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技術 画像処理装置、表示装置および画像処理装置の制御方法

出願人 セイコーエプソン株式会社
発明者 市村弘明
出願日 2017年8月30日 (2年0ヶ月経過) 出願番号 2017-165173
公開日 2019年3月22日 (6ヶ月経過) 公開番号 2019-045551
状態 未査定
技術分野 陰極線管以外の表示装置の制御 液晶表示装置の制御 電気信号の光信号への変換
主要キーワード 遅延量情報 投射画像光 スケーラー 遅延量制御 タイミング遅延 駆動電圧信号 最大遅延量 同時動作
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

複数の画像処理部の動作が不安定になることを抑制可能な技術を提供する。

解決手段

画像処理装置は、第1画像処理を実行する第1画像処理部と、第2画像処理を実行する第2画像処理部と、前記第1画像処理部が前記第1画像処理を実行する第1動作タイミングと前記第2画像処理部が前記第2画像処理を実行する第2動作タイミングとの差を制御する制御部と、を含む。

概要

背景

特許文献1には、複数の画像処理部(具体的には、ガンマ補正処理部と解像度変換処理部と色変換処理部)を有するプロジェクターが記載されている。各画像処理部は、データイネーブル信号アクティプ状態のときに画像処理を実行する。

概要

複数の画像処理部の動作が不安定になることを抑制可能な技術を提供する。画像処理装置は、第1画像処理を実行する第1画像処理部と、第2画像処理を実行する第2画像処理部と、前記第1画像処理部が前記第1画像処理を実行する第1動作タイミングと前記第2画像処理部が前記第2画像処理を実行する第2動作タイミングとの差を制御する制御部と、を含む。

目的

本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数の画像処理部の動作が不安定になることを抑制可能な技術を提供する

効果

実績

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請求項1

第1画像処理を実行する第1画像処理部と、第2画像処理を実行する第2画像処理部と、前記第1画像処理部が前記第1画像処理を実行する第1動作タイミングと前記第2画像処理部が前記第2画像処理を実行する第2動作タイミングとの差を制御する制御部と、を含むことを特徴とする画像処理装置

請求項2

前記第1画像処理部と前記第2画像処理部とは、共通のチップに搭載されていることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。

請求項3

前記制御部は、前記第2動作タイミングを遅延させることによって、前記第1動作タイミングと前記第2動作タイミングとの差を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。

請求項4

前記制御部は、遅延量に関する遅延量情報受け取り、前記遅延量情報に基づいて、前記第2動作タイミングの遅延量を決定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。

請求項5

前記第1画像処理部は、一以上の第3画像処理部のいずれかであり、前記第2画像処理部は、前記制御部によって前記第2動作タイミングが遅延される一以上の第4画像処理部のいずれかであり、前記制御部は、前記第2動作タイミングの遅延量であるタイミング遅延量を変化させた場合の前記第3画像処理部および前記第4画像処理部の動作状態に基づいて、前記タイミング遅延量を決定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。

請求項6

前記制御部は、前記タイミング遅延量を所定範囲内で段階的に変化させ、前記タイミング遅延量の変化の段階ごとに、当該段階において、前記第3画像処理部および前記第4画像処理部の中で同時に動作している同時動作画像処理部の数の最大値を特定し、前記所定範囲において、前記各段階の最大値の中で最小の値を引き起こした遅延量を、前記タイミング遅延量として決定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。

請求項7

前記制御部は、前記タイミング遅延量を所定範囲内で段階的に変化させ、前記タイミング遅延量の変化の段階ごとに、当該段階において、前記第3画像処理部および前記第4画像処理部の中で同時に動作している同時動作画像処理部の数の変動幅を特定し、前記所定範囲において、前記各段階の変動幅の中で最小の変動幅を引き起こした遅延量を、前記タイミング遅延量として決定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。

請求項8

前記制御部は、前記同時動作画像処理部の数を、当該同時動作画像処理部が画像処理を実行したときの負荷に応じた重み付けをしてカウントすることを特徴とする請求項6または7に記載の画像処理装置。

請求項9

前記制御部は、前記タイミング遅延量を所定範囲内で段階的に変化させ、前記タイミング遅延量の変化の段階ごとに、当該段階において、前記第3画像処理部および前記第4画像処理部の中で同時に非動作になっている同時非動作画像処理部の数の最大値を特定し、前記所定範囲において、前記各段階の最大値の中で前記第3画像処理部および前記第4画像処理部の合計数よりも少ない値を引き起こした遅延量を、前記タイミング遅延量として決定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。

請求項10

前記制御部は、前記タイミング遅延量を所定範囲内で段階的に変化させ、前記タイミング遅延量の変化の段階ごとに、当該段階において、前記第3画像処理部および前記第4画像処理部の中で同時に非動作になっている同時非動作画像処理部の数の最大値を特定し、各段階の最大値が前記第3画像処理部および前記第4画像処理部の合計数と一致する場合、各段階の遅延量の中で、前記第3画像処理部および前記第4画像処理部のすべてが前記同時非動作画像処理部になっている期間が最短となる遅延量を、前記タイミング遅延量として決定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。

請求項11

前記制御部は、前記画像処理装置の起動に応じて前記タイミング遅延量を決定することを特徴とする請求項5から10のいずれか1項に記載の画像処理装置。

請求項12

請求項1から11のいずれか1項に記載の画像処理装置を含むことを特徴とする表示装置

請求項13

第1画像処理を実行し、第2画像処理を実行し、前記第1画像処理を実行する第1動作タイミングと前記第2画像処理を実行する第2動作タイミングとの差を制御することを特徴とする画像処理装置の制御方法

技術分野

0001

本発明は、画像処理装置表示装置および画像処理装置の制御方法に関する。

背景技術

0002

特許文献1には、複数の画像処理部(具体的には、ガンマ補正処理部と解像度変換処理部と色変換処理部)を有するプロジェクターが記載されている。各画像処理部は、データイネーブル信号アクティプ状態のときに画像処理を実行する。

先行技術

0003

特開2009−300961号公報

発明が解決しようとする課題

0004

複数の画像処理部において、データイネーブル信号が同じようなタイミングでアクティブ状態になると、複数の画像処理部が同じようなタイミングで動作状態となり、複数の画像処理部の全体で消費される電流が急激に増加する。この電流の急激な増加に応じて、電源電圧も急激に変動するおそれがある。
また、複数の画像処理部において、データイネーブル信号が同じようなタイミングで非アクティブ状態になると、複数の画像処理部が同じようなタイミングで非動作状態となり、複数の画像処理部の全体で消費される電流が急激に減少する。この電流の急激な減少に応じて、電源電圧も急激に変動するおそれがある。
このような電源電圧の急激な変動は、電源電圧におけるオーバーシュートおよびアンダーシュートの原因となる。オーバーシュートおよびアンダーシュートは、画像処理部の動作を不安定にするおそれがある。

0005

本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数の画像処理部の動作が不安定になることを抑制可能な技術を提供することを解決課題とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明に係る画像処理装置の一態様は、第1画像処理を実行する第1画像処理部と、第2画像処理を実行する第2画像処理部と、前記第1画像処理部が前記第1画像処理を実行する第1動作タイミングと前記第2画像処理部が前記第2画像処理を実行する第2動作タイミングとの差を制御する制御部と、を含むことを特徴とする。
この態様によれば、第1画像処理部が第1画像処理を実行する第1動作タイミングと第2画像処理部が第2画像処理を実行する第2動作タイミングとの差を制御できるので、第1動作タイミングと第2動作タイミングとの差に起因する電源電圧の変動を低減することが可能になる。よって、電源電圧の変動に伴って第1画像処理部および第2画像処理部の動作が不安定になることを抑制可能になる。

0007

上述した画像処理装置の一態様において、前記第1画像処理装置と前記第2画像処理部とは、共通のチップに搭載されていることが望ましい。
この態様によれば、第1画像処理部と第2画像処理部とが共通のチップに搭載されていても、電源電圧の変動を抑制できる。

0008

上述した画像処理装置の一態様において、前記制御部は、前記第2動作タイミングを遅延させることによって、前記第1動作タイミングと前記第2動作タイミングとの差を制御することが望ましい。
この態様によれば、第2動作タイミングを遅延させることによって、第1動作タイミングと第2動作タイミングとの差を制御できる。

0009

上述した画像処理装置の一態様において、前記制御部は、遅延量に関する遅延量情報受け取り、前記遅延量情報に基づいて、前記第2動作タイミングの遅延量を決定することが望ましい。
この態様によれば、例えば、外部から遅延量情報が入力されることによって、第2動作タイミングの遅延量を決定することができる。

0010

上述した画像処理装置の一態様において、前記第1画像処理部は、一以上の第3画像処理部のいずれかであり、前記第2画像処理部は、前記制御部によって前記第2動作タイミングが遅延される一以上の第4画像処理部のいずれかであり、前記制御部は、前記第2動作タイミングの遅延量であるタイミング遅延量を変化させた場合の前記第3画像処理部および前記第4画像処理部の動作状態に基づいて、前記タイミング遅延量を決定することが望ましい。
この態様によれば、画像処理部の動作タイミングの遅延量を変化させたときの画像処理部の実際の動作状態に基づいてタイミング遅延量が決定される。このため、画像処理装置の個体差も考慮して、タイミング遅延量を決定することが可能になる。

0011

上述した画像処理装置の一態様において、前記制御部は、前記タイミング遅延量を所定範囲内で段階的に変化させ、前記タイミング遅延量の変化の段階ごとに、当該段階において、前記第3画像処理部および前記第4画像処理部の中で同時に動作している同時動作画像処理部の数の最大値を特定し、前記所定範囲において、前記各段階の最大値の中で最小の値を引き起こした遅延量を、前記タイミング遅延量として決定することが望ましい。
同時動作画像処理部の数は、画像処理装置の消費電流に影響する可能性が高い。画像処理装置の消費電流は、電源電圧の変動に影響する。このため、この態様によれば、画像処理装置の消費電流に基づいて、さらに言えば、電源電圧の変動に基づいて、タイミング遅延量を決定することが可能になる。

0012

上述した画像処理装置の一態様において、前記制御部は、前記タイミング遅延量を所定範囲内で段階的に変化させ、前記タイミング遅延量の変化の段階ごとに、当該段階において、前記第3画像処理部および前記第4画像処理部の中で同時に動作している同時動作画像処理部の数の変動幅を特定し、前記所定範囲において、前記各段階の変動幅の中で最小の変動幅を引き起こした遅延量を、前記タイミング遅延量として決定することが望ましい。
同時動作画像処理部の数の変動幅は、画像処理装置の消費電流の変動幅に影響する可能性が高い。画像処理装置の消費電流の変動幅は、電源電圧の変動に影響する。このため、この態様によれば、画像処理装置の消費電流の変動幅に基づいて、さらに言えば、電源電圧の変動に基づいて、タイミング遅延量を決定することが可能になる。

0013

上述した画像処理装置の一態様において、前記制御部は、前記同時動作画像処理部の数を、当該同時動作画像処理部が画像処理を実行したときの負荷に応じた重み付けをしてカウントすることが望ましい。
この態様によれば、画像処理を実行したときの負荷を考慮して、タイミング遅延量を決定することが可能になる。

0014

上述した画像処理装置の一態様において、前記制御部は、前記タイミング遅延量を所定範囲内で段階的に変化させ、前記タイミング遅延量の変化の段階ごとに、当該段階において、前記第3画像処理部および前記第4画像処理部の中で同時に非動作になっている同時非動作画像処理部の数の最大値を特定し、前記所定範囲において、前記各段階の最大値の中で前記第3画像処理部および前記第4画像処理部の合計数よりも少ない値を引き起こした遅延量を、前記タイミング遅延量として決定することが望ましい。
同時非動作画像処理部の数は、画像処理装置の消費電流に影響する可能性が高い。画像処理装置の消費電流は、電源電圧の変動に影響する。このため、この態様によれば、画像処理装置の消費電流に基づいて、さらに言えば、電源電圧の変動に基づいて、タイミング遅延量を決定することが可能になる。

0015

上述した画像処理装置の一態様において、前記制御部は、前記タイミング遅延量を所定範囲内で段階的に変化させ、前記タイミング遅延量の変化の段階ごとに、当該段階において、前記第3画像処理部および前記第4画像処理部の中で同時に非動作になっている同時非動作画像処理部の数の最大値を特定し、各段階の最大値が前記第3画像処理部および前記第4画像処理部の合計数と一致する場合、各段階の遅延量の中で、前記第3画像処理部および前記第4画像処理部のすべてが前記同時非動作画像処理部になっている期間が最短となる遅延量を、前記タイミング遅延量として決定することが望ましい。
第3画像処理部および第4画像処理部のすべてが同時非動作画像処理部になっている期間が長い程、例えば、第3画像処理部および第4画像処理部の各々のデータイネーブル信号の時間軸上での重なり具合が高くなる可能性が高い。データイネーブル信号の時間軸上での重なり具合が高いほど、電源電圧におけるオーバーシュートおよびアンダーシュートが発生しやすくなる。
この態様によれば、第3画像処理部および第4画像処理部のすべてが同時非動作画像処理部になっている期間が最短となる遅延量が、タイミング遅延量として決定される。このため、電源電圧におけるオーバーシュートおよびアンダーシュートの発生を抑制することができる。

0016

上述した画像処理装置の一態様において、前記制御部は、前記画像処理装置の起動に応じて前記タイミング遅延量を決定することが望ましい。
この態様によれば、画像処理装置の起動時から電源電圧の変動を抑制可能になる。

0017

本発明に係る表示装置の一態様は、上述した画像処理装置を含むことを特徴とする。
この態様によれば、第1画像処理部が第1画像処理を実行する第1動作タイミングと第2画像処理部が第2画像処理を実行する第2動作タイミングとの差を制御できるので、第1動作タイミングと第2動作タイミングとの差に起因する電源電圧の変動を低減することが可能になる。よって、電源電圧の変動に伴って第1画像処理部および第2画像処理部の動作が不安定になることを抑制可能になる。

0018

本発明に係る画像処理装置の制御方法の一態様は、第1画像処理を実行し、第2画像処理を実行し、前記第1画像処理を実行する第1動作タイミングと前記第2画像処理を実行する第2動作タイミングとの差を制御することを特徴とする。
この態様によれば、第1画像処理を実行する第1動作タイミングと第2画像処理を実行する第2動作タイミングとの差を制御できるので、第1動作タイミングと第2動作タイミングとの差に起因する電源電圧の変動を低減することが可能になる。よって、電源電圧の変動に伴って第1画像処理および第2画像処理の動作が不安定になることを抑制可能になる。

図面の簡単な説明

0019

第1実施形態に係るプロジェクター100を示した図である。
投射部7の一例を示した図である。
タイミング調整部3の一例を示した図である。
プロジェクター100の動作を説明するためのフローチャートである。
データイネーブル信号DE1、DE2およびDE3の一例を示した図である。
データイネーブル信号DE1、DE2およびDE3の他の例を示した図である。

実施例

0020

以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。なお、図面において各部の寸法および縮尺は実際のものと適宜異なる。また、以下に記載する実施の形態は、本発明の好適な具体例である。このため、本実施形態には、技術的に好ましい種々の限定が付されている。しかしながら、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。

0021

<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るプロジェクター100を示した図である。プロジェクター100は、表示装置の一例である。

0022

プロジェクター100は、画像入力部1と、画像処理部2と、タイミング調整部3と、画像処理部4と、画像処理部5と、ライトバルブ駆動部6と、投射部7と、を含む。

0023

画像入力部1と、画像処理部2と、タイミング調整部3と、画像処理部4と、画像処理部5と、ライトバルブ駆動部6とは、SoC(System on Chip)8として形成されている。換言すると、画像入力部1と、画像処理部2と、タイミング調整部3と、画像処理部4と、画像処理部5と、ライトバルブ駆動部6とは、1チップ(共通のチップ)に搭載されている。
画像処理部2と、タイミング調整部3と、画像処理部4と、画像処理部5とは、画像処理装置9に含まれる。

0024

画像処理装置9、さらに言えば、SoC8には、電源ライン(不図示)を介して電源電圧が供給される。すなわち、画像入力部1と、画像処理部2と、タイミング調整部3と、画像処理部4と、画像処理部5と、ライトバルブ駆動部6には、共通の電源ラインを介して電源電圧が供給される。
例えば、画像処理装置9において、画像処理部2、4および5が同じようなタイミングで動作すると、電源電圧が大きく変動し、この電源電圧の変動によって、画像処理装置9の動作が不安定になるおそれがある。
そこで、本実施形態では、タイミング調整部3が、画像処理部2が画像処理を実行する動作タイミングと画像処理部4が画像処理を実行する動作タイミングとの差、および、画像処理部2が画像処理を実行する動作タイミングと画像処理部5が画像処理を実行する動作タイミングとの差を制御して、電源電圧の変動によって画像処理装置9の動作が不安定になることを抑制する。
画像処理部2が画像処理を実行する動作タイミングは、第1動作タイミングの一例である。画像処理部4が画像処理を実行する動作タイミングは、第2動作タイミングの一例である。画像処理部5が画像処理を実行する動作タイミングは、第2動作タイミングの他の例である。

0025

画像入力部1は、PC(パーソナルコンピューター)200から入力画像情報I0を受け取る。入力画像情報I0は、入力画像信号G0と、データイネーブル信号DE0と、を含む。画像入力部1は、PC200から受け取った入力画像情報I0を出力する。
以下、説明の簡略化を図るため、画像入力部1が出力した入力画像情報I0を「第1画像情報I1」と称する。第1画像情報I1に含まれる入力画像信号G0を「第1画像信号G1」と称する。第1画像情報I1に含まれるデータイネーブル信号DE0を「データイネーブル信号DE1」と称する。

0026

画像処理部2は、第1画像処理部の一例である。また、画像処理部2は、タイミング調整部3によって動作タイミングが遅延されない一以上の第3画像処理部のいずれかの一例である。画像処理部2は、画像入力部1から受け取った第1画像情報I1に対してスケーラー処理を実行して第2画像情報I2を生成する。スケーラー処理は、画像の解像度を調整する画像処理である。スケーラー処理は、第1画像処理の一例である。

0027

本実施形態では、画像処理部2は、データイネーブル信号DE1がアクティブ状態(例えば、“H”状態)の間、第1画像信号G1にスケーラー処理を実行して第2画像信号G2を生成する。画像処理部2は、第2画像信号G2と、データイネーブル信号DE1と、を含む第2画像情報I2を生成して出力する。以下、説明の簡略化を図るため、第2画像情報I2に含まれるデータイネーブル信号DE1を「データイネーブル信号DE2」と称する。

0028

また、画像処理部2は、データイネーブル信号DE1をタイミング調整部3に出力する。タイミング調整部3は、データイネーブル信号DE1がアクティブ状態である場合、画像処理部2が動作中(画像処理を実行中)と判断する。また、タイミング調整部3は、データイネーブル信号DE1が非アクティブ状態(例えば“L”状態)の場合、画像処理部2が非動作中(画像処理を実行していない)と判断する。

0029

タイミング調整部3は、制御部の一例である。タイミング調整部3は、画像処理部2が画像処理を実行する動作タイミングと画像処理部4が画像処理を実行する動作タイミングとの差(以下「第1タイミング差」とも称する)を制御する。さらに、タイミング調整部3は、画像処理部2が画像処理を実行する動作タイミングと画像処理部5が画像処理を実行する動作タイミングとの差(以下「第2タイミング差」とも称する)を制御する。
以下、画像処理部2が画像処理を実行する動作タイミングを「画像処理部2の動作タイミング」とも称する。また、画像処理部4が画像処理を実行する動作タイミングを「画像処理部4の動作タイミング」とも称する。画像処理部5が画像処理を実行する動作タイミングを「画像処理部5の動作タイミング」とも称する。
本実施形態では、タイミング調整部3は、画像処理部2から受け取った第2画像情報I2を遅延させることによって、第1タイミング差および第2タイミング差を制御する。この制御は、タイミング調整部3が画像処理部4の動作タイミングを遅延させることによって第1タイミング差を制御すること、および、タイミング調整部3が画像処理部5の動作タイミングを遅延させることによって第2タイミング差を制御することを意味する。

0030

画像処理部4は、第2画像処理部の一例である。また、画像処理部4は、タイミング調整部3によって動作タイミングが遅延される一以上の第4画像処理部のいずれかの一例である。画像処理部4は、タイミング調整部3によって遅延された第2画像情報I2に対して画質調整処理を実行して第3画像情報I3を生成する。画質調整処理は、画像の明るさ、画像のコントラスト、画像のシャープネス、画像の色合い等を調整する画像処理である。画質調整処理は、第2画像処理の一例である。

0031

本実施形態では、画像処理部4は、データイネーブル信号DE2がアクティブ状態の間、第2画像信号G2に画質調整処理を実行して第3画像信号G3を生成する。画像処理部4は、第3画像信号G3と、データイネーブル信号DE2と、を含む第3画像情報I3を生成して出力する。以下、説明の簡略化を図るため、第3画像情報I3に含まれるデータイネーブル信号DE2を「データイネーブル信号DE3」と称する。

0032

また、画像処理部4は、データイネーブル信号DE2をタイミング調整部3に出力する。タイミング調整部3は、データイネーブル信号DE2がアクティブ状態である場合、画像処理部4が動作中と判断する。また、タイミング調整部3は、データイネーブル信号DE2が非アクティブ状態の場合、画像処理部4が非動作中と判断する。

0033

画像処理部5は、第2画像処理部の他の例および第4画像処理部の他の例である。画像処理部5は、画像処理部4から受け取った第3画像情報I3に対して色むら補正処理を実行して第4画像情報I4を生成する。色むら補正処理は、画像の色むら補正する画像処理である。色むら補正処理は、第2画像処理の他の例である。

0034

本実施形態では、画像処理部5は、データイネーブル信号DE3がアクティブ状態の間、第3画像信号G3に色むら補正処理を実行して第4画像信号G4を生成する。画像処理部5は、第4画像信号G4と、データイネーブル信号DE3と、を含む第4画像情報I4を生成して出力する。以下、説明の簡略化を図るため、第4画像情報I4に含まれるデータイネーブル信号DE3を「データイネーブル信号DE4」と称する。

0035

また、画像処理部5は、データイネーブル信号DE3をタイミング調整部3に出力する。タイミング調整部3は、データイネーブル信号DE3がアクティブ状態である場合、画像処理部5が動作中と判断する。また、タイミング調整部3は、データイネーブル信号DE3が非アクティブ状態の場合、画像処理部5が非動作中と判断する。

0036

なお、入力画像情報I0と第1画像情報I1と第2画像情報I2と第3画像情報I3と第4画像情報I4の各々には、同期信号(例えば、垂直同期信号水平同期信号)が含まれる。

0037

ライトバルブ駆動部6は、投射部7を駆動するための駆動信号(例えば、駆動電圧信号)Dを、第4画像情報I4に基づいて生成する。

0038

投射部7は、駆動信号Dに応じた画像を投射面300に投射して表示する。投射部7は、表示部の一例である。投射面300は、例えば、スクリーンまたは壁であり、表示面の一例である。表示部に、投射面300は含まれない。

0039

図2は、投射部7の一例を示した図である。投射部7は、光源71と、光変調装置の一例である3つの液晶ライトバルブ72(72R,72G,72B)と、投射光学系の一例である投射レンズ73等を含む。投射部7は、光源71から射出された光を液晶ライトバルブ72で変調して表示画像画像光)を形成し、この表示画像を投射レンズ73から拡大投射する。表示画像は、投射面300に表示される。投射部7が投射する表示画像は、一般的に「投射画像」と称されることもある。

0040

光源71は、キセノンランプ超高圧水銀ランプLED(Light Emitting Diode)、またはレーザー光源等からなる光源部71aと、光源部71aが放射した光の方向のばらつきを低減するリフレクター71bとを含む。光源71から射出された光は、不図示のインテグレーター光学系によって輝度分布のばらつきが低減され、その後、不図示の色分離光学系によって光の3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の色光成分に分離される。R,G,Bの色光成分は、それぞれ液晶ライトバルブ72R,72G,72Bに入射する。

0041

液晶ライトバルブ72は、一対の透明基板間に液晶封入された液晶パネル等によって構成される。液晶ライトバルブ72には、マトリクス状に配列された複数の画素72pからなる矩形の画素領域72aが形成されている。液晶ライトバルブ72では、液晶に対して画素72pごとに駆動信号Dを印加することが可能である。ライトバルブ駆動部6(図1参照)が、第4画像情報I4に応じた駆動信号Dを各画素72pに印加すると、各画素72pは、駆動信号Dに応じた光透過率に設定される。このため、光源71から射出された光は、画素領域72aを透過することで変調され、駆動信号Dに応じた表示画像が色光ごとに形成される。

0042

各色の画像は、図示しない色合成光学系によって画素72pごとに合成され、カラー画像光カラー画像)である投射画像光(投射画像)が生成される。投射画像光は、投射レンズ73によって投射面300に拡大投射される。

0043

図3は、図1に示したタイミング調整部3の一例を示した図である。
タイミング調整部3は、画像処理部2の動作タイミングを遅延させることなく、画像処理部4および5の動作タイミングを遅延させることができる。タイミング調整部3は、画像処理部4および5の動作タイミングの遅延量を変化させた場合の画像処理部2、4および5の動作状態に基づいて、画像処理部4および5の動作タイミングの遅延量を決定する。画像処理部4および5の動作タイミングの遅延量は、タイミング遅延量の一例である。

0044

例えば、タイミング調整部3は、以下のように、画像処理部4および5の動作タイミングの遅延量を決定する。
タイミング調整部3は、画像処理部4および5の動作タイミングの遅延量を所定範囲内で段階的に変化させる。タイミング調整部3は、画像処理部4および5の動作タイミングの遅延量の変化の段階ごとに、当該段階において、画像処理部2、4および5の中で同時に動作している画像処理部(以下「同時動作画像処理部」とも称する)の数の最大値を特定する。同時動作画像処理部の数の具体例については、図5および図6を用いて後述する。タイミング調整部3は、所定範囲において、各段階の最大値の中で最小の値を引き起こした遅延量を、画像処理部4および5の動作タイミングの遅延量として決定する。

0045

タイミング調整部3は、画像入力部31と、遅延部32と、画像出力部33と、カウント部34と、記憶部35と、遅延量制御部36と、を含む。

0046

画像入力部31は、画像処理部2から第2画像情報I2を受け取る。画像入力部31は、第2画像情報I2を遅延部32に出力する。

0047

遅延部32は、第2画像情報I2を遅延させる。遅延部32は、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)またはDRAM(Dynamic Random Access Memory)のようなバッファーにて構成される。

0048

画像出力部33は、遅延部32が遅延した第2画像情報I2を受け取る。画像出力部33は、第2画像情報I2を画像処理部4に出力する。

0049

カウント部34は、画像処理部2からデータイネーブル信号DE1を受け付け、画像処理部4からデータイネーブル信号DE2を受け付け、画像処理部5からデータイネーブル信号DE3を受け付ける。
カウント部34は、データイネーブル信号DE1、DE2およびDE3の中で、同時にアクティブ状態になっているデータイネーブル信号の数をカウントする。画像処理部2、4および5の各々は、入力されるデータイネーブル信号がアクティブ状態の間、画像処理を実行する。画像処理部2、4および5の各々は、入力されるデータイネーブル信号が非アクティブ状態の間、画像処理を実行しない。このため、データイネーブル信号DE1、DE2およびDE3の中で、同時にアクティブ状態になっているデータイネーブル信号の数は、同時動作画像処理部の数を意味する。

0050

記憶部35は、コンピューター読み取り可能な記録媒体である。記憶部35は、例えば、フラッシュメモリーである。記憶部35は、フラッシュメモリーに限らず適宜変更可能である。記憶部35は、例えば、遅延量制御部36が実行するプログラムと、種々の情報を記憶する。

0051

遅延量制御部36は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のコンピューターである。遅延量制御部36は、1または複数のプロセッサーで構成されてもよい。遅延量制御部36は、記憶部35に記憶されたプログラムを読み取り実行することによって、遅延部32を制御する。

0052

例えば、遅延量制御部36は、カウント部34でのカウント値に基づいて、遅延部32における第2画像情報I2の遅延量を制御する。ここで、第2画像情報I2の遅延量は、タイミング遅延量を意味する。

0053

一例を挙げると、遅延量制御部36は、遅延部32における第2画像情報I2の遅延量を段階的に変更し、各段階でのカウント部34でのカウント値に基づいて、遅延部32における第2画像情報I2の遅延量を決定する。

0054

遅延量制御部36は、一定時間が経過するごとに、遅延部32における第2画像情報I2の遅延量を変更していく。遅延量制御部36は、この一定時間として、水平同期信号によって特定される1水平走査期間を用いる。このため、遅延量制御部36には、第2画像情報I2が入力される。

0055

次に、動作を説明する。
図4は、プロジェクター100の動作を説明するためのフローチャートである。
例えば、入力画像情報I0がプロジェクター100に供給されている状況でプロジェクター100の電源スイッチ(不図示)が操作されてプロジェクター100(さらに言えば、画像処理装置9)が起動すると、遅延量制御部36は、遅延部32の遅延量を「0」に設定する(ステップS1)。

0056

続いて、画像入力部1は、入力画像情報I0を受け付け、その入力画像情報I0を第1画像情報I1として画像処理部2に出力する。

0057

画像処理部2は、第1画像情報I1に含まれる第1画像信号G1に対してスケーラー処理を実行して第2画像信号G2を生成する。画像処理部2は、第2画像信号G2を含む第2画像情報I2と、データイネーブル信号DE1とを、別々に、タイミング調整部3に出力する。

0058

タイミング調整部3では、画像入力部31は、画像処理部2から受け取った第2画像情報I2を遅延部32に出力する。遅延部32は、設定された遅延量(この場合、遅延量「0」)だけ第2画像情報I2を遅延させて画像出力部33に出力する。画像出力部33は、遅延部32の出力した第2画像情報I2を画像処理部4に出力する。

0059

画像処理部4は、第2画像情報I2に含まれる第2画像信号G2に対して画質調整処理を実行して第3画像信号G3を生成する。画像処理部4は、第3画像信号G3を含む第3画像情報I3を画像処理部5に出力する。また、画像処理部4は、データイネーブル信号DE2をタイミング調整部3に出力する。

0060

画像処理部5は、第3画像情報I3に含まれる第3画像信号G3に対して色むら補正処理を実行して第4画像信号G4を生成する。画像処理部5は、第4画像信号G4を含む第4画像情報I4をライトバルブ駆動部6に出力する。ライトバルブ駆動部6は、第4画像情報I4に応じた画像を投射部7に投射させる。また、画像処理部5は、データイネーブル信号DE3をタイミング調整部3に出力する。

0061

カウント部34は、画像処理部2からデータイネーブル信号DE1を受け付け、画像処理部4からデータイネーブル信号DE2を受け付け、画像処理部5からデータイネーブル信号DE3を受け取る(ステップS2)。

0062

続いて、カウント部34は、データイネーブル信号DE1、DE2およびDE3の中で、同時にアクティブ状態になっているデータイネーブル信号の数、すなわち、同時動作画像処理部の数をカウントする。カウント部34は、カウント値を遅延量制御部36に出力する。遅延量制御部36は、水平同期信号にて特定される1水平走査期間Hの間、カウント部34のカウント値を監視し、1水平走査期間Hにおけるカウント値の最大値を計測する(ステップS3)。

0063

図5は、遅延部32の遅延量が「0」である状況でのデータイネーブル信号DE1、DE2およびDE3の一例を示した図である。図5では、水平同期信号Hsyncも示されている。

0064

図5に示したように、遅延部32の遅延量が「0」であっても、データイネーブル信号DE1がアクティブ状態になるタイミングTbと、データイネーブル信号DE2がアクティブ状態になるタイミングTcと、データイネーブル信号DE3がアクティブ状態になるタイミングTdとは、互いに異なる。これは、データイネーブル信号DE2には、画像処理部2での画像処理に起因する遅延が生じ、データイネーブル信号DE3には、画像処理部4での画像処理に起因する遅延が生じるためである。

0065

図5に示した例では、1水平走査期間Hにおいて、同時にアクティブ状態になっているデータイネーブル信号の数、すなわち、同時動作画像処理部の数は、以下のように推移する。
タイミングTa〜Tbの期間では、同時動作画像処理部の数は「0」である。
タイミングTb〜Tcの期間では、同時動作画像処理部の数は「1」である。
タイミングTc〜Tdの期間では、同時動作画像処理部の数は「2」である。
タイミングTd〜Teの期間では、同時動作画像処理部の数は「3」である。
タイミングTe〜Tfの期間では、同時動作画像処理部の数は「2」である。
タイミングTf〜Tgの期間では、同時動作画像処理部の数は「1」である。
タイミングTg〜Thの期間では、同時動作画像処理部の数は「0」である。
このため、図5に示した例では、遅延量制御部36は、1水平走査期間Hにおけるカウント値の最大値として「3」を特定する。

0066

続いて、遅延量制御部36は、ステップS3での計測結果を、そのときの遅延量(この場合、遅延量「0」)と対応づけて記憶部35に記録する(ステップS4)。

0067

続いて、遅延量制御部36は、遅延部32に設定されている遅延量が最大遅延量でない場合(ステップS5:NO)、遅延部32の遅延量を「所定量X」だけ増加する(ステップS6)。
ここで、最大遅延量としては、例えば、遅延部32が実行可能な最大遅延量が用いられる。最大遅延量は、遅延部32が実行可能な最大遅延量に限らず適宜変更可能である。遅延量「0」から最大遅延量までの範囲は、所定範囲の一例である。所定量Xとしては、例えば、1水平走査期間Hの100分の1の期間が用いられる。所定量Xは、1水平走査期間Hの100分の1の期間に限らず適宜変更可能である。
続いて、処理がステップS2に戻る。

0068

図6は、遅延部32の遅延量が「D1」である状況での水平同期信号Hsyncとデータイネーブル信号DE1、DE2およびDE3の一例を示した図である。

0069

図6に示した例では、1水平走査期間Hにおいて、同時にアクティブ状態になっているデータイネーブル信号の数、すなわち、同時動作画像処理部の数は、以下のように推移する。
タイミングTi〜Tjの期間では、同時動作画像処理部の数は「2」である。
タイミングTj〜Tkの期間では、同時動作画像処理部の数は「1」である。
タイミングTk〜Tlの期間では、同時動作画像処理部の数は「2」である。
タイミングTl〜Tmの期間では、同時動作画像処理部の数は「1」である。
タイミングTm〜Tnの期間では、同時動作画像処理部の数は「2」である。
タイミングTn〜Toの期間では、同時動作画像処理部の数は「1」である。
タイミングTo〜Tpの期間では、同時動作画像処理部の数は「2」である。
このため、図6に示した例では、遅延量制御部36は、1水平走査期間Hにおけるカウント値の最大値として「2」を計測する。
図5に示した例と図6に示した例を比較して理解されるように、遅延部32での遅延量の変更に応じて、1水平走査期間Hにおける同時動作画像処理部の最大値が変化する。

0070

ステップS5において、遅延部32に設定されている遅延量が最大遅延量になると(ステップS5:YES)、遅延量制御部36は、記憶部35に記録した計測結果(最大値)の中で、最小の計測結果(最小の値)を特定する。
続いて、遅延量制御部36は、最小の測定結果に対応する遅延量、すなわち、遅延量を変更した各段階の最大値の中で最小の値を引き起こした遅延量を、遅延部32に設定する遅延量として決定する(ステップS7)。
続いて、遅延量制御部36は、ステップS7で決定した遅延量を遅延部32に設定する(ステップS8)。

0071

本実施形態に係る画像処理装置9、プロジェクター100および画像処理装置9の制御方法によれば、第1タイミング差と第2タイミング差とを制御できるので、第1タイミング差と第2タイミング差に起因する電源電圧の変動を低減することが可能になる。よって、電源電圧の変動に伴って画像処理装置9の動作が不安定になることを抑制可能になる。

0072

また、本実施形態では、画像処理部4および5の動作タイミングの遅延量を変化させたときの画像処理部2、4および5の実際の動作状態に基づいて、遅延部32での遅延量が決定される。このため、画像処理部2、4および5の個体差も考慮して、遅延部32での遅延量を決定することが可能になる。

0073

また、本実施形態では、同時動作画像処理部の数に基づいて、遅延部32での遅延量が決定される。同時動作画像処理部の数は、画像処理装置9の消費電流に影響する可能性が高い。そして、画像処理装置の消費電流は、電源電圧の変動に影響する。このため、画像処理装置9の消費電流に基づいて、さらに言えば、電源電圧の変動に基づいて、遅延部32での遅延量を決定することが可能になる。

0074

<変形例>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、次に述べるような各種の変形が可能である。また、次に述べる変形の態様の中から任意に選択された一または複数の変形を適宜組み合わせることもできる。

0075

<変形例1>
遅延量制御部36は、利用者によって設定された遅延量を示す遅延量情報を受け取り、遅延部32での遅延量(タイミング遅延量)を、遅延量情報が示す遅延量に決定してもよい。
例えば、遅延量制御部36は、動作モードとして、マニュアルモードと自動モードとを有し、マニュアルモードの場合、プロジェクター100(さらに言えば、画像処理装置9)が起動すると、予め入力部を介して受け取った遅延量情報の示す遅延量を、遅延部32の遅延量として決定する。一方、自動モードの場合、遅延量制御部36は、図4に示した処理を実行する。
変形例1によれば、遅延部32の遅延量を、利用者が調整することが可能になる。

0076

<変形例2>
図4に示したステップS3およびS7が以下のように変形されてもよい。

0077

遅延量制御部36は、ステップS3の代わりに、1水平走査期間Hにおけるカウント値の変動幅を特定する処理を実行する。遅延量制御部36は、この処理で特定された変動幅を、ステップS3の測定結果の代わりに用いる。例えば、図5に示した例では変動幅は「0」〜「3」の「3」であり、図6に示した例では変動幅は「1」〜「2」の「1」である。

0078

遅延量制御部36は、ステップS7の代わりに、記憶部35に記録した計測結果(変動幅)の中で最小の変動幅を特定し、その最小の変動幅を引き起こした遅延量を、遅延部32に設定する遅延量として決定する処理を実行する。

0079

変形例2によれば、同時動作画像処理部の数の変動幅に基づいて、遅延部32での遅延量が決定される。同時動作画像処理部の数の変動幅は、画像処理装置9の消費電流の変動幅に影響する可能性が高い。そして、画像処理装置9の消費電流の変動幅は、電源電圧の変動に影響する。このため、画像処理装置9の消費電流の変動幅に基づいて、さらに言えば、電源電圧の変動に基づいて、遅延部32での遅延量を決定することが可能になる。

0080

<変形例3>
上述した実施形態および変形例2において、タイミング調整部3は、同時動作画像処理部の数を、同時動作画像処理部が画像処理を実行したときの負荷に応じた重み付けをしてカウントしてもよい。

0081

例えば、カウント部34は、アクティブ状態のデータイネーブル信号DE1の数として、「1」ではなく、この「1」に、データイネーブル信号DE1を用いる画像処理部2が画像処理を実行するときの負荷に応じた重みを付した数値を用いる。さらに、カウント部34は、アクティブ状態のデータイネーブル信号DE2の数として、「1」ではなく、この「1」に、データイネーブル信号DE2を用いる画像処理部4が画像処理を実行するときの負荷に応じた重みを付した数値を用いる。さらに、カウント部34は、アクティブ状態のデータイネーブル信号DE3の数として、「1」ではなく、この「1」に、データイネーブル信号DE3を用いる画像処理部5が画像処理を実行するときの負荷に応じた重みを付した数値を用いる。
例えば、画像処理部2、4および5の負荷の大きさの関係が、2:1:3である場合、データイネーブル信号DE1、DE2およびDE3の重みとして、「2」、「1」、「3」が用いられる。

0082

変形例3によれば、画像処理部が画像処理を実行したときの負荷を考慮して、遅延部32での遅延量を決定することが可能になる。

0083

<変形例4>
カウント部34が、同時にアクティブ状態になっているデータイネーブル信号の数ではなく、同時に非アクティブ状態になっているデータイネーブル信号の数をカウントし、遅延量制御部36が、同時に非アクティブ状態になっているデータイネーブル信号の数に基づいて、遅延部32での遅延量を決定してもよい。ここで、同時に非アクティブ状態になっているデータイネーブル信号の数は、画像処理部2、4および5の中で、同時に非動作になっている画像処理部(以下「同時非動作画像処理部」とも称する)を意味する。

0084

この場合、図4に示したステップS3では、遅延量制御部36は、1水平走査期間Hにおけるカウント値(同時に非アクティブ状態になっているデータイネーブル信号の数、すなわち、同時非動作画像処理部の数)の最大値を計測することになる。
そして、遅延量制御部36は、ステップS7の代わりに、記憶部35に記録した計測結果(最大値)の中で、画像処理部2、4および5の合計数「3」よりも少ない値を引き起こした遅延量を、遅延部32に設定する遅延量として決定する処理を実行する。

0085

ここで、計測結果の中で合計数「3」よりも少ない値が複数存在する場合、遅延量制御部36は、例えば、計測結果(最大値)の中で最小の値を引き起こした遅延量を、遅延部32に設定する遅延量として決定する。

0086

また、すべての計測結果が合計数「3」と一致する場合、遅延量制御部36は、画像処理部2、4および5のすべてが同時非動作画像処理部になっている期間が最短となる遅延量を、遅延部32に設定する遅延量として決定する。

0087

変形例4によれば、同時非動作画像処理部の数に基づいて、遅延部32での遅延量を決定する。同時非動作画像処理部の数は、画像処理装置9の消費電流に影響する可能性が高い。そして、画像処理装置の消費電流は、電源電圧の変動に影響する。このため、画像処理装置9の消費電流に基づいて、さらに言えば、電源電圧の変動に基づいて、遅延部32での遅延量を決定することが可能になる。
また、画像処理部2、4および5が同時非動作画像処理部になっている期間が長い程、例えば、データイネーブル信号DE1、DE2およびDE3の時間軸上での重なり具合が高くなる。データイネーブル信号の時間軸上での重なり具合が高いほど、電源電圧におけるオーバーシュートおよびアンダーシュートが発生しやすくなる。このため、変形例4によれば、電源電圧におけるオーバーシュートおよびアンダーシュートの発生を抑制することができる。

0088

<変形例5>
タイミング調整部3によって動作タイミングが遅延されない第3画像処理部の一例として、画像処理部2が用いられたが、第3画像処理部の数は複数でもよい。複数の第3画像処理部が用いられる場合、複数の第3画像処理部は、相互に直列または並列に接続されてもよい。
タイミング調整部3によって動作タイミングが遅延される第4画像処理部の一例として、画像処理部4および5が用いられたが、第4画像処理部の数は「1」でもよいし「3以上の数」でもよい。複数の第4画像処理部が用いられる場合、複数の第4画像処理部は、相互に直列または並列に接続されてもよい。

0089

<変形例6>
タイミング調整部3において、カウント部34と記憶部35と遅延量制御部36の各々は、SoC8とは別のチップに搭載されてもよい。

0090

<変形例7>
投射部7では、光変調装置として液晶ライトバルブが用いられたが、光変調装置は液晶ライトバルブに限らず適宜変更可能である。例えば、光変調装置は、3枚の反射型の液晶パネルを用いた構成であってもよい。また、光変調装置は、1枚の液晶パネルを用いた方式、3枚のデジタルミラーデバイスDMD)を用いた方式、1枚のデジタルミラーデバイスを用いた方式等の構成であってもよい。光変調装置として1枚のみの液晶パネルまたはDMDが用いられる場合には、色分離光学系や色合成光学系に相当する部材は不要である。また、液晶パネルおよびDMD以外にも、光源が発した光を変調可能な構成は、光変調装置として採用できる。

0091

<変形例8>
表示装置としてプロジェクターが用いられたが、表示装置はプロジェクターに限らず適宜変更可能である。例えば、表示装置は、直視型のディスプレイあってもよい。この場合、投射部7の代わりに、例えば液晶ディスプレイのような直視型の表示部が用いられる。

0092

<変形例9>
遅延量制御部36は、例えばFPGA(field programmable gate array)またはASIC(Application Specific IC)等の電子回路によりハードウェアで実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働により実現されてもよい。
また、カウント部34と遅延量制御部36が、プログラムを読み取って実行するコンピューター(例えば、プロセッサー)によって実現されてもよい。

0093

1…画像入力部、2…画像処理部、3…タイミング調整部、4,5…画像処理部、6…ライトバルブ駆動部、7…投射部、31…画像入力部、32…遅延部、33…画像出力部、34…カウント部、35…記憶部、36…遅延量制御部。

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