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課題

膀胱充満度がその実働容積に対して100%未満の時に尿意に悩まされる男性および女性対象治療のための組成物及びその使用を提供する。

解決手段

排尿頻度を低下させるための方法および組成物。1つの方法は、それを必要とする対象に遅延放出製剤に配合された1つの鎮痛剤を含む医薬組成物の有効量を投与することを含む。もう1つの方法は、それを必要とする対象に複数の有効成分を含む医薬組成物の有効量を投与することを含む。さらに他の方法は、それを必要とする対象に利尿薬の有効量を投与し、その後さらに鎮痛剤を含む医薬組成物を投与することを含む。

概要

背景

排尿筋は、らせん状、長軸方向、かつ輪状の束に配列された平滑筋線維よりなる膀胱壁の層である。膀胱伸展すると、これが副交感神経系シグナルを送って排尿筋を収縮させる。これにより膀胱は尿管を経て尿を排出するよう促される。

尿が膀胱から出るためには、自律的に調節される内括約筋および随意的に調節される外括薬筋が開かなければならない。これらの筋肉の問題は失禁につながることがある。尿の量が膀胱の絶対容量の100%に達すれば、随意括約筋不随意になりかつ直ちに尿が排泄されるであろう。

ヒト成人の膀胱は通常約300〜350mL(実働容量)の尿を保持するものの、成人膀胱の全容量は、個人によって異なるが、約1000mL(絶対容量)まで保持することもある。尿が蓄積するにつれ、膀胱壁のしわ(襞)によって生成される隆起平坦化し、さらに膀胱壁が伸長するにつれて薄くなるので、膀胱は内部圧の大きな上昇を伴うことなくより大量の尿を蓄積することができる。

大半の人は、膀胱内の尿の体積が200mL前後に達すると尿意が始まる。この段階では、所望であれば、対象が排尿衝動抵抗することは容易である。膀胱が充満し続けると、尿意はより強くなり、無視することがより困難となる。最終的に、膀胱は排尿衝動が圧倒的となる時点まで充填され、さらに対象はそれをもはや無視することができなくなるであろう。一部の人では、膀胱の充満度がその実働容量に対して100%未満の時にこの尿意が始まる。このような尿意の上昇によって、十分に連続した休息時間の間睡眠する能力を含む、正常な活動が妨害されうる。一部の例では、この上昇した尿意は、男性良性前立腺肥大または前立腺癌、または女性妊娠などの医学的状態と関連することもある。しかし尿意の上昇は、男性および女性共に、その他の医学的な状態を被っていない人にも発生する。

したがって、膀胱の充満度がその実働容積に対して100%未満の時に尿意に悩まされる男性および女性対象治療のための組成物および方法に対するニーズが存在する。前記組成物および方法は、前記対象において膀胱中の尿の体積がその実働容量の100%前後を超える際に尿意が始まることを可能とすることを目的とした筋収縮阻害のために必要とされる。

概要

膀胱の充満度がその実働容積に対して100%未満の時に尿意に悩まされる男性および女性対象の治療のための組成物及びその使用を提供する。排尿の頻度を低下させるための方法および組成物。1つの方法は、それを必要とする対象に遅延放出製剤に配合された1つの鎮痛剤を含む医薬組成物の有効量を投与することを含む。もう1つの方法は、それを必要とする対象に複数の有効成分を含む医薬組成物の有効量を投与することを含む。さらに他の方法は、それを必要とする対象に利尿薬の有効量を投与し、その後さらに鎮痛剤を含む医薬組成物を投与することを含む。

目的

前記組成物および方法は、前記対象において膀胱中の尿の体積がその実働容量の100%前後を超える際に尿意が始まることを可能とすることを目的とした

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

夜間頻尿患者における排尿頻度を低下させるための医薬製剤の調製に於ける、アセトアミノフェン及びイブプロフェンを含む医薬組成物の使用であって、前記アセトアミノフェン及びイブプロフェンの夫々が1mgから2000mgの1日用量で経口投与され、アセトアミノフェン及びイブプロフェンのみが該医薬組成物に於ける治療上の有効成分である、前記使用。

請求項2

前記医薬組成物が遅延放出製剤に配合されることを特徴とする、請求項1に記載の使用。

請求項3

請求項4

前記遅延放出製剤がモノステアリン酸グリセリンまたはジステアリン酸グリセリンをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の使用。

請求項5

前記遅延放出製剤が不溶性であるが、浸透性かつ膨潤性ハイドロゲルプラグで一方の端を閉じられた非水溶性カプセル本体を含むことを特徴とし、前記プラグがポリメタクリル酸エステル被浸食性圧縮ポリマー凝結融解ポリマーおよび酵素調節被浸食性ポリマーからなる群から選択される材料を含むことを特徴とする、請求項2に記載の使用。

請求項6

前記遅延放出製剤が腸溶コーティングをさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の使用。

請求項7

前記アセトアミノフェン及びイブプロフェンの夫々が50mgから500mgの1日用量で投与されることを特徴とする、請求項1に記載の使用。

請求項8

前記アセトアミノフェン及びイブプロフェンの夫々が500mgから2000mgの1日用量で投与されることを特徴とする、請求項1に記載の使用。

請求項9

前記アセトアミノフェン及びイブプロフェンの夫々が100mgから1500mgの1日用量で投与されることを特徴とする、請求項1に記載の使用。

請求項10

前記アセトアミノフェン及びイブプロフェンの夫々が250mgから1000mgの1日用量で投与されることを特徴とする、請求項1に記載の使用。

請求項11

前記医薬組成物が即時放出製剤に配合されることを特徴とする、請求項1に記載の使用。

請求項12

前記対象に利尿薬を投与することをさらに含み;前記利尿薬が目標時間より少なくとも8時間前に投与されることを特徴とし、かつ前記医薬組成物が前記目標時間前2時間以内に投与されることを特徴とする、請求項1に記載の使用。

請求項13

夜間頻尿患者における排尿の頻度を低下させるための経口投与用医薬組成物であって:アセトアミノフェン;イブプロフェン;および1つ又はそれ以上の医薬品として許容できる担体を含み、アセトアミノフェン及びイブプロフェンのみが該医薬組成物に於ける治療上の有効成分である、前記医薬組成物。

技術分野

0001

関連出願の参照
本願は、2012年6月4日に出願された米国特許出願第13/487,343号、2012年3月19日に出願された米国特許出願第13/423,949号、および2012年1月4日に出願された米国特許出願第13/343,349号からの優先権を主張する。

0002

本願は、全般的筋肉収縮阻害するための方法および組成物、具体的には膀胱平滑筋の収縮を阻害するための方法および組成物に関する。

背景技術

0003

排尿筋は、らせん状、長軸方向、かつ輪状の束に配列された平滑筋線維よりなる膀胱壁の層である。膀胱伸展すると、これが副交感神経系シグナルを送って排尿筋を収縮させる。これにより膀胱は尿管を経て尿を排出するよう促される。

0004

尿が膀胱から出るためには、自律的に調節される内括約筋および随意的に調節される外括薬筋が開かなければならない。これらの筋肉の問題は失禁につながることがある。尿の量が膀胱の絶対容量の100%に達すれば、随意括約筋不随意になりかつ直ちに尿が排泄されるであろう。

0005

ヒト成人の膀胱は通常約300〜350mL(実働容量)の尿を保持するものの、成人膀胱の全容量は、個人によって異なるが、約1000mL(絶対容量)まで保持することもある。尿が蓄積するにつれ、膀胱壁のしわ(襞)によって生成される隆起平坦化し、さらに膀胱壁が伸長するにつれて薄くなるので、膀胱は内部圧の大きな上昇を伴うことなくより大量の尿を蓄積することができる。

0006

大半の人は、膀胱内の尿の体積が200mL前後に達すると尿意が始まる。この段階では、所望であれば、対象が排尿衝動抵抗することは容易である。膀胱が充満し続けると、尿意はより強くなり、無視することがより困難となる。最終的に、膀胱は排尿衝動が圧倒的となる時点まで充填され、さらに対象はそれをもはや無視することができなくなるであろう。一部の人では、膀胱の充満度がその実働容量に対して100%未満の時にこの尿意が始まる。このような尿意の上昇によって、十分に連続した休息時間の間睡眠する能力を含む、正常な活動が妨害されうる。一部の例では、この上昇した尿意は、男性良性前立腺肥大または前立腺癌、または女性妊娠などの医学的状態と関連することもある。しかし尿意の上昇は、男性および女性共に、その他の医学的な状態を被っていない人にも発生する。

0007

したがって、膀胱の充満度がその実働容積に対して100%未満の時に尿意に悩まされる男性および女性対象治療のための組成物および方法に対するニーズが存在する。前記組成物および方法は、前記対象において膀胱中の尿の体積がその実働容量の100%前後を超える際に尿意が始まることを可能とすることを目的とした筋収縮の阻害のために必要とされる。

課題を解決するための手段

0008

本願の1つの態様は、排尿の頻度を減少させるための方法に関する。1つの実施形態においては、方法は、それを必要とする対象に、アスピリンイブプロフェンナプロキセンナトリウム、およびアセトアミノフェンからなる群から選択される第1の鎮痛剤を含む医薬組成物投与することを含み、医薬組成物が遅延放出製剤に配合されることを特徴としかつ前記第1の鎮痛剤が5mgから2000mgの1日用量で経口投与されることを特徴とする。

0009

他の実施形態においては、方法は、複数の有効成分を含む医薬組成物の有効量をそれを必要とする対象に投与することを含み、複数の有効成分が(1)1つまたはそれ以上の鎮痛剤および/または(2)1つまたはそれ以上の抗ムスカリン剤を含むことを特徴とし、かつ1つまたはそれ以上の鎮痛剤が5mgから2000mgの併用1日用量で経口投与されることを特徴とする。一部の実施形態においては、1つまたはそれ以上の鎮痛剤はアスピリン、イブプロフェン、ナプロキセンナトリウム、およびアセトアミノフェンからなる群から選択される。抗ムスカリン剤の例は、オキシブチニンソリフェナシンダリフェナシンフェソテロジントルテロジントロスピウム、およびアトロピンを含むが、これに限定されない。

0010

本願の他の実施形態は:アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、およびアセトアミノフェンからなる群から選択される1つまたはそれ以上の鎮痛剤;1つまたはそれ以上の抗利尿剤;および医薬品として許容できる担体を含む医薬組成物であって、前記の1つまたはそれ以上の鎮痛剤のうち少なくとも1つが遅延放出を目的として配合されることを特徴とする医薬組成物に関する。

図面の簡単な説明

0011

鎮痛剤(analgesic)がLPS非存在下(図1A)または存在下(図1B)でRaw264マクロファージ細胞による共刺激分子発現を調節することを示す図である。細胞は、単独またはSalmonella typhyiurium LPS(0.05μg/ml)を伴う鎮痛剤の存在下で24時間培養した。結果はCD40+CD80+細胞の平均相対%である。

0012

以下の発明を実施するための形態は、任意の当業者が本発明を作製および使用することを可能とするために提示される。説明を目的として、本発明の完全な理解を提供するために具体的な用語が示される。しかし、これらの具体的な詳細は本発明を実施するために必要でないことが当業者にとって明らかとなるであろう。具体的な応用の記載は、典型的な実施例としてのみ提供される。本発明は提示する実施形態に限定されることではなく、本願に開示される趣旨および性質と一致する可能な限り幅広い範囲で理解されることを意図する。

0013

本願で用いる用語「有効量」は、選択された結果を達成するために必要な量を意味する。

0014

本願で用いる用語「鎮痛剤」は、疼痛緩和するために用いられる物質化合物または薬剤を意味し、抗炎症化合物を含む。典型的な鎮痛剤および/または抗炎症物質、化合物または薬剤は以下の化合物を含むが、これに限定されない:非ステロイド性抗炎症剤(NSAID)、サリチラート類、アスピリン、サリチル酸サリチル酸メチルジフルニサール、サルレート、オルサラジンスルファサラジンパラアミノフェノール誘導体アセトアニリド、アセトアミノフェン、フェナセチン、フェナメート類、メフェナム酸、メクロフェナメート類、メクロフェナム酸ナトリウムヘテロアリール酢酸誘導体トルメチンケトロラクジクロフェナクプロピオン酸誘導体、イブプロフェン、ナプロキセンナトリウム、ナプロキセン、フェノプロフェンケトプロフェンフルルビプロフェンオキサプロジンエノール酸オキシカム誘導体ピロキシカムメロキシカムテノキシカムアンピロキシカム、ドロキシカム、ピボキシカム、ピラゾロン誘導体フェニルブタゾンオキシフェンブタゾンアンチピリンアミノピリン、ジピロンコキシブ類、セレコキシブロフェコキシブナブメトンアパゾンインドメタシンスリンダクエトドラクイソブチルフェニルプロピオン酸ルミラコキシブエトリコキシブパレコキシブバルデコキシブ、チラコキシブ、エトドラク、ダルフェロン、デクスケトプロフェンアセクロフェナクリコフェロンブロムフェナクプラノプロフェンロキソプロフェン、ピロキシカム、ニメスリド、シゾリリン、3−ホルムアミノ−7−メチルスルホニルアミノ−6−フェノキシ−4H−1−ベンゾピラン−4−オン、メロキシカム、ロルノキシカム、d−インドブフェンモフェゾラク、アムトメチン、プラノプロフェン、トルフェナム酸、フルルビプロフェン、スプロフェン、オキサプロジン、ザルトプロフェンアルミノプロフェンチアプロフェン酸、その医薬的塩、その水和物、およびその溶媒和物

0015

本願で用いる用語「コキシブ」および「COX阻害薬」は、COX2酵素活性または発現を阻害することができるか、または、疼痛および腫脹を含む、重度炎症反応を阻害するかまたはその重症度を低下させることのできる化合物の組成物を意味する。

0016

膀胱は:尿の蓄積および内容物の排出という2つの重要な機能を有する。尿の蓄積は低い圧で発生し、これは膀胱筋が充填相で弛緩することを意味する。膀胱内容物の排出は、膀胱筋の収縮と尿道括約筋の弛緩の協調を必要とする。蓄積機能障害は、過活動膀胱症候群の構成要素である切迫感、頻度、および切迫失禁などの下部尿路症状をもたらしうる。過活動膀胱症候群は、蓄積相における膀胱平滑筋(膀胱筋)の不随意的収縮によって起こることがあり、一般的かつ過小報告された問題であり、その有病率が評価されたのは最近になってからである。

0017

本願の1つの態様は、遅延放出製剤に配合された医薬組成物を、それを必要とする人に対して投与することにより排尿頻度を低下させるための方法に関する。医薬組成物は1つまたはそれ以上の鎮痛剤および、任意に、1つまたはそれ以上の抗ムスカリン剤を含む。

0018

本願に記載する用語「遅延放出」は、体内で即時に崩壊して有効成分を放出しない医薬品を意味する。一部の実施形態においては、用語「遅延放出」は、投与後の薬剤の放出に所定の遅延がある放出プロフィールを有する医薬製剤に関して用いられる。一部の実施形態においては、遅延放出製剤は、医薬品が小腸に達する前にその放出を防止する経口医薬品に適用されたバリアである腸溶コーティングを含む。腸溶コーティングなどの遅延放出製剤は、アスピリンなどのに対して刺激作用を有する薬剤が胃の中で溶解することを防止する。そのようなコーティングは、酸不安定性薬剤を胃の酸性への曝露から保護し、その替わりに分解の起こらない塩基性pH環境(腸のpH5.5およびそれ以上)に送達し、かつその所望の作用を得るためにも用いられる。

0019

用語「パルス型放出」は遅延放出の一種であり、本願においては、所定の遅延時間の直後短時間内での薬剤の迅速かつ一過性の放出を提供し、これにより薬剤投与後の薬剤の「パルス型」血漿プロフィールを生成する医薬製剤に関して用いられる。製剤は、投与後に単パルス型放出または所定の時間間隔での多パルス型放出を提供するよう設計しうる。

0020

大半の腸溶コーティングは、胃内に認められる高酸性pHで安定であるがより酸性度の低い(比較的塩基性の)pHでは速やかに崩壊する表面を呈することによって作動する。したがって、腸溶コーティングされた丸剤は酸性の胃液(pH〜3)では溶解しないが、小腸内に存在するアルカリ性(pH7.9)環境においては溶解するであろう。腸溶コーティング材料の例は、アクリル酸メチルメタクリル酸コポリマー酢酸コハク酸セルロール、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(酢酸コハク酸ハイプロメロース)、ポリ酢酸フタル酸ビニルPVAP)、メタクリル酸メチル−メタクリル酸コポリマー、アルギン酸ナトリウム、およびステアリン酸を含むが、これに限定されない。

0021

一部の実施形態においては、医薬組成物は、遅延放出を提供するために設計された種々の医薬製剤から経口的に投与される。遅延型経口剤型は、たとえば、錠剤カプセル剤カプレット剤などを含み、かつ封入してもしなくともよい複数の顆粒剤ビーズ剤、散剤またはペレット剤も含みうる。錠剤およびカプセル剤は、その場合に固形医薬担体が採用される最も簡便な経口剤型を代表する。

0022

遅延放出製剤においては、緩徐な溶解および薬剤の腸内への同時的放出を促進するために1つまたはそれ以上のバリアコーティングをペレット剤、錠剤、またはカプセル剤に適用しうる。典型的には、バリアコーティングは、治療組成物または有効な核の周囲を収容するか、包囲するか、または層または膜を形成する1つまたはそれ以上のポリマーを含有する。

0023

一部の実施形態においては、有効物質は製剤内で送達されて投与後の所定の時間に遅延放出を提供する。遅延は最長約10分であるか、または約20分、約30分、約1時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間またはそれ以上でありうる。

0024

遅延放出組成物は、単一ユニット用量で投与される所与の有効物質の総用量の100%を含みうる。代替的に、複合放出プロフィール製剤中のコンポーネントが医薬製剤によって送達される有効物質の総用量の約30〜95%を提供しうるので、遅延放出組成物が含まれることがある。たとえば、即時放出コンポーネントは、医薬製剤によって送達される有効物質の総用量の約5〜70%、または約50%を提供しうる。交互の実施形態においては、遅延放出コンポーネントは、製剤によって送達される有効物質の総用量の約30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90または95%を提供する。

0025

遅延放出製剤は、典型的には有効成分の放出を遅延させるバリアコーティングを含む。バリアコーティングは、目的に応じて、多様な異なる材料から構成されうる。さらに製剤は、一時的に放出を促進するための複数のバリアコーティングを含みうる。コーティングは、糖衣であるか、フィルムコーティング(例:ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロースメチルヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルセルロースカルボキシメチルセルロースアクリル酸エステルコポリマーポリエチレングリコールおよび/またはポリビニルピロリドンによる)、またはメタクリル酸コポリマー、酢酸フタル酸セルロース、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリ酢酸フタル酸ビニル、シェラック、および/またはエチルセルロースによるコーティングでありうる。さらに、製剤は、たとえばモノステアリン酸グリセリンまたはジステアリン酸グリセリンといった時間遅延材料を追加的に含みうる。

0026

一部の実施形態においては、遅延放出製剤は、消化管近位または遠位領域において有効物質の放出を促進する1つまたはそれ以上のポリマーが含まれた腸溶コーティングを含む。本願で用いる用語「腸溶ポリマーコーティング」はpH依存性またはpH非依存性放出プロフィールを有する1つまたはそれ以上のポリマーを含むコーティング。典型的には、コーティングは胃の酸性媒体内で溶解に抵抗するものの、小腸または結腸などの消化管のより遠位の領域においては溶解するかまたは浸食される。腸溶ポリマーコーティングは、典型的には投与後約3〜4時間の胃内容物排出による遅延後の多少の時間まで有効物質の放出に抵抗する。

0027

胃の中のように低pHではその構造的完全性を維持するが、小腸などの消化管のより遠位の領域においてより高いpHで溶解し、そこで薬剤内容物が放出される、1つまたはそれ以上のpH依存性またはpH感受性ポリマーを含むpH依存性腸溶コーティング。本発明の目的については、「pH依存性」は環境pHに応じて変動する特性(例:溶解)を有することと定義される。典型的なpH依存性ポリマーは、メタクリル酸コポリマー、メタクリル酸メチルメタクリル酸コポリマー(例:EUDRAGIT(登録商標)L100(A型)、EUDRAGIT(登録商標)S100(B型)、Rohm GmbH、ドイツ;メタクリル酸−アクリル酸エチルコポリマー(例:EUDRAGIT(登録商標)L100−55(C型)およびEUDRAGIT(登録商標)L30D−55コポリマー分散剤、Rohm GmbH、ドイツ);メタクリル酸−メタクリル酸メチルコポリマーおよびメタクリル酸メチル(EUDRAGIT(登録商標)FS);メタクリル酸、メタクリル酸エステルおよびアクリル酸エチルのターポリマー;酢酸フタル酸セルロース(CAP);フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMCP)(例:HP−55、HP−50、HP−55S、信越化学工業、日本);ポリ酢酸フタル酸ビニル(PVAP)(例:COAERIC(登録商標)、OPADRY(登録商標)腸溶白色OY−P−7171);酢酸コハク酸セルロース(CAS);酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMCAS)、例:AQOAT(登録商標)LFおよびAQOAT(登録商標)MF(信越化学工業、日本)を含むHPMCAS LFグレード、MFグレード、HFグレード;信越化学工業、日本);シェラック(例:Marcoat(登録商標)125およびMarcoat(登録商標)125N);カルボキシチエルエチルセルロース(CMEC、フロイント産業、日本)、酢酸フタル酸セルロース(CAP)(例;AQUATERIC(登録商標));酢酸トリメリット酸セルロース(CAT);およびたとえば重量比約3:1から約2:1のEUDRAGIT(登録商標)L100−55とEUDRAGIT(登録商標)S100の混合物、または重量比約3:1から約5:1でのEUDRAGIT(登録商標)L30D−55とEUDRAGIT(登録商標)FSの混合物などといった、約2:1から約5:1の重量比でのその2つまたはそれ以上の混合物を含むが、これに限定されない。

0028

pH依存性ポリマーは、典型的には特徴的な溶解至適pHを示す。一部の実施形態においては、pH依存性ポリマーは約5.0と5.5の間、約5.5と6.0の間、約6.0と6.5の間、または約6.5と約7.0の間の至適pHを示す。他の実施形態においては、pH依存性ポリマーは≧5.0、≧5.5、≧6.0、≧6.5、または≧7.0の至適pHを示す。

0029

他の実施形態においては、腸溶コーティングは1つまたはそれ以上のpH非依存性ポリマーを含みうる。これらのポリマーは、pHに非依存的に一定時間後の薬物の放出を提供する。本発明の目的については、「pH非依存性」はpHにほとんど影響されない特性(例:溶解)を有することと定義される。pH非依存性ポリマーは、「時間調節」または「時間依存性」放出プロフィールの文脈においてしばしば言及される。

0030

pH非依存性ポリマーは、非水溶性でもまたは水溶性でもありうる。典型的な非水溶性pH非依存性ポリマーは、少量の塩化メタクリル酸トリメチルアンモニオエチル部分を有する中性メタクリル酸エステル(例:EUDRAGIT(登録商標)RSおよびEUDRAGIT(登録商標)RL;官能基を全く持たない中性エステル分散剤(例:EUDRAGIT(登録商標)NE30DおよびEUDRAGIT(登録商標)NE30);エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース酢酸セルロース、または混合物などのセルロース系ポリマーおよびその他のpH非依存性コーティング製品を含むが、これに限定されない。典型的な水溶性pH非依存性ポリマーはOPADRY(登録商標)ambを含む。

0031

一部の実施形態においては、pH非依存性ポリマーは胃および腸における浸食に対して抵抗性である1つまたはそれ以上の多糖類を含有する。そのようなポリマーは、たとえば多糖類コーティングなどを分解する生体分解性酵素を含有する大規模微生物層を含む結腸においてのみ分解し、薬剤内容物を調節された時間依存的な様式で放出することができる。

0032

一定の実施形態においては、コーティングの方法論は1つまたはそれ以上のpH依存性ポリマーおよび1つまたはそれ以上のpH非依存性ポリマーを配合することを採用する。pH依存性およびpH非依存性ポリマーを配合することによって、一旦可溶性ポリマーがその可溶化至適pHに到達した場合の有効成分の放出速度を低下させることができる。

0033

一部の実施形態においては、1つまたはそれ以上の有効物質を収容する非水溶性カプセル本体であって、カプセル本体の一方の端が不溶性であるが浸透性かつ膨潤性ハイドロゲルプラグで閉じられることを特徴とする非水溶性カプセル本体を用いて、「時間調節」または「時間依存性」放出プロフィールを得ることができる。消化管液または溶媒に触れると、プラグが膨潤し、それ自体をカプセルの外に押し出し、所定の遅延時間後に薬剤を放出するが、これはたとえばプラグの位置またはサイズなどによって調節することができる。カプセル本体は、カプセルが小腸に達するまでカプセルを無傷に保つために外側pH依存性腸溶コーティングでさらにコーティングすることもある。適切なプラグの材料は、たとえば、ポリメタクリル酸エステル被浸食性圧縮ポリマー(例:HPMC、ポリビニルアルコール)、凝結融解ポリマー(例:モノオレイン酸グリセリン)、および酵素調節被浸食性ポリマー(例:アミロースアラビノガラクタンキトサンコンドロイチン硫酸シクロデキストリンデキストラングアーゴムペクチンおよびキシランなどの多糖類)を含む。

0034

他の実施形態においては、膨潤層によって被覆された薬剤含有核、および外側の不溶性であるが半透過性であるポリマーコーティングまたは膜を含むようカプセルまたは二層錠を製剤化しうる。破裂前の遅延時間は、ポリマーコーティングの浸透および機械特性および膨潤層の膨潤挙動によって調節することができる。典型的には、膨潤層は、膨潤してその構造内に水を保持する膨潤性親水性ポリマーなどの1つまたはそれ以上の膨潤剤を含む。

0035

典型的な水膨潤性材料は、ポリエチレンオキシド(たとえばPOLYOX(登録商標)のように平均分子量1,000,000から7,000,000を有する)、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース;ポリ(メチレンオキシド)、ポリ(ブチレンオキシド)を含むがこれに限定されない重量平均分子量100,000から6,000,000を有するポリアルキレンオキシド;分子量25,000から5,000,000を有するポリ(メタクリル酸ヒドロキシアルキル);グリオキサールホルムアルデヒド、またはグルタルアルデヒド架橋する低アセタール残基を有しかつ200から30,000の重合度を有するポリ(ビニル)アルコール;メチルセルロース、架橋寒天およびカルボキシメチルセルロースの混合物;コポリマー中で無水マレイン酸モルに対して0.001から0.5モルの飽和架橋剤と架橋する無水マレイン酸とスチレンエチレンプロピレンブチレンまたはイソブチレン微細に分割されたコポリマーの分散を形成することによって生成されるコポリマーを形成するハイドロゲル;分子量450,000から4,000,000を有するCARBOPOL(登録商標)酸性カルボキシコポリマー;CYANAMER(登録商標)ポリアクリルアミド;架橋水膨潤性インデン無水マレイン酸ポリマー;分子量80,000から200,000を有するGOODRITE(登録商標)ポリアクリル酸デンプングラフトコポリマージエステル架橋ポリグリカンといった縮合グルコース単位から構成されるAQUA−KEEPS(登録商標)アクリル酸ポリマー多糖;0.5〜1%w/v水溶液として3,000から60,000mPaの粘度を有するカルボマー;1%w/w水溶液(25℃)として約1000〜7000mPaの粘度を有するヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロースエーテル;2%w/v水溶液として約1000またはそれ以上、好ましくは2,500またはそれ以上から最大25,000mPaの粘度を有するヒドロキシプロピルメチルセルロース;約20℃の10%w/v水溶液として約300〜700mPaの粘度を有するポリビニルピロリドン;およびその組み合わせを含むが、これに限定されない。

0036

腸溶層は、タルクまたはモノステアリン酸グリセリンといった抗粘着剤および/または可塑化剤等をさらに含みうる。腸溶層は、クエン酸トリエチルクエン酸アセチルトリエチルクエン酸アセチルトリブチル、ポリエチレングリコールアセチル化モノグリセリド、グリセリン、トリアセチンプロピレングリコールフタル酸エステル(例:フタル酸ジエチルフタル酸ジブチル)、二酸化チタン酸化第二鉄ヒマシ油ソルビトールおよびセバシン酸ジブチルを含むがこれに限定されない1つまたはそれ以上の可塑化剤をさらに含みうる。

0037

他の実施形態においては、遅延放出製剤は、封入を利用して有効成分および浸透圧剤を封入する水透過性であるが非水溶性であるフィルムコーティングを採用する。腸からの水がフィルムを通過して緩徐に核に拡散するにつれて、核はフィルムが破裂するまで膨張し、これにより有効成分が放出される。フィルムコーティングは、多様な水浸透速度または放出時間を可能とするよう調節しうる。

0038

代替的に、薬剤の放出時間は、本体の底部にあって所定の細孔を含む(エチルセルロース(EC)といった)非水溶性ポリマー膜の耐性および厚さと、低置換ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC)およびグリコール酸ナトリウムといった膨潤性賦形剤の量の間のバランスに依存した崩壊遅延時間によって調節することができる。経口投与後、GI液が細孔を経て浸透し、膨潤性賦形剤の膨潤を引き起こし、これが膨潤性材料を収容する第1のカプセル本体、薬剤を収容する第2のカプセル本体、および第1のカプセル本体に着接する外キャップを含むカプセルコンポーネントを分離させる内圧をもたらす。

0039

他の実施形態においては、浸透圧機序によって薬剤が放出されうる。例として、カプセルは単一の浸透圧ユニットと共に製剤化されうるか、またはハードゼラチンカプセル内に封入された2、3、4、5、または6個のプッシュプルユニット組み入れることによって各二層プッシュ−プルユニットがいずれも半透過性膜に囲まれた浸透圧プッシュ層および薬剤層を含みうる。1つまたはそれ以上の開口部が、薬剤層と隣接する膜を経て掘削される。この膜は、胃内容物の排出後まで放出を防止するpH依存性腸溶コーティングでさらに被覆されうる。ゼラチンカプセルは摂取の直後に溶解する。プッシュ−プルユニットが小腸に入ると、腸溶コーティングが崩壊し、次にこれが半透過性膜を経た液体の流入を可能とし、浸透圧プッシュコンパートメントが膨潤し、半透膜を経た水輸送速度によって正確に調節された速度で開口部を経て薬剤を押し出すようにする。薬剤の放出は24時間またはそれ以上まで一定の速度で生じることができる。

0040

浸透圧プッシュ層は、半透過性膜を経た送達担体コアへの水の輸送のために駆動力を作り出す1つまたはそれ以上の浸透圧剤を含む。浸透圧剤の1分類は、親水性ビニルおよびアクリル酸ポリマー、アルギン酸カルシウムなどの多糖類、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリ(メタクリル酸2−ヒドロキシエチル)、ポリ(アクリル)酸、ポリ(メタクリル)酸、ポリビニルピロリドン(PVP)、架橋PVP、ポリビニルアルコール(PVA)、PVA/PVPコポリマー、メタクリル酸メチルおよび酢酸ビニルなどの疎水性単量体を有するPVA/PVPコポリマー、大分子PEOブロックを含む疎水性ポリウレタンクロスカルメロースナトリウムカラゲナン、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)およびカルボキシエチルセルロース(CEC)、アルギン酸ナトリウム、ポリカルボフィルゼラチンキサンチンガム、およびデンプングリコール酸ナトリウムを含むがこれに限定されない、「オスモポリマー」および「ハイドロゲル」とも呼ばれる水膨潤性親水性ポリマーを含む。

0041

その他の浸透圧剤の分類は、水を吸収して半透過性膜を横断する浸透圧勾配をもたらすことのできるオスゲンを含む。典型的なオスモゲンは、硫酸マグネシウム塩化マグネシウム塩化カルシウム塩化ナトリウム塩化リチウム硫酸カリウムリン酸カリウム炭酸ナトリウム硫酸ナトリウム硫酸リチウム塩化カリウム、および硫酸ナトリウムなどの無機塩デキストロースフルクトースグルコースイノシトールラクトースマルトースマンニトールラフィノース、ソルビトール、シュークローストレハロース、およびキシリトールなどの糖類;アスコルビン酸安息香酸フマル酸、クエン酸、マレイン酸セバシン酸ソルビン酸アジピン酸エデト酸グルタミン酸p−トルエンスルホン酸、コハク酸、および酒石酸などの有機酸尿素;およびその混合物を含むが、これに限定されない。

0042

半透過性膜を形成する際に有用な材料は、生理的に妥当なpHで水透過性かつ非水溶性であるか、または架橋などの化学的変化によって非水溶性に変化することに対して感受性のある多様な等級のアクリル、ビニル、エーテルポリアミドポリエステル、およびセルロース誘導体を含む。

0043

他の実施形態においては、遅延放出製剤は非水透過性の錠剤コーティングを採用し、これにより調節された開口部を経て核が破裂するまで水がコーティング内に入る。錠剤が破裂すると、薬剤内容物は即時に、またはより長い時間をかけて放出される。これらおよび他の技術は、薬剤の放出が開始される前の所定の遅延時間を考慮するために変更され得る。

0044

有効物質を含有する顆粒剤、ビーズ剤、散剤またはペレット剤、錠剤、カプセル剤、またはその組み合わせに多様なコーティング技術を適用して相異なりかつ特徴的な放出プロフィールをもたらしうる。一部の実施形態においては、医薬組成物は単一コーティング層を含む錠剤またはカプセル剤形状にある。他の実施形態においては、医薬組成物は複数のコーティング層を含む錠剤またはカプセル剤形状にある。

0045

一部の実施形態においては、医薬組成物は鎮痛剤、抗ムスカリン剤、抗利尿剤および鎮痙剤からなる群から選択される複数の有効成分を含む。鎮痙剤の例はカリソプロドールベンゾジアゼピン類、バクロフェンシクロベンザプリンメタキサロンメトカルバモールクロニジン、クロニジン類似体、およびダントロレンを含むが、これに限定されない。一部の実施形態においては、医薬組成物は1つまたはそれ以上の鎮痛剤を含む。他の実施形態においては、医薬組成物は(1)1つまたはそれ以上の鎮痛剤、および(2)抗ムスカリン剤、抗利尿剤および鎮痙剤からなる群から選択される1つまたはそれ以上の他の有効成分を含む。他の実施形態においては、医薬組成物は(1)1つまたは2つの鎮痛剤および(2)1つまたは2つの抗ムスカリン剤を含む。他の実施形態においては、医薬組成物は(1)1つまたは2つの鎮痛剤および(2)1つまたは2つの抗利尿剤を含む。他の実施形態においては、医薬組成物は(1)1つまたは2つの鎮痛剤および(2)1つまたは2つの鎮痙剤を含む。さらに他の実施形態においては、医薬組成物は(1)1つまたは2つの鎮痛剤、(2)1つまたは2つの抗ムスカリン剤、および(3)1つまたは2つの抗利尿剤を含む。

0046

1つの実施形態においては、複数の有効成分は即時放出を目的として配合される。他の実施形態においては、複数の有効成分は遅延放出を目的として配合される。他の実施形態においては、複数の有効成分は即時放出および遅延放出の両者を目的として配合される(例:各有効成分の第1の部分は即時放出を目的として配合されかつ各有効成分の第2の部分は遅延放出を目的として配合される)。さらに他の実施形態においては、複数の有効成分の一部は即時放出を目的として配合されかつ複数の有効成分の一部は遅延放出を目的として配合される(例:有効成分A、B、Cは即時放出を目的として配合されかつ有効成分のCおよびDは遅延放出を目的として配合される)。

0047

一部の実施形態においては、医薬組成物は即時放出コンポーネントおよび遅延放出コンポーネントを含む。即時放出コンポーネントは、鎮痛剤、抗ムスカリン剤、抗利尿剤および鎮痙剤からなる群から選択される1つまたはそれ以上の有効成分を含みうる。遅延放出コンポーネントは、鎮痛剤、抗ムスカリン剤、抗利尿剤および鎮痙剤からなる群から選択される1つまたはそれ以上の有効成分を含みうる。一部の実施形態においては、即時放出コンポーネントおよび遅延放出コンポーネントは全く同じ有効成分を有する。他の実施形態においては、即時放出コンポーネントおよび遅延放出コンポーネントは異なる有効成分を有する。さらに他の実施形態においては、即時放出コンポーネントおよび遅延放出コンポーネントは1つおよびそれ以上の共通する有効成分を有する。

0048

1つの実施形態においては、医薬組成物は、ほぼ同時的な即時放出を目的として配合される2つの有効成分(例:2つの鎮痛剤、または1つの鎮痛剤と1つの抗ムスカリン剤または抗利尿剤または鎮痙剤の混合物)を含む。他の実施形態においては、医薬組成物はほぼ同時的な遅延放出を目的として配合される2つの有効成分を含む。他の実施形態においては、医薬組成物はそれぞれに異なる遅延放出プロフィールを提供する2つの遅延放出コンポーネントとして配合される2つの有効成分を含む。たとえば、第1の遅延放出コンポーネントが第1の有効成分を第1の時点で放出し、かつ第2の遅延放出コンポーネントが第2の有効成分を第2の時点で放出する。他の実施形態においては、医薬組成物は、一方が即時放出を目的として配合されかつもう一方が遅延放出を目的として配合される2つの有効成分を含む。

0049

他の実施形態においては、医薬組成物は、即時放出を目的として配合される2つの有効成分(例:2つの鎮痛剤、または1つの鎮痛剤と1つの抗ムスカリン剤または抗利尿剤または鎮痙剤の混合物)、および(2)遅延放出を目的として配合される2つの有効成分(例:2つの鎮痛剤、または1つの鎮痛剤と1つの抗ムスカリン剤または抗利尿剤または鎮痙剤の混合物)を有する。他の実施形態においては、医薬組成物は、即時放出を目的として配合される3つの有効成分および(2)遅延放出を目的として配合される3つの有効成分を含む。他の実施形態においては、医薬組成物は、即時放出を目的として配合される4つの有効成分および(2)遅延放出を目的として配合される4つの有効成分を含む。これらの実施形態においては、即時放出コンポーネント中の有効成分は遅延放出コンポーネント中の有効成分と同じであっても、または異なっていてもよい。

0050

用語「即時放出」は、本願においては溶解速度調節材料を含有しない医薬製剤に関して用いられる。即時放出製剤の投与後の有効物質の放出においてはほとんど遅延がない。即時放出コーティングは、その中の薬剤内容物を放出するため適切な投与直後に溶解する材料を含みうる。典型的な即時放出コーティング材料はゼラチン、ポリビニルアルコールポリエチレングリコール(PVA−PEG)コポリマー(例:KOLLICOAT(登録商標))および当業者に既知である多様な他の材料を含む。

0051

即時放出組成物は、単一ユニット用量で投与された所与の有効物質の総用量の100%を含みうる。代替的に、即時放出組成物は、医薬組成物によって送達される有効物質の総用量の約1%から約50%を提供しうる複合放出プロフィール製剤中のコンポーネントとして含まれうる。たとえば、即時放出コンポーネントは、製剤によって送達される有効物質の総用量の少なくとも約5%、または少なくとも約10%から約30%、または約45%から約50%を提供しうる。有効物質の残りは遅延放出製剤として送達されうる。交互の実施形態においては、即時放出コンポーネントは、製剤によって送達される有効物質の総用量の約10、15、20、25、30、35、45、または50%を提供する。遅延放出コンポーネントは、製剤によって送達される有効物質の総用量の約90、85、80、75、70、65、55、または50%を提供する。

0052

一部の実施形態においては、即時放出または遅延放出製剤は、たとえば流動床技術または当業者に既知である他の方法論などを用いて、たとえば薬剤含有フィルム形成組成物の形態をとる薬物によりその表面がコーティングされたビーズ、ペレット、丸剤、顆粒状粒子マイクロカプセルマイクロスフェアマイクロ顆粒ナノカプセル、またはナノスフェアの形態をそれぞれにとる1つまたはそれ以上の不活性粒子から構成される活性な核を含む。不活性粒子は、溶解性が低いままであるのに十分な大きさである限り、多様なサイズであることができる。代替的に、活性な核は薬剤基質を含有するポリマー組成物顆粒化および粉砕および/または押出およびスフェロニゼーションによって調製しうる。

0053

核中の薬剤の量は必要とされる用量に依存し、典型的には約5から90重量%まで変動する。全般的に、活性な核に対するポリマーコーティングは、必要とされる放出プロフィールの遅延時間および種類および/または選択されるポリマーおよびコーティング溶媒に応じて、コーティングされる粒子の重量の約1から50%となるであろう。当業者は、所望の用量を達成するために核にコーティングまたは組み入れるための適切な薬剤の量を選択することができるであろう。1つの実施形態においては、不活性な核は、薬剤の放出を促進するためにその微小環境を変化させる糖類の球または緩衝剤結晶または炭酸カルシウム重炭酸ナトリウム、フマル酸、酒石酸などの封入された緩衝剤の結晶でありうる。

0054

一部の実施形態においては、遅延放出製剤は、ビーズなどの水溶性/分散性薬剤含有粒子を、非水溶性ポリマーおよび腸溶性ポリマーが4:1から1:1の重量比で存在しうることを特徴とする、非水溶性ポリマーと腸溶性ポリマーの混合物でコーティングすることにより形成され、かつコーティングの総重量はコーティングされたビーズの総重量の10から60重量%である。薬剤積層ビーズは、エチルセルロースの内部溶解速度調節膜を任意に含みうる。ポリマー膜外層組成、さらには内層および外層の個々の重量は、インビトロインビボ相関に基づいて予測される、所与の活性についての所望の概日周期放出プロフィールを達成するために最適化される。

0055

他の実施形態においては、製剤は、溶解速度調節ポリマー膜を伴わない即時放出薬剤含有粒子と、たとえば経口投与後2〜4時間の遅延時間などを示す遅延放出ビーズの混合物を含み、これにより2パルス放出プロフィールを提供する。さらに他の実施形態においては、製剤は:1〜3時間の遅延時間を示す第1の種類および4〜6時間の遅延時間を示す第2の種類の2種類の遅延放出ビーズの混合物を含む。

0056

一部の実施形態においては、活性な核は、遅延時間の有無にかかわらず所望の放出プロフィールを得るために1つまたはそれ以上の溶解速度調節ポリマーでコーティングされる。内層膜は主として水または体液の核への吸収後薬剤放出速度を調節できる一方、外層膜は所望の遅延時間(水または体液の核への吸収後の薬剤放出がほとんどない時間)を提供することができる。内層膜は非水溶性ポリマー、または非水溶性ポリマーと水溶性ポリマーの混合物を含みうる。

0057

主として6時間までの遅延時間を調節する外膜に適したポリマーは、上述の腸溶性ポリマー、および10から50重量%の非水溶性ポリマーを含みうる。腸溶性ポリマーに対する非水溶性ポリマーの比率は4:1から1:2まで変動することがあり、好ましくはポリマーは約1:1の比率で存在する。典型的に用いられる非水溶性ポリマーはエチルセルロースである。

0058

典型的な非水溶性ポリマーは、エチルセルロース、ポリ酢酸ビニル(BASF製Kollicoat SR#0D)、アクリル酸エチルおよびメタクリル酸メチルベースの中性コポリマー、EUDRAGIT(登録商標)NE、RSおよびRS30D、RLまたはRL30Dなどの四級アンモニウム基を有するアクリル酸およびメタクリル酸エステルのコポリマーを含む。典型的な水溶性ポリマーは、使用する水および溶媒またはラテックス懸濁液ベースコーティング製剤中の活性(有効成分)の溶解度に応じて約1重量%から10重量%までの範囲の濃さにある低分子量HPMC、HPC、メチルセルロース、ポリエチレングリコール(分子量>3000のPEG)を含む。水溶性ポリマーに対する非水溶性ポリマーは、典型的には95:5から60:40、好ましくは80:20から65:35の間で変動する。

0059

好ましくは、製剤は、人が通常排尿衝動のために覚醒するであろう時に製剤が薬剤を放出することを特徴とする、平穏な睡眠の中断を制限するための放出プロフィールで設計される。たとえば、午後11時に眠り始め通常午前12:30,午前3:00および午前6:00に排尿のために覚醒する人を考えられたい。遅延放出担体は、午前12:15に薬剤を送達することによって排尿の必要性をおそらくは2〜3時間遅延させることが可能であろう。

0060

医薬組成物は、連日投与しても、または必要に応じたベースで投与してもよい。一定の実施形態においては、医薬組成物は就寝の前に対象に投与される。一部の実施形態においては、医薬組成物は就寝の直前に投与される。一部の実施形態においては、医薬組成物は就寝より約2時間前以内、好ましくは就寝より約1時間前以内に投与される。他の実施形態においては、医薬組成物は就寝の約2時間前に投与される。さらなる実施形態においては、医薬組成物は就寝より少なくとも2時間前に投与される。他の実施形態においては、医薬組成物は就寝の約1時間前に投与される。さらなる実施形態においては、医薬組成物は就寝より少なくとも1時間前に投与される。またさらなる実施形態においては、医薬組成物は就寝前1時間未満に投与される。さらなる他の実施形態においては、医薬組成物は就寝の直前に投与される。好ましくは、医薬組成物は経口投与される。

0061

即時コンポーネントまたは遅延放出コンポーネント中の有効物質の適切な用量(「治療的に有効な量」)は、たとえば状態の重症度および経過、投与形態、個々の物質のバイオアベイラビリティ患者年齢および体重、患者の臨床履歴および有効物質に対する反応、医師の裁量などに依存するであろう。

0062

一般的な提案として、即時放出コンポーネントまたは遅延放出コンポーネント中の有効物質の治療的に有効な量は、1回の投与によるにせよまたはそれ以上の投与によるにせよ、約100μg/kg体重/日から約100mg/kg体重/日の範囲で投与される。一部の実施形態においては、連日投与される各有効物質の範囲は約100μg/kg体重/日から約50mg/kg体重/日、100μg/kg体重/日から約10mg/kg体重/日、100μg/kg体重/日から約1mg/kg体重/日、100μg/kg体重/日から約10mg/kg体重/日、500μg/kg体重/日から約100mg/kg体重/日、500μg/kg体重/日から約50mg/kg体重/日、500μg/kg体重/日から約5mg/kg体重/日、1mg/kg体重/日から約100mg/kg体重/日、1mg/kg体重/日から約50mg/kg体重/日、1mg/kg体重/日から約10mg/kg体重/日、5mg/kg体重/日から約100mg/kg体重/日、5mg/kg体重/日から約50mg/kg体重/日、10mg/kg体重/日から約100mg/kg体重/日、および10mg/kg体重/日から約50mg/kg体重/日である。

0063

本願に記載の有効物質は、1mgから2000mg、5mgから2000mg、10mgから2000mg、50mgから2000mg、100mgから2000mg、200mgから2000mg、500mgから2000mg、5mgから1800mg、10mgから1600mg、50mgから1600mg、100mgから1500mg、150mgから1200mg、200mgから1000mg、300mgから800mg、325mgから500mg、1mgから1000mg、1mgから500mg、1mgから200mg、5mgから1000mg、5mgから500mg、5mgから200mg、10mgから1000mg、10mgから500mg、10mgから200mg、50mgから1000mg、50mgから500mg、50mgから200mg、100mgから250mg、100mgから500mg、250mgから1000mg、250mgから500mg、500mgから1000mg、500mgから2000mgの単一用量または複合用量範囲で、連日経口投与を目的として即時放出コンポーネントまたは遅延放出コンポーネントまたはその組み合わせに含まれうる。予測されるように、用量は状態、サイズ、年齢および患者の状態に依存するであろう。

0064

一部の実施形態においては、医薬組成物は単一の鎮痛剤を含む。1つの実施形態においては、単一の鎮痛剤はアスピリンである。他の実施形態においては、単一の鎮痛剤はイブプロフェンである。他の実施形態においては、単一の鎮痛剤はナプロキセンナトリウムである。他の実施形態においては、単一の鎮痛剤はインドメタシンである。他の実施形態においては、単一の鎮痛剤はナブメトンである。他の実施形態においては、単一の鎮痛剤はアセトアミノフェンである。

0065

一部の実施形態においては、単一の鎮痛剤は1mgから2000mg、5mgから2000mg、20mgから2000mg、5mgから1000mg、20mgから1000mg、50mgから500mg、100mgから500mg、250mgから500mg、250mgから1000mgまたは500mgから1000mgの1日用量で投与される。一定の実施形態においては、医薬組成物はアセチルサリチル酸、イブプロフェン、ナプロキセンナトリウム、インドメタシン、ナブメトンまたはアセトアミノフェンを単一の鎮痛剤として含み、かつ鎮痛剤は5mgから2000mg、20mgから2000mg、5mgから1000mg、20mgから1000mg、50mgから500mg、100mgから500mg、250mgから500mg、250mgから1000mgまたは500mgから1000mgの範囲の1日用量で経口投与される。一部の実施形態においては、1mgから2000mg、5mgから2000mg、20mgから2000mg、5mgから1000mg、20mgから1000mg、50mgから500mg、100mgから500mg、250mgから500mg、250mgから1000mgまたは500mgから1000mgの1日用量で第2の鎮痛剤が投与される。

0066

他の実施形態においては、医薬組成物は一対の鎮痛剤を含む。そのような一対の鎮痛剤の例はアセチルサリチル酸とイブプロフェン、アセチルサリチル酸とナプロキセンナトリウム、アセチルサリチル酸とナブメトン、アセチルサリチル酸とアセトアミノフェン、アセチルサリチル酸とインドメタシン、イブプロフェンとナプロキセンナトリウム、イブプロフェンとナブメトン、イブプロフェンとアセトアミノフェン、イブプロフェンとインドメタシン、ナプロキセンナトリウムとナブメトン、ナプロキセンナトリウムとアセトアミノフェン、ナプロキセンナトリウムとインドメタシン、ナブメトンとアセトアミノフェン、ナブメトンとインドメタシン、およびアセトアミノフェンとインドメタシンを含むが、これに限定されない。鎮痛剤の対は、5mgから2000mg、20mgから2000mg、100mgから2000mg、200mgから2000mg、500mgから2000mg、5mgから1500mg、20mgから1500mg、100mgから1500mg、200mgから1500mg、500mgから1500mg、5mgから1000mg、20mgから1000mg、100mgから1000mg、250mgから500mg、250mgから1000mg、250mgから1500mg、500mgから1000mg、500mgから1500mg、1000mgから1500mgおよび1000mgから2000mgの範囲の複合用量で、0.1:1から10:1、0.2:1から5:1または0.3:1から3:1の範囲の重量比で混合される。1つの実施形態においては、鎮痛剤の対は重量比1:1で混合される。

0067

一部の他の実施形態においては、本願の医薬組成物は1つまたはそれ以上の抗ムスカリン剤をさらに含む。抗ムスカリン剤の例は、オキシブチニン、ソリフェナシン、ダリフェナシン、フェソテロジン、トルテロジン、トロスピウム、およびアトロピンを含むが、これに限定されない。抗ムスカリン剤の1日用量は、0.01mgから100mg、0.1mgから100mg、1mgから100mg、10mgから100mg、0.01mgから25mg、0.1mgから25mg、1mgから25mg、10mgから25mg、0.01mgから10mg、0.1mgから10mg、1mgから10mg、10mgから100mgおよび10mgから25mgの範囲にある。

0068

本願の他の態様は、即時放出製剤に配合された医薬組成物を、それを必要とする人に対して投与することにより排尿頻度を低下させるための方法に関する。一部の実施形態においては、医薬組成物は1つまたはそれ以上の鎮痛剤および1つまたはそれ以上の抗ムスカリン剤を含む。他の実施形態においては、医薬組成物は1つまたはそれ以上の鎮痛剤および1つまたはそれ以上の抗利尿剤を含む。さらに他の実施形態においては、医薬組成物は1つまたはそれ以上の鎮痛剤、1つまたはそれ以上の抗ムスカリン剤、および1つまたはそれ以上の抗利尿剤を含む。

0069

他の実施形態においては、本願の医薬組成物は1つまたはそれ以上の鎮痙剤をさらに含む。鎮痙剤の例はカリソプロドール、ベンゾジアゼピン類、バクロフェン、シクロベンザプリン、メタキサロン、メトカルバモール、クロニジン、クロニジン類似体、およびダントロレンを含むが、これに限定されない。一部の実施形態においては、鎮痙剤は1mgから1000mg、1mgから100mg、10mgから1000mg、10mgから100mg、20mgから1000mg、20mgから800mg、20mgから500mg、20mgから200mg、50mgから1000mg、50mgから800mg、50mgから200mg、100mgから800mg、100mgから500mg、200mgから800mg、および200mgから500mgの1日用量で用いられる。鎮痙剤は、即時放出、遅延延長放出またはその組み合わせを目的として、単一でまたは他の有効成分と共に医薬組成物に配合しうる。

0070

一定の実施形態においては、医薬組成物は2つまたはそれ以上の鎮痛剤を含む。他の実施形態においては、医薬組成物は1つまたはそれ以上の鎮痛剤および1つまたはそれ以上の抗ムスカリン剤および/または1つまたはそれ以上の抗利尿剤を含む。医薬組成物は錠剤、カプセル剤、糖剤、散剤、顆粒剤、液剤ゲル剤、または乳濁剤の形態に配合されうる。前記液剤、ゲル剤または乳濁剤は、の形態またはカプセル内に収容されて対象に摂取されうる。

0071

一定の実施形態においては、鎮痛剤はサリチラート類、アスピリン、サリチル酸、サリチル酸メチル、ジフルニサール、サルサレート、オルサラジン、スルファサラジン、パラアミノフェノール誘導体、アセトアニリド、アセトアミノフェン、フェナセチン、フェナメート類、メフェナム酸、メクロフェナメート、メクロフェナム酸ナトリウム、ヘテロアリール酢酸誘導体、トルメチン、ケトロラク、ジクロフェナク、プロピオン酸誘導体、イブプロフェン、ナプロキセンナトリウム、ナプロキセン、フェノプロフェン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、オキサプロジン;エノール酸、オキシカム誘導体、ピロキシカム、メロキシカム、テノキシカム、アンピロキシカム、ドロキシカム、ピボキシカム、ピラゾロン誘導体、フェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、アンチピリン、アミノピリン、ジピロン、コキシブ類、セレコキシブ、ロフェコキシブ、ナブメトン、アパゾン、ニメスリド、インドメタシン、スリンダク、エトドラク、およびイソブチルフェニルプロピオン酸からなる群から選択される。抗ムスカリン剤はオキシブチニン、ソリフェナシン、ダリフェナシンおよびアトロピンからなる群から選択される。

0072

一部の実施形態においては、医薬組成物は単一の鎮痛剤および単一の抗ムスカリン剤を含む。1つの実施形態においては、単一の鎮痛剤はアスピリンである。他の実施形態においては、単一の鎮痛剤はイブプロフェンである。他の実施形態においては、単一の鎮痛剤はナプロキセンナトリウムである。他の実施形態においては、単一の鎮痛剤はインドメタシンである。他の実施形態においては、単一の鎮痛剤はナブメトンである。他の実施形態においては、単一の鎮痛剤はアセトアミノフェンである。鎮痛剤および抗ムスカリン剤は上述の範囲の用量で投与しうる。

0073

本願の他の態様は、(1)1つまたはそれ以上の鎮痛剤および(2)1つまたはそれ以上の抗利尿剤をそれを必要とする対象に投与することにより夜間頻尿を治療するための方法に関する。一定の実施形態においては、抗利尿剤は:(1)バソプレシン分泌を上昇させ;(2)バソプレシン受容体の活性化を高め;(3)心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)またはC型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)の分泌を低下させるか;または(4)ANPおよび/またはCNP受容体活性化を低下させるよう作用する。

0074

典型的な抗利尿剤は、抗利尿ホルモンADH)、アンジオテンシンIIアルドステロン、バソプレシン、バソプレシン類似体(例:デスモプレシンアルプレシンリプレシンフェリプレシン、オルニプレシン、テルリプレシン);バソプレシン受容体作動物質、心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)およびC型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)受容体(すなわちNPR1、NPR2、NPR3)拮抗物質(例:HS−142−1、イサチン、[Asu7,23’]b−ANP−(7−28)]、アナンチン、Streptomyces coerulescens由来環状ペプチド、および3G12モノクローナル抗体)、ソマトスタチン2型受容体拮抗物質(例:ソマトスタチン)、および医薬品として許容できるその誘導体、類似体、塩、水和物および溶媒和物を含むが、これに限定されない。

0075

一定の実施形態においては、1つまたはそれ以上の鎮痛剤および1つまたはそれ以上の抗利尿剤は遅延放出を目的として配合される。

0076

本発明の他の態様は、それを必要とする人に対し、1つの利尿剤を含む第1の医薬組成物を投与し、その後1つまたはそれ以上の鎮痛剤を含む第2の医薬組成物を投与することにより夜間頻尿を治療するための方法に関する。第1の医薬組成物は、投与より6時間以内に利尿効果を示すよう投与および配合されかつ就寝より少なくとも8時間前に投与される。第2の医薬組成物は就寝の2時間前以内に投与される。

0077

利尿剤の例は、CaCl2およびNH4Clなどの酸性化塩;アムホテリシンBおよびクエン酸リチウムなどのアルギニンバソプレシン受容体2拮抗物質;アキノキリンソウおよびJunipeなどの水利尿薬;ドパミンなどのNa−H交換拮抗物質;アセタゾラミドおよびドルゾラミドなどの炭酸脱水素酵素阻害物質ブメタニドエタクリン酸フロセミドおよびトルセミドなどのループ利尿剤;グルコースおよびマンニトールなどの浸透圧利尿剤;アミロライドスピロノラクトントリアムテレンカンレノ酸カリウムなどのカリウム保持性利尿剤;ベンドロフルメチアジドおよびヒドロクロロチアジドなどのチアジド類;およびカフェインテオフィリンおよびテオブロミンなどのキサンチン類を含むがこれに限定されない。

0078

一部の実施形態においては、第2の医薬組成物は1つまたはそれ以上の抗ムスカリン剤をさらに含む。抗ムスカリン剤の例は、オキシブチニン、ソリフェナシン、ダリフェナシン、フェソテロジン、トルテロジン、トロスピウム、およびアトロピンを含むが、これに限定されない。第2の医薬組成物は、即時放出製剤または遅延放出製剤に配合されうる。1つの実施形態においては、第1の医薬組成物は即時放出を目的として配合されかつ第2の医薬組成物は遅延放出を目的として配合される。

0079

一部の実施形態においては、第2の医薬組成物は1つまたはそれ以上の抗利尿剤をさらに含む。

0080

本願の他の態様は、複数の有効成分および医薬品として許容できる担体を含む医薬組成物に関する。一部の実施形態においては、複数の有効成分は2つまたはそれ以上の鎮痛剤を含む。他の実施形態においては、複数の有効成分は1つまたはそれ以上の鎮痛剤および1つまたはそれ以上の抗ムスカリン剤を含む。他の実施形態においては、複数の有効成分は1つまたはそれ以上の鎮痛剤および1つまたはそれ以上の抗利尿剤を含む。さらに他の実施形態においては、複数の有効成分は1つまたはそれ以上の鎮痛剤、1つまたはそれ以上の抗利尿剤、および1つまたはそれ以上の抗ムスカリン剤を含む。他の実施形態においては、前記複数の有効成分のうち少なくとも1つは遅延放出を目的として配合される。

0081

一部の実施形態においては、医薬組成物はアセチルサリチル酸、イブプロフェン、ナプロキセンナトリウム、ナブメトン、アセトアミノフェンおよびインドメタシンからなる群から選択される2つの鎮痛剤を含む。他の実施形態においては、医薬組成物はセチルサリチル酸、イブプロフェン、ナプロキセンナトリウム、ナブメトン、アセトアミノフェンおよびインドメタシンからなる群から選択される1つまたはそれ以上の鎮痛剤;およびオキシブチニン、ソリフェナシン、ダリフェナシンおよびアトロピンからなる群から選択される1つの抗ムスカリン剤を含む。

0082

本願で用いる「医薬品として許容できる担体」は、任意のかつ全ての溶媒、分散媒体、コーティング、抗菌剤および抗真菌剤等張化および吸収遅延剤甘味料などを含む。医薬品として許容できる担体は、着香料、甘味料および特定の治療組成物を調製するために必要とされうる緩衝化剤および吸収剤などの種々の材料を含むがこれに限定されない広い範囲の材料から調製されうる。そのような媒体および物質の医薬品として活性な物質との使用は技術上周知である。任意の従来の培地または物質が有効成分に適合しない場合を除き、治療組成物におけるその使用は意図されている。

0083

本願の他の態様は、それを必要とする対象に対し、薬剤抵抗性の発生を予防するために2つまたはそれ以上の鎮痛剤を交互に投与することにより排尿頻度を低下させるための方法に関する。1つの実施形態においては、方法は第1の期間に第1の鎮痛剤を投与することおよびその後に第2の期間に第2の鎮痛剤を投与することを含む。他の実施形態においては、方法は第3の期間に第3の鎮痛剤を投与することをさらに含む。第1、第2および第3の鎮痛剤は互いに異なり、かつ:サリチラート類、アスピリン、サリチル酸、サリチル酸メチル、ジフルニサール、サルサレート、オルサラジン、スルファサラジン、パラアミノフェノール誘導体、アセトアニリド、アセトアミノフェン、フェナセチン、フェナメート類、メフェナム酸、メクロフェナメート、メクロフェナム酸ナトリウム、ヘテロアリール酢酸誘導体、トルメチン、ケトロラク、ジクロフェナク、プロピオン酸誘導体、イブプロフェン、ナプロキセンナトリウム、ナプロキセン、フェノプロフェン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、オキサプロジン;エノール酸、オキシカム誘導体、ピロキシカム、メロキシカム、テノキシカム、アンピロキシカム、ドロキシカム、ピボキシカム、ピラゾロン誘導体、フェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、アンチピリン、アミノピリン、ジピロン、コキシブ類、セレコキシブ、ロフェコキシブ、ナブメトン、アパゾン、ニメスリド、インドメタシン、スリンダク、エトドラク、およびイソブチルフェニルプロピオン酸からなる群から選択されうる。

0084

1つの実施形態においては、第1の鎮痛剤はアセトアミノフェン、第2の鎮痛剤はイブプロフェンかつ第3の鎮痛剤はナプロキセンナトリウムである。各期間の長さは、各鎮痛剤に対する対象の反応に応じて異なる。一部の実施形態においては、各期間は3日から3週間続く。他の実施形態においては、第1,第2および第3の鎮痛剤のうち1つまたはそれ以上が遅延放出を目的として配合される。

0085

本発明は、制限的であると解釈されるべきでない以下の実施例によってさらに例示される。本願の全文に渡って引用された全ての参照文献、特許および公開特許明細書の内容は、その全文を参照文献として本願に取り込む。

0086

(排尿衝動の阻害)
各々が早すぎる排尿衝動または尿意を経験し、適度な休息を感じる十分な時間睡眠するその能力が妨げられている男性および女性の志願被験者20名を組み入れた。各被験者は、就寝前にイブプロフェン400〜800mgを単回用量として摂取した。少なくとも14名の被験者が、排尿衝動によって目覚める頻度が高くないためにより良く休息が取れるようになったと報告した。

0087

数例の被験者は、数週間イブプロフェンを夜間に使用した後、排尿衝動の頻度の減少による利益はもはや認識されなかったと報告した。しかし、これらの被験者は、いずれも投与量の摂取を数日控えると利益が回復するとさらに報告した。

0088

炎症性および非炎症性刺激物へのマクロファージの反応に対する鎮痛剤、ボツリヌス神経毒素および抗ムスカリン剤の効果)
実験デザイン
試験は、Cox−2およびプロスタグランジン(PGE、PGHなど)を介した炎症性および非炎症性刺激物に対するマクロファージ反応を調節する際の、鎮痛剤および抗ムスカリン剤の用量およびインビトロ有効性を判定するようデザインされている。膀胱細胞における炎症および非炎症エフェクターに対するベースライン(用量および動態)反応を確立する。簡単に述べると、多様なエフェクターの存在下および非存在下で培養細胞を鎮痛剤および/または抗ムスカリン剤に曝露する。

0089

エフェクターは:炎症性刺激物として炎症性物質かつCOX2誘導物質であるリポ多糖(LPS);非炎症性刺激物として平滑筋収縮刺激物物質であるカルバコールまたはアセチルコリン陽性対照として既知のアセチルコリン放出阻害物質であるボツリヌス神経毒素A;および細胞内でシクロオキシゲナーゼ(COX1およびCOX2)および末端プロスタグランジンシンターゼによるアラキドン酸(AA)、γ−リノレン酸(DGLA)またはエイコサペンタエン酸(EPA)の連続酸化後に生成されるプロスタグランジンの前駆体としてAA、DGLAまたはEPAを含む。

0090

鎮痛剤は:アスピリンなどのサリチラート、アドビル、モトリン、ヌプリンおよびメディプレンなどのイソブチルプロパン酸フェノール酸誘導体(イブプロフェン)、アレベ、アナプロックスアンタルジン、フェミナックスウルトラフラナックス、インザ、ミドール長時間鎮痛ナルゲシン、ナポシン、ナプレラン、ナプロゲシック、ナプロシン、ナプロシン懸濁液、EC−ナプロシン、ナロシン、プロキセン、シンフレックスおよびゼノビドなどのナプロキセンナトリウム、インドメタシン(インドシン)などの酢酸誘導体、ナブメトンまたはレラフェンなどの1−ナフタレン酢酸誘導体、アセトアミノフェンまたはパラセタモール(タイレノール)などのN−アセチル−パラ−アミノフェノール(APAP)誘導体、およびセレコキシブを含む。

0091

抗ムスカリン薬は:オキシブチニン、ソリフェナシン、ダリフェナシンおよびアトロピンを含む。

0092

マクロファージを:
1)種々の用量の各鎮痛剤単独。
(2)LPS存在下で種々の用量の各鎮痛剤。
(3)カルバコールまたはアセチルコリン存在下で種々の用量の各鎮痛剤。
(4)AA、DGLAまたはEPA存在下で種々の用量の各鎮痛剤。
(5)種々の用量のボツリヌス神経毒素A単独。
(6)LPS存在下で種々の用量のボツリヌス神経毒素A。
(7)カルバコールまたはアセチルコリン存在下で種々の用量のボツリヌス神経毒素A。
(8)AA、DGLAまたはEPA存在下で種々の用量のボツリヌス神経毒素A。
(9)種々の用量の各抗ムスカリン剤単独。
(10)LPS存在下で種々の用量の各抗ムスカリン剤。
(11)カルバコールまたはアセチルコリン存在下で種々の用量の各抗ムスカリン剤。
(12)AA、DGLAまたはEPA存在下で種々の用量の各抗ムスカリン剤による短時間(1〜2時間)または長時間(24〜48時間)の刺激に付す。

0093

次に、PGH2、PGE、PGE2、プロスタサイジン、トロンボキサンIL−1β、IL−6、TNF−αの放出、COX2活性、cAMPおよびcGMPの産生、IL−1β、IL−6、TNF−αおよびCOX2mRNAの産生、およびCD80、CD86およびMHCクラスII分子表面発現について細胞を分析する。

0094

(材料および方法)
(マクロファージ細胞)
本試験ではマウスRAW264.7またはJ774マクロファージ細胞(ATCCより入手)を用いた。細胞は、10%ウシ胎児血清(FBS)、15mMHEPES、2mM L−グルタミン、100U/mLペニシリン、および100μg/mLのストレプトマイシンを添加したRPMI1640を含有する培地で維持した。細胞は、5%CO2雰囲気下37℃で培養し、週に1回分割(継代)した。

0095

(マクロファージ細胞のインビトロ鎮痛剤処理)
RAW264.7マクロファージ細胞は、細胞培地100μLを1.5×105個細胞ウェル細胞密度で96ウェルプレート播種した。細胞は、(1)種々の濃度の鎮痛剤(アセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェンまたはナプロキセン)、(2)マクロファージ細胞に対する炎症性刺激物のエフェクターである、種々の濃度のリポ多糖(LPS)、(3)非炎症性刺激物のエフェクターである、種々の濃度のカルバコールまたはアセチルコリン、(4)鎮痛剤とLPSまたは(5)鎮痛剤とカルバコールまたはアセチルコリンで処理した。簡単に述べると、鎮痛剤を無FBS培地(すなわち15mMHEPES、2mM L−グルタミン、100U/mLペニシリン、および100μg/mLストレプトマイシンを添加したRPMI1640)に溶解し、同培地で連続希釈することにより所望の濃度に希釈した。LPS非存在下で鎮痛剤処理する細胞については、鎮痛剤溶液50μLと無FBS培地50μLを各ウェルに加えた。LPS存在下で鎮痛剤処理する細胞については、鎮痛剤溶液50μLと無FBS培地中のLPS(Salmonella typhimurium由来)50μLを各ウェルに加えた。全ての条件を2回ずつ試験した。

0096

24または48時間培養後、培養上清150μLを採取し、8,000rpm、4℃で2分間遠心分離して細胞および残渣を除去し、ELISAによるサイトカイン反応の分析のため−70℃で保存した。細胞は、リン酸緩衝液PBS)500μLに捕集して遠心分離(1,500rpm、4℃で5分間)することにより洗浄した。その後、細胞の半分は液体窒素中で急速冷凍し、さらに−70℃で保存した。残りの細胞は蛍光モノクローナル抗体で染色し、かつフローサイトメトリーで分析した。

0097

(共刺激分子発現のフローサイトメトリー分析)
フローサイトメトリー分析については、マクロファージを100μLのFACS緩衝液(2%ウシ血清アルブミン(BSA)および0.01%NaN3を含有するリン酸緩衝化生食塩水(PBS))で希釈し、FITCコンジュゲート抗CD40、PE−コンジュゲート抗CD80、PEコンジュゲート抗CD86抗体、抗MHCクラスII(I−Ad)PE(BDバイオサイエンス)を添加して4℃で30分間染色した。その後、細胞をFACS緩衝液300μL中で遠心分離(1,500rpm、4℃で5分間)することにより洗浄した。2回目の洗浄後、細胞をFACS緩衝液200μLに再懸濁し、さらにAccuri C6フローサイトメーター(BDバイオサイエンス)により所与のマーカー(単陽性)、またはマーカーの組み合わせ(二重陽性)を発現した細胞の割合を分析した。

0098

(ELISAによるサイトカイン反応の分析)
培養上清をサイトカイン特異的ELISAに付し、鎮痛剤、LPS単独またはLPSと鎮痛剤の組み合わせにより処理したマクロファージの培養におけるIL−1β、IL−6およびTNF−α反応を判定した。分析は、0.1M重炭酸ナトリウム緩衝液(pH9.5)中の抗マウスIL−6、TNA−αmAbs(BDバイオサイエンス)またはIL−1βmAb(R&Dシステムズ)100μLで一晩コーティングしたNunc MaxiSorp Immunoplates(Nunc)上で実施した。PBS(200μL/ウェル)で2回洗浄した後、各ウェルにPBS3%BSA200μLを添加し(ブロッキング)さらにプレートを室温で2時間インキュベートした。200μL/ウェルを添加することによりプレートを再度2回洗浄し、サイトカイン標準液および培養上清の連続希釈100μLをそれぞれ2ウェルに添加し、さらにプレートを4℃で一晩インキュベートした。最後に、プレートを2回洗浄し、さらに二次ビオチニル化抗マウスIL−6、TNA−α mAbs(BDバイオサイエンス)またはIL−1β(R&Dシステムズ)100μL、その後ペルオキシダーゼ標識ヤギ抗ビオチンmAb(ベクターラボラトリーズ)でインキュベートした。2,2’−アジノ−ビス(3)−エチルベンジルチアゾリン6−スルホン酸(ABTS)基質およびH2O2(シグマ)の添加によって呈色反応を発生させ、さらにVictor(登録商標)Vマルチベルプレートリーダーパーキンエルマー)により415nmにおける吸光度を測定した。

0099

(COX2活性およびcAMPおよびcGMPの産生の測定)
培養マクロファージ中のCOX2活性は、COX2活性アッセイにより測定した。cAMPおよびcGMPの産生は、cAMPアッセイおよびcGMPアッセイにより測定した。これらのアッセイは当該技術で常用的に実施される。

0100

(結果)
表1は、Raw264マクロファージ細胞株を用いて実施した実験、および共刺激分子CD40およびCD80の細胞表面発現に対する鎮痛剤の効果についての主要な所見を要約する。これらの分子の発現はCOX2および炎症性シグナルによって刺激されるので、COX2阻害の機能的結果を判定するよう評価した。

0101

表2に示すように、アセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェンおよびナプロキセンは、共刺激分子の発現を阻害するのではなくむしろ促進するように見受けられる最高用量(すなわち5×106nM)を除き、全ての試験用量(すなわち5×105nM、5×104nM、5×103nM、5×102nM、50nMおよび5nM)でマクロファージによる共刺激分子CD40およびCD80の基底発現を阻害する。図1Aおよび1Bに示すように、CD40およびCD50発現に対するそのような阻害効果は、0.05nM(すなわち0.00005μM)と低い鎮痛剤用量で認められた。この所見は、小用量の鎮痛剤の制御放出は大用量の急激な送達よりも好ましくなりうるという概念裏付ける。実験より、アセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェンおよびナプロキセンがLPSの誘導によるCD40およびCD80の発現に対して同様の阻害効果を有することも明らかになった。

0102

(表1.実験の要約)

0103

(表2.主要な所見の要約)

0104

表3は、ヒト成人における経口治療用量の投与後の鎮痛剤の血清レベルを測定した数件の試験結果を要約する。表3に示すように、経口治療用量の投与後の最大血清レベルは、104から105nMの範囲内にある。したがって、表2のインビトロで試験した鎮痛剤の用量は、ヒトにおいてインビボで達成可能な濃度の範囲を包含する。

0105

(表3.経口治療用量投与後のヒト血液における鎮痛剤の血清レベル)

0106

(炎症性および非炎症性刺激物への膀胱平滑筋細胞の反応に対する鎮痛剤、ボツリヌス神経毒素および抗ムスカリン剤の効果)
(実験デザイン)
本試験は、実施例2で判定した鎮痛剤の至適用量が細胞培養または組織培養中の膀胱平滑筋細胞にどのように作用するか特性解析し、かつ異なる分類の鎮痛剤が協調してCOX2およびPGE2反応をより効率よく阻害することができるか検討するようデザインされる。

0107

エフェクター、鎮痛剤および抗ムスカリン剤は実施例2に記載されている。

0108

マウス膀胱平滑筋細胞一次培養を:
(1)種々の用量の各鎮痛剤単独。
(2)LPS存在下で種々の用量の各鎮痛剤。
(3)カルバコールまたはアセチルコリン存在下で種々の用量の各鎮痛剤。
(4)AA、DGLAまたはEPA存在下で種々の用量の各鎮痛剤。
(5)種々の用量のボツリヌス神経毒素A単独。
(6)LPS存在下で種々の用量のボツリヌス神経毒素A。
(7)カルバコールまたはアセチルコリン存在下で種々の用量のボツリヌス神経毒素A。
(8)AA、DGLAまたはEPA存在下で種々の用量のボツリヌス神経毒素A。
(9)種々の用量の各抗ムスカリン剤単独。
(10)LPS存在下で種々の用量の各抗ムスカリン剤。
(11)カルバコールまたはアセチルコリン存在下で種々の用量の各抗ムスカリン剤。
(12)AA、DGLAまたはEPA存在下で種々の用量の各抗ムスカリン剤による短時間(1〜2時間)または長時間(24〜48時間)の刺激に付す。

0109

次に、PGH2、PGE、PGE2、プロスタサイジン、トロンボキサン、IL−1β、IL−6、TNF−αの放出、COX2活性、cAMPおよびcGMPの産生、IL−1β、IL−6、TNF−αおよびCOX2mRNAの産生、およびCD80、CD86およびMHCクラスII分子の表面発現について細胞を分析する。

0110

(材料および方法)
(マウス膀胱細胞の分離および精製)
安楽死動物C57BL/6マウス(8〜12週齢)より膀胱細胞を摘出し、さらに酵素消化により細胞を分離した後パーコール勾配上で精製した。簡単に述べると、マウス10匹に由来する膀胱を、消化緩衝液(RPMI1640、2%ウシ胎児血清、0.5mg/mLコラゲナーゼ、30μg/mLDNアーゼ)10mL中ではさみで細かくスラリー状に細断した。膀胱スラリーを37℃で30分間酵素的消化した。未消化の断片はcell−trainerでさらに分散させた。細胞懸濁液をペレット化し、単核球上の精製用不連続20%、40%、および75%パーコール勾配に加えた。各実験には50〜60個の膀胱を用いた。

0111

RPMI1640で複数回洗浄した後、膀胱細胞を10%ウシ胎児血清(FBS)、15mMHEPES、2mM L−グルタミン、100U/mLペニシリン、および100μg/mLのストレプトマイシンを添加したRPMI1640に再懸濁し、100μLを細胞密度3×104/ウェルで透明底黒色96ウェル細胞培養マイクロプレートに播種した。細胞は、5%CO2雰囲気下、37℃で培養した。

0112

(細胞のインビトロ鎮痛剤処理)
膀胱細胞を、鎮痛剤溶液(50μL/ウェル)単独か、または非炎症性刺激物の例としてカルバコール(10モル、50μL/ウェル)、または非炎症性刺激物の例としてSalmonella typhimuriumのリポ多糖(LPS)(1μg/mL,50μL/ウェル)と共に処理した。細胞に他のエフェクターを添加しない場合は、ウシ胎児血清を含有しないRPMI1640をウェルに50μL加えて最終体積200μLに調節した。

0113

24時間培養した後、培養上清150μLを採取し、8,000rpm、4℃で2分間遠心分離して細胞および残渣を除去し、ELISAによるプロスタグランジンE2(PGE2)反応の分析のため−70℃で保存した。細胞を固定し、透過処理しさらにブロッキングし、蛍光基質を用いてシクロオキシゲナーゼ−2(COX2)を検出した。一部の実験細胞は、COX2反応の分析のためにインビトロで12時間刺激した。

0114

(COX2反応の分析)
COX2反応は、ヒト/マウス総COXイムノアッセイ(R&Dシステムズ)を用いメーカーの指示に従って、細胞ベースELISAにより分析した。簡単に述べると、細胞を固定して透過処理した後、マウス抗総COX2およびウサギ抗総GAPDHを透明底黒色96ウェル細胞培養マイクロプレートのウェルに加えた。インキュベーションおよび洗浄後、HRPコンジュゲート抗マウスIgGおよびAPコンジュゲート抗ウサギIgGをウェルに加えた。さらに1回インキュベートして1連の洗浄を実施した後、HRP−およびAP−蛍光原基質を添加した。最後に、Victor(登録商標)Vマルチラベルプレートリーダー(パーキンエルマー)を用いて、600nm(COX2蛍光)および450nm(GAPDH蛍光)で発光する蛍光を読み取った。結果は、相対蛍光単位(RFU)として測定し、さらにハウスキーピングタンパク質GAPDHに対して正規化した総COX2の相対レベルとして表記する。

0115

(PGE2反応の分析)
プロスタグランジンE2反応は、連続競合ELISA(R&Dシステムズ)により分析した。より具体的には、培養上清またはPGE2標準液を、ヤギ抗ウサギポリクローナル抗体でコーティングした96ウェルポリスチレンマイクロプレートのウェルに加えた。マイクロプレートシェーカー上で1時間インキュベートした後、HRPコンジュゲートPGE2を添加し、プレートを室温でさらに2時間インキュベートした。その後、プレートを洗浄しHRP基質溶液を各ウェルに加えた。30分間呈色させ、さらに硫酸を添加して反応を停止した後、570nmで波長補正しながら450nmでプレートを読み取った。結果はPGE2の平均pg/mLとして表記する。

0116

(その他の分析)
PGH2、PGE、プロスタサイジン、トロンボキサン、IL−1β、IL−6、およびTNF−αの放出、cAMPおよびcGMPの産生、IL−1β、IL−6、TNF−αおよびCOX2mRNAの産生、およびCD80、CD86およびMHCクラスII分子の表面発現を、実施例2に記載の通りに測定する。

0117

(結果)
(鎮痛剤は炎症性刺激物に対するマウス膀胱細胞のCOX2反応を阻害する)
数種類の鎮痛剤(アセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェンおよびナプロキセン)を、5μMまたは50μMの濃度でマウス膀胱細胞に対して試験して、鎮痛剤がCOX2反応を誘導することが可能であるか判定した。24時間培養の分析より、試験した鎮痛剤はいずれもインビトロマウス膀胱細胞のCOX2反応を誘導しないことが示された。

0118

カルバコールまたはLPX刺激に対するマウス膀胱細胞のCOX2反応に及ぼすこれらの鎮痛剤の効果もインビトロで試験した。表1に示すように、試験したカルバコールの用量はマウス膀胱細胞のCOX2レベルに対して有意な効果がなかった。その一方で、LPSは総COX2レベルを有意に上昇させた。興味深いことに、アセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェンおよびナプロキセンはいずれもCOX2レベルに対するLPSの影響を抑制することが可能であった。鎮痛剤の抑制効果は、これらの薬剤が5μMまたは50μMのいずれかで試験された場合でも見られた(表4)。

0119

(表4.インビトロ刺激および鎮痛剤処理後のマウス膀胱細胞によるCOX2発現)

0120

(鎮痛剤は炎症性刺激物に対するマウス膀胱細胞のPGE2反応を阻害する)
マウス膀胱細胞の培養上清におけるPGE2の分泌を測定して、鎮痛剤によるマウス膀胱細胞COX2レベルの変化の生物学的重要性を判定した。表5に示すように、非刺激膀胱細胞またはカルバコールの存在下で培養された膀胱細胞の培養上清中にPGE2は検出されなかった。上述のCOX2反応と一致して、LPSによるマウス膀胱細胞の刺激は高レベルのPGE2の分泌を誘導した。鎮痛剤アセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェンおよびナプロキセンの添加により、PGE2分泌に対するLPSの影響が抑制され、また5または50μM用量の鎮痛剤で処理された細胞の反応の間には差は見られなかった。

0121

(表5.インビトロ刺激および鎮痛剤処理後のマウス膀胱細胞によるPGE2分泌)

0122

まとめると、これらのデータより、5μMまたは50μMの鎮痛剤単独ではマウス膀胱細胞のCOX2およびPGE2反応を誘導しないことが示された。しかし、5μMまたは50μMの鎮痛剤は、LPSでインビトロ刺激したマウス膀胱細胞のCOX2およびPGE2反応を有意に阻害した。カルバコール(1mM)で刺激されたマウス膀胱細胞のCOX2およびPGE2反応に対する鎮痛剤の有意な効果は認められなかった。

0123

(膀胱平滑筋細胞収縮に対する鎮痛剤、ボツリヌス神経毒素および抗ムスカリン剤の効果)
(実験デザイン)
培養マウスまたはラット膀胱平滑筋細胞およびマウスまたはラット膀胱平滑筋組織を、種々の濃度の鎮痛剤および/または抗ムスカリン剤の存在下で炎症性刺激物および非炎症性刺激物に曝露する。刺激物誘導性筋収縮を測定して、鎮痛剤および/または抗ムスカリン剤の阻害効果を評価する。

0124

エフェクター、鎮痛剤および抗ムスカリン剤は実施例2に記載されている。

0125

マウス膀胱平滑筋細胞の一次培養を:
(1)種々の用量の各鎮痛剤単独。
(2)LPS存在下で種々の用量の各鎮痛剤。
(3)カルバコールまたはアセチルコリン存在下で種々の用量の各鎮痛剤。
(4)AA、DGLAまたはEPA存在下で種々の用量の各鎮痛剤。
(5)種々の用量のボツリヌス神経毒素A単独。
(6)LPS存在下で種々の用量のボツリヌス神経毒素A。
(7)カルバコールまたはアセチルコリン存在下で種々の用量のボツリヌス神経毒素A。
(8)AA、DGLAまたはEPA存在下で種々の用量のボツリヌス神経毒素A。
(9)種々の用量の各抗ムスカリン剤単独。
(10)LPS存在下で種々の用量の各抗ムスカリン剤。
(11)カルバコールまたはアセチルコリン存在下で種々の用量の各抗ムスカリン剤。
(12)AA、DGLAまたはEPA存在下で種々の用量の各抗ムスカリン剤による短時間(1〜2時間)または長時間(24〜48時間)の刺激に付す。

0126

(材料および方法)
実施例3に記載の通りに一次マウス膀胱細胞を分離する。一部の実験においては、膀胱組織の培養を用いる。膀胱平滑筋細胞の収縮をGrassポリグラフ(Quincy Mass、米国)で記録する。

0127

(膀胱平滑筋細胞のCOX2およびPGE2反応に対する経口鎮痛剤および抗ムスカリン剤の効果)
(実験デザイン)
正常マウスおよび過活動膀胱症候群を有するマウスに、アスピリン、ナプロキセンナトリウム、イブプロフェン、インドシン、ナブメトン、タイレノール、セレコキシブ、オキシブチニン、ソリフェナシン、ダリフェナシン、アトロピンおよびその組み合わせの経口用量を投与する。対照群は、非投与正常マウスおよび過活動膀胱症候群のない非投与OABマウスを含む。最終投与より30分後、膀胱を採取して生体外でカルバコールまたはアセチルコリンにより刺激する。一部の実験においては、カルバコールで刺激する前に膀胱をボツリヌス神経毒素Aで処理する。動物は代謝ケージで維持し、排尿の頻度(および体積)を評価する。水摂取量およびケージ敷き藁重量をモニタリングすることにより膀胱排出量を算出する。ELISAにより血清PGH2、PGE、PGE2、プロスタサイジン、トロンボキサン、IL−1β、IL−6、TNF−α、cAMPおよびcGMPレベルを測定する。フローサイトメトリーで全血中のCD80、CD86、MHCクラスII発現を測定する。

0128

実験終了時に、動物を麻酔し、Grassポリグラフで生体外膀胱収縮を記録する。膀胱の一部をホルマリンで固定し、免疫組織化学検査によりCOX2反応を分析する。

0129

(炎症性および非炎症性刺激物へのヒト膀胱平滑筋細胞の反応に対する鎮痛剤、ボツリヌス神経毒素および抗ムスカリン剤の効果)
(実験デザイン)
本試験は、実施例1〜5で測定した鎮痛剤の至適用量が細胞培養または組織培養中のヒト膀胱平滑筋細胞にどのように作用するか特性解析し、かつ異なる分類の鎮痛剤が協調してCOX2およびPGE2反応をより効率よく阻害することができるか検討するようデザインされる。

0130

エフェクター、鎮痛剤および抗ムスカリン剤は実施例2に記載されている。

0131

ヒト膀胱平滑筋細胞を:
(1)種々の用量の各鎮痛剤単独。
(2)LPS存在下で種々の用量の各鎮痛剤。
(3)カルバコールまたはアセチルコリン存在下で種々の用量の各鎮痛剤。
(4)AA、DGLAまたはEPA存在下で種々の用量の各鎮痛剤。
(5)種々の用量のボツリヌス神経毒素A単独。
(6)LPS存在下で種々の用量のボツリヌス神経毒素A。
(7)カルバコールまたはアセチルコリン存在下で種々の用量のボツリヌス神経毒素A。
(8)AA、DGLAまたはEPA存在下で種々の用量のボツリヌス神経毒素A。
(9)種々の用量の各抗ムスカリン剤単独。
(10)LPS存在下で種々の用量の各抗ムスカリン剤。
(11)カルバコールまたはアセチルコリン存在下で種々の用量の各抗ムスカリン剤。
(12)AA、DGLAまたはEPA存在下で種々の用量の各抗ムスカリン剤による短時間(1〜2時間)または長時間(24〜48時間)の刺激に付す。

0132

次に、PGH2、PGE、PGE2、プロスタサイジン、トロンボキサン、IL−1β、IL−6、TNF−αの放出、COX2活性、cAMPおよびcGMPの産生、IL−1β、IL−6、TNF−αおよびCOX2mRNAの産生、およびCD80、CD86およびMHCクラスII分子の表面発現について細胞を分析する。

0133

(ヒト膀胱平滑筋細胞収縮に対する鎮痛剤、ボツリヌス神経毒素および抗ムスカリン剤の効果)
(実験デザイン)
培養ヒト膀胱平滑筋細胞を種々の濃度の鎮痛剤および/または抗ムスカリン剤の存在下で炎症性刺激物および非炎症性刺激物に曝露する。刺激物誘導性筋収縮を測定して、鎮痛剤および/または抗ムスカリン剤の阻害効果を評価する。

0134

エフェクター、鎮痛剤および抗ムスカリン剤は実施例2に記載されている。

0135

ヒト膀胱平滑筋細胞を:
(1)種々の用量の各鎮痛剤単独。
(2)LPS存在下で種々の用量の各鎮痛剤。
(3)カルバコールまたはアセチルコリン存在下で種々の用量の各鎮痛剤。
(4)AA、DGLAまたはEPA存在下で種々の用量の各鎮痛剤。
(5)種々の用量のボツリヌス神経毒素A単独。
(6)LPS存在下で種々の用量のボツリヌス神経毒素A。
(7)カルバコールまたはアセチルコリン存在下で種々の用量のボツリヌス神経毒素A。
(8)AA、DGLAまたはEPA存在下で種々の用量のボツリヌス神経毒素A。
(9)種々の用量の各抗ムスカリン剤単独。
(10)LPS存在下で種々の用量の各抗ムスカリン剤。
(11)カルバコールまたはアセチルコリン存在下で種々の用量の各抗ムスカリン剤。
(12)AA、DGLAまたはEPA存在下で種々の用量の各抗ムスカリン剤による短時間(1〜2時間)または長時間(24〜48時間)の刺激に付す。

0136

膀胱平滑筋細胞の収縮をGrassポリグラフ(Quincy Mass、米国)で記録する。

0137

(炎症性および非炎症性シグナルへの正常ヒト膀胱平滑筋細胞の反応に対する鎮痛剤の効果)
(実験デザイン)
(正常ヒト膀胱平滑筋細胞の培養)
正常ヒト膀胱平滑筋細胞は、肉眼的に正常なヒト膀胱片から酵素消化によって分離した。細胞は、10%ウシ胎児血清、15mMHEPES、2mM L−グルタミン、100U/mLペニシリンおよび100mg/mLストレプトマイシンを添加したRPMI1640中で5%CO2雰囲気下、37℃での培養によりインビトロで増殖させ、細胞を剥離させるトリプシン処理の後新たな培養フラスコに再播種することにより週1回継代した。培養第1週目は、培地に0.5ng/mL上皮成長因子、2ng/mL線維芽細胞成長因子、および5μg/mLインスリンを添加した。

0138

(正常ヒト膀胱平滑筋細胞のインビトロ鎮痛剤処理)
トリプシン処理しかつ細胞密度3×104細胞/ウェルで100μLをマイクロプレートに播種した膀胱平滑筋細胞を、鎮痛剤溶液(50μL/ウェル)単独か、または非炎症性刺激物の例としてカルバコール(10モル、50μL/ウェル)、または非炎症性刺激物の例としてSalmonella typhimuriumのリポ多糖(LPS)(1μg/mL、50μL/ウェル)と共に処理した。細胞に他のエフェクターを添加しない場合は、ウシ胎児血清を含有しないRPMI1640をウェルに50μL加えて最終体積200μLに調節した。

0139

24時間培養した後、培養上清150μLを採取し、8,000rpm、4℃で2分間遠心分離して細胞および残渣を除去し、ELISAによるプロスタグランジンE2(PGE2)反応の分析のため−70℃で保存した。細胞を固定し、透過処理しさらにブロッキングし、蛍光基質を用いてCOX2を検出した。一部の実験細胞は、COX2、PGE2およびサイトカイン反応を分析するためにインビトロで12時間刺激した。

0140

(COX2、PGE2およびサイトカイン反応の分析)
実施例3に記載の通りにCOX2およびPGE2反応を分析した。実施例2に記載の通りにサイトカイン反応を分析した。

0141

(結果)
鎮痛剤は炎症性および非炎症性刺激物に対する正常ヒト膀胱平滑筋細胞のCOX2反応を阻害する—24時間培養後の細胞および培養上清の分析により、試験した鎮痛剤はいずれも単独で正常ヒト膀胱平滑筋細胞のCOX2反応を誘導しないことが示された。しかし表6に要約したように、カルバコールは正常ヒト膀胱平滑筋細胞において低いながらも有意なCOX2反応を誘導した。その一方で、LPS処置は正常ヒト膀胱平滑筋細胞においてより高いレベルのCOX2反応をもたらした。アセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェンおよびナプロキセンはいずれもCOX2レベルに対するカルバコールおよびLPSの影響を抑制することが可能であった。これらの薬剤が5μMまたは50μMのいずれで試験された場合でも、LPS誘導性反応に対する鎮痛剤の抑制効果が見られた。

0142

(表6.炎症性および非炎症性刺激物によるインビトロ刺激および鎮痛剤処理後の正常ヒト膀胱平滑筋細胞によるCOX2発現)

0143

鎮痛剤は炎症性および非炎症性刺激物に対する正常ヒト膀胱平滑筋細胞のPGE2反応を阻害する—上述のCOX2反応の誘導と一致して、カルバコールおよびLPSはいずれも正常ヒト膀胱平滑筋細胞によるPGE2の産生を誘導した。アセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェンおよびナプロキセンも、5μMまたは50μMでLPS誘導性PGE2反応を抑制することが確認された(表7)。

0144

(表7.炎症性および非炎症性刺激物によるインビトロ刺激および鎮痛剤処理後の正常ヒト膀胱平滑筋細胞によるPGE2分泌)

0145

鎮痛剤は炎症性刺激物に対する正常ヒト膀胱平滑筋細胞のサイトカイン反応を阻害する—24時間培養後の細胞および培養上清の分析により、試験した鎮痛剤はいずれも単独で正常ヒト膀胱平滑筋細胞におけるIL−6またはTNFα分泌を誘導しないことが示された。表8および9に示されるように、カルバコール試験用量は正常ヒト膀胱平滑筋細胞において低いながらも有意なTNFβおよびIL−6反応を誘導した。その一方で、LPS処理によりこれらの炎症誘発性サイトカインの強い誘導がもたらされた。アセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェンおよびナプロキセンはTFNαおよびIL−6反応に対するカルバコールおよびLPSの影響を抑制する。これらの薬剤が5μMまたは50μMのいずれで試験された場合でも、LPS誘導性反応に対する鎮痛剤の抑制効果が見られた。

0146

(表8.炎症性および非炎症性刺激物によるインビトロ刺激および鎮痛剤処理後の正常ヒト膀胱平滑筋細胞によるTNFα分泌)

0147

(表9.炎症性および非炎症性刺激物によるインビトロ刺激および鎮痛剤処理後の正常ヒト膀胱平滑筋細胞によるIL−6分泌)

0148

一次正常ヒト膀胱平滑筋細胞を分離し、培養し、さらに非炎症性(カルバコール)および炎症性(LPS)刺激物の存在下での鎮痛剤に対するその反応について評価した。この試験の目標は、正常ヒト膀胱平滑筋細胞が、マウス膀胱細胞で先に見られた所見を再現するか否かを判定することであった。

0149

上述の実験は、遅延放出、または延長放出製剤、または遅延および延長放出製剤中の鎮痛剤および/または抗ムスカリン剤によって繰り返されるであろう。

実施例

0150

上記は、当業者に本発明を実践する方法を教示することを目的としており、かつ、当業者が本記載を読んだ後で明らかになるであろうその明白な変更または変法の全てを詳細に説明することを意図していない。しかし、そうした全ての明白な変更および変法は、以下の請求項に定義される本発明の範囲内に含まれることが意図される。請求項は、文脈が具体的に反対のことを示さない限り、請求された要素およびそこで意図される目的に合致するために有効である任意の順にある段階を包含するよう意図される。

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