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図面 (16)

課題

グレンタンクの前部の重量を軽減したコンバインを提供し、グレンタンクの右底壁剛性を高めたコンバインを提供する。

解決手段

脱穀装置とグレンタンク7の間に、エンジン排気ガス浄化する排気浄化装置を設け、排気浄化装置は、エンジンから排出される排気ガス中の粒子状物質を除去するDPFと、DPF通過後の排気ガス中の窒素酸化物質尿素水から発生するアンモニア還元して浄化するSCR触媒から構成し、DPFの流出口とSCR触媒の流入口を接続する接続管に尿素水を噴射する噴射装置と、噴射装置に尿素水を供給する供給装置と、供給装置によって供給される尿素水を貯留する尿素水タンク28を設け、尿素水タンク28を、グレンタンク7の右底壁7Gの下方空間に配置し、尿素水タンク28の給水口28Aを、機体後方向でグレンタンク7の後壁7Dの近傍に配置した。

概要

背景

従来のコンバインでは、排気浄化装置としてSCR触媒を搭載する場合、尿素水貯留する尿素水タンクを、穀粒を貯留するグレンタンク右底壁の前部に支持し、尿素タンクの給水口をグレンタンクの前壁の前方に臨ませた技術が知られている。(特許文献1)
また、脱穀装置とグレンタンクの間に排気浄化装置を配置するために、脱穀装置と対向するグレンタンクの左底壁の前部に、前側と左側が開放された凹部を形成する技術が知られている。(特許文献2)

概要

グレンタンクの前部の重量を軽減したコンバインを提供し、グレンタンクの右底壁の剛性を高めたコンバインを提供する。脱穀装置とグレンタンク7の間に、エンジン排気ガス浄化する排気浄化装置を設け、排気浄化装置は、エンジンから排出される排気ガス中の粒子状物質を除去するDPFと、DPF通過後の排気ガス中の窒素酸化物質を尿素水から発生するアンモニア還元して浄化するSCR触媒から構成し、DPFの流出口とSCR触媒の流入口を接続する接続管に尿素水を噴射する噴射装置と、噴射装置に尿素水を供給する供給装置と、供給装置によって供給される尿素水を貯留する尿素水タンク28を設け、尿素水タンク28を、グレンタンク7の右底壁7Gの下方空間に配置し、尿素水タンク28の給水口28Aを、機体後方向でグレンタンク7の後壁7Dの近傍に配置した。

目的

本発明の課題は、グレンタンクの前部の重量を軽減したコンバインを提供し、グレンタンクの右底壁の剛性を高めたコンバインを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

機体フレーム(1)の上部左側に穀稈脱穀する脱穀装置(4)を設け、該機体フレーム(1)の上部右側には脱穀された穀粒貯留するグレンタンク(7)を設け、該グレンタンク(7)の前側に操縦者搭乗する操縦部(5)を設け、該操縦部(5)の下部にエンジン(E)を内蔵するエンジンルーム(6)を設けたコンバインにおいて、前記脱穀装置(4)とグレンタンク(7)の間に、前記エンジン(E)の排気ガス浄化する排気浄化装置(20)を設け、該排気浄化装置(20)は、前記エンジン(E)から排出される排気ガス中の粒子状物質を除去するDPF(21)と、該DPF(21)通過後の排気ガス中の窒素酸化物質尿素水から発生するアンモニア還元して浄化するSCR触媒(22)から構成し、前記DPF(21)の流出口とSCR触媒(22)の流入口を接続する接続管(23)に尿素水を噴射する噴射装置(24)と、該噴射装置(24)に尿素水を供給する供給装置(26)と、該供給装置(26)によって供給される尿素水を貯留する尿素水タンク(28)を設け、前記尿素水タンク(28)を、前記グレンタンク(7)の右底壁(7G)の下方空間に配置し、前記尿素水タンク(28)の給水口(28A)を、機体後方向で前記グレンタンク(7)の後壁(7D)の近傍に配置したことを特徴とするコンバイン。

請求項2

前記グレンタンク(7)の右壁(7B)の下部から下側に延在する第1カバー(67)を設け、前記尿素水タンク(28)を、前記グレンタンク(7)の右底壁(7G)と第1カバー(67)の間に配置した請求項1記載のコンバイン。

請求項3

前記第1カバー(67)の下部に第2カバー(68)を着脱可能に設け、該第2カバー(68)は、前記第1カバー(67)の下部から下側に延在する上下方向の第1面部(68A)と、該第1面部(68A)の下部から右底壁(7G)の下部に向かって延在する左右方向の第2面部(68B)を有し、前記尿素水タンク(28)の右側面と底面を、前記第2カバー(68)で覆った請求項2記載のコンバイン。

請求項4

前記尿素水タンク(28)を、前記右底壁(7G)と第1カバー(67)に対して吊下げ部材(90)を介して支持し、該吊下げ部材(90)を、前記尿素水タンク(28)の前部を支持する略U字形状の前側吊下げ部(91)と、前記尿素水タンク(28)の後部を支持する略U字形状の後側吊下げ部(92)と、前記前側吊下げ部(91)と後側吊下げ部(92)の左部を連結する連結部(93)で構成し、前記右底壁(7G)における前側吊下げ部(91)の左側上部と後側吊下げ部(92)の左側上部を固定する部位に、略V字形状の第1補強プレート(66A)を設け、前記第1カバー(67)における前側吊下げ部(91)の右側上部と後側吊下げ部(92)の右側上部を固定する部位に、略V字形状の第2補強プレート(67A)を設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバイン。

請求項5

前記連結部(93)に前後方向に間隔を隔てて複数の略フック形状支持部材(96)を設けた請求項4記載のコンバイン。

技術分野

0001

本発明は、排気浄化装置を備えたコンバインに関するものである。

背景技術

0002

従来のコンバインでは、排気浄化装置としてSCR触媒を搭載する場合、尿素水貯留する尿素水タンクを、穀粒を貯留するグレンタンク右底壁の前部に支持し、尿素タンクの給水口をグレンタンクの前壁の前方に臨ませた技術が知られている。(特許文献1)
また、脱穀装置とグレンタンクの間に排気浄化装置を配置するために、脱穀装置と対向するグレンタンクの左底壁の前部に、前側と左側が開放された凹部を形成する技術が知られている。(特許文献2)

先行技術

0003

特開2016−42850号公報
特開2016−168023号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかし、特許文献1に記載された技術では、グレンタンクの前部の重量が重くなり、このグレンタンクを開放位置(メンテナンス位置)から機体フレーム上の収納位置(貯留作業位置)に容易に戻すことができない。
また、特許文献2に記載された技術では、グレンタンクに水分を含んだ多量の穀粒を貯留した場合等に、右底壁が変形する問題がある。

0005

そこで、本発明の課題は、グレンタンクの前部の重量を軽減したコンバインを提供し、グレンタンクの右底壁の剛性を高めたコンバインを提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、機体フレーム(1)の上部左側に穀稈脱穀する脱穀装置(4)を設け、該機体フレーム(1)の上部右側には脱穀された穀粒を貯留するグレンタンク(7)を設け、該グレンタンク(7)の前側に操縦者搭乗する操縦部(5)を設け、該操縦部(5)の下部にエンジン(E)を内蔵するエンジンルーム(6)を設けたコンバインにおいて、
前記脱穀装置(4)とグレンタンク(7)の間に、前記エンジン(E)の排気ガス浄化する排気浄化装置(20)を設け、該排気浄化装置(20)は、前記エンジン(E)から排出される排気ガス中の粒子状物質を除去するDPF(21)と、該DPF(21)通過後の排気ガス中の窒素酸化物質を尿素水から発生するアンモニア還元して浄化するSCR触媒(22)から構成し、前記DPF(21)の流出口とSCR触媒(22)の流入口を接続する接続管(23)に尿素水を噴射する噴射装置(24)と、該噴射装置(24)に尿素水を供給する供給装置(26)と、該供給装置(26)によって供給される尿素水を貯留する尿素水タンク(28)を設け、前記尿素水タンク(28)を、前記グレンタンク(7)の右底壁(7G)の下方空間に配置し、前記尿素水タンク(28)の給水口(28A)を、機体後方向で前記グレンタンク(7)の後壁(7D)の近傍に配置したことを特徴とするコンバインである。

0007

請求項2記載の発明は、前記グレンタンク(7)の右壁(7B)の下部から下側に延在する第1カバー(67)を設け、前記尿素水タンク(28)を、前記グレンタンク(7)の右底壁(7G)と第1カバー(67)の間に配置した請求項1記載のコンバインである。

0008

請求項3記載の発明は、前記第1カバー(67)の下部に第2カバー(68)を着脱可能に設け、該第2カバー(68)は、前記第1カバー(67)の下部から下側に延在する上下方向の第1面部(68A)と、該第1面部(68A)の下部から右底壁(7G)の下部に向かって延在する左右方向の第2面部(68B)を有し、前記尿素水タンク(28)の右側面と底面を、前記第2カバー(68)で覆った請求項2記載のコンバインである。

0009

請求項4記載の発明は、前記尿素水タンク(28)を、前記右底壁(7G)と第1カバー(67)に対して吊下げ部材(90)を介して支持し、該吊下げ部材(90)を、前記尿素水タンク(28)の前部を支持する略U字形状の前側吊下げ部(91)と、前記尿素水タンク(28)の後部を支持する略U字形状の後側吊下げ部(92)と、前記前側吊下げ部(91)と後側吊下げ部(92)の左部を連結する連結部(93)で構成し、前記右底壁(7G)における前側吊下げ部(91)の左側上部と後側吊下げ部(92)の左側上部を固定する部位に、略V字形状の第1補強プレート(66A)を設け、前記第1カバー(67)における前側吊下げ部(91)の右側上部と後側吊下げ部(92)の右側上部を固定する部位に、略V字形状の第2補強プレート(67A)を設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバインである。

0010

請求項5記載の発明は、前記連結部(93)に前後方向に間隔を隔てて複数の略フック形状支持部材(96)を設けた請求項4記載のコンバインである。

発明の効果

0011

請求項1記載の発明によれば、脱穀装置(4)とグレンタンク(7)の間に、エンジン(E)の排気ガスを浄化する排気浄化装置(20)を設け、排気浄化装置(20)は、エンジン(E)から排出される排気ガス中の粒子状物質を除去するDPF(21)と、DPF(21)通過後の排気ガス中の窒素酸化物質を尿素水から発生するアンモニアで還元して浄化するSCR触媒(22)から構成し、DPF(21)の流出口とSCR触媒(22)の流入口を接続する接続管(23)に尿素水を噴射する噴射装置(24)と、噴射装置(24)に尿素水を供給する供給装置(26)と、供給装置(26)によって供給される尿素水を貯留する尿素水タンク(28)を設け、尿素水タンク(28)を、グレンタンク(7)の右底壁(7G)の下方空間に配置し、尿素水タンク(28)の給水口(28A)を、機体前後方向でグレンタンク(7)の後壁(7D)の近傍に配置したので、グレンタンク(7)の前部の重量を軽減でき、例えばグレンタンク(7)を機体上の貯留作業位置から機体外側のメンテナンス位置にわたり開閉可能に構成した場合には、このグレンタンク(7)を開放位置から貯留作業位置に容易に戻すことができる。また、尿素水タンク(25)への尿素水の補水を容易に行うことができる。

0012

請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、グレンタンク(7)の右壁(7B)の下部から下側に延在する第1カバー(67)を設け、尿素水タンク(28)を、グレンタンク(7)の右底壁(7G)と第1カバー(67)の間に配置したので、尿素水タンク(28)が畦畔等の障害物衝突して破損するのを防止することができる。

0013

請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明による効果に加えて、第1カバー(67)の下部に第2カバー(68)を着脱可能に設け、第2カバー(68)は、第1カバー(67)の下部から下側に延在する上下方向の第1面部(68A)と、第1面部(68A)の下部から右底壁(7G)の下部に向かって延在する左右方向の第2面部(68B)を有し、尿素水タンク(28)の右側面と底面を、第2カバー(68)で覆ったので、尿素水タンク(28)が畦畔等の障害物と衝突して破損するのをより効果的に防止することができる。また、第2カバー(68)を取外し、尿素水タンク(25)を下方に移動して容易に取外すことができる。

0014

請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明による効果に加えて、尿素水タンク(28)を、右底壁(7G)と第1カバー(67)に対して吊下げ部材(90)を介して支持し、吊下げ部材(90)を、尿素水タンク(28)の前部を支持する略U字形状の前側吊下げ部(91)と、尿素水タンク(28)の後部を支持する略U字形状の後側吊下げ部(92)と、前側吊下げ部(91)と後側吊下げ部(92)の左部を連結する連結部(93)で構成し、右底壁(7G)における前側吊下げ部(91)の左側上部と後側吊下げ部(92)の左側上部を固定する部位に、略V字形状の第1補強プレート(66A)を設け、第1カバー(67)における前側吊下げ部(91)の右側上部と後側吊下げ部(92)の右側上部を固定する部位に、略V字形状の第2補強プレート(67A)を設けたので、尿素水タンク(28)を支持するための構造を利用してグレンタンク(7)の右底壁(66)の剛性を高めることができ、貯留された穀粒重量等による右底壁(66)の変形を防止することができる。

0015

請求項5記載の発明によれば、請求項4項に記載の発明による効果に加えて、連結部(93)に前後方向に間隔を隔てて複数の略フック形状の支持部材(96)を設けたので、尿素水タンク(25)に接続された接続管を支持部材(96)に固定して接続管の垂下がりを防止することができる。

図面の簡単な説明

0016

コンバインの左側面図である。
コンバインの平面図である。
エンジンと浄化装置を説明する左側面図である。
エンジンと浄化装置を説明する右側面図である。
エンジンと浄化装置を説明する平面図である。
グレンタンクの凹部に設けられた浄化装置を説明する正面図である。
グレンタンクの凹部に設けられた浄化装置を説明する背面図である。
グレンタンクの凹部に設けられた浄化装置を説明する平面図である。
グレンタンクと尿素水タンクを説明する背面図である。
グレンタンクと尿素水タンクを説明する右側面図である。
グレンタンクの右底壁の外側に設けられた尿素水タンクを説明する背面図である。
グレンタンクの右底壁の外側に設けられた尿素水タンクを説明する右側面図である。
吊下げ部材を説明する(a)は右側面図であり、(b)は正面図である。
(a)は燃料タンク給油キャップの外側にロック装置取付けた背面図であり、(b)はロック装置の斜視図である。
燃料タンクの給油キャップの外側に補油用タンク置台起立させた斜視図である。

実施例

0017

本発明について図面を参照しつつ説明する。なお、操縦者から見て、前方を前側、後方を後側、右手側を右側、左手側を左側として便宜的に方向を示して説明する。

0018

図1,2に示すように、コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面走行する左右一対クローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を刈取る刈取装置3が設けられ、刈取装置3の後方左側部に刈取られた穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取装置3の後方右側部に操縦者が搭乗する操縦部5が設けられている。

0019

操縦部5の下側にはエンジンEを搭載するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側には脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられ、グレンタンク7の後側に穀粒を外部に排出する上下方向に延在する縦排出オーガ8Aと前後方向に延在する横排出オーガ8Bからなる排出オーガ8が設けられている。

0020

図3〜5に示すように、エンジンEの吸気口には、浄化された空気を供給する吸気管(図示省略)が接続され、エンジンEの排気口には、エンジンEで燃焼された排気ガスを外部に排気する前側排気管10が接続されている。

0021

前側排気管10の流出口には、排気ガス中の不純物を浄化する排気浄化装置20が接続されている。排気浄化装置20は、排気ガス中の粒子状物質を除去するDPF21と、DPF21から排気される排気ガス中の窒素酸化物質(NOx)を尿素水から発生するアンモニアで還元して浄化するSCR触媒22から構成されている。

0022

DPF21の流出口とSCR触媒22の流入口を接続する可撓性の接続管23の後部には、接続管23を介してSCR触媒22に尿素水を噴射する弁である噴射装置24が接続され、噴射装置24には、可撓性のホース25を介して尿素水を供給するポンプである供給装置26が接続され、供給装置26には可撓性のホース27を介して尿素水を貯留する尿素水タンク28が接続されている。また、SCR触媒22の流出口には、浄化後の排気ガスを外部に排出する可撓性の後側排気管11が接続されている。

0023

排気浄化装置20の前部は、エンジンルーム6の後部左側に臨み、エンジンルーム6の後部左側に設けられた電気基板を収納する収容室60に延出して設けられている。これにより、後述するグレンタンク7の凹部30の切込みを小さくして、グレンタンク7の貯留容量の減少を抑制することができる。

0024

排気浄化装置20の前部の前側には、所定の間隔を隔てて遮熱体61が設けられている。これにより、電気基板が過度高温になるのを防止し、また、操縦部5の操縦席5Aの周囲温度の上昇を防止することができる。また、本実施形態では、遮熱体61を排気浄化装置20の前部の前側に立設しているが、収容室60に延出する排気浄化装置20の前部を覆うように、排気浄化装置20の前部の上側と、左側と、右側に遮熱体61を設けるのが好ましく、さらに、遮熱体61を2重構造に形成するのがより好ましい。

0025

接続管23は、DPF21とSCR触媒22の間の上部に前後方向に略直線状に延在して設けられ、接続管23の後側には、噴射装置24が接続されている。また、噴射装置24は、SCR触媒22の後部に設けられた支持部材(図示省略)に固定されている。これにより、接続管23を介して噴射装置24からSCR触媒22に尿素水を効率良く噴射することができる。

0026

供給装置26は、排気浄化装置20を固定する横フレーム16を支持する右前縦フレーム14と右後縦フレーム15の間に連結された補強プレート17に取付けられ、平面視において、供給装置26は、排気浄化装置20の前後方向の中間部の下側に設けられている。これにより、噴射装置24と供給装置26を接続するホース25の長さを短くし、供給装置26から噴射装置24に尿素水を効率良く供給することができる。なお、後述するように尿素水タンク28は、グレンタンク7の右底壁7Gの後部に設けられている。

0027

図8に示すように、後側排気管11は、平面視においてSCR触媒22の流出口から後方に向かって延在し、凹部30における噴射装置24の右側で左側に略90度屈曲した後に左側に向かって延在し、脱穀装置4の右部で後側に略90度屈曲した後に後側に向かって延在して、揚穀筒18の左側に至っている。また、図6等に示すように、後側排気管11は、正面視においてSCR触媒22の中心部から脱穀装置4の上方右側部に向かって延在し、後側排気管11の中央部は横フレーム16から後側に向かって延在するステー(図示省略)に固定されている。これにより、操縦席5Aの後方に排気ガスを排気して、操縦席5Aの周囲環境を所定以上に維持することができる。

0028

揚穀筒18は、脱穀装置4で脱穀・選別処理された穀粒をグレンタンク7に搬送する装置であり、揚穀筒18の下部は、脱穀装置4の右壁4Bの下部に固定され、揚穀筒18の上部は、グレンタンク7の左壁7Aの上部に固定されている。また、排気浄化装置20と操縦部5に設けられた制御装置(図示省略)を接続する電線等のハーネス等が加熱されるのを防止するために、ハーネス等は揚穀筒18の外周部に固定されている。

0029

後側排気管11の流入口の内径は、SCR触媒22の流出口の外形よりも大きく形成されている。これにより、SCR触媒22から後側排気管11に排気ガスが排出されると後側排気管11の流入口とSCR触媒22の流出口の間の隙間から周囲の空気を後側排気管11内に吸込んで排気ガスを冷却することができる。

0030

図6,7に示すように、排気浄化装置20のDPF21とSCR触媒22は、脱穀装置4とグレンタンク7の間に長手方向を機体前後方向に沿って設けられ、機体フレーム1から上側に向かって延在する左前縦フレーム13と、右前縦フレーム14と、右後縦フレーム15の上部に固定された横フレーム16に載置されている。なお、DPF21が脱穀装置4側である左側に設けられ、SCR触媒22がグレンタンク7側である右側に設けられている。

0031

脱穀装置4の上壁4Eは、グレンタンク7の上壁7Eよりも下側に位置し、上壁4Eの右部前側には、グレンタンク7側に向かって下り傾斜し前後方向に延在する傾斜部4Gが形成されている。また、正面視において、DPF21とSCR触媒22の上端部は、上壁4Eよりも下側に偏倚して設けられている。これにより、DPF21とSCR触媒22の上側に、脱穀装置4の傾斜部4Gから右上側に向かって延在するステー45と、グレンタンク7の左壁7Aから左側に向かって延在する上下位置規制部材(図示省略)を設け、上下位置規制部材をステー45に係合させて、グレンタンク7の上下位置を規制することができる。

0032

グレンタンク7は、左壁7Aと、右壁7Bと、前壁7Cと、後壁7Dと、上壁7Eと、左底壁7Fと、右底壁7Gから形成されている。揚穀筒18よりも前側に位置する左壁7Aの部位には、前側と左側が開放された凹部30が形成され、揚穀筒18よりも後側に位置する左壁7Aの部位には、脱穀装置4に向かって膨出して形成された凸部50が形成されている。

0033

正面視において、SCR触媒22は凹部30内に入り込み、DPF21は凹部30の外側に設けられている。これにより、脱穀装置4とグレンタンク7の間にDPF21とSCR触媒22を左右方向に並設して設けることができ、また、凹部30を小さくしてグレンタンク7の貯留容量の減少を抑制することができる。

0034

また、排気浄化装置20が比較的低い位置に設けられている。これにより、エンジンEから排気浄化装置20までの距離が短くなり、排気浄化装置20の排気浄化作用の低下を少なくすることができる。また、脱穀装置4の右壁4Bの上部とグレンタンク7の凹部30の存在によってDPF21とSCR触媒22の雰囲気温度が低下しにくくなり、排気浄化作用の低下を少なくすることができる。

0035

揚穀筒18よりも前側に位置する左壁7Aの部位は、正面視において、上壁7Eの左端から下方に向かって延在する上左壁31と、上左壁31の下端から右側下方に向かって延在する上傾斜壁32と、上傾斜壁32の下端から下方に向かって延在する中間左壁33と、中間左壁33の下端から左側下方に向かって延在する下傾斜壁34と、下傾斜壁34の下端から下方に向かって延在する下左壁35で形成されている。また、下左壁35の下端部は、グレンタンク7の左底壁7Fの左側端まで延在し、左底壁7Fと右底壁7Gの底部には、縦排出オーガ8Aに穀粒を搬送する前後方向に延在する搬送螺旋36が設けられている。

0036

上傾斜壁32の下り傾斜角度は、下傾斜壁34の下り傾斜角度よりも急勾配に形成されている。これにより、揚穀筒18によってグレンタンク7に搬送された穀粒をグレンタンク7の下部にスムーズに落下させ、穀粒を搬送螺旋36によって効率良く搬送させることができる。上傾斜壁32の下り傾斜角度は、穀粒が自重で落下可能である安息角度よりも急勾配に形成するのが好ましく、本実施形態では、傾斜壁32の下り傾斜角度を機体フレーム1の上面に対して右下がり傾斜角度45度に形成されている。下傾斜壁34の下り傾斜角度は、グレンタンク7の貯留容量を大きくするために、機体フレーム1の上面に対して左下がり傾斜角度30度に形成されている。また、上傾斜壁32と下傾斜壁34を繋ぐ中間左壁33は、搬送螺旋36の上側よりも右側に偏倚した位置に形成されている。これにより、揚穀筒18によってグレンタンク7に搬送された穀粒をグレンタンク7の下部によりスムーズに落下させることができる。なお、本実施形態では、中間左壁33は、上傾斜壁32の下端から下方に垂直に延在しているが、上傾斜壁32の下端部を上端部よりも左側に位置させて設けられている。

0037

排気浄化装置20の外周部は、カバー40で覆われ、カバー40は、SCR触媒22よりも右側に位置する横フレーム16の部位から上側に向かって延在する右カバー41と、右カバー41の上端から左側上方に向かって延在する右上傾斜カバー42と、右上傾斜カバー42の左端から左側下方に向かって延在する左上傾斜カバー43と、左上傾斜カバー43の左端から下側に向かって延在してDPF21よりも左側に位置する横フレーム16の部位に至る左カバー44で形成されている。これにより、排気浄化装置20のDPC等の外周部に藁屑等の堆積を防止し、藁屑等の発火を防止することができる。

0038

また、正面視において右上傾斜カバー42と左上傾斜カバー43は、略山形形状に形成され、図6では、右上傾斜カバー42の右側下り傾斜を左上傾斜カバー43の左側下り傾斜よりも緩勾配に形成しているが、これとは逆に、右上傾斜カバー42の右側下り傾斜を左上傾斜カバー43の左側下り傾斜よりも急勾配に形成することができる。これにより、排出オーガ8から排出される穀粒に混在する籾等の右上傾斜カバー42への堆積を防止することができる。

0039

図9〜12に示すように、尿素水タンク28は、グレンタンク7の右底壁7Gの外側の後部に設けられている。また、尿素水タンク28の給水口28Aは、尿素水タンク28の上部における後側部位に形成され、グレンタンク7の後壁7Dにおける尿素水タンク28に対向する部位には、略5角形形状に切欠かれた切欠き部65が形成されている。これにより、グレンタンク7の前部の重量を軽減して、グレンタンク7を開放位置から機体フレーム1上の収納位置に容易に戻すことができ、また、尿素水を尿素水タンク28に容易に補水することができる。

0040

グレンタンク7の右壁7Bの下側には、右壁7Bの下部から下側に向かって延在する固定カバー(請求項における「第1カバー」)67と、機体背面視において、固定カバー67の下部から下側に向かって延在した後に、左側に向かって湾曲して右底壁7Gの下部に至る略逆L字形状の着脱カバー(請求項における「第2カバー」)68が設けられている。固定カバー67の上部は、右壁7Bの下部に固定され、機体背面視において、固定カバー67の下端部は、切欠き部65の上部よりも下側に位置している。着脱カバー68の上下方向に延在する第1面部68Aの上部は、固定カバー67の下部に着脱自在に固定され、第1面部68Aの下部は、尿素水タンク28の下方まで延在している。また、着脱カバー68の幅方向に延在する第2面部68Bは、第1面部68Aの下部から尿素水タンク28の下方を左側に向かって延在して右底壁7Gの下端部に至っている。これにより、コンバインの走行中に尿素水タンク28が土壌に衝突して破損することを防止することができる。

0041

グレンタンク7の右底壁7Gの右面には、前後方向に延在する断面形状がV字形状に形成された第1補強プレート66Aが前下がりに固定され、固定カバー67の左面には、前後方向に延在する断面形状がV字形状に形成された第2補強プレート67Aが前下がりに固定されている。これにより、グレンタンク7の右底壁7Gと固定カバー67の剛性を高めて、グレンタンク7の右底壁7Gと固定カバー67の変形を防止することができる。

0042

尿素水タンク28は、吊下げ部材90によってグレンタンク7の右底壁7Gと固定カバー67の間に吊下げられている。図13に示すように、吊下げ部材90は、丸鋼等から形成された略U字形状の前側吊下げ部91と、丸鋼等から形成された略U字形状の後側吊下げ部92と、前側吊下げ部91の左部と後側吊下げ部92の左部を連結する平鋼等から形成された前後方向に延在する連結部93から形成されている。これにより、吊下げ部材90の変形等を防止でき、また、尿素水タンク28の着脱時に連結部93が障害になるのを防止することができる。

0043

正面視において、前側吊下げ部91は、上下方向に延在する左側垂直部91Aと、上下方向に延在する右側垂直部91Bと、左側垂直部91Aの下部と右側垂直部91Bの下部の連結する幅方向に延在する水平部91Cから形成され、後側吊下げ部92は、上下方向に延在する左側垂直部92Aと、上下方向に延在する右側垂直部92Bと、左側垂直部92Aの下部と右側垂直部92Bの下部の連結する幅方向に延在する水平部92Cから形成されている。

0044

正面視において、前側吊下げ部91の左側垂直部91Aの上部は左側上方に向かって延在し、右側垂直部91Bの上部は右側上方に向かって延在して形成され、後側吊下げ部92の左側垂直部92Aの上部は左側上方に向かって延在し、右側垂直部92Bの上部は右側上方に向かって延在して形成されている。これにより、吊下げ部材90の前側吊下げ部91と後側吊下げ部92を、それぞれ右底壁7Gの第1補強プレート66Aと固定カバー67の第2補強プレート67Aに確実に固定することができる。

0045

前側吊下げ部91の水平部91Cの略中間部には、尿素水タンク28の前壁を固定する平鋼等から形成された前側プレート94が設けられ、前側プレート94の幅方向の中央部には、所定の間隔を隔ててボルト等の締結手段を挿通する貫通孔94Aが形成されている。また、後側吊下げ部92の水平部92Cの略中間部には、尿素水タンク28の前壁を固定する平鋼等から形成された後側プレート95が設けられ、後側プレート95の幅方向の中央部には、所定の間隔を隔ててボルト等の締結手段を挿通する貫通孔95Aが形成されている。これにより、尿素水タンク28を吊下げ部材90に確実に固定することができる。

0046

前側吊下げ部91の左側垂直部91Aの長さは、後側吊下げ部92の左側垂直部92Aの長さよりも長く形成され、前側吊下げ部91の右側垂直部91Bの長さは、後側吊下げ部92の右側垂直部92Bの長さよりも長く形成されている。これにより、尿素水タンク28が前後方向に傾くことなく水平な姿勢で吊下げ部材90を介してグレンタンク7の右底壁7Gと固定カバー67の間に吊下げることができる。

0047

連結部93には前後方向に所定の間隔を隔てて、尿素水タンク28の上壁の前部に接続されたにゴムナイロン製の複数のホース27を支持するフック形状に形成された2個の支持部材96が設けられている。これにより、ホース27等の垂れ下がりを防止することができる。

0048

複数のホース27は、上下方向に並列させた状態で、尿素水タンク28のから前側に向けて延在させた後に左側後方に湾曲させて尿素水タンク28の左側を通過させる。その後に、尿素水タンク28の後部近傍で左方に湾曲させてグレンタンク7の後壁7Dを通過させている。これにより、グレンタンク7の前部を機体フレーム1の上側に位置させる収納状態からグレンタンク7の前部を機体フレーム1から外側に位置させる開放状態にホース27が容易に湾曲して、グレンタンク7をスムーズに回動させることができる。

0049

次に、燃料タンクに貯留されている軽油盗難防止の第1実施形態にについて説明する。図14に示すように、機体フレーム1における縦排出オーガ8Aの後側の部位に設けられた燃料タンク75の給油キャップ75Aには、給油キャップ75Aを覆うようにロック装置76が設けられている。

0050

ロック装置76は、燃料タンク75の給油口に固定される2分割された円弧上の取付部76Aと、取付部76Aの上部に設けられたピンを中心に回動する覆い部76Bから形成されている。なお、燃料タンク75にロック装置76を固定した後に、取付部76Aの下部に形成された貫通孔と覆い部76Bの下部に形成された貫通孔に鍵77を挿通して、覆い部76Bの回動を規制する。これにより、ロック装置76によって燃料タンク75の給油キャップ75Aの着脱が規制され、燃料タンク75に貯留された軽油の盗難を防止することができる。

0051

次に、燃料タンクに貯留されている軽油の盗難防止の第2実施形態にについて説明する。なお、第1実施形態と同一部品には同一番号を付して説明を省略する。図15に示すように、燃料タンク75の右側近傍には、燃料タンク75に軽油を補充する補充タンクを上載する上載プレート78が設けられている。なお、上載プレート78は、上載プレート78の左部を支持する前後方向に延在した支軸79Aを中心として上下方向に回動する。

0052

燃料タンク78への軽油の補充が終了した場合には、支軸79Aを中心として上載プレート78を上方方向に回動させて、燃料タンク75の給油キャップ75Aの右側を覆い、縦排出オーガ8Aから右側に向けて延在する固定プレート79Bを上載プレート78の中央部に形成された貫通孔に挿通させて、固定プレート79Bの右端部に鍵77を付ける。これにより、ロック装置76によって燃料タンク75の給油キャップ75Aの着脱が規制され、燃料タンク75に貯留された軽油の盗難を防止することができる。

0053

1機体フレーム
3 刈取装置
4脱穀装置
5操縦部
6エンジンルーム
7グレンタンク
7B右壁
7D後壁
7G右底壁
20排気浄化装置
21DPF
22SCR触媒
23接続管
24噴射装置
26供給装置
28尿素水タンク
28A 給水口
66A 第1補強プレート
67固定カバー(第1カバー)
67A 第2補強プレート
68着脱カバー(第2カバー)
68A 第1面部
68B 第2面部
90吊下げ部材
91 前側吊下げ部
92 後側吊下げ部
93 連結部
96支持部材
E エンジン

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