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技術 車両用制御装置

出願人 株式会社デンソー
発明者 佐藤剛
出願日 2017年9月13日 (2年1ヶ月経過) 出願番号 2017-175818
公開日 2019年4月4日 (6ヶ月経過) 公開番号 2019-053405
状態 未査定
技術分野 ストアードプログラム 車両用電気・流体回路
主要キーワード 実行対象プログラム 遷移的 種類目 バックアップバッテリ 車載通信システム モード数 認識信号 車両電源
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (6)

課題

切り替え可能な動作モードの数の制約が抑制され、また、動作モードを特定可能な情報又は信号を与えてやらなくても動作モードの設定が可能な、新規車両用制御装置を提供する。

解決手段

車両に搭載される車両用制御装置は、複数の通信ポートを備える。この両用制御装置では、起動すると、S120,S130の処理により、複数の通信ポートのうち、通信信号が入力された通信ポートが判別される。そして、S140〜S160の処理により、当該車両用制御装置の動作モードが、複数の動作モードのうち、上記S120,S130の処理で判別された通信ポートに対応して定められている動作モードに設定される。

概要

背景

下記の特許文献1,2には、同じ構成でありながら、装備が異なる複数種類の車両に使用可能な車両用制御装置が記載されている。
特許文献1に記載の制御装置は、バックアップバッテリが装着されているか否かを判定し、その判定結果に応じて、動作モードが2種類の動作モードのうちの何れかに設定されるように構成されている。

特許文献2に記載の制御装置は、当該制御装置が搭載された車両の種別を特定可能な情報が入力され、その情報の判別結果に応じて、動作モードが複数種類の動作モードのうちの何れかに設定されるように構成されている。車両の種別を特定可能な情報は、制御装置の動作モードを特定可能な情報と言える。

また、下記の特許文献3には、同じ構成でありながら、同一車両において2つ搭載されると共に、その2つの各々がマスタスレーブとの各々として動作することが可能な車両用制御装置が記載されている。

特許文献3に記載の制御装置は、第1のポートと第2のポートを備え、メインバス伝送される情報が第1のポートから入力されたならば、マスタとして動作すると共に、第2のポートからスレーブ認識信号を出力し、また、第1のポートから上記スレーブ認識信号が入力されたならば、スレーブとして動作する。このため、マスタとして動作させられる制御装置の2つのポートのうち、第1のポートは、メインバスに接続され、第2のポートは、スレーブとして動作させられる制御装置の第1のポートに接続される。

上記特許文献1〜3に記載の技術は、何れも、同じ構成の制御装置に異なる動作を行わせるための技術であり、生産される制御装置の種類数(即ち、品番数)を減らして、制御装置の製造管理コストを低減可能な技術である。

概要

切り替え可能な動作モードの数の制約が抑制され、また、動作モードを特定可能な情報又は信号を与えてやらなくても動作モードの設定が可能な、新規の車両用制御装置を提供する。車両に搭載される車両用制御装置は、複数の通信ポートを備える。この両用制御装置では、起動すると、S120,S130の処理により、複数の通信ポートのうち、通信信号が入力された通信ポートが判別される。そして、S140〜S160の処理により、当該車両用制御装置の動作モードが、複数の動作モードのうち、上記S120,S130の処理で判別された通信ポートに対応して定められている動作モードに設定される。

目的

そこで、本開示は、切り替え可能な動作モードの数の制約が抑制され、また、動作モードを特定可能な情報又は信号を与えてやらなくても動作モードの設定が可能な、新規の車両用制御装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

車両に搭載される車両用制御装置であって、複数の通信ポート(P1〜P3)と、前記複数の通信ポートのうち、通信信号が入力された通信ポートを判別するように構成された判別部(31,S120,S130)と、当該車両用制御装置の動作モードを、複数の動作モードのうち、前記判別部により判別された通信ポートに対応して定められている動作モードに設定するように構成された設定部(32,S140〜S160)と、を備える、車両用制御装置。

請求項2

請求項1に記載の車両用制御装置であって、前記複数の通信ポートのうち、特定の通信ポートから受信したデータを、前記特定の通信ポート以外の通信ポートから出力するように構成された転送部(33)を備える、車両用制御装置。

請求項3

請求項1又は請求項2に記載の車両用制御装置であって、前記複数の動作モードの各々に対応する複数のプログラムSF1〜SF3)を備え、当該車両用制御装置の動作モードは、実行されるプログラムが、前記複数のプログラムのうちの何れかに切り替えられることによって設定され、前記設定部は、実行されるプログラムを、前記複数のプログラムのうち、前記判別部により判別された通信ポートに対応して定められているプログラムである実行対象プログラムに切り替えることにより、当該車両用制御装置の動作モードを、前記判別部により判別された通信ポートに対応して定められている動作モードに設定するように構成され、前記複数の各プログラムには、実行中の当該プログラムが、前記実行対象プログラムであるか否かを判定する判定処理のステップ(S210,S220)と、前記判定処理により、実行中の当該プログラムが前記実行対象プログラムではないと判定された場合に、実行されるプログラムを前記実行対象プログラムに切り替える復帰処理のステップ(S230)と、が含まれる、車両用制御装置。

技術分野

0001

本開示は、車両用制御装置に関する。

背景技術

0002

下記の特許文献1,2には、同じ構成でありながら、装備が異なる複数種類の車両に使用可能な車両用制御装置が記載されている。
特許文献1に記載の制御装置は、バックアップバッテリが装着されているか否かを判定し、その判定結果に応じて、動作モードが2種類の動作モードのうちの何れかに設定されるように構成されている。

0003

特許文献2に記載の制御装置は、当該制御装置が搭載された車両の種別を特定可能な情報が入力され、その情報の判別結果に応じて、動作モードが複数種類の動作モードのうちの何れかに設定されるように構成されている。車両の種別を特定可能な情報は、制御装置の動作モードを特定可能な情報と言える。

0004

また、下記の特許文献3には、同じ構成でありながら、同一車両において2つ搭載されると共に、その2つの各々がマスタスレーブとの各々として動作することが可能な車両用制御装置が記載されている。

0005

特許文献3に記載の制御装置は、第1のポートと第2のポートを備え、メインバス伝送される情報が第1のポートから入力されたならば、マスタとして動作すると共に、第2のポートからスレーブ認識信号を出力し、また、第1のポートから上記スレーブ認識信号が入力されたならば、スレーブとして動作する。このため、マスタとして動作させられる制御装置の2つのポートのうち、第1のポートは、メインバスに接続され、第2のポートは、スレーブとして動作させられる制御装置の第1のポートに接続される。

0006

上記特許文献1〜3に記載の技術は、何れも、同じ構成の制御装置に異なる動作を行わせるための技術であり、生産される制御装置の種類数(即ち、品番数)を減らして、制御装置の製造管理コストを低減可能な技術である。

先行技術

0007

特許第5177586号公報
特許第5024096号公報
特開2016−54367号公報

発明が解決しようとする課題

0008

しかし、特許文献1の技術では、制御装置の動作モードを2通りにしか切り替えることができないという制約がある。
特許文献2の技術では、動作モードを特定可能な情報を制御装置に与える仕組みを、車両に設ける必要があり、制御装置は、その与えられる情報の内容を判別する処理を行う必要がある。

0009

特許文献3の技術においても、制御装置の動作モードを2通りにしか切り替えることができないし、制御装置は、動作モードを選択するために、上記第1のポートから入力される情報又は信号の内容を判別する処理を行う必要がある。

0010

そこで、本開示は、切り替え可能な動作モードの数の制約が抑制され、また、動作モードを特定可能な情報又は信号を与えてやらなくても動作モードの設定が可能な、新規の車両用制御装置を提供する。

課題を解決するための手段

0011

本開示の車両用制御装置は、複数の通信ポート(P1〜P3)と、判別部(31,S120,S130)と、設定部(32,S140〜S160)と、を備える。
判別部は、複数の通信ポートのうち、通信信号が入力された通信ポートを判別する。設定部は、当該車両用制御装置の動作モードを、複数の動作モードのうち、判別部により判別された通信ポートに対応して定められている動作モードに設定する。

0012

このような構成の車両用制御装置によれば、複数の通信ポートのうち、通信信号を受信した通信ポートによって、動作モードが変わる。よって、動作モードを特定可能な情報又は信号を与えてやらなくても、通信に使用される通信ポートを変えることで、動作モードの切り替え設定が可能となる。また、切り替わる動作モードの数は、通信ポートの数に応じて増やすことができる。よって、切り替え可能な動作モードの数の制約が抑制される。

0013

尚、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。

図面の簡単な説明

0014

第1実施態様の車両用制御装置が用いられた車載通信システムの構成を示すブロック図である。
第1実施形態の車両用制御装置で行われるモード設定処理フローチャートである。
第1実施態様の車両用制御装置が用いられた他の車載通信システムの構成を示すブロック図である。
第2実施形態の車両用制御装置で行われるモード設定処理のフローチャートである。
第2実施形態の車両用制御装置で行われる監視処理のフローチャートである。

実施例

0015

以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す車載通信システム10は、3つの電子制御装置(以下、ECU)11a〜11cを備える。ECUは、「Electronic Control Unit」の略である。

0016

ECU11a〜11cは、同じハードウェア構成を有する。そして、ECU11a〜11cに内蔵されているプログラムも同じである。このため、ECU11a〜11cの品番は同じである。しかし、各ECU11a〜11cは、動作モードがそれぞれ異なる動作モードに設定されることにより、異なる動作を行う。

0017

以下の説明において、ECU11a〜11cを区別しない場合には、ECU11a〜11cの符号として「11」を用いる。また、プログラムのことを、ソフトともいう。ソフトは、ソフトウェアの略である。また、ECU11の動作モードのことを、単に、モードともいう。

0018

ECU11は、CPU21と、CPU21によって実行されるソフトが記憶されたROM22と、RAM23と、3つの通信ポートP1〜P3と、を備える。ECU11の各機能は、CPU21が非遷移的実体記録媒体に相当するROM22内のソフトを実行することにより実現される。また、ROM22内のソフトが実行されることで、そのソフトに対応する方法が実行される。

0019

ECU11のモードは、モード1〜3の何れかに設定される。ROM22には、モード1〜3の各々に対応したソフトSF1〜SF3が記憶されている。
CPU21がソフトSF1を実行することで、ECU11のモードは、モード1となる。CPU21がソフトSF2を実行することで、ECU11のモードは、モード2となる。CPU21がソフトSF3を実行することで、ECU11のモードは、モード3となる。つまり、ECU11のモードは、CPU21によって実行されるソフトが、ソフトSF1〜SF3のうちの何れかに切り替えられることによって、モード1〜3の何れかに設定される。

0020

また、ROM22には、ECU11のモードを設定するために実行されるモード設定ソフトも記憶されている。このモード設定ソフトは、ECU11が起動されると実行される。ECU11は、CPU21がモード設定ソフトを実行することによって実現される機能部分として、判別部31と、設定部32と、転送部33と、を備える。

0021

判別部31は、通信ポートP1〜P3のうち、通信信号が入力された通信ポートを判別する。
設定部32は、ECU11のモードを、モード1〜3のうち、判別部31により判別された通信ポートに対応して定められているモードに設定する。具体的には、設定部32は、CPU21によって実行されるソフトを、ソフトSF1〜SF3のうち、判別部31により判別された通信ポートに対応して定められているソフト(以下、実行対象ソフト)に切り替える。1〜3の何れかを「n」とすると、本実施形態では、通信ポートPnと、モードn及びソフトSFnとが、対応付けされている。

0022

転送部33は、通信ポートP1〜P3のうち、例えば通信ポートP1から受信したデータを、通信ポートP1以外の通信ポートP2,P3から出力する。この例では、通信ポートP1が特定の通信ポートに相当する。

0023

尚、判別部31、設定部32及び転送部33の一部又は全部は、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現しても良い。例えば、上記各部31〜33がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現しても良い。

0024

[1−2.処理]
車両電源オンされてECU11が起動すると、当該ECU11では、CPU21が前述のモード設定ソフトを実行することにより、図2のモード設定処理を行う。図2のモード設定処理は、判別部31及び設定部32としての処理である。

0025

図2に示すように、CPU21は、車両電源のオンにより起動してモード設定処理を開始すると、S110にて、通信ポートP1〜P3の何れかからメッセージが受信されたか否かを判定し、メッセージが受信されたと判定すると、S120に進む。メッセージは、通信信号に相当する。

0026

CPU21は、S120では、メッセージが受信された通信ポート、即ち、通信信号が入力された通信ポート(以下、受信ポート)が、通信ポートP1であるか否かを判定し、受信ポートが通信ポートP1であると判定した場合には、S140に進む。

0027

CPU21は、S140では、ソフトの実行先アドレスを、通信ポートP1と対応付けされたソフトSF1の先頭アドレスに切り替えることにより、実行されるソフトを、ソフトSF1に切り替える。このS140の処理により、ECU11のモードはモード1に設定される。そして、CPU21は、その後、当該モード設定処理を終了する。この場合、CPU21がソフトSF1を実行することにより、当該ECU11はモード1で動作する。

0028

また、CPU21は、上記S120にて、受信ポートが通信ポートP1ではないと判定した場合には、S130に進み、受信ポートが通信ポートP2であるか否かを判定する。そして、CPU21は、上記S130にて、受信ポートが通信ポートP2であると判定した場合には、S150に進む。

0029

CPU21は、S150では、ソフトの実行先アドレスを、通信ポートP2と対応付けされたソフトSF2の先頭アドレスに切り替えることにより、実行されるソフトを、ソフトSF2に切り替える。このS150の処理により、ECU11のモードはモード2に設定される。そして、CPU21は、その後、当該モード設定処理を終了する。この場合、CPU21がソフトSF2を実行することにより、当該ECU11はモード2で動作する。

0030

また、CPU21は、上記S130にて、受信ポートが通信ポートP2ではないと判定した場合には、受信ポートが通信ポートP3であると判定して、S160に進む。
CPU21は、S160では、ソフトの実行先アドレスを、通信ポートP3と対応付けされたソフトSF3の先頭アドレスに切り替えることにより、実行されるソフトを、ソフトSF3に切り替える。このS160の処理により、ECU11のモードはモード3に設定される。そして、CPU21は、その後、当該モード設定処理を終了する。この場合、CPU21がソフトSF3を実行することにより、当該ECU11はモード3で動作する。

0031

尚、図2のモード設定処理においては、S120,S130が判別部31としての処理に相当し、S140〜S160が設定部32としての処理に相当する。
[1−3.通信システムの構成例]
上記のように構成されたECU11を、図1に示すように接続したとする。

0032

即ち、図1に示す車載通信システム10では、ECU11aの通信ポートP1がメインバス20に接続され、ECU11aの通信ポートP2とECU11bの通信ポートP2とが接続され、ECU11aの通信ポートP3とECU11cの通信ポートP3とが接続されている。メインバス20の通信プロトコルは、例えばCANである。また、メインバス20の通信プロトコルは、LIN、Flex−Ray及びEthernet等であっても良い。CAN、LIN、Flex−Ray及びEthernetは、それぞれ登録商標である。

0033

車両電源がオンされて、ECU11a〜11c以外の図示されないECUが、メインバス20にメッセージを送信したとすると、そのメッセージは、まず、ECU11aの通信ポートP1に入力される。上記メッセージがECU11bに向けたメッセージの場合、ECU11aにおける転送部33の機能により、ECU11aの通信ポートP2からECU11bの通信ポートP2に入力され、ECU11bのモードは、モード2となる。上記メッセージがECU11cに向けたメッセージの場合は、ECU11aの通信ポートP3から、ECU11cの通信ポートP3に入力され、ECU11cのモードはモード3となる。

0034

図1の車載通信システム10において、例えば、モード2になったECU11bは、当該ECU11bに接続されたハードウェアの例であるカメラ42を制御して、そのカメラ42で撮影された画像データを、通信ポートP2からECU11aへ送信する。

0035

また、モード3になったECU11cも、当該ECU11cに接続されたハードウェアの例であるカメラ43を制御して、そのカメラ43で撮影された画像データを、通信ポートP3からECU11aへ送信する。

0036

そして、モード1になったECU11aは、ECU11bから送信される画像データを通信ポートP2から受信すると共に、ECU11cから送信される画像データを通信ポートP3から受信する。更に、ECU11aは、当該ECU11aに接続されたハードウェアの例であるカメラ41を制御して、そのカメラ41で撮影された画像データを取得する。そして、ECU11aは、カメラ41で撮影された画像データと、ECU11b,13から受信した各画像データとを、通信ポートP1からメインバス20に送信する。

0037

ECU11aからメインバス20に送信された画像データは、メインバス20に接続された他の上位処理用ECUによって、例えば自動運転を実施するのに用いられる。カメラ41〜43は、車両における取り付け位置が異なるため、撮影に関する制御内容も異なる。図1の車載通信システム10では、上位処理用ECUへ画像データを送ることに関して、ECU11aがマスタとして機能し、ECU11b,11cがスレーブとして機能する。

0038

また例えば、図1の車載通信システム10において、ECU11a〜11cの各々が、メインバス20に接続された他のECUからの情報に基づいて、当該ECU11a〜11cに接続されたハードウェアを制御するようになっていても良い。つまり、ECU11a〜11cの各々が、当該ECU11a〜11cに接続されたハードウェアの制御に関してマスタとして機能しても良い。この場合、モード1のECU11aがゲートウェイトとしても機能することで、上記他のECUとECU11b,11cとの間の通信データがECU11aにより中継されれば良い。各モード1〜3の内容は、ECU11a〜11cの車載通信システム10における役割及び機能に応じて決定すれば良い。

0039

一方、ECU11は、図3に示すように接続することもできる。
即ち、図3に示す他の例の車載通信システム40では、ECU11aの通信ポートP1と、ECU11bの通信ポートP2と、ECU11cの通信ポートP3とが、メインバス20に接続されている。

0040

このため、車両電源がオンされて、ECU11a〜11c以外の図示されないECUが、メインバス20にメッセージを送信したとすると、そのメッセージは、ECU11aの通信ポートP1と、ECU11bの通信ポートP2と、ECU11cの通信ポートP3とに入力される。このため、ECU11aのモードはモード1となり、ECU11bのモードはモード2となり、ECU11cのモードはモード3となる。

0041

図3の車載通信システム40において、例えば、モード1になったECU11aは、メインバス20を介してECU11b,11c又は他のECUと通信すると共に、通信によって得られた情報を用いて、ハードウェアの例であるメータ51を制御する。

0042

また、モード2になったECU11bは、メインバス20を介してECU11a,11c又は他のECUと通信すると共に、通信によって得られた情報を用いて、ハードウェアの例であるライト52を制御する。

0043

また、モード3になったECU11cは、メインバス20を介してECU11a,11b又は他のECUと通信すると共に、通信によって得られた情報を用いて、ハードウェアの例であるパワーウィンドウ53を制御する。

0044

つまり、図3の車載通信システム40において、ECU11a〜11cの各々は、当該ECU11a〜11cに接続されたハードウェアの制御に関してマスタとして機能する。
また例えば、図3の車載通信システム40において、各ECU11a〜11cに接続されたハードウェアが、図1におけるカメラ41〜43のように、車両における所定の同一機能を実現するためのハードウェアであっても良い。そして、その各ハードウェアの制御に関して、ECU11aがECU11b,11cに制御指令を与えるマスタとして機能し、ECU11b,11cがマスタからの制御指令に基づき動作するスレーブとして機能しても良い。

0045

尚、図3に示すように、ECU11a〜11cの各々をメインバス20に接続するネットワークトポロジ、即ち、バス型トポロジだけが想定されるのであれば、転送部33はECU11に備えられなくても良い。

0046

[1−4.効果]
以上詳述した第1実施形態のECU11によれば、以下の効果を奏する。
(1a)複数の通信ポートP1〜P3のうち、通信信号を受信した通信ポートによって、動作モードが変わる。よって、動作モードを特定可能な情報又は信号を与えてやらなくても、通信に使用される通信ポートを変えることで、動作モードの切り替え設定が可能となる。また、上記実施形態では、ECU11の通信ポート数及びモード数が3であったが、通信ポート数及び動作モード数は2であっても4以上であっても良い。そして、通信ポート数を増やすことで、切り替わる動作モードの数を増やすことができる。よって、切り替え可能な動作モードの数の制約が抑制される。

0047

(1b)ECU11は前述の転送部33を備えるため、ネットワークトポロジとして、図3に示したようなバス型のトポロジだけでなく、図1のように、ある1つのECU11に他の1つ以上のECU11が接続されるスター型のトポロジも実現することができる。

0048

[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。尚、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。

0049

第2実施形態のECU11は、第1実施形態と比較すると、CPU21が、図2のモード設定処理に代えて、図4のモード設定処理を行う。
更に、CPU21は、各モード1〜3で実行されるソフトSF1〜SF3の何れによっても、図5の監視処理を行う。図5の監視処理のソフトは、ソフトSF1〜SF3の各々に含まれている。また、図5の監視処理は、例えば一定時間毎に行われる。

0050

[2−2.モード設定処理]
図4のモード設定処理は、図2のモード設定処理と比較すると、S131〜S133が追加されている。

0051

図4に示すように、CPU21は、S120にて、受信ポートが通信ポートP1であると判定した場合には、S131に進む。
CPU21は、S131では、設定されるモードがモード1であることを示すモード1情報の保存と、モード1に対応するソフトSF1の先頭アドレスの保存とを行う。

0052

具体的に説明すると、RAM23には、各モード1〜3に対応付けられたアドレスAD1〜AD3と、ソフトSF1〜SF3の何れかの先頭アドレスを保存するための先頭アドレス記憶領域とが、定められている。また、CPU21の起動時において、換言すれば、モード設定処理の開始時において、アドレスAD1〜AD3と先頭アドレス記憶領域との各記憶値は、初期値(例えば0)にクリアされている。そして、CPU21は、S131では、RAM23のアドレスAD1〜AD3のうち、モード1に対応するアドレスAD1に、モード1を示す値N1を、モード1情報として書き込む。更に、CPU21は、RAM23の先頭アドレス記憶領域に、ソフトSF1の先頭アドレスを書き込む。

0053

そして、CPU21は、上記S131の処理を行った後、S140に進んで、実行されるソフトを、ソフトSF1に切り替えることにより、当該ECU11のモードをモード1に設定する。

0054

また、CPU21は、S130にて、受信ポートが通信ポートP2であると判定した場合には、S132に進む。
CPU21は、S132では、設定されるモードがモード2であることを示すモード2情報の保存と、モード2に対応するソフトSF2の先頭アドレスの保存とを行う。具体的には、CPU21は、RAM23のアドレスAD1〜AD3のうち、モード2に対応するアドレスAD2に、モード2を示す値N2を、モード2情報として書き込む。更に、CPU21は、RAM23の先頭アドレス記憶領域に、ソフトSF2の先頭アドレスを書き込む。

0055

そして、CPU21は、上記S132の処理を行った後、S150に進んで、実行されるソフトを、ソフトSF2に切り替えることにより、当該ECU11のモードをモード2に設定する。

0056

また、CPU21は、S130にて、受信ポートが通信ポートP2ではないと判定した場合、即ち、受信ポートが通信ポートP3であると判定した場合には、S133に進む。
CPU21は、S133では、設定されるモードがモード3であることを示すモード3情報の保存と、モード3に対応するソフトSF3の先頭アドレスの保存とを行う。具体的には、CPU21は、RAM23のアドレスAD1〜AD3のうち、モード3に対応するアドレスAD3に、モード3を示す値N3を、モード3情報として書き込む。更に、CPU21は、RAM23の先頭アドレス記憶領域に、ソフトSF3の先頭アドレスを書き込む。

0057

そして、CPU21は、上記S133の処理を行った後、S160に進んで、実行されるソフトを、ソフトSF3に切り替えることにより、当該ECU11のモードをモード3に設定する。

0058

[2−3.監視処理]
CPU21は、各ソフトSF1〜SF3に含まれるソフトを実行することにより、図5の監視処理を例えば一定時間毎に行う。ここでは、ソフトSFnの実行により、図5の監視処理が行われたとして説明する。「n」は1〜3の何れかである。

0059

図5に示すように、CPU21は、監視処理を開始すると、S210にて、RAMのアドレスADnから記憶値を読み出す。CPU21は、次のS220にて、S210でアドレスADnから読み出した値が、モードn情報としての値Nnであるか否かを判定し、読み出した値が値Nnであれば、当該監視処理を終了する。

0060

また、CPU21は、上記S220にて、S210でアドレスADnから読み出した値が値Nnでないと判定した場合には、現在実行中のソフトが、図4のモード設定処理で設定されたモードに対応するソフト(以下、実行対象ソフト)ではないと判定して、S230に進む。実行対象ソフトは、図4のモード設定処理にて、通信信号が入力されたと判別された通信ポートに対応するソフトであり、実行対象プログラムに相当する。

0061

そして、CPU21は、S230では、ソフトの実行先アドレスを、RAM23の先頭アドレス記憶領域に記憶されているアドレスにジャンプさせることにより、実行されるソフトを、実行対象ソフトに切り替える。

0062

つまり、各モードnのソフトSFnでは、定期的に、RAM23のアドレスADnの記憶値がモードnを示す値Nnであるか否かを判定し、アドレスADnの記憶値が値Nnでないと判定した場合には、先頭アドレス記憶領域に記憶されている先頭アドレスからソフトの実行を再スタートさせる。

0063

[2−4.作用]
例えば、図4のモード設定処理でモード1に設定されたのに、実行されるソフトが、ノイズ等の影響によって、ソフトSF1からソフトSF2に変わってしまったとする。

0064

この場合、図4のS131の処理により、RAM23のアドレスAD1には値N1が書き込まれるが、RAM23のアドレスAD2,AD3の記憶値は初期値(例えば0)となる。そして、RAM23の先頭アドレス記憶領域には、ソフトSF1の先頭アドレスが書き込まれる。

0065

CPU21によって実行されるソフトが、ソフトSF1からソフトSF2に変わってしまったとすると、CPU21は、ソフトSF2の実行により、図5のS210では、RAM23のアドレスAD2から値を読み出すこととなる。

0066

そのS210で読み出される値は、初期値(例えば0)であり、少なくとも値N2ではないため、図5のS220で「NO」と判定される。このため、図5のS230の処理により、ソフトの実行先アドレスが、RAM23の先頭アドレス記憶領域に記憶されているソフトSF1の先頭アドレスに切り替わる。よって、実行されるソフトが、モード1のソフトSF1に戻される。

0067

[2−5.効果]
以上詳述した第2実施形態のECU11によれば、第1実施形態と同様の効果を奏し、更に、意図しないソフトがノイズ等の影響によって実行され続けてしまうことを抑制することができる。

0068

尚、図5のS210〜S230のうち、S210,S220は、実行中のソフトが実行対象ソフト(即ち、実行対象プログラム)であるか否かを判定する判定処理のステップに相当する。また、S230は、実行されるソフトを実行対象ソフトに切り替える復帰処理のステップに相当する。

0069

[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。

0070

前述の車載通信システム10,40では、同一の車両に搭載される複数のECUに、異なる動作をさせていたが、上記各実施形態のECU11は、異なる種類の車両に搭載されて、異なる動作をするように構成することもできる。例えば、3種類の車両のうち、1種類目の車両に搭載されるECU11は、通信ポートP1がメインバス20に接続され、2種類目の車両に搭載されるECU11は、通信ポートP2がメインバス20に接続され、3種類目の車両に搭載されるECU11は、通信ポートP3がメインバス20に接続される、という使い方も可能である。

0071

また、上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしても良い。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしても良い。また、上記実施形態の構成の一部を省略しても良い。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換しても良い。尚、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。

0072

また、上述したECUの他、当該ECUを構成要素とするシステム、当該ECUとしてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、ECUのモード設定方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。

0073

11a〜11c…ECU、P1〜P3…通信ポート、31…判別部、32…設定部

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