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技術 遊技機

出願人 株式会社オリンピア
発明者 川村大輔
出願日 2017年7月19日 (3年7ヶ月経過) 出願番号 2017-139919
公開日 2019年2月7日 (2年0ヶ月経過) 公開番号 2019-017790
状態 未査定
技術分野 スロットマシン、カードゲーム、盤上ゲーム
主要キーワード ノーマルタイプ 操作順序 定常回転 配列間隔 択ベル ベット処理 規定数 所定値
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年2月7日)のものです。
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図面 (7)

課題

設定値が高くなるほど択役当選エリア当選確率を低下させながら、設定が判別されてしまうといった問題を防止する。

解決手段

スロットマシンでは、当選エリアとして、択ベル、9枚ベル、3枚ベルが設けられている。択ベルは、9枚役と3枚役とが割り当てられ、これらのうち遊技方法に応じた役が入賞するようにリールの停止制御が行われる当選エリアであり、設定が高くなるほど当選確率が低くされている。9枚ベルは、9枚役が単独で割り当てられ、設定が高くなるほど当選確率が高くされている。3枚ベルは、3枚役が単独で割り当てられ、設定が高くなるほど当選確率が高くされている。

概要

背景

パチンコ店などに設置される遊技機としてスロットマシンが広く知られている。スロットマシンでは、遊技開始に伴って外周に複数種類の図柄が配列されたリールが回転を開始するとともに、内部抽選が行われる。内部抽選では、複数種類の当選エリアのいずれかが決定され、決定された当選エリアに割り当てられた役が当選当選役)となる。そして、リールの回転が停止した際に、当選役に対応する図柄組み合わせが表示されることにより当選役が入賞した場合に、入賞した当選役に対応する処理が実行される。

スロットマシンでは、例えば、設定1〜設定6といったように、複数の設定(設定値)が設けられており、これら複数の設定のいずれかで遊技が行われる。各設定は、互いに出玉率(遊技を開始するために投入ベット)したメダルと、遊技の結果払い出されたメダルとの比率)が異なっており、一般に、設定1が最も遊技者にとって不利な(出玉率が低い)設定であり、設定1から設定6へ向けて段階的に遊技者にとって有利と(出玉率が高く)なり、設定6が最も遊技者にとって有利な(出玉率が高い)設定となっている。

また、スロットマシンの中には、配当数(入賞した場合に払い出される遊技媒体の数)が多い有利役と、配当数が有利役よりも少ない不利役とを共通の当選エリア(択役当選エリア)に割り当て、有利役と不利役とのうち遊技方法(例えば、ストップタン押し順)に対応した役が入賞するようにリールの停止制御を行うものもある(例えば、下記特許文献1参照)。

概要

設定値が高くなるほど択役当選エリアの当選確率を低下させながら、設定が判別されてしまうといった問題を防止する。スロットマシンでは、当選エリアとして、択ベル、9枚ベル、3枚ベルが設けられている。択ベルは、9枚役と3枚役とが割り当てられ、これらのうち遊技方法に応じた役が入賞するようにリールの停止制御が行われる当選エリアであり、設定が高くなるほど当選確率が低くされている。9枚ベルは、9枚役が単独で割り当てられ、設定が高くなるほど当選確率が高くされている。3枚ベルは、3枚役が単独で割り当てられ、設定が高くなるほど当選確率が高くされている。

目的

本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、設定が高くなるほど択役当選エリアの当選確率を低下させながら、設定が判別されてしまうといった問題を防止できる遊技機を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

遊技開始に伴って内部抽選が行われ、複数種類当選エリアのいずれかが決定されるとともに、外周に複数種類の図柄が配列されたリールが回転を開始し、リールの回転が停止した際に、前記内部抽選で決定された当選エリアに割り当てられた役である当選役に対応する図柄組み合わせが表示されることにより当選役が入賞した場合に、入賞した当選役に対応する処理が実行される遊技機であって、遊技者にとっての有利不利が異なる複数の設定値が設けられ、これら複数の設定値のいずれかで遊技が行われる遊技機において、前記当選エリアとして、入賞した場合に所定の配当数遊技媒体が払い出される有利役と前記配当数が前記有利役よりも少ない不利役とが割り当てられ、前記有利役と前記不利役とのうち遊技方法に応じた役が入賞するように前記リールの停止制御が行われる択役当選エリアと、前記有利役が割り当てられ、遊技方法によらず前記有利役が入賞するように前記リールの停止制御が行われる有利役当選エリアと、前記不利役が割り当てられ、遊技方法によらず前記不利役が入賞するように前記リールの停止制御が行われる不利役当選エリアと、が設けられ、前記択役当選エリアが前記内部抽選で当選する確率が、前記設定値が遊技者にとって有利となるほど低く設定され、前記有利役当選エリアが前記内部抽選で当選する確率、及び、前記不利役当選エリアが前記内部抽選で当選する確率が、前記設定値が遊技者にとって有利となるほど高く設定されていることを特徴とする遊技機。

技術分野

0001

本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置されるスロットマシンなどの遊技機に関するものである。

背景技術

0002

パチンコ店などに設置される遊技機としてスロットマシンが広く知られている。スロットマシンでは、遊技開始に伴って外周に複数種類の図柄が配列されたリールが回転を開始するとともに、内部抽選が行われる。内部抽選では、複数種類の当選エリアのいずれかが決定され、決定された当選エリアに割り当てられた役が当選当選役)となる。そして、リールの回転が停止した際に、当選役に対応する図柄組み合わせが表示されることにより当選役が入賞した場合に、入賞した当選役に対応する処理が実行される。

0003

スロットマシンでは、例えば、設定1〜設定6といったように、複数の設定(設定値)が設けられており、これら複数の設定のいずれかで遊技が行われる。各設定は、互いに出玉率(遊技を開始するために投入ベット)したメダルと、遊技の結果払い出されたメダルとの比率)が異なっており、一般に、設定1が最も遊技者にとって不利な(出玉率が低い)設定であり、設定1から設定6へ向けて段階的に遊技者にとって有利と(出玉率が高く)なり、設定6が最も遊技者にとって有利な(出玉率が高い)設定となっている。

0004

また、スロットマシンの中には、配当数(入賞した場合に払い出される遊技媒体の数)が多い有利役と、配当数が有利役よりも少ない不利役とを共通の当選エリア(択役当選エリア)に割り当て、有利役と不利役とのうち遊技方法(例えば、ストップタン押し順)に対応した役が入賞するようにリールの停止制御を行うものもある(例えば、下記特許文献1参照)。

先行技術

0005

特開2011−010750号公報

発明が解決しようとする課題

0006

スロットマシンを遊技場(ホール)などに設置して一般の遊技者が遊技可能とする際には(市場において遊技可能とする際には)、法令に基づく各種の規制クリアしているかが試験されるため、規制(試験)をクリアするために、例えば、長期間出玉率(長期間(例えば、17500ゲーム)遊技を行ったときの出玉率)が所定値(例えば、120%)以下となるようにスロットマシンを設計する必要がある。また、規制(試験)をクリアするために、例えば、役物比率(全ての遊技状態において獲得される遊技媒体数のうち、役の一種であるボーナスが当選したことに基づいて移行するボーナスモードにおいて獲得される遊技媒体数の割合)が所定値(例えば、70%)以下となるように設計する必要がある。

0007

なお、試験においては、前述した択役当選エリアが当選した場合に、遊技者にとって最も有利となる遊技方法で遊技が行われ、有利役が入賞するものとして扱われる。このため、択役当選エリアの当選確率(内部抽選で当選する確率)が高くなるほど、ボーナスモード以外の遊技状態(非ボーナスモード)における出玉率が上昇し、役物比率を低下させることができるので、結果としてボーナスモードで獲得可能な遊技媒体数についても増加させることができる。

0008

また、市場においては、択役当選エリアが当選した場合であっても、有利役を入賞させるための遊技方法(有利役が入賞するようにリールの停止制御が行われるための遊技方法)を遊技者に報知しなければ、有利役が入賞する確率が試験の場合よりも低下するため、試験と比較して非ボーナスモードの出玉率が低下する。これにより、市場では、非ボーナスモードでは出玉率が低いがボーナスモードでは大量の出玉(遊技媒体の払い出し)が期待できるといった遊技性(いわゆる、ノーマルタイプと呼ばれるスロットマシンにおける典型的な遊技性)を提供できる。

0009

このように、択役当選エリアを設けて有利役を入賞させるための遊技方法を報知しないことによって、通常は(非ボーナスモードでは)出玉率が低いがボーナスモードでは大量の出玉を獲得できるといった遊技性を提供できる。しかし、この場合、択役当選エリアを設けたことにより、長期間出玉率が高くなり、この点においては、試験(規則)をクリアすることが難しくなるといった問題がある。特に、設定が高くなるほど(遊技者にとって有利な設定となるほど)元々の出玉率(択役当選エリアを設けない場合の出玉率であり非ボーナスモードとボーナスモードとを含む全体の出玉率)も高く設定されているため、この問題が顕著となる。

0010

上述した問題を防止するために、設定が高くなるほど、択役当選エリアの当選確率を低下させるといった手法が考えられる。しかしながら、この手法では、設定が高くなるほど有利役や不利役の入賞確率(入賞する確率)が低下するため、有利役や不利役の入賞確率に基づいて設定が判別されてしまうといった問題がある。

0011

本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、設定が高くなるほど択役当選エリアの当選確率を低下させながら、設定が判別されてしまうといった問題を防止できる遊技機を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0012

上記目的を達成するために、本発明の遊技機は、
遊技開始に伴って内部抽選が行われ、複数種類の当選エリアのいずれかが決定されるとともに、外周に複数種類の図柄が配列されたリールが回転を開始し、リールの回転が停止した際に、前記内部抽選で決定された当選エリアに割り当てられた役である当選役に対応する図柄組み合わせが表示されることにより当選役が入賞した場合に、入賞した当選役に対応する処理が実行される遊技機であって、
遊技者にとっての有利不利が異なる複数の設定値が設けられ、これら複数の設定値のいずれかで遊技が行われる遊技機において、
前記当選エリアとして、
入賞した場合に所定の配当数の遊技媒体が払い出される有利役と前記配当数が前記有利役よりも少ない不利役とが割り当てられ、前記有利役と前記不利役とのうち遊技方法に応じた役が入賞するように前記リールの停止制御が行われる択役当選エリアと、
前記有利役が割り当てられ、遊技方法によらず前記有利役が入賞するように前記リールの停止制御が行われる有利役当選エリアと、
前記不利役が割り当てられ、遊技方法によらず前記不利役が入賞するように前記リールの停止制御が行われる不利役当選エリアと、
が設けられ、
前記択役当選エリアが前記内部抽選で当選する確率が、前記設定値が遊技者にとって有利となるほど低く設定され、
前記有利役当選エリアが前記内部抽選で当選する確率、及び、前記不利役当選エリアが前記内部抽選で当選する確率が、前記設定値が遊技者にとって有利となるほど高く設定されていることを特徴としている。

発明の効果

0013

本発明では、設定(設定値)が高くなるほど(遊技者にとって有利となるほど)択役当選エリアの当選確率を低下させるとともに、遊技方法によらず有利役が入賞するようにリールの停止制御が行われる当選エリア(有利役当選エリア)と、遊技方法によらず不利役が入賞するようにリールの停止制御が行われる当選エリア(不利役当選エリア)とを設け、これら有利役当選エリアと不利役当選エリアの当選確率を、設定が高くなるほど高く設定したので、設定によらず有利役や不利役の入賞確率を一定とすることが可能であり、設定が判別されてしまうといった問題を防止できる。

図面の簡単な説明

0014

スロットマシンの外観図である。
スロットマシンの電気的な構成を示すブロック図である。
当選エリアの構成及び当選確率を示す説明図である。
設定毎の9枚役及び3枚役の入賞確率を示す説明図である。
役と役が入賞となる図柄組み合わせとの関係を示す説明図である。
当選エリアと当選確率との関係を示す説明図である。

実施例

0015

図1に示すように、本発明のスロットマシン(遊技機)10は、収納箱11と、前面扉12とを備えている。収納箱11には、第1〜第3リール20a〜20cがユニット化されたリールユニットや、後述する払い出し口27を介してメダル受け皿28にメダルの払い出しを行うホッパ装置などが収納されている。前面扉12は、上扉12aと下扉12bとに分割されており、これら上扉12a及び下扉12bはそれぞれ収納箱11に軸着され、開閉自在に支持されている。

0016

上扉12aには、液晶ディスプレイ13、スピーカ14などの演出装置、及び、表示窓16が設けられている。液晶ディスプレイ13は、各種演出画像を表示する。また、スピーカ14は、各種演出音を出力する。スロットマシン10は、これら液晶ディスプレイ13、及び、スピーカ14を制御することによって遊技を演出する。なお、演出装置は液晶ディスプレイやスピーカに限定されない。ランプなどの電飾装置アクチュエータモータなどで駆動される可動式役物などを演出装置として設け、これらを演出に用いてもよい。

0017

表示窓16の奥には、回転自在な第1リール20a、第2リール20b、第3リール20cが設けられている。リール20a〜20cの外周面には複数種類の図柄が配列されており、リール20a〜20cが停止すると表示窓16を通して1リールあたり3個の図柄が表示される。そして、全てのリール20a〜20cが停止したときに、当選役に対応する図柄組み合わせが表示されると、この当選役が入賞となり、入賞した当選役に対応する処理が行われる。

0018

下扉12bには、メダルを投入するメダル投入口22、クレジットされたメダルを1枚ずつベットするための1ベットボタン23a、クレジットされたメダルをベット可能な上限数まで一括でベットするためのMAXベットボタン23b、遊技を開始する際に操作されるスタートレバー24、回転しているリールを停止させるためのストップボタン26a〜26c、メダルを払い出す払い出し口27、払い出し口27から払い出されたメダルを受けるメダル受け皿28が設けられている。

0019

スロットマシン10では、メダル投入口22にメダルを投入してこのメダルをベット、または、1ベットボタン23aやMAXベットボタン23bを操作してクレジットされたメダルをベットし、ベットしたメダルの枚数ベット数)が遊技開始に必要な数(規定数)に達すると、スタートレバー24の操作が有効化される。そして、有効化されたスタートレバー24が操作されると遊技が開始される。なお、本実施形態では、規定数が3(枚)である例で説明をするが、規定数は2(枚)以下であってもよいし、4(枚)以上であってもよい。

0020

遊技が開始されると、内部抽選テーブルを用いた内部抽選が行われる。内部抽選テーブルは、ハズレまたは少なくとも1つの役が割り当てられた複数種類の当選エリアのそれぞれに乱数対応付けされたものであり、内部抽選では、乱数発生器により乱数を発生させ、発生させた乱数に対応する当選エリアが当選となる(この当選エリアに割り当てられた役が当選(当選役)となる)。

0021

また、遊技が開始されると、リール20a〜20cが回転を開始する。回転を開始したリール20a〜20cは、回転速度が一定速度に到達するまで加速され、回転速度が一定速度に到達すると一定速度のまま継続して回転する定常回転となる。リール20a〜20cが定常回転となると、ストップボタン26a〜26cの操作が有効化され、有効化されたストップボタン26a〜26cを操作することによって、操作されたストップボタンに対応するリールを停止させることができる。そして、全てのリール20a〜20cが停止された際に当選役が入賞となると、入賞した当選役に対応する処理が行われる。

0022

スロットマシン10では、役として、リプレイ小役、ボーナスの3種類が設けられている。そして、リプレイが入賞すると、再遊技処理が実行される。再遊技処理は、規定数のメダルを、次回の遊技に対して自動的、すなわち、メダル投入口22へのメダルの投入や1ベットボタン23aやMAXベットボタン23bの操作無しにベットする処理である。また、小役が入賞すると、入賞した小役の種類に対応した所定の枚数(払出数、配当数)のメダルを払い出す払い出し処理が行われる。さらに、ボーナスが入賞すると、遊技者にとって有利なボーナスモードへと移行させる遊技状態移行処理が行われる。

0023

なお、ボーナスは、内部抽選に当選した回の遊技で入賞させることができなかった場合でも次回以降の遊技に入賞の権利が持ち越される。一方、小役は、内部抽選に当選した回の遊技で入賞させることができなければ入賞の権利が消滅し、いわゆる取りこぼしとなる。また、リプレイは、取りこぼしとはならないように設計(図柄の配列や後述する停止制御の内容が決定)されている。

0024

また、スロットマシン10では、設定A、設定B、設定Cの3段階の設定(設定値)を備え、これらのいずれかで遊技が行われる。設定Aは、遊技者にとって最も不利な設定であり、例えば、ボーナスの当選確率が3段階の設定の中で最も低くなっている。また、設定Cは遊技者にとって最も有利な設定であり、例えば、ボーナスの当選確率が3段階の設定の中で最も高くなっている。そして、設定Bは、設定Aと設定Cの中間の設定である。これら3段階の設定のいずれで遊技を行うかは、前扉12の背後に配置された設定変更ユニット(図示せず)を操作することによって切り換えることができる。なお、本実施形態では、前述のように3段階の設定を設けているが、設定は2段階であってもよいし、4段階以上であってもよい。

0025

図2に示すように、スロットマシン10の内部には、スロットマシン10の各部の駆動制御を行う制御部30が設けられ、さらに、制御部30には、メダルのベット処理を行うベット処理部32、メダルの払い出しを行う払出制御部34、演出の進行及び実行を制御する演出制御部40、リール20a〜20cの回転を制御するリールコントローラ42、及び、内部抽選を行う内部抽選部50、が設けられている。

0026

ベット処理部32は、メダル投入口22に投入されたメダルを検知するメダルセンサ(図示せず)から入力されるメダル検知信号や、1ベットボタン23a、MAXベットボタン23bから入力される操作信号に基づいて、遊技に対してメダルを掛ける(ベットする)ベット処理を行う。また、ベット処理部32は、遊技の終了に伴って停止表示された図柄組合せがリプレイに対応するものであった場合、すなわち、遊技においてリプレイが入賞した場合には、前述した再遊技処理も行う。

0027

払出制御部34は、当選役が入賞した際に、入賞した当選役に対応する払出数(配当数)のメダルを払い出す払い出し処理を行う。各役と、各役の入賞時に払い出すメダルの払出数との関係は、図示しない払出テーブルに規定されており、払出制御部34は、当選役が入賞となった場合、払出テーブルを参照して入賞した当選役に対応する払出数を検出する。そして、クレジット数最大数(本実施形態では「50」枚)となるまでは、払出数をスロットマシン10にクレジットし(クレジットカウンタ(図示せず)に加算し)、クレジット数が最大数を超える分についてはホッパ装置を駆動してメダル受け皿28に払い出す。

0028

演出制御部40には、各種演出画像や各種演出音のデータ(演出データ)が格納された演出データ格納部(図示せず)が設けられている。演出制御部40は、遊技が開始されると現在の遊技状態に基づく演出抽選を行って、実行する演出を決定する。そして、決定された演出に対応する演出データを演出データ格納部から読みだして、液晶ディスプレイ13やスピーカ14から再生出力することにより遊技を演出する。

0029

リールコントローラ42は、スタートレバー24の操作に応答してリール20a〜20cの回転を開始させるとともに、ストップボタン26a〜26cの操作に応答して操作されたストップボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う。停止制御においてリールコントローラ42は、内部抽選で当選した当選エリアに対応付けされた役(当選役)が入賞するようにリール20a〜20cの回転を停止させる。

0030

また、リールコントローラ42は、内部抽選において後述する択ベル1〜3のように複数種類の役が割り当てられた当選エリアが決定された(当選した)場合、すなわち、決定された当選エリアに複数種類の役が割り当てられており、これらが複数種類の役が重複当選した場合、重複当選した役のうち遊技方法(本実施形態では、リール20a〜20cの停止順序(ストップボタン26a〜26cの操作順序))に対応した役が入賞するようにリール20a〜20cの停止制御を行う。

0031

なお、当選役が入賞するように停止制御を行うとは、ストップボタンが操作されたときに、当選役が入賞となる図柄組合せを構成する図柄(当選図柄)が、入賞有効ライン(当選図柄が並ぶと当選役が入賞となるライン)から所定の引き込み範囲内に存在する場合に、当選図柄を有効ライン上に引き込んで停止させることを示している。このため、当選役が入賞するように停止制御が行われても、ストップボタンの操作タイミング次第で、当選役が入賞するか否かが決まる場合もある(当選役が入賞するように停止制御を行っても、必ずしも当選役が入賞するとは限らない)。ただし、前述のようにリプレイについては、取りこぼしがないように設計されており(図柄の配列間隔などが調整されており)、入賞するように停止制御が行われた場合は必ず入賞するようになっている。

0032

内部抽選部50は、遊技の開始に伴って内部抽選テーブルを用いた内部抽選を行う。前述のように、内部抽選テーブルは、ハズレまたは少なくとも1つの役が割り当てられた複数の当選エリアのそれぞれに対して乱数が対応付けされたものである。乱数は、例えば、65536個用意され、各々の乱数が何れかの当選エリアに対応付けされている。そして、内部抽選では、図示しない乱数発生器により発生された乱数を内部抽選テーブルに照合していずれの当選エリアに該当するかが判定され、該当する当選エリアに対応付けされた役が当選(当選役)となる。

0033

図3に示すように、スロットマシン10には、当選エリアとして、択ベル1〜3(択役当選エリア)、9枚ベル(有利役当選エリア)、3枚ベル(不利役当選エリア)が設けられている。

0034

<択ベル>
択ベル1〜3は、9枚役(配当数が9枚の役であり、本発明の有利役に相当する役)と、3枚役(配当数が3枚の役であり、本発明の不利役に相当する役)とが割り当てられ、内部抽選で決定された場合に、これら9枚役と3枚役とが重複当選となる当選エリアである。

0035

また、択ベル1〜3は、遊技方法(本実施形態では、リール20a〜20cの停止順序(ストップボタン26a〜26cの操作順序))によって、重複当選した9枚役と3枚役とのうち入賞する(入賞するようにリール20a〜20cの停止制御が行われる)当選役の種類が異なる当選エリアである。

0036

そして、本実施形態では、択ベル1が当選した(内部抽選で決定された)場合、打順1(左→中→右の順にリールを停止させるストップボタンの操作順序)または打順2(左→右→中の順にリールを停止させるストップボタンの操作順序)で遊技が行われた場合には9枚役が入賞するようにリール20a〜20cの停止制御が行われ、これ以外の打順、すなわち、打順3(中→左→右の順にリールを停止させるストップボタンの操作順序)または打順4(中→右→左の順にリールを停止させるストップボタンの操作順序)または打順5(右→左→中の順にリールを停止させるストップボタンの操作順序)または打順6(右→中→左の順にリールを停止させるストップボタンの操作順序)で遊技が行われた場合には3枚役が入賞するようにリール20a〜20cの停止制御が行われる。

0037

また、択ベル2が当選した場合、打順3または打順4で遊技が行われた場合には9枚役が入賞するようにリール20a〜20cの停止制御が行われ、これ以外の打順で遊技が行われた場合には3枚役が入賞するようにリール20a〜20cの停止制御が行われる。

0038

また、択ベル3が当選した場合、打順5または打順6で遊技が行われた場合には9枚役が入賞するようにリール20a〜20cの停止制御が行われ、これ以外の打順で遊技が行われた場合には3枚役が入賞するようにリール20a〜20cの停止制御が行われる。

0039

これら、択ベル1〜3は、上述のように9枚役を入賞させるための遊技方法が異なるが、この遊技方法についての報知(遊技者への報知)が行われない当選エリアである。このため、択ベル1〜3のいずれかが当選しても、9枚役を入賞させるための遊技方法を知らない遊技者が9枚役を入賞させることができる確率(市場において9枚役を入賞させることができる確率)は1/3となり、残りの2/3の場合は3枚役が入賞する。一方、試験においては、択ベル1〜3のいずれかが当選すると、最も遊技者にとって有利となる遊技方法で遊技が行われ、9枚役が入賞したものとみなされる。

0040

また、これら択ベル1〜3は、設定に応じて当選確率(内部抽選で当選する確率)が異なり、設定Aから設定Cへ向かうほど、すなわち、遊技者にとって有利な設定となるほど、当選確率が低く設定されている。

0041

そして、本実施形態では、設定A用いられる内部抽選テーブルにおいては、択ベル1〜3にそれぞれ3000個の乱数が割り当てられている(前述のように乱数の総数が65536個である場合、当選確率は3000/65536となる)。

0042

また、設定B用いられる内部抽選テーブルにおいては、択ベル1〜3にそれぞれ1000個の乱数が割り当てられている(当選確率は1000/65536)。

0043

一方、設定C用いられる内部抽選テーブルにおいては、択ベル1〜3に乱数が割り当てられていない(当選確率は0)。

0044

上述のように、設定Aにおいて択ベル1〜3にはそれぞれ3000個の乱数が割り当てられているので、設定Aにおいて択ベル1〜3のいずれかが当選となる場合は、3000+3000+3000=9000(通り)となるが、これら9000通りの場合のうち、試験では、全ての場合について、9枚役が入賞したものとみなされる。一方、市場では、9枚役を入賞させるための遊技方法が報知されないことにより、択ベル1〜3が当選しても、9枚役が入賞する確率は試験の1/3の3000通りとなり、残りの2/3の6000通りの場合は3枚役が入賞する(図4参照)。

0045

同様に、設定Bの場合、択ベル1〜3のいずれかが当選する場合は、1000+1000+1000=3000(通り)存在するが、試験では、これら3000通りの全ての場合について、9枚役が入賞したものとみなされる。一方、市場では、択ベル1〜3が当選しても、9枚役が入賞する確率は試験の1/3の1000通りとなり、残りの2/3の2000通りの場合は3枚役が入賞する(図4参照)。

0046

なお、設定Cの場合は、択ベル1〜3が当選しないので、試験及び市場のいずれの場合であっても、択ベル1〜3が当選したことに基づいて9枚役や3枚役が入賞となる場合は存在しない(図4参照)。

0047

このように、試験では、択ベル1〜3が当選した場合に9枚役が入賞したものとみなされるため、択ベル1〜3を設けることによって通常時(ボーナスモード以外の遊技状態(非ボーナスモード))の出玉率が上昇し、役物比率が低下するので、結果としてボーナスモードにおいて遊技者に獲得させる利益を大きくできる。一方、市場では、択ベル1〜3が当選した場合であっても9枚役が入賞する確率は試験と比較して低い(本実施形態では試験の1/3である)ので、通常時の出玉率も試験と比較して低く抑えることができる。このため、市場においては、通常時は出玉率が抑えられ、ボーナスモードで大きな利益を獲得できるといった、ノーマスタイプのスロットマシンの典型的な遊技性を提供できる。

0048

一方、択ベル1〜3を設けることによって前述のように通常時の出玉率も上昇するが、この通常時の出玉率の向上に伴い、通常時だけでなくボーナスモードを含む全体の出玉率も上昇する。これにより、長期間出玉率(長期間遊技を行った場合の出玉率)が高くなるので、この点に関する試験(規則)をクリアできなくなるといったリスクがある。特に、遊技者にとって有利な設定となるほど(設定Aから設定Cへ向かうほど)、択ベル1〜3の有無に関わらず出玉率(全体の出玉率)が高く設定されているため、択ベル1〜3を設けることによって、長期間出玉率に関する試験をクリアできなくなるといったリスクが大きくなる。これに対し、スロットマシン10では、遊技者にとって有利な設定となるほど(設定Aから設定Cへ向かうほど)、択ベル1〜3の当選確率を低下させている(割り当てる乱数の数を減少させている)ので、前述したリスクを軽減できる。

0049

しかし、上述のように、設定が高くなる(遊技者にとって有利となる)ほど、択ベル1〜3の当選確率が低下する構成の場合、9枚役や3枚役の入賞確率に基づいて、設定が判別されてしまうといった問題がある。つまり、択ベル1〜3の当選確率が低下すると、択ベル1〜3に割り当てられた9枚役や3枚役の当選確率も低下し、これに伴って9枚役や3枚役の入賞確率(択ベル1〜3の当選に基づく9枚役や3枚役の入賞確率)も低下する。このため、9枚役や3枚役が入賞する頻度(入賞確率)に基づいて、設定が判別されてしまう。

0050

このように設定が判別されてしまうといった問題を防止するために、スロットマシン10では、9枚ベル、3枚ベルを設けている。

0051

<9枚ベル>
図3において、9枚ベルは、前述した択ベル1〜3に割り当てられた9枚役と同じ9枚役が単独で割り当てられた当選エリアであるとともに、遊技方法によらず9枚役が入賞する(入賞するようにリール20a〜20cの停止制御が行われる)当選エリアである。

0052

また、9枚ベルは、設定に応じて当選確率が異なり、設定Aから設定Cへ向かうほど、すなわち、遊技者にとって有利な設定となるほど、当選確率が高く設定されている。

0053

そして、本実施形態では、設定A用いられる内部抽選テーブルにおいては、9枚ベルに乱数を割り当てず(当選確率は0)、設定Bで用いられる内部抽選テーブルにおいては、9枚ベルに2000個の乱数を割り当て(当選確率は2000/65536)、設定Cで用いられる内部抽選テーブルにおいては、9枚ベルに3000個の乱数を割り当て(当選確率は3000/65536)ている。

0054

図4に示すように、9枚ベルを設けたことにより、市場においては、設定A、設定B、設定Cのいずれで遊技を行った場合であっても9枚役の入賞確率(入賞率)が等しくなる。

0055

すなわち、設定Aで遊技が行われた場合、9枚ベルの当選に基づいて9枚役が入賞する場合は無いが、択ベル1〜3の当選に基づいて9枚役が入賞する場合が前述のように3000通り存在する。よって、9枚役の入賞確率は、3000/65536となる。

0056

また、設定Bで遊技が行われた場合、9枚ベルの当選に基づいて9枚役が入賞する場合が2000通り存在し、択ベル1〜3の当選に基づいて9枚役が入賞する場合が前述のように1000通り存在するので、9枚役が入賞する場合はこれらを合計した3000通りとなる。よって、9枚役の入賞確率は、3000/65536となる。

0057

また、設定Cで遊技が行われた場合、9枚ベルの当選に基づいて9枚役が入賞する場合が3000通り存在し、択ベル1〜3の当選に基づいて9枚役が入賞する場合は存在しない。よって、9枚役の入賞確率は、3000/65536となる。

0058

これにより、9枚役の入賞確率に基づいて、設定が判別されてしまうといった問題を防止できる。

0059

<3枚ベル>
図3戻り、3枚ベルは、前述した択ベル1〜3に割り当てられた3枚役と同じ3枚役が単独で割り当てられた当選エリアであるとともに、遊技方法によらず3枚役が入賞する(入賞するようにリール20a〜20cの停止制御が行われる)当選エリアである。

0060

また、3枚ベルは、設定に応じて当選確率が異なり、設定Aから設定Cへ向かうほど、すなわち、遊技者にとって有利な設定となるほど、当選確率が高く設定されている。

0061

そして、本実施形態では、設定A用いられる内部抽選テーブルにおいては、3枚ベルに乱数を割り当てず(当選確率は0)、設定Bで用いられる内部抽選テーブルにおいては、3枚ベルに4000個の乱数を割り当て(当選確率は4000/65536)、設定Cで用いられる内部抽選テーブルにおいては、3枚ベルに6000個の乱数を割り当て(当選確率は6000/65536)ている。

0062

図4に示すように、3枚ベルを設けたことにより、市場においては、設定A、設定B、設定Cのいずれで遊技を行った場合であっても3枚役の入賞確率(入賞率)が等しくなる。

0063

すなわち、設定Aで遊技が行われた場合、3枚ベルの当選に基づいて3枚役が入賞する場合は無いが、択ベル1〜3の当選に基づいて3枚役が入賞する場合が前述のように6000通り存在する。よって、3枚役の入賞確率は、6000/65536となる。

0064

また、設定Bで遊技が行われた場合、3枚ベルの当選に基づいて3枚役が入賞する場合が4000通り存在し、択ベル1〜3の当選に基づいて3枚役が入賞する場合が前述のように2000通り存在するので、3枚役が入賞する場合はこれらを合計した6000通りとなる。よって、3枚役の入賞確率は、6000/65536となる。

0065

また、設定Cで遊技が行われた場合、3枚ベルの当選に基づいて3枚役が入賞する場合が6000通り存在し、択ベル1〜3の当選に基づいて3枚役が入賞する場合は存在しない。よって、3枚役の入賞確率は、30000/65536となる。

0066

これにより、3枚役の入賞確率に基づいて、設定が判別されてしまうといった問題を防止できる。

0067

以上のように、スロットマシン10では、当選エリアとして、9枚役と3枚役とが割り当てられ、これらのうち遊技方法に応じた役が入賞するようにリール20a〜20cの停止制御が行われる択ベル1〜3を設け、この択ベル1〜3が当選しても9枚役や3枚役を入賞させるための遊技方法については報知を行わないようにした。これにより、試験においては、役物比率が低下し、ボーナスモードで遊技者に獲得させる利益を増大でき、市場においては、通常時の出玉率を抑えてボーナスモードで大きな利益を獲得できるといった、ノーマスタイプのスロットマシンの典型的な遊技性を提供できる。

0068

また、スロットマシン10では、設定が高くなるほど択ベル1〜3の当選確率を低下させたので、長期間出玉率に関する試験をクリアできなくなるといったリスクを軽減できる。

0069

さらに、スロットマシン10では、当選エリアとして、9枚役が単独で割り当てられた9枚ベルと、3枚役が単独で割り当てられた3枚ベルとを設け、これら9枚ベルと3枚ベルの当選確率を、設定が高くなるほど高くした。これにより、択ベル1〜3の当選確率が、設定が高くなるほど低くされていても、9枚役と3枚役の入賞確率については設定によらず同程度(本実施形態では同一)にすることができ、9枚役と3枚役の入賞確率に基づいて設定が判明してしまうこともない。

0070

なお、本発明は、択ベル1〜3(択役当選エリア)の当選確率については、設定が高くなるほど低下し、9枚ベル(有利役当選エリア)及び3枚ベル(不利役当選エリア)については、設定が高くなるほど高くされていればよいので、細部の構成については適宜変更できる。

0071

例えば、上記実施形態で説明した各設定における択ベル(択役当選エリア)や9枚ベル(有利役当選エリア)や3枚ベル(不利役当選エリア)の具体的な当選確率(当選エリアに割り当てられた乱数の個数)(図3参照)は、一例を示すものであるため、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更できる。

0072

また、上記実施形態では、設定によらず9枚役(有利役)や3枚役(不利役)の入賞確率が同一となるように、択ベル1〜3(択役当選エリア)と9枚ベル(有利役当選エリア)と3枚ベル(不利役当選エリア)の当選確率を設定する例で説明をしたが、本発明はこれに限定されない。9枚役や3枚役の設定毎の入賞確率(択ベル1〜3(択役当選エリア)と9枚ベル(有利役当選エリア)と3枚ベル(不利役当選エリア)の当選確率)は、遊技者が設定を判別できない程度であれば設定毎に異なっていてもよい。

0073

また、上記実施形態では、有利役が9枚役(配当数が9枚の役)であり、不利役が3枚役(配当数が3枚の役)である例で説明をしたが、有利役と不利役とは、有利役の方が不利役よりも配当数が多ければよいので、有利役や不利役の具体的な内容(配当数など)については、適宜変更できる。

0074

なお、本発明では、複数の当選エリア(択役当選エリア、有利役当選エリア、不利役当選エリア)各々の当選確率(個別当選確率)が設定毎に異なっていても遊技者に設定が判別されないように、有利役や不利役の入賞確率については設定によらず共通としている(図4参照)。また、本発明では、個別当選確率が異なっていても設定が判別されないように、前述した複数の当選エリアのいずれかが当選する確率(合計当選確率)についても設定によらず共通としている。具体的には、択ベル1〜3、9枚ベル、3枚ベルの合計当選確率は、設定によらず共通(9000通り)としている(図3参照)。

0075

このように、本発明では、入賞確率を設定によらず共通とするだけでなく、合計当選確率についても設定によらず共通とすることにより、設定が判別されてしまうといった問題をより確実に防止できる。換言すると、入賞確率を設定によらず共通としても、合計当選確率が設定によって異なっていると、設定が判別されてしまう場合がある。

0076

以下、このような場合について、図5図6に示す具体例に基づいて説明を行う。なお、以下の説明では、9枚役(配当数が9枚の役であり、本発明の有利役に相当する役)の入賞確率を設定によらず共通としたが、合計当選確率(9枚役の割り当てられた当選エリアのいずれかが当選する確率)が異なっているために設定が判別されてしまう構成を例に説明を行う。また、以下の説明では、前述した実施形態と同様の部材については同様の符号を付して説明を省略している。

0077

図5に示すように、本例では、9枚役A〜D(有利役)を設けている。9枚役Aは、入賞有効ライン上に「赤7−ベル−ベル」が表示された場合に入賞となる役であり、9枚役Bは、入賞有効ライン上に「青7−ベル−ベル」が表示された場合に入賞となる役であり、9枚役Cは、入賞有効ライン上に「黒7−ベル−ベル」が表示された場合に入賞となる役であり、9枚役Dは、入賞有効ライン上に「BAR−ベル−ベル」が表示された場合に入賞となる役である。

0078

また、図6(A)に示すように、本例では、当選エリアとして、当選エリアA〜Eを設けている。当選エリアAは、9枚役Aが単独で割り当てられた当選エリアであり、当選エリアBは、9枚役Bが単独で割り当てられた当選エリアであり、当選エリアCは、9枚役Cが単独で割り当てられた当選エリアであり、当選エリアDは、9枚役Dが単独で割り当てられた当選エリアである。一方、当選エリアEは、9枚役A〜Dの全てが割り当てられた当選エリアである。

0079

そして、本例では、中央と右側のリール20b、20cについては、「ベル」の図柄が常に引き込み範囲内に存在するように「ベル」の図柄を配列している。また、本例では、左側のリール20aについては、「赤7」、「青7」、「黒7」、「BAR」のうちいずれか1つが引き込み範囲内に存在するように、これらの図柄を配置している。これにより、当選エリアA〜Dのいずれか当選した場合は、「1/4」の確率で9枚役が入賞(9枚役A〜Dのいずれかが入賞)する。一方、当選エリアEが当選した場合は、100%の確率で9枚役が入賞する。

0080

また、本例では、当選エリアA〜Dの当選確率を、設定Aでは「1000/65536」、設定Bでは「500/65536」、設定Cでは「0/65536」としている。一方、本例では、当選エリアEが当選する場合を、設定Aでは「0/65536」、設定Bでは「500/65536」、設定Cでは「1000/65536」としている。

0081

このように、当選エリアA〜Eの個別当選確率は、設定に応じて異なっているが、前述のように、当選エリアA〜Dが当選した場合は「1/4」の確率で9枚役が入賞し、当選エリアEが当選した場合は100%の確率で9枚役が入賞するので、9枚役が入賞する確率は、図6(B)に示すように、設定A〜Cのいずれにおいても「1000/65536」となり、設定によらず等しい(共通となる)。

0082

以上のように、本例では、当選エリアA〜Eの個別当選確率は設定により異なっているが、9枚役の入賞確率は設定によらず共通としている(図6(B)参照)。このため、9枚役の入賞確率から設定を判別することはできない。しかしながら、本例では、当選エリアA〜Dのいずれかが当選する確率(合計当選確率)が、設定Aでは「4000/65536」、設定Bでは「2500/65536」、設定Cでは「1000/65536」となり、設定に応じて異なっている(図6(B)参照)。このため、この違いに基づいて設定が判別されてしまう。

0083

つまり、当選エリアA〜Eのいずれかが当選している状態において、リール20b、20cのいずれかをリール20aに先駆けて停止させた場合、入賞有効ライン上に「ベル」が停止するようにリールの停止制御が行われる。そして、本例ではリール20b、20cについては「ベル」が常に引き込み範囲内に存在するため、このような停止制御が行われた場合、「ベル」が入賞有効ライン上に停止表示される。一方、当選エリアA〜Eのいずれも当選していない状態において、リール20b、20cのいずれかをリール20aに先駆けて停止させた場合、入賞有効ライン上に停止表示されるようにリールの停止制御が行われる図柄は、このときに当選している役に対応した図柄となる。

0084

このように、リール20b、20cのいずれかをリール20aに先駆けて停止させた場合、当選エリアA〜Eのいずれかが当選しているか否かによって停止制御の内容が異なる。よって、これに基づいて当選エリアA〜Eのいずれかが当選しているか否かが判明(すなわち、合計当選確率が判明する)。そして、本例の場合、合計当選確率が設定によって異なるため(図6(B)参照)、判明した合計当選確率に基づいて設定を判別することができる。

0085

以上のように、入賞確率を設定によらず共通としても、合計当選確率が設定によって異なっていると、設定が判別されてしまう場合がある。これに対して、本発明では、入賞確率と合計当選確率と両方を設定によらず共通としているため(図3図4参照)、これらの一方のみを設定によらず共通とした構成と比較して、設定が判別されてしまうといった問題をより確実に防止できる。

0086

10スロットマシン(遊技機)
20a、20b、20c リール
26a、26b、26cストップボタン
30 制御部
42リールコントローラ
50内部抽選部

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