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技術 幌およびカート

出願人 コンビ株式会社
発明者 浅野順一川田敬弘寺内健
出願日 2017年8月30日 (3年10ヶ月経過) 出願番号 2017-165927
公開日 2019年3月22日 (2年3ヶ月経過) 公開番号 2019-043231
状態 特許登録済
技術分野 子供用運搬車・そり・その他の手動推進車両
主要キーワード 補助芯材 基部板 半展開状 凸部群 後方側領域 凹部群 側部支持 前方側領域
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年3月22日)のものです。
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図面 (15)

課題

100でより前方の領域を覆えるようにする。

解決手段

カート本体2に使用される幌100であって、幌布101と、幌布101を支持する支持装置110と、を備え、支持装置110は、カート本体2に接続する基部材120と、基部材120に枢着した中間部材140と、中間部材140に枢着し、幌布101を支持する幌骨として機能する第1骨部131を含む骨部材150と、を有する。

概要

背景

従来、乳母車などのカートにはが設けられている。従来の幌は、通常、基部と、基部に対して揺動可能な複数の幌骨と、幌骨に支持される幌布と、を有している。幌骨は、略U字状に形成され、その両基端部をそれぞれ対応する側の基部に枢着されている。この幌は、幌布の前端把持して幌骨を基部に対して揺動させることにより展開され或いは折り畳まれる。そして、これに伴って、幌布を広げること及び幌布を畳むことができる。幌は、その展開された状態において日差し遮りシート着座した乳幼児に対して日よけの環境を提供することができる。

概要

幌100でより前方の領域を覆えるようにする。カート本体2に使用される幌100であって、幌布101と、幌布101を支持する支持装置110と、を備え、支持装置110は、カート本体2に接続する基部材120と、基部材120に枢着した中間部材140と、中間部材140に枢着し、幌布101を支持する幌骨として機能する第1骨部131を含む骨部材150と、を有する。

目的

幌は、その展開された状態において日差しを遮り、シートに着座した乳幼児に対して日よけの環境を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

カート本体に使用されるであって、幌布と、前記幌布を支持する支持装置と、を備え、前記支持装置は、前記カート本体に接続する基部材と、前記基部材に枢着した中間部材と、前記中間部材に枢着し、前記幌布を支持する幌骨として機能する第1骨部を含む骨部材と、を有する、幌。

請求項2

前記中間部材は、前記基部材及び前記骨部材に枢着した連結部と、前記連結部から延び出た第2骨部と、を含み、前記第2骨部は、前記幌布を支持する幌骨として機能する、請求項1に記載の幌。

請求項3

折り畳み状態において、前記骨部材の前記中間部材に枢着する端部と、前記第2骨部の前記連結部に接続する端部と、の間に隙間が形成される、請求項2に記載の幌。

請求項4

前記支持装置は、前記基部材に枢着し、前記幌布を支持する幌骨として機能する第3骨部を含む他の骨部材を更に有する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の幌。

請求項5

前記支持装置は、前記基部材に枢着し、前記幌布を支持する幌骨として機能する第3骨部を含む他の骨部材を更に有し、折り畳み状態において、前記他の骨部材の前記基部材に枢着する端部と、前記第2骨部の前記連結部に接続する端部と、の間に隙間が形成される、請求項2または3に記載の幌。

請求項6

シート支持部を有するカート本体と、前記カート本体に接続した請求項1乃至5のいずれか一項に記載の幌と、を備え、前記幌の全展開状態において、前記幌の前端が前記シート支持部の前端よりも前方に位置する、カート。

請求項7

前記幌の全展開状態において、前記幌の前方側側縁が水平方向より下向きで前方に延びている、請求項6に記載のカート。

請求項8

前記カート本体は、さらに、前記シート支持部の左右に配置された一対のアームレストを有し、前記幌の全展開状態において、前記幌の前方側側縁が前記アームレストに沿っている、請求項6または7に記載のカート。

請求項9

前記幌布は、前記幌の全展開状態において、前記骨部材よりも下側に延び出す前端部分を有しており、前記前端部分は、板部材を含む、請求項6乃至8のいずれか一項に記載のカート。

技術分野

0001

本発明は、カートに用いられる、および、幌を備えたカートに関する。

背景技術

0002

従来、乳母車などのカートには幌が設けられている。従来の幌は、通常、基部と、基部に対して揺動可能な複数の幌骨と、幌骨に支持される幌布と、を有している。幌骨は、略U字状に形成され、その両基端部をそれぞれ対応する側の基部に枢着されている。この幌は、幌布の前端把持して幌骨を基部に対して揺動させることにより展開され或いは折り畳まれる。そして、これに伴って、幌布を広げること及び幌布を畳むことができる。幌は、その展開された状態において日差し遮りシート着座した乳幼児に対して日よけの環境を提供することができる。

先行技術

0003

特開2012−192755号公報

発明が解決しようとする課題

0004

このような幌へのニーズの一つとして、全展開状態においてシート全体を覆うことがある。シート全体を覆うためには、幌骨の長さを長くすることが考えられる。一方で、幌骨は、幌が折り畳み状態から展開状態に移行する際に、略U字状のハンドルによって囲まれた領域内を通過する。したがって、幌骨の寸法は、ハンドルによって囲まれた領域内を通過可能な寸法に制限される。幌骨の寸法が制限されることにより、幌で覆うことが可能な範囲も制限される。そして、通常、幌は、シートの後方側領域を覆うことができるように設けられる。このため、幌でシートの前端まで覆うことができず、シートに着座した乳幼児の足先は日差しを受ける状態となっていた。あるいは、乳幼児の足先を日差しから守るため、追加のカバーを必要とした。

0005

本開示の実施形態は、以上の点を考慮してなされたものであり、より広い範囲を覆うことが可能な幌を提供することを目的とする。あるいは、シートの前方側領域を覆うことが可能な幌を備えたカートを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明による幌は、カート本体に使用される幌であって、
幌布と、
前記幌布を支持する支持装置と、を備え、
前記支持装置は、
前記カート本体に接続する基部材と、
前記基部材に枢着した中間部材と、
前記中間部材に枢着し、前記幌布を支持する幌骨として機能する第1骨部を含む骨部材と、
を有する。

0007

本発明による幌において、前記中間部材は、前記基部材及び前記骨部材に枢着した連結部と、前記連結部から延び出た第2骨部と、を含み、前記第2骨部は、前記幌布を支持する幌骨として機能してもよい。

0008

また、本発明による幌は、折り畳み状態において、前記骨部材の前記中間部材に枢着する端部と、前記第2骨部の前記連結部に接続する端部と、の間に隙間が形成されてもよい。

0009

また、本発明による幌において、前記支持装置は、前記基部材に枢着し、前記幌布を支持する幌骨として機能する第3骨部を含む他の骨部材を更に有していてもよい。

0010

また、本発明による幌において、前記支持装置は、前記基部材に枢着し、前記幌布を支持する幌骨として機能する第3骨部を含む他の骨部材を更に有し、折り畳み状態において、前記他の骨部材の前記基部材に枢着する端部と、前記第2骨部の前記連結部に接続する端部と、の間に隙間が形成されてもよい。

0011

本発明によるカートは、
シート支持部を有するカート本体と、
前記カート本体に接続した上述の幌と、
を備え、
前記幌の全展開状態において、前記幌の前端が前記シート支持部の前端よりも前方に位置する。

0012

本発明によるカートにおいて、前記幌の全展開状態において、前記幌の前方側側縁が水平方向より下向きで前方に延びていてもよい。

0013

本発明によるカートにおいて、前記カート本体は、さらに、前記シート支持部の左右に配置された一対のアームレストを有し、前記幌の全展開状態において、前記幌の前方側側縁が前記アームレストに沿っていてもよい。

0014

本発明によるカートにおいて、前記幌布は、前記幌の全展開状態において、前記骨部材よりも下側に延び出す前端部分を有しており、前記前端部分は、板部材を含んでいてもよい。

発明の効果

0015

本発明による幌によれば、より広い範囲を覆うことが可能となる。また、本発明によるカートによれば、幌は、シート支持部の前端まで覆うことができる。

図面の簡単な説明

0016

本発明の一実施の形態を説明する図であって、カート本体が展開状態にあり、幌が折り畳み状態にあるカートを示す斜視図。
図1に示すカートを示す側面図であるが、幌が全展開状態にある図。
図2に示すカートのカート本体と幌に含まれる支持装置とを示す斜視図。
ハンドルと第1リンクと第2リンクとの接続箇所を示す斜視図。
折り畳み状態にあるカート本体を示す側面図。
幌が全展開状態にある際の支持装置を示す斜視図。
図6に示す支持装置の基部材と中間部材と骨部材とを示す斜視図。
図6に示す一対の接続部材を示す斜視図。
図6に示す一対の基部材を示す斜視図。
図6に示す中間部材の両端部を示す斜視図。
図6に示す骨部材の両端部を示す斜視図。
図2に示す幌を折り畳み状態で示す側面図。
図2に示す幌を半展開状態で示す側面図。
図2に示す幌を全展開状態で示す側面図。

実施例

0017

本発明によるカート1は、カート本体2と、カート本体2に接続した幌100と、を有する。カート1は、例えば乳母車である。カート本体2は、例えば乳母車本体であり、子供が乗り込むスペースを有している。幌100は、日差しや風雨等を遮って、カート本体2上の子供に快適な環境を提供する。とりわけ、本発明による幌100は、後述するように、展開および折り畳み可能に構成され、カート本体2の子供が乗り込むスペース全体を覆うこと可能にするための工夫がなされている。

0018

以下、図1図12Cを参照しながら本発明による一実施の形態について説明する。以下に説明する実施の形態では、カート1が乳母車として構成されている例を示すが、これに限られない。

0019

まず、図1および図2を参照して、乳母車10の全体構成から説明する。図1および図2には、カート1をなす乳母車10および幌100の全体構成が示されている。図1に示すように、本実施の形態における乳母車10は、全体的に、前後方向に沿った幅方向中心面を中心として概ね対称な構成となっている。図1および図2に示すように、乳母車10は、フレームを構成する乳母車本体11と、乳母車本体11に装着されたシート90と、乳母車本体11に接続された幌100と、を有している。

0020

図3図5を参照して、カート本体2をなす乳母車本体11の全体構成を説明する。図3には、乳母車本体11の全体構成が示されている。また、図4には、乳母車本体11とハンドル15との接続部分が拡大して示されている。また、図5には、折り畳み状態にある乳母車本体11が示されている。図3および図5に示すように、乳母車本体11は、本体フレーム12と、本体フレーム12に揺動可能に取り付けられたハンドル15と、を有している。

0021

乳母車本体11は、広く普及しているように(例えば、特開2005−082082号公報や特開2006−117012号公報)折り畳み可能に構成されており、図1および図2に示された展開状態から図5に示された折り畳み状態へ折り畳むことができ、また、折り畳み状態から展開状態へと展開することができる。加えて、本実施の形態の乳母車本体11においては、ハンドル15を乳母車10の本体フレーム12に対して揺動させることにより、操作者保護者)が乳幼児の背面側からハンドル15を把持して乳母車10を操縦し、乳幼児が進行方向の前方を向くようにして乳母車10を走行させること(背面押し状態)、並びに、操作者が乳幼児に対面する前脚側の位置からハンドル15を把持して乳母車10を操縦し、乳母車10の後脚側が進行方向の前方となるようにして乳母車10を走行させること(対面押し状態)、の両方が可能となっている。

0022

ここで、本明細書中において、カートに対する「前」、「後」、「上」、「下」、「前後方向」、および「上下方向」の用語は、特に指示がない場合、展開状態にあるカートを背面押し状態で前進させる状況で判断される「前」、「後」、「上」、「下」、「前後方向」、および「上下方向」を意味する。図示された例では、乳母車に対する「前」、「後」、「上」、「下」、「前後方向」、および「上下方向」の用語は、特に指示がない場合、展開状態にある乳母車に乗車する乳幼児を基準とした「前」、「後」、「上」、「下」、「前後方向」、および「上下方向」を意味する。具体的には、カート(乳母車)の「前後方向」とは、図1における紙面の左下と右上とを結ぶ方向であって、図2における紙面の左右の方向に相当する。そして、特に指示がない限り、「前」とは、図示された例では乗車した乳幼児が向く側であり、図1における紙面の左下側並びに図2における紙面の左側がカート(乳母車車)の「前側」となる。一方、カート(乳母車)の「上下方向」とは前後方向に直交するとともに接地面に直交する方向である。したがって、接地面が水平面である場合、「上下方向」とは垂直方向をさす。また、「幅方向」とは横方向であって、「前後方向」および「上下方向」のいずれにも直交する方向である。

0023

本体フレーム12は、それぞれ左右に配置された一対の前脚22と、それぞれ左右に配置された一対の後脚24と、それぞれ左右に配置された一対の側フレーム材としてのアームレスト30と、それぞれ左右に配置された一対の第1リンク31および一対の第2リンク32と、を有している。前脚22の下端には、前輪23が設けられ、後脚24の下端には、後輪25が設けられている。また、図示された例では、一対の前脚22の間かつ一対の後脚24の間には、シート90を支持するシート支持部40が位置している。

0024

前脚22の上端部分は、対応する側(左側または右側)に配置されたアームレスト30の前方部分に回動可能(揺動可能)に接続している。同様に、後脚24の上端部分が、対応する側(左側または右側)に配置されたアームレスト30の前方部分に回動可能(揺動可能)に接続している。また、第1リンク31の上方部分が、対応する側(左側または右側)に配置されたアームレスト30の後端部分に回動可能(揺動可能)に接続している。

0025

次に、左側の第2リンク32は、左側の後脚24と左側の第1リンク31とを連結している。同様に、右側の第2リンク32は、右側の後脚24と右側の第1リンク31とを連結している。各第2リンク32は、その一部分において後脚24の中間部分に回動可能(揺動可能)に接続しており、他の部分において第1リンク31の下方部分に回動可能に接続している。

0026

図4に示すように、図示された第2リンク32は、乳母車10の幅方向に延びる軸部材50を介して第1リンク31に回転可能に接続している。後述するように、軸部材50は、第2リンク32及び第1リンク31に加え、ハンドル15並びに後述するシート支持部40の座部支持要素41および背部支持要素42を回動可能に貫通している。また、第2リンク32は、乳母車10の幅方向に延びるボス部51を介して後脚24に連結している。

0027

次に、シート支持部40について説明する。まず、図1に示すように、シート90は、座部91、背部92および側部93を有している。そして、図3に示すように、シート支持部40は、シート90の座部91を支持する座部支持要素41と、シート90の背部92を支持する背部支持要素42と、シート90の側部93を支持する側部支持要素43と、を含む。また、シート支持部40は、背部支持要素42と側部支持要素43とを連結する頭部連結部材44を含む。

0028

背部支持要素42は、互いに略平行に延びる略直線状の一対の直線部42aと、一対の直線部42a間を連結する中間部42bと、を含み、全体として略U字状の形状を有している。背部支持要素42は、U字の両端部分を、対応する側の第2リンク32に対して回動可能(揺動可能)に連結している。

0029

座部支持要素41は、互いに略平行に延びる略直線状の一対の直線部41aと、一対の直線部41a間を連結する中間部41bと、を含み、全体として略U字状の形状を有している。座部支持要素41は、U字の両端部分を、背部支持要素42のU字の両端部分のうち対応する側の端部に対して回動可能(揺動可能)に連結している。直線部41aの前方側部分は、対応する側(左側または右側)に配置された前脚22から後方かつ上方に延び出た前脚支持要素29によって、下方から支持される。座部支持要素41のU字の両端部の間には、座部連結部材41cが設けられている。

0030

側部支持要素43は、互いに略平行に前後方向に延びる一対の側方部43aと、一対の側方部43a間を連結する中間部43bと、を含み、全体として略U字状の形状を有している。側部支持要素43は、U字の両端部分を、対応する側のアームレスト30の後端部に対して回動可能(揺動可能)に連結している。

0031

頭部連結部材44は、一対の略直線状の部材である。各頭部連結部材44の一方の端部は、背部支持要素42の中間部42bに対して回動可能(揺動可能)に連結している。また、他方の端部は、側部支持要素43の中間部43bに対して回動可能(揺動可能)に連結している。

0032

図4に示すように、図示された背部支持要素42のU字の両端部分は、軸部材50を介して対応する側の第2リンク32に回転可能(揺動可能)に接続している。また、図示された座部支持要素41のU字の両端部分は、軸部材50を介して対応する側の背部支持要素42の直線部42aに回転可能(揺動可能)に接続している。

0033

図3に戻って、図示された乳母車10の本体フレーム12は、幅方向に延びる構成要素として、一対の前脚22間を連結するフットレスト(前側連結バー)26と、一対の後脚24間を連結する後側連結バー27と、を有している。また、一対のアームレスト30間に屈曲可能なガード部材28が取り外し可能に設けられている。

0034

以上のような構成からなる乳母車本体11の本体フレーム12に対し、ハンドル15が揺動可能に接続している。図3に示すように、本実施の形態において、ハンドル15は、互いに略平行に延びる略直線状の一対の直線部15aと、一対の直線部15a間を連結する中間部15bと、を含み、全体として略U字状の形状を有している。ハンドル15は、U字の両端部分を、対応する側の第1リンク31に対して回動可能(揺動可能)に連結している。

0035

なお、図4に示すように、図示された例では、一本の軸部材50が、ハンドル15および第1リンク31を貫通して、これらを回動可能に保持している。このような構成により、図2に示すように、ハンドル15が、本体フレーム12に対して揺動し、ハンドル15の直線部15aはアームレスト30の側方をアームレスト30に沿って移動するようになる。

0036

なお、図4に示すように、軸部材50は、第2リンク32およびシート支持部40の座部支持要素41および背部支持要素42をも貫通して、第2リンク32ならびにシート支持部40の座部支持要素41および背部支持要素42を回動可能に保持している。すなわち、図示された本実施の形態においては、ハンドル15の第1リンク31に対する回動軸線揺動中心)は、第1リンク31と第2リンク32との回動軸線、第2リンク32とシート支持部40の背部支持要素42との回動軸線、および、シート支持部40の背部支持要素42と座部支持要素41との回動軸線と一致しており、乳母車10の幅方向(横方向)に延びている。

0037

図3に示すように、アームレスト30の側方を移動可能なハンドル15の一対の直線部15a上には、直線部15aに対して摺動可能な摺動部材16が、それぞれ設けられている。各摺動部材16は、ハンドル15の対応する直線部15a上において、直線部15a内に設けられたバネ(図示せず)により、下方(U字の端部の方)に向けて付勢されている。一方、図2に示すように、乳母車10には、一対の摺動部材16とそれぞれ係合してハンドル15の回動を規制する一対の係合部(第1係合突起17および第2係合突起(図示せず))が、設けられている。前方に設けられた第1係合突起17と摺動部材16とが係合し互いに係止されることにより、図2二点鎖線で示すように、ハンドル15が前方位置(対面押し位置)に固定される。一方、後方に設けられた第2係合突起と摺動部材16とが係合し互いに係止されることにより、図2実線で示すように、ハンドル15が後方位置(背面押し位置)に固定される。図示された例において、第1係合突起17はアームレスト30に設けられ、第2係合突起は第1リンク31に設けられている。

0038

また、図3に示すように、ハンドル15は、その直線部15a上に摺動可能に設けられた操作部材18と、その中間部15b上に設けられ操作部材18の摺動を遠隔操作可能な遠隔操作装置18aと、を有している。図4に示すように、展開状態にある乳母車10においてハンドル15が後方位置(背面位置)に配置されると、ハンドル15上の操作部材18は、第1リンク31上に摺動可能に設けられたロック部材19に下方から当接するようになる。各ロック部材19は、第1リンク31上において、第1リンク31内に設けられたバネ(図示せず)により、下方(U字の端部の方)に向けて、言い換えると、第1リンク31と第2リンク32との連結箇所に向けて、付勢されている。そして、乳母車10が展開状態または折り畳み状態にある場合に、ロック部材19は第2リンク32と係合して、第2リンク32と第1リンク31との相対的な回動を拘束する。これにより、乳母車10が、展開状態または折り畳み状態に保持されるようになる。

0039

以上のような構成からなる乳母車10の乳母車本体11には、図1に示すように、座部91、背部92および側部93を有したシート90が装着されている。

0040

以上のような全体構成を有した乳母車10(乳母車本体11)は、以下のようにして、各構成部材を互いに回動させることにより、折り畳むことができる。

0041

ハンドル15が前方位置(図2の二点鎖線の位置)に配置されている場合には、まず、ハンドル15を乳母車本体11の本体フレーム12に対して揺動させて、ハンドル15を後方位置(図2の実線の位置)へ移動させる。そして、後方位置に配置されたハンドル15上の摺動部材16と乳母車本体11の第1リンク31上の第2係合部との係合により、ハンドル15を乳母車10に対して固定する。このとき、その下端部分において第1リンク31に揺動可能に接続されたハンドル15は、摺動部材16と第2係合部との係合によって、第1リンク31に対して固定されるようになる。そして、以下の折り畳み操作中、側面視において、すなわち、乳母車10の幅方向から観察した場合、ハンドル15の下方部分は、第1リンク31と同一の動作を行うようになる。

0042

次に、遠隔操作装置18aを操作することによって、第1リンク31と第2リンク32とのロック部材19を介した係合を解除する。具体的には、遠隔操作装置18aによって操作部材18を動作させ、同時に、操作部材18を介して第1リンク31上のロック部材19を動作させ、第1リンク31の第2リンク32に対する固定、さらには、第1リンク31の他の構成要素に対する固定を解除する。なおこのとき、乳母車10は展開状態にあり、第1リンク31の下端部分が後脚24の中間部分に当接している。

0043

この状態から、後方位置に配置されたハンドル15をいったん後上方に引き上げ、その後、下方に押し下げる。この際、上述したように、第1リンク31は、ハンドル15とともに動作する。これにより、第1リンク31が後脚24から離間し、第2リンク32は、後脚24に対し図2において時計回り方向に回動する。この操作にともなって、アームレスト30は第1リンク31に対し図2において時計回り方向に回動する。このような操作により、乳母車の幅方向から観察した場合(側面視において)、ハンドル15が前脚22との略平行な関係を保ちながら前脚22に接近するように移動し、前後方向における乳母車10の寸法が小型化される。また、図5に示すように、乳母車10を前後方向へ折り畳むと、ハンドル15と前脚22とが略平行に保たれたまま、ハンドル15の配置位置が下げられるようになる。この結果、乳母車10の前後方向における寸法だけでなく、乳母車10の上下方向における寸法も小型化することができる。

0044

一方、乳母車10(乳母車本体11)を折り畳み状態から展開するには、上述した折り畳み操作と逆の操作を行えばよい。

0045

次に、図1図3および図6図12Cを参照して、幌100について説明する。図2に示すように、幌100は、幌布101と、幌布101を支持する支持装置110と、を有する。図6に示すように、支持装置110は、乳母車本体11への接続箇所をなす基部材120と、基部材120に対して揺動可能な略U字状の第1〜3幌骨131、132および133を含んでいる。第1〜3幌骨131、132および133は、略細板形状や線形状の金属や樹脂等から形成される。幌布101は、第1〜3幌骨131、132および133に装着されている。図示された例において、第1幌骨131は、第2幌骨132の前方或いは上方に配置される。第2幌骨132は、第3幌骨133の前方或いは上方に配置される。第1〜3幌骨131、132および133を互いに対して揺動させることにより、図12A図12Cに示すように、幌100を、折り畳み状態にしたり、半展開状態あるいは全展開状態にしたりすることができる。

0046

ここで、折り畳み状態とは、図12Aに示すように、第1〜3幌骨131、132および133が後述する各々の揺動範囲内において、互いに最も接近している状態のことである。また、全展開状態とは、図12Cに示すように、第1〜3幌骨131、132および133が各々の揺動範囲内において、互いから最も離間している状態のことである。また、反展開状態とは、図12Aに示す折り畳み状態と図12Aに示す全展開状態との間の中間状態である。

0047

ところで、図示のような幌へのニーズの一つとして、シート全体を覆うことがある。シート全体を覆うためには、幌骨の長さを長くすることが考えられる。一方で、図1および図2から理解されるように、幌骨は、折り畳み状態から展開状態に移行する際に、略U字状のハンドル15によって囲まれた領域内を通過する。したがって、幌骨の寸法は、ハンドルによって囲まれた領域内を通過可能な寸法に制限される。幌骨の寸法が制限されると、幌が覆うことが可能な範囲も制限される。そして、通常、幌は、シートの後方側領域を覆うことができるように設けられる。このため、幌でシートの前端まで覆うことはできなかった。

0048

このような事情を考慮して、本発明による幌100は、シート支持部40(したがってシート90)をより広範囲に亘って覆うことを可能にするための工夫がなされている。そして、本発明によるカート1としての乳母車10は、図2に示すように、幌100の全展開状態において、幌100の前端100aがシート支持部40の前端40aよりも前方に位置しており、シート支持部40の前方側領域を覆っている。

0049

以下、幌100の各構成要素について説明していく。まず、幌布101について説明する。幌布101は、日差しや風雨を遮ることができる柔軟な材料、例えば布を用いて形成され得る。ただし、幌布101には、種々の公知の材料を用いることができる。例えば、採光通気、透視等を可能にする観点から、幌布101の一部分が、メッシュ材等により形成されていてもよい。さらに、幌布101は、撥水性防水性耐水度等の機能を有するのもであってもよい。図示された例において、幌布101は、第1幌骨131及び第2幌骨132の間に設けられた前方部分102と、前方部分102に後方から接続する後方部分103と、を含んでいる。幌布101は、また、前方部分102に後方部分103とは反対の側から接続する前端部分104と、後方部分103に前方部分102とは反対の側から接続する後端部分105と、を有している。

0050

前方部分102および後方部分103は、シート支持部40に装着されたシート90と幌100との間のスペースの換気を行うため、それぞれ、メッシュ地からなる第1網状部102aおよび第2網状部103aを有している。また、第1網状部102aおよび第2網状部103aと重なる部分には、それぞれ、開閉可能な第1フラップ102bおよび第2フラップ103bが設けられている。第1フラップ102bをめくると第1網状部102aが現れるようになる。また、第2フラップ103bをめくると第2網状部103aが現れるようになる。このような構成により、たとえシート90の上方を幌100で覆ったとしても、第1網状部102aおよび/または第2網状部103aを通して、シート90と幌100との間のスペースの換気を行うことができる。

0051

前端部分104は、図2に示すように、幌100の全展開状態において、第1幌骨131よりも下側に延び出し、前方からの日差しや風雨を遮る。前端部分104は、板部材104aを含んでおり、前端部分104が風でめくれ上がることや、幌100の半展開時に前端部分104がシート90上方から垂れ下がることが防止される。また、幌100の全展開状態において、前端部分104の側縁(すなわち幌100の前方側側縁)104bが水平方向より下向きで前方に延びている。これにより、シート90の前方側領域において、乳母車10の側方からの日差しや風雨を遮ることができる。さらに、前方側側縁104bは、幌100の全展開状態において、アームレスト30に沿って延びている。これにより、幌100と乳母車本体11との間の隙間を小さくすることができ、乳母車10の側方からの日差しや風雨を効果的に遮ることができる。

0052

また、後端部分105は、第3幌骨133よりも下側に延び出し、シート90の側部93と幌100との間に隙間が形成されることを防止する。これにより、乳母車10の後方からの日差しや風雨を効果的に遮ることができる。

0053

幌布101は、前端部分104と前方部分102との境界領域において、第1幌骨131に取り付けられている。また、幌布101は、前方部分102と後方部分103との境界領域において、第2幌骨132に取り付けられている。また、幌布101は、後方部分103と後端部分105との境界領域において、第3幌骨133に取り付けられている。このような幌布101の構成により、幌布101の前方部分102および後方部分103は、第1〜第3幌骨131、132および133の互いに対する揺動に伴って広げられ且つ畳まれる。

0054

また、図2に示すように、幌100の全展開状態(図12C参照)あるいは半展開状態(図12B参照)において幌布101が潰れてしまうことを防止するため、補助芯材134が幌布101に縫い付けられる或いは幌布101に内蔵されるようにしてもよい。補助芯材134は、例えば、第1〜3幌骨131、132および133よりも柔軟性に富んだ樹脂等から形成され得る。補助芯材134は、基部材120および後述する中間部材140の連結部141のいずれとも接続されていない点において、第1〜3幌骨131、132および133と区別される。

0055

なお、幌布101の大きさは、第1幌骨131および第2幌骨132の第3幌骨133を基準とした揺動可能範囲に応じて適宜設定される。好ましくは、幌100の全展開状態において、幌布101が張った状態となる大きさに設定される。

0056

次に、支持装置110について説明する。支持装置110は、カート本体2としての乳母車本体11に接続する一対の基部材120と、両端部が一対の基部材120に枢着した中間部材140と、中間部材140に枢着した骨部材150と、を有する。一対の基部材120は、乳母車本体11に固定された一対の接続部材160に接続されている。

0057

まず、図7および図8を参照して、接続部材160について説明する。図7に示すように、接続部材160は、対応する側に配置されたアームレスト30の後方部分に固定される。図8に示すように、各接続部材160は、乳母車本体11への取り付け箇所をなす取り付け部161と、基部材120との接続箇所をなす接続部162とを有している。接続部材160は、例えば樹脂成形物からなる。

0058

図7に示すように、取り付け部161は、その前端部がシート支持部40の側部支持要素43とアームレスト30の後端部との間に配置され、ボルト等によってアームレスト30に対して固定されている。また、取り付け部161は、その後端部において、第1リンク31の上端部に回動可能に接続されている。なお、図7に示すように、接続部材160は、接続部162が取り付け部161の前方に位置するように配置される。これにより、幌100の基部材120の乳母車本体11への接続位置が、アームレスト30の後端部よりも前側に位置することとなる。この結果、基部材120がアームレスト30の後端部に接続された場合と比較して、幌100を全体的に前方に配置することができ、幌100でより前方の領域を覆うことが容易になる。

0059

図8に示すように、接続部162は、全体として上部が開放された箱の形状をなし、後述する基部材120の取り付け部121が挿入されるようになっている。接続部162は、その幅方向外側の面に、取り付け部121と係合する係合穴162aを有している。接続部材160は、例えば樹脂成形物からなる。なお、図示の例では、接続部材160は、乳母車本体11と別体として形成されているが、一体に形成されていてもよい。

0060

次に、図6および図9を参照して、基部材120について説明する。図9に示すように、基部材120は、接続部材160への接続箇所をなす取り付け部121と、取り付け部121の上方に配置された基部板状部122と、を有している。基部板状部122は、中間部材140が枢着される第1枢着部122aと、第3幌骨133が枢着される第2枢着部122bと、を有する。基部材120は、例えば樹脂成形物からなる。なお、図示の例では、基部材120は、接続部材160と別体として形成されているが、一体に形成されていてもよい。また、基部材120は、カート本体2を構成する構成部材(例えばアームレスト30)と一体に形成されてもよい。

0061

取り付け部121は、接続部材160の係合穴162aが設けられた面と対面するようになる面(すなわち幅方向外側の面)に、舌部121aを有している。舌部121aには、係合穴162aと係合する係合突起121bが設けられている。係合突起121bと係合穴162aとが係合することにより、幌100を接続部材160に取り付けた状態に維持することができる。なお、舌部121aは、その下端部から上端部にかけて、幅方向外方に向けて傾くように形成されているが、その上端部に押圧力を加えることで幅方向内方に向けて傾くようになっている。そして、幌100を乳母車本体11へ接続する際には、舌部121aの上端部に押圧力を加えることにより、基部材120の取り付け部121を接続部材160の接続部162内に挿入することができるようになる。これにより、幌100を接続部材160に接続することができる。また、幌100を乳母車本体11からの取り外す際には、舌部121aの上端部に押圧力を加えることにより、基部材120の係合突起121bと接続部材160の係合穴162aとの係合を解除することができる。これにより、幌100を接続部材160から取り外すことができる。

0062

中間部材140と対面するようになる第1枢着部122aの基部係合面123には、軸部123aが設けられている。図6に示すように、軸部123aは、中間部材140を貫通して延びている。そして、中間部材140は、軸部123aの軸線によって画成される揺動軸線Asを中心として、基部材120に対して相対揺動可能となっている。図示された例では、各基部材120において、軸部123aは、幅方向外方へ向けて基部板状部122から延び出している。したがって、中間部材140の揺動軸線Asは、幅方向と平行になっている。

0063

図6および図9に示すように、第2枢着部122bは、基部板状部122から後方に延び出している。第2枢着部122bは、第3骨部としての第3幌骨133の端部を回動可能(揺動可能)に保持する。第2枢着部122bは、その下端部に第3幌骨133の水平方向より下方への揺動を規制する揺動範囲規制壁122cを有している。これにより、第3幌骨133は、通常状態において、揺動範囲規制壁122cによって下方から支持されて、基部材120から後方に概ね水平に延び出した状態に維持される。そして、必要に応じて、第3幌骨133を把持して持ち上げることにより、幌100の後方側を開放することができる。なお、第3幌骨133は、基部材120に回動(揺動)不能に接続されていてもよい。この場合、第3幌骨133は、基部材120と一体に形成されていてもよい。なお、図3に示すように、第3幌骨133は、幌100の後方側において、幌100の内側に十分な空間を形成することができるように、その両端部から幅方向に膨らむように湾曲している。

0064

次に、図6および図10を参照して、中間部材140について説明する。中間部材140は、基部材120と骨部材150とを連結する一対の連結部141と、一対の連結部141の各々から延び出た第2骨部としての第2幌骨132と、を含む。各連結部141は、基部材120が枢着される板状の第3枢着部143と、骨部材150が枢着される板状の第4枢着部144と、を有する。中間部材140は、例えば樹脂成形物からなる。

0065

第3枢着部143には、基部材120の軸部123aが貫通する軸受穴145が形成されている。また、第4枢着部144には、後述する骨部材150の軸部155aが貫通する軸受穴146が形成されている。さらに、第3枢着部143と第4枢着部144との間には、第2幌骨132の一方あるいは他方の端部が挿入されて当該端部を保持する保持部147が形成されている。なお、図示の例では、第2骨部としての第2幌骨132と連結部141とは別体として形成されているが、一体に形成されていてもよい。なお、図2から理解されるように、第2幌骨132は、幌100の全展開状態において、概ね幌100の幅方向に沿った前後方向中心面を通る。

0066

次に、図6および図11を参照して、骨部材150について説明する。図6に示すように、骨部材150は、中間部材140の対応する側の連結部141に接続する一対の接続部151と、一対の接続部151の各々から延び出た第1幌骨131と、を含む。各接続部151は、中間部材140の対応する側の連結部141の第4枢着部144が枢着される板状の第5枢着部152と、第1幌骨131の一方または他方の端部が挿入されて当該端部を保持する保持部154と、を含む。接続部151は、例えば樹脂成形物からなる。なお、図示の例では、第1骨部としての第1幌骨131と接続部151とは、別体として形成されているが、一体に形成されていてもよい。また、図3から理解されるように、第1幌骨131は、幌100の全展開状態において、ガード部材28の側方領域から前方領域へ延びることができるように、その両端部から幅方向に膨らむように湾曲している。

0067

図11に示すように、中間部材140と対面するようになる第5枢着部152の骨部材枢着面155には、軸部155aが設けられている。図6に示すように、軸部155aは、中間部材140を貫通して延びている。接続部151は、軸部155aの軸線によって画成される揺動軸線Atを中心として、中間部材140に対して相対揺動可能となっている。図示された例では、各接続部151において、軸部155aは、幅方向外方へ向けて第5枢着部152から延び出している。したがって、骨部材150と中間部材140との相対揺動の揺動軸線Atは、幅方向と平行であり、また揺動軸線Asと平行である。

0068

なお、図示の例において、支持装置110は、幌100の折り畳み状態において、第1幌骨131の中間部材140に枢着する端部と第2幌骨132の連結部141に接続する端部との間に、隙間が形成されるように設計されている。これにより、第1幌骨131と第2幌骨132との間に衣類等を挟み込んでしまうことが防止される。また、図示の例において、支持装置110は、幌100の折り畳み状態において、第3幌骨133の基部材120に枢着する端部と第2幌骨132の連結部141に接続する端部との間に、隙間が形成されるように設計されている。これにより、第2幌骨132と第3幌骨133との間に衣類等を挟み込んでしまうことが防止される。

0069

図7によく示されているように、図示された例において、中間部材140の第3枢着部143は、揺動軸線Asに沿った一側(幅方向における外方)から、基部材120の基部板状部122に当接している。そして、基部材120の揺動軸線Asに沿った一側を向く基部係合面123(図9参照)が、中間部材140の第3枢着部142の揺動軸線Asに沿った他側を向く第3枢着部係合面148(図10参照)と係合可能となっている。

0070

基部係合面123と第3枢着部係合面148とが係合することにより、第2幌骨132を有する中間部材140が、基部材120に対する複数の所定の相対位置のいずれかに維持されるようになっている。具体的には、基部係合面123及び第3枢着部係合面148の一方に、第1凹凸構造170が形成され、且つ、基部係合面123及び第3枢着部係合面148の他方に、第1凹凸構造170と係合可能な第1凸部171aが設けられる。

0071

図示された例では、図10に示すように、第3枢着部係合面148に、第1凹凸構造170が形成されている。第1凹凸構造170は、第3枢着部係合面148に形成された複数の第1凹部170aによって形成されている。各第1凹部170aは、揺動軸線Asと平行な方向に深さを有している。図示された例では、二組の第1凹部群が、揺動軸線Asを中心として点対称に設けられている。各第1凹部群には、六つの第1凹部170aが、揺動軸線Asを中心とした一つの円周上に中心角15°ずつ離間して設けられている。

0072

一方、図9に示すように、基部係合面123に、第1凸部171aが設けられている。第1凸部171aは、揺動軸線Asと平行な方向に基部係合面123から突出している。第1凸部171aは、少なくともその先端が第1凹凸構造170の第1凹部170aに入り込み得るよう、太さ及び長さを決定されている。また、第1凸部171aは、第1凹部170aと同様に、揺動軸線Asを中心とした一つの円周上に離間して設けられている。図示された例においては、二組の第1凸部群が、揺動軸線Asを中心として点対称に設けられている。各第1凸部群には、二つの第1凸部171aが設けられている。二つの第1凸部171aは、第1凹部170aと同一ピッチで配置されている。

0073

また、図9に示すように、基部係合面123には、揺動範囲規制突起172が形成されている。一方、図10に示すように、第3枢着部係合面148には、揺動範囲規制壁173が形成されている。揺動範囲規制突起172が、揺動範囲規制壁173に当接することによって、第2幌骨132の基部材120に対して相対揺動可能な範囲が画成される。

0074

以上の構成により、基部係合面123と第3枢着部係合面148とが係合することにより、第2幌骨132を有する中間部材140が、基部材120に対する複数の所定の相対位置のいずれかに維持されるようになっている。すなわち、基部係合面123と第3枢着部係合面148との係合により、中間部材140の基部材120に対する揺動を規制する規制力が生じる。ただし、この規制力よりも大きな力で中間部材140を基部材120に対して揺動させようとすると、基部係合面123と第3枢着部係合面148との係合が弾性変形によって解除され、中間部材140を基部材120に対して揺動させることができる。

0075

なお、中間部材140を基部材120に対して揺動させることにより、第2骨部材132の連結部141への接続位置を基部材120よりも前方に移動させることができる。同時に、第1幌骨131を含む骨部材150の中間部材140への枢着位置も、基部材120よりも前方に移動させることができる。第2骨部材132の連結部141への接続位置が前方に移動することにより、幌100の全展開状態における前後方向の中心が、基部材120よりも前方に位置することとなる。また、骨部材150の中間部材140への枢着位置が前方に移動することにより、幌100の全展開状態における第1幌骨131の前端、すなわち幌100の前端が、骨部材150が基部材120に直接枢着した場合と比較して、前方に位置することとなる。

0076

また、図7によく示されているように、図示された例において、骨部材150の第5枢着部152は、揺動軸線Atに沿った他側(幅方向における内方)から、中間部材140の第4枢着部144に当接している。そして、中間部材140の第4枢着部144の揺動軸線Atに沿った他側を向く第4枢着部係合面149(図10参照)が、骨部材150の接続部151の揺動軸線Atに沿った一側を向く骨部材係合面157(図11参照)と係合可能となっている。

0077

第4枢着部係合面149と骨部材係合面157とが係合することにより、第1幌骨131を有する骨部材150が、中間部材140に対する複数の所定の相対位置のいずれかに維持されるようになっている。具体的には、第4枢着部係合面149及び骨部材係合面157の一方に、第2凹凸構造180が形成され、且つ、第4枢着部係合面149及び骨部材係合面157の他方に、第1凹凸構造180と係合可能な第2凸部181aが設けられる。

0078

図示された例では、図10に示すように、第4枢着部係合面149に、第2凹凸構造180が形成されている。第2凹凸構造180は、第4枢着部係合面149に形成された複数の第2凹部180aによって形成されている。各第2凹部180aは、揺動軸線Atと平行な方向に深さを有している。複数の第2凹部180aは、揺動軸線Atを中心とした一つの円周上に等間隔離間して設けられている。図10に示された例において、24個の第2凹部180aが、揺動軸線Atを中心とした円周上に中心角15°ずつ離間して設けられている。

0079

一方、図11に示すように、骨部材係合面157に、第2凸部181aが設けられている。第2凸部181aは、揺動軸線Atと平行な方向に骨部材係合面157から突出している。第2凸部181aは、少なくともその先端が第2凹凸構造180の第2凹部180aに入り込み得るよう、太さ及び長さを決定されている。また、第2凸部181aは、第2凹部180aと同様に、揺動軸線Atを中心とした一つの円周上に離間して設けられている。図示された例においては、二組の第2凸部群が、揺動軸線Atを中心として点対称に設けられている。各第2凸部群には、二つの第2凸部181aが設けられている。二つの第2凸部181aは、第2凹部180aのピッチに対応したピッチで配置されている。

0080

また、図11に示すように、骨部材係合面157には、揺動範囲規制突起182が形成されている。一方、図10に示すように、第4枢着部係合面149には、揺動範囲規制壁183が形成されている。揺動範囲規制突起182が、揺動範囲規制壁183に当接することによって、第1幌骨131の中間部材140に対して相対揺動可能な範囲が画成される。

0081

以上の構成により、第4枢着部係合面149と骨部材係合面157とが係合することにより、第1幌骨131を有する骨部材150が、中間部材140に対する複数の所定の相対位置のいずれかに維持されるようになっている。すなわち、第4枢着部係合面149と骨部材係合面157との係合により、骨部材150の中間部材140に対する揺動を規制する規制力が生じる。ただし、この規制力よりも大きな力で骨部材150を中間部材140に対して揺動させようとすると、第4枢着部係合面149と骨部材係合面157との係合が弾性変形によって解除され、骨部材150を中間部材140に対して揺動させることができる。

0082

次に、図12A図12Cを参照して、以上の構成からなる幌の展開操作および折り畳み操作における作用について説明する。

0083

まず、展開操作における作用について説明する。図12Aに示すように、幌100の折り畳み状態において、第1幌骨131および第2幌骨132は、後方に揺動している。そして、第1幌骨131および第2幌骨132が、各々の揺動可能範囲内において、第3幌骨133に最も接近している。このとき、連結部141の第4枢着部144は、第3枢着部143と概ね上下方向に整列し、基部材120の上方に位置している。したがって、第1幌骨131を含む骨部材150の両端部は、基部材120の上方に位置している。また、幌100の側面視において、骨部材150の第1幌骨131の延びる方向は、第3枢着部143および第4枢着部144が並ぶ方向と、概ね直交している。

0084

次に、図12Aに示す状態から幌100の前端を把持して第1幌骨131を前方に(図12Aにおいて反時計回りに)揺動させると、図12Bに示すように幌100が展開する。このとき、図12Bに示すように、第1幌骨131を有する骨部材150が軸部155aの周りを中間部材140に対して回動(揺動)する。これにより、第1幌骨131が、第2幌骨132から離間して、幌布101の前方部分102が広げられる。

0085

また、第1幌骨131を有する骨部材150に前方に揺動させる力が加わることにより、中間部材140にも前方に揺動させる力が加わり、中間部材140が軸部123aの周りを基部材120に対して回動(揺動)する。これにより、第2幌骨132が第3幌骨133から離間して、幌布101の後方部分103が広げられる。このとき、骨部材150が枢着する中間部材140の連結部141は、軸部123aを中心として前方に傾く。これにより、骨部材150が枢着する第4枢着部144は、基部材120よりも前方に移動する。したがって、第1幌骨131の両端部も、前方に移動する。また、第2幌骨132の連結部141への接続位置も、前方に移動する。

0086

次に、図12Bに示す状態からさらに第1幌骨131を前方に(図12Aにおいて反時計回りに)揺動させると、幌図12Cに示すように、幌100がさらに展開する。第1幌骨131を有する骨部材150が中間部材140に対してさらに揺動する。このとき、図12Cに示すように、第1幌骨131を有する骨部材150が軸部155aの周りを中間部材140に対してさらに回動(揺動)する。これにより、第1幌骨131が、第2幌骨132からさらに離間して、幌布101の前方部分102がさらに広げられる。

0087

また、第1幌骨131を有する骨部材150に前方に揺動させる力が加わることにより、中間部材140にも前方に揺動させる力が加わり、中間部材140が軸部123aの周りを基部材120に対してさらに回動(揺動)する。これにより、第2幌骨132が第3幌骨133からさらに離間して、幌布101の後方部分103がさらに広げられる。このとき、骨部材150が枢着する連結部141は、軸部123aを中心としてさらに前方に傾き、骨部材150が枢着する第4枢着部144は、基部材120よりもさらに前方に移動する。したがって、第1幌骨131の両端部も、さらに前方に移動する。また、第2幌骨132の連結部141への接続位置も、さらに前方に移動する。

0088

そして、骨部材150が、揺動範囲規制壁183と揺動範囲規制突起182とによって画成される中間部材140に対する相対揺動可能な範囲まで揺動し、また、中間部材140が、揺動範囲規制壁173と揺動範囲規制突起172とによって画成される基部材120に対する相対揺動可能な範囲まで揺動すると、幌100は全展開状態となる(図12C参照)。この状態において、第1幌骨131は前方に概ね水平方向に延びており、また第2幌骨132は概ね垂直方向に延びている。また、幌100の幅方向に沿った前後方向中心面上に位置する第2幌骨132は、基部材120よりも前方に位置する。また、第1幌骨131の両端部は、第2幌骨132よりもさらに前方に位置する。

0089

ここで、従来の幌においては、通常、幌骨がアームレストの後端部あるいはその近傍(したがってカート本体の後方側)に設けられた基部材に直接枢着されていた。したがって、幌の全展開時における幅方向に沿った前後方向中心面は、アームレストの後端部あるいはその近傍に位置していた。また、全展開状態における幌の先端を規定する幌骨は、アームレストの後端部あるいはその近傍から延び出ていた。このため、従来の幌では、シート支持部の前端部まで覆うことはできなかった。

0090

しかしながら、図12A〜Cに示すように、本実施の形態の幌100は、全展開状態において、幌100の前端を規定する第1幌骨131の両端部が、基部材120よりも前方から延びている。これにより、幌100は、シート支持部40の前端まで覆うことができる。さらに、本実施の形態の幌100は、全展開状態において、幌100の前後方向中心面が、基部材120よりも前方に位置する。これにより、シート90に着座した乳幼児が横臥していても起き上がっていても、幌布101と乳幼児との間に十分な距離を確保することができ、乳幼児により快適な環境を提供することができる。

0091

そして、図2に示すように、全展開状態にある幌100において、前端部分104は、第1幌骨131よりも下側に延び出して、シート支持部40の前方を覆っている。また、前端部は、シート90の前方側領域の側方を覆っている。具体的には、前端部分104の側縁(したがって幌100の前方側側縁)104bは、水平方向よりも下向きで前方に、アームレスト30に沿って延びている。

0092

一方、幌100の折り畳み操作を行う場合には、上述した展開操作と逆の操作を行えばよい。

0093

以上のように、本実施の形態によれば、幌100は、カート本体2に使用される幌100であって、幌布101と、幌布101を支持する支持装置110と、を備え、支持装置110は、カート本体2に接続する基部材120と、基部材120に枢着した中間部材140と、中間部材140に枢着し、幌布101を支持する幌骨として機能する第1骨部131を含む骨部材150と、を有する。

0094

本実施の形態の幌100において、幌布101を支持する支持装置110の骨部材150は、基部材120に直接枢着されておらず、基部材120に枢着された中間部材140に枢着されている。このような支持装置110では、中間部材140を前方に揺動させることにより、幌100の全展開状態において幌100の前端を規定する第1骨部131の両端部を、基部材120よりも前方に移動させることができる。これにより、幌100は、より前方の領域まで覆うことができる。

0095

また、本実施の形態において、中間部材140は、基部材120及び骨部材150に枢着した連結部141と、連結部141から延び出た第2骨部132と、を含み、第2骨部132は、幌布101を支持する幌骨として機能する。この場合、中間部材140の第2骨部132が延び出す位置を、中間部材140を前方に揺動させることによって、基部材120よりも前方に移動させることができる。この結果、幌100の前後方向における中心を基部材120よりも前方移動させることができる。これにより、シート90に着座した乳幼児が横臥していても起き上がっていても、幌布101と乳幼児と間に十分な距離を確保することができ、乳幼児により快適な環境を提供することができる。

0096

また、本実施の形態において、幌100は、折り畳み状態において、骨部材150の中間部材140に枢着する端部と、第2骨部132の連結部141に接続する端部と、の間に隙間が形成される。この場合、骨部材150と第2骨部132との間に衣類等を挟み込んでしまうことを効果的に抑制することができる。

0097

また、本実施の形態において、支持装置110は、基部材120に枢着し、幌布101を支持する幌骨として機能する第3骨部133を含む他の骨部材を更に有する。この場合、幌100の後方側において、幌100の内側に十分な空間を形成することができる。また、必要に応じて幌100の後方側を開放することが可能である。

0098

また、本実施の形態において、支持装置110は、基部材120に枢着し、幌布101を支持する幌骨として機能する第3骨部を含む他の骨部材133を更に有する。そして、折り畳み状態において、他の骨部材133の基部材120に枢着する端部と、第2骨部132の前記連結部141に接続する端部と、の間に隙間が形成される。この場合、基部材120に枢着する骨部材133と中間部材140の第2骨部132との間に衣類等を挟み込んでしまうことを効果的に抑制することができる。

0099

また、以上のように本実施の形態によれば、カート1は、シート支持部40を有するカート本体2と、カート本体2に接続した上述の幌100と、を備える。そして、幌100の全展開状態において、幌100の前端がシート支持部40の前端100aよりも前方に位置する。

0100

本実施の形態のカート1において、幌100は、シート支持部40の前端まで覆うことができる。これにより、シート支持部40の前方側領域においても、上方からの雨や日差しを遮ることができる。

0101

また、本実施の形態において、幌100は、その全展開状態において、前記幌100の前方側側縁104bが水平方向より下向きで前方に延びている。この場合、シート支持部40の前方側領域において、側方からの日差しや風雨を遮ることができる。

0102

また、本実施の形態において、カート本体2は、さらに、シート支持部40の左右に配置された一対のアームレスト30を有し、幌100の全展開状態において、幌100の前方側側縁104bがアームレスト30に沿っている。この場合、幌100の前方側において、幌100とカート本体2との隙間を小さくすることができる。この結果、シート支持部40の前方側領域において、側方からの日差しや風雨をより効果的に遮ることができる。

0103

また、本実施の形態において、幌布101は、幌100の全展開状態において、骨部材150よりも下側に延び出す前端部分104を有しており、前端部分104は、板部材104aを含む。この場合、シート支持部40の前方からの雨や日差しを遮ることができる。また、幌布101の前端部分104が、風でめくれ上がることや、幌100の半展開状態において上方から垂れ下がることが防止される。

0104

なお、以上において上述した実施の形態に対する幾つかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。また、上述した実施形態については、本願発明の幌をカートに使用した場合について説明してきたが、カート以外の物品についても使用することができるものであり、より具体的には、乳幼児用椅子乳幼児用ベッド等にも使用することができる。

0105

1カート
2 カート本体
10乳母車
11 乳母車本体
15ハンドル
22前脚
24後脚
30アームレスト
40シート支持部
100幌
101幌布
104前端部分
104b前方側側縁
104a板部材
110支持装置
120基部材
131 第1幌骨
132 第2幌骨
133 第3幌骨
140中間部材
141 連結部
150骨部材
160 接続部材

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