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技術 根固ブロック用内吊りクランプ

出願人 株式会社コマロックイーグルクランプ株式会社
発明者 前薗栄作若狭俊生中山太一津山信治
出願日 2017年7月10日 (2年2ヶ月経過) 出願番号 2017-134330
公開日 2019年1月31日 (7ヶ月経過) 公開番号 2019-014589
状態 未査定
技術分野 クレーンの荷物係合要素
主要キーワード ブロック穴 本体受け パイプ穴 本体アーム 各本体板 アーム上端 傾斜内面 引きばね
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年1月31日)のものです。
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図面 (16)

課題

ビーハイブ根固ブロックを安定且つ安全且つ簡単に吊り上げることができ、水平吊りと傾斜吊りに対応可能な内吊りクランプを提供する。

解決手段

本体20と、本体の上部に回動自在に連結された一対のアーム30と、本体の下部に回動自在に連結された一対のカム40と、アームに連動してカムを回転させるリンク機構とを有する根固ブロック用内吊りクランプ10である。抜き差しピンをセットすることにより、アームは、引きばね55の付勢力に抗してアームを互いに閉じる方向に所定角度回転させた状態で本体に対してロックされ、カムは実質的に本体内埋没した状態にロックされる。吊環に連結するチェーンスリング左右長さを同じにすればブロックを水平に吊り上げることができ、左右長さを変えればブロックを任意の角度θで傾斜させて吊り上げることができる。

概要

背景

根固ブロックは、河川工事海岸工事、湾漁港工事、砂防工事、治山工事、埋立工事道路工事などに広く用いられている異形コンクリートブロックであり、非特許文献1に示されるように各種の形状を有するものが提供されている。

根固ブロックのうち、ビーハイブ型には、標準タイプとSタイプの2種がある。これらは、概して同様の外形状を有するが、ブロック中央部を貫通する丸穴形状が、標準タイプのビーハイブ型根固ブロックA(図14)では、穴径が上面3Aで最も小さく、下面4Aで最も大きくなる円錐台形状の丸穴1Aとされているのに対し、Sタイプのビーハイブ型根固ブロックB(図15)では、貫通方向中央部の穴径が最も小さく、上面3Bおよび下面4Bに向かうにつれて穴径が大きくなる鼓形状の丸穴1Bとされている点において大きく相違している。これらビーハイブ型根固ブロックA,Bの吊り上げには、専用の吊り上げ装置が存在せず、ワイヤロープスリングを用い、その先端の玉掛け部を、突起部2A,2Bに掛け回して吊り上げる工法が採用されてきた。

概要

ビーハイブ型根固ブロックを安定且つ安全且つ簡単に吊り上げることができ、水平吊りと傾斜吊りに対応可能な内吊りクランプを提供する。本体20と、本体の上部に回動自在に連結された一対のアーム30と、本体の下部に回動自在に連結された一対のカム40と、アームに連動してカムを回転させるリンク機構とを有する根固ブロック用内吊りクランプ10である。抜き差しピンをセットすることにより、アームは、引きばね55の付勢力に抗してアームを互いに閉じる方向に所定角度回転させた状態で本体に対してロックされ、カムは実質的に本体内埋没した状態にロックされる。吊環に連結するチェーンスリング左右長さを同じにすればブロックを水平に吊り上げることができ、左右長さを変えればブロックを任意の角度θで傾斜させて吊り上げることができる。

目的

本発明が解決しようとする課題は、上記問題を解決し、標準タイプとSタイプのいずれであってもビーハイブ型根固ブロックを安定且つ安全且つ簡単に吊り上げることができ、しかも、水平吊りだけでなく任意角度に傾斜させた状態での吊り上げにも対応できる新規構造の内吊りクランプを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

上下に貫通する穴を有する根固ブロックの内吊りに適したクランプであって、少なくともその主体部が根固ブロックの穴に挿入可能な大きさを有する本体と、本体の上部に回動自在に連結されて外端部に吊環を有する一対のアームと、本体の下部に回動自在に連結された一対のカムと、アームに連動してカムを回転させるリンク機構とを有して構成され、リンク機構に設けた付勢手段によりアームは互いに開く方向に回転するように常時付勢されると共にカムは互いに開く方向に回転して本体の外側にせり出すように常時付勢されており、この付勢手段による付勢力に抗してアームを互いに閉じる方向に所定角度回転させた状態で本体に対してロックするロック手段を有し、該ロックされた状態においてカムは実質的に本体内埋没した状態に維持されることを特徴とする、根固ブロック用内吊りクランプ。

請求項2

前記一対のアームは、前記リンク機構を介して、いずれか一方のアームを付勢手段による付勢力に抗して閉じる方向に回転させたときに他方のアームが連動して同一角度だけ閉じる方向に回転するように設けられることを特徴とする、請求項1記載の根固ブロック用内吊りクランプ。

請求項3

各アームの上端凹凸面とされていることを特徴とする、請求項1または2記載の根固ブロック用内吊りクランプ。

請求項4

本体に抜き差しピン挿入穴が形成されると共に、各アームの内端部には抜き差しピン挿通穴が形成され、アームを互いに閉じる方向に前記所定角度回転させた状態にしたときに抜き差しピン挿入穴と抜き差しピン挿通穴とが整列するように構成され、前記ロック手段は、該整列した抜き差しピン挿入穴と抜き差しピン挿通穴に挿入される抜き差しピンであることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか記載の根固ブロック用内吊りクランプ。

請求項5

抜き差しピンが連結手段により本体に連結されており、ロック手段として使用しないときに挿入して保管しておくための抜き差しピン保管穴が本体に設けられることを特徴とする、請求項4記載の根固ブロック用内吊りクランプ。

技術分野

0001

本発明は、根固ブロック(消波根固ブロックとも呼ばれる)、特にビーハイブ型根固ブロックの吊り上げに適した内吊りクランプに関する。

背景技術

0002

根固ブロックは、河川工事海岸工事、湾漁港工事、砂防工事、治山工事、埋立工事道路工事などに広く用いられている異形コンクリートブロックであり、非特許文献1に示されるように各種の形状を有するものが提供されている。

0003

根固ブロックのうち、ビーハイブ型には、標準タイプとSタイプの2種がある。これらは、概して同様の外形状を有するが、ブロック中央部を貫通する丸穴形状が、標準タイプのビーハイブ型根固ブロックA(図14)では、穴径が上面3Aで最も小さく、下面4Aで最も大きくなる円錐台形状の丸穴1Aとされているのに対し、Sタイプのビーハイブ型根固ブロックB(図15)では、貫通方向中央部の穴径が最も小さく、上面3Bおよび下面4Bに向かうにつれて穴径が大きくなる鼓形状の丸穴1Bとされている点において大きく相違している。これらビーハイブ型根固ブロックA,Bの吊り上げには、専用の吊り上げ装置が存在せず、ワイヤロープスリングを用い、その先端の玉掛け部を、突起部2A,2Bに掛け回して吊り上げる工法が採用されてきた。

0004

http://www.shouha.jp/products/100/102/

先行技術

0005

特開平10−87265
特開2000−291121
特開2017−052617
特開2012−106830
特開2004−315126

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、突起部2A,2Bの突出長が比較的小さく、しかもその内面が傾斜面とされているため、ワイヤロープスリングを用いた吊り上げ作業は安定性および安全性に欠け、作業性も悪いものであった。

0007

そこで、発明者らは、ビーハイブ型根固ブロックA,Bの丸穴1A,1Bに着目して、特許文献1ないし4に記載されるような内吊りクランプを用いることを検討した。これら特許文献のうち、特許文献1ないし3は、主としてU字溝コンクリートブロックの敷設作業などに用いられる内吊りクランプであり、特許文献4は、主としてパイプ引抜作業などに用いられる内吊りクランプである。

0008

これらの従来の内吊りクランプには、いずれも、クランプセンター上部に設けられた単一の吊環をクレーンなどで引き上げたときに、これに連動して一対のカムが回転して外方向にせり出し、U字溝やパイプ穴の内面を把持する機構が採用されている。このような機構は、ワークを水平に吊り上げる作業に適している。

0009

しかしながら、根固ブロックは、護岸工事などにおいて斜面(法面)に設置する作業にも使用されるため、所定角度に傾斜させた状態で吊り上げることが要求されるが、従来の内吊りクランプではこの要求に応えることができない。また、前述したように、ビーハイブ型根固ブロックには丸穴形状が異なる標準タイプとSタイプの2種があることから、これら2種のビーハイブ型根固ブロックの吊り上げを行うためには、丸穴1A,1Bのいずれにも適合する機構としなければならない。

0010

したがって、本発明が解決しようとする課題は、上記問題を解決し、標準タイプとSタイプのいずれであってもビーハイブ型根固ブロックを安定且つ安全且つ簡単に吊り上げることができ、しかも、水平吊りだけでなく任意角度に傾斜させた状態での吊り上げにも対応できる新規構造の内吊りクランプを提供することである。

課題を解決するための手段

0011

この課題を解決するため、請求項1に係る本発明は、上下に貫通する穴を有する根固ブロックの内吊りに適したクランプであって、少なくともその主体部が根固ブロックの穴に挿入可能な大きさを有する本体と、本体の上部に回動自在に連結されて外端部に吊環を有する一対のアームと、本体の下部に回動自在に連結された一対のカムと、アームに連動してカムを回転させるリンク機構とを有して構成され、リンク機構に設けた付勢手段によりアームは互いに開く方向に回転するように常時付勢されると共にカムは互いに開く方向に回転して本体の外側にせり出すように常時付勢されており、この付勢手段による付勢力に抗してアームを互いに閉じる方向に所定角度回転させた状態で本体に対してロックするロック手段を有し、該ロックされた状態においてカムは実質的に本体内埋没した状態に維持されることを特徴とする、根固ブロック用内吊りクランプである。

0012

請求項2に係る本発明は、請求項1記載の根固ブロック用内吊りクランプにおいて、前記一対のアームは、前記リンク機構を介して、いずれか一方のアームを付勢手段による付勢力に抗して閉じる方向に回転させたときに他方のアームが連動して同一角度だけ閉じる方向に回転するように設けられることを特徴とする。

0013

請求項3に係る本発明は、請求項1または2記載の根固ブロック用内吊りクランプにおいて、各アームの上端凹凸面とされていることを特徴とする。

0014

請求項4に係る本発明は、請求項1ないし3のいずれか記載の根固ブロック用内吊りクランプにおいて、本体に抜き差しピン挿入穴が形成されると共に、各アームの内端部には抜き差しピン挿通穴が形成され、アームを互いに閉じる方向に前記所定角度回転させた状態にしたときに抜き差しピン挿入穴と抜き差しピン挿通穴とが整列するように構成され、前記ロック手段は、該整列した抜き差しピン挿入穴と抜き差しピン挿通穴に挿入される抜き差しピンであることを特徴とする。

0015

請求項5に係る本発明は、請求項4記載の根固ブロック用内吊りクランプにおいて、抜き差しピンが連結手段により本体に連結されており、ロック手段として使用しないときに挿入して保管しておくための抜き差しピン保管穴が本体に設けられることを特徴とする。

発明の効果

0016

請求項1に係る本発明によれば、根固ブロック、特に、標準タイプとSタイプのいずれであってもビーハイブ型根固ブロックを、その上下に貫通する穴を利用して、安定且つ安全且つ簡単に吊り上げることができる根固ブロック用内吊りクランプが提供される。このクランプによれば、ロック手段によりカムを本体内に実質的に埋没させた状態にロックして本体の少なくとも主体部を根固ブロックの穴に挿入し、その後、ロック手段によるロックを解除してカムを根固ブロックの穴の内面に把持させて吊り上げることができる。本発明によるクランプは、アーム外端部の吊環に連結するチェーンスリングなどの吊り材の左右の長さを同じにすれば根固ブロックを水平吊りすることができ、吊り材の左右の長さを変えれば根固ブロックを傾斜吊りすることができ、しかも吊り材の左右の長さを様々に変えることによって傾斜吊りの際の角度を任意に調節することができる。

0017

請求項2に係る本発明によれば、クランプをロック状態移行させる作業およびロック状態を解除する作業を行う際に、一方のアームのみを付勢手段の付勢力に抗して押し下げれば良いので、作業性が向上する。

0018

請求項3に係る本発明によれば、作業者がアームの外端部上面に足を載せて自らの体重を利用して上記の作業を行う際に、アーム上端凹凸面が滑り止めとして機能するので、安全且つ円滑に作業を行うことができる。

0019

請求項4に係る本発明によれば、ロック手段として抜き差しピンを用いることで、クランプをロック状態に移行させる作業およびロック状態を解除する作業を簡単且つ確実に行うことができる。

0020

請求項5に係る本考案によれば、ロック手段として使用しないときに抜き差しピンが
紛失することを防止すると共に、抜き差しピンを本体の抜き差しピン保管穴に挿入しておくことで、次回のロック手段としての使用に備えることができる。

図面の簡単な説明

0021

本発明の一実施形態による根固ブロック用内吊りクランプの斜視図である。
このクランプの正面図である。この図において、抜き差しピンがセットされていない状態の各部が実線または点線で示され、抜き差しピンがセットされた状態の各部が二点鎖線で示されている。
このクランプの側面図である。
このクランプの上面図である。
このクランプの本体の正面図(a)および一部省略底面図(b)である。
このクランプの本体の側面図(c)である。
このクランプに用いる抜き差しピンの正面図である。
このクランプをビーハイブ型根固ブロックの穴にセットしようとするときの吊り上げ状態図である。
図8の状態を経てこのクランプを吊り下し、該クランプが標準タイプのビーハイブ型根固ブロックの穴にセットされたときの状態図である。
図8の状態を経てこのクランプを吊り下し、該クランプがSタイプのビーハイブ型根固ブロックの穴にセットされたときの状態図である。
図9または図10に示すようにしてビーハイブ型根固ブロックにセットした後にこのクランプで該ブロックを水平に吊り上げたときの状態図である。
このクランプを用いてブロックを水平吊りするときの概略作業工程図である。
このクランプを用いてブロックを傾斜吊りするときの概略作業工程図である。
標準タイプのビーハイブ型根固ブロックを示す斜視図(a)および側面図(b)である。
Sタイプのビーハイブ型根固ブロックを示す斜視図(a)および側面図(b)である。

発明を実施するための最良の形態

0022

図1ないし図4を参照して、本発明の一実施形態による根固ブロック用内吊りクランプ(以下、単に「クランプ」という。)10の構成について説明する。このクランプ10は、本体20と、本体20の上部に回動自在に連結された一対のアーム30,30と、本体20の下部に回動自在に連結された一対のカム40,40と、カム40,40をアーム30,30に連動して回転させるリンク機構50とを有して構成されている。本体20は、クランプ10の中心線X(図2)について左右対称の形状を有し、アーム30,30およびカム40,40も中心線Xについて左右対称に配置されている。

0023

別途図5および図6にも示されるように、本体20は、所定間隔を隔てて平行に設けられる前後一対本体板21と、各本体板21から各左右一対の上方補強板22,22および下方補強板23,23により外側に突出して設けられる前後一対の本体受け板24,24とを有する。各本体板21は、主体部21aと、その上部両側に突出した側方突出部21b,21bと、上端突出部21cとを有して略十字形状に形成された板状部材であり、主体部21aと側方突出部21b,21bとの間には係止段設面21d,21dが形成されている。また、各本体板21には、中心線Xに沿って上から順に、本体アーム連結ボルト11の軸を挿通する丸穴25、後述する抜き差しピン60(図7)を挿入可能な丸穴(抜き差しピン挿入穴)26、リンクボルトの軸を挿通する長穴(リンクボルト摺動溝)27、および、カムリンクボルトの軸を挿通する長穴(カムリンクボルト摺動溝)28が形成されている。また、各本体受け板24には、抜き差しピン60を挿入可能な丸穴(抜き差しピン保管穴)29が形成されている。

0024

図1ないし図4には、抜き差しピン60が、抜き差しピン挿入穴26および抜き差しピン保管穴29のいずれにも挿入されていない状態(吊上時)が示されている。このとき、抜き差しピン60は、抜き差しピン保管穴29に挿入されて保管されている。また、抜き差しピン60がセットされていない状態では、後述する引きばね55のばね圧により、アーム30,30は略水平に開いており、カム40,40は本体20から外方にせり出している(図2)。なお、図2において、実線および点線は、抜き差しピン60が抜き差しピン挿入穴26に挿入されていないとき(吊上時)の各部の位置を示し、二点鎖線は、抜き差しピン挿入穴26と抜き差しピン挿通穴34とが整列したときにこれらに抜き差しピン60がセットされたとき(後述)の一部の部材の位置を示している。

0025

各アーム30は、本体アーム連結ボルト11で本体20の上部に連結され、一対の本体板21,21間で回動可能である。各アーム30の外端部には吊環板31を介して吊環32が回動自在に連結されている。また、各アーム30の上端は凹凸面33とされている。また、各アーム30の中心線X近くの内端部には、抜き差しピン60が挿通可能な丸穴(抜き差しピン挿通穴)34が形成されている。この抜き差しピン挿通穴34は、アーム連結ボルト11の中心から、本体板21の抜き差しピン挿入穴26と同心位置に略同じ径寸法で形成されているが、一対のアーム30,30が略水平に開いた状態(図2)においては抜き差しピン挿入穴26とは非整列であり、この状態から引きばね55(後述)のばね圧に抗してアーム30,30の外端部を若干押し下げたときに、抜き差しピン挿通穴34が抜き差しピン挿入穴26と一直線に整列し、これらに抜き差しピン60を挿入・挿通させることができるようにされている。

0026

リンク機構50は、その上端で各々アームリンク連結ボルト51を介してアーム30の中間部に回動自在に連結される一対のリンク52,52と、その上端でリンクボルト53を介してリンク52,52の下端に回動自在に連結される単一のカムリンク54とを有する。一対のリンク52,52は中心線Xについて左右対称に設けられている。カムリンク54は中心線Xに沿って上下動可能に設けられ、本体20の上部との間に架け渡した引きばね55,55のばね圧により、上方に移動する方向に付勢されている。カムリンク54の下端には、カムリンクボルト56を介して、カム40,40が回動自在に連結されている。また、カム40,40を本体20に対して回動自在に連結するカムボルト41,41が設けられている。

0027

図7に示されるように、抜き差しピン60は、所定径および所定軸長を有する丸軸部61と、抜き差しピン挿入穴26/抜き差しピン保管穴29への挿入をスムーズに行うために先細り形状とされた先端部62と、本体20内への埋没を防ぐために丸軸部61より大きく形成された基端部63とを有する。基端部63には、ロッカーチェーン64(後述)を通して結び付けるためのチェーン連結穴65が貫通形成されている。本体20の抜き差しピン挿入穴26と抜き差しピン保管穴29、およびアーム30,30の抜き差しピン挿通穴34,34は、いずれも抜き差しピン60の丸軸部61の径と略同一またはそれより若干大径に形成される。また、本体20の前後方向の厚さ(本体板21,21の外面間の間隔)は、抜き差しピン60の丸軸部61の軸長と略同一またはそれより若干小さく形成される。

0028

抜き差しピン60は、不使用時は、本体受け板24の抜き差しピン保管穴29に挿入して保管しておくことができる。また、ロッカーチェーン64の一端が、抜き差しピン60の基端部63に形成した穴65に連結されると共に、他端が、本体20の適所(抜き差しピン挿入穴26と抜き差しピン保管穴29とに比較的近い箇所。図示実施例では、一方の上方補強板22の上端近くに形成した穴66)に連結されることにより、抜き差しピン60の紛失を防止している(図8)。ロッカーチェーン64は、抜き差しピン60の抜き差しピン挿入穴26および抜き差しピン保管穴29への挿入を可能にするに十分な長さを有する。

0029

上述の構成において、抜き差しピン60がクランプ10にセットされていない状態(図1図4)のとき、引きばね55,55のばね圧によってカムリンク54は常に引き上げられており、これにより、カム40,40はカムボルト41を中心として互いに開く方向に同一角度回転して本体20の外側にせり出すと共に、アーム30,30はリンク52,52を介して互いに開く方向に同一角度回転して略水平状態となる(図2において実線および点線で図示)。クランプ10は、この状態でビーハイブ型根固ブロック(以下、単に「ブロック」という。)の吊り上げに用いられる。

0030

このクランプ10を用いてブロックを吊り上げるには、まず、クランプ10の本体20(の本体板主体部21a)をブロックの内径(穴1A(図14)、穴1B(図15))に挿入してクランプ10をセットする必要がある。この作業について、図8ないし図10を参照して説明する。

0031

まず、抜き差しピン60がセットされていないクランプ10(図1図4)において略水平に開いた状態にあるアーム30,30の外端部に、引きばね55のばね圧を上回る下向きの力を与えて、右側のアーム30は時計方向に、左側のアーム30は反時計方向に、それぞれ本体アーム連結ボルト11を中心に回転させ、アーム内端部の抜き差しピン挿通穴34,34を本体20の抜き差しピン挿入穴26に整列させる。アーム30,30は、一方が回転するとそれに連動して他方も同時に逆方向に回転するので、この作業は、いずれか一方のアーム30の外端部を下方向に押し込むことによって行うことができる。また、この作業は、作業者がアーム30の外端部上面に足を載せて自らの体重を利用して行うことができ、その際に作業者が足を滑らせないように、アーム30の上端が凹凸面33に形成されているので、安全且つ円滑に作業を行うことができる。

0032

上記により一直線に整列した抜き差しピン挿入穴26および抜き差しピン挿通穴34,34に、本体20の一面側から抜き差しピン60を挿入してセットする。このように抜き差しピン60がセットされた状態では、アーム30,30が略水平状態(図2において実線で図示)から各アーム外端部に向けて下向きに傾斜した状態(図2において二点鎖線で図示)に回転し、これに伴い、リンク52,52を介してカムリンク54が下方に押し込まれるので、カム40,40は互いに閉じる方向に回転して、実質的に本体20内に埋没した状態となる(図2において二点鎖線で図示)。抜き差しピン60がセットされている限り、アーム30,30およびリンク機構50の各部材は、図2において二点鎖線で示される位置に維持される。

0033

図8は、チェーンバランサー13に掛け回したチェーンスリング12などの吊り材をクランプ10の吊環32,32に連結して、クレーン(図示せず)で吊り上げた状態を示している。このとき、ロッカーチェーン64でクランプ本体20に連結されている抜き差しピン60は、整列している抜き差しピン挿入穴26および抜き差しピン挿通穴34,34に挿入されている。なお、図8において、クランプ10で吊り上げられているブロックA,Bは図示省略されている。

0034

図9は、このようにして吊り上げたクランプ10を、標準タイプのビーハイブ型根固ブロックA(図14)の直上地点で吊り下し、クランプ本体20の主体部21aをブロックAの穴1Aに挿入してセットした状態を示している。より詳しく説明すると、クランプ本体20の主体部21aをブロックAの穴1Aに挿入していくと、クランプ本体20(本体板21)の係止段設面21d,21dが、穴1Aの上面3Aの開口縁部に係止された状態となって静止するので、この状態でアーム30,30の外端部に若干の下向きの力を加えながら、抜き差しピン60を抜き差しピン挿入穴26および抜き差しピン挿通穴34から引き抜く。この抜き差しピン60を引き抜く作業においても、作業者がアーム30の外端部上面に足を載せて自らの体重を利用して行う際に、アーム30の上端の凹凸面33が滑り止めとして働くので、安全且つ円滑に作業を行うことができる。引き抜いた抜き差しピン60は、抜き差しピン保管穴29に挿入して保管しておく。

0035

抜き差しピン60が引き抜かれることにより、アーム30,30、ロック機構50の各部およびカム40,40は、図2において二点鎖線で示されるロック位置から解放されるので、引きばね55,55のばね圧を受けて、カムリンク54が図2点線位置に向けて上昇し、これに伴って、アーム30,30が図2実線位置(略水平状態)に移動すると共に、カム40,40が図2実線で示されるように本体20の両側にせり出し、ブロックAの穴1Aの内面に喰い込んで、引きばね55,55のばね圧に応じた初期締付力でブロックAを把持する。この状態が図9に示されている。図9に示すクランプ10の各部の位置ないし状態は、図2に実線および点線で示す各部の位置ないし状態と実質的に同じである。

0036

図10は、図8に示すようにして吊り上げたクランプ10を、Sタイプのビーハイブ型根固ブロックB(図15)の直上地点で吊り下し、クランプ本体20の主体部21aをブロックBの穴1Bに挿入してセットした状態を示している。この状態に至るまでの抜き差しピン引き抜き作業およびその後に生ずるクランプ各部の動きは、図9を参照して説明した標準タイプのビーハイブ型根固ブロックAについてのものと同様であるので、説明を割愛する。

0037

なお、既述したように、Sタイプのビーハイブ型根固ブロックBの穴1Bは、貫通方向中央部の穴径が最も小さく、上面3Bおよび下面4Bに向かうにつれて穴径が大きくなる鼓形状を有することから、クランプ本体20の主体部21aをブロックBの穴1Bに挿入していったときに、クランプ本体20の係止段設面21d,21dは、必ずしも穴1Bの上面3Bの開口縁部に係止されず、主体部21aが穴1Bの中に入り込んでしまうことがあるが、クランプ本体20が側方突出部21b,21bを有すること、および、穴1Bの穴径が上面3Bから下方に向かうにつれて(貫通方向中間の最小径部までは)徐々に小さくなることから、クランプ本体20は、穴1Bの上面3Bから最小径部までの間のいずれかの地点で穴1Bに引っ掛かって静止する。したがって、この状態でアーム30,30の外端部に若干の下向きの力を加えながら、抜き差しピン60を抜き差しピン挿入穴26および抜き差しピン挿通穴34から引き抜くことができる。引き抜いた抜き差しピン60は、抜き差しピン保管穴29に挿入して保管しておく。

0038

図9に示すようにして標準タイプのビーハイブ型根固ブロックAにセットし、または図10に示すようにしてSタイプのビーハイブ型根固ブロックBにセットした後に、図11に示すようにして、ブロックA,Bを吊り上げることができる。このとき、引きばね55のばね圧に応じたカム40,40の把持力に加えて、ブロックA,Bの自重に比例したリンク機構50による倍力作用で、クランプ本体20の外側にせり出したカム40,40がブロック穴1A,1Bの内面に強く食い込み、安全に吊り上げ作業を行うことができる。また、Sタイプのビーハイブ型根固ブロックBにセットされたクランプ10は、本体20の外側にせり出したカム40,40が、最小径部より下面4B側で穴1Bの傾斜内面を把持するので、より安全性の高い吊り上げ作業を行うことができる。なお、図11において、クランプ10で吊り上げられているブロックA,Bは図示省略されている。

0039

以上に説明した吊り上げ作業は、ブロックA,Bを水平に吊り上げる場合であり、この作業工程が図12に略示されている。繰り返しになるが、抜き差しピン60をセットした状態のクランプ10を、吊り上げようとするブロックAの穴1Aの直上地点に移動させ(図12(a))、ここから吊り下してクランプ本体20の主体部21aを穴1Aに挿入した(図12(b))後に、抜き差しピン60を引き抜いてカム40,40を穴1Aの内面に喰い込ませた状態として吊り上げる(図12(c))。この場合は、吊環32,32に対するチェーンスリング12の左右の長さを同じにして吊り上げを行う。図12にはブロックAが示されているが、ブロックBを吊り上げる場合の吊り上げ作業工程も同様であるので、説明を省略する。

0040

クランプ10は、ブロックA,Bを傾斜状態で吊り上げることにも適用可能であり、護岸工事などにおいてブロックA,Bを斜面(法面)に設置する作業を安全且つ効率的に行うことに寄与する。この場合の作業工程が図13に略示されている。傾斜吊りの場合は、水平吊りの場合と同様にして、抜き差しピン60をセットした状態のクランプ10を、吊り上げようとするブロックAの穴1Aの直上地点に移動させ(図13(a))、ここから吊り下してクランプ本体20の主体部21aを穴1Aに挿入した(図12(b))後に、抜き差しピン60を引き抜いてカム40,40を穴1Aの内面に喰い込ませた状態として吊り上げる(図13(c))のであるが、このときに、吊環32,32に対するチェーンスリング12を、傾斜の上方となるべき側が短く、下方となるべき側が長くなるように長さを変えて吊り上げを行う(図13(d))。すなわち、チェーンスリング12の左右の長さを変えた状態でチェーンバランサー13に固定することにより、水平に対する傾斜吊り角度θを自在に調整することができる。したがって、ブロックAを設置しようとする法面の傾斜角度に略合致させて吊り上げることにより、設置作業を安全且つ効率的に行うことが可能になる。図13にはブロックAが示されているが、ブロックBを吊り上げる場合の吊り上げ作業工程も同様であるので、説明を省略する。チェーンスリング12の左右長さを変えて固定することができるチェーンバランサー13には、たとえば特許文献5に記載の「チェーン式バランス吊具」を用いることができる。

0041

なお、図示しないが、一方のアーム30の吊環32だけにチェーンスリング12などの吊り具を連結して吊り上げることも可能であり、このときに最大の傾斜吊り角度θが得られる。この場合も、既述した構成のリンク機構50を介して、他方のアーム30も同じ角度だけ互いに閉じる方向に回転し、カム40,40は同じ角度だけ互いに開く方向に回転するので、ブロックA,Bを確実に把持して吊り上げることができる。

0042

A標準タイプのビーハイブ型根固ブロック
B Sタイプのビーハイブ型根固ブロック
10 根固ブロック用内吊りクランプ
11本体アーム連結ボルト
12チェーンスリング
20 本体
21本体板
21a主体部
21b側方突出部
21c上端突出部
21d係止段設面
22 上方補強板
23 下方補強板
24本体受け板
25丸穴
26抜き差しピン挿入穴
27リンクボルト摺動溝
28カムリンクボルト摺動溝
29 抜き差しピン保管穴
30アーム
31 吊環板
32 吊環
33 上端凹凸面
34 抜き差しピン挿通穴
40カム
41カムボルト
50リンク機構
51アームリンク連結ボルト
52 リンク
53 リンクボルト
54 カムリンク
55引きばね(付勢手段)
56 カムリンクボルト
60 抜き差しピン(ロック手段)
61 軸部
62 先端部
63基端部
64ロッカーチェーン(連結手段)
65 チェーン連結穴
66 穴

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