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技術 コンバータ光学系及びそれを有する撮像装置

出願人 キヤノン株式会社
発明者 行田裕一
出願日 2017年10月6日 (2年5ヶ月経過) 出願番号 2017-195994
公開日 2019年5月9日 (10ヶ月経過) 公開番号 2019-070705
状態 未査定
技術分野 レンズ系
主要キーワード 水中環境 水中内 各数値データ 空気環境 アフォーカル倍率 ワイドコンバーターレンズ 画像修正 水中撮影
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年5月9日)のものです。
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図面 (12)

課題

主レンズ系物体側に装着することで全系の焦点距離を短い方へ変化させ、しかも高い光学性能が容易に得られるコンバータ光学系が得られる。

解決手段

主レンズ系の物体側に配置されることで、全系の焦点距離を主レンズ系の焦点距離よりも短い方へ変化させるコンバータ光学系において、コンバータ光学系は、負レンズおよび正レンズを有し、コンバータ光学系の最も物体側には、物体側に凸面を向けた、負の屈折力メニスカス形状レンズG1が配置され、レンズG1の像側に隣接して物体側に凹面を向けたレンズG2が配置されており、レンズG1の像側のレンズ面の曲率半径G1R2、レンズG2の物体側のレンズ面の曲率半径G2R1、コンバータ光学系に含まれる負レンズの材料のアッベ数平均値νdn、コンバータ光学系に含まれる正レンズの材料のアッベ数の平均値νdnを各々適切に設定する。

概要

背景

従来、撮像光学系である主レンズ系物体側に装着して全系の焦点距離を短い方へ変化させるコンバータ光学系が知られている(特許文献1、2)。特許文献1、2は主レンズ系の物体側に装着して全系の焦点距離を主レンズ系の焦点距離に比べて短い方に変移させるアフォーカル系よりなるワイドコンバーターレンズを開示している。

従来、撮像光学系においては撮像光学系を空気中だけではなく、屈折率が1が超える溶媒、例えば水中で使用することがある。空気中での通常の撮像と、水中での撮像の双方で良好に行うことができる電子撮像装置が知られている(特許文献3、4)。

特許文献3は空気環境下における撮像と、水中環境下における撮像における撮像光学系による収差の違いに沿って、撮像素子で得られた撮像画像電気的に修正する画像修正部を備えた電子撮像装置を開示している。特許文献4は空気中での撮像と水中での撮像において、撮像光学系の像側に収差補正用の光学系を選択的に切り替えて配置した撮像装置を開示している。

概要

主レンズ系の物体側に装着することで全系の焦点距離を短い方へ変化させ、しかも高い光学性能が容易に得られるコンバータ光学系が得られる。 主レンズ系の物体側に配置されることで、全系の焦点距離を主レンズ系の焦点距離よりも短い方へ変化させるコンバータ光学系において、コンバータ光学系は、負レンズおよび正レンズを有し、コンバータ光学系の最も物体側には、物体側に凸面を向けた、負の屈折力メニスカス形状レンズG1が配置され、レンズG1の像側に隣接して物体側に凹面を向けたレンズG2が配置されており、レンズG1の像側のレンズ面の曲率半径G1R2、レンズG2の物体側のレンズ面の曲率半径G2R1、コンバータ光学系に含まれる負レンズの材料のアッベ数平均値νdn、コンバータ光学系に含まれる正レンズの材料のアッベ数の平均値νdnを各々適切に設定する。

目的

本発明は、主レンズ系の物体側に装着することで全系の焦点距離を短い方へ変化させ、しかも高い光学性能が容易に得られるコンバータ光学系及びそれを有する撮像装置の提供を目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

主レンズ系物体側に配置されることで、全系の焦点距離を前記主レンズ系の焦点距離よりも短い方へ変化させるコンバータ光学系において、前記コンバータ光学系は、負レンズおよび正レンズを有し、前記コンバータ光学系の最も物体側には、物体側に凸面を向けた、負の屈折力メニスカス形状レンズG1が配置され、該レンズG1の像側に隣接して物体側に凹面を向けたレンズG2が配置されており、前記レンズG1の像側のレンズ面の曲率半径をG1R2、前記レンズG2の物体側のレンズ面の曲率半径をG2R1、前記コンバータ光学系に含まれる負レンズの材料のアッベ数平均値をνdn、前記コンバータ光学系に含まれる正レンズの材料のアッベ数の平均値をνdnとするとき、0.0<(G2R1+G1R2)/(G2R1−G1R2)<3.0νdp/νdn>0.9なる条件式を満たすことを特徴とするコンバータ光学系。

請求項2

前記レンズG1の有効外径をD1、前記レンズG1の物体側のレンズ面の曲率半径をG1R1とするとき、D1/G1R1>0.60なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1に記載のコンバータ光学系。

請求項3

前記レンズG1の材料のアッベ数をνdG1とするとき、νdG1<55.0なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載のコンバータ光学系。

請求項4

前記コンバータ光学系に含まれる正レンズのうち、最も屈折力が大きい正レンズの材料のアッベ数をνdPmaxとするとき、νdPmax>30.0なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコンバータ光学系。

請求項5

前記コンバータ光学系は、物体側から像側へ順に配置された、負レンズ、負レンズ、正レンズより構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコンバータ光学系。

請求項6

前記コンバータ光学系は、物体側から像側へ順に配置された、負レンズ、負レンズ、負レンズと正レンズを接合した接合レンズより構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコンバータ光学系。

請求項7

請求項1乃至6のいずれか1項に記載のコンバータ光学系と、主レンズ系と、前記コンバータ光学系と前記主レンズ系によって形成される像を受光する光電変換素子とを備えることを特徴とする撮像装置

技術分野

0001

本発明は、主レンズ系の前方(物体側)に着脱可能に装着し全系の焦点距離を短い方へ変化させるコンバータ光学系に関し、例えばデジタルスチルカメラビデオカメラ等の撮像装着に好適なものである。

背景技術

0002

従来、撮像光学系である主レンズ系の物体側に装着して全系の焦点距離を短い方へ変化させるコンバータ光学系が知られている(特許文献1、2)。特許文献1、2は主レンズ系の物体側に装着して全系の焦点距離を主レンズ系の焦点距離に比べて短い方に変移させるアフォーカル系よりなるワイドコンバーターレンズを開示している。

0003

従来、撮像光学系においては撮像光学系を空気中だけではなく、屈折率が1が超える溶媒、例えば水中で使用することがある。空気中での通常の撮像と、水中での撮像の双方で良好に行うことができる電子撮像装置が知られている(特許文献3、4)。

0004

特許文献3は空気環境下における撮像と、水中環境下における撮像における撮像光学系による収差の違いに沿って、撮像素子で得られた撮像画像電気的に修正する画像修正部を備えた電子撮像装置を開示している。特許文献4は空気中での撮像と水中での撮像において、撮像光学系の像側に収差補正用の光学系を選択的に切り替えて配置した撮像装置を開示している。

先行技術

0005

特開2008−026779号公報
特開2009−210692号公報
特開2008−236635号公報
特開2016−200630号公報

発明が解決しようとする課題

0006

一般にアフォーカル系よりなるコンバータ光学系を主レンズ系の物体側に装着すると全系として諸収差が増大し、光学性能が低下してくる。また、空気中で光学性能が良好に保証されている撮像光学系を、物体(被写体)から撮像光学系の最も物体側のレンズ面までの間を水で浸すと、光学状態が大きく変化してくる。

0007

例えば空気中での撮像に比べて水中であると倍率色収差像面湾曲等の諸収差が増大してくる。この為、撮像光学系の物体側にコンバータ光学系を装着して、空気中及び水中で撮像し、いずれにおいても良好な光学性能を有する画像を得るにはコンバータ光学系の構成を適切に設定することが重要になってくる。

0008

本発明は、主レンズ系の物体側に装着することで全系の焦点距離を短い方へ変化させ、しかも高い光学性能が容易に得られるコンバータ光学系及びそれを有する撮像装置の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明のコンバータ光学系は、主レンズ系の物体側に配置されることで、全系の焦点距離を前記主レンズ系の焦点距離よりも短い方へ変化させるコンバータ光学系において、
前記コンバータ光学系は、負レンズおよび正レンズを有し、前記コンバータ光学系の最も物体側には、物体側に凸面を向けた、負の屈折力メニスカス形状のレンズG1が配置され、該レンズG1の像側に隣接して物体側に凹面を向けたレンズG2が配置されており、
前記レンズG1の像側のレンズ面の曲率半径をG1R2、前記レンズG2の物体側のレンズ面の曲率半径をG2R1、前記コンバータ光学系に含まれる負レンズの材料のアッベ数平均値をνdn、前記コンバータ光学系に含まれる正レンズの材料のアッベ数の平均値をνdnとするとき、
0.0<(G2R1+G1R2)/(G2R1−G1R2)<3.0
νdp/νdn>0.9
なる条件式を満たすことを特徴としている。

発明の効果

0010

本発明によれば、主レンズ系の物体側に装着することで全系の焦点距離を短い方へ変化させ、しかも高い光学性能が容易に得られるコンバータ光学系が得られる。

図面の簡単な説明

0011

実施例1のコンバータ光学系のレンズ断面図
実施例1のコンバータ光学系を主レンズ系の物体側に装着したときのレンズ断面図
(A)、(B) 実施例1のコンバータ光学系を主レンズ系の物体側に装着したときの広角端望遠端における縦収差図
実施例2のコンバータ光学系のレンズ断面図
実施例2のコンバータ光学系を主レンズ系の物体側に装着したときのレンズ断面図
(A)、(B) 実施例2のコンバータ光学系を主レンズ系の物体側に装着したときの広角端と望遠端における縦収差図
実施例3のコンバータ光学系のレンズ断面図
実施例3のコンバータ光学系を主レンズ系の物体側に装着したときのレンズ断面図
(A)、(B) 実施例3のコンバータ光学系を主レンズ系の物体側に装着したときの広角端と望遠端における縦収差図
各実施例で例として用いた主レンズ系のレンズ断面図
(A)、(B) 各実施例で例として用いた主レンズ系の広角端と望遠端における収差図

実施例

0012

以下に、本発明の好ましい実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。本発明のコンバータ光学系は、主レンズ系の物体側に配置される(装着される)ことで、全系の焦点距離を主レンズ系の焦点距離よりも短い方へ変化させるコンバータ光学系において、コンバータ光学系は、負レンズおよび正レンズを有している。コンバータ光学系の最も物体側には、物体側に凸面を向けた、負の屈折力のメニスカス形状のレンズG1が配置され、レンズG1の像側に隣接して物体側に凹面を向けたレンズG2が配置されている。

0013

図1は本発明の実施例1のコンバータ光学系のレンズ断面図である。図2は本発明の実施例1のコンバータ光学系を主レンズ系の物体側に装着した際のレンズ断面図である。図3(A)、(B)は本発明の実施例1のコンバータ光学系を主レンズ系の物体側に装着し無限遠に合焦しているときの広角端、望遠端における縦収差図である。実施例1はコンバータ光学系を装着することにより、主レンズ系の焦点距離を0.93倍に縮小している。

0014

図4は本発明の実施例2のコンバータ光学系のレンズ断面図である。図5は本発明の実施例2のコンバータ光学系を主レンズ系の物体側に装着した際のレンズ断面図である。図6(A)、(B)は本発明の実施例2のコンバータ光学系を主レンズ系の物体側に装着し無限遠に合焦しているときの広角端、望遠端における縦収差図である。実施例2はコンバータ光学系を装着することにより、主レンズ系の焦点距離を0.85倍に縮小している。

0015

図7は本発明の実施例3のコンバータ光学系のレンズ断面図である。図8は本発明の実施例3のコンバータ光学系を主レンズ系の物体側に装着した際のレンズ断面図である。図9(A)、(B)は本発明の実施例3のコンバータ光学系を主レンズ系の物体側に装着し無限遠に合焦しているときの広角端、望遠端における縦収差図である。実施例3はコンバータ光学系を装着することにより、主レンズ系の焦点距離を0.89倍に縮小している。

0016

図10は各実施例で例として用いた主レンズ系の広角端におけるレンズ断面図である。図11(A)、(B)は各実施例で例として用いた主レンズ系の広角端と望遠端における収差図である。

0017

各実施例で用いた主レンズ系はズームレンズよりなる場合を示したが、これに限定されるものではなく、どのようなタイプのズームレンズであっても良く、また単一の焦点距離の撮像光学系であっても良い。レンズ断面図においてWCはコンバータ光学系である。MLは主レンズ系である。IPは像面であり、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮像光学系として使用する際には像を受光するCCDセンサCMOSセンサなどの固体撮像素子光電変換素子)の撮像面が置かれている。

0018

球面収差図において実線のdはd線(波長587.6nm)、二点鎖線のgはg線(波長435.8nm)、破線のFはF線(波長486.1nm)である。非点収差図において点線のΔMはd線のメリディナル像面、実線のΔSはd線のサジタル像面である。歪曲はd線について示している。倍率色収差はg線によって表わしている。ωは半画角(度)、FnoはFナンバーである。

0019

各実施例において、例として用いた図10に示す主レンズ系MLは、ズームレンズである。主レンズ系MLは、物体側より像側へ順に配置された、負の屈折力の第1レンズ群L1、正の屈折力の第2レンズ群L2、負の屈折力の第3レンズ群L3、正の屈折力の第4レンズ群L4より構成される。また、広角端から望遠端へのズーミングに際し、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間隔が小さく、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間隔が大きく、第3レンズ群L3と第4レンズ群L4の間隔が小さくなるように各レンズ群が移動する。

0020

図10に示した主レンズ系MLは、本発明のコンバータ光学系WCを装着する一例であり、本発明のコンバータ光学系WCを装着する主レンズ系MLはこれに限るものではない。主レンズ系MLはズームレンズでなくて構わないし、また、いかなる焦点距離のレンズ系であっても構わない。

0021

なお、以下の全ての実施例において、コンバータ光学系WCを装着する主レンズ系MLは図10の主レンズ系MLで共通である。この主レンズ系MLを空気中において撮影した際の、広角端および望遠端における縦収差図を、図11(A)、(B)に示す。

0022

空気中で光学性能が保証されているレンズ系を水中にそのまま入れて(被写体から、レンズ系の最も物体側のレンズ面までが水で満たされた状態)撮像すると、空気中と水の屈折率が異なる。このためレンズ系の最も物体側のレンズ面(前玉)での屈折角が変化し、光学性能もそれに応じて変化してくる。

0023

具体的には、軸外光線が前玉での大きく屈折する場合は、倍率色収差が空気中からは大きく変化してくる。また、前玉が正の屈折力の曲率を有しており、軸外光線が前玉に略垂直に入射する場合は、倍率色の収差変動は小さいが、像面湾曲が空気中からは大きく変化してくる。なお、空気の屈折率は約1.00、水の屈折率は約1.33である。

0024

本発明のコンバータ光学系は、1枚以上の負レンズおよび1枚以上の正レンズを有し、主に水中撮影時において倍率色収差の変動を補正している。また、本発明のコンバータ光学系の最も物体側のレンズG1は、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状である。物体側に凸面を向けることで、前述の通り、倍率色収差の変動を低減している。加えて、コンバータ光学系を装着して水中で撮影する際に、コンバータ光学系を装着せずに大気中で撮影する時に比べて撮像画角が狭くなることを低減している。

0025

本発明のコンバータ光学系において、レンズG1の像側のレンズ面の曲率半径をG1R2、レンズG2の物体側のレンズ面の曲率半径をG2R1とする。コンバータ光学系に含まれる負レンズの材料のアッベ数の平均値をνdn、コンバータ光学系に含まれる正レンズの材料のアッベ数の平均値をνdnとする。このとき、
0.0<(G2R1+G1R2)/(G2R1−G1R2)<3.0 ・・・(1)
νdp/νdn>0.9 ・・・(2)
なる条件式を満たす。

0026

次に前述の各条件式の技術的意味について説明する。条件式(1)は、レンズG1とレンズG2の間で形成される空気レンズの形状を規定する。条件式(1)を満たすことで、水中撮影時の像面湾曲の変動を補正している。条件式(1)の上限値を上回ると、像面湾曲を良好に補正するのが困難になる。下限値を下回ると、コンバータ光学系WCを小型化することが困難になり、仮に小型化をしようとすると、最大像高近辺での光量(周辺光量)を小さくせざるを得なくなってしまうので良くない。

0027

ここで材料のアッベ数の平均値とは、レンズの屈折力で重み付けをしたアッベ数を意味している。たとえば、コンバータ光学系WC内に2枚の正レンズがあり、片方は屈折力が+0.01で材料のアッベ数が40、他方は屈折力が+0.02で材料のアッベ数が52とする。このときアッベ数の平均値νdpは、
νdp=(40×0.01+52×0.02)/(0.01+0.02)=48
と計算される。

0028

条件式(2)は、水中撮影時において像面湾曲を良好に補正するためのものである。一般に、空気中で光学性能が保証されているレンズ系をそのまま水中に入れると、像面湾曲がオーバーになる。これを補正するためにはペッツバール和を正の方向に大きくする必要があり、これは負レンズの材料の分散が、正レンズのそれと同程度か大きい必要がある。

0029

従って、条件式(2)の下限値を下回ると、水中撮影時の像面湾曲の変動を補正することが困難になる。このように、各実施例におけるコンバータ光学系は、水中においても優れた画質を得ることが容易である。

0030

特に本発明のコンバータ光学系は、空気中で光学性能が良好に保証されている撮像光学系の物体側に装着し、水中で撮像しても撮像画角の変化が少なく、かつ、優れた画像が容易に得られる撮像装置が得られる。

0031

各実施例において更に好ましくは次の条件式のうち1つ以上を満足するのが良い。レンズG1の有効外径をD1、レンズG1の物体側のレンズ面の曲率半径をG1R1とする。レンズG1の材料のアッベ数をνdG1とする。コンバータ光学系に含まれる正レンズのうち、最も屈折力が大きい正レンズの材料のアッベ数をνdPmaxとする。

0032

このとき次の条件式のうち1つ以上を満足するのが良い。
D1/G1R1>0.60 ・・・(3)
νdG1<55.0 ・・・(4)
νdPmax>30.0 ・・・(5)

0033

次に前述の各条件式の技術的意味について説明する。条件式(3)の上限値を上回ると、水中撮影時において倍率色収差を良好に補正することが困難になるし、加えて、コンバータ光学系の小型化が困難になる。倍率色収差を効果的に補正するためには、有効径が大きい場所、すなわちレンズG1に高分散の材料を使用する必要がある。条件式(4)の上限値を上回ると、水中撮影時において倍率色収差を良好に補正することが困難になる。

0034

一般に、空気中で光学性能が保証されているレンズ系をそのまま水中に入れると、倍率色収差がオーバーになる。条件式(5)の下限値を下回ってしまうと、その正レンズは更に倍率色収差をオーバー側に発生させてしまうため、負レンズによる倍率色収差の補正が更に困難になる。

0035

さらに好ましくは、条件式(1)乃至(5)は、下記の数値範囲を満たすと良い。
0.0<SF<2.80 ・・・(1a)
νdp/νdn>1.00 ・・・(2a)
D1/G1R1>0.61 ・・・(3a)
νdG1<54.0 ・・・(4a)
νdPmax>40 ・・・(5a)

0036

次に各実施例のコンバータ光学系WCについて説明する。
[実施例1]
図1の実施例1のコンバータ光学系について説明する。実施例1のコンバータ光学系は、物体側から像側へ順に配置された、負レンズ、負レンズ、正レンズの3枚のレンズで構成される。主レンズ系MLが変倍する際にも、コンバータ光学系は移動しない(すなわち、コンバータ光学系WCの第1レンズ面から、像面までの間隔が一定である)。

0037

図3(A)、(B)に示すように、本実施例におけるコンバータ光学系を主レンズ系MLに装着し、水中内で無限遠合焦状態における、広角端および望遠端での縦収差図に示すように水中においても優れた画質が得られる。

0038

[実施例2]
図4の実施例2のコンバータ光学系WCについて説明する。実施例2のコンバータ光学系は、物体側から像側へ順に配置された、負レンズ、負レンズ、負レンズと正レンズを接合した接合レンズの4枚のレンズで構成される。主レンズ系MLが変倍する際にも、コンバータ光学系WCは移動しない。

0039

図6(A)、(B)に示すように実施例におけるコンバータ光学系WCを主レンズ系MLに装着し、水中内で無限遠合焦状態における、広角端および望遠端での縦収差図に示すように水中においても優れた画質が得られる。

0040

[実施例3]
図7の実施例3のコンバータ光学系WCについて説明する。実施例3のコンバータ光学系は、物体側から像側へ順に配置された、負レンズ、負レンズ、正レンズの3枚のレンズで構成される。主レンズ系MLが変倍する際にも、コンバータ光学系は移動しない。

0041

本実施例におけるコンバータ光学系WCを主レンズ系MLに装着し、水中内での無限遠合焦状態における、広角端および望遠端での縦収差図に示すように水中においても優れた画質が得られる。

0042

以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。

0043

以下に、主レンズ系及び実施例1乃至3に各々対応する数値データ1乃至3を示す。各数値データにおいて、iは物体側からの面の順番を示し、riは第i番目(第i面)の曲率半径、diは第i面と第i+1面との間の間隔、ndi、νdiはそれぞれd線を基準とした材料の屈折率、アッベ数を示す。riおよびdiの単位はいずれもミリである。BFはバックフォーカスである。

0044

主レンズ系およびコンバータ光学系の、焦点距離やアフォーカル倍率等の各数値データは、空気中での値である。また、非球面は面番号の後に、*の符号を付加して表している。非球面形状は、Xを光軸方向の面頂点からの変位量、hを光軸と垂直な方向の光軸からの高さ、rを近軸曲率半径、Kを円錐定数、A4、A6、A8、A10、A12、A14を各次数非球面係数とするとき、

0045

で表す。なお、各非球面係数における「E±XX」は「×10±XX」を意味している。また、前述の各条件式に相当する数値を表1に示す。

0046

[主レンズデータ]
単位 mm
面データ
面番号r d nd νd
1 ∞ 1.50
2* -450.407 3.00 1.58313 59.4
3* 17.067 9.11
4* -2617.009 2.00 1.88100 40.1
5* 41.361 6.10
6 -48.208 1.20 1.72916 54.7
7 87.006 0.15
8 46.446 6.50 1.80610 33.3
9 -57.922 (可変)
10 33.783 1.00 2.00100 29.1
11 18.908 5.01 1.67300 38.1
12 -269.359 6.10
13(絞り) ∞ 1.51
14 30.702 1.00 1.84666 23.9
15 20.853 5.67 1.48749 70.2
16 -56.151 (可変)
17 ∞ 1.72
18 97.298 2.00 1.84666 23.9
19 -67.000 0.80 1.88300 40.8
20 28.129 3.00
21 -22.309 0.80 1.91082 35.3
22 -60.605 0.15
23 78.956 2.07 1.80809 22.8
24 -86.265 (可変)
25 26.619 6.33 1.49700 81.5
26 -82.354 0.15
27 64.520 1.20 1.91082 35.3
28 19.479 10.56 1.49700 81.5
29 -34.761 2.10 1.85400 40.4
30* -47.490 (可変)
像面 ∞

0047

非球面データ
第2面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.69949e-005 A 6=-2.72616e-008
A 8= 4.27559e-011 A10=-4.03114e-014 A12= 1.89622e-017

第3面
K =-1.45439e+000 A 4= 3.81619e-006 A 6= 2.75066e-008
A 8=-1.24560e-010 A10= 5.13319e-014

第4面
K = 0.00000e+000 A 4=-2.11456e-005 A 6= 9.16846e-008
A 8=-1.71759e-010 A10= 1.20398e-013

第5面
K =-1.28842e+001 A 4= 2.71305e-005 A 6= 3.87882e-008
A 8= 6.70761e-011 A10=-2.09035e-014

第30面
K = 6.78859e+000 A 4= 2.09245e-005 A 6= 2.40729e-008
A 8= 1.60019e-010 A10=-6.04076e-013 A12= 2.70504e-015

広角中間望遠
焦点距離16.49 23.72 34.14
Fナンバー4.12 4.12 4.19
半画角(度) 52.69 42.36 32.36
像高21.64 21.64 21.64
レンズ全長156.41 150.15 154.55
BF 39.00 48.72 63.35

d 9 28.15 12.17 1.94
d16 1.41 4.32 7.40
d24 7.12 4.21 1.13
d30 39.00 48.72 63.35

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 -21.90
2 10 67.08
3 13 53.16
4 17 -35.91
5 25 41.87

単レンズデータ
レンズ始面 焦点距離
1 1 -28.13
2 4 -46.20
3 6 -42.38
4 8 32.89
5 10 -44.39
6 11 26.44
7 14 -80.53
8 15 31.96
9 18 47.13
10 19 -22.35
11 21 -39.15
12 23 51.30
13 25 41.27
14 27 -31.03
15 28 26.85
16 29 -164.35

0048

[数値データ1]
単位 mm
面データ
面番号r d nd νd有効径
1 180.000 4.00 1.73641 53.3 126.10
2 97.435 25.00 108.53
3 -226.284 4.00 1.84291 27.8 102.56
4 -2452.736 3.41 97.34
5 92.619 11.98 1.67165 48.6 81.47
6 -1374.309 (可変) 79.30
(以下、主レンズ)

アフォーカル倍率0.93
広角中間望遠
d 6 5.00 11.26 6.89

各種データ
広角 中間 望遠
焦点距離15.37 22.19 31.45
Fナンバー4.12 4.12 4.12
半画角(度) 54.62 44.27 34.53
像高21.64 21.64 21.64

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 623.29

単レンズデータ
レンズ始面 焦点距離
1 1 -294.50
2 3 -295.98
3 5 129.62

0049

[数値データ2]
単位 mm
面データ
面番号r d nd νd有効径
1 251.329 4.00 2.00100 29.1 155.33
2 135.065 14.59 138.16
3 291.404 4.00 1.88300 40.8 131.53
4 142.837 25.00 120.17
5 83.000 4.00 1.55639 62.7 86.60
6 59.090 17.46 1.57251 42.7 77.93
7 613.441 (可変) 72.74
(以下、主レンズ)

アフォーカル倍率0.85
広角中間望遠
d 7 5.00 11.27 6.93

各種データ
広角 中間 望遠
焦点距離14.09 20.30 29.05
Fナンバー4.12 4.12 4.16
半画角(度) 56.92 46.82 36.68
像高21.64 21.64 21.64

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 1499.00

単レンズデータ
レンズ始面 焦点距離
1 1 -296.79
2 3 -321.34
3 5 -392.12
4 6 112.92

0050

[数値データ3]
単位 mm
面データ
面番号r d nd νd有効径
1 110.000 8.00 1.85400 40.4 141.67
2* 59.244 39.53 102.65
3 800.723 4.00 1.77250 49.6 98.40
4 165.416 2.00 93.66
5 74.857 20.25 1.74616 54.0 89.14
6 -313.147 (可変) 87.00

非球面データ
第2面
K =-1.57744e-001 A 4= 3.66820e-007 A 6= 1.22422e-010
A 8=-3.48786e-014 A10= 1.08255e-016 A12=-6.19725e-020
A14= 1.39103e-023

アフォーカル倍率0.89
広角中間望遠
d 6 5.00 11.26 6.89

各種データ
広角 中間 望遠
焦点距離14.68 21.33 29.44
Fナンバー4.12 4.12 4.12
半画角(度) 55.84 45.40 36.31
像高21.64 21.64 21.64

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 217.41

単レンズデータ
レンズ始面 焦点距離
1 1 -162.12
2 3 -270.63
3 5 82.81

0051

0052

ML主レンズ系WCコンバータ光学系 SP 開口絞り

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