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技術 減速機及びモータユニット

出願人 マブチモーター株式会社
発明者 井坂洋輔
出願日 2017年7月7日 (2年6ヶ月経過) 出願番号 2017-134218
公開日 2019年1月31日 (11ヶ月経過) 公開番号 2019-015366
状態 未査定
技術分野 減速機1 歯車・カム 電動機,発電機と機械的装置等との結合
主要キーワード スライド用モータ 段減速機 歯車部材 減速機付きモータ 電動ミラー 小径歯車 大径歯車 ギヤードモータ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年1月31日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (14)

課題

モータユニット全体の厚みを抑制することができる変速機を提供すること。

解決手段

変速機は、第1の歯車部と、第1の歯車部と同軸に設けられ、前記第1の歯車部の第1の側に設けられた第2の歯車部と、第1の歯車部及び前記第2の歯車部と同軸に設けられ、前記第1の歯車部の第2の側に設けられた第3の歯車部とを有する第1ギヤと、第2の歯車部及び前記第3の歯車部と噛み合う第2ギヤとを備え、第2の歯車部及び前記第3の歯車部の直径は、第1の歯車部の直径とは異なる。

概要

背景

従来、モータは、パワーシートパワーウィンドウドアロック電動ミラー空調装置等の車両用電装機器や、その他様々な機器で用いられている。このような機器では、トルク回転数を調整するための減速機をモータと一体化したモータユニットが用いられる。

減速機として、初期減速ギヤ中間ギヤ及び後期減速ギヤを備える構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。初期減速ギヤは、初期減速ギヤの回転中心に沿って並んだ状態で設けられた2つの歯車部からなる。2つの歯車部のうち大径歯車部がモータのウォームと噛み合い、他方の小径歯車部が中間ギヤと噛み合う。
特許文献1 特開2015−64061号公報

概要

モータユニット全体の厚みを抑制することができる変速機を提供すること。変速機は、第1の歯車部と、第1の歯車部と同軸に設けられ、前記第1の歯車部の第1の側に設けられた第2の歯車部と、第1の歯車部及び前記第2の歯車部と同軸に設けられ、前記第1の歯車部の第2の側に設けられた第3の歯車部とを有する第1ギヤと、第2の歯車部及び前記第3の歯車部と噛み合う第2ギヤとを備え、第2の歯車部及び前記第3の歯車部の直径は、第1の歯車部の直径とは異なる。

目的

このような電装機器において、特許文献1に記載の減速機のように小径歯車部や中間ギヤが大径歯車部に対してオフセットされたモータユニットを用いるためには、モータユニットの出力軸に沿って互いに反対側に小径歯車部をオフセットした2種類の仕様のモータユニットを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

第1の歯車部と、前記第1の歯車部と同軸に設けられ、前記第1の歯車部の第1の側に設けられた第2の歯車部と、前記第1の歯車部及び前記第2の歯車部と同軸に設けられ、前記第1の歯車部の第2の側に設けられた第3の歯車部とを有する第1ギヤと、前記第2の歯車部及び前記第3の歯車部と噛み合う第2ギヤとを備え、前記第2の歯車部及び前記第3の歯車部の直径は、前記第1の歯車部の直径とは異なる変速機

請求項2

前記第2の歯車部及び前記第3の歯車部の直径は、前記第1の歯車部の直径より小さく、前記第2ギヤは、前記第2の歯車部より直径が大きく、前記第2の歯車部と噛み合う第4の歯車部と、前記第4の歯車部と同軸に設けられ、前記第3の歯車部より直径が大きく、前記第3の歯車部と噛み合う第5の歯車部とを有する請求項1に記載の変速機。

請求項3

前記第2の歯車部の直径は、前記第3の歯車部の直径と同一である請求項2に記載の変速機。

請求項4

前記第2の歯車部及び前記第3の歯車部は、前記第1の歯車部の回転軸に沿って前記第1の歯車部を貫通する単一の歯車部材の異なる部分から形成される請求項3に記載の変速機。

請求項5

前記第1の歯車部は、樹脂で形成され、前記第2の歯車部及び前記第3の歯車部を形成する前記単一の歯車部材は、金属により形成される請求項4に記載の変速機。

請求項6

前記第2ギヤは、前記第4の歯車部及び前記第5の歯車部の回転軸に沿って前記第4の歯車部から前記第5の歯車部にわたって貫通する、前記第2ギヤの出力軸接続可能な貫通部を有する請求項2から5のいずれか一項に記載の変速機。

請求項7

前記第1ギヤ及び前記第2ギヤを収容するケースをさらに備え、前記ケースは、前記第4の歯車部に対向する第1の側部と、前記第5の歯車部に対向する第2の側部とを有し、前記第1の側部及び前記第2の側部はそれぞれ、前記第2ギヤの前記貫通部と同軸に設けられて前記出力軸を挿通可能な開口を有する請求項6に記載の変速機。

請求項8

前記第1の歯車部は、モータの出力軸に設けられたウォームと噛み合う請求項1から7のいずれか一項に記載の変速機。

請求項9

前記モータの出力軸は、前記第1の歯車部、前記第2の歯車部、及び前記第3の歯車部の回転軸と直交して設けられる請求項8に記載の変速機。

請求項10

請求項1から9のいずれか一項に記載の変速機と、前記第1の歯車部に伝達される駆動力を発生するモータとを備えるモータユニット

技術分野

0001

本発明は、減速機及びモータユニットに関する。

背景技術

0002

従来、モータは、パワーシートパワーウィンドウドアロック電動ミラー空調装置等の車両用電装機器や、その他様々な機器で用いられている。このような機器では、トルク回転数を調整するための減速機をモータと一体化したモータユニットが用いられる。

0003

減速機として、初期減速ギヤ中間ギヤ及び後期減速ギヤを備える構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。初期減速ギヤは、初期減速ギヤの回転中心に沿って並んだ状態で設けられた2つの歯車部からなる。2つの歯車部のうち大径歯車部がモータのウォームと噛み合い、他方の小径歯車部が中間ギヤと噛み合う。
特許文献1 特開2015−64061号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1に記載の減速機によると、初期減速ギヤの小径歯車部及び中間ギヤは、初期減速ギヤの大径歯車部に対して、初期減速ギヤの回転中心に沿う方向にオフセットされることになる。そのため、減速機付きモータユニット全体の厚みが厚くなるという課題があった。

0005

また、例えば、車両のパワーシート等の電装機器においては、進行方向右側に設けられる電装機器と、進行方向左側に設けられる電装機器とでは、左右対称な構造を持つ場合が多い。このような電装機器においては、モータユニットの取り付け機構も、左右対称な構造となる場合が多い。このような電装機器において、特許文献1に記載の減速機のように小径歯車部や中間ギヤが大径歯車部に対してオフセットされたモータユニットを用いるためには、モータユニットの出力軸に沿って互いに反対側に小径歯車部をオフセットした2種類の仕様のモータユニットを提供する必要が生じるという問題点もある。

0006

図5から図12を参照して、上記の課題及び問題点に関連する事項を具体的に説明する。

0007

図5は、モータユニット1000Rの正面図である。図6は、モータユニット1000Rの側面図である。図7は、モータユニット1000Rが備える減速機1010Rをモータ10とともに示す正面図である。図8は、減速機1010Rをモータ10とともに示す側面図である。

0008

モータユニット1000Rは、モータ10と、減速機1010Rと、カバー1300Rとを備える。減速機1010Rは、カバー1300R内に設けられる。

0009

減速機1010Rは、第1ギヤ1100と第2ギヤ1200とを備える。第1ギヤ1100は、第1歯車部1101と、第1歯車部1101より小径の第2歯車部1102とを備える。第1歯車部1101は、モータ10の回転シャフト12に同軸に設けられたウォーム14と噛み合う。第2歯車部1102は、第1歯車部1101と一体に回転する。

0010

第2ギヤ1200は、第1ギヤ1100における第2歯車部1102と噛み合う。第2ギヤ1200は、後述する出力シャフト1050Rが接続される接続口1208を有する。第2ギヤ1200は、接続口1208を通じて外部に駆動力を伝達する。

0011

図8に示されるように、第2歯車部1102は、第1ギヤ1100の回転軸方向に沿って、第1歯車部1101の一方の側に設けられる。第2歯車部1102の歯幅をDとすると、第1ギヤ1100は、回転軸方向に沿って、回転シャフト12の中心からDを超える位置まで突出することになる。

0012

ここで、小径な第2歯車部1102に必要な強度が大きいほど、第2歯車部1102の歯幅Dを長くする必要がある。そのため、必要な強度が大きいほど、第1ギヤ1100の厚みが長くなる。第2歯車部1102に噛み合う第2ギヤ1200の厚みも同様に長くなる。そのため、必要な強度が大きいほど、減速機1010Rの中心は、モータ10の回転シャフト12に対して一方向にオフセットしていくことになる。そのため、図8に示されるように、減速機1010Rは、厚み方向においてモータ10より外に突出する場合がある。したがって、図6に示されるように、厚み方向においてカバー1300Rがモータ10より外に突出する場合がある。また、モータユニット1000Rは、回転シャフト12に対して、厚み方向において実質的に対称的な構造を有しない。

0013

図9は、パワーシート1500に取り付けられたモータユニット1000及び出力シャフト1050を模式的に示す。パワーシート1500Rは、自動車の進行方向右側に位置する座席である。パワーシート1500Lは、自動車の進行方向左側に位置する座席である。例えば、パワーシート1500Rは、運転席側の座席であり、パワーシート1500Lは助手席側の座席である。

0014

パワーシート1500Rには、リクライニング用モータユニットの取り付け部が進行方向左側に設けられる。したがって、モータユニット1000Rは、パワーシート1500Rにおいて進行方向左側に取り付けられる。モータユニット1000Rには、カバー1300Rにおける突出側から出力シャフト1050Rが延伸して、リクライニング用の駆動力をパワーシート1500Rに伝達する。

0015

ここで、進行方向左側のパワーシート1500Lには、リクライニング用のモータユニットの取り付け部は進行方向右側に設けられる。この場合、パワーシート1500Rの取付部とパワーシート1500Lの取り付け部は左右対称の構造を有する。

0016

上述したように、モータユニット1000Rは、回転シャフト12に対して減速機1010Rがオフセットした構造を有する。例えば、カバー1300Rがモータ10から突出した構造を有する。また、図5に示されるように、モータユニット1000Rは、平面視上において、回転シャフト12に対して対称な構造を有しない。そのため、パワーシート1500Lにモータユニット1000Rを装着することはできない。したがって、パワーシート1500L用のモータユニットとして、モータユニット1000Rとは対称的な構造を持つモータユニット1000Lを提供する必要がある。

0017

図10は、モータユニット1000Lの正面図である。図11は、モータユニット1000Lの側面図である。図12は、モータユニット1000Lが備える減速機1010Lをモータ10とともに示す正面図である。図13は、減速機1010Lをモータ10とともに示す側面図である。

0018

図10から図13に示すように、モータユニット1000が備える部品のうち、モータユニット1000Rが備える部品に対応する部品には、同じ符号が付与されている。モータユニット1000Lが備える部品のうち、少なくともカバー1300Lは、モータユニット1000Rのカバー1300Rとは異なる形状を持たせる必要がある。そのため、例えばカバー1300Rを製造するための金型を、カバー1300Lを製造するための金型とは別に用意する必要がある。そのため、モータユニットの製造コストが高くなる。

0019

本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、モータユニット全体の厚みを薄くすることができる変速機を提供することにある。

課題を解決するための手段

0020

上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、変速機は、第1の歯車部と、第1の歯車部と同軸に設けられ、第1の歯車部の第1の側に設けられた第2の歯車部と、第1の歯車部及び第2の歯車部と同軸に設けられ、第1の歯車部の第2の側に設けられた第3の歯車部とを有する第1ギヤと、第2の歯車部及び第3の歯車部と噛み合う第2ギヤとを備え、第2の歯車部及び第3の歯車部の直径は、第1の歯車部の直径とは異なる。

0021

第1ギヤが、第1の歯車部と同軸に設けられ、第1の歯車部の第1の側に設けられた第2の歯車部と、第1の歯車部及び第2の歯車部と同軸に設けられ、第1の歯車部の第2の側に設けられた第3の歯車部とを備え、第2ギヤが、第2の歯車部及び第3の歯車部と噛み合うので、第1ギヤにおいて、第1の歯車部と同軸に回転する単一の歯車部を設ける場合と比べて、第2の歯車部及び第3の歯車部のそれぞれの厚さを薄くすることができる。また、第1の歯車部の中心に対する変速機のオフセットを著しく短くすることができる。

0022

第2の歯車部及び第3の歯車部の直径は、第1の歯車部の直径より小さく、第2ギヤは、第2の歯車部より直径が大きく、第2の歯車部と噛み合う第4の歯車部と、第4の歯車部と同軸に設けられ、第3の歯車部より直径が大きく、第3の歯車部と噛み合う第5の歯車部とを有する。これにより、上記オフセットが短い減速機を提供することができる。

0023

第2の歯車部の直径は、第3の歯車部の直径と同一である。これにより、第1ギヤの形状を、第1の歯車部の回転軸に直交し第1の歯車部の中心を通る面に対して対称にすることができる。

0024

第2の歯車部及び第3の歯車部は、第1の歯車部の回転軸に沿って第1の歯車部を貫通する単一の歯車部材の異なる部分から形成される。これにより、第1ギヤを容易に製造することができる。

0025

第1の歯車部は、樹脂で形成され、第2の歯車部及び第3の歯車部を形成する歯車部材は、金属により形成される。これにより、第1の歯車部及び第2の歯車部の強度を高めることができる。ひいては、変速機を小型化することができる。

0026

第2ギヤは、第4の歯車部及び第5の歯車部の回転軸に沿って第4の歯車部から第5の歯車部にわたって貫通する、第2ギヤの出力軸を接続可能な貫通部を有する。これにより、第4の歯車部側及び第5の歯車部側のいずれの側からも、出力軸を延伸させることができる。

0027

第1ギヤ及び第2ギヤを収容するケースをさらに備え、ケースは、第4の歯車部に対向する第1の側部と、第5の歯車部に対向する第2の側部とを有し、第1の側部及び第2の側部はそれぞれ、第2ギヤの貫通部と同軸に設けられて出力軸を挿通可能な開口を有する。これにより、第4の歯車部側及び第5の歯車部側のいずれの側からも、出力軸を延伸させることができる。そのため、実質的に対称的な取り付け構造を持つ機器に、同じ仕様の変速機を取り付けることが可能になる。

0028

第1の歯車部は、モータの出力軸に設けられたウォームと噛み合う。これにより、モータの出力軸に対する変速機のオフセットを短くすることができる。

0029

モータの出力軸は、第1の歯車部、第2の歯車部、及び第3の歯車部の回転軸と直交して設けられる。これにより、モータユニット全体の厚みを薄くすることができる。

0030

本発明の第2の態様においては、モータユニットは、上記変速機と、第1の歯車部に伝達される駆動力を発生するモータとを備える。これにより、全体の厚みが薄いモータユニットを提供することができる。

0031

上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。これらの特徴群サブコンビネーションも発明となりうる。

図面の簡単な説明

0032

一実施形態に係るギヤードモータ50を示す側面図である。
減速機20をモータ10のウォーム14とともに示す斜視図である。
モータユニット60の側面図である。
パワーシート410に取り付けられたモータユニット60及び出力シャフト400を模式的に示す。
モータユニット1000Rの正面図である。
モータユニット1000Rの側面図である。
モータユニット1000Rが備える減速機1010Rをモータ10とともに示す正面図である。
減速機1010Rをモータ10とともに示す側面図である。
パワーシート1500に取り付けられたモータユニット1000及び出力シャフト1050を模式的に示す。
モータユニット1000Lの正面図である。
モータユニット1000Lの側面図である。
モータユニット1000Lが備える減速機1010Lをモータ10とともに示す正面図である。
減速機1010Lをモータ10とともに示す側面図である。

実施例

0033

以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。

0034

図1は、一実施形態に係るギヤードモータ50を示す側面図である。ギヤードモータ50は、モータ10及び減速機20を備える。図2は、減速機20をモータ10のウォーム14とともに示す斜視図である。図3は、モータユニット60の側面図である。モータユニット60は、ギヤードモータ50と、ケース30とを備える。

0035

モータユニット60において、減速機20は、ケース30に収容される。減速機20は、第1ギヤ100と第2ギヤ200とを備える。本実施形態において、減速機20は、2段減速機である。減速機20は、変速機の一例である。

0036

モータ10は、ケース30に取り付けられる。モータ10は、減速機20の第1ギヤ100に伝達される駆動力を発生する。モータ10は、例えばブラシ付きモータである。モータ10は、本体部11と、回転シャフト12と、ウォーム14とを備える。回転シャフト12は、本体部11から延伸する。回転シャフト12は、モータ10の出力軸となる。ウォーム14は、回転シャフト12に設けられる。ウォーム14は、回転シャフト12の先端付近に設けられる。

0037

第1ギヤ100は、モータ10のウォーム14と噛み合う。第2ギヤ200は、第1ギヤ100と噛み合う。モータ10の回転シャフト12は、第1ギヤ100の回転軸と実質的に直交して設けられる。また、モータ10の回転シャフト12は、第2ギヤ200の回転軸と実質的に直交して設けられる。

0038

第1ギヤ100は、歯車部110と、歯車部120と、歯車部130とを備える。歯車部110は、第1の歯車部の一例である。歯車部120は、第2の歯車部の一例である。歯車部130は、第3の歯車部の一例である。歯車部110は、モータ10のウォーム14と噛み合う。これにより、モータ10が発生した駆動力は、第1ギヤ100における歯車部110に伝達される。

0039

第1ギヤ100において、歯車部120は、歯車部110と同軸に設けられる。歯車部120は、歯車部110の第1の側に設けられている。歯車部130は、歯車部110及び歯車部120と同軸に設けられる。歯車部130は、歯車部110の第2の側に設けられている。いわば、歯車部120及び歯車部130は、歯車部110の回転軸に沿って、歯車部110を挟む位置に設けられる。歯車部120の厚さは、歯車部130の厚さと同じであってよい。歯車部120及び歯車部130の直径は、歯車部110の直径とは異なる。歯車部110、歯車部120及び歯車部130は、歯車部110に伝達された駆動力により一体に回転する。歯車部120及び歯車部130は、第1ギヤ100の後段のギヤである第2ギヤ200と噛み合う。

0040

このように、第1ギヤ100が、歯車部110の第1の側に設けられた歯車部120と、歯車部110の第2の側に設けられた歯車部130とを備える。ここで、第2ギヤ200は、歯車部120及び歯車部130の双方と噛み合う。そのため、歯車部120及び歯車部130のそれぞれの歯幅は、歯車部120及び歯車部130の全体で必要な強度が得られる程度の歯幅にすることができる。例えば、図8に示すように単一の歯車部を用いる減速ギヤにおいて所定の強度を得るために必要な歯車部の歯幅をDとすると、歯車部120及び歯車部130のそれぞれの歯幅はD/2であってよい。したがって、第1ギヤ100において、歯車部110に連動する単一の歯車部を設ける場合と比べて、歯車部120及び歯車部130のそれぞれの歯幅を短くすることができる。

0041

これにより、図1に示すように、第1ギヤ100によれば、基準面180から歯車部120の端面122までの距離を短くすることができる。また、基準面180から歯車部130の端面132までの距離を短くすることができる。ここで、基準面180は、第1ギヤ100の回転軸150に直交し、第1ギヤ100の中心を通る面である。また、基準面180は、モータ10の回転シャフト12の回転中心を含む。

0042

このように、第1ギヤ100によれば、第1ギヤ100の中心が基準面180に揃うように歯車部120及び歯車部130を設けることができる。つまり、基準面180に対する第1ギヤ100のオフセットを実質的になくすことができる。すなわち、第1ギヤ100によれば、モータ10の回転シャフト12の回転中心に対する第1ギヤ100のオフセットを実質的になくすことができる。

0043

第1ギヤ100において、歯車部120及び歯車部130の直径は、歯車部110の直径より小さい。第2ギヤ200は、歯車部210と、歯車部220とを有する。歯車部210は、第4の歯車部の一例である。歯車部220は、第5の歯車部の一例である。

0044

歯車部210は、歯車部120より直径が大きく、歯車部120と噛み合う。歯車部220は、歯車部210と同軸に設けられ、歯車部130より直径が大きく、歯車部130と噛み合う。歯車部210及び歯車部220は、一体に回転する。歯車部210及び歯車部220は、回転軸250を中心として回転する。

0045

歯車部210及び歯車部220は、歯車部110を挟む位置に設けられる。第2ギヤ200によれば、第1ギヤ100と同様に、基準面180から歯車部210の端面212までの距離を短くすることができる。また、基準面180から歯車部220の端面222まで距離を短くすることができる。したがって、図1に示されるように、第2ギヤ200の中心を基準面180に揃えることができる。すなわち、基準面180に対する第2ギヤ200のオフセットを実質的になくすことができる。つまり、モータ10の回転シャフト12の回転中心に対する第2ギヤ200のオフセットを実質的になくすことができる。

0046

このように、第1ギヤ100及び第2ギヤ200を備える減速機20によれば、モータ10の中心に対する第1ギヤ100及び第2ギヤ200のオフセットを実質的になくすことができる。そのため、図1に示されるように、減速機20を、モータ10の厚みの範囲内に配置することが容易となる。

0047

したがって、図3に示されるように、減速機20を収容するケース30を、モータ10の厚みの範囲内に配置することが可能になる。少なくとも、ケース30の側部31及び側部31とは反対側の側部32を、モータ10の中心となる基準面180に対して実質的に対称な位置に配置することができる。ここで、ケース30の側部31は、歯車部210側の側部であり、歯車部210に対向する面を有する。側部32は、歯車部220側の側部であり、歯車部220に対向する面を有する。

0048

なお、図2に示されるように、第2ギヤ200は、歯車部210及び歯車部220の回転軸に沿って歯車部210から歯車部220にわたって貫通する貫通部240を有する。貫通部240は、第2ギヤ200の出力軸を外部に接続するために設けられる。例えば、貫通部240は、第2ギヤ200の回転力を外部に出力するためのシャフトを嵌着可能な形状を有する。また、ケース30において、側部31及び側部32はそれぞれ、第2ギヤ200の貫通部240と同軸に設けられて出力シャフトを挿通可能な開口を有する。

0049

これにより、歯車部210側及び歯車部220側のいずれの側からも、出力軸となる出力シャフトを延伸させることができる。また、上述したように、ケース30の側部31及び側部32を基準面180に対して実質的に対称な位置に配置することができるので、例えばモータユニット60の歯車部210側の側部31を電装機器に取り付けて使用することができるし、モータユニット60の歯車部220側の側部32を電装機器に取り付けて使用することができる。

0050

図4は、パワーシート410に取り付けられたモータユニット60及び出力シャフト400を模式的に示す。パワーシート410Rは、自動車等の車両の進行方向右側に位置する座席である。パワーシート410Lは、車両の進行方向左側に位置する座席である。例えば、パワーシート410Rは運転席側の座席であり、パワーシート410Lは助手席側の座席である。

0051

モータユニット60Rは、パワーシート410Rにおいて、進行方向左側に取り付けられる。モータユニット60Lは、パワーシート410Lにおいて、進行方向右側に取り付けられる。モータユニット60Rは、パワーシート410Rのリクライニング用の駆動力を、出力シャフト400Rに伝達する。モータユニット60Lは、パワーシート410Lのリクライニング用の駆動力を出力シャフト400Lに伝達する。

0052

モータユニット60R及びモータユニット60Lは、図1から図2に関連して説明したモータユニット60と同一の構造を有する。モータユニット60Rは、側部31から出力シャフト400Rが延伸する。モータユニット60Rは、側部32から出力シャフト400Rが延伸する。モータユニット60R及びモータユニット60Lは、同一の向きに設けられる。つまり、モータユニット60Rは、ケース30の側部32がパワーシート410Rのフレームに取り付けられる。一方、モータユニット60Lは、側部31がパワーシート410Lのフレームに取り付けられる。このように、モータユニット60によれば、同一仕様のモータユニットを、左右対称な構造を有する電装機器に取り付けることが可能になる。

0053

次に、第1ギヤ100及び第2ギヤ200の構造について具体的に説明する。第1ギヤ100において、歯車部120及び歯車部130は、歯車部110の回転軸に沿って歯車部110を貫通する単一の歯車部材の異なる部分から形成される。例えば、歯車部110の中心に設けられた貫通孔に単一の歯車部材が圧入され、歯車部110の一方の側から突出した歯車部材の部分が歯車部120となり、歯車部110の他方の側から突出した歯車部材の部分が歯車部130となる。したがって、2つの歯車部を有する第1ギヤ100を容易に製造することができる。

0054

歯車部110は、樹脂で形成されてよい。歯車部120及び歯車部130を形成する歯車部材は、金属により形成されてよい。歯車部120及び歯車部130を形成する歯車部材を金属により形成することで、歯車部120及び歯車部130の強度を高めることができる。そのため、歯車部120及び歯車部130のそれぞれの厚みを薄くすることができる。なお、第1ギヤ100の製造方法として、歯車部110に歯車部材を圧入する製造方法の他、インサート成形等の製造方法も適用し得る。

0055

第2ギヤ200において、歯車部210及び歯車部220は、同一形状を有してよい。歯車部210及び歯車部220は、同一の金型からそれぞれ製造されてよい。第2ギヤ200は、同一の金型から製造された同一形状の歯車部210及び歯車部220を一体に組み付けることによって製造されてよい。

0056

歯車部210及び歯車部220が組み付けられた状態において第2ギヤ200の回転軸に沿って見た場合、歯車部210及び歯車部220は重なり合う形状を有してよい。歯車部210及び歯車部220の回転軸に沿って見た場合、歯車部210及び歯車部220の形状は、バックラッシュの範囲内でズレを有してよい。歯車部210及び歯車部220は、樹脂により形成されてよい。2つの歯車部210及び歯車部220を同一の金型で製造することで、第2ギヤ200の製造コストを抑制することができる。また、第2ギヤ200の製造工程が複雑となることもない。なお、第2ギヤ200は、単一の成形部品として製造されてもよい。

0057

以上に説明したように、減速機20によれば、モータ10に対して実質的にオフセットしないように減速機20を配置することができる。そのため、モータユニット60全体の厚みを抑えることができる。また、自動車のパワーシート等のように、モータユニットの取り付け部が対称的な構造を有する電装機器に対しても、形状が対称的な仕様のモータユニットを別個に製造する必要がなく、同じ仕様のモータユニット60を適用することが可能になる。

0058

以上の説明において、モータユニットの一実施形態として、パワーシート410におけるリクライニング用のモータユニット60を説明した。モータユニット60は、パワーシートにおけるリクライニング用以外のモータに適用されてよい。例えば、モータユニット60は、パワーシートにおけるスライド用モータリフタ用モータ、ランバーサポート用モータ等のモータに適用されてよい。その他、モータユニット60は、自動車等の車両におけるシート以外の電装機器用のモータに適用されてよい。また、モータユニット60は、車両用以外の用途に適用されてよい。

0059

以上の実施形態において、減速機の一例として2段減速機である減速機20を説明した。しかし、減速機20が備える構成は、3段減速機に適用することもできる。例えば、減速機20の後段又は前段に追加のギヤを設けることで、3段減速機を構成することができる。同様に、減速機20が備える構成を、3段以上の多段減速機に適用できる。なお、減速機20が備える構成は増速機に適用することも可能である。

0060

以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。

0061

10モータ、11 本体部、12回転シャフト、14ウォーム、20減速機、30ケース、31 側部、32 側部、50ギヤードモータ、60モータユニット、100 第1ギヤ、110歯車部、120 歯車部、122 端面、130 歯車部、132 端面、150回転軸、180 基準面、200 第2ギヤ、210 歯車部、212 端面、220 歯車部、222 端面、240 貫通部、250 回転軸、400出力シャフト、410パワーシート、1000 モータユニット、1010 減速機、1050 出力シャフト、1500 パワーシート

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