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技術 作業用走行車

出願人 三菱マヒンドラ農機株式会社
発明者 石橋 俊之木村 敦
出願日 2017年7月11日 (1年8ヶ月経過) 出願番号 2017-135444
公開日 2019年2月7日 (1ヶ月経過) 公開番号 2019-017251
状態 不明
技術分野
  • -
主要キーワード 警報表示領域 設定具 水検出センサ 上位ルーチン 退出位置 風量情報 レバー角 水抜き作業
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (11)

課題

異常に対する確実且つ迅速な対応を促す。

解決手段

液晶表示部19と、該液晶表示部19の表示を制御する制御装置20と、を備えるコンバイン1であって、制御装置20は、機体に異常が発生したとき、液晶表示部19に拡大表示状態(又は通常表示状態)の異常報知を表示させるとともに、オペレータ所定操作に応じて、異常報知を縮小表示状態(又は非表示状態)に切り換え、さらに、所定条件に基づいて、縮小表示状態(又は非表示状態)の異常報知を自動的に拡大表示状態(又は通常表示状態)で再表示させる。

概要

背景

液晶表示部を備える作業用走行車が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の作業用走行車では、液晶表示部を用いて各種の状態表示設定操作を行うことができるので、個別の表示部(メーターなど)や設定具を設ける場合に比べ、部品点数を削減できるだけでなく、状態確認や設定操作が容易になるという利点がある。

また、この種の作業用走行車では、機体に異常が発生したとき、液晶表示部に異常報知を表示させることが可能であるが、緊急性を要さず、作業を継続可能な異常であるにも拘らず、液晶表示部で異常報知を継続的に表示した場合、作業に必要な情報が異常報知によって表示不能となり、却って作業性が低下する虞があった。

そこで、特許文献1の作業用走行車では、液晶表示部に表示されている異常報知を、オペレータ所定操作に応じて縮小表示状態に切り換え可能とすることにより、緊急性を要さない異常発生時は、作業に必要な情報を液晶表示部に表示しつつ、作業を継続できるようにしている。

概要

異常に対する確実且つ迅速な対応を促す。液晶表示部19と、該液晶表示部19の表示を制御する制御装置20と、を備えるコンバイン1であって、制御装置20は、機体に異常が発生したとき、液晶表示部19に拡大表示状態(又は通常表示状態)の異常報知を表示させるとともに、オペレータの所定操作に応じて、異常報知を縮小表示状態(又は非表示状態)に切り換え、さらに、所定条件に基づいて、縮小表示状態(又は非表示状態)の異常報知を自動的に拡大表示状態(又は通常表示状態)で再表示させる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
- 件
牽制数
- 件

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請求項1

液晶表示部と、該液晶表示部の表示を制御する表示制御部と、を備える作業用走行車であって、前記表示制御部は、機体の異常を判断する異常判断手段と、機体に異常が発生したとき、前記液晶表示部に拡大表示状態又は通常表示状態の異常報知を表示させる異常報知表示手段と、オペレータ所定操作に応じて、前記異常報知を縮小表示状態又は非表示状態切り換える異常報知表示切換手段と、所定条件に基づいて、縮小表示状態又は非表示状態の前記異常報知を自動的に拡大表示状態又は通常表示状態で再表示させる異常報知再表示手段と、を備えることを特徴とする作業用走行車。

請求項2

前記表示制御部は、縮小表示状態又は非表示状態の前記異常報知を自動的に拡大表示状態又は通常表示状態で再表示させるとき、前記異常報知の表示内容を変更する表示内容変更手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の作業用走行車。

請求項3

前記所定条件は、機体操作又は機体動作であることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業用走行車。

請求項4

前記所定条件は、収穫物の検出又は非検出であることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業用走行車。

請求項5

前記所定条件は、機体の位置であることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業用走行車。

請求項6

最初の前記異常報知は、機体に異常が発生し、且つ、車速が所定速度以下である場合に表示されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の作業用走行車。

技術分野

0001

本発明は、液晶表示部を備えるコンバインなどの作業用走行車に関する。

背景技術

0002

液晶表示部を備える作業用走行車が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の作業用走行車では、液晶表示部を用いて各種の状態表示設定操作を行うことができるので、個別の表示部(メーターなど)や設定具を設ける場合に比べ、部品点数を削減できるだけでなく、状態確認や設定操作が容易になるという利点がある。

0003

また、この種の作業用走行車では、機体に異常が発生したとき、液晶表示部に異常報知を表示させることが可能であるが、緊急性を要さず、作業を継続可能な異常であるにも拘らず、液晶表示部で異常報知を継続的に表示した場合、作業に必要な情報が異常報知によって表示不能となり、却って作業性が低下する虞があった。

0004

そこで、特許文献1の作業用走行車では、液晶表示部に表示されている異常報知を、オペレータ所定操作に応じて縮小表示状態に切り換え可能とすることにより、緊急性を要さない異常発生時は、作業に必要な情報を液晶表示部に表示しつつ、作業を継続できるようにしている。

先行技術

0005

特開2017−30662号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、特許文献1の作業用走行車では、オペレータが所定の操作で異常報知を縮小表示状態に切り換えた場合、異常が発生していることを忘れ、異常に対する対応を怠る虞があった。

課題を解決するための手段

0007

本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、液晶表示部と、該液晶表示部の表示を制御する表示制御部と、を備える作業用走行車であって、前記表示制御部は、機体の異常を判断する異常判断手段と、機体に異常が発生したとき、前記液晶表示部に拡大表示状態又は通常表示状態の異常報知を表示させる異常報知表示手段と、オペレータの所定操作に応じて、前記異常報知を縮小表示状態又は非表示状態に切り換える異常報知表示切換手段と、所定条件に基づいて、縮小表示状態又は非表示状態の前記異常報知を自動的に拡大表示状態又は通常表示状態で再表示させる異常報知再表示手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の作業用走行車であって、前記表示制御部は、縮小表示状態又は非表示状態の前記異常報知を自動的に拡大表示状態又は通常表示状態で再表示させるとき、前記異常報知の表示内容を変更する表示内容変更手段を備えることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の作業用走行車であって、前記所定条件は、機体操作又は機体動作であることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1又は2に記載の作業用走行車であって、前記所定条件は、収穫物の検出又は非検出であることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1又は2に記載の作業用走行車であって、前記所定条件は、機体の位置であることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の作業用走行車であって、最初の前記異常報知は、機体に異常が発生し、且つ、車速が所定速度以下である場合に表示されることを特徴とする。

発明の効果

0008

請求項1の発明によれば、所定条件に基づいて、縮小表示状態又は非表示状態の異常報知を自動的に拡大表示状態又は通常表示状態で再表示させるので、異常に対する確実且つ迅速な対応を促すことができる。
また、請求項2の発明によれば、縮小表示状態又は非表示状態の異常報知を自動的に拡大表示状態又は通常表示状態で再表示させるとき、異常報知の表示内容を変更するので、例えば、「注意→警告→危険」のように異常対応重要度や緊急性を段階的に高くすることにより、異常に対する対応が後回しになったり、忘れてしまうことを抑制できる。
また、請求項3の発明によれば、所定条件は、機体操作又は機体動作であるため、作業中における異常報知の再表示を可及的に回避しつつ、刈り始め、刈り終わりなどの作業の切れ目に異常報知を再表示し、異常に対する対応を促すことができる。
また、請求項4の発明によれば、所定条件は、収穫物の検出又は非検出であるため、作業中における異常報知の再表示を可及的に回避しつつ、作業始め、作業終わりなどの作業の切れ目に異常報知を再表示し、異常に対する対応を促すことができる。
また、請求項5の発明によれば、所定条件は、機体の位置であるため、作業中における異常報知の再表示を可及的に回避しつつ、圃場進入時、圃場退出時などに異常報知を再表示し、異常に対する対応を促すことができる。
また、請求項6の発明によれば、最初の異常報知は、機体に異常が発生し、且つ、車速が所定速度以下である場合に表示されるので、走行中に異常報知が表示されることに起因する不具合を防止できる。

図面の簡単な説明

0009

本発明の実施形態に係るコンバインの左側面図である。
本発明の実施形態に係るコンバインの平面図である。
本発明の実施形態に係るコンバインの燃料供給経路を示す図である。
本発明の実施形態に係るコンバインの操縦部を示す平面図である。
本発明の実施形態に係るコンバインの液晶表示部の表示画面を示す図であり、(a)は通常表示画面に異常報知(セジメンタ水センサ作動(注意))が表示された状態を示す図、(b)は通常表示画面に異常報知(セジメンタ水センサ作動)が縮小表示された状態を示す図、(c)は通常表示画面に異常報知(セジメンタ水センサ作動(警告))が表示された状態を示す図である。
本発明の実施形態に係るコンバインの制御装置入出力を示すブロック図である。
本発明の実施形態に係るコンバインの制御装置の報知制御メインルーチン)を示すフローチャートである。
本発明の実施形態に係るコンバインの制御装置のセジメンタ水抜き報知制御を示すフローチャートである。
セジメンタ水抜き報知制御のなかで実行されるエンジン始動時処理を示すフローチャートである。
本発明の実施形態に係るコンバインの制御装置の燃料タンク整備報知制御(燃タン整備報知制御)を示すフローチャートである。

実施例

0010

以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1図3において、1はコンバイン(作業用走行車)であって、該コンバイン1は、茎稈を刈り取る刈取部2と、茎稈から穀粒脱穀して選別する脱穀部3と、選別した穀粒を貯留する穀粒タンク4と、穀粒タンク4内の穀粒を機外搬出するオーガ5と、脱穀済の排稈を後処理する後処理部6と、オペレータが乗車する操縦部7と、クローラ式の走行部8とを備えて構成されている。

0011

操縦部7の下方には、エンジン9が搭載されている。図3に示すように、エンジン9は、燃料タンク10から供給される燃料燃焼動作し、該燃焼動作に伴って出力されるエンジン動力がコンバイン1の各部に伝動される。燃料タンク10からエンジン9に至る燃料供給経路11には、燃料タンク10内の燃料を吸入してエンジン9に送る燃料ポンプ12と、燃料ポンプ12の上流側で燃料に含まれる水分を分離するセジメンタ13と、燃料ポンプ12の下流側で燃料を濾過する燃料フィルタ14と、が設けられている。

0012

セジメンタ13は、燃料から分離した水分を貯留する水貯留部13aと、該水貯留部13aに溜まった水分量を検出する水検出センサ13b(図6参照:水分量検出手段)と、を備える。本実施形態の水検出センサ13bは、水貯留部13aに溜まった水分量が水抜き作業を必要としないレベルのときはOFF状態を維持し、水貯留部13aに溜まった水分量が水抜き作業を必要とするレベルを超えるとON状態切り換わるON/OFFスイッチであるが、水貯留部13aに溜まった水分量を多段階又は無段階に検出するものであってもよい。なお、燃料に含まれる水分は、主に燃料タンク10内に結露などで溜まった水分である。

0013

図4に示すように、操縦部7には、オペレータが座る運転席15が設けられるとともに、その近傍には、マルチステアリングレバー16、主変速レバー17、副変速レバー18、液晶表示部19などが配置されている。

0014

マルチステアリングレバー16は、運転席15の前方右側に配置されるジョイスティック型操作レバーであり、その前後方向の操作に基いて刈取部2を昇降させる刈取昇降操作具と、その左右方向の操作に基いて機体の向きを変化させる操向操作具とに兼用される。

0015

主変速レバー17及び副変速レバー18は、運転席15の左側方に配置されている。一方の主変速レバー17は、走行速度を無段変速する無段変速操作具と、前後進切換える前後進切換操作具とを兼ねており、他方の副変速レバー18は、主変速レバー17による変速レンジを段階的に切換える有段変速操作具である。

0016

液晶表示部19は、液晶パネル19aにタッチパネル19bを積層させたタッチパネル式液晶ディスプレイであり、運転席15の前方左右中央部に配置されている。液晶表示部19は、後述する制御装置20(図6参照:表示制御部)に接続され、該制御装置20によって表示制御される。

0017

図5に示すように、制御装置20は、液晶表示部19に複数のタッチ操作ボタン21a〜21eを表示させるとともに、各タッチ操作ボタン21a〜21eのタッチ操作に応じて液晶表示部19の表示画面を切り換える。切換可能な表示画面には、各種の設定操作が可能な設定画面(図示せず)と、カメラ画像を表示するカメラ画像表示画面(図示せず)と、作業に必要な情報をシンプルに表示するシンプル表示画面(図示せず)と、作業に必要な情報を詳細に表示する通常表示画面A(図5の(b)参照)とが含まれている。

0018

図5の(b)に示すように、通常表示画面Aには、タッチ操作ボタン21a〜21eを表示するタッチ操作ボタン表示領域aと、機体に係る情報のうち、重要度が高い基本情報群を表示する基本情報表示領域bと、機体に係る情報のうち、基本情報群bよりも重要度が低い附属情報群を表示する附属情報表示領域cと、各種の警報を表示する警報表示領域dと、が含まれており、タッチ操作ボタン表示領域aは、通常表示画面Aの左端部に確保され、基本情報表示領域bは、タッチ操作ボタン表示領域aを除く通常表示画面Aの左半部に確保され、附属情報表示領域cは、タッチ操作ボタン表示領域aを除く通常表示画面Aの右半部に確保され、警報表示領域dは、通常表示画面Aの下端部に確保されている。ちなみに、本実施形態の基本情報群には、方向指示器情報、作業灯情報、エンジン回転情報、車速情報燃料情報エンジン負荷率情報、タンク量情報などが含まれ、附属情報群には、機体の傾き情報チャフシーブ開度情報唐箕風量情報などが含まれている。

0019

図5の(a)に示すように、制御装置20は、機体に異常が発生したとき、液晶表示部19に異常報知H1を表示させる。図5の(a)に示す異常報知H1は、セジメンタ13の水抜き作業を促すための報知(以下、適宜、セジメンタ報知ともいう)であり、前述した水検出センサ13bのONに応じて表示される。異常報知H1は、基本情報表示領域b及び附属情報表示領域cに重なるポップアップウインドウにより表示され、その表示領域内には、異常内容を示す「セジメンタ水センサ作動」と、対処方法を示す「セジメンタ内に水が溜まっています。セジメンタのドレンから水抜きをしてください」と、報知レベルを示す「注意」と、が含まれている。なお、本発明の異常報知は、セジメンタ13の水抜き作業を促す異常報知H1(H2、Hsを含む)に限らず、様々な異常を報知するものが含まれる。

0020

図5の(a)、(b)に示すように、異常報知H1は、人為操作に応じた拡大表示と縮小表示との表示切換えが可能となっている。つまり、異常報知H1の表示当初は、図5の(a)に示す拡大表示で異常に対する注意を喚起するが、発生しても作業の継続が可能な異常である場合は、異常報知H1を縮小表示に切り換えることで、作業に必要な基本情報表示領域bや附属情報表示領域cの表示を優先させることができる。本実施形態では、図5の(a)に示す異常報知H1をタッチ操作(タップ操作)すると、図5の(b)に示すように、画面下部の警報表示領域dに縮小状態の異常報知Hsが表示される。縮小状態の異常報知Hsでは、異常に対する対処方法は表示されず、異常内容のみが表示される。また、縮小状態の異常報知Hsをタッチ操作すると、図5の(a)に示す拡大された異常報知H1に切り換わる。

0021

このような異常報知縮小表示機能によれば、作業に必要な基本情報表示領域bや附属情報表示領域cの表示を優先し、作業を継続することが可能であるが、異常が発生していることを忘れ、異常に対する対応を怠る虞がある。そこで、本発明の実施形態に係る制御装置20は、所定条件に基づいて、縮小表示状態の異常報知Hsを自動的に拡大表示させる。これにより、異常に対する確実且つ迅速な対応を促すことができる。なお、本実施形態では、拡大表示状態の異常報知H1を所定の人為操作に応じて縮小表示状態の異常報知Hsに切り換えるとともに、所定条件に基づいて自動的に拡大表示状態の異常報知H1(又はH2)で再表示させるが、拡大表示状態又は通常表示状態の異常報知を所定の人為操作に応じて非表示状態に切り換えるとともに、所定条件に基づいて自動的に異常報知を拡大表示状態又は通常表示状態で再表示させるようにしてもよい。

0022

また、本実施形態の制御装置20は、所定条件に応じて、縮小表示状態の異常報知Hsを自動的に拡大表示させるとき、異常報知H2の表示内容を変更する。例えば、図5の(c)に示すように、異常対応の重要度や緊急性を示す文字列を「注意」から「警告」に変更するとともに、対処方法を示す文字列を「このまま使用するとエンジンが故障するおそれがあります。セジメンタの水を抜いてくだいさい」のように、セジメンタ13の水抜き作業を強く奨励する口調に変更する。これにより、異常に対する対応が後回しになったり、忘れてしまうことを抑制できる。

0023

縮小表示状態の異常報知Hsを自動的に拡大表示させる所定条件は、機体操作又は機体動作とすることができる。例えば、エンジン9が再始動されたことを条件として縮小表示状態の異常報知Hsを自動的に拡大表示させる。このようにすると、脱穀刈取作業中を避けつつ、作業始めのタイミングで拡大状態の異常報知H2を表示させることができる。また、刈取クラッチ又は作業機(脱穀)クラッチが切り状態から入り状態に切り換わったことを条件として縮小表示状態の異常報知Hsを自動的に拡大表示させる。このようにすると、脱穀刈取作業中を避けつつ、刈始めのタイミングで拡大状態の異常報知H2を表示させることができる。また、刈取クラッチ又は作業機(脱穀)クラッチが入り状態から切り状態に切り換わったことを条件として縮小表示状態の異常報知Hsを自動的に拡大表示させてもよい。このようにすると、脱穀刈取作業中を避けつつ、刈終わりのタイミングで拡大状態の異常報知H2を表示させることができる。

0024

また、刈取部2が所定高さ以上(穀稈刈取作業では使用しない高さ)に上昇したことを条件として縮小表示状態の異常報知Hsを自動的に拡大表示させてもよい。このようにすると、脱穀刈取作業中を避けつつ、刈終わりのタイミングで拡大状態の異常報知H2を表示させることができる。また、刈取部2が所定高さ以下に下降したことを条件として縮小表示状態の異常報知Hsを自動的に拡大表示させてもよい。このようにすると、脱穀刈取作業中を避けつつ、刈始めのタイミングで拡大状態の異常報知H2を表示させることができる。

0025

また、マルチステアリングレバー16が所定角度上左右に傾倒操作旋回操作)されたことを条件として縮小表示状態の異常報知Hsを自動的に拡大表示させてもよい。このようにすると、脱穀刈取作業中を避けつつ、旋回始めのタイミングで拡大状態の異常報知H2を表示させることができる。

0026

また、オーガ5の排出クラッチが切り状態から入り状態、又は入り状態から切り状態に切り換わったことを条件として縮小表示状態の異常報知Hsを自動的に拡大表示させてもよい。このようにすると、脱穀刈取作業中を避けつつ、穀粒排出作業時に拡大状態の異常報知H2を表示させることができる。また、穀粒排出作業時は、通常表示画面Aのタンク籾量情報を確認するため、異常報知H2に気付き易いという利点がある。

0027

また、オーガ5が移動操作昇降操作又は旋回操作)されたことを条件として縮小表示状態の異常報知Hsを自動的に拡大表示させてもよい。このようにすると、脱穀刈取作業中を避けつつ、穀粒排出作業時に拡大状態の異常報知H2を表示させることができる。

0028

また、副変速レバー18が操作されたことを条件として縮小表示状態の異常報知Hsを自動的に拡大表示させてもよい。このようにすると、脱穀刈取作業中を避けつつ、作業走行から路上走行へ切り換える作業終わり、又は路上走行から作業走行へ切り換える作業始めのタイミングで拡大状態の異常報知H2を表示させることができる。

0029

また、縮小表示状態の異常報知Hsを自動的に拡大表示させる所定条件は、収穫物の検出又は非検出であってもよい。例えば、刈取部2から脱穀部3に至る穀稈搬送経路に設けられる穀稈検出センサ38(図6参照)、又は脱穀部3の内部に設けられる選別物検出センサ39(図6参照)がOFFからON、又はONからOFFへ切り換わることを条件として縮小表示状態の異常報知Hsを自動的に拡大表示させてもよい。このようにすると、脱穀刈取作業中を避けつつ、作業始めや作業終わりのタイミングで拡大状態の異常報知H2を表示させることができる。

0030

また、縮小表示状態の異常報知Hsを自動的に拡大表示させる所定条件は、機体の位置であってもよい。例えば、3以上のGPS衛星から受信したGPS信号に基づいて機体の位置(緯度及び経度)を特定し、該特定した位置が圃場の進入位置又は退出位置であることを条件として縮小表示状態の異常報知Hsを自動的に拡大表示させてもよい。このようにすると、脱穀刈取作業中を避けつつ、作業始め又は作業終わりのタイミングで拡大状態の異常報知H2を表示させることができる。

0031

また、本実施形態の制御装置20は、機体の異常を検知し、最初の異常報知H1を液晶表示部19に表示する場合であっても、無条件に異常報知H1を表示するのではなく、車速が所定速度以下であることを条件として最初の異常報知H1を表示させるようになっている。このようにすると、走行中に異常報知H1が表示されることに起因する不具合が防止される。

0032

ところで、燃料に含まれる水分は、前述したように、主に結露などで燃料タンク10に溜まった水分であり、燃料タンク10に溜まった水分量が多い場合、セジメンタ13の水抜き報知である異常報知H1が頻繁に表示され、作業に支障を来す虞がある。なお、このような問題を解決するために、燃料タンク10に溜まった水分量を検出し、該検出水分量に基づいて、燃料タンク10の整備を促す報知を行うことが考えられるが、燃料タンク10に溜まった水分量を検出する検出手段は、セジメンタ13に溜まった水分量を検出する検出手段に比べて高価であり、大幅なコストアップとなる虞がある。

0033

そこで、本発明の実施形態に係る制御装置20は、水検出センサ13bの検出水分量に基づいて、セジメンタ13の水抜き作業の要否を判断(以下、適宜、水溜り検出ともいう)するとともに、セジメンタ13の水抜き作業が実施されたか否かを判断(以下、適宜、水抜き検出ともいう)し、これらの判断に基づいて水抜き作業の発生頻度を特定する。そして、制御装置20は、特定した発生頻度が所定頻度よりも高いとき、燃料タンク10に多くの水分が溜まっていると判定し、燃料タンク10の整備(水抜き作業)を促す報知(以下、適宜、燃料タンク報知又は燃タン報知ともいう)を行う。

0034

水抜き作業の発生頻度は、例えば、セジメンタ13の水抜き作業が実施されたと判断した後、次回水抜き作業が必要と判断されるまでの計測時間に基づいて特定することができ、計測時間が所定時間よりも短いとき、水抜き作業の発生頻度が高いと判定することができる。また、水抜き作業の発生頻度は、水抜き作業の単位時間あたりの発生回数に基づいて特定するようにしてもよく、この場合には、水抜き作業の単位時間あたりの発生回数が所定回数よりも多いとき、水抜き作業の発生頻度が高いと判定することができる。なお、燃料タンク10の整備を促す異常報知は、図示を省略するが、セジメンタ13の水抜きを促す異常報知H1と同等のものであり、例えば、異常内容として「燃料タンク異常」を表示し、対処方法として「燃料タンク内に水が溜まっています。燃料タンクのドレンから水抜きをしてください」を表示する。

0035

つぎに、上記のような液晶表示部19の表示動作を実現する制御装置20の入出力構成及び制御手順について、図6以降を参照して説明する。

0036

図6に示すように、制御装置20は、CPUなどの制御プロセッサやRAM、ROMなどの記憶部を備えて構成されており、その入力側には、前述した水検出センサ13b、マルチステアリングレバー16(レバー角センサ)、主変速レバー17(レバー角センサ)、タッチパネル19b、穀稈検出センサ38及び選別物検出センサ39の他に、エンジン9の回転を検出するエンジン回転センサ31と、作業機クラッチの入り/切りを検出する作業機クラッチ検出センサ32と、刈取クラッチの入り/切りを検出する刈取クラッチ検出センサ33と、刈取部2の高さを検出する刈取部高さ検出センサ34と、排出クラッチの入り/切りを検出する排出クラッチセンサ35と、オーガ5の昇降操作や旋回操作を行うオーガリモコン36と、副変速レバー18の操作を検出する走行副変速検出センサ37と、GPS信号を受信するGPS40(受信モジュール)と、車速を検出する走行回転センサ41と、が接続される一方、制御装置20の出力側には、前述した液晶パネル19aの他に、異常報知に合わせて音を鳴らすためのブザー42が接続されている。

0037

そして、本実施形態の制御装置20は、ハードウエアソフトウエアとの協働により実現される機能的な構成として、異常判断手段、異常報知表示手段(水抜き作業報知手段)、異常報知表示切換手段、異常報知再表示手段、表示内容変更手段、水抜き作業要否判断手段、水抜き作業実施判断手段及び燃料タンク整備報知手段を備えており、以下、制御装置20のメインルーチンである報知制御と、異常判断手段、異常報知表示手段(水抜き作業報知手段)、異常報知表示切換手段、異常報知再表示手段、表示内容変更手段、水抜き作業要否判断手段及び水抜き作業実施判断手段を実現するセジメンタ水抜き報知制御と、燃料タンク整備報知手段を実現する燃料タンク整備報知制御(以下、適宜、燃タン整備報知制御ともいう)の具体的な制御手順を説明する。

0038

図7に示すように、報知制御では、サブルーチンであるセジメンタ水抜き報知制御(S1)及び燃料タンク整備報知制御(S2)を繰り返し実行する。

0039

図8に示すように、セジメンタ水抜き報知制御では、後述するエンジン始動時処理(S21)を実行した後、今回実行時における水検出センサ13bのON/OFFと、前回実行時における水検出センサ13bのON/OFFとを判断する(S22、S23、S24)。

0040

ここで、今回実行時及び前回実行時において水検出センサ13bがいずれもOFFであると判断した場合は、セジメンタ報知フラグに「0」を記憶するとともに(S25)、液晶表示部19におけるセジメンタ報知の表示はなしとして(S26)、上位ルーチン復帰する。また、今回実行時において水検出センサ13bがOFFで、且つ前回実行時において水検出センサ13bがONであると判断した場合は、水抜き検出を履歴に記憶した後(S27)、ステップS25、S26を実行して上位ルーチンへ復帰する。

0041

また、今回実行時及び前回実行時において水検出センサ13bがいずれもONであると判断した場合は、セジメンタ報知フラグの記憶値を判断し(S28)、また、今回実行時において水検出センサ13bがONで、且つ前回実行時において水検出センサ13bがOFFであると判断した場合は、水溜り検出を履歴に記憶した後(S29)、セジメンタ報知フラグの記憶値を判断する(S28)。

0042

ステップS28において、セジメンタ報知フラグの記憶値が「0」であると判断した場合は、機体走行停止状態(所定速度以下)であるか否かを判断し(S30)、該判断結果がYESである場合は、セジメンタ報知フラグに「1」を記憶するとともに(S31)、液晶表示部19にセジメンタ報知(注意:H1)を表示させた後(S32)、上位ルーチンへ復帰するが、ステップS30の判断結果がNOである場合は、ステップS25、S26を実行して上位ルーチンへ復帰する。

0043

一方、ステップS28において、セジメンタ報知フラグの記憶値が「0」以外であると判断した場合は、セジメンタ報知フラグの記憶値を再び判断し(S33)、該判断結果が「1」又は「3」である場合は、液晶表示部19のタッチ操作を判断する(S34)。ここで、タッチ操作無しと判断した場合は、セジメンタ報知フラグの記憶値を現状のまま維持するとともに(S35)、液晶表示部19に表示しているセジメンタ報知(注意又は警告:H1又はH2)も現状のまま維持して(S36)、上位ルーチンへ復帰する。一方、ステップS33において、タッチ操作有りと判断した場合は、セジメンタ報知フラグに「2」を記憶するとともに(S37)、液晶表示部19に表示しているセジメンタ報知(注意又は警告:H1又はH2)を縮小状態のセジメンタ報知(縮小:Hs)に切り換えた後(S38)、上位ルーチンへ復帰する。

0044

また、ステップS33において、セジメンタ報知フラグの記憶値が「2」であると判断した場合も、液晶表示部19のタッチ操作を判断する(S39)。ここで、タッチ操作有りと判断した場合は、セジメンタ報知フラグの記憶値を縮小前の記憶値に戻すとともに(S40)、液晶表示部19に表示している縮小状態のセジメンタ報知(縮小:Hs)を拡大状態のセジメンタ報知(注意又は警告:H1又はH2)に切り換えて(S41)、上位ルーチンへ復帰する。

0045

一方、ステップS39において、タッチ操作無しと判断した場合は、前述した複数の所定条件のうち、条件を満たす所定条件の有無を判断し(S42)、該判断結果が無しの場合は、セジメンタ報知フラグの記憶値を現状のまま維持するとともに(S43)、液晶表示部19に表示している縮小状態のセジメンタ報知(縮小:Hs)も現状のまま維持して(S44)、上位ルーチンへ復帰する。一方、ステップS42において、有りと判断した場合は、セジメンタ報知フラグに「3」を記憶するとともに(S45)、液晶表示部19に表示している縮小状態のセジメンタ報知(縮小:Hs)を拡大状態のセジメンタ報知(警告:H2)に切り換えた後(S46)、上位ルーチンへ復帰する。

0046

図9に示すように、エンジン始動時処理では、今回実行時におけるエンジン駆動状態と、前回実行時におけるエンジン駆動状態とを判断する(S10、S11)。ここで、今回実行時においてエンジン9が駆動状態で、且つ前回実行時においてエンジン9が非駆動状態であると判断した場合は、セジメンタ報知フラグの記憶値を判断するが(S12)、それ以外の場合は、そのまま上位ルーチンへ復帰する。そして、ステップS12において、セジメンタ報知フラグの記憶値が「1」以外であると判断した場合は、そのまま上位ルーチンへ復帰するが、セジメンタ報知フラグの記憶値が「1」であると判断した場合は、セジメンタ報知フラグに「3」を記憶した後(S13)、上位ルーチンへ復帰する。

0047

図10に示すように、燃タン整備報知制御では、まず、今回実行時における水検出センサ13bのON/OFFを判断する(S50)。ここで、今回実行時において水検出センサ13bがOFFであると判断すると、燃タン報知フラグに「0」を記憶するとともに(S51)、液晶表示部19における燃タン報知の表示はなしとして(S52)、上位ルーチンへ復帰する。

0048

一方、今回実行時において水検出センサ13bがONであると判断した場合は、燃タン報知フラグの記憶値を判断し(S53)、ここで、記憶値が「0」であると判断した場合は、前回実行時における水検出センサ13bのON/OFFを判断し(S54)、該判断結果がONの場合は、そのまま上位ルーチンへ復帰するが、OFFであると判断した場合は、セジメンタ13に対する水の混入が頻繁であるか否か、即ち水溜まり検出の頻度が高いか否かを判断する(S55)。本実施形態では、セジメンタ水抜き報知制御で記憶される水溜り検出及び水抜き検出の履歴を参照し、前回の水抜き検出から今回の水溜まり検出までの時間が所定時間よりも短い場合に水混入が頻繁であると判定する。そして、ステップS55の判断結果がYESの場合は、燃タン報知フラグに「1」を記憶するとともに(S56)、液晶表示部19に燃タン報知を表示させた後(S57)、上位ルーチンへ復帰するが、ステップS55の判断結果がNOである場合は、ステップS51、S52を実行して上位ルーチンへ復帰する。

0049

一方、ステップS53において、記憶値が「0」以外であると判断した場合は、液晶表示部19のタッチ操作を判断する(S58)。ここで、タッチ操作無しと判断した場合は、燃タン報知フラグの記憶値を現状のまま維持するとともに(S59)、液晶表示部19に表示している燃タン報知も現状のまま維持して(S60)、上位ルーチンへ復帰する。一方、ステップS58において、タッチ操作有りと判断した場合は、燃タン報知フラグに「0」を記憶するとともに(S61)、液晶表示部19に表示している燃タン報知を非表示状態に切り換えた後(62)、上位ルーチンへ復帰する。

0050

叙述の如く構成された本実施形態によれば、液晶表示部19と、該液晶表示部19の表示を制御する制御装置20と、を備えるコンバイン1であって、制御装置20は、機体に異常が発生したとき、液晶表示部19に異常報知H1を表示させるとともに、オペレータの所定操作に応じて、異常報知H1を縮小表示状態(異常報知Hs)に切り換え、さらには、所定条件に基づいて、縮小表示状態の異常報知Hsを自動的に拡大表示状態の異常報知H2に切り換えるので、異常に対する確実且つ迅速な対応を促すことができる。

0051

また、縮小表示状態の異常報知Hsを自動的に拡大表示させるとき、異常報知H2の表示内容を変更するので、例えば、「注意→警告→危険」のように異常対応の重要度や緊急性を段階的に高くすることにより、異常に対する対応が後回しになったり、忘れてしまうことを抑制できる。

0052

また、所定条件は、機体操作又は機体動作であるため、作業中における異常報知H2の拡大表示を可及的に回避しつつ、刈り始め、刈り終わりなどの作業の切れ目に異常報知H2を拡大表示し、異常に対する対応を促すことができる。

0053

また、所定条件は、収穫物の検出又は非検出であるため、作業中における異常報知H2の拡大表示を可及的に回避しつつ、作業始め、作業終わりなどの作業の切れ目に異常報知H2を拡大表示し、異常に対する対応を促すことができる。

0054

また、所定条件は、機体の位置であるため、作業中における異常報知H2の拡大表示を可及的に回避しつつ、圃場進入時、圃場退出時などに異常報知H2を拡大表示し、異常に対する対応を促すことができる。

0055

また、最初の異常報知H1は、機体に異常が発生し、且つ、車速が所定速度以下である場合に表示されるので、走行中に異常報知H1が表示されることに起因する不具合を防止できる。

0056

1コンバイン
2 刈取部
3脱穀部
4穀粒タンク
5オーガ
7操縦部
9エンジン
10燃料タンク
11燃料供給経路
13セジメンタ
13a水貯留部
13b水検出センサ
16マルチステアリングレバー
17主変速レバー
18副変速レバー
19液晶表示部
19a液晶パネル
19bタッチパネル
20 制御装置

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