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技術 エンジン用エアクリーナ

出願人 株式会社マキタ
発明者 原田洋輔中村有希熊谷崇
出願日 2017年9月15日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2017-177550
公開日 2019年4月4日 (3ヶ月経過) 公開番号 2019-052594
状態 未査定
技術分野 吸い込み系統 気化器(始動・暖気のみ) 内燃機関潤滑の細部、換気
主要キーワード 基端部位 カバー固定用 接続ネジ 矩形リング状 ギヤヘッド 管壁近傍 箱外面 抑制構造
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (19)

課題

ブローバイガスキャブレタへ導入するための通路構造構築に好適なエンジン用エアクリーナを提供する。

解決手段

エンジン用エアクリーナ50は、フィルタ部51及び吹返し混合気衝突部材57の収容室Sを有する本体部52、外気入口部53、ブローバイガス入口部54、空気出口部55、及び、流入したブローバイガスを空気出口部55に導くための内部通路56を含む。ブローバイガス入口部54及び空気出口部55は、本体部52のキャブレタ側端壁522に形成され、収容室Sは、外気入口部53側の第1領域S1と、空気出口部55及び衝突部材57側の第2領域S2とに区画される。衝突部材57は空気出口部55の第2領域側開口端55aとフィルタ部51との間に位置し、衝突部57aと、キャブレタ側端壁522と協働して内部通路56を形成する通路形成部57bと、を一体に有する。

概要

背景

エンジン及びキャブレタを備えた携帯型作業機においては、エンジンに吸入した混合気の一部がピストン下降行程で押し返されて逆流し、キャブレタの吸気入口からエアクリーナ側へ、前記混合気の吹返しが発生する場合がある。この吹返し混合気には霧状の燃料が含まれており、この燃料がエアクリーナ空気浄化用フィルタ部に付着する。そして、フィルタ部への燃料の付着量が増大すると、フィルタ部の通気抵抗が増大し、その結果、エンジン出力が低下するおそれがある。

このため、例えば、特許文献1に記載されたエアクリーナでは、キャブレタの吸気入口に対面しキャブレタからの吹返し混合気を衝突させる衝突面が、フィルタ部の一部に一体形成されている。そして、このエアクリーナは、吹返し混合気をフィルタ部の衝突面に衝突させることによって、エアクリーナのフィルタ部に付着する燃料量を抑制し、エンジン出力の低下を抑制している。

概要

ブローバイガスをキャブレタへ導入するための通路構造構築に好適なエンジン用エアクリーナを提供する。エンジン用エアクリーナ50は、フィルタ部51及び吹返し混合気の衝突部材57の収容室Sを有する本体部52、外気入口部53、ブローバイガス入口部54、空気出口部55、及び、流入したブローバイガスを空気出口部55に導くための内部通路56を含む。ブローバイガス入口部54及び空気出口部55は、本体部52のキャブレタ側端壁522に形成され、収容室Sは、外気入口部53側の第1領域S1と、空気出口部55及び衝突部材57側の第2領域S2とに区画される。衝突部材57は空気出口部55の第2領域側開口端55aとフィルタ部51との間に位置し、衝突部57aと、キャブレタ側端壁522と協働して内部通路56を形成する通路形成部57bと、を一体に有する。

目的

本発明は、キャブレタからの吹返し混合気のフィルタ部への付着抑制構造を備えたエンジン用エアクリーナにおいて、前記狭いスペース内でブローバイガスをキャブレタへ導入するための通路構造の構築に好適なエンジン用エアクリーナを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

エンジン及びキャブレタを備えた携帯型作業機に設けられ、前記キャブレタに供給するための空気を浄化するフィルタ部と、前記キャブレタからの吹返し混合気衝突する衝突部材とを収容する収容室を有するエンジン用エアクリーナであって、前記収容室を内部に有すると共に前記キャブレタの吸気側端壁に取り付けられる本体部と、外気が流入する外気入口部と、前記エンジン内のブローバイガスが流入するブローバイガス入口部と、前記フィルタ部を通過した後の空気が流出すると共に前記キャブレタに接続する空気出口部と、前記ブローバイガス入口部に流入した前記ブローバイガスを前記空気出口部に導くための内部通路と、を含み、前記ブローバイガス入口部及び前記空気出口部は、前記本体部のキャブレタ側端壁に形成され、前記収容室は、前記フィルタ部により、前記外気入口部が接続する第1領域と、前記空気出口部が接続すると共に前記衝突部材が収容される第2領域とに区画され、前記衝突部材は、前記空気出口部の第2領域側開口端と前記フィルタ部との間に位置し、前記吹返し混合気が衝突する衝突部と、前記本体部の前記キャブレタ側端壁と協働して前記内部通路を形成する通路形成部と、を一体に有する、エンジン用エアクリーナ。

請求項2

前記本体部は、一端開口の箱型に形成されると共に前記ブローバイガス入口部及び前記空気出口部を有し、前記キャブレタの前記吸気側端壁に取り付けられるケースと、前記ケースの前記一端開口を塞ぐと共に前記外気入口部を有し、前記ケースに着脱可能に取り付けられるカバーと、前記カバーにおける前記衝突部と対向する部位に設けられると共に、一端部が前記フィルタ部を貫通するカバー固定用ネジと、を有し、前記衝突部材は、前記カバー固定用ネジの前記一端部が螺合する螺合部を更に有すると共に、前記通路形成部が前記本体部の前記キャブレタ側端壁に固定され、前記カバーは、前記衝突部材を介して前記ケースに固定されている、請求項1に記載のエンジン用エアクリーナ。

請求項3

前記螺合部は、前記衝突部に形成されている、請求項2に記載のエンジン用エアクリーナ。

請求項4

前記カバー固定用ネジ及び前記螺合部は、前記キャブレタの混合気通路部の中心線延長線上に設けられている、請求項2又は3に記載のエンジン用エアクリーナ。

請求項5

前記衝突部材における少なくとも前記衝突部及び前記通路形成部は、薄板板金部材により一体に形成されている、請求項1〜4のいずれか一つに記載のエンジン用エアクリーナ。

請求項6

前記空気出口部の開度を調整して、前記キャブレタの吸気量を調整するチョーク機構部を、更に有し、前記チョーク機構部は、前記衝突部と前記通路形成部との間の領域において、前記空気出口部の第2領域側開口端に沿ってスライド移動可能に支持されるチョークプレートと、一端部が前記チョークプレートに接続され他端部が前記本体部の外部に露出する操作用チョークレバーとを含んで構成される、請求項1〜5のいずれか一つに記載のエンジン用エアクリーナ。

技術分野

0001

本発明は、エンジン内燃機関)及びキャブレタを備えた携帯型作業機に設けられるエンジン用エアクリーナに関する。

背景技術

0002

エンジン及びキャブレタを備えた携帯型作業機においては、エンジンに吸入した混合気の一部がピストン下降行程で押し返されて逆流し、キャブレタの吸気入口からエアクリーナ側へ、前記混合気の吹返しが発生する場合がある。この吹返し混合気には霧状の燃料が含まれており、この燃料がエアクリーナ空気浄化用フィルタ部に付着する。そして、フィルタ部への燃料の付着量が増大すると、フィルタ部の通気抵抗が増大し、その結果、エンジン出力が低下するおそれがある。

0003

このため、例えば、特許文献1に記載されたエアクリーナでは、キャブレタの吸気入口に対面しキャブレタからの吹返し混合気を衝突させる衝突面が、フィルタ部の一部に一体形成されている。そして、このエアクリーナは、吹返し混合気をフィルタ部の衝突面に衝突させることによって、エアクリーナのフィルタ部に付着する燃料量を抑制し、エンジン出力の低下を抑制している。

先行技術

0004

特開2017−2839号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、エンジン及びキャブレタを備えた携帯型作業機として、例えば、携帯型のチェンソー刈払機等がある。これらの携帯型作業機は、片手でも扱えるように全体が軽量でコンパクトな構造にする必要があるため、エンジン近傍(例えば、エンジンの側方等)の限られた狭いスペースに、キャブレタとエアクリーナが配置されている。そして、この種の携帯型作業機において、エンジンの燃焼室からブローバイガス漏れ出る場合、このブローバイガスをエンジンの吸気系(つまり、キャブレタ)へ導入し、ブローバイガスを燃焼室で燃焼させることにより、ブローバイガスが未燃のまま大量に外部へ排出されることを防止する必要もある。

0006

そのため、前記携帯型作業機において、エンジン近傍の前記狭いスペースにキャブレタ及びエアクリーナが配置されると共に、キャブレタからの吹返し混合気のフィルタ部への付着抑制構造とエンジン内のブローバイガスをキャブレタへ導入するための通路構造とを設ける必要がある場合に、これらの構造を前記狭いスペースにおいて構築することが求められている。

0007

そこで、本発明は、キャブレタからの吹返し混合気のフィルタ部への付着抑制構造を備えたエンジン用エアクリーナにおいて、前記狭いスペース内でブローバイガスをキャブレタへ導入するための通路構造の構築に好適なエンジン用エアクリーナを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明の一側面によると、エンジン及びキャブレタを備えた携帯型作業機に設けられ、前記キャブレタに供給するための空気を浄化するフィルタ部と、前記キャブレタからの吹返し混合気が衝突する衝突部材とを収容する収容室を有するエンジン用エアクリーナが提供される。このエンジン用エアクリーナは、前記収容室を内部に有すると共に前記キャブレタの吸気側端壁に取り付けられる本体部と、外気が流入する外気入口部と、前記エンジン内のブローバイガスが流入するブローバイガス入口部と、前記フィルタ部を通過した後の空気が流出すると共に前記キャブレタに接続する空気出口部と、前記ブローバイガス入口部に流入した前記ブローバイガスを前記空気出口部に導くための内部通路と、を含む。前記ブローバイガス入口部及び前記空気出口部は、前記本体部のキャブレタ側端壁に形成される。前記収容室は、前記フィルタ部により、前記外気入口部が接続する第1領域と、前記空気出口部が接続すると共に前記衝突部材が収容される第2領域とに区画される。前記衝突部材は、前記空気出口部の第2領域側開口端と前記フィルタ部との間に位置し、前記吹返し混合気が衝突する衝突部と、前記本体部の前記キャブレタ側端壁と協働して前記内部通路を形成する通路形成部と、を一体に有する。

発明の効果

0009

本発明の一側面による前記エンジン用エアクリーナにおいて、前記キャブレタからの吹返し混合気は、前記衝突部材の前記衝突部に衝突し、前記エンジン内のブローバイガスは、前記ブローバイガス入口部に流入する。前記ブローバイガス入口部に流入した前記ブローバイガスは、前記衝突部材の前記通路形成部と前記本体部の前記キャブレタ側端壁とが協働して形成する前記内部通路を経由して前記空気出口部に導かれ、その後、前記キャブレタへ導入される。

0010

このように、前記ブローバイガス入口部に流入した前記ブローバイガスを前記空気出口部に導くための内部通路を、前記衝突部材の一部位である前記通路形成部と前記本体部の一部位である前記キャブレタ側端壁とを利用して形成することができるので、前記衝突部材及び前記本体部とは別に前記内部通路の形成用の部品を設けることなく前記内部通路を構築することができる。したがって、エンジン近傍の限られた狭いスペース内でブローバイガスをキャブレタへ供給するための通路構造の構築に好適なエンジン用エアクリーナを提供することができる。

図面の簡単な説明

0011

本発明の一実施形態におけるエンジン用エアクリーナを備える携帯型作業機の斜視図である。
前記エンジン用エアクリーナの分解斜視図であると共に、前記携帯型作業機を別の角度から視た斜視図である。
前記携帯型作業機の使用状態を説明するための図である。
前記携帯型作業機の前記エンジン用エアクリーナを含む部分断面図である。
図4における要部を拡大した要部拡大断面図である。
吹返し混合気の流れを説明するための概念図である。
前記エンジン用エアクリーナのケースの斜視図である。
図7に示す矢印A方向から視た前記ケースの正面図である。
図8のB−B線矢視断面図である。
図8のC−C線矢視断面図である。
図8のD−D線矢視部分断面図である。
前記エンジン用エアクリーナのカバーの正面図である。
前記カバーを裏面側から視た斜視図である。
前記エンジン用エアクリーナの衝突部材の斜視図である。
前記衝突部材の上面図である。
前記衝突部材の下面図である。
図15のE−E線矢視部分断面図である。
前記ケースに設けられるチョーク機構部の組付け状態を示した図である。

実施例

0012

以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるエンジン用エアクリーナが適用される携帯型作業機の一例である刈払機の斜視図である。図2は、前記エンジン用エアクリーナの分解斜視図を示すと共に、図1とは別の角度から視た前記刈払機の斜視図である。図3は、前記刈払機の使用状態における斜視図を示す。なお、図1及び図2では、後述する操作杆151及びその前端部に取り付けられる各部品(刈刃152、安全カバー153及びギヤヘッド154)については、図示を省略されている。

0013

本実施形態による携帯型作業機の一例である刈払機150は、図1図3に示すように、エンジン1、キャブレタ(気化器)30及びエンジン用エアクリーナ(以下、「エアクリーナ」という)50を備えた刈払機本体100と、一端部が刈払機本体100の前部に取り付けられた操作杆151と、操作杆151の他端部に回転自在に取り付けられた円板状の刈刃152と、刈刃152を覆うようにして操作杆151の他端部に装着された安全カバー153と、を有している。

0014

操作杆151の他端部にはギヤヘッド154が取り付けられている。エンジン1の後述するクランクシャフト9とギヤヘッド154とは、操作杆151内に設けられたドライブシャフト(図示せず)を介して連結されている。したがって、エンジン1からの動力がギヤヘッド154に伝達可能である。ギヤヘッド154には刈刃152が装着されている。したがって、エンジン1の動力がギヤヘッド154を介して刈刃152に伝達されて、刈刃152が回転する。

0015

操作杆151の中間部にはハンドル155が取り付けられている。ハンドル155にはエンジン1の動力を調整するためのコントロールレバー(図示せず)が装着されている。作業者Mはハンドル155を把持して操作することによって、刈払作業を行う。

0016

以下では、刈払機本体100について詳述する。図4は、刈払機本体100のエアクリーナ50を含む部位の部分断面であり、図5は、図4における要部を拡大した要部拡大断面図である。図6は、吹返し混合気の流れを説明するための概念図である。

0017

エンジン1は、OHV(Over Head Valve)形式の4ストロークエンジンであり、刈払機150の動力源原動機)として搭載されている。

0018

図4に示すように、エンジン1は、ピストン2を往復動可能に収容するシリンダ3が形成されたシリンダブロック4と、シリンダブロック4の下部に取り付けられてシリンダブロック4と協働してクランク室5を形成するクランクケース6と、シリンダブロック4の上部に取り付けられてシリンダブロック4と協働して燃焼室7を形成するシリンダヘッド8と、クランクケース6の下方に配設されてオイル貯留するオイルタンク(図示省略)と、を含む。

0019

シリンダブロック4とクランクケース6との接続部分には、クランクシャフト9が回転自在に支持されている。クランクシャフト9には、コンロッド10を介してピストン2が連接されている。これにより、ピストン2の往復運動がクランクシャフト9の回転運動に変換される。そして、クランクシャフト9の回転運動が操作杆151内の前記ドライブシャフト及びギヤヘッド154を介して刈刃152に伝達されることによって、刈刃152が回転駆動される。

0020

シリンダヘッド8には、燃焼室7に燃料と空気との混合気を導くための吸気ポート11と、燃焼室7からの燃焼ガスを排出するための排気ポート12とが形成されている。吸気ポート11には吸気バルブ13が配設され、排気ポート12には排気バルブ14が配設されている。吸気ポート11は、インシュレータ20に形成される連通路部21及びキャブレタ30に形成される後述する混合気通路部31を介してエアクリーナ50に連通している。つまり、インシュレータ20は、エンジン1における吸気ポート11の開口端部とキャブレタ30との間に配置される部材である。また、排気ポート12は、図示を省略した排気マフラに連通している。

0021

吸気バルブ13及び排気バルブ14は、第1ロッカーアーム15及び第2ロッカーアーム16を含んで構成される動弁装置により開閉駆動される。第1ロッカーアーム15及び第2ロッカーアーム16は、シリンダヘッド8における燃焼室7の上方の部位に形成された凹部と当該凹部を覆うヘッドカバー17とにより形成される動弁室18内に収容されている。第1ロッカーアーム15の一端が吸気バルブ13に連結され、第2ロッカーアーム16の一端が排気バルブ14に連結されている。前記動弁装置は、図示を省略するが、クランクシャフト9に取り付けられクランクシャフトと伴に回転する駆動ギヤと、この駆動ギヤの回転を第1ロッカーアーム15の揺動運動と第2ロッカーアーム16の揺動運動とに変換して伝達する揺動運動伝達機構とを含んで構成されている。

0022

ここで、エンジン1は、クランク室5内の圧力変動を利用してクランクシャフト9周り及び前記動弁装置にオイル又はオイルミストを供給し、クランクシャフト9周り及び前記動弁装置を潤滑するための潤滑構造を備えている。

0023

具体的には、ピストン2が下死点から上死点に向かって移動することによってクランク室5内が負圧状態になったときに、前記オイルタンク内のオイルを吸い上げてクランク室5内に供給するオイル通路19(図4では、クランク室5側の端部が示されている)が前記オイルタンクとクランク室5との間に設けられている。クランク室5内に供給されたオイルは、主にクランクシャフト9によって撹拌されてミスト化され(オイルミストが生成され)、これにより、クランクシャフト9周りが潤滑される。また、ピストン2が上死点から下死点に向かって移動することによってクランク室5内が正圧状態になったときに、クランク室5内で生成されたオイルミスト及びクランク室5内に滞留したオイルを前記オイルタンクに送る通路(図示省略)が、クランク室5と前記オイルタンクとの間に設けられている。そして、前記オイルタンク内のオイルミストを前記揺動運動伝達機構の収容領域(図示省略)を経由して動弁室18内に供給するオイル通路(図示省略)が、前記オイルタンクと動弁室18との間で、前記揺動運動伝達機構の収容領域を経由するように設けられている。そして、クランク室5内が負圧状態になったときに、動弁室18内に滞留したオイルを吸い上げてクランク室5に送るオイル通路(図示省略)が動弁室18とクランク室5との間に設けられている。クランク室5内に送られたオイルは、クランク室5内でミスト化され又はクランク室5に滞留し、その後、前記オイルタンクに送られる。このようにして、前述した各オイル通路を含み、クランク室5内の圧力変動を利用してクランクシャフト9周り及び前記動弁装置を潤滑するための前記潤滑構造が構成されている。

0024

また、エンジン1の動弁室18内には、燃焼室7から漏れ出たブローバイガスが存在する。エンジン1には、このブローバイガスをエンジン1の吸気系(つまり、キャブレタ30)に導入するためのブリーザ通路(抜き出し通路)22の一端が接続されている。具体的には、ブリーザ通路22の一端は、動弁室18内に開口しており、ブリーザ通路22の他端は、エアクリーナ50の後述するブローバイガス入口部54に接続されている。ブリーザ通路22は、例えば、可撓性チューブ及び接続継手により構成されている。

0025

キャブレタ30は、燃料とエアクリーナ50により浄化された空気との混合気を生成してエンジン1へ供給するものであり、空気が流入すると共に燃料が噴射供給される混合気通路部31を有する。キャブレタ30は、エアクリーナ50と伴に複数のボルト32によってインシュレータ20の端部に固定されている。混合気通路部31の吸気入口側端部31aは、エアクリーナ50の後述する空気出口部55に接続され、混合気通路部31の混合気出口側端部31bは、インシュレータ20の連通路部21の入口側端部21aに接続される。

0026

エアクリーナ50は、エンジン1及びキャブレタ30を備えた携帯型作業機である刈払機150に設けられ、エンジン1の吸気系(つまり、キャブレタ30)へ浄化した空気を供給するものである。エアクリーナ50は、エンジン1の側部に配置される燃料タンク40の上方に、インシュレータ20及びキャブレタ30と伴に配置される。刈払機150において、インシュレータ20、キャブレタ30及びエアクリーナ50は、エンジン1の側方、且つ、燃料タンク40の上方であるエンジン近傍の限られた狭いスペース内に配置されている。

0027

図4及び図5に示すように、エアクリーナ50は、フィルタ部51と、本体部52と、外気入口部53と、ブローバイガス入口部54と、空気出口部55と、内部通路56と、衝突部材57と、を含む。

0028

フィルタ部51は、キャブレタ30(詳しくは、混合気通路部31)に供給するための空気を浄化するものであり、例えば、第1エアクリーナエレメント51aと第2エアクリーナエレメント51bとからなる。フィルタ部51は、衝突部材57と伴に本体部52内に形成される収容室S内に収容される。第1エアクリーナエレメント51a及び第2エアクリーナエレメント51bは、スポンジフェルト等の適宜の部材からなり、収容室Sの形状に合わせた平面形状及び厚みを有して形成されている。第1エアクリーナエレメント51aは流れ方向上流側に配置され、第2エアクリーナエレメントは流れ方向下流側に配置されている。

0029

本体部52は、フィルタ部51と衝突部材57とを収容する収容室Sを内部に有し、エアクリーナ50の外殻をなす部材であり、キャブレタ30を覆うように形成されている。本体部52は、キャブレタ30の吸気側端壁30aにボルト32により取り付けられている。なお、本体部52の構造については、後に詳述する。

0030

外気入口部53は、エアクリーナ50における外気が流入する部位である。外気入口部53は、本体部52におけるキャブレタ30とは反対側の端壁521の下部に形成されている。外気入口部53は、使用時において概ね上下方向に延伸する管路を有し、前記管路の一端が外部に開口し、前記管路の他端が収容室S内に開口している。

0031

ブローバイガス入口部54は、エンジン1内のブローバイガスが流入する部位である。ブローバイガス入口部54は、本体部52のキャブレタ側端壁522に形成されている。ブローバイガス入口部54は、詳しくは、本体部52のキャブレタ側端壁522から外方(収容室S外)に向かって突出する管状体として形成される。ブローバイガス入口部54には、動弁室18から延びる可撓性チューブからなるブリーザ通路22の前記他端が接続される。

0032

空気出口部55は、フィルタ部51を通過した後の空気が流出すると共にキャブレタ30に接続する部位である。空気出口部55は、ブローバイガス入口部54と同様に、本体部52のキャブレタ側端壁522に形成されている。空気出口部55は、詳しくは、本体部52のキャブレタ側端壁522から内方(収容室S内)に向って突出する管状体として形成される。空気出口部55には、キャブレタ30の混合気通路部31の吸気入口側端部31aが接続される。

0033

本体部52の収容室Sは、フィルタ部51により、外気入口部53が接続する第1領域S1と、空気出口部55が接続すると共に衝突部材57が収容される第2領域S2とに区画されている。つまり、フィルタ部51が収容室S内に収容された状態で、収容室Sはフィルタ部51により第1領域S1と第2領域S2との二つの領域に区画されている。そして、外気入口部53の一端は、第1領域S1に開口し、空気出口部55の一端は第2領域S2に開口し、衝突部材57は第2領域S2内に配置されている。

0034

内部通路56は、ブローバイガス入口部54に流入したブローバイガスを空気出口部55に導くための通路である。つまり、内部通路56は、ブローバイガス入口部54と空気出口部55との間を連通するための通路である。なお、内部通路56の形状等については後に詳述する。

0035

衝突部材57は、キャブレタ30からの吹返し混合気が衝突する部材である。つまり、衝突部材57は、エンジン1からの混合気の吹返しが発生した際に、その所定部位(後述する衝突部57a)に吹返し混合気を衝突させて、フィルタ部51に吹返し混合気内の燃料成分が付着することを抑制することを主な目的として設けられる部材である。

0036

衝突部材57は、衝突部57aと通路形成部57bとを一体に有する。本実施形態では、衝突部57a及び通路形成部57bは、後述する図14図17に示すように、金属製の薄板板金部材により一体に形成されている。

0037

衝突部57aは、図6に示すように、空気出口部55の第2領域側開口端55aとフィルタ部51との間に位置し、吹返し混合気が衝突する部位である。したがって、衝突部57aは、フィルタ部51に吹返し混合気内の燃料成分が付着することを抑制する付着抑制構造を構成する部位である。

0038

通路形成部57bは、本体部52のキャブレタ側端壁522と協働して内部通路56を形成する部材である。つまり、通路形成部57bは、本体部52のキャブレタ側端壁522と伴に、エンジン1内のブローバイガスをキャブレタ30へ導入するための通路構造(内部通路56)を構成する部位である。

0039

したがって、衝突部材57は、衝突部57aにおいては、フィルタ部51に吹返し混合気内の燃料成分が付着することを抑制する付着抑制機能を有し、通路形成部57bにおいては、ブローバイガスをエンジン1の吸気系へ戻すための内部通路56を形成する機能を有している。なお、衝突部材57の形状については、後に詳述する。

0040

次に、本体部52の構造及び内部通路56の形状等について、図4図13を参照して詳述する。図7図11は、本体部52の後述するケース52aの構造及び内部通路56を説明するため図であり、図12及び図13は、本体部52の後述するカバー52bの構造を説明するための図である。図7はケース52aの斜視図、図8図7の矢印A方向から視た正面図、図9図8のB−B矢視断面図、図10図8のC−C矢視断面図、図11図8のD−D矢視部分断面図である。図12はカバー52bの正面図であり、図13図12のカバー52bを裏面側から視た斜視図である。

0041

本実施形態では、本体部52は、ケース52aと、カバー52bと、カバー固定用ネジ58と、を有する。

0042

ケース52aは、図7に示すように、一端開口の箱型に形成されると共にブローバイガス入口部54及び空気出口部55を有し、キャブレタ30の吸気側端壁30aに取り付けられる。

0043

具体的には、ケース52aの一端開口は概ね矩形状に開口され、ケース52aは、概ね矩形箱型の箱体として形成される。ケース52aは、例えば射出成型により成型される樹脂製部材からなるものである。箱体としてのケース52aの箱底壁52a1が本体部52のキャブレタ側端壁522を構成する。箱体としてのケース52aの周壁52a2は、概ね矩形筒状断面を有して形成されている。周壁52a2の一端は箱底壁52a1により閉塞され、周壁52a2の他端は開口している。周壁52a2は、一端側の小矩形部52a3と、小矩形部52a3より大きい他端側の大矩形部52a4と、小矩形部52a3の端部と大矩形部52a4の端部との間を接続する矩形リング状フランジ部52a5と、を有する。

0044

箱底壁52a1の箱内面における中央部には、図7図9に示すように、管状体としての空気出口部55が突設されている。箱底壁52a1の箱外面における中央部には、空気出口部55の管路と連通する該管路より大径の大径部52a6(図9参照)が形成されている。この大径部52a6には、キャブレタ30の混合気通路部31の吸気入口側端部31aが挿入される。つまり、図4図6に示すように、混合気通路部31の吸気入口側端部31aは、キャブレタ30の吸気側端壁30aより突出しており、この突出した吸気入口側端部31aが箱底壁52a1の大径部52a6内に嵌合している。また、箱底壁52a1には、ボルト32の挿通用の複数(図では2つ)のボルト貫通孔52a7と、後述するチョーク機構部59を取り付けるための取付用孔52a8とが開口されている。

0045

箱底壁52a1の箱外面における大径部52a6の上方には、管状体としてのブローバイガス入口部54が突設されている。ブローバイガス入口部54の管路の一端は外部に開口し、ブローバイガス入口部54の管路の他端は、箱底壁52a1を貫通している。

0046

箱底壁52a1の箱内面における空気出口部55の上方には、図7図11に示すように、内部通路56を形成するための第1溝52a9が形成されている。詳しくは、図8に示すように、第1溝52a9は、ブローバイガス入口部54の管路の前記他端から空気出口部55の管壁近傍までの間を、ブローバイガス入口部54の上方のボルト貫通孔52a7を迂回するように湾曲して形成されている。そして、図11に示すように、第1溝52a9の一端は、ブローバイガス入口部54の管路の前記他端の領域に開口している。また、箱底壁52a1における大径部52a6と空気出口部55との間を接続する円環状の接続部位52a10(図9及び図11参照)には、空気出口部55の基端部位における管壁を貫通して、第1溝52a9の他端と空気出口部55の管路との間を連通する第2溝52a11が形成されている。内部通路56を構成する第1溝52a9の溝開口は、衝突部材57の通路形成部57bによって覆われ、第2溝52a11の溝開口は、キャブレタ30の吸気入口側端部31aによって覆われている。したがって、本実施形態では、内部通路56は、ケース52aの箱底壁52a1(換言すると、本体部52のキャブレタ側端壁522)に形成される第1溝52a9の溝開口及びブローバイガス入口部54の管路の前記他端が通路形成部57bにより覆われることにより形成される。このようにして、内部通路56は、本体部52のキャブレタ側端壁522(箱底壁52a1)と協働して形成されている。

0047

また、ケース52aの周壁52a2における大矩形部52a4の部位には、図5に示すように、第2エアクリーナエレメント51bが配置される。第2エアクリーナエレメント51bは、その周縁部がフランジ部52a5とカバー52bの後述する区画壁52b2の端部との間に挟持されることにより固定されている。

0048

カバー52bは、ケース52aの前記一端開口を塞ぐと共に外気入口部53を有し、ケース52aに着脱可能に取り付けられる。

0049

具体的には、カバー52bは、図4図5図12及び図13に示すように、キャブレタ30側及び燃料タンク40側(図4では、左側及び下側)が大きく開口した概ね箱型に形成される。カバー52bは、ケース52aと同様に、例えば、射出成型により成型される樹脂製部材からなるものである。カバー52bにおけるキャブレタ30の吸気側端壁30aに対向する対向壁52b1が前述した本体部52におけるキャブレタ30とは反対側の端壁521を構成する。

0050

対向壁52b1の下部に、複数の外気入口部53が形成されている。また、対向壁52b1の箱内面には、第1エアクリーナエレメント51aを収容するための区画壁52b2が突設されている。区画壁52b2は、矩形筒状断面を有し、対向壁52b1から突出している。第1エアクリーナエレメント51aは区画壁52b2内に収容される。区画壁52b2の端部は、ケース52aの大矩形部52a4の内側に挿入され、第2エアクリーナエレメント51bの周縁部を押圧する。

0051

カバー固定用ネジ58は、図5に示すように、カバー52bにおける衝突部57aと対向する部位に設けられると共に、一端部58aがフィルタ部51を貫通している。詳しくは、カバー固定用ネジ58は、カバー52bにおける対向壁52b1(つまり、本体部52におけるキャブレタ30とは反対側の端壁521)の中央部に設けられている。また、カバー固定用ネジ58の一端部58aは、対向壁52b1及びフィルタ部51を貫通し、カバー固定用ネジ58の他端部は、外部に露出している。このカバー固定用ネジ58の他端部には、作業者等により操作される着脱用つまみ部58bが形成されている。カバー固定用ネジ58の一端部58aのネジ部が、衝突部材57の後述する螺合部57cに螺合可能に構成されている。これにより、作業者は、カバー固定用ネジ58の着脱用つまみ部58bを操作することによりカバー52bをケース52aから取り外して、フィルタ部51の清掃等のメンテナンス作業を行うことができる。

0052

次に、衝突部材57の形状について、図4図6及び図15図17を参照して詳述する。図15は衝突部材57の上面図であり、図16は衝突部材57の下面図であり、図17図15のE−E線矢視部分断面図である。

0053

本実施形態では、衝突部材57は、衝突部57a及び通路形成部57bに加えて、螺合部57cを有すると共に、通路形成部57bがケース52aの箱底壁52a1(つまり、本体部52のキャブレタ側端壁522)に固定されている。螺合部57cは、カバー固定用ネジ58の一端部58aが螺合する部位である。

0054

具体的には、衝突部57aは、空気出口部55の第2領域側開口端55aに対向するように配置され、図14図16に示すように、平面視で概ね菱形状に形成されている。吹返し混合気は、衝突部57aにおける空気出口部55の第2領域側開口端55aに対向する衝突面57a1に衝突する。

0055

また、図17に示すように、衝突部57aにおける一辺部には、第1延伸部57a2が延設されている。第1延伸部57a2は前記一辺部から衝突面57a1に対して垂直方向に延びている。この第1延伸部57a2の先端部には、第1当接部57a3が衝突面57a1と平行に延びている。第1当接部57a3はケース52aの箱底壁52a1における一方(図5では下側)のボルト貫通孔52a7の部位に当接する。第1延伸部57a2及び第1当接部57a3は側方視でL字状の第1脚部を構成している。

0056

衝突部57aにおける前記一辺部と対向する対向辺部には、第2延伸部57a4が延設されている。第2延伸部57a4は前記対向辺部から衝突面57a1に対して垂直方向に延びている。この第2延伸部57a4の先端部には、第2当接部57a5が衝突面57a1と平行に延びている。第2当接部57a5はケース52aの箱底壁52a1における他方(図5では上側)のボルト貫通孔52a7の部位に当接する。第2延伸部57a4及び第2当接部57a5の全体も側方視でL字状の第2脚部を構成している。また、第2当接部57a5は、箱底壁52a1に当接した状態で、第1溝52a9の溝開口及びブローバイガス入口部54の管路の前記他端を全て覆うように形成されている。したがって、本実施形態では、この第2当接部57a5が通路形成部57bを構成している。

0057

第1当接部57a3及び第2当接部57a5には、ボルト32の挿通用の貫通孔57a6がそれぞれ開口されている。第1当接部57a3及び第2当接部57a5はボルト32によりケース52aの箱底壁52a1に固定される。つまり、衝突部材57は、ボルト32により箱底壁52a1の箱内面側(第2領域S2側の面)に、空気出口部55の第2領域側開口端55aを跨ぐようにして固定されている。

0058

そして、カバー固定用ネジ58の一端部58aのネジ部がケース52a(箱底壁52a1)に固定された衝突部材57の螺合部57cに螺合することにより、カバー52bが衝突部材57を介してケース52aに固定される。

0059

また、衝突部57aの第1延伸部57a2及び第2延伸部57a4が延設されていない互いに対向する二つの辺部はそれぞれ空気出口部55側に向って屈曲している。したがって、衝突面57a1に衝突した吹返し混合気がフィルタ部51へ向かって流れることが、効果的に抑制される。

0060

本実施形態では、衝突部材57における螺合部57c以外の部位は、金属製の薄板の板金部材により一体に形成されている。

0061

本実施形態では、螺合部57cは、図16に示すように、衝突部57aに形成されている。具体的には、螺合部57cは、衝突部57aに開口される貫通孔57a7の孔中心ネジ孔中心を合わせて衝突面57a1に溶接されるナット部材からなる。

0062

本実施形態では、カバー固定用ネジ58及び螺合部57cはキャブレタ30の混合気通路部31の中心線延長線X上に設けられている。

0063

本実施形態では、エアクリーナ50は、図2及び図4図6に示すように、キャブレタ30用のチョーク機構部59を有している。図18は、チョーク機構の組付け状態を示した図である。

0064

チョーク機構部59は、空気出口部55の開度を調整して、キャブレタ30の吸気量を調整するものであり、本体部52のケース52aに組付けられている。チョーク機構部59は、チョークプレート59aと操作用チョークレバー59bとを含んで構成される。なお、図2図4図6及び図18には、空気出口部55の開口が全開された時の状態が示されており、刈払機150の通常運転時には、空気出口部55は全開されている。

0065

チョークプレート59aは、衝突部57aと通路形成部57b(第2当接部57a5)との間の領域において、空気出口部55の第2領域側開口端55aに沿ってスライド移動可能に支持される。図18に示すように、チョークプレート59aの一端部は、空気出口部55の第2領域側開口端55aの形状に合わせて円形に形成されている。チョークプレート59aの他端部はケース52aの箱底壁52a1に開口される取付用孔52a8に挿通される接続ネジ59cを介して、チョークレバー59bの一端部に接続される。

0066

チョークレバー59bは、一端部がチョークプレート59aに接続され、他端部が本体部52の外部(詳しくは、ケース52a外)に露出する操作用のレバー部材である。チョークレバー59bは、ケース52aの箱底壁52a1の箱外面側に位置し、その一端部が接続ネジ59cを介してチョークプレート59aの他端部に接続されている。

0067

次に、エアクリーナ50内における空気、ブローバイガス及び吹返し混合気の流れについて、図5及び図6を参照して概略説明する。

0068

図5太線矢印で示すように、外気入口部53から収容室Sの第1領域S1に流入した空気(外気)は、フィルタ部51を通過して浄化される。そして、フィルタ部51により浄化された空気は、第2領域S2及び空気出口部55を流通して、キャブレタ30の混合気通路部31に供給される。

0069

図5破線矢印で示すように、動弁室18内のブローバイガスは、ブリーザ通路22、ブローバイガス入口部54、内部通路56(第1溝52a9)、第2溝52a11を経由して、空気出口部55に流通し、その後、キャブレタ30の混合気通路部31に導入される。つまり、ブローバイガス入口部54に流入したブローバイガスは、内部通路56(第1溝52a9)して、空気出口部55に導かれる。

0070

図6に破線矢印で示すように、吹返し混合気は、キャブレタ30の混合気通路部31を逆流し、空気出口部55を介して第2領域S2に流入し、その後、衝突部57aに衝突する。したがって、吹返し混合気内の燃料成分のフィルタ部51への付着が抑制される。

0071

かかる本実施形態によるエアクリーナ50によれば、キャブレタ30からの吹返し混合気は、衝突部材57の衝突部57aに衝突し、エンジン1(動弁室18)内のブローバイガスは、ブローバイガス入口部54に流入する。ブローバイガス入口部54に流入したブローバイガスは、衝突部材57の通路形成部57b(第2当接部57a5)と本体部52のキャブレタ側端壁522(箱底壁52a1)とが協働して形成する内部通路56を経由して空気出口部55に導かれ、その後、キャブレタ30へ導入される。

0072

このように、ブローバイガス入口部54に流入したブローバイガスを空気出口部55に導くための内部通路56を、衝突部材57の一部位である通路形成部57bと本体部52の一部位であるキャブレタ側端壁522とを利用して形成することができるので、衝突部材57及び本体部52とは別に内部通路56の形成用の部品を設けることなく内部通路56を構築することができる。したがって、エンジン近傍の限られた狭いスペース内でブローバイガスをキャブレタ30へ供給するための通路構造の構築に好適なエアクリーナ50を提供することができる。

0073

本実施形態では、本体部52は、ケース52aとカバー52bとカバー固定用ネジ58と、を有し、衝突部材57は、カバー固定用ネジ58の一端部58aが螺合する螺合部57cを更に有している。そして、通路形成部57bが本体部52のキャブレタ側端壁522(箱底壁52a1)に固定され、カバー52bは、衝突部材57を介してケース52aに固定されている。衝突部材57は、衝突部57aにおいて前記付着抑制機能を有し、通路形成部57bにおいて内部通路56を形成する機能を有し、螺合部57cにおいてカバー52bを固定するカバー固定機能を有する。つまり、一つの部材である衝突部材57に、前記付着抑制機能、内部通路56を形成する機能、及びカバー固定機能の三つの機能を備えさせることができるため、衝突部材57により多くの機能を集約することができ、エアクリーナ50のコンパクト化に好適なエアクリーナ50を提供することができる。

0074

本実施形態では、螺合部57cは衝突部57aに形成されている。これにより、通路形成部57bよりもフィルタ部51に近い位置に配置されることになる衝突部57aに、螺合部57cを設けることができるため、カバー固定用ネジ58の一端部58aを螺合部57cに螺合させ易い構造を構成することができる。

0075

本実施形態では、カバー固定用ネジ58及び螺合部57cは、キャブレタ30の混合気通路部31の中心線の延長線X上に設けられている。これにより、カバー固定用ネジ58及び螺合部57cを衝突部57aと伴に、キャブレタ30の混合気通路部31の中心線の延長線X上に集約させることができるため、より効果的にコンパクト化を図ることができる。

0076

本実施形態では、衝突部材57における螺合部57c以外の部位は、金属製の薄板の板金部材により一体に形成されている。つまり、衝突部57a、第1延伸部57a2、第1当接部57a3、第2延伸部57a4、第2当接部57a5(通路形成部57b)は、板金部材により一体形成されている。これにより、衝突部材57を容易に形成することができる。

0077

本実施形態では、エアクリーナ50は、空気出口部55の開度を調整して、キャブレタ30の吸気量を調整するチョーク機構部59を、更に有している。そして、チョーク機構部59は、衝突部57aと通路形成部57bとの間の領域において、空気出口部55の第2領域側開口端55aに沿ってスライド移動可能に支持されるチョークプレート59aと、一端部がチョークプレート59aに接続され他端部が本体部52の外部に露出する操作用のチョークレバー59bとを含んで構成されている。これにより、キャブレタ30の吸気量を調整するチョーク機構部59の一部(チョークプレート59a)を、エアクリーナ50の収容室S(第2領域S2)内のうちの衝突部57aと通路形成部57bとの間の空きスペースを有効利用して、配置することができる。その結果、キャブレタ30及びエアクリーナ50全体のコンパクト化を図ることができ、前記狭いスペースに、キャブレタ30と伴に配置する場合に、より好適なエアクリーナ50を提供することができる。

0078

なお、本実施形態では、ブローバイガス入口部54と空気出口部55との間は、内部通路56(第1溝52a9)と第2溝52a11とにより連通させる場合を一例に挙げて説明したが、これに限らず、内部通路56のみによって連通させるように構成してもよい。この場合、図示を省略するが、例えば、空気出口部55の第2領域側開口端55aとケース52aにおける第1溝52a9の溝形成面とが面一になるように、空気出口部55及びケース52aの箱底壁52a1が形成される。そして、第1溝52a9は、空気出口部55の第2領域側開口端55aの一部を切欠くように延長して形成される。これにより、第1溝52a9の一端は、ブローバイガス入口部54の管路の前記他端の領域に開口し、第1溝52a9の他端は、空気出口部55の第2領域側開口端55aにおける管壁を貫通する。そして、通路形成部57bとしての第2当接部57a5をこの第1溝52a9の形状に合わせて形成すればよい。これにより、ブローバイガス入口部54と空気出口部55との間を、直接、連通する内部通路56を構成することができる。

0079

また、カバー固定用ネジ58及び螺合部57cは、キャブレタ30の混合気通路部31の中心線の延長線X上に限らず、適宜の位置に配置してもよい。また、螺合部57cは衝突部57aに限らず、衝突部材57の適宜の位置に設けてもよい。螺合部57cは、ナット部材からなるものとしたが、これに限らない。例えば、衝突部材57の衝突部57aに開口した貫通孔57a7の位置にネジ孔を設け、このネジ孔部位を螺合部57cとしてもよい。これにより、衝突部材57の全体を板金加工のみで容易に形成することができる。また、エアクリーナ50はチョーク機構部59を有するものとしたが、チョーク機構部59を設けなくても良い。

0080

また、携帯型作業機として刈払機150を一例に挙げて説明したが、これに限らず、エンジン1及びキャブレタ30を備えた携帯型作業機であればよく、例えば、エンジンブロワエンジンカッター等であってもよい。

0081

以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形及び変更が可能である。

0082

1…エンジン、30…キャブレタ、30a…キャブレタの吸気側端壁、31…キャブレタの混合気通路部、50…エアクリーナ(エンジン用エアクリーナ)、51…フィルタ部、52…本体部、522…本体部のキャブレタ側端壁、52a…ケース、52a1…箱底壁(本体部のキャブレタ側端壁)、52b…カバー、53…外気入口部、54…ブローバイガス入口部、55…空気出口部、55a…空気出口部の第2領域側開口端、56…内部通路、57…衝突部材、57a…衝突部、57a5…第2当接部(通路形成部)、57b…通路形成部、57c…螺合部、58…カバー固定用ネジ、58a…カバー固定用ネジの一端部、59…チョーク機構部、59a…チョークプレート、59b…チョークレバー、150…刈払機(携帯型作業機)、S…収容室、S1…第1領域、S2…第2領域、X…延長線

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