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技術 積層ウェーハの製造方法

出願人 株式会社ディスコ
発明者 関家一馬
出願日 2017年9月13日 (1年11ヶ月経過) 出願番号 2017-175836
公開日 2019年4月4日 (4ヶ月経過) 公開番号 2019-054049
状態 未査定
技術分野 半導体装置の製造処理一般 洗浄、機械加工
主要キーワード 積層ウェーハ 液体供給用 各区画領域 デバイス同士 準備ステップ 減圧チャンバ 置ステップ 区画領域
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

ウェーハ同士位置決めの難易度を抑制することができる積層ウェーハの製造方法を提供すること。

解決手段

積層ウェーハの製造方法は、ウェーハを2枚準備するウェーハ準備ステップST1と、2枚のウェーハに分割予定ラインに対応した格子状の溝を表面に形成して区画領域を形成する区画領域形成ステップST2と、一方のウェーハを区画領域が上面になるよう設置した後、区画領域の上面からこぼれない量の液体を供給する液体供給ステップST3と、液体が供給された一方のウェーハの区画領域に他方のウェーハの区画領域を対面させて載置し、間に挟まれた液体の表面張力で区画領域の中心位置が自立的合致する載置ステップST4と、載置ステップST4を実施した後、液体を除去し一方のウェーハに他方のウェーハを密着させる液体除去ステップST5と、を備える。

概要

背景

近年、電気機器の小型化・薄型化を図るため、半導体デバイス複数個積層して構成した積層型半導体デバイスが実用化されている。このような積層型半導体デバイスを製造する方法として、チップにチップを積層させたり、ウェーハにチップを積層させたりする各種積層方法がある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。ウェーハにウェーハを積層させる積層方法として、例えばTSV(Through-Silicon Via)を用いる方法がある。

概要

ウェーハ同士位置決めの難易度を抑制することができる積層ウェーハの製造方法を提供すること。積層ウェーハの製造方法は、ウェーハを2枚準備するウェーハ準備ステップST1と、2枚のウェーハに分割予定ラインに対応した格子状の溝を表面に形成して区画領域を形成する区画領域形成ステップST2と、一方のウェーハを区画領域が上面になるよう設置した後、区画領域の上面からこぼれない量の液体を供給する液体供給ステップST3と、液体が供給された一方のウェーハの区画領域に他方のウェーハの区画領域を対面させて載置し、間に挟まれた液体の表面張力で区画領域の中心位置が自立的合致する載置ステップST4と、載置ステップST4を実施した後、液体を除去し一方のウェーハに他方のウェーハを密着させる液体除去ステップST5と、を備える。

目的

本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ウェーハ同士の位置決めの難易度を抑制することができる積層ウェーハの製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

格子状の分割予定ライン区画された複数の領域に電極を有するデバイスが形成された表面を有する2枚のウェーハを用いる積層ウェーハの製造方法であって、該ウェーハを2枚準備するウェーハ準備ステップと、2枚の該ウェーハに、該分割予定ラインに対応した格子状の溝を表面または裏面に形成し、それぞれのウェーハの表面又は裏面に該溝に区画された区画領域を形成する区画領域形成ステップと、表面または裏面に該区画領域が形成された一方のウェーハを、該区画領域が上面になるよう設置した後、該区画領域の上面からこぼれない量の液体を供給する液体供給ステップと、該液体が供給された該一方のウェーハの該区画領域に、該区画領域が形成された他方のウェーハの該区画領域を対面させて載置し、間に挟まれた該液体の表面張力で該区画領域の中心位置が自立的合致する載置ステップと、該載置ステップを実施した後、該液体を除去し該一方のウェーハに該他方のウェーハを密着させる液体除去ステップと、を備える積層ウェーハの製造方法。

請求項2

該液体除去ステップでは、重ねた2枚の該ウェーハの外周に、該ウェーハが面方向にずれるのを規制する規制部が設置される請求項1に記載の積層ウェーハの製造方法。

請求項3

該液体除去ステップでは、重ねた2枚のウェーハを減圧チャンバ投入し、減圧することで該液体を蒸発させて除去する請求項1または請求項2に記載の積層ウェーハの製造方法。

請求項4

該ウェーハの該デバイスは電極を備え、該液体除去ステップでは該一方のウェーハの電極と他方のウェーハの電極とが接続する請求項1、請求項2又は請求項3に記載の積層ウェーハの製造方法。

技術分野

0001

本発明は、積層ウェーハの製造方法に関する。

背景技術

0002

近年、電気機器の小型化・薄型化を図るため、半導体デバイス複数個積層して構成した積層型半導体デバイスが実用化されている。このような積層型半導体デバイスを製造する方法として、チップにチップを積層させたり、ウェーハにチップを積層させたりする各種積層方法がある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。ウェーハにウェーハを積層させる積層方法として、例えばTSV(Through-Silicon Via)を用いる方法がある。

先行技術

0003

特開2009−004406号公報
特開2012−204589号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1及び特許文献2に記載された積層方法は、一度に多くのデバイスを積層出来るため非常に効率的であるが、対面するウェーハの全てのデバイス同士を正確に位置決めする必要があるため、非常に実施の難易度が高いという課題がある。

0005

本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ウェーハ同士の位置決めの難易度を抑制することができる積層ウェーハの製造方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0006

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の積層ウェーハの製造方法は、格子状の分割予定ライン区画された複数の領域に電極を有するデバイスが形成された表面を有する2枚のウェーハを用いる積層ウェーハの製造方法であって、該ウェーハを2枚準備するウェーハ準備ステップと、2枚の該ウェーハに、該分割予定ラインに対応した格子状の溝を表面または裏面に形成し、それぞれのウェーハの表面又は裏面に該溝に区画された区画領域を形成する区画領域形成ステップと、表面または裏面に該区画領域が形成された一方のウェーハを、該区画領域が上面になるよう設置した後、該区画領域の上面からこぼれない量の液体を供給する液体供給ステップと、該液体が供給された該一方のウェーハの該区画領域に、該区画領域が形成された他方のウェーハの該区画領域を対面させて載置し、間に挟まれた該液体の表面張力で該区画領域の中心位置が自立的合致する載置ステップと、該載置ステップを実施した後、該液体を除去し該一方のウェーハに該他方のウェーハを密着させる液体除去ステップと、を備えることを特徴とする。

0007

前記積層ウェーハの製造方法において、該液体除去ステップでは、重ねた2枚の該ウェーハの外周に、該ウェーハが面方向にずれるのを規制する規制部が設置されても良い。

0008

前記積層ウェーハの製造方法において、該液体除去ステップでは、重ねた2枚のウェーハを減圧チャンバ投入し、減圧することで該液体を蒸発させて除去しても良い。

0009

前記積層ウェーハの製造方法において、該ウェーハの該デバイスは電極を備え、該液体除去ステップでは該一方のウェーハの電極と他方のウェーハの電極とが接続しても良い。

発明の効果

0010

そこで、本願発明の積層ウェーハの製造方法では、液体の表面張力を利用して、自立的にウェーハ同士を位置決めするため、ウェーハ同士の位置決めの難易度を抑制することができるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

0011

図1は、実施形態1に係る積層ウェーハの製造方法により製造された積層ウェーハの要部の断面図である。
図2は、図1に示す積層ウェーハを構成するウェーハの斜視図である。
図3は、図2に示されたウェーハのデバイスの斜視図である。
図4は、実施形態1に係る積層ウェーハの流れを示すフローチャートである。
図5は、図4に示された積層ウェーハの製造方法の区画領域形成ステップを示す側面図である。
図6は、図4に示された積層ウェーハの製造方法の区画領域形成ステップ後のウェーハの斜視図である。
図7は、図6中のVII−VII線に沿う断面図である。
図8は、図4に示された積層ウェーハの製造方法の液体供給ステップ後のウェーハの要部の断面図である。
図9は、図4に示された積層ウェーハの製造方法の載置ステップを示す斜視図である。
図10は、図9に示されたウェーハの要部の断面図である。
図11は、図4に示された積層ウェーハの製造方法の載置ステップ後のウェーハの要部の断面図である。
図12は、図4に示された積層ウェーハの製造方法の液体除去ステップを示す斜視図である。
図13は、実施形態2に係る積層ウェーハの製造方法により製造された積層ウェーハの要部の断面図である。
図14は、実施形態2に係る積層ウェーハの製造方法の載置ステップのウェーハの要部の断面図である。
図15は、実施形態2に係る積層ウェーハの製造方法の載置ステップ後のウェーハの要部の断面図である。
図16は、実施形態3に係る積層ウェーハの製造方法の区画領域形成ステップ後のウェーハの斜視図である。
図17は、図16中のXVII−XVII線に沿う断面図である。
図18は、実施形態3に係る積層ウェーハの製造方法の液体供給ステップ後のウェーハの要部の断面図である。
図19は、実施形態3に係る積層ウェーハの製造方法の載置ステップを示すウェーハの要部の断面図である。
図20は、実施形態3に係る積層ウェーハの製造方法の載置ステップ後のウェーハの要部の断面図である。
図21は、実施形態3に係る積層ウェーハの製造方法により製造された積層ウェーハの要部の断面図である。
図22は、実施形態4に係る積層ウェーハの製造方法の区画領域形成ステップ後のウェーハの斜視図である。
図23は、図22中のXXIII−XXIII線に沿う断面図である。
図24は、実施形態4に係る積層ウェーハの製造方法の液体供給ステップ後のウェーハの要部の断面図である。
図25は、実施形態4に係る積層ウェーハの製造方法の載置ステップを示すウェーハの要部の断面図である。
図26は、実施形態4に係る積層ウェーハの製造方法の載置ステップ後のウェーハの要部の断面図である。
図27は、実施形態4に係る積層ウェーハの製造方法により製造された積層ウェーハの要部の断面図である。
図28は、実施形態1から実施形態4の変形例に係る積層ウェーハの製造方法の区画領域形成ステップ後のウェーハの要部の断面図である。

実施例

0012

本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。

0013

〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る積層ウェーハの製造方法を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る積層ウェーハの製造方法により製造された積層ウェーハの要部の断面図である。図2は、図1に示す積層ウェーハを構成するウェーハの斜視図である。図3は、図2に示されたウェーハのデバイスの斜視図である。

0014

実施形態1に係る積層ウェーハの製造方法は、図1に示す積層ウェーハ1を製造する方法である。図1に示す積層ウェーハ1は、図2に示すウェーハ2により構成される。図2に示すウェーハ2は、実施形態1ではシリコンサファイアガリウムヒ素などを基板21とする円板状の半導体ウェーハ光デバイスウェーハである。ウェーハ2は、格子状の分割予定ライン22に区画された複数の領域にデバイス23が形成されたデバイス領域24と、デバイス領域24を囲繞しかつデバイス23が形成されていない外周余剰領域25とを表面26に有する。デバイス23は、図2及び図3に示すように、表面上から突出した電極であるバンプ27を複数備えている。

0015

実施形態1において、積層ウェーハ1は、分割予定ライン22に対応した格子状の溝28を表面26に形成されたウェーハ2を2枚用い、これら2枚のウェーハ2の表面26同士が対面しかつデバイス23のバンプ27が互いに接触した状態で、2枚のウェーハ2同士を固定して得られる。ウェーハ2同士の固定には、ウェーハ2の基板21同士とデバイス23同士との少なくとも一方を接着剤として機能する樹脂を用いて固定する。また、積層ウェーハ1は、デバイス23のバンプ27同士を導電性の接着剤等で固定しても良い。

0016

次に、実施形態1に係る積層ウェーハの製造方法を説明する。図4は、実施形態1に係る積層ウェーハの流れを示すフローチャートである。実施形態1に係る積層ウェーハの製造方法は、2枚のウェーハ2を用いる積層ウェーハ1の製造方法であって、図4に示すように、ウェーハ準備ステップST1と、区画領域形成ステップST2と、液体供給ステップST3と、載置ステップST4と、液体除去ステップST5とを備える。

0017

(ウェーハ準備ステップ)
ウェーハ準備ステップST1は、図2に示すウェーハ2を準備するステップである。ウェーハ準備ステップST1では、図2に示すウェーハ2を2枚準備する。

0018

(区画領域形成ステップ)
図5は、図4に示された積層ウェーハの製造方法の区画領域形成ステップを示す側面図である。図6は、図4に示された積層ウェーハの製造方法の区画領域形成ステップ後のウェーハの斜視図である。図7は、図6中のVII−VII線に沿う断面図である。

0019

区画領域形成ステップST2は、2枚のウェーハ2に、分割予定ライン22に対応した格子状の溝28を表面26に形成し、それぞれのウェーハ2の表面26に溝28により区画された区画領域30を形成するステップである。区画領域形成ステップST2では、図5に示す切削装置40を用いて、ウェーハ準備ステップST1において準備した2枚のウェーハ2に順に溝28を形成する。

0020

区画領域形成ステップST2では、2枚のウェーハ2それぞれに溝28を形成する際には、図5に示すように、ウェーハ2の裏面29側を切削装置40のチャックテーブル41に吸引保持する。区画領域形成ステップST2では、切削装置40が、図5に示すように、スピンドル42により回転される切削ブレード43と、チャックテーブル41に保持されたウェーハ2とを分割予定ライン22に沿って相対的に移動させながら切削ブレード43を裏面29に至らない深さまで切り込ませる。

0021

区画領域形成ステップST2では、切削装置40が、図6及び図7に示すように、各分割予定ライン22に表面26側から裏面29に至らない深さの溝28を形成して、表面26側において互いに隣り合う溝28間に区画領域30を形成する。実施形態1において、区画領域形成ステップST2では、デバイス領域24に区画領域30を形成する。外周余剰領域25には、区画領域30を形成しても良いし、しなくても良い。即ち、実施形態1では、区画領域形成ステップST2において形成される区画領域30は、デバイス23を含むこととなる。積層ウェーハの製造方法は、2枚のウェーハ2それぞれの全ての分割予定ライン22に溝28を形成すると、液体供給ステップST3に進む。

0022

(液体供給ステップ)
図8は、図4に示された積層ウェーハの製造方法の液体供給ステップ後のウェーハの要部の断面図である。

0023

液体供給ステップST3は、表面26に区画領域30が形成された2枚のウェーハ2のうちの一方のウェーハ2(以下、符号2−1と記す)を、区画領域30が上面になるよう設置した後、区画領域30の上面からこぼれない量の液体31を区画領域30上に供給するステップである。液体供給ステップST3では、区画領域形成ステップST2により溝28及び区画領域30が形成された2枚のウェーハ2のうちの一方のウェーハ2−1を、表面26が露出するように裏面29側を固定した上で一方のウェーハ2−1の表面26の上方に図示しない液体供給用ノズル位置付ける。

0024

液体供給ステップST3では、ノズルは、液体31を各区画領域30の表面上に順に供給する。液体供給ステップST3では、ノズルは、表面張力により各区画領域30を区画する溝28に流れ出ることがない(流れ出ることが規制される)量の液体31を各区画領域30の表面上に供給する。即ち、液体供給ステップST3では、ノズルは、表面張力により各区画領域30のみに付着することを維持できる量の液体31を各区画領域30の表面上に供給する。実施形態1において、液体供給ステップST3では、液体31として純水を供給するが、本発明では、特に、2枚のウェーハ2のバンプ27同士を接続する際には、液体31として接着剤やアンダーフィル材を供給しても良い。積層ウェーハの製造方法は、図8に示すように、一方のウェーハ2−1の全ての区画領域30の表面上に液体31を供給すると、載置ステップST4に進む。

0025

(載置ステップ)
図9は、図4に示された積層ウェーハの製造方法の載置ステップを示す斜視図である。図10は、図9に示されたウェーハの要部の断面図である。図11は、図4に示された積層ウェーハの製造方法の載置ステップ後のウェーハの要部の断面図である。

0026

載置ステップST4は、液体31が供給された一方のウェーハ2−1の区画領域30に、区画領域30が形成された他方のウェーハ2(以下、符号2−2と記す)の区画領域30を対面させて載置し、間に挟まれた液体31の表面張力で区画領域30の中心位置が自立的に合致するステップである。載置ステップST4では、区画領域30の表面上に液体31が供給された一方のウェーハ2−1を表面26が露出するように裏面29側を固定した上で、図9及び図10に示すように、2枚のウェーハ2−1,2−2を厚み方向に間隔をあけて重ねるとともに、他方のウェーハ2−2の区画領域30を一方のウェーハ2−1の区画領域30に対面させる。

0027

載置ステップST4では、他方のウェーハ2−2の区画領域30を一方のウェーハ2−1の区画領域30に重ねる。このとき、他方のウェーハ2−2の区画領域30を一方のウェーハ2−1の一つのみの区画領域30の表面上の液体31に接触させて、一方のウェーハ2−1の複数の区画領域30の表面上の液体31に接触させないようにする。すると、液体31が、2枚のウェーハ2−1,2−2の区画領域30に接触して、液体31の表面張力により他方のウェーハ2−2が自立的に移動し、図11に示すように、2枚のウェーハ2−1,2−2の対面する区画領域30同士が厚み方向に重なる位置に自立的に2枚のウェーハ2−1,2−2同士が位置決めされることとなる。積層ウェーハの製造方法は、液体除去ステップST5に進む。

0028

(液体除去ステップ)
図12は、図4に示された積層ウェーハの製造方法の液体除去ステップを示す斜視図である。

0029

液体除去ステップST5は、載置ステップST4を実施した後、液体31を除去し一方のウェーハ2−1に他方のウェーハ2−2を密着させるステップである。液体除去ステップST5は、載置ステップST4後に、図12に示すように、互いに重ねられ、かつ液体31の表面張力により互いの相対的な位置が位置決めされた2枚のウェーハ2−1,2−2の外周に規制部50を設置する。規制部50は、2枚のウェーハ2−1,2−2の周方向に間隔をあけて複数(実施形態1では、3つ)配置され、2枚のウェーハ2−1,2−2の外周に当接して、これら2枚のウェーハ2−1,2−2が相対的に面方向である表面26と平行な方向にずれるのを規制する。こうして、液体除去ステップST5では、重ねた2枚のウェーハ2−1,2−2の外周に規制部50が設置される。

0030

液体除去ステップST5は、図12に示すように、規制部50を設置した状態で、重ねた2枚のウェーハ2−1,2−2を減圧チャンバ51内に投入し、減圧チャンバ51内の気体を排出して、減圧チャンバ51内を減圧する。液体除去ステップST5では、減圧チャンバ51内を減圧することで、液体31を蒸発させて除去し、図1に示すように、2枚のウェーハ2−1,2−2の互いに重なるデバイス23のバンプ27同士を密着させる。こうして、液体除去ステップST5では、一方のウェーハ2−1のバンプ27と、他方のウェーハ2−2のバンプ27とが接続する。そして、2枚のウェーハ2−1,2−2は、図示しない接着剤等により互いに固定されて、積層ウェーハ1が製造される。積層ウェーハ1は、2枚のウェーハ2−1,2−2の少なくとも一方が研削されて薄化されても良い。積層ウェーハ1は、2枚のウェーハ2−1,2−2の双方の分割予定ライン22に沿って切削加工又はレーザー加工が施されて、2枚のデバイス23が積層された積層チップに分割されても良い。

0031

実施形態1に係る積層ウェーハの製造方法は、載置ステップST4において、デバイス23の表面上に供給された液体31の表面張力を利用して、自立的に2枚のウェーハ2−1,2−2同士が位置決めされるため、ウェーハ2−1,2−2同士の位置決めが容易に実施出来るという効果を奏する。その結果、実施形態1に係る積層ウェーハの製造方法は、ウェーハ2−1,2−2同士の位置決めの難易度を抑制することができる。

0032

〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係る積層ウェーハの製造方法を図面に基づいて説明する。図13は、実施形態2に係る積層ウェーハの製造方法により製造された積層ウェーハの要部の断面図である。図14は、実施形態2に係る積層ウェーハの製造方法の載置ステップのウェーハの要部の断面図である。図15は、実施形態2に係る積層ウェーハの製造方法の載置ステップ後のウェーハの要部の断面図である。なお、図13図14及び図15は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。

0033

実施形態2に係る積層ウェーハ1−2の製造方法により製造される積層ウェーハ1−2は、図13に示すように、2枚のウェーハ2−1,2−2のうち他方のウェーハ2−2が、電極である貫通電極(TSV:Through-Silicon Via)27−2を備え、貫通電極27−2が一方のウェーハ2−1のデバイス23に接続していること以外、実施形態1に係る積層ウェーハの製造方法により製造される積層ウェーハ1と構成が等しい。なお、貫通電極27−2は、金属から構成された柱状に形成され、他方のウェーハ2−2の基板21を表面26と裏面29とに亘って貫通しており、他方のウェーハ2−2の表面26から突出した電極部27−3を一体に備えている。

0034

実施形態2に係る積層ウェーハの製造方法は、実施形態1と同様に、ウェーハ準備ステップST1と、区画領域形成ステップST2と、液体供給ステップST3と、載置ステップST4と、液体除去ステップST5とを備える。実施形態2に係る積層ウェーハの製造方法は、実施形態1と同様に、載置ステップST4において、図14に示すように、一方のウェーハ2−1の区画領域30に他方のウェーハ2−2の区画領域30を対面させた後、図15に示すように、一方のウェーハ2−1の区画領域30の表面上に供給された液体31に他方のウェーハ2−2の区画領域30を載置する。すると、2枚のウェーハ2−1,2−2は、液体31の表面張力により区画領域30が互いに重なる位置に位置決めされる。

0035

実施形態2に係る積層ウェーハの製造方法は、載置ステップST4において、デバイス23の表面上に供給された液体31の表面張力を利用して、自立的に2枚のウェーハ2−1,2−2同士が位置決めされるため、実施形態1と同様に、ウェーハ2−1,2−2同士の位置決めの難易度を抑制することができる。

0036

〔実施形態3〕
本発明の実施形態3に係る積層ウェーハの製造方法を図面に基づいて説明する。図16は、実施形態3に係る積層ウェーハの製造方法の区画領域形成ステップ後のウェーハの斜視図である。図17は、図16中のXVII−XVII線に沿う断面図である。図18は、実施形態3に係る積層ウェーハの製造方法の液体供給ステップ後のウェーハの要部の断面図である。図19は、実施形態3に係る積層ウェーハの製造方法の載置ステップを示すウェーハの要部の断面図である。図20は、実施形態3に係る積層ウェーハの製造方法の載置ステップ後のウェーハの要部の断面図である。図21は、実施形態3に係る積層ウェーハの製造方法により製造された積層ウェーハの要部の断面図である。図16から図21は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。

0037

実施形態3に係る積層ウェーハの製造方法は、実施形態1と同様に、ウェーハ準備ステップST1と、区画領域形成ステップST2と、液体供給ステップST3と、載置ステップST4と、液体除去ステップST5とを備える。

0038

実施形態3に係る積層ウェーハの製造方法は、区画領域形成ステップST2において、図16及び図17に示すように、2枚のウェーハ2−1,2−2それぞれの外周余剰領域25に分割予定ライン22と平行な溝28を形成して、外周余剰領域25にも溝28に区画された区画領域30を形成する。

0039

実施形態3に係る積層ウェーハの製造方法は、液体供給ステップST3において、図18に示すように、2枚のウェーハ2の内の一方のウェーハ2−1の外周余剰領域25に形成された区画領域30の表面上に表面張力により各区画領域30を区画する溝28に流れ出ることがない(流れ出ることが規制される)量の液体31を供給するとともに、デバイス領域24に形成された区画領域30の表面上に液体31を供給しない。また、実施形態3に係る積層ウェーハの製造方法では、液体供給ステップST3において、デバイス領域24に形成された区画領域30の表面上に接着剤35を塗布する。なお、本発明では、液体供給ステップST3において、デバイス領域24に形成された区画領域30の表面上に接着剤35を必ずしも塗布しなくても良い。また、実施形態3において、デバイス領域24に形成された区画領域30の表面上に塗布した接着剤35の厚さを外周余剰領域25に形成された区画領域30の表面上に供給された液体31の厚さよりも薄くしているが、本発明では、接着剤35の厚さを液体31の厚さ以下とすれば良い。

0040

実施形態3に係る積層ウェーハの製造方法は、実施形態1と同様に、載置ステップST4において、図19に示すように、一方のウェーハ2−1の区画領域30に他方のウェーハ2−2の区画領域30を対面させた後、図20に示すように、一方のウェーハ2−1の区画領域30の表面上に供給された液体31に他方のウェーハ2−2の区画領域30を載置する。すると、2枚のウェーハ2−1,2−2は、液体31の表面張力により区画領域30が互いに重なる位置に位置決めされる。そして、実施形態3に係る積層ウェーハの製造方法は、実施形態1と同様に、液体除去ステップST5において液体31を加熱又は減圧チャンバ51にウェーハ2−1,2−2を収容することで除去し、2枚のウェーハ2−1,2−2のデバイス領域24の区画領域30同士を接着剤35により互いに固定して、図21に示すように、一方のウェーハ2−1のバンプ27と他方のウェーハ2−2のバンプ27とが接続した積層ウェーハ1−3が製造される。なお、実施形態3において、液体除去ステップST5において、液体31を完全に除去したが、本発明では、接着剤35が2枚のウェーハ2−1,2−2のデバイス領域24の区画領域30同士を固定できる程度に少なくとも液体31を除去すればよい。

0041

実施形態3に係る積層ウェーハの製造方法は、載置ステップST4において、液体31の表面張力を利用して、自立的に2枚のウェーハ2−1,2−2同士が位置決めされるため、実施形態1と同様に、ウェーハ2−1,2−2同士の位置決めの難易度を抑制することができる。

0042

〔実施形態4〕
本発明の実施形態4に係る積層ウェーハの製造方法を図面に基づいて説明する。図22は、実施形態4に係る積層ウェーハの製造方法の区画領域形成ステップ後のウェーハの斜視図である。図23は、図22中のXXIII−XXIII線に沿う断面図である。図24は、実施形態4に係る積層ウェーハの製造方法の液体供給ステップ後のウェーハの要部の断面図である。図25は、実施形態4に係る積層ウェーハの製造方法の載置ステップを示すウェーハの要部の断面図である。図26は、実施形態4に係る積層ウェーハの製造方法の載置ステップ後のウェーハの要部の断面図である。図27は、実施形態4に係る積層ウェーハの製造方法により製造された積層ウェーハの要部の断面図である。図22から図27は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。

0043

実施形態4に係る積層ウェーハの製造方法は、実施形態1と同様に、ウェーハ準備ステップST1と、区画領域形成ステップST2と、液体供給ステップST3と、載置ステップST4と、液体除去ステップST5とを備える。

0044

実施形態4に係る積層ウェーハの製造方法は、ウェーハ準備ステップST1において、デバイス領域24の格子状の分割予定ライン22に区画された複数の領域の一部の領域にデバイスが形成されていないウェーハ2−1,2−2を2枚準備する。実施形態4に係る積層ウェーハの製造方法は、区画領域形成ステップST2において、実施形態1と同様に、図22及び図23に示すように、2枚のウェーハ2−1,2−2それぞれのデバイス領域24に溝28を形成して、デバイス領域24に溝28に区画された区画領域30を形成する。

0045

実施形態4に係る積層ウェーハの製造方法は、液体供給ステップST3において、図24に示すように、2枚のウェーハ2−1,2−2の内の一方のウェーハ2−1のデバイス領域24のデバイス23が形成されていない区画領域30の表面上に表面張力により各区画領域30を区画する溝28に流れ出ることがない(流れ出ることが規制される)量の液体31を供給するとともに、デバイス領域24のデバイス23が形成された区画領域30の表面上に液体31を供給しない。また、実施形態4に係る積層ウェーハの製造方法では、液体供給ステップST3において、デバイス領域24のデバイス23が形成された区画領域30の表面上に接着剤35を塗布する。なお、本発明では、液体供給ステップST3において、デバイス領域24に形成された区画領域30の表面上に接着剤35を必ずしも塗布しなくても良い。また、実施形態4において、デバイス領域24のデバイス23が形成された区画領域30の表面上に塗布した接着剤35の厚さをデバイス23が形成されていない区画領域30の表面上に供給された液体31の厚さよりも薄くしているが、本発明では、接着剤35の厚さを液体31の厚さ以下とすれば良い。

0046

実施形態4に係る積層ウェーハの製造方法は、実施形態1と同様に、載置ステップST4において、図25に示すように、一方のウェーハ2−1の区画領域30に他方のウェーハ2−2の区画領域30を対面させた後、図26に示すように、一方のウェーハ2−1の区画領域30の表面上に供給された液体31に他方のウェーハ2−2の区画領域30を載置する。すると、2枚のウェーハ2−1,2−2は、液体31の表面張力により区画領域30が互いに重なる位置に位置決めされる。そして、実施形態4に係る積層ウェーハの製造方法は、実施形態1と同様に、液体除去ステップST5において液体31を加熱又は減圧チャンバ51にウェーハ2−1,2−2を収容することで除去し、2枚のウェーハ2−1,2−2のデバイス領域24の区画領域30同士を接着剤35により互いに固定して、図27に示すように、一方のウェーハ2−1のバンプ27と他方のウェーハ2−2のバンプ27とが接続した積層ウェーハ1−4が製造される。なお、実施形態4において、液体除去ステップST5において、液体31を完全に除去したが、本発明では、接着剤35が2枚のウェーハ2−1,2−2のデバイス領域24の区画領域30同士を固定できる程度に少なくとも液体31を除去すればよい。

0047

実施形態4に係る積層ウェーハの製造方法は、載置ステップST4において、液体31の表面張力を利用して、自立的に2枚のウェーハ2−1,2−2同士が位置決めされるため、実施形態1と同様に、ウェーハ2−1,2−2同士の位置決めの難易度を抑制することができる。

0048

〔変形例〕
本発明の実施形態1から実施形態4の変形例に係る積層ウェーハの製造方法を図面に基づいて説明する。図28は、実施形態1から実施形態4の変形例に係る積層ウェーハの製造方法の区画領域形成ステップ後のウェーハの要部の断面図である。図28は、実施形態1から実施形態4と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。

0049

実施形態1から実施形態4の変形例に係る積層ウェーハの製造方法は、区画領域形成ステップST2において、図28に示すように、少なくとの1枚のウェーハ2の裏面29に分割予定ライン22に対応した溝28を形成すること以外、実施形態1から実施形態3に係る積層ウェーハの製造方法と同じである。なお、変形例に係る積層ウェーハの製造方法の区画領域形成ステップST2において裏面29に形成される溝28は、裏面29の分割予定ライン22と厚み方向に重なる位置に形成される。

0050

変形例に係る積層ウェーハの製造方法は、載置ステップST4において、デバイス23の表面上に供給された液体31の表面張力を利用して、自立的に2枚のウェーハ2−1,2−2同士が位置決めされるため、実施形態1から実施形態3と同様に、ウェーハ2−1,2−2同士の位置決めの難易度を抑制することができる。

0051

なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。

0052

1,1−2,1−3,1−4積層ウェーハ
2ウェーハ
2−1 一方のウェーハ
2−2 他方のウェーハ
22分割予定ライン
23デバイス
26 表面
27バンプ(電極)
27−2貫通電極(電極)
28 溝
29 裏面
30区画領域
31液体
50規制部
51減圧チャンバ
ST1 ウェーハ準備ステップ
ST2 区画領域形成ステップ
ST3液体供給ステップ
ST4 載置ステップ
ST5 液体除去ステップ

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