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技術 多層織物および対応する製造方法

出願人 リンダウェル、ドルニエ、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング
発明者 アンドレアス、ルッツ
出願日 2016年7月12日 (2年6ヶ月経過) 出願番号 2018-505623
公開日 2018年10月18日 (2ヶ月経過) 公開番号 2018-530679
状態 未査定
技術分野 織物 織機の開口装置 織機
主要キーワード 部長穴 繊維構成物 熱可塑性テープ 糸集合体 エンドレス繊維 外側スキン 幾何学的形 織物構造体
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年10月18日)のものです。
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図面 (13)

課題・解決手段

本発明は、互いに重なり合って延びる少なくとも第1、第2、および第3の経糸(11,13,12)の経糸方向の構造を有する経糸および緯糸織物に関するものであり、 第3の経糸(12)は常に第1の経糸(11)と第2の経糸(13)との間に延び、 緯糸(16)はこれらの少なくとも3つの経糸(11,13,12)の間および上下にある交互の織機杼口(35,36,37,38)を通して案内され、 第3の経糸(12)は第1のおよび第2の経糸(11,13)とは異なる材料からなる。 同様に、本発明は、織機によって経糸および緯糸の多層織物を製造するための方法に関する。

概要

背景

多層織物は、特に異なる実施形態および特に明確化の目的で多種多様に知られている。

米国特許第1802907号明細書は、垂直方向細長く、緩んだグランド経糸のために整列して配置された綜絖目の対を含む製織綜絖を用いた製織方法を開示しており、このような対の2つの間でそれぞれ、パイル経糸用の綜絖の中央または中心に小さな高さの綜絖目が設けられる。このようにして形成された綜絖では、必要とされる隣接する綜絖の数が少なくて済むので、杼口の形成に必要な数を大幅に減らすことができる。また、経糸の間の摩擦を回避することができる。米国特許第1802907号明細書に開示されている綜絖は、ダブルプラッシュ織りの使用に特に適している。

概要

本発明は、互いに重なり合って延びる少なくとも第1、第2、および第3の経糸(11,13,12)の経糸方向の構造を有する経糸および緯糸織物に関するものであり、 第3の経糸(12)は常に第1の経糸(11)と第2の経糸(13)との間に延び、 緯糸(16)はこれらの少なくとも3つの経糸(11,13,12)の間および上下にある交互の織機杼口(35,36,37,38)を通して案内され、 第3の経糸(12)は第1のおよび第2の経糸(11,13)とは異なる材料からなる。 同様に、本発明は、織機によって経糸および緯糸の多層織物を製造するための方法に関する。

目的

本発明の目的は、特に、成形された構造部品の製造のための、いくつかの層またはプライの多用途に適用可能で夫な織物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

互いに重なり合って延びる少なくとも第1、第2、および第3の経糸(11,13,12)の経糸方向の構造を有する経糸および緯糸織物であって、前記第3の経糸(12)は常に前記第1の経糸(11)と前記第2の経糸(13)との間に延び、前記緯糸(16)はこれらの少なくとも3つの経糸(11,13,12)の間および上下にある交互の織機杼口(35,36,37,38)を通して案内され、前記第3の経糸(12)は前記第1のおよび第2の経糸(11,13)とは異なる材料からなる、織物。

請求項2

前記第3の経糸(12)が、例えば炭素またはガラスなどの高性能材料を含み、好ましくは完全にそのような高性能材料からなることを特徴とする、請求項1に記載の織物。

請求項3

前記第3の経糸(12)が、テープまたはロービングとして形成されていることを特徴とする、請求項1から2のいずれか一項または複数の項に記載の織物。

請求項4

前記第1および/または前記第2の経糸(11,13)が少なくとも1つの熱可塑性材料を含み、好ましくは完全に少なくとも1つの熱可塑性材料からなることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項または複数の項に記載の織物。

請求項5

前記第1および第2の経糸(11,13)がテープとして形成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項または複数の項に記載の織物。

請求項6

少なくともいくつかの、好ましくはすべての緯糸(16)が少なくとも1つの熱可塑性材料を含み、好ましくは完全に少なくとも1つの熱可塑性材料からなることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項または複数の項に記載の織物。

請求項7

前記少なくとも1つの熱可塑性材料が、オレフィンホモポリマーもしくはコポリマー、例えば、ポリエチレン(PE)もしくはポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリウレタン(PU)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリ乳酸PLA)、ポリメタクリル酸メチルPMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリ塩化ビニルPVC)を含む群の1つまたは複数の部材から選択されることを特徴とする、請求項4から6のいずれか一項または複数の項に記載の織物。

請求項8

前記第1、第2、および第3の経糸(11,13,12)ならびに好ましくは前記緯糸(16)は、前記第3の経糸(12)が、前記第1および第2の経糸(11,13)ならびに前記緯糸(16)によって完全に包囲されるような幅を有するとともに、そのような態様で前記織物に織り込まれることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項または複数の項に記載の織物。

請求項9

前記第1および第2の経糸(11,13)が少なくとも前記第3の経糸(12)と正確に同じ幅であり、前記第1および第2の経糸(11,13)は、前記第3の経糸(12)を上面視および底面視において完全に覆うことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項または複数の項に記載の織物。

請求項10

前記第1、第2、および第3の経糸(11,13,12)に加えて、少なくとも第4の経糸が存在し、これらの経糸は常に前記第1の経糸(11)と前記第2の経糸(13)との間に配置され、前記織物の前記第3の経糸(12)に対して常に同じ定位置に、すなわち上方または下方のいずれかにあることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項または複数の項に記載の織物。

請求項11

織機によって経糸および緯糸の多層織物、特に請求項1から10のいずれか一項に記載の織物を製造するための方法であって、前記方法は、前記緯糸方向に互いに隣り合って延び、互いに重なり合って延びる第1、第2、および第3の経糸(11,13,12)から少なくとも構成されている複数の経糸束が、開口装置に供給される、ステップと、その織りサイクルにおいて、前記開口装置は、前記少なくとも3つの各経糸の間および上下にある交互の杼口を開口し、これらの杼口を通して緯糸(16)を案内する、ステップと、を含み、前記第3の経糸(12)は、前記第1および第2の経糸(11,13)とは異なる材料から構成され、前記第1および第2の経糸(11,13)は、好ましくは熱可塑性材料を含み、前記第3の経糸(12)は、好ましくは高性能材料、例えば炭素またはガラスを含む、方法。

請求項12

前記第1および/または前記第2の経糸(11,13)、および/または前記緯糸(16)のための材料として、少なくとも1つの熱可塑性材料が使用され、前記少なくとも1つの熱可塑性材料は、オレフィンホモポリマーもしくはコポリマー、例えば、ポリエチレン(PE)もしくはポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリウレタン(PU)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリ乳酸(PLA)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリ塩化ビニル(PVC)を含む群の1つまたは複数の部材から選択されることを特徴とする、請求項11に記載の方法。

請求項13

緯糸方向(S)に互いに隣接して配置された前記織機の複数の綜絖(1)に加えて、上記綜絖(1)の少なくとも一部の後方に、前記経糸方向(K)に配置された綜絖(2,3)が上記綜絖(1)の少なくとも一部の後方に設けられること、および、このようにして互いに並んで配置された前記綜絖(1,2,3)の各々を通って、少なくとも1つの経糸(11,12,13)が案内され、これによりいくつかの経糸(11,12,13)は前記経糸方向(K)に互い重なり合って案内され、一列に並んで配置された前記綜絖(1,2,3)は上下に交互に繰り返し移動されることにより、Z方向に個別に位置決めされ、互いに重なり合って延びる前記経糸(11,12,13)の間で順次異なる織機杼口(35,36,37,38)が形成され、それを通して前記緯糸(16)が挿入されることを特徴とする、請求項11から12のいずれか一項または複数の項に記載の方法。

請求項14

前記方法が、前記経糸(11,12,13)が延びる方向において機械出口に近いところに配置される少なくとも1つの前側綜絖(1)を設けるステップであって、前記前側綜絖(1)は、第1の経糸(11)を通して前記第1の経糸(11)をZ方向に上下動を繰り返すことにより偏向させるために、より小さい高さを有する少なくとも1つ、好ましくはちょうど1つの綜絖目(21)と、Z方向に延び、少なくとも1つの第2の経糸(13)の位置固定されたすなわち偏向のない通し案内のために、前記少なくとも1つの綜絖目(21)の上または下に配置される、より大きい高さを有する少なくとも1つの長穴(31a)とを備える、ステップと、前記経糸(11,12,13)が延びる前記方向において機械入口に近いところに前記前側綜絖(1)の後ろに配置される少なくとも1つの後側綜絖(3)を設けるステップであって、前記後側綜絖(3)は、前記第2の経糸(13)を通して前記第2の経糸(13)をZ方向に偏向させるために、より小さい高さを有する少なくとも1つ、好ましくはちょうど1つの綜絖目(23)と、Z方向に延び、少なくとも前記第1の経糸(11)の位置固定されたすなわち偏向のない通し案内のために、前記少なくとも1つの綜絖目(23)の上または下に配置される、より大きい高さを有する少なくとも1つの長穴(33b)とを備える、ステップと、互いに重なり合って延びる合計で少なくとも3つの経糸(11,12,13)をZ方向に案内するために前記前側綜絖(1)と前記後側綜絖(3)との間の前記綜絖(1,2,3)の列に少なくとも1つの中間綜絖(2)を設けるステップであって、前記少なくとも1つの中間綜絖(2)は、関連する第3の経糸(12)を案内および偏向させる少なくとも1つ、好ましくはちょうど1つの綜絖目(22)と、少なくとも第1および第2の経糸(11,13)の偏向のない通し案内のために、前記綜絖目(22)の上の長穴(32a)および前記綜絖目(22)の下の長穴(32b)と、を有し、前記経糸が延びる方向における前記第1および前記第2の経糸(11,13)は、前記前側もしくは前記後側綜絖(1,3)の、または前記後側もしくは前記前側綜絖(3,1)のそれぞれの少なくとも1つの綜絖目(21,23)に通され、前記第1の経糸(11)と前記第2の経糸(13)との間に位置する残りの前記経糸(12)、ひいてはただ1つの中間綜絖(2)の場合の前記第3の経糸(12)は、前記中間綜絖(2)の前記それぞれの少なくとも1つの綜絖目(22)を通って増加または減少する順序で案内される、ステップと、Z方向における前記前側綜絖(1)、前記少なくとも1つの中間綜絖(2)、および前記後側綜絖(3)の繰り返しの往復相対運動によって交互に画定される織機杼口(35,36,37,38)が、緯入れのために互いに重なり合って延びる前記少なくとも3つの第1、第2、および第3の経糸(11,13,12)の間に形成される、ステップと、を含むことを特徴とする、請求項13に記載の方法。

請求項15

前記第3の経糸(12)が、前記第1および第2の経糸(11,13)ならびに前記緯糸(16)によって上下から完全に覆われていることを特徴とする、請求項11から14のいずれか一項または複数の項に記載の方法。

請求項16

前記第1および第2の経糸(11,13)に対する前記第3の経糸(12)の質量比または体積比が、前記織物表面全体にわたって一定になるように設定され、この比は、特に、前記第1および第2の経糸(11,13)の厚さの選択によって調整可能であることを特徴とする、請求項11から15のいずれか一項または複数の項に記載の方法。

請求項17

請求項1から10のいずれか一項または複数の項に記載の織物および/または請求項11から16のいずれか一項または複数の項に記載の方法により製造される織物を加工するための方法であって、前記織物(18)は、湾曲したまたは他の構成の三次元構造ドレープすることによって適用される、方法。

請求項18

請求項1〜10のいずれか一項または複数の項に記載の織物および/または請求項11から16のいずれか一項または複数の項に記載の方法により製造される織物を加工するための方法であって、前記織物(18)が、少なくとも1つの熱可塑性材料を有する第1および第2の経糸(11,13)、ならびに好ましくは緯糸(16)を含み、前記少なくとも1つの熱可塑性材料の融点を超える加熱により、前記織物は三次元構造に変換される、方法。

請求項19

請求項18に記載の方法に従って製造された成形構造部品

技術分野

0001

本発明は、経糸および緯糸多層織物ならびにそのような多層織物の製造方法に関する。

背景技術

0002

多層織物は、特に異なる実施形態および特に明確化の目的で多種多様に知られている。

0003

米国特許第1802907号明細書は、垂直方向細長く、緩んだグランド経糸のために整列して配置された綜絖目の対を含む製織綜絖を用いた製織方法を開示しており、このような対の2つの間でそれぞれ、パイル経糸用の綜絖の中央または中心に小さな高さの綜絖目が設けられる。このようにして形成された綜絖では、必要とされる隣接する綜絖の数が少なくて済むので、杼口の形成に必要な数を大幅に減らすことができる。また、経糸の間の摩擦を回避することができる。米国特許第1802907号明細書に開示されている綜絖は、ダブルプラッシュ織りの使用に特に適している。

先行技術

0004

米国特許第1802907号明細書

発明が解決しようとする課題

0005

本発明の目的は、特に、成形された構造部品の製造のための、いくつかの層またはプライの多用途に適用可能で夫な織物を提供すること、および対応する製造方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0006

この目的は、互いに重なり合って延びる少なくとも第1、第2、および第3の経糸の経糸方向の構造を有する経糸および緯糸の織物によって達成され、ここで、
第3の経糸は常に第1の経糸と第2の経糸との間に延び、
緯糸はこれらの少なくとも3つの経糸の間および上下にある交互の杼口を通って案内され、
第3の経糸は第1および第2の経糸とは異なる材料からなる。

0007

異なる材料、特に第1の経糸と第2の経糸との間にある第3の経糸を有する多層または多プライの構造により、相応して異なる特性および適用分野を有する特に多様な織物構造が実現可能である。例えば、第1および第2の経糸は、第3の経糸とは非常に異なる物理的特性を有することができ、この物理的特性は、例えば、破裂または破壊強度、異なる熱的挙動、異なる化学的耐性などに関して異なる機械的特性のようなものである。材料の対応する選択により、多層織物を、特に多様で異なる用途に利用することができる。

0008

特に好ましくは、第3の経糸は、高性能材料、例えば炭素またはガラスを含む。炭素繊維およびガラス繊維は、通常、合成プラスチックマトリックスに埋め込まれているので、この場合の第3の経糸は複合材料からなる。炭素繊維は、軽量であると同時に極度の強度と剛性を特徴としている。特に、本発明による織物は、炭素を使用することによって非常に高い引張強度を与えられることができる。ここで、高性能材料を含む経糸または高性能材料からなる経糸は、補強糸とも呼ばれる。

0009

第3の経糸がテープまたはロービングとして形成される場合、特に有利である。テープは、相互に接着結合された本質的に平行に延びる糸の広げられた糸集合体であり、テープは高さよりも大きな幅を有する。したがって、テープは、特に技術的用途のために丈夫で経済的な表面パターンである。平行に配置されたフィラメントエンドレス繊維)の束、コード、またはマルチフィラメント糸は、繊維複合プラスチックまたは繊維強化プラスチックFRP)の製造に主に使用されるロービングと呼ばれる。ロービングの断面は、通常、楕円形または長方形である。最も一般的には、ガラス、アラミド、または炭素のフィラメントは、ロービングとしてまとめられている。上述の糸の幾何学的形状を使用することにより、例えば自動車分野または航空機構造において、例えば軽量構造で、特に多種の方法で利用できる織物を製造することが可能である。

0010

好ましくは、第1および/または第2の経糸は、少なくとも1つの熱可塑性材料を含む。特に有利な実施形態では、第1および/または第2の経糸は、少なくとも1つの熱可塑性材料から完全に構成される。熱的影響、特に本発明による織物の加熱により、熱可塑性材料を溶融させることができ、それによって溶融材料は、その後、好ましくは高性能材料の繊維の間に浸透する。

0011

特に、本発明の手段により、織物に内在する高性能材料の第3の経糸と組み合わせて、一方では優れた成形性を有し、他方では内在する第3の経糸に起因する非常に高い引張強度を備えた織物を実現することができる。

0012

本発明による織物を、例えば、従来は一方向性(UD)強化繊維レイアップが利用されてきたところで利用することができる。従来技術で利用されているUDレイアップと比較して、本発明による織物を使用する場合、一方向性強化繊維を有するこの織物を、完成した最終用途構造部品の形状に適合させることが有利である。強化繊維は、それ自体が考慮されてUDレイアップを形成する。第3の経糸として強化繊維が埋め込まれた織物構造により、これらの強化繊維が所定の形状にドレープまたは適合する際に望ましくない態様でシフトすることが防止される。強化繊維は、周囲の経糸および緯糸によって定位置に保持される。これが所望されるならば、織物構造全体が、最終的な形状へのドレープまたは適合の後に熱固定され得る。このオプションでは、周囲の第1および第2の経糸および緯糸が熱可塑性材料で製造される。

0013

したがって、本発明はまた、第1および/または第2の経糸のプラスチックマトリックスが、より大きな熱の適用で再び柔らかくなるので、成形可能なまたは改質可能な織物の製造を可能にする。このように、本発明による織物を、熱成形工具によって任意の所望の新しい形状に成形することができる。本発明による織物はまた、炭素繊維またはガラス繊維が加熱によってプラスチックマトリックスから容易に分離され得るので、良好に再利用可能である。このように、本発明により、液体プラスチックマトリックス(通常は熱硬化性プラスチック)中に埋め込まれた炭素繊維からなる、例えばCFP炭素繊維強化プラスチック)のような複合材料のさらなる開発が達成される。

0014

これは、第1の経糸と第2の経糸の材料が同じ場合の良好な取り扱い性に寄与する。本発明による織物が、例えば織物の両面から加熱される場合、同じ加熱温度を使用することができる。織物の対称的な層構造、例えば同じ材料、同じ幾何学的形状、および同じ厚さの外側の第1および第2の経糸、ならびに内在する第3の経糸により、良好に予測可能な形状および機械的特性を有する織物を比較的単純な方法で実現することができる。

0015

第1および第2の経糸がテープとして形成されることが特に好ましい。これは、第3の経糸が同様にテープとして形成される場合に特に当てはまる。好ましい実施形態によれば、多層織物は、専らテープからなる。特に好ましくは、織物を一緒に保持するための交絡糸は利用されない。

0016

好ましくは、緯糸の少なくとも一部、特に好ましくは全部が少なくとも1つの熱可塑性材料を含む。さらに、緯糸が少なくとも1つの熱可塑性材料だけからなるのが好ましい。それにより、緯糸を同様に、第3の経糸を覆う熱可塑性マトリックスの一部とすることができる。このようにして、第1および第2の経糸ならびに緯糸がすべて1つまたは複数の熱可塑性材料からなる場合、第3の経糸を少なくとも完全に上下から熱可塑性材料によって完全に覆うことができる。

0017

少なくとも1つの熱可塑性材料は、好ましくは、オレフィンホモポリマーもしくはコポリマー、例えば、ポリエチレン(PE)もしくはポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリウレタン(PU)、または他の熱可塑性材料を含む群から選択されることが好ましい。これらの中には、例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリ乳酸PLA)、ポリメタクリル酸メチルPMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、およびポリ塩化ビニルPVC)が含まれる。

0018

特に好ましくは、第1、第2、および第3の経糸ならびに好ましくは緯糸も、第3の経糸が第1および第2の経糸ならびに緯糸によって上下から完全に覆われるように幅を有し、そのような方法で織物に織り込まれる。この場合、第3の経糸のすべての領域が覆われる。一方では熱可塑性の第1および第2の経糸ならびに緯糸、他方では高性能材料の第3の経糸の場合には、(織物を加熱すること、改質すること、および冷却することによって)閉じた成形部分を実現することができ、そこに高性能繊維のすべてが包囲される。織物の両面から熱可塑性材料のみが見える。

0019

対応して有利な実施形態によれば、第1および第2の経糸は少なくともちょうど第3の経糸と同じ幅である。これにより、第1および第2の経糸は、好ましくは完全に、上面視および底面視において第3の経糸を覆う。したがって、上述の第3の経糸の取り囲みを簡単な方法で実現することができる。

0020

好適な実施形態によれば、第1、第2、および第3の経糸に加えて、少なくとも第4の、適用可能ならば第5の、さらに適用可能ならば第6の経糸が存在し、それらは常に第1の経糸と第2の経糸との間の織物に、常に第3の経糸に関して同じ一定位置に配置され、すなわち常にこれらの第3の経糸の上または下に配置される。

0021

上述したように、第1および/または第2の経糸は、好ましくは最も外側の織物構造を形成し、第3の経糸は、好ましくは、3つの層で構成される織物の内在する織物構造を形成する。ただし、さらに複雑にすることなく、3層以上の織物も可能である。例えば、第1の経糸が層Aを形成し、第2の経糸が層Bを形成し、第3の経糸が層Cを形成するか、または第3、第4、および第5の経糸が層C,C’,C’’などを形成した後、例えばA−C−C’−B,A−C−C’−C’’−Bのような層構成が可能である。これに関して、層Aおよび層Bは、材料、特に熱可塑性材料に関して同じ品質または特性、および幾何学的形状の経糸から構成されることができる。また、第3、第4などの経糸C,C’などは、同じまたは異なる高性能材料からなるか、またはそれらをそれぞれ含むことが可能である。さらなる実施形態では、例えば、第3および第5の経糸Cは高性能材料を含み、第4の経糸は熱可塑性材料を含む。

0022

したがって、本発明は、特に、ロービングまたはテープの形態の複合材料(例えば、プラスチック飽和もしくは含浸されたまたはプラスチックでコーティングされた炭素繊維またはガラス繊維など)の第3の経糸、さらに、熱可塑性テープ(PET、PP、PAなど)の第1および第2の経糸を有する織物を可能にする。これに関して、複合材料は、好ましくは、少なくとも第1および第2の経糸ならびに緯糸の形態の熱可塑性材料によって上下から完全に覆われる。これに関して、第1および第2経糸の質量比または体積比ならびに第3の経糸に対する緯糸の質量比または体積比は、好ましくは、表面積全体にわたって均一または同一であり、使用される熱可塑性テープの厚さの選択によって正確に画定され得る。加工された第3の経糸は機械的に安定して周囲の織物構造体一体化されており、織り合わせすなわち織物の絡み合い構造がそれを許可する限り、ドレープされ、すなわち曲面に適用され得る。輪郭に適合させるために、半完成品を引き伸ばして引っ張って反らせ、それによって、そのドレープ性は、織物の織り方縫い目の種類によって異なる。このようにして、繊維複合材料およびいわゆるプリプレグを製造することができる。熱圧密化において、織物を、外側にある熱可塑性テープを溶融させることによって形態安定性のある表面形状の物品に変形させることができる。

0023

本発明は、同様に、経糸および緯糸の多層織物、特に上述の織物の製造方法を含む。本発明による方法は、
緯糸方向に互いに隣り合って延び、それぞれ重なり合って延びる少なくとも第1、第2、および第3の経糸から構成されている複数の経糸束が、開口装置に供給される、ステップと、
その織りサイクルにおいて、開口装置は、少なくとも3種類の各経糸の間および上下にある交互の杼口を開口し、これらの杼口を通して緯糸を案内する、ステップと、を含み、
第3の経糸は、第1および第2の経糸とは異なる材料から構成され、
第1および第2の経糸は、好ましくは熱可塑性材料を含み、第3の経糸は、好ましくは高性能材料、例えば炭素またはガラスを含む。

0024

独国特許第102014112468.5号明細書にも記載されているこの方法は、本出願の出願時にはまだ公開されておらず、開示目的のために参照されており、以下の好ましい実施形態に従って実施される。織機では、いくつかの綜絖が、緯糸方向に互いに隣接して配置され、これは従来技術において広く知られている。さらに、経糸方向のこれらの綜絖の少なくとも一部の後ろには、それぞれ1つまたは複数の綜絖が並んで配置されている。それぞれ少なくとも1つの経糸が、このようにそれぞれ並んで配置された綜絖の各々を通って案内され、それによっていくつかの経糸は、互いの上に経糸方向に案内され、それによってそれぞれ経糸スタックを形成する(「経糸スタック」という用語は、本明細書では、互いに重なり合う複数の経糸の配置として定義される)。製織中、それぞれ一列に並んで配置された綜絖は、非同期的に、すなわち交互に上下に繰り返し移動され、それによって個々にZ方向に位置決めされる。それによって、異なる開口または織機杼口が、互いに重なり合って延びる経糸の間に次々に形成され、それを通して緯糸が挿入される。

0025

この実施形態の利点は、特に、従来方式で隣接する綜絖に加えて、前述の綜絖(従来技術から知られている)の後方に、経糸方向に、すなわち経糸が延びる方向に配置された、追加の綜絖が設けられることにある。それにより、いくつかの経糸を互いに重なり合うように案内することが可能である。それによって、従来技術から広く知られている互いに隣接して案内される経糸に加えて、重なって位置する別の経糸を織物に挿入することができる。

0026

それにより、経糸が重なり合うように位置合わせされるかまたは整列されて延在することが好ましい。本明細書において「位置合わせされた」という用語は、上から見て、互いに前後に並んで配置された一列の綜絖で重なり合って案内されるすべての経糸が、最も広い経糸、一般にテープの幅内にあることを意味する。しかしながら、基本的には、2つ以上の経糸が重なり合って案内されるだけの部分的な位置合わせを伴うオフセットも可能である。

0027

並んで配置された3つの綜絖の交互の上下動により、これらの綜絖は個別に配置可能であり、それと共にこれらの綜絖によって案内される経糸も一緒に配置可能である。これにより、互いに重なり合って延びる経糸の間の異なる開口または織機杼口が実現可能となり、これを通して緯糸を挿入することができる。このような開口は従来技術から公知の織機杼口と機能的に同等であり、両方の場合(本発明による場合には経糸が互いに重なり合っている場合、および既知の場合には経糸が互いに隣接している場合)において、経糸が、Z方向に互いに離れるように動かされ、緯糸を通して案内する。

0028

このように、本発明による織物の製造のためには、それぞれ1つの経糸スタックのための少なくとも3つの綜絖が並んで配置され、それを通って合計で少なくとも3つの経糸が重なり合って経糸方向に案内され、綜絖は、交互に上下動することにより、対応する緯入れを行うことができるように、経糸を互いに離して案内する。これに関して、緯糸方向には、経糸方向に並んで配置された3つ(またはそれ以上)の綜絖の列が複数設けられている。

0029

複雑な織りパターンを生成するために、緯糸方向に隣接して存在する経糸スタックは、形成される織りパターンに対応して互いに対して移動されるので、織機杼口が、それぞれの経糸スタックの経糸の間で、経糸方向に並んで配置された綜絖の繰り返しの上下動によって形成され、それによって緯糸方向に互いに配置された経糸スタック間の緯糸方向に形成された杼口は、特に電子機械制御装置の助けを借りて、互いに整合されるか、または適合される。

0030

経糸方向に並んで案内された綜絖の各々は、好ましくは、それぞれ1つの経糸を案内し、すなわち、それを偏向させるように構成され配置されている。換言すれば、これらの綜絖の各々は、単一の経糸の上下運動を担う。これに関して有利な一実施形態では、関連する経糸を偏向させるための唯一の綜絖目が、経糸方向に一列に並んで配置された綜絖の各々に設けられている。この実施形態により、すべての経糸の正確な制御が可能である。

0031

綜絖の綜絖目の高さは、並んで配置された異なる綜絖の綜絖目の高さと比較して、好ましくは、以下にさらに説明するように互いに重なり合って延びる経糸のいくつかの好ましい層を実現するために、本質的に同一であるか、僅かに異なるだけである。さらに、並んで配置された綜絖の綜絖目の幅が本質的に同じサイズであり、この幅が好ましくは織り込まれるテープの最大幅に適合していることが好適である。

0032

特に好ましい実施形態によれば、並んで配置された綜絖を用いて、それぞれの前側綜絖、すなわちそれぞれ機械出口に近い位置にある綜絖は、上記開示に対応する少なくとも1つの、好ましくはちょうど1つの綜絖目を有し、第1の経糸がそれを通って案内されて偏向される。この綜絖目は、規定された案内およびZ方向の偏向の目的のために、Z方向に延び、少なくとも1つの第2の経糸の位置固定されたすなわち偏向のない通過のために規定された綜絖目の下または上に配置される、より大きい高さを有する長穴すなわちスロット付きの穴よりも小さい高さを有する。これに関して、「位置固定された」という用語は、第2の経糸が、前側綜絖の上下動に伴って大きく動かず、むしろその位置にとどまることを意味し、長穴に横方向に結合された綜絖のロッドは、それに沿って案内される。第2の経糸を案内するために、機械入口に近接して配置された後側綜絖が設けられており、この綜絖は、この目的のために、規定された第2の経糸をZ方向に通して偏向させるためにより小さい高さを有する上記の開示に対応する少なくとも1つの、好ましくはちょうど1つ綜絖目を備える。また、この後側綜絖は、後側綜絖の規定の綜絖目よりも高い高さでZ方向に延在する長穴を備え、この長穴は、規定の綜絖目の上または下に配置される。後側綜絖の長穴は、少なくとも規定された第1の経糸の位置固定されたすなわち偏向のない通過に役立つ。

0033

これに関して、好ましくは、綜絖目が経糸スタックの最上部の経糸を案内する綜絖は、この綜絖目の下に長穴を有し、一方で、綜絖目が経糸スタックの最下部の経糸を案内する綜絖は、この綜絖目の上に長穴を有する。

0034

本発明による織物を製造するために、前側綜絖および後側綜絖(第1および第2の経糸のための)に加えて、少なくとも3つの中間綜絖(第3の経糸のための)が、それぞれの既定の前後の綜絖間の経糸方向に配置される。この場合、中間綜絖は、好ましくは、第3の経糸をそれぞれ案内し、そのために、各中間綜絖は、好ましくは、それぞれ対応する綜絖目を備え、そのような第3の経糸を案内して偏向させる。いくつかの中間綜絖は、好適には、緯糸方向に互いに隣接して配置され、これらの綜絖はそれぞれ、同じ経糸スタックのそれぞれの第1の経糸と第2の経糸との間に常にZ方向に延びる第3の経糸を案内する。それによって、互いに重なり合うように案内された少なくとも3つの経糸を有する本発明による織物が可能である。

0035

さらなる中間綜絖(すなわち、第4、第5、...)により、さらに後方に向かって(すなわち、機械入口の方向に)存在する綜絖は、さらに前方(すなわち、機械出口の方向)およびさらに後方に配置された綜絖によって案内されるそれらの経糸の間で、Z方向にそれぞれに割り当てられた経糸(第4、第5、...)を案内する。中間綜絖は、対応して、綜絖目の上方にそれぞれ1つの長穴を有し、綜絖目の下に1つの長穴を有することが好ましい。

0036

それぞれ1つの経糸スタック内の経糸の順序は常に同じであり、1つの経糸スタックの3つの経糸が互いに重なり合って延びているので、4つの異なる位置、すなわち、
緯入れ面の上に3つの経糸のすべて(ここでの「緯入れ面」とは、緯糸方向に互いに並んで配置された経糸によって形成された杼口に挿入される間に緯糸が通る平面を意味すると理解される)、
緯入れ面の下に3つの経糸のすべて、
緯入れ面の上に1つおよび下に2つ、
緯入れ面の上に2つおよび下に1つ、
を実現することができる。

0037

一般に、それは、n個の経糸が互いに重なり、n+1個の許容位置が生じることに関係する。これとは対照的に、従来技術では、バイナリ位置(緯入れ面の上下の経糸)のみが可能である。

0038

従来技術とは対照的に、少なくとも3つの経糸が、上述したように互いに重なり合って延び、経糸スタックを形成する。従来技術では、各経糸が上下の位置を占めるだけであるが、3つの経糸が互いに重なり合って延びることにより、4つの位置を実現することができる。

0039

前側、中間、および後側の綜絖のこれらの列のそれぞれの列または部分のみが、好ましくは綜絖枠内にそれぞれ配置され、この実施形態ではいくつかの綜絖枠が並んで設けられる。これにより、製造および操作がより簡単で経済的になる。

0040

代替案によれば、本発明による織機は、ジャカード織機として実現され、綜絖は、制御装置を使用して個々に移動可能である。

0041

本発明はさらに、上述のタイプの織物の加工方法および/または上述の方法に対応して製造された織物の加工方法に関する。

0042

特殊な第3の経糸が埋め込まれた織物構造によって、例えば高性能材料の補強糸として実装されるこれらの特殊な経糸は、ドレープ加工の間、または所定の湾曲したもしくは他の方法で形成された三次元構造に適合させる際に、望ましくない態様でシフトされることが防止される。

0043

織物加工のための本発明によるさらなる方法では、織物は、好ましくは、少なくとも1つの熱可塑性材料を有する第1および第2の経糸、ならびに同様に好ましくは少なくとも1つの熱可塑性材料を有する緯糸を含み、少なくとも1つの熱可塑性材料の融点を超える加熱により、織物を3次元形状に固定することができる。少なくとも第3の経糸の繊維間に融解した熱可塑性材料が浸透することにより、安定した構造が得られる。このために、例えば、当業者にはこれ以上説明する必要のない、対応して構成された成形工具を利用することができる。

0044

最後に、本発明は、同様に、上述の方法で製造された成形構造部品を含む。そのような成形構造部品を、例えば、車両および航空機組み立ての分野における外側スキンに利用することができる。

0045

以下、本発明を図面に関連してさらに詳細に説明する。同じ参照番号は、同じまたは類似の要素を表す。

図面の簡単な説明

0046

並んで配置された3つの綜絖と、模式的に図示された織機要素の斜視図である。
並んで配置された図1の3つの綜絖を示す図である(模式図)。
ある位置で経糸が通されている図2の3つの綜絖を示す図である。
別の位置で経糸が通されている図2の3つの綜絖を示す図である。
さらに別の位置で経糸が通されている図2の3つの綜絖を示す図である。
さらに別の位置で経糸が通されている図2の3つの綜絖を示す図である。
6本の例示的な緯糸S1〜S6を有する本発明による第1の織物の模式的な絡み合いすなわち織り合わせの原理を示す図である。
図4aの織物の上面図である。
図4aの織物の背面図である。
図4aの織物への第3の経糸の絡み合いすなわち織り合わせを示す上面図である。
図4a〜図4dの織物を通る断面を示す図である。
別の織物を通る断面を示す図である。
6本の例示的な緯糸S1〜S6を有する本発明による第2の織物の模式的な絡み合いすなわち織り合わせの原理を示す図である。
図5aの織物の上面図である。
図5aの織物の背面図である。
図5aの織物への第3の経糸の絡み合いすなわち織り合わせを示す上面図である。

実施例

0047

図1には、テープを製織するための本発明による織機の重要な要素が極めて模式的に示されている。機械入口には、複数のボビン41を有するボビンクリール40があり、そこから経糸が経糸方向Kに引き出される(ボビン40からの巻き出しに関して参照番号13で例示的に示されている)。機械出口では、本例の挿入された緯糸16は、振動または揺動する織機筬44によって完成した織物18に運ばれ、その後、巻き取りロール45上に巻き取られる。ただし、織物18が、挿入された緯糸16に運ばれる構成は公知である。

0048

織成部には、本発明に対応して3つの綜絖1,2,3(以下、綜絖1〜3と略記する)が経糸方向Kに沿って前後に並んで配置されて図示されており、前側綜絖1は機械出口に向かって配置され、後側綜絖3は機械入口に向かって配置されている。明瞭化のために、綜絖1〜3は、ここでは、斜視的に表されているが、実際には、それらは経糸方向Kに対して垂直に向けられている。これに関して、好ましくは、互いに隣接して配置された複数列の綜絖(図示せず)があり、これらの列は、図面中に延びる(すなわち、明瞭化のために、図1では斜めに傾けられて示されている緯糸方向Sにある)。これに関して、非常に多様な綜絖列の配置が、必要に応じて、および製織作業に応じて選択され得る。

0049

説明の便宜上、ここでは、3つの綜絖1〜3の列の1つのみが、経糸方向Kに並んで配置されている場合を図1に示している。

0050

綜絖1〜3の各々は、綜絖目の上下に配置されたそれぞれ2つの長穴31a,31b,32a,32b,33a,33b(以降、長穴31a〜33bと略記する)より小さい高さを有するそれぞれ1つの綜絖目21,22,23(以後、綜絖目21〜23と略記する)を含み、長穴は、個々の綜絖目21〜23の高さの複数倍の長手方向の延長部すなわち長さを有する。テープの形態のそれぞれ1つの経糸11,12,13(以後、経糸11〜13と略記する)が綜絖目21〜23の各々に通されている。綜絖1〜3の配置ならびに綜絖目21〜23および長穴31a〜33bの実施形態では、経糸11〜13が上面図に見られるように互いに重なり合って延びている必要がある。これに関して、長穴31a〜33bはすべて、等しい幅でテープ状の経糸11〜13の幅に適合されているため、これらは、綜絖目21〜23において、特に波状になることなく、平坦に延びることができる。

0051

ここでは、前側綜絖1の綜絖目21に通された第1の経糸11は、最下部の経糸である(これにより、さらに難なく反対の順序も可能であり、すなわち、前側綜絖もまたそれによって案内される経糸が最上部にあるように形成され配置され得る)。次いで、下から上に、第3の経糸12と第2の経糸13が続き、それによって、最上部の(第2の)経糸13が、最も後ろの綜絖3の綜絖目23に通される。綜絖1〜3が経糸方向Kに連続して配置されることに対応して、経糸11〜13は、下から上まで延びている。これに関して、綜絖目21〜23の位置は、経糸11〜13が同じ水平面内に延在しないように(つまり、互いの妨げにならないように)選択されるが、綜絖1〜3の等しく大きな偏向により、それらの間に小さな垂直間隔が存在することになる。

0052

経糸方向に順次に配置された3つの綜絖は、再び図2に示されているが、この図ではそれぞれ90°回転され、互いに間隔を置いて示されている(実際には綜絖1〜3の狭い側面のみがこの図に見られる)。この図から、3つの綜絖目21〜23は高さがオフセットされているのが分かり、3つの経糸11〜13は上述した垂直間隔を互いに維持しているので、機械的な張力がかからず、それらの間の摩擦が大きくなりすぎない。さらに、図2では、経糸方向Kおよび緯糸方向Sが示されており、共に緯入れ面SEを画定している。緯糸方向Sは、経糸方向Kに対して垂直に延びており、3つの綜絖1〜3は経糸方向Kに前後に並んでおり、通常、緯糸方向Sに並んだ(すなわち、図面平面に垂直に)複数列の綜絖が存在する。

0053

図1から分かるように、経糸12,13は、前方または最も前方の綜絖1の上部長穴31aに通され、一方で、下部長穴31bは空である。第2の経糸13は、中間綜絖2の上部長穴32aを貫通し、一方で第1の経糸11は、その下部長穴32bを通って案内される。2つの第1の経糸11および第2の経糸12は、後側綜絖3の下部長穴33bを通って案内され、一方で、上部長穴33aは空である。

0054

図1では、2つの前側綜絖1,2が下方位置に移動され、後側綜絖3が上方位置に配置されている。例えば、図1では、綜絖2を上方に移動させることができ、または綜絖3を下方に移動させることができるように、綜絖の1つを動かすと、この綜絖2(または3)の綜絖目22(または23)内を移動する経糸12(または13)も対応して偏向され、一方で、他の2つの経糸11,13(または11,12)は、偏向されることなく対応する綜絖2(または3)の長穴32a,32b(または33a,33b)を通って案内される。したがって、上方または下方に動かされる綜絖2(または3)の綜絖目22(または23)を通って案内されないこれらの経糸11,13(または11,12)は、この綜絖2(または3)の長穴32a,32b(または33a,33b)の構成または実施形態により、静止状態または位置固定状態のままであり、すなわち、これらの経糸は偏向されない。例えば、図1の綜絖2が上方に移動されると、それに対応して経糸12のみが上方に移動される。

0055

上記の開示に係る図3a図3d(再び、図2のように、90°回転された綜絖で図示されている)において、綜絖1〜3の交互の上下動により、開口または織機杼口35,36,37,38がどのように経糸スタック内に発生し、それを通って緯糸Sを挿入する(紙面に垂直に)ことができるかがより明瞭になる。図3aでは、3つの綜絖1〜3のすべてが底部位置に示されているので、個々の綜絖目21〜23への糸通しのために3つの経糸11〜13はすべて、それぞれの最も低い頂点を通過する。図3bでは、後側綜絖3を上方に偏向させることにより、綜絖3の綜絖目23を貫通している最上部の経糸13と他の経糸11,12との間に織機杼口36が開口しており、それを通じて緯糸16(図示せず)を挿入することができる。緯糸方向に互いに隣接して配置されている複数の経糸スタック(例えば、経糸方向Kに並んで配置されている3つの綜絖1〜3によってそれぞれ案内されるそれぞれ3つの経糸11〜13を含む)を用いて、経糸および緯糸方向に配置されたすべての綜絖1〜3の上下動に対応する作動によって、本発明による緯糸面における杼口の形成および織機杼口の形成を、互いに適合させるか、または調整して、複雑な織物を得ることができる。図3aにおいて上方に開いている織機杼口35もまた、これに関連して理解されるべきであり、織物の絡み合いすなわち織り合わせを得るために、その後ろに(すなわち、紙面に垂直に)存在する経糸スタック(図示せず)を通る緯糸が織機杼口を通って同様に案内される。

0056

図3cでは、さらに、綜絖2も上方に持ち上げられ、それによって綜絖目22を通された経糸12はそれに対応して上方に運ばれるため、緯入れのために異なる織機杼口37が経糸11と経糸12,13との間に開口している。図3dによれば、3つの綜絖1〜3のすべておよび経糸11〜13のすべてが上部位置に図示されており、図示された経糸スタックの場合、下方に開いた織機杼口38が生じる。このように、合計4つの異なる位置が、3つの綜絖1〜3によって可能である。一般に、nが並んで配置された綜絖の数である場合、n+1個の位置を実現することができる。

0057

次のサイクルでは、経糸11〜13は、好ましくは逆の順序で下方に移動され、最初に綜絖1、次に綜絖2、その次に綜絖3を下げる。したがって、経糸11〜13の互いに対する往復の「追い越し」は不可能であり、上から下への順序は常に同じである。

0058

当然、綜絖1〜3の2つ以上の個別の上昇または下降を同時に行うことも可能である。例えば、図3aに示す状況では、両方の後側綜絖2,3を同時に持ち上げることができる。このようないくつかの綜絖のグループ式の上昇および下降によって、達成可能な織りパターンの多様性をさらに増加させることができる。

0059

図4aには、6本の例示的な緯糸S1〜S6を有する織物の模式的な絡み合いすなわち織り合わせの原理が示されているが、隣接して延びる経糸の列は文字A〜Fによって参照されている。この図は、上から下に見て、経糸方向(図の平面内)に並んで位置する緯糸S1〜S6を示している。このように、まず、緯糸S1が杼口を通過した後、緯糸S2等が案内される。さらに図4aでは、一例として2つの異なる経糸スタックが参照番号15で示されている。図4aは、個々の経糸11,12,13の向きおよび位置をそれぞれ示しており、それらはここではテープとして形成され、それぞれの緯糸16に関しても、同様にテープとして一般的に形成されている。

0060

図4b〜図4dは、図4aに対応する織物18の織りパターンを示し、特に図4bは上面図を示し、図4cは裏側から見た図を示し、図4dは第3の経糸12の織物18への絡み合いを示している。図4b〜図4dの図では、すべての経糸11〜13および緯糸16は、図面平面内に延びている。

0061

図4bの上面図では、下側の第1の経糸11および緯糸16のみが常に見える。これは、経糸11,12,13の上から下への順序が常に同じであるという上記の説明に一致する。これに対応して、図4cの背面図において、上側の第2の経糸13および緯糸16のみが認識され得る。図4bおよび図4cには見えない第3の経糸12は、緯糸16の真下もしくは真上にあるか、または第1の経糸11と第2の経糸13との間に位置している(図4a参照)。これは再び図4eに示されており、この図では経糸11,12,13と緯糸16(ここでは図4aのS1)は一緒にしっかりと織られているように示されておらず、例示をより明確にするために、様式化して図示されている。

0062

図4dでは、緯糸16に関して第3の経糸12の織物18への絡み合いすなわち織り合わせが上面図で示されている(第1および第2の経糸11,13は示されていない)。

0063

また、3つまたはそれ以上の経糸11,12,13を互いに重ね合わせて案内することにより、緯糸16が、少なくとも1つの緯糸列において、完成した織物18に見えず、表側からも裏側からも見えないように、綜絖1,2,3の上下動を制御することができる。これに関連して、織物に絡み合う従来の緯糸列によって互いに分離された、織物を固定しない複数の緯糸列が存在し得る。これに関連して、図4fの断面図において、(緯糸方向における1つだけの織りパターンの繰り返しに対して)、例えば、3つの経糸11,12,13が互いに重なり合う状態で、緯糸16は、1つの経糸スタック内の経糸11と12との間、および隣接する経糸スタック内の経糸12と13との間をどのように通るかが模式的に示されている。

0064

本発明による織物18のための第2の可能な絡み合いすなわち織り合わせの原理が図5a〜図5dに示されており、他の図と同じ参照番号が使用されている。開口または織機杼口(図3の織機杼口35〜38参照)の形成のための異なるパターンによって、異なる絡み合いすなわち織り合わせが得られ、それによって図5の織物18においても、第3の経糸12は、第1の経糸11と第2の経糸13との間に常に延びている(図5b、図5c参照)。図5dは、上面図において再び第3の経糸12の緯糸16に対する織物18への絡み合いすなわち織り合わせを示しており、第1の経糸11および第2の経糸13は、ここでも図示されていない。

0065

第1、第2、および第3の経糸11,13,12ならびに図示の実施形態における緯糸は、テープまたはロービングとして形成されることが特に好ましい。これに関して、第3の経糸12は、特に高性能材料、例えば炭素またはガラスを含む。

0066

第1および第2の経糸11,13、ならびに好適には図示の実施形態における緯糸16も、特に好ましくは少なくとも1つの熱可塑性材料を含む。好ましくは、それらは完全に少なくとも1つの熱可塑性材料からなり、例えば、熱可塑性材料としては、オレフィンホモポリマーもしくはコポリマー、例えば、ポリエチレン(PE)もしくはポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)の、ポリウレタン(PU)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリ乳酸(PLA)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)および/またはポリ塩化ビニル(PVC)が挙げられる。

0067

図から分かるように、ここでは、第1、第2、および第3の経糸11,13,12ならびに緯糸16は、第3の経糸12が第1および第2の経糸11,13ならびに緯糸16によって完全に覆われるように、テープ幅を有する。これに関して、第1および第2の経糸11,13ならびに緯糸16は、少なくとも第3の経糸12と正確に同じ幅であり、上面視および底面視においてこれらを完全に覆う。

0068

したがって、上記の開示によれば、第1および第2の経糸(または、別の経糸、さらに、織物の内部に延びる別の経糸)の形態の熱可塑性テープが、高性能材料(好ましくは、合成プラスチックマトリックス中に炭素またはガラスを有する複合材料、例えばカーボンテープ)を有するテープまたはロービングの形態の少なくとも第3の経糸を上下から覆う、織物を実現することができる。好ましくは上述の方法によって、第1、第2、および第3の経糸を形成するテープの個々の層は、綜絖を介して作動され、それぞれの織機杼口(上記のように一般に開口とも呼ばれる)を形成し、同様に、好ましくは熱可塑性材料からなる緯糸がこれに挿入される。選択された絡み合いすなわち織り合わせにより、第3の経糸またはロービング(すなわち、炭素または炭素繊維)からなる複合テープは、多かれ少なかれ浮揚して熱可塑性の織物に絡み合わされ得る。熱可塑性テープ(第1および第2の経糸、緯糸)の厚さの選択により、正確な繊維−マトリックス比を選択することができる。結果として得られる非圧密化繊維構成物または繊維布は可撓性であり、織物の絡み合いすなわち織り合わせによって複合部品がその位置または向きに固定される。織物は、絡み合いすなわち織り合わせが許容する限りドレープ可能である。選択された熱可塑性マトリックス系の融点を超える加熱と同時に圧力を適用することにより、織物は所望の形態または形状に固定される。これに関して、熱可塑性成分は溶融し、溶融材料は複合繊維、すなわち例えば炭素繊維またはガラス繊維を浸透させ、飽和させ、または含浸させる。それにより、乾燥および冷却後に、構造のために使用することができる均一な複合構造部品が生じる。

0069

本発明は、例示的な実施形態に関連して詳細に説明された。組み合わせは、技術的に可能な限り、特許請求の範囲内の派生または変更と同様に、本発明に同様に包含される。また、一般に、経糸方向に並んで配置された綜絖の数および緯糸方向に配置された列の構成に関して制限はなく、列は少なくとも部分的に並んで配置された綜絖からなる。これに関して、経糸スタックの最上部および最下部の経糸(第1および第2の経糸)を形成しない経糸もまた、熱可塑性材料または高性能材料とは異なる材料を含むことができる。

0070

1 前側綜絖
2 中間綜絖
3 後側綜絖
11 第1の経糸
12 第3の経糸
13 第2の経糸
15 経糸スタック
16緯糸
18織物
21 綜絖目
22 綜絖目
23 綜絖目
31a長穴
31b 長穴
32a 長穴
32b 長穴
33a 長穴
33b 長穴
35織機杼口
36 織機杼口
37 織機杼口
38 織機杼口
40クリール
41ボビン
44織機筬
45巻き取りロール
K経糸方向
S緯糸方向
SE緯入れ面

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