図面 (/)

技術 画像形成装置

出願人 富士ゼロックス株式会社
発明者 富永宜幸
出願日 2017年9月27日 (1年9ヶ月経過) 出願番号 2017-187103
公開日 2019年4月18日 (3ヶ月経過) 公開番号 2019-061171
状態 未査定
技術分野 カラー電子写真 電子写真における制御・管理・保安
主要キーワード 支持構造部材 清掃板 ベンチモデル 接地処理 単独画像 送出部材 抑制モード フィルム媒体
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年4月18日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (18)

課題

第1のトナー単独画像を形成する場合、中間転写体上に第1のトナーの単独画像のみを転写する場合に比較して、第1のトナーの飛び散りによる画質の低下を抑制する。

解決手段

第1のトナーTwで画像を形成する第1画像形成部と、第1のトナー以外の他のトナーTcで画像を形成する第2画像形成部と、前記第1及び第2画像形成部で形成された画像を中間転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体上に前記第1のトナーTwの単独画像を形成する場合、前記中間転写体上に転写する前記第1のトナーTwの単独画像上に、前記他のトナーTcによる画像を転写するよう前記中間転写体上に転写する画像の順序を設定する設定手段と、を備える。

概要

背景

従来、画像形成装置においては、ユーザーニーズ多様化に対応するため、画像として白色トナーによる画像を形成することが求められてきている。かかる画像形成装置に関連する技術としては、例えば、特許文献1に開示されたものが既に提案されている。

特許文献1は、原稿画像に応じた静電潜像胆持する複数の静電潜像胆持体と、プロセスカラートナーあるいは特色トナーを有し前記静電潜像胆持体上にそれぞれのトナー画像作像する複数の現像装置と、前記各現像装置で形成されたトナー画像を夫々の転写位置で被転写体に転写する複数の転写部材と、前記特色トナーのトナー付着量が設定されるトナー付着量モードを複数備え、該付着量モードの内より選択された特色トナー付着量モードでは作像を2回に分けて行う制御装置を備え、前記制御装置は前記1回目の作像で前記転写装置を転写位置に対し接離制御すると共に、前記2回に分けた特色トナーの作像での少なくとも一方回には前記プロセスカラートナーとあわせて作像を行うよう制御するように構成したものである。ここで、特色トナーとしては、白色トナーが使用されている。

特許文献2は、白色トナーを用いて白色トナー画像を透明記媒体上に形成する第一画像形成手段と、白色以外の複数色のトナーを用いて各色のトナー画像が重なり合った重ねトナー画像を透明記録媒体上に形成する第二画像形成手段と、前記透明記録媒体上に形成された白色トナー画像及び重ねトナー画像を該透明記録媒体に少なくとも熱によって定着させる定着手段とを備え、前記透明記録媒体上に形成された重ねトナー画像の上に白色トナー画像を形成する画像形成装置において、画素毎の重ねトナー画像のトナー付着量に応じて、重ねトナー画像上に形成させる白色トナー画像のトナー付着量を変更するように、前記第一画像形成手段を制御する制御手段を有するように構成したものである。

概要

第1のトナーの単独画像を形成する場合、中間転写体上に第1のトナーの単独画像のみを転写する場合に比較して、第1のトナーの飛び散りによる画質の低下を抑制する。第1のトナーTwで画像を形成する第1画像形成部と、第1のトナー以外の他のトナーTcで画像を形成する第2画像形成部と、前記第1及び第2画像形成部で形成された画像を中間転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体上に前記第1のトナーTwの単独画像を形成する場合、前記中間転写体上に転写する前記第1のトナーTwの単独画像上に、前記他のトナーTcによる画像を転写するよう前記中間転写体上に転写する画像の順序を設定する設定手段と、を備える。

目的

この発明の目的は、第1のトナーの単独画像を形成する場合、中間転写体上に第1のトナーの単独画像のみを転写する場合に比較して、第1のトナーの飛び散りによる画質の低下を抑制することにある

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

第1のトナーで画像を形成する第1画像形成部と、第1のトナー以外の他のトナーで画像を形成する第2画像形成部と、前記第1及び第2画像形成部で形成された画像を中間転写体を介して記録媒体転写する転写手段と、前記記録媒体上に前記第1のトナーの単独画像を形成する場合、前記中間転写体上に転写する前記第1のトナーの単独画像上に、前記他のトナーによる画像を転写するよう前記中間転写体上に転写する画像の順序を設定する設定手段と、を備える画像形成装置

請求項2

前記設定手段は、前記第1のトナーの単独画像の単位面積当たりのトナー量が閾値以上である場合にのみ、前記第1のトナーの単独画像上に前記他のトナーによる画像を転写するよう設定する請求項1に記載の画像形成装置。

請求項3

前記設定手段は、前記第1のトナーの単独画像上に前記他のトナーによる画像を転写するよう設定する閾値が8g/m2以上である請求項2に記載の画像形成装置。

請求項4

前記設定手段は、前記第1のトナーの単独画像のトナー層数が閾値以上である場合にのみ、前記第1のトナーの単独画像上に前記他のトナーによる画像を転写するよう設定する請求項1に記載の画像形成装置。

請求項5

前記設定手段は、前記第1のトナーの単独画像上に前記他のトナーによる画像を転写するよう設定する閾値が1層よりも多い層数である請求項4に記載の画像形成装置。

請求項6

前記中間転写体は、中間転写ベルトを備え、前記第1画像形成部は、前記第2画像形成部より前記中間転写ベルトの移動方向に沿った上流側に配置されている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。

請求項7

前記第1画像形成部は、前記中間転写ベルトの移動方向に沿った最上流側に配置されている請求項6に記載の画像形成装置。

請求項8

前記他のトナーは、前記記録媒体上に転写された際に前記第1のトナーに比較して目立たないトナーである請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。

請求項9

前記他のトナーは、前記記録媒体と同一の色彩又は透明なトナーである請求項8に記載の画像形成装置。

技術分野

0001

この発明は、画像形成装置に関する。

背景技術

0002

従来、画像形成装置においては、ユーザーニーズ多様化に対応するため、画像として白色トナーによる画像を形成することが求められてきている。かかる画像形成装置に関連する技術としては、例えば、特許文献1に開示されたものが既に提案されている。

0003

特許文献1は、原稿画像に応じた静電潜像胆持する複数の静電潜像胆持体と、プロセスカラートナーあるいは特色トナーを有し前記静電潜像胆持体上にそれぞれのトナー画像作像する複数の現像装置と、前記各現像装置で形成されたトナー画像を夫々の転写位置で被転写体に転写する複数の転写部材と、前記特色トナーのトナー付着量が設定されるトナー付着量モードを複数備え、該付着量モードの内より選択された特色トナー付着量モードでは作像を2回に分けて行う制御装置を備え、前記制御装置は前記1回目の作像で前記転写装置を転写位置に対し接離制御すると共に、前記2回に分けた特色トナーの作像での少なくとも一方回には前記プロセスカラートナーとあわせて作像を行うよう制御するように構成したものである。ここで、特色トナーとしては、白色トナーが使用されている。

0004

特許文献2は、白色トナーを用いて白色トナー画像を透明記媒体上に形成する第一画像形成手段と、白色以外の複数色のトナーを用いて各色のトナー画像が重なり合った重ねトナー画像を透明記録媒体上に形成する第二画像形成手段と、前記透明記録媒体上に形成された白色トナー画像及び重ねトナー画像を該透明記録媒体に少なくとも熱によって定着させる定着手段とを備え、前記透明記録媒体上に形成された重ねトナー画像の上に白色トナー画像を形成する画像形成装置において、画素毎の重ねトナー画像のトナー付着量に応じて、重ねトナー画像上に形成させる白色トナー画像のトナー付着量を変更するように、前記第一画像形成手段を制御する制御手段を有するように構成したものである。

先行技術

0005

特開2015−206951号公報
特開2015−064401号公報

発明が解決しようとする課題

0006

画像形成装置において、第1のトナーからなる画像の画質を向上させるためには、第1のトナーの画像濃度を増加させることが考えられる。しかし、この場合には、積層する第1のトナー同士の反発力で第1のトナーの画像が飛散するおそれがある。

0007

この発明の目的は、第1のトナーの単独画像を形成する場合、中間転写体上に第1のトナーの単独画像のみを転写する場合に比較して、第1のトナーの飛び散りによる画質の低下を抑制することにある。

課題を解決するための手段

0008

請求項1に記載された発明は、第1のトナーで画像を形成する第1画像形成部と、
第1のトナー以外の他のトナーで画像を形成する第2画像形成部と、
前記第1及び第2画像形成部で形成された画像を中間転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、
前記記録媒体上に前記第1のトナーの単独画像を形成する場合、前記中間転写体上に転写する前記第1のトナーの単独画像上に、前記他のトナーによる画像を転写するよう前記中間転写体上に転写する画像の順序を設定する設定手段と、
を備える画像形成装置である。

0009

請求項2に記載された発明は、前記設定手段は、前記第1のトナーの単独画像の単位面積当たりのトナー量が閾値以上である場合にのみ、前記第1のトナーの単独画像上に前記他のトナーによる画像を転写するよう設定する請求項1に記載の画像形成装置である。

0010

請求項3に記載された発明は、前記設定手段は、前記第1のトナーの単独画像上に前記他のトナーによる画像を転写するよう設定する閾値が8g/m2以上である請求項2に記載の画像形成装置である。

0011

請求項4に記載された発明は、前記設定手段は、前記第1のトナーの単独画像のトナー層数が閾値以上である場合にのみ、前記第1のトナーの単独画像上に前記他のトナーによる画像を転写するよう設定する請求項1に記載の画像形成装置である。

0012

請求項5に記載された発明は、前記設定手段は、前記第1のトナーの単独画像上に前記他のトナーによる画像を転写するよう設定する閾値が1層よりも多い層数である請求項4に記載の画像形成装置である。

0013

請求項6に記載された発明は、前記中間転写体は、中間転写ベルトを備え、
前記第1画像形成部は、前記第2画像形成部より前記中間転写ベルトの移動方向に沿った上流側に配置されている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置である。

0014

請求項7に記載された発明は、前記第1画像形成部は、前記中間転写ベルトの移動方向に沿った最上流側に配置されている請求項6に記載の画像形成装置である。

0015

請求項8に記載された発明は、前記他のトナーは、前記記録媒体上に転写された際に前記第1のトナーに比較して目立たないトナーである請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置である。

0016

請求項9に記載された発明は、前記他のトナーは、前記記録媒体と同一の色彩又は透明なトナーである請求項8に記載の画像形成装置である。

発明の効果

0017

請求項1に記載された発明によれば、第1のトナーの単独画像を形成する場合、中間転写体上に第1のトナーの単独画像のみを転写する場合に比較して、第1のトナーの飛び散りによる画質の低下を抑制することができる。

0018

請求項2に記載された発明によれば、第1のトナーの飛び散りが発生し易い場合にのみ他のトナーによる画像を形成できる。

0019

請求項3に記載された発明によれば、特に第1のトナーの飛び散りが発生し易い8g/m2以上である場合に他のトナーによる画像を形成できる。

0020

請求項4に記載された発明によれば、第1のトナーの飛び散りが発生し易い場合にのみ他のトナーによる画像を形成できる。

0021

請求項5に記載された発明によれば、特に第1のトナーの飛び散りが発生し易い層数が1層よりも多い層数である場合に他のトナーによる画像を形成できる。

0022

請求項6に記載された発明によれば、前記第1画像形成部は、前記第2画像形成部より前記中間転写ベルトの移動方向に沿った上流側に配置されていない場合に比較して、画像の形成動作を早期に開始することができる。

0023

請求項7に記載された発明によれば、前記第1画像形成部は、前記中間転写ベルトの移動方向に沿った最上流側に配置されていない場合に比較して、直ちに画像形成動作を開始することができる。

0024

請求項8に記載された発明によれば、他のトナーが目立つことを抑制できる。

0025

請求項9に記載された発明によれば、他のトナーが殆ど目立たなくすることができる。

図面の簡単な説明

0026

この発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
この発明の実施の形態1に係る画像形成装置の画像形成部を示す構成図である。
フルカラーのトナー及び白色トナーを示す断面模式図である。
この発明の実施の形態1に係る画像形成装置における基本的な画像形成動作を示す模式図である。
記録媒体上に形成されるトナー像を示す模式図である。
この発明の実施の形態1に係る画像形成装置において中間転写ベルト上に形成される白色トナー像を示す構成図である。
この発明の実施の形態1に係る画像形成装置において中間転写ベルト上に形成される白色トナー像を示す構成図である。
この発明の実施の形態1に係る画像形成装置において中間転写ベルト上に形成される白色トナー像を示す構成図である。
この発明の実施の形態1に係る画像形成装置の制御装置を示すブロック図である。
この発明の実施の形態1に係る画像形成装置における画像形成工程を示す概略図である。
この発明の実施の形態1に係る画像形成装置において形成される白色トナー像を示す模式図である。
この発明の実施の形態1に係る画像形成装置において形成される白色トナー像を示す模式図である。
実験例1の結果を示すグラフである。
実験例2の結果を示すグラフである。
この発明の実施の形態2に係る画像形成装置における画像形成工程を示す概略図である。
この発明の実施の形態3に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
この発明の実施の形態4に係る画像形成装置において形成される白色トナー像を示す模式図である。

実施例

0027

以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。

0028

[実施の形態1]
図1及び図2は、実施の形態1に係る画像形成装置を示すものである。図1はその画像形成装置の全体の概要を示し、図2はその画像形成装置における要部(作像装置など)を拡大して示している。

0029

<画像形成装置の全体の構成>
実施の形態1に係る画像形成装置1は、例えばカラープリンタとして構成されたものである。この画像形成装置1は、現像剤4を構成するトナーで現像されるトナー像を形成する第1及び第2画像形成部の一例としての複数の作像装置10と、各作像装置10で形成されたトナー像をそれぞれ保持して最終的に記録媒体の一例としての記録用紙5に二次転写する二次転写位置T2まで搬送する転写手段の一例としての中間転写装置20と、中間転写装置20の二次転写位置T2に供給すべき所要の記録用紙5を収容して搬送する給紙装置50と、中間転写装置20で二次転写された記録用紙5上のトナー像を定着させる定着装置40等を備えている。なお、図1中、符号1aは、画像形成装置1の装置本体を示すものであり、装置本体1aは、支持構造部材外装カバー等で形成されている。また、図中の破線は、装置本体1aの内部において記録用紙5が搬送される主な搬送経路を示す。

0030

作像装置10は、ホワイト(白色)(W),イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)及び特色(#1)の6色のトナー像をそれぞれ専用に形成する6つの作像装置10W,10Y,10M,10C,10K,10#1で構成されている。これらの6つの作像装置10(W,Y,M,C,K,#1)は、装置本体1aの内部空間において水平方向に沿って1列に並べた状態で配置されている。6つの作像装置10(W,Y,M,C,K,#1)のうち、第1のトナーの一例としてのホワイト(白色)(W)であるトナーによって画像を形成する作像装置10Wが第1画像形成部を構成し、ホワイト(白色)(W)の作像装置10W以外の5つの作像装置10(Y,M,C,K,#1)が第2画像形成部を構成している。この実施の形態では、ホワイト(白色)(W)の作像装置10Wが二次転写ベルト21の移動方向に沿った最も上流側に配置されている。また、この実施の形態では、特色(#1)の作像装置10#1が二次転写ベルト21の移動方向に沿った最も下流側に配置されている。そして、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及びブラック(K)のフルカラー画像を形成する作像装置10(Y,M,C,K)は、ホワイト(白色)(W)の作像装置10Wと特色(#1)の作像装置10#1の間に位置するよう配置されている。

0031

尚、特色(#1)の作像装置10#1で形成されるトナー像の色としては、特に限定されるものでなく、例えば、金や銀等の金属色や透明トナー、あるいは発泡トナーなど任意のものが挙げられる。また、特色(#1)の作像装置10#1で形成されるトナー像の色としては、ホワイト(白色)(W)であっても良い。この場合には、ホワイト(白色)(W)の作像装置10Wが、中間転写ベルト21の移動方向に沿った最上流側に配置された第1のホワイト(白色)(W)の作像装置10W以外に、最も下流側に配置された第2のホワイト(白色)(W)の作像装置10Wが存在することになる。この実施の形態1では、特色(#1)の作像装置10#1において透明トナーが使用されている。

0032

各作像装置10(W,Y,M,C,K,#1)は、図1図2に示されるように、回転する像保持体の一例としての感光体ドラム11を備えており、この感光体ドラム11の周囲に、次のような各装置が主に配置されている。主な装置とは、感光体ドラム11の像形成が可能な周面(像保持面)を所要の電位帯電させる帯電装置12と、感光体ドラム11の帯電された周面に画像の情報(信号)に基づく光を照射して電位差のある(各色用の)静電潜像を形成する露光手段の一例としての露光装置13と、その静電潜像を対応する色(W,Y,M,C,K,#1)の現像剤4のトナーで現像してトナー像にする現像手段の一例としての現像装置14(W,Y,M,C,K,#1)と、その各トナー像を中間転写装置20に転写する一次転写手段の一例としての一次転写装置15と、一次転写後における感光体ドラム11の像保持面に残留して付着するトナー等の付着物を取り除いて清掃するドラム清掃装置16等である。

0033

感光体ドラム11は、接地処理される円筒状又は円柱状の基材の周面に感光材料からなる光導電性層感光層)を有する像保持面を形成したものである。この感光体ドラム11は、図示しない駆動装置から駆動力が伝達されて矢印Aで示す方向に回転するように支持されている。

0034

帯電装置12は、感光体ドラム11に接触しない状態で配置されるコロナ放電器等の非接触型の帯電装置で構成される。帯電装置12には帯電用電圧が供給される。帯電用電圧としては、現像装置14が反転現像を行うものである場合、現像装置14から供給されるトナーの帯電極性と同じ極性電圧又は電流が供給される。なお、帯電装置12としては、感光体ドラム11に接触した状態で配置される帯電ロール等の接触型の帯電装置を用いても良い。

0035

露光装置13は、画像形成装置1に入力される画像の情報に応じて構成されるレーザ光LBを、帯電された後の感光体ドラム11の周面に対して照射して静電潜像を形成するものである。露光装置13には、潜像形成時になると、画像形成装置1に任意の手段で入力される画像の情報(信号)が送信される。なお、露光装置13としては、感光体ドラム11の軸方向に沿って配列された複数の発光素子としてのLEDにより感光体ドラム11に光を照射して静電潜像を形成するLEDプリントヘッドからなるものを用いても良い。

0036

現像装置14(W,Y,M,C,K,#1)はいずれも、図2に示されるように、開口部と現像剤4の収容室が形成された筐体140の内部に、現像剤4を保持して感光体ドラム11と向き合う現像領域まで搬送する現像ロール141と、現像剤4を撹拌しながら現像ロール141を通過させるよう搬送するスクリューオーガー等の撹拌搬送部材142,143と、現像ロール141に保持される現像剤の量(層厚)を規制する層厚規制部材144などを配置して構成されたものである。この現像装置14には、その現像ロール141と感光体ドラム11の間に現像用電圧が図示しない電源装置から供給される。また、現像ロール141や撹搬送拌部材142,143は、図示しない駆動装置からの駆動力が伝達されて所要の方向に回転する。さらに、上記6色の現像剤4(W,Y,M,C,K,#1)としては、非磁性トナー磁性キャリアを含む二成分現像剤が使用される。なお、現像装置14(W,Y,M,C,K,#1)は、筐体140の現像剤4のトナー濃度を検知する図示しないトナー濃度検知手段を備えている。

0037

イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色のトナーT(Y,M,C,K)としては、例えば、図3(a)に示されるように、内部に粒状の色材301や低融点合成樹脂302、あるいはワックスなどを分散させた通常の熱溶融性樹脂303を有し、その外周を通常の熱溶融性樹脂304で被覆し、外周面帯電性清掃性などを調整する機能性微粒子からなる外添剤305を添加したものが用いられる。カラートナーT(Y,M,C,K)の数平均粒子径は、例えば、4〜6μm程度に設定される。

0038

一方、白色トナーTWとしては、例えば、図3(b)に示されるように、内部に粒状のTiO2などの白色の金属顔料311や結晶性樹脂312、ワックスなどを分散させた通常の熱溶融性樹脂313、あるいは通常の熱溶融性樹脂314を有し、その外周を通常の熱溶融性樹脂315で被覆し、外周面に帯電や清掃性などを調整する機能性微粒子からなる外添剤316を添加したものが用いられる。白色トナーTWは、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の通常のトナーT(Y,M,C,K)と比較して粒径が大きく設定されている。白色トナーTWの数平均粒子径は、例えば、7〜9μm程度に設定される。また、白色トナーTWは、粒状のTiO2などの白色の金属顔料311を含んでおり、通常のトナーT(Y,M,C,K)と比較して誘電損率が高く、誘電特性が低いため、帯電量に起因したトナー飛散などの画像ディフェクトが発生し易い傾向がある。

0039

また、特色トナーとして用いられる透明トナーTCは、図3(a)に示されるカラートナーと色材301を含まない点を除いて同様の成分からなるものである。透明トナーTCの数平均粒子径は、例えば、6μm程度に設定される。

0040

なお、磁性キャリアとしては、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の通常のトナーT(Y,M,C,K)、白色トナーTW及び特色トナーともに同様のものが用いられる。

0041

一次転写装置15は、図1及び図2に示されるように、一次転写位置T1において感光体ドラム11の周面に中間転写ベルト21を介して接触し回転するとともに一次転写用電圧が供給される一次転写ロールを備えた接触型の転写装置である。一次転写用電圧としては、トナーの帯電極性と逆の極性を示す直流の電圧が図示しない電源装置から供給される。

0042

一次転写装置15(W,Y,M,C,K,#1)は、例えば、一次転写位置T1において、各作像装置10(W,Y,M,C,K,#1)毎に中間転写ベルト21に対して図示しない接離手段により個別に接触及び離間可能となるよう構成されている。なお、一次転写装置15(W,Y,M,C,K,#1)は、一次転写位置T1において、中間転写ベルト21に対して常時接触した状態で配置されても良い。

0043

ドラム清掃装置16は、図2に示されるように、容器状の本体160の内部に配置されて残留トナー等の付着物を取り除いて清掃する清掃板161と、残留トナー等の付着物を取り除いて清掃する清掃ブラシ162と、清掃板161及び清掃ブラシ162で取り除いたトナー等の付着物を回収して図示しない回収システム送り出すよう搬送するスクリューオーガー等の送出部材163などで構成されている。清掃板161としては、ゴム等の材料からなる板状の部材(例えばブレード)が使用される。

0044

中間転写装置20は、図1に示されるように、各作像装置10(W,Y,M,C,K,#1)の下方の位置に存在するよう配置される。この中間転写装置20は、感光体ドラム11と一次転写装置15(一次転写ロール)の間となる一次転写位置T1を通過しながら矢印Bで示す方向に循環移動する中間転写体の一例としての中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21をその内周から所望の状態に保持して循環移動自在に支持する複数のベルト支持ロール22〜27と、ベルト支持ロール26に支持されている中間転写ベルト21の外周面(像保持面)側に配置されて中間転写ベルト21上のトナー像を記録用紙5に二次転写させる二次転写装置30と、二次転写装置30を通過した後に中間転写ベルト21の外周面に残留して付着するトナー、紙粉等の付着物を取り除いて清掃するベルト清掃装置28とで主に構成されている。

0045

中間転写ベルト21としては、例えばポリイミド樹脂ポリアミド樹脂等の合成樹脂にカーボンブラック等の抵抗調整剤などを分散させた材料で製作される無端状のベルトが使用される。また、ベルト支持ロール22は駆動ロールとして構成され、ベルト支持ロール23,25は中間転写ベルト21の走行位置などを保持する従動ロールとして構成され、ベルト支持ロール24は張力付与ロールとして構成され、ベルト支持ロール26は二次転写のバックアップロールとして構成され、ベルト支持ロール27はベルト清掃装置28の支持ロールとして構成されている。

0046

二次転写装置30は、図1に示されるように、中間転写装置20におけるベルト支持ロール26に支持されている中間転写ベルト21の外周面部分である二次転写位置T2において回転する二次転写ベルト装置として構成されている。二次転写装置30は、二次転写ベルト31と、二次転写ベルト31を支持する複数のベルト支持ロール32,33と、二次転写ベルト31を清掃するベルト清掃装置34とを備える。複数のベルト支持ロール32,33のうち、ベルト支持ロール32は、二次転写ロールを構成している。なお、図1中符号29はベルト支持ロール26に二次転写バイアス電圧印加するバイアス印加ロールを示している。

0047

定着装置40は、表面温度が予め定められた温度に保持されるよう加熱手段(熱源)によって加熱されるロール形態又はベルト形態の加熱用回転体41と、この加熱用回転体41に所要の圧力で接触して回転するロール形態又はベルト形態の加圧用回転体42などを配置して構成されたものである。この定着装置40では、加熱用回転体41と加圧用回転体42が接触する接触部が所要の定着処理(加熱及び加圧)を行う定着処理部となる。

0048

給紙装置50は、中間転写装置20の下方の位置に存在するように配置される。この給紙装置50は、所望のサイズ、種類等の記録用紙5を積載した状態で収容する単数(又は複数)の用紙収容体51と、用紙収容体51から記録用紙5を1枚ずつ送り出す送出装置52とで主に構成されている。用紙収容体51は、例えば、装置本体1aの正面(使用者が操作時に向き合う側面)側に引き出すことができるように取り付けられている。

0049

記録媒体5としては、例えば、電子写真方式複写機プリンタ等に使用される普通紙やトレーシングペーパー等の薄紙、あるいは合成樹脂(PETなど)製の透明なフィルム状の媒体からなるOHPシート等(以下、「フィルム媒体」という。)が挙げられる。定着後における画像表面の平滑性をさらに向上させるには、記録用紙5の表面もできるだけ平滑であることが好ましく、例えば、普通紙の表面を樹脂等でコーティングしたコート紙、印刷用アート紙等の坪量が相対的に大きい所謂厚紙なども好適に使用することができる。

0050

給紙装置50と二次転写装置30との間には、給紙装置50から送り出される記録用紙5を二次転写位置T2まで搬送する単数(又は複数)の用紙搬送ロール対53〜56や図示しない搬送ガイド材で構成される給紙搬送路57が設けられている。給紙搬送路57において二次転写位置T2の直前の位置に配置される用紙搬送ロール対56は、例えば記録用紙5の搬送時期を調整するロールレジストロール)として構成されている。

0051

また、二次転写装置30と定着装置40との間には、二次転写装置30から送り出される記録用紙5を定着装置40まで搬送する複数(又は単数)の用紙搬送ベルト57,58,59で構成される用紙搬送路60が設けられている。

0052

定着装置40の下流側には、定着装置40によりトナー像が定着された記録用紙5を、装置本体1aの側面に配置された図示しない用紙排出部に排出するための用紙排出ロール(図示せず)を備えた用紙排出搬送路61が設けられている。

0053

図1中、符号100は、画像形成装置1の動作を統括的に制御する制御手段の一例としての制御装置を示している。制御装置100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、あるいはこれらCPUやROM等を接続するバス通信インターフェイスなどを備える。

0054

<画像形成装置の基本的な動作>
以下、画像形成装置1による基本的な画像形成動作について説明する。

0055

ここでは、前記6つの作像装置10(W,Y,M,C,K,#1)のうち、4つの作像装置10(Y,M,C,K)を使用して、4色(Y,M,C,K)のトナー像を組み合わせて構成されるフルカラー画像を形成するときの画像形成動作を説明する。なお、フルカラー画像に白色トナー及び特色トナーからなるトナー像を適宜組み合わせて画像を形成するときの画像形成動作も基本的には同様である。

0056

画像形成装置1は、画像形成動作(プリント)の要求の指令情報を受けると、制御装置100の制御によって、4つの作像装置10(Y,M,C,K)、中間転写装置20、二次転写装置30、定着装置40等が始動する。なお、画像形成動作を実行しない作像装置10では、一次転写装置15が中間転写ベルト21から離間した退避位置に移動されるが、感光体ドラム11は回転駆動される。

0057

そして、各作像装置10(Y,M,C,K)においては、まず各感光体ドラム11が矢印Aで示す方向に回転し、各帯電装置12が各感光体ドラム11の表面を所要の極性(実施の形態1ではマイナス極性)及び電位に帯電させる。続いて、露光装置13が、帯電後の感光体ドラム11の表面に対し、画像形成装置1に入力される画像の情報を各色成分(Y,M,C,K)に変換して得られる画像の信号に基づいて発光される光を照射し、その表面に所要の電位差で構成される各色成分の静電潜像をそれぞれ形成する。

0058

続いて、各現像装置14(Y,M,C,K)が、感光体ドラム11に形成された各色成分の静電潜像に対し、所要の極性(マイナス極性)に帯電された対応する色(Y,M,C,K)のトナーをそれぞれ供給して静電的に付着させて現像を行う。この現像により、各感光体ドラム11に形成された各色成分の静電潜像は、その対応する色のトナーでそれぞれ現像された4色(Y,M,C,K)のトナー像として顕像化される。

0059

続いて、各作像装置10(Y,M,C,K)の感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像が一次転写位置T1まで搬送されると、一次転写装置15が、その各色のトナー像を中間転写装置20の矢印Bで示す方向に回転する中間転写ベルト21に対して順番に重ね合わせるような状態で一次転写させる。

0060

また、一次転写が終了した各作像装置10では、ドラム清掃装置16が付着物を掻き取るように除去して感光体ドラム11の表面を清掃する。これにより、各作像装置10は次の作像動作が可能な状態にされる。

0061

続いて、中間転写装置20では、中間転写ベルト21の回転により一次転写されたトナー像を保持して二次転写位置T2まで搬送する。一方、給紙装置50では、作像動作に合わせて所要の記録用紙5を給紙搬送路57に送り出す。給紙搬送路57では、レジストロールとしての用紙搬送ロール対56が記録用紙5を転写時期に合わせて二次転写位置T2に送り出して供給する。

0062

二次転写位置T2においては、二次転写ロール32が、中間転写ベルト21上のトナー像を記録用紙5に一括して二次転写させる。また、二次転写が終了した後の中間転写装置20では、ベルト清掃装置28が、二次転写後の中間転写ベルト21の表面に残留したトナー等の付着物を取り除いて清掃する。

0063

続いて、トナー像が二次転写された記録用紙5は、中間転写ベルト21と二次転写ベルト31から剥離された後に3連の搬送ベルト57,58,59によって定着装置40まで搬送される。定着装置40では、回転する加熱用回転体41と加圧用回転体42との間の接触部に二次転写後の記録用紙5を導入して通過させることにより、必要な定着処理(加熱及び加圧)をして未定着のトナー像を記録用紙5に定着させる。定着が終了した後の記録用紙5は、用紙排出搬送路61を介して図示しない用紙排出ロールにより、例えば画像形成装置1の側面に設けられた図示しない排出収容部に排出される。

0064

以上の動作により、図4(a)に示されるように、4色のトナーT(Y,M,C,K)からなるトナー像を組み合わせて形成されるフルカラー画像が中間転写ベルト21上に多重に一次転写される。なお、上述したように、フルカラー画像に白色トナー及び特色トナーからなるトナー像を適宜組み合わせた画像も、同様の画像形成動作によって中間転写ベルト21上に多重に一次転写される。

0065

画像形成装置1において、フルカラー画像に白色トナーからなるトナー像を組み合わせた画像を形成する場合には、図4(b)に示されるように、ホワイト(白色)(W)の作像装置10Wで白色トナーTWからなるトナー像が形成された後、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及びブラック(K)の作像装置10(Y,M,C,K)で形成されたフルカラーのトナーT(Y,M,C,K)からなるトナー像が中間転写ベルト21上に多重に一次転写される。なお、図4(b)では、便宜上、白色トナーTWからなるトナー像とフルカラーのトナーT(Y,M,C)が重ね合わせた状態で図示しているが、通常、白色トナーTWからなるトナー像は、フルカラーのトナーT(Y,M,C)と重ね合わされることなく、単独画像として形成される。

0066

また、画像形成装置1において、白色トナーのみからなる画像を形成する場合には、図4(c)に示されるように、基本的に、ホワイト(白色)(W)の作像装置10Wで白色トナーからなるトナー像が形成された後、白色トナーからなるトナー像が一次転写された中間転写ベルト21は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)及び特色(#1)の作像装置10(Y,M,C,K,#1)からトナー像が転写されることなく通過する。

0067

記録用紙5上に白色トナーのみからなる画像を形成する場合、白色トナー像の画像濃度は、4色のトナーT(Y,M,C,K)からなるフルカラーのトナー像に比較して、画質を向上させるため高く設定されることが望ましい。このとき、白色トナーの画像濃度は、図5(a)(b)に示されるように、白色のトナーTW単独で構成される場合、例えば、単位面積当たりのトナー量(TMA)が、フルカラーのトナーT(Y,M,C,K)からなる最大濃度の画像である1層のトナー量よりも多い、3層程度のトナー層を形成する8(g/m2)以上であって8〜12(g/m2)程度に設定される。

0068

このように、画像形成装置1では、例えば、白色の単独画像などの画像を形成する場合に記録媒体5の隠蔽率白色度などを増加させて画質を向上させるため、白色単独画像の記録媒体5上におけるトナー量をイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の他色の画像に比較して多く設定することが望ましい。

0069

しかしながら、本発明者等の研究によれば、白色単独画像のトナー量を相対的に多く設定した場合には、ホワイト(白色)(W)の作像装置10Wにおいて感光体ドラム11W上から白色のトナー像を中間転写ベルト21に一次転写する際に、図6(a)に示されるように、中間転写ベルト21に一次転写された白色トナーTWのうち、最上層の白色トナーTWが積層されたトナー同士の静電的な反発力によって飛び散る、所謂ブラーと呼ばれる現象が発生し、画質が低下する虞れがあることが明らかとなった。

0070

中間転写ベルト21上において飛び散った白色トナーTWは、図6(b)に示されるように、最終的に記録用紙5に二次転写され定着されたときに、本来の画像の周囲に飛散した状態で存在するため、飛び散った白色トナーTWが目視により視認されて画質を低下させる。

0071

また、本発明者等の研究によれば、白色単独画像のトナー量を相対的に多く設定した場合には、図6(c)に示されるように、中間転写ベルト21に一次転写された白色トナーTWのトナー像を記録用紙5に二次転写する際に、中間転写ベルト21上の最上層の白色トナーTWからなる画像(特にライン画像)が、二次転写時にニップ圧の変化が急峻となることに起因して、中間転写ベルト21の移動方向に沿った下流側に飛散する所謂ライン飛びと呼ばれる現象が発生し、やはり画質が低下する虞れがあることがわかった。

0072

記録用紙5上において所謂ライン飛びにより飛び散った白色トナーTWは、図6(d)に示されるように、ブラーと同様、定着されたときに本来の画像の周囲に飛散した状態で存在するため、飛び散った白色トナーTWが目視により視認されて画質を低下させる。

0073

<画像形成装置の特徴部分の構成>
そこで、この実施の形態1に係る画像形成装置1は、一次転写に伴って生じる白色トナーTWからなるトナー像の飛散や、二次転写に伴って生じる白色トナーTWからなるトナー像のライン飛びなどに起因した画質低下が発生するのを抑制するため、像乱れ抑制モードを備えている。この像乱れ抑制モードは、設定手段の一例としての制御装置100によって、記録用紙5上に白色トナーの単独画像を形成する場合、中間転写ベルト21上に転写する白色トナーの単独画像上に、他のトナーによる画像を転写するよう中間転写ベルト21上に転写する画像の順序を設定するモードである。なお、白色トナーの単独画像は、記録用紙5の全体に形成される必要はなく、記録用紙5の一部の領域に形成されるものであっても良く、他の領域には、フルカラー画像やモノクロ画像などが存在しても良い。

0074

画像形成装置1は、制御装置100のユーザーインターフェイス等によって像乱れ抑制モードが選択されると、記録媒体5上に白色トナーTWの単独画像を形成する場合であっても、図7(a)に示されるように、中間転写ベルト21上に白色トナーTWのみからなる単独画像を転写するのではなく、図7(b)に示されるように、中間転写ベルト21上に転写する白色トナーTWの単独画像上に、他のトナーによる画像を重ね合わせて転写するよう中間転写ベルト21上に一次転写する画像の順序を設定する制御装置100を備えている。この実施の形態1では、他のトナーとして特色トナーの作像装置10#1に収容された透明トナー(T)が使用される。透明トナー(T)は、白色トナーTWの画像データと同一の画像データに基づいて、白色トナーTWの画像領域と同一の画像領域に重ね合わせて一次転写されるように形成される。なお、他のトナーとしては、特色トナーの作像装置10#1に収容された透明トナー(T)に限定されるものではない。

0075

別言すれば、画像形成装置1は、図7(a)に示されるように、記録媒体5上に白色トナーTWの単独画像を形成する場合、当該白色トナーTWからなる画像の全体の画像濃度(パイルハイト)は、8〜12(g/m2)程度と高く設定されるが、この実施の形態では、本来、記録媒体5上に白色トナーTWの単独画像を形成する場合であっても、中間転写ベルト21上におけるトナー像の少なくとも最上層には、白色トナーTW以外の他のトナー、図示例では透明トナーTCからなるトナー像が形成される。そのため、この実施の形態では、図7(b)に示されるように、白色トナーTW単独のトナー像におけるトナー量は、8〜12(g/m2)よりも低い6(g/m2)程度に設定される。

0076

すなわち、この実施の形態1に係る画像形成装置1では、制御装置100のユーザーインターフェイス等によって白色トナー画像の像乱れ抑制モードが選択されると、制御装置100は、図8(a)から図8(b)に示されるように、ホワイト(白色)(W)の作像装置10Wで形成される白色トナーTWからなる単独画像の設定濃度を8〜12(g/m2)と相対的に高い第1の値よりも低い第2の値である6(g/m2)程度に設定される。

0077

また、制御装置100は、図7(b)に示されるように、中間転写ベルト21上において、白色トナーTWからなる単独画像の最上層に、特色(#1)の作像装置10#1で形成される透明トナーTCからなるトナー像を、トナー層が一層程度となるよう通常のベタ画像の濃度で重ね合されるように一次転写する。この透明トナーTCからなるトナー像の濃度は、例えば、100%に設定されるが、これよりも低い値であっても良い。

0078

図9はこの実施の形態に係る画像形成装置の制御装置100を示すブロック図である。

0079

図9において、101は画像形成装置1の全体の動作を統括して制御する制御手段としての制御部を示すものであり、制御部101はコントローラーとしての機能を備えている。102は画像形成装置1の動作を制御するためのプログラムパラメータ、テーブルあるいはデータ等を記録するROMやRAM等からなる記憶部を示している。

0080

103は画像形成装置1に使用するユーザが記録用紙5のサイズやプリント枚数モノクロやフルカラー等の画像形成条件を入力するための操作を行うとともに、像乱れ抑制モードを実行するか否かを選択するなどの表示を行う操作表示部を示している。

0081

104は画像形成装置1がカラー複写機として機能する場合に原稿の画像を読み取る画像読取部、105は画像読取部104で読み取られるか又は外部から送られてくる画像情報(データ)を一時的に記憶する画像記憶部、106は画像記憶部105に記憶された画像データに対して所要の画像処理を施す画像処理部、107は画像処理部106で所要の画像処理が施された画像データに基づいて画像形成(プリント)動作を行う画像形成手段としての画像形成部(印刷部)をそれぞれ示している。

0082

<画像形成装置の特徴部分の動作>
この実施の形態1に係る画像形成装置1では、次のようにして白色トナーの単独画像を形成する場合、中間転写体上に白色トナーの単独画像のみを転写する場合に比較して、白色トナーの飛び散りによる画質の低下が抑制される。

0083

画像形成装置1は、制御装置100のユーザーインターフェイス等によって白色トナーの像乱れ抑制モードが選択されたか否かを判別する。制御装置100は、像乱れ抑制モードが選択されていないと判別すると、白色トナーの単独画像を形成する際に通常の画像形成動作を実行する。

0084

一方、制御装置100は、白色トナーの像乱れ抑制モードが選択されたと判別すると、次のような像乱れ抑制モードを実行する。制御装置100は、白色単独画像のトナー像における単位面積当たりのトナー質量(g/m2)を、像乱れ抑制モードが選択されない場合の第1の値である8〜12(g/m2)に比較して相対的に低い第2の値である6(g/m2)程度に設定し、図10に示されるように、ホワイト(白色)(W)の作像装置10Wにおいて作像動作を実行する。

0085

続いて、制御装置100は、特色(#1)の作像装置10#1において透明トナーTCを用いて、図10に示されるように、白色トナーTwの画像に重ね合わせて透明トナーTCの画像を形成する。

0086

その結果、中間転写ベルト21上には、図11(a)に示されるように、下層に白色トナーTwからなる2層程度のトナー像からなる画像が形成され、当該白色トナーTwからなる画像の最上層に透明トナーTCからなる1層程度のトナー像からななる画像が積層された状態で形成される。

0087

この最上層に透明トナーTCからなるトナー像は、下層の白色トナーTwからなるトナー像の上部に多重に一次転写されており、白色トナーTwを合せた透明トナーTCからなるトナー像のトータルの画像濃度(パイルハイト)は、通常のトナー像に比較して高い。そのため、最上層の透明トナーTCからなるトナー像には、図11(b)に示されるように、トナー同士の静電的な反発力によって飛び散りが発生する場合がある。

0088

そして、最終的に、中間転写ベルト21上の透明トナーTC及び白色トナーTwからなるトナー像は、図12(a)(b)に示されるように、二次転写位置において記録用紙5に一括して二次転写され、定着装置40による定着処理を受けて画像が形成される。その際、中間転写ベルト21上の最上層の白色トナーTWからなる画像(特にライン画像)が、二次転写時にニップ圧の変化が急峻となることに起因して、図11(b)に示されるように、中間転写ベルト21の移動方向に沿った下流側に飛散する所謂ライン飛びと呼ばれる現象が発生する場合がある。

0089

このとき、記録用紙5には、透明トナーTCを下層として白色トナーTwを上層としたトナー画像が形成される。また、当該トナー画像の周囲には、図11(c)及び図12(c)に示されるように、飛び散りが発生した透明トナーTCが定着されて存在する。ただし、白色トナーTwからなるトナー画像の周囲に飛び散るトナーは、透明トナーTCからなるため、目視し難く画質が低下することが抑制乃至防止される。

0090

このように、この実施の形態1に係る画像形成装置1では、白色トナーTwからなる画像として、下層に透明トナーTCからなるトナー像が存在し、当該透明トナーTCからなるトナー像の上層にトータル的にパイルハイトが高められた白色トナーからなる画像が形成される。そのため、白色トナーからなる単独画像において白色トナーの画像濃度を増加させた場合と同様に、白色トナーからなる画像の白色度及び隠蔽率を高めることができる。また、中間転写ベルト21上においては、白色トナーからなる画像の最上層に透明トナーTCからなるトナー像が存在するため、最上層の透明トナーTCに飛び散りが発生しても、透明トナーTCは透明であって目視により視認し難く、ブラー等の画質低下が顕現し難くなり画質が向上する。

0091

同様に、この実施の形態1に係る画像形成装置1では、中間転写ベルト21から記録用紙5上に白色トナー及び透明トナーTCからなるトナー像のうち、最上層の透明トナーTCにライン飛び等の飛び散りが発生する虞れがあるが、上述したように、透明トナーTCは透明であって目視により視認し難く、ライン飛び等の画質低下が顕現し難くなり画質が向上する。

0092

実験例1
本発明者らは、上述した実施の形態1に係る画像形成装置1の効果を確認するため、図1に示されるような画像形成装置1のベンチモデル試作し、白色トナー及び透明トナーTCからなるトナー像において記録用紙5の白色度がどの程度向上したかを確認する実験を行った。ここで、記録用紙5として紀州黒紙を使用した。また、比較例1として、ホワイト(白色)(W)の作像装置10Wにおいて白色トナーTwのみからトナー像を形成した場合と、比較例2として、特色(#1)の作像装置10#1において白色トナーTwを使用し、特色(#1)の作像装置10#1において白色トナーTwのみからトナー像を形成した場合における白色度を測定した。

0093

図13は実験例1及び比較例1、2の結果を示すグラフである。

0094

図13から明らかなように、実験例1の場合には、比較例1、2に比較して白色トナーTwのみから白色単独画像の白色度が向上することが判った。

0095

実験例2
本発明者らは、上述した実施の形態1に係る画像形成装置1の効果を確認するため、図1に示されるような画像形成装置1のベンチモデルを試作し、白色トナー及び透明トナーTCからなるトナー像において、白色トナーの飛散によって、”モトル”と呼ばれる低周波数濃度ムラがどの程度発生しているかを確認する実験を行った。ここで、記録用紙5として紀州黒紙を使用した。また、比較例3として、ホワイト(白色)(W)の作像装置10Wにおいて白色トナーTwのみからトナー像を形成した。

0096

図14は実験例2及び比較例3の結果を示すグラフである。

0097

図14から明らかなように、実験例2の場合には、比較例3に比較して白色トナーTwのトナー量を増加させた白色度を向上させると、”モトル”と呼ばれる低周波数の濃度ムラは値が低下し改善する効果が見られることが判った。

0098

これは、中間転写ベルト21の最上層において透明トナーTCの飛散が見られるものの、透明トナーTCは、目視により視認し難いこと、及び記録用紙5上で最下層に位置する透明トナーTCは、白色トナーTwに比較して粒径が小さいため、透明トナーTCの飛散に起因した白色トナーTwの配列の乱れが発生し難いためと考えられる。

0099

[実施の形態2]
図15は、実施の形態2に係る画像形成装置を示すものである。

0100

この実施の形態2に係る画像形成装置1では、他のトナーとして、記録用紙5上に転写された際に白色トナーに比較して目立たないトナーであるように構成されている。画像形成装置1は、例えば、図15(a)に示されるように、他のトナーとして、記録用紙5上に転写された際に白色トナーに比較して目立たないトナーであるイエロー(Y)のトナーを用いるように構成される。イエロー(Y)のトナーは、白色以外の黒色等の記録用紙5において白色トナーに比較して目立ち難い。この場合には、イエロー(Y)の作像装置10Yにおいて、ホワイト(白色)(W)の作像装置10Wと同一の画像データに基づいてイエロー(Y)のトナー像が形成される。

0101

また、この実施の形態2に係る画像形成装置1では、図15(b)に示されるように、記録用紙5として黒色の記録用紙を用いる場合には、他のトナーとして記録用紙5の色と同色のブラック(K)色のトナーが使用される。この場合には、ブラック(K)の作像装置10Kにおいて、ホワイト(白色)(W)の作像装置10Wと同一の画像データに基づいてブラック(K)のトナー像が形成される。

0102

[実施の形態3]
図16は、実施の形態3に係る画像形成装置を示すものである。

0103

この実施の形態3に係る画像形成装置1は、図15に示されるように、当該画像形成装置1が設置された環境の温度及び湿度の少なくとも一方を検知する環境検知手段の一例としての環境センサー108を備えている。

0104

本発明者らの研究によれば、低温低湿時にブラーと呼ばれる画質低下が発生し易く、高温高湿時にライン飛びと呼ばれる画質低下が発生し易いことが判っている。

0105

そこで、この実施の形態3に係る画像形成装置1では、環境センサー108によって画像形成装置1が設置された環境の温度及び湿度を検知し、当該環境センサー108によって検知された温度及び湿度からなる環境条件に応じて、制御装置100によって白色トナー画像の像乱れ抑制モードを実行するか否かを決定するように構成されている。

0106

制御装置100は、環境センサー108によって検知された画像形成装置1が設置された環境の温度及び湿度が通常の温度及び湿度であると判別すると、白色トナー画像の像乱れ抑制モードを実行せず、通常の画像形成条件で白色トナーからなる単独画像を形成するように構成されている。

0107

一方、制御装置100は、環境センサー108によって検知された環境の温度及び湿度が低温低湿条件又は高温高湿条件のいずれかであると判別すると、白色トナー画像の像乱れ抑制モードを実行するように構成されている。

0108

[実施の形態4]
図17は、実施の形態4に係る画像形成装置によって形成される画像を示すものである。

0109

前記実施の形態1に係る画像形成装置1では、図17に示されるように、白色トナーからなるトナー像と他のトナーである透明トナーからなるトナー像として同一の画像を形成する場合について説明した。

0110

この実施の形態4に係る画像形成装置1では、図17に示されるように、白色トナーTWからなるトナー像と他のトナーである透明トナーTCからなるトナー像として大きさ(面積)が異なる画像を形成するように構成されている。

0111

すなわち、この実施の形態4に係る画像形成装置1では、例えば、図17(a)に示されるように、中間転写ベルト21上において、白色トナーからなるトナー像よりも他のトナーである透明トナーからなるトナー像の面積が小さくなるように設定されるか、図17(b)に示されるように、白色トナーからなるトナー像よりも他のトナーである透明トナーからなるトナー像の面積が大きくなるように設定される。

0112

この場合には、透明トナーを用いた特色の作像装置において画像を形成する画像データとして、制御装置100において画像処理を施して、白色トナーからなるトナー像よりもトナー像の面積が大きくなるように補正した画像データを用いるように構成されている。この補正した画像データの作成は、白色トナーの画像データの周囲に予め定められた画素数の画素を追加又は削除するように補間することにより実行される。

0113

この実施の形態4では、図17(a)( b)に示されるように、中間転写ベルト21上において、他のトナーである透明トナーの飛び散りが発生しても、下層の白色トナーのトナー像の領域内に収まるか、或いは他のトナーである透明トナーの飛び散り自体の発生を抑制することができ、画質が向上する。

0114

なお、前記実施の形態では、複数の作像装置を備えた所謂タンデム方式の画像形成装置について説明したが、これに限定されるものではなく、複数の現像装置を備えて、中間転写体上に順次色の異なるトナー像を一次転写する工程を所要の回数(N回)だけ繰り返す所謂Nサイクル方式の画像形成装置に適用しても良いことは勿論である。

0115

1…画像形成装置
1a…装置本体
10W…白色の作像装置
10#1…特色の作像装置
10Y〜10K…フルカラーの作像装置
11…感光体ドラム
14…現像装置
20…中間転写装置
21…中間転写ベルト
100…制御装置

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • キヤノン株式会社の「 画像形成装置」が 公開されました。( 2019/05/09)

    【課題】簡易な構成で、記録材の含水状態にかかわらず記録材の坪量を精度よく検知し、記録材の坪量に応じた適切な画像形成条件で画像を形成することのできる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置100... 詳細

  • キヤノン株式会社の「 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム」が 公開されました。( 2019/05/09)

    【課題】画像生成時と画像形成時とで画像の向きが異なる場合でも、正しく画像解析を行うことを可能にし、プリンタエンジンの適切な制御を可能にすること。【解決手段】コントローラ101のCPU103が、画像解析... 詳細

  • キヤノン株式会社の「 画像処理装置、その制御方法、及びプログラム」が 公開されました。( 2019/05/09)

    【課題】2色プリントにおける色の置き換え方法を印刷目的に応じてユーザに選択させる仕組みを提供する。【解決手段】画像処理装置は、フルカラーの印刷データを2色の色材で印刷する場合に、当該フルカラーの印刷デ... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ