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技術 ブレーキパッドの弾性リターン用スプリングを少なくとも1つ有するディスクブレーキ、弾性リターンスプリング、及び交換キット

出願人 フォンダシオンブレーキフランス
発明者 フークワン、アレクサンドルモンタギュー、ディディエラバーレ、グザヴィエ
出願日 2016年2月5日 (5年8ヶ月経過) 出願番号 2017-541703
公開日 2018年3月29日 (3年6ヶ月経過) 公開番号 2018-508722
状態 特許登録済
技術分野 ブレーキ装置
主要キーワード 横方向摺動 軸方向スライダ 交換組立体 摺動ベアリング 接続枝 剛性固定 層状要素 弾性クランプ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (13)

課題・解決手段

本発明は、ブレーキディスクと、固定ホルダと、固定ホルダ内を軸方向に摺動するように装着されるブレーキパッドと、ブレーキパッド(18)をそのアイドル位置側に弾性的に戻す少なくとも1つの弾性リターンスプリング(48)とを有する、モータ車両ディスクブレーキに関する。弾性リターンスプリング(48)は、スプリングを固定ホルダに固定する部分を有し、その部分は、ディスクブレーキの固定ホルダの相補加工部に受容される剛性固定ブレード(200)を有する。

概要

背景

本発明は、例えば、仏国特許出願公開第3004500号明細書(特許文献1)に記載されて示された種類の、自動車車両用のディスクブレーキに関する。
このディスクブレーキは、
ディスク回転軸線方向軸線横断する平面内に延在するブレーキディスクと、
車両シャーシに対して固定される支持部と、
ディスクの対応するブレーキトラック協働する摩擦横断面を有する摩擦ライニングをそれぞれが含む少なくとも1つのブレーキパッドであって、摩擦面がディスクの対応する環状トラックと接するアクティブ前側位置と、摩擦面がディスクの対応する環状トラックから所定の動作遊びだけ軸方向に離間する非アクティブ後側位置との間において軸方向に摺動可能に支持部に装着されるブレーキトラックと、
例えばブレーキパッドと支持部との間に介装される、ブレーキパッドをその非アクティブ位置弾性的に戻すための少なくとも1つのばねと
を備える。

ディスクブレーキにおいて、ブレーキパッドのそのアクティブ位置への摺動は、ピストンにより制御される。これにより、両方のブレーキパッドが、ディスクを強く挟持してその回転を減速する。これにより、制動動作アクティブ動作となる。

ブレーキパッドは、回転するディスクによって、その非アクティブ位置に押し戻される。これにより、これがパッシブ動作となる。

しかしながら、ディスクが、ブレーキパッドを十分な距離だけディスクから離間させるのに十分な力でブレーキパッドを押し戻すことができないことが起こる。これは、例えば、ブレーキパッドの摺動が不十分な質であったり更には噛んだりする場合や、あるいは設計が何らかの「復元」を作り出す場合に起こりうる。

しかしながら、ブレーキパッドがもはやディスクに対してアクティブに締め付けられなくなった場合でも、その環状トラックのそれぞれは、対応するブレーキパッドにより担持された摩擦ライニングとの永久摩擦を受ける。従って、摩擦ライニングは、永久的な非動作摩耗を受ける。

更に、この永久摩擦は、ディスクブレーキの何らかの部材に害となる温度上昇を発生させる傾向がある。

またこの永久摩擦は、ディスクの回転とは逆の残留トルクを生じる原因にもなる。これにより、車両の消費が増大する一方で、車両の性能が低下する。

この摩耗及び温度上昇の問題を解決するために、前述の文献では、ブレーキパッドのそのアクティブ位置へのストロークが所定の動作遊びよりも大きくなると塑性変形する、ブレーキパッドの摩擦ライニングの摩耗遊びを補償する手段を弾性リターンスプリングが含むディスクブレーキを提供している。

その目的で、ディスクブレーキの固定支持部と、対応するブレーキパッドとの間に介装される弾性リターンスプリングは、アイドル状態最大伸長状態との間の、所定の動作遊びに等しい値を有するトラクションによって弾性変形可能な少なくとも1つの軸方向セグメントを含み、スプリングは、軸方向トラクション力の影響下で摩耗遊びを補償する手段を形成する少なくとも1つの塑性変形可能セグメントを含み、この塑性変形可能セグメントが、ブレーキパッドのそのアクティブ位置へのストロークが所定の動作遊びよりも大きくなると塑性的に伸長するような形状をなしている。

この文献において、弾性リターンスプリングは、弾性リターンスプリングを固定支持部に取り付けるための取付部と、概して軸方向を向き、その自由端セグメントが、対応するブレーキパッドと協働するような形状をなす剛性接続枝部とを含む。他の知られている設計によれば、自由端セグメントが、ブレーキパッドに取り付けられる。

この文献において、弾性リターンスプリングを取り付けるための取付部は、舌部を有するヘアピン形状をなしている。舌部は、軸方向に延在する本体を含み、その本体に対して後方屈曲された弾性伸長レッグ連なり、舌部の前端にはヒンジを形成する前側曲げ部が形成されている。

舌部及び伸長レッグは、戻り部材を縦方向に固定できるようにするため、相補的な横断面を有する、固定支持部のハウジング切り欠き内に受容される。

概要

本発明は、ブレーキディスクと、固定ホルダと、固定ホルダ内を軸方向に摺動するように装着されるブレーキパッドと、ブレーキパッド(18)をそのアイドル位置側に弾性的に戻す少なくとも1つの弾性リターンスプリング(48)とを有する、モータ車両のディスクブレーキに関する。弾性リターンスプリング(48)は、スプリングを固定ホルダに固定する部分を有し、その部分は、ディスクブレーキの固定ホルダの相補加工部に受容される剛性固定ブレード(200)を有する。

目的

本発明は、
ディスクの回転軸線方向軸線を横断する平面内に延在するブレーキディスクと、
車両シャーシに対して固定される固定支持部と、
摩擦ライニングを担持する縦横プレートを含む少なくとも1つのブレーキパッドであって、摩擦ライニングの摩擦横断面がディスクの対応するブレーキトラックと協働するものであり、摩擦面がディスクの対応するブレーキトラックと接するアクティブ前側位置と、摩擦面がディスクの対応するブレーキトラックから所定の動作遊びだけ軸方向に離間する非アクティブ後側位置との間において軸方向に摺動可能に固定支持部に装着されるブレーキパッドと、
ブレーキパッドを非アクティブ位置に弾性的に戻すための少なくとも1つのスプリングであって、弾性リターンスプリングを固定支持部に取り付けるための少なくとも1つの取付部を含むと共に、ブレーキパッドに直接的に又は間接的に接続される接続枝部を含むスプリングと
を有する自動車両用のディスクブレーキであって、
少なくとも1つのブレーキパッドが、固定支持部の軸方向スライダー内に受容される少なくとも1つの摺動案内側ラグを含む、自動車両用のディスクブレーキにおいて、
弾性リターンスプリングをディスクブレーキに取り付けるための取付部が、ブレーキパッドの軸方向変位方向と平行な平面において延在するとともに固定支持部の軸方向スライダー内に軸方向に挿入される剛性ブレードを備える
ことを特徴とするディスクブレーキを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

ブレーキディスク(12)であって、該ディスク回転軸線方向軸線(A)を横断する平面内に延在するブレーキディスク(12)と、車両シャーシに対して固定される固定支持部(14)と、摩擦ライニング(24)を担持する縦横プレート(19)を含む少なくとも1つのブレーキパッド(18)であって、前記擦ライニング(24)の摩擦横断面(25)が前記ディスク(12)の関連するブレーキトラック(22)と協働し、また前記ブレーキパッド(18)は、前記摩擦面(25)が前記ディスク(12)の前記関連するブレーキトラック(22)と接するアクティブ前側位置と、前記摩擦面(25)が前記ディスクの前記関連するブレーキトラックから所定の動作遊び(J1)だけ軸方向に離間する非アクティブ後側位置との間で、軸方向に摺動可能に前記固定支持部(14)に装着されている、ブレーキパッド(18)と、前記ブレーキパッド(18)を前記非アクティブ位置弾性的に戻すための少なくとも1つの弾性リターンスプリング(48)であって、前記弾性リターンスプリング(48)を前記固定支持部(14)に取り付けるための少なくとも1つの取付部(50)を含み、且つ、前記ブレーキパッド(18)に直接又は間接的に接続される接続枝部(B4)を含む弾性リターンスプリング(48)とを有する、自動車車両用のディスクブレーキ(10)であって、前記少なくとも1つのブレーキパッド(18)が、前記固定支持部(14)の軸方向スライダー(28)内に受容される少なくとも1つの摺動案内側ラグ(26)を含む、自動車車両用のディスクブレーキ(10)において、前記弾性リターンスプリング(48)を前記ディスクブレーキ(12)に取り付けるための前記取付部(50)が、前記ブレーキパッド(18)の前記軸方向変位方向(A)と平行な平面内に延在する剛性ブレード(200)であって、前記固定支持部(14)の前記軸方向スライダー(28)内に軸方向に挿入される剛性ブレード(200)を含むことを特徴とする、自動車車両用のディスクブレーキ(10)。

請求項2

前記ブレード(200)が、平行な縁部を備え、平坦且つリジッドであり、また前記スライダー(28)の相補的切り欠き(31)内に軸方向に挿入及び収容されることを特徴とする、請求項1に記載のディスクブレーキ。

請求項3

前記スライダー(28)が、前記ディスクの前記回転軸線に直交する縦横平面による断面において、前記ブレーキパッド(18)の前記関連する側方ラグ(26)に横方向に開口する「C」字形状を有し、前記スライダー(28)が、軸縦底部(30)によって横方向に範囲を定められ、前記切り欠き(31)が、前記縦底部(30)に形成されることを特徴とする、請求項2に記載のディスクブレーキ。

請求項4

前記切り欠き(31)が、機械加工により作られることを特徴とする、請求項3に記載のディスクブレーキ。

請求項5

前記スライダー(28)の壁にぴったりと嵌合して前記固定支持部(14)に取り付けられるガイドレール(32)を含み、前記ブレード(200)が、前記縦底部(30)と、前記ガイドレール(32)に対向する縦方向底部(34)との間に横方向に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のディスクブレーキ(10)。

請求項6

前記弾性リターンスプリング(48)を前記固定支持部(14)に取り付けるための前記取付部(50)が、前記固定支持部(14)に対向する面(204)と接触するストップ(202)を含み、それにより前記ブレーキパッド(18)のそのアクティブ制動位置への軸方向変位に対応する方向の、前記弾性リターンスプリング(48)の軸方向摺動ブロックすることを特徴とする、請求項1に記載のディスクブレーキ(10)。

請求項7

前記ストップ(202)が、前記弾性リターンスプリング(48)の軸方向縁部(208)から延在するストップレッグ(206)に属することを特徴とする、請求項6に記載のディスクブレーキ。

請求項8

前記弾性リターンスプリング(48)を前記固定支持部(14)に取り付けるための前記取付部(50)が、前記スライダー(28)の一部と協働する、前記弾性リターンスプリング(48)の安定化レッグ(212)を含むことを特徴とする、請求項1に記載のディスクブレーキ。

請求項9

前記安定化レッグ(212)が、前記弾性リターンスプリング(48)の軸方向縁部(208)から横方向及び水平方向に延在することを特徴とする、請求項8に記載のディスクブレーキ。

請求項10

前記スライダー(28)が、軸方向水平底部(35)によって縦方向に範囲を定められ、また前記安定化レッグ(212)が、軸縦方向口部(217)まで延在し、前記軸縦方向口部(217)の自由端縁部(218)が、前記スライダー(28)の前記水平底部に形成された軸方向溝(216)内に受容されることを特徴とする、請求項9に記載のディスクブレーキ。

請求項11

前記接続枝部(B4)が、前記ブレーキパッド(18)の摺動方向と平行な軸方向剛性枝部であることを特徴とする、請求項1に記載のディスクブレーキ。

請求項12

前記弾性リターンスプリング(48)が、前記ブレーキパッド(18)の前記摩擦ライニング(24)の摩耗遊び(J2)を補償するための手段を含み、該補償手段は、前記ブレーキパッドの前記アクティブ制動位置へのストロークが前記所定の動作遊び(J1)よりも大きくなると塑性変形することを特徴とする、請求項1に記載のディスクブレーキ(10)。

請求項13

前記弾性リターンスプリング(48)が、材料シートを切断及び成形することにより単一片として作られることを特徴とする、請求項1に記載のディスクブレーキ(10)。

請求項14

ディスクブレーキ(12)のブレーキパッド(18)を非アクティブ位置に軸方向に弾性的に戻すための弾性リターンスプリング(48)であって、前記弾性リターンスプリング(48)を前記ディスクブレーキ(14)に取り付けるための取付部(50)と、前記ブレーキパッド(18)に直接又は間接的に接続される接続枝部(B4)とを有する弾性リターンスプリング(48)において、前記弾性リターンスプリング(48)を前記ディスクブレーキ(12)に取り付けるための前記取付部(50)が、前記ブレーキパッド(18)の軸方向変位方向(A)と平行な平面内に延在する剛性ブレード(200)であって、前記ディスクブレーキの相補部(28,31)内に軸方向に挿入されるようになっている剛性ブレード(200)を含むことを特徴とする弾性リターンスプリング(48)。

請求項15

前記弾性リターンスプリング(48)を前記ディスクブレーキ(12)に取り付けるための前記取付部(50)が、前記ディスクブレーキ(12)に対向する面(204)と協働するストップ(202)を含み、それにより前記ブレーキパッド(18)のそのアクティブ制動位置への軸方向変位に対応する方向の、前記弾性リターンスプリング(48)の軸方向摺動をブロックすることを特徴とする、請求項14に記載のスプリング

請求項16

前記ストップ(202)が、前記弾性リターンスプリング(48)の軸方向縁部(208)から延在するストップレッグ(212)に属することを特徴とする、請求項15に記載のスプリング。

請求項17

前記弾性リターンスプリング(48)を前記固定支持部(14)に取り付けるための前記取付部(50)が、前記スライダー(28)の一部と協働する、前記弾性リターンスプリング(48)を安定化するための安定化レッグ(212)を含むことを特徴とする、請求項14に記載のスプリング。

請求項18

前記安定化レッグ(212)が、前記弾性リターンスプリング(48)の軸方向縁部(208)から横方向及び水平方向に延在することを特徴とする、請求項17に記載のスプリング。

請求項19

前記接続枝部(B4)が、前記ブレーキパッド(18)の摺動方向と平行な軸方向剛性枝部であることを特徴とする、請求項14に記載のスプリング。

請求項20

前記取付部と前記接続枝部(B4)との間に介装され、前記ブレーキパッド(18)の摩擦ライニング(24)の摩耗遊び(J2)を補償する手段を含み、該補償手段は、前記ブレーキパッド(18)のアクティブ制動位置への軸方向変位方向に沿ったストロークが所定の動作遊び(J1)よりも大きくなると塑性変形することを特徴とする、請求項14に記載のスプリング。

請求項21

材料シートを切断及び成形することにより単一片として作られることを特徴とする、請求項14に記載のスプリング。

請求項22

請求項1から13までのいずれか一項に記載の自動車車両のディスクブレーキのための交換キットであって、少なくとも1つのブレーキパッド(18)と、前記ブレーキパッド(18)と対になる2つの弾性リターンスプリング(48)であって、それぞれが請求項14から21までのいずれか一項に従って作られたものである2つの弾性リターンスプリング(48)とを含むことを特徴とする交換キット。

請求項23

前記ブレーキパッドを前記ディスクブレーキ内に装着するための2つのスプリング(100)を更に含む、請求項22に記載の交換キット。

技術分野

0001

本発明は、自動車車両ディスクブレーキに関する。
本発明は、特に、ブレーキパッド弾性リターンスプリングが、ブレーキパッドの摩擦ライニング摩耗遊び補償する手段を含むディスクブレーキに関する。

背景技術

0002

本発明は、例えば、仏国特許出願公開第3004500号明細書(特許文献1)に記載されて示された種類の、自動車車両用のディスクブレーキに関する。
このディスクブレーキは、
ディスク回転軸線方向軸線横断する平面内に延在するブレーキディスクと、
車両シャーシに対して固定される支持部と、
ディスクの対応するブレーキトラック協働する摩擦横断面を有する摩擦ライニングをそれぞれが含む少なくとも1つのブレーキパッドであって、摩擦面がディスクの対応する環状トラックと接するアクティブ前側位置と、摩擦面がディスクの対応する環状トラックから所定の動作遊びだけ軸方向に離間する非アクティブ後側位置との間において軸方向に摺動可能に支持部に装着されるブレーキトラックと、
例えばブレーキパッドと支持部との間に介装される、ブレーキパッドをその非アクティブ位置に弾性的に戻すための少なくとも1つのばねと
を備える。

0003

ディスクブレーキにおいて、ブレーキパッドのそのアクティブ位置への摺動は、ピストンにより制御される。これにより、両方のブレーキパッドが、ディスクを強く挟持してその回転を減速する。これにより、制動動作アクティブ動作となる。

0004

ブレーキパッドは、回転するディスクによって、その非アクティブ位置に押し戻される。これにより、これがパッシブ動作となる。

0005

しかしながら、ディスクが、ブレーキパッドを十分な距離だけディスクから離間させるのに十分な力でブレーキパッドを押し戻すことができないことが起こる。これは、例えば、ブレーキパッドの摺動が不十分な質であったり更には噛んだりする場合や、あるいは設計が何らかの「復元」を作り出す場合に起こりうる。

0006

しかしながら、ブレーキパッドがもはやディスクに対してアクティブに締め付けられなくなった場合でも、その環状トラックのそれぞれは、対応するブレーキパッドにより担持された摩擦ライニングとの永久摩擦を受ける。従って、摩擦ライニングは、永久的な非動作摩耗を受ける。

0007

更に、この永久摩擦は、ディスクブレーキの何らかの部材に害となる温度上昇を発生させる傾向がある。

0008

またこの永久摩擦は、ディスクの回転とは逆の残留トルクを生じる原因にもなる。これにより、車両の消費が増大する一方で、車両の性能が低下する。

0009

この摩耗及び温度上昇の問題を解決するために、前述の文献では、ブレーキパッドのそのアクティブ位置へのストロークが所定の動作遊びよりも大きくなると塑性変形する、ブレーキパッドの摩擦ライニングの摩耗遊びを補償する手段を弾性リターンスプリングが含むディスクブレーキを提供している。

0010

その目的で、ディスクブレーキの固定支持部と、対応するブレーキパッドとの間に介装される弾性リターンスプリングは、アイドル状態最大伸長状態との間の、所定の動作遊びに等しい値を有するトラクションによって弾性変形可能な少なくとも1つの軸方向セグメントを含み、スプリングは、軸方向トラクション力の影響下で摩耗遊びを補償する手段を形成する少なくとも1つの塑性変形可能セグメントを含み、この塑性変形可能セグメントが、ブレーキパッドのそのアクティブ位置へのストロークが所定の動作遊びよりも大きくなると塑性的に伸長するような形状をなしている。

0011

この文献において、弾性リターンスプリングは、弾性リターンスプリングを固定支持部に取り付けるための取付部と、概して軸方向を向き、その自由端セグメントが、対応するブレーキパッドと協働するような形状をなす剛性接続枝部とを含む。他の知られている設計によれば、自由端セグメントが、ブレーキパッドに取り付けられる。

0012

この文献において、弾性リターンスプリングを取り付けるための取付部は、舌部を有するヘアピン形状をなしている。舌部は、軸方向に延在する本体を含み、その本体に対して後方屈曲された弾性伸長レッグ連なり、舌部の前端にはヒンジを形成する前側曲げ部が形成されている。

0013

舌部及び伸長レッグは、戻り部材を縦方向に固定できるようにするため、相補的な横断面を有する、固定支持部のハウジング切り欠き内に受容される。

先行技術

0014

仏国特許出願公開第3004500号明細書
仏国特許出願公開第2925636号明細書

発明が解決しようとする課題

0015

このような設計は特に、機械加工が難しくピンニング作業が必要な切り欠きの形状を必要とし、特にハウジングがガイドレールを含む場合、そのヘアピン形状のために取付部がガイドレールの縦底部に重なることから、取付部の装着が複雑になってしまう。

課題を解決するための手段

0016

この欠点を克服するために、本発明は、
ディスクの回転軸線方向軸線を横断する平面内に延在するブレーキディスクと、
車両シャーシに対して固定される固定支持部と、
摩擦ライニングを担持する縦横プレートを含む少なくとも1つのブレーキパッドであって、摩擦ライニングの摩擦横断面がディスクの対応するブレーキトラックと協働するものであり、摩擦面がディスクの対応するブレーキトラックと接するアクティブ前側位置と、摩擦面がディスクの対応するブレーキトラックから所定の動作遊びだけ軸方向に離間する非アクティブ後側位置との間において軸方向に摺動可能に固定支持部に装着されるブレーキパッドと、
ブレーキパッドを非アクティブ位置に弾性的に戻すための少なくとも1つのスプリングであって、弾性リターンスプリングを固定支持部に取り付けるための少なくとも1つの取付部を含むと共に、ブレーキパッドに直接的に又は間接的に接続される接続枝部を含むスプリングと
を有する自動車両用のディスクブレーキであって、
少なくとも1つのブレーキパッドが、固定支持部の軸方向スライダー内に受容される少なくとも1つの摺動案内側ラグを含む、自動車両用のディスクブレーキにおいて、
弾性リターンスプリングをディスクブレーキに取り付けるための取付部が、ブレーキパッドの軸方向変位方向と平行な平面において延在するとともに固定支持部の軸方向スライダー内に軸方向に挿入される剛性ブレードを備える
ことを特徴とするディスクブレーキを提供する。

0017

ディスクブレーキの他の特徴によれば、
ブレードが、平行な縁部をもち平坦で且つ剛性を有し、スライダーの相補的切り欠き内に軸方向に挿入・収容され;
スライダーが、ディスクの回転軸線に直交する縦・横平面による断面において、ブレーキパッドの対応する側方ラグ側に横方向に開口する「C」字形状を有し;
スライダーが、軸・縦底部によって横方向に画成される;
切り欠きが、縦底部に形成され;
切り欠きが、機械加工により作られ;
ディスクブレーキが、スライダーの壁にぴったりと嵌合し且つ固定支持部に取り付けられるガイドレールを備え;
ブレードが、縦底部と、ガイドレールに対向する縦方向底部との間に横方向に配置され;
弾性リターンスプリングを固定支持部に取り付けるための取付部が、固定支持部に対向する面と接触してブレーキパッドのそのアクティブ制動位置への軸方向変位に対応する方向における弾性リターンスプリングの軸方向摺動ブロックするストップを備え;
ストップが、弾性リターンスプリングの軸方向縁部から延在するストップレッグに属し;
弾性リターンスプリングを固定支持部に取り付けるための取付部が、スライダーの一部と協働する、弾性リターンスプリングの安定化レッグを備え;
安定化レッグが、弾性リターンスプリングの軸方向縁部から横方向及び水平方向に延在し;
スライダーが、軸方向水平底部によって縦方向に画成され;
安定化レッグが、軸・縦方向口部まで延在し、軸・縦方向口部の自由端縁部が、スライダーの水平底部に形成された軸方向溝内に受容され;
接続枝部が、ブレーキパッドの摺動方向と平行な軸方向剛性枝部であり;
弾性リターンスプリングが、ブレーキパッドのアクティブ制動位置へのストロークが所定の動作遊びよりも大きくなると塑性変形する、ブレーキパッドの摩擦ライニングの摩耗遊びを補完する手段を備え;
弾性リターンスプリングが、材料シートを切断・成形することにより単一片として作られる。

0018

本発明は、
ブレーキパッドの軸方向弾性リターンスプリングであって、
弾性リターンスプリングをディスクブレーキに取り付けるための取付部と、
ブレーキパッドに直接的又は間接的に接続される接続枝部と
を備える弾性リターンスプリングにおいて、
弾性リターンスプリングをディスクブレーキに取り付けるための取付部が、ブレーキパッドの軸方向変位方向と平行な平面において延在してディスクブレーキの相補部内に軸方向に挿入されるようになっている剛性ブレードを備える
ことを特徴とする弾性リターンスプリングを提供する。

0019

弾性リターンスプリングの他の特徴によれば、
弾性リターンスプリングをディスクブレーキに取り付けるための取付部が、ディスクブレーキに対向する面と協働して、ブレーキパッドのそのアクティブ制動位置への軸方向変位に対応する方向における弾性リターンスプリングの軸方向摺動をブロックするストップを備え;
ストップが、弾性リターンスプリングの軸方向縁部から延在するストップレッグに属し;
弾性リターンスプリングを固定支持部に取り付けるための取付部が、スライダーの一部と協働する、弾性リターンスプリングを安定化するための安定化レッグを備え;
安定化レッグが、弾性リターンスプリングの軸方向縁部から横方向及び水平方向に延在し;
接続枝部が、ブレーキパッドの摺動方向と平行な軸方向剛性枝部であり;
スプリングが、取付部と接続枝部との間に介装され、ブレーキパッドのアクティブ制動位置への軸方向変位方向に沿ったストロークが所定の動作遊びよりも大きくなると塑性変形する、ブレーキパッドの摩擦ライニングの摩耗遊びを補完する手段を備え;
スプリングが、材料シートを切断・成形することにより単一片として作られる。

0020

本発明は、本発明に係る、自動車車両のディスクブレーキ用の交換キットであって、
少なくとも1つのブレーキパッドと、
ブレーキパッドと対になり、それぞれが本発明に応じて作られた2つの弾性リターンスプリングと
を備えることを特徴とする交換キットを提供する。

0021

交換キットは、ブレーキパッドをディスクブレーキ内に装着するための2つのスプリングを更に備えてもよい。

0022

本発明の更なる特徴及び利点は、その理解のために添付の図面を参照する詳細な説明を読むことで明らかとなろう。

図面の簡単な説明

0023

技術水準に係る単一片としての例示的な弾性リターンスプリングを含むディスクブレーキを表す斜視分解図である。
対応付けられたブレーキパッドの弾性リターンスプリングを受容するスライダーが設けられた図1のディスクブレーキの固定支持部を表す前側面である。
ブレーキパッドの各ラグに「径方向」スプリングを具備する例示的な実施例を示す概略斜視図である。
図3Aに表す部分の詳細図である。
インサートガイドレールが設けられたフォークジョイントを形成する固定支持部のアームにおける、径方向スプリングを有するブレーキパッドの組立体を示す部分斜視図である。
代替設計に係る塑性変形可能な一体型ブレーキパッドの弾性リターンスプリングを表す斜視詳細図である。
ブレーキパッドに取り付けられたアクティブレッグと対応付けられた、本発明に係る例示的な弾性リターンスプリングを示す図であり、ディスクブレーキに装着され、弾性リターンスプリングが弾性的にも塑性的にも変形していない「新しい」状態にある全体を示す図である。
他の角度視点における、図6のものと同様の図である。
図6及び7に示す全体の端部軸方向図である。
図6〜8に示すスプリングの部分切断斜視図である。
図6及び7に示すスライダーの拡大端部軸方向図である。
図9の弾性リターンスプリングの装着を示す、図8のものと同様の拡大端部軸方向図である。

実施例

0024

以下の説明において、同一の構造又は同様の機能を有する要素は、同じ参照符号で示す。

0025

非限定の形で且つ地球の重力を基準とすることなく、軸方向、縦方向、及び横方向は、図の「A,V,T」の三面体を基準に想定される。

0026

軸方向「A」は、ディスク12の回転軸線「B」と平行な後方から前方への向きである。

0027

水平面は、横・軸平面として規定される。

0028

図1に、自動車車両用のディスクブレーキ10を概略的に表す。これは、いわゆる「フローティングキャリパー」又は「スライディングキャリパー」を有するディスクブレーキ10である。

0029

それ自体よく知られている形で、ディスクブレーキは、回転軸方向「B」軸線周りに回転可能に装着されるディスク12を備える。ディスク12は、自動車車両の車輪(不図示)と一体で回転可能である。

0030

ディスクブレーキ10は、車両のシャーシに固定的に装着される、フォークジョイントとも称される支持部14を含む。固定支持部14は、ディスク12の周縁部16と重なる。

0031

2つの対向するリアブレーキパッド及びフロントブレーキパッド(内側ブレーキパッド及び外側ブレーキパッドとも称する)18が、ディスク12の両側において、固定支持部14に軸方向に摺動可能に装着される。

0032

両方のリアブレーキパッド及びフロントブレーキパッド18は、固定支持部14において、中央縦・横平面に対して対称的に同一となる構造及び構成を有する。

0033

以下、図1を考えたときに左側に位置するリアブレーキパッド18のみを説明するが、この説明は、前後方向を入れ替えることによってフロントブレーキパッド18にも適用可能である。

0034

リアブレーキパッド18は、摩擦ライニング用の支持部を形成する縦横プレート19の形態をしている。リアブレーキパッド18は、環状トラックの形態のディスク12の対向する後側面22側に向けられた前側面20を有する。前側面20は、その前側の縦横断摩擦面25がディスク12の面22と協働可能な摩擦ライニング24を保持する。

0035

ブレーキパッド18の対向する横方向端部のそれぞれは、フォークジョイント又は固定支持部14の対応するアーム27の対応するスライダー28内に、遊びを有して、摺動可能に装着される側方ラグ26を含む。

0036

各スライダー28は、軸方向のものであり、軸線A及びBに直交する縦・横平面を通る断面において、ブレーキパッド18の対応する側方ラグ26側に横方向に開口する「C」字形状を有する。スライダー28は、全体として縦且つ軸方向の底部30により横方向に範囲を定められている。縦底部30に加えて、スライダーは、いずれも軸方向の上側水平底部33及び下側水平底部35により画成されている。

0037

図に表す例において、ガイドレール32が、各側方ラグ26と、それに対応するスライダー28との間に横方向に介装されている。

0038

各ガイドレール32は、それに対応するスライダー28の壁にぴったりと嵌まるC字状断面の板ばねにより形成された層状要素である(特に図4を参照)。

0039

スライダーは、ブレーキパッド18のラグ26とハウジング28の上側底部33との間に介装される全体的に水平方向の摺動ベアリングの上側翼部と、ブレーキパッドのラグ26と縦底部30との間に介装される縦方向底部34と、ブレーキパッド18のラグ26の下方に配置される弾性保持翼部とを備える。

0040

このため、ガイドレール32は、スライダー28の縦底部30に対向配置される縦軸方向底部34を備える。

0041

ガイドレール32によって、固定支持部14におけるブレーキパッド18の所定の移動度、すなわち、全体的に、しかし非限定の形で、制動動作中における、ディスク12の回転に伴う軸方向摺動移動及び横方向摺動移動を許容する。

0042

非限定の形で、各側方ラグ26には、仏国特許出願公開第2925636号明細書(特許文献2)に記載されて示された種類のいわゆる装着スプリングを具備することができ、その一例を図3A、3B及び4に詳細に例示する。

0043

図4は、側方ラグ26に対する装着スプリングの組立体、及び、それを具備したラグの対応するガイドレール32への装着を例示する。

0044

図3A、3B及び4に、ラグ26にブレーキパッド18を具備するのに適した、ガイドレール32の有無に関係なくブレーキパッド18を固定支持部14の対応する軸方向スライダー28に装着・案内するための、径方向スプリングとも称される、ブレーキパッド18を装着するための、スプリング100を概略的に表す。

0045

知られている形で、各パッドスプリング100は、対応するスライダーの下側水平底部35と協働し、且つ、スライダー28の対向する上側水平底部33に対して縦方向上方に接するようにラグ26の上側水平ファセット付勢する摺動下側枝部102を備える。

0046

図示の構成によれば、パッドスプリング100は、一般に「コイルスプリング」と称され、ブレーキパッド18のラグ26の下側水平ファセットの下側に接する枝部104を含み、この枝部104は、パッドスプリング100のラグ26への取り付けを確実にするようにラグ26を弾性的に挟持する取付枝部又はファスナー106の一部である。

0047

パッドスプリング100は、主にパッドスプリング100の弾性を確保することにより取付枝部106を摺動下側枝部102に接続する湾曲枝部108を更に含む。

0048

ブレーキパッド18は、ディスク12の回転軸線Bと平行な軸方向に沿って、
摩擦ライニング24の摩擦前側横断面25が、ディスク12に対向する面22に接するアクティブ前側位置と、
ブレーキパッド18の摩擦ライニング24の摩擦前側横断面25が、ディスク12の対応する面22から所定の動作遊び「J1」だけ軸方向に離間する非アクティブ後側位置と
の間の動作ストロークに亘って摺動可能に、固定支持部14に装着される。

0049

制動動作中、ブレーキパッド18の、その非アクティブ位置からそのアクティブ位置への締め付けが、ディスクブレーキ10のブレーキキャリパー36により制御される。

0050

知られている形で、キャリパー36は、固定支持部14の上方においてそれを覆って軸方向に延在するアーチ38と、アーチ38の後側端縁部及び前側端縁部から軸線「B」に径方向に延在する2つの後側翼部及び前側翼部42とを備える。

0051

側リング42が、フロントブレーキパッド18に対向して延在し、後側リング40が、リアブレーキパッド18に対向して延在する。

0052

ここで、キャリパー36は、案内平行ピラー44を介して固定支持部14に軸方向に摺動可能に装着されており、案内平行ピラー44のそれぞれは、固定支持部14の対応する軸方向ボア45に摺動可能に受容されている。

0053

知られている形で、キャリパー36の後側リング40は、少なくとも1つの軸方向ピストン46を担持し、その少なくとも1つの軸方向ピストン46の接触前側横断面は、制動動作中、リアブレーキパッド18の対向する横断面と協働して、それを軸方向前方に付勢して、ディスク12の対向する面22に接する摩擦ライニング24の摩擦前側横断面25の軸方向締め付け力を発揮するようになっている。

0054

それに応じて、キャリパー36は、軸方向後方に摺動し、対称的に、前側リング42が、フロントブレーキパッド18を付勢して、ディスク12の対向する前側面22に対して接するフロントブレーキパッド18の摩擦ライニング24の摩擦後側横断面25を締め付ける

0055

制動動作の最後にピストン46がリアブレーキパッド18の付勢を終了すると、各ブレーキパッド18をその非アクティブ位置に「押し戻す」ディスク12の回転によって、ブレーキパッド18のそのアクティブ位置からその非アクティブ位置への戻りが一般に生じる。

0056

しかしながら、場合により、ディスク12により発揮される押し戻し力が、ブレーキパッド18のそれぞれをその対応する非アクティブ位置に押し戻すのに十分でないことが観察されている。これにより、ブレーキパッド18の摩擦ライニング24がディスク12に対して摩擦を発生させ続ける一方、キャリパー36によるブレーキパッドの摩擦ライニングの締め付け動作が制御されない。

0057

制動動作の最後に各ブレーキパッド18が非アクティブ位置に戻るのを確実にするために、ディスクブレーキ10には、ブレーキパッド18をその非アクティブ位置に弾性的に戻す手段が具備される。これらの弾性リターン手段は、ブレーキパッド18と固定支持部14との間に介装される弾性リターンスプリングとして作られる。

0058

ディスクブレーキ10は、非限定的な例として、「スペーサ」スプリングとも称される4つの弾性リターンスプリング48を含む。ここで、弾性リターンスプリング48のそれぞれは、非限定的な目的で、固定支持部14のアーム27と、ブレーキパッド18の対応する側方ラグ26との間に配置される。

0059

これにより、ここで、リア又はフロントブレーキパッド18は、それぞれが、摩擦ライニングを担持するプレート19と協働する2つの弾性リターンスプリング48と組み合わせられる。

0060

非限定的な形で、これら4つの弾性リターンスプリング48は、同じ全体設計をもち、それらは、同じ形で固定支持部14上に配置されている。ここで、リアブレーキパッド18のこれら弾性リターンスプリング48の1つの設計原理を、本明細書において詳細に説明する。

0061

弾性リターンスプリング48は、幅が縦方向に延在し且つ例えば一定の厚さのステンレス鋼シート切断加工、引き絞り加工及び曲げ加工を施して作られた、矩形状断面を有する、例えば鋼の金属ストリップの形態である。

0062

特に図5を参照して、弾性リターンスプリング48は、いわゆる第1の取付部50を含む。第1の取付部50は、全体的に、スプリング48を固定支持部14に取り付けるための取付レッグ52の形状を有し、取付レッグ52は、第1の剛性枝部B1の端部に接続され、且つ、直交平面に延在して、例えば、カシメにより、固定支持部14の対応する部分に取り付けられる。

0063

弾性リターンスプリング48は、第1の剛性直線状軸方向枝部B1から、3つの他の剛性直線状枝部B2,B3及びB4にそれぞれ連続的に延在する。

0064

第1の枝部B1は、その基端部が、屈曲部54に接続され、その先端部が、スライダー28から軸方向に離れて位置付けられて第2の剛性枝部B2に接続されている。

0065

第2の剛性枝部B2は、第1の変形可能曲げ部P1により、第1の剛性枝部B1に接続されている。

0066

第1の枝部B1と同様に、第2の剛性枝部B2は、第1の剛性枝部B1の延長ストリップとして成形されている。

0067

第1のベンド形状の曲げ部P1が塑性変形可能領域を形成できるように、この部分は、ここでは矩形状に形成された貫通カットである第1の窓又はポートF1によりここでは機械的に脆弱化されている。

0068

同じように、第3の剛性枝部B3は、第2の塑性変形可能な曲げ部P2により、第2の剛性枝部B2に接続されている。

0069

第2の曲げ部P2は、窓F2を含む材料ストリップの屈曲部である。

0070

最後に、第4の枝部B4が、第3の塑性変形可能な曲げ部P3を介して、第3の剛性枝部B3に接続されている。

0071

第3の曲げ部P3は、窓F1及びF2と類似の窓F3を含む。

0072

第4の剛性枝部B4は、直線状であり、第1の剛性枝部B1に対して概して軸方向に平行であり、ここでは、対応するブレーキパッド18に直接接続されるようになっている前側自由端セグメントまで延在している。

0073

ここで、前側自由端セグメントは、枝部Biを形成するストリップの延長として作られている。

0074

図1又は図5に例示する設計によれば、弾性リターンスプリング48の前側自由端セグメントは、直角に屈曲して、摩擦ライニング担持プレート図1)に対向する部分に作用するアクティブレッグ62として、又は、例えばその摩擦ライニング担持プレート19のブレーキパッド18(図5)の対応する部分に直接取り付けられるアクティブレッグ62として成形されている。

0075

図において、弾性リターンスプリング48は、曲げ部Piが塑性変形する前の、初期の「新しい」状態で表されている。

0076

この新しい又は初期状態において、第1の枝部B1及び第4の剛性枝部B4は、互いに対して横方向に離間配置されて、互いに対して且つ軸方向と略平行である。

0077

弾性リターンスプリング48の最大塑性変形状態(不図示)では、第1及び第4の剛性枝部B1及びB4は、依然として軸方向と略平行で且つ略同じ距離だけ互いに対して離間している一方、3つの曲げ部Piは、塑性変形している。

0078

例として、材料シートの厚さは、0.5〜0.8ミリメートルであり、材料は、番号X2CrNbCu21又は番号304L(X2CrNi18−9/X2VrNi19−11)のステンレス鋼である。

0079

例として、最大摩耗「J2」に対応する最大変位は、約14ミリメートルに等しい。

0080

ブレーキパッド18がピストン46によってそのアクティブ位置に付勢されると、まず、所定の動作遊び「J1」に対応する経路を移動する。

0081

ストロークのこの第1の部分において、ブレーキパッド18は、固定支持部14に取り付けられた取付部50と、ブレーキパッド18に接続された枝部B4との間において弾性リターンスプリング48を弾性的に引っ張るように、弾性リターンスプリング48の枝部B4を動かす。

0082

これにより、弾性リターンスプリング48の弾性変形可能部が、その最大伸長状態に達する。

0083

曲げ部Piは、最初に弾性変形し、その後塑性変形する。

0084

ブレーキパッド18の摩擦ライニング24の前側横断面は、摩耗遊び「J2」に等しい距離だけ、ディスク12の対応する環状面又はトラックに対して更に離間する。ブレーキパッド18は、そのアクティブ位置への軸方向ストロークを続ける。

0085

ストロークの第2の部分において、弾性変形可能部がこれ以上「弾性」変形できないため、締め付け力が、弾性リターンスプリング48の塑性変形可能な曲げ部Piに伝達される。

0086

その後、曲げ部Piが塑性変形し、塑性変形可能部の弾性変形は、その塑性変形に対して無視できる程度になる。

0087

制動動作が終了すると、ブレーキパッド18は、弾性変形可能部によってその非アクティブ位置に戻り、アイドル状態に戻る。

0088

このように、ブレーキパッド18は、所定の動作遊び「J1」のみと等しい距離だけディスク12から再び離間し、摩耗遊び「J2」は、塑性変形可能な曲げ部Piの塑性変形によって吸収されている。

0089

このように、弾性リターンスプリング48は、ブレーキパッド18がその非アクティブ位置に戻ることを確実にするのを可能にする。

0090

更に、塑性変形可能な曲げ部Piの配置によって、ブレーキパッド18をそのアクティブ位置に作動させるためにピストン46により発揮される締め付け力が大きくなりすぎるのを防止する。

0091

更に、非アクティブ位置へのブレーキパッド18とディスク12との間に一定の動作遊び「J1」を維持することによって、制動系応答時間が、摩擦ライニング24の摩耗に関係なく一定に維持される。

0092

摩擦ライニングが最大限完全に摩耗すると、弾性リターンスプリング48は、塑性変形し、摩耗したブレーキパッド18と同様に、交換する必要がある。

0093

図1及び図5に概略的に例示する両方の設計によれば、弾性リターンスプリングは、ブレーキパッド18に対して、特にライニング担持プレート19に対して「作用」するようになっているアクティブレッグ62を一体的に備える。

0094

次に、図6〜9を参照して、アクティブレッグ62が、弾性リターンスプリング48自体とは独立した部品であり、ブレーキパッド18に取り付けられて、そこから軸方向に沿って後方に延在し、接続枝部B4の前側自由端セグメント及びアクティブレッグ62の後側自由端セグメントが、相補的な形状協働による接続相補手段を含む、例示的な設計について説明する。

0095

アクティブレッグ62は、縦・軸平面に延在するストリップである後側自由端セグメント64と、直角に折り曲げられ縦・横平面に延在する取付セグメント66とを備える。

0096

アクティブレッグ62を、ここではライニング担持プレート19に対向する部分へ取り付けるために、取付セグメント66が、リベット68によって圧着される。リベット68は、その不図示のロッドが、セグメント66の不図示の相補孔内に延在する非回転プロファイルを有し、セグメント64を全体的に縦・軸平面に方向づけながら、アクティブレッグ62をブレーキパッド18に対して角度をつけて位置付けるようになっている。

0097

より正確には、ライニング担持横プレート19に中間プレート120が設けられる。

0098

ライニング担持プレート19にそのような機能中間プレート120を設けることは知られており、例えば図7において、更にエラストマー材料のプレート122と共に例示する。

0099

この種の中間プレートの機能及び役割は、当業者にはよく知られている。

0100

プレート120は、摩擦ライニング担持プレート19と、ディスクブレーキの、例えばピストン等の、ブレーキパッドに作用する部材との間に軸方向に介装された、例えばステンレス鋼又は剛性材料金属プレートである。

0101

プレート120は、例えばリベット124によって、ブレーキパッドと軸方向に一体化されている。

0102

中間プレート120は、ピストンと直接的又は間接的に接触するように意図された面121を備える。

0103

後側自由端セグメント64は、セグメント64を構成するストリップのプレートに直交する平面において横方向に延在するフック70を備える。

0104

フック70は、「水平」横方向前側自由端74を画成するフィンガー72の端部に形成されている。

0105

なお、各アクティブレッグ62は、同一の設計のものであり、中央軸・横平面に対して全体設計対称性を有する。

0106

弾性リターンスプリング48を、摩擦ライニング18により担持されるアクティブレッグ62に「接続」する剛性枝部B4は、アクティブレッグ62の後側自由端セグメント64と協働することが可能な前側自由端セグメント80まで延在している。

0107

セグメント80は、縦・軸平面に延在するストリップであり、セグメント64と装着し組み付けた位置において、それと面接触する平面にあり、両方のセグメントが互いに対して保持される。

0108

セグメント80は、セグメント80に切断により設けられたデテント84を含む。デテント84は、矩形状窓の形態である。

0109

デテント84は、両方のセグメント64及び80を装着し組み付けた位置において、ブレーキパッド18がその非アクティブ位置に後方に弾性的に戻る間、フック70の前側自由縁部74と協働することが可能な後側縁部88によって軸方向後方に画成される。

0110

弾性変形による軸方向のクランプによる組み立てを可能とするために、端末部分を傾斜部96として成形している。

0111

両方の部品を組み立てている間、すなわち、相対的な軸方向移動によって、弾性リターンスプリング48を、対応するアクティブレッグ62と合致させる際、接続枝部の前側自由端セグメント及びアクティブレッグの後側自由端セグメントの相補的形状による協働接合相補的手段が、弾性クランプにより協働する。

0112

傾斜部92が、デテント84内に貫通し受容されるまで、弾性変形によってフィンガー72及びフック70から若干離れるように移動する。

0113

その結果、図6に例示する状態となる。この状態において:
−接続枝部B4の前側自由端セグメント80が、縦・軸平面において延在するストリップである。
−アクティブレッグ62の後側自由端セグメント64が、セグメント80のものと平行な平面において延在するストリップである。
− 自由端セグメント64及び80が面対面で隣接している。
− セグメント64により担持された直交横方向フィンガー72が、セグメント80に形成されたデテント84内に受容されている。
−フィンガーの前側縁部74が、デテント84の後側縁部88と協働する。

0114

固定支持部14のアーム27に装着されるために、弾性リターンスプリング48は、第1の枝部B1のブレード200の形態の延在部であるいわゆる「取付」部50を備える。

0115

ブレード200は、平行な水平縁部をもち平坦で且つ剛性を有し、これが、縦底部30に形成された相補加工部31内に挿入・収容されて、取付部及び弾性リターンスプリング48に対するより高い安定性を確保する。

0116

この新しい状態において、図に例示するように、ブレード200は、第1の枝部B1の延長線上に且つ同じ軸・縦平面において延在する。ブレード200は、枝部B1の自由端セグメントを構成する。

0117

弾性リターンスプリング48を固定支持部14に取り付ける取付部50のブレード200は、ほとんど遊びがないようにブレード200を受容するような寸法にされた軸方向切り欠き31として成形された縦底部30に沿って、対応するスライダー28内に軸方向に挿入されることによって取り付けられる。

0118

これにより、ブレード200は、ブレーキパッドのラグ26と底部30との間に介装された対応するガイドレール32の縦底部30と縦方向底部34との間に受容・収容される。

0119

より正確には、切り欠き31は、例えば、軸方向のブローチ加工によって又はフライス加工によって機械加工され、縦面300及び上側水平面302によって画成される。

0120

装着位置において、平坦な外側面201が、縦面300に横方向に接し、ブレード200の上側水平縁部208が、縁部208の軸方向長さの略全体に亘って、上側水平面302に縦方向上方に接触する。

0121

弾性リターンスプリング48をアーム27に取り付けるための取付部50は、固定支持部14のアーム27の対向する面204に軸方向に接触して、ブレーキパッド18のアクティブ制動位置への軸方向変位に対応する方向における、弾性リターンスプリング48の軸方向前方への軸方向摺動をブロックするストップ202を備える。

0122

ストップ202は、軸方向水平上側縁部208から延在するストップレッグ206に属する。

0123

ここで、ストップ202は、ブレード200の平面に直交する縦・横平面において延在するストップレッグ206の前側自由端横方向縁部である。

0124

面204は、有利には、特定の機械加工を必要としない、固定支持部のアームの非加工面である。

0125

このため、弾性リターンスプリング48は、それ自体はアーム27に取り付けられていないが、ストップ202を表面204に接触させて、ブレードを後側から前側に軸方向に導入することによって、軸方向に装着される。

0126

取付部の安定性は、ブレード200の下側縁部208から横方向及び水平方向に延在する安定化レッグ212によって更に完璧となる。安定化レッグは、軸・縦方向口部214まで延在し、軸・縦方向口部214の下側水平縁部216が、スライダー28の軸方向溝304内に受容される。

0127

軸方向溝304は、スライダー28の下側水平底部35に、機械加工によって、例えば軸方向ブローチ加工又はフライス加工によって作られる。

0128

底部30及び35に切り欠き31及び溝304を作るための機械加工により除去された材料を、クロスハッチングによって表している。

0129

溝304は、弾性リターンスプリング48が軸方向に当接するまでブレード200の軸方向の挿入を可能にするのに十分な長さに亘って、下側水平底部35の軸方向長さに沿って少なくとも部分的に軸方向に延在している。

0130

軸方向溝304は、底部下側水平面306と、切り欠き31の縦面300とは横方向に反対側の横縦面308によって画成される。

0131

弾性リターンスプリング48の装着位置において、特に図11において分かるように、下側縁部216は、弾性リターンスプリング48が装着されたときの安定化レッグ212の弾性変形機能によるわずかな弾性予圧で、溝304の底部下側面306に縦方向に接する。

0132

従って、弾性リターンスプリング48の保持力が、溝304の横縦面308に接する口部214の面218との協働によって、上側面 302に対して上方に、且つ、横方向及び水平方向の左側にかかる。

0133

弾性リターンスプリング48の軸方向の位置付け、固定支持部に対するその保持、及び、その安定化、に関して説明した手段の全ては、ブレーキパッドの変位による軸方向力、固定支持部との接触面における軸方向径周りのスプリングの回転又は切り替えモーメント、及び、ブレーキパッドが戻るのを可能とする径方向の並進力を考慮している。

0134

軸方向の挿入による装着を容易にするために、ブレード200の前側縁部は面取り部210を備え、且つ、口部214は面取り部217を備える。

0135

取付部50、特にストップレッグ202の設計のおかげで、ブレーキパッド18を備える両方のスプリング48は、同一でも交換可能でもないが、それらは、中央縦・軸平面に対して対称な設計のフロント及び/又はリアブレーキパッドと対となる2つの対応するスプリングを構成する。

0136

工場での組み立て及び装着は、以下の方法に従ってなされる。
a)対向するガイドレール32を装着し、
b)その2つの径方向スプリング100を具備するブレーキパッド18を装着し、
c)両方の弾性リターンスプリング48をハウジング28内に軸方向に装着し、
d)弾性リターンスプリング48を、それぞれ対応するアクティブレッグ62で、軸方向に弾性的にクランプする。

0137

ブレーキパッド18の使用されるセットの交換組立体又はキットは、各ブレーキパッドに対して、一対の対応するアクティブレッグを具備する新しいブレーキパッド18そのものと、対応するブレーキパッドと対になった1対の弾性リターンスプリングを構成する少なくとも1組の2つの弾性リターンスプリング48とを含む。

0138

ブレーキパッドが、パッド装着スプリング100を具備する種類の場合、交換キットは、各ブレーキパッドに対して、2つの径方向ラグ26のそれぞれに対して1つずつ、合わせて2つのパッドスプリング100を具備する新しいパッドを含む。

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