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技術 ベースユニット及びディスク駆動装置

出願人 日本電産株式会社
発明者 山田洋己
出願日 2017年9月25日 (2年7ヶ月経過) 出願番号 2017-183314
公開日 2019年4月18日 (1年0ヶ月経過) 公開番号 2019-061730
状態 未査定
技術分野 動的記録再生装置のキャビネット ディスクの回転駆動 特殊記録再生装置の構造
主要キーワード 固定用螺子 所定部品 外部電源装置 全水分 カオリンクレイ ニッケルメッキ処理 水分浸入 封入空間
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (6)

課題

信頼性を向上できるベースユニットおよびディスク駆動装置を提供する。

解決手段

ディスク駆動装置は、上下に延びる中心軸周りに回転可能なモータ3を支持して径方向に拡がるベース部20と、ベース部の周縁部から軸方向上方に延びる周壁部と、を有する。ベース部は、軸方向に貫通する貫通孔27hからなって所定部品の少なくとも一部を収容するための部品収容部27と、貫通孔27hの軸方向一方側の端部を塞ぐシール部材61と、を有する。ベース部及び周壁部は、金属製の基材20kと、基材の表面に少なくとも樹脂電着塗装して構成されたコーティング部20tと、基材の表面を露出した露出部20rと、を有する。露出部は、周壁部の軸方向上端部の所定の第1領域及びベース部20の下面において部品収容部の周縁から所定幅の第2領域R2の少なくとも一方に配置される。

概要

背景

従来のディスク駆動装置に用いられるベースプレートは特許文献1に開示されている。このベースプレートは略板状の金属製部材であり、第1面にはディスク型記録媒体ハードディスク)、モータ磁気ヘッド及びそのアクチュエータを収容する凹部が形成され、第2面には制御回路基板が固定される。ベースプレートの表面には電着塗装によって樹脂被覆層が形成される。

凹部の周囲、つまり平面視で略長方形の四辺には、カバープレートによって密閉されるシール面が設けられ、四隅と長辺の略中央部2箇所にはカバープレートを螺子止めするための螺子孔が設けられている。ベースプレートのシール面とカバープレートとの間にシール部材(例えばゴムパッキン)を挟んで固定用螺子を螺子孔に締め付ける。これにより、ベースプレートの第1面に形成された凹部はベースプレートとカバープレートとで囲まれた密閉空間となる。

概要

信頼性を向上できるベースユニットおよびディスク駆動装置を提供する。ディスク駆動装置は、上下に延びる中心軸周りに回転可能なモータ3を支持して径方向に拡がるベース部20と、ベース部の周縁部から軸方向上方に延びる周壁部と、を有する。ベース部は、軸方向に貫通する貫通孔27hからなって所定部品の少なくとも一部を収容するための部品収容部27と、貫通孔27hの軸方向一方側の端部を塞ぐシール部材61と、を有する。ベース部及び周壁部は、金属製の基材20kと、基材の表面に少なくとも樹脂を電着塗装して構成されたコーティング部20tと、基材の表面を露出した露出部20rと、を有する。露出部は、周壁部の軸方向上端部の所定の第1領域及びベース部20の下面において部品収容部の周縁から所定幅の第2領域R2の少なくとも一方に配置される。

目的

本発明は、信頼性を向上できるベースユニット及びディスク駆動装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

カバー部を取り付けた際に構成される封入空間内に空気よりも低密度気体封入されてディスク駆動装置に用いられるベースユニットであって、上下に延びる中心軸周りに回転可能なモータを支持して径方向に拡がるベース部と、前記ベース部の周縁部から軸方向上方に延びる周壁部と、を有し、前記ベース部は、軸方向に貫通する貫通孔からなって所定部品の少なくとも一部を収容するための部品収容部と、前記貫通孔の軸方向一方側の端部を塞ぐシール部材と、を有し、前記ベース部及び前記周壁部は、金属製の基材と、前記基材の表面に少なくとも樹脂電着塗装して構成されたコーティング部と、前記基材の表面を露出した露出部と、を有し、前記露出部は、前記カバー部に対向する前記周壁部の軸方向上端部の所定の第1領域及び前記ベース部の外面において前記部品収容部の周縁から所定幅の第2領域の少なくとも一方に配置される、ベースユニット。

請求項2

前記カバー部の軸方向下面と前記周壁部の軸方向上端面との間に挟まれたガスケットを備え、前記第1領域の前記露出部は、前記ガスケットと前記周壁部との接触領域よりも径方向外側に配置される、請求項1に記載のベースユニット。

請求項3

前記第1領域の前記露出部は、前記接触領域の径方向内側から径方向外側に渡って延びる、請求項2に記載のベースユニット。

請求項4

前記第2領域の前記露出部は、前記シール部材の周縁よりも少なくとも外側に配置される、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のベースユニット。

請求項5

前記所定部品は、前記モータの軸受機構である、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のベースユニット。

請求項6

前記所定部品は、前記モータのコイル引出線である、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のベースユニット。

請求項7

前記所定部品は、前記ベース部上に配置された配線電気的に接続されるコネクタである、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のベースユニット。

請求項8

前記露出部の表面粗さRaは0.2μm以上である、請求項1〜請求項7のいずれかに記載のベースユニット。

請求項9

前記コーティング部の材質は、エポキシ樹脂及びカオリンクレイを含む、請求項1〜請求項8のいずれかに記載のベースユニット。

請求項10

請求項1〜請求項9のいずれかに記載のベースユニットと、前記ベースユニットの上面の開口部を覆うカバー部と、前記カバー部の軸方向下面と前記周壁部の軸方向上端面との間に挟まれたガスケットと、前記ベース部に配置された軸受機構と、前記軸受機構により前記中心軸周りに回転可能に支持される回転部と、を有するモータと、前記回転部に支持された磁気ディスクに対し、情報の読み出し及び書き込みの少なくとも一方を行うアクセス部と、を有し、前記封入空間内に前記モータ及び前記アクセス部が収容される、ディスク駆動装置であって、前記カバー部は、前記基材、前記コーティング部及び前記露出部を有し、前記カバー部の前記周壁部の上端面に対向する領域において、前記ガスケットと前記カバー部との接触箇所よりも径方向外側には前記カバー部の前記露出部が配置される、ディスク駆動装置。

技術分野

0001

本発明は、ベースユニット及びディスク駆動装置に関する。

背景技術

0002

従来のディスク駆動装置に用いられるベースプレートは特許文献1に開示されている。このベースプレートは略板状の金属製部材であり、第1面にはディスク型記録媒体ハードディスク)、モータ磁気ヘッド及びそのアクチュエータを収容する凹部が形成され、第2面には制御回路基板が固定される。ベースプレートの表面には電着塗装によって樹脂被覆層が形成される。

0003

凹部の周囲、つまり平面視で略長方形の四辺には、カバープレートによって密閉されるシール面が設けられ、四隅と長辺の略中央部2箇所にはカバープレートを螺子止めするための螺子孔が設けられている。ベースプレートのシール面とカバープレートとの間にシール部材(例えばゴムパッキン)を挟んで固定用螺子を螺子孔に締め付ける。これにより、ベースプレートの第1面に形成された凹部はベースプレートとカバープレートとで囲まれた密閉空間となる。

先行技術

0004

特開2008−027540号公報

発明が解決しようとする課題

0005

上記従来のベースプレートには樹脂被覆層が形成されている。樹脂吸湿性は金属の吸湿性よりも高い。このため、ベースプレートとカバープレートとで囲まれた密閉空間の外部の水分が樹脂被覆層に吸収され、樹脂被覆層内を伝って密閉空間内に浸入するおそれがある。したがって、密閉空間内に浸入した水分がディスク記録媒体や磁気ヘッド等に付着するおそれがあり、ベースプレートの信頼性が低下する問題があった。

0006

本発明は、信頼性を向上できるベースユニット及びディスク駆動装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明の例示的なベースユニットは、カバー部を取り付けた際に構成される封入空間内に空気よりも低密度気体封入されてディスク駆動装置に用いられるベースユニットであって、上下に延びる中心軸周りに回転可能なモータを支持して径方向に拡がるベース部と、前記ベース部の周縁部から軸方向上方に延びる周壁部と、を有し、前記ベース部は、軸方向に貫通する貫通孔からなって所定部品の少なくとも一部を収容するための部品収容部と、前記貫通孔の軸方向一方側の端部を塞ぐシール部材と、を有し、前記ベース部及び前記周壁部は、金属製の基材と、前記基材の表面に少なくとも樹脂を電着塗装して構成されたコーティング部と、前記基材の表面を露出した露出部と、を有し、前記露出部は、前記カバー部に対向する前記周壁部の軸方向上端部の所定の第1領域及び前記ベース部の外面において前記部品収容部の周縁から所定幅の第2領域の少なくとも一方に配置される。

0008

本発明の例示的なディスク駆動装置は、
上記構成のベースユニットと、
前記ベースユニットの上面の開口部を覆うカバー部と、
前記カバー部の軸方向下面と前記周壁部の軸方向上端面との間に挟まれたガスケットと、
前記ベース部に配置された軸受機構と、前記軸受機構により前記中心軸周りに回転可能に支持される回転部と、を有するモータと、
前記回転部に支持された磁気ディスクに対し、情報の読み出し及び書き込みの少なくとも一方を行うアクセス部と、
を有し、
前記封入空間内に前記モータ及び前記アクセス部が収容される、ディスク駆動装置であって、
前記カバー部は、前記基材、前記コーティング部及び前記露出部を有し、
前記カバー部の前記露出部は、前記ベース部の前記周壁部の上端面に対向する領域において、前記ガスケットと前記周壁部との接触領域よりも径方向外側に配置される。

発明の効果

0009

本発明の例示的なベースユニット及びディスク駆動装置によれば、信頼性を向上させることができる。

図面の簡単な説明

0010

図1は、本発明の一実施形態に係るベースユニットを備えるディスク駆動装置の縦断面図である。
図2は、本発明の一実施形態に係るベースユニットを備えるディスク駆動装置を下方から見た平面図である。
図3は、本発明の一実施形態に係るディスク駆動装置のモータ周辺の縦断面図である。
図4は、本発明の一実施形態に係るベースユニットのコネクタ収容部の近傍の縦断面図である。
図5は、図1のA部の詳細図である。

実施例

0011

以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本願明細書では、モータの中心軸と平行な方向を「軸方向」、モータの中心軸に直交する方向を「径方向」、モータの中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。また、本願明細書では、軸方向を上下方向とし、ベース部に対してカバー部を上として、各部の形状や位置関係を説明する。ただし、この上下方向の定義は、ベースユニット、モータ及びディスク駆動装置の使用時の向きを限定するものではない。

0012

また、本願明細書において「平行な方向」は略平行な方向も含む。また、本願明細書において「直交する方向」は略直交する方向も含む。

0013

<1.ディスク駆動装置の全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るベースユニットを備えるディスク駆動装置を示す縦断面図である。図2は、ディスク駆動装置を下方から見た平面図である。ディスク駆動装置1は例えば、いわゆるハードディスクドライブ(HDD)装置であり、モータ3及びアクセス部5を収容する筐体7を有する。

0014

モータ3は上下に延びる中心軸Cを中心に回転可能になっている。アクセス部5はヘッド51を有し、ヘッド51は、モータ3の回転部31に支持された磁気ディスクMD(ディスク)の記録面に沿って移動する。これにより、アクセス部5は磁気ディスクMDに対する情報の読み出し及び書き込みの少なくとも一方を行う。

0015

筐体7はベースユニット2及びカバー部4を有し、筐体7の軸方向に垂直な断面の形状は略矩形形状である。ベースユニット2にカバー部4を取り付けた際に、筐体7の内部に封入空間ESが構成される。封入空間ES内には空気よりも低密度の気体が封入される。封入空間ES内に封入される気体として、例えばヘリウム水素、またはヘリウムと水素との混合気体等を用いることができる。なお、封入空間ES内には空気が封入されてもよい。

0016

ベースユニット2はベース部20及び周壁部25を有する。ベース部20は、上下に延びる中心軸C周りに回転可能なモータ3を支持して径方向に拡がる。ベース部20は軸方向から見て略矩形形状の板状部材により構成される。周壁部25はベース部20の周縁部から軸方向上方に延び、封入空間ESの周囲を囲む。周壁部25の上端面には複数のネジ孔(不図示)が設けられる。

0017

ベース部20と周壁部25とは単一の部材により構成される。また、ベース部20と周壁部25とは互いに別部材により構成されてもよく、互いに異なる材質でもよい。なお、ベース部20及び周壁部25の詳細については後述する。

0018

カバー部4は軸方向から見て略矩形形状の板状部材により構成され、ベースユニット2の上面の上面開口部7aを覆う。また、カバー部4の軸方向下面と周壁部25の軸方向上端面との間には環状の樹脂製のガスケット26が挟まれる。なお、ガスケット26は金属製でもよい。カバー部4の周縁部には軸方向に貫通する複数の挿通孔(不図示)が設けられる。挿通孔にネジ(不図示)を挿通し、ネジを周壁部25のネジ孔に螺合することによりカバー部4は周壁部25に取り付けられる。これにより、ベースユニット2にカバー部4が固定されて封入空間ESが構成される。

0019

<2.モータの構成>
図3はモータ3を示す縦断面図である。モータ3は、静止部30及び回転部31を有する。静止部30は、カバー部4に対して相対的に静止している。回転部31は、静止部30に対して、回転可能に支持される。

0020

静止部30は、ベース部20、ステータ32、及びスリーブ33を有する。

0021

ベース部20は、ステータ32及びスリーブ33を支持する。ベース部20は、底板部20aと、略円筒状円筒部20bと、を有する。底板部20aは、回転部31、磁気ディスクMD及びアクセス部5(図1参照)の下方において、中心軸Cに対して直交する方向に拡がる。周壁部25は底板部20aの周縁部に配置される。円筒部20bは底板部20a上で、モータ3の回転中心である中心軸Cと略同軸に配置される。円筒部20bの下方には、軸方向に貫通する貫通孔27hからなるスリーブ挿入部27(部品収容部)が設けられる。

0022

ステータ32は、ステータコア32aと、複数のコイル32bとを有する。ステータコア32aは例えばケイ素鋼板等の電磁鋼板が軸方向に積層された積層鋼板により形成される。ステータコア32aは円筒部20bの外周面に固定される。また、ステータコア32aは径方向外側へ向けて突出した複数本ティース32cを有する。コイル32bは、各ティース32cの周囲に巻かれた導線により構成される。

0023

底板部20aのコイル32bの近傍には引出線挿通部28(部品収容部)が設けられる。引出線挿通部28は、底板部20aを軸方向に貫通する貫通孔28hからなってコイル32bの引出線32e(所定部品)の少なくとも一部を収容する。引出線挿通部28の下端部はシール部材62で覆われる。シール部材62には引出線32eを挿通する挿通孔(不図示)が設けられる。なお、貫通孔28hは、周方向一部に設けられ、平面視において、円弧状もしくは矩形状である。

0024

引出線32eは引出線挿通部28を介して筐体7の外部に引き出される。筐体7の外部へ引き出された引出線32eは回路基板90(図2参照)に電気的に接続される。回路基板90は、外部電源装置(不図示)に電気的に接続される。なお、本実施形態では、回路基板90は、FPC(Flexible PrintedCircuits)である。

0025

スリーブ33は、後述のシャフト34の周囲において、軸方向に略円筒状に延びる。スリーブ33の下部は円筒部20b及びスリーブ挿入部27内に収容され、例えば接着剤により円筒部20b及びスリーブ挿入部27の周面に固定される。すなわち、スリーブ挿入部27は、軸方向に貫通する貫通孔27hからなってスリーブ33の少なくとも一部を収容する。スリーブ33の内周面は、シャフト34の外周面と径方向に対向する。また、スリーブ33の下端の開口はシール部材61によって塞がれる。この時、シール部材61は、貫通孔27hの軸方向下方側(軸方向一方側)の端部を塞ぐ。

0026

シール部材61、62は例えば樹脂により構成され、底板部20aの下面(外面)上の後述の露出部20rに粘着剤等で貼り付けられる。なお、シール部材61、62は、樹脂層金属層とを積層させた多層構造により構成されてもよい。

0027

回転部31は、シャフト34、ハブ36及び環状のマグネット37を有する。

0028

シャフト34はスリーブ33の径方向内側において軸方向に延びる。シャフト34の上端部はスリーブ33の上面より上方に突出する。また、スリーブ33及びシール部材61と、シャフト34との間には潤滑流体(不図示)が介在する。シャフト34は、スリーブ33及びシール部材61に対して、潤滑流体を介して、回転可能に支持される。潤滑流体として、例えばポリオールエステル系オイルまたはジエステル系オイル等を使用することができる。

0029

軸受機構は、スリーブ33、シール部材61及び潤滑流体により構成される。回転部31は、ベースユニット2に配置された軸受機構により、中心軸C周りに回転可能に支持される。すなわち、ベース部20は、軸方向に貫通する貫通孔27hからなって軸受機構(所定部品)の少なくとも一部を収容するためのスリーブ挿入部27(部品収容部)を有する。

0030

ハブ36はシャフト34の上端部の周縁部から径方向外側及び軸方向下側へ向けて拡がる。ハブ36の内周部はシャフト34の上端部に固定される。また、ハブ36の下端部には環状の段差部36aが設けられ、磁気ディスクMDは段差部36aにより支持される。

0031

マグネット37は、磁性体のバックヨーク38を介してハブ36に固定される。マグネット37の径方向内側の面は複数のティース32cと径方向に対向する。また、マグネット37の径方向内側の面にはN極とS極とが周方向に交互に着磁される。

0032

上記構成のモータ3において、回路基板90(図2参照)を介してコイル32bに駆動電流が与えられると、ステータコア32aの複数のティース32cに径方向の磁束が生じる。そして、ティース32cとマグネット37との間の磁束の作用により周方向のトルクが発生する。これにより、静止部30に対して回転部31が中心軸Cを中心として回転する。ハブ36の段差部36aに支持された磁気ディスクMDは回転部31とともに中心軸Cを中心として回転する。

0033

<3.コネクタ収容部の構成>
図4は、ベース部20のコネクタ収容部21の近傍の縦断面図である。ベース部20は、軸方向に貫通する貫通孔21hからなってコネクタ22を収容するためのコネクタ収容部21(部品収容部)を有する。コネクタ収容部21は下方から上方に向かって順に、下方空間部21a、中央空間部21b、及び上方空間部21cを有する。下方空間部21aの軸方向に垂直な断面積は、中央空間部21b及び上方空間部21cの軸方向に垂直な断面積よりも大きい。上方空間部21cの軸方向に垂直な断面積は、中央空間部21b及び下方空間部21aの軸方向に垂直な断面積よりも小さい。また、下方空間部21a、中央空間部21b、及び上方空間部21cの軸方向の長さは略同じである。

0034

下方空間部21aにはコネクタ22が配置される。コネクタ22は下方空間部21aの上面21dに接着剤23で接着される。中央空間部21b及び上方空間部21cにはコネクタ22の上面に電気的に接続される配線(不図示)の一部が収容される。配線は上方空間部21cを介してベース部20の上面(内面)に引き出されてベース部20上に配置され、アクセス部5等に電気的に接続される。

0035

なお、コネクタ22は下方空間部21aの上面21dに接着されることにより貫通孔21hの軸方向下方側の端部を塞ぐ。すなわち、コネクタ22はシール部材61、62と同様な機能を有する。なお、コネクタ22は、上方空間部21cに配置されても良い。この場合、上方空間部21cの軸方向に垂直な断面積は、中央空間部21b及び下方空間部21aの軸方向に垂直な断面積よりも大きい。また、この場合には、下方空間部21aの軸方向に垂直な断面積は、中央空間部21b及び上方空間部21cの軸方向に垂直な断面積よりも小さい。

0036

<4.ベース部及び周壁部の構成について>
図5は、図1のA部の詳細図である。ベース部20(図3図4参照)及び周壁部25は、金属製の基材20kと、基材20kの表面に少なくとも樹脂を電着塗装して構成されたコーティング部20tと、基材20kの表面を露出した露出部20rと、を有する。ここで、「基材20kの表面」とは、基材20kの筐体7の外部に臨む面(外面)のみならず封入空間ESに臨む面(内面)も含む。

0037

基材20kは、例えばアルミニウムまたはステンレス鋼により構成される。コーティング部20tの膜厚は約50μmであり、コーティング部20tは、例えばエポキシ樹脂及びカオリンクレイを含む。これにより、コーティング部20tを容易に形成することができる。コーティング部20tにより、基材20kの金属のパーティクル等の不純物が封入空間ES内で飛散することを防止することができ、封入空間ES内の清浄度を向上させることができる。また、ベースユニット2の絶縁性及び耐食性を向上させることができる。

0038

また、カバー部4も基材20k、コーティング部20t及び露出部20rを有する。カバー部4にコーティング部20tを形成することにより、封入空間ES内の清浄度をより向上させることができる。

0039

露出部20rは、カバー部4に対向する周壁部25の軸方向上端部の所定の第1領域R1(図5参照)と、ベース部20の下面(外面)において、スリーブ挿入部27、引出線挿通部28及びコネクタ収容部21のそれぞれの周縁から所定幅Wの第2領域R2(図3図4参照)とに配置される。

0040

以上のように、ベースユニット2は、カバー部4を取り付けた際に構成される封入空間ES内に空気よりも低密度の気体が封入されてディスク駆動装置1に用いられる。ベースユニット2は、上下に延びる中心軸C周りに回転可能なモータ3を支持して径方向に拡がるベース部20と、ベース部20の周縁部から軸方向上方に延びる周壁部25と、を有する。ベース部20は、軸方向に貫通する貫通孔27hからなって軸受機構(所定部品)の少なくとも一部を収容するためのスリーブ挿入部27(部品収容部)と、貫通孔27hの軸方向一方側の端部を塞ぐシール部材61と、を有する。ベース部20及び周壁部25は、金属製の基材20kと、基材20kの表面に少なくとも樹脂を電着塗装して構成されたコーティング部20tと、基材20kの表面を露出した露出部20rと、を有する。そして、露出部20rは、カバー部4に対向する周壁部25の軸方向上端部の所定の第1領域R1及びベース部20の下面(外面)においてスリーブ挿入部27の周縁から所定幅Wの第2領域R2に配置される。

0041

これにより、基材20kの表面のコーティング部20tは露出部20rで分断される。このため、封入空間ESの外部でコーティング部20tに吸収されてコーティング部20t内を移動してきた水分は露出部20rで遮断される。したがって、封入空間ESの外部の水分がコーティング部20tを介して封入空間ES内に浸入することを抑制できる。その結果、封入空間ES内の磁気ディスクMDまたはヘッド51等への水分の付着を抑制し、ベースユニット2の信頼性を向上させることができる。

0042

また、露出部20rは第1領域R1及び第2領域R2に配置されればよく、基材20kの封入空間ES内に臨む面に対して露出部20rを広範囲に設ける必要はない。このため、ベース部20及び周壁部25に露出部20rを設けても封入空間ES内の清浄度の低下を抑制することができる。また、コーティング部20tは電着塗装により構成されるため、基材20kに対して比較的高価なニッケルメッキ処理を施す場合よりもベースユニット2の製造コストを削減することができる。

0043

なお、封入空間ES内に浸入する水分の経路のうち、コーティング部20t内を伝って浸入する経路に最も水分が含まれる。一方、ベースユニット2に露出部20rを設けない場合、封入空間ES内に浸入する全水分に対してシール部材61、62及びガスケット26内を伝って浸入する水分の割合は少ない。このため、本実施形態において、シール部材61、62及びガスケット26を樹脂により構成したとしても、ベースユニット2に露出部20rを設けることにより、比較的高い割合で封入空間ES内への水分浸入を抑制することができる。

0044

なお、本実施形態では、シール部材61、62はそれぞれ貫通孔27h、28hの軸方向下方側の端部を塞いでいるが、軸方向上方側の端部を塞いでもよい。すなわち、シール部材61、62はそれぞれ貫通孔27h、28hの軸方向一方側を塞げばよい。

0045

図5に示すように、第1領域R1の露出部20rは、ガスケット26と周壁部25との接触領域Rcよりも径方向外側に配置される。これにより、封入空間ESの外部でコーティング部20tに吸収された水分が上面開口部7a(図1参照)を介して封入空間ES内に浸入することを抑制できる。

0046

図5に示すように、第1領域R1の露出部20rは、接触領域Rcの径方向内側から径方向外側に渡って延びる。これにより、封入空間ESの外部でコーティング部20tに吸収された水分が上面開口部7a(図1参照)を介して封入空間ES内に浸入することを一層抑制できる。

0047

なお、図5に示すように、カバー部4の周壁部25の上端面に対向する領域R3において、カバー部4とガスケット26との接触箇所CTを径方向で挟んで露出部20rを配置してもよい。この時、接触箇所CTよりも径方向外側にはカバー部4の露出部20rが配置される。これにより、封入空間ESの外部でカバー部4のコーティング部20tに吸収された水分が上面開口部7a(図1参照)を介して封入空間ES内に浸入することを抑制できる。

0048

図3に示すように、第2領域R2の露出部20rは、シール部材61、62の周縁よりも少なくとも外側に配置される。これにより、封入空間ESの外部でコーティング部20tに吸収された水分がそれぞれスリーブ挿入部27及び引出線挿通部28を介して封入空間ES内に浸入することをより抑制できる。なお、ここでいう「外側」とは、シール部材61、62で覆う貫通孔27h、28hの略中心から見た外側である。すなわち、シール部材61の周囲における露出部20rは、シール部材61よりも径方向外側の領域全域に設けられており、シール部材62の周囲における露出部20rは、シール部材62よりも径方向外側の領域だけでなく、径方向内側および周方向の領域にも設けられている。

0049

モータ3の軸受機構(所定部品)の少なくとも一部はスリーブ挿入部27(部品収容部)に収容され、露出部20rは、ベース部20の下面(外面)においてスリーブ挿入部27の周縁から所定幅Wの第2領域R2に配置される。これにより、軸受機構を配置するベースユニット2の厚み(軸方向の長さ)の増大を抑制しながら、コーティング部20tを介した封入空間ES内への水分浸入を抑制することができる。

0050

コイル32bの引出線32e(所定部品)の少なくとも一部は引出線挿通部28(部品収容部)に収容され、露出部20rは、ベース部20の下面(外面)において引出線挿通部28の周縁から所定幅Wの第2領域R2に配置される。これにより、コイル32bの引出線32eを封入空間ESの外部に容易に引き出しながら、コーティング部20tを介した封入空間ESへの水分浸入を抑制することができる。

0051

コネクタ22(所定部品)はコネクタ収容部21(部品収容部)に収容され、露出部20rは、ベース部20の下面(外面)においてコネクタ収容部21の周縁から所定幅Wの第2領域R2に配置される。これにより、コネクタ22をコネクタ収容部21に収容してベースユニット2の厚み(軸方向の長さ)の増大を抑制しながら、コーティング部20tを介した封入空間ES内への水分浸入を抑制することができる。なお、本実施形態において、コネクタ収容部21(部品収納部)の周縁はコネクタ22の周縁に略一致する。

0052

なお、露出部20rの表面粗さRaが0.2μm以上であると、シール部材61、62と露出部20rとの密着性、及びカバー部4と露出部20rとの密着性を向上させることができるため、望ましい。また、露出部20rの表面粗さRaが1.6μm以下であると、ベースユニット2の寸法精度の低下を抑制できるため、より望ましい。

0053

また、本実施形態において、露出部20rは、第1領域R1及び第2領域R2の両方に配置されているが、第1領域R1及び第2領域R2の少なくとも一方に配置されればよい。なお、露出部20rが第1領域R1及び第2領域R2の両方に配置されると、封入空間ESへの水分浸入をより抑制できるため望ましい。

0054

<4.ディスク駆動装置の動作>
上記構成のディスク駆動装置1において、モータ3の回転部31で磁気ディスクMDが支持され、中心軸C周りに回転部31が回転する。アクセス部5のヘッド51は磁気ディスクMDの記録面に沿って移動し、アクセス部5は磁気ディスクMDに対して情報の読み出し及び書き込みの少なくとも一方を行う。

0055

この時、封入空間ES内には、空気よりも低密度の気体が封入されている。これにより、磁気ディスクMD及びアクセス部5に加わる粘性抵抗が小さくなる。したがって、ディスク駆動装置1の駆動時における磁気ディスクMD及びアクセス部5の風損が低減される。

0056

モータ3及びディスク駆動装置1はベースユニット2を備える。このため、封入空間ESの外部の水分がコーティング部20tを介して封入空間ES内へ浸入することを抑制できる。したがって、封入空間ES内でのモータ3またはアクセス部5等への水分の付着を防止でき、モータ3及びディスク駆動装置1の信頼性を向上させることができる。

0057

<7.その他>
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。また、上記実施形態やその変形例は適宜任意に組み合わせることができる。

0058

本発明は、例えばディスク駆動装置に用いられるベースユニットに利用可能である。また、本発明は、例えばベースユニットを備えるディスク駆動装置に利用可能である。

0059

1・・・ディスク駆動装置、2・・・ベースユニット、20・・・ベース部、20a・・・底板部、20b・・・円筒部、20h・・・貫通孔、20k・・・基材、20t・・・コーティング部、20r・・・露出部、21・・・コネクタ収容部(部品収容部)、21a・・・下方空間部、21b・・・中央空間部、21c・・・上方空間部、21d・・・上面、21h・・・貫通孔、22・・・コネクタ、23・・・接着剤、25・・・周壁部、26・・・ガスケット、27・・・スリーブ挿入部(部品収容部)、27h・・・貫通孔、28・・・引出線挿通部(部品収容部)、28h・・・貫通孔、3・・・モータ、30・・・静止部、31・・・回転部、32・・・ステータ、32a・・・ステータコア、32b・・・コイル、32c・・・ティース、32e・・・引出線、33・・・スリーブ、34・・・シャフト、36・・・ハブ、36a・・・段差部、37・・・マグネット、38・・・バックヨーク、4・・・カバー部、4k・・・基材、5・・・アクセス部、51・・・ヘッド、61・・・シール部材、62・・・シール部材、7・・・筐体、7a・・・上面開口部、90・・・回路基板、C・・・中心軸、CT・・・接触箇所、ES・・・封入空間、R1・・・第1領域、R2・・・第2領域、R3・・・領域、Rc・・・接触領域、W・・・幅

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