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技術 皮膚状態を処置する方法及びそのための組成物

出願人 ザプロクターアンドギャンブルカンパニー
発明者 箱崎智洋ジョンエリッヒオブロング
出願日 2017年1月10日 (4年4ヶ月経過) 出願番号 2017-526863
公開日 2018年2月22日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2018-505130
状態 特許登録済
技術分野 他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 化合物または医薬の治療活性 化粧料 蛋白脂質酵素含有:その他の医薬
主要キーワード pHメータ 水分検出器 交差軸 範囲限界 固形バー 流動性固体 色つや 宝石類
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年2月22日)のものです。
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図面 (5)

課題・解決手段

皮膚の外観及びバリア機能を改善するための化粧方法及び組成物。本方法及び組成物は、低pHでのナイアシンアミド及び好適な糖類の組み合わせを利用して、皮膚の経表皮水分損失を減少させ、色素沈着したシミのサイズを低減し、高pHの対照物よりも皮膚の外観を良好に改善する。

概要

背景

皮膚は、本来なら敏感な基礎組織及び器官に損傷を与えるであろう環境傷害に対する最初の一連防御である。例えば、皮膚は、脱水を防ぐために、生命体とその環境との間に比較的水不透性バリアを維持する。更に、皮膚は、人の物理外観において重要な役割を果たす。一般的に、ほとんどの人は、より若く健康に見える皮膚を望んでいる。また、これらの人々のうちの一部にとって、薄い皮膚、しわ、及び加齢によるシミなどの皮膚の老化の明らかな兆候は、若さの消滅思い出させる望ましくないものである。

内因性因子及び外因性因子の両方が、皮膚の外観及び機能の低下につながる可能性がある。例えば、皮膚が自然に老化するにつれて、通常皮膚に供給される細胞及び血管が低減し、真皮表皮接合点平坦化され、皮膚のバリア機能の薄化及び一般的な低下が生じる。更に、生活習慣の選択及び環境への暴露(例えば、紫外線汚染タバコの煙、スモッグ、風、熱、低湿度、過酷な界面活性剤研磨剤)は、加齢によるシミ及び不均一な皮膚色調の早期出現つながり得る。結果として、若さを意識した社会において、皮膚の老化の徴候処置することは、急成長ビジネスとなっている。処置は、美容クリーム及び保湿剤から多様な美容外科形態に至るまでの範囲に及ぶ。

天然及び合成両方の多数の薬剤は、様々な皮膚状態、特に老化に関連するものを処置するために市販されているスキンケア組成物に使用することが知られている。よく知られているスキンケア剤の一例は、ナイアシンアミドであり、これは化粧品産業において、様々な皮膚の健康上の効果を提供するために使用されている。例えば、米国特許第5,833,998号は、皮膚上の油性/光沢のある外観を調節するためのナイアシンアミドの使用を開示し、米国特許第5,968,528号は、皮膚加齢の徴候を調節するためのナイアシンアミドの使用を開示する。

よく知られているスキンケア剤の他の例には、糖類(モノ及びポリ)が含まれ、これらは、化粧品産業において、様々な皮膚の健康上の効果を提供するために広く使用されている。例えば、米国特許第2005/0176677号は、レムナセエ科の植物に由来する単糖類及び多糖類が、様々なスキンケア効果を提供することを開示している。別の例では、米国特許第2008/0312169号は、しわの長さ及び面積を低減させ、皮膚の色つやを改善するために皮膚に適用される化粧品組成物中のD−リボースの使用を開示する。

場合によっては、ナイアシンアミド及び糖類などの皮膚剤の組み合わせが、例示的な化粧品組成物に開示されている。例えば、米国特許第2012/0121534号及び米国特許第5,053,230号は、皮膚細胞の成長を促進して、しわのある皮膚の外観を改善するための組成物を開示している。第’534号出願及び第’230号特許の組成物は、本質的に皮膚細胞における増殖を刺激し、又は栄養を促進するための増殖培地であるとして開示される。これらの公開の例のうちのいくつかは、増殖培地の栄養含量を最適化するナイアシンアミド及びリボースを開示している。しかしながら、スキンケア組成物中の低pHでナイアシンアミドと好適な糖とを組み合わせることにより、改善された皮膚バリア機能及び皮膚外観の効果を提供することができるということは認識されていなかった。

典型的には、化粧品組成物は、組成物中の特定の成分(例えば、ナイアシンアミド、サリチレート、及び中和された増粘剤)の安定性を改善すると考えられる、わずかに酸性から中性のpH(すなわち、4.0〜7.0)を有するように配合される。しかしながら、より低いpH(例えば、1.0〜4.0)でスキンケア組成物を配合することは、皮膚の酸性マントル強化し得る、組成物中に含まれ得る他のタイプの皮膚剤に柔軟性を提供し得る、及び/又は剥離の効果を提供し得る。したがって、皮膚バリア機能及び皮膚外観を改善するためのナイアシンアミド及び好適な糖類を含む低pHスキンケア組成物を提供することが望ましい。

概要

皮膚の外観及びバリア機能を改善するための化粧方法及び組成物。本方法及び組成物は、低pHでのナイアシンアミド及び好適な糖類の組み合わせを利用して、皮膚の経表皮水分損失を減少させ、色素沈着したシミのサイズを低減し、高pHの対照物よりも皮膚の外観を良好に改善する。

目的

より具体的には、本開示は、低pHでナイアシンアミド及びリボースの組み合わせを利用して、皮膚の効果を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

局所用スキンケア組成物であって、a.0.01%〜15%のナイアシンアミドと、b.0.01%〜15%の糖類と、c.4.0未満のpHと、d.皮膚科学的許容可能な担体と、を含む、組成物

請求項2

前記糖類が、トリオーステトロースペントースヘキソース、又はヘプトース、好ましくはペントース又はヘキソースである、請求項1に記載の組成物。

請求項3

前記糖類が、リボースである、請求項2に記載の組成物。

請求項4

前記pHが、1.0〜4.0、好ましくは1.5〜3.5、より好ましくは2.0〜3.0である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。

請求項5

0.1%〜10%の脂肪族アルコール増粘剤を更に含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。

請求項6

追加のスキンケア活性物質を更に含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。

請求項7

皮膚状態処置する方法であって、処置が所望される皮膚の標的部分識別することと、処置期間中に前記皮膚の標的部分に請求項1〜5のいずれか一項に記載の前記スキンケア組成物局所適用することと、を含み、前記処置期間は、前記ナイアシンアミド及び糖類が前記皮膚状態を改善するのに十分である、方法。

請求項8

前記皮膚状態が、炎症、日焼け老化色素沈着脂漏性角化症光線角化症、UV暴露、皮膚の血色不良、皮膚の黄色度、皮膚のくすみ、皮膚の赤み、皮脂分泌、粗い皮膚感しわ皮膚バリア減弱接触性皮膚炎アトピー性皮膚炎湿疹角質化疾患乾癬、及び創傷治癒から選択される、請求項7に記載の方法。

請求項9

前記皮膚状態が、皮膚バリアの減弱であり、前記処置期間は、前記ナイアシンアミド及び糖類が、前記皮膚の標的部分の経表皮水分損失(TEWL)を、少なくとも5%、好ましくは少なくとも10%、より好ましくは少なくとも20%低減させることによって、皮膚バリア機能を改善するのに十分である、請求項8に記載の方法。

請求項10

前記皮膚状態が、皮膚のくすみであり、前記処置期間は、前記ナイアシンアミド及び糖類が、前記皮膚の標的部分のL*値を、少なくとも5%、好ましくは少なくとも10%、より好ましくは少なくとも20%増加させることによって、皮膚のくすみを改善するのに十分である、請求項8又は9に記載の方法。

請求項11

前記皮膚状態が、皮膚の黄色度であり、前記処置期間は、前記ナイアシンアミド及び前記糖類が、前記皮膚の標的部分のb*値を、少なくとも5%、好ましくは少なくとも10%、より好ましくは少なくとも20%減少させることによって、前記皮膚の黄色度を改善するのに十分である、請求項8〜10のいずれか一項に記載の方法。

請求項12

前記皮膚状態が、皮膚の血色不良であり、前記処置期間は、前記ナイアシンアミド及び前記糖類が、少なくとも5%、好ましくは少なくとも10%、より好ましくは少なくとも15%、更により好ましくは少なくとも20%、前記皮膚の標的部分のL*値を増加させること、及び前記b*値を減少させることによって、前記皮膚の血色不良を改善するのに十分である、請求項8〜11のいずれか一項に記載の方法。

技術分野

0001

本開示は、概して、皮膚の健康及び/又は外観の効果を提供する方法、並びにそのための組成物に関する。より具体的には、本開示は、低pHでナイアシンアミド及びリボースの組み合わせを利用して、皮膚の効果を提供する方法及び組成物に関する。

背景技術

0002

皮膚は、本来なら敏感な基礎組織及び器官に損傷を与えるであろう環境傷害に対する最初の一連防御である。例えば、皮膚は、脱水を防ぐために、生命体とその環境との間に比較的水不透性バリアを維持する。更に、皮膚は、人の物理的外観において重要な役割を果たす。一般的に、ほとんどの人は、より若く健康に見える皮膚を望んでいる。また、これらの人々のうちの一部にとって、薄い皮膚、しわ、及び加齢によるシミなどの皮膚の老化の明らかな兆候は、若さの消滅思い出させる望ましくないものである。

0003

内因性因子及び外因性因子の両方が、皮膚の外観及び機能の低下につながる可能性がある。例えば、皮膚が自然に老化するにつれて、通常皮膚に供給される細胞及び血管が低減し、真皮表皮接合点平坦化され、皮膚のバリア機能の薄化及び一般的な低下が生じる。更に、生活習慣の選択及び環境への暴露(例えば、紫外線汚染タバコの煙、スモッグ、風、熱、低湿度、過酷な界面活性剤研磨剤)は、加齢によるシミ及び不均一な皮膚色調の早期出現つながり得る。結果として、若さを意識した社会において、皮膚の老化の徴候処置することは、急成長ビジネスとなっている。処置は、美容クリーム及び保湿剤から多様な美容外科形態に至るまでの範囲に及ぶ。

0004

天然及び合成両方の多数の薬剤は、様々な皮膚状態、特に老化に関連するものを処置するために市販されているスキンケア組成物に使用することが知られている。よく知られているスキンケア剤の一例は、ナイアシンアミドであり、これは化粧品産業において、様々な皮膚の健康上の効果を提供するために使用されている。例えば、米国特許第5,833,998号は、皮膚上の油性/光沢のある外観を調節するためのナイアシンアミドの使用を開示し、米国特許第5,968,528号は、皮膚加齢の徴候を調節するためのナイアシンアミドの使用を開示する。

0005

よく知られているスキンケア剤の他の例には、糖類(モノ及びポリ)が含まれ、これらは、化粧品産業において、様々な皮膚の健康上の効果を提供するために広く使用されている。例えば、米国特許第2005/0176677号は、レムナセエ科の植物に由来する単糖類及び多糖類が、様々なスキンケア効果を提供することを開示している。別の例では、米国特許第2008/0312169号は、しわの長さ及び面積を低減させ、皮膚の色つやを改善するために皮膚に適用される化粧品組成物中のD−リボースの使用を開示する。

0006

場合によっては、ナイアシンアミド及び糖類などの皮膚剤の組み合わせが、例示的な化粧品組成物に開示されている。例えば、米国特許第2012/0121534号及び米国特許第5,053,230号は、皮膚細胞の成長を促進して、しわのある皮膚の外観を改善するための組成物を開示している。第’534号出願及び第’230号特許の組成物は、本質的に皮膚細胞における増殖を刺激し、又は栄養を促進するための増殖培地であるとして開示される。これらの公開の例のうちのいくつかは、増殖培地の栄養含量を最適化するナイアシンアミド及びリボースを開示している。しかしながら、スキンケア組成物中の低pHでナイアシンアミドと好適な糖とを組み合わせることにより、改善された皮膚バリア機能及び皮膚外観の効果を提供することができるということは認識されていなかった。

0007

典型的には、化粧品組成物は、組成物中の特定の成分(例えば、ナイアシンアミド、サリチレート、及び中和された増粘剤)の安定性を改善すると考えられる、わずかに酸性から中性のpH(すなわち、4.0〜7.0)を有するように配合される。しかしながら、より低いpH(例えば、1.0〜4.0)でスキンケア組成物を配合することは、皮膚の酸性マントル強化し得る、組成物中に含まれ得る他のタイプの皮膚剤に柔軟性を提供し得る、及び/又は剥離の効果を提供し得る。したがって、皮膚バリア機能及び皮膚外観を改善するためのナイアシンアミド及び好適な糖類を含む低pHスキンケア組成物を提供することが望ましい。

課題を解決するための手段

0008

皮膚のバリア機能及び/又は外観を改善するための組成物及び方法が本明細書中に開示される。本方法は、有効量のナイアシンアミド及び好適な糖類、4.0未満のpH、及び皮膚科学的許容される担体を含む局所用皮膚ケア組成物を利用する。組成物中の糖類は、トリオーステトロースペントースヘキソース、又はヘプトース(例えば、リボース)であり得る。組成物は、一般に4.0未満(例えば、約2.5)のpHを有する。組成物の低いpHに起因して、脂肪族アルコール増粘剤は、組成物の粘度及び/又は感触特性改変するために特に好適である。本方法は更に、処置を必要とする皮膚の標的部分識別し、処置期間に組成物をそれに適用することを含む。この処置期間は、組成物中のナイアシンアミド及び糖類が皮膚バリア機能及び/又は皮膚の外観を改善するのに十分である。

図面の簡単な説明

0009

経表皮水分損失の変化を示す図である。
シミ面積率の変化を示す図である。
皮膚の色調の明るさの変化を示す図である。
皮膚の色調の黄色度の変化を示す図である。

0010

ナイアシンアミド及び種々の糖類は、種々のスキンケア組成物において一般的な成分である。しかしながら、スキンケア組成物がナイアシンアミドを含む場合、それらは一般に、成分安定性のために4.0を超えるpHで配合される。これの1つの理由は、ナイアシンアミドが、低pHでスキンケア組成物中の他の成分と複合体を形成し得、これが、ナイアシンアミドの生物学的利用度を低減させることである。驚くべきことに、ナイアシンアミド及びリボースなどの好適な糖を含む低pHスキンケア組成物が、より高いpHの対応物と比較して改善されたスキンケア効果を示すことが見出された。特に、これらの低pHスキンケア組成物は、皮膚バリア機能を改善し、色素沈着したシミのサイズを低減し、皮膚の黄色度、血色不良、及びくすみを低減させる、能力の増加を呈する。

0011

本明細書中で「実施形態(単数又は複数)」等への参照は、その実施形態と関連づけて説明される、特定の材料、特徴、構造及び/又は特性が、少なくとも1つの実施形態、必要に応じて多くの実施形態に含まれていることを意味するが、全ての実施形態が、説明された材料、特徴、構造、及び/又は特性を組み入れることは意味しない。更に、材料、特徴、構造、及び/又は特性は、異なる実施形態にわたって、任意の好適な方法で組み合わせられてもよく、材料、特徴、構造、及び/又は特性は、説明されるものから除外されてもよいし、代用されてもよい。したがって、本明細書に記載されている実施形態及び態様は、別段明記しない限り又は不適合性が明示されてされない限り、組み合わせにおいて明白に例示されていなくても、他の実施態様及び/又は態様の要素又は構成成分を含むか又はこれらを組み合わせることが可能である。

0012

全ての実施形態において、特に断らない限り、百分率は全て、化粧組成物の重量を基準としている。特に明記しない限り、全ての比は重量比である。全ての範囲は、包括的かつ組み合わせ可能である。有効桁の数は、表示された量に対する限定を表すものでも、測定値の精度に対する限定を表すものでもない。特に別段の指示がない限り、全ての数量は、単語「約」によって修飾されるものと理解される。特に指示がない限り、全ての測定は、およそ25℃において周囲条件で実施されるものと理解され、「周囲条件」とは、約0.1メガパスカル(1気圧)及び相対湿度約50%における条件を意味する。全ての数値範囲は、より狭い範囲を含む。区切られた上下の範囲限界互換性があり、明示的に区切られていない更なる範囲を作る。

0013

本発明の組成物は、本明細書に記載の必須成分並びに任意の成分を含む、それらから本質的になる、又はそれらからなることができる。本明細書で使用するとき、「から本質的になる」とは、組成物又は構成成分が、追加の成分を含み得ることを意味するが、追加の成分が請求項にかかる組成物又は方法の基本的かつ新規の特性を実質的に変えない場合に限る。明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明らかに他の意味を示さない限り、同様に複数形を含むものとする。

0014

定義
組成物に関連して使用される「塗布する」又は「塗布」は、本発明の組成物を表皮等のヒト皮膚表面上に塗布し又拡げることを意味する。

0015

化粧」とは、人体の領域に所望の視覚的効果を提供することを意味する。視覚的な化粧効果は、一時的、半永久的、又は永久的なものであり得る。

0016

化粧剤」とは、化粧効果をもたらすために哺乳動物の体又はその任意の部分に擦り込まれる、注がれる、振りかけられる、噴霧される、導入される、又は別の方法で塗布することが意図されている、任意の物質、同様にその任意の構成成分を意味する。化粧剤としては、米国食品医薬品局によって一般に安全と認められる(GRAS)物質、食品添加物、及び市販薬を含む非化粧用消費者製品で使用される材料を挙げることができる。

0017

「有効量」は、処置期間にわたってケラチン性組織投与することで、肯定的な効果を有意に誘導するのに十分な化合物及び組成物の量を意味する。肯定的な効果は、本明細書に開示された効果を単独で又は組み合わせて含む健康、外見及び/又は感触の効果であり得る。例えば、有効量のナイアシンアミド及びリボースは、皮膚のバリア機能を改善する、色素沈着したシミの外観を改善する、及び/又は皮膚の血色不良の外観を低減するのに十分な量である。

0018

「色素沈着」及び「色素沈着したシミ」は、比較的高いメラニン含量を有する皮膚の局部的な部分を意味する。色素沈着したシミの例としては、限定するものではないが、加齢によるシミ、メラニン沈着褐色斑そばかす炎症後色素沈着日光による色素沈着などが挙げられる。

0019

「外観を改善する」とは、男性及び/又は女性の皮膚外観における測定可能で望ましい変化又は効果を提供することを意味し、例えば、色素沈着したシミのシミ面積率の低減及び/又は血色不良の皮膚のb*値の減少によって、定量化することができる、外観の改善を判定するための例示的な方法は、以下でより詳細に説明する。

0020

「L*a*b*」は、国際照明委員会(「CIE」)によって規定された一般に認められている色空間を指す。CIELABの3つの座標は、(i)色の明るさ(例えば、L*=0で黒を生じ、L*=100は白の拡散を示す)、(ii)マゼンタと緑との間の色の位置(例えば、負のa*値は緑を示し、正a*の値はマゼンタを示す)、及び(iii)黄と青との間の色の位置(例えば、負のb*値は青を示し、正のb*値は黄を示す)を表している。

0021

本明細書で使用される「低pH」は、4.0未満、典型的には1.0を超えるpHを有する化粧品組成物を指す。組成物のpHを判定する好適な方法は、以下により詳細に記載される。

0022

「糖類」は、糖を意味する。本明細書における糖類は、モノ−、ジ−、オリゴ−、若しくは多糖類、糖酸糖誘導体、又は修飾された糖であり得る。

0023

「安全かつ有効な量」とは、深刻な副作用健全医学的判断の範囲内)を避けるのに十分低い成分の有効量を意味する。

0024

本明細書における皮膚の外観に関する「血色不良」は、一般的に不健康な状態に関連する特定の個体に関して、異常な黄色又は蒼白な皮膚色調を意味する。血色不良の外観の皮膚は、客観的に(例えば、L*若しくはb*等の色彩値で)、又は主観的に(例えば、スキンケア専門家若しくは消費者によって)診断され得る。

0025

「スキンケア」は、皮膚状態を調節及び/又は改善することを意味する。いくつかの非限定的な例としては、より滑らかで、より均一な外観及び/若しくは感触を提供することによって皮膚の外観及び/又は感触を改善すること;皮膚の1つ又は2つ以上の層の厚さを増加させること;皮膚の弾性又は弾力性を改善すること;皮膚のハリを改善すること;皮膚の脂っぽい、てかてかした、かつ/若しくはくすんだ外観を低減し、皮膚の水和状態若しくは保湿を改善し、小じわ及び/若しくはしわの外観を改善し、皮膚剥脱若しくは落屑を改善し、皮膚を膨化させ、皮膚バリア特性を改善し、皮膚の色合いを改善し、赤み若しくは皮膚のシミの外観を低減させ、かつ/又は皮膚の明るさ、つや、若しくは透明感を改善することが挙げられる。

0026

スキンケア活性物質」は、皮膚に塗布すると、皮膚又は皮膚の中に通常見られる細胞の一種急性効果及び/又は慢性効果をもたらす、化合物又は化合物の組み合わせを意味する。スキンケア活性物質は、皮膚又はそれに関連する細胞を調節及び/又は改善することができる(例えば、皮膚の弾性、皮膚水分量、皮膚のバリア機能、及び細胞代謝の改善)。

0027

「スキンケア組成物」は、スキンケア活性物質を含み、皮膚状態を調節及び/又は改善する組成物を意味する。

0028

皮膚色調剤」は、不均一な皮膚の色調、色素沈着したシミ及び/又は皮膚全体の色調の外観を改善することができるスキンケア活性物質を意味する(例えば、血色不良に見える皮膚を明るくする又は黄色度を低減する)。皮膚色調剤は、限定するものではないが、明色化剤、抗糖化剤、又は色素沈着低減剤として作用する様々なメカニズムを介して作用し得る。

0029

「皮膚色調」は、基本的な皮膚色又は色の均一性の全体的な外観を意味する。皮膚色調は一般に、皮膚の広い範囲にわたり特徴付けられる。その範囲は、100mm2未満が理想的であり得るが、顔の皮膚又は他の身体の皮膚表面(例えば腕、脚、背中、手、首、、腹)の全体等の、より大きい範囲も考えられる。皮膚色調は、画像分析により測定することができる。例えば、全体的な明るさは、L*a*b*色空間内のL*座標により測定することができる(International Commission on Illumination)。メラニンマッピング等の発色団マッピング及びメラニン濃度は、全体的な皮膚色調の指標として使用することができる。発色団マップデータから平均メラニンを計算することができる。加えて、皮膚色調の均一性はメラニン均一性(例えば、標準偏差)から測定することができ、メラニン均一性も発色団マップデータから計算することができる。

0030

本明細書で使用される「処置期間」は、材料又は組成物が標的皮膚表面に適用される時間の長さ及び/又は頻度を意味する。

0031

化粧品組成物
本明細書の組成物は、皮膚への局所適用を意図している。本組成物は、例えば、炎症に関連するか又は起因する皮膚状態、日焼け、老化(内因性又は外因性)、色素沈着(例えば、加齢によるシミ)、脂漏性角化症光線角化症、UV暴露、皮膚の血色不良又は黄色度、皮膚のくすみ、皮膚の赤み、皮脂分泌、粗い皮膚感、しわ、皮膚バリアの減弱(例えば、乾燥した皮膚)、接触性皮膚炎アトピー性皮膚炎湿疹角質化疾患乾癬創傷治癒、などのような種々の皮膚状態の処置に使用してよい。

0032

本明細書のこれらの化粧品組成物は、安全かつ有効な量のニコチンアミド(CAS#98−92−0)(ニコチンアミド又はビタミンB3とも称される)及び好適な糖類を含む。本明細書での使用に好適であり得る糖類の非限定的な例としては、グリセロアルデヒド及びジヒドロキシアセトン等のトリオース;エリトローストレオースエリトルロース等のテトロース;リボース、アラビノースリブロースキシルロースキシロースリキソースデオキシリボースジブロースリボン酸、及びリバル酸等のペントース;アロースアルトロースグルコースガラクトースマンノースフルクトースイドースタロースプシコースソルボースタガトースグロースフコースラムノースグルクロン酸アルドースアルドン酸グルカル酸グラリン酸(gularic acid)、ガラクタル酸ガラクツロン酸セプトヘプツロース等のヘプトース;ノイラミン酸等のノノース;リブロース5−リン酸塩、キシルロース5−リン酸塩、リボース5−リン酸塩、セドヘプツロース7−リン酸塩、グリセルアルデヒド3−リン酸塩、フルクトース6−リン酸塩、エリスロース4−リン酸塩、グルコース6−リン酸塩、6−ホスホグルコノ−δ−ラクトン、6−ホスホグルコン酸ジヒドロキシアセトンリン酸塩、フルクトース1,6−二リン酸等の糖誘導体;N−アセチルグルコサミン、N−アセチルガラクトサミン、及びグルコサミン等の修飾された糖類などが挙げられる。本明細書での使用に特に好適な糖類は、Lucas Meyer Cosmetics、Franceから入手可能なRIBOXYブランドのリボースである。ナイアシンアミド及び/又は糖類は、0.05%、0.5%、1%、2%、3%、4%、又は5%〜20%、15%、10%、8%、又は6%の量で存在し得る。

0033

本明細書の化粧品組成物は、低pH(例えば、1.0〜4.0、1.5〜3.5、2.0〜3.0、又は更には約2.5)を有するように配合される。本明細書の化粧組成物は、液剤、懸濁液、ローションクリームゲルトナースティックスプレーエアロゾル軟膏クレンジングリキッド洗浄液、及び固形バーペーストフォームムースシェービングクリーム、拭き取り用品、ストリップパッチ電気駆動パッチ、ヒドロゲルフィルム形成製品顔面及び皮膚マスク不溶性シートを伴うもの及び伴わないもの)、ファンデーションアイライナー及びアイシャドウ等のメークアップ等が挙げられるがこれらに制限されない、様々な製品形態で提供され得る。組成物中に担体が存在する場合、化粧組成物の形態は、選択された特定の皮膚科学的に許容される担体に従い得る。本明細書の化粧品組成物は、このような組成物を製造する従来の方法を用いて製造し得る。

0034

皮膚科学的に許容可能な担体
また、本明細書における組成物は、組成物用の皮膚科学的に許容可能な担体(「担体」と称する場合もある)を含んでよい。本明細書で使用するとき、「皮膚科学的に許容可能な担体」というは、担体がケラチン組織への局所適用に好適であり、良好な審美特性を有し、組成物中の活性物質適合性があり、安全性又は毒性についていかなる不当な問題も起こさないことを意味する。一実施形態において、担体は、組成物の約50重量%〜約99重量%、約60重量%〜約98重量%、約70重量%〜約98重量%、又は代替的に約80重量%〜約95重量%の濃度で存在する。

0035

担体は、多種多様な形態であってもよい。場合によっては、それら成分(例えば、抽出物日焼け止め活性物質、追加成分)の溶解性又は分散性によって担体の形態及び特徴が判定され得る。非限定的な例としては、単純な溶液(例えば、水性又は有機溶媒)、エマルション、及び固体形態(例えば、ゲル、スティック、流動性固体、又は非晶質材料)が挙げられる。特定の実施形態では、皮膚科学的に許容可能な担体は、エマルションの形態である。エマルションは、連続水相(例えば、水中油型及び水中油中水型)、又は連続油相(例えば、油中水型又は水中油型)を有するとして概ね分類され得る。本発明の油相には、シリコーンオイル炭化水素油エステルエーテル等の非シリコーンオイル、及びこれらの混合物が含まれ得る。水性相は、典型的には、水及び水溶性成分(例えば、水溶性保湿剤、コンディショニング剤抗菌剤湿潤剤、及び/又は他のスキンケア活性成分)を含む。しかしながら、場合によっては、水相は、水溶性保湿剤、コンディショニング剤、抗菌剤、湿潤剤、及び/又は他の水溶性スキンケア活性物質が挙げられるが、これらに限定されない水以外の構成成分を含み得る。場合によっては、組成物の非水構成成分は、グリセリン及び/又は他のポリオール等の湿潤剤を含む。エマルションは、担体の重量に基づいて、約1重量%〜約10重量%、又は約2重量%〜約5重量%の乳化剤を更に含有してもよい。乳化剤は、非イオン性であっても、アニオン性であっても、カチオン性であってもよい。いくつかの好適な乳化剤は、例えば、米国特許第3,755,560号、Dickertら、1973年8月28日発行、米国特許第4,421,769号、Dixonら、1983年12月20日発行、McCutcheon’s Detergents and Emulsifiers、North American Edition、317〜324ページ(1986年)に記載されており、各々は参照によって本明細書に組み込まれる。

0036

担体は、1つ又は2つ以上の皮膚科学的に許容可能な親水性希釈剤を含有してよい。本発明で使用する場合、「希釈剤」は、ナイアシンアミド及び/又は糖類を、分散する、溶解する、又は組み込むことができる物質を含む。親水性希釈剤には、水と、プロピレングリコールポリエチレングリコール(例えば、分子量200〜600g/モル)、ポリプロピレングリコール(例えば、分子量425〜2025g/モル)、グリセロールブチレングリコール、1,2,4−ブタントリオールソルビトールエステル、1、2、6−ヘキサントリオールエタノールイソプロパノール、ソルビトールエステル、ブタンジオール、エーテルプロパノールエトキシル化エーテル、プロポキシル化エーテル、及びこれらの組み合わせ等の、低級一価アルコール(例えば、C1〜C4)並びに低分子量グリコール及びポリオール等の有機親水性希釈剤と、が挙げられる。

0037

増粘剤
場合によっては、より低いpH範囲に耐える増粘剤を使用することが望ましい場合がある。例えば、中和された増粘剤は、低pHで組成物に所望の増粘特性又は感触特性を付与しないことがある。一方、セチルアルコール及びステアリルアルコールなどの脂肪族アルコールは、一般に低pHで安定であり、したがって本明細書の低pH組成物での使用に特に適している。したがって、本組成物は、中和された増粘剤を含まないか又は実質的に含まず、及び/又は0.1%〜10%(例えば、約0.5%〜約8%、約1.0%〜約5%、又は更には2%〜約4%)の脂肪族アルコール増粘剤を含む。

0038

日焼け止め活性物質
場合によっては、本組成物中に1つ又は2つ以上の日焼け止め活性物質が含まれることが望ましい場合がある。本発明の組成物は、1つ又は2つ以上の日焼け止め活性物質(日焼け止め剤)及び/又は紫外線吸収剤を含んでよい。本明細書において、「日焼け止め活性物質」とは、日焼け止め剤と物理的日焼け防止剤との両方を包含する。日焼け止め活性物質及び紫外線吸収剤は有機系であっても無機系であってもよい。好適な日焼け止め活性物質及び紫外線吸収剤の例は、「日焼け止め剤」としてPersonal Care Product Council’s International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,Thirteenth Editionに開示されている。特に好適な日焼け止め活性物質は、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート(PARSOL(商標)MCXとして市販されている)、4,4’−t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン(PARSOL(商標)1789として市販されている)、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンオクチジメチルp−アミノ安息香酸、ジガロイルトリオレエート、2,2−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、エチル−4−(ビスヒドロキシプロピルアミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシルサリチレート、グリセリル−p−アミノベンゾエート、3,3,5−トリメチルシクロヘキシルサリチレート、アントラニル酸メチル、p−ジメチル−アミノ安息香酸又はアミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−p−ジメチルアミノベンゾエート、2−フェニルベンゾイミダゾール−5−スルホン酸、2−(p−ジメチルアミノフェニル)−5−スルホンベンゾオキサイン酸、オクトクリレン酸化亜鉛ベンジリデンカンファー及びその誘導体二酸化チタン、並びにこれらの混合物である。組成物は、該組成物の約1重量%〜約20重量%、若しくは約2重量%〜約10重量%の日焼け止め活性物質及び/又は紫外線吸収剤を含んでもよい。正確な量は、選択した日焼け止め活性物質及び/又は紫外線吸収剤並びに所望の太陽光線保護指数SPF)に応じて異なり、当業者の知識と判断の範囲内である。

0039

他の任意の成分
本組成物は、追加の成分が不所望に本発明の組成物によって提供される皮膚バリア及び外観上の効果を変えない限り、任意に化粧品組成物(例えば、着色剤、皮膚色調剤、皮膚抗老化剤抗炎症剤、日焼け止め剤、乳化剤、緩衝剤レオロジー変性剤、これらの組み合わせなど)に一般的に使用される1つ又は2つ以上の追加の成分を含んでもよい。場合によっては、両方の薬剤の有効性を低減させるかもしれないので、活性物質が互いに干渉しないように異なる生物学的経路によって機能する皮膚色調剤を選択することが望ましい場合がある。存在する場合、任意の成分は、組成物の0.0001重量%〜50重量%、0.001重量%〜20重量%、又は更に0.01重量%〜10重量%(例えば、50重量%、40重量%、30重量%、20重量%、10重量%、5重量%、4重量%、3重量%、2重量%、1重量%含まれていてよい。組成物中に配合される場合、追加の成分は、過度の毒性、不適合性、不安定性アレルギー反応などを示すことなく、ヒトの皮膚組織に接触させて用いるのに好適でなければならない。本明細書での使用に好適であり得る追加の成分のいくつかの非限定的な例は、米国公開第2002/0022040号、同第2003/0049212号、同第2004/0175347号、同第2006/0275237号、同第2007/0196344号、同第2008/0181956号、同第2010/00092408号、同第2008/0206373号、同第2010/0239510号、同第2010/0189669号、同第2011/0262025号、同第2011/0097286号、同第US2012/0197016号、同第2012/0128683号、同第2012/0148515号、同第2012/0156146号、及び同第2013/0022557号、並びに米国特許第5,939,082号、同第5,872,112号、同第6,492,326号、同第6,696,049号、同第6,524,598号、同第5,972,359号、及び同第6,174,533号に記載されている。

0040

使用方法
本方法は、処置を必要とする皮膚の標的部分(例えば、額、口周囲眼窩、及び/又は)などの顔の皮膚表面を識別すること、並びに有効量のナイアシンアミド及び好適な糖類(例えば、リボース)を皮膚の標的部分に投与することを含む。場合によっては、皮膚の標的部分は血色不良に見えることがあり、及び/又は色素沈着したシミを含むことがある。場合によっては、標的部分は皮膚バリア機能の改善が望まれる皮膚(例えば、乾燥した顔の皮膚)であり得る。場合によっては、皮膚の標的部分は望ましくない皮膚状態の特徴を示さないかもしれないが、使用者(例えば、比較的若い使用者)は、典型的には後の望ましくない状態を生涯遅らせるものであれば、そのような皮膚面積を標的に望み得る(例えば、顔の皮膚表面、手及び腕の皮膚表面、足及び脚の皮膚表面、並びに首及びの皮膚表面等の、典型的に衣類によって覆われていない皮膚表面)。このようにして、本組成物は、予防的能力として使用され得る。本組成物は、処置期間中、標的皮膚部分に対し、及び所望される場合は周囲の皮膚に対し、少なくとも1日1回、1日2回、又は1日3回以上の頻度で塗布され得る。1日2回塗布する場合、1回目と2回目の塗布の間に、少なくとも1〜12時間の間隔を空ける。組成物は典型的に、及び/又は夜就寝前に塗布される。

0041

処置期間は、理想的には、低pH組成物中に存在するナイアシンアミド及び糖が、皮膚の標的部分のバリア機能及び/又は外観を改善するのに十分な時間である。例えば、皮膚の標的部分におけるTEWL、SAF、皮膚色調の明るさ、及び/又は皮膚色調の黄色度は、少なくとも5%又はそれ以上改善して良い。処置期間は、少なくとも1週間(例えば、約2週間、4週間、8週間、又は12週間)持続して良い。場合によっては、処置期間は、数ヶ月(すなわち3〜12ヶ月)又は数年間続いてもよい。場合によっては、少なくとも2週間、4週間、8週間、又は12週間の処置期間中に、週の大半の日数(例えば、少なくとも週に4日間、5日間又は6日間)にわたって、少なくとも1日に1回、又は更には1日に2回組成物を塗布し得る。

0042

組成物を適用する工程は、局所適用により行うことができる。組成物の塗布に関して用語「局所的な」、「局所」、又は「局所的に」は、処置を所望されない皮膚表面への送達を最小限に抑えながら、組成物を標的領域(例えば、色素沈着したシミ又はその一部)に送達することを意味する。本組成物は、ある皮膚区域に塗布し、軽くマッサージしながら擦り込むことができる。組成物又は皮膚科学的に許容可能な担体の形態は、局所的塗布が容易となるように選択する必要がある。本明細書におけるある実施形態は、組成物をある区域に局所的に塗布することを想到しているが、当然のことながら、本明細書における組成物は1つ又は2つ以上の皮膚表面に対し、更に広く又は広範に塗布され得る。ある実施形態において、本明細書における組成物は、多段階美容法の一部として使用される場合もあり、この多段階式美容法では本組成物を1種又は2種以上の他の組成物の前及び/又は後に塗布し得る。

0043

画像化方法
本方法は、L*a*b*値及びシミ面積率を判定するための再現可能で分析可能な画像を捕捉するための手段を提供する。画像化ソフトウェア及び他の付随する付属装置(例えば、コンピュータ及びライト)と共に、本方法に記載されているものと同等の、任意の好適な画像捕捉装置を使用することができることを理解されたい。この方法の画像化システムには、6メガピクセル非圧縮画像(BMP)及び原画像ファイル(RAF)を配信するFUJI−S2ProブランドのCCD SLRデジタルカメラが組み込まれている。写真を撮る前に、被験者は、交差軸方向の2つの直線偏光子を通してJTL1000Wフラッシュ照射される。マンセル色度標準ニュートラルN2−N9.5を含むチャートは、標準化色補正の目的で全ての画像に捕捉される。

0044

画像を捕捉するための準備として、被験者は顔を洗って顔を乾燥させるために少なくとも15分間必要とされる。被験者の毛髪ヘアネットで覆い、被験者の頭と肩を黒い布で覆う。関心対象画像領域において見ることができる全ての宝石類は取り除かれる。被験者は20〜25℃、相対湿度40〜60%の管理室で30分間平衡化される。次に、各被写体がカメラの正面に好適に配置され、顔の各辺の1つ又は2つ以上の画像が捕捉される。捕捉された画像(単数又は複数)は、原画像を.jpgファイル形式に変換することによって処理される。

0045

次に、.jpg形式画像は、好適な画像分析ソフトウェアを備えたコンピュータによって分析される。場合によっては、画像の一部分(すなわち関心領域(「ROI」))のみを分析することが望ましい場合がある。ROIは、Photoshop(登録商標)又はImageJ(登録商標)ブランドソフトウェアなどの好適な画像編集ソフトウェアを使用して「マスクする」ことができる。次いで、マスクされた領域を分離し、別個の画像として分析することができる。好適な分析のために画像を必ずしもマスクする必要はなく、場合によっては、画像全体を分析してもよいことを理解されたい。いくつかの例では、シャドーイングが生じる可能性がある画像の外縁の周りの数ピクセル(例えば、5〜15ピクセル)だけ、画像、マスク、及び/又は関心領域のサイズを低減することが望ましい場合がある。

0046

例えば、どの機器及び/又は画像システムが使用されるかによって色が相対的であると知覚されることがあるので、好適な色補正技術を用いて各被験者について画像又は関心領域を色補正することが重要であり得るが(例えば、国際色彩コンソーシアム規格及び実務による)、これはシステムによる色の判定が計器特有のものを少なくすることに役立つ。デバイスに依存する捕捉された画像のRGB値は、L*a*b*値に変換される。L*a*b*値は、好適なRGB変換ツール(例えば、コンピュータにインストールされたソフトウェア又はオンラインで見出された好適な変換ツール)を使用して計算することができる。RGB値からL*a*b*値への変換は、画像全体、ROI、又は1つ又は2つ以上の個々のピクセルで実行することができる。得られたL*a*b*値は、画像又は関心領域の平均値を提供するために平均されてもよい。

0047

シミ面積は、所望のROIで検出されたシミの総面積ピクセル単位)である。シミは、RGB色空間の所望のチャネルにおける高グレイ濃度背景からの低グレイ濃度対象物の局所的検出の比較によって検出される。検出された対象物は、形状とサイズによって更に分類される。

0048

シミ面積率は、以下の式で表される。

0049

0050

ベースラインからのSAFの変化(「ΔSAF」)は、処置期間の後のシミ面積(ROIに対して正規化された)と処置の直前のシミ面積(例えばSAFfinal−SAFbaseline)との差であるより低いパーセンテージは、シミ面積の合計の低減を反映する。ΔSAFは、各時点での生成物処置効果(例えば、組成物対ビヒクル対照)を統計的に計算及び比較するために使用される。

0051

本実施例は、種々の皮膚状態を処置するための、ナイアシンアミド及び糖類(リボース)を含む低pHスキンケア組成物の能力を実証する。特に、本実施例は、本スキンケア組成物の能力が皮膚バリア機能を改善し、色素沈着したシミ及び血色不良に見える皮膚の外観を改善することを実証する。

0052

25〜60の約35人の白人女性試験被験者を、9週間、無作為二重盲検ラウンドロビン、割面試験の各支について選択した。本試験には、1週間の正規化期間と8週間の試験期間が含まれる。組成物を塗布する前に、被験者はオハイオシンシナティのThe Procter & Gamble Co.から入手可能なOLAY DEEP PURIFY CLEANSERブランドの洗顔料で顔を洗った。約0.5gの適切な組成物を、試験期間中(1日2回約4mg/cm2の額から下顎輪郭まで)に、被験者の顔面の各面に1日2回(朝/夕方)に塗布した。試験期間(ベースライン)の開始時、並びに2、4、6、及び8週間の処置後に、TEWL測定を行った。デジタル画像を捕捉し、試験期間の開始時(ベースライン時)、並びに2、4、及び8週のL*、b*、及びSAFの変化について、上記画像化法に従って分析した。データは、被験者の効果が無作為に当てはめられた反復測定のための既知の混合模型(例えば、SASInstitute、Cary、NC、USAから入手可能)で統計的に分析され、他の効果(処置、側(左又は右)、処置ごとの相互作用年齢、ベースライン)が固定されている。p値が0.05以下の場合、値は、統計的に有意であるとみなされる。

0053

本実施例で試験した組成物を、下記の表1に示す。組成物Aは、従来のスキンケアシャーシであり、対照として使用される。組成物Aは、増粘剤及びいくつかの他の任意の成分に関して試験組成物とは異なるが、これらの成分は、これらの実施例で測定された特性に影響を及ぼすべきではない。組成物Bは、低pH試験組成物である。組成物Cは、より高いpHの比較組成物(すなわち、組成物Aより高いpHの対応物)である。組成物のpHは、平ら表面電極プローブ(VWRカタログNo.89231−584)を備えたORIONブランド525ApHメータ(又は等価物)を用いて測定した。pHメータのプローブを組成物の純粋なサンプルに直接浸漬する。組成物は、皮膚組成物を製造する従来の方法を用いて調製した。

0054

1.SEPIGEL(Sepic、フランス)
2.EMULGLADEPL68/50(BASF、ドイツ)
3.MICROTHENEFN510−00(Equistar Chemicals、テキサス州)
4.RIBOXYL(Lucas Meyer Cosmetics、フランス)
5.DOW CORNING 1503液体(DOW CORNING、ミシガン州)

0055

皮膚バリア機能−TEWL
本実施例における皮膚バリア機能は、表1の組成物の1つで処置された皮膚領域の経表皮水分損失(g/m2/hr)を測定することによって定量化される。TEWLは皮膚バリア機能のよく知られた指標であり、TEWLの低減は一般に皮膚バリア機能の改善に対応すると考えられている。本実施例では、TEWLは、製造元の指示に従ってVAPOMETERブランドの水分検出器(Delfin Technologies Ltd、Finlandから入手可能)を用いて測定されたが、同等の装置を使用することもできることを理解されたい。TEWL測定の結果を以下の表2に要約し、図1に示す。この試験の結果は、ナイアシンアミド及びリボースの低pHスキンケア組成物が、4、6、及び8週目のビヒクル対照並びに対応する6及び8週目の高pH組成物(C)よりも皮膚バリア機能を良好に改善することを実証する。場合によっては、本明細書の組成物は、TEWLを少なくとも5%(例えば、少なくとも10%、15%、20%、25%、又はそれ以上)低減させることができる。

0056

0057

色素沈着したシミの外観改善−シミ面積率
本実施例では、皮膚の色素沈着の外観改善は、研究に用いた組成物の1つで処置した色素沈着部分のシミ面積率(「SAF」)の変化を測定することによって定量化する。SAFは、皮膚の色素沈着部分の外観改善を定量するよく知られた方法である。SAFの低減は、外観の改善に対応する。本実施例では、上記の画像化方法に従ってSAFを測定した。SAF測定の結果を、以下の表3に要約し、図2に示す。本試験の結果は、ナイアシンアミド及びリボースの低pHスキンケア組成物が、ビヒクル対照及び4週間の処置後の対応する高pH組成物よりも色素沈着したシミの外観を良好に改善することを実証している。場合によっては、本明細書の組成物は、SAFを少なくとも5%(例えば、少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、又はそれ以上)低減させる。

0058

0059

血色不良に見える皮膚の外観改善−ΔL*及びΔb*
本実施例では、研究で使用した組成物の1つで処置した皮膚の部分の明るさ(ΔL*)及び黄色度(Δb*)の変化を測定することにより、血色不良に見える皮膚の外観改善を定量化する。明るさ及び黄色の変化を測定することは、血色不良に見える皮膚の外観の改善を定量するために一般的に使用されている。明るさの増加及び/又は黄色度の減少は、血色不良に見える皮膚の外観の改善に対応する。本実施例では、ΔL*及びΔb*は、上述の画像化方法に従って測定された。ΔL*及びΔb*測定の結果を以下の表4及び5に要約し、図3及び図4に示す。本試験の結果は、ナイアシンアミド及びリボースの低pHスキンケア組成物が、ビヒクル対照及び対応する高pH組成物よりも血色不良の皮膚の外観を良好に改善することを実証している。特に、試験組成物は、4週間の処置後にビヒクル対照及び比較組成物よりも皮膚を良好に明るくした。更に、試験組成物は、4週間の処置後にビヒクル対照よりも明るさをそれ以上増加させなかったが、高pH組成物は、黄色度の実質的な増加を引き起こすように見える。場合によっては、本明細書の組成物は、皮膚の明るさ(すなわちL*)を増加させ、及び/又は黄色度(すなわちb*)を少なくとも5%(例えば、少なくとも10%、15%、20%、25%、又はそれ以上)低減させ得る。

0060

0061

0062

本明細書で開示する寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限られるとして理解されるべきではない。むしろ、特に断らない限り、それぞれのかかる寸法は、記載される値とその値の周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示されている寸法は、「約40mm」を意味することを意図している。

0063

あらゆる相互参照又は関連特許若しくは関連出願を含む、本明細書に引用される全ての文献は、明確に除外ないしは別の方法で限定されない限り、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのような発明全てを教示、示唆、又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と競合する程度に、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。

実施例

0064

本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱せずに、他の様々な変更及び修正を行うことができることは当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。

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