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課題・解決手段

燃料インジェクター堆積物、特に、燃料インジェクター内部堆積物を低減する目的のための、及び/またはフィルター堆積物を低減する目的のための、及び/または燃費を上昇させる目的のための、及び/または電力損失を低減する目的のための、及び/または運転性を向上させる目的のためのディーゼル燃料配合物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの使用。

概要

背景

環境上の理由から、及びますます厳しくなる規制要求に従うために、低排出及び優れた燃費を有する自動車燃料提供することが必要である。圧縮着火エンジンにおいて、これらの2つの特性は、とりわけ、燃料噴射システムの効率的な稼働に依存する。燃料インジェクター蓄積される何らかの堆積物は、インジェクターの効率を低下させ得、排出レベル電力出力、及び燃費に悪影響をもたらし得る。

ディーゼル燃料劣化は、「キャビテーション」として既知の工程によって引き起こされ得ることが既知である。キャビテーションは、液体に作用する力の結果である、液体中の空洞、すなわち、小さい液体を含まないゾーン気泡)の形成及びその後の内破である。これは、圧力が比較的低い空洞の形成を引き起こす圧力の急速な変化を液体が受けるときに通常生じる。

理論によって制限されることを望まない一方で、燃料噴射機器の高圧力環境におけるキャビテーションのこの工程は、ディーゼル燃料の劣化ならびに燃料インジェクター及びフィルター上に、特に、燃料インジェクターの内面に、望ましくない堆積物の蓄積を最終的にもたらし得る。インジェクター内部堆積物(IID)またはディーゼルインジェクター内部堆積物(IDID)としても既知のこれらの堆積物は、燃料の制御された送達に悪影響を及ぼし得、したがって、運転性及び維持の課題、排出の上昇、燃費の低減、ならびに電力損失を引き起こし得る。

したがって、キャビテーションに起因する燃料劣化重症度を低減させ、したがって、燃料由来の堆積物の量を低減させる、ディーゼル燃料を配合することが望ましい。

概要

燃料インジェクター堆積物、特に、燃料インジェクター内部堆積物を低減する目的のための、及び/またはフィルター堆積物を低減する目的のための、及び/または燃費を上昇させる目的のための、及び/または電力損失を低減する目的のための、及び/または運転性を向上させる目的のためのディーゼル燃料配合物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの使用。

目的

環境上の理由から、及びますます厳しくなる規制要求に従うために、低排出及び優れた燃費を有する自動車燃料提供する

効果

実績

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請求項1

燃料インジェクター堆積物、特に、燃料インジェクター内部堆積物を低減する目的のためのディーゼル燃料配合物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの使用。

請求項2

前記ディーゼル燃料配合物は、さらなるディーゼル燃料成分を含む、請求項1に記載の使用。

請求項3

前記C7−C30アルカンは、0.1容量%以上の濃度で存在する、請求項1または2に記載の使用。

請求項4

前記C7−C30アルカンは、最大90容量%以上の濃度で存在する、請求項1〜3のいずれかに記載の使用。

請求項5

前記さらなるディーゼル燃料成分は、70容量%以上の濃度で存在する、請求項1〜4のいずれかに記載の使用。

請求項6

前記さらなるディーゼル燃料成分は、最大98容量%以上の濃度で存在する、請求項1〜5のいずれかに記載の使用。

請求項7

前記C7−C30アルカンは、C8−C18アルカンである、請求項1〜6のいずれかに記載の使用。

請求項8

前記C7−C30アルカンは、C8−C12アルカンである、請求項1〜7のいずれかに記載の使用。

請求項9

前記C7−C30アルカンは、C10−C12アルカンである、請求項1〜7のいずれかに記載の使用。

請求項10

フィルター堆積物を低減する目的のためのディーゼル燃料配合物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの使用。

請求項11

燃費を上昇させる目的のためのディーゼル燃料配合物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの使用。

請求項12

電力損失を低減する目的のためのディーゼル燃料配合物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの使用。

請求項13

運転性を向上させる目的のためのディーゼル燃料配合物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの使用。

技術分野

0001

本発明は、ディーゼル燃料配合物に関し、より具体的には、低減されたインジェクター堆積物を有するディーゼル燃料配合物に関する。

背景技術

0002

環境上の理由から、及びますます厳しくなる規制要求に従うために、低排出及び優れた燃費を有する自動車燃料提供することが必要である。圧縮着火エンジンにおいて、これらの2つの特性は、とりわけ、燃料噴射システムの効率的な稼働に依存する。燃料インジェクター蓄積される何らかの堆積物は、インジェクターの効率を低下させ得、排出レベル電力出力、及び燃費に悪影響をもたらし得る。

0003

ディーゼル燃料の劣化は、「キャビテーション」として既知の工程によって引き起こされ得ることが既知である。キャビテーションは、液体に作用する力の結果である、液体中の空洞、すなわち、小さい液体を含まないゾーン気泡)の形成及びその後の内破である。これは、圧力が比較的低い空洞の形成を引き起こす圧力の急速な変化を液体が受けるときに通常生じる。

0004

理論によって制限されることを望まない一方で、燃料噴射機器の高圧力環境におけるキャビテーションのこの工程は、ディーゼル燃料の劣化ならびに燃料インジェクター及びフィルター上に、特に、燃料インジェクターの内面に、望ましくない堆積物の蓄積を最終的にもたらし得る。インジェクター内部堆積物(IID)またはディーゼルインジェクター内部堆積物(IDID)としても既知のこれらの堆積物は、燃料の制御された送達に悪影響を及ぼし得、したがって、運転性及び維持の課題、排出の上昇、燃費の低減、ならびに電力損失を引き起こし得る。

0005

したがって、キャビテーションに起因する燃料劣化重症度を低減させ、したがって、燃料由来の堆積物の量を低減させる、ディーゼル燃料を配合することが望ましい。

0006

本発明に従い、燃料インジェクター堆積物、特に、インジェクター内部堆積物を低減させるためのディーゼル燃料組成物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの使用が提供される。

0007

本明細書で使用されるとき、用語「インジェクター内部堆積物」及び「ディーゼルインジェクター内部堆積物」は、同じ意味で使用される。

0008

本発明の別の態様に従い、フィルター堆積物を低減するためのディーゼル燃料組成物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの使用が提供される。

0009

本発明のまたさらなる態様に従い、燃費を向上させるためのディーゼル燃料組成物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの使用が提供される。

0010

本発明のまたさらなる態様に従い、排出を低減するためのディーゼル燃料組成物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの使用が提供される。

0011

本発明のまたさらなる態様に従い、電力損失を低減するためのディーゼル燃料組成物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの使用が提供される。

0012

本発明のまたさらなる態様に従い、運転性を向上させるためのディーゼル燃料組成物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの使用が提供される。

実施例

0013

本明細書におけるディーゼル燃料組成物の必須成分は、少なくとも1つのC7−C30アルカン、好ましくは、少なくとも1つのC8−C18アルカン、より好ましくは、少なくとも1つのC8−C12アルカン、特に、少なくとも1つのC10−C12アルカンである。用語「少なくとも1つのC7−C30アルカン」は、1つのC7−C30アルカンまたはC7−C30アルカンの混合物を意味する。

0014

本明細書での使用に適したC7−C30アルカンは、オクタンデカンドデカンテトラデカンヘキサデカン、及びそれらの混合物を含む。本明細書での使用に好ましいC7−C30アルカンは、オクタン、デカン、及びドデカン、ならびにそれらの混合物である。

0015

本明細書における使用のためのC7−C30アルカンは、粗製油由来フィッシャートロプシュ由来(いわゆる、「ガス液化油」または「GTL」燃料)を含むがこれらに限定されない、種々の供給源に由来し得るか、生物学的供給源に由来し得るか、または植物油動物性脂肪、及び藻類油によって作製され得る。本発明に従うディーゼル燃料配合物におけるC7−C30アルカンの総濃度は、好ましくは、0.1容量%以上及び最大90容量%または最大10容量%もしくは5容量%である。

0016

本明細書におけるディーゼル燃料組成物は、C7−C30アルカン(i)に加えて、さらなるディーゼル燃料成分(ii)をさらに含む。本発明の文脈において、ディーゼル燃料配合物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの「使用」は、少なくとも1つのC7−C30アルカンを、典型的には、さらなるディーゼル燃料成分(ii)とのブレンド(すなわち、物理的混合物)として配合物中に取り込むことを意味する。さらなる燃料成分(ii)が、いくつかのC7−C30アルカン成分を既に含有し得ることは、当業者によって明らかである。上記に挙げたC7−C30アルカンの濃度は、さらなる燃料成分とのブレンドとしてディーゼル燃料配合物中に添加されるC7−C30アルカンの濃度を意味し、さらなる燃料成分(ii)中に既に存在する何らからのC7−C30アルカンの濃度は含まない。

0017

さらなるディーゼル燃料成分(ii)は、ディーゼル燃料配合物における使用に適した、したがって、圧縮着火(ディーゼル)エンジン内の燃焼に適した何らかの燃料成分であり得る。それは、典型的には、液体炭化水素中間留分燃料、より典型的には、ガス油である。それは、灯油燃料成分であり得る。それは、石油由来であり得る。それは、代替的に、合成であり得、例えば、フィッシャー・トロプシュ凝縮生成物であり得る。それは、生物学的供給源に由来し得る(すなわち、バイオ燃料)。

0018

バイオ燃料は、「ウェル・ツー・ホイール」(すなわち、供給源から燃焼まで)温室効果ガス排出の低減につながる、典型的には、生物学的供給源に由来する可燃性燃料である。圧縮着火エンジンで使用されるディーゼル燃料において、最も一般的なバイオ燃料は、脂肪酸アルキルエステルFAAE)、特に、脂肪酸メチルエステル(FAME)、例えば、ナタネ油メチルエステル、及びパーム油メチルエステルであり、これらは、従来のディーゼル燃料成分とのブレンドに使用される。

0019

さらなる燃料成分(ii)は、典型的には、150または180〜360℃の範囲で煮沸する(ASTMD86またはEN ISO 3405)。40〜70または40〜65または51〜65もしくは70の測定されたセタン価(ASTM D613)を適切に有する。

0020

本明細書における使用のための配合物は、2つ以上のさらなるディーゼル燃料成分(ii)の混合物を含有し得る。

0021

配合物中の成分(ii)の濃度は、適切に、70容量%以上、または75もしくは80もしくは85容量%以上、または90もしくは92もしくは95容量%以上であり得る。最大98容量%または最大95もしくは92もしくは90もしくは85もしくは80容量%であり得る。概して、燃料配合物の大部分を表す。C7−C30アルカン(i)及び何らかの任意の燃料添加物包含後、成分(ii)は、典型的には、100%までの残部を表す。

0022

本明細書における燃料配合物は、適切に、5℃以下、または0℃以下、または−5もしくは−10℃以下のCFPP(IP309またはEN116)を有する。それは、−15℃以下、または−18℃以下、または−20もしくは−25もしくは−30もしくは−35もしくは−44℃以下のCFPPを有し得る。それは、適切に、0℃以下、または−5もしくは−10℃以下、または−12もしくは−15もしくは−20もしくは−25もしくは−30℃以下の曇り点(ASTMD5773)を有する。それは、適切に、40℃以上、または45もしくは50もしくは55℃以上の引火点(ASTM D92またはD93)を有する。

0023

本明細書における配合物は、圧縮着火(ディーゼル)内燃エンジンでの使用に適しているべきである。そのようなエンジンは、高負荷または低負荷のいずれかであり得る。配合物は、特に、自動車ディーゼル燃料としての使用に適し得る。

0024

一実施形態において、配合物は、ヨーロッパ(特に、スカディナヴィア)または北米等のより寒い気候での使用のための「用」自動車ディーゼル燃料としての使用に適しているか、及び/または適応している。それは、特に、スカンディナヴィア部等の極端な気候での使用のための、いわゆる「北極圏用」燃料であり得る。

0025

さらなる実施形態において、配合物は、産業用ガス油として、または家庭用灯油としての使用に適し得るか、及び/または適応し得る。

0026

配合物は、例えば、適切に、EN590(ヨーロッパの場合)またはASTMD975(米国の場合)等の適用可能な現行標準ディーゼル燃料規格準拠する。例として、配合物全体は、15℃で820〜845kg/m3の密度(ASTM D4052またはEN ISO3675)、360℃以下のT95沸点(ASTM D86またはEN ISO3405)、51以上の測定されたセタン価(ASTM D613)、2〜4.5センチストークの40℃での動粘性率(ASTM D445またはEN ISO3104)、50mg/kg以下の硫黄含量(ASTM D2622またはEN ISO20846)、及び/または11重量%未満の多環芳香族炭化水素(PAH)含量(IP391(係数))を有し得る。しかしながら、関連している規格は、国ごと及び年ごとに異なり得、かつ配合物の意図される使用に依存し得る。さらに、本発明に従う配合物は、全体的なブレンドの特性が、その個々の構成物の特性と多くの場合著しく異なり得るため、これらの範囲外の特性を有する燃料成分を含有し得る。

0027

成分(i)及び(ii)の相対濃度は、配合物全体に対して望ましい特性、例えば、望ましい最大CFPP及び/または曇り点及び/または望ましい最小引火点を達成するために選択され得る。したがって、相対濃度はまた、個々の成分の物理化学的特性にも依存する。

0028

本明細書における使用のための燃料配合物は、ディーゼル燃料における使用に適した標準的な燃料または精油所添加物を含有し得る。多くのそのような添加物は、既知であり、市販されている。

0029

本明細書に記載されるディーゼル燃料配合物は、(i)少なくとも1つのC7−C30アルカン及び(ii)1つ以上のさらなるディーゼル燃料成分を、任意に、1つ以上の燃料添加物と一緒にブレンドすることを伴う工程によって調製される。工程は、少なくとも1,000リットルの燃料配合物、または少なくとも5,000もしくは10,000もしくは25,000リットル、または少なくとも50,000もしくは75,000もしくは100,000リットルの燃料配合物を生成するために使用され得る。

0030

本明細書に記載されるディーゼル燃料配合物は、内燃エンジン、及び/または内燃エンジンによって駆動される乗り物を操作する方法において使用され、その方法は、本明細書に記載のようなディーゼル燃料配合物を、エンジンの燃焼室内に導入することを伴う。エンジンは、適切に、圧縮着火(ディーゼル)エンジンである。そのようなディーゼルエンジンは、直接噴射式、例えば、回転ポンプ直列ポンプユニットポンプ電子ユニットインジェクター、もしくはコモンレール式、または間接噴射式であり得る。それは、高負荷または低負荷ディーゼルエンジンであり得る。

0031

本発明に従い、燃料インジェクター堆積物、特に、インジェクター内部堆積物(IID)またはディーゼルインジェクター内部堆積物(IDID)を低減する目的のためのディーゼル燃料配合物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの使用が提供される。本発明のこの態様の文脈において、用語「低減させる」は、ゼロまでの低減を含む、何らかの程度の低減を包含する。低減は、例えば、本発明に従い、少なくとも1つのC7−C30アルカンを追加する前に、類似の状況において使用するための(ii)さらなる燃料成分を含む類似のディーゼル燃料配合物によって生成される10%以上、または25もしくは50もしくは75もしくは90%以上の燃料インジェクター堆積物であり得る。

0032

本発明に従い、フィルター堆積物を低減する目的のためのディーゼル燃料配合物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの使用が提供される。本発明のこの態様の文脈において、用語「低減させる」は、ゼロまでの低減を含む、何らかの程度の低減を包含する。低減は、例えば、本発明に従い、少なくとも1つのC7−C30アルカンを追加する前に、類似の状況において使用するための(ii)さらなる燃料成分を含む類似のディーゼル燃料配合物によって生成される10%以上、または25もしくは50もしくは75もしくは90%以上のフィルター堆積物であり得る。

0033

別の態様に従い、本発明は、燃費を上昇させる目的のためのディーゼル燃料配合物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの使用を提供する。本発明のこの態様の文脈において、用語「増加させる」は、何らかの程度の増加を包含する。増加は、例えば、本発明に従い、少なくとも1つのC7−C30アルカンを追加する前に、類似の状況において使用するための(ii)さらなる燃料成分を含む類似のディーゼル燃料配合物によって生成される10%以上、または25もしくは50もしくは75もしくは90%以上の燃費であり得る。

0034

本発明のまたさらなる態様に従い、排出を低減するためのディーゼル燃料組成物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの使用が提供される。本明細書で使用されるとき、用語「排出」は、一酸化炭素窒素酸化物炭化水素、及び微粒子等の排気管排出を意味する。本発明のこの態様の文脈において、用語「低減させる」は、ゼロまでの低減を含む、何らかの程度の低減を包含する。低減は、例えば、本発明に従い、C7−C30アルカンを追加する前に、類似の状況において使用するための(ii)さらなる燃料成分を含む類似のディーゼル燃料配合物によって生成される10%以上、または25もしくは50もしくは75もしくは90%以上の排出であり得る。

0035

本発明のまたさらなる態様に従い、電力損失を低減させるためのディーゼル燃料組成物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの使用が提供される。本発明のこの態様の文脈において、用語「低減させる」は、ゼロまでの低減を含む、何らかの程度の低減を包含する。低減は、例えば、本発明に従い、少なくとも1つのC7−C30アルカンを追加する前に、類似の状況において使用するための(ii)さらなる燃料成分を含む類似のディーゼル燃料配合物によって生成される10%以上、または25もしくは50もしくは75もしくは90%以上の電力損失であり得る。

0036

本発明のまたさらなる態様に従い、運転性を向上させるためのディーゼル燃料組成物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの使用が提供される。本明細書で使用されるとき、用語「運転性」は、例えば、始動する能力及び/または失速する傾向及び/または滑らかな起動の傾向を意味する。この文脈における「不十分な運転性」は、例えば、不十分な始動及び/または粗い起動及び/またはエンジン失速を意味する。本発明のこの態様の文脈において、用語「向上させる」は、運転性の何らかの程度の向上を包含する。運転性の向上は、例えば、より迅速な始動及び/またはより滑らかな起動及び/またはより少ないエンジン失速を意味する。向上は、例えば、本発明に従い、C7−C30アルカンを追加する前に、類似の状況において使用するための(ii)さらなる燃料成分を含む類似のディーゼル燃料配合物によって生成される10%以上、または25もしくは50もしくは75もしくは90%以上の運転性であり得る。

0037

本発明の文脈において、ディーゼル燃料配合物における少なくとも1つのC7−C30アルカンの「使用」は、典型的には、1つ以上の他のディーゼル燃料成分とのブレンド(すなわち、物理的混合物)として、配合物中に少なくとも1つのC7−C30アルカンを取り込むことを意味する。C7−C30アルカンは、従来は、配合物で起動するエンジンまたは他のシステム内に取り込まれる。代わりに、または加えて、C7−C30アルカンの使用は、典型的には、配合物をエンジンの燃焼室に導入することによって、C7−C30アルカンを含有するディーゼル燃料配合物で、燃料消費システム、典型的には、内燃エンジンを起動することを伴い得る。

0038

上記の方法におけるC7−C30アルカンの「使用」は、ディーゼル燃料配合物におけるその使用の説明書と一緒にC7−C30アルカンを供給して、本発明の態様のうちのいずれかの目的、例えば、燃料インジェクター堆積物を低減すること、または燃費を上昇させることを達成することを包含する。

0039

本明細書の説明及び特許請求の範囲を通して、「含む(comprise)」及び「含有する(contain)」という単語ならびにこれらの単語の変形、例えば、「含んでいる(comprising)」及び「含む(comprises)」は、「含むがこれらに限定されない」ことを意味し、他の部分、添加剤、成分、整数、またはステップを除外しない。さらに、単数形は、文脈上他に要求されない限り、複数形を包含し、特に、不定詞が使用される場合、本明細書は、文脈上他に要求されない限り、複数ならびに単数を考慮すると理解されるべきである。

0040

本発明の各態様の好ましい特徴は、他の態様のいずれかと関連して説明される通りであり得る。本発明の他の特徴は、以下の実施例から明らかとなろう。一般的に言えば、本発明は、本明細書に開示されている特徴(添付の特許請求の範囲及び図面を含む)のうちの何らかの新規の1つまたは何らかの新規の組み合わせに及ぶ。したがって、本発明の特定の態様、実施形態、または実施例と関連して説明される特徴、整数、特性、化合物化学的部分、または基は、両立しない場合を除き、本明細書に記載される何らかの他の態様、実施形態、または実施例に適用可能であると理解されるべきである。さらに、別途明記されない限り、本明細書に開示される何らかの特徴は、同一または同様の目的を果たす代替的な特徴で置き換えられ得る。

0041

本発明は、以下の非限定的な例を参照してさらに説明される。

0042

実施例1
圧縮着火エンジンの燃料噴射機器における微小気泡崩壊が、どのように煤煙様の小粒子を発生させるかの洞察を示すために、ディーゼル燃料の音響キャビテーションを伴う研究室での実験を使用した。これらの粒子は、閉塞された燃料フィルター及びインジェクター内部堆積物の問題に関連していると考えられる。

0043

音響化学の分野は、流体中に空洞を発生させ、化学反応を促進するために以前から超音波を使用している。ディーゼル燃料が、圧縮着火の乗り物の高圧燃料噴射機器における流体力学的キャビテーション中に劣化する様式をシミュレートするために、このアプローチを本発明の実施例において採用した。

0044

キャビテーションは、液体の圧力が、その蒸気圧を下回る領域におけるガス気泡の形成である。これは、ディーゼル燃料が、開口部にわたって圧力低下を受けるときか、または高速移動の流れが鋭い角を曲がるときに生じ得る。発生した起泡が、高い周囲圧力に戻るときに、それらは、崩壊し、極端な温度及び圧力の局所を生成する。

0045

流体キャビテーションに関連付けられる2つの主要なパラメータ
1.空洞形成の程度(すなわち、発生した気泡の数)
2.気泡崩壊の強度(これは、崩壊の速度ならびに発生した温度及び圧力の大きさに関連する)。

0046

VCX 500超音波プロセッサ(例えば、Sonics Materials Inc.)及びジャケット付きガラスビーカー内に含有される50mL試料の炭化水素に超音波を伝達する13mm拡張ホーンを用いて、超音波処理実験を行った。冷水(5℃)を超音波処理中にジャケットに通して、液体炭化水素をその引火点の下に保つ。乾燥空気を、燃料の表面上に送風し、反応槽の内側に凝縮がないこと、及びPTFE蓋が飛び跳ねを防止することを確実にする。装置全体を、絶縁ボックス(安全カットアウト機構を装着)内に収容して、音響ノイズを低減する。

0047

超音波を、20kHzの周波数で生成し、プロセッサ振幅が、65%に設定されているとき、炭化水素へのエネルギーの伝達は、6kJ mL−1h−1で生じる。プローブは、チタン合金(Ti6Al−4V)で作製され、90%チタン、6%アルミニウム、及び4%バナジウムから成る。この材料は、キャビテーション侵食の影響を受けやすく、また、超音波処理中に変色する。プローブは、各実験の間に炭化ケイ素紙上で磨き、先端を滑らかかつ光沢のある表面として維持する。

0048

超音波プロセッサで振幅を65%に設定し、カットアウト温度を55℃にし、かつ超音波処理する炭化水素の表面上に乾燥空気を送風し、全ての実験を行った。

0049

典型的な実験において、50mLの1−メチルナフタレン(95%純度、例えば、Aldrich)を、1時間超音波処理し、その時間の間、煤煙様の炭素粒子の分散の蓄積に起因して、炭化水素の色が黒くなる。1−メチルナフタレンを、50mLのn−ヘプタンと混合し、4,000rpmで20分間回転させ、遠心分離管の底に堆積物を沈降させる。この試料を0.7μm紙を通して濾過し、その後、空洞に誘導された堆積物の質量を重量測定で判定することを可能にする。

0050

一連の炭化水素(表1に記載のような)は、Sigma−Aldrichから供給し、超音波処理の準備のために0.7μm紙を通して濾過した。1−メチルナフタレンを、参照燃料として使用して、以下の条件下で発生した堆積物の質量のベースラインレベルを定めた。
50mL燃料
1時間の超音波処理時
65%振幅
55℃カットオフ温度
燃料の表面上の乾燥空気の送風

0051

その後、1−メチルナフタレンの試料を、表1に列挙した1、2、及び3%vの炭化水素で調製した。燃料を2つのブロックの試験で超音波処理した。
ブロック1:1〜3%vのn−オクタンまたはn−デカンとともに、1−メチルナフタレン及び1−メチルナフタレン
ブロック2:1〜3%vのn−ドデカン、テトラデカン、ヘキサデカン、エチルベンゼン、n−プロピルベンゼンインダン、またはインデンとともに、1−メチルナフタレン及び1−メチルナフタレン。

0052

各場合において、1−メチルナフタレンを複数回行って、ベースライン結果を定めた。全ての燃料を、超音波処理プローブの性能の何らかのドリフトに備えて無作為化試験順序で行ったが、しかしながら、エネルギー送達は、実験の経過にわたって一貫していた。

0053

キャビテーション後に発生した堆積物の質量を、燃料試料ごとに測定した。キャビテーションによって生成された堆積物の質量の形でのキャビテーションの影響の詳細を、表2及び表3に示す。表3はまた、添加されたC7−C30アルカンのそれぞれによって提供される堆積物の質量の%変化の詳細も示す(負の数は、堆積物の質量の%低減)。

0054

考察
芳香族炭化水素(インダン、インデン、n−プロピルベンゼン、及びエチルベンゼン)は、堆積物の質量に限定された影響がある。対照的に、パラフィン系炭化水素は、堆積物の量を低減させ、この傾向は、アルカン鎖長がより短くなるにつれてより明白である。概して、堆積物形成の抑制は、1−メチルナフタレン中のアルカンのブレンド比とともに増加する。

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