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技術 有機酸の組み合わせを含む組成物

出願人 ジョンソン・アンド・ジョンソン・コンシューマー・インコーポレイテッド
発明者 ガンボギ・ロバート・ジェイゴラス・パトリシア・エルジョンノッティ・アンソニー・アール・ザ・サードセルビヤック・ベンジャミン
出願日 2016年2月25日 (5年3ヶ月経過) 出願番号 2017-545375
公開日 2018年3月8日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 2018-506566
状態 特許登録済
技術分野 化粧料
主要キーワード 任意追加的 機械的メカニズム 表面堆積物 合計総量 ストラックス スズ製 油系成分 合計固体
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年3月8日)のものです。
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図面 (2)

課題・解決手段

アコニット酸と、アジピン酸グルタル酸、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1種又は2種以上の酸と、担体とを含む組成物が提供される。バイオフィルムを有する表面に、本発明の組成物を塗布することを含む、バイオフィルムを破壊する方法も提供される。

概要

背景

口腔ケア用組成物を含む種々の組成物において用いるための有機酸、及びその組み合わせが特定されている。例えば、国際公開第2012/001347号は、シイタケチコリ、及び/又はラズベリー抽出物、並びに抽出物から誘導される低モル質量フラクションを含む口腔衛生組成物について記載している。記載されている組成物は、次の化合物のうちの1種又は2種以上を含んでいる場合があり、又はこれらが補充されている場合がある:キナ酸アデノシンイノシントランスアコニット酸シス−アコニット酸シュウ酸、アデノシン、及びコハク酸参照文献は、いくつかの作用機序によるその組成物の抗バイオフィルム効果を特許請求しているが、上記化合物の任意の特定の組み合わせから生じる予期せぬ利益については開示していない。

概要

アコニット酸と、アジピン酸グルタル酸、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1種又は2種以上の酸と、担体とを含む組成物が提供される。バイオフィルムを有する表面に、本発明の組成物を塗布することを含む、バイオフィルムを破壊する方法も提供される。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

組成物であって、a)アコニット酸と、b)アジピン酸グルタル酸、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1種又は2種以上の酸と、c)担体と、を含み、前記組成物は、前記組成物の総重量に対して約0.1重量%〜約2重量%の、a)アコニット酸、並びにb)アジピン酸、グルタル酸、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1種又は2種以上の酸の合計総量を有する、組成物。

請求項2

b)アジピン酸、グルタル酸、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1種又は2種以上の酸と、a)アコニット酸との比率(b:a)が、0.7:1〜約17:1である、請求項1に記載の組成物。

請求項3

b)アジピン酸、グルタル酸、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1種又は2種以上の酸と、a)アコニット酸との比率(b:a)が、0.1:1〜約15:1である、請求項1に記載の組成物。

請求項4

アジピン酸及びアコニット酸を、約1:1〜約15:1(アジピン酸:アコニット酸)の重量比で含む、請求項1に記載の組成物。

請求項5

アジピン酸及びアコニット酸を、約7:1〜約15:1(アジピン酸:アコニット酸)の重量比で含む、請求項1に記載の組成物。

請求項6

グルタル酸及びアコニット酸を、約1:1〜約15:1(アジピン酸:アコニット酸)の重量比で含む、請求項1に記載の組成物。

請求項7

前記担体が水を含む、請求項1に記載の組成物。

請求項8

前記担体が水/アルコール混合物を含む、請求項7に記載の組成物。

請求項9

前記組成物が、アルコールを、全組成物体積で約10%v/v以下の量で含む、請求項8に記載の組成物。

請求項10

前記組成物がアルコールを含まない、請求項1に記載の組成物。

請求項11

前記アコニット酸がトランス−アコニット酸である、請求項1に記載の組成物。

請求項12

前記組成物が、アニオン性非イオン性カチオン性両性双性イオン界面活性剤、及びそれらの2種又は3種以上の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1種の界面活性剤を更に含む口腔ケア組成物である、請求項1に記載の組成物。

請求項13

バイオフィルムを有する表面に、請求項1に記載の組成物を塗布することを含む、バイオフィルムを破壊する方法。

請求項14

バイオフィルムを有する表面に、請求項12に記載の組成物を塗布することを含む、バイオフィルムを破壊する方法。

技術分野

0001

(関連出願の相互参照
本願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる2015年2月26日出願の米国仮出願第62/121,135号の利益を主張する。

0002

(発明の分野)
本発明は、有機酸の組み合わせを含む組成物、及びそれらの使用に関する。特定の実施形態では、本発明は、アコニット酸と、アジピン酸又はグルタル酸の1種又は2種以上、その組み合わせ等との組み合わせを含む組成物、並びにバイオフィルム破壊するためのかかる組成物の使用に関する。

背景技術

0003

口腔ケア用組成物を含む種々の組成物において用いるための有機酸、及びその組み合わせが特定されている。例えば、国際公開第2012/001347号は、シイタケチコリ、及び/又はラズベリー抽出物、並びに抽出物から誘導される低モル質量フラクションを含む口腔衛生組成物について記載している。記載されている組成物は、次の化合物のうちの1種又は2種以上を含んでいる場合があり、又はこれらが補充されている場合がある:キナ酸アデノシンイノシントランス−アコニット酸、シス−アコニット酸シュウ酸、アデノシン、及びコハク酸参照文献は、いくつかの作用機序によるその組成物の抗バイオフィルム効果を特許請求しているが、上記化合物の任意の特定の組み合わせから生じる予期せぬ利益については開示していない。

課題を解決するための手段

0004

本出願人らは、有機酸の特定の組み合わせを混合して、バイオフィルムの破壊の増大などの有意な予期せぬ効果を呈する傾向がある組成物を作製できることを発見した。

0005

特定の実施形態によると、本発明は、a)アコニット酸と、b)アジピン酸、グルタル酸、これらの組み合わせ等からなる群から選択される1種又は2種以上の酸と、c)担体と、を含む組成物に関する。

0006

特定の他の実施形態によると、本発明は、バイオフィルムを有する表面に、請求項に係る発明の組成物を塗布することを含む、バイオフィルムを破壊する方法に関する。

0007

特定の他の実施形態によると、本発明は、バイオフィルムを有する表面に、請求項に係る発明の組成物を塗布することを含む、表面からバイオフィルムを除去する方法に関する。

0008

特定の他の実施形態によると、本発明は、請求項に係る発明の組成物を表面に塗布することを含む、表面への細菌付着を低減する方法に関する。

図面の簡単な説明

0009

複数回処理後のバイオフィルムの除去率対水)と、全濃度が21mMであるグルタル酸(GA)及びアコニット酸(AA)を様々な比率で含有する(GAとAAとの比率に応じて0.28〜0.37%w/w、表2参照)製剤の細菌付着減少率(%)(対水)とを対比したプロットである。

0010

別段の指定がない限り、本明細書に記載される全ての百分率は、固形分/活性量の重量百分率である。

0011

上述したように、本出願人らは、アコニット酸と、アジピン酸、グルタル酸、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1種又は2種以上の酸の両方の組み合わせを担体中に含む組成物が、他の有機酸の組み合わせよりも有意な利益を呈する傾向があることを、予想外に発見した。具体的には、特定の実施形態において、本出願人らは、かかる組成物がバイオフィルムの破壊の有意な増加を呈することを発見した。より具体的には、本明細書において更に後述するように、本出願人らは、上記酸のある特定の同定された組み合わせが、(a)バイオフィルムの除去率、及び(b)細菌付着減少率の両方において、他の有機酸の組み合わせよりも有意な増加を呈する傾向があることを発見した。本明細書で使用するとき、「バイオフィルムを破壊する」とは、表面からのバイオフィルムの除去、表面への細菌付着の減少、又はこれら両方を指すことを、本出願人らは注記しておく。

0012

任意の好適なアコニット酸を本発明において使用することができる。IUPAC組織名:1−プロペン−1,2,3−トリカルボン酸、又は歴史名称:アキレア酸、エキセット酸、シトリジン酸、又はピロクエン酸でも知られているアコニット酸は、化学式C6H6O6及び構造式HO2CCH=C(CO2H)CH2CO2Hを有する有機酸であり、シス−アコニット酸及びトランス−アコニット酸の2種類の異性体を有する。特定の実施形態では、トランス−アコニット酸が用いられる。他の実施形態では、シス−アコニット酸が用いられる。本明細書で用いられるアコニット酸は、天然由来であっても、合成由来であってもよい。特定の実施形態では、アコニット酸は合成由来である。アコニット酸の市販の供給源としては、AlfaAesar,Fluka、MP Biomedicals,Parchem Fine & Specialty Chemicals、Sigma Aldrich、Spectrum Chemicals、及びTCIFine Chemicalsが挙げられる。

0013

任意の好適なアジピン酸及び/又はグルタル酸を、本発明において使用することができる。IUPAC組織名:ヘキサン二酸でも知られているアジピン酸は、化学式C6H10O4及び構造式HO2C(CH2)4CO2Hを有する有機酸である。IUPAC組織名:ペンタン二酸でも知られているグルタル酸は、化学式C5H8O4及び構造式HO2C(CH2)3CO2Hを有する有機酸である。本明細書で用いられる有機酸は、天然由来であっても、合成由来であってもよい。特定の実施形態では、使用する酸は合成由来である。

0014

任意の好適な量及び比率のアコニット酸並びにアジピン酸及び/又はグルタル酸を、本発明の組成物で使用することができる。当業者に認識されるように、それらのそれぞれのpKa値に基づいて、本発明において使用する有機酸は、大部分のpHでそれらのそれぞれの塩形態平衡状態にある。したがって、本明細書に記載され、特許請求されるアコニット酸並びにアジピン酸及び/又はグルタル酸の全ての量及び比率は、特定の組成物中の酸及び塩形態両方のかかる酸の総量を指す。例えば、0.2%w/wのアジピン酸を含む組成物は、組成物の総重量に対して0.2%w/wの、酸及び塩形態の固体/活性アジピン酸を合わせた総量を有する。合計総量が1%w/wであるアジピン酸及びトランス−アコニット酸を含む組成物が含む、酸及び塩形態のアジピン酸と酸及び塩形態トランス−アコニット酸との合計固体/活性量は、組成物の総重量に対して1%w/wである。

0015

特定の実施形態では、アコニット酸並びにアジピン酸及び/又はグルタル酸は、口腔内バイオフィルム形成を防止及び破壊するのに有効であり、かつ組成物が安定である合計総量で、組成物中に存在する。概して、組成物は、アコニット酸と、アジピン酸及び/又はグルタル酸とを、組成物の総重量に対して約0.1重量%〜約2重量%の合計総量(%w/w)で含有する。特定の実施形態では、アコニット酸とアジピン酸及び/又はグルタル酸との合計総量は、組成物の約0.1〜約1%w/w、又は組成物の約0.1〜約0.9%w/w、又は組成物の約0.1〜約0.5%w/w、又は組成物の約0.1〜約0.3%w/wである。特定の実施形態では、組成物は、組成物の約0.13%〜約0.89%w/w、組成物の約0.13%〜約0.52%w/w、又は組成物の約0.13%〜約0.3%w/wの、アコニット酸並びにアジピン酸及び/又はグルタル酸の合計総量を含む。

0016

概して、本発明の組成物中のアジピン酸及び/又はグルタル酸とアコニット酸との比率(アジピン酸/グルタル酸:アコニット酸)は、約0.7:1〜約40:1である。特定の実施形態では、本発明の組成物中のアジピン酸及び/又はグルタル酸とアコニット酸との比率(アジピン酸/グルタル酸:アコニット酸)は、約0.7:1〜約17:1、又は約1:1〜約15:1である。

0017

特定の実施形態では、本発明の組成物は、アジピン酸及びアコニット酸を、およそ約21mM超、好ましくは約42mM以上の総量、及び約1:1〜約15:1の比率で含む。特定の実施形態では、組成物は、アジピン酸及びアコニット酸を、約10.5mMの総量、及び約7:1以上(約7:1〜約17:1など)の比率で含む。重量パーセントを単位として、本発明の組成物は、アジピン酸及びアコニット酸を、ほぼ約0.31重量%超、好ましくは約0.61重量%以上の総量、及び約1:1〜約15:1の比率で含む。特定の実施形態では、組成物は、アジピン酸及びアコニット酸を、約0.15重量%の総量、及び約7:1以上(約7:1〜約17:1など)の比率で含む。

0018

特定の実施形態では、本発明の組成物は、グルタル酸及びアコニット酸を、およそ約10.5mM超、約21mM以上、好ましくは約42mM以上の総量、及び約1:1〜約15:1の比率で含む。重量パーセントを単位として、本発明の組成物は、グルタル酸及びアコニット酸を、ほぼ約0.14重量%超、好ましくは約0.28重量%以上、好ましくは約0.56重量%以上の総量、及び約1:1〜約15:1の比率で含む。

0019

任意の種々の口腔的に許容されるビヒクルを本組成物において使用することができる。ビヒクルは、水性であっても非水性であってもよい。水性ビヒクルは一般に水であるが、水/アルコール混合物使用可能である。特定の実施形態では、水を適量(q.s.:Quantum Sufficit、「必要なだけ」を意味するラテン語)組成物に加える。特定の実施形態では、水相は、組成物の約60重量%〜約95重量%、又は約75重量%〜約90重量%を構成する。特定の組成物において、水は、約60%〜約95%、又は約75%〜約90%の量で存在する。あるいは、本発明の組成物は、乾燥粉末チューインガムフィルム半固体形態、固体形態、又は液体濃縮形態に調剤してもよい。このような実施形態において、例えば、水は液体濃縮物又は粉末製剤の場合では必要に応じて適量が加えられ、又は乾燥粉末形態の組成物を生成するために当該技術分野において既知標準的な蒸発方法により水を除去することができる。蒸発又は凍結乾燥した形態は、貯蔵及び出荷に好都合である。

0020

いくつかの実施形態では、組成物にアルコールを添加してもよい。式R3−OH(式中、R3は2〜6個の炭素を有するアルキル基である)により表される任意の様々なアルコールを、本発明において使用することができる。式R3−OHの好適なアルコールの例としては、エタノールn−プロパノールイソプロパノールブタノールペンタノールヘキサノール、及びそれらの2種又は3種以上の組み合わせ等が挙げられる。特定の実施形態では、アルコールは、エタノールであるか、又はエタノールを含む。

0021

いくつかの実施形態では、アルコールは、全組成物の約10.0%v/v以上、又は全組成物の約10.0%〜約35.0%v/v、又は全組成物の約15.0%〜約30.0%v/vの量で組成物中に存在してもよく、全組成物の約20.0%〜約25.0%v/vであってもよい。

0022

いくつかの実施形態では、組成物は低濃度のアルコールを含んでもよい。「低濃度」のアルコールという語句は、R3−OHアルコールの量が、全組成物の体積で、約10%v/v以下、又は約5%v/v以下、又は約1.0%v/v以下、又は約0.1%v/v以下であることを意味する。特定の実施形態では、本発明の組成物はR3−OHアルコールを含まない。

0023

本発明の組成物は、7未満のpHを有するのが好ましい。特定の実施形態では、組成物は、約3〜7未満、又は約3.5〜7未満、又は約3.5〜約6.5、又は約3.5〜約5.5、又は約3.5〜約5のpHを有する。

0024

当業者に認識されるように、組成物のpHは、組成物のpHを7未満にするのに有効な量の緩衝剤を使用して、調節又は達成され得る。組成物は、任意追加的に、pHを低下させるための酸性化剤、pHを上昇させるための塩基性化剤、及びpHを所望の範囲内に制御するための緩衝剤を含めて、本明細書において有用なものの中で少なくとも1つのpH調整剤を含むことができる。例えば、酸性化剤、塩基性化剤、及び緩衝剤から選択される1つ又は2つ以上の化合物を含ませて、約2〜約7のpH、又は種々の実施形態では約3〜約6、若しくは約4〜約5のpHを得ることができる。カルボン酸及びスルホン酸酸性塩(例えば、クエン酸一ナトリウム、クエン酸ニナトトリウムリンゴ酸一ナトリウム等)、水酸化ナトリウムホウ酸塩ケイ酸塩イミダゾール、及びこれらの混合物などのアルカリ金属水酸化物を含むが、これらに限定されない、任意の口腔的に許容されるpH調整剤を使用することができる。1種又は2種以上のpH調整剤は、任意に、組成物を口腔的に許容されるpH範囲内に維持するのに有効な総量で存在する。特定の実施形態では、組成物に添加する緩衝剤として無機酸を使用してもよい。

0025

特定の実施形態では、組成物に添加する緩衝剤として有機酸を使用してもよい。本発明の組成物における使用に適した有機酸としては、アスコルビン酸ソルビン酸、クエン酸、グリコール酸乳酸及び酢酸安息香酸サリチル酸フタル酸フェノールスルホン酸、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されず、任意に、有機酸は、安息香酸、ソルビン酸、クエン酸、及びこれらの混合物からなる群から選択され、又は任意に、有機酸は安息香酸である。

0026

概して、酸性緩衝剤の量は、組成物の約0.001%(又は約0.001%w/v)〜約5.0%(又は約5.0%w/v)である。特定の実施形態では、有機酸緩衝剤は、組成物の0.001%(又は約0.001%w/v)〜1.0%w/v(又は約1.0%w/v)、又は組成物の約0.100%(又は約0.100%w/v)〜約1.0%(又は約1.0%w/v)の量で存在する。

0027

本発明の組成物は、限定するものではないが、油系成分活性成分、追加の界面活性剤保湿剤溶媒香味料甘味剤着色剤防腐剤、pH調整剤、pH緩衝剤などといった、任意の様々な任意成分をその中に更に含んでもよい。

0028

任意の様々な油系成分を本組成物において使用することができる。油系成分は、水不溶性であるか、又は実質的に水不溶性である、即ち、その溶解度が25℃の水において約1重量%未満、又は任意に約0.1重量%未満である、任意の1種若しくは2種以上の油、又は他の物質を含み得る。特定の実施形態では、本発明の油系成分は、一般に揮発性化合物、少なくとも1種の香味油、又はそれらの2種若しくは3種以上の組み合わせを含有する、少なくとも1種の精油、即ち、植物由来の、天然又は合成(又はそれらの組み合わせ)の濃縮された疎水性物質を含むか、その疎水性物質から本質的になる、又はその疎水性物質からなる。好適な精油、香味油、及びそれらの量の例については以下に記載する。特定の実施形態では、組成物は、油系成分の約0.05%w/w以上、約0.1%w/w以上、又は約0.2%w/w以上の油系成分総量を含む。

0029

特定の実施形態では、本発明の組成物は精油を含む。精油は、揮発性芳香油であり、合成されてもよく、又は蒸留圧搾、若しくは抽出による植物由来であってもよく、通常、それらが得られた植物の匂い又は香味を伝える。有用な精油は、殺菌活性を提供することができる。これらの精油のいくつかは、香味剤としても作用する。有用な精油としては、シトラチモールメントールサリチル酸メチルウィンターグリーン油)、ユーカリプトールカルバクロールカンファーアネトールカルボンオイゲノールイソオイゲノールリモネンオシメンn−デシルアルコール、シトロネル、a−サルネオール、酢酸メチル酢酸シトロネリルメチルオイゲノール、シネロ−ル、リナロールエチルリナラオール、サフロラバニリンスペアミント油ペパーミント油レモン油オレンジ油セージ油ローズマリー油桂皮油ピメント油月桂樹油、ニオイヒバ油、ゲリアノール、ベルベノーン、アニス油ベイ油ベンズアルデヒドベルガモット油、苦扁桃クロロチモール桂皮アルデヒドシトロネラ油クローブ油、コールタールユーカリ油グアヤコールヒノキチオールのようなトロポロン誘導体ラベンダー油カラシ油フェノールサリチル酸フェニルパイン油マツ葉油サッサフラス油スパイクラベンダー油、ストラックスタイム油トルーバルサムテレビン油、クローブ油、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。

0030

特定の実施形態では、精油は、チモール((CH3)2CHC6H3(CH3)OH、イソプロピルm−クレゾールとしても既知)、ユーカリプトール(C10H18O、シネオールとしても既知)、メントール(CH3C6H9(C3H7)OH)、ヘキサヒドロチモールとしても既知)、サリチル酸メチル(C6H4OHCOOCH3、ウィンターグリーン油としても既知)、これらの化合物のそれぞれの異性体、及びそれらの2種又は3種以上の組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、本発明の組成物はチモールを含有する。いくつかの実施形態では、本発明の組成物はメントールを含有する。いくつかの実施形態では、組成物は、これらの精油の4つ全てを含有する。

0031

特定の実施形態では、チモールは、組成物の約0.0001%〜約0.6%w/v、又は約0.005%〜約0.07%w/vの量で使用される。特定の実施形態では、ユーカリプトールは、組成物の約0.0001%〜約0.51%w/v、又は約0.0085%〜約0.10%w/vの量で使用され得る。特定の実施形態では、メントールは、組成物の約0.0001%〜約0.25%w/v、又は約0.0035%〜約0.05%w/vの量で使用される。特定の実施形態では、サリチル酸メチルは、組成物の約0.0001%〜約0.28%w/v、又は約0.004%〜約0.07%w/vの量で使用される。特定の実施形態では、開示する組成物中に存在する全てのかかる精油の総量は、組成物の約0.0004%〜約1.64%w/v、又は約0.0165%〜約0.49%w/vであり得る。

0032

特定の実施形態では、フッ化物を提供する化合物が、本発明の口内洗浄剤組成物中に存在してもよい。これらの化合物はわずかに水溶性又は完全に水可性であることがあり、フッ化物イオン又はフッ化物含有イオンを水中に放出する能力により特徴付けられる。フッ化物を提供する代表的な化合物は、可溶性アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び重金属塩などの無機フッ化物塩であり、例えばフッ化ナトリウムフッ化カリウム、フッ化アンモニウム、フッ化第二銅、フッ化亜鉛、フッ化第二スズ、フッ化スズ、フッ化バリウムヘキサフルオロケイ酸ナトリウムヘキサフルオロケイ酸アンモニウム、フルオロジルコニウム酸ナトリウムモノフルオロリン酸ナトリウムモノ−及びジフルオロリン酸アルミニウム、及びフッ素化ピロリン酸カルシウムナトリウムである。N’−オクタデシルトリメチレンジアミン−N,N,N’−トリス(2−エタノール)−二フッ化水素酸塩及び9−オクタデセニルアミンフッ化水素酸塩などの、アミンフッ化物もまた使用されてもよい。特定の実施形態では、フッ化物を提供する化合物は、組成物の約5重量%まで、又は約0.001重量%〜約2重量%、又は約0.005重量%〜約1.5重量%のフッ化物を放出するのに十分な量で通常存在する。

0033

特定の実施形態では、組成物の約0.1%〜約5.0%w/vの量の刺激感応性緩和剤、例えば硝酸及びシュウ酸のカリウム塩などが、本発明に組み込まれてよい。他のカリウムを放出する化合物も可能である(例えばKCl)。高濃度リン酸カルシウムも、追加して刺激感応性をいくらか緩和することがある。これらの物質は、閉塞性鉱物性表面堆積物を歯の表面に形成するか、又は歯の中の神経にカリウムを供給して神経を脱分極するかのいずれかにより、作用すると考えられている。好適な刺激感応性緩和剤についてのより詳細な考察は、米国公開第2006/0013778号(Hodosh)、及び米国特許第6,416,745号(Markowitzら)に見出すことができ、これら特許文献は共に、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。

0034

特定の実施形態では、抗結石効果のある化合物(例えば、種々のカルボキシレートポリアスパラギン酸など)が、本発明に組み込まれてよい。また抗結石剤として有益なものとして、アニオン性高分子ポリカルボキシレートがある。こうした物質は当該技術分野において既知であり、その遊離酸、又は部分的に若しくは好ましくは完全に中和された水溶性アルカリ金属塩(例えばカリウム及び好ましくはナトリウム)若しくはアンモニウム塩の形態で使用される。好ましいのは、無水マレイン酸又はマレイン酸と、他の重合可能エチレン性不飽和モノマー、好ましくは約30,000〜約1,000,000の分子量(M.W.)を有するメチルビニルエーテルメトキシエチレン)と、の重量で1:4〜4:1のコポリマーである。こうしたコポリマーは、例えば、GAFChemicals CorporationのGantrez 25 AN 139(M.W.500,000)、AN 119(M.W.250,000)、及び好ましくはS−97医薬品グレード(M.W.70,000)として入手可能である。

0035

追加の抗結石剤は、ポリリン酸塩ピロリン酸塩など)及びその塩、ポリアミノプロパンスルホン酸AMPS)及びその塩;ポリオレフィンスルホネート及びその塩;ポリビニルホスフェート及びその塩;ポリオレフィンホスフェート及びその塩;ジホスホネート及びその塩;ホスホノアルカンカルボン酸及びその塩;ポリホスホネート及びその塩;ポリビニルホスホネート及びその塩;ポリオレフィンホスホネート及びその塩;ポリペプチド;並びにこれらの混合物;カルボキシ置換ポリマー;及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。一実施形態では、塩は、アルカリ金属塩、又はアンモニウム塩である。ポリリン酸塩は、一般に、カリウム塩、ナトリウム塩、アンモニウム塩、及びこれらの混合物のような、全体的に又は部分的に中和された水溶性アルカリ金属塩として使用される。無機ポリリン酸塩としては、アルカリ金属(例えば、ナトリウム)トリポリリン酸テトラポリリン酸、二酸ジアルキル金属(例えば、二ナトリウム)、一酸トリアルキル金属(例えば、三ナトリウム)、リン酸水素カリウムリン酸水素ナトリウム、及びアルカリ金属(例えば、ナトリウム)ヘキサメタホスフェート、並びにこれらの混合物が挙げられる。テトラポリリン酸塩よりも大きいポリリン酸塩は、通常は非晶質のガラス状物質として生じる。一実施形態では、ポリリン酸塩は、FMCCorporationによって製造され、Sodaphos(n≒6)、Hexaphos(n≒13)、及びGlass H(n≒21、ヘキサメタリン酸ナトリウム)、並びにそれらの混合物として市場で知られている。本発明に有用なピロリン酸塩としては、アルカリ金属ピロリン酸塩、ジ−、トリ−及びモノ−ピロリン酸カリウム又はピロリン酸ナトリウム、ジアルカリ金属ピロリン酸塩、テトラアルカリ金属ピロリン酸塩、並びにこれらの混合物が挙げられる。一実施形態ではでは、ピロリン酸塩は、ピロリン酸三ナトリウムピロリン酸水素二ナトリウム(Na2H2P2O7)、ピロリン酸二カリウムピロリン酸四ナトリウム(Na4P2O7)、ピロリン酸四カリウム(K4P2O7)、及びこれらの混合物からなる群から選択される。ポリオレフィンスルホネートとしては、オレフィン基が2個以上の炭素原子を含有するもの、及びその塩が挙げられる。ポリオレフィンホスホネートとしては、オレフィン基が2個以上の炭素原子を含有するものが挙げられる。ポリビニルホスホネートとしては、ポリビニルホスホン酸が挙げられる。ジホスホネート及びその塩としては、アゾシクロアルカン−2,2−ジホスホン酸及びその塩、アゾシクロアルカン−2,2−ジホスホン酸及びその塩のイオンアザシクロヘキサン−2,2−ジホスホン酸、アザシクロペンタン−2,2−ジホスホン酸、N−メチル−アザシクロペンタン−2,3−ジホスホン酸、EHDPエタン−1−ヒドロキシ−1,1,−ジホスホン酸)、AHP(アザシクロヘプタン−2,2−ジホスホン酸)、エタン−1−アミノ−1,1−ジホスホネート、ジクロロメタンジホスホネートなどが挙げられる。ホスホノアルカンカルボン酸又はそのアルカリ金属塩としては、それぞれが酸又はアルカリ金属塩である、PPTAホスホノプロパントリカルボン酸)、PBTA(ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸)が挙げられる。ポリオレフィンホスフェートとしては、オレフィン基が2個以上の炭素原子を含有するものが挙げられる。ポリペプチドとしては、ポリアスパラギン酸及びポリグルタミン酸が挙げられる。

0036

特定の実施形態では、塩化亜鉛酢酸亜鉛、又はクエン酸亜鉛などの亜鉛塩が、「消毒剤洗浄感覚収れん剤として、呼吸保護促進剤又は抗結石剤として、組成物の約0.0025%w/v〜約0.75%w/vの量で添加されてもよい。

0037

任意の様々な追加の界面活性剤を本発明において使用することができる。好適な界面活性剤としては、アニオン性非イオン性カチオン性両性双性イオンの界面活性剤、及びそれらの2種又は3種以上の組み合わせを挙げることができる。好適な界面活性剤の例は、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第7,417,020号(Fevolaら)に開示されている。

0038

特定の実施形態では、本発明の組成物は、非イオン性界面活性剤を含む。当業者であれば、1種又は2種以上の任意の様々な非イオン性界面活性剤には、限定するものではないが、アルキレンオキシド基(本質的に親水性)と、本質的に脂肪族又はアルキル芳香族であり得る有機疎水性化合物との縮合によって生成される化合物が含まれることを認識するであろう。好適な非イオン性界面活性の例としては、アルキルポリグルコシドアルキルグルコースアミン、エチレンオキシドプロピレンオキシドとのコポリマーなどのブロックコポリマー、例えばポロキサマー;例えば商標名CRODURET(Croda Inc.,Edison,NJ)で市販されているエトキシル化硬化ヒマシ油;アルキルポリエチレンオキシド、例えばポリソルベート、及び/又は;脂肪族アルコールエトキシレートアルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合物;エチレンオキシドと、プロピレンオキシド及びエチレンジアミン反応生成物との縮合から誘導される生成物脂肪族アルコールのエチレンオキシド縮合物;長鎖三級アミンオキシド;長鎖三級ホスフィンオキシド;長鎖ジアルキルスルホキシド;及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。

0039

例示的な非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン)−ポリ(オキシプロピレン)ブロックコポリマーとして知られる群から選択される。そのようなコポリマーは市場ではポロキサマーとして知られており、種々のエチレンオキシド含有量を有する広範囲の構造及び分子量で製造されている。非イオンポリキサマーは、非毒性で直接食品添加物として許容されるようなものである。これらは水系で安定かつ容易に分散し、口腔用製剤のための種々の製剤及び他の成分と相溶性である。これら界面活性剤は、HLB親水性−親油性バランス)が約10〜約30、好ましくは約10〜約25でなければならない。例として、本発明において有用な非イオン性界面活性剤は、ポロキサマー105、108、124、184、185、188、215、217、234、235、237、238、284、288、333、334、335、338、407、及びそれらの2種又は3種以上の組み合わせとして特定されるポロキサマーを包含する。特定の好ましい実施形態では、組成物はポロキサマー407を含む。

0040

特定の実施形態では、請求項に係る発明の組成物は、約9%未満の非イオン性界面活性剤、5%未満、又は1.5%未満、又は1%未満、又は0.8未満、0.5%未満、0.4%未満、又は0.3%未満の非イオン性界面活性剤を含む。特定の実施形態では、本発明の組成物は非イオン性界面活性剤を含まない。

0041

特定の実施形態では、本発明の組成物はまた、少なくとも1つのアルキルサルフェート界面活性剤を含む。特定の実施形態では、好適なアルキルサルフェート界面活性剤としては、アルキルサルフェート界面活性剤が偶数のC8〜C18、任意にC10〜C16の鎖長を有するような、硫酸化されたC8〜C18、任意に硫酸化されたC10〜C16の偶数の炭素鎖長の、炭酸ナトリウム又は水酸化ナトリウムなどの好適な塩基性塩、及びこれらの混合物で中和されたアルコールが挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、アルキルサルフェートは、ナトリウムラウリルサルフェートヘキサデシルサルフェート、及びこれらの混合物からなる群から選択される。特定の実施形態では、市販のアルキルサルフェートの混合物が使用される。市販のナトリウムラウリルサルフェート(SLS)の、アルキル鎖長による代表的な百分率ブレークダウンは次の通りである。

0042

0043

特定の実施形態では、アルキルサルフェート界面活性剤は、組成物中に、組成物の約0.001%〜約6.0%w/v、又は任意に約0.1%〜約0.5%w/vで存在する。

0044

別の好適な界面活性剤は、サルコシネート界面活性剤、イセチオネート界面活性剤、及びタウレート界面活性剤からなる群から選択される界面活性剤である。本明細書で用いるのに好ましいのは、ラウロイルサルコシン酸、ミリストイルサルコシン酸、パルミトイルサルコシン酸、ステアロイルサルコシン酸、及びオレオイルサルコシン酸の、ナトリウム塩及びカリウム塩のような、これらの界面活性剤のアルカリ金属塩又はアンモニウム塩である。サルコシネート界面活性剤は、本発明の組成物中に、総組成物の約0.1重量%〜約2.5重量%、又は約0.5重量%〜約2重量%で存在してよい。

0045

本発明で有用な双性イオン性合成界面活性剤としては、脂肪族四級アンモニウムホスホニウム、及びスルホニウム化合物誘導体が挙げられ、その脂肪族基は直鎖又は分枝鎖であってもよく、脂肪族置換基の1つは約8個〜約18個の炭素原子を含有し、1つは例えばカルボキシ基スルホネート基サルフェート基ホスフェート基、又はホスホネート基のようなアニオン性水溶性基を含有する。

0046

本発明において有用な両性界面活性剤としては、脂肪族ラジカルが直鎖又は分枝状であり得、また脂肪族置換基のうちの1つが約8〜約18個の炭素原子を含有し、1つがアニオン性水可溶化基、例えばカルボキシレート、スルホネート、サルフェート、ホスフェート、又はホスホネートを含有する、脂肪族第二級及び第三級アミンの誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。好適な両性界面活性剤の例としては、アルキルイミノジプロピオネート、アルキルアンホグリシネート(モノ又はジ)、アルキルアンホプロピオネート(モノ又はジ)、アルキルアンホアセテート(モノ又はジ)、N−アルキルβ−アミノプロピオン酸、アルキルポリアミノカルボキシレート、リン酸化イミダゾリンアルキルベタインアルキルアミドベタインアルキルアミドプロピルベタインアルキルスルタインアルキルアミドスルタイン、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、両性界面活性剤は、アルキルアミドプロピルベタイン、ラウロアンホアセテートナトリウム等のアンホアセテート、及びこれらの混合物からなる群から選択される。上記界面活性剤のうちのいずれかの混合物を使用してもよい。アニオン性、非イオン性、及び両性の界面活性剤についてのより詳細な考察は、米国特許第7,087,650号(Lennon)、同第7,084,104号(Martinら)、同第5,190,747号(Sekiguchiら)、及び同第4,051,234号(Gieskeら)に見出すことができ、これらの特許のそれぞれは参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。

0047

特定の実施形態では、請求項に係る発明の組成物は、約9%未満の両性界面活性剤、5%未満、又は1.5%未満、又は1%未満、又は0.8未満、0.5%未満、0.4%未満、又は0.3%未満の両性界面活性剤を含む。特定の実施形態では、本発明の組成物は両性界面活性剤を含まない。

0048

精油の溶解を助けるために、アルキルサルフェート界面活性剤に追加の界面活性剤を加えてもよく、但し、このような界面活性剤は、精油の生物学的利用能に作用しない。好適な例としては、追加のアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及びこれらの混合物が挙げられる。しかしながら、特定の実施形態では、本発明の口内洗浄剤全界面活性剤濃度(アルキルサルフェート界面活性剤単独又は他の界面活性剤との組み合わせを含む)は、約9%を超えるべきではない又は約9%以下であるべきであり、任意に、全界面活性剤濃度は、組成物の重量で約5%以下、任意に約1%以下、任意に約0.5%以下のw/w%の活性界面活性剤であるべきである。

0049

特定の実施形態では、糖アルコール(保湿剤)も本発明の口腔組成物に添加される。糖アルコール溶媒は、経口及び摂取可能な製品に従来使用されている、マルチヒドロキシ機能性化合物から選択されてよい。特定の実施形態では、糖アルコールは非代謝性及び非発酵性の糖アルコールであるべきである。具体的な実施形態において、糖アルコールとしては、ソルビトールグリセロールキシリトールマニトールマルチトールイノシトールアリトールアルトリトールダルシトール、ガラクチトールグルシトールヘキシトールイジトールペンチトールリビトールエリスリトール、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。任意に、糖アルコールは、ソルビトール及びキシリトール又はこれらの混合物からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、糖アルコールはソルビトールである。特定の実施形態では、口内洗浄剤又は他の成分の分散又は溶解を効果的に助けるために添加される糖アルコールの総量は、全組成物の約50%w/を超えるべきではない。又は、糖アルコールの総量は、全組成物の約30%w/vを超えるべきではない。又は、糖アルコールの総量は、全組成物の25%w/vを超えるべきではない。糖アルコールは、全組成物の約1.0%〜約24%w/v、又は約1.5%〜約22%w/v、又は約2.5%〜約20%w/vの量であり得る。

0050

特定の実施形態では、ポリオール溶媒が組成物に添加される。ポリオール溶媒は、ポリハイドリックアルカンプロピレングリコールグリセリンブチレングリコールヘキシレングリコール、1,3−プロパンジオールなど);ポリハイドリックアルカンエステルジプロピレングリコールエトキシジグリコール);ポリアルケングリコールポリエチレングリコールポリプロピレングリコールなど)、及びこれらの混合物からなる群から選択されるポリオール又は多価アルコールを含む。特定の実施形態では、ポリオール溶媒は、組成物の0%〜約40%w/v、又は約0.5%〜約20%w/v、又は約1.0%〜約10%w/vの量で存在してもよい。

0051

特定の実施形態では、本発明の組成物は、約11以下のpHを有する。いくつかの実施形態では、組成物は、約3〜約7、又は約3.5〜約6.5、又は約3.5〜約5.0のpHを有する。

0052

当業者に認識されるように、組成物のpHは、組成物のpHを11未満にするのに有効な量の緩衝剤を使用して調節又は維持され得る。組成物は、任意追加的に、pHを低下させるための酸性化剤、pHを上昇させるための塩基性化剤、及びpHを所望の範囲内に維持するための緩衝剤を含めて、本明細書において有用なものの中で少なくとも1つのpH調整剤を含むことができる。例えば、酸性化剤、塩基性化剤、及び緩衝剤から選択される1つ又は2つ以上の化合物を含ませて、約2〜約7のpH、種々の実施形態では、約3〜約6、又は約4〜約5のpHを得ることができる。塩酸、カルボン酸及びスルホン酸、酸性塩(例えば、クエン酸一ナトリウム、クエン酸ニナトトリウム、リンゴ酸一ナトリウム等)、水酸化ナトリウム、ホウ酸塩、ケイ酸塩、イミダゾール、及びこれらの混合物などのアルカリ金属水酸化物を含むが、これらに限定されない、任意の口腔的に許容されるpH調整剤を使用することができる。1種又は2種以上のpH調整剤は、任意に、組成物を口腔的に許容されるpH範囲内に維持するのに有効な総量で存在する。特定の実施形態では、組成物に添加する緩衝剤として無機酸を使用してもよい。

0053

特定の実施形態では、組成物に添加する緩衝剤として有機酸を使用してもよい。本発明の組成物における使用に好適な有機酸として、アスコルビン酸、ソルビン酸、クエン酸、グリコール酸、乳酸及び酢酸、安息香酸、サリチル酸、フタル酸、フェノールスルホン酸、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されず、任意に、有機酸は、安息香酸、ソルビン酸、クエン酸、及びこれらの混合物からなる群から選択され、又は任意に、有機酸は安息香酸である。

0054

概して、緩衝化合物の量は、組成物の約0.001%〜約20.0%である。特定の実施形態では、有機酸緩衝剤は、組成物の約0.001%〜約10%w/v、又は組成物の約0.01%〜約1%の量で存在する。

0055

特定の実施形態では、先行技術の口内洗浄液及び口内洗浄剤のように、追加の従来の成分を添加してよい。アルコールを含むある口内洗浄剤は約7.0のpHを有するので、アルコールレベルの低減では、pHレベルを低下させるソルビン酸又は安息香酸などの酸性の防腐剤の添加が必要となることがある。次に、組成物のpHを最適レベルに制御するために緩衝系が必要である。一般的に、これは、弱酸とその塩、又は弱塩基とその塩の添加により達成される。いくつかの実施形態では、組成物の0.01%w/v(又は約0.01%w/v)〜1.0%w/v(又は約1.0%w/v)の量のナトリウム安息香酸塩及び安息香酸、並びに組成物の0.001%w/v(又は約0.001%w/v)〜1.0%w/v(又は約1.0%w/v)の量のクエン酸ナトリウム及びクエン酸、組成物の重量で0.01%(又は約0.01%)〜1.0%(又は約1.0%)の量のリン酸及びナトリウム/カリウムリン酸塩が、有益な系であることが見出されている。特定の実施形態では、緩衝剤は、pHレベルが3.0(又は約3.0)〜8.0(又は約8.0)、任意に3.5(又は約3.5)〜6.5(又は約6.5)、任意に3.5(又は約3.5)〜5.0(又は約5.0)に保持される量で組み込まれる。

0056

追加の緩衝剤としては、アルカリ金属水酸化物、水酸化アンモニウム有機アンモニウム化合物炭酸塩セスキ炭酸塩、ホウ酸塩、ケイ酸塩、リン酸塩、イミダゾール、及びこれらの混合物が挙げられる。具体的な緩衝剤としては、リン酸一ナトリウムリン酸三ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムアルカリ金属炭酸塩、炭酸ナトリウム、イミダゾール、ピロリン酸塩、グルコン酸ナトリウム乳酸ナトリウム、クエン酸、及びクエン酸ナトリウムが挙げられる。

0057

アスパルテームサッカリンナトリウムサッカリン)、スクラロースステビアアセスルファムKなどの甘味剤は、風味を良くするために、約0.0001%w/v〜約1.0%w/vの量で添加されてもよい。特定の好ましい実施形態では、甘味剤はクラロースを含む。

0058

特定の実施形態では、組成物は、組成物の味を修正又は強化するために、又はチモールなどの成分の強い「刺激」又は「火照」を減らす又は覆うために、香味料又は風味剤を更に含む。好適な香味料としては、アニス油などの香味油、アネトール、ベンジルアルコール、スペアミント油、柑橘油、バニリンなどが挙げられ、組み込まれてもよいが、これらに限定されない。風味に更なる変化を与えるために、柑橘油、バニリン等などの他の香味料が組み込まれてもよい。これらの実施形態では、組成物に添加される香味油の量は、全組成物の約0.001%〜約5%w/v、又は約0.01%〜約0.3%w/vであり得る。使用される特定の香味料又は風味剤、及び他の風味を改善する成分は、所望の特定の風味及び感じに依存して変化する。当業者は所望の結果を得るために成分のタイプを選択し、カスタマイズすることができる。

0059

特定の実施形態では、本発明の組成物に魅力的な色を付与するために、容認できる状態で承認された食用染料を使用してもよい。これらは、容認できる食用染料の長いリストから選択することができるが、これに限定されない。この目的に適した染料として、FD&C黄色5号、FD&C黄色10号、FD&Cブルー1号、及びFD&Cグリーン3号が挙げられる。これらは、従来の量で、通常は組成物の約0.00001%w/v〜約0.0008%w/v、又は約0.000035%w/v〜約0.0005%w/vの個々の量で、添加される。

0060

当該技術分野において知られかつ使用されている成分を含め、他の従来の成分を本発明の液体又は口内洗浄剤組成物の中に使用してもよい。これらの成分の例として、増粘剤懸濁化剤、及び柔軟剤が挙げられる。本発明の組成物中で有用な増粘剤及び懸濁化剤は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第5,328,682号(Pullenら)に見出すことができる。特定の実施形態では、これらは、組成物の約0.1%w/v〜約0.6%w/v、又は約0.5%w/vの量で組み込まれる。

0061

いくつかの実施形態では、抗菌防腐剤が組成物に添加されてもよい。使用可能ないくつかの抗菌防腐剤としては、カチオン性抗菌剤、例えば、ナトリウム安息香酸塩、ポリクオタニウムポリカチオン性ポリマー(即ち、ポリクオタニウム−42:ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミノ)エチレン(ジメチルイミノ)エチレンジクロリド])、第四級アンモニウム塩又は第四級アンモニウム化合物パラベン(即ちパラヒドロキシベンゾエート又はパラヒドロキシ安息香酸のエステル)、ヒドロキシアセトフェノン、1,2−ヘキサンジオールカプリリルグリコールクロルヘキシジンアレキシジンヘキセチジン塩化ベンザルコニウム臭化ドミフェン塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化テトラデシルピリジニウムTPC)、N−テトラデシル−4−エチルピリジニウムクロリド(TDEPC)、オクテニジンビスビグアニド、亜鉛又はすずイオン剤グレープフルーツエキス、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。他の抗菌剤及び抗微生物剤としては、5−クロロ−2−(2,4−ジクロロフェノキシ)−フェノール、一般にトリクロサンと呼ばれる;8−ヒドロキシキノリン及びその塩、銅(II)化合物、例えば、限定するものではないが、塩化銅(II)、硫酸銅(II)、酢酸銅(II)、フッ化銅(II)、及び水酸化銅(II);フタル酸及びその塩、例えば、限定するものではないが、米国特許第4,994,262号に開示されているもの、例えばマグネシウムフタル酸モノカリウム;サンギナリンサリチルアニリドヨードスルホンアミド;フェノール;デルモピノール、オクタピノール、及び他のピペリジノ誘導体;ナイアシン調製物ナイスタチンリンゴエキス;タイム油;チモール;オーグメンチン、アモキシシリンテトラサイクリンドキシシクリン、ミノサイクリンメトロニダゾールネオマイシンカナマイシン、塩化セチルピリジニウム、及びクリンダマイシンなどの抗生物質;上記の類似体及び塩;サリチル酸メチル;過酸化水素亜塩素酸塩金属塩ピロリドンエチルココイルアルギネートラウロイルエチルアルギネートモノクロロハイドレート;並びに上記の全ての混合物が挙げられるが、これらに限定されない。別の実施形態では、組成物は、フェノール抗微生物剤化合物、及びそれらの混合物を含む。抗菌成分は、口腔ケア組成物の約0.001重量%〜約20重量%で存在し得る。別の実施形態では、抗微生物剤は、概して、本発明の口腔ケア組成物の約0.1重量%〜約5重量%を構成する。

0062

他の抗菌剤は、塩基性アミノ酸及び塩であり得る。別の実施形態は、アルギニンを含み得る。

0063

特定の実施形態では、組成物は、増白剤酸化剤、抗炎剤、キレート剤研磨剤、これらの組み合わせなどを含んでもよい。

0064

増白剤は、活性物質として本組成物に含ませてもよい。増白に適した活性物質は、アルカリ金属過酸化物及びアルカリ土類金属過酸化物、亜塩素酸金属塩、ポリリン酸塩、単水和物及び四水和物を含む過ホウ酸塩、過リン酸塩、過炭酸塩ペルオキシ酸、並びに過硫酸アンモニウム過硫酸カリウム過硫酸ナトリウム、及び過硫酸リチウムなどの過硫酸塩、並びにこれらの組み合わせからなる群から選択される。好適な過酸化物化合物としては、過酸化水素、過酸化尿素過酸化カルシウム過酸化カルバミド過酸化マグネシウム過酸化亜鉛過酸化ストロンチウム、及びこれらの混合物が挙げられる。一実施形態では、過酸化物化合物は過酸化カルバミドである。好適な亜塩素酸金属塩としては、亜塩素酸カルシウム、亜塩素酸バリウム、亜塩素酸マグネシウム、亜塩素酸リチウム、亜塩素酸ナトリウム、及び亜塩素酸カリウムが挙げられる。追加的な増白活性物質は、次亜塩素酸塩及び二酸化塩素であってもよい。一実施形態では、亜塩素酸塩は亜塩素酸ナトリウムである。別の実施形態において、過炭酸塩は過炭酸ナトリウムである。一実施形態では、過硫酸塩はオキソンである。これらの物質の濃度は、着色汚れ漂白するために分子が提供できる、利用可能な酸素又は塩素のそれぞれに応じて決定される。一実施形態では、増白剤は、口腔ケア組成物の約0.01重量%〜約40重量%、別の実施形態では約0.1重量%〜約20重量%、別の実施形態では約0.5重量%〜約10重量%、及び別の実施形態では約4重量%〜約7重量%の濃度で存在することができる。

0065

本発明の組成物は、酸化剤、例えば過酸化物源などを含有することができる。過酸化物源は、過酸化水素、過酸化カルシウム、過酸化カルバミド、又はこれらの混合物を含み得る。いくつかの実施形態では、過酸化物源は過酸化水素である。他の過酸化物活性物質としては、過炭酸塩、例えば過炭酸ナトリウムのような、水と混合すると過酸化水素を生成するものを挙げることができる。特定の実施形態では、過酸化物源はスズイオン源と同じ相で存在し得る。いくつかの実施形態では、組成物は、口腔用組成物の約0.01重量%〜約20重量%の過酸化物源を含み、他の実施形態では、約0.1重量%〜約5重量%、特定の実施形態では、約0.2重量%〜約3重量%、及び別の実施形態では、約0.3重量%〜約2.0重量%の過酸化物源を含む。過酸化物源は、遊離イオン、塩、錯体、又はカプセル状として提供することができる。組成物中の過酸化物は、安定であることが望ましい。過酸化物は、サイクル着色汚れ試験、又は他の関連方法によって測定される、着色汚れの低減をもたらし得る。

0066

抗炎症剤もまた、本発明の組成物中に存在することができる。そのような薬剤としては、非ステロイド性抗炎症(NSAID)剤、オキシカムサリチル酸塩プロピオン酸、酢酸、及びフェナム酸を挙げることができるが、これらに限定されない。このようなNSAIDとしては、ケトロラクフルルビプロフェンイブプロフェンナプロキセンインドメタシンジクロフェナクエトドラク、インドメタシン、スリンダクトルメチンケトプロフェンフェノプロフェンピロキシカムナブメトンアスピリンジフルニサルメクロフェナム酸メフェナム酸オキシフェンブタゾンフェニルブタゾン、及びアセトアミノフェンが挙げられるが、これらに限定されない。ケトロラクなどのNSAIDの使用は、米国特許第5,626,838号で特許請求されている。有効量のNSAIDを、口腔又は中咽頭局所投与することによって、口腔若しくは中咽頭の、原発性及び再発性扁平上皮細胞癌を予防及び/又は処置する方法が、そこで開示されている。好適なステロイド性抗炎症剤としては、フルオシノロン及びヒドロコルチゾンのような、副腎皮質ホルモンが挙げられる。

0067

本組成物は、任意選択的に、キレート剤(chelants)又は金属イオン封鎖剤とも呼ばれるキレート剤を含有することができ、その多くはまた、抗結石活性又は歯質強化活性も有する。口腔ケア製品中でのキレート剤の使用は、細菌の細胞壁中に見出されるようなカルシウムを錯化する能力のために有利である。キレート剤はまた、このバイオマス無傷のまま保持する助けとなるカルシウムの架橋からカルシウムを除去することによって、歯垢を破壊することもできる。キレート剤はまた、金属イオンと錯体を形成し、それによって製品の安定性又は外観に対する有害効果の防止を補助する能力も有する。鉄又は銅などのイオンのキレート化は、最終製品の酸化による変質遅延させるのに役立つ。更に、キレート剤は、歯の表面に結合することにより色素体、又は色素原(chromagen)を置換することで、原理上、着色汚れを除去することができる。これらのキレート剤の定着はまた、歯表面上の色素体の結合部位を破壊するため、着色汚れの発生を防止することもできる。したがって、キレート剤は、着色汚れの緩和、及び洗浄性の改善を助ける際の補助となり得る。溶融シリカ及び研磨剤が機械的メカニズムで洗浄する一方で、キレート剤は化学的洗浄の提供を助け得るため、キレート剤は、洗浄性を改善する助けとなり得る。溶融シリカは、良好な機械的洗浄剤であるため、より多くの着色汚れを除去することができ、キレート剤は、歯表面に再度着色汚れが付着できないように、着色汚れを保持し、懸濁し、又は錯体を形成することが望ましいことがある。加えてキレート剤は、歯表面を被覆して、新たな着色汚れを防止する助けとなり得る。キレート剤は、カチオン性抗菌剤を含有する製剤への添加が望ましいことがある。キレート剤を、スズ含有製剤に添加することが望しいことがある。キレート剤はスズの安定化を助け、より多量のスズを生物学的に利用できるように維持することができる。キレート剤は、約4.0を超えるpHを有するスズ製剤中で使用することができる。一部の製剤では、スズは、沈殿シリカと比較して、溶融シリカに対してより安定であるため、スズはキレート剤を必要とせずに安定であることができる。

0068

好適なキレート剤としては、可溶性リン酸化合物、例えば、フィチン酸塩、並びに、とりわけ、トリポリホスフェート、テトラポリホスフェート、及びヘキサメタホスフェートを含めた2つ又は3つ以上のホスフェート基を有する、直鎖ポリリン酸塩が挙げられる。好ましいポリリン酸塩は、Sodaphos(n≒6)、Hexaphos(n≒13)、及びGlass H(n≒21)として商業的に既知のものなどの、平均約6〜約21のホスフェート基の数nを有するものである。他のポリリン酸化化合物を、ポリリン酸塩、具体的には、フィチン酸ミオ−イノシトールペンタキス(二水素リン酸);ミオ−イノシトールテトラキス(二水素リン酸)、ミオ−イノシトールトリキス(二水素リン酸)、及びこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、若しくはアンモニウム塩のような、ポリリン酸化イノシトール化合物に加えて又はその代わりに使用してもよい。本明細書では、ミオ−イノシトール1,2,3,4,5,6−ヘキサキス(二水素リン酸)又はイノシトール六リン酸としても既知である、フィチン酸、及びそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、又はアンモニウム塩が好ましい。本明細書では、「フィチン酸塩」という用語は、フィチン酸及びその塩、並びに他のポリリン酸化イノシトール化合物を包含する。組成物中のキレート剤の量は、使用するキレート剤に応じて決定され、典型的には、少なくとも約0.1%〜約20%、好ましくは約0.5%〜約10%、及びより好ましくは約1.0%〜約7%となる。

0069

カルシウムに結合し、カルシウムを可溶化し、輸送する能力により、本明細書において有用な更に他のリン酸化合物は、歯質強化剤として有用なものとして上述した、有機リン酸モノ−、ジ−、又はトリエステルを含む、界面活性有機リン酸化合物である。

0070

歯垢、結石、及び着色汚れの制御に用いられるキレート化特性を有する他の好適な薬剤としては、米国特許第3,678,154号(Widderら)、同第5,338,537号(White,Jr.)、及び同第5,451,号(Zerbyら)に記載のポリホスホネート;米国特許第3,737,533号(Francis)に記載のカルボニルジホスホネート;米国特許第4,847,070号(1989年7月11日、Pyrzら)、及び同第4,661,341号(1987年4月28日、Benedictら)に記載のアクリル酸ポリマー又はコポリマー;米国特許第4,775,525号(1988年10月4日発行、Pera)に記載のアルギン酸ナトリウム;英国特許第741,315号、国際公開第99/12517号、及び米国特許第5,538,714号(Pinkら)に記載のポリビニルピロリドン;並びに米国特許第5,670,138号(Venemaら)、及び日本公開特許第2000−0633250号(Lion Corporation)に記載のビニルピロリドンとカルボキシレートとのコポリマーが挙げられる。

0071

本発明での使用に好適な更に他のキレート剤は、アニオン性高分子ポリカルボキシレートである。こうした物質は当該技術分野において周知であり、その遊離酸、又は部分的に若しくは好ましくは完全に中和された水溶性アルカリ金属塩(例えばカリウム及び好ましくはナトリウム)又はアンモニウム塩の形態で使用される。例としては、無水マレイン酸又はマレイン酸と、別の重合可能なエチレン性不飽和モノマー、好ましくは約30,000〜約1,000,000の分子量(M.W.)を有するメチルビニルエーテル(メトキシエチレン)との1:4〜4:1のコポリマーである。これらのコポリマーは、例えば、GAFChemicals CorporationのGantrez(登録商標)AN 139(M.W.500,000)、AN 119(M.W.250,000)及びS−97医薬品グレード(M.W.70,000)として入手可能である。他の有効な高分子ポリカルボキシレートとしては、無水マレイン酸と、エチルアクリレートヒドロキシエチルメタクリレートN−ビニル−2−ピロリドン、又はエチレンとの1:1コポリマー(後者は、例えばMonsantoEMA No.1103、分子量10,000、及びEMAグレード61として入手可能である)、及びアクリル酸と、メチル若しくはヒドロキシエチルメタクリレート、メチル若しくはエチルアクリレート、イソブチルビニルエーテル、又はN−ビニル−2−ピロリドンとの1:1コポリマーが挙げられる。更なる有効な高分子ポリカルボキシレートとしては、米国特許第4,138,477号(1979年2月6日、Gaffar)、及び同第4,183,914号(1980年1月15日、Gaffarら)に開示されており、無水マレイン酸と、スチレンイソブチレン、又はエチルビニルエーテルとのコポリマー;ポリアクリル酸ポリイタコン酸、及びポリマレイン酸、並びにUniroyal ND−2として入手可能な、分子量が1,000程度に低いスルホアクリルオリゴマー(sulfoacrylic oligomer)が挙げられる。他の好適なキレート剤としては、米国特許第5,015,467号(Smitherman)、同第5,849,271号、及び同第5,622,689号(双方ともLukacovic)に記載の、ポリカルボン酸及びその塩;例えば、酒石酸、クエン酸、グルコン酸、リンゴ酸;コハク酸、二コハク酸、及びそれらの塩、例えば並びにグルコン酸ナトリウム若しくはグルコン酸カリウム、及びクエン酸ナトリウム若しくはクエン酸カリウム;クエン酸/アルカリ金属クエン酸塩の組み合わせ;酒石酸二ナトリウム;酒石酸二カリウム酒石酸ナトリウムカリウム酒石酸水素ナトリウム酒石酸水素カリウム;酒石酸モノスクシネートナトリウムの酸若しくは塩形態、酒石酸ジスクシネートカリウム、及びこれらの混合物、が挙げられる。いくつかの実施形態では、キレート剤の混合物又は組み合わせが存在してもよい。

0072

本発明での使用に好適な研磨剤としては、パーライト、砂又は水晶などのシリカ粉末ガラス炭化ケイ素イルメナイト(FeTiO3)、酸化ジルコニウムケイ酸ジルコニウムトパーズ、TiO2、沈殿した石灰白亜軽石粉ゼオライト滑石カオリン珪藻土酸化アルミニウム、ケイ酸塩、オルトリン酸亜鉛、重炭酸ナトリウム重曹)、プラスチック粒子アルミナアルミナ水和物炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、及びこれらの混合物を挙げることができるが、これらに限定されない。シリカ研磨剤は、珪藻土を含めた天然非晶質シリカ;又は合成非晶質シリカ、例えば沈降シリカ;又はシリカゲル、例えばシリカキセロゲル;又はこれらの混合物であってもよい。

0073

一般に、本発明の組成物に用いるのに適した研磨剤の量は、許容できるレベルの清浄化及び研磨をもたらすように、当該技術分野において既知の方法に従って実験的に判定される。一実施形態では、本発明の組成物は研磨剤を含有する。一実施形態では、組成物はシリカ研磨剤を含有する。一実施形態では、シリカ研磨剤は0.001重量%〜30重量%の量で存在する。一実施形態では、シリカ研磨剤は1重量%〜15重量%の量で存在する。一実施形態では、シリカ研磨剤は4重量%〜10重量%の量で存在する。

0074

他の有用な口腔ケア活性物質及び/又は不活性成分、並びにこれらの更なる例は、米国特許第6,682,722号(Majetiら)及び同第6,121,315号(Nairら)に見出すことができ、これら参照文献のそれぞれは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。

0075

本発明の組成物は、本明細書に開示され、かつ当該技術分野において既知の様々な方法のいずれかに従って製造することができる。概して、記載の組成物は、好適な容器内で所望の構成成分を合わせ、例えば、機械的に撹拌されるプロペラパドル等によって、当該技術分野において既知の、任意の従来の混合手段を用いて、周囲条件下でこれらを混合することによって、調製することができる。

0076

本発明の化合物及び組成物は、哺乳類の身体を治療する、具体的には、口腔表面上のバイオフィルムを破壊するための様々な方法において使用することができる。特定の実施形態によると、本発明は、バイオフィルムを含む表面を本発明の組成物と接触させることによって、表面上のバイオフィルムを破壊することを含む。特定の実施形態では、本発明は、バイオフィルムを含む表面を本発明の組成物と接触させることによって、表面からバイオフィルムを除去することを含む。特定の実施形態では、本発明は、表面を本発明の組成物と接触させることによって、表面への細菌付着を低減することを含む。

0077

1本又は2本以上の歯の表面、歯茎の表面、それらの2つ又は3つ以上の組み合わせなどから選択される1つ又は2つ以上の表面など、任意の好適な口腔表面が、本発明の方法に従って接触していてもよい。

0078

上記方法のそれぞれにおいて、請求項に係る方法の組成物は、様々な方法のいずれかによって、接触される表面に導入されることができる。特定の実施形態では、組成物は、洗口液又は口内洗浄剤としてユーザーによって口腔内に導入され、表面に塗布される。特定の実施形態では、組成物は、歯を洗浄するための物品(例えば歯ブラシ)上の練り歯磨きとして口腔に導入され、表面に塗布される。本発明の組成物は、口を介して更に導入され、ガム薬用キャンディー、溶解可能なストリップなどとして表面に塗布される。

0079

更に、本発明の方法の接触工程は、任意の好適な時間の間、表面を組成物と接触させることを含み得る。特定の実施形態では、接触工程は、30秒未満の間、表面と接触させることを含む。特定の実施形態では、接触工程は、30秒以上の間、例えば、約30秒、約40秒、約1分、又は1分超の間、表面を組成物と接触させることを含む。

0080

実施例1:アジピン酸又はシュウ酸とトランス−アコニット酸との異なる比率及び濃度範囲の探索試験
アジピン酸、グルタル酸、又はマロン酸、及びトランス−アコニット酸を完全な口内洗浄剤製剤に配合し、それらの濃度及び比率を系統的に変化させた。各製剤の量及び材料を表1に示す。表1に示す製剤において使用した、アジピン酸、グルタル酸、及びマロン酸に、トランス−アコニット酸を加えた全濃度は、それぞれ、10.5mM、21mM、及び42mM、即ち0.14%w/w〜0.73%w/wである。これらの製剤は、アジピン酸、グルタル酸、又はマロン酸、トランス−アコニット酸、ポロキサマー407、ナトリウムラウリルサルフェート、安息香酸ナトリウム、サッカリン、スクラロース、ソルビトール、及びFD&Cグリーン3号などの水溶性成分を、水に溶解させることによって調製された。これとは別に、メントール、チモール、ユーカリプトール、サリチル酸メチル、香味料、及び安息香酸などの全ての非水溶性成分は、プロピレングリコールに溶解させた。次に、プロピレングリコール溶液水溶液に加え、混合した。

0081

0082

0083

0084

0085

0086

0087

0088

2つの方法を用いて製剤の有効性を試験した。1つ目は「複数処理静的前処理バイオフィルムアッセイ法(Multi-Treatment Static Biofilm with Pretreatment Assay Method)」であり、2つ目は「予防アッセイ法(Prevention Assay Method)」であった。試験方法について以下に記載する。

0089

複数処理静的前処理バイオフィルムアッセイ法
製剤は、従来の混合技術を使用して上記の通りに調製した。製剤のpHは全て約pH4.2とした。ポリスチレンペグプレート(96個ペグ、群当たりN=8)を30分間唾液に曝して、35℃の温度で各ペグ上に菌膜を形成した。次に、各製剤について8個のペグ(N=8)を、500RPMに設定した軌道振とう器を室温で使用して、製剤で10分間予備処理した。陰性対照として、8個のペグ(N=8)を滅菌水で10分間予備処理した。次に、24時間唾液バイオフィルムを、これらのポリスチレンペグプレート上で35℃の温度で成育させた。次に、ペグを、500RPMに設定した軌道振とう器を室温で使用して、前処理で使用したのと同じ製剤で30秒間再処理した(N=8)。この再処理を1日2回で2日間行い、予備処理を含む処理の合計回数を6回とした。

0090

全処理の完了後、各ペグからのバイオフィルムを中和し、すすいだ。431MP4−00マイクロプレートホーンダンパー(microplate horn Damper)及び0.5:1逆方向利得ブースター(reverse gain booster)(Q−Sonica、Newtown,CT)を備えたQ−Sonica Q700超音波液体プロセッサを使用して、超音波処理によりバイオフィルムを採取した。Celsis Rapid Detection RapiScreenキット(Celsis InternationalPLC,Chicago)を使用して、Celsis Luminexにより細菌を溶解し、次いで、溶解菌から放出されたアデノシン三リン酸ATP)をバイオルミネッセンスマーカCelsis Luminate、及びBerthold Technologies(Wildbad,Germany)によって供給されるCentro LB 960 Microplate Luminometerを使用して測定した。log RLU(相対発光量)としてデータを報告し、log RLUの低下はバイオフィルム基質上に残存する細菌がより少ないことを示している。

0091

予防アッセイ法
製剤は、従来の混合技術を使用して上記の通りに調製した。製剤のpHは全て約pH4.2とした。ヒドロキシアパタイトで被覆したポリスチレンペグプレート(96個ペグ、群当たりN=8)を1分間唾液に曝して、35℃の温度で菌膜を形成した。次に、各製剤について8個のペグ(N=8)を、500RPMに設定した軌道振とう器を室温で使用して、製剤で10分間予備処理した。陰性対照として、8個のペグ(N=8)を滅菌水で10分間予備処理した。次に、16時間唾液バイオフィルムをこれらのポリスチレンペグプレート上で35℃の温度で成育させた。

0092

全処理の完了後、各ペグからのバイオフィルムを中和し、すすいだ。431MP4−00マイクロプレートホーンダンパー及び0.5:1逆方向利得ブースター(Q−Sonica、Newtown,CT)を備えたQ−Sonica Q700超音波液体プロセッサを使用して、超音波処理によりバイオフィルムを採取した。Celsis Rapid Detection RapiScreenキット(Celsis InternationalPLC,Chicago)を使用して、Celsis Luminexにより細菌を溶解し、次いで、溶解菌から放出されたアデノシン三リン酸(ATP)をバイオルミネッセンスマーカCelsis Luminate、及びBerthold Technologies(Wildbad,Germany)によって供給されるCentro LB 960 Microplate Luminometerを使用して測定した。log RLU(相対発光量)としてデータを報告し、log RLUの低下はバイオフィルム基質上に残存する細菌がより少ないことを示している。

0093

製剤のそれぞれに関する「複数処理静的前処理バイオフィルムアッセイ法」及び「予防アッセイ法」の結果を表2にまとめてある。

0094

図1は、複数回処理後のバイオフィルムの除去率(対水)と、上記表1に示したグルタル酸及びトランス−アコニット酸(tAA)を含有する製剤の細菌付着減少率(対水)とを対比したプロットである。図の点線は、グルタル酸とtAAとの配合物についての予想結果である直線である。図は、グルタル酸とトランス−アコニット酸とを0.7:1〜15:1:1の割合で混合した場合に、結果が予想結果から驚くほど外れることを示している。

0095

表2は、表中の他の濃度の酸性物質の組み合わせに関する、アジピン酸又はグルタル酸とトランス−アコニット酸との配合物に関する予想結果からの距離を調べた場合の、同様の驚くべき結果を示している。

0096

0097

0098

0099

〔実施の態様〕
(1)組成物であって、a)アコニット酸と、b)アジピン酸、グルタル酸、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1種又は2種以上の酸と、c)担体と、を含み、前記組成物は、前記組成物の総重量に対して約0.1重量%〜約2重量%の、a)アコニット酸、並びにb)アジピン酸、グルタル酸、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1種又は2種以上の酸の合計総量を有する、組成物。
(2) b)アジピン酸、グルタル酸、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1種又は2種以上の酸と、a)アコニット酸との比率(b:a)が、0.7:1〜約17:1である、実施態様1に記載の組成物。
(3) b)アジピン酸、グルタル酸、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1種又は2種以上の酸と、a)アコニット酸との比率(b:a)が、0.1:1〜約15:1である、実施態様1に記載の組成物。
(4) アジピン酸及びアコニット酸を、約1:1〜約15:1(アジピン酸:アコニット酸)の重量比で含む、実施態様1に記載の組成物。
(5) アジピン酸及びアコニット酸を、約7:1〜約15:1(アジピン酸:アコニット酸)の重量比で含む、実施態様1に記載の組成物。

0100

(6)グルタル酸及びアコニット酸を、約1:1〜約15:1(アジピン酸:アコニット酸)の重量比で含む、実施態様1に記載の組成物。
(7) 前記担体が水を含む、実施態様1に記載の組成物。
(8) 前記担体が水/アルコール混合物を含む、実施態様7に記載の組成物。
(9) 前記組成物が、アルコールを、全組成物の体積で約10%v/v以下の量で含む、実施態様8に記載の組成物。
(10) 前記組成物がアルコールを含まない、実施態様1に記載の組成物。

実施例

0101

(11) 前記アコニット酸がトランス−アコニット酸である、実施態様1に記載の組成物。
(12) 前記組成物が、アニオン性、非イオン性、カチオン性、両性、双性イオンの界面活性剤、及びそれらの2種又は3種以上の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1種の界面活性剤を更に含む口腔ケア組成物である、実施態様1に記載の組成物。
(13)バイオフィルムを有する表面に、実施態様1に記載の組成物を塗布することを含む、バイオフィルムを破壊する方法。
(14) バイオフィルムを有する表面に、実施態様12に記載の組成物を塗布することを含む、バイオフィルムを破壊する方法。

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