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技術 きのこ用培地材料ときのこ用培地材料の製造方法

出願人 豊田興産株式会社
発明者 勝山正美
出願日 2017年6月28日 (3年0ヶ月経過) 出願番号 2017-126661
公開日 2019年1月17日 (1年5ヶ月経過) 公開番号 2019-004847
状態 特許登録済
技術分野 きのこの栽培
主要キーワード 専用アタッチメント 耕作放棄地 通気用空間 抑制工 栽培材 茸栽培 生産履歴 培地材料
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年1月17日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

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課題

きのこ用培地材料として用いる際に好適なソルガムの葉と粉砕物を手間をかけずに入手することを可能にしたきのこ用培地材料ときのこ用培地材料の製造方法を提供すること。

解決手段

出穂前ソルガムの葉と茎の粉砕物が用いられていることを特徴とするきのこ用培地材料である。また、出穂前ソルガムは、スーダングラスまたはスーダン型ソルガムであることが好ましい。

概要

背景

きのこの人工栽培に用いられるきのこ用培地材料には、おが粉やコーンコブ基材として用いられていることが多い。近年においては、おが粉の入手が困難になりつつあるため、基材のほとんどがコーンコブにより構成されたきのこ用培地材料が広く流通している。しかしながらコーンコブの入手については、ほぼ全量を中国からの輸入に頼っており、きのこ用培地材料を自給することが困難である。このように、きのこの人工栽培を行うにあたって必須であるきのこ用培地材料は基材を輸入しなければならず、自給可能なきのこ用培地材料に関する研究が継続的に行われている。

コーンコブの代替使用が可能なきのこ用培地材料に関する従来技術としては、たとえば特許文献1(特許第5574481号公報)に開示されているような技術が知られている。

概要

きのこ用培地材料として用いる際に好適なソルガムの葉と粉砕物を手間をかけずに入手することを可能にしたきのこ用培地材料ときのこ用培地材料の製造方法を提供すること。出穂前ソルガムの葉と茎の粉砕物が用いられていることを特徴とするきのこ用培地材料である。また、出穂前ソルガムは、スーダングラスまたはスーダン型ソルガムであることが好ましい。

目的

また、硬い茎はきのこ用培地内において殺菌処理後においても適切な隙間を形成することができるため、良好なきのこの生育環境を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

出穂ソルガムの葉と粉砕物が用いられていることを特徴とするきのこ用培地材料

請求項2

前記出穂前ソルガムは、スーダングラスまたはスーダン型ソルガムであることを特徴とする請求項1記載のきのこ用培地材料。

請求項3

出穂前ソルガムを収穫する工程と、前記出穂前ソルガムを乾燥させる工程と、前記出穂前ソルガムの葉と茎を粉砕処理する工程と、を含むことを特徴とするきのこ用培地材料の製造方法。

請求項4

前記出穂前ソルガムを粉砕処理して得た粉砕物を所定寸法以下に篩分け処理する粉砕物寸法選別工程をさらに含んでいることを特徴とする請求項3記載のきのこ用培地材料の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、きのこ用培地材料ときのこ用培地材料の製造方法に関する。

背景技術

0002

きのこの人工栽培に用いられるきのこ用培地材料には、おが粉やコーンコブ基材として用いられていることが多い。近年においては、おが粉の入手が困難になりつつあるため、基材のほとんどがコーンコブにより構成されたきのこ用培地材料が広く流通している。しかしながらコーンコブの入手については、ほぼ全量を中国からの輸入に頼っており、きのこ用培地材料を自給することが困難である。このように、きのこの人工栽培を行うにあたって必須であるきのこ用培地材料は基材を輸入しなければならず、自給可能なきのこ用培地材料に関する研究が継続的に行われている。

0003

コーンコブの代替使用が可能なきのこ用培地材料に関する従来技術としては、たとえば特許文献1(特許第5574481号公報)に開示されているような技術が知られている。

先行技術

0004

特許第5574481号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1においては、えのき茸またはブナシメジの人工栽培を行う際のきのこ用培地材料に、実のついたソルガムの葉ととの粉砕物をコーンコブ代替材料として使用する技術が開示されている。ソルガムは高温乾燥条件下で生育が良好な植物であって、耕作放棄地等でも栽培することができるため、日本国内での安価な調達が容易になる点において好都合である。

0006

特許文献1記載のきのこ用培地材料においては、実のついたソルガムの葉と茎との粉砕物が配合されているため、実のついたソルガムを粉砕処理する前に実の部分を除去するか、実のついたソルガムを粉砕処理した後に粉砕物の中から実の部分を除去する処理が必要になる。このため、きのこ用培地材料に混合させるためのソルガムの葉と茎との粉砕物を得るための処理に時間がかかってしまうといった課題がある。

課題を解決するための手段

0007

そこで本発明は、きのこ用培地材料として用いる際に好適なソルガムの葉と茎の粉砕物を手間をかけずに入手することを可能にしたきのこ用培地材料ときのこ用培地材料の製造方法の提供を目的としている。

0008

上記課題を解決するべく本発明者が鋭意研究を行った結果、以下の構成に想到した。すなわち、出穂前ソルガムの葉と茎の粉砕物が用いられていることを特徴とするきのこ用培地材料である。

0009

これにより、手間をかけずに、きのこ用培地材料として用いて好適なソルガムの葉と茎の粉砕物を入手することができる。また、出穂前ソルガムを用いることにより葉と茎に十分に蓄えられた養分をきのこ栽培用の養分として利用することができ、きのこの収量を大幅に増加させることができる。

0010

また、前記出穂前ソルガムは、スーダングラスまたはスーダン型ソルガムであることが好ましい。

0011

スーダングラスやスーダン型ソルガムは、背が高く、かつ、茎が硬く生育するため、国内調達がさらに容易になる。また、硬い茎はきのこ用培地内において殺菌処理後においても適切な隙間を形成することができるため、良好なきのこの生育環境を提供することができる。

0012

また、出穂前ソルガムを収穫する工程と、前記出穂前ソルガムを乾燥させる工程と、前記出穂前ソルガムの葉と茎を粉砕処理する工程と、を含むことを特徴とするきのこ用培地材料の製造方法の発明もある。

0013

これにより、きのこ用培地材料に適したソルガムの葉と茎の粉砕物を入手することができる。

0014

また、前記出穂前ソルガムを粉砕処理して得た粉砕物を所定寸法以下に篩分け処理する粉砕物寸法選別工程をさらに含んでいることが好ましい。

0015

これにより、きのこ用培地材料として用いるソルガムの葉と茎の粉砕物を均一な品質にすることができ、きのこ用培地として使用する際における水分調整等を容易に行うことができる。

発明の効果

0016

本発明におけるきのこ用培地材料ときのこ用培地材料の製造方法によれば、出穂前ソルガムを用いることで、ソルガムの葉と茎の粉砕物のみを容易に、かつ、安価で入手することができる。また、実を付ける直前である出穂前ソルガムを用いることにより、栄養分の高いソルガムの茎や葉の粉砕物をきのこ用培地として使用することができるから、きのこの収量増加が期待できる。

図面の簡単な説明

0017

本実施形態におけるきのこ用培地とコーンコブのみのきのこ用培地(対照培地)との栽培数値データの一覧図である。

実施例

0018

以下、本発明におけるきのこ用培地材料を用いたきのこ用培地ときのこ用培地の製造方法について説明する。本実施形態においては、出穂前ソルガムの葉と茎の粉砕物をきのこ用培地材料とし、このきのこ用培地材料を基材であるコーンコブと全量置き換えると共にpH調整剤等を適宜添加してきのこ用培地としている。

0019

ソルガムはイネ科モロコシ属モロコシ種であり、一年草のC4植物・穀物として知られている『モロコシ』の俗称である。ソルガムは、ソルゴー型ソルガム、兼用型ソルガム、子実型ソルガム、スーダン型ソルガム、スーダングラスに分類されている。ソルガムの茎の太さは上述の記載順に徐々に細くなり、ソルガムの糖含量および水分量は上述の記載順に徐々に低くなっている。このようなソルガムは乾燥に強く、イネや小麦等が育たない地域でも栽培することができるため、荒廃農地等の有効利用が可能になる。このようにきのこ用培地材料としてのソルガムの国内調達が容易であることから、ソルガムの生産履歴を明らかにすることができる。

0020

上記のいずれのソルガムであっても、実を付ける直前まで生育させた(出穂前まで生育させた)状態で刈り取り(収穫)する工程と、収穫したソルガムに対して乾燥処理工程および粉砕処理工程を施すことで、きのこ用培地の基材であるコーンコブ代替材料として使用することができる。

0021

したがって、ソルガムの葉と茎の粉砕物を用いたきのこ用培地材料において、きのこ栽培における栄養分としての利用価値を向上させたい場合には、糖含量の多いソルゴー型ソルガムを用いることが好適である。この他にきのこ用培地材料における菌糸呼吸用空間通気用空間)の確保を向上させたい場合には、茎の硬いスーダン型ソルガムやスーダングラスを用いることが好適である。

0022

このように実を付ける直前である出穂前の状態までソルガムを生育させることで、ソルガムの高さ(収量)を増やすことができると共に葉や茎を十分に硬くさせることができ、葉や茎に養分を十分に蓄積させた状態でソルガムを収穫することが可能になる。これらにより、きのこ用培地材料の基材としてのコーンコブの代替材料となるだけでなく、きのこ用培地材料における菌糸呼吸用空間(通気用空間)が豊富で、栄養分をさらに高めたきのこ用培地材料を提供することができる。きのこ栽培における栄養分としても使用することができる。

0023

このように本実施形態におけるきのこ用培地材料を製造するにあたっては、出穂前の状態までソルガムを生育させて収穫する収穫工程、収穫したソルガムを所定の含水率まで乾燥させる乾燥工程、所定の含水率まで乾燥させたソルガムの葉と茎を粉砕する粉砕工程が記載順に行われる。ソルガムの収穫工程には専用の収穫機を用いることができる。また、コメ収穫用コンバイン専用アタッチメントを装着して使用することもできる。収穫したソルガムの乾燥工程には天日干し乾燥機を用いることができ、ソルガムの粉砕工程にはコーンコブ粉砕機サトウキビの粉砕処理機を用いることができる。本実施形態においては、含水率を15%以下となるように乾燥処理した後の出穂前ソルガムの葉と茎に対し粉砕処理をしてチップ状に形成し、粉砕物が所定寸法以下となるように5mmメッシュを通過したものを選別して使用することにした。

0024

このようにして5mm以下の粉砕物に篩分け処理された(粉砕物寸法選別工程を経た)ソルガムの葉と茎の粉砕物を、きのこ用培地材料の基材(コーンコブ)の全部と置き換えた後、必要に応じて栄養分および水分を追加して栽培容器充填した後に殺菌処理工程が行われる。乾燥処理を経たソルガムの含水率はコーンコブの含水率と同程度に調整されているため、殺菌処理工程に要する時間がコーンコブを基材の主体としたきのこ用培地の殺菌時間と同程度以下にすることができる。

0025

殺菌処理工程が終わった後については、コーンコブを基材の主体とするきのこ用培地を用いたきのこ栽培方法(ブナシメジ栽培の場合)と同様に、種菌接種工程、培養管理工程、菌掻き処理工程、芽出し管理工程、子実体生育工程、収穫工程を行うことができる。また必要に応じて(えのき茸栽培の場合)芽出し管理工程の後に、ならし工程、抑制工程、子実体ガイド体着工程を追加することもできる。

0026

図1は、以上のようにして得られた本実施形態におけるきのこ用培地と、コーンコブ主体のきのこ用培地(対照培地)との数値データの一覧図である。同一栽培容器に充填する培地の重量(詰め重)は、対照培地が500グラムであるのに対し、本実施形態におけるきのこ用培地が470グラム(6%ダウン)である。また、対照培地の栽培日数が55日であるのに対し、本実施形態におけるきのこ用培地の栽培日数は66日(20%アップ)である。これに対して対照培地の収量は37グラムであるのに対し、本実施形態におけるきのこ用培地の収量は97グラムである(162%アップ)。以上のことから、本実施形態におけるきのこ用培地を用いたきのこ栽培の方が栽培日数は長期になるが、培地使用量の削減および収量増加によるメリットの方が大きいことが分かる。

0027

従来のコーンコブを主体としたきのこ用培地を用いて栽培したきのこは国内産であるとは言えたが、栽培材料が国内産であるとは言えなかった。これに対して、本実施形態におけるきのこ用培地材料を用いたきのこ用培地で栽培したきのこは、国内産であることはもちろんのこと、栽培材料も国内産であり、栽培材料の履歴も明らかにすることができる。これにより食の安全が証明できることになるため、きのこの商品価値の向上も期待することができる。

0028

以上に本実施形態におけるきのこ用培地材料ときのこ用培地材料の製造方法について説明したが、本発明の技術的範囲は本実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態においては、出穂前まで生育させたソルガムを収穫した後に乾燥させてから粉砕処理をしているが、収穫したソルガムを直ちに粉砕処理した後に乾燥処理をしてもよい。また、粉砕物寸法選別工程は省略することもできる。

0029

また、本実施形態においては乾燥工程を経たソルガムの含水率を15%以下としているが、乾燥工程を経たソルガムの含水率は適宜変更することができる。そして粉砕処理後のソルガムの大きさや形状についても本実施形態で示した数値および形状に限定されるものではなく、適宜数値や形状を変更することも可能である。

0030

さらに本実施形態においては、出穂前ソルガムの葉と茎の粉砕物によって、きのこ用培地材料の基材(コーンコブ)の全てを置き換えた形態について説明しているが、出穂前ソルガムの葉と茎の粉砕物によって、きのこ用培地材料の基材(コーンコブ)の一部を置き換えた形態を採用することもできる。

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