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技術 口腔用カンジダ菌殺菌剤及び義歯洗浄剤組成物

出願人 ライオン株式会社
発明者 北川千晴瀧本悠菜
出願日 2015年12月25日 (4年0ヶ月経過) 出願番号 2015-254496
公開日 2019年3月22日 (9ヶ月経過) 公開番号 2019-043848
状態 未査定
技術分野 化粧料 化合物または医薬の治療活性 非環式または炭素環式化合物含有医薬
主要キーワード クレオソール 使用濃度範囲 光沢性能 タンパク汚れ 除菌力 エナジコール デンチャープラーク 対数減少値
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年3月22日)のものです。
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課題

口腔内常在菌であって、義歯付着菌であるカンジダ菌に対して高い殺菌効果を奏する口腔用カンジダ菌殺菌剤及び義歯洗浄剤組成物を提供する。

解決手段

(A)アルキルアミンオキシドからなる口腔用カンジダ菌殺菌剤、(A)アルキルアミンオキシドを含有してなる義歯洗浄剤組成物、及び、更に(B)(B−1)アニオン性界面活性剤及び/又は(B−2)ベタイン両性界面活性剤を含有する上記義歯洗浄剤組成物。

概要

背景

義歯装着者にとって義歯衛生管理口腔の健康を保つ上で重要である。しかし、義歯を装着した高齢者口腔ケアは、健常者でも十分ではなく、要介護者では更に清掃不良であることが多い。

義歯に付着する汚れであるデンチャープラークは、通常のデンタルプラークに見られる微生物構成や構造と類似しているが、デンチャープラークではデンタルプラークよりもカンジダ菌(Candida albicans)の構成比がやや高いことが報告されている。カンジダ菌は義歯性口内炎口角炎など口腔疾患の原因になることが知られており、中でも口腔カンジダ症は、高齢者に関連の強い疾患であり、口腔内常在菌であるカンジダ菌の異常増殖によって日和見感染症として発症すると考えられている。
よって、義歯洗浄剤には、汚れに対する洗浄力と共に義歯に付着したカンジダ菌に対する高い除菌力が必要とされている。

義歯には、口臭原因菌であるフゾバクテリウムヌクレアタム(F.nucleatum)、歯周病菌であるポルフィロモナスジンジバリスベイヨネラパルビュラ(P.gingivalis、V.parvula)、う蝕原因菌であるストレプトコッカスミュータンス(S.mutans)、真菌であるカンジダアルビカンズ(C.albicans)など、様々な細菌が定着しているが、カンジダ菌などの真菌類は、他の細菌に比べて殺菌されにくく、真菌類の殺菌には一般的には第4級アンモニウム塩などのカチオン性殺菌剤の使用が必要であると考えられている。

しかし、義歯洗浄剤にカチオン性殺菌剤を配合すると、その殺菌活性に影響する物質は配合できず、タンパク汚れに対して高い洗浄効果を有するアニオン性界面活性剤を配合できなくなるため、真菌類に対する高い殺菌効果とタンパク汚れに対する洗浄効果を有する義歯洗浄剤の開発には課題があった。

特許文献1(特許第3362403号)では、口腔内のカンジダ菌の繁殖を防止する義歯装着者用洗口剤ソルビン酸又はその塩と安息香酸又はその塩とを併用して配合することが提案され、特許文献2(特開昭63−14714号公報)には、水溶性キチンキトサン類を含み、義歯からのカンジダ菌脱着能が高い義歯洗浄剤組成物が提案されている。

概要

口腔内常在菌であって、義歯付着菌であるカンジダ菌に対して高い殺菌効果を奏する口腔用カンジダ菌殺菌剤及び義歯洗浄剤組成物を提供する。(A)アルキルアミンオキシドからなる口腔用カンジダ菌殺菌剤、(A)アルキルアミンオキシドを含有してなる義歯洗浄剤組成物、及び、更に(B)(B−1)アニオン性界面活性剤及び/又は(B−2)ベタイン両性界面活性剤を含有する上記義歯洗浄剤組成物。なし

目的

本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、口腔内常在菌であるカンジダ菌に対して高い殺菌効果を奏する口腔用カンジダ菌殺菌剤及び義歯洗浄剤組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

請求項2

(A)成分が、アルキル基炭素数が12〜18であるアルキルジメチルアミンオキシドである請求項1記載の口腔用カンジダ菌殺菌剤。

請求項3

(A)アルキルアミンオキシドを含有してなる義歯洗浄剤組成物

請求項4

(A)成分が、アルキル基の炭素数が12〜18であるアルキルジメチルアミンオキシドである請求項3記載の義歯洗浄剤組成物。

請求項5

(A)成分を0.05〜20質量%含有する請求項3又は4記載の義歯洗浄剤組成物。

請求項6

更に、(B)(B−1)アニオン性界面活性剤及び/又は(B−2)ベタイン両性界面活性剤を含有する請求項3、4又は5記載の義歯洗浄剤組成物。

請求項7

(A)成分と(B)成分との配合比率を示す(A)/(B)が、質量比として1〜10である請求項6記載の義歯洗浄剤組成物。

請求項8

(B)成分を0.01〜10質量%含有する請求項6又は7記載の義歯洗浄剤組成物。

請求項9

カチオン性界面活性剤含有量が0〜0.03質量%である請求項3〜8のいずれか1項記載の義歯洗浄剤組成物。

請求項10

過酸化物の含有量が0〜0.03質量%である請求項3〜9のいずれか1項記載の義歯洗浄剤組成物。

請求項11

組成物の25℃におけるpHが5〜9である請求項3〜10のいずれか1項記載の義歯洗浄剤組成物。

請求項12

液体製剤に調製された請求項3〜11のいずれか1項記載の義歯洗浄剤組成物。

技術分野

0001

本発明は、口腔内常在菌であるカンジダ菌に対して高い殺菌力を有する口腔用カンジダ菌殺菌剤及びこれを配合した義歯洗浄剤組成物に関する。

背景技術

0002

義歯装着者にとって義歯衛生管理口腔の健康を保つ上で重要である。しかし、義歯を装着した高齢者口腔ケアは、健常者でも十分ではなく、要介護者では更に清掃不良であることが多い。

0003

義歯に付着する汚れであるデンチャープラークは、通常のデンタルプラークに見られる微生物構成や構造と類似しているが、デンチャープラークではデンタルプラークよりもカンジダ菌(Candida albicans)の構成比がやや高いことが報告されている。カンジダ菌は義歯性口内炎口角炎など口腔疾患の原因になることが知られており、中でも口腔カンジダ症は、高齢者に関連の強い疾患であり、口腔内常在菌であるカンジダ菌の異常増殖によって日和見感染症として発症すると考えられている。
よって、義歯洗浄剤には、汚れに対する洗浄力と共に義歯に付着したカンジダ菌に対する高い除菌力が必要とされている。

0004

義歯には、口臭原因菌であるフゾバクテリウムヌクレアタム(F.nucleatum)、歯周病菌であるポルフィロモナスジンジバリスベイヨネラパルビュラ(P.gingivalis、V.parvula)、う蝕原因菌であるストレプトコッカスミュータンス(S.mutans)、真菌であるカンジダアルビカンズ(C.albicans)など、様々な細菌が定着しているが、カンジダ菌などの真菌類は、他の細菌に比べて殺菌されにくく、真菌類の殺菌には一般的には第4級アンモニウム塩などのカチオン性殺菌剤の使用が必要であると考えられている。

0005

しかし、義歯洗浄剤にカチオン性殺菌剤を配合すると、その殺菌活性に影響する物質は配合できず、タンパク汚れに対して高い洗浄効果を有するアニオン性界面活性剤を配合できなくなるため、真菌類に対する高い殺菌効果とタンパク汚れに対する洗浄効果を有する義歯洗浄剤の開発には課題があった。

0006

特許文献1(特許第3362403号)では、口腔内のカンジダ菌の繁殖を防止する義歯装着者用洗口剤ソルビン酸又はその塩と安息香酸又はその塩とを併用して配合することが提案され、特許文献2(特開昭63−14714号公報)には、水溶性キチンキトサン類を含み、義歯からのカンジダ菌脱着能が高い義歯洗浄剤組成物が提案されている。

先行技術

0007

特許第3362403号
特開昭63−14714号公報
特表2001−510076号公報
特許第5346455号公報
特表平11−510550号公報
特表2014−520137号公報

発明が解決しようとする課題

0008

従って、口腔内に存在する、義歯付着菌であるカンジダ菌に対して高い殺菌力を有する、義歯洗浄剤に応用できる口腔用殺菌剤の開発が望まれた。

0009

本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、口腔内常在菌であるカンジダ菌に対して高い殺菌効果を奏する口腔用カンジダ菌殺菌剤及び義歯洗浄剤組成物を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

本発明者らは上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、アルキルアミンオキシドが、口腔内常在菌であって、デンチャープラークを構成する義歯付着菌である真菌のカンジダ菌に対して高い殺菌効果を奏し、口腔用、特に義歯用のカンジダ菌殺菌剤として有効であることを知見した。また、このアルキルアミンオキシドをカンジダ菌殺菌剤として義歯洗浄剤組成物に配合することによって、比較的短時間で効果的にカンジダ菌を殺菌する優れた殺菌効果を付与し得ることを知見し、本発明をなすに至った。

0011

更に詳述すると、界面活性剤にはある程度の抗菌殺菌作用が認められるものの、界面活性剤だけで義歯を満足に殺菌、洗浄し得るとは、一般的には考えらず、認識されていない。一方で、殺菌剤の有効性は細菌の菌種によって相違し、ある細菌を殺菌し得るからといって、それとは性質等が異なる菌種の違う細菌まで殺菌できるとは限らないものである。これに対して、本発明では、界面活性剤の(A)アルキルアミンオキシドが、カンジダ菌に対して顕著な殺菌効果を奏し、特に義歯洗浄において、他の界面活性剤では達成し得ない特異的かつ格別な作用効果を与える。
更に、本発明では、(A)成分に(B)(B−1)アニオン性界面活性剤及び/又は(B−2)ベタイン両性界面活性剤を組み合わせると、かかる界面活性剤の組み合わせが優れた殺菌効果及び十分かつ適度な洗浄効果を与え、これにより、比較的穏やかな作用によって、義歯を効果的に殺菌及び洗浄することも可能となる。

0012

なお、特許文献3〜6(特表2001−510076号公報、特許第5346455号公報、特表平11−510550号公報、特表2014−520137号公報)に開示された洗浄剤組成物抗菌洗浄剤組成物は、アミンオキシド界面活性剤を配合し得るものであるが、特許文献3、4は大腸菌ブドウ球菌緑膿菌の抗菌であり、特許文献5は界面活性剤の洗浄性光沢性能の向上、特許文献6はハンドウオッシュボディーウオッシュ等の局所抗菌洗浄剤組成物における、抗菌、殺菌特性を有するカチオン界面活性剤の抗菌、殺菌特性の改善である。特許文献3〜6から、アルキルアミンオキシドの特異的なカンジダ菌殺菌作用、その義歯洗浄剤への応用を想起することはできない。

0013

従って、本発明は、下記の口腔用カンジダ菌殺菌剤及び義歯洗浄剤組成物を提供する。
〔1〕
(A)アルキルアミンオキシドからなる口腔用カンジダ菌殺菌剤。
〔2〕
(A)成分が、アルキル基炭素数が12〜18であるアルキルジメチルアミンオキシドである〔1〕に記載の口腔用カンジダ菌殺菌剤。
〔3〕
(A)アルキルアミンオキシドを含有してなる義歯洗浄剤組成物。
〔4〕
(A)成分が、アルキル基の炭素数が12〜18であるアルキルジメチルアミンオキシドである〔3〕に記載の義歯洗浄剤組成物。
〔5〕
(A)成分を0.05〜20質量%含有する〔3〕又は〔4〕に記載の義歯洗浄剤組成物。
〔6〕
更に、(B)(B−1)アニオン性界面活性剤及び/又は(B−2)ベタイン両性界面活性剤を含有する〔3〕、〔4〕又は〔5〕に記載の義歯洗浄剤組成物。
〔7〕
(A)成分と(B)成分との配合比率を示す(A)/(B)が、質量比として1〜10である〔6〕に記載の義歯洗浄剤組成物。
〔8〕
(B)成分を0.01〜10質量%含有する〔6〕又は〔7〕に記載の義歯洗浄剤組成物。
〔9〕
カチオン性界面活性剤含有量が0〜0.03質量%である〔3〕〜〔8〕のいずれかに記載の義歯洗浄剤組成物。
〔10〕
過酸化物の含有量が0〜0.03質量%である〔3〕〜〔9〕のいずれかに記載の義歯洗浄剤組成物。
〔11〕
組成物の25℃におけるpHが5〜9である〔3〕〜〔10〕のいずれかに記載の義歯洗浄剤組成物。
〔12〕
液体製剤に調製された〔3〕〜〔11〕のいずれかに記載の義歯洗浄剤組成物。

発明の効果

0014

本発明によれば、口腔内常在菌であって、義歯付着菌であるカンジダ菌に対して高い殺菌効果を奏する口腔用カンジダ菌殺菌剤及び義歯洗浄剤組成物を提供できる。更に、本発明によれば、前記殺菌効果と共に十分かつ適度な洗浄効果を与えることも可能である。

0015

以下、本発明につき更に詳述する。
本発明において、(A)成分のアルキルアミンオキシドは、カンジダ菌殺菌剤の有効成分であり、アルキル基の炭素数が12〜18であるアルキルジメチルアミンオキシドを用いることができる。具体的には、ラウリルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。
アルキルアミンオキシドとしては、ライオンスペシャリティケミカルズ(株)製の商品名「カデナックスDM12D−W」(ラウリルジメチルアミンオキシド)等を使用し得る。

0016

(A)成分のアルキルアミンオキシドは、濃度0.05〜20%(質量%、以下同様。)で使用することが好ましく、より好ましくは0.05〜10%である。カンジダ菌への殺菌効果を十分に発現させるには、使用濃度が0.05%以上であることが好ましく、20%以下であることが、義歯洗浄剤に配合した際に義歯へのヌルつき苦味が残るのを防止するには好適である。

0017

本発明において、(A)成分のアルキルアミンオキシドは、カンジダ菌殺菌剤として義歯洗浄剤組成物に好適に配合される。
義歯洗浄剤組成物への(A)成分のアルキルアミンオキシドの配合量は、アルキルアミンオキシドの使用濃度が上記範囲内であることが好ましく、組成物全体に対して好ましくは0.05〜20%、より好ましくは0.05〜10%である。

0018

義歯洗浄剤組成物には、(A)成分のアルキルアミンオキシドに加えて、更に、(B)(B−1)アニオン性界面活性剤及び/又は(B−2)ベタイン両性界面活性剤を併用配合することが好ましい。(B)成分を配合すると、義歯汚れに対する洗浄効果が向上する。なお、(B)成分は(B−1)アニオン性界面活性剤又は(B−2)ベタイン両性界面活性剤の単独でもよいが、効果発現の点で(B−1)アニオン性界面活性剤及び(B−2)ベタイン両性界面活性剤を併用してもよい。

0019

(B−1)アニオン性界面活性剤としては、アルキル硫酸塩α−オレフィンスルホン酸塩アシルアミノ酸塩アシメチルタウリンアルキルリン酸塩等が挙げられる。中でも、義歯汚れに対する洗浄力の点から、特にアルキル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩が好ましい。
アルキル硫酸塩としては、ラウリル硫酸ナトリウム等が挙げられ、東邦化学工業(株)製などの市販品を用いることができる。
α−オレフィンスルホン酸塩としては、炭素数が14〜16のα−オレフィンスルホン酸ナトリウムカリウム等のアルカリ金属塩を用いることができ、好ましくは炭素数14のα−オレフィンスルホン酸塩、特にナトリウム塩(一般名;テトラデセンスルホン酸ナトリウム)である。これらは口腔用製剤使用可能な市販品を入手することができ、例えばライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製の商品名「KリポランPJ−400CJ(粉体)」や「リポランLB−440(液体)」を使用し得る。

0020

(B−2)ベタイン両性界面活性剤としては、アルキル酢酸ベタイン脂肪酸アミドプロピルベタインアルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
アルキル酢酸ベタインとしては、アルキル基の炭素数12〜16のものが好ましく、例えばラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。具体的には、第一工業製薬(株)製などの市販品を用いることができる。
脂肪酸アミドプロピルベタインとしては、脂肪酸の炭素数12〜16のものが好ましく、例えばヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等が挙げられる。具体的には、三洋化成工業(株)製などの市販品を用いることができる。
アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインとしては、具体的にライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製などの市販品を用いることができる。

0021

(B)成分を配合する場合、その配合量は、組成物全体の0.01〜10%が好ましく、より好ましくは0.01〜5%である。

0022

更に、(B)成分を配合する場合は、(A)成分と(B)成分((B−1)及び/又は(B−2)成分)との配合比率が特定範囲内であると、カンジダ菌に対する殺菌効果及び義歯汚れに対する洗浄効果がより向上する。
(A)成分と(B)成分との配合割合を示す(A)/(B)は、質量比として1〜10が好ましく、より好ましくは2〜10である。
また、上記(A)/(B)の質量比の範囲内において、(A)/(B−1)は好ましくは5〜10、より好ましくは6〜10であり、(A)/(B−2)は好ましくは2〜5、より好ましくは2〜4である。この範囲内で、殺菌効果及び洗浄効果がより優れる。

0023

本発明の義歯洗浄剤組成物は、錠剤粒状剤等の固形水溶液乳化液等の液体、ペーストクリーム等のゲル状などの形態で様々な剤型に調製できるが、特に液体製剤が好ましい。また、形態、剤型に応じ、上記成分に加えてその他の公知成分を必要に応じて配合することができる。例えば、液体製剤では、香料溶剤着色剤等が挙げられる。

0024

香料としては、スペアミント油ペパーミント油アニス油ユーカリ油ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油セージ油レモン油オレンジ油ハッカ油カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油ライム油ラベンダー油ローズマリー油ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油レモングラス油オリガナム油、パイニードル油、シンナモンバーク油等の天然香料、及び、メントールメントンカルボンエチルブチレートバニリンエチルマルトールアネトールサリチル酸メチルシンナミックアルデヒドシネオールオイゲノールエチルバニリンマルトールリモネンシトロネロールリナロール、リナリールアセテート、メンチルアセテートピネンオクチルアルデヒドシトラールプレゴンカルビールアセテートアニスアルデヒドジンジャーレオレジンクレオソール、dl−カンファー等の単品香料、更に、エチルアセテートアリルシクロヘキサンプロピオネートメチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリデートウンデカラクトンヘキサナールエチルアルコールプロピルアルコールブタノールイソアミルアルコール等の単品香料及び/又は天然香料も含む各種調合香料等、口腔用製剤に用いられる公知の香料を通常量で使用することができる。

0025

溶剤としては、通常、水(イオン交換水)が用いられるが、多価アルコールなどを5〜20%程度、添加することもできる。

0026

着色剤としては、赤色2号、赤色3号、赤色225号、赤色226号、黄色4号、黄色5号、黄色205号、青色1号、青色2号、青色201号、青色204号、緑色3号等の法定色素カラメル色素ベニバナ色素クチナシ色素コチニール色素アナトー色素雲母チタン酸化チタン等が挙げられる。

0027

本発明では、アルキルアミンオキシドがカンジダ菌殺菌剤として配合されることから、特にカンジダ菌殺菌に有効な殺菌作用を有する第四級アンモニウム塩、例えば塩化セチルピリジニウム等のカチオン性界面活性剤や、義歯洗浄剤用成分として一般的な過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム等の過酸化物、次亜塩素酸又はその塩などは配合しなくてもよく0%でもよいが、配合する場合はそれぞれの配合量が0.03%以下、特に0.01%以下が好ましい。
また、カンジダ菌以外の口腔内細菌に有効な非イオン性殺菌剤であるイソプロピルメチルフェノール等の殺菌剤は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量添加してもよい。

0028

組成物の25℃におけるpHは好ましくは5〜9、より好ましくは5〜7である。なお、pH調整剤を添加してpH調整してもよい。pH調整剤としては、水酸化ナトリウム塩酸リン酸又はその塩、クエン酸又はその塩、炭酸ナトリウム炭酸水素ナトリウムホウ酸又はその塩等が挙げられる。

0029

本発明の義歯洗浄剤組成物は、通常の方法で使用することができ、義歯洗浄剤組成物をそのまま、又は義歯洗浄剤組成物を必要に応じて水に分散・溶解し、希釈した水溶液に義歯を浸漬し、その後、必要に応じて水で漱いで使用することができる。なお、この場合、義歯を浸漬時には、(A)成分の使用濃度が上記範囲内であることが望ましい。
液体製剤の場合、希釈せずにそのまま使用するタイプでも、あるいは使用時に水で希釈し、義歯に適用する濃縮タイプでもよい。濃縮タイプとする場合は、水による希釈倍率が、使用性及び溶解性の点から、組成物の5〜500倍希釈、特に10〜200倍希釈したときに(A)成分の濃度が上記使用濃度範囲内となるよう、製剤濃度を設計することが好ましい。
固形製剤の場合は、水に分散・溶解させた後に義歯を浸漬するが、この浸漬時の(A)成分の濃度が上記使用濃度範囲内となるよう、設計すればよい。
義歯の浸漬時間は1分間以上とすることが好ましく、5分間以上がより好ましい。

0030

以下、実験例、実施例及び比較例、処方例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。

0031

[実験例1]
表1に示す組成の義歯洗浄剤組成物(被検サンプル)を下記方法で調製し、下記方法によってカンジダ菌に対する殺菌力を評価した。結果を表1に併記した。

0032

〈1.カンジダ菌に対する殺菌効果の評価方法
1−1.被検菌液の調製
カンジダ菌(Candida albicansATCC10231)をDifco社製のPotato Dextrose Agar培地(PDA培地)に白金耳にて植菌し、25℃で前培養した。白金耳を用いて増殖したコロニー採取して生理食塩水に懸濁し、660nmでの濁度を2.0に調整した。
1−2.被検サンプルの調製
表1に示す界面活性剤を、表中のAI(純分)濃度になるように配合し、pHを表中の値になるように調整したものをサンプルとした。
1−3.殺菌力の評価方法
上記1−2にて調製した被検サンプル4mL中に、上記1−1にて調製した被検菌液0.1mLを添加し、ボルテックスミキサーにて混和後、室温にて5分間放置した。その後、上記混合液0.444mLをダイゴ社製のSCDLP(Soybean−Casein Digest Agar with Lecithin&Polysorbate80)液体培地4mLと混合し、反応を不活化させた(この段階で101希釈。)。続いて、不活化培地にて10倍希釈系列を作製し、101、103、105希釈液を50μLずつPDA培地に塗抹し、25℃にて培養後、生育したコロニー数カウントした。
カウントしたコロニー数から、対数減少値を求め、下記基準によってカンジダ菌に対する殺菌効果を評価した。
カンジダ菌に対する殺菌効果の評価基準
○:5分間の作用で対数減少値が3Log10以上
×:5分間の作用で対数減少値が3Log10未満

0033

0034

[実験例2]
表2に示す組成の義歯洗浄剤組成物(被検サンプル)を下記方法で調製し、上記方法によってカンジダ菌に対する殺菌効果を評価した。また、下記方法によって義歯汚れに対する洗浄力を評価した。結果を表2に併記した。なお、表中の成分量(%)は、全て使用濃度(浸漬時の濃度)である(以下、同様)。
また、義歯洗浄剤組成物のpH(25℃)はいずれも5〜9の範囲内であった。

0035

〈2.義歯汚れに対する洗浄力の評価方法〉
2−1.タンニンステイン付着アクリル板作製方法
アクリル板表面((株)クラレ製、縦10mm×横10mm×厚さ5mm)をサンドブラストにて処理後、中性洗剤を入れた超音波洗浄器(商品名:超音波洗浄器AU−80C、アイ医科工業(株)製)に5分間かけ、水で漱いで洗浄した。前記超音波洗浄を3回繰り返した後、自然乾燥し、タンニン鉄ステイン付着前のアクリル板のLab値(L0)を測定した。上記のアクリル板に対し、0.5%アルブミン水溶液タンニン抽出液→0.6%クエン酸鉄(III)アンモニウム水溶液で30分間ずつ繰り返し浸漬する操作を10回繰り返し、常温で1日風乾した後、流水で洗浄し、再び風乾して着色アクリル板を作製した。
タンニン抽出液は、沸騰させたイオン交換水1,200mL中に、日本茶(伊園)50g、紅茶リプトンブリスクティーバック)5袋、インスタントコーヒー(ネスカフェ)12gを入れ一晩放置し、日本茶及び紅茶をろ過にて取り除き作製した。
作製した着色アクリル板の表面の色を測定し、その値をLab値(L1)とした。
2−2.被検サンプルの調製
表2に示す洗浄剤組成を表中のAI濃度になるよう配合し、調製した。

0036

2−3.タンニン鉄ステイン除去効果評価法
表2に示す各例の義歯洗浄剤組成物中に、上記2−1にて作製したタンニン鉄ステイン付着アクリル板を5分間浸漬し、洗浄し、常温で1日風乾した後、流水で洗浄し、再び風乾して乾燥した後のアクリル板のLab値(L2)を測定した。
下記に示す式により、タンニン鉄ステイン除去率を求めた。
タンニン鉄ステイン除去率(%)=〔(L1−L2)/(L1−L0)〕×100
得られたタンニン鉄ステイン除去率から、下記の基準に従い、義歯汚れに対する洗浄力を評価した。
義歯汚れに対する洗浄力の評価基準
◎:タンニン鉄ステイン除去率30%以上
○:タンニン鉄ステイン除去率20%以上30%未満
△:タンニン鉄ステイン除去率10%以上20%未満
×:タンニン鉄ステイン除去率10%未満

0037

使用した主原料の詳細を下記に示す。
(A)ラウリルジメチルアミンオキシド:
ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製(商品名:カデナックスDM12
D−W)
(B)
(B−1)α−オレフィンスルホン酸ナトリウム:
ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製(商品名:リポランLB−
440)
(B−1)ラウリル硫酸ナトリウム:東邦化学工業(株)製
(B−2)ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン:
第一工業製薬(株)(商品名:アモーゲンS−H)
(B−2)アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベ
タイン(30%水溶液):
ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製(商品名:エナジコールC−
40H)
(B−2)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(30%水溶液):
三洋化成工業(株)製(商品名:レボン2000)

0038

0039

次に、処方例を示す。処方例の義歯洗浄剤組成物は、カンジダ菌に対する殺菌効果が優れ、義歯汚れに対する洗浄力も良好であった。

実施例

0040

[処方例1]液体義歯洗浄剤(1〜200倍に水で希釈し、義歯を浸漬する。)
ラウリルジメチルアミンオキシド10%
ヒドロキシエタンジホスホン酸
水酸化ナトリウム2.5
イオン交換水適量
合計 100.0%

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