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技術 薬剤容器用ポンプキャップ、薬剤容器用ポンプキャップインレイ、該ポンプキャップを有する薬剤容器、及びコンピュータプログラム製品

出願人 メダアーベー
発明者 トリシュラー,ハンス-ヨアヒムワインガート,マリオマウス,ヨアヒム
出願日 2016年3月2日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2017-551700
公開日 2018年6月7日 (2年5ヶ月経過) 公開番号 2018-514257
状態 特許登録済
技術分野 医療品保存・内服装置 治療用噴霧、吸入、呼吸装置
主要キーワード スイッチセンサー 受容ユニット 平リング 電子ユニット内 電子処理回路 非導電性プラスチック 円筒形コイル カバーディスク
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課題・解決手段

薬剤容器用ポンプキャップは、容器内容物を放出するための利用者によるポンプキャップの作動を記録し、報告信号ワイヤレス方式発信し、利用者による1回又は複数回のポンプキャップの作動のための、及び、1回又は複数回のポンプキャップの作動からの信号のワイヤレス発信のための運転エネルギーが、携帯情報端末の形態である電子機器により、ワイヤレス方式で、外部から生じることを可能にするように適合された電子ユニットを含む。

概要

背景

概要

薬剤容器用ポンプキャップは、容器内容物を放出するための利用者によるポンプキャップの作動を記録し、報告信号ワイヤレス方式発信し、利用者による1回又は複数回のポンプキャップの作動のための、及び、1回又は複数回のポンプキャップの作動からの信号のワイヤレス発信のための運転エネルギーが、携帯情報端末の形態である電子機器により、ワイヤレス方式で、外部から生じることを可能にするように適合された電子ユニットを含む。

目的

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請求項1

薬剤容器用ポンプキャップであって、前記ポンプキャップに、電子ユニットが配置されており、前記電子ユニットは、容器内容物を放出するための利用者による薬剤容器に対する前記ポンプキャップの作動を記録し、前記ポンプキャップの作動の報告信号ワイヤレス方式発信し、(i)利用者による1回又は複数回のポンプキャップの作動の記録のための、及び、(ii)1回又は複数回のポンプキャップの作動からの前記報告信号のワイヤレス発信のための運転エネルギーを、携帯情報端末(PDA)の形態である電子機器により、ワイヤレス方式で、外部から生じさせるように構成されたものであることを特徴とする薬剤容器用ポンプキャップ。

請求項2

前記電子ユニットは、非接触の自動化されたチップ内又はチップ外でのデータの書き込み及び/又は読み取りのため、コイル又はダイポールアンテナとして設計されたアンテナチップモジュールとを本質的に含む発信器であり、前記書き込まれるデータは、前記電子ユニットを前記携帯情報端末(PDA)内のコンピュータプログラム製品ペアリングするための個人識別子を含み、及び/又は、前記読み取られるデータは、前記ポンプキャップの作動により報告された信号を含むものであることを特徴とする請求項1に記載の薬剤容器用ポンプキャップ。

請求項3

前記発信器は、前記ポンプキャップに統合されたものであり、利用者が前記携帯情報端末の対応するコンピュータプログラム製品を起動させた場合にのみ前記携帯情報端末からの運転エネルギーを受けるように適合されたものであるか、又は、前記ポンプキャップが前記携帯情報端末と物理的に近く、かつ、対応するアンテナを通してエネルギーが放出された場合に前記携帯情報端末から運転エネルギーを受けるように適合されたものであることを特徴とする請求項2に記載の薬剤容器用ポンプキャップ。

請求項4

前記電子ユニットは、携帯電話又はコードレス電話、いわゆるスマートフォンスマートウォッチタブレットコンピュータノートブックコンピュータ、又は類似の形態である、前記携帯情報端末(PDA)から運転エネルギーを受けるように適合されたものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の薬剤容器用ポンプキャップ。

請求項5

前記電子ユニットは、近距離通信(NFC)を介してワイヤレス方式で前記ポンプキャップの作動の報告信号を発信するように、及び/又は、ワイヤレス方式で前記運転エネルギーを受けるように適合されたものであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の薬剤容器用ポンプキャップ。

請求項6

前記ポンプキャップの前記電子ユニットは、吐出プロセスを記録するように適合されたスイッチを含むセンサーが備えられたものであり、利用者が吐出プロセスを起こすために前記ポンプキャップを押した場合に薬剤容器又は前記ポンプキャップ内の金属部品を介して電気的に橋絡されるように適合及び配置された少なくとも2つの電気接触を好ましくは含み、又は、前記センサーが金属カプセルなしで設計された閉鎖部を有する薬剤容器と相互作用するように適合されている場合、前記スイッチが開閉スイッチであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の薬剤容器用ポンプキャップ。

請求項7

薬剤容器用ポンプキャップインレイであって、前記インレイは、電子ユニットを含み、前記電子ユニットは、容器内容物を放出するための利用者による薬剤容器に対する前記ポンプキャップの作動を記録し、前記ポンプキャップの作動の報告信号をワイヤレス方式で発信し、(i)利用者による1回又は複数回のポンプキャップの作動の記録のための、及び、(ii)1回又は複数回のポンプキャップの作動からの前記報告信号のワイヤレス発信のための運転エネルギーを、携帯情報端末(PDA)の形態である電子機器により、ワイヤレス方式で、外部から生じさせるように構成されたものであることを特徴とする薬剤容器用ポンプキャップインレイ。

請求項8

前記インレイの前記電子ユニットは、非接触の自動化されたチップ内又はチップ外でのデータの書き込み及び/又は読み取りのため、コイル又はダイポールアンテナとして設計されたアンテナとチップモジュールとを本質的に含む発信器であり、前記書き込まれるデータは、前記電子ユニットを前記携帯情報端末(PDA)内のコンピュータプログラム製品とペアリングするための、ポンプキャップのインレイの個人識別子を含み、及び/又は、前記読み取られるデータは、前記ポンプキャップの作動により報告された信号を含むものであることを特徴とする請求項7に記載の薬剤容器用ポンプキャップインレイ。

請求項9

前記ポンプキャップの内径よりも小さい外径プラスチックフィルムを含み、前記プラスチックフィルムは、薬剤容器の薬剤吐出結部分のための通路口を有し、前記プラスチックフィルムに、発信器のチップモジュール及び平リングコイルとして又はダイポールアンテナとして設計されたアンテナが配置されたものであることを特徴とする請求項7に記載の薬剤容器用ポンプキャップインレイ。

請求項10

前記発信器は、前記インレイに統合されたものであり、利用者が前記携帯情報端末の対応するコンピュータプログラム製品を起動させた場合にのみ前記携帯情報端末からの運転エネルギーを受けるように適合されたものであるか、又は、前記インレイを含む前記薬剤容器用ポンプキャップが前記携帯情報端末と物理的に近く、かつ、対応するアンテナによりエネルギーが放出された場合に前記携帯情報端末から運転エネルギーを受けるように適合されたものであることを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の薬剤容器用ポンプキャップインレイ。

請求項11

前記電子ユニットは、携帯電話又はコードレス電話、いわゆるスマートフォン、スマートウォッチ、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、又は類似の形態である、前記携帯情報端末から運転エネルギーを受けるように適合されたものであることを特徴とする請求項7から請求項10のいずれか一項に記載の薬剤容器用ポンプキャップインレイ。

請求項12

前記電子ユニットは、近距離通信(NFC)を介してワイヤレス方式で前記ポンプキャップの作動の報告信号を発信するように、及び/又は、ワイヤレス方式で前記運転エネルギーを受けるように適合されたものであることを特徴とする請求項7から請求項11のいずれか一項に記載の薬剤容器用ポンプキャップインレイ。

請求項13

前記電子ユニットは、吐出プロセスを記録するように適合されたスイッチを含むセンサーが備えられたものであり、前記ポンプキャップの利用者が吐出プロセスを起こすためにその内部に配置された前記インレイを押した場合に薬剤容器の金属部品を介して電気的に橋絡されるように適合及び配置された2つの電気接触を好ましくは含み、又は、前記センサーが金属カプセルなしで設計された閉鎖部を有する薬剤容器と相互作用するように適合されている場合、前記センサーは開閉スイッチであることを特徴とする請求項7から請求項12のいずれか一項に記載の薬剤容器用ポンプキャップインレイ。

請求項14

前記インレイのシート材が、上質紙、コート紙、又は、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニルPVC)、ポリ塩化ビニル−アセテート共重合体ポリエチレンテレフタレート(PET)又はグリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PETG)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、ポリビニルブチラール(PVB)、ポリメチルメタクリレートPMMA)、ポリイミド(PI)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリスチレン(PS)、ポリビニルフェノール(PVP)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)若しくはこれらの誘導体などの合成材料からなる樹脂含浸紙プラスチック及び/若しくはプラスチックフィルム、の少なくとも厚さ75μm以上の1つの層又は複数の層であることを特徴とする請求項9から請求項13のいずれか一項に記載の薬剤容器用ポンプキャップインレイ。

請求項15

請求項7から請求項14のいずれか一項に記載のポンプキャップインレイ又は請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のポンプキャップを含む薬剤容器であって、前記薬剤容器用ポンプキャップに前記電子ユニットが配置され、前記薬剤容器に鼻腔スプレー、例えば、溶液又は懸濁液の形態の、好ましくはアゼラスチン塩酸塩フルチカゾンプロピオン酸配合Dymista(登録商標)鼻腔スプレーが存在するものであることを特徴とする薬剤容器。

請求項16

携帯情報端末(PDA)の適切な制御を通じて、請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の、インレイ内に、又は、直接ポンプキャップ内に位置する電子ユニットに、運転エネルギーを提供し、薬剤容器の吐出プロセスを記録するように適合及びプログラムされたコンピュータプログラム製品であって、前記ポンプキャップ又は前記インレイ内の各電子ユニットと前記携帯情報端末とのペアリングを生成するための準備モード(VBM)、前記インレイ及び/又は前記ポンプキャップ内の前記電子ユニットを起動するための起動モード(AWM)、前記ポンプキャップの作動による前記薬剤容器からの吐出プロセスを報告する信号を、前記電子ユニットが発信するように、利用者による前記ポンプキャップの作動を待機するための受信モード(EM)、連続するポンプキャップの作動間の経過時間を測定し、前記経過時間に基づき異なる事件分類するための評価モード(AM)を含むものであることを特徴とするコンピュータプログラム製品。

請求項17

前記準備モード(VBM)において、前記コンピュータプログラム製品は、前記携帯情報端末(PDA)のアンテナの電磁エネルギーを前記電子ユニットがそのコイルアンテナを介して受け取り、これにより、前記電子ユニットが起動して、そのコイルアンテナを介して発信された作動信号と作用するように、前記携帯情報端末を介して、電磁エネルギーを放出するように適合及びプログラムされたものであり、前記コンピュータプログラム製品は、前記電子ユニットがそのアンテナを介して受け取り、前記電子ユニット内に記憶させることができる個人識別子を発信するように適合及びプログラムされたものであるか、又は、前記電子ユニットがそこに記憶された個人識別子をそのアンテナを介して前記携帯情報端末(PDA)に送信するものであり、前記コンピュータプログラム製品は、吐出メーターを0に設定するように適合及びプログラムされたものであることを特徴とする請求項16に記載のコンピュータプログラム製品。

請求項18

前記起動モード(AVM)において、前記コンピュータプログラム製品は、前記携帯情報端末(PDA)のアンテナの電磁エネルギーを前記電子ユニットがそのコイルアンテナを介して受け取って、前記携帯情報端末(PDA)に「アクティブ信号」とその個人識別子を発信するように、携帯情報端末(PDA)を通じて電磁エネルギーを放出するように適合及びプログラムされたものであり、前記コンピュータプログラム製品は、前記携帯情報端末(PDA)を介して「アクティブ信号」を受け取った後に、音及び/又は視覚的表示を出し、前記携帯情報端末(PDA)が準備されていることを示し、前記ポンプキャップが作動することによって生じた報告信号を通じて、前記薬剤容器からの吐出プロセスを記録し、これを処理及び/又は前記携帯情報端末(PDA)の画面上に表示するように適合及びプログラムされたものであることを特徴とする請求項16又は17に記載のコンピュータプログラム製品。

請求項19

前記評価モード(AM)において、前記コンピュータプログラム製品は、非常に短い時間間隔で、前記電子ユニットによって信号が送られた2回以上のポンプキャップの作動を、前記薬剤容器のプライミングとして分類して、吐出メーターを増加させないように適合及びプログラムされたものであり、前記コンピュータプログラム製品は、短い時間間隔で、前記電子ユニットによって信号が送られた2回以上のポンプキャップの作動を、2回の吐出プロセスとして分類して、これに応じて吐出メーターを増加させるように適合及びプログラムされたものであり、前記コンピュータプログラム製品は、前記携帯情報端末(PDA)における日付及び時間表示と共に、前記吐出プロセスの回数を記憶するものであることを特徴とする請求項16、17、又は18に記載のコンピュータプログラム製品。

請求項20

前記コンピュータプログラム製品は、履歴表示モード(HDM)において、前記携帯情報端末(PDA)と各ポンプキャップの電子ユニットとの最後のペアリング以降、数えられた吐出プロセスを、それぞれ時間及び日付表示と共に、前記携帯情報端末(PDA)の画面上に表示するように適合及びプログラムされたものであり、及び/又は、前記コンピュータプログラム製品は、アプリケーションリマインダモード(EEM)において、利用者が、追加投薬をすべきである1回又は複数回の日付又は時間間隔を、前記携帯情報端末(PDA)に入力することができるように適合及びプログラムされたものであり、前記コンピュータプログラム製品は、次の投薬前の残り時間が前記携帯情報端末(PDA)の画面上に表示されるように適合及びプログラムされたものであり、及び/又は、前記コンピュータプログラム製品は、前記携帯情報端末(PDA)の規定された時間に、場合によっては視覚的、聴覚的及び/又は触覚的に、アラームを出すように適合及びプログラムされたものであることを特徴とする請求項16、17、18、又は19に記載のコンピュータプログラム製品。

技術分野、従来技術、背景技術

0001

以下は、薬剤容器用ポンプキャップ、薬剤容器用ポンプキャップインレイ、該ポンプキャップを有する薬剤容器、及び電子ユニットと連帯して該ポンプキャップを動かすコンピュータプログラム製品の説明である。

0002

容器から制御物質経鼻又は舌下投与する例としては、例えば、Aptar Pharma社による、多様でコストが高いエアロゾル定量弁スプレーポンプがよく知られている(www.aptar.com)。

0003

このような薬剤ディスペンサー吐出プロセスを記録することは、吐出プロセスの回数を数えるのに役立つ。これにより、患者医者は、実行された吐出プロセスの概略を得ることができる。これに関して、背景技術として、DE 10 2010 042 007 A1及びDE 10 2008 064 559 A1も参照されたい。

0004

DE 10 2014 204 939 B3から、薬剤液を吐出するためのMDI(Metered Dose Inhaler,定量吸入器)の形態であるディスペンサーが知られている。このディスペンサーは、吐出プロセスを記録するためのセンサーと、該センサーから発信された信号のうちの1つを記録し、更に処理する電子処理回路とを有している。センサーは、無線信号を生成する無線発信器を有するセンサーユニットの一部であり、処理回路は、この無線発信器から生成された無線信号を受け取るように適合された無線受信器を有している。

0005

このように、このディスペンサーには、共通のディスペンサーに統合されているが、互いに電気的に接続されていない2つの電子部品が備わっている。これらの2つの電子部品、即ちセンサーユニットと処理回路は、代わりに、無線インターフェースを介して接続されている。処理回路は、エネルギー源電池又は蓄電池)と、無線受信器と、ディスペンサーの特定の位置にあるディスプレイと、適切な場合、吐出プロセスの時間を考慮して吐出プロセスを保存する記憶装置を有する。センサーユニットは、センサーと、無線発信器と、適切な場合、この無線発信器を作動させるためのエネルギー源(電池又は蓄電池)を有する。エネルギー源の代わりに、機械エネルギー電気エネルギーに変換するため、センサーと同一である変換器を設けてもよい。利用者は、これを用いて、吐出プロセスによって生じたエネルギーを無線発信器用の電子エネルギーに変換する。変換器としては圧電発電器が用いられる。

解決しようとする課題

0006

この構成体は、ここではいくつかしか述べないが、多くの欠点を有している。それは、利用者(患者)が追加購入する必要がある薬剤容器の別個受容ユニットである。これにより、患者によって携帯される薬剤容器が大きくなってしまう。また、これを機能させるのは概念的に非常に高価である。一方では、信号及びエネルギー生成圧電発電器が高価である。他方では、ディスペンサーに位置する処理回路における電池とディスプレイの構成体を、この構成体の寿命の後、処分する必要もある。

課題の解決法

0007

上述の問題を少なくとも部分的に解決するために、薬剤容器用ポンプキャップ、薬剤容器用ポンプキャップインレイ、該ポンプキャップを有する薬剤容器、及び携帯情報端末用コンピュータプログラム製品が提案される。

0008

このポンプキャップには電子ユニットが存在する。この電子ユニットは、一方で、容器内容物を放出するための利用者によるポンプキャップの作動を記録し、他方で、ポンプキャップの作動の報告信号ワイヤレス方式で発信し、作動の記録及び信号の発信のために必要とされる運転エネルギーを外部から生じさせることを可能にするように適合される。

0009

電子ユニットの運転エネルギーは、ポンプキャップと独立した、携帯電話又はコードレス電話、いわゆるスマートフォン、いわゆるスマートウォッチタブレットコンピュータノートブックコンピュータ、又は類似のもの等の、いわゆる携帯情報端末(PDA)の形態である電子機器から送られる。電子ユニットは、この携帯情報端末の運転エネルギーを受けるように適合される。

効果、設計

0010

このように適合されたポンプキャップを有する薬剤容器は、製造が本質的に低コストであり、そのため、使い捨てもできる。電子ユニットは、およそ100〜200回の投薬量を含む薬剤容器上のポンプキャップと独立し、ポンプキャップ付き薬剤容器よりも非常に長い寿命と使用サイクルを有する。これにより、DE 10 2014 204 939 B3の吐出ユニットにおける、電池及びディスプレイを含む高コスト使い捨て部分を省略することができる。また、近年では、利用者がこのような携帯情報端末(PDA)を常に持ち歩くことが一般的である。同様に、経鼻又は下制御(医薬物質投与する必要がある患者は、基本的に、薬剤容器を携帯している。この点で、ここで提案された解決法の利用者は、ここで提案されたポンプキャップを用いることで、DE 10 2014 204 939 B3によるMDIにおける、ディスプレイ装置、無線受信器、及び電池又は蓄電池を備えた処理回路が不要となるので、不必要な電子機器を携帯することを回避することができる。更に、高コストで複雑な圧電発電器を省略することができる。

0011

電子機器、即ち、携帯情報端末は、一方で、1つ若しくは複数のアンテナ又は別のエミッタの形態である対応する構成部品、関連付けられた制御エレクトロニクス、並びに、記憶素子及び入力/出力素子タッチパネル式ディスプレイ)が付随するプロセッサを有する。携帯情報端末のプロセッサのために、電子ユニットから発信された信号をワイヤレス方式で受け取り、プロセッサによりそれを処理した後にポンプキャップの作動を電子機器のディスプレイ上に表示するために、アンテナの制御エレクトロニクスがポンプキャップの電子ユニットのための運転エネルギーを放出することを可能にするコンピュータプログラム製品(いわゆるアプリケーション,app)が提案される。

0012

ポンプキャップの電子ユニットは、例えば、RFIDモジュールRFID=Radio Frequency Identification)の形態である発信器であり、コイル又はダイポールアンテナとして設計されたアンテナとチップモジュールを本質的に含む。このチップモジュールは、発信器のチップ内又はチップ外での非接触の自動化されたデータの書き込み及び/又は読み取りを可能にする。このような発信器は、例えば、チップの隣に非接触データアクセスを可能にするコイル型発信器アンテナを含む。以下で詳細に説明されるポンプキャップの、より具体的には薬剤容器の個人化パーソナライゼーション)は、携帯情報端末のコンピュータプログラム製品との「ペアリング」に関する、書き込まれるデータの一部である。ポンプキャップの作動により報告される信号は、読み取られるデータの一部である。

0013

発信器、曳いてはアンテナ及びチップモジュールは、ポンプキャップに統合され、利用者が携帯情報端末の対応するコンピュータプログラム製品を起動させた場合にのみ、又は、薬剤容器上のポンプキャップが携帯情報端末と十分に近く、かつ、対応するアンテナを介してエネルギーが放出される間は常に、携帯情報端末(PDA)からの運転エネルギーを受ける。

0014

変形例において、発信器は、無線で、近距離通信(Near Field Communication=NFC)を介して、およそ10cm〜20cmの短距離内でデータを発信するように適合される。これに関する詳細は、ISO/IEC14443A及びB又はISO/IEC15693で説明される。NFC通信用のデータは、13.56MHz帯で発信される。これに関して、アクティブNFC及びパッシブNFC発信器を使用することができる。アクティブNFC発信器は、接続を開始し、通信することを可能にする。パッシブNFC発信器は、独立して接続を確立することはできない。これらは、データを調べるために、アクティブパートナー、この場合はPDAを必要とする。

0015

パッシブ発信器はエネルギー源なしで動かすことができるが、アクティブ発信器は、エネルギー源を必要とする。ポンプ動作を介して情報を伝えるため、パッシブ発信器は、アクティブリーダーから送られたエネルギーを利用する。10cm〜20cmの短距離内でポンプ動作に関する情報を発信するため、エネルギーはアクティブリーダーを介して送られる。変形例では、発信器の運転エネルギーの貯蔵は、例えば、コンデンサの形態で割り当てられるように定められる。

0016

NFC機能(NFC標準規格ISO/IEC14443A及びB又はISO/IEC15693)、具体的には、コイル、制御エレクトロニクス、及びスマートフォンのプロセッサオペレーティングシステム内の適切なNFC制御ソフトウェア(NFCプロトコルスタック)を有する多様なスマートフォン(Apple 6、Android、BlackBerry、Windows等)が設計中あるいは既に存在するため、多様なスマートフォン又は他の携帯情報端末を用いて、ポンプキャップのインレイ/電子ユニットに応答及び読み取りのための運転エネルギーを供給することができる。このような携帯情報端末は、ここで説明されたポンプキャップ及び/又は以下で説明される挿入物(=インレイ,inlay)との連携のために用いられる。

0017

近距離通信の代わりに、Bluetooth規格、Wibree規格、ANT+規格、又はZigbee規格を介して、(エネルギー及び)データ発信を行うこともできる。

0018

変形例では、ポンプキャップの電子ユニットには、吐出プロセスを記憶するように適合されたスイッチを含むセンサーが備わっている。このスイッチは、利用者が吐出プロセスを起こすためにポンプキャップを押した場合に、薬剤容器を閉じるための金属カプセル、例えばアルミニウムカプセルを介して電気的に橋絡される2つの電気接触により、特に簡単な形態で構築することができる。薬剤容器の閉鎖部が金属カプセルなしで設計される場合は、スイッチは、単に開閉スイッチである。このスイッチセンサーとは別に、電子ユニットが適切な信号を発信できることを確実するために、静電容量式磁気式又は他の形態の記録を利用することができる。

0019

更なる変形例では、電子ユニットが発信器である、薬剤容器用ポンプキャップ内のインレイが提案される。この電子ユニットは、チップ内又はチップ外での非接触の自動化されたデータの書き込み及び/又は読み取りのため、コイル又はダイポールアンテナとして設計されたアンテナとチップモジュールを本質的に含む。書き込まれるデータは、電子ユニットを携帯情報端末(PDA)内のコンピュータプログラム製品とペアリングするための個人識別子を含み、及び/又は、読み取られるデータは、ポンプキャップの作動により報告される信号を含む。

0020

このインレイは、ポンプキャップの内径よりも小さい外径プラスチックフィルムを含む。このインレイは、薬剤容器の閉鎖部と、ポンププロセスの間に薬剤容器の閉鎖部に向かって移動されるポンプキャップの壁部との間に収容されることを確実にするために、ポンプキャップ内に挿入され、必要に応じて、固着されるように設計される。インレイのプラスチックフィルムは、薬剤吐出結部分のための通路口を有する。このプラスチックフィルムは、発信器のチップモジュールと、平リングコイルとして又はダイポールアンテナとして備えられたアンテナとを内包する。変形例では、吐出プロセスを記録するように適合されたスイッチを有するセンサーが電子ユニットに設けられる。このスイッチは、利用者が吐出プロセスを起こすためにポンプキャップを押した場合に、薬剤容器を閉じるための金属カプセル、例えばアルミニウムカプセルを介して電気的に橋絡される2つの電気接触により、特に簡単な形態で構築することができる。薬剤容器の閉鎖部が金属カプセルなしで設計される場合は、スイッチは、単に開閉スイッチである。これとは別に、1回又は複数回の吐出プロセスを記録するために、静電容量式、磁気式又は他のセンサーシステムも適している。その後、吐出プロセスは、発信器を介して、携帯情報端末に発信される。

0021

インレイのシート材としては、上質紙、コート紙、又は、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニルPVC)、ポリ塩化ビニル−アセテート共重合体ポリエチレンテレフタレート(PET)又はグリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PETG)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、ポリビニルブチラール(PVB)、ポリメチルメタクリレートPMMA)、ポリイミド(PI)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリスチレン(PS)、ポリビニルフェノール(PVP)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)若しくはこれらの誘導体などの合成材料からなる樹脂含浸紙プラスチック及び/若しくはプラスチックフィルム、の少なくとも厚さ75μm以上の1つの層又は複数の層を使用することができる。このシート材により、近距離通信のためのアンテナコイルとして一層若しくは複数層螺旋形又は円筒形コイルが形成された、一層又は複数層の支持構造を形成することができる。更に、このような一層又は複数層の支持構造には、アンテナコイルを介して受信された運転エネルギーを保存するコンデンサも収容することができる。

0022

これにより、薬剤容器の薬剤吐出連結部分のための中心通路口(直径又は横寸法が数ミリメートル)を有する1ユーロ硬貨の形状(直径及び高さ)のインレイを製造することができる。

0023

このインレイは、ポンプキャップや薬剤容器に変更を加えることなく、最終組立前に、ポンプキャップと薬剤容器からなる既製の容器組立体に挿入することができるという点で特に有利である。シート材、チップ、及びセンサーの構成体の厚さによって与えられる全体高さが低いため、ポンプキャップの作動距離は実際には変化せず、そのため、ポンプキャップ内に位置するインレイの形状により、ポンプキャップの作動時の薬剤吐出量が変化することもない。

0024

一態様では、(i)例えば溶液又は懸濁液の形態の、好ましくはDymista(登録商標鼻腔スプレーアゼラスチン塩酸塩フルチカゾンプロピオン酸配合)を含む薬剤容器、(ii)薬剤容器の薬剤吐出連結部分に接続されたポンプキャップ、及び(iii)薬剤容器とポンプキャップとの間に配置されたインレイに収容されているか、又はポンプキャップ内に直接収容されている電子ユニット、を含む容器組立体が提供される。この場合、ポンプキャップは、上述した変形例における、薬剤容器とポンプキャップとの間に置かれたインレイ及び/又は電子ユニットを伴って実現することができる。

0025

別の態様では、携帯情報端末PDAの適切な制御を通じて、先行する請求項のいずれかに記載のインレイ内に、又は直接ポンプキャップ内に位置する電子ユニットに運転エネルギーを供給し、薬剤容器からの吐出プロセスを検出するように適合及びプログラムされた携帯情報端末PDA用のコンピュータプログラム製品であって、ポンプキャップのインレイ内に位置する電子ユニット又はポンプキャップに直接位置する電子ユニットと、携帯情報端末とのペアリングを実行するための準備モード、インレイ及び/又はポンプキャップ内の電子ユニットを起動するための起動モード、ポンプキャップの作動による薬剤容器からの吐出プロセスを報告する信号を電子ユニットが発信するように、利用者によるポンプキャップの作動を待機するための受信モード、連続するポンプキャップの作動間の経過時間を測定し、この経過時間に基づき異なる事件分類するための評価モードを含むコンピュータプログラム製品が提供される。

0026

更なる詳細も、従属項で規定される。

図面の簡単な説明

0027

更なる目的、特徴、利点、及び可能な用途が、対応する図面を参照して、以下の例示的な実施形態の説明から明らかになるが、これらに限定するものとして理解されるべきではない。ここで記載された及び/又は図示された全ての特徴は、それ自体で、又は任意の組み合わせで、請求項又はそれらの引用におけるグループとは独立して、本明細書に開示された目的を示す。図面に示される構成要素の寸法及び比率は必ずしも正確なものではなく、設計を行うために、図から逸脱してもよい。

0028

携帯情報端末PDA上で実行されるコンピュータプログラムと関連付けられたポンプキャップの変形例の横断面の概略図を示す。
コイルとして設計されたアンテナ12a及び発信器を有する、ポンプキャップのための電子ユニットの変形例の概略図を示す。
携帯情報端末上で実行されるコンピュータプログラムと関連付けられたポンプキャップの別の変形例の横断面の概略図を示す。
コイルとして設計されたアンテナ及び発信器を有する、ポンプキャップのための電子ユニットの変形例の上面概略図を示す。
携帯情報端末上で実行されるコンピュータプログラムと関連付けられたポンプキャップの別の変形例の横断面の概略図を示す。
ポンプキャップの電子ユニットと関連付けられたコンピュータプログラム又は該コンピュータプログラムが実行される携帯情報端末の使用を示す。

図面の詳細な説明

0029

図1は、プラスチックからなる薬剤容器18用ポンプキャップ10の第1の設計を示す。このポンプキャップ10は、薬剤容器18の付属品として設計される。この目的のため、ポンプキャップ10は、自由端に向かって円錐状に細くなるアプリケータ連結部分10aを含む。アプリケータ連結部分10aは、薬剤容器18を付けるように設計された円柱形台座10cから延びている。薬剤容器18は、詳細には図示されていない液体貯蔵部、薬剤容器18の首部を閉じる金属カプセル、例えばアルミニウムカプセル18a、及び吐出口連結部分18bを含む。金属カプセル18a及び吐出口連結部分18bは互いに対して移動可能である。ここで、薬剤容器18は、円柱形台座10cを押すことで、ポンプキャップ10が、吐出口連結部分18bの金属カプセル18aの方向に、薬剤容器18の首部に向かって押されるように設計される。ここで、薬剤容器18の液体貯蔵部に予め位置していた薬剤液の定められた量が、吐出口連結部分24を通って、吐出される。

0030

吐出口連結部分24は、アプリケータ連結部分10a内に配置された吐出口チャネル10bに付けられる。円柱形台座10cは、カバーディスクと管状部を有する。管状部は、その一端(下側)で開いており、薬剤容器18の首部、例えばその上部を部分的に含む。円柱形台座10cのカバーディスクは、管状部をその一端(上側)で閉じており、薬剤液を吐出するために、薬剤容器18の金属カプセル18aの方向に押される。

0031

電子ユニット12はポンプキャップ10に配置される。これは、容器の内容物を吐出するために、利用者による薬剤容器18に対するポンプキャップ10の作動を検出するように適合される。更に、電子ユニット12は、このようなポンプキャップ10の作動を反映する信号をワイヤレスで発信するように適合される。最後に、電子ユニット12は、(i)利用者による1回又は複数回のポンプキャップ10の作動の検出のための、及び、(ii)1回又は複数回のポンプキャップ10の作動に関する信号をワイヤレスで発信するための運転エネルギーを、電子機器、ここでは携帯情報端末PDAにより、外部からワイヤレスで供給するように適合される。

0032

図1aにも示されるように、電子ユニット12は、チップモジュールと、コイル又はダイポールアンテナとして設計されたアンテナ12aとを本質的に備える発信器を含む。電子ユニット12は、非接触の自動化されたチップ内又はチップ外でのデータの書き込み及び/又は読み取りのために適合される。書き込まれるデータは、例えば、電子ユニット12を携帯情報端末PDA上のコンピュータプログラム製品とペアリングするための個人識別子を含む。このようにして、薬剤容器18、より具体的には、そのポンプキャップ/電子ユニット12が、カウントされるポンププロセスを、薬剤容器18の利用者の携帯情報端末上のコンピュータプログラム製品に排他的に通信することを確実にする。電子ユニット12から読み取られるデータは、ポンプキャップ10の作動を反映する信号を含む。発信されるこのデータ電信は、各利用者の携帯情報端末PDA上のコンピュータプログラム製品のペアリング中に電子ユニット12に書き込まれた個人識別子を更に含むことができる。

0033

図1aにおいてコイルとして設計されたアンテナ12aを介して、携帯情報端末PDAにより発信され、アンテナ12aにより受け取られた電磁エネルギーを、エネルギー生成回路を通じて電子ユニット12に集め、ここではコンデンサとして実現された運転エネルギー貯蔵ユニット12cに電気エネルギーとして保存することができる。このようにして、(例えば、個人識別子を含むデータ電信で)ポンプキャップ10の作動を反映する信号を発信する際に、チップモジュールの次のエネルギー供給のために電気エネルギーを利用できる。

0034

図1の変形例では、発信器の電子ユニット12はポンプキャップに統合されている。発信器は、利用者が携帯情報端末上のコンピュータプログラム製品を起動させた場合にのみ携帯情報端末からの運転エネルギーを受けるように適合される。この場合、PDAは、適切なアンテナを介してエネルギーを発する。これに代わって、発信器及び/又はその電子ユニット12は、薬剤容器18上に位置するポンプキャップ10が携帯情報端末と十分に空間的に近接しており、かつ、このPDAが対応するアンテナを介して電子ユニット12のアンテナ12aにエネルギーを放出している限り、携帯情報端末PDAから運転エネルギーを永続的に受けるように適合される。

0035

電子ユニット12は、一変形例において、吐出プロセスを記録するように適合されたスイッチを有するセンサー12bを備える。このスイッチは、利用者が吐出プロセスが起こる程度にポンプキャップ10を押した場合に、薬剤容器18を閉じるための金属カプセル18aを介して電気的に橋絡される2つの電気接触により、特に単純な形態で形成することができる。金属カプセル18aなしで、例えば非導電性プラスチックから薬剤容器18の閉鎖部を設計する場合、センサー12bは、単に開閉スイッチセンサーとして設計されたスイッチであってもよい。このスイッチに代わって、電子ユニット12が吐出プロセスをそれぞれ表す信号を携帯情報端末PDAに送ることができるように、ポンププロセスを検出する静電容量式、磁気式又は他のセンサー12bを設けてもよい。

0036

センサー信号を記録及び処理し、これらをアンテナ12aを介して携帯情報端末PDAに発信することを可能にするため、電子ユニット12として、例えば、信号入力をそれぞれ有するNXP社(www.nxp.com)又はAMS社(www.ams.com)のNFCコンポーネントを使用してもよい。

0037

図1に示される変形例では、アンテナ12aは、ポンプキャップ10のアプリケータ連結部分10aのプラスチック材に埋め込まれている。ここで、ループとして設計されたコイルアンテナ12aは、アプリケータ連結部分10aの円錐に沿って先細りになるように複数回巻かれた巻き線を有する。別の変形例では、ここでは図示されないが、コイルアンテナ12aが、円柱形台座10cに、例えば、円柱形台座10cのカバーディスク又は管状部に受けられてもよい。

0038

図2及び図3に示される変形例では、電子ユニット12はポンプキャップ10のプラスチック材に埋め込まれていない。代わりに、電子ユニット12は、ポンプキャップ10とは独立して製造することができる、薬剤容器18用ポンプキャップ10のインレイの形態である別個の挿入物の一部である。

0039

ポンプキャップ10の管状部は、その一端(下側)で開いており、薬剤容器18の首部、例えばその上部を部分的に含む。円柱形台座10cのカバーディスクは、管状部をその一端(上側)で閉じており、薬剤液を吐出するために、薬剤容器18の金属カプセル18aの方向に押される。インレイは、円柱形台座のカバーディスクの内壁に位置しており、例えば点溶接によって接着又は固定される。このインレイは、図2aにも示されるように、薬剤容器18の薬剤吐出連結部分18cのための円形中心貫通開口(直径又は横寸法が数ミリメートル)を有するおよそ1ユーロ硬貨の直径寸法の円盤形状を有する。

0040

インレイは、薬剤容器18と面する側(図2の底部)に電子ユニット12を有する。図1の変形例と同様に、これは、一変形例において、吐出プロセスを記録するように適合されたスイッチを有するセンサー12bを備える。このスイッチは、利用者が吐出プロセスが起こる程度にポンプキャップ10を押した場合に、薬剤容器18を閉じるための金属カプセル18aを介して電気的に橋絡される2つの電気接触により、特に単純な設計で形成することができる。金属カプセル18aなしで、例えば非導電性プラスチックから薬剤容器18の閉鎖部を設計する場合、センサー12bは、単に開閉スイッチとして設計されたスイッチであってもよい。このスイッチに代わって、電子ユニット12が薬剤吐出プロセスを適切に表す信号を携帯情報端末PDAに送ることができるように、ポンププロセスを検出する静電容量式、磁気式又は他のセンサー12bを設けてもよい。

0041

他の点では、この電子ユニット12は、図1及び図1aに関連して説明した変形例と一致する。図2の変形例では、インレイのシート材は、約100μmの厚さを有する、例えばポリエチレン(PE)又はポリ塩化ビニル(PVC)などのプラスチックからなるプラスチックフィルムの層である。ここではコイルアンテナとして設計されたアンテナ12aは、このプラスチックフィルムに取り付けられ、センサ12bも含む電子ユニット12と接触する。

0042

図3の変形例では、図2の変形例とは異なり、インレイは複数の層で設計されており、図3の変形例におけるインレイのシート材は、75μmの厚さを有する、例えばポリエチレン(PE)又はポリ塩化ビニル(PVC)などのプラスチックからなるプラスチックフィルムの複数の層である。個々の層の間にはコイルアンテナ12aの巻き線が配置される。このプラスチックフィルムの積層体には、一変形例において、アンテナ12aに加え、運転エネルギー貯蔵ユニット12cが配置される。上述した異なる変形例におけるコイルアンテナ12aの寸法及び設計については、例えば、「AntennaCircuit Design forRFID Applications」(AN710、Youbok Lee Ph.D.著、2003年、Microchip Technology社)が引用される。コイルアンテナ12aの寸法及び設計に関する別の文献としては、電子ユニットに挿入可能な多様な異なるRFIDチップにもよるが、「RFID Design Fundamentals and Applications」(Albert Lozano−Nieto著、CRCPress Taylor & Francis Group、6000ブロークンサウンドパークウェイNW、スート300 ボカラトンFL33487−2742、(c)2011年、Taylor and Francis Group,LLC)が挙げられる。コイルアンテナ12aの寸法及び設計に関する文献の別の例としては、「Design of Antennas for RFID Application」(Ming−Tao Zhang et al.著)、「Development and Implementation of RFID Technology」(Cristina TURCU編集、ISBN 978−3−902613−54−7、554頁、2009年2月、オーストリアウィーン、I−Tech)が挙げられる。

0043

図1による対応する電子ユニット12を有するポンプキャップ、又は、図2及び図3によるインレイを有するポンプキャップ10は、容器組立体を形成するために薬剤容器18と組み合わされ、薬剤容器には鼻腔スプレー、例えば、溶液又は懸濁液の形態の、好ましくはアゼラスチン塩酸塩−フルチカゾンプロピオン酸配合、Dymista(登録商標)鼻腔スプレーが入れられる。この懸濁液1gにはアゼラスチン塩酸塩1,000μg及びフルチカゾンプロピオン酸365μgが含有され、1噴射0.14gにはアゼラスチン塩酸塩137μg及びフルチカゾンプロピオン酸50μgが含有され、鼻腔スプレーのその他の成分としては、エデト酸二ナトリウムグリセロール微晶質セルロース、及びカルメロースナトリウムポリソルベート80塩化ベンザルコニウムフェニルエチルアルコール、及び精製水が示される。

0044

携帯情報端末PDA上で動くコンピュータプログラム製品は、準備モードVBMにおいて、ポンプキャップ10(のインレイ内又は直接)に位置する各電子ユニット12と携帯情報端末PDAのペアリングを生成する。この目的のため、利用者は、コンピュータプログラム製品の準備モードを開始し、携帯情報端末PDAを電子ユニット12を含むポンプキャップ10と空間的に近接させる。これにより、コンピュータプログラム製品の準備モードVBMにおいて、NFC規格ISO/IEC14443A及びB又はISO/IEC15693により、携帯情報端末PDAのNFC機能(コイル、制御エレクトロニクス、及びプロセッサオペレーティングシステム内の適切なNFC制御ソフトウェア(=NFCプロトコルスタック))を介して、電磁エネルギーの放出が開始される。電子ユニット12が、携帯情報端末PDA内のアンテナからコイルアンテナ12aを介して十分な電磁エネルギーを受けると、直ちに電子ユニット12が起動し、コイルアンテナ12aから発信された確認信号と作用する。ここで、携帯情報端末PDAは、例えば、アンテナ12aを介して電子ユニット12により受信される(英数字の)複数桁の個人識別子を発信し、ここでは詳細には図示されていない電子ユニット12のチップの不揮発性記憶装置EPROMに保存する。

0045

これに代わって、電子ユニット12の起動後に、該ユニットが、チップの記憶装置から、そこに記憶された複数桁の個人識別子、例えば英数字の識別子を、アンテナ12aを介して携帯情報端末PDAに発信することも可能である。

0046

どちらの変形例においても、一方で携帯情報端末PDAと、他方でポンプキャップ10内の電子ユニット12とが、互いに調整されることが達成される。そのため、コンピュータプログラム製品は、ポンプキャップ10の作動を反映する信号から薬剤容器18からの吐出プロセスを後で受け取る際に、これらの信号を他の容器に割り当てずに排他的に確実に処理することができる。また、吐出メーターは0にリセットされる。

0047

携帯情報端末PDA、及び、同時に実行されるコンピュータプログラム製品によりポンプキャップ10の作動による薬剤容器18からの吐出プロセスを反映する信号を記録し、これらの信号を携帯情報端末PDAの画面上に表示することを可能にするために、ポンプキャップ10(のインレイ内又は直接)に位置する電子ユニット12は、起動モードAWMで起動する。

0048

この目的のため、利用者は、コンピュータプログラム製品を開始し、携帯情報端末PDAを電子ユニット12を含むポンプキャップ10と空間的に近接させる。これにより、コンピュータプログラム製品の準備モードVBMにおいて、NFC規格ISO/IEC14443A及びB又はISO/IEC15693により、携帯情報端末PDAのNFC機能(コイル、制御エレクトロニクス、及びプロセッサオペレーティングシステム内の適切なNFC制御ソフトウェア(=NFCプロトコルスタック))を介して、電磁エネルギーの放出が開始される。電子ユニット12が、携帯情報端末PDAのアンテナからコイルアンテナ12aを介して十分な電磁エネルギーを受けると、直ちに電子ユニット12が起動する。発信された電磁エネルギーが十分であると、電子ユニット12は、携帯情報端末PDAに、個人識別子と共に、短い「アクティブ信号」を発信する。これは、利用者が携帯情報端末PDAを電子ユニット12を含むポンプキャップ10と空間的に近接させた後、通常、1,2秒以内に起こる。「アクティブ信号」が受信され、曳いては、ポンプキャップ10の作動を反映する信号により薬剤容器18からの吐出プロセスを検出するために携帯情報端末PDAが準備され、これらの信号を処理し、携帯情報端末PDAの画面上に表示することが可能であることが、コンピュータプログラム製品により、携帯情報端末PDAの画面上の視覚的な又は聴覚的なメッセージを通じて示される。

0049

コンピュータプログラム製品の次の工程では、携帯情報端末PDAを受信モードEMに維持する。この受信モードEMでは、コンピュータプログラム製品は、ポンプキャップ10の作動による薬剤容器18からの吐出プロセスを反映する信号を、電子ユニット12がコイルアンテナ12aを介して発信するように、利用者がポンプキャップ10を作動するのを待機する。

0050

吐出プロセスの計数が利用者によるポンプキャップ10の動作に依存しないようにするために、ポンプキャップ10の全作動は、電子ユニット12によって携帯情報端末PDAに発信される。しかしながら、コンピュータプログラム製品は、ポンプキャップ10の2回の作動の間にどのくらいの時間が経過したかを評価する。2回以上のポンプキャップ10の作動が非常に短い時間間隔(約1〜4秒)で電子ユニット12によって信号で送られた場合、これは、コンピュータプログラム製品により、いわゆる薬剤容器18のプライミングとして分類され、コンピュータプログラム製品は吐出メータを増加させるのをやめ、携帯情報端末PDAの画面上に現在の状態を表示する。

0051

2回のポンプキャップ10の作動が短い時間間隔(約4〜10秒)で電子ユニット12によって携帯情報端末PDAに信号で送られた場合、これは、コンピュータプログラム製品により、2回の吐出プロセス(利用者の各鼻腔につき1回の吐出プロセス)として分類され、コンピュータプログラム製品はこれに応じて吐出メーターを増加させ、携帯情報端末PDAの画面上に現在の状態を表示する。また、吐出プロセスの回数は、後の使用のために、現在の日付/時間表示と共に携帯情報端末PDAの記憶装置に保存される。

0052

ポンプキャップ10の2回の作動間の異なる時間間隔により、薬剤容器18のいわゆるプライミングと、2回の吐出プロセスとを区別することは上記で説明された。詳述されていない一変形例では、ポンプキャップ10が2回作動した場合、その時間的間隔とは無関係に、コンピュータプログラム製品内の吐出メーターをそれに応じて増加させ、現在の状態を携帯情報端末PDAの画面上に表示する。詳述されていない別の変形例では、2回より多いポンプキャップ10の作動が、所定の時間、例えば5〜15秒以内で、コンピュータプログラム製品に信号で送られた場合、コンピュータプログラム製品内の吐出メーターが2増加し、現在の状態を携帯情報端末PDAの画面上に表示する。

0053

別の変形例では、ポンプキャップ10(のインレイ内又は直接)に位置する各電子ユニット12が携帯情報端末PDAとペアリングされた後、第1の工程で、携帯情報端末PDAの画面上のメッセージにより、プライミングを利用者に通知する。ここで信号化された時間間隔は、後のポンプキャップ10の作動の信号経過と比較するために、コンピュータプログラム製品に記録及び保存される。第2の工程では、携帯情報端末PDAの画面上のメッセージにより、2回の吐出プロセス(利用者の各鼻腔につき1回の吐出プロセス)が実行されたことを利用者に通知する。ここで信号化された時間間隔も、後のポンプキャップ10の作動の信号経過と比較するために、コンピュータプログラム製品に記録及び保存される。

0054

ポンプキャップ10の次の動作では、信号化されたポンプキャップ10の作動の時間経過が、保存された経過と比較される。分類されたポンプキャップ10の作動に応じて、コンピュータプログラム製品はそれに応じて吐出メーターを2増加し(動作がプライミングに分類される場合は増加しない)、現在の状態を携帯情報端末PDAの画面上に表示する。

0055

コンピュータプログラム製品の上記の機能に加え、ポンプキャップ10の各電子ユニット12と携帯情報端末PDAとの一番最近のペアリング以降に数えられた吐出イベントを表示する履歴表示モードが提供される。この目的のため、携帯情報端末PDAに保存された吐出プロセスが、日付及び時間表示と共に、携帯情報端末PDAの記憶装置から読み取られ、リスト又はグラフに処理され、例えば時系列に沿って示される。

0056

更に、利用者が次の投薬を実行すべきである1回又は複数回の日付又は時間間隔を入力することができるアプリケーションリマインダモードEEMが提供される。次の投薬までどのくらい時間が残っているかが携帯情報端末PDAの画面上に表示される。投与の特定の時点で、携帯情報端末PDAは、視覚的及び/又は聴覚的及び/又は触覚的アラームを出す。

0057

ここに記載されたコンピュータプログラム製品の機能は、利用者のための別の多くの機能及びオプションを更に可能にするコンピュータプログラム製品(アプリケーション,app)に統合することもできる。例えば、多様な症状をその重度頻度で記録し、必要に応じて、薬剤の投与サイクル相関させることができる。

0058

上述の変形例、並びに、その設計及び動作の態様は、構造、機能、及び特徴のより良い理解のために役立つだけであり、本開示の例示的な実施形態に限定するものではない。図面は部分的な概略図であり、機能、効果、技術的設計、及び特徴を図示するために、本質的な特徴及び機能が、いくつかの場合、相当に拡大されている。この点に関して、図面又は本文中に開示されている各機能、各原理、各技術的特徴、及び各特性は、全ての特許請求の範囲、本文及び他の図面中の全ての特徴や、本開示に含まれる、又はその結果として得られる別の機能、原理、技術的設計、及び特徴と、記載された変形例の全ての可能な組み合わせが含まれるように、自由かつ任意に組み合わせることができる。

0059

本文中の、すなわち、説明の各セクション、特許請求の範囲における全ての個々の設計の組み合わせ、また、本文中、特許請求の範囲、及び図面における異なる変形例の組み合わせも可能である。また、特許請求の範囲は、開示を限定するものではなく、示される全ての特徴の可能な組み合わせを除外するものではない。また、開示された全ての特徴は、個々に、また、全ての別の特徴と組み合わせて、明示的に開示される。

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