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技術 放射線画像撮影装置、放射線画像撮影システム及び画像表示方法

出願人 コニカミノルタ株式会社
発明者 勝嶌和彦
出願日 2017年7月14日 (2年4ヶ月経過) 出願番号 2017-137622
公開日 2019年2月7日 (9ヶ月経過) 公開番号 2019-017626
状態 未査定
技術分野 放射線診断機器
主要キーワード 調整パラメーター 自動引 小病院 検査種類 コンソールアプリケーション 放射線照射条件 電流時間積 バッテリー切れ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

可搬型コンソールの代わりに携帯端末を用いる放射線画像撮影システムにおいて、通信ネットワークから切り離された環境下であっても、被写体の高精度のポジショニングや、撮影後の効率的な画像確認を可能とする。

解決手段

放射線画像撮影システム100を構成する放射線画像撮影装置2は、外部から入力された撮影オーダー情報及び読み出し部23が生成した画像データを記憶する記憶部25と、画像データを外部端末3に送信することが可能であるとともに、外部端末3からの要求に応じて、撮影オーダー情報を外部端末3に送信する通信手段21,24と、を備える。

概要

背景

近年、可搬型放射線画像撮影システムが開発されている。この可搬型の放射線画像撮影システムは、パネル状の放射線画像撮影装置FPD(Flat Panel Detector)とも称される)や、放射線照射装置積載された回診車ノート型PC等で構成された可搬型コンソール等で構成されるのが一般的である。このシステムを用いれば、ユーザー放射線技師等)が撮影現場へ当該システムを持って出向き、その場で撮影画像確認などの一連の操作を行うことができる。このため、移動することが困難な患者放射線画像撮影を容易に行うことが可能となる。

しかし、可搬型の放射線画像撮影システムは高価であるため、撮影数が少ない小病院等では、それが導入の障壁となっている。そこで、専用の可搬型コンソールを用いないようにすることで、システムの製造コスト下げる試みがなされている。
例えば、パネル型の放射線画像撮影装置に、撮影した放射線画像を表示する表示部を備えるようにする技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、可搬型コンソールの代わりに、据え置き型のコンソールから撮影オーダー情報を受信・保存することが可能な携帯端末を用い、移動先で携帯端末に表示された患者情報撮影条件等を参照できるようにする技術(特許文献2参照)が提案されている。

概要

可搬型コンソールの代わりに携帯端末を用いる放射線画像撮影システムにおいて、通信ネットワークから切り離された環境下であっても、被写体の高精度のポジショニングや、撮影後の効率的な画像確認を可能とする。放射線画像撮影システム100を構成する放射線画像撮影装置2は、外部から入力された撮影オーダー情報及び読み出し部23が生成した画像データを記憶する記憶部25と、画像データを外部端末3に送信することが可能であるとともに、外部端末3からの要求に応じて、撮影オーダー情報を外部端末3に送信する通信手段21,24と、を備える。

目的

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、可搬型コンソールの代わりに携帯端末を用いる放射線画像撮影システムにおいて、通信ネットワークから切り離された環境下であっても、被写体の高精度のポジショニングや、撮影後の効率的な画像確認を可能とすることを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

放射線を受けることで放射線の線量に応じた量の電荷を発生させる複数の放射線検知素子二次元状に配列された基板を有する放射線検知部と、前記複数の放射線検知素子がそれぞれ発生させた電荷量を信号値として読み出し各信号値に基づいて画像データを生成する読み出し部と、外部から入力された撮影オーダー情報及び前記読み出し部が生成した前記画像データを記憶する記憶部と、前記画像データを外部端末に送信することが可能であるとともに、前記外部端末からの要求に応じて、前記撮影オーダー情報を前記外部端末に送信する通信手段と、を備えることを特徴とする放射線画像撮影装置

請求項2

前記記憶部は、同一の被写体を過去に撮影した際に得られた過去画像データを記憶することが可能であり、前記通信手段は、前記外部端末からの要求に応じて、前記撮影オーダー情報、前記画像データ、前記過去画像データのうちの少なくとも1つを前記外部端末に送信することが可能であることを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影装置。

請求項3

前記過去データは、前記撮影オーダー情報に対応したものであることを特徴とする請求項2に記載の放射線画像撮影装置。

請求項4

前記外部端末からの要求に応じて、当該要求に対応する内容のウェブコンテンツを生成するコンテンツ生成手段を備え、前記通信手段は、前記コンテンツ生成手段が生成した前記ウェブコンテンツを前記外部端末に送信することが可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。

請求項5

請求項1から4のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置と、表示部を有するとともに、前記放射線画像撮影装置と通信可能に接続された外部端末と、を備えることを特徴とする放射線画像撮影システム

請求項6

放射線を受けることで画像データを生成することが可能な放射線画像撮影装置と、表示部を有するとともに、放射線画像撮影装置と通信可能な外部端末と、を用いた画像表示方法であって、前記放射線画像撮影装置に、外部から撮影オーダー情報を取得させるとともに、取得した撮影オーダー情報を生成した前記画像データとともに外部端末へ送信させ、前記外部端末の前記表示部に、前記画像データに基づく放射線画像を、撮影オーダー情報とともに表示させることを特徴とする画像表示方法。

技術分野

0001

本発明は、放射線画像撮影装置、この装置を備える放射線画像撮影システム、及びこの放射線画像撮影装置を用いた画像表示方法に関する。

背景技術

0002

近年、可搬型の放射線画像撮影システムが開発されている。この可搬型の放射線画像撮影システムは、パネル状の放射線画像撮影装置(FPD(Flat Panel Detector)とも称される)や、放射線照射装置積載された回診車ノート型PC等で構成された可搬型コンソール等で構成されるのが一般的である。このシステムを用いれば、ユーザー放射線技師等)が撮影現場へ当該システムを持って出向き、その場で撮影画像確認などの一連の操作を行うことができる。このため、移動することが困難な患者放射線画像撮影を容易に行うことが可能となる。

0003

しかし、可搬型の放射線画像撮影システムは高価であるため、撮影数が少ない小病院等では、それが導入の障壁となっている。そこで、専用の可搬型コンソールを用いないようにすることで、システムの製造コスト下げる試みがなされている。
例えば、パネル型の放射線画像撮影装置に、撮影した放射線画像を表示する表示部を備えるようにする技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、可搬型コンソールの代わりに、据え置き型のコンソールから撮影オーダー情報を受信・保存することが可能な携帯端末を用い、移動先で携帯端末に表示された患者情報撮影条件等を参照できるようにする技術(特許文献2参照)が提案されている。

先行技術

0004

特開2010−051523号公報
特開2016−101210号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1に記載された放射線画像撮影システムは、放射線画像撮影装置が、病院ネットワークを介してコンソール等と通信するようになっており、通信ネットワーク整備されていない環境下では機能しない。また、特許文献1の放射線画像撮影装置は、表示部を一体のものとしているため、撮影の仕方によっては(例えば、ベッドとそこに横たわる患者との間に挟み込んで使用する場合等に)、表示部が確認しにくくなる場合がある。

0006

また、特許文献2に記載された放射線画像撮影システムでは、携帯端末が撮影オーダー情報を保持するため、例えば、携帯端末の電池切れ故障等が起き、携帯端末を交換する必要が生じると、再度コンソールまで戻って撮影オーダー情報を取り込み直さなければならなくなる。

0007

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、可搬型コンソールの代わりに携帯端末を用いる放射線画像撮影システムにおいて、通信ネットワークから切り離された環境下であっても、被写体の高精度のポジショニングや、撮影後の効率的な画像確認を可能とすることを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上記課題を解決するため、本発明に係る放射線画像撮影装置は、
放射線を受けることで放射線の線量に応じた量の電荷を発生させる複数の放射線検知素子二次元状に配列された基板を有する放射線検知部と、
前記複数の放射線検知素子がそれぞれ発生させた電荷量を信号値として読み出し各信号値に基づいて画像データを生成する読み出し部と、
外部から入力された撮影オーダー情報及び前記読み出し部が生成した前記画像データを記憶する記憶部と、
前記画像データを外部端末に送信することが可能であるとともに、前記外部端末からの要求に応じて、前記オーダー情報を前記外部端末に送信する通信手段と、を備えることを特徴とする。

発明の効果

0009

本発明によれば、通信ネットワークから切り離された環境下であっても、被写体の高精度のポジショニングや、撮影後の効率的な画像確認が可能となる。

図面の簡単な説明

0010

本発明の実施形態に係る放射線画像撮影システムの概略構成図である。
図1の放射線画像撮影システムを構成する放射線画像撮影装置の構成を表すブロック図である。
図1の放射線画像撮影システムを構成する携帯端末の構成を表すブロック図である。
図3の携帯端末が有する表示部に表示されるリスト画面及びメイン画面の一例である。
図1の放射線画像撮影システムの動作を表すラダーチャートである。
同実施形態の変形例に係る放射線画像撮影システムを構成する携帯端末が有する表示部に表示されるメイン画面の一例である。
同変形例に係る放射線画像撮影システムの動作を表すラダーチャートである。

実施例

0011

以下、図を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されるものではない。

0012

〔放射線画像撮影システムの構成〕
まず、本実施形態に係る放射線画像撮影システム100の構成について説明する。図1は、本実施形態の放射線画像撮影システム100の概略構成図である。
本実施形態の放射線画像撮影システム100は、図1に示したように、放射線照射装置1や、放射線画像撮影装置2、携帯端末3等で構成されている。
また、放射線画像撮影システム100には、必要に応じて、コンソール4や、放射線科情報システム(Radiology Information System:RIS)、画像保存通信システム(Picture Archiving and Communication System:PACS)等に接続される。

0013

放射線照射装置1は、ジェネレーター11、放射線源12、操作卓13等を備えている。
ジェネレーター11は、コンソール4によって設定された管電圧管電流照射時間(mAs値)等に応じた電圧を放射線源12に印加するようになっている。
放射線源12は、放射線を生成可能な図示しない回転陽極や回転陽極に電子ビームを照射するフィラメント等を有しており、ジェネレーター11から印加された電圧に応じた線量の放射線Xを発生させる。
操作卓13は、ユーザー(放射線技師等)が操作可能な曝射スイッチを備えている。そして、操作卓13は、曝射スイッチが操作されたことに基づいて、ジェネレーター11に対し放射線の照射開始(電圧の印加)等を指示するようになっている。
放射線照射装置1は、回診車に組み込まれて、移動可能に構成されることもある。

0014

放射線画像撮影装置2は、放射線照射装置1から放射線の照射を受けると、画像データを読み出すように構成されている。そして、読み出した画像データを携帯端末3やコンソール4へ送信するようになっている。
放射線画像撮影装置2は、撮影台一体化された専用機型のものでも、可搬型(カセッテ型)のものであっても差し支えないが、放射線照射装置1を移動可能に構成する場合には、可搬型とすることが好ましい。
なお、放射線画像撮影装置2の詳細については後述する。

0015

携帯端末3は、従来の可搬型コンソールに代わって放射線画像撮影装置2で撮影した放射線画像を確認するためのものであり、本発明における外部端末をなす。携帯端末3の構成は、特に限定されるものでは無いが、持ち運びができる市販のスマートフォンタブレット端末等の携帯端末で構成するのが好ましい。
携帯端末3は、通信ネットワークを介すことなく一又は複数の放射線画像撮影装置2と通信可能に接続可能となっており、放射線画像撮影装置2から送信されてきた画像データに基づく表示用画像表示可能となっている。
なお、この携帯端末3の詳細については後述する。

0016

コンソール4は、可搬型のコンソールとは異なる据え置き型のものであり、例えば、放射線画像撮影装置2が専用の装置(クレードル)にセットされた場合等、コンソール4が放射線画像撮影装置2と物理的に接続された場合に、放射線画像撮影装置2と通信可能になる。なお、通信ネットワークが存在する環境下では、通信ネットワークを介して放射線照射装置1や放射線画像撮影装置2と通信可能としてもよい。
また、コンソール4は、外部装置(RIS等)からの撮影オーダー情報(撮影対象の患者情報、撮影部位、撮影方向等)やユーザーによる操作に基づいて、放射線照射装置1や放射線画像撮影装置2の各種撮影条件(管電圧や管電流、照射時間、電流時間積等の放射線の照射に関する条件)を設定することが可能となっている。

0017

〔放射線画像撮影装置の構成〕
次に、上記放射線画像撮影システム100を構成する放射線画像撮影装置2の詳細について説明する。図2は、放射線画像撮影装置2のブロック図である。
放射線画像撮影装置2は、図2に示したように、制御部21や、放射線検知部22、読み出し部23、通信部24、記憶部25等を備えて構成されており、各部21〜25はバス26によって接続されている。また、図示しない内蔵電源から各部21〜25へ電力が供給されるようになっている。

0018

制御部21は、CPU、RAM等で放射線画像撮影装置2の各部の動作を統括的に制御するように構成されている。具体的には、電源スイッチが入れられたことや、放射線照射装置1やコンソール4から所定の制御信号を受信したこと、放射線照射装置1から放射線を受けたこと等に基づいて、記憶部25に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、当該処理プログラムに従って各種処理を実行する。

0019

放射線検知部22は、放射線を受けることで放射線の線量に応じた量の電荷を発生させる複数の放射線検知素子が二次元状に配列された基板を有するものであればよく、従来公知のものを用いることができる。
すなわち、放射線画像撮影装置2は、シンチレーターを備え、シンチレーターが放射線を受けることで発した光を検知するいわゆる間接型のものであってもよいし、シンチレーター等を介さずに放射線を直接検知するいわゆる直接型のものであってもよい。
また、放射線画像撮影装置2は、放射線照射装置1からの信号に基づいて電荷の蓄積を開始する連携方式のものであってもよいし、放射線照射装置1からの信号なしに自ら放射線の照射を検知して電荷の蓄積を開始する非連携方式のものであっても良い。

0020

読み出し部23は、複数の放射線検知素子がそれぞれ発生させた電荷量を信号値として読み出し、各信号値に基づいて画像データを生成することが可能に構成されていればよく、従来公知のものを用いることができる。

0021

通信部24は、Ethernet(有線)、Wi-fi、Bluetooth(登録商標)(以上無線)等の通信インターフェース等を備え、例えば、近距離無線通信等を用いて、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等の通信ネットワークから切り離された環境下であっても、外部機器との通信が可能となっている。
なお、通信ネットワークが整備された環境下では、当該通信ネットワークを介して接続された外部機器との間でデータの送受信を行えるようにしてもよい。また、外部機器と有線で接続できるようにしてもよい。また、コンソールとの通信用にNFC等の通信手段を別途設けてもよい。

0022

記憶部25は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体メモリー等により構成され、各種画像処理プログラムを含む各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターファイル等を記憶している。
また、記憶部25は、生成した画像データを管理するためのデータベースを有している。各画像データには、例えば、患者名、検査種類、日付等の所定の付帯情報付帯され、各画像データの識別を行うことが可能となっている。
なお、撮影時のコメント等を画像データと紐付けて記憶することが可能に構成してもよい。

0023

このように構成された放射線画像撮影装置2の制御部21は、記憶部25に記憶されている処理プログラムに従って以下のような動作をする。
例えば、制御部21は、外部(携帯端末3)からの要求に応じて、通信部24を用いて、撮影オーダー情報(予め保持しているもの又は外部から受信したもの)を外部に送信させることが可能となっている。すなわち、制御部21や通信部24は、本発明における通信手段をなす。
また、制御部21は、通信部24を用いて、生成した画像データを外部へ送信させることが可能となっている。なお、画像データの送信は、画像データが生成され次第自動で行うようにしてもよいし、外部からの送信の要求に基づいて行うようにしてもよい。また、画像データは分割して複数回に分けて送信するようにしてもよい。

0024

また、制御部21は、外部装置(RISやコンソール)と接続された(専用の装置(クレードル等)にセットされた)場合に、通信部24を用いて、外部装置から撮影オーダー情報を受信することが可能となっている。
また、制御部21は、外部装置と接続された場合に、通信部24を用いて、画像データを外部装置に送信することが可能となっている。

0025

なお、制御部21に、読み出し部23が生成した画像データに対して所定の画像処理を実行し、少なくとも1種類の処理済画像データを生成する機能を持たせるようにしてもよい。
ここで実行される画像処理には、医師診断に用いる診断用画像を生成するための処理であり、散乱線低減処理ノイズ低減処理周波数処理階調処理空間変換処理(回転/反転)、解像度変換処理プレビュー用間引き画像作成のための処理)等がある。なお、1の画像データに対して複数種類の画像処理を施す場合には、施した画像処理毎に処理済画像データ(例えばノイズ低減処理済画像データや、周波数処理済画像データ等)をそれぞれ生成する。また、処理済画像データに対して更に画像処理を施すようにしてもよい。
このようにすれば、簡易な処理を適用したプレビュー画像と画像確認に必要な処理を適用した診断画像を携帯端末3に表示させることが可能となる。

0026

また、処理済画像データを記憶させる際には、制御部21に、処理を適用したパラメーターを併せて記憶させる機能を持たせるようにしてもよい。こうすることで、同じ画像データに対して再度画像処理を行う必要が生じたときに、迅速に処理を行うことができる。
また、処理済画像データのうち、処理コストが小さいものについては、記憶部25に記憶せずに、処理に用いるパラメーターだけ記憶しておくようにしてもよい。これは、処理コストが大きいものと比べたときに、その都度画像処理を行ってもそれほど手間にならない場合があるためであり、このようにすれば、放射線画像撮影装置2の記憶部25の容量を節約することができる。

0027

また、制御部21に、通信部24を用いて、撮影した各種画像処理プログラムを外部(携帯端末3)へ送信させる機能をもたせるようにしてもよい。こうすることで、外部での画像処理が可能となる。
また、画像処理プログラムを外部へ送信する機能を持たせる場合、制御部21に、放射線画像撮影装置2と携帯端末3の処理性能を比較する機能を持たせるとともに、比較結果に基づいて、画像処理を放射線画像撮影装置2と携帯端末3のどちらで実行するかを判定する機能を持たせるようにしてもよい。

0028

〔携帯端末の構成〕
次に、上記放射線画像撮影システム100を構成する携帯端末3の詳細について説明する。図3は携帯端末3の構成を表すブロック図であり、図4は携帯端末が表示する画面の一例である。
携帯端末3は、図3に示したように、制御部31や、通信部32、記憶部33、表示部34、操作部35等を備えて構成されており、各部31〜35はバス36により接続されている。また、図示しない内蔵電源から各部31〜35へ電力が供給されるようになっている。

0029

制御部31は、CPU、RAM等で携帯端末3の各部の動作を統括的に制御するように構成されている。具体的には、操作部35から操作信号が入力されたことや放射線画像撮影装置2から各種信号やデータを受信したことに基づいて、記憶部33に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、当該処理プログラムに従って各種処理を実行したり、表示部34の表示内容を制御したりする。

0030

通信部32は、NFC等の通信インターフェース等を備え、例えば、近距離無線通信等を用いて、通信ネットワークから切り離された環境下であっても、外部機器との通信が可能となっている。
なお、通信ネットワークが整備された環境下では、当該通信ネットワークを介して接続された外部機器との間でデータの送受信を行えるようにしてもよい。また、外部機器と有線で接続できるようにしてもよい。

0031

記憶部33は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体メモリー等により構成され、各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。
また、記憶部25は、放射線画像撮影装置2から送信されてきた撮影オーダー情報や放射線画像の各種画像データを記憶することが可能となっている。

0032

表示部34は、LCD等のモニターを備えて構成されており、制御部31から入力される表示信号の指示に従って各種画面を表示する。

0033

操作部35は、各種キーを備えたキーボードマウス等のポインティングデバイス、あるいは表示部34に積層されたタッチパネルを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作、あるいはタッチパネルに対するタッチ操作の位置に応じて入力された操作信号を制御部31に出力する。

0034

このように構成された携帯端末3の制御部31は、記憶部33に記憶されている処理プログラムに従って以下のような動作をする。
例えば、制御部31は、表示部34に、例えば図4(a)に示したような、撮影オーダー情報のリスト画面Lや、図4(b)に示したような、中央部に表示用画像の画像表示領域Rを有するメイン画面Mを表示させることが可能となっている。
また、制御部31は、通信部32が受信した画像データに基づく各種表示用画像をメイン画面の画像表示領域R(表示部34)に表示させることが可能となっている。

0035

なお、リスト画面Lや、メイン画面M、及びそこに表示される表示用画像は、携帯端末3に別途インストールするコンソールアプリケーションによって表示されるものとしてもよいが、携帯端末3が元々有するブラウザで表示されるウェブコンテンツとするのが好ましい。ブラウザを用いると、外部装置(放射線画像撮影装置2)からウェブページを受信して表示するため、携帯端末3に対し、アプリケーション等の明示的なインストールが不要となる。その結果、携帯端末3の故障・バッテリー切れ等が発生しても、他の一般的な携帯端末で代用することが可能となる。更に、コンソール4や放射線画像撮影装置2のプログラム等の更新に伴う携帯端末3のアプリケーション更新といったメンテナンスも不要となる。

0036

ブラウザで表示用画像を表示する場合、放射線画像撮影装置2をウェブサーバーとして機能させる必要があるので、放射線画像撮影装置2の記憶部25には、ウェブサーバープログラムや、ウェブアプリケーションプログラム等を記憶させることになる。
また、ブラウザで表示用画像を表示する場合には、放射線画像撮影装置2が、携帯端末3からの要求に応じて、画像データから表示用画像のウェブコンテンツを生成し、それを携帯端末3に送信することとなる。この場合、制御部21は、本発明におけるコンテンツ生成手段をなす。

0037

また、放射線画像撮影装置2から処理プログラムを受信するように構成する場合には、処理プログラムに、放射線画像撮影装置2から受信した画像データにゲイン補正オフセット補正、あるいは欠陥補正等の画像補正を行う機能を持たせる処理を含めるようにしてもよい。このようにすれば、放射線画像撮影装置2毎に生じる画像データの個体差補正することができる。これらの画像補正は、放射線画像撮影装置2で行ってもよい。
また、処理プログラムに、一度取得した処理プログラムをブラウザ内キャッシュしたり、バージョンが異なる場合のみ処理プログラムを再取得したりする処理を含めるようにしてもよい。このようにすれば、同じ画像処理を行う場合に、処理プログラムの受信の必要がなくなるので、表示の迅速化の観点から好ましい。

0038

また、処理プログラムに、処理の重要度や処理コストに応じて、実行する画像処理を一部省略する、もしくは一部の処理の実行を放射線画像撮影装置2に差し戻す処理を含めるようにしてもよい。このようにすれば、携帯端末3の制御部31に過度の負担がかかるのを防ぐことができる。
また、処理プログラムに、ブラウザ終了あるいは撮影終了の操作に基づいて、記憶部33に記憶されている画像データやパラメーターを消去する処理を含めるようにしてもよい。このようにすれば、撮影終了後は、携帯端末3に患者の個人情報が残らなくなるので、セキュリティの観点から好ましい。

0039

〔放射線画像撮影システムの動作〕
次に、放射線画像撮影システム100の動作について、コンソール4を併用する場合を例に説明する。図5は放射線画像撮影システム100を用いた放射線画像撮影から表示までの流れを表すラダーチャートである。

0040

図5に示したように、まず、ユーザーが、準備を開始、すなわち、放射線画像撮影装置2をコンソール4に接続し(クレードルにセットし)、コンソール4に撮影オーダー情報を取り込む操作を行うと(ステップS1)、コンソール4が一又は複数の撮影オーダー情報からなる検査リストを放射線画像撮影装置2へ送信する(ステップS2)。
なお、このステップS2においては、放射線画像撮影装置2とコンソール4との間でNFC等による通信を行うことにより、オーダー情報を放射線画像撮影装置2に取り込むようにしてもよい。

0041

その後、ユーザーが、携帯端末3の操作部35を介して検査リストの表示開始を指示すると(ステップS3)、携帯端末3が放射線画像撮影装置2に検査リストを要求する信号を送信する(ステップS4)。そして、放射線画像撮影装置2が検査リストを携帯端末3へ送信する(ステップS5)。そして、携帯端末3が撮影オーダー情報の一覧である検査リスト(図4(a)参照)を表示部34に表示する(ステップS6)。
なお、検査リストをブラウザで表示する場合には、ステップS3の後、ステップS4において、携帯端末3が放射線画像撮影装置2に検査リストのウェブページを要求する信号を送信する。そして、放射線画像撮影装置2が撮影オーダー情報に基づいてウェブページを作成し(ステップS4a)、ステップS5において、それを携帯端末3へ送信することで、検査リストの表示が開始される。

0042

その後、ユーザーが、検査リストの中から撮影オーダー情報を選択すると(ステップS7)、携帯端末3が選択された撮影オーダー情報に対応する画像を表示するためのメイン画面M(図4(b)参照)を表示部34に表示する(ステップS8)。
なお、メイン画面Mをブラウザで表示する場合には、ステップS7の後、携帯端末3が放射線画像撮影装置2にメイン画面Mのウェブページを要求する信号を送信する(ステップS17a)。そして、放射線画像撮影装置2が撮影オーダー情報に基づいてウェブページを作成し(ステップS17b)、それを携帯端末3へ送信する(ステップS17c)ことで、メイン画面Mの表示(ステップS8)が開始される。

0043

その後、ユーザーがメイン画面Mに表示された、患者名や撮影条件等を確認し(ステップS9)、撮影操作、すなわち曝射スイッチを押下すると(ステップS10)、放射線照射装置1が患者(放射線画像撮影装置2)へ放射線を照射し、放射線画像撮影装置2が撮影(画像データの生成)を行い(ステップS11)、画像データを記憶部33に記憶する(ステップS12)。そして、画像データを携帯端末3へ送信する(ステップS13)。なお、放射線画像撮影装置2が画像処理機能を備えている場合には、ステップS12に前後して又はステップS12と並行して画像処理を行う(ステップS11a)。

0044

その後、携帯端末3が画像データを受信すると、画像データを記憶部33に記憶する(ステップS14)。そして、画像データに基づく放射線画像を表示部34に表示する(ステップS15)。
なお、携帯端末3が画像処理機能を備えている場合には、ステップS14に前後して又はステップS14と並行して、放射線画像撮影装置2から受信した画像データに所定の画像処理を施し、(ステップS14a)、ステップS15と並行又は前後して、処理済画像データを放射線画像撮影装置2へ送信する(ステップS15a)。

0045

その後、ユーザーが携帯端末3に表示された放射線画像を確認する(ステップS16)。ここで、処理済画像を確認したユーザーが、画像の調整が必要であると判断する場合がある。そのような場合、ユーザーが、携帯端末3の操作部35を介して処理済画像に対する画像調整を指示すると(ステップS16a)、携帯端末3が、調整パラメーターの更新を受けて、処理済画像データの再処理(調整)を行う(ステップS16b)。そして、画像調整によって得られた調整済画像データに基づく調整済画像を表示部34に表示し(ステップS16c)、調整済画像データを放射線画像撮影装置2に送信する(ステップS16d)。
なお、画像の調整は、放射線画像撮影装置2で行うようにしてもよい。

0046

放射線画像の確認を終えたユーザーが、携帯端末3の操作部35を介してメイン画面Mの終了を指示すると(ステップS17)、携帯端末3が、表示部34に表示されていたメイン画面Mを閉じる(ステップS18)。なお、携帯端末3が画像データの消去機能を備えている場合には、ステップS18の後に、記憶部33に記憶されていた画像データを消去する(ステップS18a)。こうすることで、携帯端末3の盗難紛失があったとしても、患者情報が流出しないので、セキュリティ面の観点から好ましい。なお、このようにしても、画像データが放射線画像撮影装置2に残されているので、ここで、ユーザーから再び放射線画像の表示を指示されても、迅速に画像を表示することができる。

0047

撮影後、ユーザーが放射線画像撮影装置2を専用の装置(クレードル)にセットすると、放射線画像撮影装置2が記憶している各種画像データをコンソール4へ送信する(ステップS19)。
なお、ここでは、放射線画像撮影装置2からコンソール4へのデータを送信することとしたが、携帯端末3からコンソール4へ各種画像データを送信する構成としてもよい。
また、放射線画像撮影装置2とコンソール4との間でNFC等による通信を行うことにより、各種画像データをコンソール4に取り込むようにしてもよい。
その後、コンソール4が画像データを受信すると、受信した画像データに基づく放射線画像を表示部に表示する(ステップS20)。そして、ユーザーが画像の状態を確認し、再撮影の可否を判断する(ステップS21)。こうして、一連の撮影が終了する。

0048

(変形例)
なお、本実施形態に係る放射線画像撮影システムにおいては、携帯端末3に、撮影したばかりの現在画像の他、過去に撮影した(コンソール等に記憶されていた)過去画像を表示する機能を持たせるようにしてもよい。また、場合によって(例えば同一被写体の過去画像が存在しない場合等)撮影時に参考となる参考情報を表示する機能を持たせるようにしてもよい。

0049

具体的には、放射線画像撮影装置2の記憶部25に、過去画像データや参考情報データを記憶するための領域を設けるとともに、制御部21に、通信部24を用いて、外部(携帯端末3)に過去画像データや参考情報データを送信する機能を持たせる。
また、携帯端末3の制御部31に、例えば図6(a)に示したように、メイン画面Mの画像表示領域Rの一部(例えば下半分)に、過去画像Ipを表示させ、残りの部分(例えば上半分)に、新たに撮影した現在画像Icを表示させる機能を持たせる。
また、図示は省略するが、メイン画面Mの画像表示領域Rに、見本となる撮影画像及び処理パラメーターを表示させたり、放射線画像ではなく、ポジショニング図を表示させたりする機能を携帯端末3の制御部31に持たせる。

0050

なお、過去画像は、同一の被写体を撮影したものであればよく、必ずしも撮影オーダー情報とづけられている(撮影部位や方向、放射線照射条件が同じ)である必要は無い。
また、画像処理を行う際に、指定した過去画像から処理パラメーターを引き継ぐ(自動適用又は手動で調整)ことができるようにしてもよい。
また、複数の過去画像データを記憶する場合には、過去画像リストを表示するようにし、更に、リストの中から過去画像Ipが選択されたことに基づいて表示する過去画像Ipを切り替えるようにしてもよい。
また、過去画像Ipと併せて過去の撮影条件や処理パラメーターPを表示(オーバーレイ表示等)するようにしてもよい。オーバーレイ表示を行う場合には、過去画像からのパラメーター自動引継ぎ時と手動調整時とで、オーバーレイ表示等の視認性を変えるようにしてもよい。
また、複数の撮影(例えば、胸部腹部の撮影)を行う場合に、今回撮影した胸部の画像と、過去に撮影した腹部画像を合わせて表示したり、メイン画面Mの画像表示領域Rを4分割(撮影部位の数の2倍に分割)して、胸部の現在画像Icと過去画像及び腹部の現在画像Icと過去画像を同時に表示したりするようにしてもよい。

0051

次に、過去画像表示機能を持たせた場合の放射線画像撮影システム100の動作について、コンソール4を併用する場合を例に説明する。図7は本実施形態の変形例に係る放射線画像撮影システム100を用いた放射線画像撮影から表示までの流れを表すラダーチャートである。

0052

図7に示したように、まず、ユーザーが、準備を開始、すなわち、放射線画像撮影装置2をコンソール4に接続し(クレードルにセットし)、コンソール4に撮影オーダー情報を取り込む操作を行うと(ステップS1)、コンソール4が選択された撮影オーダー情報に対応する一又は複数の過去画像を取得し(ステップS1A)、撮影オーダー情報及び過去画像を放射線画像撮影装置2へ送信する(ステップS2A)。
その後、ステップS3からステップS7までの流れは、上記実施形態と同様である。

0053

ステップS7で、ユーザーが、検査リストの中から撮影オーダー情報を選択すると、携帯端末3が放射線画像撮影装置2に対応する過去画像を要求する信号を送信する(ステップS7A。そして、放射線画像撮影装置2が過去画像を携帯端末3へ送信し(ステップS7B)、携帯端末3が表示部34に選択された撮影オーダー情報に対応する画像を表示するためのメイン画面Mを表示する(ステップS8)。このとき、メイン画面Mの画像表示領域Rの中に過去画像Ip(図6(a)参照)を表示する。
なお、放射線画像をブラウザで表示する場合には、ステップS7Aにおいて、携帯端末3が放射線画像撮影装置2に放射線画像のウェブページを要求する信号を送信する。そして、放射線画像撮影装置2がウェブページの作成を行い(ステップS7a)、ステップS7Bにおいて、それを携帯端末3へ送信することで、メイン画面Mの表示(ステップS8)が開始される。

0054

その後、ユーザーがメイン画面Mに表示された、患者名や撮影条件等を確認する(ステップS9)。このとき、過去画像Ipも表示されるので、過去にどのような撮影を行ったのかを参考にしながら、撮影条件を設定したり、患者のポジショニングを行ったりすることができる。
その後、ステップS10からステップS14までの流れは、上記実施形態と同様である。

0055

その後、携帯端末3が画像データを記憶すると、画像データに基づく現在画像Icを表示部34に表示する(ステップS15A)。このとき、過去画像Ipを現在画像Icと併せて(図6(b)参照)表示する。そして、ユーザーは、表示部に表示された画像Ic,Ipを確認する(ステップS16)
こうすることで、今回撮影した画像と、過去に同様の条件で撮影した画像とを比較することができるので、再撮影の可否を容易に判断することができる。

0056

その後、ユーザーが放射線画像の再撮影が必要と判断し、携帯端末3の操作部35を介して再撮影の表示開始を指示すると(ステップS16e)、携帯端末3が追加オーダーを要求する信号を放射線画像撮影装置2へ送信する(ステップS16f)。そして、放射線画像撮影装置2が追加オーダーを生成し(ステップS16g)、上述したステップS11からステップS15Aまでの流れを繰り返す。ユーザーが再撮影した放射線画像を確認した結果、問題なく撮影できたと判断した場合には、ステップS17に進む。ステップS17以降の流れは、上記実施形態と同様である。

0057

以上のように、本実施形態の放射線画像撮影システム100の放射線画像撮影装置2は、放射線を受けることで放射線の線量に応じた量の電荷を発生させる複数の放射線検知素子が二次元状に配列された基板を有する放射線検知部22と、複数の放射線検知素子がそれぞれ発生させた電荷量を信号値として読み出し、各信号値に基づいて画像データを生成する読み出し部23と、外部から入力された撮影オーダー情報及び読み出し部23が生成した画像データを記憶する記憶部25と、画像データを携帯端末3(外部端末)に送信することが可能であるとともに、携帯端末3からの要求に応じて、撮影オーダー情報を携帯端末3に送信する通信手段と、を備える。

0058

こうすることで、携帯端末3の表示部34に過去画像Ipが表示されるので、過去にどのような撮影を行ったのかを参考にしながら、撮影条件を設定したり、患者のポジショニングを行ったりすることができるし、今回撮影した現在画像Icと、過去に同様の条件で撮影した過去画像Ipとを比較することができるので、再撮影の可否を容易に判断することができる。
その結果、通信ネットワークから切り離された環境下であっても、被写体の高精度のポジショニングや、撮影後の効率的な画像確認が可能となる。

0059

100放射線画像撮影システム
1放射線照射装置
11ジェネレーター
12放射線源
13操作卓
2放射線画像撮影装置
21 制御部
22放射線検知部
23読み出し部
24通信部
25 記憶部
26バス
3携帯端末(外部端末)
31 制御部(通信手段、コンテンツ生成手段)
32 通信部(通信手段)
33 記憶部
34 表示部
35 操作部
36 バス
4コンソール
Ic現在画像(表示用画像)
Ip過去画像(表示用画像)
Mメイン画面
Pパラメーター
R画像表示領域
X 放射線

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