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技術 被覆資材の巻取装置 並びにこれを用いた茶園管理方法

出願人 カワサキ機工株式会社
発明者 鈴木智久
出願日 2017年6月13日 (3年0ヶ月経過) 出願番号 2017-115898
公開日 2019年1月10日 (1年5ヶ月経過) 公開番号 2019-000012
状態 未査定
技術分野 植物の保護
主要キーワード 残余スペース 取付手法 サイドピース 平面視凸 二枚重ね状 平面視凹 仲介部材 外方張り出し
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

茶園における被覆資材の管理手法に関し、特に巻取ユニットの効率的な利用や被覆資材の取り扱いの合理化等を図る新規な被覆資材の巻取装置並びにこれを用いた茶園管理方法を提供する。

解決手段

被覆資材の巻取装置1は、茶畝上面を覆うように、茶畝Tに対し展開状に設けられた長尺の被覆資材Sをロール状に巻き取る巻取軸3と、この巻き取りを円滑に行うように被覆資材を巻取軸に向けて案内する資材ガイド部材4と、これら巻取軸と資材ガイド部材とを支持するフレーム部材5とを具えて成る巻取ユニット2が、トラック荷台TC上に設置されて成ることを特徴とする。

概要

背景

例えば茶園では、摘採茶葉の保護や品質向上等の目的から、摘採日の数日前(例えば3〜4日程前)から寒冷紗等の被覆資材茶畝に被せ(これを「展開」と称することがある)、直射日光を遮る管理が行われることがある。もちろん、茶畝上に展開状に拡げた被覆資材は、摘採作業を行うにあたり、事前に除去されるものであり、これは巻取軸ロール状に巻き取るようにして行われる。
そして、このような被覆資材の巻取展開装置に関し、本出願人は、効率的且つ省力的な被覆資材の巻き取り及び展開が図れる手法の開発を試み、特開2014−223021号(特許第6030500号)、特開2016−032456号、特開2016−032458号等の特許出願・特許取得に至り、実機自体も営農者に対し好評裏に受け入れられている。

ところで、従来、被覆資材の巻取作業や展開作業は、乗用型茶園管理機によって行われることが多かった。この乗用型茶園管理機は、茶畝を跨ぎながら地上を接地走行する走行機体に対し、目的の作業に応じた各種の管理機体、例えば摘採機体や巻取展開機体等をアタッチメント式に取り付け得るようにした構造の汎用機であり、作業中、作業者は走行機体上に設けられた操縦席に座って、走行や目的の作業の操作を行うものである。
そして、茶園において摘採作業を行うには、まず茶畝に展開されていた被覆資材の巻取作業を行うものであり、この巻取作業は、走行機体の前方側に巻取展開機体を取り付けた乗用型茶園管理機を用いて行っていた。
また、実際の巻取作業としては、乗用型茶園管理機で茶畝の一端側から他の一端側に向けて走行しながら、茶畝上に展開された被覆資材を、回転する巻取軸によってロール状に巻回して行くものである。そして、一つの茶畝の巻取作業が終わったら、巻取軸の軸本体を、被覆資材が巻回されていない新たなものに付け替えて、他の茶畝(例えば隣の茶畝)の巻取作業を行うのが一般的であった。

なお、乗用型茶園管理機そのものは大型であり、また種々の用途に使える汎用機であること等から、イニシャルコストランニングコスト相応に掛かり、通常、一営農者の所有台数一基であることが多く、一営農者が単独で複数基の乗用型茶園管理機を所有していることは多くはない。
このようなことから、従来は、巻取作業や摘採作業においても、一基の茶園管理機使い回すのが当然と考えられており、巻取作業を終えた後、茶園管理機体を巻取展開機体から摘採機体に付け替えて、摘採作業を行っていた。しかし、通常、一つの茶園でも茶畝は複数列仕立てられているため、一つの茶園での巻取作業は、当然、この複数列の茶畝についての巻取作業が終了しないと、摘採機体への付替作業ひいては摘採作業が行えないことがあった。すなわち、摘採作業そのものは、被覆資材をはぎ取った茶畝から順次、開始することができるものの、実際には乗用型茶園管理機が巻取装置としての他の茶畝の巻取作業に使用されていたため、その作業完了を待たなければならなかった。

概要

茶園における被覆資材の管理手法に関し、特に巻取ユニットの効率的な利用や被覆資材の取り扱いの合理化等をる新規な被覆資材の巻取装置並びにこれを用いた茶園管理方法を提供する。被覆資材の巻取装置1は、茶畝上面を覆うように、茶畝Tに対し展開状に設けられた長尺の被覆資材Sをロール状に巻き取る巻取軸3と、この巻き取りを円滑に行うように被覆資材を巻取軸に向けて案内する資材ガイド部材4と、これら巻取軸と資材ガイド部材とを支持するフレーム部材5とを具えて成る巻取ユニット2が、トラック荷台TC上に設置されて成ることを特徴とする。

目的

効果

実績

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牽制数
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請求項1

茶畝上面を覆うように、茶畝に対し展開状に設けられた長尺被覆資材ロール状に巻き取る巻取軸と、この巻き取りを円滑に行うように被覆資材を巻取軸に向けて案内する資材ガイド部材と、これら巻取軸と資材ガイド部材とを支持するフレーム部材とを具えて成る巻取ユニットが、トラック荷台上に設置されて成ることを特徴とする、被覆資材の巻取装置

請求項2

前記巻取ユニットにおける巻取軸の駆動は、油圧モータで行う構成であることを特徴とする請求項1記載の、被覆資材の巻取装置。

請求項3

前記油圧モータへの作動油の供給は、トラックに用意した電動駆動またはエンジン駆動油圧ポンプを用いて作動油を供給する構成であることを特徴とする請求項2記載の、被覆資材の巻取装置。

請求項4

前記巻取ユニットは、トラック荷台の一側縁に寄って設置され、外側に向けて資材ガイド部材が配置されるとともに、トラック荷台の内側に向けて巻取軸が配置されるように設置され、トラック荷台の残余スペースを、巻き取られた被覆資材の積込スペースとすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の、被覆資材の巻取装置。

請求項5

前記請求項1から4のいずれか1項に記載された被覆資材の巻取装置を用いた茶園管理方法であって、トラック荷台上に設置された巻取ユニットが茶畝端部に対向するように、トラックを茶畝に横付けし、次いで、巻取ユニットから遠い方の茶畝端部に位置する、被覆資材の端縁をめくり返しながら、トラック荷台上の巻取ユニットまで移動させ、当該端縁を巻取ユニットの巻取軸に取り付けた後、巻取軸を回転駆動させて、茶畝上に展開状に被せられていた被覆資材を巻取軸に巻き取るようにしたことを特徴とする茶園管理方法。

技術分野

0001

本発明は、茶園における被覆資材の管理手法に関するものであって、特に巻取ユニットの効率的な利用や被覆資材の取り扱いの合理化等を図る新規な被覆資材の巻取装置並びにこれを用いた茶園管理方法に係るものである。

背景技術

0002

例えば茶園では、摘採茶葉の保護や品質向上等の目的から、摘採日の数日前(例えば3〜4日程前)から寒冷紗等の被覆資材を茶畝に被せ(これを「展開」と称することがある)、直射日光を遮る管理が行われることがある。もちろん、茶畝上に展開状に拡げた被覆資材は、摘採作業を行うにあたり、事前に除去されるものであり、これは巻取軸ロール状に巻き取るようにして行われる。
そして、このような被覆資材の巻取展開装置に関し、本出願人は、効率的且つ省力的な被覆資材の巻き取り及び展開が図れる手法の開発を試み、特開2014−223021号(特許第6030500号)、特開2016−032456号、特開2016−032458号等の特許出願・特許取得に至り、実機自体も営農者に対し好評裏に受け入れられている。

0003

ところで、従来、被覆資材の巻取作業や展開作業は、乗用型茶園管理機によって行われることが多かった。この乗用型茶園管理機は、茶畝を跨ぎながら地上を接地走行する走行機体に対し、目的の作業に応じた各種の管理機体、例えば摘採機体や巻取展開機体等をアタッチメント式に取り付け得るようにした構造の汎用機であり、作業中、作業者は走行機体上に設けられた操縦席に座って、走行や目的の作業の操作を行うものである。
そして、茶園において摘採作業を行うには、まず茶畝に展開されていた被覆資材の巻取作業を行うものであり、この巻取作業は、走行機体の前方側に巻取展開機体を取り付けた乗用型茶園管理機を用いて行っていた。
また、実際の巻取作業としては、乗用型茶園管理機で茶畝の一端側から他の一端側に向けて走行しながら、茶畝上に展開された被覆資材を、回転する巻取軸によってロール状に巻回して行くものである。そして、一つの茶畝の巻取作業が終わったら、巻取軸の軸本体を、被覆資材が巻回されていない新たなものに付け替えて、他の茶畝(例えば隣の茶畝)の巻取作業を行うのが一般的であった。

0004

なお、乗用型茶園管理機そのものは大型であり、また種々の用途に使える汎用機であること等から、イニシャルコストランニングコスト相応に掛かり、通常、一営農者の所有台数一基であることが多く、一営農者が単独で複数基の乗用型茶園管理機を所有していることは多くはない。
このようなことから、従来は、巻取作業や摘採作業においても、一基の茶園管理機使い回すのが当然と考えられており、巻取作業を終えた後、茶園管理機体を巻取展開機体から摘採機体に付け替えて、摘採作業を行っていた。しかし、通常、一つの茶園でも茶畝は複数列仕立てられているため、一つの茶園での巻取作業は、当然、この複数列の茶畝についての巻取作業が終了しないと、摘採機体への付替作業ひいては摘採作業が行えないことがあった。すなわち、摘採作業そのものは、被覆資材をはぎ取った茶畝から順次、開始することができるものの、実際には乗用型茶園管理機が巻取装置としての他の茶畝の巻取作業に使用されていたため、その作業完了を待たなければならなかった。

先行技術

0005

特許第6030500号公報
特開2016−32456号公報
特開2016−32458号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、このような背景を認識してなされたものであって、上記のような作業形態の合理化を図るべく、その改善策を検討したものであり、従来、乗用型茶園管理機に取り付けられていた巻取展開機体(巻取軸)がアタッチメント式であることを巧みに活かし、このものを別途、営農者が既に所有していることが多いトラックと組み合わせることにより、乗用型茶園管理機を用いない新たな被覆資材の巻取装置並びにこれを用いた茶園管理方法の開発を試みたものである。

課題を解決するための手段

0007

すなわち請求項1記載の、被覆資材の巻取装置は、
茶畝上面を覆うように、茶畝に対し展開状に設けられた長尺の被覆資材をロール状に巻き取る巻取軸と、
この巻き取りを円滑に行うように被覆資材を巻取軸に向けて案内する資材ガイド部材と、
これら巻取軸と資材ガイド部材とを支持するフレーム部材とを具えて成る巻取ユニットが、トラック荷台上に設置されて成ることを特徴として成るものである。

0008

すなわち請求項2記載の、被覆資材の巻取装置は、前記請求項1記載の要件に加え、
前記巻取ユニットにおける巻取軸の駆動は、油圧モータで行う構成であることを特徴として成るものである。

0009

また請求項3記載の、被覆資材の巻取装置は、前記請求項2記載の要件に加え、
前記油圧モータへの作動油の供給は、トラックに用意した電動駆動またはエンジン駆動油圧ポンプを用いて作動油を供給する構成であることを特徴として成るものである。

0010

また請求項4記載の、被覆資材の巻取装置は、前記請求項1から3のいずれか1項に記載の要件に加え、
前記巻取ユニットは、トラック荷台の一側縁に寄って設置され、外側に向けて資材ガイド部材が配置されるとともに、トラック荷台の内側に向けて巻取軸が配置されるように設置され、
トラック荷台の残余スペースを、巻き取られた被覆資材の積込スペースとすることを特徴として成るものである。

0011

また請求項5記載の茶園管理方法は、
前記請求項1から4のいずれか1項に記載された被覆資材の巻取装置を用いた茶園管理方法であって、
トラック荷台上に設置された巻取ユニットが茶畝端部に対向するように、トラックを茶畝に横付けし、
次いで、巻取ユニットから遠い方の茶畝端部に位置する、被覆資材の端縁をめくり返しながら、トラック荷台上の巻取ユニットまで移動させ、当該端縁を巻取ユニットの巻取軸に取り付けた後、巻取軸を回転駆動させて、茶畝上に展開状に被せられていた被覆資材を巻取軸に巻き取るようにしたことを特徴として成るものである。

発明の効果

0012

これら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
まず請求項1記載の発明によれば、被覆資材の巻取装置は、営農者が既に所有していることが多い軽トラック等のトラックに、巻取ユニットを搭載した構成とするため、被覆資材の巻取作業において従来一般的な手法であった乗用型茶園管理機(走行機体にユニット式巻取機体を取り付けた装置)を用いた手法を採らなくて済み、巻取作業後の摘採作業にスムーズに移行することができる。
すなわち、一般的な営農者でも乗用型茶園管理機の所有台数は1基であることが多く、例えばこれを用いて被覆資材の巻取作業を行うことが多かった従来は、茶畝における巻取作業が一通り終了してからでないと、巻取機体から摘採機体に付け替えた乗用型摘採機による摘採作業が行えなかった。この点、本発明では、巻取作業については乗用型茶園管理機を用いないため、同一の茶園であっても巻取作業が終了した茶畝から順次、乗用型摘採機による摘採作業が始められ、巻取作業から摘採作業への移行が極めてスムーズに且つ能率的に行える。
また、上記のようにトラックとしては、多くの営農者が既に所有しているトラックを適用することが可能であり、このため営農者としては、トラックから新たに購入する必要がなく、巻取装置を導入するにあたってのイニシャルコストが抑えられる。少なくとも例えば乗用型茶園管理機を新たに導入する場合に比べ、格段に費用が抑えられる。

0013

また請求項2または3記載の発明によれば、巻取軸の回転速度(回転数)等の制御が比較的容易に且つ精度良く行える。また無段階で変速できるため、被覆資材を綺麗なロール状の荷姿に巻き取ることができ、巻き取り後の被覆資材の収納保管においても、省スペース化につながる。また、機械式メカ式)の駆動構造に比べて、発生し易いクラッチ部品の消耗や破損のリスクがなくなる。

0014

また請求項4記載の発明によれば、トラック荷台の残余スペース(巻取ユニットの非設置部)を、巻き取られた被覆資材の積込スペースとするため、例えば巻取ユニットで巻き取った被覆資材を、すぐ横の残余スペースに置くことができる。このため従来、乗用型茶園管理機(巻取機)からトラックに載せ換えしていた作業が省け、営農者の労力軽減が図れる。

0015

また請求項5記載の発明によれば、上記のようなめくり返しによって、茶畝に被せられていた長尺状の被覆資材は、巻取ユニット側に二つ折り状態に重ねられた状態を呈する。そして、このような状態で被覆資材が巻き取られるため、二枚重ね状態となった上側の被覆資材については、被覆資材が茶樹に直接引っ掛かることが極めて少なくスムーズに巻き取りが進行し、また二枚重ね状態となった下側の被覆資材については、幾らか被覆資材が茶樹に引っ掛かるもしくは絡むことが生じるものの、一畝の半分程の長さの巻き取りで済むため、トータルでは極めて巻取抵抗が少なくなり、被覆資材の巻取荷姿としても極めて綺麗な巻取ロールを得ることができる。

図面の簡単な説明

0016

本発明の巻取装置(被覆資材の巻取装置)を茶園で使用している状態で示す斜視図である。
巻取ユニットを拡大して示す分解斜視図(a)、並びに被覆資材が巻取軸に巻き取られて行く様子を示す斜視図(b)である。
被覆資材が巻取軸に巻き取られて行く様子をトラックの背面側から示す投影図である。
被覆資材の巻取態様を示す図であって、(a)は茶畝端部にトラックを横付けした状態を示す説明図であり、(b)は巻取ユニットによる実質的な巻取作業に先立ち、巻取ユニットの反対側の茶畝端部から被覆資材の端縁をはぎ取ってくる様子を示す説明図である。
トラック荷台において巻取ユニットの位置を微調整できるようにした巻取装置の改変例を二種示す平面図である。
トラック荷台の左右両側縁に寄って巻取ユニットを二基設け、左右両側の茶畝から一挙に被覆資材を巻き取ることができるようにした巻取装置の改変例を示す説明図である。
荷台長さの長いトラックに二基の巻取ユニットを直列状に設け、並列状に並んだ二つの茶畝から一挙に被覆資材を巻き取ることができるようにした巻取装置の改変例を示す説明図である。

0017

本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例に述べるものをその一つとするとともに、更にその技術思想内において改良し得る種々の手法をも含むものである。

0018

本発明の、被覆資材の巻取装置1(以下、単に「巻取装置」と称することがある)は、一例として図1図3に示すように、茶畝Tの上面に展開状に被せられた被覆資材Sをロール状に巻き取る巻取ユニット2を、軽トラック等のトラック荷台TCに取り付けて成るものである。
ここで巻取ユニット2をトラック荷台TCに取り付けるにあたっては、着脱自在の取り付けが好ましく、これによりトラック荷台TCに巻取ユニット2を取り付けた場合には、一般的なトラックTRを巻取装置1として使用できるとともに、巻取ユニット2をトラック荷台TCから取り外した場合には、通常のトラック輸送、すなわち例えば営農者が別途収穫した野菜等を積んで、出荷場等に運搬する際の一般的な輸送用途に使用することができる。

0019

また、巻取ユニット2をトラック荷台TCに取り付けるにあたっては、ボルトネジ等を用いて巻取ユニット2をトラック荷台TCに直接取り付けることも可能であるが、両者の間に取付ベースブラケット等の仲介部材を介して取り付けることも可能である。なお、仲介部材を介しての取付手法については後述する。

0020

また、巻取ユニット2の取付位置は、トラック荷台TCの一側縁に寄って設置されるものであり、これは左右両側縁のどちらでも構わない。因みに、本実施例では、トラックTRの運転席から見て左側縁に寄って巻取ユニット2を配置する形態を主に図示した。
また、巻取ユニット2を搭載するトラックTRとしては、一般の営農者が既に所有していることが多い軽トラックの適用が可能であるが、他のトラックTRを適用してももちろん構わない。具体的には、例えばクレーン搭載型のトラックTRの適用が考えられ、この場合には、特に雨天時等においては、水分の付着や吸収等によって被覆資材Sの見かけ上の重量が増すため、巻き取った被覆資材S(巻取ロールSR)を、搭載されたクレーンで容易に吊り上げて移動させることにより、営農者の労力軽減が図れるものである。

0021

ここで被覆資材Sについて説明する。
被覆資材Sは、本実施例では摘採日の数日前(例えば3〜4日程前)に茶畝上面を覆うように、茶畝Tに被せるものであり、従って被覆資材Sは、展開状態では茶畝上面を覆うことができる長さ寸法を有する長尺状に形成される(茶畝Tの仕立て長さに対応)とともに、茶畝Tの仕立て幅に対応した幅寸法を有する。なお、実際には茶畝上面が曲面(R面)であるため、被覆資材Sの幅寸法は、畝幅寸法よりも長い幅寸法に形成される。また、このような長尺状の被覆資材Sは、保管状態では長手方向に巻き取られたロール状態で茶園または営農者住居近隣に建てられた倉庫に収容されるものである。また、本明細書では巻き取った状態の被覆資材Sを、特に巻取ロールSRと称することがある。
因みに、被覆資材Sとしては、茶園で多く用いられる寒冷紗が一般的であるが、必ずしも寒冷紗に限定されるものではなく、化学繊維シートや不織布シート等でも構わない。

0022

以下、巻取ユニット2について更に説明する。
巻取ユニット2は、一例として図2(a)に示すように、茶畝上面を覆うように展開状に設けられた長尺状の被覆資材Sをロール状に巻き取る巻取軸3と、被覆資材Sの巻き取りが円滑に行えるように被覆資材Sを巻取軸3に案内する資材ガイド部材4と、これら巻取軸3と資材ガイド部材4とをトラック荷台TC上で支持するフレーム部材5とを具えて成るものである。

0023

以下、巻取ユニット2を構成する各部材について説明する。まずフレーム部材5から説明する。
フレーム部材5は、上述したようにトラック荷台TC上で巻取軸3と資材ガイド部材4とを支持する部材であり、平面視で矩形の枠状に形成された枠本体51を主要な部材とする。そして、この枠本体51の左右両側(トラックTRからすると前後両側)から立ち上がるように、ロール支ポスト52とガイド支持ポスト53とが設けられる。更に、枠本体51の前端縁(トラックTRの一側縁)の両側から前方の茶畝T(トラックTRの外側)に張り出すようにガイド支持アーム54がほぼ水平に伸びるように設けられる。

0024

また、枠本体51の幅方向中心(畝幅方向中心)には、一例として図2(a)に示すように、中央取付ピース511が設けられ、この中央取付ピース511を挟んで等間隔の位置にサイドピース512が左右一対で設けられる。
なお、この中央取付ピース511とサイドピース512とには、ボルト孔513が形成され、ここから手回しボルト等の取付ボルト514を締め込むことにより、巻取ユニット2(フレーム部材5)をトラック荷台TC側に固定(締結)する構成となっている。また枠本体51の中央上方には、上面ガードパネル515が設けられるものであり、これによって上記取付ボルト514が覆われる構成となっている。

0025

次に、資材ガイド部材4について説明する。
資材ガイド部材4は、茶畝上に展開されていた被覆資材Sを、ほぼ均一な円柱状の荷姿に巻回するように、展開状の被覆資材Sを巻取軸3に向けて案内するものであり、主として前記フレーム部材5に取り付けられる。
資材ガイド部材4は、一例として図2に示すように、巻き取りを受ける被覆資材Sが接触する順から、受入ガイド体41と中間ガイド体42と巻取ガイド体43とを具えて成るものである。

0026

以下、各ガイド体について説明する。
まず受入ガイド体41は、前記ガイド支持アーム54の先端に設けられるものであり、このものはトラック外方の茶畝端部に向かって、平面視で一例として中央部が凹湾曲した杆状の部材により構成される。そして、受入ガイド体41の凹湾曲により、ここに案内される被覆資材Sを中央寄り中心寄り)に寄せる作用(これを向芯案内作用と称する)を担う(図2の矢印参照)。
なお、受入ガイド体41は、必ずしも杆状部材によって形成される必要はなく、パイプ材を用いても構わないし、更には円柱の中央部が凹んだ鼓状等の立体形状(側面視で断面サイズが変化する立体形状)でも構わない。

0027

また中間ガイド体42は、受入ガイド体41の後方(巻取下流側)に設けられるものであって、このものはガイド支持ポスト53における下部位置に設けられる。この中間ガイド体42は、一例として一本の直杆状の部材で構成される。もちろん、この部材も、固定状態のパイプ材で形成することが可能であるし、表面が回転し得るようなローラ状の構成を採っても差し支えない。

0028

更に巻取ガイド体43は、上記ガイド支持ポスト53の上端部に取り付けられるものであり、このものは茶畝端部(トラック外方)に向かって平面視で凸湾曲状を成す杆状部材やパイプ材等により構成される。そして、巻取ガイド体43の凸湾曲状により、中間ガイド体42を通過した被覆資材Sを巻取ユニット2の左右両側に均等に寄せる作用(これを横展開案内作用と称する)を担う(図2の矢印参照)。

0029

なおガイド支持アーム54、受入ガイド体41、巻取ガイド体43等、トラック荷台TCの側方から外方に張り出す部材については、法規上、これを取り付けたまま一般道を走行することはできないため、少なくとも、これらの部材は枠本体51やガイド支持ポスト53に対し、着脱自在に取り付け得る構造(いわゆる組み立て式)とし、トラックTRが作業場所である茶園に到着し、トラック荷台TCのアオリTB(特に巻取ユニット2が設けられる方の側アオリ)を倒してから外方張り出し状に取り付けるものである。もちろん、ロール支持ポスト52やガイド支持ポスト53等、取り付け状態でトラック荷台TCの外方に張り出さない部材については、これらをトラック荷台TC側(枠本体51が既にトラック荷台TCに固定されている場合には枠本体51)に取り付けた状態で、目的の茶園まで走行することは構わない。

0030

次に巻取軸3について説明する。巻取軸3は、上述したように茶畝Tに対し展開状に被せられた長尺の被覆資材Sをロール状に巻き取るものであり、トラック荷台TCにおいては資材ガイド部材4の反対側、すなわちトラック荷台TCの内側に向けて配置される。
巻取軸3は、ロール支持ポスト52の上端部に設けられた巻取軸受31によって、軸本体32を回転自在に支持して成るものである。
また軸本体32は、その左右両端フランジ33を有するものであり、左右のフランジ33の間に、巻き取った被覆資材Sが収まるように構成される。そして、軸本体32に対しては、その一方の端部に油圧モータを適用した駆動モータ34を接続させ、これにより軸本体32を回転駆動するものである。

0031

なお、駆動モータ34は、軸本体32のどちらの端部に設けても構わないが、例えば図2に示すように、トラックTRの前方側の端部に設けることが好ましい。これは駆動モータ34には油圧配管34Pが設けられるため、この駆動モータ34側のフランジ33を取り外して巻取ロールSRを軸本体32から抜き取る作業が実用的でないためである。すなわち、巻取ロールSRの抜き取りにあたっては、例えば図2(b)に示すように、駆動モータ34の反対側となる従動側のフランジ33をトラック後方側に向けて配置し、この従動側のフランジ33をロール支持ポスト52(フレーム部材5)に対して扉(開き戸)のように開放させて巻取ロールSRを抜き取り易ることが好ましい。もちろん、このようにすることで、巻取ロールSRを引き抜く空間も確保し易く、巻取ロールSRの抜き取り作業がより行い易くなり、また抜き取った巻取ロールSRをトラック荷台TCに置く作業も行い易くなる。因みに、巻取ロールSRの抜き取りにあたり、フランジ33を扉(開き戸)のように開閉させる構造の詳細については、本出願人による特開2016−32458号を援用するものであり、本明細書での詳細な説明は省略する。

0032

また油圧式の駆動モータ34への作動油の供給は、トラックTRに用意した電動駆動またはエンジン駆動の油圧ポンプを用いて作動油を供給することが好ましい。ここで上記エンジン(油圧ポンプを駆動するエンジン)とは、トラックTRにもともと搭載されている走行用のエンジンではなく、巻取装置1用に新たに装備するエンジンを意味するが、油圧ポンプを駆動するエンジンとしてはトラック走行用のエンジンを流用することも可能である。

0033

本発明の巻取装置1は、以上のような基本構造を有するものであり、以下、この装置を適用した被覆資材Sの巻取態様について説明する。
(1)被覆資材の状況
まず、実質的な巻取態様の説明に先立ち、巻取装置1によって巻き取られる被覆資材Sの状況について説明する。
被覆対象となる茶畝T上に被せられている被覆資材Sの状況は、例えば図1等に示すように、茶畝Tの上面を覆うとともに幾分か畝幅方向に寸法的な余裕を有するものであって、被覆資材Sの左右両端縁は、茶畝Tの端部から垂れ下がる状態で茶畝Tに被せられる。なお、この状態で被覆資材Sを茶畝T上に固定するには、上記垂れ下がり部分を茶樹等にクリップ等で固定したり、あるいは等で結んだりして留め、茶葉にとって必要な管理期間、茶畝Tの被覆ないしは日射遮蔽状態を維持するものである。
もちろん、被覆資材Sの巻き取りにあたっては、事前に上記クリップや紐等の固定を解除しておくが、上記のような垂れ下がり部分の存在が、被覆資材Sの円滑な巻き取りを難しくしている。

0034

(2)装置の準備
また、このような被覆資材Sを巻き取るための準備として、トラックTRを含めた巻取装置1については、以下述べるような準備が成される。
なお、ここでは当初、巻取装置1の各構成部材がトラック荷台TCに取り付けられておらず、いわゆるバラバラの状態でトラック荷台TCに積載されたものとして説明する。すなわち、この場合には、現場となる茶園に到着してから、各構成部材をトラック荷台TC上に組み付ける態様となる。

0035

(3)トラックの準備
トラックTRが目的の茶園に到着すると、巻取対象となる茶畝Tの端部に横付けされ(図1参照)、次いで、トラック荷台TCのアオリTBが下方に倒される。ここで下方に倒されるアオリTBは、例えば巻取ユニット2が設置される方(受入ガイド体41が張り出す方)の側アオリと後アオリのみを倒すことが可能であり、もう一方の側アオリについては、立てたままにすることが可能である(図3参照)。この場合、立設状態の側アオリが、巻き取り後の巻取ロールSRをトラック荷台TCの残余スペースに仮置きする際、巻取ロールSRをトラック荷台TCから落下させないようにする保持作用落下防止板の作用)を担うものである。因みに、図中符号20は、巻取ロールSRの仮置きスペース(積込スペース)と巻取ユニット2との間に立設される保持部材であり、立設状態の側アオリと一対となって、トラック荷台TC(残余スペース)に収容された巻取ロールSRを挟むように保持する作用を担っている(特に、トラックTRによる走行運搬中における巻取ロールSRの荷崩れ防止作用を担う)。

0036

(4)巻取ユニットの組み付け
次いで、このような状態となったトラック荷台TC上で巻取ユニット2を組み付ける。
これには、まず枠本体51をトラック荷台TC側に対し、取付ボルト514やクランプ等で固定する。また、枠本体51の上部中央を上面ガードパネル515で覆うように取り付ける。その後、枠本体51に対し、ロール支持ポスト52、ガイド支持ポスト53、ガイド支持アーム54を取り付ける。
なお、枠本体51やロール支持ポスト52あるいはガイド支持ポスト53等は、トラック荷台TCの外方に張り出さない部材であるため、例えばこれらを初めから一体化接合しておくことが可能であり、また、この場合、一体化させた部材を当初(現場に到着する前)からトラック荷台TC側に固定しておくことが可能であり、これにより現場での組付作業を減らすことができる。
次いで、被覆資材Sを巻き取るための巻取軸3をロール支持ポスト52に取り付ける。この際、巻取軸3の軸本体32に対してフランジ33は、通常、取り外し自在となっているため、巻取軸3の取り付けに先立ち、このフランジ33を軸本体32に対して取り付けておく。なお、軸本体32の一方の端部は、適宜のカプラによって油圧式の駆動モータ34側に接続される。

0037

(5)各ガイド部材の組み付け
その後、この巻取軸3の直近位置におけるガイド支持ポスト53の上端部に巻取ガイド体43を固定する。この固定にあたっては幾分か取付角度や取付高さ等において調整余裕があることが好ましく、経験的に適切な角度や高さを設定する。いずれにせよ、巻取ガイド体43は、平面視で前方の茶畝端部に向かって凸湾曲状となるように設けられる。
また、その下方には、直線状の中間ガイド体42を設けるとともにガイド支持アーム54の先端に受入ガイド体41を取り付ける。これらも作業現場となる茶園や、茶樹・茶畝Tの仕立て状況等に応じて、経験的に適切な角度や高さに適宜調整し得ることが好ましい。なお、受入ガイド体41は、平面視で茶畝端部に向かって凹湾曲状となるように設けられる。

0038

(6)被覆資材のめくり返しと巻取軸への固定
このような作業を行った後、一例として図4(a)から(b)に示すように、トラック荷台TC(巻取ユニット2)の反対側の茶畝端部に位置する、被覆資材Sの端縁を、作業者が手作業でめくり返しながら、巻取ユニット2まで運んできて、当該端縁を巻取軸3に固定する。
なお、めくり返した被覆資材Sの端縁を巻取軸3に固定するにあたっては、例えば図3に示すように、めくり返してきた被覆資材Sの端縁を受入ガイド体41の上に載せるようにしながら、中間ガイド体42と巻取ガイド体43との間をジグザグ状に約半周ずつ巻回させるようにし、最終的に巻取軸3に至るように取り回し、上記端縁を巻取軸3に固定する。
この状態で、茶畝Tに被せられていた長尺状の被覆資材Sは、一例として図4(b)に示すように、茶畝Tの仕立て長さの約半分程が、折り返し状にめくり返され、巻取ユニット2に近い茶畝上において二枚重ね状態を呈する。すなわち、茶畝Tにおいて巻取ユニット2から遠い約半分程の長さ部分は、被覆資材Sがはぎ取られ、茶畝Tが露出した状態となる一方、巻取ユニット2に近い約半分程は、被覆資材Sが二重に重ねられた状態(言わば半分程の長さに折り畳まれた状態)となる。
因みに、作業者が複数いる場合には、上述した巻取装置1側の準備作業と、被覆資材Sを半分程の長さにめくり返す作業とを並行して行うことができる。また、同様に被覆資材Sを巻取軸3に固定する際の被覆資材Sの端縁の取り回しも複数の作業者で協力して行うことができる。

0039

(7)実質的な巻取作業
このような準備作業が終了したら、油圧式の駆動モータ34によって巻取軸3を回転駆動させて、被覆資材Sを巻き取って行く。
ここで茶畝上で二枚重ね状態となった上側の被覆資材Sについては、この被覆資材Sが、下側に位置した被覆資材Sの上を滑るように移動して行くため、直接、茶樹に引っ掛かることがほとんどなく、極めてスムーズに巻き取りが進行すると考えられる。一方、茶畝上で二枚重ね状態となった下側の被覆資材Sについては、幾らか被覆資材Sが茶樹に直接引っ掛かるもしくは絡むことが生じるものの、トータルでは一畝の半分程の長さの巻き取りで済むため、全体としては極めて巻取抵抗が少なくなり、被覆資材Sの巻取荷姿としても極めて綺麗な巻取ロールSRを得ることができる。

0040

(8)巻径の変化
また巻取軸3に対して巻き取られて行く被覆資材Sは、巻取作業が進むにつれ、巻径が次第に大きくなる。このため、かりに巻取軸3の回転数が一定の場合、巻径の増大に伴い周速度も増加するため、必ずしも円滑な巻き取りが行えない。従って適正な巻取状態(綺麗な巻取荷姿)が得られるように巻径の増加とともに回転数を減少させるような調整がされることが好ましい。
因みに本実施例では、上記のように油圧式の駆動モータ34で巻取軸3を回転駆動するため、このような制御、すなわち巻径の増加とともに回転数を減少させるような調整が確実に且つ容易に行えるものである。

0041

(9)資材ガイド部材の作用
また、巻き取りにおいては展開状態の被覆資材Sが、順次、受入ガイド体41、中間ガイド体42、巻取ガイド体43の作用を受けながら巻取軸3に巻き取られて行くものである。すなわち茶畝T上に被せられていた被覆資材Sは、まず平面視凹湾曲状を成す受入ガイド体41によって、すくい上げられるような作用を受け、その後、幾らか後方のストレートバー状を成す中間ガイド体42によって折り返され、次いで平面視凸湾曲状を成す巻取ガイド体43によって折り返しを受けた後、巻取軸3の軸本体32に巻き取られて行く。
以下、これら各ガイド体が被覆資材Sに及ぼす作用について詳細に説明する。

0042

(10)受入ガイド体による向芯案内作用
例えば、巻取作業中に風等の影響を受けて、すくい上げられている被覆資材Sの下面に風が入り込み、被覆資材Sが茶畝Tからずれるような動きをする場合が想定される。このような場合、例えば巻取軸3の巻取幅の全体に被覆資材Sが平均して拡がった状態が一挙に崩れ、その都度、手作業での修正を要することがあった。この点、本実施例における受入ガイド体41は、前方の茶畝Tに向かって凹湾曲形状を成すため、その向芯案内作用によって、すくい上げられた被覆資材Sは、例えば図2に示すように、装置の幅方向中心に向かうような挙動(一旦、集められるような挙動)を示す。このような挙動自体は、このまま巻き取られる場合には、決して好ましい状態ではなく、巻取軸3の中央に被覆資材Sが集中して巻き取られるような紡錘形状となってしまう。しかしながら、このような受入ガイド体41による中央寄せは、被覆資材Sそのものの巻取中心(幅方向の中央)を、最終的な巻き取りに先立ち、巻取ユニット2のほぼ中央に強制的に導き、以後の円滑且つ正確な巻き取りに寄与するものである。

0043

(11)中間ガイド体による予備的横展開案内作用
受入ガイド体41によって上記のような向芯案内作用を受けた被覆資材Sは、その後、中間ガイド体42の存在により、これが幾分か中央から横(両サイド)に横展開(被覆資材Sを畝上に拡げるように被せる展開と区別するために「横展開」とした)して拡がるように案内される。なお、被覆資材Sを本格的に横展開状に案内するのは、その後の巻取ガイド体43であるため、ここでは中間ガイド体42による案内作用を「予備的(横展開案内作用)」とした。
また被覆資材Sは、この中間ガイド体42によって、移送方向が切り替えられて、一例として上方の巻取ガイド体43に向けて案内される。

0044

(12)巻取ガイド体による横展開案内作用
その後、被覆資材Sは、巻取ガイド体43によって、巻取軸3の全幅に亘るように横展開案内される。この作用は、上述したように巻取ガイド体43が、前側の茶畝端部に向かって平面視凸湾曲状に形成されることにより奏される。すなわち、巻取ガイド体43に至った被覆資材Sは、凸湾曲状により、例えば図2に示すように、その両側に拡がるような案内作用(横展開案内作用)を受け、最終的に巻取軸3に対し、充分、横に拡がった状態で巻き取りがなされる。

0045

(13)巻取作業の終了
このようにして茶畝T一畝分の被覆資材Sの巻取作業が終了したら、巻取ロールSRとなった被覆資材Sを巻取軸受31から取り外し、トラック荷台TCの空きスペースを利用して一時的に保管する。この際、フランジ33が軸本体32から取り外し自在であれば、このフランジ33を外した状態で、上記空きスペースに載置するものである。また、この場合、フランジ33は、新たな軸本体32に付け替える等、繰り返し使用することができる。
次いで、上記新たな軸本体32を巻取軸受31に装着し、次の茶畝T(例えば隣の茶畝T)にトラックTRを横付けするように走行させ、順次、このような巻取作業を繰り返して行く。

0046

(14)巻取作業の終了
なお、このような巻き取りを何回か繰り返し、例えばトラック荷台TCの空きスペースに適宜の本数の巻取ロールSRが溜まった段階で、この複数の巻取ロールSRを、倉庫等に運搬し、トラック荷台TCから降ろして倉庫に収納・保管するものである。このように本実施例では、何回かの巻取作業が終了したら、複数本の巻取ロールSRをまとめて運搬するものであり、一畝の巻取作業が終わる毎に一本ずつ巻取ロールSRをトラック荷台TCから降ろす必要がないため、複数の茶畝Tに対する巻取作業が効率的に進められる。
一方、茶園では、巻き取りを終えた茶畝Tから順次、別の作業者による摘採作業が実行され、これには例えば上述したように乗用型茶園管理機を使用して摘採作業を行うことができる。このため、本発明では、同一の茶園で、被覆資材Sの巻取作業と摘採作業とが同時並行的に実行でき、巻取作業から摘採作業への移行がスムーズに且つ効率的に行えるものである。

0047

〔他の実施例〕
本発明は以上述べた実施例を一つの基本的な技術思想とするものであるが、更に次のような改変が考えられる。
まず、上述した基本の実施例では、主に、巻取ユニット2をトラック荷台TCに直接固定するように説明したが、巻取ユニット2とトラック荷台TCとの間に、取付ベースB等の仲介部材を設けた取付手法も可能であり、この場合にはトラック荷台TC上で巻取ユニット2自体の位置を、いくらか微調整することができる。具体的には、例えば図5(a)に示すように、トラック荷台TCにおいてトラックTRの前後方向に二本のレールRを敷設し、これに沿って移動する取付ベースB(ブロック状のリニアスライドや板状のスライドベース等)を設けておき、この取付ベースB上に巻取ユニット2を固定する形態が採り得る。これによりトラックTRを一旦駐車した後でも、巻取ユニット2をトラックTRの前後方向(畝幅方向)に多少移動させることができる(微調整することができる)。なお、レールR上における巻取ユニット2の固定は、例えばクランプ等を用いて行うことができる。

0048

また、例えば図5(b)に示すように、上記枠本体51(サイドピース512)のボルト孔513を円弧状の長孔に形成し、且つ中央取付ピース511が取付ボルト514部分で遊持状態となるように、上記取付ベースBに取り付けることで、同図5(b)に併せ示すように、トラックTRの駐車後でも、巻取ユニット2を平面から視て左右に幾らか回動させることができる。
更にまた、図示は省略するが、例えばロール支持ポスト52やガイド支持ポスト53等の高さ(長さ)を左右で異ならせることにより、地面(畝地)に対して巻取ユニット2を傾斜状態に設定することができ、これは例えば茶園が傾斜地である場合等に適用できる手法である。

0049

また、先に述べた基本の実施例では、トラック荷台TCには一基の巻取ユニット2を設置するように図示したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば図6図7に示すように、一台のトラックTRに複数基の巻取ユニット2を設置することが可能である。
すなわち図6では、トラック荷台TCの左右両側縁に寄って一基ずつ巻取ユニット2を並列状に設置し、左右両側の茶畝Tから一挙に被覆資材Sを巻き取ることができるようにした改変例である。
また、図7では、荷台長さの長いトラックTRに二基の巻取ユニット2を直列状に設置し、隣り合う二つの茶畝Tから一挙に被覆資材Sを巻き取ることができるようにした改変例である。なお、本図7に示すように、二基の巻取ユニット2を直列状に配置した場合には、トラックTRの前方側に設置される巻取ユニット2は、上記図5(b)の改変例で示した構成、すなわち平面視、左右に幾らか回動自在の構成とすることで、当該巻取ユニット2から巻取ロールSRを抜き取る作業が容易に行い得るものである。

実施例

0050

また、本発明では対象となる目的の装置を「巻取装置」と称したが、これは被覆資材Sの展開作業(ロール巻きされた被覆資材Sを茶畝上面に展開状に拡げる作業)を、主に乗用型茶園管理機で行う想定としたためである。
しかしながら、営農者によっては例えば複数の茶園を離れた場所に所有していること等もあり、その一方で、被覆資材Sの展開作業は摘採時期から逆算してタイミング良く行わなければならないことから、複数箇所で同時並行的に展開作業を行いたい場合もあり得る。
そのような場合には、本発明の巻取装置1を、展開装置として適用することもでき、この場合には、例えば巻取軸3をフリー回転状態に設定しておき、作業者が巻取ロールSRの繰出先端を保持しながら、巻取装置1から離れた茶畝端部まで引っ張りながら運んで行き、被覆資材Sを茶畝上に展開することが可能である。このため、本発明の名称としては、巻取装置としたものの、これは巻取作業しか行えないという意味ではなく、本装置を適用して上記のような展開作業も行えるものである。

0051

1巻取装置(被覆資材の巻取装置)
TCトラック荷台
2巻取ユニット
20保持部材

2 巻取ユニット
3巻取軸
4資材ガイド部材
5フレーム部材

3 巻取軸
31 巻取軸受
32 軸本体
33フランジ
34駆動モータ
34P油圧配管

4 資材ガイド部材
41受入ガイド体
42中間ガイド体
43 巻取ガイド体

5 フレーム部材
51 枠本体
52ロール支持ポスト
53ガイド支持ポスト
54 ガイド支持アーム

51 枠本体
511 中央取付ピース
512サイドピース
513ボルト孔
514取付ボルト
515 上面ガードパネル

T茶畝
S 被覆資材
SR巻取ロール
TRトラック
TBアオリ
Rレール
B 取付ベース

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