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課題・解決手段

本発明は、動物における神経新生を増強するための方法を提供する。一実施形態では、動物における神経新生を増強するための方法は、認知機能の低下に罹患している動物、認知障害になるリスクのある動物、認知能力に影響する疾患、障害、若しくはその他の状態を有すると診断されている動物、又は認知能力に影響する疾患、障害、若しくはその他の状態に罹患するリスクのある動物を特定するステップと、不飽和脂肪酸(UFA)と、一酸化窒素放出化合物NORC)と、ビタミンBと、抗酸化物質と、を含む組成物を動物に投与するステップと、を含み、かかる組成物は、動物における神経新生を増強するのに有効な量で投与される。

概要

背景

[0003]哺乳動物成体の脳における2つの部位、すなわち、側脳室脳室下帯SVZ)と、海馬歯状回顆粒細胞下帯(SGZ)の神経新生生涯を通して生じ、老化とともに減少する(Cell 132:645〜660,2008)。神経幹細胞(NSC)は、ニューロンアストロサイト、及びオリゴデンドロサイトへと分化し得る(Cell 132:645〜660,2008)。哺乳動物の成体では、歯状回のSGZにおいて、NSCが新生ニューロンとなり、海馬内側の顆粒細胞層に移動し、歯状回顆粒細胞へと分化することが知られている(Neuron 70:687〜702,2011)。SVZ及びSGZにおける神経新生を促進する数多くの特許が出願されている。米国特許第8,383,626号は、SVZ及びSGZにおいて神経新生を誘導するための一酸化窒素ドナーの使用を教示している。欧州特許第2314289(A1)号は、GABA剤により神経新生を刺激又は向上させて中枢神経系及び末梢神経系の疾患及び状態を治療するための組成物及び方法を提供している。欧州特許第1940389(A2)号は、環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ阻害により神経新生を刺激又は向上させて中枢神経系及び末梢神経系の疾患及び状態を治療するための組成物及び方法を記載している。欧州特許第2258358(A2)号は、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤により神経新生を刺激又は向上させて中枢神経系及び末梢神経系の疾患及び状態を治療するための組成物及び方法を提供している。国際公開第2010111136(A2)号は、レニン阻害剤により神経新生を刺激又は向上させて中枢神経系及び末梢神経系の疾患及び状態を治療するための組成物及び方法を提供している。

[0004]これらにより、成体の海馬において生涯にわたり神経幹前駆細胞(NSC)により新しくニューロンが生じることが十分に実証されている。神経新生は、外部刺激に反応する修復プロセスであり、学習、記憶、及び心的状態の制御に関与する。したがって、神経新生は、神経再生の重要な形態であり、生物はこれにより生涯を通して環境変化適応できるものと考えられている。

[0005]海馬の神経新生速度は、例えば、身体活動、環境強化(environmental enrichment)、ストレス気分障害加齢、及び神経変性疾患等の生理的又は病理的影響により著しく変化する。更に、加齢とともに、成体の神経新生は低下する。この低下には、脳の加齢における増殖刺激の低下に伴う増殖減少が最も関係する。自然な又は刺激を受けての海馬の神経新生は、抗うつ剤の臨床効果において重要な役割を果たし、恐らく神経新生の低下は、うつに伴う脳部域(海馬を含む)の萎縮に関与し得る。神経細胞脱落するという疾患特性を伴うアルツハイマー病(AD)では、神経新生が減少しているというエビデンスもある。

[0006]そのため、動物において神経新生を増強する組成物及び方法が必要とされている。

概要

本発明は、動物における神経新生を増強するための方法を提供する。一実施形態では、動物における神経新生を増強するための方法は、認知機能の低下に罹患している動物、認知障害になるリスクのある動物、認知能力に影響する疾患、障害、若しくはその他の状態を有すると診断されている動物、又は認知能力に影響する疾患、障害、若しくはその他の状態に罹患するリスクのある動物を特定するステップと、不飽和脂肪酸(UFA)と、一酸化窒素放出化合物NORC)と、ビタミンBと、抗酸化物質と、を含む組成物を動物に投与するステップと、を含み、かかる組成物は、動物における神経新生を増強するのに有効な量で投与される。なし

目的

本発明は、動物において神経新生を増強するのに有用な方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

動物における神経新生を増強するための方法であって、認知機能の低下に罹患している動物、認知障害になるリスクのある動物、認知能力に影響する疾患、障害、若しくはその他の状態を有すると診断されている動物、又は認知能力に影響する疾患、障害、若しくはその他の状態に罹患するリスクのある動物を特定するステップと、不飽和脂肪酸(UFA)と、一酸化窒素放出化合物NORC)と、ビタミンBと、抗酸化物質と、を含む組成物を前記動物に投与するステップと、を含み、前記組成物が、前記動物における神経新生を増強するのに有効な量で投与される、方法。

請求項2

前記神経新生が前記動物の海馬で生じ、かつニューロン密度が少なくとも10%増加される、請求項1に記載の方法。

請求項3

前記組成物が、約0.1%〜約50%のUFAを含み、前記UFAが、天然魚油、ALA、EPA、DPA、DHA、又は何らかの供給源由来する別のn−3脂肪酸のうちの1種以上を含む、請求項1に記載の方法。

請求項4

前記組成物が、約0.1%〜約20%のNORCを含み、前記NORCが、アルギニンシトルリンオルニチン、又はそれらの一酸化窒素放出誘導体である、請求項1に記載の方法。

請求項5

前記組成物が、1日当たり推奨所要量の約1.2〜40倍のビタミンBを含み、前記ビタミンBが、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB8、ビタミンB9、ビタミンB12、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。

請求項6

前記組成物が、約0.0001%〜約25%の前記抗酸化物質を含み、前記抗酸化物質が、カロテノイドフラボノイドフェノール酸及びそれらのエステル、非フラボノイド型フェノールクルクミンフラボノリグナンキサントンオイゲノールビタミンCビタミンEセレニウム、並びにこれらの混合物からなる群のいずれかから選択される、請求項1に記載の方法。

請求項7

前記組成物が、ヒト食品組成物ペットフード組成物、又は食餌補給剤として処方される、請求項1に記載の方法。

請求項8

前記動物が、老化による認知機能障害に関連する表現型を有しており、前記表現型が、かかる表現型を有していない対照動物と比較した、思い出能力の低下、短期記憶喪失学習速度の低下、学習能力の低下、問題解決能力の低下、集中力持続時間の低下、運動能力の低下、混乱の増加、又は認知症のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。

請求項9

前記動物が、健常な老化動物である、請求項1に記載の方法。

請求項10

前記動物が、イヌ又はネコである、請求項1に記載の方法。

請求項11

発育中の動物における神経新生を増強する方法であって、前記発育中の動物を特定するステップと、不飽和脂肪酸(UFA)と、一酸化窒素放出化合物(NORC)と、ビタミンBと、抗酸化物質と、を含む組成物を前記発育中の動物に投与するステップと、を含み、前記組成物が、前記発育中の動物における神経新生を増強するのに有効な量で投与される、方法。

請求項12

前記神経新生が前記発育中の動物の海馬で生じ、かつニューロン密度が少なくとも10%増加される、請求項11に記載の方法。

請求項13

前記組成物が、約0.1%〜約50%のUFAを含み、前記UFAが、天然の魚油、ALA、EPA、DPA、DHA、又は何らかの供給源に由来する別のn−3脂肪酸のうちの1種以上を含む、請求項11に記載の方法。

請求項14

前記組成物が、約0.1%〜約20%のNORCを含み、前記NORCが、アルギニン、シトルリン、オルニチン、又はそれらの一酸化窒素放出誘導体である、請求項11に記載の方法。

請求項15

前記組成物が、1日当たりの推奨所要量の約1.2〜40倍の前記ビタミンBを含み、前記ビタミンBが、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB8、ビタミンB9、ビタミンB12、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項11に記載の方法。

請求項16

前記組成物が、約0.0001%〜約25%の前記抗酸化物質を含み、前記抗酸化物質が、カロテノイド、フラボノイド、フェノール酸及びそれらのエステル、非フラボノイド型フェノール、クルクミン、フラボノリグナン、キサントン、オイゲノール、ビタミンC、ビタミンE、セレニウム、並びにこれらの混合物からなる群のいずれかから選択される、請求項11に記載の方法。

請求項17

前記組成物が、ヒト食品組成物、ペットフード組成物、又は食餌補給剤として処方される、請求項11に記載の方法。

請求項18

前記発育中の動物が、平均余命の0〜30%に達しているものである、請求項11に記載の方法。

請求項19

前記発育中の動物が、乳幼児、仔ネコ、又は仔イヌである、請求項11に記載の方法。

請求項20

前記組成物が、アルギニン、魚油、ビタミンB類、ビタミンE、ビタミンC、アスタキサンチン、及びセレニウムを含む、請求項11に記載の方法。

技術分野

0001

関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2015年6月22日に出願された米国仮特許出願第62/182,922号及び2015年8月17日に出願された米国仮特許出願第62/205,937号に対する優先権を主張するものであり、これらの両開示の全体が本明細書において本参照により援用される。

0002

[0002]本発明は、概して、動物の神経系の健康に関する。特に、本発明は、動物における神経新生を向上させる組成物及び方法に関する。

背景技術

0003

[0003]哺乳動物成体の脳における2つの部位、すなわち、側脳室脳室下帯SVZ)と、海馬歯状回顆粒細胞下帯(SGZ)の神経新生は生涯を通して生じ、老化とともに減少する(Cell 132:645〜660,2008)。神経幹細胞(NSC)は、ニューロンアストロサイト、及びオリゴデンドロサイトへと分化し得る(Cell 132:645〜660,2008)。哺乳動物の成体では、歯状回のSGZにおいて、NSCが新生ニューロンとなり、海馬内側の顆粒細胞層に移動し、歯状回顆粒細胞へと分化することが知られている(Neuron 70:687〜702,2011)。SVZ及びSGZにおける神経新生を促進する数多くの特許が出願されている。米国特許第8,383,626号は、SVZ及びSGZにおいて神経新生を誘導するための一酸化窒素ドナーの使用を教示している。欧州特許第2314289(A1)号は、GABA剤により神経新生を刺激又は向上させて中枢神経系及び末梢神経系の疾患及び状態を治療するための組成物及び方法を提供している。欧州特許第1940389(A2)号は、環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ阻害により神経新生を刺激又は向上させて中枢神経系及び末梢神経系の疾患及び状態を治療するための組成物及び方法を記載している。欧州特許第2258358(A2)号は、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤により神経新生を刺激又は向上させて中枢神経系及び末梢神経系の疾患及び状態を治療するための組成物及び方法を提供している。国際公開第2010111136(A2)号は、レニン阻害剤により神経新生を刺激又は向上させて中枢神経系及び末梢神経系の疾患及び状態を治療するための組成物及び方法を提供している。

0004

[0004]これらにより、成体の海馬において生涯にわたり神経幹前駆細胞(NSC)により新しくニューロンが生じることが十分に実証されている。神経新生は、外部刺激に反応する修復プロセスであり、学習、記憶、及び心的状態の制御に関与する。したがって、神経新生は、神経再生の重要な形態であり、生物はこれにより生涯を通して環境変化適応できるものと考えられている。

0005

[0005]海馬の神経新生速度は、例えば、身体活動、環境強化(environmental enrichment)、ストレス気分障害加齢、及び神経変性疾患等の生理的又は病理的影響により著しく変化する。更に、加齢とともに、成体の神経新生は低下する。この低下には、脳の加齢における増殖刺激の低下に伴う増殖減少が最も関係する。自然な又は刺激を受けての海馬の神経新生は、抗うつ剤の臨床効果において重要な役割を果たし、恐らく神経新生の低下は、うつに伴う脳部域(海馬を含む)の萎縮に関与し得る。神経細胞脱落するという疾患特性を伴うアルツハイマー病(AD)では、神経新生が減少しているというエビデンスもある。

0006

[0006]そのため、動物において神経新生を増強する組成物及び方法が必要とされている。

0007

[0007]そのため、本発明は、動物において神経新生を増強するのに有用な方法を提供することを目的とする。

0008

[0008]一実施形態では、動物において神経新生を増強する方法は、不飽和脂肪酸(UFA)と、一酸化窒素放出化合物NORC)と、ビタミンBと、抗酸化物質と、を含む組成物を動物に投与するステップを含むことができ、組成物は、動物における神経新生を増強するのに有効な量で投与される。

0009

(定義)
[0009]本明細書では、以下の略記が使用され得る:AA、アラキドン酸;ALA、α−リノレン酸;DHAドコサヘキサエン酸DPAドコサペンタエン酸;EPA、エイコサペンタエン酸;LA、リノール酸;UFA、不飽和脂肪酸;LCPUFA、長鎖多価不飽和脂肪酸;NO、一酸化窒素;NORC、一酸化窒素放出化合物;及びL−Arg、L−アルギニン

0010

[0010]用語「動物」は、本発明の方法の1つ以上から効果を得る、ヒト、トリウシイヌウマネコヤギオオカミネズミヒツジ、及びブタなどといった任意の動物を指す。一実施形態では、用語「動物」は、神経新生の増強が所望される動物を意味する。

0011

[0011]用語「コンパニオンアニマル」は、飼育される任意の動物を指し、限定されないが、ネコ、イヌ、ウサギモルモットフェレットハムスターマウスアレチネズミ、ウマ、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ロバ、及びブタなどが挙げられる。一実施例では、コンパニオンアニマルはイヌ又はネコであり得る。

0012

[0012]用語「ビタミンB」は、誘導体酸形態及びそれらの塩を含む、任意のビタミンBを指す。かかるビタミンB類としては、ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB3ナイアシンニコチン酸ニコチンアミド)、ビタミンB5(パントテン酸)、ビタミンB6(ピリドキシンピリドキサールピリドキサミン)、ビタミンB7(ビオチン)、ビタミンB8(ミオイノシトール)、ビタミンB9(葉酸)、ビタミンB12(コバラミン化合物、例えば、メチルコバラミンヒドロキソコバラミン、及びシアノコバラミンなど)が挙げられるがこれらに限定されない。

0013

[0013]用語「不飽和脂肪酸」又は「UFA」は、二重結合を少なくとも1つ有するモノカルボン酸を含む多価不飽和脂肪酸又は一価不飽和脂肪酸を指す。UFAとしては、(n−6)脂肪酸、例えば、リノール酸(LA)及びアラキドン酸(AA)、並びに(n−3)脂肪酸、例えば、エイコサペンタエン酸(EPA)、α−リノレン酸(ALA)、ドコサペンタエン酸(DPA)、及びドコサヘキサエン酸(DHA)などが挙げられる。UFAとしては、ミリストレイン酸パルミトレイン酸オレイン酸、リノール酸、cis−バクセン酸、及びエルカ酸も挙げられる。

0014

[0014]用語「魚油」は、海洋動物から得られる、粗製の又は精製された、UFAが比較的豊富脂肪性又は油性抽出物を意味し、その海洋動物としては、例えば、限定されないが、サケマグロサバニシンシーバスストライプバスオヒョウナマズ、及びイワシなどの冷水、並びにサメエビ、及び二枚貝、又はこれらの任意の組み合わせが挙げられる。魚油は、一般に、原料供給者によって使用される技術用語であり、UFAの含有量及び純度が様々である多様な製品包含する。

0015

[0015]用語「一酸化窒素放出化合物」又は「NORC」は、動物において一酸化窒素の放出を引き起こす、又はもたらし得る任意の化合物(1種又は複数)を指す。そのような化合物の例としては、一酸化窒素を放出することが知られている又は特定されているL−アルギニン、L−アルギニン含有ペプチド及びタンパク質、及びそれらの類似体又は誘導体、例えば、アルギニンアルファケトグルタレート、GEA3175、ニトロプルシドナトリウムグリセリルトリニトレート、S−ニトロソ−N−アセチルペニシラミンニトログリセリン、S−NO−グルタチオン、NO−複合非ステロイド性抗炎症薬(例えば、NO−ナプロキセン、NO−アスピリン、NO−イブプロフェン、NO−ジクロフェナク、NO−フルルビプロフェン、及びNO−ケトプロフェン)、NO−放出化合物−7、NO−放出化合物−5、NO−放出化合物−12、NO放出化合物−18、ジアゼニウムジオレート及びその誘導体、ジエチルアミンNONOエート、並びに動物において一酸化窒素、特に「遊離」NOの放出を引き起こす任意の有機又は無機化合物生体分子、又はこれらの類似体、同族体、複合体、若しくは誘導体が挙げられる。NORCは、体内で代謝されたときに一酸化窒素放出化合物に変換され得る、例えば、シトルリン及びオルニチンなどのサプリメントを含むものとしても定義される。

0016

[0016]用語「1日当たり推奨所要量」又は「1日当たりの推奨摂取量」又は「RDA」は、限定するものではないが2015年1月1日時点のものとして、米国国立衛生研究所(NIH)、全米アカデミーのうちの米国医学研究所(IOM)、食事摂取基準(DRI)栄養レポート、欧州ペットフード工業連合(FEDIAF)、及び米国飼料検査官協会(AAFCO)が挙げられる、当該地術分野において認識される団体又は標準による、ビタミン又はその他の栄養素の推奨1日量を指す。

0017

[0017]「老化」という用語は、動物がその特定の種及び/又は種内の品種平均寿命の50%を超える高齢であることを意味する。例えば、イヌの所定の品種の平均寿命が10年である場合、5を超えるその品種内のイヌは、本明細書での目的のために「老化」しているとみなされるであろう。「健常な老化動物」は、特に、結果を複雑にし得る認知機能障害消失(loss of cognitive impairment)に関連する既知の疾患を有しない動物である。健常な老化動物を使用する研究では、コホート動物も健常な老化動物であるが、適切な認知運動、又は行動機能を有する他の健常な動物も比較被験体として使用するのに適し得る。特定の疾患の診断のついている動物、又は認知、運動、若しくは行動制限(behavioral limitations)などを有する動物を使用する場合、コホート動物には、同様に診断された動物、又は疾患又は認知、運動、若しくは行動制限について同様の兆候を示す動物を含めなくてはならない。

0018

[0018]「長期投与」という用語は、1ヶ月を超える反復投与又は摂取の期間を意味する。ある種の実施形態では、2ヶ月超、3ヶ月超、又は4ヶ月超の期間を用いることができる。同様にして、5ヶ月超、6ヶ月超、7ヶ月超、8ヶ月超、9ヶ月超、又は10ヶ月超のより長期間を使用できる。11ヶ月又は1年を超える期間も用いることができる。1年、2年、又は3年を超過する長期間も本発明に含めることができる。所定の老化動物については、動物はその残りの生涯の間、定期摂取を続けることになるであろう。このような摂取は、しばしば「長期」摂取と呼称される。

0019

[0019]用語「定期的に」は、少なくとも毎月の組成物の投与又は組成物の摂取を意味し、いくつかの態様では、毎週の投与を意味する。所定の実施形態では、週に2回、3回、又は7回など、より頻繁な投与又は摂取を用いることができる。更に他の実施形態では、少なくとも1日1回の摂取を含む処方計画を含む。当業者は、化合物又はその化合物の特定の代謝産物血中濃度又はその化合物の摂取後に生じる血中濃度が、投与頻度を評価又は決定するための有用なツールであり得ることを理解するであろう。本明細書において明示的に例示されているかどうかにかかわらず、測定される化合物の所望の血中濃度を許容可能範囲内に維持することを可能にする頻度は、本明細書において有用である。当業者は、投与頻度が、摂取される又は投与される組成物に応じるものであり、いくつかの組成物は、測定される化合物に所望される血中濃度を維持するために、より高頻度又は低頻度での投与を必要とし得ることを理解するであろう。

0020

[0020]用語「約」は、記載の数値から5%の範囲内の全ての値を包含する。一実施形態では、「約」は、2%以内の、一態様では1%以内の全ての値を包含する。

0021

[0021]動物に言及するときの「個体」という用語は、任意の種又は種類の個々の動物を意味する。

0022

[0022]全体を通して使用されるように、範囲は、長々と詳述してその範囲内の全ての値を記述しなければならないことを回避するために、本明細書では省略して使用される。該範囲内の任意の適切な値は、適宜、該範囲の上限値、下限値、又は境界値として選択できる。

0023

[0023]本明細書で使用される場合、「含む(comprising)」という言葉又は他の非限定的な言葉を使用する実施形態、態様及び実施例は、「から本質的になる(consisting essentially of)」及び「からなる(consistingof)」の実施形態に置き換えることができる。

0024

[0024]本明細書及び添付の請求項で使用するとき、文脈により明確に記載のない限り、単語の単数形には複数形が包含され、逆に複数形には単数形が包含される。したがって、「a」、「an]、及び「the」の言及には、概してそれぞれの用語の複数形が包含される。例えば、「イヌ(a dog)」又は「方法(a method)」への言及は、複数の「イヌ(dogs)」又は「方法(methods)」を包含する。本明細書において、例えば、「不飽和脂肪酸」についての言及には、複数のかかる不飽和脂肪酸が包含されるのに対し、「ビタミンB類」は、単一のビタミンBを包含する。同じように、「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、及び「含む(comprising)」という用語は、排他的ではなく、むしろ包含的に解釈されるべきである。同様に、「含む(include)」、「含む(including)」及び「又は」という用語は全て、そのような解釈が文脈から明らかに妨げられていない限り、包含的なものであると解釈されるべきである。本明細書で使用される場合、「例」という用語は、特に用語のリストが後に続く場合、単に例示的かつ説明的であり、排他的又は包括的とみなされるべきではない。

0025

[0025]本明細書に開示される方法及び組成物並びにその他の発展は、本明細書に記載された特定の方法論、手順及び試薬に限定されないが、その理由は、当業者であれば理解するであろうが、それらが変化し得るためだからである。更に、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を記載することのみを目的とするものであり、開示又は請求の範囲を制限することを意図するものではなく、また制限するものでもない。

0026

[0026]別段の定めがない限り、本明細書において使用する全ての技術用語及び科学用語、専門用語、並びに頭字語は、本発明の分野(複数可)、又は該用語が使用される分野(複数可)の当業者により一般的に理解される意味を有する。本明細書に記載のものと類似する又は等価の任意の組成物、方法、製品、又はその他の手法若しくは材料を本発明の実施に使用でき、特定の組成物、方法、製品、又はその他の手法若しくは材料を本明細書において記載する。

0027

[0027]本明細書で引用又は参照される全ての特許、特許出願、出版物、技術及び/又は学術論文、並びにその他の参照文献を、法律によって許される範囲でそれらの全体を本明細書に援用する。これらの参照についての論考は、それらにおいてなされる主張を要約することを意図するにすぎない。そのような特許、特許出願、刊行物、若しくは参照文献の一切、又は、それらのいずれの部分も、関連する、必須の、又は先行する技術であると認めるものではない。そのような特許、特許出願、出版物、及びその他の参照文献が、関連性があり、必須であり、又は先行技術であるというあらゆる主張に対し、正確性及び妥当性異議申し立て権利を明確に留保するものである。本明細書中に完全には引用されていない出版物の完全な引用は、本明細書の文末明記する。

0028

(本発明)
[0028]本発明者らは、動物における神経新生を増強することのできる、ある種の組成物を発見した。一実施形態では、動物において神経新生を増強する方法は、不飽和脂肪酸(UFA)と、一酸化窒素放出化合物(NORC)と、ビタミンBと、抗酸化物質と、を含む組成物を動物に投与するステップを含むことができ、組成物は、動物における神経新生を増強するのに有効な量で投与される。一実施形態では、抗酸化物質及びビタミンBは、RDA値を超えて投与される。一態様では、抗酸化物質及びビタミンBは、RDA値の少なくとも1.2倍で投与され得る。

0029

[0029]一態様では、神経新生は、限定するものではないが、動物の海馬にて生じ得る。一態様では、神経新生は、海馬のCA1領域にて生じ得る。このような神経新生は、同じライフステージにある比較可能な動物と比較したときのニューロンの増加として測定され得る。一態様では、本発明の方法は、ニューロンの少なくとも10%の増加を提供し得る。別の態様では、本発明の方法は、ニューロンの少なくとも20%、30%、又は更には40%の増加を提供し得る。

0030

[0030]一実施形態では、本発明の方法は、発育中の動物を特定するステップを含み得る。一態様では、発育中の動物は、乳幼児、仔ネコ、又は仔イヌ、あるいは完全な体格身長)及び成体の体重に達していない任意の幼若動物であってよい。別の態様では、発育中の動物は、平均余命の0〜30%に達している動物であり得る。

0031

[0031]別の実施形態では、本発明の方法は、認知機能の低下に罹患している動物、あるいは認知障害になるリスクのある動物を特定するステップを含み得る。別の態様では、方法は、認知能力に影響する疾患、障害、又はその他の状態を有すると診断されている動物、あるいは認知能力に影響する疾患、生涯、又はその他の状態に罹患するリスクのある動物を含み得る。認知機能が低下するリスクのある動物、又は認知能力に影響する疾患、障害、若しくはその他の状態に罹患するリスクのある動物の特定は、限定するものではないが、認知機能の低下、又は認知能力に影響する疾患、障害、若しくはその他の状態に関係する家族歴を有する動物、並びに認知機能の低下の遺伝的素因、又は認知能力に影響する疾患、障害、若しくはその他の状態を含み得る。

0032

[0032]UFAは、動物への投与に適した任意のUFAであり得る。UFAは、合成又は天然の任意の適切な供給源から得ることができる。UFA供給源としては、限定されないが、サクラソウホウレンソウなどの濃緑野菜スピルリナなどの藻類及び青緑藻類;亜麻キャノーラ大豆クルミカボチャベニバナゴマ小麦胚芽ヒマワリトウモロコシ、及び大麻などの植物由来植物種子及び油;サケ、マグロ、サバ、ニシン、シーバス、ストライプトバス、オヒョウ、ナマズ、イワシ、サメ、エビ、及び二枚貝などの魚類;並びに前述の任意の1つ以上の抽出油などのかかる脂肪酸の天然の供給源が挙げられる。UFAはまた、合成されてもよく、そのようなものとして、当該技術分野における任意の適切な手段に従って、任意の適切な出発材料から製造してもよい。UFAは、上に例示した天然又は合成のものなどの任意の1つ以上の供給源からの任意の1つ以上のUFAのブレンドを含んでよい。いくつかの実施形態では、UFAは、少なくとも20個の炭素原子と、少なくとも2つの二重結合とを有する1つ以上のモノカルボン酸を含む長鎖多価不飽和脂肪酸(LCPUFA)であり得る。一態様では、UFAは、(n−6)脂肪酸又は(n−3)脂肪酸であってよく、特定の態様では、UFAは、n−3 LCPUFAであり得る。

0033

[0033]NORCは、動物に投与するのに好適な任意のNORCであり得る。NORCは、合成又は天然の任意の好適な供給源から得ることができる。種々の実施形態において、NORCはアルギニンを含む。アルギニン供給源としては、限定されないが、動物及び植物のタンパク質が挙げられる。アルギニン含有量が豊富であり、かつ本明細書での使用に適していると考えられる植物の例としては、ダイズルピナス、及びイナゴマメなどのマメ科植物小麦及び米などの穀物;並びにブドウなどの果物が挙げられるがこれらに限定されない。カカオ及びピーナッツなどの植物の種子及びナッツもまた、アルギニン含有量が豊富であると考えられ、それ故本明細書で有用である。アルギニン含有量が豊富であると考えられる適切な動物性タンパク質のいくつかの例は、家禽及び魚の製品である。NORCは、当該技術分野における任意の適切な手段に従って、合成によって製造することもできる。UFAと同様に、本明細書に開示される任意の組成物のNORC含有量は、任意の天然又は合成のNORCのブレンドを含み得る。天然又は合成のUFA及びNORCはいずれも、直接得ることもできるし、商業的供給源によって提供されてもよい。

0034

[0034]ビタミンB類は、動物への投与に適した任意のビタミンBであり得る。ビタミンB類としては、ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB3(ナイアシン、ニコチン酸、ニコチンアミド)、ビタミンB5(パントテン酸)、ビタミンB6(ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン)、ビタミンB7(ビオチン)、ビタミンB8(ミオイノシトール)、ビタミンB9(葉酸)、ビタミンB12(メチルコバラミン、ヒドロキソコバラミン、及びシアノコバラミンを含むコバラミン化合物)、又はそれらの塩、複合体、若しくはビタミンB活性を有すると広く認められている誘導体が挙げられる。前述のいずれかの組み合わせも本明細書において有用であり、時にビタミンB類の「混合物」と本明細書において呼称する。ビタミンの要件は異なる種によって変わるので、列挙された化合物の全てが全ての種にとってビタミンとみなされるわけではない。例えば、ミオイノシトールはヒトによって合成され得ることが知られているため、適切なヒトの栄養に必要とされないので、もはやビタミンとみなされない。

0035

[0035]抗酸化物質は、動物への投与に適した任意の抗酸化物質であり得る。抗酸化物質は、当該技術分野、特に、食品技術及び食品処方の技術分野においてよく知られている。天然の抗酸化物質化合物としては、ビタミン(A、C及びE、並びにこれらの誘導体、複合体、又は類似体など)、並びに果物、野菜、ハーブ、種子、及び他の種類の植物及び/又は部分からの抽出物を含む植物抽出物が挙げられる。例えば、α−リポ酸クロロフィル、及びこれらの誘導体、グルタチオン、ユビキノール(例えば、補酵素Q10)、カロテノイド(例えば、β−カロテン、α−カロテン、β−クリプトキサンチン、γ−カロテン、ルテインアスタキサンチン、及びゼアキサンチンなど)、フラボノイドフェノール酸、及びポリフェノール、並びにピクノジェノールなどの化合物は、優れた抗酸化物質であることが知られている。抗酸化物質の植物供給源の一部の例としては、ベリー(チェリーブラックベリーイチゴラズベリーガンウランブルーベリービルベリー/ワイルドブルーベリー、クロサスグリ)、ザクログレープ、オレンジプラムパイナップルキウイフルーツ、及びグレープフルーツなどの果物由来のもの;ケールチリペッパー、赤キャベツピーマンパセリアーティチョーク芽キャベツ(Brussels sprouts)、ホウレンソウ、レモン生姜ニンニク、及び赤カブを含む野菜由来のもの;アンズプルーン、及びナツメヤシのような乾燥果物由来のもの;ソラマメインゲンマメ、及び大豆を含むマメ科植物由来のものが挙げられる。また、ピーカン、クルミ、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ、及びヒマワリの種子などのナッツ及び種子;オオムギキビオートムギ、及びトウモロコシなどの穀草類。多くの天然抗酸化物質は、クローブシナモンローズマリー、及びオレガノを含む広く様々な香辛料からも利用可能である。あまり広く知られていない抗酸化物質供給源としては、イチョウ(Ginkgo biloba)、並びにウヤク及びパパイヤなどの熱帯植物が挙げられる。様々な及び緑茶、並びに赤ワインなどの発酵製品抗酸化性質は、近年大きな関心を集めており、本明細書における使用に適している。セレニウムは、優れた脱酸素剤であり、特にビタミン又は関連するトコフェロール化合物を用いると良好に機能する。食餌用合成抗酸化物質としては、食品製品において一般的に使用されるブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)及びブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)が挙げられる。前述のいずれも、天然及び合成抗酸化物質の組み合わせと同様に、本明細書において単独で又は組み合わせて使用するのに適している。一実施形態では、抗酸化物質は、アスタキサンチンを、単独で又は他の抗酸化物質と組み合わせて含む。

0036

[0036]組成物は、神経新生を増強するのに有効な量でUFA及びNORCと、ビタミンB類と、抗酸化物質とを含む。概して、組成物は、約0.1%〜約50%のUFA、及び約0.1%〜約20%のNORCを含む。更に、組成物は、1日当たりの推奨所要量(RDA)の約1.2〜40倍のビタミンB類と、約0.0001%〜約25%の抗酸化物質とを含む。様々な実施形態において、組成物は約1〜約30%のUFAを含み、一態様では、約1〜約15%のUFAを含み、約1〜約15%のNORCを含み、一態様では、約1〜約10%のNORCを含む。様々な実施形態において、ビタミンB類は、RDAの約1.2〜20倍であり、一態様では、RDAの約1.2〜10倍であり、抗酸化物質は、約0.0001%〜約15%であり、一態様では、約0.001%〜約5%であり、1つの特定の態様では、約0.001%〜約2%である。一実施形態では、組成物は、約0.5g〜約10gのUFAと、約0.5g〜約10gのNORCと、RDAの1.5〜4倍のビタミンB類及び抗酸化物質と、を含む。いくつかの態様では、組成物は、ビタミンB類の少なくとも4倍のRDAを含み得る。

0037

[0037]組成物は、ミネラル、他のビタミン類塩類、栄養分、機能性添加剤、例えば、嗜好性増強剤(palatant)、着色剤乳化剤抗菌剤又は他の保存料を含む機能性添加剤などを更に含むことができる。このような組成物において有用であり得るミネラルとしては、例えば、カルシウムリンカリウムナトリウム、鉄、塩素ホウ素、銅、亜鉛マグネシウムマンガンヨウ素、及びセレニウムなどが挙げられる。本明細書において有用な追加のビタミン類の例としては、ビタミンD及びビタミンKなどの脂溶性ビタミン類が挙げられる。イヌリンアミノ酸タウリンコリン酵素、及び補酵素などは、様々な実施形態に含めるのに有用であり得る。

0038

[0038]一実施形態では、組成物はヒト用食品組成物及びペットフード組成物を含む食品組成物である。そのような組成物としては、動物に必要とされる食餌所要量、動物用トリート(例えば、ビスケット)、又は食餌補給剤を供給することを意図する食品が挙げられる。組成物は、乾燥組成物(例えば、キブル)、半湿潤組成物、湿潤組成物、又はそれらの任意の混合物であってよい。別の実施形態では、組成物は、グレイビー飲料水、飲料、ヨーグルト粉末顆粒ペースト、懸濁液、チュー、一口で食べるもの(morsel)、トリート、スナックペレットピルカプセル錠剤、又は他の適切な送達形態などの食餌補給剤である。食餌補給剤は、高濃度のUFA及びNORCと、ビタミンB類及び抗酸化物質とを含み得る。これは、動物に少量で補給剤を投与することを可能にし、あるいは動物に投与する前に希釈することができる。食餌補給剤は、動物に投与する前に、水又は他の希釈剤と混合する必要がある場合があり、又は混合することができる。

0039

[0039]一実施形態では、組成物は冷蔵又は冷凍組成物であり得る。別の実施形態では、UFA及びNORCは、必要とされる有益な量を提供するために他の構成要素と予めブレンドされ得る。更に他の実施形態では、UFA及びNORCは、食品、スナック、ペットフード組成物、又はペット用トリートを被覆するために使用され得る。一実施形態では、UFA及びNORCは、例えば散りばめられた粉末又は混合物を使用して、動物に提供する直前に組成物に添加することができる。このような組成物は、ビタミンB類及び/又は抗酸化物質を更に含む。

0040

[0040]組成物は、全般的な健康を促進又は持続させる1つ以上の補給用物質を任意に含むことができる。好ましい物質は、精神的健康の改善若しくは認知機能の増強に関連し得る、又は認知機能の喪失を阻害、遅延、若しくは減少させる物質、例えば認知機能を増強するハーブ又は植物であり得る。

0041

[0041]様々な実施形態において、ペットフード又はペット用トリート組成物は、約15%〜約50%の粗タンパク質を含む。粗タンパク質材料は、大豆ミールダイズタンパク質濃縮物トウモロコシグルテンミール小麦グルテン綿実、及びピーナッツミールなどの植物性タンパク質、又はカゼインアルブミン、及び肉タンパク質などの動物性タンパク質を含み得る。本明細書で有用な肉タンパク質の例としては、豚肉、子、ウマ、家禽、魚、及びこれらの混合物が挙げられる。

0042

[0042]組成物は、約5%〜約40%の脂肪を更に含むことができる。組成物は、炭水化物供給源を更に含み得る。組成物は、約15%〜約60%の炭水化物を含み得る。そのような炭水化物の例としては、米、トウモロコシ、ミロ、ソルガムアルファルファ、オオムギ、大豆、キャノーラ、オート麦コムギ、及びこれらの混合物などの穀物又は穀草類が挙げられる。組成物はまた、乾燥ホエイ及び他の乳製品副生成物などの他の材料を任意に含み得る。

0043

[0043]いくつかの実施形態では、組成物の灰分含有量は、1%未満〜約15%、一態様では約5%〜約10%の範囲である。

0044

[0044]水分含有量は、組成物の性質に応じて変わり得る。一実施形態では、組成物は、完全なかつ栄養的にバランスのとれたペットフードであり得る。この実施形態では、ペットフードは、「湿潤食品」、「乾燥食品」、又は中間的な水分含有量の食品であり得る。「湿潤食品」は、典型的には又はホイル袋販売されるペットフードを言い表し、典型的には約70%〜約90%の範囲の水分含有量を有する。「乾燥食品」は、湿潤食品と同様の組成のものであるが、典型的には約5%〜約15%又は20%の範囲の限定された水分含有量を含むペットフードを言い表し、そのため、例えば、小さいビスケット状のキブルとして提供される。一実施形態において、組成物の含水率は約5%〜約20%である。乾燥食品製品は、比較的常温保存可能であり、微生物又は真菌による劣化又は汚染に対して耐性を有するような様々な水分含有量の様々な食品を含む。また、ペットフードなどの押出食品製品、又はヒト若しくはコンパニオンアニマル用のスナック食品である乾燥食品組成物も含まれる。

0045

[0045]組成物はまた、1つ以上の繊維供給源を含み得る。「繊維」という用語は、消化しやすい又は消化しにくい、可溶性又は不溶性の、発酵性又は非発酵性の食品中の全ての「バルク」供給源を含む。繊維は海の植物などの植物供給源から得られるが、微生物の繊維供給源もまた使用され得る。当業者に知られるであろうが、様々な可溶性又は不溶性の繊維を利用することができる。繊維供給源は、ビートパルプサトウダイコン由来)、アラビアゴムタルゴム(gum talha)、オオバコ米ぬかイナゴマメゴム柑橘系パルプフルクトオリゴ糖ペクチン短鎖オリゴフルクトースマンナンオリゴフルクトース、ダイズ繊維、アラビノガラクタンガラクトオリゴ糖アラビノキシラン、又はこれらの混合物であり得る。

0046

[0046]あるいは、繊維供給源は発酵性繊維であり得る。発酵性繊維は、コンパニオンアニマルの免疫系に恩恵をもたらすことが以前から報告されている。腸内でのプロバイオティクスの増殖を増強するためのプレバイオティクスを提供する当業者に知られている発酵性繊維又は他の組成物もまた、動物の免疫系に対する本発明によって提供される効果の増強を助けるために組成物に組み込むことができる。

0047

[0047]他の実施形態では、組成物は、プレバイオティクス、プロバイオティクス、又はこれらの組み合わせを更に含む。プロバイオティクスは、摂取した場合に特定の病状の予防及び治療に有益な効果を有する生きた微生物である。プロバイオティクスは、コロニー形成耐性として知られる現象を通して生物学的効果を発揮すると考えられる。プロバイオティクスは、常在嫌気性菌が、消化管内で潜在的に有害な(主に好気性の)細菌の濃度を制限するプロセスを促進する。胃腸管における酵素の供給又は酵素活性への影響などの他の作用様式も、プロバイオティクスに由来する他の機能の一部を構成し得る。プレバイオティクスは、結腸内で細菌の増殖及び/又は活動を選択的に刺激することによって宿主の健康に有益に影響を与える非消化性食品原料である。プレバイオティクスとしては、フルクトオリゴ糖(FOS)、キシロオリゴ糖(XOS)、ガラクトオリゴ糖(GOS)、及びマンノオリゴ糖(通常、ペットフードなどの非ヒト食品用)が挙げられる。プレバイオティクスのフルクトオリゴ糖(FOS)は、小麦、タマネギバナナ蜂蜜、ニンニク、及びリーキなどの多くの食品中に天然に見られる。FOSはまた、チコリ根から単離することができ、又はスクロースから酵素的に合成することができる。結腸内でのFOS発酵は、結腸内のビフィズス菌の数の増加、カルシウム吸収の増加、糞便重量の増加、胃腸通過時間の短縮、及び場合により血中脂質濃度の低下を含む多数の生理学的効果をもたらす。ビフィズス菌の増加は、潜在的な病原体を阻害するための化合物を生成し、血中アンモニア濃度を低下させ、ビタミン及び消化酵素を生成することによって、ヒトの健康に有益であると想定されている。乳酸菌(Lactobacilli)又はビフィズス菌(Bifidobacteria)などのプロバイオティクス細菌は、腸の微生物バランスを改善して抗体産生の増強及び白血球の食(貪食又は死滅)作用をもたらすことによって免疫応答に良い影響を与えると考えられる。ビフィドバクテリウムラクティス(Bifidobacterium lactis)は、高齢者における細胞性免疫のいくつかの側面を増強するための有効なプロバイオティクスの食餌補給剤であり得る。プロバイオティクスは、全身細胞性免疫応答を増強し、他の健康な成体における自然免疫を増強するための食餌補給剤として有用であり得る。プロバイオティクスとしては、多くの種類の細菌が挙げられるが、一般に、ラクトバチルスアシドフィルス(Lactobacilllus acidophillus)、ビフィドバクテリア(Bifidobacteria)、ラクトコッカス(Lactococcus)、及びペディオコッカス(Pediococcus)の4つの属から選択される。有益な種としては、エンテロコッカス(Enterococcus)種及びサッカロミセス(Saccharomyces)種が挙げられる。動物に投与すべきプロバイオティクス及びプレバイオティクスの量は、プレバイオティクス及びプロバイオティクスの種類及び性質並びに動物の種類及び性質、例えば、年齢、体重、全身の健康、性別、微生物の枯渇の程度、有害な細菌の存在、及び動物の食餌に基づいて、当業者によって決定される。一般に、プロバイオティクスは、腸管微生物叢の健康的な維持のために1日当たり約1〜約200億コロニー形成単位(CFU)、好ましくは、1日当たり約50億〜約100億の生きている細菌の量で動物に投与される。一般に、プレバイオティクスは、消化管内の健康な微生物叢を積極的に刺激し、これらの「良好な」細菌を繁殖させるのに十分な量で投与される。典型的な量は、1食当たり約1〜約10グラム、又は動物用に推奨される1日の食物繊維の約5%〜約40%である。プロバイオティクス及びプレバイオティクスは、任意の適切な手段によって組成物の一部とすることができる。一般に、作用物質は、組成物と混合される、又は組成物の表面に、例えば散布又は噴霧によって適用される。

0048

[0048]組成物及び食餌補給剤は、成体動物のため又は高齢若しくは幼若動物のためなどに、意図された受益者又は摂取者のために特別に処方され得る。例えば、仔イヌ若しくは仔ネコに適合した組成物、又は活発妊娠授乳、若しくは老化動物に適合した組成物を調製することができる。一般に、特殊組成物は、発育又は年齢の異なる段階で動物に適切なエネルギー及び栄養所要量を含むであろう。

0049

[0049]本発明の所定の態様は、完全なかつバランスのとれた食品と組み合わせて使用することができる。本明細書で提供される所定の実施形態によれば、UFA、NORC、ビタミンB類、及び抗酸化物質を含む組成物は、高品質の市販の食品と一緒に使用することができる。本明細書中で使用される場合、「高品質の市販の食品」とは、例えば、上記のイヌ用のNational Research Councilの推奨において、又は米国飼料検査官協会によって説明されたガイドラインにおいて説明されているように、80%以上の肝要栄養素の消化率を生じさせるように製造された食餌のことをいう。同様の高栄養基準が他の動物にも使用されるであろう。

0050

[0050]一実施形態では、食品組成物は、組成物全体へのそれらの寄与のために選択された様々な原料又はその組み合わせのいずれかを含む。したがって、熟練した食品技術者は、天然の(例えば、植物又は植物由来、動物又は動物由来、及び微生物又は微生物由来)及び合成の原料又は構成要素の中から選択することができる。特定の実施形態では、原料としては、穀草類穀物及び/又はその画分又は構成要素、肉及び肉の副産物、魚、甲殻類、又は他の魚介類、他の動物製品若しくは副産物、任意の供給源からの、ビタミン、ミネラル、塩類、甘味料、繊維、風味剤又は他の嗜好剤、着色剤、並びに乳化剤、安定化剤軟化剤、及び機能性コーティングなどの機能性原料などを挙げることができる。本発明において有用な穀草類としては、商業的農業で現在使用されている、又は「穀草類」であると実際に若しくは植物学的に単に知られているにすぎない「穀草類」作物として認識されている全ての植物が挙げられる。例えば、「穀草類」としては、トウモロコシ、小麦、米、オオムギ、モロコシ、キビ、オートムギ、ライムギライコムギソバフォニオ、及びキノアが挙げられる。当業者は、所与の食品組成物において、1つ以上のそのような穀草類製品を使用することは珍しいことではないことを理解するであろう。本発明において有用な肉としては、鶏肉又は他の家禽、子羊、羊、子牛肉、又は豚肉などの筋肉組織といった、任意の動物に由来する製品が挙げられる。本発明において有用な他の動物製品及び副製品としては、任意の種の乳に由来する乳製品又は副製品が挙げられる。他の重要な構成要素又は原料としては脂肪が挙げられ、当業者は、野菜、動物又は微生物の脂肪の多くの供給源が食品組成物を処方するために利用可能であることを理解するであろう。一実施形態では、脂肪供給源は、容易に入手可能なものを含む、トウモロコシ、ダイズ、又はキャノーラ油などの植物性脂肪であり得る。別の実施形態では、獣脂などの動物脂肪は、脂肪由来カロリーに加え、肉食動物に好まれる風味を提供するのに有用である。当然のことながら、脂肪などの前述の原料のいずれかの組み合わせは、当該技術分野において知られており、機能的性質並びに価格及び入手可能性に基づいて食品組成物を最適化するのに有用である。

0051

[0051]当業者は、本発明の食品組成物を処方する際に、組成物中の所定の原料の価格及び/又は入手可能性並びに所定の原料の分析におけるバッチ間変動処方者が考慮することができるように、処方は僅かに変わり得ることも理解するであろう。そのため、所与の食品組成物又は処方物は、そのような要因に応じて、バッチ間、植物間、又は季節間によって僅かに変わり得る。食品組成物の特定のバッチを製造するために選択された特定原料においてそのような変更がなされたとしても、例えば、特定の構成要素の最小又は最大パーセントの要求(claim)又は保証などのラベル要求に従って、組成物全体(例えば、タンパク質、炭水化物、脂肪、繊維、又は他の構成要素の分析)は、一定に又は少なくとも実質的に一定に保つことができる。

0052

[0052]ペットフード及びヒトの摂取のために処方された食品製品の場合、組成物の割合としてのUFAの量は、組成物の約0.1%〜約13%の範囲内であり得るが、より高い割合が供給されてもよい。様々な実施形態において、UFAの量は、組成物の約0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1.0%、1.1%、1.2%、1.3%、1.4%、1.5%、1.6%、1.7%、1.8%、1.9%、2.0%、2.1%、2.2%、2.3%、2.4%、2.5%、2.6%、2.7%、2.8%、2.9%、3.0%、3.1%、3.2%、3.3%、3.4%、3.5%、3.6%、3.7%、3.8%、3.9%、4.0%、4.1%、4.2%、4.3%、4.4%、4.5%、4.6%、4.7%、4.8%、4.9%、5.0%、又はそれ以上、例えば、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%又はそれ以上であり得る。所定の実施形態では、最大30、40、又は50%のUFAを使用することができる。

0053

[0053]ペットフード及びヒトの摂取のために処方された食品製品の場合、組成物の割合としてのNORCの量は、組成物の約0.1%〜約12%の範囲内であり得るが、より高い割合が供給されてもよい。様々な実施形態において、NORCの量は、組成物の約0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1.0%、1.1%、1.2%、1.3%、1.4%、1.5%、1.6%、1.7%、1.8%、1.9%、2.0%、2.1%、2.2%、2.3%、2.4%、2.5%、2.6%、2.7%、2.8%、2.9%、3.0%、3.1%、3.2%、3.3%、3.4%、3.5%、3.6%、3.7%、3.8%、3.9%、4.0%、4.1%、4.2%、4.3%、4.4%、4.5%、4.6%、4.7%、4.8%、4.9%、5.0%、又はそれ以上、例えば、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%又はそれ以上、最大約15%、又は更に20%であり得る。特定の実施形態では、2〜2.5%のUFAと2〜2.5%のNORCとを使用できる。このような実施形態では、不純物のないL−アルギニンがNORC化合物になり得る。食餌補給剤は、錠剤、カプセル、液体濃縮物エマルジョン、懸濁液、ゲル又は他の同様の投与形態での動物への投与に適するものとするために、又は水中での希釈、若しくはペットフードへの添加(例えば、それらに噴霧又は散布することによって)、及びそのような食餌補給剤を投与するのに適する他の投与様式などによって投与前に希釈するために、数倍高い濃度のUFA及びNORCを含有するように処方してもよい。

0054

[0054]代替的な実施形態では、組成物中のUFA又はNORCの量は、動物の血清中のUFA及び/又はNORC又はこれらの代謝産物の特定の濃度又は所望の濃度範囲を達成するために必要とされる量の関数であり得る。血清中のUFA及び/又はNORCの特定の濃度、又は所望の範囲は、当業者によって理解されるであろうが、上記のUFA及び/又はNORCの推奨量を給餌された動物の血清中濃度を測定することによって計算することができる。

0055

[0055]一実施形態では、食品組成物は、設計される食品の種類に適した主要栄養素組成を含む。一実施形態では、食品組成物は、約20〜32%のタンパク質、約30〜50%の炭水化物、約5%〜20%の脂肪、及び約15%〜25%の水分を有し得る。別の実施形態では、食品組成物は、プレミアムペットフード組成物又はスーパープレミアムペットフード組成物などのペットフード組成物であり得る。一実施形態では、ペットフードは、イヌ用に処方することができ、約20〜30%、一態様では約24〜28%、及び特定の一態様では約25〜27%のタンパク質含有量を有する。一実施形態では、イヌ食品組成物のタンパク質含有量は、約26重量%であり得る。別の実施形態では、処方は、ネコ用とすることができ、約35〜45%、一態様では37〜42%、及び特定の一態様では約39〜41%のタンパク質含有量を有する。一実施形態では、ネコ食品組成物のタンパク質含有量は、約40%であり得る。別の実施形態では、組成物は、UFA、NORC、ビタミンB類、及び抗酸化物質を含み、更に約15%〜約50%のタンパク質、約5%〜約40%の脂肪、約5%〜約10%の灰分含有量を含み、約5%〜約20%の水分含有量を有する食品製品であり得る。

0056

[0056]一実施形態では、食品組成物は、缶詰食品冷凍食品、又は新鮮食品製品などの湿潤食品であり得る。一実施形態において、食品組成物は保存に安定なものであり得る。別の実施形態では、冷蔵可能である。他の実施形態では、食品組成物は、上述したように中間的な水分の製品又は乾燥食品製品であり得る。

0057

[0057]一実施形態では、UFAは魚油であり得、NORCはアルギニン又はその一酸化窒素放出誘導体であり得る。所定の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約50%の魚油及び約0.1%〜約20%のアルギニンを含み得る。いくつかの実施形態では、組成物が食品製品である場合、UFAとNORCの両方が、本明細書において提供される範囲に該当し得る。かかる範囲により、嗜好性及び機能性の改良を提供することができ、これにより、食品製品の受容性が高められることになる。

0058

[0058]一実施形態では、組成物は、コンパニオンアニマル、例えば、イヌ又はネコ用に処方され得る。他の実施形態では、動物は、老化に伴う認知機能の低下を有する又は有しないヒトである。

0059

[0059]一実施形態では、組成物は、推奨される1回分量の1回以上の摂取により、UFA及びNORCがそれぞれ1日当たり約0.5g〜約10g提供されるよう処方され得る。例えば、組成物は、1日に2回の摂取が意図され、各推奨分量(例えば、スプーン又は1回分量20gなど)がUFA及びNORCをそれぞれ5g提供するよう組成物を処方することにより、10gの投与が提供され得る。

0060

[0060]一実施形態では、組成物は、約0.1%〜約50%の魚油、約0.1%〜約20%のアルギニン、1日当たりの推奨所要量の4〜40倍のビタミンB類、及び約0.0001%〜約25%の抗酸化物質を含み得る。一実施形態では、組成物は、約0.5g〜約10gのUFAと、約0.5g〜約10gのNORCと、ビタミンB類及び抗酸化物質と、を含む。

0061

[0061]別の態様では、組成物は、認知用の1種以上の薬剤を、認知機能を高めるのに有効な量で更に含み得る。当業者であれば、製造元により与えられる推奨投与量をもとに、動物の体重、種、年齢、及び健康状態などを考慮して、組成物に添加する認知用の薬剤の量を決定することができる。

0062

[0062]別の態様では、本発明は、本発明の組成物と、1種以上の製薬学的許容され得る担体、希釈剤、又は賦形剤と、を含む、医薬組成物を提供する。一般に、医薬組成物は、化合物又は組成物を、医薬品の製造及び医薬品として動物に投与するのに適した組成物の処方に有用である賦形剤、緩衝剤結合剤可塑剤、着色剤、希釈剤、圧縮剤滑沢剤、風味剤、及び湿潤剤など(当業者に知られている他の原材料を含む)と混合することにより調製される。

0063

[0063]いくつかの実施形態では、UFA、NORC、ビタミンB類、及び抗酸化物質は、組成物を記載するときに本明細書に示された量で動物に投与することができる。所定の実施形態では、組成物の1日用量は、動物1頭当たり、約5mg/日〜約5,000mg/日、10,000mg/日、又は20,000mg/日以上の範囲であり得る。一態様では、1日用量は、動物1頭当たり約30mg/日〜約10,000mg/日の範囲であり、別の態様では、動物1頭当たり約750mg/日〜約7,500mg/日の範囲であり得る。UFA及びNORCの1日用量は、動物の体重(BW)1kg当たりのUFA及びNORCのグラム数を単位として測ることができる。したがって、UFA及びNORCの1日用量は、動物のBW1kg当たり約0.001g〜約50gの範囲であり得るが、より多い又はより少ない用量を提供することができる。一態様では、UFA及びNORCの1日用量は、動物のBW1kg当たり約0.001g〜約25gであり得る。別の態様では、UFA及びNORCの1日用量は、動物のBW1kg当たり約0.001g〜約10gであり得る。他の態様では、UFA及びNORCの1日用量は、動物のBW1kg当たり約0.001g〜約5g、動物のBW1kg当たり約0.001g〜約1g、又は更には動物のBW1kg当たり約0.001g〜約0.5gであり得る。

0064

[0064]いくつかの実施形態では、構成成分は、「給餌」基準(「as−fed」basis)として表1に掲載される範囲でイヌに毎日投与され得る。ここで、構成成分は、イヌの体重1kgあたりのmg数である(mg/kg BW)。

0065

[0065]いくつかの実施形態では、構成成分は、「給餌」基準として表2に掲載される範囲でネコに毎日投与され得る。ここで、構成成分は、ネコの体重1kgあたりのmg数である(mg/kg BW)。

0066

[0066]各個体により摂取されたアルギニンの一部のみが、以降でNOへの代謝に利用され得る。アルギニンは、酵素の一酸化窒素シンターゼ(NOS)によりシトルリン及びNOへと代謝される。摂取されたアルギニンのうち60%程度は、肝臓においてアルギナーゼにより代謝された後、血液循環入り、残りのアルギニンがシトルリン及びNOへと代謝され得る。その他のアルギニン供給源には、アミノ酸であるシトルリンからのアルギニンの内因性産生がある。この経路は、体内での全アルギニン産生の約20%を占める。シトルリンは腸で産生され、肝臓での代謝を受けずに血液循環に入り、そのほとんどが腎臓においてアルギニンへと変換される。シトルリンは代謝をほとんど又は全く受けずに肝臓を通過し、ミトコンドリアにおいてアルギニンへと変換される。血液循環に入ったシトルリンのほとんどは、代謝活性が非常に高い組織である腎臓において変換される。血流中を循環しているシトルリンは、最初にアルギニンへと変換された後、細胞においてシトルリン及びNOへと変換される。経口及び経腸製品では、シトルリンは胃腸(GI)管を介して投与され得る。シトルリンは、内因的に、消化管内におけるグルタミンの代謝産物であり、尿素サイクルの一部によりオルニチンから生成され、生体内分布している一酸化窒素シンターゼにより合成される。アルギニンは、主に腎臓における、シトルリンのアルギノコハク酸シンターゼ(EC6.3.4.5)及びアルギニノコハク酸リアーゼ(EC4.3.2.1)による代謝により生合成される。シトルリンが血流により循環しているのであれば、シトルリンのアルギニンへの変換は明らかに連続的に生じる。結果として、シトルリンの循環により長時間にわたってアルギニンを高濃度に維持することができ、ひいては、これにより、細胞におけるNOの持続的な放出を維持できるようになる。アミノ酸のシトルリンはL−アルギニンの前駆体であることから、シトルリンは、栄養組成物においてL−アルギニンの代替となり得る。アルギニンとは異なり、シトルリンは、食品からの吸収により、あるいはデノボ腸内産生により血流に入った後も、肝臓による代謝を受けない。シトルリンは、ミトコンドリアにおいて、尿素サイクルの一環として酵素によりアルギニンに変換される。

0067

[0067]同様にして、オルニチンはL−アルギニンの前駆体である。結果として、オルニチンは、栄養組成物においてL−アルギニンの代替となり得る。アルギニンとは異なり、オルニチンは、食品からの吸収により、あるいはデノボ腸内産生により血流に入った後も肝臓による代謝を受けない。オルニチンは、ミトコンドリアにおいて、尿素サイクルの一環として酵素によりアルギニンに変換される。

0068

[0068]この方法に従う投与は、様々な又は定期的な頻度で必要により又は所望の基準で行ってよい。定期的な摂取の目的は、組成物又はそのような摂取により生じる直接的若しくは間接的代謝産物の定期的かつ一定の用量を動物に提供することである。そのような定期的かつ一定の用量は、組成物の構成要素又はそれらの直接的若しくは間接的代謝産物の一定の血中濃度を作り出すのに役立つであろう。そのため、定期的な投与は、1ヶ月に1回、1週間に1回、1日に1回、又は1日1回超であり得る。同様に、投与は、1日おき、1週間おき、又は1ヶ月おき、3日ごと、3週間ごと、又は3ヶ月ごと、4日ごと、4週間ごと、又は4ヶ月ごとであり得る。投与は、1日当たり複数回とすることができる。通常の食餌所要量に対する補給剤として利用する場合、組成物は、動物に、例えば経口又は他の方法で直接投与され得る。あるいは、組成物は、飲料水などの流体を含む毎日の若しくは食品と接触若しくは混合することができ、又はそのような治療を受けている動物のための静脈内接続であり得る。毎日の餌又は食品として利用する場合、投与は当業者によく知られているであろう。

0069

[0069]投与はまた、動物に対する食餌療法の一環としても実施することができる。例えば、食餌療法は、動物における神経新生を増強させるのに有効な量で、本明細書に記載の組成物を動物に定期的に摂取させることを含み得る。

0070

[0070]本発明の方法によれば、食餌療法の一部としての投与を含む組成物の投与は、動物の出産から成体期までの範囲の期間に及んでよい。様々な実施形態において、動物は、ヒト又はイヌ若しくはネコなどのコンパニオンアニマルであり得る。所定の実施形態では、動物は、若い又は発育中の動物であり得る。他の実施形態では、動物は老化動物であり得る。予測寿命の約35%に達した動物を含めることができる。いくつかの実施形態において、投与は、例えば、動物が推定又は予測寿命の約30%、40%、又は50%以上に達したときに、定期的又は間隔を延長して定期的に開始される。いくつかの実施形態において、動物は予測寿命の40、45、又は50%に達し得る。更に他の実施形態では、動物は更に高齢となることができ、見込みのある寿命の60、66、70、75、又は80%まで達した。寿命の算出は、統計的データの表、計算、推定などに基づくことができ、並びに過去、現在、及び未来の、寿命に好影響又は悪影響を及ぼすことが知られている影響又は要因を考慮してもよい。種、性別、大きさ、遺伝的要因、環境要因、及びストレッサー、現在及び過去の健康状態、過去及び現在の栄養状態、並びにストレッサーなどもまた影響を及ぼすことがあり、寿命を算出する際に考慮してもよい。

0071

[0071]方法の様々な実施形態において、組成物は、ヒト食品組成物、ペットフード組成物、又は食餌補給剤であってよい。他の実施形態では、組成物は更に約15%〜約50%のタンパク質、約5%〜約40%の脂肪、約5%〜約10%の灰分含有量を含み、約5%〜約20%の水分含有量を有する、食品組成物であり得る。

0072

[0072]ある種の実施形態では、UFAは魚油であってよく、NORCはアルギニン又はその一酸化窒素放出誘導体であってよい。

0073

[0073]ある種の実施形態では、投与される組成物は、約0.1%〜約50%の魚油及び約0.1%〜約20%のアルギニンを含み得る。方法の実施形態に関し、上記の組成物では、UFAは、天然の魚油、ALA、EPA、DPA、DHA、何らかの供給源に由来するその他の多価不飽和脂肪酸、又はこれらの組み合わせを含む。

0074

[0074]組成物は、動物への投与後に動物の血液又は血漿中UFA及びNORCの循環濃度を上昇させるものと考えられる。ある種の実施形態では、UFA及び/又はNORCの摂取により得られる直接的又は間接的な代謝産物の血中濃度は上昇し、投与の指標として有用である。正常な過程では、組成物の投与を受けた動物の血流において、1種以上の化合物濃度の減少も生じ得る。このような減少も、投与量の観察又は測定に有用なツールとなり得る。一態様では、測定され得る血流成分量の変化は用量依存的なものであり得る。いくつかの実施形態では、方法により、結果として動物血液中の1種以上のケトン体が増加し得る。投与により、結果として、存在する及び用量の指標として有用であり得るいずれかのビタミンB類及び/又は抗酸化物質の循環濃度も増加し得る。

0075

[0075]更なる態様において、本発明は、UFAとNORCとを1種以上含む組成物を動物に投与するのに適したキットを提供する。キットは、単一パッケージ内の別々の容器内に、又は実際上のパッケージ内の別々の容器内に、キット構成要素に適したものとして、(a)UFA類、(b)NORC、(c)ビタミンB、(d)抗酸化物質と、(1)動物による摂取に適した1つ以上の他の原料;(2)認知用の1種以上の薬剤;(3)1種以上のプレバイオティクス;(4)1種以上のプロバイオティクス;(5)動物が神経新生を増強する組成物及び方法から効果を得るかを評価するのに適した1つ以上の診断デバイス;(6)UFA及びNORCと、及び動物に投与するためのキットに提供される任意の他の原料との組み合わせ方法又は調製方法についての指示;(7)動物への効果に関する組み合わせたキット構成要素、調製されたキット構成要素、又は他のキット構成要素の使用法についての指示;並びに(8)組み合わせた又は調製されたキット構成要素を動物に投与するための装置のうちの1つ以上、を含む。構成要素は、単一パッケージ内の別個の容器内に、又は異なるパッケージ内の様々な構成要素の混合物中にそれぞれ提供される。キットは、様々な組み合わせで原料を含むことができる。例えば、キットは、1つの容器内にビタミンB類と1つ以上の抗酸化物質との混合物を含み得、1つ以上の他の容器内に1つ以上の他の原料を含み得る。同様にして、キットは、1つの容器内にUFAとNORCとの混合物を含み得、1つ以上の他の容器内に1つ以上の他の原料を含み得る。他のそのような組み合わせは、原料の特性並びにそれらの物理的及び化学的性質及び適合性に基づいて当業者によって製造することができる。

0076

[0076]別の態様では、本発明は、(1)神経新生の増強のために本発明の組成物を使用するステップ;(2)神経新生の増強に適した組成物を製造するためにUFA、NORC、ビタミンB類、抗酸化物質又は本発明の他の構成要素を混合するステップ;(3)神経新生の増強のために本発明のキットを使用するステップ;及び(4)組成物を動物に投与するステップのうちの1つ以上についての情報又は指示を伝える手段を提供する。その手段は、その情報又は指示を含む、物理的若しくは電子的文書デジタル記憶媒体光学記憶媒体オーディオプレゼンテーションオーディオビジュアルディスプレイ、又はビジュアルディスプレイのうちの1つ以上を含む。一実施形態では、その手段は、表示されたウェブサイト、ビジュアルディスプレイキオスクパンフレット製品ラベル、パッケージ挿入物広告配布資料公示オーディオテープビデオテープ、DVD、CD−ROMコンピュータ可読チップ、コンピュータ可読カード、コンピュータ可読ディスクUSBデバイス、FireWireデバイスコンピュータメモリ、及びこれらの任意の組み合わせからなる群から選択することができる。

0077

[0077]別の態様では、本発明は、UFA、NORC、ビタミンB類、及び抗酸化物質と、動物による摂取に適した、例えば、タンパク質、脂肪、炭水化物、繊維などの1種以上のその他の原材料とを含む食品組成物の製造方法を提供する。方法は、動物による摂取に適した1種以上の原材料と、UFA及びNORCと、場合によりビタミンB類及び/又は抗酸化物質などのその他の原材料とを混合することを含む。あるいは、方法は、UFA及びNORCと、所望により他の原料とを別々に又は任意の組み合わせで、例えばコーティング又はトッピングとして食品組成物に適用する工程を含む。UFA及びNORCは、食品組成物の製造及び/又は加工の間の任意の時点で添加することができる。これは、例えば、食品組成物の「本体」のコア処方の一部としてUFA及びNORCを混合すること、又はそれらをコーティングとして、すなわちその製造後に主として食品組成物の表面に適用することを含む。組成物は、当該技術分野で適切な任意の方法に従って製造することができる。

0078

[0078]別の態様では、本発明は、本発明の組成物と、パッケージの内容物が、動物における神経新生、一態様では老化動物における神経新生を増強するのに適した組成物を含有することを示す単語、画像、デザイン、頭字語、スローガンフレーズ、若しくは他のデバイス、又はこれらの組み合わせを含有するパッケージに添付されたラベルと、を含むパッケージを提供する。典型的には、かかるデバイスは、パッケージに印刷された「神経新生を改善する」という言葉、又は同等の表現を含む。組成物を収容するのに適した任意のパッケージ又はパッケージ材料、例えば紙、プラスチックホイル、及び金属などから製造された袋、箱、ボトル、缶、及びパウチなどが本発明において有用であり得る。一実施形態では、パッケージは、ラベルに記載の通り(as appropriate for the label)、ヒト、イヌ又はネコなどの特定の動物に適応される食品組成物、一態様では、コンパニオンアニマル食品組成物を収容し得る。

0079

[0079]本発明では、動物は、幼若動物、成体動物、高齢動物、又は老年動物であり得る。典型的には、ほとんどの実施形態において、動物は老化動物とすることができる。概して、動物は、予想される寿命の半分まで生きている場合に高齢であり、老年とは、予想される寿命の3/4まで行きている場合に老年であり得る。寿命の定義は、各種動物によって様々であり、当業者に知られている。例えば、ヒトであれば、約16歳齢までを幼若とみなすことができる。イヌ又はネコについては、1歳齢までの動物を幼若とみなすことができる。

0080

[0080]医薬組成物及び薬剤を含む本発明の組成物は、様々な投与経路により動物に投与され得る。そのような経路としては、経口、経鼻、静脈内、筋肉内、胃内幽門通過、皮下、及び直腸などが挙げられる。一態様では、組成物は経口投与され得る。

0081

[0081]医薬組成物及び薬剤を含む本発明の組成物は、本発明の目的のうちの1つ以上を達成するのに、例えば、動物における神経新生の増強を達成するのに必要とされる時間にわたって動物に投与され得る。組成物は、長期投与又は組成物及び目的に適した任意のスケジュールでの投与に好適なものであり得る。

0082

[0082]本発明の方法及び組成物の様々な実施形態において、抗酸化物質は、アスタキサンチンのみからなり、又はアスタキサンチンと他の抗酸化物質との組み合わせからなる。

0083

[0083]本発明は、以下の実施例により更に例示することができるものの、この例は、例示目的でのみ含まれるものであり、別途記載のない限り、本発明の範囲を制限することを意図するものではないことは理解されたい。

0084

実施例1−アルツハイマー病モデルマウスADマウス
[0084]このトランスジェニックモデルは5通りのFAD変異を過剰発現する:Swedish型(K670N、M671L)、Florida型(I716V)、及びLondon型(V717I)の家族性アルツハイマー病(FAD)変異を有するヒトAPP(695)、及び2通りのFAD変異(M146L、L286V)を保有するヒトPS1。

0085

[0085]全てのマウスは、繁殖させ、遺伝子型を同定し、12時間の明暗周期で温度を調節された実験室(22〜25℃)で維持した。試験期間中、全てのマウスには摂餌及び摂水を自由にさせた。
試験群未処置雄性マウス(4週齢
・A群:陰性対照:APP PS1トランスジェニックマウス(ADマウス)、対照食を11ヶ月間給餌。
・B群:前処置:APP PS1トランスジェニックマウス(ADマウス)に実験食を11ヶ月間給餌(アミロイド斑の形成前)。
・C群:後処置:APP PS1トランスジェニックマウス(ADマウス)に対照食を5ヶ月間給餌した後、実験食IIに切り替え6ヶ月間給餌(アミロイド斑の形成後)。
・D群:陽性対照:非ADの同腹仔に対照食を11ヶ月間給餌。

0086

実験食
[0086]対照食は、140g/kgカゼイン、100g/kgスクロース、50g/kg繊維、155g/kgデキストリン、466g/kgトウモロコシデンプン、35g/kg標準塩ミックス(standard salt mix)、40g/kg大豆油、10g/kg標準ビタミンミックス、1.8g/kg L−システイン、及び2.5g/kg塩化コリン、を含むAIN−93M飼料とした。

0087

[0087]実験食は、2%アルギニン、2%メンハーデン魚油、4XビタミンB類、及び抗酸化物質(飼料1kg当たり、ビタミンE:500mg、ビタミンC:150mg、アスタキサンチン:100mg、セレニウム:0.40mg)を補給したAIN−93M飼料とした。ビタミンB類には、ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB3(ナイアシン又はニコチン酸)、ビタミンB5(パントテン酸)、ビタミンB6(ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン)、ビタミンB7(ビオチン)、ビタミンB9(葉酸)、及びビタミンB12(コバラミン)を含んだ。

0088

ニューロン密度の測定
[0088]実験の終了時に、全てのマウスに、全ての行動試験の完了から2週間回復させた。次に、全ての動物を剖検により屠殺した。脳半球(Hemi-brains)を摘出し、4%ホルマリン後固定し、次にパラフィン包埋した。ミクロトームを使用し、6μm厚の矢状面を連続的に薄切した。矢状表面(sagittal surface)から開始して180μmを薄切りし、海馬が観察されるまで廃棄した。断面に海馬が観察されたなら、その切片スライドガラス上に回収した。スライドガラスを37℃にて一晩乾燥させて、H&E染色を行った。次に、カールツァイス顕微鏡を用い、20倍の対物レンズにより撮像した。

0089

[0089]Image Jソフトウェアを使用して、各マウスから得た同様の海馬切片における細胞を計数した。各切片は脳の合致する領域から得たものであり、評価した切片はCA1領域における同様の部域に由来する。典型的な大きさの細胞を選択し、Image Jのプログラムにより「circled」処理した。次に、この細胞を選択し、計数して、その部域を記録した。次に「circle」を別の細胞に移動させ、この細胞を標識し、その部域を記録した。海馬の全ての細胞が記録されるまでこの作業を続けた。核を有する細胞のみを記録し、顕著に大きさの小さい細胞は計数しなかった。細胞を計数する担当者には、表現型及び処置条件を知らせなかった。

0090

[0090]実験食ではADマウスの海馬CA1領域においてニューロン数が増加することから、かかるブレンドは成体動物において神経新生を向上させることが示される。12ヶ月齢のマウスの通常のニューロン密度についての陽性対照として対照食を給餌した非ADマウスに関しては、結果として、予想外にも、魚油、アルギニン、ビタミンB類及び抗酸化物質を含む栄養ブレンド習慣的な給餌後に、アルツハイマー病のマウスモデル(ADマウス)の海馬CA1領域においてニューロン密度が増加していることが判明し、これにより、かかるブレンドは成体の海馬CA1領域における神経新生を刺激し得ることが示された。更に、若い発育中のマウスに実験食を給餌した場合、その神経新生効果は、成体となった後に給餌した場合よりも有意に高かった(表3においてニューロン密度を比較すると、162.1と135.5である)。恐らく、より重要なことに、適量のアルギニン、ビタミンB類、及び抗酸化物質を含有する対照食では、ADマウスのCA1におけるニューロン密度の増大は生じなかった。実際のところ、対照食を給餌したADマウスのニューロン密度は、対照食を給餌した非ADマウスと比較して低くなる傾向があった。これらのデータは、魚油、アルギニン、ビタミンB類、及び抗酸化物質を含有する栄養ブレンドが、海馬のCA1において成体の神経新生を増強する一方、適量のアルギニン、ビタミンB類、及び抗酸化物質を含む対照食では、CA1における神経新生の増強が生じなかったことを示す。

実施例

0091

[0091]明細書では、本発明の典型的な実施形態を開示した。具体的な用語が使用されるが、これらは一般的に、かつ説明目的でのみ使用されるものであり、限定を意図するものではない。本発明の範囲は、「特許請求の範囲」において規定する。明らかではあるが、上記教示に照らして、本発明には多くの改変及び変形が可能である。したがって、具体的に記載のもの以外であっても、添付の特許請求の範囲内で、本発明が実施可能であると理解するものとする。

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