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技術 総コレステロール値およびLDLコレステロール値を低下させる水性形態または粉末形態の水分散性ステロール/スタノール強化高ポリフェノール・ハーブティー

出願人 チュビタック(ターキービリムセルヴィテクノロジクアラスティルマクルム)
発明者 セサレッティンアラサルバーアイシェカラダグエブルペルヴァン
出願日 2015年3月11日 (5年11ヶ月経過) 出願番号 2017-547989
公開日 2018年5月17日 (2年9ヶ月経過) 公開番号 2018-512131
状態 不明
技術分野
  • -
主要キーワード 多孔質袋 強化粉末 低酸性食品 加熱構成 消費期間 高圧バルブ 水系製品 ザラザラ感
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年5月17日)のものです。
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図面 (4)

課題・解決手段

本発明は、水分散性の改善された、ポリフェノール強化ハーブティー抽出物および疎水性植物ステロールスタノールを含む、水性または粉末形態のハーブティー製品の製造方法に関する。この方法は、疎水性植物ステロールを、水性ポリフェノール強化ハーブティー抽出物を含有する乳化剤、または、後で茶抽出物混和される水と乳化剤の混合物送達媒体中に、分散または懸濁させることを含み、得られた混合物は、高せん断を発生させることにより衝撃力に晒して、実質的に釣り曲線に従う30μm未満、好ましくは10μm未満の微粒子を生成する。任意選択で、この方法は加熱を必要とするが、加熱は微生物による腐敗を防止する殺菌のためには望ましい。したがって、この方法は、1つ以上の加熱工程を必要とし、この工程は、均質化の前または後に適用され、あるいは両方を加熱することができる。さらなる実施態様において、主として植物ステロールおよびハーブティー抽出物を含むこの水性均質化分散物は、噴霧乾燥または凍結乾燥または真空乾燥されて、水分散性ステロール補強粉末茶となる。植物ステロール強化ハーブティー抽出物およびその乾燥形態は、医薬または栄養学的製品および飲料の調製、ならびに、かかる製品の医学的適用に使用することができる。

概要

背景

食生活や生活習慣の変化は、食物中に含まれるコレステロールの大量摂取による血中コレステロールの増加を招き、したがって、特に、世界的に増加傾向にある高脂血症動脈硬化不整脈心筋梗塞等の心血管疾患発症要因となっている。食物介入によって冠動脈心疾患リスクを軽減することに大きな努力が集められている。植物ステロールは、コレステロールの体内への吸収を妨げ、血清中コレステロール濃度を低下させることが見出されている。

米国特許第5,578,334号に開示されているように、植物ステロールは、コレステロールの構造に似た化学構造を有するので、腸のコレステロール吸収阻害し、それによって血清コレステロール濃度を低下させることが知られている。植物ステロールは、植物油ナッツ、種子、穀物マメ果物および野菜等の植物性食品を介してのみヒトに利用可能である。従来の食品からの植物ステロールの現在の日常摂取量は、異なる母集団間で160〜400mgの範囲であると推定される。血中コレステロール濃度を低下させる目的で最適と考えられる植物ステロールの1日の投与量は、2〜3gである。

しかしながら、植物ステロールは水と油の両方への溶解性が低いという欠点を有しており、したがって食品に容易に適用することはできない。このような状況下で、油相に優れた溶解性を示す植物ステロールエステルが開発されている(米国特許第3,751,569号および国際公開WO00061694号)。この方法の欠点は、エステル化を実施するために非食品グレード触媒および試薬を使用している点である。別の欠点は、他の欠点に加えて、植物ステロールエステルを組み込むことができる食品の種類が、マーガリン食用油およびマヨネーズ等の特定の脂肪系食品に限定される点である。これは、かかる植物ステロールの摂取が大量の食用油の摂取を招くというこのような矛盾のため、非常に不都合である。このため、ステロール類を容易に分散または溶解させる水系製品を開発することが急務である。そのような製品を提供する試みがいくつかあるが、成功率は限定されている。既知の方法には、植物性ステロール粉砕または粉砕して溶解度を増加させること(米国特許第3,881,005号および同第4,195,084号)が含まれるが、微粉化ステロール粒子は、濡れにくく、容易に凝集し、一般に水面に浮くので、微粉化ステロール粒子単独では食物マトリックス中に良好な組み込み性を達成するには不十分である。したがって、植物ステロールの微粉化は、乳化剤のさらなる使用と組み合わされる。欧州特許第0897671号には、150℃で融解する植物ステロール等の高融点脂質と非ステロール乳化剤とを、乳化剤対脂質の比を1:2(w:w)未満として混合し、この混合物を150℃で加熱して溶融させる方法が含まれる。高せん断を用いて溶融混合物沸騰水中に分散させ、混合物の温度を95℃に維持する。フィトステロールは、水性分散液中で15μm未満、好ましくは10μm未満の粒子サイズを有すると報告されている。

国際公開WO2003105611号において、コカコーラは、粘度の増加および安定剤またはガムを使用した場合の官能的印象損失を回避するため、または、ジュースの表面にリングが形成されたり、底に沈んだりするのを回避するために乳化剤または増粘剤を添加することなく、果物飲料に植物ステロールを組み込んでいる。

ポリフェノールに富んだハーブティー抽出物は、抗菌免疫刺激、抗発癌性、および抗炎症活性等の生理活性特性によって、様々な食品および飲料、医薬品および栄養補助食品を開発するために使用することができる。また、メタボリックシンドローム、例えば、高脂血症、脂質異常症および高血圧症を含むいくつかの心血管代謝性危険因子群等に対する防御効果についても同様であり、腹部肥満およびインスリン抵抗性はこの群の核となる要因である。しかしながら、ポリフェノールに富んだ茶抽出物熱水抽出後に冷却すると、ポリプレンタンパク質および/またはカフェイン複合体を含む物質ティークリーム)が沈殿を始め、これは、低酸性食品嗜好性への感覚的寄与のゆえに大部分の飲料が消費される低pH(pH<5)値で増加することが知られている。不溶性複合体の溶解度を増大させるアルカリ処理を行った後、残留する低温不溶性茶固形物を除去するために遠心分離を行うもの(米国特許第3,163,539号)、または、タンナーゼおよび細胞壁分解酵素を含む酵素を使用するもの(米国特許第3,639,375号)を含む、色および透明度の良好な冷水可溶性茶濃縮物を得る方法が多数ある。ポリフェノール−タンパク質−カフェイン複合体の溶解度を増加させるためにアルカリ性化学物質を使用することは、の健康関連の主要な生理活性化合物であるポリフェノールを分解し、高速で遠心分離を適用することは、最終製品中のこれら健康関連化合物の損失を増加させる。酵素の使用は高価であり、茶の煮汁または煎じ液を非常に明るい色にするかもしれない。したがって、茶抽出物中に疎水性成分(例えばステロール)を組み込むには、これらの成分が系の不安定性を増加させず、最終製品が密度相違により分離せず、健康に関連する生理活性化合物を、最終製品のテクスチャーに不快な影響を与えることなく、その処方に存在させることを確実とするような特別な処理を必要とする。

茶およびステロールを一緒に使用することに関する特許である国際公開WO2006074752号は、植物ステロール、乳化剤、および茶等の粒状成分を含む多孔質袋に関する。ステロールエステルおよび乳化剤は、60℃または80℃付近で一緒に加熱され、室温に冷却され、茶葉と混合され、袋に入れられた後、熱湯に浸されて最終的な飲料を得る。発明者らは、多孔質袋の存在が、魅力的な印象をあまり与えず、したがって、回避または低減されることが好ましい茶表面上での植物ステロールエステル小滴の形成を減少させると主張する。

概要

本発明は、水分散性の改善された、ポリフェノール強化ハーブティー抽出物および疎水性植物ステロールスタノールを含む、水性または粉末形態のハーブティー製品の製造方法に関する。この方法は、疎水性植物ステロールを、水性ポリフェノール強化ハーブティー抽出物を含有する乳化剤、または、後で茶抽出物と混和される水と乳化剤の混合物の送達媒体中に、分散または懸濁させることを含み、得られた混合物は、高せん断を発生させることにより衝撃力に晒して、実質的に釣り曲線に従う30μm未満、好ましくは10μm未満の微粒子を生成する。任意選択で、この方法は加熱を必要とするが、加熱は微生物による腐敗を防止する殺菌のためには望ましい。したがって、この方法は、1つ以上の加熱工程を必要とし、この工程は、均質化の前または後に適用され、あるいは両方を加熱することができる。さらなる実施態様において、主として植物ステロールおよびハーブティー抽出物を含むこの水性均質化分散物は、噴霧乾燥または凍結乾燥または真空乾燥されて、水分散性ステロール補強粉末茶となる。植物ステロール強化ハーブティー抽出物およびその乾燥形態は、医薬または栄養学的製品および飲料の調製、ならびに、かかる製品の医学的適用に使用することができる。無し

目的

本発明の目的は、実質的に安定な疎水性植物ステロールを補強した水性ポリフェノール強化ハーブティー抽出物を含有する食品および飲料、ならびにその製造方法を提供する

効果

実績

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請求項1

1種以上の実質的に安定な疎水性植物ステロール補強した1種以上の水性ポリフェノール強化ハーブティー抽出物を含有する食品および飲料の製造方法。

請求項2

カメリアシネンシスから作られた緑茶紅茶、烏龍、および白茶を含むハーブティー、または、ジャスミンリンデンルイボスローズヒップアニス朝鮮人参カモミールローズマリーセージミントメリッサエキナセアグアバの葉およびそれらの混合物を含む他の典型的なハーブティーを用いることができる、請求項1に記載の方法。。

請求項3

疎水性植物ステロールを懸濁させる場合には、水性媒体の濃度は、水性媒体1リットル当たり約10グラム〜約200グラムの植物ステロールである、請求項1に記載の方法。

請求項4

水性媒体は、水性ハーブティー抽出物を乳化剤または安定剤と組み合わせて含むことができる、請求項1に記載の方法。

請求項5

疎水性植物ステロールを、水性ポリフェノール強化ハーブティー抽出物を含有する、好ましくは高いHLB値を有する乳化剤または乳化剤/安定剤の混合物の送達媒体中に、分散または懸濁させることを伴い、得られた混合物を、高せん断ミキサーコロイドミル、または高圧バルブホモジナイザー、またはマイクロフルイダイザーにより均質化する、請求項1に記載の方法。

請求項6

乳化剤/安定剤は、任意の種類のイオン性および非イオン性食品グレードの乳化剤またはそれらの混合物とすることができ、親水性−親油性バランス(HLB)は、好ましくは約15〜18程度の高い(より親水性の)ものであり、ソルビタン脂肪酸エステルポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルレシチンショ糖脂肪酸エステルポリグリセリン脂肪酸エステル脂肪酸およびその酸性エステルモノ−およびジグリセリド、またはキラヤ抽出物等の乳化特性を有する任意の天然抽出物、ならびにアラビアガムガム類セルロースアルギン酸等の多糖類から選択することができる、請求項5に記載の方法。

請求項7

せん断は、高せん断ミキサー、コロイドミル、ボールミル、高圧バルブホモジナイザー、マイクロフルイダイザー、または他の機械的もしくは音波装置を用いることにより生成することができ、30μm未満、好ましくは10μm未満であり、実質的に釣曲線分布に従う微粒子を生成する(図1)、請求項5に記載の方法。

請求項8

緩衝液またはpH調節剤(例えば、クエン酸酒石酸リン酸酢酸、これらの酸のいずれかの塩、水酸化ナトリウムおよび重炭酸ナトリウム)、着色料香料酸化防止剤(例えば、アスコルビン酸亜硫酸水素ナトリウム亜硫酸ナトリウムブチル化ヒドロキシアニソールブチル化ヒドロキシトルエン、α−トコフェロール)等の付加化合物を、均質化工程の前または後のいずれかに分散液に含むことができる、請求項5に記載の方法。

請求項9

1つ以上の加熱構成を必要とし、この工程は均質化の前または後に適用され、あるいは両方を加熱する、請求項5に記載の方法。

請求項10

均質化の前の分散液を、任意選択で、約1分〜60分の間、20℃〜約65℃の温度に加熱する、請求項5に記載の方法。

請求項11

分散液を、任意選択で、約1分〜20分の間、100℃の温度に加熱する、請求項5に記載の方法。

請求項12

加熱された分散液を約25℃に冷却する、請求項5に記載の方法。

請求項13

分散液の均質化は、マイクロフルイダイザーまたは高圧ホモジナイザー等のホモジナイザーで行う、請求項5に記載の方法。

請求項14

分散液を予め高せん断ミキサーで処理することができる、請求項5に記載の方法。

請求項15

均質化を、好ましくは4,000〜20,000psiの間で行うことができる、請求項5に記載の方法。

請求項16

単一または多段の異なる圧力で均質化を行う、請求項5に記載の方法。

請求項17

水性ポリフェノール強化ハーブティー抽出物は、固定床反応器並流もしくは向流連続反応器等の様々な装置を用いて茶葉溶媒(一般には熱水)抽出することにより、または単に茶を淹れることによって製造することができる、請求項5に記載の方法。

請求項18

溶媒は、不溶性部分の分離およびポリフェノールの保存を容易にする酸性緩衝液とすることができ、抽出物中の不溶性部分は、遠心分離によって分離することができ、遠心分離液または濾液固形分濃度またはpHは、分離工程の後または前に調整することができる、請求項17に記載の方法。

請求項19

主として植物ステロールおよびハーブティー抽出物を含むこの水性均質化分散物は、噴霧乾燥または凍結乾燥または真空乾燥されて、多糖類、マルトデキストリン、アラビアガム、デンプンおよびデンプン誘導体加工デンプン寒天、アルギン酸、ガム、セルロース、微晶質セルロース等であるが、これらに限定されない賦形剤、または脱脂粉乳ホエータンパク質等のタンパク質の存在下で、水分散性ステロール補強粉末茶となる、請求項5に記載の方法。

請求項20

乾燥生成物中の賦形剤の含量は、2〜40重量%、好ましくは約5〜20重量%の範囲である、請求項19に記載の方法。

請求項21

粉末は、約10重量%〜約60重量%の植物ステロール、好ましくは約30重量%〜40重量%の植物ステロールを含むことができる、請求項19の方法により製造された製品

請求項22

組成物の残部は、水性ハーブティー抽出物および賦形剤、安定剤の乾燥物からなることができる、請求項19の方法により製造された製品。

請求項23

粉末の流動性は、任意選択で、リン酸三カルシウムタルクステアリン酸およびその塩、ポリエチレングリコールまたはヒュームド二酸化ケイ素などの凝結防止剤の使用によって改善する、請求項19に記載の方法。

請求項24

植物ステロール強化ハーブティー抽出物およびその乾燥形態は、医薬または栄養学的製品および飲料の調製、ならびに、かかる製品の医学的適用に使用することができる、請求項5および19に記載の方法により製造された製品。

請求項25

茶ポリフェノール等のさらなる成分を含むことができる、請求項5および19に記載の方法により製造された製品。

技術分野

0001

本発明は、ポリフェノール強化ハーブティー抽出物および疎水性植物ステロールスタノールを含有する、水性または粉末形態組成物の分野およびその製造方法に関する。特に示さない限り、本明細書および特許請求の範囲で使用される「植物ステロール」という用語は、植物ステロールおよび植物スタノールの両方を含むことを意図する。具体的には、本発明は、植物ステロール/スタノールが長期間の貯蔵中に安定している、優れた品質保持および安定性を有する植物ステロール含有茶飲料に関する。本発明はまた、水に容易に分散可能な植物ステロール含有インスタント茶粉末に関する。さらに、本発明は、特に、水性または粉末のいずれかの形態の、かかるステロール/スタノール含有高ポリフェノールハーブティーを製造する方法、および食品、飲料、医薬品および栄養補助食品におけるそれらの使用に関する。典型的なハーブティーには、カメリアシネンシス(Camellia sinensis)から作られた緑茶紅茶、烏龍、および白茶が含まれる。他の典型的なハーブティーには、ジャスミンリンデンルイボスローズヒップアニス朝鮮人参カモミールローズマリーセージミントメリッサエキナセアグアバの葉およびそれらの混合物が含まれる。

背景技術

0002

食生活や生活習慣の変化は、食物中に含まれるコレステロールの大量摂取による血中コレステロールの増加を招き、したがって、特に、世界的に増加傾向にある高脂血症動脈硬化不整脈心筋梗塞等の心血管疾患発症要因となっている。食物介入によって冠動脈心疾患リスクを軽減することに大きな努力が集められている。植物ステロールは、コレステロールの体内への吸収を妨げ、血清中コレステロール濃度を低下させることが見出されている。

0003

米国特許第5,578,334号に開示されているように、植物ステロールは、コレステロールの構造に似た化学構造を有するので、腸のコレステロール吸収阻害し、それによって血清コレステロール濃度を低下させることが知られている。植物ステロールは、植物油ナッツ、種子、穀物マメ果物および野菜等の植物性食品を介してのみヒトに利用可能である。従来の食品からの植物ステロールの現在の日常摂取量は、異なる母集団間で160〜400mgの範囲であると推定される。血中コレステロール濃度を低下させる目的で最適と考えられる植物ステロールの1日の投与量は、2〜3gである。

0004

しかしながら、植物ステロールは水と油の両方への溶解性が低いという欠点を有しており、したがって食品に容易に適用することはできない。このような状況下で、油相に優れた溶解性を示す植物ステロールエステルが開発されている(米国特許第3,751,569号および国際公開WO00061694号)。この方法の欠点は、エステル化を実施するために非食品グレード触媒および試薬を使用している点である。別の欠点は、他の欠点に加えて、植物ステロールエステルを組み込むことができる食品の種類が、マーガリン食用油およびマヨネーズ等の特定の脂肪系食品に限定される点である。これは、かかる植物ステロールの摂取が大量の食用油の摂取を招くというこのような矛盾のため、非常に不都合である。このため、ステロール類を容易に分散または溶解させる水系製品を開発することが急務である。そのような製品を提供する試みがいくつかあるが、成功率は限定されている。既知の方法には、植物性ステロール粉砕または粉砕して溶解度を増加させること(米国特許第3,881,005号および同第4,195,084号)が含まれるが、微粉化ステロール粒子は、濡れにくく、容易に凝集し、一般に水面に浮くので、微粉化ステロール粒子単独では食物マトリックス中に良好な組み込み性を達成するには不十分である。したがって、植物ステロールの微粉化は、乳化剤のさらなる使用と組み合わされる。欧州特許第0897671号には、150℃で融解する植物ステロール等の高融点脂質と非ステロール乳化剤とを、乳化剤対脂質の比を1:2(w:w)未満として混合し、この混合物を150℃で加熱して溶融させる方法が含まれる。高せん断を用いて溶融混合物沸騰水中に分散させ、混合物の温度を95℃に維持する。フィトステロールは、水性分散液中で15μm未満、好ましくは10μm未満の粒子サイズを有すると報告されている。

0005

国際公開WO2003105611号において、コカコーラは、粘度の増加および安定剤またはガムを使用した場合の官能的印象損失を回避するため、または、ジュースの表面にリングが形成されたり、底に沈んだりするのを回避するために乳化剤または増粘剤を添加することなく、果物飲料に植物ステロールを組み込んでいる。

0006

ポリフェノールに富んだハーブティー抽出物は、抗菌免疫刺激、抗発癌性、および抗炎症活性等の生理活性特性によって、様々な食品および飲料、医薬品および栄養補助食品を開発するために使用することができる。また、メタボリックシンドローム、例えば、高脂血症、脂質異常症および高血圧症を含むいくつかの心血管代謝性危険因子群等に対する防御効果についても同様であり、腹部肥満およびインスリン抵抗性はこの群の核となる要因である。しかしながら、ポリフェノールに富んだ茶抽出物熱水抽出後に冷却すると、ポリプレンタンパク質および/またはカフェイン複合体を含む物質ティークリーム)が沈殿を始め、これは、低酸性食品嗜好性への感覚的寄与のゆえに大部分の飲料が消費される低pH(pH<5)値で増加することが知られている。不溶性複合体の溶解度を増大させるアルカリ処理を行った後、残留する低温不溶性茶固形物を除去するために遠心分離を行うもの(米国特許第3,163,539号)、または、タンナーゼおよび細胞壁分解酵素を含む酵素を使用するもの(米国特許第3,639,375号)を含む、色および透明度の良好な冷水可溶性茶濃縮物を得る方法が多数ある。ポリフェノール−タンパク質−カフェイン複合体の溶解度を増加させるためにアルカリ性化学物質を使用することは、茶の健康関連の主要な生理活性化合物であるポリフェノールを分解し、高速で遠心分離を適用することは、最終製品中のこれら健康関連化合物の損失を増加させる。酵素の使用は高価であり、茶の煮汁または煎じ液を非常に明るい色にするかもしれない。したがって、茶抽出物中に疎水性成分(例えばステロール)を組み込むには、これらの成分が系の不安定性を増加させず、最終製品が密度相違により分離せず、健康に関連する生理活性化合物を、最終製品のテクスチャーに不快な影響を与えることなく、その処方に存在させることを確実とするような特別な処理を必要とする。

0007

茶およびステロールを一緒に使用することに関する特許である国際公開WO2006074752号は、植物ステロール、乳化剤、および茶等の粒状成分を含む多孔質袋に関する。ステロールエステルおよび乳化剤は、60℃または80℃付近で一緒に加熱され、室温に冷却され、茶葉と混合され、袋に入れられた後、熱湯に浸されて最終的な飲料を得る。発明者らは、多孔質袋の存在が、魅力的な印象をあまり与えず、したがって、回避または低減されることが好ましい茶表面上での植物ステロールエステル小滴の形成を減少させると主張する。

先行技術

0008

米国特許第5,578,334号
米国特許第3,751,569号
国際公開WO00061694号
米国特許第3,881,005号
米国特許第4,195,084号
欧州特許第0897671号
国際公開WO2003105611号
米国特許第3,163,539号
米国特許第3,639,375号
国際公開WO2006074752号

0009

本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものである。ステロールの水溶性最終生成物に添加する前に改善されるが、茶抽出物中のポリフェノール−タンパク質−カフェイン複合体が沈殿に寄与するために、ステロールおよび茶抽出物を含む系の安定性は、ステロールおよび果実ジュース抽出物または任意の水性食品を含有する任意の系とは異なるであろう。

0010

本発明の目的は、実質的に安定な疎水性植物ステロールを補強した水性ポリフェノール強化ハーブティー抽出物を含有する食品および飲料、ならびにその製造方法を提供することにある。具現化され、広範に説明されている発明の目的に従ってこれらまたは他の利点の少なくとも1つを達成するために、発明者らは、疎水性植物ステロールと水性ポリフェノール強化ハーブティー抽出物から本質的になる、実質的に安定な分散液を製造する方法を見出した。

0011

この方法は、疎水性植物ステロールを、水性ポリフェノール強化ハーブティー抽出物を含有する乳化剤の送達媒体中に分散または懸濁させ、得られた混合物を、高せん断を生成することによって衝撃力曝すことを伴う。せん断は、高せん断ミキサーコロイドミルボールミル高圧バルブホモジナイザーマイクロフルイダイザー、または他の機械的もしくは音波装置を用いることにより、本発明の分散液を調製する際に発生させることができ、30μm未満、好ましくは10μm未満であり、実質的に釣曲線分布に従う微粒子を生成する(図1)。混合物の粒径が減少すると、送達媒体の有効性および安定性が増強される。より高い圧力は、粒径を減少させるだけでなく、茶不溶性化合物によって生成される複合体の寸法を減少させる。粒径が小さいほど、分散は良好であり、口中でのザラザラ感はより少なくなる。

0012

所望であれば、例えば最終混合物飲料配合物の調製に使用する場合、緩衝液またはpH調節剤(例えば、クエン酸酒石酸リン酸酢酸、これらの酸のいずれかの塩、水酸化ナトリウムおよび重炭酸ナトリウム)、着色料香料酸化防止剤(例えば、アスコルビン酸亜硫酸水素ナトリウム亜硫酸ナトリウムブチル化ヒドロキシアニソールブチル化ヒドロキシトルエン、α−トコフェロール)を、均質化工程の前または後のいずれかに分散液に含むことができ、例えば、酸味料は均質化の前に添加することができ、一方、香料および着色料は均質化の後に添加することができる。

0013

別の実施形態において、水性媒体は、乳化剤および/または安定剤と組み合わせた水性ハーブティー抽出物を含む。乳化剤/安定剤は、任意の種類のイオン性および非イオン性の食品グレードの乳化剤またはそれらの混合物とすることができる。親水性−親油性バランスHLB)は、好ましくは約15〜18程度の高い(より親水性の)ものであり、ソルビタン脂肪酸エステルポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルレシチンショ糖脂肪酸エステルポリグリセリン脂肪酸エステル脂肪酸およびその酸性エステルモノ−およびジグリセリド、またはキラヤ抽出物等の乳化特性を有する任意の天然抽出物、ならびにアラビアガムガム類セルロースアルギン酸などの多糖類から選択することができる。乳化剤は、そのステロール含量のみならず、ポリフェノールの溶解性をより高くし、不溶性茶固形物の量を減少させることによって、システムを安定化するのに役立ち、これらの安定剤の使用によって茶複合化合物の安定性も達成することができる。

0014

より広い態様において、ハーブティー抽出物の固形分等の水性媒体の固形分は、水性媒体1リットル当たり約100グラム〜200グラムであり、最終処方物中の目標濃度に応じて希釈時に設定することができる。

0015

さらに別の実施形態では、疎水性植物ステロールが水性媒体1リットルあたり約10グラム〜約200グラムの量の様々な濃度で懸濁されている水性媒体を、高せん断ミキサー、コロイドミル、または高圧バルブホモジナイザーもしくはマイクロフルイダイザーにより生成される高せん断力に晒してマイクロ粒子を生成する。

0016

一実施形態では、ホモジナイズ前の分散は加熱を必要としないが、微生物による腐敗を防止する殺菌のために加熱は望ましい。したがって、この方法は1つ以上の加熱工程を必要とし、この工程は、均質化の前または後に適用し、または両方を加熱することができる。

0017

一実施形態では、均質化前の分散液を、任意選択で、約0.1分〜60分の間、20℃〜約65または80℃の温度に加熱する。別の実施形態では、分散液を、任意選択で、均質化の前に1〜約20秒の間、100℃に加熱する。さらに別の実施形態では、加熱された分散液を約25℃に冷却する。

0018

さらなる実施形態では、分散液の均質化は、マイクロフルイダイザーまたは高圧ホモジナイザー等のホモジナイザーで行う。分散液を予め高せん断ミキサーで処理することができる。均質化は、好ましくは4,000〜20,000psi(27.6〜137.9MPa)の間で行うことができる。また、本発明は、単一または多段の異なる圧力で均質化を行うことに関するものであり、チャンバを通過する回数を増加させることにより、粒径がさらに減少する。

0019

別の実施形態では、水性ポリフェノール強化ハーブティー抽出物は、固定床反応器並流もしくは向流連続反応器等の様々な装置を用いて茶葉を溶媒(一般には熱水)抽出することにより、または単に茶を淹れることによって製造することができる。熱水(約80〜85℃)および向流式連続反応器を使用することによって、通常の淹茶よりも濃縮された液体抽出物を生成することができる。向流式連続反応器により、および単に茶を淹れることによって製造された茶抽出物は、約9〜25°ブリックスの範囲の茶固形分濃度を有する。溶媒は、不溶性部分の分離およびポリフェノールの保存を容易にする酸性緩衝液とすることができる。抽出物中の不溶性部分は、遠心分離によって分離することができる。透明な遠心分離液または濾液固形分濃度またはpHは、分離工程の後または前に調整することができる。

0020

さらなる実施形態では、主として植物ステロールおよびハーブティー抽出物を含むこの水性均質化分散物は、噴霧乾燥または凍結乾燥または真空乾燥されて、多糖類、マルトデキストリン、アラビアガム、デンプンおよびデンプン誘導体加工デンプン寒天、アルギン酸、ガム、セルロース、微晶質セルロース等であるが、これらに限定されない賦形剤、または脱脂粉乳ホエータンパク質等のタンパク質の存在下で、水分散性ステロール補強粉末茶となる。乾燥生成物中の賦形剤の含量は、2〜40重量%、好ましくは約5〜20重量%の範囲である。粉末は、約10%〜約60%の植物ステロール、好ましくは約30%〜40%の植物ステロールを含むことができる。組成物の残部は、水性ハーブティー抽出物および賦形剤、安定剤の乾燥物からなることができる。粉末の流動性は、リン酸三カルシウムタルクステアリン酸およびその塩、ポリエチレングリコールまたはヒュームド二酸化ケイ素などの凝結防止剤の使用によって改善することができる。

0021

本発明のさらなる態様において、この植物ステロール強化ハーブティー抽出物およびその乾燥形態は、医薬または栄養学的製品および飲料の調製、ならびに、かかる製品の医学的適用に使用することができる。本発明による食品処方物は、植物ステロールとは独立して、同時にかつ/または相乗的に作用する茶ポリフェノール等のさらなる成分を含み、したがって本発明に従って調製される最終製品のコレステロール低下能を高める。植物ステロール強化ハーブティー抽出物(例えば、紅茶)およびその乾燥形態、例えば飲料製剤の消費は、おそらくはそれの抗酸化ポリフェノール含量により、血中総量およびLD量を減少させ、ステロール強化茶飲料を定期的に消費していた被験者酸化ストレスを減少させる。LDL−コレステロールレベルは、組成物中にステロールを含まないか、またはステロールおよび茶抽出物を含まない同じ飲料の消費と比較して、有意に減少した(図2a〜c)。ステロール強化紅茶製品の消費に伴い、被験者の総抗酸化状態および酸化ストレスが改善された(表1)。

0022

図面の簡単な説明

0023

1(a)は、総植物ステロール含量が99%であり、β−シトステロールカンプステロール、スチグマステロールブラシカステロール、キャパスタノール、β−シトスタノールで構成され、混合物の融点が約138℃〜約170℃であり、植物油およびトール油から誘導され、スペインのVitae Naturals, Vitae Capsにより供給される未処理植物ステロールの粒径。1bは、処理済みの植物ステロールと茶エキス混合物の粒径。
アイスティー製品の4週間の消費期間後の消費者の3グループ総コレステロール(mg/dL)レベル。青色および赤色の棒グラフは、消費期間の前および後の総コレステロールレベルを示す。
アイスティー製品の4週間の消費期間後の消費者の3つのグループのLDL−コレステロール(mg/dL)レベル。青色および赤色の棒グラフは、消費期間の前および後の総コレステロールレベルを示す。
アイスティー製品の4週間の消費期間後の消費者の3グループの血中脂質パラメータ減少率

0024

本発明は、以下の実施例によって説明されるが、これらに限定されるものではない。これらの実施例において、部およびパーセンテージは、他に特記しない限り、重量によるものである。

0025

植物ステロールを強化した紅茶抽出物からのアイスティー飲料の調製

0026

実施例1
茶葉を向流式連続抽出機(ニロ・アトマイザー)で抽出した。熱水(80〜85℃)を抽出溶媒として用い、茶:水の比を1:5(w:w)とし、抽出器の内部の紅茶に15分間供給した。その後、茶抽出物を遠心分離して茶乳状物(tea cream)および濁りを特定のレベル(約14°Bx値、可溶性固形分含量)にまで減少させ、遠心分離した紅茶抽出物をクエン酸−クエン酸ナトリウム緩衝液と混合してpHを約3.25にした。その後、この混合物に乳化剤(ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエートおよびスクロース脂肪酸エステル(HLB16);0.2および0.1%w/v)を溶解し、疎水性植物ステロール(20%)を添加し、混合物を65〜80℃に加熱し、高せん断ミキサー(Ultra−Turrax)を用いて1000rpmで約5分間混和した。その後、12000psi(82.7MPa)および5000psi(34.5MPa)の高圧マイクロフルイダイザー(Microfluidics)を用いて均質化し、10μm未満の粒径を得た。

0027

このベース混合物を水で希釈し、砂糖または人工天然甘味料および香味化合物(例えば、レモンマンゴー)で風味をつけて、最終供給量が飲料250ml当たり1gであることを目標とするので、pHが約3.45(クエン酸−クエン酸ナトリウム、1.6〜0.6g/リットル)であるアイスティー飲料の1リットル当たりステロール含量を4gとした。最後に、飲料を85〜100℃で30〜60秒間(または他の実行可能な時間と温度の組合せで)殺菌し、冷却し、無菌的に瓶詰めし、続いて20℃に冷却した。

0028

実施例2
実施例1の紅茶抽出物は、緑茶抽出物または任意の他のハーブティー抽出物で置き換えることができる。マイクロフルイダイザーで十分に作用することができるようにベース混合物に添加された最高の植物ステロールは約15〜25%であった。飲料の1回摂取量(250ml)中に1gの植物ステロールを得るために、希釈比は約1対40〜60(w:w)とし、この茶抽出物は、当初のブリックス度が約14の場合に、1リットル当たり約3〜2.25gの茶となるように希釈された。飲料の最終固形分は、感覚受容およびハーブティー抽出物のブリックス度値、ベース混合物のステロール含量に応じて異なる値に設定することができる

0029

実施例3
ステロール強化粉末茶の製造
全重量で5%のアラビアガム、またはアラビアガム:マルトデキストリン(1:4、w:w)と混合された実施例1、2のベース混合物を、140℃の入口温度で噴霧乾燥することができ、出口での温度は90℃であった。生成した粉末の最終ステロール含量は、実施例1からの混合物では約50%であった。また、以下の条件で流動床反応器を用いることにより、茶抽出物を凝集させることができる。空気流速:105〜80m3/h、空気温度:85℃、排気温度:45〜50℃、生成物温度:50〜55℃、噴霧圧力:2.5バール(250kPa)、ポンプ位置:3−8。最終粉末は、砂糖または甘味料と混合して、水に再分散した後に飲用可能となるアイスティー飲料とすることができる。

0030

植物ステロールを強化した粉末茶は、特に飲料製剤、栄養補助食品、アイスクリームおよび焼き菓子等の任意の製品に使用することができるが、これらに限定されない。

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