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技術 針組立体、及びそれを備える針装置

出願人 ニプロ株式会社
発明者 阪本慎吾三野あすみ
出願日 2017年7月14日 (2年11ヶ月経過) 出願番号 2017-138291
公開日 2019年2月7日 (1年4ヶ月経過) 公開番号 2019-017663
状態 未査定
技術分野 注入、注射、留置装置
主要キーワード 大略三角形状 突条部分 フレア形状 フレア部分 廃棄状態 固定タブ 成形ピン 回動リング
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年2月7日)のものです。
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図面 (8)

課題

プロテクタの背面部に形成される窓から外側に針の針先が突き出ることを抑制することができる針組立体を提供する。

解決手段

針組立体は、先端に鋭利な針先を有している針と、針の基端部に設けられている針ハブと、針を覆うべく長尺に形成され、非保護位置保護位置との間で相対変位可能に針ハブに設けられているプロテクタとを備え、プロテクタは、長手方向に直交する三方向に針を覆うべく一対の側面部及び背面部を夫々有し、プロテクタを保護位置に相対変位させることによって、残りの一方向に形成される開口からプロテクタ内に針を入れて針先を覆い、プロテクタ本体の背面部には、窓と少なくとも1つの障壁が形成され、窓は、プロテクタ本体を保護位置に相対変位させた際に針の針先付近に位置し、少なくとも1つの障壁は、窓付近に形成され、且つ窓の方へと向かってくる針の針先付近と当接するように背面部から突出している。

概要

背景

輸液及び採血する際には針組立体が使用され、針組立体の一例として、例えば特許文献1のような安全針アッセンブリが知られている。特許文献1の安全針アッセンブリでは、カニューレが固定されるハブにカラーが装着され、更にカラーにシース回動可能に取り付けられている。シースは、カニューレに向かって回動させることができ、回動させることによってシース内の溝部にカニューレが入ってカニューレの針先が保護されるようになっている。また、シースには、溝部の一部を塞ぐように固定タブが設けられている。固定タブは屈曲するように構成され、屈曲する固定タブをカニューレが乗り越えることによってカニューレが固定タブに係止され、カニューレがロックされるようになっている。また、このように構成される固定タブを成形すべく、シースの背面壁には孔部が形成されている。

概要

プロテクタの背面部に形成される窓から外側に針の針先が突き出ることを抑制することができる針組立体を提供する。 針組立体は、先端に鋭利な針先を有している針と、針の基端部に設けられている針ハブと、針を覆うべく長尺に形成され、非保護位置保護位置との間で相対変位可能に針ハブに設けられているプロテクタとを備え、プロテクタは、長手方向に直交する三方向に針を覆うべく一対の側面部及び背面部を夫々有し、プロテクタを保護位置に相対変位させることによって、残りの一方向に形成される開口からプロテクタ内に針を入れて針先を覆い、プロテクタ本体の背面部には、窓と少なくとも1つの障壁が形成され、窓は、プロテクタ本体を保護位置に相対変位させた際に針の針先付近に位置し、少なくとも1つの障壁は、窓付近に形成され、且つ窓の方へと向かってくる針の針先付近と当接するように背面部から突出している。

目的

本発明は、プロテクタの背面部に形成される窓の奥に針の針先が入り込むことを抑制することができる針組立体、及びそれを備える針装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

先端に鋭利針先を有している針と、前記針の基端部に設けられている針ハブと、前記針を覆うべく長尺に形成され、前記針が露出する非保護位置と前記針を覆って前記針先を保護する保護位置との間で相対変位可能に前記針ハブに設けられているプロテクタとを備え、前記プロテクタは、長手方向に直交すると共に互いに直交する四方向のうち一方向には、前記非保護位置から前記保護位置へ相対変位するときに前記プロテクタ内に前記針が入るための開口を有し、残りの三方向には、前記保護位置にある前記針を覆うべく一対の側面部及び背面部を夫々有し、前記プロテクタの背面部には、窓と少なくとも1つの障壁が形成され、前記窓は、前記プロテクタを前記保護位置に相対変位させた際に前記針の針先付近に位置し、前記少なくとも1つの障壁は、前記窓付近に形成され、且つ前記保護位置において前記針の針先付近に位置し、前記窓の方に相対変位する前記針の針先付近と当接するように前記背面部から突出している、針組立体

請求項2

前記プロテクタは、プロテクタ本体と、爪状部とを有し、前記プロテクタ本体は、前記一対の側面部及び前記背面部を夫々有し、前記プロテクタを前記非保護位置から前記保護位置に相対変位させることによって前記開口から前記プロテクタ本体内に前記針を入れて前記針先を覆い、前記爪状部は、前記一対の側面部のうちの一方の前記側面部から他方の前記側面部に向かう幅方向一方に突出するように前記一方の側面部に設けられ、前記プロテクタを前記非保護位置から前記保護位置に相対変位させる際に前記針によって撓まされて前記針が前記プロテクタ本体内に進むことを許容し、且つ前記針が前記爪状部を乗り越えると弾性復帰して前記針を係止して前記プロテクタ本体内から前記針が離脱することを阻止し、前記窓は、前記爪状部を成形すべく前記爪状部に向けられている、請求項1に記載の針組立体。

請求項3

前記爪状部は、前記幅方向一方に進むにつれて前記プロテクタ本体の先端側に向かい且つ前記背面部に近づくように斜めに突出し、前記窓は、前記爪状部に向かって、前記プロテクタ本体の基端側に向けて斜めに形成され、前記障壁は、前記窓に隣接させるように前記背面部に形成され且つ前記プロテクタ本体の基端側に向けて斜めに突出している、請求項2に記載の針組立体。

請求項4

前記針の針先及び前記障壁は、前記保護位置において前記窓より前記プロテクタの先端側に位置している、請求項1乃至3の何れか1つに記載の針組立体。

請求項5

前記針の針先及び前記障壁は、前記保護位置において前記窓より前記プロテクタの基端側に位置している、請求項1乃至3の何れか1つに記載の針組立体。

請求項6

前記プロテクタは、2つの前記障壁を有し、前記2つの障壁は、前記プロテクタの前記背面部において前記窓より前記プロテクタの先端側及び基端側の両側に夫々形成されている、請求項1乃至3の何れか1つに記載の針組立体。

請求項7

請求項1乃至6の何れか1つに記載の針組立体と、液体を収容可能に構成され、中が前記針と連通するように前記針ハブに取り付けられる液体移送具とを備える、針装置

技術分野

0001

本発明は、使用後に針先を保護可能に構成されている針組立体、及びそれを備える針装置に関する。

背景技術

0002

輸液及び採血する際には針組立体が使用され、針組立体の一例として、例えば特許文献1のような安全針アッセンブリが知られている。特許文献1の安全針アッセンブリでは、カニューレが固定されるハブにカラーが装着され、更にカラーにシース回動可能に取り付けられている。シースは、カニューレに向かって回動させることができ、回動させることによってシース内の溝部にカニューレが入ってカニューレの針先が保護されるようになっている。また、シースには、溝部の一部を塞ぐように固定タブが設けられている。固定タブは屈曲するように構成され、屈曲する固定タブをカニューレが乗り越えることによってカニューレが固定タブに係止され、カニューレがロックされるようになっている。また、このように構成される固定タブを成形すべく、シースの背面壁には孔部が形成されている。

先行技術

0003

特許第5896927号明細書

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1の安全針アッセンブリでは、カニューレをロックしてカニューレがシースから出ないようにしているので、カニューレに対するロックは基本的に解除することができないようになっている。それ故、カニューレがロックされている状態で、シースに不意な荷重が作用する等してシースがハブから離れる方向に回動すると、カニューレは、遠位端を背面壁側に撓ませるような荷重を固定タブから受けることになる。このような荷重を受けるカニューレは、その長さ及び針径が用途に応じて異なるものが使用され、例えば注入及び採取する液量が少ない場合には、特許文献1に記載のカニューレより短く且つ細いカニューレが使用されることがある。このような形状のカニューレが使用されている場合、固定タブから荷重を受けることによってカニューレが撓められ、カニューレの遠位端がシースの背面壁へと向き且つ孔部に近づくように変形する。特許文献1の安全針アッセンブリのようにカニューレが長い場合には問題とならないが、カニューレの遠位端、即ち針先が孔部付近に位置する程、カニューレが短い場合には、以下のような事態が生じる。即ち、カニューレが撓められてカニューレの遠位端が孔部に近づいていくことによってやがて遠位端が孔部に落ち込むことになる。また、カニューレの遠位端が背面壁に向けられるため、遠位端が孔部に落ち込むことになる。

0005

また、短いカニューレが使用される場合、以下のような事態も生じることがある。即ち、金属材料から成るカニューレは、前述するように撓められると塑性変形を起こし、遠位端が背面壁に向いている状態のままとなることがある。この状態で、シースの背面壁に負荷かけられてシースがハブに近づく方向に回動すると、カニューレの塑性変形の度合い及びカニューレの長さによってはカニューレの遠位端が背面壁等に孔部に入り込む。このように、特許文献1の安全針アッセンブリでは、シース(即ち、プロテクタ)に負荷が掛った際にカニューレの遠位端(即ち、針の針先)が孔部(即ち、窓)の奥の方に入り込む。

0006

そこで本発明は、プロテクタの背面部に形成される窓の奥に針の針先が入り込むことを抑制することができる針組立体、及びそれを備える針装置を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0007

本発明の針組立体は、先端に鋭利な針先を有している針と、前記針の基端部に設けられている針ハブと、前記針を覆うべく長尺に形成され、前記針が露出する非保護位置と前記針を覆って前記針先を保護する保護位置との間で相対変位可能に前記針ハブに設けられているプロテクタとを備え、前記プロテクタは、長手方向に直交すると共に互いに直交する四方向のうち一方向には、前記非保護位置から前記保護位置へ相対変位するときに前記プロテクタ内に前記針が入るための開口を有し、残りの三方向には、前記保護位置にある前記針を覆うべく一対の側面部及び背面部を夫々有し、前記プロテクタの背面部には、窓と少なくとも1つの障壁が形成され、前記窓は、前記プロテクタを前記保護位置に相対変位させた際に前記針の針先付近に位置し、前記少なくとも1つの障壁は、前記窓付近に形成され、且つ前記保護位置において前記針の針先付近とに位置し、前記窓の方に相対変位する前記針の針先付近と当接するように前記背面部から突出しているものである。

0008

本発明に従えば、障壁を窓付近に形成することによって針を障壁に当て、針先が窓に達することを抑制することができる。これにより、針先が窓の奥に入り込むことを抑制することができる。

発明の効果

0009

本発明によれば、プロテクタの背面部に形成される窓の奥に針の針先が入り込むことを抑制することができる。

図面の簡単な説明

0010

本発明の針装置を側方から見た正面図である。
図1の針装置に備わる針組立体を拡大してみた正面図である。
図2の針組立体を切断線III−IIIで切断してみた拡大断面図である。
図3の針組立体を切断線IV−IVで切断してみた拡大断面図である。
図1の針装置に関して、(a)は針装置の使用時における使用状態を示す図であり、また(b)は、針先が保護されている保護状態を示す図である。
図1の針装置であって、針が爪状部によって曲げられている状態を示す図である。
図1の針装置であって、曲がった針が障壁によって孔から出ることを抑制されている状態を示す図である。

実施例

0011

以下、本発明に係る実施形態の針組立体1、及びそれを備える針装置2について図面を参照して説明する。以下では、針装置2を使用する使用者(即ち、施術者)に対して針組立体1及び針装置2の先端側を遠位側とし、針組立体1及び針装置2の基端側を近位側と称している。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、説明する上で便宜上使用するものであって、発明の構成の向き等をその方向に限定するものではない。また、以下に説明する針組立体1及び針装置2は、本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。

0012

[針装置]
図1に示す実施形態の針装置2は、主に患者に輸液(例えば、薬液及び栄養剤)を投与したり、患者から血液等を採取したりする際に用いられる。針装置2は、予め定められる軸線L1に沿って形成されており、軸線L1に沿う針軸方向に延びている。針装置2は、いわゆるシリンジ付き針組立体であり、シリンジ3と、図2に示すような針組立体1とを備えている。

0013

液体移送具の一例であるシリンジ3は、輸液や血液等を溜めておく器具であり、シリンダ11と、プランジャ12とを有している。シリンダ11は、大略円筒状に形成されており、針軸方向に延在している。シリンダ11は、その遠位側に入出部13(図3参照)を有しており、入出部13は、シリンダ11の残余の部分に比べて小径に形成されている。また、入出部13は、大略円錐台状に形成されており、その外周部が遠位側に向かって先細テーパ状に形成されている。このように構成されている入出部13は、遠位側に開口を有しており、この開口によってシリンジ3内が外側と繋がっている。即ち、シリンダ11は、その内の輸液を開口から注出させたり、また開口からシリンダ11内に血液等を注入させたりできるようになっている。

0014

また、シリンダ11は、その近位側にも開口を有しており、この開口からシリンダ11内にプランジャ12が挿入されている。プランジャ12は、その遠位側部分の外周面ガスケット(図示せず)を有しており、このガスケットが針軸方向に摺動可能にシリンダ11に嵌合している。また、プランジャ12は、その近位側がシリンダ11から突出しており、使用者がその近位側端部を把持して押し引きできるようになっている。

0015

このように構成されているシリンジ3は、プランジャ12を遠位側に押すことでシリンダ11内の輸液を入出部13の開口から送出させることができ、またプランジャ12を引くことで入出部13の開口からシリンダ11内に血液等を引き込むことができるようになっている。更に、シリンジ3は、針組立体1を取り付け可能に構成されており、針組立体1を介して入出部13から押し出される輸液を患者の血管に投与したり、また針組立体1を介して患者の血液を採取したりするようになっている。以下では、シリンジ3に針組立体1を取り付けるべく、シリンジ3の構成について詳しく説明する。

0016

図3に示すようにシリンジ3のシリンダ11は、その遠位側であって入出部13の周り取付部14を有している。取付部14は、大略円筒状であって、シリンダ11の入出部13と残余部との間にあるテーパ部11aに形成されている。また、取付部14は、入出部13の近位側部分を半径方向外側から周方向全周にわたって外囲し、且つ入出部13との間に間隔を空けて配置されている。なお、入出部13は、取付部14より長尺に形成されており、その遠位端部分が取付部14から遠位側に突出している。更に、取付部14の内周面には、雌ねじが形成されており、そこに針組立体1が螺合されている。

0017

<針組立体>
針組立体1は、図1に示すように針21と、プロテクタ22とを備えており、患者の皮膚や血管等に針21を穿刺して、針21を介して輸液を投与したり血液等を採取したりするために用いられる。また、針組立体1は、使用後において針21にプロテクタ22を被せることによって針21を保護させ、使用者、患者、及び廃棄物処理者等に血液等が付着する針が刺さったり触れたりすることを抑制することができる。このような機能を有する針組立体1は、前述の通り針21及びプロテクタ22を備えると共に、針ハブ23を備えている。

0018

[針ハブ及び針]
図2及び図3に示す針ハブ23は、合成樹脂から成る大略円筒状の部材である。針ハブ23は、近位側に大径部25を有し、遠位側に小径部26を有している。大径部25は、小径部26に比べて大径に形成されており、その中にシリンダ11の入出部13を嵌合できるようになっている。また、大径部25は、取付部14内に挿入して螺合することができ、これによって大径部25がシリンジ3の遠位端部に取り付けられている。また、大径部25の遠位側部分には、小径部26が一体的に設けられている。小径部26は、大略円筒状に形成されており、その外周面には、4つのリブ26aが一体的に形成されている。また、小径部26は、大径部25内と繋がる内孔26bを有しており、内孔26bに針21が嵌合されて固定されている。

0019

針21は、例えば金属材料又は硬質の合成樹脂から成る大略円筒状の中空針であり、20G以上のゲージの細い針21である。針21は、その近位側部分を針ハブ23に挿入させて針ハブ23に接着剤等によって固定されており、針ハブ23から軸線L1に沿って(即ち、針軸方向一方)に突出している。また、針21は、遠位端部に鋭利な針先21aを有しており、針先21aは、患者の皮膚及び血管を穿刺可能に鋭利に形成されている。更に、針21としては、比較的短いものが採用されており、その針先21aが後述する窓38付近に位置している。このような形状を有する針21の針先21aは、前述の通り、穿刺して抜いた後、即ち使用後においてプロテクタ22によって保護されるようになっている。

0020

[プロテクタ]
プロテクタ22は、針ハブ23に回動可能に設けられており、回動させることによって針21に対して相対変位できるようになっている。また、針21に向かわせるようにプロテクタ22を相対変位させることによって、針21にプロテクタ22を被せることができ、被せることによって針21の針先21aを保護するようになっている。このような機能を有するプロテクタ22は、プロテクタ本体31と、一対のガイドリブ33L,33Rと、爪状部34と、を有している。

0021

プロテクタ本体31は、針21より長尺の部材であり、その長手方向に直交する面で切断した断面が図4に示すように大略U字状に形成されている。即ち、プロテクタ本体31は、一対の側面部31l,31r、背面部31c、及び天井部31dを有している。一対の側面部31l,31rは、針21より長尺に形成されており、長手方向に直交するに幅方向両側に互いに対向するように配置されている。また、一対の側面部31l,31rには、長手方向及び幅方向に夫々直交する奥行方向一方側、即ち奥側の端部に架け渡すように背面部31cが設けられている。即ち、プロテクタ本体31は、長手方向に直交する三方向に一対の側面部31l,31r及び背面部31cを有している。また、天井部31dは、前記3つの面部31c,31l,31rの遠位部に設けられ、プロテクタ本体31内の空間を長手方向一方側からを覆っている。

0022

このように構成されているプロテクタ本体31は、奥行方向他方側(即ち、手前側であって、長手方向に直交する方向において残りの一方向)及び長手方向他方側(即ち、近位側)の二方向において開口しており、手前側(即ち、背面部31cの反対側)にある開口31eは、針21及び針ハブ23の形状に合わせて形成されている。なお、開口31eは、針21及び針ハブ23の形状に完全に合わせられている必要はなく、開口31eの幅は、針21及び針ハブ23の直径より大きくてもよい。また、長手方向他方側にある開口は、そこに針ハブ23を収めることができるように形成されている。このように構成されているプロテクタ本体31は、プロテクタ22を回動させることで開口31eからプロテクタ本体31内に針21及び針ハブ23を入れることができ、プロテクタ本体31内に入れた際に長手方向他方側にある開口に針ハブ23が配置されるようになっている。また、プロテクタ22を回動させるべく、プロテクタ本体31と針ハブ23とには、ヒンジ部24が架け渡されている。

0023

ヒンジ部24は、板状に形成されており、半径方向外方に突出させるように針ハブ23の大径部25に一体的に設けられている。また、ヒンジ部24の先端は、背面部31cの長手方向他端部に設けられている。これにより、ヒンジ部24は、針ハブ23の大径部25とプロテクタ本体31とに架け渡すように設けられている。また、ヒンジ部24は、その中間部分24aで折り返すことができる一方、所定角α(例えば120度以上)まで開くことができるようになっている。これにより、プロテクタ本体31は、中間部分24a付近を中心にしてプロテクタ本体31の幅方向に延びる回転軸L2周りに回動することができる。このように回動可能に構成されることによって、プロテクタ本体31(即ち、プロテクタ22)は、ヒンジ部24が開いている使用位置(図5(a)参照)から、ヒンジ部24が閉じている保護位置(図5(b)参照)まで相対変位させることができるようになっている。なお、非保護位置の一例である使用位置は、穿刺作業の際に針先21aを露出させるべくプロテクタ本体31が配置される位置であり、使用位置では、プロテクタ本体31の長手方向一方側の部分が針軸方向他方側に向けられてプロテクタ本体31が針21から遠ざけられている。また、保護位置とは、穿刺作業後に針先21aを保護すべくプロテクタ本体31が配置される位置であって、保護位置では、プロテクタ本体31が針21に覆い被さっている。従って、プロテクタ本体31は、穿刺作業時に針先21aをそこから露出させ、また穿刺作業が終了した後に針21に被せられて針先21aを保護するようになっている。

0024

また、保護位置では、図2に示すように針先21aだけでなく針ハブ23もまたプロテクタ本体31の中に収容されるようになっている。即ち、プロテクタ本体31は、前述の通り針21及び針ハブ23の形状に合わせるようにして形成されており、長手方向一方側の部分(即ち、針先収容部分31f)に比べて長手方向他方側の部分(即ちハブ収容部分31g)の方が幅広に形成されている。針先収容部分31fとハブ収容部分31gとの間には、ガイド部分31hが形成されており、ガイド部分31hは、長手方向一方に進むにつれて幅が狭くなっている。このように形成されるガイド部分31hには、その一対の側面部31l,31rの内側面にガイドリブ33L,33Rが夫々設けられている。

0025

一対のガイドリブ33L,33Rは、各側面部31l,31rから半径方向内方に突出するように設けられている。また、一対のガイドリブ33L,33Rは、互いに幅方向に一定の距離xをあけた状態で奥行方向一方且つ長手方向一方に向かって斜めに延在しており、その間に挿入溝35が形成されている。挿入溝35は、奥行方向一方且つ軸線方向一方に斜めに延在しており、正面視でプロテクタ本体31の中心線に沿うように延びている。針先収容部分31fもまた、この中心線に沿って延在しており、挿入溝35と針先収容部分31f内とが真直ぐに繋がっている。これにより、プロテクタ本体31を保護位置まで回動させた際に針21は、挿入溝35及び針先収容部分31f内に収容されるようになっている。

0026

また、一対のガイドリブ33L,33Rは、奥行方向他方側、即ち手前側にガイド面33l,33rを形成している。ガイド面33l,33rは、正面視で大略三角形状に形成されており、長手方向他方側の端縁が幅方向内側に進むにつれて長手方向一方側に傾斜している。これより、一対のガイドリブ33L,33Rの長手方向他端側部分の間を幅広に形成し、それらの間に針ハブ23の遠位端部分を収めることができる。また、ガイド面33l、33rは、幅方向内側に進むにつれて奥行方向一方側、即ち奥側に向かって傾斜している。それ故、針21をガイド面33l,33rに押し付けることによって、針21を挿入溝35の方へと案内するようになっている。このように構成されている一対のガイドリブ33L,33Rのうちの一方、本実施形態において一方のガイドリブ33Rには、爪状部34が設けられている。

0027

爪状部34は、短冊状の板であり、一方のガイドリブ33Rに一体的に設けられている。より詳細に説明すると、爪状部34は、一方のガイドリブ33Rのガイド面33rを延長するように、一方のガイドリブ33Rから他方のガイドリブ33Lに向かって(つまり、幅方向内側に向かって)突出している。これにより、爪状部34は、正面視で挿入溝35に幅方向に横切るように配置されている。それ故、プロテクタ本体31を相対回動させて針21を収容する際の針21の軌道上に爪状部34が配置され、針21が爪状部34に当接するようになっている。また、爪状部34は、その先端を自由端とする片持ち梁のようになっており、針21によって爪状部34を押すことで、爪状部34の基端部を支点として奥側に撓むようになっている。これにより、爪状部34によって塞がれた挿入溝35を開けて針21を挿入溝35に入れることができる。即ち、針21がプロテクタ本体31内の保護位置に進むことが許容されている。

0028

また、爪状部34は、幅方向内側に進むにつれて奥側に延びるように傾斜している。これにより、奥側に傾斜していない場合に比べて爪状部34を奥側に撓ませる量を小さくすることができ、また爪状部34の手前側の面34aによって針21を挿入溝35に案内することができる。また、爪状部34は、幅方向内側に進むにつれて長方向一方側にも延びるように傾斜している。これにより、爪状部34が針21と当接する当接箇所を爪状部34の基端に対して長手方向一方側にずらすことができる。これにより、爪状部34が長手方向に延びていない場合(即ち、爪状部34が幅方向に単純に伸びている場合)に比べて、爪状部34の基端と当接箇所とを直線的に結んだ直線距離Lを長くすることができる。直線距離Lは、支点(爪状部34の基端)と力点(当接箇所)との距離に相当し、この直線距離Lに応じて爪状部34の撓ませるのに必要な力が決まる。それ故、直線距離Lを大きくすることが好ましい。爪状部34が幅方向に単純に伸びている場合には、直線距離Lを大きくするために挿入溝35を広くする必要がある。これに対して、爪状部34のを長方向一方側にも延びるように傾斜させることによって、当接箇所を長手方向一方側にずらすことができるので、挿入溝35を広くせずとも直線距離Lを長くとることができる。これにより、開口31eにおける針21が挿入される部分及び挿入溝35の幅を狭く形成することができ、プロテクタ本体31の小型化を図ることができる。

0029

また、爪状部34が幅方向内側に進むにつれて長方向一方側にも延びるように傾斜していることによって、爪状部34が幅方向内側に真直ぐ延びる場合に比べて針21との当接箇所を針21の近位側にすることができ、遠位側とする場合に比べてより小さな押付荷重で爪状部34を撓ませることができる。また、針組立体1では、爪状部34を押し開く際、爪状部34はまず基端側に針21が当接し、針21が押し込まれることによって当接箇所が先端側へと遷移していく。それ故、当接した直後は爪状部34を撓ませるのに最も大きな荷重が必要となるが、当接した直後における当接箇所を針21の近位側に寄せているので、当接した直後において針21から爪状部34に荷重を効率的に伝えることができる。これにより、爪状部34をより小さな力で撓ませて押し開くことができる。

0030

更に、爪状部34は、板状に形成されて弾性復元力を有している。即ち、爪状部34は、押し開かれた後に針21が爪状部34より奥側に入り込む(即ち、プロテクタ本体31が保護位置まで移動する)ことによって元の位置(即ち、初期位置)に戻り、再び挿入溝35を横切るように配置される。これにより、挿入溝35内の針21は、離脱しようとする際に爪状部34によって係止され、プロテクタ本体31の開口31eからの離脱が阻止される。このようにして、針21は、プロテクタ本体31に覆われ且つ針先21aが保護された状態でプロテクタ本体31内に保持されている。

0031

このような機能を有するプロテクタ本体31は、射出成形によって成形され、成形する際に一対のガイドリブ33L,33Rと共に一体的に成形される。爪状部34もまた一対のガイドリブ33Rと一緒に成形されるが、一方のガイドリブ33Rから突出するように形成されているため、成形する際に成形ピン37(図4参照)が用いられる。成形ピン37は、射出成形用の型に挿入され、その先端面によって爪状部34の奥側の面34bを形成する。この際、プロテクタ本体31の背面部31cには、成形ピン37によって窓38が形成される。窓38は、図3に示すように手前側に進むにつれて長手方向他方側へと傾くように背面部31cを斜めに貫通しており、爪状部34に向けて形成されている。このように窓38は、射出成形する際に成形ピン37によって形成される。それ故、窓38は、爪状部34の近くに形成される。また、窓38は、本実施形態のように針21が短い(より具体的には、針先21aが窓38より少しだけ長手方向一方側に位置する程度の短い針21)場合、針先21a付近に形成されることにもなる。それ故、針21が折れ曲がったりすることによって、針先21aが窓38に入り込みやすくやすくなる。それ故、背面部31cには、一対の障壁39a,39bが一体的に設けられている。

0032

一対の障壁39a,39bは、窓38の長手方向一方側及び他方側に隣接するように背面部31cの内面31bに形成されている。また、一対の障壁39a,39bは、背面部31cの内面31bから手前側に突出しており、窓38が背面部31cを貫通する貫通方向に延在している。このように形成されている一対の障壁39a,39bは、貫通方向に延びる窓38に沿うように形成されており、爪状部34と共に成形ピン37によって一体的に成形することができる。このように成形されている一対の障壁39a,39bは、後述するようにプロテクタ22に不所望な負荷がかかった際に針21の針先21aが窓38に入り込むことを抑制している。このように背面部31cには、その内面31bに一対の障壁39a,39bが形成されている。また。背面部31cの背面(外面)31iには、滑り止め部36が形成されている。

0033

滑り止め部36は、主に背面31iの長手方向他方側の部分(即ち、基端側部分)に形成されている。滑り止め部36は、複数の突条部分36aを有しており、例えば6つの突条部分36aを有している。6つの突条部分36aは、背面から奥行方向に突出し且つ幅方向に延在し、長手方向に等間隔を空けて配置されている。このように構成されている滑り止め部36は、そこに使用者の親指及び人差し指等を夫々載置できるようになっており、滑り止め部36によって使用者の親指又は人差し指等がプロテクタ本体31に対してずれないようになっている。また、背面31iには、長手方向一方側に滑り止め部36が形成されていない部分が存在している。この長手方向一方側の部分には、様々な物(台やトレイ等)を押し当てられ、そのまま押すことによってプロテクタ本体31を針21の方に向かって回動させることができる。また、背面部31cの長手方向一方側の部分は、R面取りされており、湾曲して天井部31dに繋がっており、この部分に種々の物を押し当ててプロテクタ本体31を回動させることもできる。

0034

更に、プロテクタ本体31では、一対の側面部31l,31rの長手方向他方側の端部にフレア部分31m,31nを有している。フレア部分31m,31nは、図2に示すように長手方向他方側に進むにつれて互いに離れるように傾斜しており、フレア形状になっている。また、フレア部分31m,31nには、それを幅方向に貫通する係合孔31j,31kが夫々形成され、針ハブ23の大径部25には、一対の係合孔31j,31kに対応するように一対の係合片25b,25cが形成されている。

0035

一対の係合片25b,25cの各々は、プロテクタ本体31を回動させるとフレア部分31m,31nに当接するようになっており、当接することによってプロテクタ本体31の回動が一対のフレア部分31m,31nによって規制されるようになっている。また、一対のフレア部分31m,31nは、一対の側面部31l,31rの残余部分に対して幅方向外側に撓むように形成されている。それ故、プロテクタ本体31を更に回動させるように一対の係合片25b,25cを一対のフレア部分31m,31nに押し当てると、一対のフレア部分31m,31nが外側に押し広げられる。そうすると、それらの間に一対の係合片25b,25cが入ってプロテクタ本体31を更に回動させることができるようになる。そのまま回動させると、やがてプロテクタ本体31が保護位置に達する。そうすると、各係合片25b,25cは、対応する係合孔31j,31kに嵌まり込み、プロテクタ本体31が保護位置にて保持される。なお、係合孔31j,31kの外形寸法は、嵌りやすくするために係合片25b,25cの外形寸法より大きく形成されている。それ故、プロテクタ本体31は、嵌まり込んだ後も針ハブ23に対して多少回動できるようになっている。

0036

<針組立体による針先保護
このように構成されている針組立体1は、針ハブ23をシリンジ3に取り付けることによってシリンジ3と共に針装置2を構成し、針21を介して患者にシリンジ3内の輸液を投与したり患者から血液を採取してシリンジ3内に溜めたりすることができる。輸液の投与又は採血する際には、プロテクタ本体31が針21から離すように(即ち、シリンジ3の方に向かって)折り返えされて使用位置まで相対回動させられており、プロテクタ22が穿刺作業の妨げにならないようにする(例えば、図5(a)参照)。そして、使用者は、シリンダ11を片手で保持すると共に、保持している片手の何れかの指(例えば、親指又は人差し指)でプロテクタ本体31をシリンダ11に押さえ付け、プロテクタ本体31が針21の方に向かわないようにする。針装置2は、このような使用状態にしてから患者の血管等に穿刺される。穿刺した後には、目的に応じてプランジャ12を押して輸液を投与したり、プランジャ12を引いて血液を採取したりする。輸液の投与又は採血が終了すると、針先21aを血管等から抜く。

0037

使用者は、針21を抜くと、針先21aを保護すべくプロテクタ本体31を針21に向かって回動させる。具体的には、使用者が滑り止め部36を指で押したり、背面31iの長手方向一端側を物に押し付けたりしてプロテクタ本体31を回動させる。使用位置にあるプロテクタ本体31を針21に向かって回動させると、やがてプロテクタ本体31のフレア部分31m,31nが係合片25b,25cに当接し、プロテクタ本体31の回動が規制される。更に回動させ続けるべく、プロテクタ本体31を押し続けると、係合片25b,25cによって一対のフレア部分31m,31nが押し広げられ、やがて係合片25b,25cが一対のフレア部分31m,31nの間に入る。そうすると、プロテクタ本体31の回動の規制が解除され、プロテクタ本体31を更に回動させることができるようになる。

0038

プロテクタ本体31を更に回動させると、やがて針21がガイド面33l,33rの何れか(例えば、一方のガイド面33r)に当接する。更にプロテクタ本体31を回動させると、針21はガイド面33rによって挿入溝35の方に案内されながらプロテクタ本体31の奥側に進み、やがて爪状部34に当接する。なお、他方のガイド面33lに当接した場合もまた、針21は、ガイド面33lによって挿入溝35の方に案内されながらプロテクタ本体31の奥側に進み、やがて挿入溝35に達すると爪状部34に当接する。また、針21がガイド面33l,33rの何れにも当接することなく挿入溝35に直接達することもあり、その場合にはガイド面33l,33rに案内させることなく爪状部34に当接する。

0039

針21が爪状部34に当接した状態から更にプロテクタ本体31が押されると、爪状部34が針21に押されて奥側へと撓められる。これにより、挿入溝35が徐々に開いていき、やがて針21が通れる程度まで挿入溝35が開かれる。更に、プロテクタ本体31を保護位置まで押すことによって、針21が爪状部34の横側を通って挿入溝35の奥側に入り、針21が挿入溝35内に収容される。これにより、針21がプロテクタ本体31によって覆われ、針21の針先21aがプロテクタ本体31によって保護される。なお、本実施形態の爪状部34は、初期位置においてガイドリブ33Lと隙間を空けているが、その先端がガイドリブ33Lと接していてもよい。

0040

他方、針21が挿入溝35内に収容されると爪状部34が弾性復帰して初期位置に戻り、挿入溝35が爪状部34によって再び塞がれる。これにより、挿入溝35内の針21は、プロテクタ本体31の開口31eからの離脱が阻止される。即ち、針21は、プロテクタ本体31に覆われ且つ針先21aが保護された状態でプロテクタ本体31内に保持される。また、プロテクタ本体31を保護位置まで回動させることによって、プロテクタ本体31の一対の係合孔31j,31kの各々に対応する係合片25b,25cが係合する(図5(b)参照)。このようにしてプロテクタ本体31が保護位置にて保持され、その状態で針組立体1が廃棄される。これにより、汚染された針先21aが露出した状態で廃棄され、またその針先21aが使用者、患者、又は廃棄物処理者等に刺さって細菌やウイルス等に感染することを防ぐことができる。

0041

ところで、廃棄される針組立体1では、その廃棄状態によってプロテクタ本体31に不所望な荷重が作用することがある。即ち、プロテクタ本体31が奥側へと押されたり、逆にプロテクタ本体31が手前側に押されたりするようなことがある。奥側に押されるような場合、そのような荷重によりプロテクタ本体31が保護位置から使用位置の方へ回動させられる。しかし、一対の係合孔31j,31kの各々に対応する係合片25b,25cが係合しているので、プロテクタ本体31は、所定の角度以上回動することはなく、針ハブ23がプロテクタ本体31から出ることが抑制されている。

0042

針21の針先21aもまた、爪状部34によってプロテクタ本体31から出ることがないようになっている。即ち、プロテクタ本体31が使用位置の方へ回動して針21が開口31eの方へと動くと針21が爪状部34に当たるようになっており(図4二点鎖線の針21参照)、プロテクタ本体31の開口31eから出られないようになっている。他方、針21を爪状部34に当てて針21の離脱を抑えるので、針21には、針先21aを背面部31cに向けるような大きな荷重が作用する。前述の通り、針組立体1の針21は細く形成されており、不所望な荷重を受けることによって針先21aが背面部31cに向くように針21が変形する(より詳細には曲がる)。プロテクタ本体31を回動すればするほど針21の変形が大きくなり、大きくなるに従って針先21aが背面部31cに近づくと共に窓38の方に向かってくる。他方、窓38付近には一方の障壁39aが設けられており、針21が変形していくとやがて図6に示すように針先21a付近が一方の障壁39aに当たる。この一方の障壁39aは、背面部31cから突出するように形成されており、針先21aが一方の障壁39aを乗り越えるまで針先21aの動きを止めることができる。それ故、一方の障壁39aによって針先21aが窓38まで達することを抑制することができる。なお、特許文献1の安全針アッセンブリのように一方の障壁39aがない場合には、図6の二点鎖線で示すように針先21aが背面部31cに沿って摺動した後、窓38に落ち込むことになる。

0043

また、一方の障壁39aは、屈曲する針21に当たることでその針21に対して摺動抵抗を与え、針21が一方の障壁39aに沿って摺動することを抑制することができる。即ち、針先21aが窓38に達することを抑制することができる。なお、一方の障壁39aが長手方向他方側に傾けて形成されているので、針先21aが一方の障壁39aの長手方向一方側の面に当接するような場合には、針先21aと一方の障壁39aとの接触面積を大きくすることができるので、より動きを抑制することができる。

0044

更に、針先21a付近に一方の障壁39aが当たると、針21が針先21a付近で支持されることなる。これにより、プロテクタ本体31が更に回動した場合、針21の近位側部分が背面部31cから離れる方向に反るように屈曲し始める。これにより、背面部31cに向いていた針先21aが起き上がり、針先21aの向きを窓38から逸すことができる。それ故、仮に針先21aが一方の障壁39aを乗り越えたとしても、針先21aを窓38に入りにくくすることができる。このように、窓38付近に一方の障壁39aを形成することによって、針先21aが窓38に入り込むことを抑制することができる。なお、本実施形態の針組立体1では、一方の障壁39aが窓38に隣接して形成されているが、必ずしも隣接する必要はない。即ち、一方の障壁39aは、屈曲する針21の針先21aが当たるように窓38付近に形成されていれば、同様の作用効果を奏することができる。

0045

次に、プロテクタ本体31が手前側に押されるような場合について説明する。この場合、針21が真直ぐの状態であれば、針先21aが一方の障壁39aより長手方向一方側に位置しているので、針先21a付近が一方の障壁39a又は背面部31cに当たることになり、窓38と針先21aとの間にある程度の距離を保つことができる。即ち、針先21aを窓38から離すことができ、針先21aが窓38に入り込むことを抑制することができる。

0046

他方、針21は廃棄後は常に真直ぐな状態で保てるわけではなく、廃棄状態によっては、針21が屈曲して針先21aが背面部31cの方に向き、且つ針先21aが更に窓38側に寄っていることがある。このような場合、図7に示すように針先21aが一方の障壁39a及び背面部31cに当たらずに窓38に入り込むことがある。このような場合でも、他方の障壁39bが針21の中間部分を窓38から離して支持し、針先21aが窓38の奥に入り込むことを抑制することができる。

0047

このように構成されている針組立体1では、前述の通り必ずしも一対の障壁39a,39bが窓38に隣接して形成する必要はない。他方、一方の障壁39aを窓38に隣接させることによって、針21が爪状部34によって屈曲させられた際に、針21が短すぎて針先21aが引っ掛からずに窓38に落ち込むことを抑制することができる。他方、他方の障壁39bを窓38に隣接させることによって、他方の障壁39bは、その高さを抑えつつ、針21を背面部31cから離して支持することができる。なお、本実施形態の針組立体1のように一対の障壁39a,39bの両方を設けることによって針21の長さに限定されず、種々の用途の針組立体に採用することができる。即ち、汎用性が高い針組立体1を製造することができる。

0048

[その他の実施形態]
本実施形態の針組立体1は、シリンジ3を取り付けることによって針装置2を構成しているが、必ずしもこのような構成である必要はない。例えば、シリンジ3に代えて管ホルダを取り付けてもよい。管ホルダは、輸液や血液等を収容可能な管を取り付け可能に構成され、例えば採血管ホルダ等がある。また、シリンジ3及び管ホルダは、必ずしも針ハブ23と別体である必要はなく、一体的に構成されていてもよい。

0049

また、本実施形態の針組立体1では、プロテクタ本体31が板状のヒンジ部24を介して針ハブ23に設けられているが、必ずしもこのような構成である必要はなく、プロテクタ本体31が板状のヒンジ部24を介して針ハブ23に対し回動可能であって針先21aを保護できるような構成であればよい。例えば、回動リングが軸線L1回りに回動可能に針ハブ23に外装され、回動リングには、回転軸L2を中心に回動可能にプロテクタ本体31が取り付けられる。これにより、プロテクタ本体31を針21に向かって回動させることができると共に、軸線L1回りにも回動させることができるようになる。また、プロテクタ本体31は、必ずしも前述のように針ハブ23と一体的に形成されている必要はなく、針ハブ23と別体で構成されていてもよい。この場合、使用後に前述する回動リングに取り付けることによってプロテクタ22が使用される。その他、プロテクタ本体31、針ハブ23、及び針21の形状は、必ずしも前述するような形状である必要はない。例えば、針21は、遠位側部分が湾曲するような屈曲針であってもよく、それに合わせてプロテクタ本体31の形状が変えられてもよい。

0050

更に、本実施形態の針組立体1では、爪状部34が幅方向内側に進むにつれて奥側且つ長手方向一方側に延びるように傾斜しているが、必ずしもこのような形状である必要はない。爪状部34は、例えば、幅方向内側に真直ぐ延びるものであってもよい。また、爪状部34は、必ずしも奥側に延在している必要はなく、幅方向及び長手方向にのみ傾斜するように延在していてもよい。何れの場合にも、成形ピン37によって爪状部34を成形すべく窓38が形成され、その向きに合わせて少なくとも1つの障壁39a,39bが形成される。

0051

また、本実施形態の針組立体1では、窓38の長手方向両側に障壁39a,39bが夫々設けられているが、必ずしも両方が設けられている必要はない。例えば、針21が曲がった状態でプロテクタ本体31の背面部31cが押されても針先21aが窓38に入りそうにない場合には、他方の障壁39bがなくてもよい。また、プロテクタ本体31が奥側に回動して針21が屈曲した際に針先21aが窓38に入り込まないような場合には、一方の障壁39aがなくてもよい。また、爪状部34も必ずしも必要ではなく、爪状部34以外にも針21が屈曲する理由は様々であり、そのような場合においても一対の障壁39a,39bを形成することによって屈曲する針21の針先21aが窓38の奥に入り込むことを抑制することができる。

0052

1針組立体
2針装置
3シリンジ(液体移送具)
21 針
21a針先
22プロテクタ
23針ハブ
31 プロテクタ本体
31b内面
31c 背面部
31e 開口
31l,31r 側面部
34 爪状部
38 窓
39a,39b 障壁

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