図面 (/)

技術 二重壁の自己内蔵型ライナ

出願人 テネコ・インコーポレイテッド
発明者 アゼベド,ミゲル
出願日 2016年3月16日 (5年1ヶ月経過) 出願番号 2017-548852
公開日 2018年4月19日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2018-510993
状態 特許登録済
技術分野 ピストン、ピストンリング、シリンダ 内燃機関のシリンダブロック、ケーシング
主要キーワード 損失熱量 渦流れ 冷媒ジャケット シリコン系オイル エンジンアセンブリ 高熱負荷 流体流速 力学的損失
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年4月19日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題・解決手段

低減された重量および効率的な冷却を有し、燃費または二酸化炭素排出の増大のない、強固なエンジンアセンブリが提供される。エンジンアセンブリは、シリンダヘッドクランク室との間に固定される二重壁シリンダライナを含む。マニホールドは、シリンダライナの一部に沿って配置され、シリンダライナの流体ポートと位置合わせされる流体ポートを含んで、シリンダライナの壁の間に配置される冷却室冷却流体を供給する。たとえば、マニホールドは、クランク室と一体の低損失流体圧マニホールドキャストであり得る。タイロッドは、シリンダヘッドをクランク室に接続して、所定の位置にシリンダライナを固定する。他の方法では、タイロッドは、クランク室の下に配置される主軸受台に接続され得る。連結機構は、シリンダライナの壁の中へ延在しない。これは、シリンダライナがアルミニウムで形成されるとき、特に有利である。

概要

背景

2.関連技術
内燃機関製造者は、エンジンの総重量を低減するために間断なく努力する。これは、同様に、燃費および二酸化炭素排出を低減する。たとえば、小型の黒鉛鋳鉄で形成される重量ディーゼルエンジンブロックは、エンジンの総重量を低減するために、複雑な冶金キャストプロセスおよびそれらの外部の壁の洗練されかつコストのかかる形法を用いて設計されてきた。しかしながら、より小さいディーゼルエンジンは、典型的なディーゼルエンジンよりも多くの量の熱を放出する。たとえば、典型的な内燃ディーゼルエンジンの冷却の必要性は、燃やされる燃料によって放出される熱入力の約20〜25%に及ぶ。一方で、より小さなエンジンは、通常さらに多くの量の熱を放出し、燃やされる燃料によって放出される熱入力の約25〜30%に達する。この損失熱量は、適切な割合でエンジンブロックに配置されるシリンダライナの種々の部分に冷媒を伝えるために、エンジンブロックの内部の壁のさらにより複雑な成形を要求する。

概要

低減された重量および効率的な冷却を有し、燃費または二酸化炭素排出の増大のない、強固なエンジンアセンブリが提供される。エンジンアセンブリは、シリンダヘッドクランク室との間に固定される二重壁のシリンダライナを含む。マニホールドは、シリンダライナの一部に沿って配置され、シリンダライナの流体ポートと位置合わせされる流体ポートを含んで、シリンダライナの壁の間に配置される冷却室冷却流体を供給する。たとえば、マニホールドは、クランク室と一体の低損失流体圧マニホールドキャストであり得る。タイロッドは、シリンダヘッドをクランク室に接続して、所定の位置にシリンダライナを固定する。他の方法では、タイロッドは、クランク室の下に配置される主軸受台に接続され得る。連結機構は、シリンダライナの壁の中へ延在しない。これは、シリンダライナがアルミニウムで形成されるとき、特に有利である。

目的

本発明の概要
本発明の1つの局面は、効率的な冷却を備え、かつ燃費または二酸化炭素排出の望ましくない増加を伴わない、低減された重量を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

シリンダヘッドクランク室との間に固定されるシリンダライナを備え、前記シリンダライナは、中心軸を取り囲む外壁と、前記中心軸を取り囲み、前記外壁と前記中心軸との間に配置される内壁とを含み、前記内壁および前記外壁は前記内壁と外壁との間に冷却室を設け、前記外壁は冷却流体を前記冷却室へまたは前記冷却室から供給するために、少なくとも1つのライナ流体ポートを含み、前記シリンダヘッドと前記クランク室との間の前記外壁の一部に沿って配置されるマニホールドを備え、前記マニホールドは、前記冷却流体を前記冷却室へまたは前記冷却室から供給するために、前記少なくとも1つのライナ流体ポートと位置合わせされる、少なくとも1つのマニホールド流体ポートを含む、エンジンアセンブリ

請求項2

前記マニホールドは、前記クランク室と一体的に鋳造され、前記外壁の一部のみに沿っており、前記外壁の残りが露出されることを可能にする、請求項1に記載のアセンブリ

請求項3

前記マニホールドは、前記シリンダヘッドに隣接して配置され、前記外壁の一部のみに沿って配置され、前記外壁の残りが露出されることを可能にする、請求項1に記載のアセンブリ。

請求項4

前記シリンダヘッドと前記クランク室との間に固定される前記シリンダライナを維持するために、前記シリンダヘッドを前記クランク室に接続させる複数のタイロッドを含み、前記タイロッドは前記外壁から離間される、請求項1に記載のアセンブリ。

請求項5

前記シリンダライナの反対側に前記クランク室に沿って配置される主軸受台と、前記シリンダヘッドと前記クランク室との間に固定される前記シリンダライナを維持するために前記シリンダヘッドを前記主軸受台に接続する複数のタイロッドとを含み、前記タイロッドは前記シリンダライナの前記外壁から離間される、請求項1に記載のアセンブリ。

請求項6

前記シリンダライナの反対側に前記クランク室に沿って配置される主軸受台と、前記クランク室の反対側に前記主軸受台に接続される油溜めとを含む、請求項1に記載のアセンブリ。

請求項7

前記シリンダライナの前記壁のそれぞれは、長手方向に前記中心軸に沿って上端から下端まで延在し、前記中心軸に面する内面から反対側に面する外面まで延在する厚さを設け、前記壁のうちの少なくとも1つの前記厚さは、前記上端と前記下端との間で異なる、請求項1に記載のアセンブリ。

請求項8

前記シリンダライナはアルミニウム系材料から形成される、請求項1に記載のアセンブリ。

請求項9

前記シリンダヘッドはアルミニウム系材料から形成される、請求項1に記載のアセンブリ。

請求項10

前記シリンダライナの前記外壁は、前記冷却流体を前記冷却室に供給するために複数の前記ライナ流体ポートを含み、前記マニホールドは、前記冷却流体を前記ライナ流体ポートに供給するために複数の前記マニホールド流体ポートを含む、請求項1に記載のアセンブリ。

請求項11

前記シリンダライナの前記外壁は、長手方向に前記中心軸に沿って、前記シリンダヘッドに係合する外部上端から前記クランク室に係合する外部下端まで延在し、前記シリンダライナの前記内壁は、前記シリンダヘッドに係合する内部上端から前記クランク室に係合する内部下端まで延在し、前記シリンダライナは、前記外壁の前記外部下端を前記内壁の前記内部下端に接続する基壁を含み、前記壁の前記上端は、前記冷却室に開口部を設ける、請求項1に記載のアセンブリ。

請求項12

前記シリンダライナの前記壁には、前記壁の中へ延在する連結機構がない、請求項1に記載のアセンブリ。

請求項13

冷却流体を含み、前記冷却流体はナトリウムカリウム合金(NaK)またはシリコン系オイルを含む、請求項1に記載のアセンブリ。

請求項14

前記シリンダライナは、アルミニウム系材料または鉄系材料から形成され、前記シリンダライナの前記外壁は、長手方向に前記中心軸に沿って、前記シリンダヘッドに係合する外部上端から前記クランク室に係合する外部下端まで延在し、前記シリンダライナの前記外壁は、冷却流体を前記冷却室に供給するために複数の前記ライナ流体ポートを含み、前記シリンダライナの前記内壁は、前記外壁に平行に、前記シリンダヘッドに係合する内部上端から前記クランク室に係合する内部下端まで延在し、前記シリンダライナは、前記外部下端を前記内部下端に接続する基壁を含み、前記壁の前記上端は、前記冷却室に開口部を設け、前記マニホールドは、前記シリンダライナの前記外部下端に隣接する前記外壁の一部のみを取り囲む円筒形状を有し、前記外壁の残りが露出されることを可能にし、前記マニホールドは、前記クランク室と一体的に鋳造され、前記マニホールドは、アルミニウム系の材料または鉄系の材料から形成される流体圧マニホールドであり、前記マニホールドは、冷却流体を前記ライナ流体ポートに供給するために複数の前記マニホールド流体ポートを含み、前記シリンダヘッドは、アルミニウム系材料または鉄系材料から形成され、前記クランク室は、アルミニウム系材料または鉄系材料から形成され、前記シリンダライナの反対側に前記クランク室に接続される、主軸受台と、前記クランク室の反対側に前記主軸受台に接続される、油溜めと、前記シリンダライナの前記上端と前記シリンダヘッドの前記上端との間に配置される、ガスケットと、前記シリンダヘッドと前記クランク室との間に固定される前記シリンダライナを維持するために、前記シリンダヘッドを前記クランク室に接続する、複数のタイロッドとを備え、前記タイロッドは、前記外壁の前記外面から離間される、請求項1に記載のアセンブリ。

請求項15

シリンダヘッドとクランク室との間にシリンダライナを固定するステップを備え、前記シリンダライナは、中心軸を取り囲む外壁と、前記中心軸を取り囲み、前記外壁と前記中心軸との間に配置される内壁とを含み、前記外壁および前記内壁は、前記外壁と前記内壁との間に冷却室を設け、前記シリンダライナの前記外壁は、冷却流体を前記冷却室へまたは前記冷却室から供給するために、少なくとも1つのライナ流体ポートを含み、前記シリンダヘッドと前記クランク室との間に前記外壁の一部に沿ってマニホールドを配置するステップと、前記冷却流体を前記ライナ流体ポートへまたはライナ流体ポートから供給するために、前記マニホールドの少なくとも1つのマニホールド流体ポートを前記少なくとも1つのライナ流体ポートと位置合わせされるステップとを備える、方法。

請求項16

複数のタイロッドで前記シリンダヘッドを前記クランク室に接続して、前記タイロッドが前記シリンダライナの前記外壁から離間されるように、前記シリンダヘッドと前記クランク室との間に固定される前記シリンダライナを維持することを含む、請求項15に記載の方法。

請求項17

主軸受台が前記クランク室によって前記シリンダライナから離間されるように、前記クランク室に沿って前記主軸受台を配置することと、複数のタイロッドで前記シリンダヘッドを前記主軸受台に接続して、前記タイロッドが前記シリンダライナの前記外壁から離間されるように、前記シリンダヘッドと前記クランク室との間に固定される前記シリンダライナを維持することとを含む、請求項15に記載の方法。

請求項18

前記シリンダライナの反対側に前記クランク室に沿って主軸受台を配置することと、前記クランク室の反対側に前記主軸受台に沿って油溜めを配置することとを含む、請求項15に記載の方法。

請求項19

前記外壁の一部のみに沿って前記マニホールドを配置することと、前記外壁の残りを露出させることを可能にすることとを含む、請求項15に記載の方法。

請求項20

前記シリンダライナは、前記シリンダライナの前記壁の中へ延在する連結機構なしに、前記シリンダヘッドと前記クランク室との間に固定される、請求項15に記載の方法。

技術分野

0001

関連出願の相互参照
この出願は、2015年3月18日に提出された米国特許出願第14/661520号の利益を主張し、その全体が参照によりここに組み込まれる。

0002

本発明の背景
1.本発明の分野
この発明は、一般的に、シリンダライナを含む内燃機関アセンブリ、およびその製造方法に関する。

背景技術

0003

2.関連技術
内燃機関の製造者は、エンジンの総重量を低減するために間断なく努力する。これは、同様に、燃費および二酸化炭素排出を低減する。たとえば、小型の黒鉛鋳鉄で形成される重量ディーゼルエンジンブロックは、エンジンの総重量を低減するために、複雑な冶金キャストプロセスおよびそれらの外部の壁の洗練されかつコストのかかる形法を用いて設計されてきた。しかしながら、より小さいディーゼルエンジンは、典型的なディーゼルエンジンよりも多くの量の熱を放出する。たとえば、典型的な内燃ディーゼルエンジンの冷却の必要性は、燃やされる燃料によって放出される熱入力の約20〜25%に及ぶ。一方で、より小さなエンジンは、通常さらに多くの量の熱を放出し、燃やされる燃料によって放出される熱入力の約25〜30%に達する。この損失熱量は、適切な割合でエンジンブロックに配置されるシリンダライナの種々の部分に冷媒を伝えるために、エンジンブロックの内部の壁のさらにより複雑な成形を要求する。

発明が解決しようとする課題

0004

高いコストに加えて、複雑な壁の形状は、流体ポケット停滞を生み出す。このことは、核沸騰およびキャビテーションを伴う課題を含み、エンジンに対して有害であり得る。これらの欠陥は、冷媒の質を向上させること、冷媒の熱勾配を8〜10℃以下に制限すること、および液体気泡化させることなく可能な限り冷媒の流れを速めることによって軽減されることができる。しかしながら、これらの方策の全ては、寄生ポンプ損失を増大させ、燃費および二酸化炭素排出の望ましくない増加に反映される。

課題を解決するための手段

0005

本発明の概要
本発明の1つの局面は、効率的な冷却を備え、かつ燃費または二酸化炭素排出の望ましくない増加を伴わない、低減された重量を提供する強固なエンジンアセンブリを備える。エンジンアセンブリは、シリンダヘッドクランク室との間に固定される二重壁のシリンダライナを含む。シリンダライナは、外壁内壁とを含み、それぞれ中心軸を取り囲み、外壁と内壁との間に冷却室を設ける。外壁は、冷却流体を冷却室へまたは冷却室から伝えるために、少なくとも1つのライナ流体ポートを含む。マニホールドは、シリンダヘッドとクランク室との間の外壁の一部に沿って配置される。マニホールドは、冷却流体を冷却室へまたは冷却室から伝えるために、少なくとも1つのライナ流体ポートと位置合わせされる、少なくとも1つのマニホールド流体ポートを含む。

0006

本発明の別の局面は、エンジンアセンブリを製造する方法を提供する。本方法は、シリンダヘッドとクランク室との間にシリンダライナを固定することを含む。本方法はさらに、シリンダヘッドとクランク室との間の外壁の一部に沿ってマニホールドを配置することと、冷却流体を冷却室へまたは冷却室から伝えるために、少なくとも1つのマニホールド流体ポートを少なくとも1つのライナ流体ポートと位置合わせさせることとを含む。

0007

エンジンアセンブリは、ガソリンおよびディーゼル利用の両者で用いられ得、既に開発された設計以上の数多くの利点を達成することが可能である。エンジンアセンブリは、支持または冷媒分配のために、複雑に成形された壁または複雑なエンジンブロック構造の必要がないように設計される。実際、二重壁のシリンダライナが所望の冷却通路を提供し、締付力および推力の全てを伝え得るとき、エンジンブロックおよび冷媒ジャケットはともに省略されることができる。したがって、エンジンの全体のパッケージサイズ、コスト、および重量は低減される。あるいは、エンジンは、自重を低減するために、「開放されたブロック」構造で設計されてもよい。たとえば、シリンダライナが圧力負荷および応力に関して自律可能であり得るとき、アセンブリは、剛性損失なく、アルミニウムで形成される単純な開放されたブロックを有して設計されることができる。

0008

加えて、二重壁のシリンダライナは、ライナの壁の中へ延在する固定機構なしでシリンダヘッドとクランク室との間の位置に固定され得る。その代わりに、タイロッドがシリンダヘッドとクランク室との間にシリンダライナの外壁に沿って延在し得る。他の方法では、タイロッドは、シリンダヘッドと主軸受台とを接続し得る。この機構は、たとえば高ピーク燃焼圧を有するディーゼルエンジンのために設計されるアルミニウムのシリンダライナなど、シリンダライナがアルミニウムから形成されるとき、特に有利である。

0009

二重壁の構造はまた、より大きな断面係数、したがって同じ負荷積載力に対するより堅固な構造を提供する。堅固な構造は、アセンブリの負荷下でシリンダライナのより小さい変形、したがってより優れたオイル制御につながり潤滑油消費を低減する。二重壁設計は、単一壁のライナよりも本質的に大きな減衰能も有する。より大きな減衰能は、低周波スペクトルでのより小さい振動、したがってより少ない騒音を意味する。

0010

マニホールドおよびシリンダライナの外壁はまた、複数の流体ポートを有して設計され得、冷媒の流れの旋回を制御し、熱伝導をさらに向上させる。加えて、マニホールドは、単純な低水力学的損失チャネルを有して設計され得、冷媒を冷却室へまたは冷却室から導く。上向きまたは下向き(逆)のいずれかの冷媒の流れが実施され得る。たとえば、逆の冷媒の流れが本質的により効率的な熱伝導を提供するとき、逆の冷媒の流れは、高熱負荷かけられた動力ユニットとしばしば一体化されて設計される。低い水力学的損失は、ナトリウムカリウム(NaK)合金またはシリコン系冷媒剤などの、高温冷媒の使用に関係する断熱性利用のための機会を提供する。このことは、組み合わされた熱と動力との構想好都合であることを証明し得る。マニホールドは、クランク室と一体に鋳造されることができ、シリンダライナを封止するための複雑なガスケット形状の必要性は、最小化され得る、または省略され得る。キャビテーションのない改良された熱伝導も、冷媒の近接および流体流速によって達成され得る。

0011

本発明の他の利点は、添付の図面と結び付けて考慮されたとき、以下の詳細な説明を参照することによってよりよく理解されるように、容易に理解されるであろう。

図面の簡単な説明

0012

例示の実施形態に従う、シリンダヘッドとクランク室との間に固定される二重壁のシリンダライナを含むエンジンアセンブリの部分側面断面図である。
図1に示される例示のエンジンアセンブリの上面図である。
シリンダライナの側面断面図であって、図1に示される例示のエンジンアセンブリのマニホールドを取り囲む図である。

実施例

0013

詳細な説明
本発明の1つの局面は、ガソリンまたはディーゼルの内燃機関のための強固なエンジンアセンブリ20を提供する。エンジンアセンブリ20は、低減された総重量と効率的な冷却を有し、燃費または二酸化炭素排出の望ましくない増加を伴わない。エンジンアセンブリ20は、シリンダヘッド24とクランク室26との間に固定される二重壁シリンダライナ22を含む。エンジンアセンブリ20は、冷却流体30をシリンダライナ22へまたはシリンダライナ22から伝えるために、シリンダライナ22の一部に沿って配置されるマニホールド28も含む。

0014

二重壁シリンダライナ22と、シリンダヘッド24と、クランク室26と、マニホールド28とを含む、例示のエンジンアセンブリ20が、図1〜3に示される。示されるように、エンジンアセンブリ20は、好ましくは、エンジンブロックまたは冷却ジャケットなしで設計される。これは、エンジンの総重量を大いに低減する。

0015

例示の実施形態において、シリンダライナ22は、外壁32と内壁34とを含み、外壁32および内壁34はそれらの間に冷却室36を設ける。両壁32,34は、中心軸Aを取り囲み、内壁34は、外壁32と中心軸Aとの間に配置される。シリンダライナ22の内壁34は、内燃機関におけるエンジンアセンブリ20の使用の間に往復するピストン40を受容するための、燃焼室38を形成する。外壁32は、少なくとも1つのライナ流体ポート42を含み、典型的には、冷却流体30を冷却室36へまたは冷却室36から伝えるために、複数のライナ流体ポート42を含む。ライナ流体ポート42の位置および数は、渦流れを制御し、シリンダライナ22から離れた熱の伝導をさらに向上させるように設計され得る。さらに、エンジンアセンブリ20の設計は、ナトリウムカリウム合金(NaK)またはシリコン系オイルが冷却流体30として用いられることを可能にする。

0016

シリンダライナ22、およびエンジンアセンブリ20の他の構成要素は、鉄系材料またはアルミニウム系材料から形成され得る。アルミニウム系材料は、しばしば低減された重量を達成するために好ましい。例示の実施形態において、シリンダライナ22の外壁32は、シリンダヘッド24に係合する外部上端44からクランク室26に係合する外部下端46まで、中心軸Aに沿って長手方向に延在する。シリンダライナ22の内壁34は、外壁32に平行に延在し、シリンダヘッド24に係合する内部上端48からクランク室26に係合する内部下端50まで延在する。それぞれの壁32,34は、中心軸Aに面する内面と反対側に面する外面との間で延在する厚さtを設ける。図に示されるように、壁32,34は、複雑な設計よりはむしろ、単純で平坦な構造を有して設計される。しかしながら、壁32,34のうち少なくとも1つの厚さtは、上端44,48と下端46,50との間で異なっていてもよい。加えて、内壁34の内面は、通常の方法で磨かれて、ピストン40が燃焼室38の中で往復するときに、内壁34の内面に沿って摺動するピストンリングを収容する。

0017

シリンダライナ22はさらに、外部下端46を内部下端50に接続する、基壁52を含む。しかしながら、壁32,34の上端44,48は、冷却室36への開口部を設ける。この実施形態では、壁32,34の上端44,48は、ガスケット54を支持するフランジを提供する。追加のガスケット54は、シリンダライナ22の壁32,34に沿って、図3に示されるようにたとえばマニホールド28の近くに、配置され得る。しかしながら、複雑なガスケット形状の必要性は、エンジンアセンブリ20の単純な設計によって省略される。

0018

図1および図3に示されるように、マニホールド28は、シリンダヘッド24とクランク室26との間で外壁32に沿って配置される。マニホールド28はまた、アルミニウム系または鉄系の材料で形成され、少なくとも1つのマニホールド流体ポート56を含む。マニホールド流体ポート56は、冷却流体30を冷却室36へまたは冷却室36から伝えるために、少なくとも1つのライナ流体ポート42と位置合わせされる。しかしながら、上記に言及されたように、マニホールド28は、好ましくは、複数のライナ流体ポート42と位置合わせされる、複数のマニホールド流体ポート56を有して設計され、渦流れを制御し、シリンダライナ22からの熱の伝達をさらに向上させる。

0019

例示の実施形態において、マニホールド28は、円筒形状を有し、外壁32の大部分が露出されたままであるように、シリンダライナ22の外壁32の一部のみを取り囲む。この実施形態において、マニホールド28は、シリンダライナ22の外部下端46に隣接して配置され、クランク室26と一体に鋳造される。マニホールド28は、好ましくは、低損失流体圧マニホールド28であり、冷却流体30をシリンダライナ22の底部に配置されるライナ流体ポート42に運ぶ。逆方向の冷却が所望される場合は、同じマニホールド28が用いられ得、ライナ流体ポート42によって流出される冷却流体30をシリンダライナ22から離れるように運ぶ。

0020

エンジンアセンブリ20のシリンダヘッド24はまた、アルミニウム系材料または鉄系材料で形成され、シリンダライナ22の上端44,48上にある。シリンダヘッド24は、用いられるエンジンの種類によって様々な異なる設計を備え得る。同様に、クランク室26は、アルミニウム系材料または鉄系材料から形成され、用いられるエンジンの種類によって様々な異なる設計を備え得る。

0021

図1に示されるように、例示の実施形態のエンジンアセンブリ20はまた、主軸受台58と油溜め60とを含む。主軸受台58は、シリンダライナ22の反対側にクランク室26に接続され、油溜め60は、クランク室26の反対側に主軸受台58に接続される。クランク室26および主軸受台58はまた、アルミニウム系材料または鉄系材料から形成され得、用いられるエンジンの種類によって様々な異なる設計を備え得る。

0022

例示のエンジンアセンブリ20はさらに、シリンダヘッド24とクランク室26との間に固定されるシリンダライナ22を維持するために、シリンダヘッド24をクランク室26に接続する複数のタイロッド62を含む。図に示されるように、タイロッド62は、シリンダライナ22に沿って延在し、外壁32の外面から離間される。したがって、ボルト、ねじ、または他の連結機構は、シリンダライナ22に係合しない。これは、特にシリンダライナ22がアルミニウム系材料で形成されるときに、大きな利点となる。別の方法では、タイロッド62は、シリンダヘッド24とクランク室26との間に固定されるシリンダライナ22を維持するために、シリンダヘッド24を主軸受台58に接続し得る。この代替的な実施形態では、タイロッド62は先と同様に、連結機構がシリンダライナ22の壁の中へ延在しないように、シリンダライナ22の外壁32から離間される。

0023

本発明の別の局面は、上記で説明される、強固で低減された重量のエンジンアセンブリ20を製造するための方法を提供する。本方法は、シリンダヘッド24とクランク室26との間にシリンダライナ22を固定することを含む。本方法はまた、シリンダライナ22の反対側にクランク室26に沿って主軸受台58を配置することと、クランク室26の反対側に主軸受台58に沿って油溜め60を配置することとを含む。

0024

示された例示の実施形態において、本方法は、タイロッド62がシリンダライナ22の外壁32から離間されるように、タイロッド62を用いてシリンダヘッド24をクランク室26に接続して、シリンダヘッド24とクランク室26との間に固定されるシリンダライナ22を維持することを含む。代替的な実施形態において、本方法は、タイロッド62がシリンダライナ22の外壁32から離間されるように、タイロッド62を用いてシリンダヘッド24を主軸受台58に接続することを含む。両者の場合において、ボルト、ねじ、または他の連結機構は、シリンダライナ22の壁の中へ延在しない。

0025

本方法はさらに、シリンダヘッド24とクランク室26との間の外壁32の一部のみに沿ってマニホールド28を配置することと、その結果として外壁32の残りが露出されることを可能にすることとを含む。このステップはまた、冷却流体30をシリンダライナ22の冷却室36へまたは冷却室36から伝えるために、マニホールド流体ポート56をライナ流体ポート42と位置合わせすることを含む。

0026

明らかに、上記の教示に照らして、本発明の多くの改良および変更が可能であり、添付された請求項の範囲内に具体的に記載された以外に実施され得る。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 本田技研工業株式会社の「 エンジン」が 公開されました。( 2021/03/18)

    【課題・解決手段】エンジン(E)は、ボトムプレート(19a)及び筒状部(19c)を有するクランクケース本体(19)と、クランクケース本体(19)のケース開口部(19b)を覆うクランクケースカバー(20... 詳細

  • いすゞ自動車株式会社の「 固定構造」が 公開されました。( 2021/03/18)

    【課題】ヘッドカバーからオイルセパレータを取り外し難い固定構造を提供する。【解決手段】内燃機関1のブローバイガスからオイルを分離するためのオイルセパレータ20を、ヘッドカバー10に固定する固定構造10... 詳細

  • 日立オートモティブシステムズ株式会社の「 内燃機関のピストン」が 公開されました。( 2021/03/18)

    【課題】 強度を維持しつつ軽量化および冷却性能の向上を図れる内燃機関のピストンを提供する。【解決手段】 クーリングチャンネル6において、第1の点Aと第3の点Cとの距離は、第1の点Aと第6の点Fとの... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ