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図面 (20)

課題

非経口的な薬剤送達のための方法および装置を提供する。

解決手段

ハウジングラッチ122を含む下部ハウジング102と、薬剤を保持するように構成された注射器118と、針110を露出させるように第1の位置から第2の位置まで前記下部ハウジングに対して移動可能な針ガード108と、人力を受け、前記人力に応答して使用前位置から投与位置まで移動するように構成された上部ハウジング101と、前記上部ハウジング101に担持され、前記上部ハウジング101が移動される時に移動可能なプランジャロッド115と、を含む装置である。前記注射器118に対する前記プランジャロッド115の前進により、前記注射器が前記針から前記薬剤を送達される。前記ハウジングラッチ122は、前記上部ハウジングが前記使用前位置にある時、前記上部ハウジングが前記投与位置に向かって移動しないように前記上部ハウジングと解放可能に干渉する。

概要

背景

長年にわたり、非経口的な薬剤送達のために認められた方法は、注射器と針を使用する
ことによるものであった。注射器は一定量の薬剤を収容しており、その薬剤は、予備充填
された注射器に入れて販売されるか、又は、バイアル若しくは他の容器から注射器に薬剤
を引き抜くことによって注射器に導入される。注射器は、製造コストが安価であり、設計
が簡単で効果的であることから、広く受け入れられてきた。しかしながら、ユーザーにと
って、注射器と針は多数の欠点を有している。

1つの欠点は、多くの患者が針を恐れるということである。複数回の日常的な注射を必
要とする場合など、自己治療が必要とされる状況においては、針に対する恐怖、多くの場
合注射に伴う痛み、針と注射器によって薬剤を適切に投与するのに必要な器用さ、又はそ
の他の類似の要因により、処方された投薬計画に従って患者が薬剤を投与しないこともあ
る。視力、器用さ、又は認知度が十分でない者にとって、針と注射器による自己投与は、
必要な薬剤を受け取るのを妨げ得る更なる問題を呈することがある。

針と注射器の薬剤治療計画に関連する社会的汚名に加えて、患者にとってだけでなく患
者の周りの者にとって、汚染された針、偶発的な穿刺クロスコンタミネーションなどの
結果として生じ得る針と注射器に関連する安全性と廃棄についての懸念がある。しかしな
がら、これらの欠点にもかかわらず、多くの患者は、注射器内プランジャ押し下げ
れるときに針の挿入及び薬剤送達の速度を制御し、したがって、この種の薬剤注射に伴う
痛みと不快感知覚を抑制する能力があるがために、針と注射器を使用して自身の薬剤を
送達するように奨励されている。

いくつかの進歩がこの数年間になされ、薬剤の自己投与を容易にするのに役立ってきた
。そのような進歩には、痛みを軽減するために先端の幾何学的形状を改善された細い針が
挙げられる。針による偶発的な穿刺に関する懸念を最小限にするために、使用前、使用後
、又は使用の前後に針を包み込む安全注射器が使用されてきた。針と注射器を用いて正確
かつ安全に薬剤を自己投与するのに必要となる器用さを引き下げるために、注射器の設計
におけるエルゴノミクスの改善も同様に促進されてきた。投薬の正確さを改善するために
ペンと類似した形状因子を有する予備充填式の使い捨て装置が開発され、また、針を後
退させるか又は針の周りにシールドを配置することによって、針を患者から隠して恐怖及
び安全の問題を低減するために、自動注射器が使用されてきた。

そのような進歩により、針と注射器に基づく薬剤送達が改善されてきたが、エルノミ
ック設計、ペン、及び自動注射器はすべて、元来の針と注射器の概念との相当な類似性
残しており、したがって、自身の薬剤を自己投与する必要のある患者による支持は限られ
ている。現行のシステムは、一般的な「掴んで刺す」注射技術を示唆する形状因子を用い
ており、ユーザーは手のひらで装置を握り作動ボタンの上に親指を置く。

現行の自動注射器は、体内への薬剤送達の制御を機械的システムに移している。そのよ
うなシステムは、自動注射器の特定の機械的設計に大いに依存するため、患者は、その装
置を使用するために特別な訓練を必要とすることがあり、依然として、不正確に投薬する
おそれがある。この状況は、週に一度かあるいは更に少ない頻度でしか投与されない非常
に高価な薬剤を送達する場合に、きわめて問題が多い。

現行の自動注射器の典型的な使用方法には、装置が薬剤を送達している間、患者が数秒
間、装置を皮膚に当て付けて保持することが含まれる。多くのユーザー、特に高齢者は、
腕又は手に疲労を覚え、皮膚に対して装置を不均一な圧力で押し当てたり、又は装置を尚
早に取り除くことがある。いずれの場合も、不正確な投薬、薬剤の浪費、不快感の増大な
どを結果として生じ得る。これらの状況のいずれにおいても、従来型の注射器と針のシス
テムを含むか又はそのようなシステムから発展した現行の装置及び方法は、処方された投
薬計画の有効性を損なう欠点を有している。

最後に、健康管理に関連するあらゆる装置又はサービスもそうであるように、治療計画
のうちの使用頻度の高い要素の費用が考慮されなければならない。バイアルに薬剤を供給
し、そのバイアルを使用して、患者の投薬時又はその前後に、空の注射器に充填すること
は、最も安価な解決策となり得るが、この解決策は、高価な薬剤を浪費又は損失する機会
を更に増やすことになる。その薬剤が冷却を要する場合、注射器に充填する前及び充填し
た後に、冷却装置から取り出され、冷却装置に再び挿入されるたびに、その薬剤は劣化
生じる可能性があり、それにより、長期間にわたって送達される一定量の薬剤をバイアル
が含む場合、予想された薬効が得られないことになり得る。予備充填式の注射器は、信頼
性と利便性の両方において利点をもたらすが、そのような装置は依然として、先述した固
有の欠点を有する。

予備充填式の自動注射器などの装置では、その装置は、種々様々な薬剤で使用するよう
に最も一般的に製造されるものであるが、1種類の薬剤に合わせて作られるものではない
。そのような装置は、バネを利用して薬剤の注入速度を制御する機械的システムに依存す
るため、粘度の異なる多くの薬剤、又は、冷却を必要とし、温度変化の結果として粘度が
相当に変化する多くの薬剤は、自動注射器設計の所定のバネ力では、過度に急速に、又は
過度に緩慢に送達され得る。多くの例において、バネ力が過度に低いと、薬剤送達が不完
全となったり、送達が完了する前に装置が取り外されたり、注入装置が体に挿入されてい
る期間が長くなる結果としてユーザーに過剰な痛み及び不快感がもたらされたりすること
がある。しかしながら、バネ力が過度に高いと、結果として、急速であるがために薬剤が
劣化するこ薬剤送達を生じたり、注射器が破損したり、あるいは酸性薬剤が急速に送達さ
れること、又は皮下若しくは血管内に圧力勾配を誘発することが原因で、注入力の痛みを
患者に生じることがある。

概要

非経口的な薬剤送達のための方法および装置を提供する。ハウジングラッチ122を含む下部ハウジング102と、薬剤を保持するように構成された注射器118と、針110を露出させるように第1の位置から第2の位置まで前記下部ハウジングに対して移動可能な針ガード108と、人力を受け、前記人力に応答して使用前位置から投与位置まで移動するように構成された上部ハウジング101と、前記上部ハウジング101に担持され、前記上部ハウジング101が移動される時に移動可能なプランジャロッド115と、を含む装置である。前記注射器118に対する前記プランジャロッド115の前進により、前記注射器が前記針から前記薬剤を送達される。前記ハウジングラッチ122は、前記上部ハウジングが前記使用前位置にある時、前記上部ハウジングが前記投与位置に向かって移動しないように前記上部ハウジングと解放可能に干渉する。

目的

本装置は、シ
ステムの安全性と使いやすさを改善し、可聴又は他の形式フィードバックをユーザーに
提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

薬剤投与するように構成された装置であって、前記装置は、ハウジングラッチを含む下部ハウジングと、前記下部ハウジングによって支持され、薬剤を保持するように構成された注射器であって、組織に挿入するように構成された針を有する、注射器と、前記針を露出させるように第1の方向に沿って第1の位置から第2の位置まで前記下部ハウジングに対して移動可能な針ガードと、前記下部ハウジングに対して支持された上部ハウジングであって、人力を受け、前記人力に応答して前記第1の方向とは反対の第2の方向に沿って使用前位置から投与位置まで前記下部ハウジングに対して移動するように構成された、上部ハウジングと、前記上部ハウジングに担持され、前記上部ハウジングが前記第2の方向に沿って移動される時に前記注射器に対して前進するように前記上部ハウジングとともに移動可能なプランジャロッドであって、前記注射器に対する前記プランジャロッドの前進により、前記注射器が前記針から前記薬剤を送達させる、プランジャロッドと、を含む装置であって、前記ハウジングラッチが、前記上部ハウジングが前記使用前位置にある時、前記上部ハウジングが前記投与位置に向かって移動しないように前記上部ハウジングと解放可能に干渉し、前記針ガードの前記第2の位置に向かう前記移動が、前記干渉を外し、それによって、前記上部ハウジングが前記使用前位置から前記投与位置に移動することを可能にする、装置。

請求項2

前記針ガードが、前記ハウジングラッチを前記上部ハウジングと干渉した状態に保持するように前記針ガードが前記第1の位置にある時に、前記ハウジングラッチを当接する止め具を担持する、請求項1に記載の装置。

請求項3

前記針ガードが前記第2の位置に向かって移動する時に、前記止め具が前記ハウジングラッチと非接触状態になり、その結果、前記ハウジングラッチが前記上部ハウジングとの干渉から外れることができる、請求項2に記載の装置。

請求項4

前記針ガードが、前記針が前記組織から取り外された時、前記針ガードを前記第2の方向に沿って前記針を越えて最終位置に向かって移動させるように構成された針ガード復帰部を含む、請求項3に記載の装置。

請求項5

前記針ガードが、前記針ガードが前記第2の位置に移動される時に前記第1の方向に沿って第1の距離移動するように構成されており、前記針ガードが、前記針ガードが前記最終位置に移動される時に前記第2の方向に沿って第2の距離移動するように構成されており、前記第2の距離が前記第1の距離より長い、請求項4に記載の装置。

請求項6

前記針ガードが針ガードラッチを含み、前記針ガードラッチが、前記針ガードが前記最終位置に移動する時に、前記ハウジングラッチと嵌合するように構成されており、その結果、前記ハウジングラッチが前記針ガードを前記最終位置で係止する、請求項4に記載の装置。

請求項7

前記針ガードラッチが溝を含み、前記ハウジングラッチが突起部を含み、前記針ガードラッチ及び前記ハウジングラッチのうちの少なくとも1つが、他方に向かって屈曲するうに構成されており、その結果、前記針ガードが前記最終位置にある時に、前記突起部が前記溝内に受容される、請求項6に記載の装置。

請求項8

前記下部ハウジングが2つのハウジングラッチを含み、前記針ガードが2つの針ガードラッチを含み、各針ガードラッチが、前記針ガードが前記最終位置に移動する時に、対応する前記ハウジングラッチの1つと嵌合するように構成されている、請求項6に記載の装置。

請求項9

前記上部ハウジングが、前記上部ハウジングが前記使用前位置にある時に、それぞれが対応するハウジングラッチに当接する一対のガイドを含み、それによって、前記上部ハウジングを前記使用前位置に保持する、請求項8に記載の装置。

請求項10

各ガイドが、本体と、前記本体を貫通して前記第1の方向に沿って延在するチャネルと、を含み、各ハウジングラッチが、前記上部ハウジングが前記投与位置に向かって移動される時に、対応する前記チャネルの1つに進入するように構成された突起部を含む、請求項9に記載の装置。

請求項11

各ガイドが、対応する前記チャネルの1つに通じる当接面を画定し、前記上部ハウジングが前記使用前位置にある時、各ハウジングラッチが、対応する当接面と干渉する、請求項10に記載の装置。

請求項12

前記下部ハウジングと前記上部ハウジングとの間に連結された中部ハウジングを更に含み、前記中部ハウジングが、前記上部ハウジングが前記使用前位置にある時に前記上部ハウジングと前記下部ハウジングとの間で露出され、前記上部ハウジングが前記投与位置にある時に前記上部ハウジングによって実質的に完全に覆われる本体を含む、請求項1に記載の装置。

請求項13

前記中部ハウジング本体が、側壁と、前記側壁によって支持される少なくとも1つの摩擦部材と、を含み、前記上部ハウジングが、前記中部ハウジングの少なくとも1つの摩擦部材と干渉し、それによって、前記上部ハウジングが前記使用前位置から前記投与位置に向かって移動する時に摩擦力を生じる、前記少なくとも1つの摩擦部材を含む、請求項12に記載の装置。

請求項14

前記中部ハウジングの各摩擦部材が、前記上部ハウジングが前記投与位置に向かって移動する時に、前記中部ハウジングの中心軸に対して屈曲するように構成された片持ち部である、請求項13に記載の装置。

請求項15

前記上部ハウジングの各摩擦部材が、対応する前記片持ち部の1つに沿って進むように構成されたレールである、請求項14に記載の装置。

請求項16

前記上部ハウジングが、遠位端と、前記遠位端から前記第1の方向に沿って離間している近位端と、を画定するスカートを含み、前記レールが前記近位端に向かって延在するに伴い前記レールが先細になるように、各レールが、前記スカートの前記遠位端に近接した位置から前記スカートの前記近位端に向かって延在する、請求項15に記載の装置。

請求項17

前記針ガードが、前記針が前記組織から取り外された時に、前記針ガードを前記第2の位置から最終位置に向かって前記第2の方向に沿って前記針を越えて移動させるように構成されたバネを含み、前記摩擦力が、前記針ガードが前記第2の位置にある時に前記バネによって生じる力より大きいか又は同等である、請求項13に記載の装置。

請求項18

前記注射器が、底肩部と、前記底肩部から前記第1の方向に沿って離間している上部リムと、を含み、前記装置が、前記注射器を受容し、かつ前記底肩部で前記注射器を支持するように構成された、注射器リテーナを更に含む、請求項1に記載の装置。

請求項19

前記注射器リテーナが、本体と、前記本体から前記第2の方向に沿って延在する一対の弾性的に撓曲可能な脚と、を含み、前記弾性的に撓曲可能な脚が、前記弾性的に撓曲可能な脚間に隙間を画定するように前記第2の方向に対して直角を成す方向に沿って互いに離間している、請求項18に記載の装置。

請求項20

各弾性的に撓曲可能な脚が、前記他方の脚に向かって延在するタブを含み、その結果、前記注射器が前記隙間を貫通して前記第2の方向に沿って据え付け位置に向かって移動される時、前記弾性的に撓曲可能な脚が互いに離れて移動し、前記注射器が前記据え付け位置にある時に、前記弾性的に撓曲可能な脚が、互いに向かって戻って、タブが前記注射器の前記底肩部に係合する、請求項19に記載の装置。

請求項21

前記注射器リテーナが、前記本体から外に向かって延在する少なくとも1つのタブを更に含み、前記少なくとも1つのタブが、前記下部ハウジングに当接し、それによって、前記注射器リテーナを前記下部ハウジング内に係止するように構成されている、請求項20に記載の装置。

請求項22

前記上部ハウジングが、少なくとも1つの係止ラッチを含み、前記下部ハウジングが、少なくとも1つの対応するラッチ部材を画定し、その結果、前記上部ハウジングが前記投与位置に移動する時、前記少なくとも1つの係止ラッチが前記少なくとも1つのラッチ部材上でスナップ嵌めし、それによって、前記上部ハウジングを前記投与位置に係止する、請求項1に記載の装置。

請求項23

薬剤を投与するように構成された装置であって、下部ハウジングと;前記下部ハウジングによって支持され、薬剤を保持するように構成された注射器であって、組織に挿入するように構成された針を有する、注射器と、前記下部ハウジングに取り付けられた中部ハウジングであって、本体と、前記本体によって担持される少なくとも1つの摩擦部材と、を含む、中部ハウジングと;前記中部ハウジングに取り付けられ、人力に応答して、前記中部ハウジングの前記本体に沿って使用前位置から投与位置に移動するように構成された上部ハウジングであって、前記中部ハウジングの前記少なくとも1つの摩擦部材と干渉し、それによって、前記上部ハウジングが前記使用前位置から前記投与位置に移動される時に、前記人力に対する抵抗力を生じる、少なくとも1つの摩擦部材を含む、上部ハウジングと;前記上部ハウジングによって担持され、前記上部ハウジングが前記投与位置に向かって移動される時に、前記注射器に対して前進するように前記上部ハウジングとともに移動可能なプランジャロッドと、を含み、前記プランジャロッドが前記注射器に対して前進することによって、前記注射器が前記薬剤を前記針から送達する、装置。

請求項24

前記中部ハウジング本体が、側壁と、前記側壁によって支持される少なくとも1つの摩擦部材と、を含み、前記上部ハウジングが、前記中部ハウジングの少なくとも1つの摩擦部材と干渉し、それによって、前記上部ハウジングが前記使用前位置から前記投与位置に向かって移動する時に摩擦力を生じる、前記少なくとも1つの摩擦部材を含む、請求項12に記載の装置。

請求項25

前記中部ハウジングの各摩擦部材が、それぞれのヒンジで前記側壁に連結された片持ち部であって、前記上部ハウジングが前記投与位置に向かって移動する時に、各片持ち部が、前記中部ハウジングの中心軸に対して前記それぞれのヒンジ周りに屈曲するように構成されている、請求項24に記載の装置。

請求項26

前記上部ハウジングの各摩擦部材が、対応する前記片持ち部の1つに沿って進むように構成されたレールである、請求項25に記載の装置。

請求項27

前記上部ハウジングが、遠位端と、前記遠位端から前記第1の方向に沿って離間している近位端と、を画定するスカートを含み、前記レールが前記近位端に向かって延在するに伴い前記レールが先細になるように、各レールが、前記スカートの前記遠位端に近接した位置から前記スカートの前記近位端に向かって延在する、請求項26に記載の装置。

請求項28

前記中部ハウジングが、第1の対の片持ち部と第2の対の片持ち部とを含み、前記第1の対の片持ち部及び前記第2の対の片持ち部のそれぞれが、対応するヒンジから時計方向に延在する第1の片持ち部と、対応するヒンジから反時計方向に前記第1の片持ち部から離れて延在する第2の片持ち部と、を含む、請求項25に記載の装置。

請求項29

各片持ち部がエラストマー部を含み、前記上部ハウジングの前記摩擦部材が、前記エラストマー部に沿って進むように構成されている、請求項28に記載の装置。

請求項30

各片持ち部が前記本体と一体的に形成されている、請求項25に記載の装置。

請求項31

前記針を露出するように、前記下部ハウジングに対して第1の位置から第2の位置に移動可能な針ガードを更に含む、請求項24に記載の装置。

請求項32

前記針ガードが、前記針が前記組織から取り外された時に、前記針ガードを前記第2の位置から最終位置に向かって前記針を越えて移動させるように構成されたバネを含み、前記抵抗力が、前記針ガードが前記第2の位置にある時に前記バネによって生じる力より大きいか又は同等である、請求項31に記載の装置。

請求項33

前記下部ハウジングが、前記上部ハウジングが前記使用前位置にある時、前記上部ハウジングが前記投与位置に向かって移動しないように前記上部ハウジングと解放自在に干渉するハウジングラッチを含み、前記針ガードの前記第2の位置に向かう前記移動が、前記干渉を外し、それによって、前記上部ハウジングが前記使用前位置から前記投与位置に移動することを可能にする、請求項31に記載の装置。

請求項34

前記針ガードが、前記ハウジングラッチを前記上部ハウジングと干渉した状態に保持するように前記針ガードが前記第1の位置にある時に前記ハウジングラッチに接触する止め具を含む、請求項33に記載の装置。

請求項35

前記針ガードが前記第2の位置に向かって移動する時に、前記止め具が前記ハウジングラッチと非接触状態になり、前記ハウジングラッチが前記上部ハウジングとの干渉から外れることができるように、前記針ガードが構成されている、請求項34に記載の装置。

請求項36

前記針ガードが針ガードラッチを含み、前記針ガードラッチが、前記針ガードが前記最終位置に移動する時に、前記ハウジングラッチと嵌合するように構成されており、その結果、前記ハウジングラッチが前記針ガードを前記最終位置で係止する、請求項35に記載の装置。

請求項37

前記下部ハウジングが、2つのハウジングラッチと2つの針ガードラッチとを含む、請求項36に記載の装置。

請求項38

上部ハウジングと、下部ハウジングと、前記下部ハウジングによって支持され針を有する注射器と、前記下部ハウジングによって支持される針ガードと、を含むタイプの薬剤送達装置から薬剤を注入する方法であって、前記針ガードを皮膚表面に当接させるように前記薬剤送達装置を皮膚表面に押し当てる工程であって、前記上部ハウジングが、前記上部ハウジングと干渉するハウジングラッチによる前記針に向かう移動に対して解放自在に係止されている、工程と、前記上部ハウジングに対して挿入方向に沿って力を加えて、それによって前記皮膚表面が前記針ガードを前記下部ハウジングに対して強制的に後退させ、前記針を前記皮膚表面内に挿入するように前記針を露出させる工程と、前記力を加える工程において、前記ハウジングラッチを前記上部ハウジングとの干渉から外す工程と、前記上部ハウジングに対して前記挿入方向に沿って継続して前記力を加え、それによって、前記上部ハウジングを前記針に向かって移動させ、それによって、前記注射器内に含まれた薬剤を前記針から追い出す工程と、前記針を前記皮膚表面から取り外し、前記針ガードを前記針に対して最終位置まで前進させ、それによって、前記針ガードが前記針を実質的に密閉するように、前記挿入方向とは反対の方向に沿って前記薬剤送達装置を前記皮膚表面から離す工程と、前記ハウジングラッチで前記針ガードを前記最終位置に係止する工程、とを含む、方法。

請求項39

前記継続する工程が、前記薬剤を前記針から追い出すようにプランジャロッドを前記注射器内に進入させる工程を更に含む、請求項38に記載の方法。

請求項40

前記継続する工程の後に、前記上部ハウジングが前記針から離れて後退することを防止する工程を更に含む、請求項38に記載の方法。

請求項41

前記薬剤送達装置が、前記上部ハウジングと前記下部ハウジングとの間に連結された中部ハウジングを更に含み、前記継続する工程が、前記中部ハウジングの本体を前記上部ハウジングで徐々に覆って、それによって、前記薬剤が送達されていることを可視表示する工程を含む、請求項38に記載の方法。

請求項42

前記継続する工程が、前記上部ハウジングが徐々に前記本体を覆う時に、前記上部ハウジングの摩擦部材を前記中部ハウジングの摩擦部材に擦り合わせて、それによって前記上部ハウジングと前記中部ハウジングとの間に摩擦力を生じさせる工程を含む、請求項41に記載の方法。

技術分野

0001

(関連出願の相互参照
本願は、その全体が参照により本願に組込まれている2010年7月7日に出願された
米国仮特許出願第61/361,983号及び2009年10月16日に出願された米国
特許出願第61/252,378号の利益を主張する、2010年10月15日に出願さ
れた米国特許出願第12/905,572号の継続出願である。

0002

(発明の分野)
本発明は、広義には、非経口的な薬剤送達のための方法及び装置に関する。本装置は、
薬剤送達プロセス完了の確認を伴う手動の薬剤送達を支援するものである。本装置は、シ
ステムの安全性と使いやすさを改善し、可聴又は他の形式フィードバックユーザー
提供するものであり、そのフィードバックは、薬剤送達が進行中であること、完了したこ
と、又はそれらの両方を示して、不完全投薬及び薬剤の浪費の一方又は両方を回避する
と共に、システムの安全性と使いやすさを改善するものである。

背景技術

0003

長年にわたり、非経口的な薬剤送達のために認められた方法は、注射器と針を使用する
ことによるものであった。注射器は一定量の薬剤を収容しており、その薬剤は、予備充填
された注射器に入れて販売されるか、又は、バイアル若しくは他の容器から注射器に薬剤
を引き抜くことによって注射器に導入される。注射器は、製造コストが安価であり、設計
が簡単で効果的であることから、広く受け入れられてきた。しかしながら、ユーザーにと
って、注射器と針は多数の欠点を有している。

0004

1つの欠点は、多くの患者が針を恐れるということである。複数回の日常的な注射を必
要とする場合など、自己治療が必要とされる状況においては、針に対する恐怖、多くの場
合注射に伴う痛み、針と注射器によって薬剤を適切に投与するのに必要な器用さ、又はそ
の他の類似の要因により、処方された投薬計画に従って患者が薬剤を投与しないこともあ
る。視力、器用さ、又は認知度が十分でない者にとって、針と注射器による自己投与は、
必要な薬剤を受け取るのを妨げ得る更なる問題を呈することがある。

0005

針と注射器の薬剤治療計画に関連する社会的汚名に加えて、患者にとってだけでなく患
者の周りの者にとって、汚染された針、偶発的な穿刺クロスコンタミネーションなどの
結果として生じ得る針と注射器に関連する安全性と廃棄についての懸念がある。しかしな
がら、これらの欠点にもかかわらず、多くの患者は、注射器内プランジャ押し下げ
れるときに針の挿入及び薬剤送達の速度を制御し、したがって、この種の薬剤注射に伴う
痛みと不快感知覚を抑制する能力があるがために、針と注射器を使用して自身の薬剤を
送達するように奨励されている。

0006

いくつかの進歩がこの数年間になされ、薬剤の自己投与を容易にするのに役立ってきた
。そのような進歩には、痛みを軽減するために先端の幾何学的形状を改善された細い針が
挙げられる。針による偶発的な穿刺に関する懸念を最小限にするために、使用前、使用後
、又は使用の前後に針を包み込む安全注射器が使用されてきた。針と注射器を用いて正確
かつ安全に薬剤を自己投与するのに必要となる器用さを引き下げるために、注射器の設計
におけるエルゴノミクスの改善も同様に促進されてきた。投薬の正確さを改善するために
ペンと類似した形状因子を有する予備充填式の使い捨て装置が開発され、また、針を後
退させるか又は針の周りにシールドを配置することによって、針を患者から隠して恐怖及
び安全の問題を低減するために、自動注射器が使用されてきた。

0007

そのような進歩により、針と注射器に基づく薬剤送達が改善されてきたが、エルノミ
ック設計、ペン、及び自動注射器はすべて、元来の針と注射器の概念との相当な類似性
残しており、したがって、自身の薬剤を自己投与する必要のある患者による支持は限られ
ている。現行のシステムは、一般的な「掴んで刺す」注射技術を示唆する形状因子を用い
ており、ユーザーは手のひらで装置を握り作動ボタンの上に親指を置く。

0008

現行の自動注射器は、体内への薬剤送達の制御を機械的システムに移している。そのよ
うなシステムは、自動注射器の特定の機械的設計に大いに依存するため、患者は、その装
置を使用するために特別な訓練を必要とすることがあり、依然として、不正確に投薬する
おそれがある。この状況は、週に一度かあるいは更に少ない頻度でしか投与されない非常
に高価な薬剤を送達する場合に、きわめて問題が多い。

0009

現行の自動注射器の典型的な使用方法には、装置が薬剤を送達している間、患者が数秒
間、装置を皮膚に当て付けて保持することが含まれる。多くのユーザー、特に高齢者は、
腕又は手に疲労を覚え、皮膚に対して装置を不均一な圧力で押し当てたり、又は装置を尚
早に取り除くことがある。いずれの場合も、不正確な投薬、薬剤の浪費、不快感の増大な
どを結果として生じ得る。これらの状況のいずれにおいても、従来型の注射器と針のシス
テムを含むか又はそのようなシステムから発展した現行の装置及び方法は、処方された投
薬計画の有効性を損なう欠点を有している。

0010

最後に、健康管理に関連するあらゆる装置又はサービスもそうであるように、治療計画
のうちの使用頻度の高い要素の費用が考慮されなければならない。バイアルに薬剤を供給
し、そのバイアルを使用して、患者の投薬時又はその前後に、空の注射器に充填すること
は、最も安価な解決策となり得るが、この解決策は、高価な薬剤を浪費又は損失する機会
を更に増やすことになる。その薬剤が冷却を要する場合、注射器に充填する前及び充填し
た後に、冷却装置から取り出され、冷却装置に再び挿入されるたびに、その薬剤は劣化
生じる可能性があり、それにより、長期間にわたって送達される一定量の薬剤をバイアル
が含む場合、予想された薬効が得られないことになり得る。予備充填式の注射器は、信頼
性と利便性の両方において利点をもたらすが、そのような装置は依然として、先述した固
有の欠点を有する。

0011

予備充填式の自動注射器などの装置では、その装置は、種々様々な薬剤で使用するよう
に最も一般的に製造されるものであるが、1種類の薬剤に合わせて作られるものではない
。そのような装置は、バネを利用して薬剤の注入速度を制御する機械的システムに依存す
るため、粘度の異なる多くの薬剤、又は、冷却を必要とし、温度変化の結果として粘度が
相当に変化する多くの薬剤は、自動注射器設計の所定のバネ力では、過度に急速に、又は
過度に緩慢に送達され得る。多くの例において、バネ力が過度に低いと、薬剤送達が不完
全となったり、送達が完了する前に装置が取り外されたり、注入装置が体に挿入されてい
る期間が長くなる結果としてユーザーに過剰な痛み及び不快感がもたらされたりすること
がある。しかしながら、バネ力が過度に高いと、結果として、急速であるがために薬剤が
劣化するこ薬剤送達を生じたり、注射器が破損したり、あるいは酸性薬剤が急速に送達さ
れること、又は皮下若しくは血管内に圧力勾配を誘発することが原因で、注入力の痛みを
患者に生じることがある。

発明が解決しようとする課題

0012

したがって、間欠的な非経口的な薬剤送達の分野には、「針恐怖症」を克服し、患者に
対する痛みを軽減し、多くの薬剤治療計画の安全性、信頼性、及び有効性を高め得る発展
の余地が大いにある。

課題を解決するための手段

0013

一実施形態によると、薬剤を投与するように構成された装置は、ハウジングラッチを含
む下部ハウジングと、下部ハウジングによって支持され、薬剤を保持するように構成され
た注射器と、を含み得る。注射器は、組織に挿入するように構成された針を有し得る。装
置は、針を露出させるように第1の方向に沿って第1の位置から第2の位置に下部ハウジ
ングに対して移動可能な針ガードと、下部ハウジングに対して支持された上部ハウジング
と、を更に含み得る。上部ハウジングは、人力を受け入れ、その人力に応答して第1の方
向とは反対の第2の方向に沿って使用前位置から投与位置に下部ハウジングを基準にして
移動するように構成され得る。本装置は、上部ハウジングによって担持され、かつ上部ハ
ウジングが第2の方向に沿って移動される時に注射器に対して前進するように上部ハウジ
ングとともに移動可能な、プランジャロッドを更に含み得る。プランジャロッドが注射器
に対して前進すると、注射器に薬剤を針から送達させることができる。ハウジングラッチ
は、上部ハウジングが使用前位置にある時、上部ハウジングが投与位置に向かって移動し
ないように上部ハウジングを解放可能に干渉し得、針ガードの第2の位置に向かう移動に
よってこの干渉が取り除かれ、それによって、上部ハウジングは第1の位置から第2の位
置に移動し得る。

図面の簡単な説明

0014

前述の発明の概要、並びに以下の本願の好ましい実施形態の詳細な説明は、添付の図面
と共に読まれると、より良く理解されるであろう。本開示を例示する目的のため、好まし
い実施形態を図面に示す。但し、本願は、開示される具体的な実施形態及び方法に限定さ
れず、その目的のために、特許請求の範囲が参照されることを理解されたい。図面は、以
下の通りである。
本発明の一実施形態の側面図である。
キャップを取り外した後の図1Aの実施形態の側面図である。
インターロックタンを押し下げた後の図1Bの実施形態の側面図である。
針ガードが後退して針を露出した後の図1Cの実施形態の側面図である。
薬剤注入中の図1Dの実施形態の側面図である。
薬剤注入完了時の図2Aの実施形態の側面図である。
針ガードが延伸して針を隠した後の図2Bの実施形態の側面図である。
図1Aの実施形態の分解図を示すものである。
図1Aの実施形態の断面図を示すものである。
ラッチを示す、図1Aの実施形態の一部分の部分断面図を示すものである。
ラッチを示す、図1Aの実施形態の一部分の部分断面図を示すものである。
図2Aの実施形態の横断面図を示すものである。
図2Bの実施形態の横断面図を示すものである。
図2Cの実施形態の横断面図を示すものである。
本発明の別の実施形態の側面図である。
キャップを取り外した後の図10Aの実施形態の側面図である。
針ガードが後退して針を露出した後の図10Bの実施形態の側面図である。
薬剤注入中の図10Cの実施形態の側面図である。
薬剤注入完了時の図11Aの実施形態の側面図である。
針ガードが延出して針を隠した後の図11Bの実施形態の側面図である。
図10Aの実施形態の分解図を示すものである。
図10Aの実施形態の下部ハウジングの斜視図である。
図10Aの実施形態の中部ハウジングの斜視図である。
図10Aの実施形態の上部及び中部ハウジングの一部分の部分断面図を示すものである。
図10Aの実施形態のラッチ止め機構を示すものである。
図10Aの実施形態の別のラッチ止め機構を示すものである。
図10Aの実施形態の一部分の断面図を示すものである。
図10Aの実施形態の下部ハウジングの一部分の斜視図を示すものである。
図10Aの装置の断面図である。
本発明の更なる別の実施形態の分解側面図である。
本発明の更なる別の実施形態の使用前の側断面図を示すものである。
図10Aの実施形態の別の設計の下部ハウジングの斜視図である。
図10Aの下部ハウジングの別の実施形態の斜視図である。
図21Bの下部ハウジングの横断面図である。
下部ハウジングと、下部ハウジングに取り付けられた中部ハウジングと、使用前位置から投与位置まで移動可能に中部ハウジングに取り付けられた上部ハウジングと、下部ハウジングに対して第1の位置からから第2の位置まで及びその後で最終位置まで移動可能な針ガードと、を含む薬剤送達装置の、更に別の実施形態の使用前位置における前面斜視図である。
上部ハウジングが実質的に中部ハウジングを覆っている状態の、図22Aに示す薬剤送達装置の使用後位置における正面図である。
図22Aに示す薬剤送達装置の横断面図である。
針ガードが第2の位置にあって針が露出されている状態の、図22Bに示す薬剤送達装置の横断面図である。
針ガードが最終位置にあって針が密閉されている状態の、図22Dに示す薬剤送達装置の横断面図である。
グリップキャップと、ハウジング本体と、上部ハウジングのスカートと、注射器リテーナと、注射器と、針シールドと、を含む、図22Aに示す薬剤送達装置の分解図である。
それぞれが当接面及びガイド溝とを画定する一対のガイドを含む、図23に示す上部ハウジング本体の底面斜視図である。
図24Aに示す上部ハウジング本体の側面図である。
本体と、本体から延在するレールとして画定される4つの摩擦部材と、を含む、図23に示すスカートの横断面図である。
側壁と、側壁から延在する片持ち部によって画定される4つの摩擦部材と、を含む、図23に示す中部ハウジングの斜視図である。
図25Aに示す中部ハウジングの片持ち部のうちの1つの拡大側面図である。
図22Aに示す薬剤送達装置の横断面図であり、上部ハウジングが、中部ハウジングに沿って使用前位置から投与位置に移動される時に中部ハウジングの片持ち部と干渉するスカートのリブを示す。
図23に示す下部ハウジングの斜視図であり、下部ハウジングは、上部ハウジングのガイドと干渉して上部ハウジングを使用前位置に保持するように構成されるとともに、針ガードと干渉して、装置が再使用できないように針ガードを最終位置に保持するように構成された、一対のハウジングラッチを含む。
図26Aに示す下部ハウジングの前面斜視図である。
注射器を保持するように構成された、図23に示す注射器リテーナの斜視図である。
図27Aの注射器リテーナに挿入される注射器を示す斜視図である。
下部ハウジングに挿入される、図27Bの注射器と注射器リテーナとの組み合わせの斜視図である。
図23に示す針ガードの斜視図であり、針ガードは、それぞれのハウジングラッチを上部ハウジングのガイドと干渉した状態に保持する止め具をそれぞれ含む一対の延伸部と、針ガードが第2の位置から最終位置に移動した後にハウジングラッチと干渉するように構成された針ガードラッチと、を備える。
針ガード延伸部の止め具がハウジングラッチに当接し、上部ハウジングを使用前位置に保持するようにハウジングラッチを上部ハウジングガイドの当接面と干渉した状態に保持するように、上部ハウジングが使用前位置にあり、針ガードが第1の位置にある時の、図22Aに示す薬剤送達装置の部分的正面図である。
針ガード延伸部の止め具がこれ以上ハウジングラッチに当接しないように針ガードが第2の位置に移動した時の、分かりやすくするために上部ハウジングガイドを取り外した状態の、図29Aに示す薬剤送達装置の部分的正面図である。
上部ハウジングが投与位置に向かって移動し、ハウジングラッチが上部ハウジングガイドの溝に進入する時の、図29Bに示す薬剤送達装置の部分的正面図である。
上部ハウジングが投与位置にある状態の、図29Cに示す薬剤送達装置の部分的正面図である。
上部ハウジングが投与位置にあり、針ガードが第2の位置から最終位置に向かって移動を開始する時の、分かりやすくするために上部ハウジングガイドを取り外した状態の、図29Dに示す薬剤送達装置の部分的正面図である。
針ガードが最終位置にあり、針ガードラッチがハウジングラッチと干渉して、それによって針ガードを最終位置に係止している時の、図29Eに示す薬剤送達装置の部分的正面図である。
使用前位置にある、図22Aに示す薬剤送達装置の正面図である。
針ガードを露出するようにキャップを取り外した状態の、図30Aに示す薬剤送達装置の正面図である。
針ガードが第2の位置にある状態の、図30Bに示す薬剤送達装置の正面図である。
上部ハウジングが投与位置に向かって移動している状態の、図30Cに示す薬剤送達装置の正面図である。
上部ハウジングが投与位置にある状態の、図30Dに示す薬剤送達装置の正面図である。
針ガードが最終位置にある状態の、図30Eに示す薬剤送達装置の正面図である。

実施例

0015

以下の詳細な説明は、図面を参照して読まれるべきであり、図面において、異なる図面
における類似の要素は、同一の参照符号が付されている。図面は、必ずしも実物大ではな
く、説明目的のみのために例示的な実施形態を図示するものであり、本発明の範囲を制限
することを意図するものではない。この詳細な説明は、本発明の原理を、限定するのでは
なく、一例として例示するものである。

0016

本発明は薬剤送達装置、及びその使用方法であり、この装置は、従来の注射器と針並び
に自動注射型の装置の限界及び欠点のうちの多くを克服するものである。従来の装置の欠
点及び限界を克服するために、また当該技術分野における満たされていない要求に対処
るために、ここで開示する装置及び方法の実施形態は、ユーザーが針を見ることがなく、
針に触れ得ることもなく、針恐怖症及び針感染の可能性を低減するように構成された装置
を含む。これは、薬剤送達後の針の自動遮蔽を含む。

0017

本装置の実施形態は、片手での操作を可能にし、脚、腕、又は腹などの別の部位での注
入を適宜に可能にする、エルゴノミクス形状因子を有する。感圧作動を含む実施形態では
、針ガードラッチが針の移動を阻止する。このようにして、この装置は、針が注入部位
対して押圧されていない場合には針を露出させない安全機構を含む。

0018

図1A〜1Dには、本発明の装置の一実施形態が示されており、この実施形態は、使用
に先立って薬剤を視認するための窓104を含む。装置の薬剤が消費されたか否かをユー
ザーに視覚的に示すために、装置が使用された後に、着色された表示部がその窓に現れて
もよい。更に、薬剤が送達された後、安全性が向上し、偶発的な針穿刺の可能性が低減さ
れる。

0019

薬剤送達の状態、及び薬剤送達が完了したか否かをユーザーが認識できるようにするた
めに、本発明のこの実施形態は、図4及び7に示す爪117及びラチェット116で示す
ものなどの爪及びラチェットを含んでおり、この爪及びラチェットは、注入が完了すると
係合して、可聴クリック音を1回又は複数回発生させる。そのような機構は、薬用量が送
達されており、装置を皮膚から取り除いてよいことをユーザーに合図して、注入部位から
装置が尚早に引き抜かれることを防止することができる。したがって、従来の自動注射器
では、すべての薬用量が投与されたことを確認するためにユーザーは数秒間待つことが必
要となり得るが、これとは異なり、送達プロセス全体にわたってユーザーが能動的に関与
することとなる。

0020

より良好なフィードバックをユーザーに提供するために、開示する爪及びラチェットの
システムはまた、送達中に装置の可聴クリック音及び動きを与えて、注入が進行している
ことを示す。更に別の実施形態では、送達の最後により大きなクリック音が単独で、又は
視覚的な表示部と共に、送達が完了したことを確認するフィードバックを1回与える。

0021

更に、注射器を連想させユーザーにとって不快である従来の針安全装置及び自動注射器
とは異なり、本発明は、親しみやすく威圧的でないデザイン及び操作方法を有する。加え
て、従来の自動注射器とは異なり、以下に説明するように、ユーザーが針の挿入及び薬剤
の注入を制御する。

0022

図1〜9に、本発明の例示的な装置が示されている。図1A〜1Dには、薬剤の注入に
至る様々な段階における装置の一実施形態が示されており、図2A〜2Cには、薬剤の注
入中及び注入後の実施形態が示されている。図1Aは、ユーザーが受け取り得る、使用前
の構成にある装置100を示している。この弛緩位置において、上部ハウジング101は
、下部ハウジング102の近位又は最上方部分の上に部分的に重なっている。本装置の様
々な実施形態の説明において、用語「近位」が装置の上端に関して使用され、「遠位」が
、装置の底面に関して使用されている。例えば、図1Bにおいて、遠位は、装置100の
底面又は底部131に関して用いられている。

0023

図示されるように、外部から視認可能な装置の特徴には、上部ハウジング101と、下
部ハウジング102と、キャップ103と、窓104と、インターロックボタン105と
グリップリング106と、上部ハウジング101の底縁部111と、薬用量表示部10
7と、が含まれる。図3は、本発明のこの実施形態の構成要素の分解図である。

0024

装置を使用する際の準備工程は、図1Bに示すように、下部ハウジング102に取り外
し可能に装着されるキャップ103を取り外すことである。キャップ103を取り外すと
、同時に針シールド113が取り外され、針ガード108が露出する。窓104及び針ガ
ドスロット109は、それぞれ好ましくは装置の両側に存在するものであり、内部に収
容された注射器118及びその薬剤含量をユーザーが視認及び点検することを可能にする

0025

使用の際、フロア置型自動車ギアシフト把持する方法と同様に、装置は、上部ハ
ウジング101の頂部に手のひらを置くことによって把持される。グリップリング106
は、装置を把持する方法に関する視覚的な手がかりをユーザーに提供する。一実施形態に
おいて、グリップリング106は、滑らない快適なグリップ表面を設けるために、カバー
されるか、コーティングされるか、あるいは限定するものではないが、ネオプレンゴム
ウレタンポリウレタンシリコーン天然ゴム熱可塑性エラストマー(「TPE」)
、又はそれらの組み合わせなどの好適なエラストマー材料で作製される。

0026

ユーザーは、グリップリング106及びインターロックボタン105に手のひらで下向
きの圧力を加えることによって、所望の注入箇所、典型的には大腿の上部若しくは側部、
腹部、又は上腕の側部若しくは後部で身体に対し装置を押圧する。手のひらでインター
ックボタン105に圧力を加えると、インターロックボタン105は、図1Cに示すよう
に、下向きに撓曲することになり、次に、図5に示す針ガードラッチ124がラッチ解除
されて、針ガード108が上向きに滑動し、針110が露出する(いくつかの装置構成
素が説明の目的で図5から除かれていることに留意されたい)。針ガードラッチ124は
、上部ハウジングスリーブ120の遠位端の一部分と一体に形成されている。上部ハウジ
ングスリーブ120は中空円筒であり、その円筒の一部分は上部ハウジング101内にあ
り、またその一部分は、装置が弛緩状態にあるとき、下部ハウジング102内にある。上
部ハウジングスリーブ120は、以下でより詳細に説明するように、上部ハウジング10
1に固定的に装着され、ラッチ止め機能を果たし、下部ハウジング102に付勢要素11
9を閉じ込めるように作用する。

0027

針ガードラッチ124は、その最上方端部に、装置の長手中心軸A−A’を基準として
内向き傾斜表面127と、ストップ130と、を含む。針ガードラッチ124をラッチ
解除するために、インターロックボタン延長部123の遠位端を形成する、表面127と
相補的外向きの傾斜表面128が、針ガードラッチ124上の傾斜表面127と係合す
る。表面127と128との係合により、針ガードラッチ124は中心軸に対して外向き
に撓曲することになり、ストップ130は、針ガード108の上方移動を阻止することか
ら解かれる。ラッチ止め機構及び針ガード108は好ましくは、インターロックボタン1
05が完全に押し下げられない限り、針ガード108の上方移動が防止されるように構成
される。これにより、他の表面との接触を原因とする汚染及び損傷から針が保護され、偶
発的な針穿刺からユーザーが保護され、針が見えないように遮蔽される。

0028

ユーザーが、上部ハウジング101を下向きに押し続けると、針ガード108は、上向
きに移動して針110を露出させそれをユーザーの皮膚に侵入させ、下部ハウジング10
2の底部表面131が皮膚に対して実質的に面一となったときに停止する。針ガード10
8がストップ130を通り過ぎると、ユーザーは、残りの注入工程に影響を及ぼすことな
く、インターロックボタン105を解放することができ、又は解放しないように選択する
こともできる。インターロックボタン105が解放されると、弾性部材121がインター
ロックボタン105を上方位置に戻す。移動ガイド132は、インターロックボタンが確
実に直線的な上下移動をするように作用する。

0029

本明細書で説明する針挿入プロセスでは、ユーザーが挿入を制御する。この特徴により
、ユーザーは、インシュリン依存性糖尿病患者にしばしば利用される一般的な方法を活用
することが可能となる。つまり、針を皮膚に接触させ、皮膚を穿刺することなくそこで保
持された場合、数秒後、ユーザーは針の存在を感じなくなり、この時点で、針に加えられ
る圧力を増大させることによって、痛みを伴うことなく針を挿入することができる。

0030

針110がユーザーに挿入された後、注入プロセスは通常、図2A〜2Cに示すように
開始される。図6を参照すると、下部ハウジング102の一部であるハウジングラッチ1
22が、近接詳細図で示されており、装置の使用前の状態において上部ハウジング101
が下部ハウジング102を基準にして移動するのを防止する(いくつかの装置構成要素
説明の目的で図6から除かれていることに留意されたい)。針ガード108が上方移動を
完了すると、針ガード108上の傾斜表面133が、ハウジングラッチ122の端部を形
成する表面134の傾斜部分と接触して、ハウジングラッチ122を内向きに撓曲させ、
それによって、上部ハウジング101及び上部ハウリングスリーブ120が下向きに移動
することが可能となる。

0031

針110を身体に挿入した後、ユーザーは上部ハウジング101に対する圧力を維持す
る。図3、4、7及び8に示すように、プランジャロッド115がプランジャ112を押
圧する。プランジャロッド115は上部ハウジング101に固定的に連結され、注射器1
18は、下部ハウジング102の中に形成された円筒に固定されるか、あるいはその円筒
内に保持される。したがって、上部ハウジング101が下部ハウジングに対して下向きに
移動して下部ハウジング102に被さると、注射器118内でプランジャロッド115及
びプランジャ112が下向きに移動することによって、注射器110の内部の薬剤が、針
110を通って患者へと送達される。

0032

ハウジングラッチ122が解除された後、最上方端部で上部ハウジング101に固定的
に装着された上部ハウジングスリーブ120に下向きの力を及ぼすことによって、上部ハ
ウジングスリーブ120の遠位端を囲む付勢要素119が緊張状態を解かれて上部ハウジ
ング101に下向きの力を加える。付勢要素119はまた、結果として薬剤の注入をもた
らす更なる必要な力をユーザーが与えながら、プランジャロッド115及びプランジャ1
12の前進を支援するエネルギーを与えるために使用されてもよく、あるいは、付勢要素
119によって供給されるエネルギーは、単にプランジャロッド15及びプランジャ11
2を前進させるのに十分なものであってもよい。本発明の別の実施形態において、付勢
素119は、ユーザーが必要とする更なる力の入力を伴うことなく、薬剤を注入するのに
十分な力を与え、したがって、針が手動で挿入され薬剤が自動的に注入される注入装置が
提供される。付勢要素は、所望の程度に上部ハウジングスリーブ120に下向きの力を及
ぼすことが可能な任意の構成要素であってよく、また、限定するものではないが、バネ、
圧縮ガスアクチュエータ油圧駆動器、ワックスアクチュエータ、電気化学アクチュエー
タ、形状記憶合金、及び同様のもの、並びにそれらの組み合わせであってもよい。図1〜
9に示す実施形態において、ユーザーは、上部ハウジング101に下向きに押し付けるこ
とによって、プランジャロッド115及びプランジャ112を前進させるのに必要な付加
的な力を与える。したがって、ハンドルを回転させるために運転手が必要とする力を自動
車のパワーステアリングが低減するのと類似した方式で、薬剤を注入するためにユーザー
が必要とする力が低減される。従来の自動注射器とは異なり、ユーザーが、注入に必要な
力に寄与し、本発明は、薬剤の注入速度をユーザーに制御させる。

0033

図4及び7を参照すると、本発明の実施形態の断面図が示されており、これらの実施形
態はそれぞれ、薬剤の送達が開始される前及び開始された後のものである。薬剤が送達さ
れているとき、上部ハウジングスリーブ120に装着された爪117が、下部ハウジング
102に装着されたラチェット116に沿って移動する。爪117及びラチェット116
は、少なくとも次の2つの機能を果たし得る。第1に、上部ハウジング101と下部ハウ
ジング102とを引き離すことによって上部ハウジング101が下部ハウジング102か
ら分離することが防止される。第2に、爪117がラチェット116に沿って移動するこ
とにより、静かなクリック音が発生して、上部ハウジング101が移動しており薬剤が送
達されているというフィードバックがユーザーに与えられる。加えて、図8に示すように
、上部ハウジング101の移動の最後に、爪117は、ラチェット116のより深い凹部
に係合するように構成されてもよく、それによって、移動が最後に達し薬剤が完全に送達
されたという可聴合図をユーザーに与えることができる、より大きなクリック音を発生さ
せ、更に、上部ハウジング101を定位置に固定して装置のリセット又は再使用を防止す
る。

0034

図2B及び8を参照すると、薬剤が完全に注入され、上部ハウジング101が移動の最
後に達すると、上部ハウジング101の底縁部111は薬用量表示部107をカバーする
。薬用量表示部107は、下部ハウジング102の遠位部分にある環状の着色リングであ
る。これにより、薬剤送達が完了したという視覚的な手掛かりがユーザーに与えられる。

0035

使用に先立ち、患者は窓104を通じて薬剤を視認して、透明性及び粒子について薬剤
を点検することができる。使用後、プランジャ112は窓104において視認されること
ができ、装置が使用されたことが示される。別法として、窓は、注射が注入した後にプラ
ジャロッド115もまた視認可能となるように設計されてもよい。プランジャ112及
びプランジャロッド115は、装置が使用されたことを患者に明確に示すために、明るく
着色されてもよい。

0036

図2C及び9を参照すると、注入の完了後、ユーザーは装置100を皮膚から取り除き
、針ガード復帰要素114は針ガード108を延出させて針110に被せ、偶発的な針穿
刺からユーザー及び他者を保護している。針ガード復帰要素は、限定するものではないが
、バネ、圧縮ガスアクチュエータ、油圧駆動器、ワックスアクチュエータ、電気化学アク
チュエータ、形状記憶合金、及び同様のもの、並びにそれらの組み合わせなど、針ガード
108を延出させて針110に被せることが可能な任意の要素であってよい。針ガード1
08が完全に延出すると、針ガードロック125が針ガード108内のスロットに係合し
て、針ガード108が後退することを防止する。針ガードロック125は、上部ハウジン
グスリーブ120の内部表面から内向きに延在する片持ちラッチである。下部ハウジング
102の一部である下部ハウジングリブ126は、スロットを閉鎖することによって、送
達時に針ガードロック125が針ガード108内のスロットに尚早に係合することを防止
するように構成されてもよい。本発明の別の実施形態では、装置の再使用又は共用を防止
するために、送達が完了する前に装置100が取り除かれた場合に、針ガード108が延
出し定位置にロックしてもよい。

0037

本発明がもたらす補助送達手法では、送達プロセス全体にわたってユーザーが能動的に
関与する。これは、従来の自動挿入器の作動プロセスとは区別されるものであり、従来の
作動プロセスでは、ボタンを押下した後、ユーザーは、時には注入が進行中であるか否か
疑問に思いながら、数秒間、薬剤が送達されるのを受動的待機する。

0038

本発明の補助作動手法は、上部ハウジング101に加えられる力を変化させることによ
ってユーザーが送達速度を制御するため、異なる薬剤を送達するための注入装置の修正
伴う開発時間及び費用を低減するという更なる利点を有する。プランジャがわずかに詰ま
った場合、ユーザーはもう少し力を加えることができ、これは、最悪の状況の要件に合わ
せて設計されなければならない従来の自動注射器とは異なるものであり、機構内の薬剤、
カートリッジ、プランジャ、針、及び摩擦によって異なる。

0039

別の実施形態において、インターロックボタン105及びインターロックバネ121は
設計から除かれ得る。この実施形態において、上部ハウジング101は、ストップに衝突
するまで下向きに自在に移動する。この移動は、上述のインターロック機構と類似した機
構を使用して針ガード108をロック解除して針ガード108を後退させるために利用さ
れる。針ガード108が完全に後退すると、針ガード108は別のラッチを解除してもよ
く、そのラッチによって、上部ハウジング101は、下向きの移動を停止し、上述したも
のと類似した方式で薬剤を注入する。

0040

図10〜18に、本発明の更に別の実施形態が示されている。図10Aには装置200
が示されており、装置200は、上部ハウジング205と、下部ハウジング202と、そ
れらの間の中部ハウジング201と、を有する。上部ハウジング205は、グリップキャ
ップ228を含む。この弛緩状態において、上部ハウジング205は、中部ハウジング2
01の近位部分の上に部分的に重なっている。中部ハウジング201の最遠位部分は、下
部ハウジング202内に固定的に据え付けられている。また図10Aには、上部ハウジン
グ底縁部211、移動リッジ216、及び窓204が示されている。窓204は、下部ハ
ウジング202の遠位部分内に据え付けることが好ましい。第2の窓は、図示されていな
いが、装置上の窓204の反対側に存在するのが好ましい。

0041

キャップ203は、下部ハウジング202に取り外し可能に装着されるものであり、図
10Bにおいては、針シールド213、針シールドクランプ217、及び針ガード208
が露出するように、装置200から取り外されて示されている。キャップ203を取り外
している間、針シールドクランプ217は、針シールド213を把持すると同時に針シー
ルド213を取り外して、針ガード208をユーザーに対して露出する。装置のユーザー
が針ガード208を皮膚に押し付けると、この動作によって針ガード208が上向きに滑
動して、図10Cに示すように、針210が露出する。

0042

図12は、装置200の分解図である。グリップキャップ228は、上部ハウジング2
05にグリップキャップ228を固定的に留め付けるグリップキャップ組立ピン230を
含む。組立ピン230は、上部ハウジング205の穴242と嵌合する。好ましくは、組
ピン230は、横断面において正方形であり、丸みの付いた隅部が、組立ピン230の
隅部と穴242の隅部との干渉表面をなしている。グリップキャップ228の内部表面と
一体であり、その内部表面から下向きに延在する、ガイド233及びプランジャロッド2
15が示されている。プランジャロッド215は、その遠位端にダンパー221を含む。
また、プランジャ212と針シールド213とを有する注射器218が示されている。

0043

好ましい実施形態において、グリップキャップ228の外部表面は、滑りのない柔らか
い把持感をユーザーに与えることが可能な材料でコーティング若しくは形成されるか、又
はグリップキャップ228の全体がそのような材料で形成される。グリップキャップのコ
ティング又は形成に好適な材料には、限定するものではないが、ネオプレンゴム、ウレ
タン、ポリウレタン、シリコーン、天然ゴム、TPE及び類似のもの、並びにそれらの組
み合わせなどのエラストマー材料が挙げられる。

0044

上部ハウジング205は、クリックラッチ220と、ハンドルリブガイド238と、底
縁部211と、を含む。クリックラッチ220、並びに本装置で使用される他のラッチに
は、好ましくは少なくとも2つのラッチが使用され、装置の滑らかな移動及び動作を促進
するために、同じラッチが互いに対して対称に配置される。

0045

本体207とハンドルガイドスロット239とを有する中部ハウジング201が図12
に示されており、ハンドルガイドスロット239は、本体207の近位部分の外部表面上
にある。装置が使用されているとき、上部ハウジング205の一体部分であるハンドルリ
ブガイド238は、ハンドルガイドスロット239と係合すると共にハンドルガイドスロ
ット239内で滑動して、薬剤送達中、上部ハウジング205の滑らかで制御された動き
を維持する。

0046

本体207は、装置が作動されると上部ハウジング205が本体207に被さって下降
するため、薬用量表示部として機能することができる。すべての薬用量が送達されると、
本体207は、図11Cに示すように上部ハウジング205によって完全に隠される。投
薬が進行中であるか又は完了したという、視認容易な視覚的フィードバックをユーザーに
与えるために、本体207は好ましくは着色され、より好ましくは明るい色で着色される
か、あるいは模様を付けられる。任意に、送達された又は送達されるように残存している
薬剤の量を視覚的に計るために、目盛りが本体207に含められてもよい。

0047

図13を参照すると、中部ハウジング201も、グリップラッチ224と、クリックラ
ッチ捕捉スロット236と、針ガードラッチ237と、を含む。グリップラッチ224は
、力が加えられると内部表面243に向かって外向きに移動が可能となるように、その最
遠位部分にて中部ハウジング201の内部表面243に移動可能に装着された概ね矩形
要素である。グリップラッチ224はまた、ストップ表面245と、三角形のストップ2
44と、を含み、三角形のストップ244は、最上方部分の一角から装置の中心に向かっ
て内向きに延在している。使用前の静止した装置の位置において、グリップラッチ224
は、ストップ245がグリップキャップ228のガイド233の下方移動に干渉すること
が原因で、上部ハウジング205が中部ハウジング201に対して移動するのを防止する

0048

図12及び13を参照すると、下部ハウジング202が示されており、下部ハウジング
202は、下部ハウジング基部206と、移動リッジの端部216と、窓204と、ハウ
ジングラッチ229と、ガイドスロット227と、注射器保持クリップ235と、を有し
ている。キャップ203は、キャップ保持リング234を介して下部ハウジング基部20
6に取り外し可能に取り付けられる。使用中、下部ハウジング基部206は、ユーザーの
皮膚と接触し、したがって、好ましくは、グリップキャップ228に使用するのに好適な
軟質な柔軟材料のいずれかで作製されている。

0049

窓204は、注射器218の内容物を視認するための開口部を下部ハウジング202内
に提供する。窓204は、注射器218の底部がユーザーに視認可能となるように配置さ
れており、ユーザーは、プランジャ212が注射器の底部に向かう移動の最後に達したこ
とを確認することができる。窓204は、好都合な任意の寸法及び形状であってよく、好
ましくは、長円形の形状をなし、その長軸は装置及び注射器の長軸と一直線となり、その
ため、注射器の所望の長さが露出して視認される。

0050

ガイドスロット227は、異なる3つの構成要素、つまり、グリップキャップ228の
ガイド233と、グリップラッチ解放部231と、針ガード延長部241との位置合わせ
を維持する。ガイドスロット227は、上部ハウジング202と針ガード208との位置
合わせ及び垂直移動、並びにグリップラッチ231の確実なラッチ止め及びラッチ解除を
維持することによって、装置の滑らかな作動を確実にする。外向きに延在するハウジング
ラッチ229は、中部ハウジング201の内部表面243内にある凹部(図示せず)に係
合することによって、中部ハウジング201を下部ハウジング202に留め付ける。この
装置の再使用不能な実施形態において、ラッチ229及び凹部の形状は、中部ハウジング
と下部ハウジングが分離され得ないような形状である。再使用可能な実施形態では、凹部
及びラッチは、中部ハウジングと下部ハウジングとを引き離すことができるように構成さ
れる。

0051

図12を参照すると、針ガード208は針ガードスロット209を含み、針ガードスロ
ット209は、一方の側をグリップラッチ解放部231によって、もう一方の側を針ガー
ド延長部241によって形成されている。グリップラッチ解放部231は、傾斜表面24
0を含む。図14及び15を参照すると、グリップラッチ解放部231の傾斜表面240
は、外側に向いており、グリップラッチ231が上方に移動すると、内側に向いたグリ
プラッチ224の傾斜表面244と係合して、グリップラッチ224を外向きに撓曲させ
、ガイド233及び205の下方移動に対する障害を取り除く。

0052

針ガードスロット209により、プランジャの下方行程の最後にプランジャが注射器に
作用するとき、窓204を利用して注射器及びプランジャを視認することが可能となる。
加えて、針ガード復帰部214は、グリップラッチ解放部231と針ガード延長部241
によって形成された空間の底部に存在する。

0053

装置200の独創的な態様は、注射器218が装置の内部で懸架される方式である。図
12、13、及び17を参照すると、注射器218が、針シールド213とダンパー22
1との間で保持されており、針シールド213及びダンパー221はそれぞれ柔軟な構成
要素であり、装置200が落下されるかあるいは他の形で誤って取り扱われた場合に、注
射器218を保護するようになっている。装置が組み立てられると、注射器218は、保
クリップ235によって下部ハウジング202の空洞246内で緩く保持される。装置
が使用されているときの、注射器218内にある薬剤の体積に応じて、ダンパー221が
プランジャ212に接触するまでに上部ハウジング205が幾分か移動することがあり、
この初期の下方移動中、ダンパー221は空気ピストンとして作用して、プランジャロッ
ド215の端部とプランジャ212との間に形成された間隙内の空気を圧縮し、これによ
り、移動に対する速度依存性抵抗がグリップの初期の下方移動にもたらされる。ダンパ
ー221が高速で移動する場合、空気は、空気圧力の上昇を低減するほど十分には迅速に
脱出することができない。ダンパー221は、ダンパー221を越えて空気を漏出させる
ための通り穴(図示せず)を任意に含んでもよい。別の方法として、ダンパーは、圧力上
昇を伴わない、ダンパーからの摩擦力に基づく抵抗を利用し、その場合、漏れ速度依存
性も存在せず、あるいは、これらの組み合わせが利用されてもよい。ダンパー221がプ
ランジャ212と接触すると、ダンパー221は、プランジャロッド215に向かって内
向きに圧壊して、ダンパー221と空洞246の内部表面との間の摩擦を低減する。

0054

図10及び11を参照すると、ユーザーが装置200を使用することを望むとき、ユー
ザーは下部ハウジング202からキャップ203を取り外すが、この行為によって同時に
、針シールド213が取り外され、針ガード208が露出する。ユーザーは、身体上の所
望の注入部位に当て付けて装置200を把持しながら、上部ハウジング205で装置20
0を握持し、手のひらをグリップキャップ228の上に置き、グリップキャップ228を
下向きに押し付けるが、この押し付ける行為によって針ガード208が上向きに滑動して
針210が露出する。グリップキャップ228に圧力を加え続けると、結果として、針2
10は、ユーザーの皮膚及び皮下組織に侵入し、下部ハウジング基部206が皮膚表面に
接触したとき又は針ガード208のリム245が下部ハウジング202内における移動の
最後に達したときに停止する。

0055

図15を参照すると、針ガード208が下部ハウジング202内における上方移動の最
後に達したとき、グリップラッチ復帰部231の傾斜表面240が、その反対に面し相補
的に傾斜した、中部ハウジング201のグリップラッチ224の表面244に接触して、
グリップラッチ224を中部ハウジング201の内壁243に向かって撓曲させる。この
動作により、グリップラッチ224のストップ表面245は、グリップキャップ228の
ガイド233の下方移動を妨げることを止めて、ガイド233が解放され、上部ハウジン
グ205が下向きに移動して中部ハウジング201に被さる。

0056

上部ハウジング205が下向きに移動するとき、グリップキャップ228のプランジャ
ロッド215及びダンパー221が注射器プランジャ212を下向きに押圧すると、注射
器218の内部の薬剤が針210を通じて送達される。薬剤送達の最後に、本体207は
上部ハウジング205により実質的に完全にカバーされ、上部ハウジング205の底縁部
211は、相補的に付形された、下部ハウジング202の移動リッジ216と嵌合してる
。また、プランジャロッド215、ダンパー221、及びプランジャ212は、窓204
内で明確に視認可能である。これらのすべての特徴により、ユーザーは、薬剤が送達され
たことを視覚的に確認でき、また、底縁部211が移動リッジ216に当接して急停止す
ることにより、ユーザーは触覚で確認することができる。

0057

加えて、クリック機構が薬剤送達の最後に作動されて、可聴フィードバックが与えられ
る。図14を参照すると、クリックラッチ220は、その斜面247が中部ハウジング2
01の頂部に接触し、滑動して頂部を過ぎると、外向きに撓曲する。斜面247が下向き
に十分遠方へ移動すると、斜面247はクリックラッチ捕捉スロット236と整列し、斜
面247は、中部ハウジング201の近位部分にて壁を貫いて延在する捕捉スロット23
6の中に滑り込み、中部ハウジング201の本体207の外部表面にスナップ嵌めされて
クリック音を生じる。再使用不能型の装置において、クリックラッチ220は、捕捉スロ
ット236によって永久的に捕捉されるものであり、リセットすることができない。好ま
しい実施形態において、装置の作動を滑らかにするために、またクリック(clicking)及
びラッチ止め機能を向上させるために、2つのクリックラッチ220が、互いに180度
反対の位置に配置される。

0058

ユーザーが皮膚から装置200を取り除くと、ユーザーの皮膚に装置200を押し付け
ることによって圧縮された、図12にバネとして示された針ガード復帰部214が伸張し
て、針ガード208が下向きに延出して針210に被さり、ユーザーを偶発的な穿刺から
保護する。バネに加えて、針ガード復帰部は、圧縮ガスアクチュエータ、油圧駆動器、ワ
クスアクチュエータ、電気化学アクチュエータ、形状記憶合金、及び類似のもの、並び
にそれらの組み合わせであってもよい。針ガード208が完全に延出されると、針ガード
保持器232が、下部ハウジング202上にある、図13に示すストップ248と係合し
て、針ガード208が下部ハウジング202から分離することを防止する。図16に針ガ
ドラッチ237が示されているが、針ガードラッチ237は、その遠位端にて中部ハウ
ジング201の内部表面243に移動可能に装着される。針ガード208が上向きに移動
しているとき、針ガードラッチ237は、ガイド233の又は針ガード延長部241の外
部表面と接触して外向きに撓曲する。針ガード208が下向きに移動し、延出して針21
0をカバーすると、針ガードラッチ237が滑って針ガード延長部241の頂部に被さり
、針ガード208が再び後退することを防止する。

0059

使用に先立ち、グリップキャップ228の延長ガイド233は、外向きに撓曲した位置
に針ガードラッチ237を保持して、針210の挿入のために針ガード208を後退させ
る。2つの針ガード保持部232及び針ガードラッチ237が好ましくは使用され、装置
200の中心軸の周りに180度離して設置される。薬剤の送達が完了する前に装置20
0が皮膚から取り除かれた場合、針ガード208が延出して針210をカバーし、装置の
再使用を防止するようにロックする。別の再使用可能な実施形態では、薬剤の送達が完了
する前に装置200が皮膚から取り除かれた場合、針ガード208は延出するが定位置に
ロックしない。

0060

図19は、装置200の再使用可能な別の実施形態を示すものであり、この実施形態に
おいて、上部ハウジング205及び中部ハウジング201は、下部ハウジング202から
分離可能である。この実施形態において、ユーザーは中部ハウジングと下部ハウジングと
を分離し、下部ハウジングの中に注射器218を挿入し、次いで中部ハウジング及び上部
ハウジングを再び装着する。

0061

図20に、装置200の更に別の代替実施形態が示されているが、この実施形態には補
駆動器219が含められている。補助駆動器219は、粘性の薬剤を送達する上で最大
実用性が見出され得るものである。この補助駆動器219は、上部ハウジング205と
中部ハウジング201との間に力を加えて、上部ハウジングスリーブ120に下向きの力
を及ぼす。これにより、薬剤を注入するためにユーザーがグリップキャップ228に加え
なければならない下向きの力の量が低減される。補助駆動器219は、バネ、圧縮アクチ
ュエータ、油圧駆動器、ワックスアクチュエータ、電気化学アクチュエータ、形状記憶
金若しくは同様のもの、又はそれらの組み合わせであってよい。別の方法として、補助駆
動器は、ユーザーが必要とする更なる力の入力を伴わずに、薬剤を注入するのに十分な力
を与えてもよく、したがって、針が手で挿入され、薬剤が従来の自動注射器と類似した方
式で自動に注入される注入装置が提供される。

0062

図21は、再使用可能装置用のリセット可能なクリック機構を備える装置200の下部
ハウジング202の別の実施形態を示す。この実施形態において、ガイドスロット227
は、クリッカ222のガイド225と係合する。クリック止め装置222は、針ガード復
帰部214によって付勢されている。クリック止め装置222を設定するために、ユーザ
ーは、クリッカラッチ226がそれを保持するクリック止め装置222を越えて延在する
までクリッカガイド225のうちの1つを押し下げる。グリップキャップ228が、移動
の最後に下向きに移動すると、ガイド233がクリッカラッチ226上の傾斜表面に接触
し、クリッカラッチ226を内向きに撓曲させ、針ガード復帰部214の力を受けて上向
きに移動するようにクリッカ222を解放する。クリッカ222のクリック表面223が
下部ハウジング202に接触するとクリック音が発生して、薬剤が完全に送達されたこと
が合図される。薬剤の注入中に針ガード208が後退されると、針ガード復帰部214の
圧縮が高められて、クリック止め装置に加えられる力及びクリック音の大きさが増大する
。別の方法として、ユーザーが新たな注射器を装置に装填して上部ハウジングを下部ハウ
ジングに取り付けると、クリック機構が自動的にリセットされてもよい。

0063

図22A〜30Fは、薬剤送達装置の更に別の実施形態を示す。図22A〜22E及び
図23に示されるように、薬剤を送達するように構成されている送達装置300は、中心
軸Aと、近位端Pと、中心軸Aにそって近位端Dから離間している遠位端Dと、を画定す
る。図22A及び22Bに示されるように、装置300は、下部ハウジング304と、上
部ハウジング308と、下部ハウジング304と上部ハウジング308との間で連結され
た中部ハウジング312と、を含み得る。装置300は、下部ハウジング304によって
支持されている針ガード316と、キャップ320を取り外した時に針ガード316が露
出されるように下部ハウジング304に取り外し可能に連結されたキャップ320と、を
更に含み得る。針ガード316は、下部ハウジング304に対して第1の位置から第1の
方向X1に沿って移動可能であり、それによって、装置300の針332が第2の位置に
保護され(例えば、図22Cに示すように)、それによって、(例えば、図22Dに示す
ように)針332が露出される。装置300を組織表面に対して押し付けると、針ガード
316は、第1の位置から第2の位置に移動して、それによって、装置300の針332
が組織内に挿入できるように構成されている。図22C〜22E及び図23に示されるよ
うに、針ガード316は、針ガード316を、第1の方向X1とは反対の第2の方向X2に
沿って第2の位置から最終位置に移動させ、(図22Eに示すように)針332が組織か
ら取り外されると針332を超えて移動させるように構成された、バネ318として例示
されている針ガード復帰部317を含む。

0064

続けて図22A、22B、及び23を参照すると、上部ハウジング308は下部ハウジ
ング304に対して支持され、人力を受け入れて、その人力に応答して、下部ハウジング
304を基準として第2の方向X2に沿って使用前位置から投与位置に移動するように構
成されている。図22A及び22Bに示されるように、中部ハウジング312は、上部ハ
ウジング308が使用前位置にある時に上部ハウジング308と下部ハウジング304と
の間で露出され、上部ハウジング308が投与位置にある時に上部ハウジング308によ
って実質的に完全に覆われる本体315を含む。したがって、上部ハウジング308は、
上部ハウジング308が投与位置に向かって移動する時に、中部ハウジング本体315に
沿って移動するように構成されている。

0065

図22Bに示されるように、上部ハウジング308は、第1の、すなわち底部の合わせ
端縁又は表面311を画定し得、下部ハウジング304は、上部ハウジングが投与位置に
ある時に、上部ハウジング308の下縁311と嵌合する第2の、すなわち上部の合わせ
端縁又は表面313を画定し得る。端縁311及び313は、例示される様に正弦曲線
あってよく、上部ハウジング308が投与位置にまで移動したことを可視表示することが
できる。端縁311及び313は、所望により任意の構成を有し得ることを理解されたい
。例えば、端縁311及び313は、所望により平坦であってもよい。

0066

続けて図22C〜22E及び図23を参照すると、送達装置300は、下部ハウジング
304によって支持される注射器324と、上部ハウジング308によって担持され、上
部ハウジング308が第2の方向X2に沿って移動される時に注射器324に対して前進
するように上部ハウジング308とともに移動可能なプランジャロッド328と、を更に
含む。注射器324は、薬剤を保持するように構成され、組織内に挿入されるように構成
された針332を担持する。プランジャロッド328が注射器324に対して前進すると
、注射器324に薬剤を針332から組織内に送達させる。図22A及び22Bに示され
るように、送達装置300は、注射器324の内容物を見るための下部ハウジング304
への開口部を提供する一対の窓336などの少なくとも1つの窓336を更に含む。図2
2A、22B及び図23に示されるように、下部ハウジング304及び中部ハウジング3
12は、窓336が装置300の遠位端に近接して位置するように、ともに窓336を画
定する。したがって、窓336は、注射器324の底部がユーザーに視認でき、それによ
って、プランジャロッド328が、注射器324の底部への行程の終了に到達したことを
ユーザーが確認できるように配置されている。窓336は、例示の様に、第1の方向X1
に沿って楕円形であり得るが、窓336は、所望により、任意のサイズ及び形状を有し得
ることを理解されたい。

0067

図23に示されるように、キャップ320は、キャップ320を取り外すと針ガード3
16が露出し、針シールド338が注射器324から外れて、それによって、針ガード3
16内で針332が露出するように、下部ハウジング304に取り外し可能に取り付けら
れている。図23に示されるように、キャップ320は、キャップ本体340と、キャッ
プ本体340に取付けられた針シールドクランプ344と、を含む。キャップ本体340
は、キャップ320を下部ハウジング304に取り付けた時に針ガード316を受容する
空洞348と、下部ハウジング304を把持して、それによってキャップ320を下部ハ
ウジング304に取り外し可能に連結するキャップ保持リング352と、を画定する。図
23に示されるように、キャップ保持リング352は、下部ハウジング304によって画
定される一対の突起部350を受容して、それによってキャップ320を下部ハウジング
304に取り外し可能に連結するように構成された一対の戻り止め356を画定する。キ
ャップ320を取り外すために、下部ハウジング304は、キャップをねじり外すことが
できる突起部350のいずれかの側で一対の突起を画定し得る。例えば、突起は、キャッ
プをねじると、突起がキャップを下部ハウジング304から押し離すように、キャップ上
カム面と係合し得る。但し、キャップ保持リング352は、所望により、キャップ32
0を下部ハウジング304に取り外し可能に連結する任意の機能を含み得ることを理解さ
れたい。

0068

続けて図22C及び23を参照すると、針シールドクランプ344は、空洞348内で
キャップ本体340に連結され得る。針シールドクランプ344は、キャップ320が下
部ハウジング304に連結されている時に針シールド338を把持するように構成されて
いる。針シールド338は、針シールド338が針332を囲むように注射器324に取
り付けられる。キャップ320が下部ハウジング304から取り外される時、針シールド
338がキャップ320に沿って下部ハウジング304から取り外されるように、針シー
ルドクランプ344が針シールド338を把持する。キャップ320が取り外されると、
装置300は組織表面に対して配置され、その後で、薬剤を組織内に注入するように作動
し得る。

0069

ここで、図23図24A〜24Cを参照すると、上部ハウジング308は、スカート
360と、スカート360に装着されたハウジング本体364と、ハウジング本体364
に装着されたグリップキャップ368と、を含み得る。図24A及び24Bに示されるよ
うに、上部ハウジング308、及び、特にハウジング本体364は、グリップキャップ装
着部材372と、第2の方向X2に沿ってグリップキャップ装着部材372から遠位に延
在する一対のガイド376と、を含む。図23に示されるように、グリップキャップ36
8は、グリップキャップ装着部材372に連結され得、ガイド376は、ハウジング本体
364がスカート360に装着されている時、スカート360を貫通して延在し得る。

0070

グリップキャップ装着部材372は、実質的に凸状の近位表面374と、近位表面37
4と対向する遠位表面375と、を画定するように、ドーム型形状であり得る。グリップ
キャップ368も、ドーム型形状であり得、グリップキャップ368が近位表面374と
重なり合うようにグリップキャップ装着部材372に装着され得る。図24Aに示される
ように、装着部材372は、遠位表面375から延在する複数の固定部材380を含み得
る。固定部材380は、スカート360によって画定されるロックピン382などの対応
する固定部材を受容し、それによってハウジング本体364をスカート360に連結する
ように構成された開口部381をそれぞれ画定し得る。但し、固定部材380及び382
は、所望により、任意の構成を有し得ることを理解されたい。例えば、装着部材372の
固定部材380はロックピンを画定することができ、スカート360の固定部材382は
、開口部を画定することができる。また、グリップキャップ368及びハウジング本体3
64は、所望により、一体的に形成することができ、グリップキャップ368及び装着部
材372は、所望により、任意の形状を有することができることも理解されたい。

0071

図24Aに示されるように、上部ハウジング308は、装着部材372の遠位表面37
5から下部ハウジング304に向かって延在する一対の係止ラッチ390などの、少なく
とも1つの係止ラッチ390を更に含み得る。係止ラッチ390は、装置300が再使用
されないように、上部ハウジング308が使用前位置から投与位置まで移動された後に上
部ハウジング308を投与位置で係止するように構成されている。係止ラッチ390は、
弾性的に撓曲可能であってよく、それぞれ、装着部材372から延在する屈曲部材392
と、屈曲部材392の遠位端から中心軸Aに向かって延在する突起部394と、を含み得
る。図22C〜22Eに示されるように、係止ラッチ390は、突起部394が第2の方
向X2に対して横方向である方向に沿って互いに接近して延在するように、互いに対向し
ている。図22C〜22Eに示されるように、上部ハウジング308が中部ハウジング3
12に沿って移動されると、係止ラッチ390が下部ハウジング304と係合し、互いに
離れて屈曲する。上部ハウジング308が投与位置に到達すると、係止ラッチ390が互
いに接近する方向に戻り、その結果、突起部394が下部ハウジング304の対応するラ
ッチ部材に係合し、それによって上部ハウジング308を投与位置に係止する。係止ラッ
チ390が対応するラッチ部材と係合すると、可聴クリック音が鳴り、それによって、注
入が完了したことをユーザーに知らせ得る。但し、係止ラッチ390は、所望によって、
任意の構成を有し得ること、及び上部ハウジング308は、所望によって、任意の数の係
止ラッチを有し得ることを理解されたい。例えば、上部ハウジング308は、所望により
、単一の係止ラッチを含み得る。

0072

図22C図23及び図24A〜24Bに示されるように、ハウジング本体364の各
ガイド376は、スカート360を貫通して中部ハウジング312の中まで延在する。各
ガイド376は、ガイド376が第2の方向X2に対して横方向である方向に沿って互い
に対向するように、第2の方向X2に沿って細長く、装着部材372から延在している、
ガイド本体377を含み得る。ガイド376は、針ガード316が第2の位置まで移動し
、針332が組織内に挿入されるまで上部ハウジング308を使用前位置に保持するよう
に下部ハウジング304と一時的に干渉するように構成されている。このように、薬剤の
無意識投与を回避することができる。

0073

図24Bに示されるように、各ガイド376は、下部ハウジング304に少なくとも部
分的に面する当接面398と、ガイド本体377を貫通して、ガイド本体377の遠位端
からガイド本体377の近位端に向かって延在する溝400と、を画定し得る。当接面3
98は、上部ハウジング308が使用前位置にある時に下部ハウジング304と係合し、
それによって、針ガード316が第2の位置に移動されるまで上部ハウジング308を使
前位置に保持するように構成されている。当接面398は、ガイド本体377の遠位端
に近接して配置され得る。当接面398は、第1の方向に垂直の平面を画定することがで
き、対応する溝400内に通じる斜面を画定する角部を含み得る。溝400は、ガイド本
体377を完全に貫通して第2の方向X2に対して横方向である方向に沿って延在し、第
2の方向X2に沿ってガイド本体377のかなりの部分に沿って延在する。溝400は、
上部ハウジング308と下部ハウジング304との間の干渉が取り除かれ、上部ハウジン
グ308が投与位置に向かって移動する時に下部ハウジング304のリリーフ又はガイド
として作用するように構成されている。すなわち、上部ハウジング308と干渉する下部
ハウジング304の部分は、干渉が取り除かれ、上部ハウジング308が投与位置に向か
って移動する時に、溝400内を移動する。但し、当接面398及び溝400は、所望に
より任意の構成を有し得ることを理解されたい。例えば、当接面398は、角度をつけて
もよく、溝400は、所望によりガイド本体377内に完全には貫通しないが延在してよ
い。

0074

図24Cに示されるように、スカート360は、第2の方向X2に沿ってスカート本体
404を完全に貫通して延在する溝412を画定する内面408を有するスカート本体4
04を含む。上部ハウジング308は、中部ハウジング312が溝412の中に受容され
るように中部ハウジング312に連結され、中部ハウジング312は、上部ハウジング3
08が投与位置に向かって移動される時に溝412を通って移動するように構成されてい
る。図24Cに示されるように、スカート360は、内面408から中心軸Aに向かって
延在する4つの摩擦部材416などの少なくとも1つの摩擦部材416を含む。摩擦部材
416は、中部ハウジング312によって画定される対応する摩擦部材と干渉して、それ
によって、上部ハウジング308が使用前位置から投与位置に向かって移動する時に摩擦
力を生じるように構成されている。摩擦力は、人力が上部ハウジング308に加えられる
抵抗力を追加し、それによって、上部ハウジング308が第2の方向X2に沿って突然
に移動することを防止する。例えば、注射器324に薬剤が部分的にしか充填されておら
ず、プランジャロッド328が注射器324内のプランジャと接触していない場合、この
摩擦力が、上部ハウジング308の突然の移動を防止し得る。針ガードスプリング318
が、下部ハウジング304を持ち上げたり、プランジャロッド328がプランジャと接触
する前に針332を組織から離脱することを防止するために針ガード316が第2の位置
にあるとき、摩擦部材によって生じる摩擦力は、圧縮された針ガードスプリング318の
力より大きいか、又はでなければならない。但し、摩擦力は、所望により任意の力であり
得ることを理解されたい。例えば、スカート360及び中部ハウジング312は、摩擦力
が実質的にゼロであるように、摩擦部材がなくてもよい。スカート360は、所望により
、任意の数の摩擦部材416を画定し得ることを更に理解願いたい。

0075

続けて図24Cを参照すると、各摩擦部材416は、内面408から突出したレール4
20を画定し得る。図24Cに示されるように、各レール420は、レール420がスカ
ート360の遠位端からスカート360の近位端に向かって延伸するにしたがって先細
なり得る。したがって、上部ハウジング308が使用前位置から移動を開始する時の摩擦
力は、上部ハウジング308が投与位置の近くにある時の摩擦力より大きくなり得る。但
し、レール420は、所望により任意の構成を有し得ることを理解されたい。例えば、レ
ール420は、上部ハウジング308と中部ハウジング312との間の摩擦力が、上部ハ
ウジング308の移動全体にわたって一定であるように、先細になっていなくてもよい。

0076

ここで、図25A及び25Bを参照すると、中部ハウジング本体315は、側壁464
と、側壁464によって担持される4つの摩擦部材468などの少なくとも1つの摩擦部
材468と、を含む。各摩擦部材468は、上部ハウジング308の対応する摩擦部材4
16の1つと干渉するように構成されている。図25Aに示されるように、各摩擦部材4
68は、ヒンジ474において側壁464と連結された片持ち部472として構成され得
、その結果、上部ハウジング308が投与位置に向かって移動する時に、各片持ち部47
2が中部ハウジング312の中心軸(例えば、中心軸A)に対して屈曲するように構成さ
れる。図25Aに示されるように、側壁464は、実質的に円筒状であり、各スロットが
それぞれの片持ち部472を画定する4つのスロット478を含む。各スロット478は
、中部ハウジング本体315の近位端から延在し、それぞれのヒンジ474で終端する。
例示の実施形態において、ヒンジ474は、片持ち部472が、中心軸Aと平行なそれぞ
れの軸周りを屈曲するように配向される。図25Aに示されるように、片持ち部472は
、それぞれが第1の片持ち部472aと第2の片持ち部472bとを有する第1及び第2
の対の片持ち部を画定する。各対の第1の片持ち部472aと第2の片持ち部472bは
、互いに離れて延在する。すなわち、第1の対と第2の対の第1の片持ち部472aは、
側壁464周りを時計方向に延在し、第1の対と第2の対の第2の片持ち部472bは、
側壁464周りを反時計方向に延在する。したがって、各片持ち部472は、中心軸Aを
基準として半径を画定するように湾曲され得る。但し、片持ち部472は、所望により、
任意の構成を有してよく、ヒンジ474は、所望により、任意の構成を有してよいことを
理解されたい。摩擦部材468は片持ち部472に限定されず、所望により任意の構成を
有し得ることを、更に理解されたい。例えば、摩擦部材468は、側壁464の外面上の
エラストマーパッドであり得る。

0077

続けて図25A〜25Bを参照すると、各片持ち部472は、中部ハウジング312の
近位端に近接して配置され得る。各片持ち部472は、それぞれのレール420と接触し
ているように構成されている外部エラストマー部480を含み得る。エラストマー部48
0を利用して、レール420と接触している片持ち部472の表面の摩擦係数を大きくし
、それによって、抵抗力を変更してもよい。図25Cに示されるように、最初は、上部ハ
ウジング308が使用前位置から移動を開始する時、レール420の増肉部は、片持ち部
472が中心軸Aに向かって内側に屈曲し、レール420に対して付勢力を加えるように
、エラストマー部480と接触している。レール420と片持ち部472との間の干渉は
、上部ハウジング308の投与位置に向かう移動に抵抗する摩擦力を生じる。上部ハウジ
ング308が投与位置に向かって更に移動すると、レール420に対する付勢力が減少す
るようにレール420が先細になり、上部ハウジング308の下向き移動に対する抵抗力
が弱まる。

0078

ここで、図26A及び26Bを参照すると、下部ハウジング304は、基部490と、
基部490から第1の方向X1に沿って延在する下部ハウジング本体494と、を含む。
基部490は、針332が組織内に挿入された時に患者の皮膚に面するように構成された
皮膚対向面498を含む。基部490は、皮膚対向面498の中まで延在する空洞502
を更に画定し、針ガード316が第2の位置に移動された時に針ガード316を受容する
ように構成されている。下部ハウジング本体494は、第1の方向X1に沿って下部ハウ
ジング本体494に沿って延在する一対の第1の溝506aと、第1の溝506aに隣接
する第1の方向X1に沿って下部ハウジング本体494に沿って延在する一対の第2の溝
506bと、を画定する。各溝506aは、上部ハウジング308が投与位置に向かって
移動される時に、ガイド376が第2の方向X2に沿って第1の溝506a内を前進する
ように、上部ハウジング308のそれぞれのガイド376を受容するサイズを有する。第
2の溝506bは、針ガード316の一部が、下部ハウジング本体494とガイド376
との間に配置され、第1の方向X1及び第2の方向X2に沿って溝506b内を移動できる
ように、針ガード316の一部を受容するように構成されている。

0079

図26A及び26Bに示されるように、下部ハウジング304は、上部ハウジング30
8が投与位置に向かって移動しないように上部ハウジング308が使用前位置にある時に
上部ハウジング308と解放可能に干渉する一対のハウジングラッチ510などの少なく
とも1つのハウジングラッチ510を更に含む。図26Bに示されるように、各ハウジン
グラッチ510は、下部ハウジング本体494のそれぞれの部分から上に向かって延在す
る脚512と、中心軸Aから離れて脚512の近位端から、ガイド376によって画定さ
れる溝400の中まで延在する突起部514と、を含む。

0080

ハウジングラッチ510は、上部ハウジング308が使用前位置から投与位置に向かっ
て移動する時に、ハウジングラッチ510が、屈曲するか、又は上部ハウジング308と
の干渉から外れるように構成されるように、弾性的に撓曲可能である。特に、突起部51
4は、ガイド376の当接面398と係合して、それによって、上部ハウジング308が
投与位置に向かって移動することを防止する。針ガード316が第2の位置に移動し、ハ
ウジングラッチ510が自由に屈曲できる時、上部ハウジング308が投与位置に向かっ
て移動すると、突起部がガイド376の溝400に進入して溝に沿って移動し、上部ハウ
ジング308との干渉が解除される。ハウジングラッチ510は、所望によって任意の構
成を有してよく、下部ハウジング本体494の任意の部分から延在し得ることを理解され
たい。例えば、各脚512は、下部ハウジング本体494のそれぞれの部分から下向きに
延在し得る。

0081

続けて図26A及び26Bを参照すると、下部ハウジング304は、上部ハウジング3
08が投与位置にある時に上部ハウジング308の係止ラッチ390と嵌合するように構
成された一対のラッチ部材530などの少なくとも1つのラッチ部材530を更に含む。
図26Aに示されるように、各ラッチ部材530は、下部ハウジング本体494から延在
する斜面532と、斜面532の遠位端のシェルフ534と、を画定し得る。シェルフ5
34は、装置の遠位端に面する表面を画定する。上部ハウジング308が投与位置に向か
って移動されると、係止ラッチ390の突起部394が斜面532に沿って進み、互いに
離れて屈曲する。上部ハウジング308が投与位置に到達すると、係止ラッチ390は、
ラッチ部材530をスナップ嵌めし、元の位置に実質的に戻り、その結果、突起部394
がシェルフ534に係合し、それによって上部ハウジング308を投与位置に係止する。
特に、突起部394は、上部ハウジング308が使用前位置に向かって戻らないようにシ
ェルフ534の表面に当接する。但し、ラッチ部材530は、所望により任意の構成を有
し得ることを理解されたい。例えば、ラッチ部材530は、突起部394を受容する下部
ハウジング本体494において画定されるスロットであり得る。

0082

係止ラッチ390の突起部394と斜面532との間の接触は、上部ハウジング308
を投与位置に移動するために上部ハウジング308に加えられる下向きの人力に対する抵
抗力に追加する摩擦力を生じ得る。このように、係止ラッチ390とラッチ部材530も
、摩擦部材であると考えることができる。すなわち、レール420と片持ち部472は一
次的摩擦部材であり、係止ラッチ390とラッチ部材530は二次的摩擦部材であると考
えることができる。

0083

ここで、図23図27A〜27Cを参照すると、注射器324は、針332に近接し
た底肩部540と、第1の方向X1に沿って底肩部540から離間している上部リム54
4と、を含み得る。図27A〜27Cに示されるように、装置300は、注射器324を
受容し、底肩部540で注射器324を支持するように構成された、注射器リテーナ54
8を更に含み得る。注射器リテーナ548は、本体552と、本体から第2の方向X2に
沿って延在する一対の弾性的に撓曲可能な脚556と、を含み得る。弾性的に撓曲可能な
脚556は、弾性的に撓曲可能な脚556間に間隙560を画定するように第2の方向X
2に対して垂直な方向に沿って互いに離間している。弾性的に撓曲可能な各脚556は、
注射器324が間隙560を通って第2の方向に沿って据え付け位置に向かって移動され
る時に、弾性的に撓曲可能な脚556が互いから離れて移動し、注射器324が据え付け
位置にある時に、タブ564が注射器324の底肩部540に係合するように、弾性的に
撓曲可能な脚556が、互いに接近する方向に戻るように、他方の脚556に向かって延
在するタブ564を含む。注射器リテーナとリテーナとの組み合わせが、下部ハウジング
304内に挿入されると、撓曲可能な脚556は固定され、もはや外側に屈曲されないの
で、注射器324を支持することができる。例示的な実施形態において、タブ564は、
脚556の遠位端に配置される。但し、タブ564は、所望によって、脚556に沿った
任意の位置に配置し得ることを理解されたい。

0084

続けて図27Aを参照すると、リテーナ548は、本体552を貫通して隙間560の
中に延在する開口部572と、開口部572内で本体552によって担持される少なくと
も1つのグリップ576と、を更に含む。この少なくとも1つのグリップ576は、据え
付け位置にきた注射器324が隙間560を通って第1の方向X1に沿って移動しないよ
うに注射器324に当接するように構成されている。グリップ576は、注射器324の
隙間からの後退を防止できるエラストマー部、リブ、又はその他の任意の構造体であり得
る。

0085

図27A及び22Cに示されるように、リテーナ548は、中心軸Aから離れて本体5
52から外に向けて延在する一対の係止タブ580などの少なくとも1つの係止タブ58
0を更に含む。係止タブ580は、下部ハウジング304に当接し、それによって、下部
ハウジング304内で注射器リテーナ548を係止するように構成されている。係止タブ
580は、リテーナ548が下部ハウジング304に据え付けられると、係止タブ580
が中心軸Aに向かって屈曲するように可撓性であってよく、係止タブ580が下部ハウジ
ング304の対応する部分と係合し、それによって、リテーナ548及び注射器324を
下部ハウジング304内に係止するように、リテーナ548が下部ハウジング304内に
完全に据え付けられると、その後で元の位置に戻る。但し、リテーナ548は、所望によ
り、他の構成を有し得ることを理解されたい。例えば、係止タブ580は、所望により、
脚556から延在してもよい。

0086

ここで、図23図22C〜22E、及び図28を参照すると、針ガード316が皮膚
表面に対して押し付けられると、針ガード316は、下部ハウジング304に対して第1
の方向X1に沿って第1の位置から第2の位置に移動可能であり、その後、装置300が
皮膚表面から取り外されると、第2の方向X2に沿って第2の位置から最終位置まで移動
可能である。図28に示されるように、針ガード316は、ハウジング600と、ハウジ
ング600から第1の方向X1に沿って延在する一対の延伸部604と、を含む。ハウジ
ング600は、針ガード316が第1の位置及び最終位置にある時に、針332を収容す
る。針ガード316が第2の位置に移動すると、針332がハウジング600から突き出
て、組織内に挿入される。

0087

図23及び28に示されるように、延伸部604は互いに対向しており、延伸部604
のそれぞれは、下部ハウジング本体494と、上部ハウジング308の対応するガイド3
76との間に配置されるように、下部ハウジング304の対応する第2の溝506b内で
移動するように構成されている。図28に示されるように、各延伸部604は、ハウジン
グラッチ510を上部ハウジング308と干渉させた状態に保持するように針ガード31
6が第1の位置にある時、ハウジングラッチ510の突起部514などの対応するハウジ
ングラッチ510に接触又は当接するように構成された止め具612を画定する。針ガー
ド316が第2の位置に向かって移動すると、止め具612がハウジングラッチ510と
非接触状態になる。次いで、ハウジングラッチ510は、上部ハウジング308との干渉
から外れて、上部ハウジング308は、投与位置に向かって移動可能となる。したがって
、上部ハウジング308は、針ガード36が第2の位置に移動されるまで使用前位置に保
持され得る。

0088

続けて図28を参照すると、針ガード316は、各延伸部604における開口616、
及び延伸部604から上に開口616の中まで延在する針ガードラッチ620を更に画定
する。各針ガードラッチ620は、弾性的可撓性があり、その近位端で溝624、及びそ
の遠位端でヒンジ628を画定する。針ガードラッチ620は、針ガード316が第2の
位置から最終位置に移動する時、及び上部ハウジング308が投与位置にある時に、ヒン
ジ628周りで屈曲するように構成されている。図28に示されるように、各針ガードラ
ッチ620は、ヒンジ628から溝624まで延在する側壁632を画定する。溝624
に近接する各側壁632の少なくとも一部分は、第1の方向又は第2の方向に対して角度
が付けられている。針ガードラッチ620を屈曲させるように上部ハウジング308が投
与位置に向かって移動される時、及び針ガード316が第2の位置から最終位置に移動す
る時、ハウジングラッチ510の突起部514は、傾斜した側壁部632に沿って進み得
る。この後、装置300が組織から取り外され、針ガード316が最終位置に移動すると
、針ガードラッチ620が元の位置に向かって屈曲し、その結果、溝624はハウジング
ラッチ510の突起部514を受容し、それによって、針ガード316を最終位置に係止
する。

0089

図29A〜29Fに示されるように、ハウジングラッチ510は、上部ハウジング30
8を使用前位置に選択的に保持し、かつ後に針ガード316を最終位置に保持するように
、構成され得る。図29Aに示されるように、上部ハウジング308が使用前位置にあり
、針ガード316が第1の位置にある時、ハウジングラッチ510の突起部514は、上
部ハウジング308が投与位置に向かって移動しないように、上部ハウジング308のガ
イド376のそれぞれの当接面398に当接する。図29Aに示されるように、針ガード
316の止め具612は、突起部514に当接し、突起部514を当接面398と干渉し
た状態に保持する。図29Bに示されるように、針ガード316が第2の位置に移動され
ると、止め具612が突起部514から離され、そのため、ハウジングラッチ510は、
上部ハウジング308の当接面398との干渉から外れることができ、上部ハウジング3
08は投与位置に向かって移動できるようになる。図29C及び29Dに示されるように
、上部ハウジング308が投与位置に向かって移動すると、突起部514がガイド376
の溝400に沿ってその中に進入する。図29Dに示されるように、突起部514は、角
度の付いた側壁部532に沿って進み、突起部514が溝400に沿って進行を続けられ
るように針ガードラッチ620を屈曲させる。図29E及び29Fに示されるように、針
ガード316が第2の位置から最終位置に向かって移動すると、突起部514は、針ガー
ドラッチ620が元の位置に向かって屈曲し、溝624が突起部514を受容し、それに
よって、針ガード316を最終位置に係止するまで、側壁632に沿って進む。このよう
に、ハウジングラッチ510は、上部ハウジング308を使用前位置に保持し、かつ針ガ
ード316を最終位置に係止するように、構成され得る。

0090

実施中、及び図30A〜30Fを参照すると、送達装置300は、薬剤を送達するよう
に構成し得る。使用に先立ち、上部ハウジング308は、ハウジングラッチ510によっ
て使用前位置に係止され得、キャップ320は、針ガード316及び針332を遮蔽する
ように下部ハウジング304に連結され得る。装置300が使用できる状態にある時、図
30Bに示されるように、キャップ320が針シールド338を針332から取り外すよ
うに、キャップ320を下部ハウジング304から取り外すことができる。

0091

図30Cに示されるように、針ガード316が皮膚表面に対して押し付けられ、針ガー
ド316が第2の位置に移動し、針332が組織内に挿入されるように、装置300を皮
膚表面に対して配置し、人力を上部ハウジング308に対して挿入方向(例えば、第2の
方向)に沿って加えることができる。針ガード316が第2の方向に移動すると、止め具
612がハウジングラッチ510との係合状態から外れて、上部ハウジング308は、も
はや使用前位置に係止されていない。図30D及び30Eに示されるように、上部ハウジ
ング308は、この後、第2の方向に沿って中部ハウジング312を越えて移動され得る
。上部ハウジング308が投与位置に到達すると、中部ハウジング312の実質的にすべ
てが上部ハウジング308によって覆われ、プランジャが窓336内で可視であり得、そ
れによって、全ての薬剤が組織に送達されたことを視覚的に立証することができる。

0092

更に、上部ハウジング308が投与位置に到達すると、上部ハウジング308の係止ラ
ッチ390が下部ハウジング304のラッチ部材530と係合し、それによって、送達装
置300が再使用されないように上部ハウジング308を投与位置に係止する。係止ラッ
チ390がラッチ部材530にスナップ嵌めされると、上部ハウジング308が投与位置
に到達し、投与位置に係止されたことをユーザーに知らせる可聴クリック音が生じる。上
部ハウジング308は、装置300が再使用できないように永久的に投与位置に係止し得
る。但し、装置300を滅菌して再使用できるように、上部ハウジング308を一時的に
係止し得ることを理解されたい。

0093

図30Fに示されるように、装置300が、挿入方向とは反対の方向に皮膚表面から取
り外されると、針ガード316が第2の方向に沿って最終位置まで移動する。最終位置に
ある時、ハウジングラッチ510は針ガードラッチ620と干渉し、それによって、針ガ
ード316を最終位置に係止する。このように、装置30を再使用できないように、針ガ
ード316を最終位置に永久的に係止することができる。但し、装置300を滅菌して再
使用できるように、針ガード316を一時的に係止し得ることを理解されたい。

0094

図30B及び30Fに示されるように、針ガード316は、第1の方向に沿って第1の
位置から第2の位置までの第一の距離d1、及び第2の方向に沿って第2の位置から最終
位置までの第2の距離d2移動するように構成し得る。第2の距離d2は第1の距離d1よ
り大きくてもよく、これによって、針ガード316が実際に最終位置にあって係止されて
いることをユーザーに知らせる。針ガード316、及び特に針ガード316のハウジング
600は、針ガード316が最終位置にある時にのみ見えるカラーバンドなどの可視表示
640をハウジング600の近位端に含み得る。但し、針ガード316は、第1の位置か
ら第2の位置までの任意の距離、及び第2の位置から最終位置までの任意の距離を移動し
得ることを理解されたい。

0095

前述した説明及び図面は、本発明の好ましい実施形態を表すが、添付の特許請求の範囲
において定義されている本発明の趣旨及び範囲を逸脱せずに様々な追加、修正、組み合わ
せ及び/又は置き換えを行うことができることが理解されよう。特に、本発明が、他の特
定の形態、構造、配置、比率で、また他の要素、材料、及び構成要素を用いて、その趣旨
又は本質的な特性から逸脱することなく具現化され得ることが、当業者には明らかとなる
であろう。当業者は、本発明が、本発明の原理から逸脱することなく、特定の環境及び作
動条件に具体的に適合される構造、配置、比率、材料、及び構成要素の多くの修正ととも
に使用され得ることを認識するであろう。加えて、本明細書において記述されている機能
は、単独で、又は他の機能組み合わせて使用することもできる。例えば、1つの構成要素
に関連して説明されている機能を別の構成要素において説明されている機能とともに使用
及び/又は置き換えることができる。したがって、本願で開示されている実施形態は、全
ての点において、例示的であって、限定的ではないと見なされるべきであり、本発明の範
囲は、添付の特許請求の範囲によって表され、前述の説明に限定されるものではない。

0096

本発明の様々な修正及び変更が、添付の特許請求の範囲の広義の範囲を逸脱することな
くなし得ることが、当業者には認識されるであろう。これらのうちのいくつかは上記で検
討されており、その他は、当業者には明らかとなるであろう。これには反復投与の設計が
含まれ、この設計においては、上部ハウジング及び中部ハウジングの一方又は両方が、1
回分(partial)の高さまで上昇し、ユーザーによって押し下げられたときに1回分の注
射器を実現する。

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