び結膜弛緩からなる群より選択される少なくとも一種の疾患を治療するための新たな手段を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

YAGレーザ光発生源及び該YAGレーザ光発生源により発生させたYAGレーザー照射する照射部を備える、マイボーム腺機能不全アレルギー性結膜炎ドライアイアイペインLWE及び結膜弛緩からなる群より選択される少なくとも一種の疾患を治療するための装置。

請求項2

YAGレーザ光発生源が、Er:YAGレーザ及びNd:YAGレーザからなる群より選択される少なくとも一種のレーザの発生源である、請求項1に記載の装置。

請求項3

YAGレーザが、眼瞼結膜又は上眼瞼皮膚側からなる群より選択される少なくとも一方に照射される、請求項1又は2に記載の装置。

請求項4

YAGレーザ光発生源により発生し、照射部より出射されるYAGレーザによりマイボーム腺機能不全、アレルギー性結膜炎、ドライアイ、アイペイン、LWE及び結膜弛緩からなる群より選択される少なくとも一種の疾患を治療するための装置の作動方法であって、YAGレーザが眼瞼周辺に照射されるような位置又は方向に配置される、方法。

請求項5

眼瞼周辺に照射されるYAGレーザのエネルギー量が、一回の治療当たり、0.1〜10ジュールとなるよう調整される、請求項4に記載の方法。

請求項6

レーザ光発生源が、Er:YAGレーザ及びNd:YAGレーザからなる群より選択される少なくとも一種のレーザの発生源である、請求項4又は5に記載の方法。

請求項7

YAGレーザが、眼瞼結膜又は上眼瞼皮膚側からなる群より選択される少なくとも一方に照射される、請求項4〜6のいずれか一項に記載の方法。

技術分野

0001

本発明は、眼表面疾患を治療するための装置及びその作動方法に関する。

背景技術

0002

ドライアイとは、種々の要因により涙液層の安定性が低下する疾患であり、不快感視機能異常を生じ、眼表面の障害を伴うことがある。

0003

具体的には、ドライアイ患者健常者と比べて、の量が少ないか涙の蒸発がしやすく、その結果目がドライになってしまう。その治療のためには通常人工涙液による点眼涙点プラグが用いられている。また、ドライアイは複合的な病態であり、その原因に涙液分泌量低下だけでなく、眼瞼摩擦マイボーム腺機能不全なども大きく関与している。

0004

マイボーム腺機能不全に対する治療としては、温あん法や眼瞼清拭が用いられている。温あん法のホームケア商品として、各種アイマスクやさまざまな眼瞼清拭の洗浄剤販売されている。しかし、温あん法によるセルフケア継続率が低く効果も限定的である。医師が行う施術として、マイボーム腺鑷子によるマイボーム腺脂の圧出、マイボーム腺脂の圧出と温あん法を組み合わせた技術装置(Lipiflow、TearScience社)、作用機序は不明だがおそらく照射部(頬部)から伝導する温熱作用によると考えられているIntense Pulsed Light(IPL)治療(M22 Laser,Lumenis社,E−eye,E−Swin社)がある。しかし、当該技術装置は器械的に温めることとマッサージをすることであり、根治的解決方法ではない。IPLについても、温熱作用が主と考えられる。さらに、肝斑などの色素性疾患を持つ患者には使用できなく、適応が限られる。また、温あん法、眼瞼清拭、マイボーム腺脂圧出は、何れの方法も症状を緩和させるもので根本的な治療ではない。

0005

上記のような治療が行われているものの、パソコンスマートフォン等のデジタル機器の普及、乾燥しやすい住環境等の下、ドライアイの患者数は増加しており、その有効な治療手段が熱望されている。

0006

またアレルギー反応により目の充血かゆみ等が起こるアレルギー性結膜炎も患者が多数いる上に、その数は年々増加しており、アレルギー性結膜炎も有効な治療手段が熱望されている。

先行技術

0007

特許第3176191

発明が解決しようとする課題

0008

本発明が解決すべき課題は、マイボーム腺機能不全、アレルギー性結膜炎、ドライアイ、アイペインLWE及び結膜弛緩からなる群より選択される少なくとも一種の疾患を治療するための新たな手段を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

かかる状況の下、本発明者らは、鋭意研究した結果、YAGレーザーを用いることにより、マイボーム腺機能不全、ドライアイ、アレルギー性結膜炎、ドライアイ、アイペイン、LWE、結膜弛緩等の疾患を治療することができることを見出した。本発明者らは、かかる新規の知見に基づき、YAGレーザ照射位置照射条件等をさらに検討し、本発明を完成させた。従って、本発明は、以下の項にかかる発明を提供する:
項1.YAGレーザ光発生源及び該YAGレーザ光発生源により発生させたYAGレーザーを照射する照射部を備える、マイボーム腺機能不全、アレルギー性結膜炎、ドライアイ、アイペイン、LWE及び結膜弛緩からなる群より選択される少なくとも一種の疾患を治療するための装置。

0010

項2.YAGレーザ光発生源が、Er:YAGレーザ及びNd:YAGレーザからなる群より選択される少なくとも一種のレーザの発生源である、項1に記載の装置。

0011

項3.YAGレーザが、眼瞼結膜又は上眼瞼皮膚側からなる群より選択される少なくとも一方に照射される、項1又は2に記載の装置。

0012

項4.YAGレーザ光発生源により発生し、照射部より出射されるYAGレーザによりマイボーム腺機能不全、アレルギー性結膜炎、ドライアイ、アイペイン、LWE及び結膜弛緩からなる群より選択される少なくとも一種の疾患を治療するための装置の作動方法であって、YAGレーザが眼瞼周辺に照射されるような位置又は方向に配置される、方法。

0013

項5.眼瞼周辺に照射されるYAGレーザのエネルギー量が、一回の治療当たり、0.1〜10ジュールとなるよう調整される、項4に記載の方法。

0014

項6.レーザ光発生源が、Er:YAGレーザ及びNd:YAGレーザからなる群より選択される少なくとも一種のレーザの発生源である、項4又は5に記載の方法。

0015

項7.YAGレーザが、眼瞼結膜又は上眼瞼皮膚側からなる群より選択される少なくとも一方に照射される、項4〜6のいずれか一項に記載の方法。

発明の効果

0016

本発明により、マイボーム腺機能不全、アレルギー性結膜炎、ドライアイ、アイペイン、LWE及び結膜弛緩からなる群より選択される少なくとも一種の疾患を治療するための新たな手段が提供される。

図面の簡単な説明

0017

本発明にかかる眼科疾患治療装置の一実施形態の概略図を示す。
本発明の一実施形態における、レーザ照射部の概略図を示す。
本発明の典型的な実施形態の概略図を示す。
実施例における照射工程を説明するための写真を示す。
実施例1における施術前及び施術終了後1カ月の写真及びフルオレセイン染色試験の画像を図5に示す。
実施例2における施術前及び施術終了後1カ月の写真及びフルオレセイン染色試験の画像を図6に示す。

0018

以下、本発明の典型的な実施形態を図面を参照しながら説明する:
治療装置
本発明は、YAGレーザ光発生源及び該YAGレーザ光発生源により発生させたYAGレーザーを照射する照射部を備える、マイボーム腺機能不全、アレルギー性結膜炎、ドライアイ、アイペイン、LWE及び結膜弛緩からなる群より選択される少なくとも一種の疾患を治療するための装置を提供する。本明細書において、マイボーム腺機能不全、アレルギー性結膜炎、ドライアイ、アイペイン、LWE及び結膜弛緩からなる群より選択される少なくとも一種の疾患を総称して、眼科疾患と示すこともある。

0019

本発明の眼科疾患の治療装置は、YAGレーザ光発生源を備える、図1に示す本発明の実施形態においては、YAGレーザ光発生源は、装置本体1に格納されている。本発明においてYAGレーザとは、イットリウム(Y)・アルミニウム(A)・ガーネット(G)を用いた固体レーザのことを示す。本発明において、YAGレーザには、イットリウム・アルミニウム・ガーネットにこれら種々の元素をドープしたものも包含され、例えば、ネオジム元素記号Nd)をドープしたNd:YAGレーザー、及びエルビウム(元素記号Er)をドープしたEr:YAGレーザ、クロム(元素記号Cr)、ツリウム(元素記号Tm)及びホルミウム(Ho)をドーピングしたCTH:YAGレーザ等が包含される。好ましい実施形態において、YAGレーザ光発生源により発生させることができるYAGレーザとしては、Er:YAGレーザ、Nd:YAGレーザ等が挙げられる。

0020

レーザのパルス幅は特に限定されないが、例えば、好ましくは10億分の1秒〜0.1秒、より好ましくは100万分の1秒〜100分の1秒の範囲で適宜設定できる。より具体的には、例えば、Er:YAGレーザの場合、好ましくは50〜1000μsec、より好ましくは200〜500μsecの範囲で適宜設定できる。また、例えば、Nd:YAGレーザの場合、好ましくは5〜500μsec、より好ましくは10〜200μsecの範囲で適宜設定できる。レーザの周期も特に限定されないが、例えば、Er:YAGレーザの場合、好ましくは0.1〜50pps、より好ましくは1〜25ppsの範囲で適宜設定できる。また、例えば、Nd:YAGレーザの場合、好ましくは1〜500pps、より好ましくは10〜200ppsの範囲で適宜設定できる。YAGレーザにより照射されるエネルギー量も特に限定されないが、好ましくは、一回の治療当たり、0.1〜10ジュール、より好ましくは1〜1000ミリジュールの範囲で適宜設定できる。

0021

YAGレーザ光発生源により発生したレーザ光は、装置本体1に接続されたアーム3内を通過した後、当該アームに接続された照射部4より出射される。レーザ光は、レンズ光ファイバ等の自体公知の部材により、発生源から照射部4まで伝達される。照射部4の形態は得意限定されず、例えば、図1の4もしくは図2の4−1に示すように任意選択テーパー状になっている略円筒状の部材が斜めに切断された先端形状5を有し、当該箇所からレーザ光が照射されてもよいし、図2の4−2に示すようにテーパー状の先端部に設けられた開口部6からレーザ光が照射されてもよい。アーム部分3は、患部へのレーザ光の照射を容易にするために、旋回可能な関節部を少なくとも1個有していてもよい。レーザの波長は、YAGレーザ光の波長内であれば特に限定されない。パネル2に、YAGレーザの波長、照射時間等を表示させてもよい。また、パネル2は、当該パネル2に指、タッチペン等を触れることでYAGレーザの波長、照射時間、照射の開始、終了等を所定の値に設定、操作できるよう、タッチパネルとなっていてもよい。

0022

本発明の装置を用いて、YAGレーザ光を患部(例えば、眼瞼結膜、上眼瞼皮膚側、下眼瞼皮膚側、眼瞼結膜と眼瞼皮膚との境界付近等)に照射することにより、レーザ光が照射された部分の表面から透過し、マイボーム腺機能不全、ドライアイ等を改善する。また、かかるレーザ光を照射することにより、眼瞼、瞼縁の炎症が消退するため、本発明は、アレルギー性結膜炎、アイペイン、LWE、結膜弛緩等の治療にも有用である。YAGレーザは、医療用としては、従来、非常に高い強度のレーザを組織に照射することにより、歯牙硬組織蒸散歯肉等の生体軟組織の蒸散、切開凝固及び止血等の歯科治療を行うために用いることが知られていた(特許文献1)。従って、医療用YAGレーザは、高強度のレーザにより組織を蒸散、切開、凝固等するために用いられてきた。本発明者らは、YAGレーザ光を眼瞼、瞼縁等の患部に穏やかに作用させることにより、意外にも、前述したような眼科疾患を治療することができることを見出した。かかる本願発明の効果は、従来技術から予想し得ないものである。

0023

また、本発明は、ドライアイ患者に安全にマイボーム腺や眼瞼に直接作用するものであり、眼瞼形態の改善も得られ、眼瞼と眼表面の摩擦減少効果(Lid wiper epitheliopathy(LWE)所見の改善)も得られるものである。また、マイボーム腺、眼瞼自体の若返り効果(機能改善)も期待できるため有用である。

0024

本発明の装置は、当該装置を用いて眼科疾患の治療を行うための手順を書き記した書面を備えていてもよい。

0025

装置の作動方法
本発明はまた、YAGレーザ光発生源により発生し、照射部より出射されるYAGレーザによりマイボーム腺機能不全、アレルギー性結膜炎、ドライアイ、アイペイン、LWE及び結膜弛緩からなる群より選択される少なくとも一種の疾患を治療するための装置の作動方法であって、YAGレーザが眼瞼周辺に照射されるような位置又は方向に配置される、方法を提供する。

0026

本発明の作動方法において用いる装置、対象疾患等については、前述した「治療装置」の項と同様のものを使用することができる。本発明においては、YAGレーザ光が眼瞼周辺に照射されるような位置又は方向に配置されるように位置及び向き照射部を調整するように装置を作動する。これにより、YAGレーザ光の作用により、前記眼科疾患が治療される。図3に本発明の典型的な実施形態の概略図を示す。図3においては、装置を操作することにより、照射部4からYAGレーザ光を照射し、下眼瞼結膜から下眼瞼結膜嚢等にレーザが当てられている。照射部にレーザを当てやすいように、上眼瞼及び/又は下眼瞼を引いた状態で、治具、指等で固定してもよい。

0027

以上、本発明の典型的な実施形態を図面を参照しながら説明したが、本発明は、かかる具体的な実施形態に限定されない。例えば、以下のような種々の変形が可能である。
・YAGレーザ発生装置をアーム3の一部に格納してもよい。
・照射部4の形状も図1図2に記載のものに限られない。
また、YAGレーザの照射と併せて、発光ダイオードより照射される1〜200mW/cm2の光を患部に照射してもよい。例えば、400〜900nm波長の光を照射する発光ダイオードを備える、マイボーム腺機能不全、アレルギー性結膜炎、ドライアイ、アイペイン、LWE及び結膜弛緩からからなる群より選択される少なくとも一種の疾患を治療するための装置を併せて用いてもよい。従って、本発明は、YAGレーザ光発生源及び該YAGレーザ光発生源により発生させたYAGレーザーを照射する照射部を備えるYAGレーザー照射装置及び400〜900nm波長の光を照射する発光ダイオードを備えるLED装置を含む、マイボーム腺機能不全、アレルギー性結膜炎、ドライアイ、アイペイン、LWE及び結膜弛緩からからなる群より選択される少なくとも一種の疾患を治療するための装置の組み合わせも提供する。

0028

本実施形態においては、発光ダイオードからは、400〜900nm波長の光が照射される。波長としては、415〜830nmがより好ましい。また、発行ダイオードから照射される光のエネルギーとしては、特に限定されない。LEDに用いる半導体材料としては特に限定されないが、例えば、GaAs、AlGaAs、GaAsP、GaP、AlGaInPペロブスカイト半導体等が挙げられる。これらの半導体は、ケイ素インジウム酸素等のn型ドーパントマグネシウム亜鉛ベリリウム等のp型ドーパント等でドーピングされていてもよい。

0029

発光ダイオードからの光照射による一回の治療における照射時間は、特に限定されないが、例えば、1〜20分、好ましくは5〜15分の範囲で適宜設定できる。上記治療を行う頻度としては、特に限定されないが、例えば、1ヶ月当たり1〜5回、好ましくは1ヶ月当たり2〜3回の範囲で行うことが好ましい。

0030

Fotona社製 Dynamis Pro及びPS03ハンドピースを用い、以下の方法に従い、患者の下眼瞼にErYAGレーザ及び/又はNd YAGレーザを照射した。また、図4に、照射工程を説明するための写真を示す。

0031

1.準備
ベノキシール0.4%点眼液を1〜2滴点眼し、しばらく待つ
アイシールドを患者に当てる
ベノキシール0.4%点眼液を1〜2滴を再度点眼する
2.術野確保
上眼瞼を上側に引き、下眼瞼を引き下げ
3.レーザ照射
下記パラメーターをセットして、READYボタンを押す。
ハンドピース先でアイシールドを少し押しながら施術部位(眼瞼結膜)を確保し、照射を開始する
※最も突出した郁分が、弱っている部分なのでその部分を起点としてレーザーを照射する
※出力とスタッキング回数を徐々に増やして照射する
※熱さを感じたり、結膜の乾燥が見られたら生理食塩水人口涙液等を点眼する
(1) 7mm、3.0J/cm2、1.8Hzで2/3/4ショット×3パス(注1)
(2) 7mm、3.5J/cm2、1.8Hzで5ショット×3パス(注2)
(3) 7mm、4.0J/cm2、1.8Hzで5ショット×3パス(注2)
(4) 7mm、4.5J/cm2、1.8Hzで5ショット×3パス(注2)。
注1 2/3/4ショット×3パスとは、瞼の端から端までハンドピースと移動させながら、施術部位の状態に応じて、2〜4回レーザー照射をし、それを3回繰り返したことを意味する。
注2 5ショット×3パスとは、瞼の端から端までハンドピースと移動させながら、5回レーザー照射をし、それを3回繰り返したことを意味する。

0032

ErYAGレーザ及び/又はNd YAGレーザの波長等を以下の表1に示す:

0033

0034

実施例1
マイボーム腺機能不全患者(女性)に上記プロトコルに従い、ErYAGレーザを2週間毎3回照射した。施術前及び施術終了後1カ月の写真を図5に示す。上記節術により、角結膜上皮障害の改善、涙液安定性の改善、瞼縁上皮障害の改善、瞼のたるみの改善、自覚症状の改善がみられた。

0035

実施例2
ドライアイ患者(女性)に上記プロトコルに従い、NdYAGレーザ及びEr YAGレーザを2週間毎3回照射した。施術前及び施術終了後1カ月の写真を図6に示す。上記節術により、角結膜上皮障害の改善、涙液安定性の改善、瞼縁血管拡張の改善、プラギングの改善、瞼のたるみ改善、自覚症状の改善・アレルギー性結膜炎の改善がみられた。

0036

参考例
ドライアイ症状を呈するマイボーム腺機能不全患者(女性)に対し、保護眼鏡着用下、治療用低レベルLEDシステム(Lutronic社製Helite II[商品名])を用い、最初に590 nmで1分間、次いで830nmで8分間、眼瞼周辺に近赤外線を5回繰り返して照射した。

0037

照射前、1回照射直後、施術1週間後、同2週間後に、(1)涙液層破壊時間(BUT[5秒以下がドライアイ])、(2)角結膜染色スコア(フルオレセイン染色スコア[9点満点]、ローズベンガル染色スコア[9点満点]、リサミングリーン染色スコア[9点満点])、(3)Meibum Gradeで評価した。

実施例

0038

上眼瞼を拇指圧迫して出るMeibumを4段階で評価
Grade 0 透明なMeibumが容易に出る
Grade 1 軽い圧迫で混濁したMeibumが出る
Grade 2中等度以上の強さの圧迫で混濁したMeibumが出る
Grage 3 強い圧迫でもMeibumが出ない
施術2週間後の評価において、いずれの評価項目でも左右両眼に明らかな改善効果が認められた。

0039

1:眼科疾患の治療装置、2:パネル、3:ア—ム部分、4:照射部(ハンドピース)、5:照射部の先端部、6:照射部の先端部

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • ノバルティスアーゲーの「 可撓性インペラポンプを有する超音波水晶体乳化吸引ハンドピース」が 公開されました。( 2019/08/15)

    【課題・解決手段】手で把持可能な本体と、本体の遠位部から延びる超音波水晶体乳化吸引針と、を含む、超音波水晶体乳化吸引システムが本明細書中に開示される。超音波水晶体乳化吸引システムは、また、手で把持可能... 詳細

  • ホーマー、グレッグの「 ヒトの虹彩への電磁放射線の照射」が 公開されました。( 2019/08/15)

    【課題】眼底を偶発的な電磁放射線への暴露から保護するコンピュータスキャンシステムを提供する。【解決手段】コンピュータスキャンシステムは、瞳孔閉鎖や目の動きの追跡のみに依存するのではなく、虹彩におけるエ... 詳細

  • 株式会社ニデックの「 レーザ治療装置」が 公開されました。( 2019/08/15)

    【課題】 患者眼の観察像および照射条件に関する表示を共に好適に術者が視認できるレーザ治療装置を提供する。【解決手段】 患者眼の患部に治療レーザ光を照射するレーザ治療装置であって、患者眼の観察部位に... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ