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技術 足湯用長靴形状軟質槽並びに足湯温まり方法及び足湯温まりセット

出願人 株式会社ホットアルバム炭酸泉タブレット
発明者 小星重治吉本博
出願日 2018年6月28日 (2年6ヶ月経過) 出願番号 2018-122713
公開日 2019年5月9日 (1年7ヶ月経過) 公開番号 2019-069136
状態 特許登録済
技術分野 医療用入浴、洗浄装置 指圧・はり灸術装置 化粧料
主要キーワード 使用構造 覆いカバー 表皮温度 負圧環境 試験生産 クロロプレンゴム発泡体 溶解湯 炭酸ガス発生装置
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年5月9日)のものです。
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図面 (8)

目的

第1の目的は、家庭等での手軽な利用を可能にし、下肢温まり効果の持続性を得ることができる足湯温まり方法及び足湯温まりセットを提供することであり、第2の目的は、特定の固形浴剤と特定の長靴形状軟質槽との組合せ構成によって、下肢温まり効果を更に持続させることができる足湯温まり方法及び足湯温まりセットを提供することである。

構成

炭酸塩有機酸とを含有し、炭酸塩が炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウムであり、有機酸がクエン酸フマル酸コハク酸リンゴ酸の少なくとも1つであり、かつ滑沢剤を含有する固形浴剤であって、実質的に界面活性剤を含有せず、摩損度が10.0wt%であり、湯水に溶解した直後のpHが5.5から9.0である固形浴剤を、長靴形状軟質槽に溶解し、重炭酸イオンによって長靴形状軟質槽に挿入された下肢の温まり効果の持続性を得る構成の足湯温まり方法及びこれに供される長靴形状軟質槽である。

概要

背景

長靴形槽に下肢である脚を挿入し、脚の血管周り気圧を減少させ、心臓拍動に伴って脚廻りの血管のみに負圧に応じた血流増加を生じさせる技術が知られている(特許文献1)。

この技術によれば、筋肉疲労を改善することができるものの、負圧環境を維持するための装置が必要である。一方、従来から足湯と称される足湯温まり方法が知られており、家庭等でもバケツ等の道具湯水を張って利用することが行われているが、ヒーター等の加温装置抜きには温まり効果の持続性を得ることは困難である。

そこで、下肢覆いカバー内に炭酸ガススチームを発生させるための炭酸ガス発生装置が知られている(特許文献2)。

この技術によれば、炭酸ガス及びスチームを下肢覆いカバー内に上昇させる構成であるので、家庭内での手軽な利用には程遠い技術であるだけでなく、温まり効果の持続性を得ることができなかった。

概要

第1の目的は、家庭等での手軽な利用を可能にし、下肢温まり効果の持続性を得ることができる足湯温まり方法及び足湯温まりセットを提供することであり、第2の目的は、特定の固形浴剤と特定の長靴形状軟質槽との組合せ構成によって、下肢温まり効果を更に持続させることができる足湯温まり方法及び足湯温まりセットを提供することである。炭酸塩有機酸とを含有し、炭酸塩が炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウムであり、有機酸がクエン酸フマル酸コハク酸リンゴ酸の少なくとも1つであり、かつ滑沢剤を含有する固形浴剤であって、実質的に界面活性剤を含有せず、摩損度が10.0wt%であり、湯水に溶解した直後のpHが5.5から9.0である固形浴剤を、長靴形状軟質槽に溶解し、重炭酸イオンによって長靴形状軟質槽に挿入された下肢の温まり効果の持続性を得る構成の足湯温まり方法及びこれに供される長靴形状軟質槽である。

目的

本発明の第1の目的は、少量の足湯液量で、足の自己体温で35度以上の液温が維持でき、家庭等でのTV鑑賞炊事クッキングなどをしながら またはオフイス等でもに座ったまま、足湯利用を可能とし、加えて特別なヒーター等の加温設備無しに下肢温まり効果の持続性が得られる保温部材からなる足湯用長靴形状軟質槽並びに足湯温まり方法及び足湯温まりセットを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

胴部及び槽底部を有し、フレキシブル保温部材による足湯長靴形状軟質槽において、該フレキシブル保温部材がクロロプレンゴム発泡体その他のゴム発泡体に、ジャージ類をラミネートした複合素材であることを特徴とする足湯用長靴形状軟質槽。

請求項2

ジャージ類が(a)ナイロン、(b)ポリエステル、(c)ナイロン90%とポリウレタン10%との混紡、(d)ポリエステル90%とポリウレタン10%との混紡から選ばれることを特徴とする請求項1に記載の足湯用長靴形状軟質槽。

請求項3

胴部内面に下肢部皮膚を総胴部表面から離開する微細な突状部を有し平滑ではない表面であることを特徴とする請求項1又は2に記載の足湯用長靴形状軟質槽。

請求項4

突状部が微細な突起又は舌片であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の足湯用長靴形状軟質槽。

請求項5

炭酸塩有機酸とを含有し、前記炭酸塩が炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウムであり、前記有機酸がクエン酸フマル酸コハク酸リンゴ酸の少なくとも1つを含む錠剤であり、摩損度が10.0wt%以下であり、湯水に溶解した直後のpHが5.5から9.0である固形浴剤を、長靴形状軟質槽に溶解又は該固形浴剤を溶解した溶液を該長靴形状軟質槽に注入し、重炭酸イオンによって該長靴形状軟質槽に挿入された下肢の温まり効果の持続性を得る足湯温まり方法であって、前記長靴形状軟質槽が、槽胴部及び槽底部を有し、クロロプレンゴム発泡体その他のゴム発泡体にジャージ類をラミネートした複合素材であるフレキシブル保温部材から成っていることを特徴とする足湯温まり方法。

請求項6

固形浴剤の硬度が15kg以上であることを特徴とする請求項5に記載の足湯温まり方法。

請求項7

固形浴剤の直径及び厚みが7mm以上であることを特徴とする請求項5又は6に記載の足湯温まり方法。

請求項8

炭酸塩と有機酸とを含有し、前記炭酸塩が炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウムであり、前記有機酸がクエン酸、フマル酸、コハク酸、リンゴ酸の少なくとも1つを含む錠剤であり、湯水に溶解した直後のpHが5.5から9.0である固形浴剤と、保温部材からなる長靴形状軟質槽との組合せから構成され、前記固形浴剤を前記長靴形状軟質槽に溶解又は該固形浴剤を溶解した溶液を該長靴形状軟質槽に注入し、重炭酸イオンによって該長靴形状軟質槽に挿入された下肢の温まり効果の持続性を得る構成である足湯温まりセットであって、前記長靴形状軟質槽が、槽胴部及び槽底部を有し、クロロプレンゴム発泡体その他のゴム発泡体にジャージ類をラミネートした複合素材であるフレキシブル保温部材から成っていることを特徴とする足湯温まりセット。

請求項9

固形浴剤の硬度が15kg以上であることを特徴とする請求項8に記載の足湯温まりセット。

請求項10

長靴形状軟質槽が、下肢を挿入させた状態における軟質槽内湯水を保温する保温部材を有することを特徴とする請求項8又は9に記載の足湯温まりセット。

請求項11

保温部材が、長靴形状軟質槽の上端開口縁に被される断熱蓋部を有することを特徴とする請求項8、9又は10に記載の足湯温まりセット。

技術分野

0001

本発明は、足湯長靴形状軟質槽並びに足湯温まり方法及び足湯温まりセットに関するものである。

背景技術

0002

長靴形槽に下肢である脚を挿入し、脚の血管周り気圧を減少させ、心臓拍動に伴って脚廻りの血管のみに負圧に応じた血流増加を生じさせる技術が知られている(特許文献1)。

0003

この技術によれば、筋肉疲労を改善することができるものの、負圧環境を維持するための装置が必要である。一方、従来から足湯と称される足湯温まり方法が知られており、家庭等でもバケツ等の道具湯水を張って利用することが行われているが、ヒーター等の加温装置抜きには温まり効果の持続性を得ることは困難である。

0004

そこで、下肢覆いカバー内に炭酸ガススチームを発生させるための炭酸ガス発生装置が知られている(特許文献2)。

0005

この技術によれば、炭酸ガス及びスチームを下肢覆いカバー内に上昇させる構成であるので、家庭内での手軽な利用には程遠い技術であるだけでなく、温まり効果の持続性を得ることができなかった。

先行技術

0006

特開2011−10994号公報
特開2008−113750号公報

発明が解決しようとする課題

0007

そこで、本発明の第1の目的は、少量の足湯液量で、足の自己体温で35度以上の液温が維持でき、家庭等でのTV鑑賞炊事クッキングなどをしながら またはオフイス等でもに座ったまま、足湯利用を可能とし、加えて特別なヒーター等の加温設備無しに下肢温まり効果の持続性が得られる保温部材からなる足湯用長靴形状軟質槽並びに足湯温まり方法及び足湯温まりセットを提供することである。

0008

本発明の第2の目的は、特定の固形浴剤と特定の材質からなる長靴形状軟質槽との組合せ構成によって、下肢温まり効果を更に持続させることができる足湯用長靴形状軟質槽並びに足湯温まり方法及び足湯温まりセットを提供することである。

0009

本発明のその他の目的は、以下の記述によって明らかにされる。
なお、本発明において、「量」は、特に断りのない限り「質量」を表し、「%」は、特に断りのない限り「質量%」を表す。

課題を解決するための手段

0010

上記課題を解決する本発明は、下記構成を有する。

[発明1]
胴部及び槽底部を有し、フレキシブル保温部材による足湯用長靴形状軟質槽において

該フレキシブル保温部材がクロロプレンゴム発泡体その他のゴム発泡体に、ジャージ類をラミネートした複合素材であることを特徴とする足湯用長靴形状軟質槽。
[発明2]
ジャージ類が(a)ナイロン、(b)ポリエステル、(c)ナイロン90%とポリウレタン10%との混紡、(d)ポリエステル90%とポリウレタン10%との混紡から選ばれることを特徴とする上記発明1に記載の保温部材からなる足湯用長靴形状軟質槽。
[発明3]
胴部内面に下肢部皮膚を総胴部表面から離開する微細な突状部を有し平滑ではない表面であることを特徴とする上記発明1又は2に記載の足湯用長靴形状軟質槽。
[発明4]
突状部が微細な突起又は舌片であることを特徴とする上記発明1、2又は3に記載の足湯用長靴形状軟質槽。
[発明5]
炭酸塩有機酸とを含有し、前記炭酸塩が炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウムであり、前記有機酸がクエン酸フマル酸コハク酸リンゴ酸の少なくとも1つを含む錠剤であり、摩損度が10.0wt%以下であり、湯水に溶解した直後のpHが5.5から9.0である固形浴剤を、
長靴形状軟質槽に溶解又は該固形浴剤を溶解した溶液を該長靴形状軟質槽に注入し、重炭酸イオンによって該長靴形状軟質槽に挿入された下肢の温まり効果の持続性を得る足湯温まり方法であって、
前記長靴形状軟質槽が、槽胴部及び槽底部を有し、クロロプレンゴム発泡体その他のゴム発泡体にジャージ類をラミネートした複合素材であるフレキシブル保温部材から成っていることを特徴とする足湯温まり方法。
[発明6]
固形浴剤の硬度が15kg以上であることを特徴とする上記発明5に記載の足湯温まり方法。
[発明7]
固形浴剤の直径及び厚みが7mm以上であることを特徴とする上記発明5又は6に記載の足湯温まり方法。
[発明8]
炭酸塩と有機酸とを含有し、前記炭酸塩が炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウムであり、前記有機酸がクエン酸、フマル酸、コハク酸、リンゴ酸の少なくとも1つを含む錠剤であり、湯水に溶解した直後のpHが5.5から9.0である固形浴剤と、保温部材からなる長靴形状軟質槽との組合せから構成され、
前記固形浴剤を前記長靴形状軟質槽に溶解又は該固形浴剤を溶解した溶液を該長靴形状軟質槽に注入し、重炭酸イオンによって該長靴形状軟質槽に挿入された下肢の温まり効果の持続性を得る構成である足湯温まりセットであって、
前記長靴形状軟質槽が、槽胴部及び槽底部を有し、クロロプレンゴム発泡体その他のゴム発泡体にジャージ類をラミネートした複合素材であるフレキシブル保温部材から成っていることを特徴とする足湯温まりセット。
[発明9]
固形浴剤の硬度が15kg以上であることを特徴とする上記発明8に記載の足湯温まりセット。
[発明10]
長靴形状軟質槽が、下肢を挿入させた状態における軟質槽内湯水を保温する保温部材を有することを特徴とする上記発明8又は9に記載の足湯温まりセット。
[発明11]
保温部材が、長靴形状軟質槽の上端開口縁に被される断熱蓋部を有することを特徴とする上記発明8、9又は10に記載の足湯温まりセット。

発明の効果

0011

本発明、とりわけ5〜11によれば、長靴形状軟質槽中に張られた湯水中投入された固形浴剤からミクロ級の泡となって発生した炭酸ガスは、湯水のpHによって速やかに重炭酸イオンに変化し湯水中に溶解し、空気中に逃げるのを抑制して高濃度に効率よく重炭酸イオンと水素イオン解離して溶解し、重炭酸イオンはそのまま速やかに下肢皮膚やその血管に吸収され、血流が高められ、保温部材からなる足湯セットとの組み合わせによって 足が温まり、水温が維持され、さらなる効果を発揮することで下肢温まり効果の持続性が得られる足湯温まり方法及び足湯温まりセット並びにこの足湯に寄与する足湯用長靴形状軟質槽を提供できるようになった。
即ち、本発明は特別な組成重炭酸固形入浴剤と組み合わせによる、特有構成の長靴形状軟質槽及びこれを利用した足湯において、下肢温まり効果の持続性が得られる足湯温まり方法及び足湯温まりセット並びにこの足湯に寄与する足湯用長靴形状軟質槽を提供できるようになったことが特徴であり、本発明者らは、実験によってこの点を究明することに成功した。

0012

さらに本発明、とりわけ5〜11によれば、高濃度の重炭酸イオンと溶液pH規定の固形浴剤の実現により、重炭酸イオンがフリーに存在でき、この重炭酸イオンがその下肢皮膚の皮脂腺についたミネラルイオンをフリーな重炭酸イオンが取り去り、そのミネラル汚れが原因となっていた下肢臭を取り去ることができるようになった。即ち、本発明において「ミネラル汚れ」とは、次の意味である。
皮脂腺から出る体内排泄ミネラル分が皮膚表面のケラチンマイナス面とイオン結合し、永久汚れとなって皮脂などと共に地肌に固着し蓄積して頑固な汚れの原因及び臭いの元になっていた。
このミネラル分はプラスイオンで、マイナスに帯電している地肌等に静電気的に結合しており、地肌等よりも強くマイナス帯電している重炭酸イオンを用いれば、このミネラル汚れを引き寄せ、洗い落とすことができることを本発明者らは見出した。温まりの効果の発見と合わせ足湯において有意な組み合わせの効果となる。

0013

さらに本発明、とりわけ5〜11によれば、固形浴剤を粉・粒体・錠剤等固形にして、特定の中性弱アルカリpHでより炭酸ガスの発生を活発にでき顕著な発明の効果を得ることができ、特に前記発明5〜9によれば、錠剤で投入した場合の中和反応を活発にでき、本発明の効果が顕著である。

0014

前記発明5〜9によれば、効率よく長時間一定径以下のミクロサイズの炭酸ガス泡をゆっくり発生させ続けられるようになり、かつ固形浴剤溶解後の水溶液のpHを炭酸ガスが容易に重炭酸イオンに中和され高濃度に溶解できる値とすることができ、かつ固形浴剤中の中和反応性を損なわず、十分な炭酸ガス濃度も維持でき、クエン酸、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸の場合に効果は高いが、皮膚親和性からクエン酸が最も高い効果を発揮する。またより重炭酸イオンの経皮吸収を高め、健康と美容効果の高い足湯温まり方法及び足湯温まりセットを提供できるようになった。

0015

本発明、とりわけ5〜9によれば、固形浴剤を例えば錠剤とすることができ、錠剤内部での酸性成分が高濃度に溶解し接触し中和反応が起こりやすくかつ、内部でのミクロサイズの細かい炭酸ガスの泡の発生を効率よく起こさせ、ミクロサイズの泡を継続的に長時間にわたって発生させることができ、水中に溶解する炭酸ガス成分濃度を最大に溶解させることができ、本発明の効果を顕著にできる。

図面の簡単な説明

0016

本発明に係る長靴形状軟質槽の実施例を示す斜視図
同上の足湯中を示す断面図であって、フレキシブル保温部材の部分拡大図を含む
本発明の参考例に係る長靴形状軟質槽の実施例を示す斜視図
同上の足湯中を示す断面図
同上の突状部としての舌片を有する隔離軟質部材を示す斜視図
同上の上記隔離軟質部材を用いたときの足湯中の一部切欠側面図
保温用の断熱蓋を示す斜視図

0017

まず、本発明に係る長靴形状軟質槽について説明する
本発明の実施例は図1及び図2に示されている。
1はフレキシブル保温部材から成る足湯用長靴形状軟質槽であって、該フレキシブル保温部材はクロロプレンゴム発泡体その他のゴム発泡体1Aに、ジャージ類1Bをラミネートした複合素材から成っており、該ジャージ類1Bは、(a)ナイロン、(b)ポリエステル、(c)ナイロン90%とポリウレタン10%との混紡、(d)ポリエステル90%とポリウレタン10%との混紡等から選ばれることが好ましい。

0018

本発明に係る足湯用長靴形状軟質槽1は、槽胴部2、槽足部3及び槽底部4を有しており、槽底部4は一般的に長靴に設けられている歩行用靴底を有していない。このため、室内用として好適であり、例え畳敷き和室における利用も可能である。

0019

本発明に係る足湯用長靴形状軟質槽は、足を挿入した際は、槽胴部2との間に間隙(G)を形成する大きさを有すると共に、足の部分もまた槽足部3との間に間隙(G)を形成する大きさを有する。

0020

本発明の参考例は、図3図7に示されている。
1は長靴形状軟質槽であって、天然又は合成ゴム軟質合成樹脂等のフレキシブル素材によって形成されており、脚を挿入した際、槽胴部2との間に間隙(G)を形成する大きさを有すると共に、足の部分もまた槽足部3との間に間隙(G)を形成する大きさを有する。更に、足裏とこれが接する槽底部4との間には突起5を設けて、足裏と槽底部4との間にもまた間隙(G)が形成される構成である。

0021

上記槽胴部2と脚との間の間隙(G)を保持するための突状部6が設けられ、この突状部6としては、突起6aや舌片6bが好ましい。前者の突起6aは、第4図に示すように、相隣接する突起6aとの間に間隙を空け散在させて突設することが好ましい。

0022

一方、後者の舌片6bは、第5図に示すように、相隣接する舌片6bとの間に間隙を空けて散在させ突設することが好ましい。この場合、第6図に示すように、脚を軟質槽1に挿入した際、各舌片6bの先端が足に押圧された状態で下方側に湾曲し、間隙(G)を形成する。

0023

本発明の参考例に係る長靴形状軟質槽1は、脚を挿入した状態における軟質槽1内の湯水を保温する断熱蓋7を用いることが好ましく、この断熱蓋7は軟質槽1の上端開口縁に被冠される断熱蓋部8を有し、この蓋部8は脚挿入孔9を有し、蓋部8を区切る切れ目10を有する。
なお、湯水の保温性を維持するため、結束具等によって軟質槽1の上端縁結束して閉鎖する等の構成を採用してもよい。このように軟質槽1の上端縁に結束して閉鎖すれば、軟質槽1中に張られた湯水の温度が維持される。このような結束具は携帯収納にも寄与する。
即ち、このような例が本発明に係る図1に図示されており、いわゆるマジックテープ登録商標)11の一方(例えば雌部)11Aが、軟質槽1の槽胴部2上端部分に固着され
ており、ゴム帯状部12が該雌部11Aに連設され、該ゴム帯状部12の先端部分にマジックテープ(登録商標)の他方(例えば、雄部)11Bが固着されている。
この例によれば、本発明に係る軟質槽1は、不使用時には、槽底部4を槽足部3とともに槽胴部2側に折込み重畳し、続けて槽胴部2を順次折込み重畳して巻き込み、この重畳・巻き込み状態において、前記マジックテープ(登録商標)にて巻き付け、雌部11Aに雄部11Bを固着すれば、携帯することも収納することも容易となる。

0024

上記本発明の参考例及び本発明によれば、長靴形状軟質槽1の上端縁に被冠された断熱蓋7の脚挿入孔9から脚を挿入すると、切れ目10の存在によって、切れ目10を有する蓋部8が脚の皮膚に接触したまま下方へ湾曲し、軟質槽1の湯水と外気とを遮断することととなり、湯水の保温性を維持することができる。
本発明の参考例及び本発明に係る長靴形状軟質槽1は、複数回使用又は単数回使用のいずれの使用(構造)としてもよく、特に1回使用構造(いわゆる使い捨て。)とすることによって、スポーツ会場等における不特定多数人に対し、本発明の足湯効果を享受させることができる。更に、第5図に示す舌片6bを横方向には間断なく連続的に突設すれば、長靴形状軟質槽1内の湯水に対する断熱保温効果も発揮される。

0025

なお、上記本発明及び参考例において用いられる突状部6、突起6a、舌片6b、断熱蓋7、断熱蓋部8、脚挿入孔9及び切れ目10並びに「結束具」等の構成については、上記例に限定されない。

0026

本発明は、上記参考例における突状部6は必須ではなく、例え0.05mm以上の突部がクロロプレンゴム発泡体その他のゴム発泡体1Aの表面側に設けられるだけでも、より良好な保温効果が発揮される。
本発明は、上記長靴形状軟質槽1に、下記固形浴剤を溶解した溶液(溶解湯水)を注入すること、又は長靴形状軟質槽1に湯水を張り、下記固形浴剤を投入して溶解湯水とすることのいずれであってもよい。
以下、本発明の参考例に用いられる固形浴剤について説明し、本発明に係る固形浴剤についても併せ説明する。

0027

本発明者らは、炭酸ガスは特にpH6.2以上では28%以上が重炭酸イオンとして存在し、この重炭酸イオンが、皮膚のバリア層を全く破壊せず、古い角質も含めた汚れを除去し、界面活性剤では十分に落とせなかった脚のミネラル汚れも重炭酸イオンがイオン包接し、除去できることを知見した。

0028

また、足湯であるにも拘らず、重炭酸イオンが経皮吸収し、血流を向上し、副交感神経優位として非常にリラックスでき、よい睡眠熟睡)が取れる予想もつかない効果があることも本発明者らは突き止めた。

0029

下記B群から選ばれる化合物(B群化合物という。)が少なくとも0.03質量%〜0.18質量%であると本発明の効果を良好に奏する。更に、この範囲にあると、殺菌作用が良好に現れ、本発明の効果を相乗的に奏することが判明した。ただし、このB群化合物は、本発明の参考発明における必須成分ではあるが、本発明の必須成分ではない。
[B群化合物]
イソプロピルメチルフェノールサリチル酸トリクロ酸、グリチルリチン酸、β−グリチルリチン酸、トリクロロカルバニリド、塩化ベンザルコニウム

0030

本発明の参考例は水溶性珪素ないし水溶性珪素化合物を含有することが望ましく、その含有量は0.5質量%から5.0質量%である。ただし、この化合物は本発明における必須成分ではない。

0031

更に、本発明の参考例及び本発明において、固形浴剤が錠剤型浴剤である場合は、錠剤硬度を15kg以上、特に25kg以上とすることが好ましく、錠剤成型の安定性に効果を奏する。錠剤摩損度が10.0wt%以下の場合は、錠剤内部での酸性成分が高濃度に溶解し接触し中和反応が起こりやすくかつ、内部でのミクロサイズの細かい炭酸ガスの泡の発生を効率よく起こさせ、ミクロサイズの泡を継続的に長時間にわたって発生させることができ、水中に溶解する炭酸ガス成分濃度を最大にすることができ、本発明の効果を顕著にできる。摩損度が5.0wt%以下の場合は、上記ミクロサイズの細かい炭酸ガスの泡の発生をより効率良く起こさせ、本発明の効果よりよく発揮してより好ましく、摩損度が3.0wt%以下であれば最も好ましい。

0032

上記錠剤の摩損度の測定法について説明する。摩損度は、錠剤摩損度試験器(萱医理
科工業株式会社製)に錠剤重量が31g以上となるように錠剤を入れる。例えば、1錠剤
の重量が15gの場合は、錠剤を3錠入れ、2分間回転する(回転速度は、25回転/分)
。終了後の各錠剤の表面の粉をブラシ(例えば化学天秤清掃用に使用されるブラシ。)で払い(摩損)、下記式で求める。
[(摩損前錠剤重量(g)総和−摩損後の錠剤重量(g)総和)/摩損前錠剤重量(g)
総和]×100=錠剤摩損度(wt%)
なお、例えば、1錠の錠剤重量が40gの場合は、1錠入れ、また60gの場合も、1錠入れ、1錠剤が16.5gの場合は、2錠入れる。

0033

上述の通り、錠剤摩損度が10.0wt%以下では、各成分の結合力が向上して、錠剤中のミクロサイズの発泡をゆっくり起こさせ、液中への炭酸ガスの溶解を効率的にコントロールできる。そのため摩損度は、10.0wt%以下が好ましく、5.0wt%以下がより好ましく、3.0wt%以下が特に好ましい。本発明内の摩損度は、錠剤の溶解が開始した後の錠剤中での炭酸ガスの発生がより効率的に起こり、水中への炭酸ガスの溶解が効率的に行われ、泡の径が細かくなり、ミクロサイズの泡が続けて発生して、本発明の効果を良好に奏する。

0034

本発明は、そのハンドリングの容易さによって、粉状浴剤よりも、更に顆粒状浴剤よりも錠剤浴剤であることが好ましい。

0035

本発明の固形浴剤は、本発明に係る長靴形状軟質槽に約40℃のお湯を入れ、溶解した後、この溶液中に下肢例えばから下の脚を浸し、少なくとも5分間、好ましくは10分間(特に15〜20分間、最も好ましくはそれ以上の30分間。)浸して足湯することで、本発明の効果を良好に奏する。

0036

有機酸としては、クエン酸を用いることが他の有機酸を用いた場合より、炭酸塩との中和反応が効果的に起きるため、本発明の効果をより顕著に発揮することができる。

0037

本発明及び参考例に好ましく用いられる水溶性珪素ないし水溶性珪素化合物は、例えば、シリカ(SiO3)、オルト珪酸など公知公用のいずれも用いることができ、株式会社リンクスからUMOミクロンパウダー及び微粒珪素パウダー名称入手することもできる。

0038

本発明における「界面活性剤」とは、当業者において周知の全ての化合物、物質包含する意義である。

実施例

0039

以下、本発明について更に詳細に説明する。
本発明では固形浴剤が溶けた直後のpHが、特定値の中性ないし弱アルカリ性であっても、浴剤中では中和反応が効率よく起きる環境が出現し、かつ反応を一定時間継続的に起こさせ、水中に溶解する炭酸ガス濃度を充分高くして、溶解した炭酸成分を高濃度の重炭酸イオンとすることができ、一部を湯水中のフリーの重炭酸イオンとすることができる。

0040

本発明での固形浴剤溶解直後のpHは溶解した炭酸ガス成分が中和され重炭酸イオンとして高濃度に溶解せしめるためにpH5.5から9.0、特にpH6.2から8.0の範囲にあることが重要であり、望ましくはpH7.0から8.0の範囲であることが炭酸ガスの発生と重炭酸イオンへの効率よい変換が起こる点、特に実質的に界面活性剤や重炭酸イオン封鎖物質を含有しない構成のとき、本発明効果を高める。

0041

溶解直後のpHという意味は、固形浴剤が溶解直後から、重炭酸イオンは中性pH付近であっても炭酸ガスを自然に揮発させpHは徐々に上昇していくものであり、たとえば溶解直後のpHが7.0であっても24時間後はpHは7.3くらいに変化し、またジェットバスなどで空気を吹き込むことでさらにpHは上昇する。したがって溶解後のpHは溶解直後のpHで規定するのが妥当である。

0042

本発明の固形浴剤の必要量は湯水200リッターあたり20gから100g(0.01%から5%)程度であり、本発明の足湯の場合、例えば湯水が片脚当たり0.1から2リッター程度の割合となり、参考例におけるフレキシブル素材及び本発明のフレキシブル保温部材(使い捨てである場合を含む。)の密着型の場合は片脚当たり0.1リッター以下の場合もある。固形浴剤が溶けた直後のpHが重炭酸イオンを高濃度に存在させるために必要なpH値とする。

0043

本発明に係る固形浴剤は、必要に応じて酸又はアルカリpH調整剤によって本発明のpH値となるようにすると、効率よく中和反応が起こり、湯水中に溶解するのに適度な速度で炭酸ガスを発生させ、固形浴剤が溶解し終わった湯水や水溶液のpHは特定値の中性にすることができる点が本発明の特徴の一つである。特に重炭酸ナトリウムを使ってpHを調整することが好ましい実施態様である。

0044

本来、中性では中和反応は起こり難いが、粉・粒剤ないし錠剤中では重炭酸塩と有機酸が高濃度に接触し、中和反応を起こしながら、溶解した大量の湯水のpHを、本発明の範囲にすることができる。

0045

本発明において、重炭酸塩(好ましくは重炭酸ナトリウム)に対する有機酸の添加量は、pH調整さえ本発明範囲であればよいが、望ましくは1/100〜2/3であり、特に1/50〜1/3が好ましい。

0046

その結果、発生した炭酸成分は中和され重炭酸イオンとなるが、仮に最初から重炭酸塩を投入しても、例えば脚が温まるという足湯効果は全く得られないことから、自然炭酸泉と同じように、炭酸ガスを発生させ、その炭酸ガスを経由して重炭酸イオンとなるような仕組みを経ない限り、本発明の効果は得られないという驚くべき発見をしたものと、本発明者らは自負している。

0047

このように湯水が中性状態で、重炭酸塩と有機酸であるクエン酸等がゆっくり細かく反応することで、高い足湯効果がえられ、付加価値の高い商品を提供することができる。

0048

本発明の上記効果は、重炭酸塩と有機酸(特にクエン酸)をポリエチレングリコール造粒し、それぞれを一定比率内の条件で混合し、固形浴剤は溶解直後のpHが一定範囲となるよう設計することで、浴剤に湯水が浸透するとき激しく均一にかつ持続的に反応し、
かつ発生する炭酸ガス泡はミクロサイズの微細炭酸ガスとして発生させ、浴剤は最後まで小さく細かい泡を多数発生し、泡が空気中に出る前に湯水に溶解してしまい、液中の炭酸ガスと溶解する重炭酸イオンの濃度をいやがうえにも大きくでき、炭酸ガスが溶解し重炭酸イオンとなった水のpHは5.5から9.0、好ましくは6.2から8.0となるように、かつn−オクタンスルホン酸塩等の本発明の滑沢剤を含有し、更に好ましくは実質的に界面活性剤や重炭酸イオン封鎖物質を含有しない構成に調整された浴剤にすることで、本発明の効果が最大に発揮される。ただし、上記本発明の滑沢剤は必須成分ではない。

0049

さらに本発明では、重炭酸塩の混合物流動層を用いて、ポリエチレングリコール(PEG)で、コーテイングして作成された造粒物であることにより、錠剤中での均一な反応など、本発明の効果の発現が大きく発揮される。

0050

また本発明では、本発明の固形浴剤を錠剤とした場合、錠剤硬度が高いほど、溶液は中性となるにもかかわらず、錠剤内部での中和反応効率を最大にできる。

0051

本発明においては上記重炭酸イオン封鎖物質を含有しない浴剤であることが好ましく、ここで重炭酸イオン封鎖物質とは、カルシウム及びマグネシウム等のミネラル成分を含む有機無機化合物であり、具体的には硫酸カルシウムケイ酸カルシウム炭酸カルシウム酸化カルシウム水酸化カルシウムなどのカルシウム塩、及び硫酸マグネシウムケイ酸マグネシウム炭酸マグネシウム酸化マグネシウム水酸化マグネシウムステアリン酸マグネシウムなどのマグネシウム塩をいう。

0052

具体例は上記の通りであるが、この他カルシウム及びマグネシウムを含む化合物であれば、同じように重炭酸イオンを封鎖する作用があり、これらの重炭酸イオン封鎖化合物を含まないことが本発明の効果を発揮する上で好ましい。

0053

ただし、本発明は水溶性珪素を含有することが好ましいが、必須成分ではない。水溶性珪素としては、公知公用のいずれのものを用いてもよい。特に、水溶性珪素は、株式会社リンクスからUMOミクロンパウダー及び微粒珪素パウダーの名称で入手することができ、UMOミクロンパウダーを使用すると、本発明の効果を顕著に表すことができる。又、株式会社メディエーションズから販売されている植物由来の水溶性珪素を入手することができ、これもUMOミクロンパウダー同様な顕著な効果が見られた。

0054

本発明に用いられる有機酸としてはクエン酸、フマル酸、コハク酸、リンゴ酸などが用いられるが、少なくともクエン酸を含む有機酸を用いることが、浴剤中の中和反応をより効果的に持続的かつ微細な泡を発生させることができ、好ましい化合物として本発明の効果をより顕著に発揮することができる。

0055

なお、本発明に係る固形浴剤を製造する際、重炭酸塩又は有機酸の少なくともいずれか一方を流動層で造粒し造粒物を得る場合、実質的に空気を攪拌作用として使用しない機械式流動層造粒機を用いた場合において、錠剤中の反応を効率的に高められる。機械式撹拌方式の流動層としては、撹拌に空気を用いた流動を行わず、プロペラなどの機械式羽などを用いて粉体を流動させるため、造粒中に湿気のある空気から持ち込まれる水分を吸湿することもなく、造粒中に減圧ポンプ真空にすることも可能となり、PEGの量を下げて造粒できるため、中和反応をより活発にしながら、発泡する泡の径を極めて小さくできる効果が発揮できるため好ましく使われる。

0056

実質的に空気を攪拌作用として使用しない機械式流動層造粒機とは、横型ドラムの中にすき状ショベルを配し、遠心拡散及び渦流作用を起こさせ、三次元流動させる混合機のことで、例えば、ドイツレーディゲ社製又は技研社製として市場で販売されている。

0057

造粒機には、減圧するための真空ポンプが付いていることがより好ましい。即ち、冷却時に減圧し、少しでも水分が飛ぶように操作して、本発明の効果を向上させる上で好ましい。更に、造粒した顆粒が冷却時に粗大粒子になるのを防止するためのチョッパーが付いていることが好ましい。即ち、チョッパーを冷却時に作動させて、整粒することにより、本発明の炭酸ガス泡の径をミクロサイズに、より微細にする効果が発揮され、本発明による摩損度規定と相まってミクロサイズの泡が続けて発生する本発明の効果を発揮でき、より好ましい造粒方法となる。

0058

本発明ではもっとも好ましい製造方法は、重炭酸ナトリウムをPEGと機械式撹拌方式を用いた流動層造粒機によって造粒し、この造粒物に一定比率の量の有機酸と無水炭酸ナトリウム及びPEGを加え、混合後、高圧圧縮成型し固形浴剤として得ることで、本発明の効果が大きく発揮される。

0059

もちろん有機酸を主とする混合物もPEGを用いて造粒し、重炭酸塩を造粒せずにPEGと混合しただけで、有機酸造粒物と混合して圧縮成型し錠剤を得ることも、造粒する化合物の量が相対的に少なく工程的な面からの製造方法としては好ましい方法となるが、いずれにしろ、コストの面からは重炭酸塩、もしくは有機酸のどちらか一方を造粒し、片方は混合するだけで製造することが望ましい。この造粒物を粉剤のまま使用することでも本発明の効果を大きく発揮するが、圧縮成形して一剤の錠剤とすることで本発明の中和反応を長時間維持し溶解する炭酸ガスを増大させることができる。ただし、重炭酸塩と有機酸の両方をいずれもPEGと、混合もしくはコーテイングして使用することも好ましい製造方式である。

0060

本発明で使用するPEGは、平均分子量が1000〜8000のものが本発明の効果を奏する点で好ましい。ロータリー式打錠機の如き圧縮成形打錠機による成形安定性、杵付着耐性キャッピング、錠剤成型速度の向上の点より、平均分子量1450又は6000程度のPEGが、造粒結果を好ましいものとすることができ、粉・粒剤または錠剤を湯水中に溶解した場合、炭酸ガス成分を重炭酸イオンに最大に溶解させることができ、粉・粒剤ないし錠剤からなる本発明の固形浴剤は、硬度も厚みも直径もいずれも大きくなるほど、本発明の効果を顕著にできる。

0061

重炭酸塩(炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウム)の造粒物Aもしくは混合物A100質量部に対するPEGの比率は、1/100から1/5、特に好ましくは1/100から1/10であり、PEGの比率が上記量よりも少ないと、炭酸ガス泡の径が大きくなり発泡時間も短くなり、湯水に溶解する炭酸ガス成分を大きくできないことがあり、一方、PEGの量が上記よりも多くなると、発生する泡の量が抑えられ、同じように溶解する炭酸ガスの量が小さくなってしまうことがある。

0062

また、本発明では重炭酸塩の造粒物AもしくはPEG混合物Aを得たのち、有機酸もしくは有機酸造粒物B、あるいはPEG有機酸混合物を添加する工程で、無水炭酸ナトリウムや無水炭酸カリウムなどの無水物を添加することにより、本発明の効果をより顕著に発揮させることができ、炭酸ガスの泡径を最適な微細なものとしながら、発泡量をより多く、且つ長時間持続させる効果が得られることが判った。

0063

またこの無水物の効果としては、無水炭酸ナトリウムがより好ましい本発明の効果を発揮させる化合物である。

0064

更に本発明では、有機酸を造粒せず、造粒物Aと有機酸にPEGを加え混合するだけで、固形粉・粒剤もしくは圧縮成型して錠剤とする場合に、本発明のミクロサイズの泡を長
時間発泡させ、湯水の中に溶解する炭酸ガス成分を大きくできることが判明し、良好な浴剤を得ることができた。この場合、工程を大幅に省略でき、コスト的な効果も合わせて望ましい製造方法である。

0065

一方、有機酸をPEGで造粒し、重炭酸塩とPEGを一定温度で混合するだけで、圧縮成型する場合にも、本発明のミクロサイズの泡を長時間発泡させ、湯水の中に溶解する炭酸ガス成分を最大にし、工程を大幅に省略できコスト的な効果も合わせると、望ましい製造方法であることが判った。

0066

この製造方法における有機酸に対するPEGの使用比率は、有機酸100質量部に対し5から15質量部であることが好ましい。

0067

重炭酸塩の造粒物AもしくはPEG混合物Aに対する有機酸もしくは有機酸混合物Bもしくは有機酸造粒物Bの添加量は、特定されないが、好ましくは1/100から2/3、特に好ましくは1/10から1/3であることが、本発明の効果を最大に発揮し望ましい。

0068

有機酸は無水物の添加によって、特に造粒しなくても本発明の効果が得られるが、より好ましくは、PEGと一緒に添加するか、PEG造粒物Bとし、造粒物Aと混合して粉剤もしくは圧縮成型で錠剤化することが、好ましい中和反応性のある固形浴剤を製剤することができる。

0069

更に、本発明では、前記造粒物Aもしくは混合物Aを作成する工程や、又は造粒物Aと有機酸もしくは造粒物Bを混合する工程など、粉・粒剤化もしくは圧縮成型化のいずれかの工程に上記無水物を添加することが好ましい効果を発揮する。

0070

なお、本発明では粉剤混合時や錠剤成形のため使用することが望ましい化合物として、A群化合物を挙げることができるが、必須成分ではない。
[A群化合物]
ラウリル硫酸ナトリウムラウロイルサルコシン酸ナトリウムミリストイルメチルアラニンナトリウムラウリルスルホン酸ナトリウム、n−(ノルマルオクタンスルホン酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸エチルエステルスルホン酸ナトリウム及びショ糖脂肪酸エステル特にショ糖ラウリン酸エステルショ糖ミリスチン酸エステルショ糖パルミチン酸エステル

これらの中でも、本発明の目的の効果を顕著に得ることができるのは、n−(ノルマル)オクタンスルホン酸ナトリウム、n−ヘプタンスルホン酸ナトリウム及びテトラデセンスルホン酸ナトリウムである。即ち、この化合物は、本発明に係る浴剤が湯水に溶解された際、ミクロサイズの発泡を行わせ、溶解後のこの湯水の透明性を維持するだけでなく、浴剤による脚温まり持続効果が向上し、しかもぐっすり睡眠時間を得る点でも好ましい効果を発揮する。
上記、粉剤混合時や錠剤成形のため使用する化合物の添加量は、本発明に係る固形浴剤の0.0005〜0.01質量%程度でよい。

0071

本発明には、主成分のほかには、その他の成分(添加物)を必要に応じて混合することができる。その他の添加物として、ヒアルロン酸などの健康成分や香料色素等が挙げられる。

0072

前記有機酸もしくは有機酸の混合物Bや造粒物Bには、炭酸ナトリウムなどの無水物や、香料、色素及びPEGなどが望ましい添加物として挙げられる。

0073

粉剤を混合もしくは錠剤を作製する圧縮成形には、公知の圧縮成形機を特別の制限なく使用でき、例えば、油圧プレス機単発式打錠機、ロータリー式打錠機、ブリケッティングマシンなどを用いることができる。この打錠機などに用いるの大きさは、杵が円形である場合は直径が7mm以上であることが好ましく、杵が三角形四角形の場合、円形杵に換算して直径が7mm以上となるものが好ましい。そして杵の厚みについても同様である。円形の打錠品を得る場合、錠剤の直径は7mm以上が望ましく、より望ましくは10mm以上とし、厚みも7mm以上、好ましくは10mm以上とし、三角形や四角形等の錠剤とされる場合、円形錠剤に換算して、上記とすることがより好ましい。

0074

上記のように、錠剤とした場合、必ずしも平面を持つ円形でなくてもよく、7mm以上の固形物であれば、楕円形でもタブレットでも球体でも、形は何ら制限されない。

0075

本発明は、堅い一定サイズ以上の固形浴剤中でミクロサイズの発泡をゆっくり起こさせ、液中への炭酸ガスの溶解をより効率的に行うことが好ましく、そのため硬度は15kg以上、特に30kg以上が好ましく、直径や厚みは7mm以上が好ましく、硬度は特に好ましくは60kg以上であり、硬度は高いほど錠剤中での炭酸ガスの発生がより効果的に起こり湯水中への炭酸ガスの溶解が効率的に行われ、泡の径が細かくなり、好ましい結果を生じる。

0076

以下、本発明の固形浴剤を錠剤とする場合における好ましい要件である硬度について説明する。

0077

本発明を実現するため、多くの特許明細書の実施例で用いている直径方向からの錠剤破壊強度としての硬度を測定してみた。

0078

この方法では、錠剤の破壊強度を測定することになるが、直径方向の硬度測定方法として岡田精工社製デジタル錠硬度計ニュースピードチェッカーTS75NLを用いて錠剤の硬度[kg]を4回測定した。この場合、硬度に再現性があり、値の大きなばらつきは見られなかった。

0079

本発明の好ましい錠剤の条件である、湯水中で発生する炭酸ガスの泡径を目視で測定すると、錠剤径が7mm以下でかつ泡の合併がなく均一に発生し、中和反応が終わり錠剤が解けきるまで錠剤は湯水底に沈んだままで反応し、炭酸ガスを効率的に湯水中に溶解できるように、試験生産した錠剤の7ロットサンプル12種を用いて、錠剤硬度を測定してみても、4回測定の平均値であれば、測定値振れ幅は無視でき、表面平均硬度が15kg以上、好ましくは18kg以上(より好ましくは25kg以上、もっとも好ましくは30kg以上、特に60kg以上)の錠剤となっていることが確認できた。

0080

なお、本発明は実質的に重炭酸イオン封鎖物質を含有しない構成であることが好ましい。ただし、本発明における必須構成ではない。本発明において重炭酸イオン封鎖物質とは、前記の通り、カルシウム、マグネシウム等のミネラル成分を含む、無機化合物及び有機化合物である。

0081

本発明において、重炭酸イオン封鎖物質が存在すると、本発明によって湯水中に生じた重炭酸イオンを封鎖してしまうこととなり、このため、脚の蛋白質やケラチンとイオン結合しているミネラル汚れに付着して溶解させるという作用を果たすことができない場合があるだけでなく、足湯温まり持続効果も、ぐっすり睡眠時間効果も充分には得られない場合がある。一方、重炭酸イオン封鎖物質が存在しない構成にすると、本発明の効果が期待できる。

0082

本発明においては、本発明の化合物以外の化合物はできるだけ添加しないことが望ましいが、重炭酸イオン封鎖物質に属さない酸性成分やアルカリ成分香り成分、必要に応じてにごり温泉成分等を1又は2以上添加することもできる。

0083

本発明では、重炭酸塩量に対する有機酸成分が本発明の好ましい範囲より多くなれば、泡の径が大きく、反応も激しく短時間で反応が終わってしまう場合があり、また重炭酸塩量に対する有機酸成分の量が少なすぎると、中和反応は効率的に起こらず発生する炭酸ガスは少なくなり、本発明の効果は発揮されない場合がある。

0084

なお、重炭酸塩の量が少なすぎると、PEGの使用量を増さなければならず、そうしないと、中和反応が激しすぎて泡の径が大きくなり、本発明の効果が損なわれたりする場合がある。また重炭酸塩の量や、有機酸の量に対し、PEGの量が多かったり少なかったりする場合にも、中和反応が均一に持続的に起こらず、泡の径も一定にならない場合がある。

0085

上記のように、本発明の必要成分を好ましい量比で添加した上で、本発明の効果が充分発揮されるようなpH調整剤を添加して、溶解後の湯水中のpHを本発明範囲内にすることは望ましい実施態様である。

0086

本発明に用いられるpH調整剤としては、炭酸ナトリウムや硫酸、もしくは有機酸が好ましく用いられるがそのた、公知公用のいずれのものも特別の制限なく使用でき、特に食品添加物としてのpH調整剤を用いることが、浴剤は目や口に入る可能性が有ることからも、安全上好ましく、例えば、クエン酸三ナトリウムクエン酸ナトリウム)、クエン酸2ナトリウム、クエン酸1ナトリウム、グルコン酸カリウムグルコン酸ナトリウムコハク酸二ナトリウム酢酸ナトリウム、DL−酒石酸ナトリウム、L−酒石酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、DL−リンゴ酸ナトリウム、等を挙げることができる。

0087

以下、実施例等を挙げ本発明を詳細に説明するが、本発明の態様は、これらに限定されるものではない。

0088

先ず、本発明の参考例を挙げ、その後に本発明の実施例を挙げる。この参考例は、第3図及び第4図に示される長靴形状軟質槽が、天然又は合成ゴムや軟質合成樹脂としての例であるレインシューズ軽作業長靴等として知られている軟質塩化ビニールPVC)製のものである。一方、本発明の実施例は、第1図及び第2図に示される軟質槽が、クロロプレンゴム発泡体に、(a)ナイロン、(b)ポリエステル、(c)ナイロン90%とポリウレタン10%との混紡、(d)ポリエステル90%とポリウレタン10%との混紡のいずれかから選ばれたジャージ類をラミネートしたものである。
なお、以下の実施例において、A群化合物を無添加とした場合、A群化合物以外のありふれ賦形剤を同等量だけ用いた。

0089

[参考例1]
1.比較用粉状浴剤の作成
松坂技研社製レディミキサーVT1200改良型に、総重量が430kgとなるように添加し、約10分混合し、目的の粉状浴剤(比較1)を作成した。
成分(質量%) 比較1
無水炭酸ナトリウム25
コハク酸25
L−システイン塩酸塩0.4
酸化チタン粉末0.1
デキストリン0.1
CMC(※1) 0.6
PEG6000 6
乳糖
香料0.2
加水分解ケラチン0.01
ニンジン末 0.01
チャエキス0.01
カンゾウフラボノイド0.01
塩化ベンザルコニウ 0.0005
加水分解コラーゲン0.015
天然ビタミンE0.05
粒状糖類 39.4945
100
(※1)CMC:水溶性カルボキシメチルセルロース
粒状糖類は、白糖、乳糖及びデキストリンを含み、高圧ガス封入された明治製菓社の粒状糖類を使用した。

0090

2.参考粉状浴剤の作成
松坂技研社製レディゲミキサーVT1200改良型に、総重量が430kgとなるように添加し、約10分混合し、目的の粉状浴剤(参考1)を作成した。
成分(質量%) 参考1
無水炭酸ナトリウム4.0
重炭酸ナトリウム74.9
無水クエン酸15.8
PEG6000 4.8
OSA−Na(※2) 0.5
100
(※2)OSA−Na:n−オクタンスルホン酸ナトリウム
なお、摩損度10.00wt%とした。

0091

3.比較浴剤と参考洗浄粉剤の作成
上記2.において、無水炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム及びクエン酸の量を表1のpHとなるように調整し、比較2、3、4及び5と参考2、3及び4を作成した。

0092

上記1.〜3.で作成した粉状浴剤を4Lの温度40℃の湯水に1.5g溶解し、表1の足湯を作成し、5人に対し足湯効果の確認実験を実施し、その結果(5人の平均値を示す。)を表1にまとめた。

0093

実験に際しては、比較が第3図及び第4図に示す長靴形状軟質槽[軟質槽は軟質塩化ビニール(PVC)製単層構造]であり、本発明が第1図及び第2図に示す前記長靴形状軟質槽であり、脚を挿入した第4図又は第2図の状態の湯水量が片脚で2Lの湯水(40℃)に上記粉状浴剤を片脚当たり0.8g投入して浴剤溶解湯水としたものを注入し、脚を入れ、25分間の足湯を5人に対して行い、その結果(5人の平均値を示す。)を表1に示す。なお、実験は28℃の外気温の下で行った。

0094

評価基準
(A)洗浄性
評価1:脚の汚れのべたつきが残っている(完全にとれたときの50%未満)
評価2:脚の汚れのべたつきがほんの少し残っている(完全にとれたときの50%以上80%未満)
評価3:脚の汚れはとれた。脚の水分が無くなりパサパサ。(完全にとれたときの80%以上で水分の満足度50%未満)
評価4:脚の汚れはとれた。脚の水分がやや少なく、ややパサパサ。(完全にとれたときの80%以上で水分の満足度50%以上90%未満)
評価5:脚の汚れはとれ、脚の水分もあり、サラサラ。(完全にとれたときの80%以上で水分の満足度90%以上100%)

0095

(B)足湯後30分経過後の足の指の温かさ
評価1:評価5を基準とすると10%未満:30分経過後の足の指をサーモグラフィー撮影し、指全体が青色である。
評価2:評価5を基準とすると10%以上20%未満の温かさ。
評価3:評価5を基準とすると20%以上50%未満の温かさ。
評価4:評価5を基準とすると50%以上80%未満の温かさ。
評価5:湯上りと同程度にぽかぽか温かい:30分経過後の足の指をサーモグラフィー撮影し、指全体が赤色である。(基準で100%)。

0096

(C)オムロン睡眠計HSL−101を用いてぐっすり睡眠時間の割合を評価した。
評価1:ぐっすり睡眠時間10%未満。
評価2:ぐっすり睡眠時間10%以上20%未満。
評価3:ぐっすり睡眠時間20%以上40%未満。
評価4:ぐっすり睡眠時間40%以上50%未満。
評価5:ぐっすり睡眠時間50%以上。

0097

溶液pHとは、洗浄粉剤0.8gを2Lの湯水に溶解し、室温で溶解直後に測定した値である。

0098

表1から明らかなように、参考1〜4は界面活性剤を含有することなく、洗浄性に優れ、脚ミネラル汚れもとれ、更に重炭酸イオンが経皮より血管に入り重炭酸イオン濃度が増加し、それを中和するために呼吸から得た酸素を送るために血流が良くなり、足湯をしているだけでも末端の足の指の毛細血管まで十分に血流が流れ、温まり感が向上し、更に深部体温上昇により、睡眠時間の中でぐっすり睡眠できた時間の割合が高くなることが判
る。
[実施例1]
上記参考例1において、OSA−Naを無添加(この場合、削除した分その他の成分の比率を均等に上げ、本発明1〜4を作成した。以下の本発明の実施例においても同じ。)とし、上記参考例1の長靴形状軟質槽に代え、本発明の長靴形状軟質槽を採用することで、本発明1〜4は参考1〜4と同等の結果が得られた。本発明の場合、A群化合物の使用がなくても本発明の効果が得られることが判った。さらに本発明1では、ぐっすり睡眠時間の割合が、参考例1では、評価「3」であったが評価「4」となり、本発明が、良好に奏していることがわかった。

0099

[参考例2]
参考粉状浴剤(参考5及び6)の作成
上記参考例1の2.の重量比率に対して
イソプロピルメチルフェノールを0.1質量%添加し、添加した分その他成分の比率を均等に下げ参考5を前記2.同様にして作成した。
水溶性珪素(株式会社リンクスから購入したUMOミクロンパウダー)を2.0質量%添加し、添加した分その他成分の比率通りに、均等に下げ参考6を作成した。
参考例1同様に評価し、結果を表2にまとめた。

0100

0101

表2の結果より、イソプロピルメチルフェノール及び水溶性珪素を添加すると、本発明の効果を特に良好に奏していることが判る。
更に、イソプロピルメチルフェノールそのものの殺菌効果も発揮でき、水溶性珪素の効果である脚の皮膚の弛みが無くなり、皮膚の張りができ、その素材が持つ、固有効能も発揮できることが判った。また、イソプロピルメチルフェノール以外のB群化合物についても同等の効果が見られた。
[実施例2]
本参考例において、イソプロプルフェノール及び水溶性珪素を無添加とし、上記参考例2の長靴形状軟質槽に代え、本発明の長靴形状軟質槽を採用することで、本発明5、6とも参考5,6と同等の効果が得られた。本発明の場合、B群化合物及び水溶性珪素の使用がなくても本発明の効果が得られることが判った。さらに本発明5、6では、ぐっすり睡眠時間の割合が、参考例5、6では、評価「3」であったが評価「4」となり、本発明が、良好に奏していることがわかった。

0102

[参考例3]
操作−1
松坂技研社製レディゲミキサーVT1200改造型に炭酸水素ナトリウム390kgを添加し、回転数115rpmでジャケットに60℃の温水循環し、品温が55℃になったらPEG6000を20kg入れ造粒する。品温が65℃になったらジャケットに冷水
を循環し、10トールで減圧にし、品温が45℃になるまで冷却する。
得られた顆粒をAA顆粒という。

0103

操作−2
レディゲミキサーVT1200改良型にAA顆粒333kg、無水クエン酸67kg、無水炭酸ナトリウム17kg、PEG6000を4kg及びOSA−Naを2kg入れ、115rpmで10分間攪拌し、混合物Aを作成する。

0104

操作−3
上記操作−2と同様にPEG6000まで入れた後、イソプロピルメチルフェノール0.4kg、そしてOSA−Naを2kg入れ、115rpmで10分間攪拌し、混合物Bを作成した。

0105

操作−4
上記操作−2と同様にPEG6000まで入れた後、水溶性珪素(株式会社リンクスUMOミクロンパウダー)8kg、そしてOSA−Naを入れ、115rpmで10分間攪拌し、混合物Cを作成した。

0106

操作−5
上記操作で作成した混合物を製作所製タフプレスレクト1527HU(錠剤製造機)により、加重トンを加え、直径30mm、厚さ15mm、重量15gの表3に示す硬度を有する錠剤を作成した。
上記参考例と同様の実験を行い、表3に評価結果をまとめた。

0107

0108

表3の結果から、錠剤にすれば、溶解時間が長くなり、粉剤より微小マイクロ炭酸ガスが生成されることにより、湯水に溶解する炭酸ガスが増加し、炭酸ガスが重炭酸イオンになり、血流を促進する効果が増大し、末端への血流量が増え、足の指が温かくなり、深部体温も上がるため、熟睡できることが判明した。

0109

混合物B及びCは、添加することで錠剤硬度をアップすることができ、よって更に血流が向上することによる末端への血流向上効果及び深部体温向上による熟睡への本発明効果を奏することが判明した。
[実施例3]
本参考例において、イソプロプルメチルフェノール及びOSA−Naを無添加とし、上記参考例の長靴形状軟質槽に代え、本発明の長靴形状軟質槽を採用することで、参考7〜9と同等の効果が得られた。本発明の場合、B群化合物の使用がなくても本発明の効果が
得られることが判った。

0110

[参考例4]
参考例3の操作-2、操作-3及び操作-4のOSA-Naの代わりに、テトラデセンスルホン酸ナトリウムを2kg入れ、それ以外は、参考例3と同様に操作し、表4にその評価結果をまとめた。

0111

0112

表4の結果より、滑沢剤をOSA−Naからテトラデセンスルホン酸ナトリウムに変えても、同等の効果を得られることが判明した。
なお、n−ヘプタンスルホン酸ナトリウムに変えた場合についても、同等の効果が得られた。
[実施例4]
本実施例の場合も、テトラデセンスルホン酸ナトリウムを無添加とし、上記参考例の長靴形状軟質槽に代え、本発明の長靴形状軟質槽を採用することで、参考10〜12と同等の効果が得られた。本発明の場合、A群化合物の使用がなくても本発明の効果が得られることが判った。

0113

[参考例5]
参考例3の操作-2、操作-3及び操作-4のOSA-Naの代わりに、ヤシ油脂肪酸エチルエステルスルホン酸ナトリウムを2kg入れ、それ以外は、参考例3と同様に操作し、表4にその評価結果をまとめた。

0114

0115

表5の結果より、滑沢剤をOSA−Naからヤシ油脂肪酸エチルエステルスルホン酸ナトリウムに変えても、同等の効果を得られることが判明した。
[実施例5]
本実施例の場合も、ヤシ油脂肪酸エチルエステルスルホン酸ナトリウムを無添加とし、上記参考例の長靴形状軟質槽に代え、本発明の長靴形状軟質槽を採用することで、参考13〜15と同等の効果が得られた。本発明の場合、A群化合物の使用がなくても本発明の効果が得られることが判った。

0116

[参考例6]
参考例3の混合物A、B及びCにおいて、操作5の加重7トンと打錠速度を随時変化させ、特に打錠速度により、錠剤打錠の最大荷重の加重時間を変化させることにより、摩損度が異なる錠剤を作成した。溶解したpHは、7.0であった。表6に評価結果をまとめた。

0117

0118

表6の結果から、
錠剤摩損度が10.0wt%以下では、錠剤中のミクロサイズの発泡をゆっくり起こさせ、液中への炭酸ガスの溶解を効率的にコントロールできる。そのため摩損度は、10.0wt%以下が好ましく、さらに5.0wt%以下が好ましく、特に3.0wt%以下が好ましい。本発明内の摩損度は、特に錠剤の溶解が開始した後の錠剤中での炭酸ガスの発生がより効率的に起こり、水中への炭酸ガスの溶解が効率的に行われ、泡の径が細かくなり、本発明の効果を良好に奏することが判る。又、混合物B及びCより、本発明の好ましい化合物を添加することが本発明の効果を良好に奏することが判る。
[実施例6]
本参考例において、上記参考例の好ましい化合物を無添加とし、上記参考例の長靴形状軟質槽に代え、本発明の長靴形状軟質槽を採用することで、参考16〜23と同等の効果が得られた。

0119

なお、上記参考例、実施例において、長靴形状軟質槽に第7図に示す断熱蓋を用いて保温効果を高めることによって、外気温が下がっても本発明効果が得られることが確認できた。

0120

上記各参考例、実施例において、固形浴剤を溶解した溶解湯水を長靴形状軟質槽1に注入する態様を示したが、長靴形状軟質槽1に湯水を張り、固形浴剤を長靴形状軟質槽1に投入して溶解湯水とする態様においても、前述と同様の効果が得られた。

0121

[実施例7]
上記実施例1〜6において、同実施例における長靴形状軟質槽に、足裏を槽底部から離開する突起5を付加したものを用いたことのみを異ならせたところ、実施例1〜6を超える結果が得られることが確認された。

0122

[実施例8]
上記実施例1〜6において、同実施例における長靴形状軟質槽に、下肢部皮膚を槽胴部表面から離開する突状部(突起又は舌片)を槽胴部内面に付加したものを用いたことのみを異ならせたところ、実施例1〜6と同等又はこれを超える結果が得られた。

0123

[実施例9]
上記実施例1〜6において、同実施例における長靴形状軟質槽の上端開口縁に被冠される断熱蓋部を付加したものを用いたことのみを異ならせたところ、実施例1〜6を超える結果が得られた。

0124

[実施例10]
上記実施例1〜6において、同実施例における長靴形状軟質槽の上端開口縁を図1に示すマジックテープ(登録商標。結束具の代表例。)を用いて閉塞したことのみを異ならせたところ、実施例1〜6を超える結果が得られた。

0125

[実施例11]
実施例1〜6で実施した実験を足浴前の右手表皮温度(T1)、足湯終了後即の右手の甲表皮温度(T2)及び30分経過した右手の甲表皮温度(T3)を測定した。結果をまとめて、表7に示した。
なお、測定はTO-400 非接触赤外線体温計厚生労働省認可番号226AFBZX00131000)を
用いた。

0126

評価A
T2−T1(T2からT1を差し引いた温度)の10人の算術平均値
5・・・0.8℃以上
4・・・0.6以上0.8℃未満上昇
3・・・0.4以上0.6℃未満上昇
2・・・0.2以上0.4℃未満上
1・・・0.2未満上昇
評価B
T3−T2(T3からT2を差し引いた温度)の10人の算術平均値が
5・・・0.2未満下降
4・・・0.2以上0.4℃未満下降
3・・・0.4以上0.6℃未満下降
2・・・0.6以上0.8℃未満下降
1・・・0.8℃以上下降

0127

0128

表7から明らかなように、参考例の長靴形状軟質槽に代え、本発明の長靴形状軟質槽を採用すると、一度温まった手の甲の表皮温度が足湯を終了した後もより長く持続していることが分かり、本発明は、足湯で血流を増進し、その効果が足から遠い手まで足湯の効果が及びその効果が持続することが判った。

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