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技術 湿式ワイピングシート

出願人 花王株式会社
発明者 成田行人百合野翔太郎金田学
出願日 2017年8月29日 (2年10ヶ月経過) 出願番号 2017-164073
公開日 2019年3月14日 (1年3ヶ月経過) 公開番号 2019-037695
状態 未査定
技術分野 不織物 床,カーペット,家具,壁等の清掃用具
主要キーワード 凸部形成部材 水流ノズル 太径繊維 交絡体 吸水重量 ワイピング液 光透過率測定装置 支持ベルト
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (6)

課題

ワイピング液放出持続性を向上するとともに、ワイピング時の摩擦抵抗を減少させ、ワイピング時の操作性を向上させた湿式ワイピングシートを提供すること。

解決手段

本発明の湿式ワイピングシートは、第1の繊維及び第1の繊維よりも細径の第2の繊維を少なくとも含み、これらの繊維が交絡してなる繊維集合体を備え、ワイピング面として用いられる第1の面と、該第1の面の反対側に位置する第2の面とを有する。本発明の湿式ワイピングシートは、第2の繊維の存在割合が、第2の面よりも、第1の面で高くなっており、前記繊維集合体の坪量が50g/m2以上90g/m2以下であり、乾燥状態での前記繊維集合体の波長550nmにおける光透過率が3%以上8%以下であり、ワイピング液が第2の面側に位置する繊維集合体に少なくとも担持されている。

概要

背景

近年、1μm前後の繊維径を有する極細繊維交絡した繊維集合体が、様々な用途に用いられている。例えば特許文献1には、吸音材として用いられる、繊維径が15〜50μmの基材用繊維と、繊維径が0.2〜5μmの極細短繊維とが相互に交絡したシート状繊維集合体が開示されている。この繊維集合体は、吸音性に優れているだけでなく、形態安定性加工性取扱い性に優れていると、同文献には記載されている。

特許文献2には、300nm以下のナノ繊維が三次元的に交絡することによって形成されたシート状繊維集合体を含むエアフィルタ濾過材が開示されている。このナノ繊維はエレクトロスピニング法によって作製されていてもよいことが記載されている。また同文献には、ナノ繊維の繊維径とシート状繊維集合体の目付との関係を所定の範囲にすることで、粉じん捕集効率が向上できることが記載されている。

概要

ワイピング液放出持続性を向上するとともに、ワイピング時の摩擦抵抗を減少させ、ワイピング時の操作性を向上させた湿式ワイピングシートを提供すること。本発明の湿式ワイピングシートは、第1の繊維及び第1の繊維よりも細径の第2の繊維を少なくとも含み、これらの繊維が交絡してなる繊維集合体を備え、ワイピング面として用いられる第1の面と、該第1の面の反対側に位置する第2の面とを有する。本発明の湿式ワイピングシートは、第2の繊維の存在割合が、第2の面よりも、第1の面で高くなっており、前記繊維集合体の坪量が50g/m2以上90g/m2以下であり、乾燥状態での前記繊維集合体の波長550nmにおける光透過率が3%以上8%以下であり、ワイピング液が第2の面側に位置する繊維集合体に少なくとも担持されている。

目的

上述した特許文献1及び2には極細繊維に関する技術が記載されているが、これらの文献に記載の極細繊維を含む繊維集合体は、吸音材又はエアフィルタへの応用を目的としており、清拭清掃を目的とした

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

第1の繊維及び第1の繊維よりも細径の第2の繊維を少なくとも含み、これらの繊維が交絡してなる繊維集合体を備え、ワイピング面として用いられる第1の面と、該第1の面の反対側に位置する第2の面とを有する湿式ワイピングシートであって、第2の繊維の存在割合が、第2の面よりも、第1の面で高くなっており、前記繊維集合体の坪量が50g/m2以上90g/m2以下であり、乾燥状態での前記繊維集合体の波長550nmにおける光透過率が3%以上8%以下であり、ワイピング液が第2の面側に位置する繊維集合体に少なくとも担持されている、湿式ワイピングシート。

請求項2

前記繊維集合体の質量に対する前記第2の繊維の質量割合が2質量%以上25質量%以下であり、少なくとも第1の繊維どうし融着していない、請求項1に記載の湿式ワイピングシート。

請求項3

第1の繊維の坪量が40g/m2以上87g/m2以下である、請求項1又は2に記載の湿式ワイピングシート。

請求項4

第2の繊維の坪量が1g/m2以上22.5g/m2以下である、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の湿式ワイピングシート。

技術分野

0001

本発明は、湿式ワイピングシートに関する。

背景技術

0002

近年、1μm前後の繊維径を有する極細繊維交絡した繊維集合体が、様々な用途に用いられている。例えば特許文献1には、吸音材として用いられる、繊維径が15〜50μmの基材用繊維と、繊維径が0.2〜5μmの極細短繊維とが相互に交絡したシート状繊維集合体が開示されている。この繊維集合体は、吸音性に優れているだけでなく、形態安定性加工性取扱い性に優れていると、同文献には記載されている。

0003

特許文献2には、300nm以下のナノ繊維が三次元的に交絡することによって形成されたシート状繊維集合体を含むエアフィルタ濾過材が開示されている。このナノ繊維はエレクトロスピニング法によって作製されていてもよいことが記載されている。また同文献には、ナノ繊維の繊維径とシート状繊維集合体の目付との関係を所定の範囲にすることで、粉じん捕集効率が向上できることが記載されている。

先行技術

0004

特開2009−287143号公報
特開2012−183538号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、フローリング家具などの硬質表面清拭する物品として、極細繊維を含む不織布からなるワイピングシートがしばしば用いられる。上述した特許文献1及び2には極細繊維に関する技術が記載されているが、これらの文献に記載の極細繊維を含む繊維集合体は、吸音材又はエアフィルタへの応用を目的としており、清拭や清掃を目的とした場合の繊維集合体の機能性に関しては言及されていない。

0006

したがって本発明の課題は、太径繊維と極細繊維とを含む繊維集合体を備え、ワイピングに適した湿式のシートを提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

本発明は、第1の繊維及び第1の繊維よりも細径の第2の繊維を少なくとも含み、これらの繊維が交絡してなる繊維集合体を備え、ワイピング面として用いられる第1の面と、該第1の面の反対側に位置する第2の面とを有する湿式ワイピングシートであって、
第2の繊維の存在割合が、第2の面よりも、第1の面で高くなっており、
前記繊維集合体の坪量が50g/m2以上90g/m2以下であり、
乾燥状態での前記繊維集合体の波長550nmにおける光透過率が3%以上8%以下であり、
ワイピング液が第2の面側に位置する繊維集合体に少なくとも担持されている、湿式ワイピングシートを提供するものである。

発明の効果

0008

本発明によれば、ワイピング液の放出持続性と使用時の操作性の向上とが両立した湿式ワイピングシートを提供することができる。

図面の簡単な説明

0009

図1は、本発明の湿式ワイピングシートの縦断面を、走査型電子顕微鏡を用いて撮像した走査型電子顕微鏡像である。
図2は、本発明の湿式ワイピングシートの製造に用いられる製造装置の模式図である。
図3は、実施例及び比較例の湿式ワイピングシートにおける液放出性を評価したグラフである。
図4は、実施例及び比較例の湿式ワイピングシートにおけるワイピング抵抗性を評価したグラフである。
図5は、実施例及び比較例の湿式ワイピングシートにおける光透過性を評価したグラフである。

0010

以下、本発明の湿式ワイピングシート(以下、単に「ワイピングシート」とも言う。)をその好ましい実施形態に基づき説明する。本発明においてワイピングとは、清掃及び清拭の両方の意味を含むものであり、例えば、床面、壁面、天井及び柱等の建物の清掃、建具備品の清掃、物品の拭き取り、身体及び身体に係る器具の清拭等が含まれる。

0011

本発明のワイピングシートは繊維集合体からなり、ワイピング液が含浸されたものである。繊維集合体を構成する繊維は、第1の繊維及び第1の繊維よりも細径の第2の繊維を少なくとも含む。第1の繊維及び第2の繊維は、第1の繊維どうし、第2の繊維どうし、及び第1の繊維と第2の繊維とが交絡して前記の繊維集合体を形成している。本発明のワイピングシートは、ワイピング液が含浸された繊維集合体そのものであってもよく、或いは該繊維集合体に加えて他の部材を有するものであってもよい。

0012

ワイピングシートに使用する繊維集合体は、第1及び第2の繊維の交絡を主体として複合化された繊維集合体である。ここで、ワイピングシートにおけるワイピング面を表面又は第1の面、ワイピング面と反対側の面を裏面又は第2の面とも称す。また、ワイピング面の反対側の繊維集合体に少なくともワイピング液を担持するとは、ワイピング面の反対側の繊維集合体にワイピング液を含む態様であって、ワイピング面側の繊維集合体にもその空隙にワイピング液を含む態様をも含む。なお、好ましくは、ワイピング液を担持する量は、ワイピング面の反対側の繊維集合体に担持する量の方が多い。

0013

図1には、本発明のワイピングシートの一実施形態の縦断面が示されている。同図に示すとおり、ワイピングシートは、第1の繊維及び第1の繊維よりも細径の第2の繊維を含んで構成されている。またワイピングシートは、第1の面と、第1の面と反対側に位置する第2の面とを有する。ワイピングシートにおける第1の面は、ワイピングシートの使用時におけるワイピング面として供される。図1に示すとおり、同図の上側に繊維径の細い繊維である第2の繊維の繊維集合体が存在しており、これがワイピング面(第1の面)である。したがって、同図の下側が、ワイピング面の反対側に位置する面(第2の面)である。

0014

図1に示すとおり、ワイピングシートは、その縦断面視において、第1の繊維と第2の繊維との存在箇所偏在している。詳細には、ワイピングシートは、第2の繊維の存在割合が、ワイピング面の反対側の面である第2の面(同図下側)よりも、ワイピング面である第1の面(同図上側)で高くなっている。またワイピング面では、第2の繊維がその存在割合が高い状態を維持しながら面方向にわたり散在している。この構成を採用することによって、ワイピングシートによるワイピング効果を高めることができる。これとともに、ワイピング液をワイピングシートに多量に且つ安定的に担持させることができる。

0015

前記の利点を一層顕著にする観点から、空隙も含めたワイピングシートの面のうち、ワイピング面における第2の繊維の占める面積比率は、35%以上99%以下が好ましく、40%以上98%以下がより好ましく、45%以上97%以下が更に好ましい。一方、ワイピング面と反対側の面における第2の繊維の占める面積比率は、0.5%以上40%以下が好ましい。ワイピング面における第2の繊維の占める面積は、例えば、ワイピング面を撮像した画像もしくは写真等から繊維径の細い繊維の占める面積を測定することで求める。以下、繊維の占める面積は、前記と同様にして求めることができる。したがって、面積比は繊維の占める面積を測定対象となる面積で除した値となる。なお、%表示の場合は除した値の100倍となる。

0016

ここで、例えば、前記面積比率35%以上99%以下における上限の99%のうちの残りの1%は空隙である。この空隙は、ワイピング面に対してワイピング液が放出されるために必要である。この空隙の割合を調整することで、強く拭いても、ワイピング対象面の汚れを拭き取るのに放出されるワイピング液の量を必要量に抑えることができる。また、ワイピング面と反対側の面における第2の繊維の占める面積比率を前記のようにすることで、結果的に空隙が多くなり、ワイピング液の担持量が増加する。前記ワイピング面における第2の繊維の占める面積比率が少なすぎるとワイピング液が必要量以上に放出されてしまう。そのため、拭くことが可能な面積が狭くなる。

0017

ワイピングシートは、その厚さ方向に関し、ワイピング面と平行な仮想面を考えたときに、その仮想面において、第2の繊維の占める面積比率が、ワイピング面の反対側の厚さ方向に向かって、階段状に、連続的に、又はその組み合わせで減少していることが好ましい。特に、ワイピング面と反対側の面を基準として、ワイピングシートの厚さ方向に沿って、ワイピングシートの厚さの50%以上100%以下にわたる部位について、ワイピング面と平行な仮想面における第2の繊維の占める面積比率を50%以上100%以下の範囲とすることで、ワイピング液の担持量を高めることができる。ここで、第2の繊維の占める面積比率を50%以上100%以下の範囲とする前記の厚さの比率は、1%以上90%以下が好ましく、5%以上70%以下がより好ましく、7%以上50%以下が更に好ましい。なお、前記のように好ましい厚さの比率とすることで、ワイピング対象面の汚れを拭き取るのに放出されるワイピング液を必要量放出することができる。

0018

ここで、ワイピングシートの内部の情報を得るには、共焦点レーザー顕微鏡が利用できる。共焦点レーザー顕微鏡を使用することで、試料内部のスペクトルが得られ、例えば、試料を深さ方向にラマンイメージングすることで、試料内部における成分分布非破壊で観察することができる。

0019

ワイピングシートは、ワイピング液を担持する保液層とワイピング液の放出層との少なくとも2層からなり、放出層がワイピング面を含む。特に、多くのワイピング液を担持するためには、前記のように、ワイピング面と反対側の面を基準として、ワイピングシートの厚さ方向に沿って、ワイピングシートの厚さの50%以上100%以下にわたる部位について、ワイピング面と平行な面における第2の繊維の占める面積比率を1%以上100%以下の範囲とする。これによって、ワイピング液の多くを担持する保液層とすることができる。一方、放出層は、ワイピング面を含む保液層以外の部分である。

0020

ワイピング対象面とワイピングシートとの間の摩擦力は、10cm×25cmのサイズのワイピングシートに55N/m2の圧力を加えてワイピングしたときの抵抗力が10N以下であることが好ましく、5N以下であることが更に好ましく、4N以下であることが一層好ましい。抵抗力の下限値に特に制限はなく、低ければ低いほど好ましいが、0.8N程度に抵抗力が低ければワイピング操作を円滑に行うことができる。

0021

ワイピングしたときの抵抗力の測定は、詳細には以下のように行うことができる。プッシュプルゲージ(RX−20、アイコエンジニアリング社製)の先端にワニ口型クリップを付け、当該クリップに285mm×205mmのサイズのワイピングシートが装着されたクイックワイパー(花王株式会社製)のヘッド部を取り付ける。このヘッド部を、フローリング(コンビットニューアドバンス101、ウッドワン社製)上で、1cm/secの速度で1m走査させたときの、プッシュプルゲージに記録される最大荷重を抵抗力として測定する。

0022

ワイピングシートにおいては、ワイピング面側の毛管圧が、ワイピング面の反対側より高いことが好ましい。これにより、強い力でワイピングした場合でも、ワイピング対象面の汚れを拭き取るのに放出されるワイピング液の量を必要量にコントロールできる。そのため、ラグカーペット、床など拭き面積の広いワイピングの場合でも、ワイピング途中に新たなワイピングシートに交換する必要がないか、又は交換する回数を少なくすることが可能となる。

0023

ここで、毛管圧は、以下の関係に従うことが知られている。
Pc = 2kγL/r×cosθ
式中、Pcは繊維集合体の毛管圧(N/m2)であり、γLは液の表面張力(N/m)であり、θは繊維と液体との接触角(rad)であり、rは繊維径(m)であり、kは補正係数である。

0024

前記の式により導き出されるPcは繊維集合体の測定により導き出される要約統計量を用いた値である。Pcを測定するためには液の表面張力、繊維径、繊維と液体との接触角、及び補正係数を測定する必要がある。表面張力は協和界面科学社製DY−200のようなプレート法に基づく自動表面張力計で、20℃65%R.H.の環境下で10回測定した平均値とする。繊維径は、走査型電子顕微鏡による観察から、観察倍率350倍で1観察あたり30本測定し、これをランダムに計5か所、150本の繊維径を測定した平均値とする。繊維と液体との接触角はフーリエ変換赤外分光法(FTIR)により繊維集合体の構成繊維を同定し、同一組成樹脂プレート上における接触角を測定する。具体的には、協和界面科学社製DMo−901のような全自動接触角計で1μLを滴下した後に3秒経過したときの接触角をプレート上5か所で測定し、その平均値とする。なお、繊維の材質が複数存在する場合は、それぞれの材質ごとに同様に接触角を測定し、Pc計算時の値としては、各繊維成分表面積比に基づき接触角を加重平均した値を式内のθとする。補正係数は、JIS P 8141に規定されるクレム吸水度の測定を行い、吸水高さから液の吸水重量を測定して、液の吸水重量を不織布を構成する毛管断面の総量で割ることで、毛管圧Pcを導出できる、このようにして測定したPcから、補正係数kを算出する。

0025

前記式から明らかなように、繊維径を細くするほど、毛管圧は高くなる。本発明のワイピングシートでは、ワイピング面側の毛管圧を、繊維径を細くして高めた。

0026

ワイピングシートを構成する繊維は、繊維径の異なる少なくとも2種の繊維である。繊維は、ポリエステルポリアミドポリオレフィンセルロース繊維や、各種金属ガラス鉱物原料とする繊維が代表的である。このうち、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、セルロース繊維を原料とすることが好ましい。

0027

ポリエステルは、ポリマー主鎖エステル結合を有する構造であれば特に制限されない。ポリエステルとしては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレートPTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)が挙げられる。

0028

ポリオレフィンは、エチレン性不飽和基を有するモノマーから得られるものである。ポリオレフィンとしては、例えばポリエチレンポリプロピレンエチレン−プロピレン共重合体ポリ酢酸ビニルエチレン酢酸ビニル共重合体ポリビニルアルコール環状アセタールアクリル樹脂(アクリル樹脂、メタクリル樹脂を含む)、ポリ塩化ビニルが挙げられる。ポリオレフィンは、上記のように、ホモポリマーでもコポリマーでも構わない。

0029

ポリアミドは、ポリマー主鎖に、アミド結合を有する構造であればどのようなポリアミドでも構わない。例えば、ナイロン6ナイロン11ナイロン12のような重縮合ナイロンナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン6T、ナイロン6I、ナイロン9T、ナイロンM5Tのような共縮合ナイロンが挙げられる。また、下記のジアミン成分とジカルボン酸成分で得られるポリアミドが挙げられる。

0030

ジアミン成分としては、テトラメチレンジアミンペンタメチレンジアミン、2−メチルペンタンジアミン、ヘキサメチレンジアミンヘプタメチレンジアミンオクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4−トリメチル−ヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン等の脂肪族ジアミン化合物が挙げられる。また、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキシルメタン、2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス(アミノメチル)デカリン、ビス(アミノメチル)トリシクロデカン等の脂環式ジアミン化合物が挙げられる。更に、メタキシリレンジアミンパラキシリレンジアミン、ビス(4−アミノフェニルエーテルパラフェニレンジアミン、ビス(アミノメチル)ナフタレン等の芳香環を有するジアミン化合物が挙げられる。

0031

カルボン酸成分としては、コハク酸グルタル酸ピメリン酸スベリン酸アゼライン酸アジピン酸セバシン酸ウンデカン二酸ドデカン二酸等の脂肪族ジカルボン酸化合物が挙げられる。また、イソフタル酸テレフタル酸オルソフタル酸等のフタル酸化合物が挙げられる。更に、1,2−ナフタレンジカルボン酸、1,3−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、1,6−ナフタレンジカルボン酸、1,7−ナフタレンジカルボン酸、1,8−ナフタレンジカルボン酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸等のナフタレンジカルボン酸化合物が挙げられる。

0032

ナイロン類も含め、これらのジアミン成分とジカルボン酸成分はそれぞれにおいて、単独でも併用してもよい。

0033

セルロース繊維は天然繊維でも合成繊維でもよく、合成繊維としては、例えば、セルロースアセテート等のアシレート繊維や、レーヨン等が挙げられる。

0034

また、これらの混合繊維、例えば、ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン/ポリエチレンテレフタレートなども挙げられる。

0035

本発明では、上記繊維のなかでも、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、アクリル樹脂、ナイロン類及びセルロース繊維がより好ましい。アクリル樹脂は、アクリル酸若しくはそのエステル、又はメタクリル酸若しくはそのエステルから得られる繰り返し単位を有するものが好ましい。

0036

繊維の繊維長、すなわち、本発明で使用する繊維全体平均繊維長は、繊維の製造方法によるが、一般に1mm以上100mm以下が好ましく、10mm以上90mm以下がより好ましく、20mm以上60mm以下が更に好ましい。

0037

第1の繊維の直径は、10μm以上30μm以下が好ましく、15μm以上25μm以下がより好ましい。一方、第2の繊維40の直径は、0.1μm以上9μm以下が好ましく、0.5μm以上5μm以下がより好ましい。

0038

繊維径の異なる繊維である第1の繊維及び第2の繊維は、互いに同じ成分の繊維であっても、異なった成分の繊維であっても構わないが、本発明では異なる成分の繊維が好ましい。また、繊維長においても、互いの繊維で異なっても同じでも構わないが、本発明では同じ繊維長の繊維が好ましい。

0039

ワイピングシートを構成する第1の繊維及び第2の繊維が交絡してなる繊維集合体の坪量は、50g/m2以上が好ましく、52g/m2以上がより好ましく、55g/m2以上が更に好ましい。また繊維集合体の坪量は90g/m2以下が好ましく、87g/m2以下がより好ましく、85g/m2以下が更に好ましい。具体的には、ワイピングシートを構成する第1の繊維及び第2の繊維が交絡してなる繊維集合体の坪量は、50g/m2以上90g/m2以下が好ましく、52g/m2以上87g/m2以下がより好ましく、55g/m2以上85g/m2以下が更に好ましい。

0040

ワイピングシートを構成する第1の繊維の坪量は、上述の繊維集合体の坪量を満たすことを条件として、40g/m2以上が好ましく、42g/m2以上がより好ましく、45g/m2以上が更に好ましい。また第1の繊維の坪量は、87g/m2以下が好ましく、85g/m2以下がより好ましく、83g/m2以下が更に好ましい。具体的には、ワイピングシートを構成する第1の繊維の坪量は、上述の繊維集合体の坪量を満たすことを条件として、40g/m2以上87g/m2以下が好ましく、42g/m2以上85g/m2以下がより好ましく、45g/m2以上83g/m2以下が更に好ましい。

0041

ワイピングシートを構成する第2の繊維の坪量は、上述の繊維集合体の坪量を満たすことを条件として、1g/m2以上が好ましく、3.5g/m2以上がより好ましく、4g/m2以上が更に好ましい。また第2の繊維の坪量は、22.5g/m2以下が好ましく、10g/m2以下がより好ましく、8g/m2以下が更に好ましい。具体的には、ワイピングシートを構成する第2の繊維の坪量は、上述の繊維集合体の坪量を満たすことを条件として、1g/m2以上22.5g/m2以下が好ましく、3.5m2以上10g/m2以下がより好ましく、4g/m2以上8g/m2以下が更に好ましい。上述のように、第1の繊維及び第2の繊維の坪量がこれらの範囲であることによって、繊維集合体を製造する際に、第1の繊維と第2の繊維とをより三次元的に交絡させることができる。その結果、ワイピングシートにおけるワイピング液の放出持続性と使用時の操作性の向上とを両立することができる。

0042

ワイピングシートを構成する繊維集合体は、その乾燥状態において、波長550nmにおける光透過率が3%以上であることが好ましく、3.5%以上であることがより好ましく、4%以上であることが更に好ましく、また、波長550nmにおける光透過率が8%以下であることが好ましく、7.5%以下であることがより好ましく、7%以下であることが更に好ましい。具体的には、乾燥状態での繊維集合体の波長550nmにおける光透過率が3%以上8%以下であることが好ましく、3.5%以上7.5%以下であることがより好ましく、4%以上7%以下であることが更に好ましい。この光透過率を満たすことによって、ワイピングシートにおけるワイピング液の放出持続性と使用時の操作性の向上とを両立することができる。「乾燥状態」とは、繊維集合体に含まれる水分量が3質量%以下であることをいう。

0043

なお、光透過率とは、特定の厚みを有する繊維集合体における入射光に対する透過光強度比百分率のことをいい、本発明では波長550nmにおける光透過率を測定している。波長550nmにおける光透過率を測定する方法としては、少なくとも550nmの波長成分を発生できる装置を用いて測定すれば特に制限されず、例えば可視分光光度計や、蛍光灯LED照明等を光源として用いた装置等によって測定することができる。ワイピングシートが繊維集合体そのものからなる場合には、該繊維集合体を測定する。ワイピングシートが繊維集合体に加えて他の部材を有するときには、該他の部材を除去した後の繊維集合体を測定対象とする。光透過率の測定方法については、後述する実施例にて詳述する。

0044

波長550nmにおける光透過率を測定することによって、繊維集合体における第2の繊維(細径繊維)の坪量を間接的に見積もることができる。詳細には、ワイピングシートを構成する繊維集合体に含まれる第1の繊維の坪量を一定にした場合において、繊維集合体に含まれる第2の繊維の坪量が多くなっている場合には、第2の繊維が繊維集合体の空隙を埋めるように交絡するので、繊維集合体が緻密になり、空隙が少なくなる。その結果、繊維集合体の光透過率が低下する。それに対して、繊維集合体に含まれる第2の繊維の坪量が少なくなっている場合には、繊維集合体の空隙は維持されているので、光透過率は上昇することになる。このような光透過率の測定は、第1の繊維と第2の繊維とが交絡しており、第2の繊維の坪量を測定しづらい繊維集合体に含まれる該第2の繊維の坪量を見積もるうえで、簡便且つ有効な手段である。

0045

ワイピングシートを構成する繊維集合体との関係で、ワイピング液が含浸されている状態において、ワイピングシートの厚みは、40Pa荷重下において1mm以上であることが好ましく、1.2mm以上であることが更に好ましく、1.5mm以上であることが一層好ましい。また、同荷重下において5mm以下であることが好ましく4mm以下であることが更に好ましく、3mm以下であることが一層好ましい。ワイピングシートの厚みは、370Pa荷重下において0.8mm以上3mm以下であることが好ましく、0.9mm以上2.8mm以下であることが更に好ましく、1mm以上2.5mm以下であることが一層好ましい。ワイピングシートの厚みをこの範囲内に設定することで、ワイピングシートが十分な剛性及び強度を有するようになり、ワイピング時の操作性が良好になる。このような厚みを達成するためには、表面にエンボスパターンを施したり、表面を擦過し、毛羽立ち加工を施したりすればよい。

0046

ワイピングシートを構成する繊維集合体の質量に対する第2の繊維の質量割合は、2質量%以上が好ましく、4質量%以上がより好ましく、6質量%以上が更に好ましい。また第2の繊維の質量割合は、25質量%以下が好ましく、22質量%以下がより好ましく、20質量%以下が更に好ましい。具体的には、ワイピングシートを構成する繊維集合体の質量に対する第2の繊維の質量割合は、2質量%以上25質量%以下が好ましく、4質量%以上22質量%以下がより好ましく、6質量%以上20質量%以下が更に好ましい。このような質量割合を有していることで、ワイピング液を持続的に放出することができるとともに、ワイピングシートの操作性を向上させることができる。

0047

本発明では、少なくとも第1の繊維どうしが融着しないで交絡していることが好ましい。このような構成を有していることで、融着している場合と比較し、繊維間の空隙が増え、ワイピング液の担持量が増加する。第1及び第2の繊維並びに第2の繊維どうしについては、いずれも融着の有無は問わないが、ワイピング液の担持量を増加させる観点から、第1及び第2の繊維並びに第2の繊維どうしはいずれも融着しないで交絡していることが好ましい。

0048

本発明の湿式ワイピングシートは、1回のワイピング、すなわち、ワイピング対象面を1回拭くことで、ワイピング液がワイピング面からワイピング対象面に放出される量は、畳(1820mm×910mm、面積1.6552m2)をワイピング対象面としたときに、0.5g/畳以上が好ましく、0.7g/畳以上がより好ましく、1.0g/畳以上が更に好ましい。放出される量の上限は、8g/畳以下が現実的であり、7g/畳以下が好ましく、6g/畳以下が更に好ましい。上記放出量が少なすぎると十分に拭き取りができなくなり、多すぎるとワイピング面にワイピング液残りを生じやすくなる。このようなワイピング液の放出量は、本発明のワイピングシートで少なくとも6畳分ワイピングした後でも維持されることが好ましい。

0049

液放出量の測定条件は、ワイピング荷重(荷重W)0.16kN/m2、ワイピング速度(速度V)1m/sである。本発明のワイピングシートは、このような測定条件で測定したときの1畳当たりの放出量が、上述の範囲にあるものである。

0050

ワイピング液がワイピングシートに担持できる最大液担持量、すなわち、初期の液担持量は、ワイピングシートの寸法を例えば後述の実施例に記載のとおり、285mm×205mmとしたときに、1g/枚以上が好ましく、10g/枚以上がより好ましく、12g/枚以上が更に好ましい。初期の液担持量の上限は、40g/枚以下が現実的であり、30g/枚以下が好ましく、20g/枚以下が更に好ましい。

0051

このようにすることで、目標とする1回のワイピング当たり1g/畳以上の液放出量が可能となり、しかも6畳目以降も液放出量を持続させることが可能となる。

0052

ワイピングシートに用いられるワイピング液は、一般に、湿式ワイピングシートで使用されるものと同様のものである。すなわち、ワイピング液は水単独でも、界面活性剤を含む水溶液でも構わないが、汚れ除去効率の観点から、界面活性剤を含む水溶液が好ましい。

0053

界面活性剤は、非イオン性界面活性剤両性界面活性剤陽イオン性界面活性剤又は陰イオン性界面活性剤のいずれでも構わない。例えば、アルキルベンゼンスルホン酸等の陰イオン性界面活性剤や、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等の非イオン界面活性を用いることができる。

0054

ワイピング液は添加剤を含有してもよい。添加剤としては、すすぎ効果を高めることを目的とした、アクリル酸、メタクリル酸若しくはマレイン酸重合体又はこれらの塩、並びにマレイン酸と他のビニル系モノマーとの共重合体又はこれらの塩などが挙げられる。また、殺菌剤香料芳香剤消臭剤研磨粒子pH調整剤アルコールなどの水溶性有機溶媒などが挙げられる。

0055

界面活性剤及び上記のような添加剤の含有量は、一般に、湿式ワイピングシートで使用される範囲である。例えば、界面活性剤の含有量は、0.01質量%〜1質量%とすることができる。

0056

次に、図1に示すワイピングシートの好適な製造方法を、図2を参照しながら説明する。図2には、ワイピングシートの製造に好適に用いられる製造装置1が示されている。製造装置1は、ウエブ形成部2と、第1交絡部3と、静電紡糸部4と、第2交絡部5とから構成される。

0057

ウエブ形成部2は、第1の繊維20のウエブを形成するものである。ウエブ形成部2は、ワイピングシートの原料である第1の繊維20からウエブを形成するカード機21を備えている。

0058

第1交絡部3は、第1の繊維20のウエブを水流によって交絡させるものである。第1交絡部3は、第1の繊維20のウエブに水流を吹き付ける第1水流ノズル31と、無端ベルトからなる第1支持ベルト32とを備えている。第1水流ノズル31は、第1の繊維20のウエブ及び第1支持ベルト32の上方に位置しており、第1の繊維20のウエブの幅方向全域にわたって高圧水流を吹き付けることができるようになっている。第1支持ベルト32は、第1水流ノズル31と対向して配されており、吹き付けられた水を透過させるために、格子状などのパターンで穴が空いた構造となっている(図示せず)。第1水流ノズル31からの水流の吹き付けによって交絡された第1の繊維20の交絡体は、第1支持ベルト32によって、静電紡糸部4へ搬送される。

0059

静電紡糸部4は、静電紡糸法によってナノファイバからなる第2の繊維40を生成させ、第1交絡部3の第1水流ノズル31によって交絡された第1の繊維20の交絡体の一面に堆積させるものである。静電紡糸部4は、第2の繊維40の原料液噴射し静電紡糸する噴射部41と、噴射された該原料液を第2の繊維40として捕集する捕集電極42とを備えている。噴射部41は第2の繊維40の原料液の供給部、電極及び電圧印加部などから構成される(図示せず)。噴射部41には正電圧又は負電圧が印加されるようになっている。捕集電極42は噴射部41と対向して配置されている。捕集電極42は導電性部材からなり接地されている。

0060

噴射部41に電圧が印加されると、第2の繊維40の原料液は噴射部41から噴射されるまでの間に静電誘導によって帯電し、帯電した状態で噴射される。帯電した状態で噴射された原料液は電界の作用によって、原料液の自己反発等が生じ、ナノイズレベルの細い繊維(ナノファイバ)として第2の繊維40が生成される。生成した第2の繊維40は、捕集電極42の近傍を走行する第1の繊維20の交絡体の一方の面にランダムに堆積し、繊維集合体となる。この静電紡糸工程によって、第1の繊維20及び第2の繊維40からなる繊維集合体の積層体50を形成される。得られた積層体50は第2交絡部5へ搬送される。

0061

静電紡糸法における第2の繊維40の原料液としては、第2の繊維40を構成する高分子化合物溶媒に溶解又は分散した液、あるいは高分子化合物を溶融した融液を用いることができる。高分子化合物が溶媒に溶解又は分散した液を用いる方法を溶液型静電紡糸法ともいうことができ、高分子化合物を溶融した融液を用いる方法を溶融型静電紡糸法ともいうことができる。本発明においてはいずれの静電紡糸法を用いることもできる。

0062

第2交絡部5では、第1の繊維20の繊維集合体及び第2の繊維40の繊維集合体の積層体50に水流を吹き付けて、第1の繊維と第2の繊維とを交絡させて、ワイピングシートの繊維集合体を形成する。第2交絡部5は、積層体50に第1の繊維20側から水流を吹き付ける第2水流ノズル51と、搬送されている積層体の下方に備えられている第2支持ベルト52と、積層体50を下流の製造工程へ搬送する搬送ベルト53とから構成される。

0063

図2に示すとおり、第2水流ノズル51は、積層体50の第1の繊維20側に位置しており、積層体50の幅方向全域にわたって水流を吹き付けることができるようになっている。第2水流ノズル51から第1の繊維20側の面に向かって吹き付けられた水流は、積層体50の第2の繊維40側の面を第2支持ベルト52の上面に密着するように押し当てる。このときに第1の繊維20と第2の繊維40との交絡が起こる。これらの工程によって、第1の繊維20と第2の繊維40とが三次元的に交絡した積層体50を得ることができる。

0064

最後に、第2交絡部5によって形成された積層体50を、搬送ベルト53で第2交絡部5から下流に向けて搬送した後、目的とするワイピングシートにおける第2の面に対応する面側から、第2の面側に位置する繊維集合体にワイピング液を供給して担持させる。この工程を経て、目的とするワイピングシートが得られる。

0065

ワイピング液の担持量は、6g/枚以上が好ましく、8g/枚以上がより好ましく、10g/枚以上が更に好ましい。ワイピング液の含有量の上限は、40g/枚以下が好ましく、30g/枚以下がより好ましく、20g/枚以下が更に好ましい。ワイピング液を担持させる方法は、スプレー、塗布、浸漬などの方法をとることができる。

0066

このようにして製造されたワイピングシートは、該ワイピングシート単体で、又はワイパーなどの清掃用具に付着させて、床面、壁面等の建物、戸棚窓ガラス、鏡、ドアドアノブ等の建具、ラグ、カーペット、食卓等の家具、キッチントイレ、身体の清拭や、衛生用品包装などにも使用できる。

0067

以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば図2において、第1及び第2水流ノズル31,51の本数及び水圧などは同じでもよく、あるいは異なっていてもよい。

0068

また、第2交絡部5での交絡の後で、積層体50の第2の繊維40の面側から更に水流を吹き付けて交絡してもよい。

0069

また、前記実施形態のワイピングシートは、そのワイピング面側に凸部が形成されていてもよい。凸部を形成する場合には、第2交絡部5において、積層体50と第2支持ベルト52との間に、パンチングメタルプラスチックネット等といった複数の開孔部を有する凸部形成部材を備え、水流で交絡させることによって形成することができる。

0070

また、前記実施形態のワイピングシートは、第1及び第2の繊維の二種類の繊維を含むものであったが、これに代えて三種類以上の繊維を含むワイピングシートであってもよい。

0071

以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。

0072

〔実施例〕
上述した製造方法に従って、湿式ワイピングシートを製造した。第1の繊維としてPET:アクリル:レーヨン=7:1.5:1.5を質量割合で含む平均直径11.4μmの混綿体を用いた。第2の繊維として電界紡糸法で得られた平均直径1μmのポリプロピレンを用いた。繊維集合体の坪量は65g/m2とし、第1の繊維の坪量は60g/m2とし、第2の繊維の坪量は5g/m2とした。ワイピング面における第2の繊維の占める面積比率は、49%であった。また、ワイピングシートの厚さ方向における第2の繊維の占める比率は12%であった。ワイピングシートは矩形のものであり、その寸法は285mm×205mm、ワイピング液を含浸させた後の厚みは1.08mmであった。ワイピング液は、第2の面側に位置する繊維集合体に少なくとも担持されていた。ワイピング液の担持量は20g/枚であった。ワイピング液は、界面活性剤(エマルゲン登録商標)108、花王株式会社製)の0.01質量%水溶液を用いた。

0073

〔比較例〕
湿式ワイピングシートとして、スリエム社製のスコッチブライト(登録商標)フロアウェットシートを用いた。この湿式ワイピングシートは、細径繊維及び太径繊維の繊維集合体からなるものである。厚みは1.3mmであった。

0074

〔液放出性の評価〕
実施例及び比較例の湿式ワイピングシートに、0.16kN/m2の荷重をかけて、ワイピング速度1m/sで畳スリーエム社製のスコッチ・ブライト(登録商標)をワイピング対象面としてワイピングを6畳分連続して行い、1畳ごとの液放出量(g)を測定した。結果を図3に示す。

0075

〔ワイピング抵抗の評価〕
実施例及び比較例の湿式ワイピングシートに、55N/m2の圧力をかけて、フローリング(コンビットニューアドバンス101、ウッドワン社製)をワイピング対象面として1.8m2の面積をワイピングを行い、そのときの抵抗力(N)を上述の方法で測定した。結果を図4に示す。

0076

〔光透過率の評価〕
実施例及び比較例の湿式ワイピングシートを乾燥させた後、波長300〜800nmにおける光透過率を、光透過率測定装置日立ハイテクサイエンス社製、U−3310)を用いて、300nm〜800nmの波長域における透過率を1nm刻みに測定してプロットするという手順で測定した。結果を図5に示す。

0077

実施例及び比較例の湿式ワイピングシートにおける液放出性の評価を行ったところ、図3に示すとおり、実施例では、比較例と比べて、1畳目での液放出量が抑制されているとともに、5畳目以降の液放出量が1g/畳と維持されている。このことから、実施例の湿式ワイピングシートでは、液放出量が略均一になっていることが判る。

0078

また、実施例及び比較例の湿式ワイピングシートにおけるワイピング抵抗の評価を行ったところ、図4に示すとおり、実施例では4Nであったのに対して、比較例では12Nであった。このことから、実施例の湿式ワイピングシートでは、ワイピング時の摩擦抵抗力が小さく、操作性が向上していることが判る。

実施例

0079

更に、実施例及び比較例の湿式ワイピングシートにおける光透過率の評価を行ったところ、図5に示すとおり、実施例では波長550nmにおける光透過率が7%であったのに対して、比較例では9.8%であった。このことから、実施例の湿式ワイピングシートでは、光透過率が低くなっており、第1及び第2の繊維がより三次元的に交絡できていることが判る。

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