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技術 撮像装置、交換レンズ装置および撮像装置の制御プログラム

出願人 キヤノン株式会社
発明者 河田一敏
出願日 2018年11月2日 (10ヶ月経過) 出願番号 2018-207054
公開日 2019年2月14日 (7ヶ月経過) 公開番号 2019-024259
状態 未査定
技術分野 スタジオ装置 カメラ本体及び細部(構成部品等) カメラ構造、機構
主要キーワード スリット盤 省電力タイプ 主電源オフ状態 停止トルク レギュレーション回路 位置検出用カウンタ 所定回転量 復帰モード
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (6)

課題

交換レンズ装置における可動レンズ位置制御の精度を高く維持しつつ、該交換レンズ待機状態から短時間で撮像を行えるようにする。

解決手段

交換レンズ装置100は、撮像のための動作が可能な第1の状態と該第1の状態への復帰待機する第2の状態とに遷移が可能であり、第1の状態から第2の状態への遷移前の交換レンズ装置の状態を記憶するレンズ側記憶手段150を有する。交換レンズ装置は、レンズリセット処理を行って起動する第1の起動モードと、レンズリセット処理を行わずに遷移前レンズ情報を用いた上記遷移前の状態への復帰処理を行って起動する第2の起動モードのうちいずれかによって第2の状態から第1の状態に遷移する。撮像装置200は、第1の起動イベントが生じた場合は交換レンズ装置に第1の起動モードを指示し、第2の起動イベントが生じた場合は交換レンズ装置に第2の起動モードを指示する。

概要

背景

レンズ交換が可能なデジタルカメラビデオカメラ等の撮像装置(以下、カメラという)と該カメラに装着された交換レンズ装置(以下、レンズという)により構成される撮像(カメラ)システムでは、カメラからレンズに対して電源供給を行う場合が多い。このようなカメラシステムでは、カメラ自体での消費電力の低減だけでなく、レンズでの消費電力の低減も求められる。

例えば、カメラには、そのメイン電源オンの状態で使用者がカメラを操作しない時間が所定時間を超えることに応じて、自動的にカメラとレンズを消費電力が低い省電力状態スタンバイ状態)に遷移させる、いわゆるオートスタンバイ機能を有するものがある。そして、このようなカメラでは、省電力状態に遷移した後に再び使用者によるカメラの操作がなされたときには、自動的に省電力状態への遷移前と同じように撮像が可能な通常状態復帰する処理が行われる。

また、特許文献1にて開示されたカメラシステムでは、カメラからレンズに対して第1の特定信号が出力されると、レンズがスリープ状態(スタンバイ状態)に移行する。そして、スリープ状態において、カメラから第2の特定信号が出力されたりレンズ側で何らかの操作がなされたりすることで、レンズが通常状態に復帰する。

概要

交換レンズ装置における可動レンズ位置制御の精度を高く維持しつつ、該交換レンズ待機状態から短時間で撮像を行えるようにする。交換レンズ装置100は、撮像のための動作が可能な第1の状態と該第1の状態への復帰を待機する第2の状態とに遷移が可能であり、第1の状態から第2の状態への遷移前の交換レンズ装置の状態を記憶するレンズ側記憶手段150を有する。交換レンズ装置は、レンズリセット処理を行って起動する第1の起動モードと、レンズリセット処理を行わずに遷移前レンズ情報を用いた上記遷移前の状態への復帰処理を行って起動する第2の起動モードのうちいずれかによって第2の状態から第1の状態に遷移する。撮像装置200は、第1の起動イベントが生じた場合は交換レンズ装置に第1の起動モードを指示し、第2の起動イベントが生じた場合は交換レンズ装置に第2の起動モードを指示する。

目的

本発明は、装着されたレンズに応じた適切な省電力状態への遷移を行わせることによってより低省電力化を図れるレンズ交換型の撮像装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

交換レンズ装置着脱可能な撮像装置であって、前記撮像装置に装着された前記交換レンズ装置が、撮像のための動作が可能な第1の状態から該第1の状態への復帰待機する第2の状態への遷移前の第1の交換レンズ装置の状態を示す第1の遷移前レンズ情報を記憶するレンズ側記憶手段を有する前記第1の交換レンズ装置か、前記第1の状態から前記第2の状態への遷移前の第2の交換レンズ装置の状態を示す第2の遷移前レンズ情報を記憶する手段を有さず該第2の遷移前レンズ情報を前記撮像装置に送信可能な前記第2の交換レンズ装置かを判別する判別手段と、前記第2の交換レンズ装置から受信した前記第2の遷移前レンズ情報を記憶する撮像装置側記憶手段と、前記撮像装置に装着された交換レンズ装置に対して、前記第1の状態から前記第2の状態への遷移を指示する制御手段とを有し、前記撮像装置が、撮像が可能な撮像可能状態から該撮像可能状態への復帰を待機するスタンバイ状態に遷移する際に、前記制御手段は、前記判別手段によって前記撮像装置に装着された交換レンズ装置が前記第1の交換レンズ装置であると判別された場合は、該第1の交換レンズ装置に対して、前記第1の状態から前記第2の状態への遷移および前記レンズ側記憶手段への前記第1の遷移前レンズ情報の記憶を指示し、前記判別手段によって前記撮像装置に装着された交換レンズ装置が前記第2の交換レンズ装置であると判別された場合は、該第2の交換レンズ装置に対して、前記第1の状態から前記第2の状態への遷移および該撮像装置に対する前記第2の遷移前レンズ情報の送信を指示し、受信した該第2の遷移前レンズ情報を前記撮像装置側記憶手段に記憶させることを特徴とする撮像装置。

請求項2

前記撮像装置に装着された交換レンズ装置に対して該撮像装置からのレンズ用電源の供給を制御する電源制御手段を有し、該電源制御手段は、前記判別手段によって前記撮像装置に装着された交換レンズ装置が前記第1の交換レンズ装置であると判別された場合は、前記第1の交換レンズの前記第2の状態において該第1の交換レンズ装置に対して前記レンズ用電源の供給を継続し、前記判別手段によって前記撮像装置に装着された交換レンズ装置が前記第2の交換レンズ装置であると判別された場合は、前記第2の交換レンズの前記第2の状態において該第2の交換レンズ装置に対する前記レンズ用電源の供給を遮断することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。

請求項3

交換レンズ装置が着脱可能な撮像装置であって、前記撮像装置に装着された前記交換レンズ装置が、撮像のための動作が可能な第1の状態から該第1の状態への復帰を待機する第2の状態への遷移前の第1の交換レンズ装置の状態を示す第1の遷移前レンズ情報を記憶するレンズ側記憶手段を有する前記第1の交換レンズ装置か、前記第1の状態から前記第2の状態への遷移前の第2の交換レンズ装置の状態を示す第2の遷移前レンズ情報を記憶するレンズ側記憶手段を有さず該第2の遷移前レンズ情報を前記撮像装置に送信可能な前記第2の交換レンズ装置かを判別する判別手段と、前記第2の交換レンズ装置から受信した前記第2の遷移前レンズ情報を記憶する撮像装置側記憶手段と、前記撮像装置に装着された交換レンズ装置に対して、前記第1の状態から前記第2の状態への遷移を指示する制御手段とを有し、該撮像装置が、撮像が可能な撮像可能状態への復帰を待機するスタンバイ状態から前記撮像可能状態に遷移する際に、前記制御手段は、前記判別手段によって前記撮像装置に装着された交換レンズ装置が前記第1の交換レンズ装置であると判別された場合は、該第1の交換レンズ装置に対して、前記レンズ側記憶手段に記憶された前記第1の遷移前レンズ情報を用いて前記遷移前の状態への復帰処理を行って起動するよう指示し、前記判別手段によって前記撮像装置に装着された交換レンズ装置が前記第2の交換レンズ装置であると判別された場合は、該第2の交換レンズ装置に対して、前記撮像装置側記憶手段に記憶された前記第2の遷移前レンズ情報を送信し、該第2の遷移前レンズ情報を用いて前記遷移前の状態への復帰処理を行って起動するよう指示することを特徴とする撮像装置。

請求項4

前記第1の交換レンズ装置および前記第2の交換レンズ装置はそれぞれ、前記第1または第2の遷移前レンズ情報を用いずに、該各交換レンズ装置が有する可動レンズ基準位置に移動させるレンズリセット処理を行って起動する第1の起動モードと、前記レンズリセット処理を行わずに前記第1または第2の遷移前レンズ情報を用いた前記遷移前の状態への復帰処理を行って起動する第2の起動モードのうちずれかによって、前記第2の状態から前記第1の状態への遷移が可能であり、前記制御手段は、前記第2の状態にある前記装着レンズ装置に対して、前記第1の起動モードおよび前記第2の起動モードのうち一方を指示し、前記制御手段は、該撮像装置において、該撮像装置を前記電源オフ状態から前記撮像可能状態に遷移させる第1の起動イベントが生じた場合は前記装着レンズ装置に対して前記第1の起動モードを指示し、前記電源が投入された該撮像装置を前記スタンバイ状態から前記撮像可能状態に遷移させる第2の起動イベントが生じた場合は前記装着レンズ装置に対して前記第2の起動モードを指示することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。

請求項5

前記第1の起動イベントは、前記電源を投入する操作、前記交換レンズ装置の交換、およびバッテリーの装着のうち少なくとも1つであり、前記第2の起動イベントは、前記電源を投入する操作以外の該撮像装置に対する操作であることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。

請求項6

請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の撮像装置に対して着脱可能な交換レンズ装置であって、可動レンズと、撮像のための動作が可能な第1の状態から該第1の状態への復帰を待機する前記第2の状態への遷移前の該交換レンズ装置の状態を示す遷移前レンズ情報を記憶するレンズ側記憶手段を有し、前記撮像装置からの指示に応じて、前記第1の状態から前記第2の状態に遷移するとともに、前記レンズ側記憶手段に前記遷移前レンズ情報を記憶し、前記遷移前レンズ情報を用いずに、前記可動レンズを基準位置に移動させるレンズリセット処理を行って起動する第1の起動モードと、前記レンズリセット処理を行わずに前記遷移前レンズ情報を用いた前記遷移前の状態への復帰処理を行って起動する第2の起動モードのうち、前記撮像装置から指示された起動モードによって前記第2の状態から前記第1の状態に遷移することを特徴とする交換レンズ装置。

請求項7

請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の撮像装置に対して着脱可能な交換レンズ装置であって、可動レンズを有し、撮像のための動作が可能な第1の状態から該第1の状態への復帰を待機する第2の状態への遷移前の該交換レンズ装置の状態を示す遷移前レンズ情報を前記撮像装置に送信することが可能であり、前記撮像装置からの指示に応じて、前記第1の状態から前記第2の状態に遷移するとともに、前記撮像装置に前記遷移前レンズ情報を送信し、前記遷移前レンズ情報を用いずに、前記可動レンズを基準位置に移動させるレンズリセット処理を行って起動する第1の起動モードと、前記レンズリセット処理を行わずに前記遷移前レンズ情報を用いた前記遷移前の状態への復帰処理を行って起動する第2の起動モードのうち、前記撮像装置から指示された起動モードによって、前記撮像装置から受信した前記遷移前レンズ情報を用いて前記第2の状態から前記第1の状態に遷移することを特徴とする交換レンズ装置。

請求項8

交換レンズ装置が着脱可能な撮像装置のコンピュータに該撮像装置の制御を行わせる制御プログラムであって、前記撮像装置は、前記撮像装置に装着された前記交換レンズ装置が、撮像のための動作が可能な第1の状態から該第1の状態への復帰を待機する第2の状態への遷移前の第1の交換レンズ装置の状態を示す第1の遷移前レンズ情報を記憶可能な前記第1の交換レンズ装置か、前記第1の状態から前記第2の状態への遷移前の第2の交換レンズ装置の状態を示す第2の遷移前レンズ情報を記憶せずに該第2の遷移前レンズ情報を前記撮像装置に送信可能な前記第2の交換レンズ装置かを判別すること、前記第2の交換レンズ装置から受信した前記第2の遷移前レンズ情報を記憶すること、および前記撮像装置に装着された交換レンズ装置に対して、前記第1の状態から前記第2の状態への遷移を指示することが可能であり、該制御プログラムは、前記撮像装置に、前記撮像装置に装着された交換レンズ装置が前記第1の交換レンズ装置か前記第2の交換レンズ装置かを判別させ、前記撮像装置が、前記撮像が可能な前記撮像可能状態から該撮像可能状態への復帰を待機するスタンバイ状態に遷移する際に、前記撮像装置に装着された交換レンズ装置が前記第1の交換レンズ装置であると判別された場合は、該第1の交換レンズ装置に対して、前記第1の状態から前記第2の状態への遷移および前記第1の遷移前レンズ情報の記憶を指示させ、前記撮像装置に装着された交換レンズ装置が前記第2の交換レンズ装置であると判別された場合は、該第2の交換レンズ装置に対して、前記第1の状態から前記第2の状態への遷移および前記撮像装置に対する前記第2の遷移前レンズ情報の送信を指示させ、受信した該第2の遷移前レンズ情報を前記撮像装置内に記憶させることを特徴とする撮像装置の制御プログラム。

請求項9

交換レンズ装置が着脱可能な撮像装置のコンピュータに該撮像装置の制御を行わせる制御プログラムであって、前記撮像装置は、前記撮像装置に装着された前記交換レンズ装置が、撮像のための動作が可能な第1の状態から該第1の状態への復帰を待機する第2の状態への遷移前の第1の交換レンズ装置の状態を示す第1の遷移前レンズ情報を記憶可能な前記第1の交換レンズ装置か、前記第1の状態から前記第2の状態への遷移前の第2の交換レンズ装置の状態を示す第2の遷移前レンズ情報を記憶せずに該第2の遷移前レンズ情報を前記撮像装置に送信可能な前記第2の交換レンズ装置かを判別すること、前記第2の交換レンズ装置から受信した前記第2の遷移前レンズ情報を記憶すること、および前記撮像装置に装着された交換レンズ装置に対して、前記第1の状態から前記第2の状態への遷移を指示することが可能であり、該制御プログラムは、前記撮像装置に、前記撮像装置に装着された交換レンズ装置が前記第1の交換レンズ装置か前記第2の交換レンズ装置かを判別させ、前記撮像装置が、撮像が可能な撮像可能状態への復帰を待機するスタンバイ状態から前記撮像可能状態に遷移する際に、前記撮像装置に装着された交換レンズ装置が前記第1の交換レンズ装置であると判別された場合は、該第1の交換レンズ装置に対して、該第1の交換レンズ装置に記憶された前記第1の遷移前レンズ情報を用いた前記復帰処理を行って起動するよう指示させ、前記撮像装置に装着された交換レンズ装置が前記第2の交換レンズ装置であると判別された場合は、該第2の交換レンズ装置に対して、記憶した前記第2の遷移前レンズ情報を送信させ、該第2の遷移前レンズ情報を用いて前記遷移前の状態への復帰処理を行って起動するよう指示させることを特徴とする撮像装置の制御プログラム。

技術分野

0001

本発明は、レンズ交換型の撮像装置に関する。

背景技術

0002

レンズ交換が可能なデジタルカメラビデオカメラ等の撮像装置(以下、カメラという)と該カメラに装着された交換レンズ装置(以下、レンズという)により構成される撮像(カメラ)システムでは、カメラからレンズに対して電源供給を行う場合が多い。このようなカメラシステムでは、カメラ自体での消費電力の低減だけでなく、レンズでの消費電力の低減も求められる。

0003

例えば、カメラには、そのメイン電源オンの状態で使用者がカメラを操作しない時間が所定時間を超えることに応じて、自動的にカメラとレンズを消費電力が低い省電力状態スタンバイ状態)に遷移させる、いわゆるオートスタンバイ機能を有するものがある。そして、このようなカメラでは、省電力状態に遷移した後に再び使用者によるカメラの操作がなされたときには、自動的に省電力状態への遷移前と同じように撮像が可能な通常状態復帰する処理が行われる。

0004

また、特許文献1にて開示されたカメラシステムでは、カメラからレンズに対して第1の特定信号が出力されると、レンズがスリープ状態(スタンバイ状態)に移行する。そして、スリープ状態において、カメラから第2の特定信号が出力されたりレンズ側で何らかの操作がなされたりすることで、レンズが通常状態に復帰する。

先行技術

0005

特開平04−102835号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、上述した従来のカメラシステムでは、省電力状態においても、低電力ではあるが、常にカメラからレンズへの電源供給を行う必要がある場合が多い。

0007

例えば、省電力状態から通常状態への復帰時に、レンズの状態(変倍やフォーカシングを行う可動レンズの位置や絞り値等)を省電力状態への遷移前の状態に戻す処理を行うことで、復帰後において直ちに撮像を行うことができる。しかし、この処理を行うには、省電力状態への遷移前のレンズの状態を示す情報を記憶部に保持しておく必要があり、該記憶部がレンズに設けられている場合には、カメラからレンズへの低電力での電源供給を省電力状態の間行う必要がある。また、省電力状態において、衝撃等の外力による可動レンズの不用意な移動(位置ずれ)を防止するために、可動レンズを移動させるステッピングモータ等のアクチュエータに対してその停止保持用の通電を行う場合がある。これらの場合、省電力状態となっている時間が長時間になると、カメラのバッテリー残量の低下が問題となる。

0008

また、レンズには、上述した省電力状態への遷移前のレンズの状態を示す情報を記憶する記憶部を持たないものもある。このようなレンズがカメラに装着された場合でも省電力状態のレンズに対してカメラから電源供給を行うのでは、電力が無駄になる。一方、上記のような記憶部を持たないレンズがカメラに装着された場合でも、省電力状態から通常状態への復帰時に該レンズを省電力状態への遷移前の状態に復帰させる処理が行えると、使用者にとってより使い勝手の良いカメラシステムを実現することができる。

0009

さらに、レンズにおいて、可動レンズの位置制御(可動レンズを移動させるアクチュエータの制御)をオープンループ制御方式で行う場合には、まず可動レンズを基準位置に移動させるレンズリセット処理を行い、該基準位置からの移動量を検出して位置制御を行う。例えばカメラの電源オン時にレンズリセット処理を行うことで、先のカメラの使用後に可動レンズに位置ずれが生じても、今回の撮像中の可動レンズの位置制御を精度良く行うことができ、良好な撮像が可能となる。しかし、同様の考え方で、リセット処理を省電力状態から通常状態に復帰する際にも必ず行うようにすると、該復帰に時間を要する。このため、一時的にカメラの操作を行っていなかった状態から短時間で(即座に)撮像を行うことができなくなり、シャッターチャンスを逃すおそれが生ずる。つまり、カメラシステムの使い勝手が低下する。

0010

本発明は、装着されたレンズに応じた適切な省電力状態への遷移を行わせることによってより低省電力化を図れるレンズ交換型の撮像装置を提供する。また、本発明は、レンズが状態の情報を記憶する記憶部を持たなくても省電力状態への遷移前の状態に復帰させたり、必要な場合に限ってレンズリセット処理を行ったりすることで、使い勝手を良くすることができるレンズ交換型の撮像装置を提供する。

課題を解決するための手段

0011

本発明の一側面としての撮像装置は、交換レンズ装置が着脱可能な撮像装置であって、撮像装置に装着された交換レンズ装置が、撮像のための動作が可能な第1の状態から該第1の状態への復帰を待機する第2の状態への遷移前の第1の交換レンズ装置の状態を示す第1の遷移前レンズ情報を記憶するレンズ側記憶手段を有する第1の交換レンズ装置か、第1の状態から第2の状態への遷移前の第2の交換レンズ装置の状態を示す第2の遷移前レンズ情報を記憶する手段を有さず該第2の遷移前レンズ情報を撮像装置に送信可能な第2の交換レンズ装置かを判別する判別手段と、第2の交換レンズ装置から受信した第2の遷移前レンズ情報を記憶する撮像装置側記憶手段と、撮像装置に装着された交換レンズ装置に対して、第1の状態から第2の状態への遷移を指示する制御手段とを有し、撮像装置が、撮像が可能な撮像可能状態から該撮像可能状態への復帰を待機するスタンバイ状態に遷移する際に、制御手段は、判別手段によって撮像装置に装着された交換レンズ装置が第1の交換レンズ装置であると判別された場合は、該第1の交換レンズ装置に対して、第1の状態から第2の状態への遷移およびレンズ側記憶手段への第1の遷移前レンズ情報の記憶を指示し、判別手段によって撮像装置に装着された交換レンズ装置が第2の交換レンズ装置であると判別された場合は、該第2の交換レンズ装置に対して、第1の状態から第2の状態への遷移および該撮像装置に対する第2の遷移前レンズ情報の送信を指示し、受信した該第2の遷移前レンズ情報を撮像装置側記憶手段に記憶させる。

0012

また、本発明の他の一側面としての撮像装置は、交換レンズ装置が着脱可能な撮像装置であって、撮像装置に装着された交換レンズ装置が、撮像のための動作が可能な第1の状態から該第1の状態への復帰を待機する第2の状態への遷移前の第1の交換レンズ装置の状態を示す第1の遷移前レンズ情報を記憶するレンズ側記憶手段を有する第1の交換レンズ装置か、第1の状態から第2の状態への遷移前の第2の交換レンズ装置の状態を示す第2の遷移前レンズ情報を記憶するレンズ側記憶手段を有さず該第2の遷移前レンズ情報を撮像装置に送信可能な第2の交換レンズ装置かを判別する判別手段と、第2の交換レンズ装置から受信した第2の遷移前レンズ情報を記憶する撮像装置側記憶手段と、撮像装置に装着された交換レンズ装置に対して、第1の状態から第2の状態への遷移を指示する制御手段とを有し、該撮像装置が、撮像が可能な撮像可能状態への復帰を待機するスタンバイ状態から撮像可能状態に遷移する際に、制御手段は、判別手段によって撮像装置に装着された交換レンズ装置が第1の交換レンズ装置であると判別された場合は、該第1の交換レンズ装置に対して、レンズ側記憶手段に記憶された第1の遷移前レンズ情報を用いて遷移前の状態への復帰処理を行って起動するよう指示し、判別手段によって撮像装置に装着された交換レンズ装置が第2の交換レンズ装置であると判別された場合は、該第2の交換レンズ装置に対して、撮像装置側記憶手段に記憶された第2の遷移前レンズ情報を送信し、該第2の遷移前レンズ情報を用いて遷移前の状態への復帰処理を行って起動するよう指示する。

0013

また、本発明の他の一側面としての交換レンズ装置は、上記いずれかの撮像装置に対して着脱可能なる交換レンズ装置であり、可動レンズと、撮像のための動作が可能な第1の状態から該第1の状態への復帰を待機する第2の状態への遷移前の該交換レンズ装置の状態を示す遷移前レンズ情報を記憶するレンズ側記憶手段を有し、撮像装置からの指示に応じて、第1の状態から第2の状態に遷移するとともに、レンズ側記憶手段に遷移前レンズ情報を記憶する。そして、遷移前レンズ情報を用いずに、可動レンズを基準位置に移動させるレンズリセット処理を行って起動する第1の起動モードと、レンズリセット処理を行わずに遷移前レンズ情報を用いた上記遷移前の状態への復帰処理を行って起動する第2の起動モードのうち、撮像装置から指示された起動モードによって第2の状態から第1の状態に遷移することを特徴とする。

0014

また、本発明の他の一側面としての交換レンズ装置は、上記いずれかの撮像装置に対して着脱可能な交換レンズ装置であり、可動レンズを有し、撮像のための動作が可能な第1の状態から該第1の状態への復帰を待機する第2の状態への遷移前の該交換レンズ装置の状態を示す遷移前レンズ情報を撮像装置に送信することが可能であり、撮像装置からの指示に応じて、第1の状態から第2の状態に遷移するとともに、撮像装置に遷移前レンズ情報を送信する。そして、交換レンズ装置は、遷移前レンズ情報を用いずに、可動レンズを基準位置に移動させるレンズリセット処理を行って起動する第1の起動モードと、レンズリセット処理を行わずに遷移前レンズ情報を用いた遷移前の状態への復帰処理を行って起動する第2の起動モードのうち、撮像装置から指示された起動モードによって、撮像装置から受信した遷移前レンズ情報を用いて第2の状態から第1の状態に遷移することを特徴とする。

0015

また、本発明の他の一側面としての制御プログラムは、交換レンズ装置が着脱可能な撮像装置のコンピュータに該撮像装置の制御を行わせる制御プログラムであって、撮像装置は、撮像装置に装着された交換レンズ装置が、撮像のための動作が可能な第1の状態から該第1の状態への復帰を待機する第2の状態への遷移前の第1の交換レンズ装置の状態を示す第1の遷移前レンズ情報を記憶可能な第1の交換レンズ装置か、第1の状態から第2の状態への遷移前の第2の交換レンズ装置の状態を示す第2の遷移前レンズ情報を記憶せずに該第2の遷移前レンズ情報を撮像装置に送信可能な第2の交換レンズ装置かを判別すること、第2の交換レンズ装置から受信した第2の遷移前レンズ情報を記憶すること、および撮像装置に装着された交換レンズ装置に対して、第1の状態から第2の状態への遷移を指示することが可能であり、該制御プログラムは、撮像装置に、撮像装置に装着された交換レンズ装置が第1の交換レンズ装置か第2の交換レンズ装置かを判別させ、撮像装置が、撮像が可能な撮像可能状態から該撮像可能状態への復帰を待機するスタンバイ状態に遷移する際に、撮像装置に装着された交換レンズ装置が第1の交換レンズ装置であると判別された場合は、該第1の交換レンズ装置に対して、第1の状態から第2の状態への遷移および第1の遷移前レンズ情報の記憶を指示させ、撮像装置に装着された交換レンズ装置が第2の交換レンズ装置であると判別された場合は、該第2の交換レンズ装置に対して、第1の状態から第2の状態への遷移および撮像装置に対する第2の遷移前レンズ情報の送信を指示させ、受信した該第2の遷移前レンズ情報を撮像装置内に記憶させる。

0016

また、本発明の他の一側面としての制御プログラムは、交換レンズ装置が着脱可能な撮像装置のコンピュータに該撮像装置の制御を行わせる制御プログラムであって、撮像装置は、撮像装置に装着された交換レンズ装置が、撮像のための動作が可能な第1の状態から該第1の状態への復帰を待機する第2の状態への遷移前の第1の交換レンズ装置の状態を示す第1の遷移前レンズ情報を記憶可能な第1の交換レンズ装置か、第1の状態から第2の状態への遷移前の第2の交換レンズ装置の状態を示す第2の遷移前レンズ情報を記憶せずに該第2の遷移前レンズ情報を撮像装置に送信可能な第2の交換レンズ装置かを判別すること、第2の交換レンズ装置から受信した第2の遷移前レンズ情報を記憶すること、および撮像装置に装着された交換レンズ装置に対して、第1の状態から第2の状態への遷移を指示することが可能であり、該制御プログラムは、撮像装置に、撮像装置に装着された交換レンズ装置が第1の交換レンズ装置か第2の交換レンズ装置かを判別させ、撮像装置が、撮像が可能な撮像可能状態への復帰を待機するスタンバイ状態から撮像可能状態に遷移する際に、撮像装置に装着された交換レンズ装置が第1の交換レンズ装置であると判別された場合は、該第1の交換レンズ装置に対して、該第1の交換レンズ装置に記憶された第1の遷移前レンズ情報を用いた復帰処理を行って起動するよう指示させ、撮像装置に装着された交換レンズ装置が第2の交換レンズ装置であると判別された場合は、該第2の交換レンズ装置に対して、記憶した第2の遷移前レンズ情報を送信させ、該第2の遷移前レンズ情報を用いて遷移前の状態への復帰処理を行って起動するよう指示させる。

発明の効果

0017

本発明によれば、交換レンズ装置の待機状態(第2の状態)への遷移後に撮像装置にて生じた起動イベントに応じて、交換レンズ装置をレンズリセット処理を行って起動させるか、レンズリセット処理を行わずに復帰処理を行って起動させるかを選択する。このため、可動レンズの位置制御の精度を高く維持しつつ、待機状態から短時間で撮像を行えるようにすることができる。

0018

また、本発明によれば、交換レンズ装置が遷移前レンズ情報を記憶する記憶部を有するか否かに応じて適切な待機状態(省電力状態としての第2の状態)に遷移させることができるので、撮像装置の消費電力の不必要な増加を抑えることができる。また、本発明によれば、交換レンズ装置が遷移前レンズ情報を記憶する記憶部を有するか否かにかかわらず、該遷移前レンズ情報を用いた復帰処理を可能とするので、使用者にとってより使い勝手の良い撮像システムを実現することができる。

0019

さらに、本発明によれば、交換レンズ装置の待機状態(第2の状態)への遷移後に外力によって可動レンズの位置ずれが生じた場合にはレンズリセット処理を行い、それ以外の場合はレンズリセット処理を行わずに復帰処理を行う。これにより、可動レンズの位置制御の精度を高く維持しつつ、待機状態から短時間で撮像を行えるようにすることができる。

図面の簡単な説明

0020

本発明の実施例1であるカメラと交換レンズを含むカメラシステムの構成を示すブロック図。
実施例1におけるカメラの省電遷移処理を示すフローチャート
実施例1におけるカメラの起動処理を示すフローチャート。
本発明の実施例2であるカメラと交換レンズを含むカメラシステムの構成を示すブロック図。
実施例2におけるカメラの起動処理を示すフローチャート。

0021

以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。

0022

まず、本発明の実施例1であるレンズ交換式の撮像装置(以下、カメラという)と、該カメラに対して選択的に装着可能な2つのレンズタイプの交換レンズ装置(以下、単に交換レンズという)とにより構成される撮像システムの概要について説明する。

0023

カメラと各レンズタイプの交換レンズは、マウントを介して互いに結合(装着)され、かつ該マウント内に設けられた導電端子を介して相互間で通信を行ったりカメラから交換レンズへのレンズ用電源の供給を行ったりする。

0024

カメラは、交換レンズ内撮像光学系により形成された被写体像撮像素子によって撮像(光電変換)して静止画像動画像を生成するデジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置である。そして、カメラは、このような撮像が可能な撮像可能状態、該撮像可能状態への復帰を待機するスタンバイ状態およびカメラの主電源遮断オフ)されたカメラ電源オフ状態主電源オフ状態)に遷移可能である。

0025

第1のレンズタイプの交換レンズ(第1の交換レンズ装置:以下、Aタイプレンズという)は、撮像光学系を備え、撮像光学系の駆動等、撮像のための動作、例えば変倍(ズーム)、フォーカスおよび絞り動作が可能である。そして、その状態(以下の説明ではレンズ状態といい、詳しくは後述する)を示すレンズバックアップ情報を記憶するための記憶部を備えている。一方、第2のレンズタイプの交換レンズ(第2の交換レンズ装置:以下、Bタイプレンズという)は、撮像光学系は備え、撮像のための動作が可能であるが、レンズバックアップ情報を記憶するための記憶部を備えていない。また、Aタイプレンズは、撮像のための動作が可能な第1の状態(以下、通常状態という)と、該通常状態への復帰を待機する第2の状態(以下、スタンバイ状態という)とに遷移可能である。このスタンバイ状態は、通常状態よりも消費電力が少ない省電力状態の1つである。スタンバイ状態では、上述したレンズバックアップ情報を記憶した記憶部に記憶保持用の電力を供給するが、他の電源供給先に対しての電源供給は遮断する。

0026

一方、Bタイプレンズも、通常状態と、通常状態への復帰を待機する第2の状態とに遷移可能である。ただし、Bタイプレンズにおける第2の状態は、Bタイプレンズ内の全ての電源供給先に対する電源供給を遮断する状態であり、以下の説明では、休止状態(第3の状態)という。この休止状態も、スタンバイ状態と同様に、通常状態よりも消費電力が少ない(スタンバイ状態よりも消費電力が少ない)省電力状態の1つである。なお、以下の説明において、Aタイプレンズのスタンバイ状態とBタイプレンズの休止状態とを、まとめて省電力状態ともいう。

0027

また、AおよびBタイプレンズはいずれも、起動時の内部処理としての起動処理を行うモードとして、後述する第1の起動モードと第2の起動モードとを備えており、カメラからの指示に応じていずれかの起動モードを選択して起動処理を行う。

0028

そして、カメラは、これらのAおよびBタイプレンズに対して、通常状態から省電力状態への遷移を指示する。また、カメラは、AおよびBタイプレンズに対して、省電力状態から通常状態への復帰(起動)を指示する。

0029

また、カメラは、AタイプレンズとBタイプレンズとを判別するレンズタイプ判別機能や、Bタイプレンズから取得した該Bタイプレンズのレンズ状態を示すレンズバックアップ情報を記憶する記憶部を備えている。

0030

さらに、カメラは、該カメラに生じた起動イベント(これについても詳しくは後述する)に応じて、交換レンズの起動モードを選択(決定)し、該交換レンズへの指示を行う。このような交換レンズへの指示を行うことで、撮像システムの省電力化をより高めることができる。

0031

次に、本実施例のカメラおよびAおよびBタイプレンズの具体的な構成と動作について、図1を用いて説明する。図1には、カメラ200の構成と、該カメラ200にマウント300を介してバヨネット機構等によって機械的に結合(装着)された交換レンズ100の構成とを示している。マウント300には、カメラ200と交換レンズ100とを電気的に接続して相互間の通信やカメラ200から交換レンズ100への電源供給を行うための導電端子も設けられている。

0032

図1において交換レンズ100内に示した構成は、AおよびBタイプレンズに共通する構成である。ただし、交換レンズ100内に括弧書きで示したレンズ側記憶手段としてのレンズ側レンズバックアップ情報(LBI)記憶部150は、Aタイプレンズにのみ設けられている。

0033

交換レンズ100は、被写体OBの側から順に、フィールドレンズ101と、変倍用の変倍レンズ102と、光量を調節する絞りユニット114と、アフォーカルレンズ103と、焦点調節用フォーカスレンズ104とを含む撮像光学系を有する。

0034

変倍レンズ102とフォーカスレンズ104はそれぞれ、レンズ保持枠105,106により保持されている。レンズ保持枠105,106は、ステッピングモータ107,108の駆動によって光軸方向(図中の矢印方向)に移動される。

0035

レンズ制御手段としてのレンズマイクロコンピュータ(以下、レンズマイコンという)111は、交換レンズ100に設けられた不図示のズームスイッチの操作に応じて、駆動回路119を介してステッピングモータ107を制御する。また、レンズマイコン111は、その内部のレンズ通信部112を通じてカメラ200側のマイクロコンピュータであるカメラマイコン205から受信したズーム駆動要求に応じて、駆動回路120を介してステッピングモータ108を駆動する。これにより、変倍レンズ102を移動させてズーミングを行わせる。また、レンズマイコン111は、交換レンズ100に設けられたフォーカス操作リング130の操作またはレンズ通信部112を通じてカメラマイコン205から受信したフォーカス駆動要求に応じて、駆動回路120を介してステッピングモータ108を駆動する。これにより、フォーカスレンズ104を移動させ、フォーカシングを行わせる。フォーカス操作リング130の操作は、フォーカス操作センサとしてのフォトインターラプタ131により検出される。

0036

ここで、本実施例は、ステッピングモータ107,108をオープンループ制御方式で制御する。このため、交換レンズ100(撮像システム)の起動時等に、ステッピングモータ107,108を駆動して変倍レンズ102とフォーカスレンズ104をそれぞれ所定の基準位置に移動させ、これらの位置検出用カウンタリセットする必要がある。この処理を、レンズリセット処理という。そこで、変倍レンズ102とフォーカスレンズ104が基準位置に移動したことを検出するために、交換レンズ100には、フォトインターラプタ等により構成される不図示のリセット位置センサが設けられている。位置検出用カウンタは、リセット後のステッピングモータのコイルへの印加パルス数またはステッピングモータの所定回転量ごとにスリット盤とフォトインターラプタによって生成される信号の数をカウントすることで、各レンズの位置を検出可能とする。

0037

また、レンズマイコン111は、レンズ通信部112を通じてカメラマイコン205から受信した絞り駆動要求に応じて、駆動回路121を介して絞りユニット114を制御する。絞りユニット114は、開閉方向に移動可能な絞り羽根114a,114bを備えており、これら絞り羽根114a,114bを絞りアクチュエータ113により移動させることで光量を調節する。ホール素子115により検出される絞り羽根114a,114bの位置は、増幅回路122およびA/D変換回路123を介してレンズマイコン111に入力される。レンズマイコン111は、その入力される信号に基づいて駆動回路121を介して絞りアクチュエータ113を制御する。

0038

さらに、レンズマイコン111は、カメラマイコン205からの送信要求応答して各種情報やデータをカメラマイコン205に送信するほか、カメラマイコン205からの各種要求や指示に応じた動作や制御を行う。

0039

レンズ電源部140は、カメラ200からマウント300を介して供給されるレンズ用電源を受ける。そして、該レンズ用電源を、電圧変換回路(図示せず)によって、レンズマイコン111、駆動回路119〜121およびレンズ側LBI記憶部150(Aタイプレンズのみ)等の各部に必要な電圧に変換した上で、これらに電源を供給する。また、レンズ電源部140は、Aタイプレンズのスタンバイ状態においては、レンズマイコン111およびレンズ側LBI記憶部150以外の各部への電力供給を遮断(停止)することにより、Aタイプレンズでの消費電力を低減する。

0040

レンズ側LBI記憶部150は、Aタイプレンズにおける通常状態からスタンバイ状態への遷移直前(カメラマイコン205からスタンバイ状態への遷移指示を受けた後、スタンバイ状態への遷移前)の交換レンズ100のレンズ状態を記憶(保持)する。

0041

交換レンズ100のレンズ状態には、変倍レンズ102の位置(ズーム位置)、フォーカスレンズ104の位置(フォーカス位置)や絞りユニット114の絞り値等の動作位置を示す情報が含まれる。そして、このレンズ状態を示す情報が、レンズバックアップ情報としてAタイプレンズのレンズ側LDI記憶部150に記憶される。このレンズバックアップ情報は、後に説明する起動モードでの起動指示をカメラマイコン205から受けたときに、Aタイプレンズのレンズ状態をスタンバイ状態への遷移直前の状態(遷移前のレンズ状態)に復帰させるための情報(第1の遷移前レンズ情報)となる。

0042

Aタイプレンズのレンズ電源部140は、スタンバイ状態においてレンズ側LBI記憶部150内のレンズバックアップ情報の記憶を保持するために、レンズ側LBI記憶部150に対して情報保持用電力の供給を行う必要がある。ただし、情報保持用電力は、数マイクロアンペア程度の低い電流値および低い電圧値からなる低電力である。そこで、Aタイプレンズのレンズ電源部140は、スタンバイ状態において、通常状態での通常動作用電力に最適化された通常電力用電圧変換回路から情報保持用電力に最適化された低電力用電圧変換回路への切替えを行う。これにより、レンズ側LBI記憶部150に対して、通常状態にて必要な各部への供給電力よりも低い情報保持用電力を供給する。

0043

一方、レンズ側LBI記憶部150を備えていないBタイプレンズでは、Aタイプレンズのように情報保持用電力を供給する必要はない。このため、Bタイプレンズでは、通常状態から休止状態に遷移すると、レンズ電源部140は、全ての電源供給先への電源供給を遮断する。

0044

カメラ200は、撮像素子201と、A/D変換回路202と、信号処理回路203と、記録部204と、カメラ制御手段および電源制御手段としてのとしてのカメラマイコン205とを有する。また、カメラ200は、表示部206と、撮像装置側記憶手段としてのカメラ側LBI記憶部220とを有する。

0045

撮像素子201は、交換レンズ100により形成された被写体像を光電変換するCCDセンサCMOSセンサ等の光電変換素子により構成されている。撮像素子201から出力されたアナログ電気信号は、A/D変換回路202によりデジタル信号に変換され、該デジタル信号が信号処理回路203に入力される。信号処理回路203は、入力されたデジタル信号に対して各種の画像処理を行って映像信号を生成する。また、画像処理回路203は、画像の焦点状態を示すフォーカス情報を生成したり、露出状態を示す輝度情報を生成したりする。信号処理回路203から出力された映像信号は、記録部204に送られて記録されたり、表示部206に送られてファインダ映像として表示されたりする。

0046

カメラマイコン205は、不図示の撮像指示スイッチや設定スイッチからの入力に応じた撮像に関する制御や設定を行う。また、カメラマイコン205は、その内部に設けられたカメラ通信部208およびマウント300の通信端子を介してレンズマイコン111に対してズーム駆動要求、絞り駆動要求およびフォーカス駆動要求を送信したり、その他の要求や指示を送信したりする。このようにして、カメラマイコン205は、撮像システム全体の制御を司る。

0047

カメラ側LBI記憶部220は、Bタイプレンズにおける休止状態への遷移直前(すなわちカメラマイコン205から休止状態への遷移指示を受けた後、休止状態への遷移前)のレンズ状態を記憶(保持)するために設けられている。交換レンズ100のレンズ状態は、前述した通りである。カメラマイコン205は、このレンズ状態を示す情報(第2の遷移前レンズ情報)をレンズバックアップ情報として通信によりレンズマイコン111から受信し、カメラ側LDI記憶部220に記憶させる。Bタイプレンズのレンズバックアップ情報は、Bタイプレンズを一時的に休止状態にして再び給電を開始した(レンズ電源をオンにした)場合に、Bタイプレンズを休止状態となる直前のレンズ状態(遷移前レンズ状態)に復帰させるために記憶される。

0048

カメラ電源部209は、カメラ200に内蔵されたバッテリー210から電源の供給を受けて、カメラマイコン205、信号処理回路203および表示部206等のカメラ200の各部に必要な電圧に変換した上でこれらに電源を供給する。また、カメラ電源部209は、カメラ200に電気的に接続された交換レンズ100に対しても、マウント300に設けられた電源供給端子を介して電源を供給する。さらに、カメラ電源部209は、カメラマイコン205による電源管理制御における指示に応じて、交換レンズ100への電源供給の遮断と再開の制御も行う。

0049

カメラマイコン205による電源管理制御では、カメラ200に装着されている交換レンズ100がAタイプレンズかBタイプレンズを判別し、その結果に応じて異なる電源管理制御を行う。レンズタイプの判別は、カメラマイコン205がレンズマイコン111から交換レンズ100の識別情報を通信により取得して行ったり、マウント300に設けられた導電端子のうちレンズタイプを示す端子を検出して行ったりする。ただし、レンズタイプの判定方法は上記の方法に限らず、電源端子電流量によって判別したり、マウント300の一部にレンズタイプに特有の形状を持たせてこれを用いて判別したりする等の方法を用いてもよい。

0050

次に、カメラマイコン205による電源管理制御について、図2および図3のフローチャートを用いて詳しく説明する。カメラマイコン205は、コンピュータプログラムであるカメラ側制御プログラムに従って電源管理制御を行う。一方、レンズマイコン111も、コンピュータプログラムであるレンズ側制御プログラムに従って、カメラマイコン205からの指示に応答した処理を行ったり、交換レンズ100における処理の状況を示すレンズステータス情報をカメラマイコン205に送信したりする。

0051

まず、カメラ200が撮像可能状態からスタンバイ状態に遷移する際に交換レンズ100を通常状態から省電力状態(スタンバイ状態または休止状態)に遷移させるための電源管理制御として行われる省電力遷移処理について図2のフローチャートを用いて説明する。

0052

テップC100において、カメラマイコン205は、カメラ200側において交換レンズ100を省電力状態に遷移させるイベント(以下、省電力遷移イベントという)が生じたか否かを判定する。省電力遷移イベントとしては、使用者によるカメラ200の電源スイッチのスタンバイ操作(省電力状態また休止状態への遷移操作)や、電源オン状態において所定時間の間、使用者がカメラ200に対して何の操作も行わなかったこと等を含む。

0053

省電力遷移イベントが発生すると、続くステップC101において、カメラマイコン205は、省電力遷移準備処理を開始する。例えば、カメラ200に設けられた表示部206における表示をオフしたり、フォーカスレンズ104の駆動中にその停止指示を行ったりする。そして、カメラマイコン205は、省電力遷移準備処理が完了すると、ステップC102に進む。

0054

ステップC102では、カメラマイコン205は、カメラ200に装着されている交換レンズ(装着レンズ装置:以下、単に装着レンズともいう)100のレンズタイプを判別する。つまりは、装着レンズが、レンズ側LBI記憶部150を備えたAタイプレンズであるかレンズ側LBI記憶部150を備えないBタイプレンズであるかを判別する。装着レンズがAタイプレンズである場合は、カメラマイコン205は、ステップC103に進み、Aタイプレンズのレンズマイコン111に対してスタンバイ状態への遷移指示(以下、スタンバイ遷移指示という)を送信する。

0055

スタンバイ遷移指示を受けたレンズマイコン111は、スタンバイ状態への遷移準備処理として、スタンバイ状態への遷移直前(省電力遷移指示を受けた後、省電力状態への遷移前)のAタイプレンズのレンズバックアップ情報(第1の遷移前レンズ情報)を取得する。そして、このレンズバックアップ情報をレンズ側LDI記憶部150に記憶させる。

0056

次に、ステップC104では、カメラマイコン205は、Aタイプレンズにおいてスタンバイ状態への遷移準備処理が完了したか否かを判定する。具体的には、レンズマイコン111から通信により通知されるレンズステータス情報によってそれを判定する。スタンバイ状態への遷移準備処理が完了したと判定すると、カメラマイコン205は、ステップC105に進む。

0057

ステップC105では、カメラマイコン205は、カメラ電源部209の内部回路を、出力電流が大きい(通常レベルである)通常電流レギュレーション回路から出力電流がより小さい低電流レギュレーション回路へと切り替える。これにより、Aタイプレンズのレンズ電源部140に対する電源供給を遮断せずに、低電力の電源供給を継続する。これは以下の理由による。スタンバイ状態にあるAタイプレンズでは、アクチュエータの駆動等の大電力を必要とする動作は行われない。しかし、レンズ側LDI記憶部150に供給される情報保持用電力(およびレンズマイコン111用の微小電力)のレンズ電源部140による生成を可能とするためには、電流容量は低くてもレンズ電源部140への電源供給を継続する必要があるためである。また、省電力状態においてマウント300に設けられた電源供給端子と他の導電端子との間でショートが発生したとしても、供給電力が低いために大きな問題となることを防止できるためである。

0058

一方、レンズ電源部140は、スタンバイ状態への遷移準備処理の完了またはカメラ電源部209からの供給電力が低電力になることに応じて、通常電力用電圧変換回路から低電力用電圧変換回路に切り替え、レンズ側LBI記憶部150に情報保持用電力を供給する。

0059

以上により、Aタイプレンズがカメラ200に装着されたときのスタンバイ状態(省電力状態)への遷移処理が完了する。そして、カメラマイコン205は、カメラ200をスタンバイ状態に遷移させる。

0060

また、ステップC102で装着レンズがBタイプレンズであると判別したカメラマイコン205は、ステップC106に進む。ステップC106では、カメラマイコン205は、Bタイプレンズ(レンズマイコン111)に対して休止状態への遷移指示(以下、休止遷移指示という)を送信する。

0061

休止遷移指示を受信したレンズマイコン111は、休止状態への遷移準備処理として、該休止状態への遷移直前のBタイプレンズのレンズバックアップ情報(第2の遷移前レンズ情報)を取得する。

0062

そして、次のステップC107では、カメラマイコン205は、交換レンズ100において休止状態への遷移準備処理が完了したか否かを判定する。この判定も、ステップC104での判定と同様に、レンズマイコン111からのレンズステータス情報によって行う。休止状態への遷移準備処理が完了したと判定すると、カメラマイコン205は、ステップC108に進む。

0063

ステップC108では、カメラマイコン205は、Bタイプレンズのレンズマイコン111からレンズバックアップ情報を通信により取得し、これをカメラ側LBI記憶部220に記憶させる。レンズバックアップ情報の取得および記憶が完了すると、カメラマイコン205は、ステップC109に進む。

0064

ステップC109では、カメラマイコン205は、休止状態となったBタイプレンズには電力供給を継続する必要がないので、カメラ電源部209からのBタイプレンズに対する電源供給を遮断する。

0065

電源供給を遮断されたBタイプレンズは、カメラ200がスタンバイ状態であってもレンズ用電源のオフ操作が行われた状態と同じ状態となる。つまり、カメラ電源部209からレンズ電源部140へのレンズ用電源の供給を遮断することにより、休止状態の交換レンズ100での消費電力をほぼゼロとすることができるため、バッテリー210の使用時間を延ばすことができる。また、Bタイプレンズが休止状態にあるときに、マウント300に設けられた電源供給端子と他の導電端子との間でショートが発生したとしても、電力供給がされていないために大きな問題となることを防止できる。

0066

以上により、Bタイプレンズがカメラ200に装着されたときの休止状態への遷移処理が完了する。そして、カメラマイコン205は、カメラ200をスタンバイ状態に遷移させる。

0067

次に、カメラ200がスタンバイ状態から撮像可能状態に遷移する際に、交換レンズ100を省電力状態から通常状態に遷移させるための電源管理制御として行われる起動処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。

0068

まず、ステップC200において、カメラマイコン205は、カメラ200において交換レンズ100を復帰または起動させるイベント(以下、起動イベントという)が生じたか否かを判定する。起動イベントは、スタンバイ状態における使用者によるシャッタータン(撮像指示スイッチ)の半押し操作や、カメラの電源スイッチのオン操(電源投入)等がある。

0069

起動イベントが生じると、続くステップC201において、カメラマイコン205は、カメラ200をスタンバイ状態から撮像可能状態に遷移させるためのカメラ起動処理を開始する。例えば、表示部206での表示をオンしたり、不図示の測光および焦点検出センサを起動したり、撮像モードを再設定したりする。そして、カメラマイコン205は、カメラ起動処理が完了すると、ステップC202に進む。

0070

ステップC202では、カメラマイコン205は、カメラ200に装着されている装着レンズに対する電源供給を開始する処理を行う。この処理では、装着レンズがAタイプレンズである場合は、カメラマイコン205は、カメラ電源部209の内部回路を低電流レギュレーション回路から通常電流レギュレーション回路へと切り替える。これにより、Aタイプレンズに通常動作用の電力供給(レンズ用電源の供給)が開始される。一方、装着レンズがBタイプレンズである場合は、カメラマイコン205は、カメラ電源部209の内部回路として通常電流レギュレーション回路を設定し、交換レンズ100に対して通常動作用の電力供給を開始する。

0071

次に、ステップC203では、カメラマイコン205は、装着レンズの起動モードを選択(決定)する。起動モードには、第1の起動モードとしてのリセットモードと、第2の起動モードとしての復帰モードとがある。

0072

リセットモードは、前述したレンズリセット処理を行った上で通常状態に遷移するモードである。リセットモードを経て通常状態に遷移することで、ステッピングモータ107,108の脱調等による変倍レンズ102やフォーカスレンズ104の位置誤差がない高い位置精度が得られる。リセットモードは、カメラ200において上記起動イベントのうち第1の起動イベントが生じたことを条件として選択される。第1の起動イベントは、カメラ200をその電源が遮断されたカメラ電源オフ状態から撮像が可能な撮像可能状態に遷移させる操作や取り扱い等のイベントである。具体的には、第1の起動イベントは、カメラ200の電源スイッチがオン操作、交換レンズ100の交換およびバッテリー210の脱着等を含む。

0073

一方、復帰モードは、レンズリセット処理を行わずに、レンズ側またはカメラ側LDI記憶部150,220に記憶されたレンズバックアップ情報を用いて、省電力状態への遷移前のレンズ状態に復帰させる復帰処理を行うモードである。復帰モードでは、レンズリセット処理を行わないので、リセットモードに比べて短時間で通常状態に遷移することができる。復帰モードは、カメラ200において上記起動イベントのうち第1の起動イベントとは異なる第2の起動イベントが生じたことを条件として選択される。第2の起動イベントは、スタンバイ状態のカメラ200を撮像可能状態に遷移させる操作や取り扱い等のイベントであり、電源スイッチのオン操作以外の様々な操作(例えば、シャッターボタンの半押し操作や設定スイッチの操作)を含む。

0074

ステップC203にてリセットモードを選択したカメラマイコン205は、ステップC204に進み、レンズマイコン111にリセットモードでの起動を指示する。この指示を受けたレンズマイコン111は、前述したレンズリセット処理を含む初期化処理を開始する。

0075

そして、ステップC205において、カメラマイコン205は、装着レンズにおいて初期化処理が完了するのを待ってステップC215に進み、リセットモードでの起動処理を終了する。

0076

一方、ステップC203にて復帰モードを選択したカメラマイコン205は、ステップC210に進み、装着レンズのレンズタイプを判別する。交換レンズ100がAタイプレンズであると判別した場合は、カメラマイコン205は、ステップC211に進み、レンズマイコン111に復帰モードでの起動の指示を送信する。

0077

Aタイプレンズのレンズマイコン111は、復帰モードでの起動の指示を受けると、レンズ側LBI記憶部150に記憶されたレンズバックアップ情報を読み出す。そして、このレンズバックアップ情報に基づいて、Aタイプレンズを通常状態からスタンバイ状態への遷移直前のレンズ状態に復帰させる復帰処理を行う。

0078

そして、次のステップC212では、カメラマイコン205は、Aタイプレンズにおいて復帰処理が完了したか否かを、レンズマイコン111からのレンズステータス情報により判別する。復帰処理が完了すると、カメラマイコン205はステップC215に進み、起動処理を終了する。

0079

以上により、Aタイプレンズがカメラ200に装着されたときの復帰モードでの起動処理が完了する。

0080

一方、ステップC210において装着レンズがBタイプレンズであると判別した場合は、カメラマイコン205は、ステップC213に進み、カメラ側LBI記憶部220からレンズバックアップ情報を読み出す。そして、Bタイプレンズのレンズマイコン111に対して、読み出したレンズバックアップ情報とこれを用いた復帰モードでの起動の指示を送信する。

0081

これらバックアップ情報と復帰モードでの起動の指示を受けたBタイプレンズのレンズマイコン111は、該レンズバックアップ情報に基づいて該Bタイプレンズを通常状態から休止状態への遷移直前のレンズ状態に復帰させる復帰処理を行う。

0082

次のステップC212では、カメラマイコン205は、Bタイプレンズにおいて復帰処理が完了したか否かを、レンズマイコン111からのレンズステータス情報により判別する。復帰処理が完了すると、カメラマイコン205はステップC215に進み、起動処理を終了する。

0083

以上により、Bタイプレンズがカメラ200に装着されたときの復帰モードでの起動処理が完了する。

0084

本実施例によれば、装着レンズをそのレンズタイプごとに適切な省電力状態(スタンバイ状態または休止状態)に遷移させることができるので、カメラの消費電力の不必要な増加を抑えることができる。また、省電力状態への遷移前のレンズバックアップ情報を記憶する記憶部を持たないタイプの装着レンズにおいても、省電力状態からの起動時に上記遷移前のレンズ状態に復帰させることができるので、使用者にとってより使い勝手の良い撮像システムを実現することができる。

0085

また、本実施例では、装着レンズの待機状態(スタンバイ状態または休止状態)への遷移後に生じた起動イベントに応じて、装着レンズをレンズリセット処理を行って起動させるかレンズリセット処理を行わずに復帰処理を行って起動させるかを選択する。このため、可動レンズの位置制御の精度を高く維持しつつ、待機状態から短時間で撮像を行えるようにすることができる。

0086

さらに、本実施例によれば、装着レンズがLBI記憶部を有するか否かにかかわらず、レンズバックアップ情報を用いた復帰処理が可能であるので、使用者にとってより使い勝手の良い撮像システムを実現することができる。

0087

次に、本発明の実施例2であるレンズ交換式のカメラと、該カメラに対して選択的に装着可能な2つのレンズタイプの交換レンズ装置とにより構成される撮像システムの概要について説明する。2つのレンズタイプの交換レンズは、実施例1と同様に、レンズ側LBI記憶部を備えたAタイプレンズと、これを備えないBタイプレンズである。

0088

省電力状態にある交換レンズでは、変倍レンズやフォーカスレンズ(以下、可動レンズという)を移動させるステッピングモータの停止トルクを保持するためのモータコイルへの通電をオフする。このとき、衝撃等の外力が交換レンズに作用すると、その外力によって可動レンズの位置ずれが発生し、その結果、ステッピングモータを制御する位置検出用カウンタのカウント値と可動レンズの位置との関係がずれる(脱調する)おそれがある。このような場合には、交換レンズの起動時に実施例1にて説明したレンズリセット処理を行えば可動レンズの位置制御上の問題は解消するが、レンズリセット処理を行うために起動処理の完了までに時間を要することが問題となる。

0089

このため本実施例では、省電力状態の交換レンズにおける可動レンズの位置ずれの原因となる衝撃等の外力の力量をカメラ側または交換レンズ側に設けられた外力検出手段としての衝撃検出部により検出する。そして、この検出結果を用いて、レンズリセット処理の必要性を判断する。すなわち、可動レンズの位置ずれが発生するおそれのある力量の外力を検出したときにはレンズリセット処理を行い、そのような外力を検出しないときにはレンズリセット処理を行わない(制限する)。これにより、不要なレンズリセット処理を行わないので、起動処理に要する時間を短縮することができる。

0090

図4を用いて、本実施例のカメラおよびAおよびBタイプレンズの具体的な構成と動作について説明する。本実施例のカメラおよびAおよびBタイプレンズの基本的な構成は、実施例1と同じであり、実施例1と共通する構成要素には実施例1と同符号を付して説明に代える。

0091

ただし、本実施例のカメラ200Aは、上述した衝撃検出部としてのカメラ側衝撃検出部211を備えており、カメラマイコン205は、その検出結果(外力の有無)に応じて交換レンズ100Aの起動モードを選択(決定)する。カメラ側衝撃検出部211は、加速度センサジャイロセンサ等により構成される。

0092

なお、図4に括弧書きで示すように、交換レンズ100に、カメラ側衝撃検出部211と同様のレンズ側衝撃検出部141を設けてもよい。この場合、カメラ側衝撃検出部211はなくてもよい。

0093

カメラマイコン205は、可動レンズ(102,104)の位置ずれが発生し得る外力の力量を予め閾値として記憶する。そして、カメラ側衝撃検出部211またはレンズ側衝撃検出部141による検出結果が該閾値以上である(または該閾値より高い)場合に可動レンズの位置ずれを発生させるような外力が作用したと判定する。すなわち、可動レンズの位置ずれが発生したと判定する。

0094

図5には、装着レンズの省電力状態から通常状態への遷移時においてレンズタイプごとに、および可動レンズの位置ずれの有無に応じて異なる電源管理制御としてカメラマイコン205により行われる起動処理を示している。本実施例でも、カメラマイコン205は、コンピュータプログラムであるカメラ側制御プログラムに従って電源管理制御を行う。一方、レンズマイコン111も、コンピュータプログラムであるレンズ側制御プログラムに従って、カメラマイコン205からの指示に応答した処理を行ったり、交換レンズ100における処理の状況を示すレンズステータス情報をカメラマイコン205に送信したりする。

0095

図5において、ステップC200〜C202の処理は、実施例1にて図3のフローチャート中のステップC200〜C202の処理と同じである。

0096

ステップC202において装着レンズに対する電源供給を開始したカメラマイコン205は、ステップC300において、カメラ側衝撃検出部211またはレンズ側衝撃検出部141による検出結果から、可動レンズの位置ずれが発生したか否かを判定する。言い換えれば、閾値以上の外力が作用したか否かを判定する。このステップC300の処理は、実施例1におけるステップC203に代えて行われる。可動レンズの位置ずれが発生したと判定した場合は、カメラマイコン205は、ステップC204に進み、レンズマイコン111にリセットモードでの起動を指示する。この指示を受けたレンズマイコン111は、レンズリセット処理を含む初期化処理を開始する。この後のカメラマイコン205によるステップC205,C215の処理は実施例1と同じである。
一方、ステップC300にて可動レンズの位置ずれが発生していないと判定した場合は、カメラマイコン205は、ステップC210に進み、装着レンズのレンズタイプを判別する。その後、カメラマイコン205は、実施例1で説明したステップC211〜C213にて装着レンズにそのレンズタイプに応じた復帰モードでの起動処理を行わせる。

0097

本実施例によれば、可動レンズの位置ずれを生じさせるような外力が加わらない限りレンズリセット処理を行わないので、起動処理に要する時間を短縮することができる。一方、可動レンズの位置ずれを生じさせるような外力が加わった場合には、レンズリセット処理を行うので、その後の可動レンズの位置制御を精度良く行うことができる。

0098

なお、上記各実施例では、カメラと交換レンズがマウントに設けられた導電端子を介して通信および電源供給可能に接続される場合について説明したが、他の構成によって通信および電源供給が可能であってもよい。

実施例

0099

以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。

0100

省電力タイプのデジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置を提供できる。

0101

100交換レンズ
102変倍レンズ
104フォーカスレンズ
200カメラ
205 カメラマイコン

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