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図面 (20)

課題

機体フレームの大型化を抑えつつグレンタンクの容量を確保するコンバインを提供する。

解決手段

走行装置を機体フレーム2下部に備え、脱穀装置6を機体フレーム2上部左右一側に備え、グレンタンク7を機体フレーム2上部左右他側に備え、グレンタンク7の前部と脱穀装置6との間に設置され、エンジン排気ガス浄化処理する排気ガス浄化装置20と、機体フレーム2上に設置され、排気ガス浄化装置20を下方から支持する支持部材30を備え、支持部材30は、排気ガス浄化装置20が載置される載置部31と、機体フレーム2上に立設され、載置部31前部におけるグレンタンク7側の部位を支持する前側脚部32aと、機体フレーム2上に立設され、載置部31後部におけるグレンタンク7側の部位を支持する後側脚部32bを備え、後側脚部32bを、上方から下方に向かう途中でグレンタンク7側に偏倚する側に湾曲形成した。

概要

背景

従来、コンバインは、たとえば、機体フレームの下方に走行装置が設置され、機体フレームの上方左側に脱穀装置が設置され、機体フレームの上方右側にグレンタンクが設置され、機体フレーム上の脱穀装置とグレンタンクとの間に駆動源であるディーゼルエンジン(以下、エンジンという)が設置される。

また、コンバインには、近年強化されつつある排ガス規制適応するために、エンジンから排出される排気ガス浄化処理する排気ガス浄化装置を備えるものがある。

排気ガス浄化装置には、たとえば、排気ガス中の粒子状物質を除去するDPF(Diesel Particulate Filter)と、尿素水溶液(以下、尿素水という)から生成されるアンモニアを排気ガス中の窒素化合物と反応させて浄化処理する尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)触媒とを含むものがある。なお、DPFおよび尿素SCR触媒は、それぞれ円筒形状のケース内装されている(以下、ケースを含めてDPF、尿素SCR触媒という)。

また、排気ガス浄化装置は、機体フレーム上においてグレンタンクの前部と脱穀装置との間に、機体フレーム上に立設された脚部を有する支持部によって、下方から支持されて機体フレーム上に設置される場合がある(たとえば、特許文献1参照)。

概要

機体フレームの大型化を抑えつつグレンタンクの容量を確保するコンバインを提供する。走行装置を機体フレーム2下部に備え、脱穀装置6を機体フレーム2上部左右一側に備え、グレンタンク7を機体フレーム2上部左右他側に備え、グレンタンク7の前部と脱穀装置6との間に設置され、エンジンの排気ガスを浄化処理する排気ガス浄化装置20と、機体フレーム2上に設置され、排気ガス浄化装置20を下方から支持する支持部材30を備え、支持部材30は、排気ガス浄化装置20が載置される載置部31と、機体フレーム2上に立設され、載置部31前部におけるグレンタンク7側の部位を支持する前側脚部32aと、機体フレーム2上に立設され、載置部31後部におけるグレンタンク7側の部位を支持する後側脚部32bを備え、後側脚部32bを、上方から下方に向かう途中でグレンタンク7側に偏倚する側に湾曲形成した。

目的

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、機体フレームを大型化させることなくグレンタンクの容量を確保することができるコンバインを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
0件

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請求項1

走行装置機体フレームの下部に備え、穀稈脱穀する脱穀装置を前記機体フレームの上部の左右一側に備え、前記脱穀装置によって脱穀された穀粒貯留するグレンタンクを前記機体フレームの上部の左右他側に備えたコンバインにおいて、前記グレンタンクの前部と前記脱穀装置との間に設置され、前記機体フレーム上に設置されるエンジン排気ガス浄化処理する排気ガス浄化装置と、前記機体フレーム上に設置され、前記排気ガス浄化装置を下方から支持する支持部材を備え、前記支持部材は、前記排気ガス浄化装置が載置される載置部と、前記機体フレーム上に立設され、前記載置部の前部における前記グレンタンク側の部位を支持する前側脚部と、前記機体フレーム上に立設され、前記載置部の後部における前記グレンタンク側の部位を支持する後側脚部を備え、前記後側脚部を、上方から下方に向かう途中で前記グレンタンク側に偏倚する側に湾曲形成したことを特徴とするコンバイン。

請求項2

前記後側脚部を、機体背面視で略S字形状湾曲させた請求項1に記載のコンバイン。

請求項3

前記機体フレーム上における前記グレンタンクの前部下方に設置され、機体の前後傾斜姿勢を調節するピッチングシリンダを備え、前記後側脚部を、上方から下方に向かう途中で前記ピッチングシリンダを避けて湾曲形成した請求項1または請求項2に記載のコンバイン。

請求項4

前記機体フレーム上における前記グレンタンクの底部に設置され、前記グレンタンクから排出する穀粒を前方から後方へ搬送する搬送螺旋と、前記機体フレーム上における前記グレンタンクの前部下方に設置され、前記搬送螺旋に前記エンジンの駆動力を伝達するギヤボックスを備え、前記前側脚部を、上方から下方に向かう途中で前記ギヤボックスを避けて湾曲形成した請求項3に記載のコンバイン。

請求項5

前記脱穀装置は、脱穀された穀粒を風力選別する唐箕と、前記唐箕に供給する空気の吸い込み口を備えた唐箕風洞を備え、前記後側脚部および前記前側脚部を前記唐箕風洞よりも前側の部位に配置した請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコンバイン。

技術分野

0001

本発明は、コンバインに関する。

背景技術

0002

従来、コンバインは、たとえば、機体フレームの下方に走行装置が設置され、機体フレームの上方左側に脱穀装置が設置され、機体フレームの上方右側にグレンタンクが設置され、機体フレーム上の脱穀装置とグレンタンクとの間に駆動源であるディーゼルエンジン(以下、エンジンという)が設置される。

0003

また、コンバインには、近年強化されつつある排ガス規制適応するために、エンジンから排出される排気ガス浄化処理する排気ガス浄化装置を備えるものがある。

0004

排気ガス浄化装置には、たとえば、排気ガス中の粒子状物質を除去するDPF(Diesel Particulate Filter)と、尿素水溶液(以下、尿素水という)から生成されるアンモニアを排気ガス中の窒素化合物と反応させて浄化処理する尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)触媒とを含むものがある。なお、DPFおよび尿素SCR触媒は、それぞれ円筒形状のケース内装されている(以下、ケースを含めてDPF、尿素SCR触媒という)。

0005

また、排気ガス浄化装置は、機体フレーム上においてグレンタンクの前部と脱穀装置との間に、機体フレーム上に立設された脚部を有する支持部によって、下方から支持されて機体フレーム上に設置される場合がある(たとえば、特許文献1参照)。

先行技術

0006

特開2016−158591号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、上記したような従来のコンバインでは、機体フレーム上において支持部がグレンタンクと脱穀装置との間に配置されるため、脚部があることで、グレンタンクの設置スペース圧迫してしまう。このため、機体フレームの大型化を抑えつつグレンタンクにおいて所望の容量を確保することが困難であった。

0008

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、機体フレームを大型化させることなくグレンタンクの容量を確保することができるコンバインを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、走行装置(3)を機体フレーム(2)の下部に備え、穀稈脱穀する脱穀装置(6)を前記機体フレーム(2)の上部の左右一側に備え、前記脱穀装置(6)によって脱穀された穀粒貯留するグレンタンク(7)を前記機体フレーム(2)の上部の左右他側に備えたコンバイン(1)において、前記グレンタンク(7)の前部と前記脱穀装置(6)との間に設置され、前記機体フレーム(2)上に設置されるエンジン(E)の排気ガスを浄化処理する排気ガス浄化装置(20)と、前記機体フレーム(2)上に設置され、前記排気ガス浄化装置(20)を下方から支持する支持部材(30)を備え、前記支持部材(30)は、前記排気ガス浄化装置(20)が載置される載置部(31)と、前記機体フレーム(2)上に立設され、前記載置部(31)の前部における前記グレンタンク(7)側の部位を支持する前側脚部(32a)と、前記機体フレーム(2)上に立設され、前記載置部(31)の後部における前記グレンタンク(7)側の部位を支持する後側脚部(32b)を備え、前記後側脚部(32b)を、上方から下方に向かう途中で前記グレンタンク(7)側に偏倚する側に湾曲形成したことを特徴とするコンバイン(1)とする。

0010

請求項2に記載の発明は、前記後側脚部(32b)を、機体背面視で略S字形状湾曲させた請求項1に記載のコンバイン(1)とする。

0011

請求項3に記載の発明は、前記機体フレーム(2)上における前記グレンタンク(7)の前部下方に設置され、機体の前後傾斜姿勢を調節するピッチングシリンダ(44)を備え、前記後側脚部(32b)を、上方から下方に向かう途中で前記ピッチングシリンダ(44)を避けて湾曲形成した請求項1または請求項2に記載のコンバイン(1)とする。

0012

請求項4に記載の発明は、前記機体フレーム(2)上における前記グレンタンク(7)の底部に設置され、前記グレンタンク(7)から排出する穀粒を前方から後方へ搬送する搬送螺旋(42)と、前記機体フレーム(2)上における前記グレンタンク(7)の前部下方に設置され、前記搬送螺旋(42)に前記エンジン(E)の駆動力を伝達するギヤボックス(43)を備え、前記前側脚部(32a)を、上方から下方に向かう途中で前記ギヤボックス(43)を避けて湾曲形成した請求項3に記載のコンバイン(1)とする。

0013

請求項5に記載の発明は、前記脱穀装置(6)は、脱穀された穀粒を風力選別する唐箕(45)と、前記唐箕(45)に供給する空気の吸い込み口を備えた唐箕風洞(46)を備え、前記後側脚部(32b)および前記前側脚部(32a)を前記唐箕風洞(46)よりも前側の部位に配置した請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコンバイン(1)とする。

発明の効果

0014

請求項1に記載の発明によれば、排気ガス浄化装置を支持する支持部材の後側脚部が、機体フレーム上のグレンタンクに近接した位置からグレンタンクの機体内側側面に沿って立ち上がり、グレンタンクに近接する位置で載置部を支持するため、支持部材を、機体フレーム上においてグレンタンクとの干渉を防止しつつ、グレンタンクと脱穀装置との間に配置することができる。このように、グレンタンクと干渉することなくグレンタンクから近い位置に支持部材が配置可能なため、機体フレーム上の限られたスペースを有効に活用することができ、機体フレームを大型化させることなくグレンタンクの容量を確保することができる。たとえば、機体フレームの大きさはそのままで、グレンタンクの容量を増大させることもできる。

0015

請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、支持部材の後側脚部が機体背面視で略S字形状であるため、後側脚部を湾曲形成したことで湾曲部分に応力が集中するのを抑えることができ、後側脚部の剛性が高まる。

0016

請求項3に記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加えて、支持部材の後側脚部とピッチングシリンダとの干渉を防止することができる。

0017

請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の効果に加えて、支持部材の前側脚部と、搬送螺旋にエンジンの駆動力を伝達するギヤボックスとの干渉を防止することができる。

0018

請求項5に記載の発明によれば、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、支持部材の後側脚部と前側脚部とが唐箕風洞の空気の吸い込み口を妨げる位置にないため、唐箕の空気量の低下を抑えることができる。

図面の簡単な説明

0019

実施形態に係るコンバインの概略右側面図である。
実施形態に係るコンバインの概略左側面図である。
排気ガス浄化装置の構成を示す説明用の右側面図である。
支持部材の構成を示す説明用の背面図(その1)である。
支持部材の構成を示す説明用の背面図(その2)である。
支持部材の構成を示す説明用の平面図である。
脚部および連結フレームの構成を示す説明用の斜視図である。
脚部および連結フレームの構成を示す説明用の右側面図である。
脚部および連結フレームの構成を示す説明用の背面図である。
リザーブタンクの他の配置を示す説明用の右側面図である。
横フレームの構成を示す説明用の背面図である。
テールパイプの構成を示す説明用の平面図である。
テールパイプの構成を示す説明用の左側面図である。
テールパイプの構成を示す説明用の正面図である。
テールパイプの他の構成(その1)を示す説明用の左側面図である。
テールパイプの他の構成(その2)を示す説明用の右側面図である。
排気ガス浄化装置の他の構成を示す説明用の平面図である。
尿素水タンクホースの構成を示す説明用の断面図である。
油圧オイルタンクの構成を示す説明用の側面図である。
油圧用オイルタンクの他の構成(その1)を示す説明用の側面図である。
油圧用オイルタンクの他の構成(その2)を示す説明用の側面図である。

実施例

0020

本発明に係るコンバインの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。さらに、下記実施形態における構成要素には、当業者による置換が可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。

0021

図1は、実施形態に係るコンバイン1の概略右側面図である。図2は、実施形態に係るコンバイン1の概略左側面図である。なお、以下の説明では、コンバイン1の通常の使用態様時における前後方向、左右方向、上下方向を、各部位におけるそれぞれの前後方向、左右方向、上下方向として説明する。

0022

このうち、「前」方は、刈り取り作業時におけるコンバイン1の進行方向であり、「左」方は、前方に向かって左手方向であり、「右」方は、前方に向かって右手方向であり、「下」方は、重力が作用する方向である。なお、これらの方向は、説明をわかりやすくするために便宜上定義したものであり、これらの方向によって本発明が限定されるものではない。また、以下では、コンバイン1を指して「機体」という場合がある。

0023

<コンバイン1の全体構成>
まず、コンバイン1の全体構成を簡単に説明する。図1および図2に示すように、コンバイン1は、機体フレーム2と、機体フレーム2の下部に設置された走行装置3と、機体フレーム2の上部および前部に設置された後述する各種作業装置と、機体フレーム2の前部上方に設置された操縦部9とを備える。操縦部9は、キャビン9aに覆われており、キャビン9aの内部に操縦者作業者ともいう)が着席する操縦席や各種操作レバーおよび計器類を備える。

0024

走行装置3は、機体フレーム2上に設置されたエンジン(ディーゼルエンジン)E(図3参照)から動力が伝達されて周回する左右一対クローラベルト3aを備える。走行装置3は、クローラベルト3aが周回することで機体を走行させる。クローラベルト3aは、ゴムなどの弾性体により無端状に形成される。また、走行装置3は、機体の前後方向の両端部に、クローラベルト3aを回転させる駆動輪3bと、クローラベルト3aに張力を与える緊張輪3cとを備える。

0025

作業装置としては、たとえば、機体フレーム2の前部に設置された刈取装置4と、機体フレーム2の上部においてキャビン9aの左側に設置された穀稈搬送装置5と、機体フレーム2の上部左右一側(左側)に設置された脱穀装置6と、機体フレーム2の上部左右他側(右側)に設置されたグレンタンク7と、グレンタンク7の後方に縦オーガ8aが直立し、待機状態で脱穀装置6およびグレンタンク7の上方に横オーガ8bが横たわる穀粒排出オーガ8とを備える。

0026

機体フレーム2の前部上方に設置された操縦部9には、操縦席や各種操縦用レバー、計器類および操作パネル、さらには各種情報表示可能なモニタなどが設けられる。なお、操縦部9は、キャビン9aごと機体フレーム2の外側方に向けて回動可能に設けられた、いわゆるキャビンオープン構造を有してもよい。

0027

刈取装置4は、圃場の穀稈を分草する分草杆と、分草した穀稈を引き起こす引起装置と、引き起こした穀稈の根元を切断する刈刃とを備える。刈取装置4は、圃場に植立する穀稈を分草杆で分草し、分草した穀稈を引起装置で引き起こし、引き起こした穀稈を刈刃で刈り取る。穀稈搬送装置5は、刈取装置4の後方に設けられ、刈取装置4に刈り取られた穀稈を脱穀装置6に向けて搬送する。

0028

脱穀装置6は、脱穀後に選別部で選別した穀粒を、揚穀装置でグレンタンク7に送り込む。グレンタンク7は、貯留した穀粒を、底部に設けられた搬送螺旋42(図4参照)によって、穀粒排出オーガ8におけるグレンタンク7の後方(機体フレーム2の後方)に設置された縦オーガ8aの下部に送り込み、縦オーガ8aに送り込まれた穀粒を縦オーガ8aの上部から横オーガ8bに送り込み、横オーガ8bに送り込まれた穀粒を横オーガ8bの先端部に設けられた排出筒8cから排出する。

0029

図3は、排気ガス浄化装置20の構成を示す右側面図である。なお、図3では、説明の便宜上、グレンタンク7を省略している。図3に示すように、機体フレーム2上の右側におけるキャビン9a(図1参照)の後部には、エンジンルーム10が設置される。エンジンルーム10には、エンジンEを冷却するラジエータや、エンジンE冷却のために外気吸引するラジエータファンなどが収容されている。また、機体フレーム2上におけるエンジンEの後部上方には、エンジンEから排出される排気ガスを浄化処理する排気ガス浄化装置20が設置される。

0030

<排気ガス浄化装置20>
次に、排気ガス浄化装置20の構成について説明する。排気ガス浄化装置20は、排気ガス中の粒子状物質を除去するDPF21(図4図5参照)と、DPF21通過後の排気ガス中の窒素酸化物に、尿素水が加水分解されて発生したアンモニアを反応させて無害窒素に変換する尿素SCR触媒22(図4図5参照)とを備える。DPF21および尿素SCR触媒22は、それぞれ円筒形状のケースに内装されている。なお、図における符号は、これらの各ケースに付与している。

0031

DPF21は、ハニカム担体に触媒(Pt)を担持し、可溶性有機成分(SOF:Soluble Organic Fraction)および窒素化合物(NOX)成分を酸化させるとともに、粒子状物質をろ過して捕集するものである。DPF21は、たとえば、ハニカム担体と複数の隔壁とからなり、多角形断面を有する貫通孔を複数持つ、ハチ状のセル構造体と、それを取り囲む外壁とから形成される。

0032

排気ガス浄化装置20は、DPF21において、一酸化窒素を効率的に酸化させるDOC(Diesel Oxidation Catalyst)の機能を有し、尿素SCR触媒22において、尿素水から発生するアンモニアを用いた選択触媒還元の機能を有する。

0033

排気ガス浄化装置20は、DPF21において、排気ガス中の一酸化窒素を二酸化窒素に変換し、DPF21の出口と尿素SCR触媒22の入口とを接続する配管内において、二酸化窒素に尿素水を噴射し、二酸化窒素を水と窒素ガスとに変換することで、排気ガス中の窒素酸化物(NOX)を除去する。浄化処理された排気ガスは、テールパイプ23を流れて外部に排出される。

0034

このように、排気ガス浄化装置20に尿素SCR触媒22を組み込んで排気ガス中の窒素化合物(NOX)を浄化処理することで、エンジンEの排気ガスを効果的に浄化することができる。

0035

また、排気ガス浄化装置20であるDPF21と尿素SCR触媒22とは、それぞれの円筒形状のケースの仮想中心軸の向きを前後方向に沿わせ、左右方向に並んで配置される。また、排気ガス浄化装置20は、DPF21および尿素SCR触媒22のそれぞれの円筒形状のケースが並列された状態で連結され、ユニット化されている。

0036

このように、DPF21と尿素SCR触媒22とがユニット化されることで、排気ガス浄化装置20をコンパクトに構成することができる。また、後述する支持部材30上への搭載が容易となる。

0037

また、排気ガス浄化装置20は、支持部材30上に搭載されることで、機体フレーム2上においてグレンタンク7(図1参照)の前側と脱穀装置6との間に設置される。また、図3に示すように、排気ガス浄化装置20は、支持部材30上に搭載されることで、機体フレーム2上においてエンジンEの上方かつ後方に設置される。

0038

<排気ガス浄化装置20の周辺機器
ここで、機体フレーム2上において排気ガス浄化装置20の周辺に設置される各種機器の構成について説明する。図3に示すように、機体フレーム2上には、排気ガス浄化装置20の周辺機器として、ドージングモジュール(以下、DM略称する)24、サプライモジュール(以下、SMと略称する)25、尿素水タンク(図示省略)などが設置される。

0039

DM24は、尿素SCR触媒22の尿素水噴射ユニットである。DM24は、たとえば、DPF21の出口と尿素SCR触媒22の入口とを接続する配管に設置される。SM25は、尿素水タンクからDM24に尿素水を送るポンプである。SM25は、たとえば、機体フレーム2から上方に離れて設置されることが好ましい。また、SM25は、DPF21および尿素SCR触媒22からも離れて設置されることが好ましい。

0040

このように、SM25が、機体フレーム2から離れて設置されることで、SM25に対して振動源からの振動が伝達されるのを抑制することができ、SM25の破損などを抑えることができる。また、SM25が、DPF21および尿素SCR触媒22から離れて設置されることで、SM25が、DPF21および尿素SCR触媒22から発生する熱の影響を受けにくくなる。

0041

尿素水タンクは、尿素SCR触媒22に供給される尿素水を貯留する。尿素水タンクも、エンジンEから離れて設置されることが好ましい。尿素水タンクがエンジンEから離れて設置されることで、尿素水タンクがエンジンEからの熱(排熱)の影響を受けにくくなり、尿素水の劣化を抑えることができる。

0042

<支持部材30>
次に、図4図11を参照して支持部材30の構成について説明する。図4および図5は、支持部材30の構成を示す背面図である。なお、図4では、前側脚部32aをあらわすために、グレンタンク7および後側脚部32bを省略している。また、図4においては、前側脚部32aに対して、その形状を強調するために斜線を付し、図5においては、後側脚部32bに対して、その形状を強調するために斜線を付している。図6は、支持部材30の構成を示す平面図である。

0043

図4および図5に示すように、支持部材30は、機体フレーム2上において、排気ガス浄化装置20(DPF21、尿素SCR触媒22)を下方から支持している。また、支持部材30は、フレーム構造枠組み構造)であり、載置部31と、複数の脚部32とを備える。

0044

図6に示すように、載置部31は、機体平面視矩形枠状であり、前側脚部32aおよび後側脚部32bの上部に設けられる。載置部31は、グレンタンク7の左右の両側面のうち脱穀装置6と対向する一側面(左側面)に形成された凹部7a内に配置される。このため、載置部31に載置される排気ガス浄化装置20においてもグレンタンク7の凹部7a内に設置される。

0045

図4および図5に示すように、複数の脚部32は、たとえば、載置部31の前部に2つの脚部(以下、前側脚部という)32aと、載置部31の後部に1つの脚部(以下、後側脚部という)32bを有し、機体フレーム2上に立設される。

0046

前側脚部32aは、載置部31の前部において、載置部31の左右のうち少なくともグレンタンク7側となる右側の部位を支持する。なお、本実施形態では、前側脚部32aは、載置部31の左右の両側部(左右の一側部、左右の他側部)を支持する。

0047

図4に示すように、前側脚部32aのうち、グレンタンク7側となる右側の前側脚部32aは、上方から下方に向かう途中(長手方向の中途部分)で脱穀装置6側に偏倚する側(左側)に湾曲形成される。右側の前側脚部32aは、中途部分から下方が機体背面視で略逆S字形状となる。

0048

このように、グレンタンク7側となる右側の前側脚部32aを、上方から下方に向かう途中で、中途部分で脱穀装置6側となる左側へと湾曲させたことで、図4に示すように、前側脚部32aを、支持部材30に設置された燃料フィルタ40を避けて配置することができる。これにより、前側脚部32aが燃料フィルタ40のメンテナンス作業などを妨げないなど、燃料フィルタ40へのアクセスが容易となる。

0049

また、前側脚部32aを湾曲形成する場合、図4に示すように、支持部材30を機体フレーム2上に設置した状態において、機体背面視でエンジンオイルフィルタ41を避けるように形成することが好ましい。これにより、前側脚部32aとエンジンオイルフィルタ41との干渉を防止することができ、エンジンオイルフィルタ41へのアクセスが容易となる。

0050

また、前側脚部32aが機体背面視で略逆S字形状であるため、前側脚部32aの湾曲部分、すなわち、中途部分に応力が集中するのを抑えることができる。これにより、前側脚部32aの剛性を高めることができる。

0051

ここで、コンバイン1(図1参照)は、機体フレーム2上に、穀粒を螺旋搬送する搬送螺旋42を備える。搬送螺旋42は、グレンタンク7(図5参照)の底部に設置される。搬送螺旋42は、機体フレーム2上において機体の前後方向に延在し、グレンタンク7から排出される穀粒を前方から後方へ搬送する。また、コンバイン1は、機体フレーム2上に、搬送螺旋42の前端部に接続されるギヤボックス43を備える。ギヤボックス43は、グレンタンク7の前部下方に設置される。ギヤボックス43は、搬送螺旋42にエンジンEの駆動力を伝達する。

0052

前側脚部32aを湾曲形成する場合、図4に示すように、支持部材30を機体フレーム2上に設置した状態において機体背面視でギヤボックス43を避けて形成することが好ましい。これにより、前側脚部32aとギヤボックス43との干渉を防止することができる。

0053

後側脚部32bは、載置部31の後部において、載置部31の左右のうち少なくともグレンタンク7側となる右側の部位を支持する。なお、2つの後側脚部32bを有して載置部31の左右の両側を支持してもよい。

0054

図5に示すように、後側脚部32bは、上方から下方に向かう途中(長手方向の中途部分)でグレンタンク7側に偏倚する側(右側)に湾曲形成される。後側脚部32bは、中途部分において湾曲形成され、機体背面視で略S字形状となる。

0055

このように、左右の後側脚部32bのうちグレンタンク7側となる右側の後側脚部32bを中途部分でグレンタンク7側に偏倚する側となる右側へと曲げたことで、後側脚部32bが、機体フレーム2上のグレンタンク7に近接した位置からグレンタンク7の機体内側側面(左側面)の凹部7aを含む形状に沿って立ち上がり、グレンタンク7に近接する位置で載置部31を支持する。このため、支持部材30を、機体フレーム2上においてグレンタンク7との干渉を防止しつつグレンタンク7と脱穀装置6との間に配置することができる。グレンタンク7と干渉することなくグレンタンク7から近い位置に支持部材30が配置可能なため、機体フレーム2上の限られたスペースを有効に活用することができ、機体フレーム2を大型化させることなくグレンタンク7の容量を確保することができる。また、たとえば、機体フレーム2の前後左右の大きさはそのままで、グレンタンク7の容量を増大させることもできる。

0056

また、後側脚部32bが機体背面視で略S字形状であるため、後側脚部32bの湾曲部分、すなわち、後側脚部32bの中途部分に応力が集中するのを抑えることができる。これにより、後側脚部32bの剛性を高めることができる。

0057

ここで、図3に示すように、コンバイン1(図1参照)は、機体フレーム2上に、機体が左右軸を中心に上下方向に回転する、機体の前後傾斜(ピッチング)姿勢を調節するピッチングシリンダ44を備える。ピッチングシリンダ44は、機体をピッチングさせるために、走行装置3(図1参照)に向けてピッチング駆動力を付与する。ピッチングシリンダ44は、機体フレーム2上におけるグレンタンク7の前部下方に設置され、機体フレーム2上に突出している。

0058

後側脚部32bを湾曲形成する場合、支持部材30を機体フレーム2上に設置した状態において機体背面視でピッチングシリンダ44を避けて形成することが好ましい。あるいは、後側脚部32bを、機体フレーム2上において機体背面視でピッチングシリンダ44を避けた位置から立ち上げることが好ましい。これにより、後側脚部32bとピッチングシリンダ44との干渉を防止することができる。

0059

ここで、図3に示すように、脱穀装置6は、唐箕45と、唐箕風洞46とを備える。唐箕45は、脱穀された穀粒を風力選別する。唐箕風洞46は、唐箕45に供給する空気の吸い込み口を備える。脱穀装置6の前部に配置される。支持部材30を設置した状態では、前側脚部32aおよび後側脚部32bは、唐箕風洞46よりも前側の部位に配置されることが好ましい。

0060

このように、前側脚部32aと後側脚部32bとが機体右側面視において唐箕風洞46よりも前側の部位に配置されるため、前側脚部32aと後側脚部32bとが唐箕風洞46の空気の吸い込み口を妨げる位置に配置されない。これにより、唐箕45の空気量(風量)の低下を抑えることができる。また、唐箕風洞46へのアクセスが容易となり、唐箕風洞46から行う唐箕45のメンテナンス作業などが容易となる。

0061

図7は、脚部32(前側脚部32a、後側脚部32b)および連結フレーム33,34の構成を示す斜視図である。図8は、同右側面図である。図9は、同背面図である。

0062

図7に示すように、左右に並設された2つの前側脚部32aは、互いの中途部分で左右に延在する連結フレーム(以下、左右連結フレームという)33によって連結される。左右連結フレーム33は、燃料フィルタ40よりも下方に配置される。このように、左右連結フレーム33が燃料フィルタ40よりも下方に配置されることで、左右連結フレーム33が燃料フィルタ40のメンテナンス作業を妨げないなど、燃料フィルタ40へのアクセスが容易となる。

0063

また、左右連結フレーム33は、エンジンオイルの残量を表示するオイルゲージ47よりも下方に配置される。このように、左右連結フレーム33がオイルゲージ47よりも下方に配置されることで、オイルゲージ47の視認性が良好となり、エンジンオイルの残量を容易に確認することができる。

0064

左右連結フレーム33は、前後に延在する連結フレーム(以下、前後連結フレームという)34によって後側脚部32bに連結される。すなわち、2つの前側脚部32aと1つの後側脚部32bとは、左右連結フレーム33および前後連結フレーム34を介して連結される。前後連結フレーム34は、SM25よりも下方に配置される。ここで、エンジンルーム10に収容されたラジエータ(図示省略)に供給される水を貯留するリザーブタンク48は、エンジンルーム10内の空間を有効活用するためにエンジンEの後方に配置されることが好ましい。前後連結フレーム34は、リザーブタンク48よりも下方に配置される。

0065

また、前後連結フレーム34は、ピッチングシリンダ44の油圧ホース44aよりも上方に配置される。すなわち、前後連結フレーム34は、SM25およびリザーブタンク48よりも下方、かつ、ピッチングシリンダ44の油圧ホース44aよりも上方に配置される。

0066

このように、前後連結フレーム34がSM25およびリザーブタンク48よりも下方に配置されることで、前後連結フレーム34がSM25およびリザーブタンク48のメンテナンス作業を妨げないなど、SM25およびリザーブタンク48へのアクセスが容易となる。また、前後連結フレーム34がピッチングシリンダ44の油圧ホース44aよりも上方に配置されることで、前後連結フレーム34が油圧ホース44aのメンテナンス作業などを妨げることもない。

0067

図8および図9に示すように、機体フレーム2上において、脱穀装置6に伝達される動力の接続および遮断切り替え脱穀クラッチユニット49は、左右の前側脚部32aを跨ぐように設置される。これにより、脱穀クラッチワイヤを短く配索することができる。また、脱穀クラッチワイヤの屈曲を抑えて脱穀クラッチユニット49を設置することができる。また、脚部32(前側脚部32a、後側脚部32b)の機体フレーム2上の奥にある脱穀テンションスプリング隙間調整が容易となる。また、脱穀クラッチユニット49がSM25の下方にないため、SM25のフィルタ交換などのメンテナンス作業が容易となる。さらに、SM25のフィルタ交換時に尿素水が脱穀クラッチユニット49のモータなどにかかりにくい。

0068

図8および図9に示すように、リザーブタンク48は、支持部材30の複数(3つ)の脚部32(前側脚部32a、後側脚部32b)の間における後部上方に配置される。このように、リザーブタンク48が脚部32の間における後部上方に配置されることで、リザーブタンク48がエンジンEから距離的に離れるため、リザーブタンク48がエンジンEの熱の影響を受けにくくなる。また、リザーブタンク48がSM25や脱穀クラッチユニット49のモータの直上からはずれた位置にあるため、SM25や脱穀クラッチユニット49に不凍液がかかることはない。

0069

図9に示すように、機体フレーム2は、左右方向の中央部に所定間隔をあけて前後方向に延在する左右一対のメインビーム2Aを備える。左右のメインビーム2Aは、左右方向において走行装置3の左右一対のクローラ3Aの間に配置される。リザーブタンク48は、左右方向において左右のメインビーム2Aの間に配置される。このように、リザーブタンク48が左右のクローラ3Aの間であり、かつ、左右のメインビーム2Aの間に配置されることで、リザーブタンク48の不凍液がオーバーフローしても、機体フレーム2(メインビーム2A)およびクローラ3Aにかかることはない。

0070

図10は、リザーブタンク48の他の配置例を示す右側面図である。上記したように、リザーブタンク48は、支持部材30の前側脚部32a(図9参照)と後側脚部32bの間における後部上方に配置されるが、これに限定されず、たとえば、図10に示すように、支持部材30から後方にはみ出すように配置されてもよい。この場合、リザーブタンク48は、後側脚部32bの後方に配置されるように取り付けられる。このように、リザーブタンク48が支持部材30の後方に配置されることで、リザーブタンク48の上方に妨げになるような物がないため、不凍液の供給などが容易となる。

0071

図11は、横フレーム35の構成を示す背面図である。なお、図11においては、支持部材30の後述する横フレーム35に対して、その形状を強調するために斜線を付している。図11に示すように、支持部材30は、載置部31の下方に設けられた横フレーム35を備える。横フレーム35は、支持部材30を機体フレーム2上に設置した状態で、右側の前側脚部32aよりも右側の部位を機体外側(右側)に向けて上り傾斜するように形成される。このように、横フレーム35を上り傾斜させることで、右側の前側脚部32aの周りにスペースを形成することができる。これにより、エンジンEのメンテナンス作業や、エンジンEの注油作業を横フレーム35が妨げない。

0072

<テールパイプ23>
次に、図12図15を参照して、排気ガス浄化装置20のテールパイプ23の構成について説明する。図12は、テールパイプ23の構成を示す平面図である。図13は、同左側面図である。図14は、同正面図である。

0073

図12に示すように、排気ガス浄化装置20によって浄化処理された排気ガスを機体外部へと排出するテールパイプ23は、機体平面視において、排気ガス浄化装置20(尿素SCR触媒22)から後方に延出した後、脱穀装置6側となる機体内側(左側)に向けて略直角に屈曲して左側に延伸し、後方に向けて略直角に再度屈曲して後方に延伸し、全体としてZ形状に形成される。

0074

また、テールパイプ23のうち、尿素SCR触媒22から後方に延出した部分を第1パイプ部23aといい、第1パイプ部23aから左側に延伸した部分を第2パイプ部23bといい、第2パイプ部23bから後方に延伸した部分を第3パイプ部23cという。また、テールパイプ23の先端部には、排気ガスの排出口23dが形成される。

0075

図13および図14に示すように、テールパイプ23において、第2パイプ部23bは左側方に向かうにつれて上り傾斜し、第3パイプ部23cは後方に向かうにつれて上り傾斜している。すなわち、テールパイプ23は、第2パイプ部23bから排出口23dに向けて上り傾斜に形成される。なお、テールパイプ23は、第1パイプ部23aにおいても後方に向かうにつれて上り傾斜させて、テールパイプ23全体として上り傾斜に形成されてもよい。

0076

このように、テールパイプ23が排出口23dに向けて上り傾斜に形成されることで、エンジンEを停止してテールパイプ23内に残った残留ガスを、機体外部(後方)に確実に排出することができる。

0077

また、テールパイプ23には、尿素SCR触媒22との接続部分にテールパイプ23内に吸気するためのエジェクタ吸気部(隙間)が設けられる。エジェクタ吸気部が設けられることで、エジェクタ効果を利用して外気をテールパイプ23内に引き込み、排気ガスの温度を低下させることができる。エジェクタ吸気部である隙間は、第1パイプ部23aの基端部に設けられる。テールパイプ23が排出口23dに向けて上り傾斜に形成されることで、排出口23dから入り込んだ雨水などが、テールパイプ23内を隙間に向けて流れ、隙間から排出されるため、テールパイプ23内に溜まらなくなり、テールパイプ23およびその周辺の腐食を抑えることができる。

0078

また、テールパイプ23は、第1パイプ部23aが短く形成されることで、排気ガス浄化装置20から後方に延出した直後に屈曲形成される。このため、図12および図13に示すように、テールパイプ23の後方への突出量を抑えることができる。テールパイプ23の後方への突出量を抑えることで、排気ガス浄化装置20が配置されるグレンタンク7の凹部7aを最小限の大きさに形成してグレンタンク7の容量を確保することができる。

0079

図15は、テールパイプ23の他の構成を示す左側面図である。図15に示すように、テールパイプ23の排出口23dは、機体左側面視で後方に向けて上り傾斜した形状に形成されてもよい。これにより、雨水などが排出口23dからテールパイプ23内に入り込みにくくなる。

0080

図16は、テールパイプ23の他の構成を示す右側面図である。図16に示すように、テールパイプ23は、機体フレーム2上の前後方向における中央部に配置された揚穀筒二番揚穀筒)50の延長線上からはずれて延在する。このため、二番揚穀筒50に穀粒が詰まった場合など、二番揚穀筒50の軸上にテールパイプ23がないため、二番揚穀筒50内に配設された螺旋状のシャフトの引き抜きをテールパイプ23が妨げない。これにより、二番揚穀筒50の穀粒詰まりの解消やシャフトの交換が容易となる。

0081

また、図16に示すように、排気ガス浄化装置20は、板状のカバー26によって上方から左右側方にかけて覆われている。カバー26は、機体右側面視において、後方に向かうにつれて上り傾斜に切り上げた形状となるように形成される。これにより、機体右側面視で脱穀装置6の掃除口二番掃除口)51と干渉しないため、二番掃除口51からの清掃が容易となる。この他、カバー26の周辺に設けられた機器のメンテナンス時において、カバー26がメンテナンス作業を妨げない。

0082

図17は、排気ガス浄化装置の他の構成(排気ガス浄化装置20A)を示す平面図である。図17に示すように、他の例に係る排気ガス浄化装置20Aは、DPF21と尿素SCR触媒22とが、互いの軸の向きを左右方向に向けた状態で前後方向に並んで配置される。この場合、DPF21が前側に配置され、尿素SCR触媒22が後側に配置される。また、この場合、尿素SCR触媒22は、テールパイプ23Aと接続される排出部を機体フレーム2の外側(左側)に向けて配置される。

0083

テールパイプ23Aは、機体平面視において、排気ガス浄化装置20A(尿素SCR触媒22)から左側側に延出した後、後方に向けて略直角に屈曲して延伸し、全体としてL形状に形成される。

0084

このような排気ガス浄化装置20Aによれば、グレンタンク7側への突出量を抑えることができる。これにより、グレンタンク7の容量を増やすことができる。また、テールパイプ23Aのグレンタンク7側への突出もないため、これによっても、グレンタンク7の容量を増やすことができる。

0085

<尿素水タンク用ホース52>
次に、図18を参照して尿素水タンク用ホースの構成について説明する。図18は、尿素水タンク用ホース52の構成を示す断面図である。なお、図18には、尿素水タンク用ホース52の模式的な断面を示している。尿素水タンク用ホース52は、排気ガス浄化装置20(図3参照)の尿素SCR触媒22(図3参照)において排気ガスに尿素水を噴射するDM24(図3参照)へと尿素水を供給するために、DM24と尿素水を貯留する尿素水タンクとの間を接続する。図18に示すように、尿素水タンク用ホース52は、内側ホース52aと、外側ホース52bとを備え、内側ホース52aが外側ホース52b内に配置された二重構造を有する。

0086

尿素水タンク用ホース52では、たとえば、内側ホース52aにLLC(Long Life Coolant)などの不凍液が流れ、外側ホース52bに尿素水が流れる。なお、内側ホース52aに尿素水、外側ホース52bに不凍液が流れるように構成してもよい。これまで、尿素水タンクとDM24との間には、不凍液が流れるホースと尿素水が流れるホースとをそれぞれ設けていたが、このような尿素水タンク用ホース52を設けることで、ホースの数量を減らすことができ、省スペース化が可能となる。また、ホースの配索も容易となる。

0087

また、これまで、たとえば寒冷地での凍結を防止するために、尿素水タンク用ホースの外周に電熱線巻き付けていたが、このような尿素水タンク用ホース52によれば、内側ホース52aを流れる不凍液によって外側ホース52bを流れる尿素水が温められるため、電熱線が不要となり、安価に得ることができる。

0088

<油圧用オイルタンク53>
次に、図19図21を参照して油圧用オイルタンク53の構成について説明する。図19は、油圧用オイルタンク53の構成を示す側面図である。図19に示すように、油圧用オイルタンク53は、給油のためにタンク本体53aの周面に接続された給油用パイプ54を備える。また、給油用パイプ54は、油圧用オイルタンク53に接続される側の端部における周面にたとえば複数形成されたブリーザ開口54aを備える。給油用パイプ54は、タンク本体53aに形成された接続開口53bからブリーザ開口54aを含む端部がタンク本体53a内に挿入された状態で接続開口53bとの間で溶接されることで、タンク本体53aに固着される。

0089

このように、油圧用オイルタンク53においてブリーザ開口54aをタンク本体53a内に挿入させた状態で給油用パイプ54を固着することで、振動などで油圧オイル跳ね上がった場合でも、ブリーザ開口54aからの油圧オイルの吹き出しを抑えることができる。

0090

図20および図21はそれぞれ、油圧用オイルタンクの他の構成(油圧用オイルタンク53A、53B)を示す側面図である。図20に示すように、油圧用オイルタンク53Aは、中途部分がクランク状に屈曲形成された給油用パイプ54Aを備える。

0091

このように、給油用パイプ54Aの中途部分が屈曲形成されることで、振動などで油圧オイルが跳ね上がっても、油圧オイルの逆流を抑えることができる。

0092

また、図21に示すように、油圧用オイルタンク53Bは、中途部分がクランク状に屈曲形成された給油用パイプ54Bを備える。給油用パイプ54Bは、油圧用オイルタンク53Bに接続される側の端部における周面にたとえば複数形成されたブリーザ開口54Baを備える。給油用パイプ54Bは、タンク本体53Baに形成された接続開口53Bbからブリーザ開口54Baを含む端部がタンク本体53Ba内に挿入された状態で接続開口53Bbとの間で溶接されることで、タンク本体53Baに固着される。

0093

このように、油圧用オイルタンク53Bにおいてブリーザ開口54Baをタンク本体53Ba内に挿入させた状態で給油用パイプ54Bを固着することで、振動などで油圧オイルが跳ね上がっても、ブリーザ開口54Baからの油圧オイルの吹き出しを抑えることができる。また、給油用パイプ54Bの中途部分が屈曲形成されることで、油圧オイルが跳ね上がった場合でも、油圧オイルの逆流を抑えることができる。

0094

<尿素水タンクおよび燃料タンク報知制御
上記したような尿素SCR触媒22を備えた排気ガス浄化装置20を用いて排気ガスを浄化処理する、いわゆる尿素SCRシステムが搭載されたコンバイン1は、尿素水タンクへの尿素水の補給時に、尿素水タンクが満杯になると報知する、たとえば、ブザーなどの報知部を備える。この場合、たとえば、尿素水タンクに満タンセンサを設け、制御部は、満タンセンサから満タン報知信号が出力されることで、報知部により報知するように制御する。

0095

また、燃料タンクにも満タンセンサを設け、制御部は、燃料タンクの満タンセンサから満タン報知信号が出力されることで、報知部により報知するように制御する。さらに、操縦部9(図1図2参照)に設けられた切り替えスイッチにより報知部において尿素水と燃料のいずれが満タンであるかを切り替え報知するように制御してもよい。なお、報知部は、尿素水と燃料とを1つで兼用するようにしてもよいし、尿素水用と燃料用とをそれぞれ別々に備えてもよい。

0096

また、たとえば、尿素水タンクに設けられた尿素水のレベルゲージの値を用いて、操縦部9のメータパネルなどに概算の補給量を表示するように構成してもよい。これと同様に、たとえば、燃料タンクに設けられた燃料のレベルゲージの値を用いて、操縦部9のメータパネルなどに概算の補給量を表示するように構成してもよい。

0097

このように、尿素水タンクや燃料タンクの満杯を報知する制御を行うことで、尿素水や燃料の補給が容易となる。また、操縦者による機体の稼働時間の把握などが容易となる。

0098

さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。

0099

1コンバイン
2機体フレーム
2Aメインビーム
3走行装置
3Aクローラ
3aクローラベルト
3b駆動輪
3c緊張輪
4 刈取装置
5穀稈搬送装置
6脱穀装置
7グレンタンク
7a 凹部
8穀粒排出オーガ
8a縦オーガ
8b横オーガ
8c排出筒
9操縦部
9aキャビン
10エンジンルーム
20排気ガス浄化装置
21DPF
22尿素SCR触媒
23テールパイプ
23a 第1パイプ部
23b 第2パイプ部
23c 第3パイプ部
23d 排出口
24ドージングモジュール(DM)
25サプライモジュール(SM)
26カバー
30支持部材
31 載置部
32 脚部
32a前側脚部
32b後側脚部
33連結フレーム(左右連結フレーム)
34 連結フレーム(前後連結フレーム)
35横フレーム
40燃料フィルタ
41エンジンオイルフィルタ
42搬送螺旋
43ギヤボックス
44ピッチングシリンダ
44a油圧ホース
45唐箕
46 唐箕風洞
47オイルゲージ
48リザーブタンク
49脱穀クラッチユニット
50揚穀筒(二番揚穀筒)
51掃除口(二番掃除口)
52尿素水タンク用ホース
52a内側ホース
52b外側ホース
53油圧用オイルタンク
53aタンク本体
53b接続開口
54給油用パイプ
54aブリーザ開口
E エンジン

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