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技術 回転式除鱗機

出願人 朝日産業株式会社
発明者 辻本 正人辻本 周平伊藤 友彦木下 修佐
出願日 2017年8月22日 (1年8ヶ月経過) 出願番号 2017-159243
公開日 2019年3月14日 (1ヶ月経過) 公開番号 2019-037144
状態 不明
技術分野
  • -
主要キーワード 円管状部材 仮想円錐面 防水目的 直方体箱状 断面円弧 駆動ユニット側 止バネ 接続ナット
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (18)

課題

モータ駆動ユニットに配設して、フレキシブルシャフトによって除機本体に駆動力を伝達する回転式除鱗機にあって、モータを効率的に冷却可能な構成を提供する。

解決手段

フレキシブルシャフト4を駆動ユニット3に接続する接続部51を、ケーシング40の外側に突出して被覆部34と連結される管状の接続管60と、該接続管60の内側でモータ42の駆動軸58とフレキシブルシャフト4のシャフト本体30とを連結するカップリング61とで構成し、接続管60をモータ42の固定部53と相互に面接触させる。そして、使用時に、除鱗機本体とフレキシブルシャフト4の接続部分から、フレキシブルシャフト4の被覆部31の内部に水が浸入し、浸入した水が被覆部31,34の内部を通って駆動ユニット3の接続部51まで到達するよう構成する。

概要

背景

モータによって回転駆動される回転刃物によってを剥ぎ取る回転式除鱗機は種々提案されている。こうした回転式除鱗機は、作業者把持する除鱗機本体にモータを配設したものと、除鱗機本体とは別体の駆動ユニットにモータを配設し、フレキシブルシャフトを介して駆動力を除鱗機本体に伝達するものとが知られている(例えば、特許文献1,2)。また、回転刃物としては、外周部に突条からなる刃部が複数形成されたテーパー状の刃物本体を具備するものが提案されている(例えば、特許文献3)。

概要

モータを駆動ユニットに配設して、フレキシブルシャフトによって除鱗機本体に駆動力を伝達する回転式除鱗機にあって、モータを効率的に冷却可能な構成を提供する。フレキシブルシャフト4を駆動ユニット3に接続する接続部51を、ケーシング40の外側に突出して被覆部34と連結される管状の接続管60と、該接続管60の内側でモータ42の駆動軸58とフレキシブルシャフト4のシャフト本体30とを連結するカップリング61とで構成し、接続管60をモータ42の固定部53と相互に面接触させる。そして、使用時に、除鱗機本体とフレキシブルシャフト4の接続部分から、フレキシブルシャフト4の被覆部31の内部に水が浸入し、浸入した水が被覆部31,34の内部を通って駆動ユニット3の接続部51まで到達するよう構成する。

目的

本発明はかかる現状に鑑みてなされたものであり、モータを駆動ユニットに配設して、フレキシブルシャフトによって除鱗機本体に駆動力を伝達する回転式除鱗機にあって、モータを効率的に冷却可能な構成の提供を目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
- 件
牽制数
- 件

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請求項1

グリップの先端側に回転刃物が配設された除機本体と、ケーシングモータを収容してなる駆動ユニットと、除鱗機本体と駆動ユニットに接続されて、モータの駆動力を回転刃物に伝達するフレキシブルシャフトとを備える回転式除鱗機であって、フレキシブルシャフトは、モータの駆動力を伝達するシャフト本体と、シャフト本体を被覆する被覆部とで構成されるものであり、駆動ユニットは、フレキシブルシャフトを接続する接続部を備え、該接続部は、ケーシングを貫通してケーシングの外側に突出して、接続金具を介して被覆部と連結される管状の接続管と、該接続管の内側でモータの駆動軸とフレキシブルシャフトのシャフト本体とを連結するカップリングとを備えてなり、除鱗機本体とフレキシブルシャフトの接続部分から、フレキシブルシャフトの被覆部の内部に水が浸入可能であり、かつ、浸入した水が被覆部の内部を通って駆動ユニットの接続部まで到達可能に構成されており、接続部の接続管とモータの固定部は金属で構成されており、相互に面接触していることを特徴とする回転式除鱗機。

請求項2

接続管には、接続部に浸入した水をケーシングの外部に排出する排水路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転式除鱗機。

請求項3

回転刃物は、外周部に複数の刃部が複数形成されたテーパー状の刃物本体を備え、各刃部は、刃物本体の基端側から先端側に向けて形成された直線状の突条であって、回転刃物の回転方向側に形成されるすくい面と、頂部に形成される湾曲逃げ面との交線刃先とするものであり、各刃部の湾曲逃げ面は、回転刃物の回転軸線上母線を有する仮想円錐面に沿うように湾曲していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転式除鱗機。

技術分野

0001

本発明は、モータによって回転駆動される回転刃物によってを剥ぎ取る回転式除鱗機に関する。

背景技術

0002

モータによって回転駆動される回転刃物によって魚の鱗を剥ぎ取る回転式除鱗機は種々提案されている。こうした回転式除鱗機は、作業者把持する除鱗機本体にモータを配設したものと、除鱗機本体とは別体の駆動ユニットにモータを配設し、フレキシブルシャフトを介して駆動力を除鱗機本体に伝達するものとが知られている(例えば、特許文献1,2)。また、回転刃物としては、外周部に突条からなる刃部が複数形成されたテーパー状の刃物本体を具備するものが提案されている(例えば、特許文献3)。

先行技術

0003

実開平5−91374号公報
実開平3−99976号公報
特開2012−161308

発明が解決しようとする課題

0004

モータを駆動ユニットに配設して、フレキシブルシャフトによって除鱗機本体に駆動力を伝達する上記従来構成では、モータの発熱が懸念されるため、ケーシング放熱口を形成したり、モータに冷却ファン放熱フィンを配設したりしてモータを空冷している。回転式除鱗機の使用時は、剥ぎ取った鱗を流水で流しながら作業するため、流水に晒される除鱗機本体の内部にモータを配設すれば、モータを流水により効率的に冷却できるが、除鱗機本体が重量となるため作業性に問題がある。

0005

本発明はかかる現状に鑑みてなされたものであり、モータを駆動ユニットに配設して、フレキシブルシャフトによって除鱗機本体に駆動力を伝達する回転式除鱗機にあって、モータを効率的に冷却可能な構成の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明は、グリップの先端側に回転刃物が配設された除鱗機本体と、ケーシングにモータを収容してなる駆動ユニットと、除鱗機本体と駆動ユニットに接続されて、モータの駆動力を回転刃物に伝達するフレキシブルシャフトとを備える回転式除鱗機であって、フレキシブルシャフトは、モータの駆動力を伝達するシャフト本体と、シャフト本体を被覆する被覆部とで構成されるものであり、駆動ユニットは、フレキシブルシャフトを接続する接続部を備え、該接続部は、ケーシングを貫通してケーシングの外側に突出して、接続金具を介して被覆部と連結される管状の接続管と、該接続管の内側でモータの駆動軸とフレキシブルシャフトのシャフト本体とを連結するカップリングとを備えてなり、除鱗機本体とフレキシブルシャフトの接続部分から、フレキシブルシャフトの被覆部の内部に水が浸入可能であり、かつ、浸入した水が被覆部の内部を通って駆動ユニットの接続部まで到達可能に構成されており、接続部の接続管とモータの固定部は金属で構成されており、相互に面接触していることを特徴とする回転式除鱗機である。ここで、モータの固定部とは、モータの非回転部分であり、ステータブラケット包含する概念である。

0007

上述のように除鱗機本体は使用時に流水に晒されるため、使用時には、除鱗機本体とフレキシブルシャフトの接続部分から被覆部の内部に水が浸入し、浸入した水が、駆動ユニットの接続部まで伝わることとなる。そして、接続部の接続管は、モータの固定部と面接触しており、固定部の熱は接続管に伝わるよう構成されているため、モータの固定部は、接続部に浸入した水によって、接続管を介して冷却される。このように、本発明では、モータの固定部が水冷されるため、放熱口や冷却ファン、放熱フィン等でモータを空冷するだけの従来構成に比べてモータを効率的に冷却できる。したがって、本発明によれば、従来構成に比べて、モータの焼き付きを確実に防止できる。また、モータを空冷するための冷却機構を省略・低減できるため、冷却機構の簡素化も可能となる。

0008

本発明にあって、接続管には、接続部に浸入した水をケーシングの外部に排出する排水路が形成されている構成が提案される。フレキシブルシャフトの被覆部に浸入して接続部に到達した水を接続部に滞留させ続けると、モータの熱により高温となって冷却効果が低下してしまうが、かかる構成とすれば、接続部に水が滞留せず、比較的低温の水が接続部に浸入することとなるため、冷却効果の低下を抑制できる。また、水はケーシングの外部に排出されるため、ケーシング内に水が浸入して故障が発生するのも防止できる。

0009

また、本発明にあって、回転刃物は、外周部に複数の刃部が複数形成されたテーパー状の刃物本体を備え、各刃部は、刃物本体の基端側から先端側に向けて形成された直線状の突条であって、回転刃物の回転方向側に形成されるすくい面と、頂部に形成される湾曲逃げ面との交線刃先とするものであり、各刃部の湾曲逃げ面は、回転刃物の回転軸線上母線を有する仮想円錐面に沿うように湾曲している構成が提案される。

0010

かかる構成にあっては、刃先の逃げ角が0°となるため、刃先を魚の皮に食い込ませることなく、体表に突出する鱗をすくい面によって剥ぎ取ることが可能となる。このように、かかる構成では、使用時に魚の皮が傷つき難くなるため、鱗取り作業の仕上がりが向上される。また、かかる構成では、使用時に刃部が鱗以外の不要物に引っ掛かり難くなるため、モータの負荷を低減でき、また、除鱗機本体の振動が低減されることで、作業者の疲労を軽減できる。

発明の効果

0011

以上のように、本発明によれば、モータを駆動ユニットに配設して、フレキシブルシャフトによって除鱗機本体に駆動力を伝達する回転式除鱗機にあって、モータを効率的に冷却可能な構成を実現できる。

図面の簡単な説明

0012

実施例1の回転式除鱗機1の斜視図である。
除鱗機本体2の斜視図である。
除鱗機本体2の縦断側面図である。
回転刃物9を先端側(a)と基端側(b)から見た斜視図である。
回転刃物9の正面図である。
回転刃物9の側面図である。
図6中のA−A線断面図である。
駆動ユニット3及びフレキシブルシャフト4の基端を底面側から見た斜視図である。
(a)はモータ42の斜視図であり、(b)はモータ42の縦断側面図である。
ケーシング40を部分的に切断して示す接続部51の分解斜視図である。
駆動ユニット3及びフレキシブルシャフト4の基端を、接続部51で縦断して示す拡大断面図である。
(a)は接続管60の斜視図であり、(b)は接続管60の縦断側面図である。
(a)はカップリング61の斜視図であり、(b)はカップリング61の縦断側面図である。
水の浸入経路を示す除鱗機本体2の縦断面拡大図である。
(a)は実施例2に係る接続管60aの斜視図であり、(b)は該接続管60aの縦断側面図である。
実施例2にあって、駆動ユニット3及びフレキシブルシャフト4の基端を、接続部51で縦断して示す拡大断面図である。
切り込み量Hを示す、回転刃物9の正面拡大図である。

0013

本発明の実施形態を、以下の実施例により説明する。なお、以下の実施例にあって、本発明に係る被覆部は、被覆チューブ31及び被覆金具34に相当し、本発明に係る接続金具は、接続ナット35に相当する。また、本発明に係る排水路は、実施例1では排水孔79に相当し、実施例2では排水溝80に相当する。また、本発明に係る湾曲逃げ面は、第1逃げ面27に相当する。

0014

図1に示すように、本実施例の回転式除鱗機1は、除鱗機本体2と、駆動ユニット3と、駆動ユニット3から除鱗機本体2へ駆動力を伝達するフレキシブルシャフト4とを備えてなる。

0015

図2,3に示すように、除鱗機本体2は杆状をなしており、作業者が把持する円筒形のグリップ部10が基端側に配設され、先端側に回転刃物9が配設される。回転刃物9とグリップ部10の間には、回転刃物9を回転可能に保持する出力部11が設けられる。出力部11は、筒状のハウジング14の内部に軸受13を介して出力軸15を回転可能に保持してなるものであり、出力軸15の先端部に回転刃物9が装着される。また、除鱗機本体2の先端部には、透明樹脂からなるカバー部材12が、回転刃物9の上方を覆うように装着される。かかるカバー部材12は、回転刃物9が剥ぎ取った鱗の飛散を防止するとともに、回転刃物9が異物巻き込むのを防止する。また、カバー部材12の底部には、下方に突出する鍔部16が形成される。除鱗機本体2を作業台に置いた際に、かかる鍔部16が作業台に当接することにより、回転刃物9と作業台の干渉が回避される。

0016

フレキシブルシャフト4は、駆動力を伝える金属製のシャフト本体30と、シャフト本体30を被覆する樹脂製の被覆チューブ31とを備えてなる。なお、以下の説明では、フレキシブルシャフト4の、除鱗機本体2と接続する側の端部を先端とし、駆動ユニット3と接続する側の端部を基端として説明する。図2,3に示すように、フレキシブルシャフト4の先端は、除鱗機本体2のグリップ部10の中心を貫通して、出力部11に接続される。具体的には、被覆チューブ31がハウジング14に固定され、シャフト本体30の先端が出力軸15と連結される。また、フレキシブルシャフト4の先端付近には、シャフト本体30の屈曲を防止する屈曲防止バネ32が外嵌される。

0017

図4に示すように、回転刃物9は鋳鉄製であり、テーパー状の刃物本体18と、刃物本体18の基端側に突出する柄部19とで構成される。図3に示すように、回転刃物9は、柄部19の端部に形成された軸穴20を、出力部11の出力軸15と嵌合させてネジ止めすることにより、除鱗機本体2の先端に回転可能に保持される。図4〜6に示すように、テーパー状の刃物本体18の外周部には、10枚の刃部21が形成される。各刃部21は、刃物本体の基端側から先端側に向けて形成された直線状の突条であり、その頂部は、先端側ほど低くなるよう傾斜している。10枚の刃部21は、全て同形状であり、回転方向に等間隔に配設されている。すなわち、刃物本体18は、36°回転対称形状をなしている。

0018

回転刃物9は、一方向(先端側から見て反時計回り方向)に回転駆動されるものであり、図5〜7に示すように、各刃部21は、回転方向側に形成されるすくい面26と、頂部に形成される湾曲した第1逃げ面27と、回転方向の反対側に形成される第2逃げ面28とによって形成され、すくい面26と第1逃げ面27との交線が刃先24となっている。図7に示すように、すくい面26は、回転方向と直交するよう形成された平面である。また、第2逃げ面28は、回転方向に向かって上り傾斜する平面である。そして、第1逃げ面27は、回転方向に沿って形成された断面円弧状をなす湾曲面であり、図4,6,7に示すように、回転刃物9の回転軸線X上に母線を有する仮想円錐面Yに沿うように湾曲形成されている。すなわち、本実施例では、各刃先24の逃げ角が0°となっている。

0019

また、図6に示すように、本実施例では、刃物本体18は、魚に突き刺さらないように、先端部を切り落とした形状となっている。また、各刃部21は、異物を巻き込んだり、魚を傷つけたりしないように、刃物本体18の先端側と基端側で円弧状に丸められている。

0020

図1,8に示すように、駆動ユニット3は、ケーシング40に電源装置41及びモータ42を収容してなるものである。ケーシング40は、金属板直方体箱状に形成してなるものであり、ケーシング40の上面には、把手44が配設され、底面には防振ゴム45が配設される。また、ケーシング40の側面には、内部の熱を外部に排出するスリット状の放熱口46が形成され、ケーシング40の背面には、外部電源を接続する電源端子(図示省略)が配設される。電源端子に入力される電力は、電源装置41を経由してモータ42へ供給される。ケーシング40の正面左側には、モータ42の回転速度を調整するための速度調整ツマミ48と、モータ42の通電状態を示す電源ランプ49が配設される。そして、ケーシング40の正面右側には接続部51が突設され、該接続部51にフレキシブルシャフト4の基端が接続される。

0021

図9に示すように、モータ42は、アウターロータ型のモータであり、巻線56を保持する金属製の固定部53(ステータ)と、巻線56の外側に永久磁石57を保持する金属製の回転部(ロータ)54とで構成される。モータ42の駆動軸58は、回転部54と一体的に配設され、固定部53を貫通して正面側に突出している。また、回転部54の背面側には、回転部54と一体となって回転する冷却用ファン59が配設される。なお、本発明に係るモータは、かかる構成に限定されず既存のモータ全般を採用可能である。

0022

図8,10,11に示すように、接続部51は、接続管60とカップリング61により構成される。図12に示すように、接続管60は、管本体62の後端に径大なフランジ63を形成してなる金属製の円管状部材であり、管本体62の先端外周部には、フレキシブルシャフト4と螺合するネジ部64が形成される。図10,11に示すように、接続管60は、フランジ63をケーシング40の正面板40aの内側にネジ67で固定されて、正面板40aに形成された貫通孔69から管本体62を正面板40aの前方に突出させている。また、接続管60のフランジ63の背面には、モータ42の固定部53がネジ68で螺着されており、これにより、モータ42は、接続管60を介して、ケーシング40の正面板40aに固定される。また、このように、モータ42の固定部53の正面を、フランジ63の背面と面接触させることで、固定部53の熱が接続管60に伝わることとなる。

0023

カップリング61は、図13に示すように、矩形状の連結穴73が形成された細径な前側部71と、円形の連結穴74が形成された後側部72とからなる金属製の軸継手である。このカップリング61は、前側部71の連結穴73にフレキシブルシャフト4のシャフト本体30を密嵌させ、後側部72の連結穴74にモータ42の駆動軸58を嵌合させてネジ止めすることで、シャフト本体30と駆動軸58を連結する。図8,11に示すように、カップリング61は、接続管60の管本体62の内部に配置されて、管本体62とともに前側部71をケーシング40の正面側に突出させている。

0024

フレキシブルシャフト4の基端には、駆動ユニット3の接続部51と接続するための接続構造が設けられる。具体的には、図8,11に示すように、フレキシブルシャフト4の基端には、剛性の高い円管状の被覆金具34が被覆チューブ31にかしめられており、被覆金具34の先端に、接続管60のネジ部64と螺合する接続ナット35が、基端から抜け止めされた状態で外嵌される。また、シャフト本体30の基端は、カップリング61の前側部71の連結穴73に密嵌し得る断面矩形状に加工される(図示省略)。さらに、フレキシブルシャフト4の基端付近には、先端側と同様に、シャフト本体30の屈曲を防止する屈曲防止バネ33が外嵌される。

0025

フレキシブルシャフト4を接続部51に接続する場合は、まず、シャフト本体30の基端を、カップリング61の前側部71の連結穴73に密嵌させる。そして、接続ナット35を、接続管60のネジ部64に螺着して、被覆金具34と接続管60を連結する。これにより、シャフト本体30とカップリング61とが脱落不能に連結されて、フレキシブルシャフト4と接続部51との接続が完了する。フレキシブルシャフト4と接続部51の接続を解除する場合は、螺着した接続ナット35を接続管60から取り外して、シャフト本体30をカップリング61から引き抜けばよい。

0026

本実施例の回転式除鱗機1は、既存の回転式除鱗機1と同様の方法で使用される。すなわち、作業者が除鱗機本体2を把持し、駆動ユニット3をONにして、回転刃物9を回転させる。そして、回転刃物9の外周面を魚の体表と平行となるように押し当てて、体表に沿って魚の頭方向に動かせば、体表に突き出た鱗を、刃部21のすくい面26で捲り上げて剥ぎ取ることができる。

0027

ここで、上述したように、本実施例の回転刃物9は、各刃部21の第1逃げ面27が、回転軸線X上に母線を有する仮想円錐面Yに沿うように形成されて、刃先24の逃げ角が0°となっているため、回転刃物9を魚の体表に押し当てた際に、刃先24が魚の皮に食い込むことがない。このため、かかる回転刃物9によれば、魚の皮を極力傷つけずに、鱗を剥ぎ取ることができ、従来の回転刃物に比べて、鱗取り作業の仕上がりを向上させることができる。また、本実施例の回転刃物9によれば、刃部21が鱗以外の不要物に引っ掛かり難いため、使用時の除鱗機本体2の振動が低減され、また、モータ42の負荷も低減される。

0028

また、従来機と同様に、回転式除鱗機1の使用時には、剥ぎ取った鱗を流水で流しながら作業する。このため、除鱗機本体2は、使用時には流水に晒された状態となる。ここで、図14に示すように、除鱗機本体2とフレキシブルシャフト4の接続部分には、回転する部分(回転刃物9、出力軸15及びシャフト本体30)と、回転部分を覆う部分(ハウジング14及び被覆チューブ31)との間に隙間が存在しており、使用中に、当該隙間を介して被覆チューブ31の内部に水が浸入するよう構成されている。そして、浸入した水(以下、「浸入水」とも称す。)は、図11に示すように、被覆チューブ31の内部を通り、さらに、被覆金具34の内部を通って、駆動ユニット3の接続部51まで到達するよう構成されている。

0029

図11に示すように、本実施例では、金属製のシャフト本体30は、金属製のカップリング61を介して、金属製の駆動軸58と連結されており、モータ42の回転部54の熱は、カップリング61を介してシャフト本体30に伝わることとなる。ここで、被覆チューブ31に浸入した水は、接続部51に到達するまで、被覆チューブ31の内部でシャフト本体30と接触することとなるため、モータ42の回転部54は、シャフト本体30及びカップリング61を介して、浸入水によって冷却される。また、上述したように、本実施例では、モータ42の固定部53の熱が接続管60に伝わるように、金属製の固定部53と接続管60とが相互に面接触している。ここで、図11に示すように、浸入水は、接続部51に到達すると接続管60に接触することとなるため、モータ42の固定部53は、接続管60を介して、浸入水によって冷却される。このように、本実施例では、除鱗機本体2から浸入した水が、シャフト本体30と接続管60に接触することで、モータ42の固定部53と回転部54の双方が冷却される。したがって、本実施例の構成によれば、モータ42を水冷により効率的に冷却可能となる。

0030

なお、接続部51に到達した浸入水が、ケーシング40の内部に浸入すると故障のおそれがあるが、図10,11に示すように、本実施例では、接続管60とケーシング40の正面板40aとの間、及び、接続管60と固定部53との間に、防水目的パッキン76,77が介装されているため、浸入水がケーシング40の内部へ浸入することはない。一方、図12に示すように、接続管60の管本体62の底部には、排水孔79が貫設されており、図11に示すように、接続部51に到達した浸入水は、排水孔79からケーシング40の前方に排出される。浸入水が接続部51に滞留し続けると、モータ42の熱により高温となって冷却効果が低下してしまうが、このように、接続部51から浸入水をケーシング40の外部に排水すれば、接続部51に新たな浸入水が順次流入することとなるため、冷却効果の低下を防止できる。なお、排水孔79は、大きすぎると浸入水と接続管60との接触時間が過度に短くなるため、フレキシブルシャフト4に浸入する水量と同程度の水量が排出される程度の大きさとすることが望ましい。

0031

このように、本実施例の回転式除鱗機1では、使用時にフレキシブルシャフト4に浸入する水によって、モータ42の固定部53と回転部54を水冷できるため、モータを空冷するだけの従来構成に比べてモータ42を効率的に冷却できる。したがって、本実施例では、モータ42の焼き付きを確実に防止できる。また、モータ42を水冷で冷却する分だけ、ケーシング40の放熱口46を省略・低減したり、モータ42に配設する冷却ファン59や放熱フィンを省略したりすることが可能となるため、冷却機構の簡素化も可能となる。

0032

本実施例は、上記実施例1から接続管の構成を変更したものである。なお、接続管以外の構成は、実施例1と共通であるため、共通する構成については、本文及び図中で同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施例に係る接続管60aは、図15に示すように、管本体62に排水孔79(図12参照)が形成されず、管本体62のネジ部64の底部に、ネジ溝と直交する排水溝80が形成される。かかる構成にあっては、図16に示すように、排水溝80の形成部位でネジ部64と接続ナット35が螺合せず、接続部51に到達した浸入水は、排水溝80を通り、接続ナット35の端部からケーシング40の前方に排出される。このように、接続管60aのネジ部64に排水溝80を形成することによっても、浸入水を接続部51から適切に排出することができる。特に、本実施例の構成では、フレキシブルシャフト4の接続状態で、排水溝80は接続ナット35に覆われて外部から視認されないため、実施例1の構成に比べて意匠性に優れている。

0033

以上に本発明の実施例を説明したが、本発明の回転式除鱗機は、上記実施例の構成に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更可能である。例えば、上記実施例は、モータのON/OFF駆動ユニット側で操作するが、フレキシブルシャフト4にリード線を沿わせて、除鱗機本体側でモータのON/OFFを行うように構成してもよい。また、上記実施例では、モータ42がブラケットを具備しておらず、接続管60をステータ(固定部53)と面接触させているが、ブラケットを具備するモータの場合は、接続管をブラケットと面接触させるようにしてもよい。また、上記実施例1,2では、接続管に形成された排水孔79と排水溝80が本発明に係る排水路を構成しているが、本発明に係る排水路は、これらの実施例の構成に限定されず、接続部に浸入した水をケーシングの外部に導出し得る空隙であればよい。

実施例

0034

また、上記実施例は、回転刃物9を一方向に回転させるものであるが、本発明は、回転刃物を両方向に回転させるものも含む。また、本発明に係る回転刃物を両方向に回転させる場合には、刃部の頂部(湾曲逃げ面)の両側にすくい面を夫々形成して、湾曲逃げ面の両側に刃先を形成することが提案される。また、上記実施例では、回転刃物9の刃物本体18には、10枚の刃部21が形成されているが、刃部21の数は9枚以下であっても、11枚以上であってもよい。なお、切り込み量が大きくなると、使用時に魚の身を傷つけるおそれが生じるため、隣接する刃部21の頂部間の間隙は、過度に広くしないことが望ましい。切り込み量とは、図17に示すように、隣接する刃部21の頂部を結ぶ平面Gに対して、刃先21の軌跡が形成するテーパー面(仮想円錐面Y)が膨隆する高さHである。この切り込み量Hは、刃物本体18の外径が最大となる基端側で最も大きくなる。発明者の研究によれば、刃物本体18の基端側の切り込み量Hが2.5mm以下であれば、魚の身を傷つけるのを確実に防止でき、モータ42の負荷も低減できる。

0035

1回転式除鱗機
2 除鱗機本体
3駆動ユニット
4フレキシブルシャフト
9回転刃物
10グリップ部
11 出力部
12カバー部材
13軸受
14ハウジング
15出力軸
18刃物本体
21刃部
24刃先
26すくい面
27 第1逃げ面(湾曲逃げ面)
28 第2逃げ面
30シャフト本体
31被覆チューブ(被覆部)
34 被覆金具(被覆部)
35接続ナット(接続金具)
40ケーシング
40a正面板
41電源装置
42モータ
46放熱口
51 接続部
53 固定部
54 回転部
58駆動軸
59冷却用ファン
60,60a接続管
61カップリング
62 管本体
63フランジ
64ネジ部
79排水孔(排水路)
80排水溝(排水路)
X回転軸線
Y 仮想円錐面

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