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技術 茸の軸部除去装置

出願人 株式会社イシダテック殿村食品 株式会社
発明者 石田 亘
出願日 2017年8月22日 (1年8ヶ月経過) 出願番号 2017-159179
公開日 2019年3月14日 (1ヶ月経過) 公開番号 2019-037142
状態 不明
技術分野
  • -
主要キーワード 支持棒間 排除体 ベルトドライブ機構 排除方向 取出しコンベヤ 硬質平板 押さえコンベア 投入端
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年3月14日)のものです。
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図面 (12)

課題

作業性と軸部の除去効率が優れた茸の軸部除去装置を提供すること。

解決手段

本発明の茸の軸部除去装置1は、投入された茸Aを軸部Cの切断位置Fに向けて搬送する搬送手段3と、該搬送手段3の搬送経路5の途中に設けられ、不正規姿勢の茸A1を排除して正規な姿勢の茸A2のみを軸部Cの切断位置Fに供給する整列手段7と、軸部Cの切断位置Fに供給された茸A2の軸部Cを切断する切断刃9と、を備えており、上記搬送手段3は、茸Aの軸部Cの径より大きく茸Aの部Bの径より小さな多数の穴部25を有し、所定角度θ上り傾斜で配設した撓み変形可能な硬質無端搬送体27と、該硬質無端搬送体27を両端で支持して搬送力を付与する搬送第1ローラ29及び搬送第2ローラ31と、硬質無端搬送体27に送り方向Yの回転駆動力を付与する駆動モータ33及びその動力伝達手段48とを、具備している。

概要

背景

例えば生椎茸生産現場では、生産した生椎茸の一部を乾燥椎茸に加工する場合がある。この場合、収穫した生椎茸を軸部が付いたそのままの状態で乾燥させると、軸部が固くなり過ぎてしまうため、手作業で生椎茸の軸部を切断して部のみ生椎茸に加工していた。
一方、下記の特許文献1〜3に示すように茸の軸部の除去を自動的ないし半自動的に行う装置の開発も従来から行われている。

このうち特許文献1では、送り方向に一定の間隔で配置された幅方向に延びる複数本支持棒間の溝にマッシュルームの石付き部を落としてカットするマッシュルームの石付部切り取り機が開示されている。そして、上記複数本の支持棒は2組の無端チェーンに固定されており、マッシュルームの投入位置波形のといを配置した構成が開示されている。
また、特許文献2では漸狭形の切込みを有する多数枚の移送板を送り方向に無端状に配設したコンベヤと、生椎茸の足を切取る可動刃と、を備える生椎茸の足切り装置が開示されている。そして、生椎茸の足を切取る切取位置には、上記搬送用のコンベヤの上方に、加工する生椎茸を保持する抑えコンベヤが設けられている。

また、特許文献3では幅方向に一定間隔で配置された複数の搬送ベルトの間にできた溝に、なめこ茸の茎部を落とし込んで切断する、なめこ茸の切り機が開示されている。
そして、なめこ茸の茎の切取位置には、上方に幅方向に延びる押圧ロールが設けられており、下方の幾分下流位置に、供給されたなめこ茸をカッター側に掻き込むように回転して保持する掻込ロータが設けられている。また、カッターとしては幅方向に走行するベルトカッターが使用されている。

概要

作業性と軸部の除去効率が優れた茸の軸部除去装置を提供すること。本発明の茸の軸部除去装置1は、投入された茸Aを軸部Cの切断位置Fに向けて搬送する搬送手段3と、該搬送手段3の搬送経路5の途中に設けられ、不正規姿勢の茸A1を排除して正規な姿勢の茸A2のみを軸部Cの切断位置Fに供給する整列手段7と、軸部Cの切断位置Fに供給された茸A2の軸部Cを切断する切断刃9と、を備えており、上記搬送手段3は、茸Aの軸部Cの径より大きく茸Aの傘部Bの径より小さな多数の穴部25を有し、所定角度θ上り傾斜で配設した撓み変形可能な硬質無端搬送体27と、該硬質無端搬送体27を両端で支持して搬送力を付与する搬送第1ローラ29及び搬送第2ローラ31と、硬質無端搬送体27に送り方向Yの回転駆動力を付与する駆動モータ33及びその動力伝達手段48とを、具備している。

目的

本発明は、このような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、作業者が意識しなくても自動的に茸の姿勢を整え、不正規な姿勢の茸を取り除いた状態で軸部の切断位置に茸を供給でき、該軸部の切断位置では茸の浮き上り横ずれを防止した状態で茸を保持して軸部を切断し、切断した軸部と、軸部が除去された茸と、を自動的に分離することのできる構造が簡単で作業性と軸部の除去効率に優れた茸の軸部除去装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
- 件
牽制数
- 件

この技術が所属する分野

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請求項1

投入された茸を軸部の切断位置に向けて搬送する搬送手段と、上記搬送手段の搬送経路の途中に設けられ、不正規姿勢の茸を排除して正規な姿勢の茸のみを上記軸部の切断位置に供給する整列手段と、軸部の切断位置に供給された茸の軸部の付け根近傍に作用して軸部を切断する切断刃と、を備え、上記搬送手段は、茸の軸部の径より大きく茸の部の径より小さな多数の穴部を有し、所定角度上り傾斜で配設した撓み変形可能な硬質無端搬送体と、上記硬質無端搬送体を両端で支持して該硬質無端搬送体に搬送力を付与する搬送第1ローラ及び搬送第2ローラと、上記硬質無端搬送体に送り方向の回転駆動力を付与する駆動モータ及びその動力伝達手段と、を具備していることを特徴とする茸の軸部除去装置

請求項2

上記搬送第1ローラは、上記駆動モータによって生起された回転が上記動力伝達手段を介して伝達される搬送駆動ローラであり、上記搬送第2ローラは、上記搬送駆動ローラの回転が上記硬質無端搬送体を介して伝達される搬送従動ローラであることを特徴とする請求項1記載の茸の軸部除去装置。

請求項3

上記硬質無端搬送体は、上記多数の穴部を有する、所定長さの撓み変形可能な複数枚硬質平板連結構造を介して無端状に連結することによって構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の茸の軸部除去装置。

請求項4

上記搬送手段の原料投入位置には、新たに投入された茸と、上記整列手段によって排除された茸と、を一時的に貯留して上記搬送手段に繰り返し茸を供給する原料供給ゾーンが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の茸の軸部除去装置。

請求項5

上記整列手段は、上記搬送手段の送り方向と反対の排除方向に作用して、上記不正規な姿勢の茸を排除する少なくとも一基の排除ユニットを備えることによって構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の茸の軸部除去装置。

請求項6

上記排除ユニットは、送り方向の上流側に設けられる第1排除ユニットと、送り方向の下流側に設けられる第2排除ユニットと、の二基の排除ユニットを備えることによって構成されていることを特徴とする請求項5記載の茸の軸部除去装置。

請求項7

上記排除ユニットは、回転軸を中心に半径方向に延び、上記搬送手段と同様の幅寸法を有する複数のブラシ体円周方向に等間隔で配置した回転排除体を備えることによって構成されており、上記回転排除体は、上記搬送手段の送り方向の動き連動して上記排除方向に回転するように構成したことを特徴とする請求項5または6記載の茸の軸部除去装置。

請求項8

上記軸部の切断位置には、上記切断刃と対向する上方位置に保持手段が設けられており、該保持手段は上記硬質無端搬送体との間で、搬送されてきた正規な姿勢の茸の傘部を挟持して保持するように構成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の茸の軸部除去装置。

請求項9

上記保持手段は、回転軸を芯材として、その外周面に外嵌するクッション層と、該クッション層の外周面に貼設されるベルト材と、を有する押さえローラを備えることによって構成されており、上記押さえローラは、上記搬送手段の送り方向に倣う正転方向に回転するように構成されていることを特徴とする請求項8記載の茸の軸部除去装置。

請求項10

上記軸部の切断位置の下方には、切断された茸の軸部を装置外部に排出する排出手段が設けられており、上記軸部の切断位置の下流位置には、軸部が除去された茸を装置外部に取り出す取出し手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の茸の軸部除去装置。

請求項11

上記排出手段は、上記搬送手段の送り方向と交差する方向に延びるスクリューコンベヤを備えることによって構成されていることを特徴とする請求項10記載の茸の軸部除去装置。

請求項12

上記搬送手段と、排出手段と、整列手段と、の駆動は、単一の駆動モータを使用して実行されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の茸の軸部除去装置。

技術分野

0001

部と軸部から成る茸の軸部を除去して傘部のみとなった茸を取り出す茸の軸部除去装置係り、特に茸の整列、搬送と、軸部の切断、分離と、の自動化を図り、作業性と軸部の除去効率との向上が図れる茸の軸部除去装置に関するものである。

背景技術

0002

例えば生椎茸生産現場では、生産した生椎茸の一部を乾燥椎茸に加工する場合がある。この場合、収穫した生椎茸を軸部が付いたそのままの状態で乾燥させると、軸部が固くなり過ぎてしまうため、手作業で生椎茸の軸部を切断して傘部のみ生椎茸に加工していた。
一方、下記の特許文献1〜3に示すように茸の軸部の除去を自動的ないし半自動的に行う装置の開発も従来から行われている。

0003

このうち特許文献1では、送り方向に一定の間隔で配置された幅方向に延びる複数本支持棒間の溝にマッシュルームの石付き部を落としてカットするマッシュルームの石付部切り取り機が開示されている。そして、上記複数本の支持棒は2組の無端チェーンに固定されており、マッシュルームの投入位置波形のといを配置した構成が開示されている。
また、特許文献2では漸狭形の切込みを有する多数枚の移送板を送り方向に無端状に配設したコンベヤと、生椎茸の足を切取る可動刃と、を備える生椎茸の足切り装置が開示されている。そして、生椎茸の足を切取る切取位置には、上記搬送用のコンベヤの上方に、加工する生椎茸を保持する抑えコンベヤが設けられている。

0004

また、特許文献3では幅方向に一定間隔で配置された複数の搬送ベルトの間にできた溝に、なめこ茸の茎部を落とし込んで切断する、なめこ茸の切り機が開示されている。
そして、なめこ茸の茎の切取位置には、上方に幅方向に延びる押圧ロールが設けられており、下方の幾分下流位置に、供給されたなめこ茸をカッター側に掻き込むように回転して保持する掻込ロータが設けられている。また、カッターとしては幅方向に走行するベルトカッターが使用されている。

先行技術

0005

実開昭55−136290号公報
実開昭50−97958号公報
特開平7−213269号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、茸の軸部の形状や大きさは一様ではなく、太さや長さが違うもの、真直ぐなもの、曲がって丸まっているもの等、種々存在する。そして、形状や大きさの違う種々の軸部の切断を、きのこの整列や保持が不十分な状態で、上記特許文献1〜3に開示されている装置に供給して行うと、軸部を正確にあるいは全く切断できない茸が発生してしまい歩留まりが悪くなってしまう。
一方、作業者が1個1個、手作業で茸の姿勢を整えて所定の保持位置に茸を設置して行けば、上記歩留まりの悪さは改善されるが、この場合には作業性が悪くなって高い生産性が見込めなくなってしまう。

0007

本発明は、このような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、作業者が意識しなくても自動的に茸の姿勢を整え、不正規な姿勢の茸を取り除いた状態で軸部の切断位置に茸を供給でき、該軸部の切断位置では茸の浮き上り横ずれを防止した状態で茸を保持して軸部を切断し、切断した軸部と、軸部が除去された茸と、を自動的に分離することのできる構造が簡単で作業性と軸部の除去効率に優れた茸の軸部除去装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

上記目的を達成すべく本発明の請求項1による茸の軸部除去装置は、投入された茸を軸部の切断位置に向けて搬送する搬送手段と、上記搬送手段の搬送経路の途中に設けられ、不正規な姿勢の茸を排除して正規な姿勢の茸のみを上記軸部の切断位置に供給する整列手段と、軸部の切断位置に供給された茸の軸部の付け根近傍に作用して軸部を切断する切断刃と、を備え、上記搬送手段は、茸の軸部の径より大きく茸の傘部の径より小さな多数の穴部を有し、所定角度上り傾斜で配設した撓み変形可能な硬質無端搬送体と、上記硬質無端搬送体を両端で支持して該硬質無端搬送体に搬送力を付与する搬送第1ローラ及び搬送第2ローラと、上記無端搬送体に送り方向の回転駆動力を付与する駆動モータ及びその動力伝達手段と、を具備していることを特徴とするものである。

0009

また、請求項2による茸の軸部除去装置は、請求項1記載の茸の軸部除去装置において、上記搬送第1ローラは、上記駆動モータによって生起された回転が上記動力伝達手段を介して伝達される搬送駆動ローラであり、上記搬送第2ローラは、上記搬送駆動ローラの回転が上記硬質無端搬送体を介して伝達される搬送従動ローラであることを特徴とするものである。

0010

また、請求項3による茸の軸部除去装置は、請求項1または2記載の茸の軸部除去装置において、上記硬質無端搬送体は、上記多数の穴部を有する、所定長さの撓み変形可能な複数枚硬質平板連結構造を介して無端状に連結することによって構成されていることを特徴とするものである。

0011

また、請求項4による茸の軸部除去装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の茸の軸部除去装置において、上記搬送手段の原料投入位置には、新たに投入された茸と、上記整列手段によって排除された茸と、を一時的に貯留して上記搬送手段に繰り返し茸を供給する原料供給ゾーンが設けられていることを特徴とするものである。

0012

また、請求項5による茸の軸部除去装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の茸の軸部除去装置において、上記整列手段は、上記搬送手段の送り方向と反対の排除方向に作用して、上記不正規な姿勢の茸を排除する少なくとも一基の排除ユニットを備えることによって構成されていることを特徴とするものである。

0013

また、請求項6による茸の軸部除去装置は、請求項5記載の茸の軸部除去装置において、上記排除ユニットは、送り方向の上流側に設けられる第1排除ユニットと、送り方向の下流側に設けられる第2排除ユニットと、の二基の排除ユニットを備えることによって構成されていることを特徴とするものである。

0014

また、請求項7による茸の軸部除去装置は、請求項5または6記載の茸の軸部除去装置において、上記排除ユニットは、回転軸を中心に半径方向に延び、上記搬送手段と同様の幅寸法を有する複数のブラシ体円周方向に等間隔で配置した回転排除体を備えることによって構成されており、上記回転排除体は、上記搬送手段の送り方向の動き連動して上記排除方向に回転するように構成したことを特徴とするものである。

0015

また、請求項8による茸の軸部除去装置は、請求項1〜7のいずれかに記載の茸の軸部除去装置において、上記軸部の切断位置には、上記切断刃と対向する上方位置に保持手段が設けられており、該保持手段は上記硬質無端搬送体との間で、搬送されてきた正規な姿勢の茸の傘部を挟持して保持するように構成したことを特徴とするものである。

0016

また、請求項9による茸の軸部除去装置は、請求項8記載の茸の軸部除去装置において、上記保持手段は、回転軸を芯材として、その外周面に外嵌するクッション層と、該クッション層の外周面に貼設されるベルト材と、を有する押さえローラを備えることによって構成されており、上記押さえローラは、上記搬送手段の送り方向に倣う正転方向に回転するように構成されていること特徴とするものである。

0017

また、請求項10による茸の軸部除去装置は、請求項1〜9のいずれかに記載の茸の軸部除去装置において、上記軸部の切断位置の下方には、切断された茸の軸部を装置外部に排出する排出手段が設けられており、上記軸部の切断位置の下流位置には、軸部が除去された茸を装置外部に取り出す取出し手段が設けられていることを特徴とするものである。

0018

また、請求項11による茸の軸部除去装置は、請求項10記載の茸の軸部除去装置において、上記排出手段は、上記搬送手段の送り方向と交差する方向に延びるスクリューコンベヤを備えることによって構成されていることを特徴とするものである。

0019

また、請求項12による茸の軸部除去装置は、請求項1〜11のいずれかに記載の茸の軸部除去装置において、上記搬送手段と、排出手段と、整列手段の駆動と、は、単一の駆動モータを使用して実行されていることを特徴とするものである。

発明の効果

0020

そして、上記手段によって以下のような効果が得られる。即ち、本発明による茸の軸部除去装置によると、不正規な姿勢の茸を排除して正規な姿勢の茸のみを軸部の切断位置に供給する整列手段が備えられているから、作業者は1個1個、手作業で茸の姿勢を整えて所定の保持位置に茸を設置しなくても、自動的に茸の姿勢が整えられて不正規な姿勢の茸を取り除いた状態で軸部の切断位置に茸を供給することが可能になる。
また、搬送手段を、茸の軸部の径より大きく茸の傘部の径より小さな多数の穴部を有し、所定角度の上り傾斜で配設した撓み変形可能な硬質無端搬送体を備えることによって構成したから、原料投入位置に投入された茸は、軸部を上記穴部に入れ、傘部を上記硬質無端搬送体の上面に支持させた状態で軸部の切断位置に向けて搬送される。

0021

これにより、茸は軸部と上記穴部の係合によって硬質無端搬送体の上面と平行な方向の移動が規制された状態で保持され、軸部の切断位置において、切断刃により傘部に対する
軸部の付け根から上記硬質無端搬送体の板厚分、先端側の位置で軸部が切断されて除去される。
従って、茸の整列、搬送と、軸部の切断、分離までの一連の工程の自動化が図れ、構造が簡単で作業性と軸部の除去効率に優れた茸の軸部除去装置を提供することが可能になる。

0022

また、上記搬送第1ローラを搬送駆動ローラとし、上記搬送第2ローラを搬送従動ローラとした場合には、最も一般的で部品点数が少なくて済むシンプルな構造の搬送手段が適用できるようになる。

0023

また、上記硬質無端搬送体を、多数の穴部を有する所定長さの撓み変形可能な複数枚の硬質平板を連結構造を介して無端状に連結することによって構成した場合には、硬質無端搬送体の成形が容易になって、部品コストの削減を図ることが可能になる。
また、使用により部品交換が必要になった場合には、不具合が発生した一部の硬質平板のみを取り替えるだけで対応できる場合もあり、メンテナンス性が向上する。

0024

また、搬送手段の原料投入位置に、新たに投入した茸と、上記整列手段によって排除された茸と、を一時的に貯留して上記搬送手段により繰り返し茸を供給する原料供給ゾーンを設けた場合には、硬質無端搬送体の穴部に軸部が嵌まらない不正規な姿勢の茸であっても、原料供給ゾーンで繰り返し軸部の挿入が実行されることによって上記穴部に軸部が嵌まった正規な姿勢に移行することが可能になる。
これにより、軸部が正確にあるいは全く切断できないという不具合の発生が少なくなって歩留まりが良くなり、軸部の除去効率の一層の向上が図られるようになる。

0025

また、搬送手段の送り方向と反対の排除方向に作用して、不正規な姿勢の茸を排除する少なくとも一基の排除ユニットを設けた場合には、排除ユニットが一基であれば部品点数が少なく、シンプルな構造の整列手段が適用できるようになり、排除ユニットが複数基、例えば上流側に設けられる第1排除ユニットと、下流側に設けられる第2排除ユニットと、の二基の排除ユニットを備えることによって整列手段を構成した場合には、上流側の第1排除ユニットでは排除できなかった不正規な姿勢の茸を下流側の第2排除ユニットで排除することができるから、不正規な姿勢の茸の排除精度が向上する。

0026

また、上記排除ユニットを、回転軸を中心に半径方向に延び、上記搬送手段と同様の幅寸法を有する複数のブラシ体を円周方向に等間隔で配置した回転排除体を備えることによって構成し、搬送手段の送り方向の動きに連動して上記回転排除体を排除方向に回転するように構成した場合には、不正規な姿勢の茸の効率の良い連続的な排除を、比較的簡単な構造の排除ユニットによって実行することが可能になる。

0027

また、上記軸部の切断位置において、切断刃と対向する上方位置に保持手段を設け、該保持手段と上記硬質無端搬送体との間で搬送されてきた正規な姿勢の茸の傘部を挟持して保持するように構成した場合には、切断時の茸の浮き上りが防止できるから、軸部を常に一定の位置で切断することが可能になる。
また、上記保持手段を、回転軸を芯材として、その外周面に外嵌するクッション層と、該クッション層の外周面に貼設されるベルト材と、を有する押さえローラを備えることによって構成し、該押さえローラを、搬送手段の送り方向に倣う正転方向に回転するように構成した場合には、クッション層の存在によって傘部の厚さの違う種々の茸に対応できるようになり、硬質無端搬送体に支持されて送り方向に搬送されている茸の搬送を妨げることなく、茸を保持して軸部を切断することが可能になる。また、ベルト材の存在によってクッション層の摩耗を防止することができる。

0028

また、軸部の切断位置の下方に切断された茸の軸部を装置外部に排出する排出手段を設け、軸部の切断位置の下流位置に、軸部が除去された茸を装置外部に取り出す取出し手段を設けた場合には、切断された軸部と、当該軸部が除去された傘部を主体とする茸と、を明確に分離して、それぞれ別の用途に使用することが容易になる。
また、上記排出手段を、搬送手段の送り方向と交差する方向に延びるスクリューコンベヤを備えることによって構成した場合には、形や大きさが不揃いな軸部を効率良く装置外部に排出することが可能になる。尚、軸部は外観が問題にならないからスクリューコンベヤの羽根によって傷が生じても大きな不具合はない。

0029

また、上記搬送手段と排出手段と整列手段の駆動を、単一の駆動モータを使用して実行するように構成した場合には、部品の有効利用を通じて設備コストの削減を図ることが可能になり、上記搬送手段と排出手段と整列手段とを連動させて駆動することが容易になる。

図面の簡単な説明

0030

本発明の第1の実施の形態を示す図で、茸の軸部除去装置を示す側断面図である。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、茸の軸部除去装置を示す平面図である。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、茸の軸部除去装置を示す背面図である。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、硬質平板に形成される穴部の配置と、硬質平板の連結構造の一例を示す平面図(a)と側面図(b)である。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、整列手段の一例を示す正面図(a)と側面図(b)である。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、整列手段の他の一例を示す正面図(a)と側面図(b)である。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、茸の軸部除去装置を使用することによって実行される茸の軸部除去の流れを示す説明図である。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、軸部の形状や茸の載置姿勢の態様の違いによって生じる整列手段での処理の流れを示す模式図である。
本発明の第2の実施の形態を示す図で、茸の軸部除去装置を示す側断面図である。
本発明の第2の実施の形態を示す図で、茸の軸部除去装置を示す平面図である。
本発明の第3の実施の形態を示す図で、茸の軸部除去装置を示す側断面図である。

実施例

0031

以下、図1図8に示す第1の実施の形態と、図9及び図10に示す第2の実施の形態と、図11に示す第3の実施の形態と、の三つの実施の形態を例にとって、本発明の茸の軸部除去装置の構成と、該茸の軸部除去装置を使用することによって実行される茸の軸部除去の流れと、について具体的に説明する。
尚、以下の説明では最初に図1図6に示す第1の実施の形態に基づいて本発明の茸の軸部除去装置の構成を具体的に説明する。次に、図7及び図8に基づいて上記第1の実施の形態による茸の軸部除去装置を使用することによって実行される茸の軸部除去の流れについて具体的に説明する。

0032

次に、図9及び図10に示す第2の実施の形態による茸の軸部除去装置の構成と、図11に示す第3の実施の形態による茸の軸部除去装置の構成と、を上記第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、最後にこれらの実施の形態とは部分的構成を異にする他の実施の形態の構成について言及する。

0033

[第1の実施の形態](図1図8参照)
(1)茸の軸部除去装置の構成(図1図6参照)
本発明の茸の軸部除去装置1は、投入された茸Aを軸部Cの切断位置Fに搬送する搬送手段3と、該搬送手段3の搬送経路5の途中に設けられ、不正規な姿勢の茸A1を排除して正規な姿勢の茸A2のみを上記軸部Cの切断位置Fに供給する整列手段7と、軸部Cの切断位置Fに供給された茸A2の軸部Cの付け根近傍に作用して軸部Cを切断する切断刃9と、を基本的に備えることによって構成されている。
また、本実施の形態では、上記搬送手段3の上流位置に原料となる茸Aを投入し一時貯留する原料供給ゾーン11が設けられており、上記軸部Cの切断位置Fには、上記切断刃9と対向する上方位置に保持手段13が設けられている。

0034

更に、上記軸部Cの切断位置Fの下方には、切断された茸A2の軸部C1を装置外部に排出する排出手段15が設けられており、上記軸部Cの切断位置Fの下流位置には、軸部C1が除去された茸B1を装置外部に取り出す取出し手段17が設けられることによって本実施の形態による茸の軸部除去装置1Aが一例として構成されている。
また、上述した本実施の形態による茸の軸部除去装置1Aを構成する諸部材は、一例としてLアングル材等の形鋼矩形枠状に組み立てることによって構成される支持フレーム19によって支持されており、該支持フレーム19の側面には、取り外し可能な図示しない側板と、プーリカバー21が取り付けられている。また、上記支持フレーム19の下面にはキャスタ23が適宜の数、設けられており、支持フレーム19の図1中、左上方のコーナ部には原料となる茸Aを投入する投入口18が設けられている。

0035

搬送手段3は、茸Aの軸部Cの径より大きく茸Aの傘部Bの径より小さな多数の穴部25を有し、所定角度θの上り傾斜で配設した撓み変形可能な硬質無端搬送体27と、該硬質無端搬送体27を両端で支持して、該硬質無端搬送体27に搬送力を付与する搬送第1ローラ29及び搬送第2ローラ31と、上記搬送第1ローラ29に送り方向Yの回転駆動力を付与する駆動モータ33及びその動力伝達手段48と、を具備することによって基本的に構成されている。
そして、本実施の形態では上記硬質無端搬送体27は、上記多数の穴部25を有する所定長さの撓み変形可能な複数枚の硬質平板35を連結構造37を介して無端状に連結することによって構成されている。

0036

具体的には、上記硬質平板35としては幅Wが約600mmで長さLが適宜の寸法の矩形平板状ステンレス鋼板が一例として使用でき、該硬質平板35には、図4に示すように直径Dが一例として30mmまたは25mmの穴部25が図4中、αで示す角度が一例として60°で、幅方向XのピッチP1の方が送り方向YのピッチP2よりも大きくなる図示のような千鳥配置で多数形成されている。
尚、上記硬質平板35は、予め直径Dが30mmの穴部25が形成されているものと、直径Dが25mmの穴部25が形成されているものと、の2種類を用意しておき、加工する茸Aの種類や大きさ等によって選択して使用することが可能である。

0037

また、このようにして構成される隣接する二枚の硬質平板35の送り方向Yの両端には、隣接する二枚の硬質平板35を連結する連結構造37が設けられている。本実施の形態では硬質平板35の両端を凹部39と凸部41が交互に現れる規則的な凹凸形状とし、凸部41の幅方向Xの両端を上方または下方に折り曲げ折曲げ部42を形成すると共に、該折曲げ部42に幅方向Xに貫通する孔部を設けて、該孔部に連結ピン43を通して、隣接する二枚の硬質平板35を連結する連結構造37が一例として採用されている。

0038

搬送第1ローラ29と搬送第2ローラ31は、一例として直径が約200mm、長さが上記硬質平板35の幅Wと同じ約600mmの円筒状の部材でその中心に設けられる回転軸45の両端は、該回転軸45を回転可能な状態で支持する軸受47によって支承されている。尚、軸受47は上述した支持フレーム19に設けた水平な梁部材20に取り付けられている。
また、搬送第2ローラ31については、取付け位置を調整できるように構成されており、該搬送従動ローラ31の取付け位置を調整することで、上記硬質無端搬送体27の張り調整ができるように構成されている。

0039

また、図示の実施の形態では図1中、右上方に搬送第1ローラ29が配設されており、該搬送第1ローラ29は、上記駆動モータ33によって生起された回転が上記動力伝達手段48を介して伝達される搬送駆動ローラ29によって構成されている。
また、図1中、左下方に搬送第2ローラ31が配設されており、該搬送第2ローラ31は、上記搬送駆動ローラ29の回転が上記硬質無端搬送体27を介して伝達される搬送従動ローラ31によって構成されている。そして、これら二つのローラ29、31に巻回される上記硬質無端搬送体27の傾斜角度θは、約15°の上り傾斜に設定されている。

0040

また、搬送駆動ローラ29の回転軸45の一端は、他端よりも外方に幾分突出していて、該突出部に搬送駆動プーリ49が取り付けられている。該搬送駆動プーリ49には、上述した駆動モータ33の出力軸に取り付けられている第1出力プーリ51から、これらの間に巻回されるVベルト53を介して動力が伝達されており、これら搬送駆動プーリ49、第1出力プーリ51及びVベルト53を備えることによって構成される動力伝達手段48により上記硬質無端搬送体27は所定の送り速度で送り方向Yに移動できるように構成されている。尚、硬質無端搬送体27の送り速度は、特に限定するものではなく、仕様により変更可能であるが、本実施の形態では一例として18m/minに設定されている。
また、上記搬送駆動ローラ29の回転軸45には、上記搬送駆動プーリ49と並ぶように排出駆動プーリ55が設けられている。尚、この排出駆動プーリ55を起点とする動力伝達経路については後述する。

0041

また、このようにして構成される搬送手段3の図1中、左下方に位置する原料投入位置には、上述したように原料供給ゾーン11が設けられている。原料供給ゾーン11は、支持フレーム19の一例として図1中、左上方のコーナ部から斜め下方にかけて延長形成されている傾斜板57と、上記硬質無端搬送体27と、上述した図示しない二枚の側板と、によって仕切られた空間によって一例として構成されている。
そして、該原料供給ゾーン11は、新たに投入された茸Aと、次に述べる整列手段7によって排除されて戻ってきた茸A1と、を一時的に貯留するホッパとしての機能と、上記搬送手段3に繰り返し茸A、A1を供給して上記穴部25に軸部Cが嵌まるようにチャレンジさせる機能と、を備えている。

0042

整列手段7は、本実施の形態では上記搬送手段3の送り方向Yと反対の排除方向Gに作用して、上記穴部25に軸部Cが正しい姿勢で嵌まらない不正規な姿勢の茸A1を排除する上流側(図1中、左下方側)に設けられる第1排除ユニット59と、下流側(図1中、右上方側)に設けられて第2排除ユニット61と、の二基の排除ユニット59、61を備えることによって構成されている。
そして、第1排除ユニット59と第2排除ユニット61は、回転軸63を中心に半径方向Rに延び、上記搬送手段3と同様の幅寸法を有する複数のブラシ体65を円周方向に等間隔で配置した回転排除体67を備えることによって一例として構成されている。

0043

具体的には、幅方向Xに水平に架け渡されている回転軸63に対して円周方向に90°間隔で支持部材69を取り付け、該支持部材69に対して上記ブラシ体65を計4組取り付けることによって回転排除体67は一例として構成されている。
尚、上記ブラシ体65に代えて図6に示すような一例としてシリコーン製の板状の羽根部材66によって回転排除体67を構成することが可能である。上記羽根部材66には一定のピッチでスリット66aが形成されており、一例としてボルトナット68を使用して該羽根部材66は支持部材69に対して取り付けられている。
また、回転軸63の両端部は軸受71を備えるスライダ73によって支持されており、該スライダ73は支持フレーム19に設けられている上下方向Zに延びるガイドレール75に案内されて上下方向Zに所定ストローク移動できるように構成されている。

0044

そして、上記スライダ73には上方に向けてネジ軸77が立ち上げられていて、該ネジ軸77の上端に設けられている操作ノブ79を回すことによって支持フレーム19の一例として天板部に取り付けられているナット81に上記ネジ軸77が螺合して上記スライダ73を上下方向Zに位置調整できるように構成されている。
尚、このようにして取り付けられる第1排除ユニット59ないし第2排除ユニット61と硬質無端搬送体27の上面との間の隙間Eは一例として約25mmに設定されており、この隙間Eは原料として標準サイズの生椎茸を使用した場合に不正規な姿勢の茸A1を排除し、正規な姿勢の茸A2の通過を許容し得る最適な高さになっている。従って、上記隙間Eの大きさは原料として投入される茸Aの大きさに応じて適宜、微調整する。

0045

また、本実施の形態では上記回転排除体67は、上記搬送手段3の送り方向Yの動きに連動して排除方向Gに回転するように構成されている。具体的には、上流側に設けられる第1排除ユニット59の回転軸63の一端には、第1従動プーリ83が取り付けられており、下流側に設けられる第2排除ユニット61の回転軸63の一端には、第2従動プーリ85が取り付けられている。
そして、これら第1従動プーリ83と、第2従動プーリ85と、上述した排出駆動プーリ55と、の間にVベルト87を図示のように巻回することによって、上記回転排除体67は、上記搬送手段3の送り方向Yの動きに連動して上記排除方向Gに回転するように構成されている。

0046

切断刃9、上述した硬質無端搬送体27の幅Wとほぼ長さの幅方向Xに長いブレード状の部材で、茸Aに作用して直接、軸部Cを切断する刃部10が図1中、左下端側の端縁部の全長に亘って形成されている。
また、切断刃9は、硬質無端搬送体27の裏面と接する、または近接する硬質無端搬送体27の内方に設けられており、図示しない支持部材を介して上記支持フレーム19に取り付けられている。

0047

保持手段13は、上記硬質無端搬送体27との間で、搬送されてきた正規な姿勢の茸A2の傘部Bを挟持して切断時の茸A2の浮き上りを防止する部材である。
具体的には、回転軸89を芯材として、その外周面に外嵌するクッション層91と、該クッション層91の外周面に貼付されるベルト材93と、を有する押さえローラ95を備えることによって一例として保持手段13は構成されている。

0048

そして、上記押さえローラ95には図示しないモータから動力が伝達されて、上記搬送手段3の送り方向Yに倣う正転方向Hに回転するように構成されている。尚、クッション層91としては、柔軟に変形すスポンジ材等が使用できる。
排出手段15は、切断された茸A2の軸部C1を装置外部に排出する部材で、本実施の形態では搬送手段3の送り方向Yと交差する方向(図示の実施の形態では幅方向X)に延びるスクリューコンベヤ97と、該スクリューコンベヤ97の吐出口に臨むように設けられている排出シュート99と、を備えることによって一例として構成されている。

0049

スクリューコンベヤ97の回転軸101の両端は支持フレーム19に対して適宜の支持部材を介して取り付けられている図示しない軸受によって支承されており、更に上記回転軸101の一端は外方に延長されていて、その部位には軸部排出プーリ105が取り付けられている。
上記軸部排出プーリ105には、上述した駆動モータ33の出力軸に取り付けられている第2出力プーリ52と、これらのプーリ105、52間に巻回されているVベルト107を介して駆動モータ33の動力が上記スクリューコンベヤ97の回転軸101に伝達されるようになっている。

0050

従って、本実施の形態では上記搬送手段3と排出手段15と整列手段7との駆動は、単一の駆動モータ33を使用することによって実行されている。また、整列手段7における第1従動プーリ83と第2従動プーリ85のプーリ径は、排出駆動プーリ55のプーリ径よりも小さくなっており、このプーリ径の違いによって第1排除ユニット59と第2排除ユニット61における回転排除体67の回転数増速されている。
取出し手段17は、本実施の形態では上述した搬送駆動ローラ29が設けられている硬質無端搬送体27の巻回部に臨むように配設されている取出しシュート109を備えることによって構成されている。尚、取出しシュート109の幅寸法は硬質無端搬送体27の幅Wとほぼ同じで、硬質無端搬送体27に支持されて運ばれてきて、上記切断刃9によって軸部C1が切断された茸B1をすべて捕捉して取り出すことができるように構成されている。

0051

(2)茸の軸部除去の流れ(図7及び図8参照)
次に、上記茸の軸部除去装置1Aを使用することによって実行される茸の軸部除去の流れについて具体的に説明する。
茸Aの軸部C1を除去する場合には、茸の軸部除去装置1Aを起動して以下述べる5工程を順次実行する。
(A)原料一時貯留・供給工程(図7(a)参照)
最初に原料となる茸Aを投入口18に投入する。投入口18の下方には原料供給ゾーン11が設けられており、該原料供給ゾーン11に茸Aが一時貯留されて行く。

0052

原料供給ゾーン11には、後述する整列・排除工程で排除された不正規な姿勢の茸A1も移送されて一時貯留される。そして、原料供給ゾーン11に一時貯留された茸Aと茸A1は、原料供給ゾーン11の底面に臨んでいる搬送手段3に順次あるいは繰り返し供給される。
尚、この状態では軸部Cが穴部25に正しい姿勢で嵌まった正規な姿勢の茸A2と、それ以外の不正規な姿勢の茸A1が含まれている。

0053

(B)搬送工程(図7(b)及び図8参照)
搬送手段3に供給された茸Aは、正規な姿勢の茸A2あるいは不正規な姿勢の茸A1になって硬質無端搬送体27の上面に支持されて軸部Cの切断位置Fに向けて搬送される。
尚、不正規な姿勢の茸A1の態様としては、図8中に示す穴部25に軸部Cが完全に嵌っていないもの、穴部25に軸部Cの一部が嵌まっているが、傘部Bの一部が硬質無端搬送体27の上面から浮いてしまっているもの、一つの茸Aの傘部Bの下に別の茸Aの傘部Bが裏返った状態で挟まっているもの(図8(d)参照)等がある。

0054

(C)整列・排除工程(図7(c)及び図8参照)
搬送手段3によって搬送された2種類の茸A1、A2は、整列手段7が設けられている部位に来ると、最初に上流側の第1排除ユニット59の回転排除体67が作用して、不正規な姿勢の茸A1を排除し、上述した原料供給ゾーン11に戻す。
一方、正規な姿勢の茸A2は、第1排除ユニット59と硬質無端搬送体27との間の隙間Eを通って軸部Cの切断位置Fに向けて更に搬送される。

0055

また、図8(d)に示すように茸Aの傘部Bが別の茸Aの傘部Bに挟まって搬送されているような場合には、第1排除ユニット59のみでは排除できない場合が生じる。このような場合、本実施の形態では第2排除ユニット61が設けられているから、再度不正規な姿勢の茸A1の排除が実行される。
そして、第2排除ユニット61で排除された不正規な姿勢の茸A1は、上記第1排除ユニット59と第2排除ユニット61との間に貯留される。また、当該不正規な姿勢の茸A1が排除され、残った茸Aが正規な姿勢の茸A2であれば第2排除ユニット61の回転排除体67と硬質無端搬送体27との間の隙間Eを通って軸部Cの切断位置Fに向けて更に搬送される。

0056

(D)保持・切断工程(図7(d)参照)
軸部Cの切断位置Fに到達した正規な姿勢の茸A2は、上方から押さえローラ95による押さえ力を受けて該押さえローラ95と硬質無端搬送体27との挟持作用によって浮き上りが防止された状態で保持される。また、穴部25に軸部Cが嵌まることによって硬質無端搬送体27の上面の搬送面と平行な平面上の茸A2の移動も防止されている。
そして、このようにして保持手段13によって保持された正規な姿勢の茸A2に対して、上述した切断刃9が作用して上述した茸A2の傘部Bとの付け根部分に近い位置で軸部Cを切断する。

0057

(E)分離工程図7(e)参照)
軸部Cの切断位置Fで切断された軸部C1は下方に落下し、下方に位置するスクリューコンベヤ97によって運ばれ、その吐出口から上述した排出シュート99上に移載されて装置外部に排出される。
一方、軸部Cの切断位置Fにおいて軸部C1が除去された茸B1は、更に搬送手段3によって搬送されて搬送駆動ローラ29との巻回位置で取出しシュート109上に移載されて装置外部に取り出される。

0058

本発明の第1の実施の形態による茸の軸部除去装置1は、以上述べたような構成を有するものであり、以下述べるような作用、効果が発揮される。
即ち、本実施の形態によれば、作業者が意識しなくても自動的に茸Aの姿勢を整え、不正規な姿勢の茸A1を取り除いた状態で軸部Cの切断位置Fに正規な姿勢の茸A2を供給できるようになる。また、軸部Cの切断位置Fでは茸A2の浮き上りと横ずれが防止された状態で茸A2を保持して軸部Cの切断が実行されるから、正確な軸部Cの切断が安定して実行されるようになる。

0059

また、切断された軸部C1は排出手段15によって装置外部に排出され、軸部C1が除去された茸B1は取出し手段17によって装置外部に取り出されるから、両者の分離も自動的に実行されるようになる。
従って、本実施の形態によれば、構造が簡単で作業性と軸部Cの除去効率に優れた茸の軸部除去装置1が提供できるようになり、軸部Cの除去効率としては、従来のこの種の装置の除去効率を大きく上回る約95%の除去効率が得られるようになる。

0060

[第2の実施の形態](図9及び図10参照)
本発明の第2の実施の形態による茸の軸部除去装置1Bは、上述した本発明の第1の実施の形態による茸の軸部除去装置1Aの構成をそのまま有しており、該構成の装置の投入側投入ホッパ111と投入コンベヤ113を更に設け、該構成の装置の取出し側に取出しコンベヤ115を増設したものである。
従って、ここでは上記第1の実施の形態で述べた茸の軸部除去装置1Aの基本的構成については説明を省略し、本実施の形態で新たに追加した構成を中心に説明する。

0061

投入ホッパ111は、原料となる茸Aを大量に貯留しておくための貯留槽として機能する部材である。図示の実施の形態では下方に窄まった漏斗状のホッパが一例として採用されている。
投入ホッパ111の底部には、傾斜姿勢の投入コンベヤ113が配設されている。投入コンベヤ113は、一例としてベルトコンベヤによって構成されており、搬送ベルト114の搬送面となる表面には、投入ホッパ111内の茸Aを所定量ずつ搬送するための複数の仕切板117が等間隔で垂直に立ち上げられている。

0062

そして、上記投入コンベヤ113の図9中、右上方の投入端が上述した投入口18の上方に位置するように配設されている。
一方、取出しコンベヤ115は、水平に配置されたベルトコンベヤによって一例として構成されており、取出しコンベヤ115の図9中、左端の受取り端が、上述した搬送駆動ローラ29に対する硬質無端搬送体27の巻回部の下方に位置するように配設されている。

0063

そして、このようにして構成される本実施の形態による茸の軸部除去装置1Bによっても、上述した第1の実施の形態による茸の軸部除去装置1Aと同様の作用、効果が発揮でき、更に本実施の形態の場合には、原料投入の自動化が図られるようになり、軸部C1除去された茸B1を使用して行う乾燥工程等の次工程への移行が円滑に実行されるようになる。

0064

[第3の実施の形態](図11参照)
本発明の第3の実施の形態による茸の軸部除去装置1Cは、上述した本発明の第1の実施の形態による茸の軸部除去装置1Aにおいて、二基設けていた排除ユニット59、61を一基59のみとし、搬送第1ローラ29と搬送第2ローラ31を共に従動ローラとし、駆動ローラ別途設けた搬送第3ローラ32によって構成した実施の形態である。
従って、ここでは上記第1の実施の形態と共通に構成については説明を省略し、上述した本実施の形態の特有の構成を中心に説明する。

0065

先ず、本実施の形態では、上記第1の実施の形態において設けられていた第2排除ユニット61を省略し、第1排除ユニット59を一基のみ備える整列手段7が採用されている。
従って、不正規な姿勢の茸1Aの排除機能を発揮できるとともに、部品点数が少なくなって構造が簡単になった分、設備コストを低く抑えて装置の小型、軽量化に寄与し得るようになる。

0066

また、本実施の形態では、搬送第1ローラ29と搬送第2ローラ31を共に従動ローラとし、別途設けた搬送第3ローラ32を駆動ローラとした搬送手段3が採用されている。
これにより、硬質無端搬送体27は、搬送第1ローラ29と搬送第2ローラ31と搬送第3ローラ32の三つのローラの間に巻回されており、搬送第1ローラ29の回転軸45には、搬送駆動プーリ49は設けられておらず、上述した搬送第3ローラ32の回転軸46に対して搬送駆動プーリ49が設けられている。

0067

そして、このようにして構成される本実施の形態による茸の軸部除去装置1Cによっても、上述した第1の実施の形態による茸の軸部除去装置1Aと同様の作用、効果が発揮できる。

0068

[他の実施の形態]
本発明の茸の軸部除去装置1は、上述した実施の形態のものに限定されず、その発明の要旨内での変更が可能である。
例えば、整列手段7として採用した第1排除ユニット59と第2排除ユニット61は、回転式のものに限らず、一定角度の範囲で揺動する揺動式のものや一定ストロークの範囲でスライドするスライド式のものであってもよい。また、切断刃9は固定式のものに限らずロータリー式回転刃であってもよい。また、保持手段13は回転式の押さえローラ95に限らず、回転式の押さえコンベアであってもよく、回転しない上方から押さえ力を付与するだけの構成の押さえ部材であってもよい。尚、上下の位置ずれがほとんど生じないような場合には、保持手段13がなくてもよく、切断刃により茸の軸部の付け根近傍を切断することは可能である。

0069

この他、硬質無端搬送体27は、複数枚の硬質平板35を連結して無端状に組み立てる構成の他、連続した1本の無端状の平ベルトによって構成することが可能である。また、必要な機械的強度が得られる場合には、合成樹脂製の硬質無端搬送体27を採用することが可能であるし、連結構造37も上記実施の形態で述べた連結ピン43を使用した構造に限らず、硬質平板35の両端をフック状に折り曲げて係合させる構造等、他の種々の構造の連結構造37が採用可能である。
また、排除ユニット59、61の数も一基または二基に限らず、三基以上設けることが可能であり、硬質無端搬送体27を4つ以上のローラの間に巻回させる構成の搬送手段3を採用することも可能である。更に、動力伝達手段48としては、上述した実施の形態で採用したベルトドライブ機構に限らず、チェーンドライブ機構歯車列を使用したドライブ機構を採用することも可能である。

0070

本発明の茸の軸部除去装置は、茸の加工現場等で茸の軸部を除去する加工を行っている作業分野等で利用でき、特に茸の整列、搬送、切断、分離を行う一連の行程の自動化を図って作業性と軸部の除去効率の向上を図りたい場合に利用可能性を有する。

0071

1 茸の軸部除去装置
3 搬送手段
5搬送経路
7整列手段
9切断刃
10刃部
11原料供給ゾーン
13保持手段
15 排出手段
17取出し手段
18投入口
19支持フレーム
20梁部材
21プーリカバー
23キャスタ
25穴部
27硬質無端搬送体
29搬送駆動ローラ(搬送第1ローラ)
31搬送従動ローラ(搬送第2ローラ)
32 搬送第3ローラ
33駆動モータ
35硬質平板
37連結構造
39 凹部
41 凸部
42折曲げ部
43連結ピン
45回転軸
46 回転軸
47軸受
48動力伝達手段
49搬送駆動プーリ
51 第1出力プーリ
52 第2出力プーリ
53Vベルト
55排出駆動プーリ
57傾斜板
59 第1排除ユニット
61 第2排除ユニット
63 回転軸
65ブラシ体
66羽根部材
66aスリット
67 回転排除体
68ボルト、ナット
69支持部材
71 軸受
73スライダ
75ガイドレール
77ネジ軸
79操作ノブ
81 ナット
83 第1従動プーリ
85 第2従動プーリ
87 Vベルト
89 回転軸
91クッション層
93ベルト材
95押さえローラ
97スクリューコンベヤ
99排出シュート
101 回転軸
105 軸部排出プーリ
107 Vベルト
109 取出しシュート
111投入ホッパ
113投入コンベヤ
114搬送ベルト
115取出しコンベヤ
117仕切板
A 茸
A1 (不正規な姿勢の)茸
A2 (正規な姿勢の)茸
B1 (軸部が除去された)茸
C1 (切断された)軸部
B傘部
C 軸部
C1 柄
C2石突き
F (軸部の)切断位置
θ (傾斜)角度
Y送り方向
D (穴部の)直径
P1 (幅方向の)ピッチ
P2 (送り方向の)ピッチ
E 隙間
X 幅方向
G排除方向
Z 上下方向
W 幅
L 長さ
T 厚さ
α 角度
R半径方向
H正転方向

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