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技術 掘削土を処理するユニット及び対応する方法

出願人 ソレタンシュフレシネ
発明者 ジュスティーノ,クリストフオーヴレイ,クリスチャンジャンヌー,ブリス
出願日 2016年5月19日 (4年11ヶ月経過) 出願番号 2017-560222
公開日 2018年6月28日 (2年10ヶ月経過) 公開番号 2018-516748
状態 特許登録済
技術分野 サイクロン 立坑・トンネルの掘削技術 固体廃棄物の処理 汚泥処理 凝集・沈殿処理
主要キーワード 凝集システム 次導管 二次導管 掘削器具 回転ケーシング 凝集ステップ 重力流れ 静止混合器
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年6月28日)のものです。
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図面 (6)

課題・解決手段

掘削土処理ユニットは、凝固した掘削土を供給する一次導管と、一次導管を流れる、凝固した掘削土を凝集するインライン凝集システムと、一次導管から供給がなされ、インライン凝集システムの下流に配置されている少なくとも1個の液体サイクロンとを備えている。液体サイクロンは、掘削土の処理から得られた液体生成物を受ける上昇流側オリフィスと、掘削土の処理から得られた固体生成物を受ける下降流側オリフィスとを備えている。上昇流側オリフィスは、上昇流側直径を有し、下降流側オリフィスは、下降流側直径を有し、下降流側直径は上昇流側直径の1.1倍より大きい。

概要

背景

本発明の処理ユニット及び処理方法は、隔壁、棒や柱など深層土台工事に用いられるタイプ、またトンネル及び水平な方向の掘削の分野に用いられるタイプの掘削土の処理に、特に適合するものである。

掘削作業の間には、掘削孔の安定性、又は作業面の安定性を、掘削土で掘削孔を満たすことで保つ。掘削土は、掘削孔の壁に漏えいを生じない塗布層を形成する。これを「ケーキ」(cake)と称することがある。地表での浸透を制限し、壁が陥没することを防止する役割をする。掘削孔の深さが所望のレベルに達したときには、この現場は、掘削孔の底部の掘削土の下から始めて、段階的にコンクリートで満たされる。

使用を続ける間に、掘削土は土壌と接触することにより品質劣化する。その結果、使用に向かなくなることになる。掘削の間に、掘削発生土移送するため、必然的に密度が高くなる。残念ながら、過大な密度によって、掘削の能率制約され、掘削発生土を適宜移送することが阻まれ、掘削器具の性能を劣化させてしまう。

掘削の要件をいつも満たし続ける掘削土を保持するためには、最も大きな粒子、即ち通常は80μmを越える直径を有する粒子を抽出するように、これを継続的に処理することが本質的に重要である。これを、掘削土の「砂取り」(dessablage)と称する。しかしながら、その品質は2巡か3巡のサイクルの処理の後には、使用できないほど劣化してしまう。こうなると、新しい土で作業すること、また再利用できない掘削土のストックを管理することが必要になる。

環境の保護を理由にして、世界中の次第に多数となる国や領域で、規制を行うことで、もはや、液体の状態で使用済みの掘削土を処分することは、受け入れられないことになっている。従って、土をペレット利用可能(pelletable)(即ち、振動や、剪断応力の効果のもとで、液化可能性なしに、移送可能である)にするために土を分離して脱水する方法を開発することが必要になってきている。残念ながら、掘削土は典型的には、非常に大きな安定性と均一性を有するという特徴がある。安定剤、例えば、ある種の粘土水溶性有機ポリマーの存在に伴って、非常に小さなサイズの粒子の組み合わせは、濾過に対する非常に大きな特有抵抗を生じ、現実的には、固液分離に適合する適性はゼロになってしまう。特に、ベントナイトを基本とする掘削土は、その揺変性性質に起因して、安定性と、定着堆積への大きな抵抗を示すものである。

概要

掘削土処理ユニットは、凝固した掘削土を供給する一次導管と、一次導管を流れる、凝固した掘削土を凝集するインライン凝集システムと、一次導管から供給がなされ、インライン凝集システムの下流に配置されている少なくとも1個の液体サイクロンとを備えている。液体サイクロンは、掘削土の処理から得られた液体生成物を受ける上昇流側オリフィスと、掘削土の処理から得られた固体生成物を受ける下降流側オリフィスとを備えている。上昇流側オリフィスは、上昇流側直径を有し、下降流側オリフィスは、下降流側直径を有し、下降流側直径は上昇流側直径の1.1倍より大きい。

目的

本発明の目的は、従来技術における上述した欠点を克服する、掘削土処理ユニット、及び対応する処理方法を提案することである

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

前もって凝固している掘削土を供給する一次導管と、前記一次導管を流れる、前もって凝固している前記掘削土を凝集するインライン凝集システムと、前記一次導管から供給がなされ、前記インライン凝集システムの下流に配置されている少なくとも1個の液体サイクロンとを備え、前記液体サイクロンは、前記掘削土の処理から得られた液体生成物を受ける上昇流側オリフィスと、前記掘削土の処理から得られた固体生成物を受ける下降流側オリフィスとを備え、前記上昇流側オリフィスは、上昇流側直径を有し、前記下降流側オリフィスは、下降流側直径を有し、前記下降流側直径は前記上昇流側直径より大きく、前記下降流側直径と前記上昇流側直径との間の比は1.1より大きい、掘削土処理ユニット

請求項2

供給用の前記一次導管はポンプを備え、前記インライン凝集システムは、凝集剤を供給する二次導管を備え、前記二次導管は、前記ポンプより下流側に位置する合流部で、前記一次導管に接続されている請求項1記載の掘削土処理ユニット。

請求項3

前記インライン凝集システムは、凝固している前記掘削土と前記凝集剤とを混合するインライン混合手段を備え、前記インライン混合手段は、前記合流部より下流側で前記一次導管内に設けられている請求項2記載の掘削土処理ユニット。

請求項4

前記インライン混合手段が静止混合器を備えている請求項3記載の掘削土処理ユニット。

請求項5

前記一次導管内で前記インライン混合手段は、前記液体サイクロンから、5m未満、好ましくは2m未満の距離に配置されている請求項3又は4記載の掘削土処理ユニット。

請求項6

少なくとも下記の一連のステップを備える掘削土を処理する処理方法であって、凝固している掘削土を供給用の一次導管に供給するステップと、凝固している掘削土が前記一次導管を流れる間に、凝固している前記掘削土をインラインで凝集するステップと、凝固し、凝集された前記掘削土を液体サイクロンに導入するステップとを備え、前記液体サイクロンは、上昇流側直径を有する上昇流側オリフィスと、下降流側直径を有する下降流側オリフィスとを備え、前記下降流側直径は前記上昇流側直径より大きく、前記下降流側直径と前記上昇流側直径との間の比は1.1より大きく、前記下降流側オリフィスを介して前記掘削土の処理から得られた固体生成物を、また、前記上昇流側オリフィスを介して前記掘削土の処理から得られた液体生成物を排出するステップを備えている処理方法。

請求項7

前記掘削土は、安定剤、例えばスメクタイト粘土、又は水溶性有機ポリマーを含んでいる請求項6記載の処理方法。

請求項8

前記掘削土を処理して得た前記固体生成物は、30%を越える乾燥度を有する請求項6又は7記載の処理方法。

請求項9

前記掘削土を処理して得た前記液体生成物は、1リットル当たり600mg未満懸濁物質を含んでいる水である請求項6ないし8のうち1項に記載の処理方法。

請求項10

前記一次導管には、乱流下で、前もって凝固している前記掘削土の供給が行われる請求項6ないし9のうち1項に記載の処理方法。

技術分野

0001

本発明は、掘削土を処理するユニット、及び対応する処理方法に関する。

背景技術

0002

本発明の処理ユニット及び処理方法は、隔壁、棒や柱など深層土台工事に用いられるタイプ、またトンネル及び水平な方向の掘削の分野に用いられるタイプの掘削土の処理に、特に適合するものである。

0003

掘削作業の間には、掘削孔の安定性、又は作業面の安定性を、掘削土で掘削孔を満たすことで保つ。掘削土は、掘削孔の壁に漏えいを生じない塗布層を形成する。これを「ケーキ」(cake)と称することがある。地表での浸透を制限し、壁が陥没することを防止する役割をする。掘削孔の深さが所望のレベルに達したときには、この現場は、掘削孔の底部の掘削土の下から始めて、段階的にコンクリートで満たされる。

0004

使用を続ける間に、掘削土は土壌と接触することにより品質劣化する。その結果、使用に向かなくなることになる。掘削の間に、掘削発生土移送するため、必然的に密度が高くなる。残念ながら、過大な密度によって、掘削の能率制約され、掘削発生土を適宜移送することが阻まれ、掘削器具の性能を劣化させてしまう。

0005

掘削の要件をいつも満たし続ける掘削土を保持するためには、最も大きな粒子、即ち通常は80μmを越える直径を有する粒子を抽出するように、これを継続的に処理することが本質的に重要である。これを、掘削土の「砂取り」(dessablage)と称する。しかしながら、その品質は2巡か3巡のサイクルの処理の後には、使用できないほど劣化してしまう。こうなると、新しい土で作業すること、また再利用できない掘削土のストックを管理することが必要になる。

0006

環境の保護を理由にして、世界中の次第に多数となる国や領域で、規制を行うことで、もはや、液体の状態で使用済みの掘削土を処分することは、受け入れられないことになっている。従って、土をペレット利用可能(pelletable)(即ち、振動や、剪断応力の効果のもとで、液化可能性なしに、移送可能である)にするために土を分離して脱水する方法を開発することが必要になってきている。残念ながら、掘削土は典型的には、非常に大きな安定性と均一性を有するという特徴がある。安定剤、例えば、ある種の粘土水溶性有機ポリマーの存在に伴って、非常に小さなサイズの粒子の組み合わせは、濾過に対する非常に大きな特有抵抗を生じ、現実的には、固液分離に適合する適性はゼロになってしまう。特に、ベントナイトを基本とする掘削土は、その揺変性性質に起因して、安定性と、定着堆積への大きな抵抗を示すものである。

0007

従って、ペレット利用可能な固形処理生成物を得るように掘削土に分離作用を施すために、固液分離の複雑な方法がこれまで提案されている。例えば、回転ケーシングと、回転ケーシングの内部に収容され、同一方向かつ異なる速度で回転する抽出スクリューとを備えた回転デカンターを利用することが提案されている。遠心力の効果のもとでは、厚くたまった土の固形粒子は、ケーシングの壁に押し付けられ、デカンターの第1排出口に送られる。その一方液体は中心部に残り、デカンターの第2排出口に送られる。このような回転デカンターは、非常に高価で、非常にかさばるという欠点がある。

0008

フランス特許出願公開FR2875495A1では、固液分離のための液体サイクロンを利用する土処理ユニット及び土処理方法が記載されている。しかし、この文献は、アルミナ三水和物を生成するバイヤー法で得られる赤色の土を処理することに関連するが、掘削土の処理には関連していない。掘削土と同様に赤色の土は、確かに非常に細かい粒径を有するが、これは安定剤、例えば、掘削土での固液分離をかなり困難にしてしまう安定剤を含むわけではない。

0009

本発明の目的は、従来技術における上述した欠点を克服する、掘削土処理ユニット、及び対応する処理方法を提案することである。

0010

特に本発明の目的は、安価であり、かつコンパクトな掘削土処理ユニット、また、安価であり、構成することが容易な掘削土処理方法を提案することである。

0011

この目的は、掘削土処理ユニットであって、
凝固した掘削土を供給する一次導管と、
・一次導管を流れる、凝固した掘削土を凝集するインライン凝集システムと、
・一次導管から供給がなされ、インライン凝集システムの下流に配置されている少なくとも1個の液体サイクロンとを備え、液体サイクロンは、掘削土の処理から得られた液体生成物を受ける上昇流側オリフィスと、掘削土の処理から得られた固体生成物を受ける下降流側オリフィスとを備え、上昇流側オリフィスは、上昇流側直径を有し、下降流側オリフィスは、下降流側直径を有し、下降流側直径は上昇流側直径より大きく、下降流側直径と上昇流側直径との間の比は1.1より大きい、掘削土処理ユニットによって達成される。

0012

周知のように、液体サイクロンは、遠心力を用いて、懸濁液中固体粒子をそのサイズに基づいて分離する装置である。液体サイクロンは本体ケーシングを備え、本体ケーシングは、円筒円錐の形状であり、圧力のもとで接線流で供給が行われ、2個の排出口を備えている。この排出口は、最も細かい粒子と液体とを通常は排出する上昇流側オリフィスと、一層大きな粒子と少量の液体とを排出する下降流側オリフィスとからなる。既知の液体サイクロンは、通常は、掘削土から砂取りする分級装置として、又は水の処理の分野で、有機物の土を濃縮する濃縮装置として使用される。

0013

本件の発明者の見出したところによれば、掘削土の物理化学的な凝固/凝集処理に伴って、上昇流側オリフィスの直径と下降流側オリフィスの直径との間の適正な比率は、液体サイクロンの作動を改変することを可能にし、下降流において、ペレット利用可能な掘削土から固体処理生成物を得ることができる。

0014

本件で用いる「ペレット利用可能な固体処理生成物」とは、流出を防止するのに適切な固体の堅さを有し、ペレット利用に向いた性質である生成物を意味する。例えば、このような生成物は、API(アメリカ石油協会)推奨実施法13B−2で定義されたマーシュコーンファンネル流れ試験での測定可能な流れが生じないものとする。液体サイクロンからの下降流において、固体処理生成物の固体の堅さを備えているという条件で、格子から単に重力だけで容易に分離可能遊離水を固体処理生成物は伴っていてもよい。

0015

逆に、掘削土の液体処理生成物は、ペレット利用のできない液体の流れを発生させる。この流れは、マーシュコーン(ファンネル)流れ試験で測定可能である。

0016

一例として、供給用の一次導管はポンプを備え、インライン凝集システムは、凝集剤を供給する二次導管を備え、二次導管は、ポンプより下流側に位置する合流部で、一次導管に接続されていてもよい。

0017

一例として、インライン凝集システムは、凝固した掘削土と凝集剤とを混合するインライン混合手段を備え、インライン混合手段は、合流部より下流側で一次導管内に設けられていてもよい。この手段は、凝集剤を凝固した掘削土と混合することを容易にし、液体サイクロンに供給される凝集済み掘削土を形成する。

0018

例えば、インライン混合手段が静止混合器を備えていてもよい。この混合器は、凝固した掘削土と凝集剤との良好な混合を確実にすることで、十分に凝集することを確かにする。その一方、混合で生成された凝集物(flocs)は保持される。

0019

特定の態様では、凝固した掘削土と凝集剤との混合物が液体サイクロンに早く到達することを可能にするために、一次導管内でインライン混合手段は、液体サイクロンから、5m未満、好ましくは2m未満の距離に配置されている。

0020

下降流側直径と上昇流側直径との間の比は、1.1〜1.6の範囲にあってよい。

0021

また本発明は、掘削土を処理する処理方法を提供する。少なくとも下記の引き続いたステップを備えている処理方法であって、
・凝固した掘削土を供給用の一次導管に供給するステップと、
・凝固した掘削土が一次導管を流れる間に、凝固した掘削土をインラインで凝集するステップと、
・凝固し、凝集された掘削土を液体サイクロンに導入するステップとを備え、液体サイクロンは、上昇流側直径を有する上昇流側オリフィスと、下降流側直径を有する下降流側オリフィスとを備え、下降流側直径は上昇流側直径より大きく、下降流側直径と上昇流側直径との間の比は1.1より大きく、
・下降流側オリフィスを介して掘削土の処理から得られた固体生成物を、また、上昇流側オリフィスを介して掘削土の処理から得られた液体生成物を排出するステップを備えている。

0022

さらに、遊離水は、下降流側オリフィスを介して、固体処理生成物とともに排出されてもよい。

0023

特に、掘削土は、安定剤、例えばスメクタイト粘土、又は水溶性の有機ポリマーを含んでいてもよい。掘削土で安定剤として使用するのに適したスメクタイト粘土は、特に、さまざまなベントナイト(天然ナトリウムベントナイト活性化ナトリウムベントナイト、ナトリウムカルシウムベントナイト、又はカルシウムベントナイト)、セピオライトアタパルジャイトを含む。これは掘削土で安定剤として使用するために、平均粒径が100μm未満で含水量が5〜20%の範囲にある粒子の細粉の形態で、掘削土に足し合わせてもよい。この掘削土で安定剤として使用するのに適した水溶性の有機ポリマーは、特に、変性セルロースとその誘導体カルボキシメチルセルロースポリアニオン性セルロースヒドロキシエチルセルロース)、キサンタンガムグアーガムを含む。さらに、多くの場合は掘削土は、平均粒径が100μm未満、好ましくは80μm未満、さらには20μm未満である粒子の水懸濁液を用いて形成されてもよい。

0024

一例では、固体処理生成物は、30%を越える乾燥度、即ち、固形分の重量%の値を、有してもよい。

0025

一例では、液体処理生成物は、1リットル当たり600mg未満懸濁物質を含んでいる水であってもよい。

0026

特定の態様では、一次導管は乱流下で供給が行われてもよい。

図面の簡単な説明

0027

本発明は、添付した図面を参照して、制限のない表示として与えられた下記の詳細な説明を読むことで、一層よく理解することが可能である。

0028

掘削土処理ユニットを示す図である。
第1実施形態に係る掘削土の処理における図1の液体サイクロンの側面図である。
図2Aの液体サイクロンの図式的な長手方向の断面図である。
第2実施形態に係る掘削土の処理における図1の液体サイクロンの側面図である。
図3Aの液体サイクロンの図式的な長手方向の断面図である。

実施例

0029

図1は、本発明の実施形態に係る掘削土処理ユニット100を示した図である。

0030

本実施形態では、掘削土処理ユニット100は、
・凝固した掘削土を供給し、凝固した掘削土用の収容容器14に接続されている一次導管10と、
・一次導管10を流れる、凝固した掘削土を凝集するインライン凝集システム20と、
・一次導管10から供給がなされ、凝集システムの下流に配置されている液体サイクロン30とを備えている。

0031

一次導管10は、凝固した掘削土を収容する容器14に、両端のうち一端で接続され、液体サイクロン30に他端で接続されている。また、一次導管10の両端の間に位置した、図1に符号Jで示される合流部で、一次導管10は、凝集剤を供給する二次導管22と接続されている。

0032

二次導管22は、一端では一次導管10に(合流部Jで)接続され、他端では、凝集剤の容器50に接続されている。

0033

凝集剤の水溶液の制御された流れを供給するために、図1に示すように、バルブ51,ポンプ52,幅狭部53,逆止弁54が、二次導管22の両端の間で、水溶液の流れ方向に並んで配列されている。ポンプ52の例は、スクリューポンプであってよく、またピッグテールポンプ又はPCMポンプとして知られるものであってよい。この種のポンプは、凝集剤をほとんど、又は全く剪断しないという利点があり、その品質の劣化を防止することができる。

0034

一次導管10内では、凝固した掘削土と合流部Jとの間で凝固した掘削土の流れ方向に並んで、第1バルブ60,ポンプ12,第2バルブ61が配置され、合流部Jに向けて凝固した掘削土の制御された流れを送る。一例として、ポンプ12は遠心ポンプであってよい。

0035

静止混合器24は、合流部Jの直接下流側で、一次導管10内に設置され、凝集剤を、凝固した掘削土と効果的に混合することを確実にする。幅狭部62とバルブ63とが、静止混合器24と液体サイクロン30との間で一次導管10内に、混合物の流れ方向に並んで設けられている。

0036

図1に示す特定の構成において、一次導管10は、凝集を遅らせることを防止したり、液体サイクロン30に到達する前に凝集物を壊したりするために、合流部Jの下流側にポンプを欠いていてもよい。しかしながら、この代替例も可能である。静止混合器24からの混合物の移送を可能な限り早くするために、静止混合器24と液体サイクロン30との間の一次導管10の長さは、5m未満であってもよく、それどころか2m未満であってもよい。

0037

図2A,2B,3A,3Bに、液体サイクロン30の他の実施形態を詳細に示す。各実施形態で、液体サイクロン30は本体70、接線流の供給導管72、オリフィス32,34を備え、オリフィス32,34は上昇流側オリフィス32及び下降流側オリフィス34となっている。本体70は中空であり、高さH1を有する逆円錐部71を備えている。接線流の供給導管72は、一次導管10に接続され、頂部の近くで本体70の内側に開口していて、逆円錐部71の中心軸Zと実質的に直交する横断面に沿った向きであり、横方向では中心軸Zからずれている。これにより接線流の供給導管72は、凝固した掘削土と凝集剤との混合物が本体70にはいるとこれに中心軸Zの周り回転運動を生じさせる。上昇流側、及び下降流側オリフィス32,34は、逆円錐部71の中心軸Zと実質的に揃った配置になっている。上昇流側オリフィス32は、本体70内で、接線流の供給導管72の高さレベルよりも低い出口から上向きに延びたものであり、上昇流側直径Doを有する。その一方下降流側オリフィス34は、本体70内で、逆円錐部71の下端から下向きに延びたものであり、下降流側直径Duを有する。下降流側直径Duは上昇流側直径Doの1.1倍より大きい。これは特に、上昇流側直径Doの1.1〜1.6倍の範囲にあってよい。

0038

図2A,2Bに示され、「タイプ1」と称する第1実施形態の液体サイクロン30内では、逆円錐部71の端部が上昇流側オリフィス32の出口と実質的に同じ高さレベルになっている。その一方、図3A,3Bに示され、「タイプ2」と称する第2実施形態の液体サイクロン30内では、逆円錐部71と頂部74との間に挟まれた円筒部73が本体70に設けられている。頂部74内には接線流の供給導管72と上昇流側オリフィス32とが位置する。この円筒部73は高さH2を有する。

0039

再び図1を参照して述べると、上昇流側オリフィス32は、掘削土の液体処理生成物を回復する導管80に接続されている。導管80は、液体タンク81の中に開口している。格子82まで伸びている傾斜平面86の上方に、下降流側オリフィス34が開口している。遊離水の復水ファネル83が、格子82の下方に配置され、遊離水の復水導管84に接続されている。遊離水の復水導管84はまた、液体タンク81へ延びている。遊離水を液体タンク81に流入させるために、ポンプ85が、遊離水の復水導管84の途中に設けられていてもよい。

0040

掘削土処理ユニット100が作動すると、容器14から一次導管10を介して、凝固した液体鉱物の掘削土が送り出される。一例として、凝固した液体鉱物の掘削土は、液体鉱物の掘削土を、鉄及び/又はアルミニウムの塩とカチオン性ポリマーとから選択された凝固剤に、予め混合した混合物であってよい。この処理方法は、1dm3当たり1.5kg(kg/dm3)未満の密度を有し、1ミリパスカル秒(mPa.s)を越える粘度を有し、かつ少なくとも80重量%の固形分が無機物からなる、劣化した掘削土に対して、特に優れた利点を有する。凝固剤は特に、掘削土1m3当たり塩化鉄41体積%を含む水溶液を、6dm3以下の比率で液体鉱物の掘削土に添加した塩化鉄であってよい。

0041

掘削土が一次導管10の中を乱流で流れることを確実にするように、一次導管10の直径は、凝固した液体鉱物の掘削土の流量、粘度及び密度の関数として選択されてよい。この目的のために、一次導管10の直径は、レイノルズ数Reが4000以上となるように選択することが可能である。

0042

合流部Jから、特に静止混合器24内で、凝集剤の容器50から二次導管22を介して同時に抽出された凝集剤の水溶液と、凝固した掘削土は混合される。例として、凝集剤は、アニオン系、及び/又はカチオンポリアクリルアミドから選択されてよく、かつ特に、大きな分子量、又は非常に大きな分子量を有し、直鎖、分枝、又は架橋結合となっている化合物であってよい。アニオン系ポリアクリルアミドに関し「大きな」分子量という用語は、10000〜15000kg/molの範囲の分子量を意味し、「非常に大きな」分子量という用語は、15000〜20000kg/molの範囲の分子量を意味する。カチオン系ポリアクリルアミドに関し「大きな」分子量という用語は、5000〜10000kg/molの範囲の分子量を意味し、「非常に大きな」分子量という用語は、10000kg/molを越える分子量を意味する。凝集剤の水溶液の濃縮は、例えば、1m3当たり凝集剤を1〜3kgとするものであってよい。これを掘削土と混合する体積比は、凝固した掘削土3体積部に対し凝集剤の水溶液2体積部の割合から、凝固した掘削土9体積部に対し凝集剤の水溶液1体積部の割合までの範囲であってよい。

0043

液体サイクロン30に到達すると、接線流の効果によって、凝固した掘削土と凝集剤との混合物は、回転運動で処理され、遠心分離が施される。掘削土の処理から得られた固体生成物は、本体70の外壁に向けて移動し、下降流によって除去される。その一方、処理から得られた液体生成物は、本体70の中心に集められ、上昇流によって除去される。

0044

下降流側オリフィス34から出た固体処理生成物は、傾斜平面86に落下する。これは格子82に達して、遊離水から分離される。遊離水は、やはり下降流側オリフィス34から流出する。遊離水は遊離水の復水導管84によって除去され、液体タンク81に達する。また液体処理生成物は、導管80を通って、液体タンク81に向けて除去される。掘削土処理ユニット100でのこの処理方法は、液体鉱物の掘削土に基づいて、30%を越える乾燥度も可能な固体処理生成物を生成できるようにする。特に、埋め立て現場に送ることを可能にするようなペレット利用可能な堅さが実現される。

0045

下記の表1はこの方法の二つの構成を示す。同一の液体鉱物の掘削土に基づき、異なる処理パラメーターとタイプ1,2の液体サイクロンとを用い、各例で、ペレット利用ができる固体処理生成物を得たものである。

0046

この両方の場合で、液体サイクロン30の下降流側で出た固体処理生成物は、遊離水を伴って、マーシュコーン(ファンネル)流れ試験、例えばAPI(アメリカ石油協会)推奨実施法13B−2で定義された試験での測定可能な重力流れは認められない。50Pa未満の凝集力となるような、32〜180秒の範囲にあるマーシュコーン(ファンネル)流れの値を示す、均一で安定した掘削土に基づく場合であっても、Baudez et al.を著者とする文献 “Rheological interpretation of the slump test”, Applied Rheology, 12 (3), 133-141 (2002年)で提案された「スランプ試験」を用いるとして、固体処理生成物は、300Paを越える凝集力を得る。

0047

これと対照的に、仮に凝集ステップの前に掘削土が凝固されていなかった場合は、例えば、下降流での生成物の乾燥度はずっと低くなる。これは、表2中の比較例に見ることができる。

0048

特定の実施形態を参照して本発明を説明しているが、請求項に定義された発明の基本的な範囲を越えることなく、種々の変形や変更をこれらの実施形態に加えてよいことは明らかである。これに加えて、上述した種々の実施形態の個別の特徴は、追加的な実施形態に組み合わせてよい。従って、明細書と図面は、制限する意味ではなく例示的な意味で解釈されるものである。

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  • 株式会社トクヤマの「 フライアッシュの改質方法及び装置」が 公開されました。( 2021/03/18)

    【課題・解決手段】本発明のフライアッシュの改質方法は、以下の工程を含む。未燃カーボンを含むフライアッシュ原粉を780〜1000℃の温度に加熱して該フライアッシュ原粉に含まれる未燃カーボン量を低減させる... 詳細

  • 愛知電機株式会社の「 バイオガス発電システム」が 公開されました。( 2021/03/18)

    【課題】水分除去のためのコストアップや発電効率の悪化を極力抑制しつつ、バイオガス中の水分を除去することで、水分が凝縮水となって配管中でバイオガスの供給を阻害したり、水分がバイオガス発電機内に供給される... 詳細

  • 株式会社昌栄の「 沈砂槽及び洗車機用排水設備」が 公開されました。( 2021/03/18)

    【課題】人が手作業で堆積物を除去可能な沈砂槽及びこれを備えた洗車機用排水設備を提供する。【解決手段】この沈砂槽80及びこれを備えた洗車機用排水設備100は、沈砂槽80が油水分離槽60とは別に独立して設... 詳細

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