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技術 破砕装置

出願人 株式会社中山鉄工所
発明者 一丸知浩冨永秀樹
出願日 2017年6月27日 (2年10ヶ月経過) 出願番号 2017-125094
公開日 2019年1月17日 (1年3ヶ月経過) 公開番号 2019-005718
状態 特許登録済
技術分野 破砕・粉砕(1) 潤滑
主要キーワード 所定流体 潤滑剤流体 ライナ間 案内状態 潤滑剤切れ 繊維強化樹脂材 ジャイレトリクラッシャ 潤滑油切れ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

旋動するコア部に接するライナ部の支持構造を改良して、ライナ部に係る保守作業の手間を削減すると共に、コア部の作動を安定化して破砕対象物を効率よく破砕できる、破砕装置を提供する。

解決手段

コア部12に接するライナ部15が、装置フレーム16に対して摺動可能に配設され、コア部12が旋動すると、ライナ部15がコア部12に対し相対移動する一方で、コア部12の動きに一部追随して装置フレーム16に対し回転することから、ライナ部15がコア部12に追随して動く分、ライナ部15のコア部12に対する相対移動量を低減して摩擦を少なくし、ライナ部15のコア部側における摩耗量を抑えられる。また、ライナ部15の装置フレーム16に対する動きは単純な回転となることで両者を十分に潤滑可能であり、ライナ部15の装置フレーム16側の摩耗も抑えられ、ライナ部全体として摩耗量を小さくして耐久性を高められる。

概要

背景

ジャイレトリクラッシャコーンクラッシャ等の旋動式の破砕装置では、固定されたコンケーブに対しコーン形状マントルを旋動させ、コンケーブとマントルとの間で破砕対象物破砕する。

破砕により摩耗するマントルは、円錐状のコア部外周に着脱交換可能に取り付けられている。このマントルを取り付けられたコア部は、一般に破砕装置のフレーム摺動可能に面接触しており、破砕時の荷重をフレームで受けて支え仕組みである。コア部とフレームの摺接面は球面状に形成され、潤滑油を供給されつつ、コア部のマントルと共に旋動する動き許容する構造である。

破砕装置のフレームにおけるコア部との接触部分は、摺動を円滑にするために、コア部より軟らかい金属製のライナが装着されることが一般的であった。このライナは、破砕装置の使用期間が長くなると、摩耗が進行して要求される精度を維持できなくなるため、必要に応じ交換できるように、ボルト等によりフレームに取り付けられていた。

ライナのフレームへの取付に用いられるボルトは、ライナと同じか、同等の性質を有する金属材製として、ライナの摩耗が進んだ時に誤ってボルトがコア部に接触しても、コア部に損傷等の悪影響が及ばないようにされるのが一般的である。
こうしたライナを介してコア部を摺動可能に支える機構を有する従来の破砕装置の例として、特開2002−11363号公報に開示されるものがある。

概要

旋動するコア部に接するライナ部の支持構造を改良して、ライナ部に係る保守作業の手間を削減すると共に、コア部の作動を安定化して破砕対象物を効率よく破砕できる、破砕装置を提供する。 コア部12に接するライナ部15が、装置フレーム16に対して摺動可能に配設され、コア部12が旋動すると、ライナ部15がコア部12に対し相対移動する一方で、コア部12の動きに一部追随して装置フレーム16に対し回転することから、ライナ部15がコア部12に追随して動く分、ライナ部15のコア部12に対する相対移動量を低減して摩擦を少なくし、ライナ部15のコア部側における摩耗量を抑えられる。また、ライナ部15の装置フレーム16に対する動きは単純な回転となることで両者を十分に潤滑可能であり、ライナ部15の装置フレーム16側の摩耗も抑えられ、ライナ部全体として摩耗量を小さくして耐久性を高められる。

目的

本発明は前記課題を解消するためになされたもので、旋動するコア部に接するライナ部の支持構造を改良して、ライナ部に係る保守作業の手間を削減すると共に、コア部の作動を安定化して破砕対象物を効率よく破砕できる、破砕装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

軸方向を垂直方向から所定角度傾斜させて上端部を中心に旋動可能に支持される主軸と、当該主軸を中心に貫通させて主軸上部に取り付けられ、下部に凸状の球面部が形成される略円錐状のコア部と、当該コア部の外周に取り付けられて円錐面状に配置されるマントルと、当該マントルを取り囲むようにして円錐面状に固定配置されるコンケーブとを備え、固定されたコンケーブに対し主軸と一体のコア部及びマントルを旋動させ、コンケーブとマントルとの間に供給される破砕対象物破砕する旋動式の破砕装置において、前記コア部の球面部と摺動可能に接する凹状の球面とされる摺接面を少なくとも有して、前記主軸を取り囲むように連続する環状体とされ、コア部下側に配設されるライナ部と、当該ライナ部の少なくとも下面に接する一又は複数の接触面を有し、ライナ部を介してコア部を支え装置フレームとを備え、前記ライナ部が、前記装置フレームの接触面に対し摺動可能に載置され、装置フレームに対し少なくとも回転可能とされ、前記装置フレームとライナ部との間に潤滑剤が供給されることを特徴とする破砕装置。

請求項2

前記請求項1に記載の破砕装置において、前記ライナ部の下面又は装置フレームのライナ部との接触面に、潤滑剤供給路に通じる凹部が一又は複数設けられ、当該凹部に潤滑剤流体所定圧力で供給して、ライナ部を装置フレームに対し静圧案内状態とすることを特徴とする破砕装置。

請求項3

前記請求項1又は2に記載の破砕装置において、前記ライナ部が、所定の強化繊維を繊維連続方向がライナ部周方向に一致するようにして母材樹脂中に混入状態とされ、且つ潤滑剤流体が浸透可能な多孔質性を有する、繊維強化樹脂材で形成されることを特徴とする破砕装置。

技術分野

0001

本発明は、コーンクラッシャ等の旋動式の破砕装置に関し、特に、摺動部分の摩耗を抑えられる機構に関する。

背景技術

0002

ジャイレトリクラッシャやコーンクラッシャ等の旋動式の破砕装置では、固定されたコンケーブに対しコーン形状マントルを旋動させ、コンケーブとマントルとの間で破砕対象物破砕する。

0003

破砕により摩耗するマントルは、円錐状のコア部外周に着脱交換可能に取り付けられている。このマントルを取り付けられたコア部は、一般に破砕装置のフレームに摺動可能に面接触しており、破砕時の荷重をフレームで受けて支え仕組みである。コア部とフレームの摺接面は球面状に形成され、潤滑油を供給されつつ、コア部のマントルと共に旋動する動き許容する構造である。

0004

破砕装置のフレームにおけるコア部との接触部分は、摺動を円滑にするために、コア部より軟らかい金属製のライナが装着されることが一般的であった。このライナは、破砕装置の使用期間が長くなると、摩耗が進行して要求される精度を維持できなくなるため、必要に応じ交換できるように、ボルト等によりフレームに取り付けられていた。

0005

ライナのフレームへの取付に用いられるボルトは、ライナと同じか、同等の性質を有する金属材製として、ライナの摩耗が進んだ時に誤ってボルトがコア部に接触しても、コア部に損傷等の悪影響が及ばないようにされるのが一般的である。
こうしたライナを介してコア部を摺動可能に支える機構を有する従来の破砕装置の例として、特開2002−11363号公報に開示されるものがある。

先行技術

0006

特開2002−11363号公報

発明が解決しようとする課題

0007

従来の破砕装置は前記特許文献に例示される構成を有しており、ライナがフレームに確実に固定され、コア部とライナ間に十分に潤滑油が供給されている状態であれば、コア部をライナに対しスムーズに摺動させつつ支持することができる。

0008

ただし、破砕実行に伴ってコア部が旋動するごとに、コア部からはライナをフレームに対しずらそうとする横向きの力が加わり、ライナをフレームに取り付けるボルトには曲げせん断応力が繰り返し生じることとなる。一方、ボルトは、ライナとほぼ同様の材質であり、固定用の一般的なボルトとして十分な強度や耐久性を有しているとはいえず、破砕装置の使用でボルトに応力が繰り返し生じる状態が長期にわたると、ボルトの強度が著しく低下し、ボルトがライナをずらそうとする力に対抗できず破断して、ライナをフレームに固定できない事態に至るおそれがあった。

0009

フレームへの固定状態で用いられるライナが、固定されず動く状態になると、ライナが破損したり、コア部側からライナを経てフレームに至る潤滑油供給路が通じなくなって潤滑が滞るなど、コア部の作動に支障を来すことから、破砕装置を一旦停止させてライナを再度固定したり、ライナを交換する必要があり、破砕作業中断とライナに係る保守作業の手間が発生してしまうという課題を有していた。

0010

本発明は前記課題を解消するためになされたもので、旋動するコア部に接するライナ部の支持構造を改良して、ライナ部に係る保守作業の手間を削減すると共に、コア部の作動を安定化して破砕対象物を効率よく破砕できる、破砕装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0011

本発明に係る破砕装置は、軸方向を垂直方向から所定角度傾斜させて上端部を中心に旋動可能に支持される主軸と、当該主軸を中心に貫通させて主軸上部に取り付けられ、下部に凸状の球面部が形成される略円錐状のコア部と、当該コア部の外周に取り付けられて円錐面状に配置されるマントルと、当該マントルを取り囲むようにして円錐面状に固定配置されるコンケーブとを備え、固定されたコンケーブに対し主軸と一体のコア部及びマントルを旋動させ、コンケーブとマントルとの間に供給される破砕対象物を破砕する旋動式の破砕装置において、前記コア部の球面部と摺動可能に接する凹状の球面とされる摺接面を少なくとも有して、前記主軸を取り囲むように連続する環状体とされ、コア部下側に配設されるライナ部と、当該ライナ部の少なくとも下面に接する一又は複数の接触面を有し、ライナ部を介してコア部を支える装置フレームとを備え、前記ライナ部が、前記装置フレームの接触面に対し摺動可能に載置され、装置フレームに対し少なくとも回転可能とされ、前記装置フレームとライナ部との間に潤滑剤が供給されるものである。

0012

このように本発明によれば、コア部に対し摺動可能とされるライナ部が、装置フレームに対しても摺動可能に配設されて、ライナ部が装置フレームに対し固定されず可動とされ、コア部が旋動すると、ライナ部がコア部に対し相対移動する一方で、コア部の動きに一部追随して装置フレームに対し回転することにより、ライナ部がコア部に追随して動く分、ライナ部のコア部に対する相対移動量を低減して、ライナ部のコア部との摺動面における摩擦を少なくし、ライナ部のコア部側における摩耗量を抑えられる。また、ライナ部の装置フレームに対する動きは単純な回転となることから、ライナ部と装置フレームとの間は、コア部とライナ部との間に比べ容易且つ十分に潤滑可能であり、ライナ部の装置フレームとの接触に伴う摩耗を抑えこむことができ、ライナ部全体として摩耗量を小さくしてライナ部の耐久性を高められる。さらに、ライナ部を装置フレームに固定しないことで、固定用のボルトの破損等のトラブルが生じることもなく、ライナ部への保守作業の機会を減らすことができ、破砕装置として破砕作業を安定して継続可能となり、効率よく破砕を進められる。

0013

また、本発明に係る破砕装置は必要に応じて、前記ライナ部の下面又は装置フレームのライナ部との接触面に、潤滑剤供給路に通じる凹部が一又は複数設けられ、当該凹部に潤滑剤流体所定圧力で供給して、ライナ部を装置フレームに対し静圧案内状態とするものである。

0014

このように本発明によれば、ライナ部の下面又は装置フレームのライナ部との接触面に設けた凹部に潤滑剤流体を所定流体圧で供給して、ライナ部と装置フレームの摺動面を静圧案内面とすることにより、装置フレームに対するライナ部の回転移動に伴う摩耗を防止できると共に、摩擦抵抗を抑えて装置フレームに対しスムーズにライナ部を動かせ、作動中のコア部に加わるライナ部側からの抵抗力を低減して、コア部を旋動させる駆動力損失なく有効に破砕に利用でき、破砕を効率よく行える。

0015

また、本発明に係る破砕装置は必要に応じて、前記ライナ部が、所定の強化繊維を繊維連続方向がライナ部周方向に一致するようにして母材樹脂中に混入状態とされ、且つ潤滑剤流体が浸透可能な多孔質性を有する、繊維強化樹脂材で形成されるものである。

0016

このように本発明によれば、ライナ部を、強化繊維の向きを周方向に一致するようにした繊維強化樹脂製とすると共に、潤滑剤が内部に浸透可能な多孔質構造とすることにより、内部に潤滑剤を保持しやすいライナ部が、コア部に対する摺動面と装置フレームに対する摺動面の両方で、潤滑剤切れを起こしにくい状態を維持でき、仮に潤滑剤の供給状態が変化してもライナ部と他との一定の潤滑状態を保って、摩擦抵抗を小さく抑えることができ、装置フレームに対するライナ部の回転移動と、ライナ部に対するコア部の相対移動をそれぞれスムーズに進行させて、コア部を無理なく旋動させられ、破砕作業をより効率よく進められる。

図面の簡単な説明

0017

本発明の第1の実施形態に係る破砕装置の概略構成説明図である。
本発明の第1の実施形態に係る破砕装置におけるライナ部の横断面図である。
本発明の第1の実施形態に係る破砕装置におけるライナ部及び装置フレームの要部拡大断面図である。
本発明の第1の実施形態に係る破砕装置におけるコア部の旋動に伴うライナ部回転状態説明図である。
本発明の第1の実施形態に係る破砕装置におけるライナ部及び装置フレームの他例の要部拡大断面図である。
本発明の第2の実施形態に係る破砕装置におけるライナ部の概略構成説明図である。

実施例

0018

(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る破砕装置を前記図1ないし図4に基づいて説明する。本実施形態では、破砕装置がコーンクラッシャである例について説明する。

0019

前記各図において本実施形態に係る破砕装置10は、軸方向を垂直方向から所定角度傾斜させて上端部を中心に旋動可能に支持される主軸11と、この主軸11を中心に貫通させて主軸11上部に取り付けられ、下部に凸状の球面部12aが形成される略円錐状のコア部12と、このコア部12の外周に取り付けられて円錐面状に配置されるマントル13と、このマントル13を取り囲むようにして円錐面状に固定配置されるコンケーブ14と、コア部12の球面部12aと摺接する凹状の球面とされる摺接面部15aを有して、コア部12下側に配設されるライナ部15と、このライナ部15の下面に接する接触面16aを有し、ライナ部15を介してコア部12を支える装置フレーム16と、この装置フレーム16に組み込まれ、主軸11の下部に摺動可能に接触して、主軸11を旋動可能に駆動する駆動機構17とを備える構成である。

0020

この破砕装置10は、固定されたコンケーブ14に対し主軸11と一体のコア部12及びマントル13を旋動させ、コンケーブ14とマントル13との間に供給される破砕対象物を破砕するものである。破砕装置各部の機構については、装置フレーム16のコア部12の球面部12a近傍部分や、ここに載置されて配設されるライナ部15を除いて公知のコーンクラッシャ等の破砕装置と同様のものであり、詳細な説明を省略する。

0021

前記コア部12は、全体として略円錐状に形成され、外周の円錐面にマントル13が重ねて取り付けられる一方、円錐底面側の端部に凸状の球面部12aを形成されており、この球面部12aを装置フレーム16で下から支持される。このコア部12における、球面部12aと同じ円錐底面側で球面部12aより外側となる、コア部12の下部周縁部には溝が設けられている。

0022

前記ライナ部15は、コア部12の球面部12aと摺動可能に接する凹状の球面とされる摺接面部15aを有して、主軸11を取り囲むように連続する環状体とされる構成である。
ライナ部15は、装置フレーム16に対し摺動可能に載置され、装置フレーム16に対し回転可能とされる状態で、コア部12下側に配設される。

0023

このライナ部15の下面部に、静圧案内用の凹部15bが複数設けられる。また、ライナ部15は、外周部に円筒面状の周側面15cを有しており、この周側面15cにも凹部15dが複数設けられる。なお、このライナ部15の周側面は、円筒面に限られるものではなく、円錐面状の周側面として形成することもできる。

0024

そして、ライナ部15内部には、ライナ部15の摺接面部15aとコア部12の球面部12aとの間に供給された潤滑剤である潤滑油を、下面側の凹部15bや側方の凹部15dにも流通可能とする通路15eが設けられる。

0025

この通路15eを通じて、ライナ下面部の凹部15bと周側面15cの凹部15dに潤滑油を所定圧力で供給して、ライナ部15を装置フレーム16に対し静圧案内状態とすることができる。

0026

前記装置フレーム16は、公知の破砕装置に用いられるものと同様、コア部12をライナ部15を介して支持する他、主軸11上端部を主軸11が旋動可能となる状態で支持したり、コンケーブ14をマントル13周囲に摩耗量に応じて位置調整可能に支持したり、駆動機構17をなす各部品可動状態で支持するものである。

0027

装置フレーム16のうち、コア部12の下側に位置する部位では、ライナ部15の下面に接する環状の接触面16aが形成されており、この接触面16a上に載置されるライナ部15を介してコア部12を下から支持する構成である。

0028

また、装置フレーム16は、ライナ部15の円筒状の周側面15cに外側から摺接する内周面16bを有しており、ライナ部16を回転可能とする一方、ライナ部15を周囲から拘束してライナ部15の横方向への移動(ずれ)を許容しない構成である。

0029

この装置フレーム16には、所定の潤滑油供給源(図示を省略)に接続される潤滑油供給路16cが設けられており、この潤滑油供給路16cと連通する主軸11内の潤滑油通路11a及びコア部12内の潤滑油通路12bを通じて、潤滑油がコア部12の球面部12aとライナ部15の摺接面部15aとの摺接部分に供給されることとなる。そして、潤滑油はコア部内部の通路15eを通じて、ライナ部15の凹部15b、15dに達することで、装置フレーム16とライナ部15との接触部分も潤滑可能となっている。

0030

装置フレーム16のうち、接触面16aより下側で、且つライナ部15より外側となる所定部位では、ここからコア部12の下部周縁部に向けて鍔状に突出する配置として、円環状で且つコア部12の球面部12aと同心の所定球面の一部をなすシールリング18が配設される。このシールリング18が、コア部12の下部周縁部に設けられる溝に、摺動可能に常時挿入状態とされることで、コア部12とライナ部15との摺動部分や、ライナ部15と装置フレーム16との摺動部分を外部から隔離して、粉塵が外部からこれら摺動部分に達するのを防ぎ、摺動部分に粉塵が直接入り込んだり、潤滑油に粉塵が混入して潤滑に影響を与える事態を阻止する仕組みである。

0031

次に、前記構成に基づく破砕装置の使用時におけるライナ部の状態について説明する。前提として、破砕装置はマントル13及びコア部12を旋動させて破砕対象物をマントル13とコンケーブ14との間で継続的に破砕可能な状態にあるものとする。

0032

破砕装置10の破砕実行に伴ってコア部12が旋動すると、コア部12の球面部12aと接触するライナ部15に対して、コア部12から、ライナ部15をコア部12と一体に旋動させようとする力が加わる。ライナ部15は、その外周で装置フレーム16の内周面と接触して横方向の移動について拘束される一方、回転は許容されていることで、コア部12からの力は、ライナ部15を装置フレーム16上でコア部12の旋動の向きと同じ回転方向に回転させるように作用し、ライナ部15は装置フレーム16に対し回転する。一方、ライナ部15は旋動するコア部12の動きのうち横方向の移動成分には追随しないことで、コア部12に対して相対移動する状態となる。

0033

こうして、コア部12がライナ部15に対し摺動すると共に、ライナ部15が装置フレーム16に対し摺動することとなるが、コア部12が旋動している間、装置フレーム16の潤滑油供給路を経て供給される潤滑油が、主軸11内の潤滑油通路11a及びコア部12内の潤滑油通路12dを通じて、コア部12の球面部12aとライナ部15の摺接面部15aとの摺接部分に継続して送られている。この潤滑油により十分な潤滑状態にある球面部12aは摺接面部15aに対し抵抗なくスムーズに摺動して、コア部12は支障なく旋動を継続できる。

0034

コア部12の球面部12aとライナ部15の摺接面部15aとの間に達した潤滑油は、一部が球面部12aと摺接面部15aの間から外に漏れ出る形となり、この外に出た潤滑油は装置フレーム16下部に流下して回収される。そして、潤滑油の他部は、ライナ部内部の通路15eを通じて、適切な供給圧力でライナ部15の凹部15b、15dに達する。潤滑油がこれら凹部15b、15dに供給されることで、ライナ部15の下面と装置フレーム16の接触面との間の隙間、及び、ライナ部15の周側面と装置フレーム16の内周面との間の隙間には、それぞれ潤滑油膜が形成され、この潤滑油膜により装置フレーム16とライナ部15との直接接触を生じさせずに、ライナ部15の荷重を支持しつつライナ部15を回転可能とする静圧案内状態となる。

0035

こうして、凹部15b、15dをポケットとして潤滑油を供給し、ライナ部15と装置フレーム16の摺動面を静圧案内面とすることにより、装置フレーム16に対するライナ部15の回転移動に伴う摩耗を防止できると共に、摩擦抵抗を抑えて装置フレーム16に対しスムーズにライナ部15を動かせ、作動中のコア部12に加わるライナ部側からの抵抗力を低減して、コア部12を旋動させる駆動力を損失なく有効に破砕に利用でき、破砕を効率よく行えることとなる。
ライナ部15と装置フレーム16との間の隙間で油膜を形成する潤滑油は、各隙間から排出された後、装置フレーム16下部に流下して回収される

0036

このように、本実施形態に係る破砕装置においては、コア部12に対し摺動可能とされるライナ部15が、装置フレーム16に固定されず可動とされて、装置フレーム16に対し摺動可能に配設され、コア部12が旋動すると、ライナ部15がコア部12に対し相対移動する一方で、コア部12の動きに一部追随して装置フレーム16に対し回転することにより、ライナ部15がコア部12の旋動に伴って動く分、コア部12のライナ部15に対する相対移動量をライナ固定の場合より低減して、ライナ部15のコア部12との摺動面における摩擦を少なくし、ライナ部15のコア部側における摩耗量を抑えられる。また、ライナ部15と装置フレーム16との間は単純な相対回転となることから、十分に潤滑可能であり、ライナ部15の装置フレーム16に対する摺動に伴う摩耗を抑えこむことができ、ライナ部15全体での摩耗量を小さくしてライナ部15の耐久性を高められる。さらに、ライナ部15を装置フレーム16に固定しないことで、固定用のボルトの破損等のトラブルが生じることもなく、ライナ部15への保守作業の機会を減らすことができ、破砕装置として破砕作業を安定して継続可能となり、効率よく破砕を進められる。

0037

なお、前記実施形態に係る破砕装置においては、ライナ部15と装置フレーム16との間の隙間に潤滑油膜を形成し、この油膜でライナ部15の荷重を支持する静圧案内状態として、装置フレーム16に対しライナ部15を回転可能とする構成としているが、これに限らず、装置フレーム16に対しライナ部15が摺動するすべり案内状態、すなわち、ライナ部15と装置フレーム16との間の隙間に潤滑油を介在させつつも、油膜では荷重を支持せず、ライナ部15と装置フレーム16との間での潤滑油による潤滑は流体潤滑境界潤滑となり、ライナ部15と装置フレーム16との直接接触を完全には排除しない状態、としてライナ部15を回転可能に支持する構成とすることもできる。この場合、潤滑油供給源からの潤滑油の供給圧力を静圧案内状態の場合ほど高くせずに済み、潤滑油供給能力を抑えられる分、コスト削減が図れることとなる。

0038

また、前記実施形態に係る破砕装置においては、潤滑剤流体としての潤滑油をコア部側の通路からライナ部15の通路を通じて凹部15b、15dに供給して、装置フレーム16に対するライナ部15の静圧案内状態を得る構成としているが、これに限らず、装置フレーム16におけるライナ部近傍の内部に潤滑油の通路を設けて、この通路を通じて装置フレーム側から潤滑油を凹部に供給して静圧案内状態を得る構成とすることもできる。

0039

また、前記実施形態では、ライナ部15にポケットとしての凹部15b、15dを設け、これに潤滑油を供給して静圧案内状態を得る構成としているが、この他、図5に示すように、ライナ部に代えて装置フレーム16の接触面16aや内周面16bに凹部16d、16eを設けるようにし、こうした凹部16d、16eに通路16fを通じて潤滑油を供給して静圧案内状態を得る構成とすることもできる。

0040

さらに、前記実施形態に係る破砕装置においては、ライナ部15の円筒面状の周側面15cに対し装置フレーム16の内周面16bが外側から取り囲むことで、ライナ部15の横方向の動きを拘束する構成としているが、これに限らず、装置フレーム16にライナ部15の内周側に沿う部分を設けて、ライナ部15の回転を許容しつつ横方向の動きを拘束するようにしたり、逆にライナ部15の外周側又は内周側から装置フレーム側に突出した一部が、装置フレーム15の接触面16aの外周側又は内周側における円筒面状の側面に対し沿う状態で配置されることで、ライナ部15がその回転を許容されつつ横方向の動きを拘束されるようにする構成とすることもできる。

0041

(本発明の第2の実施形態)
前記第1の実施形態に係る破砕装置においては、ライナ部15を従来同様の金属材で形成する構成としているが、これに限らず、第2の実施形態として、図6に示すように、ライナ部15が、所定の強化繊維15fをその繊維連続方向がライナ部周方向に一致するようにして母材樹脂中に混入状態とされ、且つ潤滑剤流体としての潤滑油が浸透可能な多孔質性を有する、繊維強化樹脂材で形成される構成とすることもできる。

0042

この場合、強化繊維の配置に基づく多孔質性によって、内部に潤滑油を保持しやすいライナ部15が、コア部12に対する摺動面と装置フレーム16に対する摺動面の両方で、潤滑油切れを起こしにくい状態を維持でき、仮に供給が滞るなど潤滑油の供給状態が変化しても、ライナ部15と他との一定の潤滑状態を保って、摩擦抵抗を小さく抑えることができ、装置フレーム16に対するライナ部15の回転と、ライナ部15に対するコア部12の移動をそれぞれスムーズに進行させて、コア部12を無理なく旋動させられ、破砕作業をより効率よく進められる。

0043

特に、強化繊維を炭素繊維とした樹脂材の場合、一般的な樹脂材より温度変化による変形が小さくなることで、破砕装置の使用により摩擦が繰り返し起こるライナ部15で温度が上昇した場合でも、ライナ部15が当初の形状を保って、コア部12や装置フレーム16に対し潤滑条件を変化させないことで、スムーズな摺動状態を維持でき、破砕作業を無理なく継続させられる。

0044

10破砕装置
11主軸
11a、12b潤滑油通路
12コア部
12a 球面部
13マントル
14コンケーブ
15ライナ部
15a摺接面部
15b、15d 凹部
15c 周側面
15e通路
15f強化繊維
16装置フレーム
16a 接触面
16b内周面
16c潤滑油供給路
16d、16e 凹部
16f 通路
17駆動機構
18 シールリング

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